JP2022183475A - プログラム、システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】税務申告のためのシステムにおいて、より一層効率的に税務申告を行うプログラム、システム及び方法を提供する。【解決手段】税務申告システムにおいて、サーバ20は、ユーザが操作する端末装置から、オンライン上で税務申告を行うユーザを識別するために必要な識別データを受け付けるステップと、端末装置から、ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを受け付け、識別データとの紐付けを行うステップと、ユーザの会計データに基づいて、税務申告に係る提出書類データを作成し、ユーザの端末装置に送信して提示するステップと、端末装置から、ユーザによる提出書類データの提出指示を受け付けるステップと、受け付けた指示に基づいて、ユーザの識別データと、ユーザの読取りデータとを使用して、提出書類データを、税務申告を行うための所定の提出先に送信するステップと、を実行させる。【選択図】図5

Description

本開示は、プログラム、システム及び方法に関する。
ユーザが税務申告を行うことを支援するシステムが知られている。
特許文献1には、電子申請に応じて公的機関から送信される文書を、セキュリティ性の高い環境下で各申請対象者に効率よく提供する電子申請支援システムについての技術が開示されている。
特開2018-013941号公報
特許文献1の技術では、申請データに申請対象者の識別情報を付加し、識別情報を付加した申請データをもとに公的機関の電子申請システムに適合する申請書を作成して公的機関サーバへ税務申請を行う技術が記載されている。しかし、特許文献1の技術を使用して税務申告を行う場合、税務申告に必要な項目の金額を計算して入力する必要があり、手間がかかっていた。
そこで、本開示では、税務申告のためのシステムにおいて、より一層効率的に税務申告を行うことを可能にする技術について説明する。
本開示の一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、コンピュータは、メモリに、ユーザの取引に係る会計データを、あらかじめ保持しており、プログラムは、プロセッサに、ユーザが操作する端末装置から、オンライン上で税務申告を行うユーザを識別するために必要な識別データを受け付けるステップと、端末装置から、ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを受け付け、識別データとの紐付けを行うステップと、ユーザの会計データに基づいて、税務申告に係る提出書類データを作成し、ユーザの端末装置に送信して提示するステップと、端末装置から、ユーザによる提出書類データの提出指示を受け付けるステップと、受け付けた指示に基づいて、ユーザの識別データと、ユーザの読取りデータとを使用して、提出書類データを、税務申告を行うための所定の提出先に送信するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
本開示の一実施形態によると、コンピュータの記憶部に、ユーザの取引に係る会計データ保持する手段と、ユーザが操作する端末装置から、オンライン上で税務申告を行うユーザを識別するために必要な識別データを受け付ける手段と、端末装置から、ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを受け付け、識別データとの紐付けを行う手段と、ユーザの会計データに基づいて、税務申告に係る提出書類データを作成し、ユーザの端末装置に送信して提示する手段と、端末装置から、ユーザによる提出書類データの提出指示を受け付ける手段と、受け付けた指示に基づいて、ユーザの識別データと、ユーザの読取りデータとを使用して、提出書類データを、税務申告を行うための所定の提出先に送信する手段と、を備える、システムが提供される。
また、本開示の一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるための方法であって、コンピュータは、メモリに、ユーザの取引に係る会計データを、あらかじめ保持しており、方法は、プロセッサが、ユーザが操作する端末装置から、オンライン上で税務申告を行うユーザを識別するために必要な識別データを受け付けるステップと、端末装置から、ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを受け付け、識別データとの紐付けを行うステップと、ユーザの会計データに基づいて、税務申告に係る提出書類データを作成し、ユーザの端末装置に送信して提示するステップと、端末装置から、ユーザによる提出書類データの提出指示を受け付けるステップと、受け付けた指示に基づいて、ユーザの識別データと、ユーザの読取りデータとを使用して、提出書類データを、税務申告を行うための所定の提出先に送信するステップと、を実行する、方法が提供される。
本開示によれば、税務申告を効率的に行うことができる。例えば、税務申告に必要な会計取引のデータを予め記憶部に保持しておくことで、申請書類の作成の都度、取引情報を参照する必要がなくなる。また、マイナンバーカードの読取データと各種識別データとを紐づけて管理することで、複数のデータを一元管理することができるため、税務申告の手間を削減することが可能になる。また、これにより、モバイル端末からの税務申告を容易に行うことが可能になる。
税務申告システム1の全体の構成を示す図である。 実施の形態1の税務申告システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。 実施の形態1の税務申告システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。 サーバ20が記憶するユーザ情報データベース2021、取引情報データベース2022のデータ構造の例を示す図である。 実施の形態1の税務申告システム1による交通費申請のための処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。 端末装置10に税務申告における基本情報の入力時の画面例を示す図である。 端末装置10に税務申告における申告書類の確認時の画面例を示す図である。 端末装置10に税務申告におけるマイナンバーカードの読取時の画面例を示す図である。 端末装置10に税務申告における書類提出時の画面例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<概要>
以下、本開示に係る税務申告システムについて説明する。この税務申告システムは、ユーザに対して、税務申告等をオンライン上で行うためのサービスを提供するためのシステムである。昨今、税務申告をオンライン上で行うことが浸透してきており、従来の紙による税務申告から変化しつつある。
PC(Personal computer)のブラウザで利用可能な税務申告サービスは、マイナンバーカードを読み取るための専用のカードリーダの購入が必要となり、当該機能を利用するまでのハードルが高い状況となっている。また、スマートフォンにマイナンバーカードを読み取り可能な機種は既に存在しているが、スマートフォンで税務申告を行うことが可能な税務申告サービスはなく、PCのブラウザ上で行うしかない状況であった。
本開示の目的は、モバイル端末のアプリからマイナンバーカードの読み取りを行い、モバイル端末から税務申告を行うことを可能にすることにある。
そこで、本開示に係る税務申告システム1では、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、コンピュータは、メモリに、ユーザの取引に係る会計データを、あらかじめ保持しており、プログラムは、プロセッサに、ユーザが操作する端末装置から、オンライン上で税務申告を行うユーザを識別するために必要な識別データを受け付けるステップと、端末装置から、ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを受け付け、識別データとの紐付けを行うステップと、ユーザの会計データに基づいて、税務申告に係る提出書類データを作成し、ユーザの端末装置に送信して提示するステップと、端末装置から、ユーザによる提出書類データの提出指示を受け付けるステップと、受け付けた指示に基づいて、ユーザの識別データと、ユーザの読取りデータとを使用して、提出書類データを、税務申告を行うための所定の提出先に送信するステップと、を実行させる、プログラムを提供する。
<第1の実施の形態>
以下、税務申告システム1について説明する。以下の説明では、例えば、端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20が、端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
<1 税務申告システム1の全体構成>
図1は、税務申告システム1の全体の構成を示す図である。図1に示すように、税務申告システム1は、複数の端末装置(図1では、端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。ここで、ユーザとは、端末装置10を使用して税務申告システム1の機能である税務申告等の税務申告を行う者であり、例えば個人事業主であるユーザ、一般企業において経理等の業務への従事者等をいう。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。この他、端末装置10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末であるとしてもよい。
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
サーバ20は、税務申告に係る一連の処理を管理する装置である。サーバ20は、ユーザから税務申告を行うための各種データを受け付け、税務申告に必要な提出書類データを作成するための処理を行う。サーバ20は、ユーザからの指示により、税務申告に係る提出書類データを所定の提出先に送信し、税務申告を行う。
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、実施の形態1の税務申告システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス1301及びディスプレイ1302を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、カード読取部150(ICカードリーダ・ライタを含む)と、記憶部170と、制御部180とを含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部180へ与える。
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス1301と、ディスプレイ1302とを含む。タッチ・センシティブ・デバイス131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス1301は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部180へ出力する。
ディスプレイ1302は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部180へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
カード読取部150は、ユーザの所有するマイナンバーカード等のデータの読取りを行う。カード読取部150が読取りを行う方法は限定されず、例えば、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)等の一般的なカードリーダ・ライタ等と同じ方法で読み取ってもよいし、端末装置10に備えられているカメラ(図示せず)によりICカード等の画像を読み取ってもよい。端末装置10は、読み取ったマイナンバーカード等のデータを後述するデータ処理部1803により処理する。
記憶部170は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170は、ユーザ情報1701を記憶する。
ユーザ情報1701は、端末装置10を使用して税務申告システム1の機能である税務申告等の税務申告を行うユーザの情報である。ユーザ情報としては、ユーザを識別する情報(ユーザID)、ユーザの名称、ユーザの業態、ユーザの業種、ユーザが所属している企業等の組織情報、予め登録されているユーザの識別情報等が含まれる。
制御部180は、記憶部170に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部180は、例えば予め端末装置10にインストールされているアプリケーションである。制御部180は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部1801と、送受信部1802と、データ処理部1803と、通知制御部1804としての機能を発揮する。
入力操作受付部1801は、タッチ・センシティブ・デバイス131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部1801は、タッチ・センシティブ・デバイス131に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
送受信部1802は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
データ処理部1803は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
通知制御部1804は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。通知制御部1804は、表示画像をディスプレイ1302に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等を行う。
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、実施の形態1の税務申告システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、ユーザ情報データベース2021と、取引情報データベース2022等を記憶する。
ユーザ情報データベース2021は、税務申告システム1において、税務申告を行うユーザに関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
取引情報データベース2022は、税務申告システム1において、各ユーザについて、予め記憶部202に登録されている会計取引に関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
制御部203は、サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、ユーザ情報取得モジュール2033、取引情報取得モジュール2034、マイナンバー情報取得モジュール2035、提出書類作成モジュール2036、提出書類提示モジュール2037、提出書類送信モジュール2038に示す機能を発揮する。
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
ユーザ情報取得モジュール2033は、税務申告システム1を使用するユーザから、ユーザに関する各種情報を取得する処理を制御する。ユーザに関する各種情報とは、ユーザの氏名、年齢、性別、業態、業種、所属部署、識別情報等の情報を含む。ここで、識別情報とは、税務申告を行うユーザを識別するために必要な情報であり、具体的には、所轄の官庁(例えば、国税庁)が利用者に対して付与する利用者識別番号である。ユーザ情報取得モジュール2033は、取得したユーザに関する情報を、ユーザ情報データベース2021へ格納する、
取引情報取得モジュール2034は、税務申告システム1を使用するユーザから、ユーザが行った会計取引に関する情報を取得する処理を制御する。具体的には、取引情報取得モジュール2034は、ユーザによる会計取引が発生した日付、借方・貸方の種別、取引の詳細、金額等の情報を取得する。取引情報取得モジュール2034は、取得したユーザの会計取引に関する情報を、取引情報データベース2022へ格納する。
マイナンバー情報取得モジュール2035は、税務申告システム1を使用するユーザから、マイナンバーに関する情報等を取得する処理を制御する。マイナンバー情報取得モジュール2035は、ユーザのマイナンバーに関する情報だけでなく、利用者識別情報等の情報を取得してもよく、同一ユーザのマイナンバーに関する情報と、利用者識別情報等の情報との紐付けを行う。このとき、サーバ20は、ユーザの使用するあらゆる機器、装置から当該情報を取得してもよい。例えば、ユーザの使用する機器、装置は、ユーザが所有する端末装置に備えられる読み取り装置、IC(integrated circuit)カードリーダ等を含む。マイナンバー情報取得モジュール2035は、取得したマイナンバー等に関する情報を、ユーザ情報データベース2021へ格納する。
提出書類作成モジュール2036は、税務申告システム1を使用するユーザが、税務申告に必要な提出書類データを作成する処理を制御する。具体的には、提出書類作成モジュール2036は、ユーザから受け付けた情報に基づいて、所定の税務申告を行うための書類を作成する。提出書類作成モジュール2036は、ユーザから受け付けた情報に不足がある場合には、当該情報に基づいて作成する項目を空欄にする等の処理により提出書類データを作成してもよい。この場合、後述する提出書類提示モジュール2037は、受け付けた情報に不足がある旨ユーザに通知し、入力を促してもよい。
提出書類提示モジュール2037は、税務申告システム1を使用するユーザに対し、提出書類作成モジュール2036により作成した提出書類データを提示する処理を制御する。具体的には、提出書類提示モジュール2037は、提出書類作成モジュール2036により作成した提出書類データを、ユーザが所有する端末装置10のディスプレイ1302に表示する。このとき、提出書類提示モジュール2037は、ユーザから受け付けた税務申告に必要な情報に不足がある場合には、同時に情報が不足していることを示す表示をユーザに提示してもよい。
提出書類送信モジュール2038は、提出書類作成モジュール2036により作成した提出書類データを所定の提出先に送信する処理を制御する。具体的には、提出書類送信モジュール2038は、提出書類提示モジュール2037によりユーザに提示した提出書類データ関する情報に対し、ユーザからの送信のための入力操作を受け付ける。サーバ20は、当該操作に基づいて、提出書類データを所定の提出先に送信する。
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶するユーザ情報データベース2021、取引情報データベース2022のデータ構造の例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ情報データベース2021のレコードのそれぞれは、項目「ユーザID」と、項目「氏名」と、項目「年齢」と、項目「性別」と、項目「業態」と、項目「職種」と、項目「所属」と、項目「識別情報」と、項目「備考」等を含む。
項目「ユーザID」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザそれぞれを識別する情報である。
項目「氏名」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの氏名を示す情報である。
項目「年齢」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの年齢を示す情報である。
項目「性別」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの性別を示す情報である。
項目「業態」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの業態を示す情報である。具体的には、当該項目は、ユーザの業態として、下記を含む。
・個人事業主
・法人(一般的な株式会社等)
項目「職種」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの職種を示す情報である。ユーザの職種は、例えば、下記を含む。
・デザイナー、アーティスト等
・個人経営の士業等
・一般的な企業における経理等
項目「所属」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの所属する企業などを示す情報である。具体的には、当該項目は、ユーザが所属する企業の情報として、下記を含む。
・個人経営の事務所、事業所
・株式会社
・有限会社
項目「識別情報」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの識別データ等を示す情報である。具体的には、当該項目は、ユーザの識別データとして、下記を含む。
・利用者識別番号
・マイナンバーカードの読取りデータ
・その他、税務申告、税務申告において利用するユーザを識別するデータ等
項目「備考」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザに関して、特記事項などがある場合に保持される情報である。
図4に示すように、取引情報データベース2022のレコードのそれぞれは、項目「ユーザID」と、項目「取引ID」と、項目「取引日付」と、項目「借方/貸方」と、項目「取引詳細」と、項目「金額」と、項目「備考」等を含む。
項目「ユーザID」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザそれぞれを識別する情報である。
項目「取引ID」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザが行った取引それぞれを識別する情報である。
項目「取引日付」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザが取引を行った日付を示す情報である。
項目「借方/貸方」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザが行った取引が借方と貸方のどちらであるかを識別する情報である。具体的には、サーバ20は、ユーザから取引に関する情報を受け付ける際、当該取引が借方と貸方のどちらに属するかの情報の入力操作を受け付けてもよい。また、サーバ20は、後述する取引詳細の情報に基づいて、当該取引が借方と貸方のどちらに属するかを判定してもよい。
項目「取引詳細」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザが行った取引の詳細を示す情報である。
項目「金額」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザが行った取引における取引金額を示す情報である。
項目「備考」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザが行った取引において、特記事項などがある場合に保持される情報である。
<3 動作>
以下、図5を参照しながら、第1の実施の形態における税務申告システム1による一連の処理について説明する。
図5は、実施の形態1の税務申告システム1による税務申告を行う流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS501において、端末装置10の制御部180は、ユーザから、オンライン上で税務申告を行うユーザを識別するために必要な識別データを受け付ける。具体的には、制御部180は、ユーザから、税務申告における利用者識別番号等の入力操作を受け付ける。このとき、制御部180は、ユーザに対し、当該データを入力するための所定の画面を提示しても良いし、外部のアプリケーション等と連携することにより、当該アプリケーションから、識別データを取得してもよい。制御部180は、受け付けた識別データを、サーバ20に送信する。サーバ20の制御部203を構成するマイナンバー情報取得モジュール2035は、受信した識別データをユーザ情報データベース2021に格納する。
ステップS502において、端末装置10の制御部180は、ユーザから、ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを受け付ける。具体的には、制御部180は、ユーザから、端末装置10に備えられている読み取り装置、ICカードリーダ等の機器等により、マイナンバーカードの読取りデータを受け付ける。制御部180は、受け付けたマイナンバーカードの読取データを、サーバ20に送信する。
ステップS551において、サーバ20の制御部203は、受け付けた識別データと、マイナンバーカードの読取データとの紐付けを行う。具体的には、サーバ20の制御部203を構成するマイナンバー情報取得モジュール2035は、受け付けた識別データと、マイナンバーカードの読取データとの紐付けを行い、当該データをユーザ情報データベース2021に格納する。これにより、ユーザは、税務申告を行うための識別データとマイナンバーカードの読取りデータとを紐づけて保持することができるため、各種データの管理を一元化することができる。
ある局面において、端末装置10の制御部180は、端末装置10が、マイナンバーカードの読み取りに対応しているか否かを確認してもよい。このとき、制御部180は、端末装置10がマイナンバーカードの読み取りに対応していない場合に、ユーザに対しマイナンバーカードの読み取りに対応していない旨の通知を提示することとしてもよい。また、制御部180は、端末装置10がマイナンバーカードの読み取りに対応していない場合に、ユーザに対し、マイナンバーカードの読取りが可能な機器等の情報を提示することとしてもよい。また、制御部180は、マイナンバーカードの読み取りに対応していない旨の通知をユーザに提示する際、税務申告に必要な識別データを受け付けるための所定の動作をユーザが実行したか否かを確認する通知等を同時に提示してもよい。これにより、ユーザは、税務申告に必要な識別データ等を入力したか否かを確認することができ、入力漏れを防ぐことができる。
ある局面において、サーバ20の制御部203は端末装置10からマイナンバーカードの読取りデータ等を受け付けたのち、読取りデータに紐づく電子証明書が有効であるか否かを確認することとしてもよい。このとき、制御部203は、外部認証サービスへのアクセスを行い、前記電子証明書が有効であるか否かチェックを行うこととしてもよい。そして、制御部203は、電子証明書が有効でない場合に、端末装置10に対し、電子証明書が有効でない旨の通知を提示することとしてもよい。
サーバ20の制御部203は、ステップS551の前処理として、ステップS550において、記憶部202に、ユーザの取引に係る会計データを取得し、あらかじめに保持する処理を実行させる。具体的には、制御部203を構成する取引情報取得モジュール2034は、ユーザが所定の取引を実行するたびに、ユーザからその取引に関する各種情報を受け付ける。サーバ20は、当該受け付けた情報を、取引情報データベース2022に格納する。これにより、サーバ20は、ユーザが所定の期間において行った取引の情報を参照し、税務申告のための提出書類データを作成することができる。そのため、ユーザは、税務申告をする際に、過去の取引情報を入力する必要がなく、効率的に税務申告をすることができる。
ある局面において、サーバ20の制御部203は、税務申告に係る提出書類データの作成により確定した納税額を、第2の会計データとして記憶部202に登録し、記憶部202に保持している会計データを、第2の会計データに基づいて更新してもよい。これにより、ユーザは、自身で会計データを入力せずとも、外部のサービスを利用して管理している会計データを、税務申告に用いることができ、効率的に税務申告をすることができる。
ステップS552において、サーバ20の制御部203は、記憶部202に保持している会計データに基づいて、税務申告に係る提出書類データを作成し、ユーザの端末装置10に送信して提示する。具体的には、制御部203を構成する提出書類作成モジュール2036は、記憶部202に保持視している取引情報データベース2022を参照し、ユーザが所定の期間において行った取引の情報を取得する。提出書類作成モジュール2036は、取得した取引の情報に基づいて、税務申告に係る提出書類データを作成する。その後、制御部203を構成する提出書類提示モジュール2037は、作成した提出書類データを、ユーザの端末装置10に送信する。ユーザの端末装置10の制御部180は、受信した提出書類データをディスプレイ1032に表示する等により、ユーザに提示する。これにより、ユーザは、税務申告に必要な識別データ等をサーバ20に送信するだけで、税務申告に係る提出書類データを作成でき、簡便に税務申告をすることができる。
ある局面において、サーバ20の制御部203は、記憶部202に保持している会計データが税務申告が可能な状態であるかを確認し、確認した結果を端末装置10に提示してもよい。これにより、ユーザは、提出書類データを作成する前に、会計データの不備を確認することができる。
ステップS503において、端末装置10の制御部180は、ユーザによる提出書類データの提出指示を受け付ける。制御部180は、受け付けた提出指示の情報を、サーバ20に送信する。
ステップS553において、サーバ20の制御部203を構成する提出書類送信モジュール2038は、ユーザから受け付けた指示に基づいて、ユーザの識別データと、ユーザの読取りデータとを使用して、提出書類データを、税務申告を行うための所定の提出先に送信する。ある局面において、サーバ20の制御部203は、税務申告に必要な識別データまたはマイナンバーカードの読取りデータの少なくともいずれかを端末装置10から受け付けていない場合に、端末装置10に対し、識別データまたは読取りデータを受け付けていない旨の通知を送信することとしてもよい。
<4 画面例>
以下、図6ないし図9を参照しながら、税務申告システム1によるユーザの税務申告処理の画面例について説明する。
図6は、端末装置10に表示する、ユーザから税務申告に係る基本事項の入力を受け付ける画面例を示す図である。
図6に示すように、端末装置10のディスプレイ1302には、進捗表示部601と、質問部602と、質問回答部603と、画面遷移ボタン604とが表示されている。進捗表示部601において、端末装置10の制御部180は、税務申告システムにおける、ユーザの進捗状況を表示する。具体的には、制御部180は、進捗表示部601において、ユーザの進捗状況として、下記に例示するステップであることを示す。
・ユーザの基本情報を受け付けるステップ
・ユーザの収支に関する情報を受け付けるステップ
・税務申告に係る提出書類データを確認するステップ
・税務申告に係る提出書類データを所定の提出先に提出する指示を行うステップ
・その他、特記事項について確認するステップ
このとき、制御部180は、各ステップをアイコン表示してもよい。また、制御部180は、現在ユーザに表示されているステップのアイコンを、表示されていないステップのアイコンと異なる色の態様で表示してもよい。また、制御部180は、各ステップを表示するアイコンの下部に、各ステップにおける入力状況を表示してもよい。例えば、ユーザの基本情報を受け付けるステップにおいて、入力状況が全体の10%である場合に、当該アイコンの下部に「10%」と表示してもよい。また、入力が完了しているステップについては「チェックマーク」を表示してもよい。
質問部602において、端末装置10の制御部180は、税務申告に必要となる、ユーザの基本情報を受け付けるための所定の質問をユーザに提示する。具体的には、制御部180は、ユーザの基本情報を受け付けるために、一問一答形式等の質問文をユーザに提示し、ユーザの基本情報の入力を受け付ける。これにより、ユーザは、税務申告に必要な情報を、質問に答えることで、詳細を把握していなくとも入力することができ、簡便に税務申告のための情報を入力することができる。
質問回答部603において、端末装置10の制御部180は、質問部602において提示した質問に対する回答をユーザから受け付ける。具体的には、制御部180は、ユーザから、質問部602において提示した質問に対して、「〇」か「×」かの選択を受け付ける。制御部180は、ユーザから受け付けた選択に基づいて、税務申告に係るユーザの基本情報を決定する。これにより、ユーザは、質問に対する回答として、「〇」か「×」かを選択すればよく、簡便に基本情報の入力を行うことができる。ある局面において、制御部180は、質問回答部603において、「〇」、「×」の選択をユーザから受け付けるのではなく、ユーザから必要事項の入力を受け付けることとしてもよい。
画面遷移ボタン604は、税務申告に係る提出書類データを作成するための次のステップに移行するためのボタンである。端末装置10の制御部180は、当該ボタンに対し、ユーザから押下する操作を受け付けると、次のステップの画面をユーザに表示する。ある局面において、制御部180は、進捗表示部601において表示されている各ステップを押下する操作を受け付けることにより、画面を遷移させてもよい。このとき、制御部180は、ステップが遷移したことに応答して、進捗表示部601において、該当するステップのアイコンを異なる色の態様で表示してもよい。ある局面において、制御部180は、同一ステップ内に複数の入力画面を含んでいる場合には、画面遷移ボタン604を押下する操作をユーザから受け付けると、進捗表示部601の色の態様を変更せず、ユーザに提示する画面のみを変更して表示してもよい。
これにより、従業者は、直感的に税務申告のための入力操作を行うことができ、効率的に税務申告をすることが可能となる。
図7は、端末装置10に表示する、ユーザに対し税務申告に係る提出書類データを提示し、ユーザから確認を受け付ける画面例を示す図である。
図7に示すように、端末装置10のディスプレイ1302には、進捗表示部701と、提出書類データ702と図6において図示した画面遷移ボタン604とが表示されている。進捗表示部701において、端末装置10の制御部180は、図6における進捗表示部601と同様に、税務申告システムにおける、ユーザの進捗状況を表示する。例えば、図7において、制御部180は、現在が税務申告に係る提出書類データを確認するステップであることを表示するため「確認」のアイコンを他のアイコンと異なる色の態様で表示する。
提出書類データ702において、制御部180は、ユーザから受け付けた各種情報等に基づいて作成された税務申告に係る提出書類データをユーザに表示する。制御部180は、当該提出書類データをユーザが確認後、前述の画面遷移ボタン604を押下する操作を受け付けることで、次のステップ、または同一のステップにおける次の情報の入力画面へと表示画面を遷移させる。
図8は、端末装置10に表示する、ユーザからマイナンバーカードの読取りデータを受け付ける画面例を示す図である。
図8に示すように、端末装置10のディスプレイ1302には、図7において図示した進捗表示部701と、マイナンバーカード表示画面801と、図6において図示した画面遷移ボタン604とが表示されている。端末装置10の制御部180は、ユーザからマイナンバーカードの読取データを受け付けると、当該画面に受け付けたデータを表示する。このとき、マイナンバーカード表示画面801において、受け付けたデータをマイナンバーカードを模した態様でユーザに提示してもよいし、文字列、表の形式等で表示してもよい。これにより、ユーザは、自身のマイナンバーカードの読取データの情報を視覚的に確認することができる。ある局面において、制御部180は、マイナンバーカードの読取データを受け付けていない場合、または、端末装置10がマイナンバーカードの読取りに対応していない場合等に、ユーザに対しマイナンバーカードの読み取りに対応していない旨の通知を提示してもよい。制御部180は、当該提出書類データをユーザが確認後、前述の画面遷移ボタン604を押下する操作を受け付けることで、次のステップ、または同一のステップにおける次の情報の入力画面へと表示画面を遷移させる。
図9は、端末装置10に表示する、税務申告に係る提出書類データを、所定の提出先に提出するための操作をユーザから受け付ける画面例を示す図である。
図9に示すように、端末装置10のディスプレイ1302には、進捗表示部901と、提出書類データ902と、提出指示ボタン903とが表示されている。進捗表示部901において、端末装置10の制御部180は、図7における進捗表示部701と同様に、税務申告システムにおける、ユーザの進捗状況を表示する。
提出書類データ902において、制御部180は、図7においてユーザからの確認、および必要に応じた修正を受け付け、確定された提出書類データをユーザに表示する。
提出指示ボタン903は、ユーザからの当該ボタンを押下する操作を受け付けると、所定の提出先に提出書類データを送信する処理を実行する。
これにより、従業者は、税務申告に係る一連の作業を、一つのアプリケーション、ソフトウェア内で行うことができ、効率的に税務申告が可能となる。
<小括>
以上のように、本実施形態によると、端末装置10は、ユーザの識別データおよびマイナンバーカードの読取りデータをユーザから受け付ける。端末装置10は、受け付けた各種データをサーバ20に送信し、サーバ20は、予め記憶部に保持してあるユーザの会計取引に係るデータと、受け付けた各種データとに基づいて、税務申告を行うための提出書類データを作成する。サーバ20は、当該提出書類データを端末装置10に送信し、端末装置10は当該データをユーザに提示する。端末装置10は、当該データを所定の提出先に提出する指示をユーザから受け付けると、当該指示をサーバ20に送信する。サーバ20は、受信した指示に従い、提出書類データを所定の提出先に送信する。これにより、ユーザは効率的に税務申告を行うことが可能となる。
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換及び変更を行なって実施することができる。これらの実施形態及び変形例ならびに省略、置換及び変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
(付記1)
プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータ20に実行させるためのプログラムであって、コンピュータ20は、メモリ25に、ユーザの取引に係る会計データを、あらかじめ保持しており(S550)、プログラムは、プロセッサ29に、ユーザが操作する端末装置10から、オンライン上で税務申告を行うユーザを識別するために必要な識別データを受け付けるステップ(S501)と、端末装置10から、ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを受け付け(S502)、識別データとの紐付けを行うステップ(S551)と、ユーザの会計データに基づいて、税務申告に係る提出書類データを作成し、ユーザの端末装置に送信して提示するステップ(S552)と、端末装置10から、ユーザによる提出書類データの提出指示を受け付けるステップ(S503)と、受け付けた指示に基づいて、ユーザの識別データと、ユーザの読取りデータとを使用して、提出書類データを、税務申告を行うための所定の提出先に送信するステップ(S553)と、を実行させる、プログラム。
(付記2)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、ユーザが操作する端末装置10が、マイナンバーカードの読み取りに対応しているか否かを確認するステップと、ユーザが操作する端末装置10が、マイナンバーカードの読み取りに対応していない場合に、ユーザが操作する端末装置10に対し、マイナンバーカードの読み取りに対応していない旨の通知を送信するステップと、を実行させる、付記1に記載のプログラム。
(付記3)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、税務申告に必要な識別データまたはマイナンバーカードの読取りデータの少なくともいずれかをユーザが操作する端末装置10から受け付けていない場合に、ユーザが操作する端末装置10に対し、識別データまたは読取りデータを受け付けていない旨の通知を送信するステップを実行させる、付記1または2に記載のプログラム。
(付記4)
識別データまたは読取りデータを受け付けていない場合に、税務申告に必要な識別データを受け付けるための所定の動作をユーザが実行したか否かを確認するステップを実行させる、付記3に記載のプログラム。
(付記5)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、ユーザの読取りデータに紐づく電子証明書が有効であるか否かを確認するステップを実行させる、付記1から4のいずれかに記載のプログラム。
(付記6)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、ユーザの読取りデータに紐づく電子証明書が有効であるか否かを確認するステップにおいて、電子証明書が有効でない場合に、ユーザが操作する端末装置10に対し、電子証明書が有効でない旨の通知を提示するステップを実行させる、付記5に記載のプログラム。
(付記7)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、外部認証サービスへのアクセスを行い、電子証明書が有効であるか否かチェックを行うステップを実行させる、付記5または6に記載のプログラム。
(付記8)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、メモリ25に保持している会計データが、税務申告が可能な状態であるかを確認するステップと、確認した結果をユーザが操作する端末装置10に提示するステップと、を実行させる、付記1から7のいずれかに記載のプログラム。
(付記9)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、税務申告に係る提出書類データの作成により確定した納税額を、第2の会計データとして、メモリ25に登録するステップと、メモリ25に保持している会計データを、第2の会計データに基づいて更新するステップと、を実行させる、付記1に記載のプログラム。
(付記10)
コンピュータ20の記憶部202に、ユーザの取引に係る会計データ保持する手段と、ユーザが操作する端末装置10から、オンライン上で税務申告を行うユーザを識別するために必要な識別データを受け付ける手段と、端末装置10から、ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを受け付け、識別データとの紐付けを行う手段と、ユーザの会計データに基づいて、税務申告に係る提出書類データを作成し、ユーザの端末装置10に送信して提示する手段と、端末装置10から、ユーザによる提出書類データの提出指示を受け付ける手段と、受け付けた指示に基づいて、ユーザの識別データと、ユーザの読取りデータとを使用して、提出書類データを、税務申告を行うための所定の提出先に送信する手段と、を備える、システム。
(付記11)
プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータ20に実行させるための方法であって、コンピュータ20は、メモリ25に、ユーザの取引に係る会計データを、あらかじめ保持しており(S550)、方法は、プロセッサ29が、ユーザが操作する端末装置10から、オンライン上で税務申告を行うユーザを識別するために必要な識別データを受け付けるステップ(S501)と、端末装置10から、ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを受け付け(S502)、識別データとの紐付けを行うステップ(S551)と、ユーザの会計データに基づいて、税務申告に係る提出書類データを作成し、ユーザの端末装置10に送信して提示するステップ(S552)と、端末装置10から、ユーザによる提出書類データの提出指示を受け付けるステップ(S503)と、受け付けた指示に基づいて、ユーザの識別データと、ユーザの読取りデータとを使用して、提出書類データを、税務申告を行うための所定の提出先に送信するステップ(S553)と、を実行する、方法。
10 端末装置、20 サーバ、80 ネットワーク、130 操作受付部、170 記憶部、1701 ユーザ情報、180 制御部、1801 入力操作受付部、1802 送受信部、1803 データ処理部、1804 報知制御部、22 通信IF、23 入出力IF、25 メモリ、26 ストレージ、29 プロセッサ、201 通信部、202 記憶部、2021 ユーザ情報データベース、2022 取引情報データベース、203 制御部、2031 受信制御モジュール、2032 送信制御モジュール、2033 ユーザ情報取得モジュール、2034 取引情報取得モジュール、2035 マイナンバー情報取得モジュール、2036 提出書類作成モジュール、2037 提出書類提示モジュール、2038 提出書類送信モジュール。


Claims (11)

  1. プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータは、前記メモリに、ユーザの取引に係る会計データを、あらかじめ保持しており、
    前記プログラムは、前記プロセッサに、
    前記ユーザが操作する端末装置から、オンライン上で税務申告を行う前記ユーザを識別するために必要な識別データを受け付けるステップと、
    前記端末装置から、前記ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを受け付け、前記識別データとの紐付けを行うステップと、
    前記ユーザの前記会計データに基づいて、前記税務申告に係る提出書類データを作成し、前記ユーザの端末装置に送信して提示するステップと、
    前記端末装置から、前記ユーザによる前記提出書類データの提出指示を受け付けるステップと、
    前記受け付けた指示に基づいて、前記ユーザの前記識別データと、前記ユーザの前記読取りデータとを使用して、前記提出書類データを、前記税務申告を行うための所定の提出先に送信するステップと、を実行させる、プログラム。
  2. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記ユーザが操作する前記端末装置が、マイナンバーカードの読み取りに対応しているか否かを確認するステップと、
    前記ユーザが操作する前記端末装置が、マイナンバーカードの読み取りに対応していない場合に、前記ユーザが操作する前記端末装置に対し、マイナンバーカードの読み取りに対応していない旨の通知を送信するステップと、を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記税務申告に必要な識別データまたはマイナンバーカードの読取りデータの少なくともいずれかを前記ユーザが操作する前記端末装置から受け付けていない場合に、前記ユーザが操作する前記端末装置に対し、前記識別データまたは前記読取りデータを受け付けていない旨の通知を送信するステップを実行させる、請求項1または請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記識別データまたは前記読取りデータを受け付けていない場合に、前記税務申告に必要な識別データを受け付けるための所定の動作を前記ユーザが実行したか否かを確認するステップを実行させる、請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記ユーザの前記読取りデータに紐づく電子証明書が有効であるか否かを確認するステップを実行させる、請求項1から請求項4のいずれかに記載のプログラム。
  6. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記ユーザの前記読取りデータに紐づく電子証明書が有効であるか否かを確認するステップにおいて、前記電子証明書が有効でない場合に、前記ユーザが操作する前記端末装置に対し、前記電子証明書が有効でない旨の通知を提示するステップを実行させる、請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    外部認証サービスへのアクセスを行い、前記電子証明書が有効であるか否かチェックを行うステップを実行させる、請求項5または請求項6に記載のプログラム。
  8. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記メモリに保持している前記会計データが、税務申告が可能な状態であるかを確認するステップと、
    前記確認した結果を前記ユーザが操作する端末装置に提示するステップと、を実行させる、請求項1から7のいずれかに記載のプログラム。
  9. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記税務申告に係る提出書類データの作成により確定した納税額を、第2の会計データとして前記メモリに登録するステップと、
    前記メモリに保持している前記会計データを、前記第2の会計データに基づいて更新するステップと、を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
  10. コンピュータの記憶部に、ユーザの取引に係る会計データ保持する手段と、
    前記ユーザが操作する端末装置から、オンライン上で税務申告を行う前記ユーザを識別するために必要な識別データを受け付ける手段と、
    前記端末装置から、前記ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを受け付け、前記識別データとの紐付けを行う手段と、
    前記ユーザの前記会計データに基づいて、前記税務申告に係る提出書類データを作成し、前記ユーザの端末装置に送信して提示する手段と、
    前記端末装置から、前記ユーザによる前記提出書類データの提出指示を受け付ける手段と、
    前記受け付けた指示に基づいて、前記ユーザの前記識別データと、前記ユーザの前記読取りデータとを使用して、前記提出書類データを、前記税務申告を行うための所定の提出先に送信する手段と、を備える、システム。
  11. プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるための方法であって、
    前記コンピュータは、前記メモリに、ユーザの取引に係る会計データを、あらかじめ保持しており、
    前記方法は、前記プロセッサが、
    前記ユーザが操作する端末装置から、オンライン上で税務申告を行う前記ユーザを識別するために必要な識別データを受け付けるステップと、
    前記端末装置から、前記ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを受け付け、前記識別データとの紐付けを行うステップと、
    前記ユーザの前記会計データに基づいて、前記税務申告に係る提出書類データを作成し、前記ユーザの端末装置に送信して提示するステップと、
    前記端末装置から、前記ユーザによる前記提出書類データの提出指示を受け付けるステップと、
    前記受け付けた指示に基づいて、前記ユーザの前記識別データと、前記ユーザの前記読取りデータとを使用して、前記提出書類データを、前記税務申告を行うための所定の提出先に送信するステップと、を実行する、方法。

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