JP2023069816A - 書類保存支援システム、書類保存支援方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】二者間でやり取りされる書類を受取側にとって従来よりも確認しやすくする。【解決手段】情報共有システム1において、情報管理サーバ2は、書類を指定するための指定オブジェクトと、書類を解説する動画を含む解説コンテンツを作成する作成機能を呼び出すための呼出オブジェクトと、が配置された第一の画面を端末装置3Bに表示させる。呼出オブジェクトに対して所定のアクションがなされた場合に作成機能を使用するための第二の画面を端末装置3Bに表示させる。そして、指定オブジェクトで指定された書類を再現するための書類データを、作成機能によって作成された解説コンテンツを再現するコンテンツデータと対応付けて保存手段に保存させる。【選択図】図1

Description

本発明は、書類の保存を支援する技術に関する。
近年、コンピュータおよびインターネットの普及に伴い、書類を電子データとして保存する技術が広く普及している。1人のユーザまたは1つの団体が書類の電子データをサーバで共有し管理することが多いが、二者間でやり取りする書類の電子データを保存することもある。
例えば、特許文献1に記載される医療用取引管理システムは、医療機関担当者端末と企業担当者端末とサーバ装置の少なくとも1つに各種データを記憶する記憶部を備え、記憶部は、前記医療機関担当者に関する医療機関担当者データと、前記企業担当者に関する企業担当者データとを記憶する構成であり、前記医療機関担当者データは、少なくとも承認者としての権限を有するのか否かを認識可能に構成されており、前記医療機関担当者が前記企業担当者に見積の依頼を行う依頼処理部と、前記依頼処理部により得られた見積についての契約文書を前記企業担当者に求める契約文書依頼ステップと、前記見積と前記契約文書の少なくとも一方について可否の承認を行う契約承認ステップとを備える。つまり、このシステムは、企業から医療機関への見積書を保存して管理する。
特開2021-86543号公報
ところで、二者間でやり取りされる書類は、受取側にとって内容を確認しにくいことがある。例えば、ある事業者(例えば、法人)が会計事務所から確定申告書の控えを受け取ることがあるが、専門知識がなければ内容を確認することが難しい。
本発明は、このような問題点に鑑み、二者間でやり取りされる書類を受取側にとって従来よりも確認しやすくすることを目的とする。
本発明の一形態に係る書類保存支援システムは、書類の保存を支援する書類保存支援システムであって、前記書類を指定するための指定オブジェクトと、前記書類を解説する動画を含む解説コンテンツを作成する作成機能を呼び出すための呼出オブジェクトと、が配置された第一の画面を第一の端末装置に表示させる第一の表示制御手段と、前記呼出オブジェクトに対して所定のアクションがなされた場合に前記作成機能を使用するための第二の画面を前記第一の端末装置に表示させる第二の表示制御手段と、前記指定オブジェクトで指定された前記書類を再現するための書類データを、前記作成機能によって作成された前記解説コンテンツを再現するコンテンツデータと対応付けて保存手段に保存させる保存処理手段と、を有する。
本発明によると、二者間でやり取りされる書類を受取側にとって従来よりも確認しやすくすることができる。
情報共有システムの全体的な構成の例を示す図である。 情報管理サーバのハードウェア構成の例を示す図である。 情報管理サーバの機能的構成の例を示す図である。 会社テーブルの例を示す図である。 会計事務所テーブルの例を示す図である。 ユーザテーブルの例を示す図である。 社員用ページの例を示す図である。 所員用ページの例を示す図である。 所員用ページの例を示す図である。 顧客登録ダイアログの例を示す図である。 ユーザ登録ページの例を示す図である。 第一の共有処理部および第二の共有処理部それぞれの構成の例を示す図である。 所員用ページの例を示す図である。 メッセージデータベースの例を示す図である。 社員用ページの例を示す図である。 会計事務所宛ファイルデータベースの例を示す図である。 専用ウェブページの例を示す図である。 専用ウェブページの例を示す図である。 社員用ページの例を示す図である。 会社宛ファイルデータベースの例を示す図である。 専用ウェブページの例を示す図である。 書類登録ダイアログの例を示す図である。 届出書類データベースの例を示す図である。 専用ウェブページの例を示す図である。 書類登録ページの例を示す図である。 動画作成ページの例を示す図である。 ツールの機能の例を示す図である。 収録によって得られるデータの構成の例を示す図である。 決算書類データベースの例を示す図である。 未チェックの件数を表わすアイコンの例を示す図である。 社員用ページの例を示す図である。 社員用ページの例を示す図である。 決算閲覧ページの例を示す図である。 社員用ページの例を示す図である。 届出閲覧ページの例を示す図である。 所員用ページの例を示す図である。 専用ウェブページの例を示す図である。 専用ウェブページの例を示す図である。 プレビューダイアログの例を示す図である。
〔1.全体構成〕
図1は、情報共有システム1の全体的な構成の例を示す図である。図2は、情報管理サーバ2のハードウェア構成の例を示す図である。図3は、情報管理サーバ2の機能的構成の例を示す図である。
情報共有システム1は、図1に示すように、情報管理サーバ2、複数台の社員端末3A、複数台の所員端末3B、および通信回線4などによって構成される。情報管理サーバ2、各社員端末3A、および各所員端末3Bは、通信回線4を介してデータのやり取りを行うことができる。通信回線4として、インターネット、公衆回線、またはLAN(Local Area Network)などが用いられる。
情報共有システム1によると、業務の委託者と受託者とが書類または資料(以下、単に「書類」と記載する。)などの情報を共有したりやり取りしたりすることができる。
以下、委託者が会社1Aであり、受託者が会計事務所1Bであり、情報共有システム1が会社1Aの会計の情報を共有したりやり取りしたりするために用いられる場合を例に説明する。それぞれの会社1Aを「会社1A1」、「会社1A2」、…と区別して記載することがある。同様に、それぞれの会計事務所1Bを「会計事務所1B1」、「会計事務所1B2」、…と区別して記載することがある。なお、情報共有システム1においては、法人だけでなく個人事業主(個人)も会社として取り扱われるものとする。
会計事務所1Bは、情報共有システム1を使用するために情報共有システム1のサービスに加入する。情報共有システム1には、会計事務所1Bの顧客の数に応じた複数のプラン(コース)が用意されている。プランごとに、情報共有システム1を介して情報を共有したりやり取りしたりできる会社1Aの数(利用社数)の上限が定められている。
情報管理サーバ2は、ウェブサーバの機能を有し、会社1Aと会計事務所1Bとが共有する情報を管理する。情報管理サーバ2として、いわゆるサーバ機またはクラウドサーバが用いられる。以下、サーバ機が用いられる場合を例に説明する。
情報管理サーバ2は、図2に示すように、コンピュータ本体21、ディスプレイ22a、キーボード22b、およびポインティングデバイス22cなどによって構成される。コンピュータ本体21は、メインプロセッサ21a、RAM(Random Access Memory)21b、ROM(Read Only Memory)21c、補助記憶装置21d、ネットワークコントローラ21e、入出力インタフェース21f、およびグラフィックボード21gなどによって構成される。
メインプロセッサ21aは、CPU(Central Processing Unit)またはGPU(Graphics Processing Unit)などのプロセッサであって、RAM21bにロードされたプログラムを実行する。
ROM21cまたは補助記憶装置21dには、オペレーティングシステムのほか情報管理プログラム20がインストールされている。情報管理プログラム20は、図3に示す会員データベース201、メッセージデータベース202、会計事務所宛ファイルデータベース203、会社宛ファイルデータベース204、届出書類データベース205、決算書類データベース206、社員用ページ提供部23、所員用ページ提供部24、専用ページ提供部25、設定処理部26、第一の共有処理部27、第二の共有処理部28、解説ファイル生成部291、第一の更新処理部292、および第二の更新処理部293などの機能を実現するためのプログラムである。各機能については、後に順次、説明する。
情報管理プログラム20は、RAM21bにロードされ、メインプロセッサ21aによって実行される。他のプログラムも適宜、RAM21bにロードされ、メインプロセッサ21aによって実行される。補助記憶装置21dとして、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
ネットワークコントローラ21eは、社員端末3Aおよび所員端末3Bなどと通信する。入出力インタフェース21fは、USB(Universal Serial Bus)などの規格に対応した入出力ボードであって、キーボード22bおよびポインティングデバイス22cが接続される。
グラフィックボード21gは、画面を表示するための映像信号を生成しディスプレイ22aへ送信する。「ビデオボード」または「ビデオカード」などと呼ばれることもある。ディスプレイ22aは、グラフィックボード21gに繋がれており、グラフィックボード21gからの映像信号に基づいて画像を表示する。
ディスプレイ22aは、映像信号に基づいて、コマンドまたは情報を入力するための画面およびメインプロセッサ21aによる処理の実行結果を示す画面などを表示する。
キーボード22bおよびポインティングデバイス22cは、コマンドまたは情報を入力するために用いられる。通信回線を介してパーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、またはスマートフォンによって情報管理サーバ2へコマンドまたは情報を入力できるようにしてもよい。
図1に戻って、社員端末3Aは、会社1Aの社員が使用する端末装置であって、少なくともウェブブラウザおよびメーラを備えている。所員端末3Bは、会計事務所1Bの所員が使用する端末装置であって、社員端末3Aと同様、ウェブブラウザおよびメーラを備えている。社員端末3Aおよび所員端末3Bとして、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、またはスマートフォンが用いられる。以下、パーソナルコンピュータが用いられる場合を例に説明する。なお、本実施形態では、会社1Aの使用人も従業員も社員であり、会計事務所1Bの使用人も従業員も所員であるものとして説明する。
以下、図3に示す情報管理サーバ2の各部、社員端末3A、および所員端末3Bそれぞれの処理を、特に会社1A1と会計事務所1B1とが情報の共有などを行う場合を例に説明する。会社1A1の各社員が使用する社員端末3Aを「社員端末3A1」、「社員端末3A2」、…と区別して記載することがある。同様に、会計事務所1B1の各所員が使用する所員端末3Bを「所員端末3B1」、「所員端末3B2」、…と区別して記載することがある。
〔2.会社および会計事務所に関するデータの管理〕
図4は、会社テーブル5Aの例を示す図である。図5は、会計事務所テーブル5Bの例を示す図である。図6は、ユーザテーブル5Cの例を示す図である。
図3に示す会員データベース201は、会社テーブル5A、会計事務所テーブル5B、およびユーザテーブル5Cを有し、これらのテーブルによって会社1Aおよび会計事務所1Bに関する情報を管理する。
会社テーブル5Aには、図4に示すように、会社1Aごとに会社レコード5ARが保存されている。会社レコード5ARには、会社1Aの会社コード、名前(会社名)、本店所在地、代表者の名前(代表者名)および住所(代表者住所)、届出済書類コード、管理者コード、一般社員コード、決算月、ならびに種別のほか、国税識別番号およびEL-tax番号などが示される。
「会社コード」は、会社1Aの識別子である。「管理者コード」は、会社1Aにおいて情報共有システム1の管理を担当する社員のユーザコードである。顧問先の会計事務所1Bの所員が管理を担当してもよい。この場合は、その所員のユーザコードが管理者コードとして示される。「一般社員コード」は、会社1Aにおいて情報共有システム1をユーザとして使用する社員のユーザコードである。
「届出済書類コード」は、国または地方公共団体などへ既に提出した書類の届出申請コードである。届出申請コードについては、後述する。「種別」は、事業者の種類であって、法人および個人事業主のいずれである。
以下、会社1A1、会社1A2、…、それぞれの会社レコード5ARを「会社レコード5AR1」、「会社レコード5AR2」、…と区別して記載することがある。したがって、例えば、会社レコード5AR1には、会社1A1の会社コード、名前、および本店所在地などが示される。
会計事務所テーブル5Bは、図5に示すように、会計事務所1Bごとに事務所レコード5BRが保存されている。事務所レコード5BRには、会計事務所1Bの事務所コード、名前(事務所名)、所在地、代表者名、電話番号、選択プラン、利用社数、利用期間、所員コード、および顧客コードなどが示される。
「事務所コード」は、会計事務所1Bの識別子である。「選択プラン」は、会計事務所1Bが選択したプラン(コース)である。「利用社数」は、会計事務所1Bが情報共有システム1を介して情報を共有している会社1Aの数である。「利用期間」は、会計事務所1Bが情報共有システム1を利用することができる期間である。「所員コード」は、会計事務所1Bにおいて情報共有システム1を使用する所員のユーザコードである。「顧客コード」は、会計事務所1Bの顧客である会社1Aの会社コードである。
以下、会計事務所1B1、会計事務所1B2、…、それぞれの事務所レコード5BRを「事務所レコード5BR1」、「事務所レコード5BR2」、…と区別して記載することがある。したがって、例えば、事務所レコード5BR1には、会計事務所1B1の事務所コード、事務所名、および所在地などが示される。
ユーザテーブル5Cは、図6に示すように、ユーザ(社員または所員)ごとにユーザレコード5CRが保存されている。ユーザレコード5CRには、ユーザの識別子(ユーザコード)、氏名、電子メールアドレス、およびパスワードが示される。パスワードは、情報管理サーバ2へログインするために用いられる。
会社レコード5AR、事務所レコード5BR、およびユーザレコード5CRは、情報管理サーバ2の管理者が会社1Aまたは会計事務所1Bからの依頼に基づいてキーボード22bまたはポインティングデバイス22cなどを操作することによって生成され、それぞれ、会社テーブル5A、会計事務所テーブル5B、およびユーザテーブル5Cに保存される。または、後述するように、会社1Aの社員または会計事務所1Bの所員が社員端末3Aまたは所員端末3Bを操作することによって生成され保存されることもある。
〔3.ウェブページの提供およびログインの処理〕
図7は、社員用ページ6の例を示す図である。図8は、所員用ページ7の例を示す図である。
次に、会社1Aの社員を情報管理サーバ2へログインさせる処理および会計事務所1Bの所員を情報管理サーバ2にログインさせる処理を説明する。
情報管理サーバ2には、図7のような社員用ページ6および図8のような所員用ページ7などのウェブページが用意されている。社員用ページ6は、会社1Aの社員が使用するためのウェブページである。所員用ページ7は、会計事務所1Bの所員が使用するためのウェブページである。
まずは、社員用ページ6の提供方法を、会社1A1の社員がオペレータである場合を例に説明する。オペレータは、社員端末3A1のウェブブラウザによって社員用ページ6へアクセスする。この際に、オペレータ自身のユーザコードおよびパスワードを入力する。
すると、情報管理サーバ2の社員用ページ提供部23(図3参照)は、入力されたユーザコードが示されるユーザレコード5CRをユーザテーブル5C(図6参照)から検索し、入力されたパスワードとそのユーザレコード5CRに示されるパスワードとが一致すれば、オペレータを情報管理サーバ2にログインさせる。
ログイン後、社員用ページ提供部23は、社員用ページ6を表示するためのデータ(HTML(Hypertext Markup Language)ファイルおよび必要な画像ファイルなど)を社員端末3A1へ送信する。つまり、社員用ページ6を閲覧するには、情報管理サーバ2へのログインが必要である。そして、社員端末3A1は、これらのデータを受信すると、社員用ページ6を表示する。
社員用ページ6は、ナビゲーション領域61、コンテンツ領域62、およびヘッダ領域63によって構成される。
ナビゲーション領域61には、コンテンツ領域62に配置するコンテンツページを切り換えたりメーラを起動したりするための複数のボタンが配置される。
コンテンツ領域62には、ナビゲーション領域61の中からクリックされたボタンに対応するコンテンツページが配置される。ただし、ログインの直後は、ホーム用のコンテンツページが配置される。
これらのコンテンツページは階層的に分類されており、ホーム用のコンテンツページがルートである。これらのコンテンツページおよびそれぞれの構成については、後に順次、説明する。なお、ホームボタン61Aは、いわゆるホームボタンであって、ホーム用以外のコンテンツページが配置されているときにホームボタン61Aがクリックされると、コンテンツ領域62にホーム用のコンテンツページが配置される。
ヘッダ領域63には、インジケータ63Aが配置される。インジケータ63Aは、コンテンツ領域62に現在配置されているコンテンツページを指し示す。ログインの直後はホーム用のコンテンツページがコンテンツ領域62に配置されるので、「ホーム」を指し示す。
次に、所員用ページ7の提供方法を、会計事務所1B1の所員がオペレータである場合を例に説明する。オペレータは、所員端末3B1のウェブブラウザによって所員用ページ7へアクセスする。この際に、オペレータ自身のユーザコードおよびパスワードを入力する。
すると、情報管理サーバ2の所員用ページ提供部24(図3参照)は、入力されたユーザコードが示されるユーザレコード5CRをユーザテーブル5C(図6参照)から検索し、入力されたパスワードとそのユーザレコード5CRに示されるパスワードとが一致すれば、オペレータを情報管理サーバ2にログインさせる。そして、所員用ページ7を表示するためのデータ(HTMLファイルおよび必要な画像ファイルなど)を所員端末3B1へ送信する。つまり、所員用ページ7を閲覧するには、情報管理サーバ2へのログインが必要である。そして、所員端末3B1は、これらのデータを受信すると、所員用ページ7を表示する。
所員用ページ7は、ナビゲーション領域71、コンテンツ領域72、およびヘッダ領域73によって構成される。
ナビゲーション領域71には、複数のボタンが配置される。コンテンツ領域72には、ナビゲーション領域71の中からクリックされたボタンに対応するコンテンツページが配置される。ただし、ログインの直後は、ホーム用のコンテンツページが配置される。
これらのコンテンツページは、社員用ページ6のコンテンツページと同様、階層的に分類されており、ホーム用のコンテンツページがルートである。これらのコンテンツページおよびそれぞれの構成については、後に順次、説明する。
ヘッダ領域73には、インジケータ73Aが配置される。インジケータ73Aは、コンテンツ領域72に現在配置されているコンテンツページを指し示す。
なお、後述するように、社員端末3Aにおいて社員用ページ6が適宜、更新される。これは、社員用ページ提供部23が、社員端末3Aから送信されてきた情報または情報管理サーバ2の各部の処理結果などに応じてコンテンツページのデータまたはインジケータ63Aのデータなどを生成して社員端末3Aへ送信し、社員端末3Aがこれらのデータに基づいて社員用ページ6を表示し直すことによって実現される。
同様に、所員端末3Bにおいて所員用ページ7も適宜、更新される。これは、所員用ページ提供部24が、所員端末3Bから送信されてきた情報または情報管理サーバ2の各部の処理結果などに応じてコンテンツページのデータまたはインジケータ73Aのデータなどを生成して所員端末3Bへ送信し、所員端末3Bがこれらのデータに基づいて所員用ページ7を表示し直すことによって実現される。
また、専用ページ提供部25は、後述する専用ウェブページ8(図17参照)を表示するためのデータ(HTMLファイルおよび必要な画像ファイルなど)を所員端末3Bへ送信する。専用ウェブページ8も所員端末3Bにおいて、所員用ページ7と同様の仕組みによって更新される。
そのほか、社員用ページ6、所員用ページ7、および専用ウェブページ8以外の後述する幾つかの画面(例えば、ダイアログ)が社員端末3Aまたは所員端末3Bに表示されるが、これらの画面を表示するためのデータも、図3に示す情報管理サーバ2の各部のうちのいずれかによって社員端末3Aまたは所員端末3Bへ送信される。
〔4.新規登録のための処理〕
図9は、所員用ページ7の例を示す図である。図10は、顧客登録ダイアログ74Aの例を示す図である。図11は、ユーザ登録ページ64Aの例を示す図である。
次に、会計事務所1B1の顧客として会社1A1が新たに追加される場合を例に、会社レコード5AR(図4参照)およびユーザレコード5CR(図6参照)を登録する際の処理を説明する。
会計事務所1B1の所員であるオペレータは、所員端末3B1に所員用ページ7(図8参照)が表示されている際に、顧客選択ボタン71Bをクリックする。
すると、所員用ページ7が、図9のように更新される。すなわち、コンテンツ領域72に、顧客選択用のコンテンツページが配置される。このコンテンツページは、ホーム用のコンテンツページの直下であって、顧客管理コラム72Cを有する。顧客管理コラム72Cは、追加ボタン72C1および顧客リスト72C2などによって構成される。さらに、インジケータ73Aが、このコンテンツページを階層的に指し示すように更新される。なお、このように所員用ページ7を更新するためのデータは、前述の通り、所員用ページ提供部24によって所員端末3B1へ提供される。以下、同様である。
オペレーティングシステムが追加ボタン72C1をクリックすると、設定処理部26(図3参照)は、新規登録のための処理を次のように行う。
設定処理部26は、図10のような顧客登録ダイアログ74Aを所員端末3B1に表示させる。
ここで、オペレータは、新たな顧客すなわち会社1A1の会社名、本店所在地、代表者名、代表者住所、および決算月をフォーム74A1に入力し、会社1A1の種別をチェックボックス74A2によって指定する。
さらに、オペレータは、会社1A1の中の情報共有システム1を使用する社員のうち、管理者である社員の氏名および電子メールアドレスをフォーム74A3に入力し、それ以外の社員(一般社員)の氏名および電子メールアドレスをフォーム74A5に入力する。なお、管理者が複数いる場合は、追加ボタン74A4を押すことによってフォーム74A3を増やすことができる。これにより、2人目以降の管理者の情報を入力することができる。同様に、一般社員が複数いる場合は、追加ボタン74A6を押すことによってフォーム74A5を増やし、2人目以降の一般社員の情報を入力することができる。
そして、オペレータが新規登録ボタン74A7をクリックすると、所員端末3B1は、顧客登録ダイアログ74Aに入力されまたは指定された情報を情報管理サーバ2へ送信する。
情報管理サーバ2において、設定処理部26は、これらの情報を受信すると、次のようなデータを新たに生成し、会社テーブル5A(図4参照)またはユーザテーブル5C(図6参照)に書き込む。
まず、設定処理部26は、会社1A1の管理者のユーザアカウントをユーザテーブル5Cに登録するために、次のような処理を行う。
設定処理部26は、ユーザテーブル5Cに既に登録されているいずれのユーザレコード5CRのユーザコードとも重複しないユニークなユーザコードを発行し、さらに、仮パスワードを発行する。そして、フォーム74A3に入力された電子メールアドレスに宛てて電子メールを送信する。
この電子メールの本文には、発行したユーザコードおよび仮パスワードのほか、情報共有システム1を使用するためのユーザアカウントの登録を促すメッセージおよび図11のようなユーザ登録ページ64AのURL(Uniform Resource Locator)などが記載されている。
会社1A1の社員が自分の社員端末3A例えば社員端末3A1のメーラによってその電子メールを受信すると、社員端末3A1は、その電子メールの本文を表示する。そして、その社員(受信者)がそのURLをクリックすると、ウェブブラウザによって社員端末3A1から情報管理サーバ2へ所定のリクエストが送信される。
すると、設定処理部26は、ユーザ登録ページ64Aを社員端末3A1に表示させる。受信者は、その電子メールの本文に記載されているユーザコードおよび仮パスワードをそれぞれ、ユーザ登録ページ64Aのテキストボックス64A1および64A2に入力する。さらに、新たなパスワードを自分で決めてテキストボックス64A3、64A4に入力する。そして、確認ボタン64A5をクリックする。すると、入力された情報が社員端末3A1から情報管理サーバ2へ送信される。
設定処理部26は、テキストボックス64A1および64A2それぞれに入力されたユーザコードおよび仮パスワードと、発行したユーザコードおよび仮パスワードとが一致し、かつ、テキストボックス64A3、64A4それぞれに入力された新たなパスワード同士が一致すれば、発行したユーザコード、フォーム74A3に入力された氏名および電子メールアドレス、ならびにテキストボックス64A3に入力されたパスワード(新たなパスワード)を示すデータを生成し、新たなユーザレコード5CRとしてユーザテーブル5Cに保存する。
これにより、会社1A1の管理者のユーザアカウントがユーザテーブル5Cに登録される。
さらに、設定処理部26は、会社1A1の中の一般社員(管理者でない社員)のユーザアカウントをユーザテーブル5Cに登録するために、フォーム74A5に入力された電子メールアドレスに宛てて同様の電子メールを送信する。以下の処理は、管理者のユーザアカウントの登録のための処理と同様である。つまり、ユーザ登録ページ64Aに入力された新しいパスワードなどに基づいてこの社員のユーザレコード5CRを生成しユーザテーブル5Cに保存する。
なお、管理者の電子メールアドレスが顧客登録ダイアログ74Aに複数入力された場合は、設定処理部26は、それぞれに対して1組ずつユーザコードおよび仮パスワードを発行し、電子メールを送信する。そして、各管理者のユーザレコード5CRを生成しユーザテーブル5Cに保存する。一般社員の電子メールアドレスが複数入力された場合も、同様である。
さらに、設定処理部26は、会社1A1の会社レコード5ARを新たに生成し、会社テーブル5Aに保存する。
この会社レコード5ARには、フォーム74A1に入力された各情報(会社名、本店所在地、…、決算月)が示される。さらに、チェックボックス74A2によって指定された種別が示される。さらに、ユーザテーブル5Cに今回新たに保存された管理者のユーザレコード5CRのユーザコードが管理者コードとして示され、一般社員のユーザレコード5CRのユーザコードが一般社員コードとして示される。この時点では、届出済書類コードは、Nullである。
会社1A1のある社員のユーザレコード5CRがユーザテーブル5Cに保存されると、その社員の社員端末3A、例えば、社員端末3A1は、社員用ページ6(図7参照)へアクセスする。アクセス直後、コンテンツ領域62には、ホーム用のコンテンツページが配置される。
なお、上述の通り、会計事務所1Bの事務所レコード5BRおよび各所員のユーザレコード5CRは、情報管理サーバ2の管理者がキーボード22bまたはポインティングデバイス22cなどを操作することによって新たに生成され、それぞれ会計事務所テーブル5B(図5参照)およびユーザテーブル5Cに保存される。しかし、会社1Aの会社レコード5ARおよび各社員のユーザレコード5CRと同様、電子メール、ウェブページ、およびダイアログを用いて会計事務所1Bの事務所レコード5BRおよび各所員のユーザレコード5CRが生成され会計事務所テーブル5Bまたはユーザテーブル5Cに保存されるようにしてもよい。
または、会社1Aの管理者が自社の社員を一般社員または管理者として新たに登録できるようにしてもよい。
〔5.情報の共有のための処理〕
図12は、第一の共有処理部27および第二の共有処理部28それぞれの構成の例を示す図である。
図3において、情報管理サーバ2の第一の共有処理部27および第二の共有処理部28は、会社1Aと会計事務所1Bとの間で情報を共有したりやり取りしたりするための処理を行う。
第一の共有処理部27は、図12に示すように、新規メッセージ通知部271、会計事務所宛ファイル登録部272、登録完了通知部273、新規ファイル通知部274、新規書類通知部275、ファイル提供部276などによって構成され、情報管理サーバ2と各社員端末3Aとのインタフェースの役割を担う。
一方、第二の共有処理部28は、新規メッセージ登録部281、新規ファイル通知部282、会社宛ファイル登録部283、ファイル登録完了通知部284、届出等書類登録部285、決算書類登録部286、およびファイル提供部287によって構成され、情報管理サーバ2と各所員端末3Bとのインタフェースの役割を担う。以下、情報の種類ごとに、共有のための処理を説明する。
〔5.1 マルチキャストメッセージ〕
図13は、所員用ページ7の例を示す図である。図14は、メッセージデータベース202の例を示す図である。
会計事務所1Bは、顧客であるすべての会社1Aへ次のように一斉にメッセージまたはコメント(以下、「メッセージ」と総称する。)を送信することができる。つまり、マルチキャストを行うことができる。各種手続の期限、会計事務所1Bの休業日、および制度の改正のお知らせなどを一斉に連絡するために、この機能が好適に用いられる。
例えば、会計事務所1B1の所員であるオペレータは、所員端末3B1によって所員用ページ7(図8参照)へアクセスする。そして、連絡ボタン71Cをクリックする。
すると、所員用ページ7が、図13のように更新される。すなわち、コンテンツ領域72に連絡用のコンテンツページが配置される。このコンテンツページは、ホーム用のコンテンツページの直下であって、連絡入力コラム72Dおよび連絡履歴コラム72Eを有する。さらに、インジケータ73Aが、このコンテンツページを階層的に指し示すように更新される。
ここで、オペレータは、連絡入力コラム72Dのフォーム72D1にメッセージおよび指定日を入力する。「指定日」は、メッセージを通知する日付である。メッセージを翌日以降に通知したい場合に入力すればよく、直ちに通知したい場合は入力しなくてもよい。
さらに、オペレータは、メッセージとともにファイルを共有したい場合に添付ボタン72D2をクリックする。すると、ダイアログが表示されるので、そのファイルをそのダイアログに指定する。
そして、オペレータが登録ボタン72D3をクリックすると、フォーム72D1に入力された情報が所員端末3B1から情報管理サーバ2へ送信される。ファイルが指定された場合は、さらに、そのファイルが所員端末3B1から情報管理サーバ2へ送信される。
ところで、メッセージデータベース202(図3、図12参照)は、図14に示すようにメッセージテーブル5Dおよびフォルダ5Eによって構成される。
新規メッセージ登録部281は、所員端末3B1から送信されてきたファイルを参考ファイル5EFとしてフォルダ5Eに保存する。新規メッセージ登録部281は、ユニークな連絡コードを発行し、メッセージレコード5DRを生成してメッセージテーブル5Dに保存する。メッセージレコード5DRには、発行した連絡コード、フォーム72D1に入力されたメッセージおよび指定日、参考ファイル5EFのファイル名、投稿元コード、宛先コード、ならびに投稿日時が示される。
「投稿元コード」は、オペレータの所属する会計事務所1Bすなわち会計事務所1B1の事務所コードであって、事務所レコード5BR(図5参照)に基づいて特定することができる。「宛先コード」は、メッセージの宛先を特定するためのコードであって、会計事務所1B1の顧客であるすべての会社1Aそれぞれの会社コードである。これらの会社コードは、会計事務所1B1の事務所レコード5BRに顧客コードとして示されるものである。「投稿日時」は、メッセージが所員端末3B1から情報管理サーバ2に送信されてきた日時である。
なお、指定日がフォーム72D1に入力されなかった場合は、メッセージが所員端末3B1から送信されてきた日が指定日としてメッセージレコード5DRに示される。
ただし、「ファイル名」は、既にフォルダ5Eに保存されている他のファイルのものと重複する場合は、今回保存する参考ファイル5EFのファイル名を、重複しないように変更する。後述する他のフォルダ(フォルダ5G、フォルダ5J、フォルダ5L、書類フォルダ5N、解説コンテンツフォルダ5P)へのファイルの保存の場合も、同様である。
新規メッセージ通知部271は、メッセージレコード5DRが保存されると、指定日がなければ直ちに、新たなメッセージが本文に記載された電子メールを、メッセージレコード5DRに会社コードが宛先コードとして示される会社1A(つまり、会計事務所1B1の顧客である会社1A)それぞれの社員の電子メールアドレスに宛てて送信する。一方、指定日があれば、その指定日になったら、この電子メールをこれらの電子メールアドレスに宛てて送信する。これらの電子メールアドレスは、各社員のユーザレコード5CR(図6参照)に基づいて特定することができる。なお、新規メッセージ通知部271は、メッセージレコード5DRにファイル名が示される場合は、そのファイル名の参考ファイル5EFを添付して電子メールを送信してもよい。
そして、各社員は、この電子メールを自分の社員端末3Aのメーラによって受信して本文を表示させ、メッセージを確認する。また、後述の通り、社員用ページ6(図7参照)へアクセスして確認することもできる。
〔5.2 会計事務所宛のファイル〕
図15は、社員用ページ6の例を示す図である。図16は、会計事務所宛ファイルデータベース203の例を示す図である。
会社1Aは、委託先(顧問先)である会計事務所1Bへ、会計または手続などのために必要な事項を記載したファイルを送ることができる。以下、ファイルの送り方を、会社1A1から会計事務所1B1へファイルを送る場合を例に説明する。
会社1A1の社員であるオペレータは、社員端末3A1によって社員用ページ6(図7参照)へアクセスする。そして、会計事務所宛ボタン61Bをクリックする。
すると、社員用ページ6が、図15のように更新される。すなわち、コンテンツ領域62にアップロード用のコンテンツページが配置される。このコンテンツページは、ファイル指定コラム62Eおよび履歴コラム62Fを有する。
ここで、オペレータは、送りたいファイルをファイル指定コラム62Eのフォーム62E1に対して次のように指定する。
フォーム62E1には、5つの行が設けられており、1つの行に対して1つのファイルを指定することができる。すなわち、送りたいファイルをフォーム62E1に対して5つまで指定することができる。
オペレータは、送りたいファイルのアイコンを社員端末3A1のデスクトップなどからフォーム62E1の未指定の行にドラッグアンドドロップする。または、未指定の行を選択した後、アップロードボタンをクリックすると、ダイアログが表示されるので、そのファイルをそのダイアログに指定する。さらに、それぞれのファイルについて必要に応じてコメントを入力する。
オペレータが完了ボタン62E2をクリックすると、指定されたファイルおよび入力されたコメントが社員端末3A1から情報管理サーバ2へ送信される。
ところで、会計事務所宛ファイルデータベース203(図3、図12参照)は、図16に示すように、属性テーブル5Fおよびフォルダ5Gによって構成される。
会計事務所宛ファイル登録部272は、社員端末3A1から送信されてきたファイルをファイル5GFとして、オペレータのフォルダ5Gに保存する。ファイルが複数送信されてきた場合は、それぞれをファイル5GFとして保存する。さらに、ファイル5GFごとにユニークな投稿コードを発行し投稿レコード5FRを生成する。そして、ファイル5GFごとの投稿レコード5FRを属性テーブル5Fに保存する。
投稿レコード5FRには、発行した投稿コード、フォーム62E1の対応する行に入力されたコメント、ファイル5GFのファイル名、投稿元コード、宛先コード、投稿日時、閲覧期限、および認識者コードが示される。
「投稿元コード」は、オペレータのユーザコードである。「宛先コード」は、ファイル5GFの宛先であって、本例では会計事務所1B1の事務所コードである。「投稿日時」は、ファイル5GFが社員端末3A1から情報管理サーバ2に送信されてきた日時である。「閲覧期限」は、投稿日時の1ヶ月後の日時である。「認識者コード」は、投稿後にファイル5GFの存在を認識したと考えられる所員のユーザコードである。初期値はNullであり、後述するように適宜、更新される。
新規ファイル通知部282は、ファイル5GFおよび投稿レコード5FRが保存されると、ファイル5GFが投稿された旨を本文に記載した電子メールを会計事務所1B1の各所員の電子メールアドレスに宛てて送信する。各所員は、会計事務所1B1の事務所レコード5BR(図5参照)に基づいて特定することができ、各所員の電子メールアドレスは、各所員のユーザレコード5CR(図6参照)に基づいて特定することができる。
そして、各所員は、この電子メールを自分の所員端末3Bのメーラで受信することによって、ファイル5GFの存在を知ることができる。その後、所員用ページ7(図8参照)へアクセスしてファイル5GFの内容を確認することができる。確認の仕方は、後述する。
また、登録完了通知部273は、ファイル5GFが保存されると、投稿(送付)が完了した旨を本文に記載した電子メールを投稿者すなわちオペレータの電子メールアドレスに宛てて送信する。
〔5.3 特定の会社宛のメッセージ〕
図17および図18は、専用ウェブページ8の例を示す図である。
会計事務所1Bは、顧客であるすべての会社1Aではなく特定の会社1Aへメッセージを送ることができる。この機能は、例えば、特定の会社1Aを担当する所員の交代および特定の会社1Aへの訪問の打診などを連絡するために好適に用いられる。以下、会計事務所1B1から会社1A1へメッセージを送る場合を例に説明する。
会計事務所1B1の所員であるオペレータは、所員端末3B1によって所員用ページ7(図8参照)へアクセスし、顧客選択ボタン71Bをクリックする。すると、前述の通り、所員用ページ7が図9のように更新される。すなわち、コンテンツ領域72に顧客選択用のコンテンツページが配置される。
このコンテンツページの顧客管理コラム72Cの顧客リスト72C2には、会計事務所1B1の顧客である会社1Aそれぞれの会社名などが示される。これらの会社1Aは、会計事務所1B1の事務所レコード5BR(図5参照)によって特定することができる。なお、「新規登録」および「確認待ち」の各欄については、後に説明する。
顧客リスト72C2の中からオペレータがいずれかの会社1Aを選択すると、図17のような、選択された会社1Aのための作業用のウェブページである専用ウェブページ8が、所員用ページ7に代わって所員端末3B1に表示される。ここでは、会社1A1が選択される。
専用ウェブページ8は、前述の通り、専用ページ提供部25(図3参照)によって提供される。
専用ウェブページ8は、ナビゲーション領域81、コンテンツ領域82、およびヘッダ領域83によって構成される。
ナビゲーション領域81には、コンテンツ領域82に配置するコンテンツページを切り換えたり各種の機能のページを起動したりするための複数のボタンが配置される。
コンテンツ領域82には、ナビゲーション領域81の中からクリックされたボタンに対応するコンテンツページが配置される。連絡事項コラム82A、会計事務所宛コラム82B、会社宛コラム82C、および長期保管コラム82Dは、それぞれ、社員用ページ6の連絡事項コラム62A、会計事務所宛コラム62B、会社宛コラム62C、および長期保管コラム62Dと同様の役割を有し、会社1A1の社員が社員用ページ6へアクセスした際と同様の情報を提供する。その他の各コンテンツページについては、後に順次、説明する。
ヘッダ領域83には、オペレータの会計事務所1Bつまり会計事務所1B1の事務所名、顧客リスト72C2で選択された会社1Aつまり会社1A1の会社名、およびコンテンツ領域82のカレントのコンテンツページの名称が示される。
個別連絡ボタン81Bがクリックされると、専用ウェブページ8が図18のように更新される。すなわち、コンテンツ領域82に連絡用のコンテンツページが配置される。このコンテンツページは、連絡入力コラム82Eおよび連絡履歴コラム82Fを有する。
連絡入力コラム82Eは、所員用ページ7の連絡入力コラム72D(図13参照)と同様の役割を有し、使い方も同様である。オペレータは、フォーム82E1にメッセージおよび指定日を入力する。添付したいファイルがあれば、添付ボタン82E2を適宜使用してそのファイルを指定する。
そして、オペレータが登録ボタン82E3をクリックすると、所員端末3B1は、フォーム82E1に入力された情報を情報管理サーバ2へ送信する。ファイルが指定された場合は、さらに、そのファイルが所員端末3B1から情報管理サーバ2へ送信される。
新規メッセージ登録部281(図12参照)は、マルチキャストの場合と同様に、所員端末3B1から送信されてきたファイルを参考ファイル5EFとしてフォルダ5E(図14参照)に保存する。さらに、ユニークな連絡コードを発行し、メッセージレコード5DRを生成し、メッセージテーブル5Dに保存する。ただし、マルチキャストの場合と異なり、宛先コードとして、顧客リスト72C2で選択された会社1A(本例では、会社1A1)の会社コードのみが示される。
新規メッセージ通知部271も、マルチキャストの場合と同様に、メッセージレコード5DRが保存されると、新たなメッセージが本文に記載された電子メールを送信する。ただし、ここでは、メッセージレコード5DRに特定の会社1A(本例では、会社1A1)のみが示されるので、この電子メールは会社1A1の社員の電子メールアドレスにのみ送信される。
〔5.4 特定の会社宛のファイル〕
図19は、社員用ページ6の例を示す図である。図20は、会社宛ファイルデータベース204の例を示す図である。
会計事務所1Bは、特定の会社1Aへ次のようにファイルを送ることができる。この機能によると、上述したメッセージを送る機能よりも安全性が高いので、会社1Aの機密のファイルを送る場合に好適に用いられる。以下、会計事務所1B1から会社1A1へファイルを送る場合を例に説明する。
会計事務所1B1の所員であるオペレータは、所員端末3B1を操作することによって、前述の方法で顧客リスト72C2(図9参照)において会社1A1を選択し、専用ウェブページ8(図17参照)へアクセスする。すると、専用ウェブページ8が、会社1A1のための作業用のウェブページとして所員端末3B1に表示される。
オペレータは、会計事務所発ボタン81Dをクリックする。すると、専用ウェブページ8が図19のように更新される。すなわち、コンテンツ領域82にファイル指定コラム82Gおよび履歴コラム82Hが配置される。
ここで、オペレータは、送りたいファイルをファイル指定コラム82Gのフォーム82G1に対して次のように指定する。送りたいファイルのアイコンを所員端末3B1のデスクトップなどからフォーム82G1にドラッグアンドドロップする。または、アップロードボタンをクリックすると、ダイアログが表示されるので、そのファイルをそのダイアログに指定する。さらに、オペレータは、そのファイルに関するコメントを必要に応じて入力する。
また、オペレータは、会社1A1がそのファイルの内容に対して承認する必要があるか否かを選択しなければならない。必要である場合は承認要ボタン82G2をクリックし、必要でない場合は承認不要ボタン82G3をクリックする。
そして、オペレータが完了ボタン82G4をクリックすると、所員端末3B1は、指定されたファイル、入力されたコメント、および承認の要否の選択結果を情報管理サーバ2へ送信する。なお、承認の要否が選択されずに完了ボタン82G4がクリックされた場合は、指定されたファイルなどの送信を保留し、選択を促すダイアログを表示する。
ところで、会社宛ファイルデータベース204(図3、図12参照)は、図20に示すように、属性テーブル5Hおよびフォルダ5Jによって構成される。
会社宛ファイル登録部283は、所員端末3B1から送信されてきたファイルを書類ファイル5JFとしてフォルダ5Jに保存する。さらに、ユニークな投稿コードを発行し、投稿レコード5HRを生成して属性テーブル5Hに保存する。
投稿レコード5HRには、発行した投稿コード、フォーム82G1に入力されたコメント、書類ファイル5JFのファイル名、投稿元コード、宛先コード、投稿日時、閲覧期限、認識者コード、ステータス、ならびに承認日が示される。
「投稿元コード」は、オペレータのユーザコードである。「宛先コード」は、書類ファイル5JFの宛先であって、本例では会社1A1の会社コードである。「投稿日時」は、書類ファイル5JFが所員端末3B1から情報管理サーバ2に送信されてきた日時である。「閲覧期限」は、投稿日時の1ヶ月後の日時である。「認識者コード」は、投稿後に書類ファイル5JFの存在を認識した社員のユーザコードである。初期値はNullであり、後述するように適宜、更新される。
「ステータス」は、会社1A1による書類ファイル5JFに対する処理の状況であって、「承認」、「確認待ち」、「確認不要」、および「保留」のいずれかである。承認が必要であるとファイル指定コラム82Gにおいて選択された場合は、初期値として「確認待ち」が設定され、承認が必要ないと選択された場合は、「確認不要」が設定される。そして、後述するように適宜、更新される。「承認日」は、ステータスが「承認」に更新された日付である。
なお、会社宛ファイルデータベース204には、比較的短い期間(例えば、1ヶ月程度)、保存しておく必要のある書類の書類ファイル5JFが保存される。一方、後述する決算書類データベース206(図29参照)には、保存しておく必要のある期間が書類ファイル5JFよりも長いファイルが保存される。例えば、7年程度、保存しておく必要のあるファイルが保存される。
新規ファイル通知部274は、書類ファイル5JFおよび投稿レコード5HRが保存されると、書類ファイル5JFが投稿された旨を本文に記載した電子メールを会社1A1の各社員の電子メールアドレスに宛てて送信する。
そして、各社員は、この電子メールを自分の社員端末3Aのメーラで受信することによって、書類ファイル5JFの存在を知ることができる。その後、社員用ページ6(図7参照)へアクセスして書類ファイル5JFの内容を確認することができる。確認の仕方は、後述する。
また、ファイル登録完了通知部284は、書類ファイル5JFが保存されると、投稿(送付)が完了した旨を本文に記載した電子メールを投稿者すなわちオペレータの電子メールアドレスに宛てて送信する。
〔5.5 設立の届出等の書類〕
図21は、専用ウェブページ8の例を示す図である。図22は、書類登録ダイアログ74Bの例を示す図である。図23は、届出書類データベース205の例を示す図である。
会計事務所1Bは、会社1Aの設立(開業)届出または青色申告の申請などの主要な所定の届出または申請のための書類を会社1Aと共有することができる。以下、会計事務所1B1が会社1A1の届出等の書類を会社1A1と共有する場合を例に説明する。
本実施形態では、所定の届出等のための書類として、「設立(開業)届出」、「青色申告の申請」、「源泉所得税の納期の特例の承認の申請」、「給与支払事務所等の届出」、「申告期限の延長申請」、「消費税の課税事業者の届出」、「消費税の免税事業者の届出」、および「消費税の課税事業者の選択届出」の8つの届出等のそれぞれの書類が取り扱われる。また、それぞれの届出等に対して前から順に「D001」、「D002」、…、「D008」という届出申請コードが予め与えられている。
会計事務所1B1の所員であるオペレータは、前述の方法で、専用ウェブページ8(図17参照)を会社1A1のための作業用のウェブページとして所員端末3B1に表示させる。そして、届出ボタン81Fをクリックする。すると、専用ウェブページ8が図21のように更新される。すなわち、コンテンツ領域82に届出サマリーコラム82Jおよび届出履歴コラム82Kが配置される。
届出サマリーコラム82Jの届出状況フォーム82J1には、上記の8つの届出等それぞれの書類の提出の状況が示される。具体的には、届出等ごとに、チェックボックスが設けられており、オンであれば提出済であることを示し、オフであれば未提出であることを示す。
これらの状況は、会社1A1の会社レコード5AR(図4参照)の届出済書類コードに基づいている。具体的には、届出申請コードが会社レコード5ARに届出済書類コードとして示される届出等のチェックボックスがオンの状態で表示され、それ以外の届出等のチェックボックスがオフの状態で表示される。図21には、届出済書類コードが1つも示されていない場合の例を示している。
オペレータは、書類が既に提出された届出等であるにも関わらず、それに対応するチェックボックスがオフであれば、そのチェックボックスをクリックしてオンにする。なお、届出等を会計事務所1Bが代理したか否かは、問わない。また、書類が未だ提出されていない届出等であるにも関わらず、それに対応するチェックボックスがオンであれば、そのチェックボックスをクリックしてオフにする。このような作業によって8つの届出等それぞれのチェックボックスを現実に合わせたら、変更登録ボタン82J2をクリックする。
すると、所員端末3B1は、チェックボックスがオンである届出等の届出申請コードを情報管理サーバ2へ送信する。
情報管理サーバ2において、届出等書類登録部285(図12参照)は、会社1A1の会社レコード5ARの届出済書類コードが、所員端末3B1から送信されてきた届出申請コードのみになるように更新する。
図21に戻って、オペレータは、届出履歴コラム82Kに対して次のように操作を行うことによって、届出等の提出された書類のファイル(電子データ)を届出書類データベース205に保存することができる。
オペレータが新規登録ボタン82K1をクリックすると、届出等書類登録部285は、図22のような書類登録ダイアログ74Bを所員端末3B1に表示させる。オペレータは、その書類のファイルをフォーム74B1に対して次のように指定する。
オペレータは、その書類のファイルのアイコンを所員端末3B1のデスクトップなどからフォーム74B1にドラッグアンドドロップする。または、アップロードボタン74B2をクリックするとダイアログが表示されるので、その書類のファイルをそのダイアログに指定する。
さらに、オペレータは、フォーム74B1にその書類の提出日および承認日を入力し、その書類の種類を選択する。その書類に係る届出等が未だ承認されていない場合は、承認日を入力しなくてもよい。承認後に入力することができる。
オペレータが完了ボタン74B3をクリックすると、所員端末3B1は、フォーム74B1に指定されたファイルを、入力されまたは選択された情報(提出日、承認日、種類)とともに情報管理サーバ2へ送信する。
ところで、届出書類データベース205は、図23に示すように、属性テーブル5Kおよびフォルダ5Lによって構成される。
届出等書類登録部285は、所員端末3B1からファイルなどを受信すると、届出申請ファイル5LFとしてフォルダ5Lに保存する。さらに、投稿レコード5KRを生成して属性テーブル5Kに保存する。
投稿レコード5KRには、フォーム74B1に入力されまたは選択された提出日、承認日、および種類、届出申請ファイル5LFのファイル名、ならびに会社1A1の会社コードが示される。
新規書類通知部275は、届出申請ファイル5LFが保存されると、届出申請ファイル5LFが登録された旨を本文に記載した電子メールを会社1A1の各社員の電子メールアドレスに宛てて送信する。
そして、各社員は、この電子メールを自分の社員端末3Aのメーラで受信することによって、届出申請ファイル5LFの存在を知ることができる。その後、社員用ページ6(図7参照)へアクセスして届出申請ファイル5LFの内容を確認することができる。確認の仕方は、後述する。
なお、新規書類通知部275は、会社1A1の会社レコード5ARの届出済書類コードが届出等書類登録部285によって更新された場合も、オペレータまたは会社1A1の各社員にその旨を電子メールで知らせてもよい。また、オペレータまたは会計事務所1B1の所員にも知らせてもよい。
〔5.6 決算関連の書類〕
図24は、専用ウェブページ8の例を示す図である。図25は、書類登録ページ74Cの例を示す図である。図26は、動画作成ページ74Dの例を示す図である。図27は、ツールの機能の例を示す図である。図28は、収録によって得られるデータの構成の例を示す図である。図29は、決算書類データベース206の例を示す図である。
会計事務所1Bは、会社1Aの決算に関する書類を会社1Aと共有することができる。さらに、この書類について解説する動画および音声を作成し共有することができる。以下、この動画および音声を「解説コンテンツ」と記載する。決算に関する書類は、例えば、確定申告または納税に関する種々の申告書である。
以下、会計事務所1B1が会社1A1と決算に関する書類を共有する場合を例に説明する。
会計事務所1B1の所員であるオペレータは、共有する対象である書類(以下、「対象書類」と記載する。)の決算等書類ファイル5NFを予め、所員端末3B1に用意しておく。対象書類の印刷物をスキャナでスキャンすることによって決算等書類ファイル5NFを用意してもよいし、電子申告のファイルを決算等書類ファイル5NFとして用意してもよい。
オペレータは、前述の方法で、専用ウェブページ8(図17参照)を会社1A1のための作業用のウェブページとして所員端末3B1に表示させる。そして、決算ボタン81Eをクリックする。すると、専用ウェブページ8が図24のように更新される。すなわち、コンテンツ領域82に決算コラム82Lが配置される。
オペレータが決算コラム82Lの新規登録ボタン82L1をクリックすると、決算書類登録部286(図12参照)は、図25のような書類登録ページ74Cを所員端末3B1に表示させる。
ここで、オペレータは、対象書類に関する情報を次のように登録する。種類、決算日、承認日、提出日、会社担当者、会計事務所担当者、動画投稿者、閲覧期限、およびコメントをフォーム74C1に入力する。
「種類」は、対象書類の種類であって、例えば「確定申告」のような法令で定められる手続の種類である。「会社担当者」および「会計事務所担当者」は、それぞれ、対象書類についての、会社1A1側の担当者(社員)の氏名および会計事務所1B1側の担当者(所員)の氏名である。氏名の代わりにユーザコードを入力してもよい。「動画投稿者」は、解説コンテンツの投稿者すなわちオペレータの氏名またはユーザコードである。
オペレータは、さらに、対象書類の決算等書類ファイル5NFをフォーム74C1に指定する。フォーム74C1に決算等書類ファイル5NFのアイコンをドラッグアンドドロップすることによって指定してもよいし、アップロードボタンを押してダイアログを表示させ、ダイアログを介して指定してもよい。なお、フォーム74C1を書類登録ページ74Cに設けず、書類登録ページ74Cに対して所定の操作が行われた際に(例えば、書類登録ページ74Cの中の特定のボタンがクリックされた際に)、フォーム74C1をダイアログとして表示させてもよい。
オペレータは、動画作成ボタン74C2をクリックすると、解説ファイル生成部291は、図26のような動画作成ページ74Dを所員端末3B1に表示させる。所員端末3B1は、動画作成ページ74Dをウェブブラウザの新しいタブで表示してもよい。そして、オペレータは、解説コンテンツを作成する作業を次のように行う。
オペレータは、解説コンテンツの中の動画に使用する書類のファイルを、動画ウィンドウ74D2にドラッグアンドドロップすることによって指定する。このファイルは、対象書類(例えば、実際に提出した確定申告書)のファイルであってもよいし、他の書類(例えば、行政庁が発行する説明書)のファイルであってもよい。
ファイルが動画ウィンドウ74D2に指定されると、そのファイルに基づいて動画ウィンドウ74D2に書類が表示される。そのファイルのフォーマットがPDF(Portable Document Format)のような電子文書ファイル形式であり、かつ、その書類が複数のページによって構成される場合は、その書類の1ページ目がデフォルトのページとして動画ウィンドウ74D2に表示される。次ページボタン74D3および前ページボタン74D4は、動画ウィンドウ74D2に表示させるページを切り換えるためのボタンである。次ページボタン74D3がクリックされると1つ後ろのページが表示され、前ページボタン74D4がクリックされると1つ前のページが表示される。
オペレータがスタートボタン74E1をクリックすると、解説コンテンツの収録が開始される。このとき、所員端末3B1は、収録を開始する旨を情報管理サーバ2へ通知するとともに、動画ウィンドウ74D2に表示されている画像(ページ)の画像データを情報管理サーバ2へ送信する。
すると、解説ファイル生成部291は、通知を受けた時刻(スタートボタン74E1がクリックされた時刻とほぼ同時刻)を原点時刻T0として収録時間の計測を開始する。
オペレータは、適宜、動画ウィンドウ74D2の書類のページを進めたり戻したりしながら、所員端末3B1に向かって声で解説する。所員端末3B1は、オペレータの声を収録して音声データを情報管理サーバ2へ送信する。また、動画ウィンドウ74D2に表示されるページが変更されるごとに、所員端末3B1は、変更後のページの画像データを情報管理サーバ2へ送信する。
さらに、オペレータは、解説しながらポインタ、フリーライン、直線、およびマーカの各ツールを使用することができる。これにより、視聴者にとって内容がより分かりやすくなるように解説することができる。
ポインタツールは、図27(A)のように、動画ウィンドウ74D2の中の注目して欲しい部分をポインタで指し示すために使用される。ポインタボタン74F1をクリックすると、ポインタツールが起動する。フリーラインツールは、図27(B)のように、手書きで図線または文字などを動画ウィンドウ74D2に書き込むために使用される。フリーラインボタン74F2をクリックすると、フリーラインツールが起動する。
直線は、図27(C)のように、指定された2点を結ぶ直線(線分)を動画ウィンドウ74D2に書き込むために使用される。直線ボタン74F3をクリックすると、直線ツールが起動する。マーカは、図27(D)のように、蛍光色のマークを動画ウィンドウ74D2に書き込むために使用される。マーカボタン74F4をクリックすると、マーカツールが起動する。
所員端末3B1は、各ツールの使用の実績を情報管理サーバ2へ送信する。具体的には、各ツールが各時刻においてどのように使用されたのかを情報管理サーバ2へ送信する。例えば、各時刻におけるポインタ、フリーライン、直線、およびマーカそれぞれの、動画ウィンドウ74D2における座標を実績として送信する。
また、オペレータは、一旦停止ボタン74E2をクリックすることによって、収録を一旦停止(一時停止)させることができる。一旦停止ボタン74E2がクリックされると、所員端末3B1は、収録を一旦停止する旨を情報管理サーバ2へ通知する。すると、解説ファイル生成部291は、収録時間の計測を一時的に停止する。一旦停止ボタン74E2は、クリックされると、再開ボタンに変わる。所員端末3B1は、再開ボタンがクリックされるまで、各ツールの使用を禁止する。
一旦停止中に、オペレータは、動画ウィンドウ74D2に表示させる書類を変更することができる。この場合は、変更後の書類のファイルを動画ウィンドウ74D2に指定すればよい。すると、そのファイルに基づいて、変更後の書類の1ページ目が動画ウィンドウ74D2に表示される。オペレータは、次ページボタン74D3または前ページボタン74D4が操作することによってページを切り換えることができる。
そして、オペレータが再開ボタンをクリックすると、所員端末3B1は、再開した旨を情報管理サーバ2へ通知するとともに、動画ウィンドウ74D2の書類の画像データを情報管理サーバ2へ送信する。解説ファイル生成部291は、収録時間の計測を再開する。また、所員端末3B1は、各ツールの使用の禁止を解除し、再開ボタンを一旦停止ボタン74E2に戻す。
オペレータは、収録を終えたい場合は、収録終了ボタン74E3をクリックする。すると、所員端末3B1は、収録を終了する旨を情報管理サーバ2へ通知する。すると、解説ファイル生成部291は、収録時間の計測を終了する。
収録を開始してから終了するまでの間に、情報管理サーバ2には、所員端末3B1から、例えば図28のように、画像データおよび音声データならびに各ツールの使用実績などが届いている。
解説ファイル生成部291は、これらのデータおよび情報に基づいて、解説コンテンツを再現する動画および音声のファイルを生成する。具体的には、動画ウィンドウ74D2の収録中の様子を動画として再生しオペレータの収録中の音声を再生するファイルを生成する。以下、このファイルを「解説ファイル5PF」と記載する。解説ファイル5PFのフォーマットとして、例えばMOVまたはMP4などが用いられる。
プレビューボタン74E4がクリックされると、生成された解説ファイル5PFが情報管理サーバ2から所員端末3B1へ送信され、解説コンテンツが所員端末3B1において再生される。解説コンテンツの中の動画は、動画ウィンドウ74D2に表示され、音声は、所員端末3B1のスピーカから出力される。これにより、オペレータは、解説コンテンツを視聴し確認することができる。さらに、オペレータは、解説コンテンツに名前(コンテンツ名)を付け、テキストボックス74D1に入力する。そして、解説コンテンツに問題がなければ、保存ボタン74E5をクリックする。すると、所員端末3B1は、保存コマンドを、テキストボックス74D1に入力されたコンテンツ名とともに情報管理サーバ2へ送信する。
ところで、決算書類データベース206は、図29に示すように、決算テーブル5M、書類フォルダ5N、および解説コンテンツフォルダ5Pによって構成される。
決算書類登録部286は、保存コマンドおよびコンテンツ名を所員端末3B1から受信すると、解説ファイル5PFを、コンテンツ名を含むファイル名を付して解説コンテンツフォルダ5Pに保存する。そして、解説ファイル5PFへアクセスするためのURLを所員端末3B1へ通知する。
すると、所員端末3B1において、このURLがテキストボックス74E7に表示される。オペレータがコピーボタン74E6をクリックすると、このURLが所員端末3B1のクリップボードにコピーされる。オペレータが完了ボタン74E8をクリックすると、動画作成ページ74Dのタブが閉じ、書類登録ページ74C(図25参照)が再び現われる。
オペレータは、クリップボードにコピーされたURLをテキストボックス74C3にペーストする。これにより、解説コンテンツフォルダ5Pに保存された解説ファイル5PFへアクセスするためのURLがテキストボックス74C3に入力される。ここで、オペレータがプレビューボタン74C5をクリックすると、所員端末3B1は、入力されたURLに基づいて解説ファイル5PFを情報管理サーバ2から受信して解説コンテンツを再生する。ただし、動画はウィンドウ74C4に表示される。
そして、オペレータが登録ボタン74C6をクリックすると、所員端末3B1は、フォーム74C1に入力された種類などの情報および指定された決算等書類ファイル5NFを、テキストボックス74C3に入力されたURLとともに情報管理サーバ2へ送信する。
すると、決算書類登録部286は、決算等書類ファイル5NFを書類フォルダ5Nに保存するとともに、決算レコード5MRを生成し決算テーブル5Mに保存する。決算レコード5MRには、所員端末3B1から送信されてきたURLおよび種類などの情報のほか、会社1A1の会社コードおよび決算等書類ファイル5NFのファイル名が示される。これにより、対象書類および解説コンテンツの登録が完了する。
新規書類通知部275は、対象書類および解説コンテンツの登録が完了した旨を本文に記載した電子メールを会社1A1の社員の電子メールアドレスに宛てて送信する。なお、さらに、オペレータの電子メールアドレスに宛てて送信してもよいし、会計事務所1B1の他の所員の電子メールアドレスに宛てて送信してもよい。
〔6.共有ファイル等の提供、管理〕
次に、上述の処理および作業によって情報管理サーバ2に登録されたメッセージおよびファイルなどを提供しまたは管理する処理を、会社1A1の社員または会計事務所1B1の所員が情報管理サーバ2を使用する場合を例に説明する。
〔6.1 会社1A1の社員による閲覧〕
図30は、未チェックの件数を表わすアイコンの例を示す図である。
会社1A1の社員であるオペレータは、図7に示した社員用ページ6へ社員端末3A1によってアクセスする。
すると、社員端末3A1は、上述の通り、ホーム用のコンテンツページがコンテンツ領域62に配置された状態で社員用ページ6を表示する。ホーム用のコンテンツページは、連絡事項コラム62A、会計事務所宛コラム62B、会社宛コラム62C、および長期保管コラム62Dによって構成される。なお、社員用ページ提供部23(図3参照)は、これらのコラムを表示するためのデータを社員端末3A1へ送信し、社員端末3A1は、受信したデータに基づいて社員用ページ6を表示する。
この際に、社員用ページ提供部23は、会社1A1の会社コードが宛先コードとして示されるがオペレータのユーザコードが認識者コードとして示されない投稿レコード5HRを属性テーブル5H(図20参照)の中から検索する。そして、見つかった投稿レコード5HR(以下、「ヒット投稿レコード」と記載する。)の件数を示すアイコンを、会計事務所発ボタン61Cの所定の位置に、例えば、図30のように右上に配置する。
同様に、社員用ページ提供部23は、会社1A1の会社コードが示されるがオペレータのユーザコードが認識者コードとして示されない決算レコード5MRを決算テーブル5M(図29参照)の中から検索する。そして、見つかった決算レコード5MR(以下、「ヒット決算レコード」と記載する。)の件数を示すアイコンを、決算ボタン61Dの所定の位置に配置する。
なお、メッセージデータベース202、会社宛ファイルデータベース204、届出書類データベース205、または決算書類データベース206に保存されている参考ファイル5EF、書類ファイル5JF、届出申請ファイル5LF、決算等書類ファイル5NF、および解説ファイル5PFは、適宜、ファイル提供部276(図12参照)によって社員端末3Aへ送信される。
〔6.1.1 会計事務所からのメッセージ〕
連絡事項コラム62Aには、会社1A1の顧問先すなわち会計事務所1B1から連絡されたメッセージが配置される。複数のメッセージが連絡された場合は、指定日の新しいものほど上位に表示される。
これらのメッセージは、メッセージデータベース202のメッセージテーブル5D(図14参照)に保存されているメッセージレコード5DRに基づいている。具体的には、社員用ページ提供部23は、会社1A1の会社コードが宛先コードとして示されるメッセージレコード5DRをメッセージテーブル5Dの中から検索する。そして、見つかったメッセージレコード5DRそれぞれに示される指定日およびメッセージの組合せ(行)を、指定日の新しいものから順に並べたコラムを連絡事項コラム62Aとして生成し、社員端末3A1へ送信する。
また、オペレータが連絡事項コラム62Aの中のいずれかのメッセージをクリックすると、ファイル提供部276は、クリックされたメッセージに対応付けられている参考ファイル5EFを社員端末3A1へ送信する。社員端末3A1は、参考ファイル5EFを受信(ダウンロード)すると、適宜、参考ファイル5EFを開くことによって書類を表示する。
なお、連絡事項コラム62Aには、会社1A1にのみ連絡されたメッセージおよび会計事務所1B1のすべての顧客に共通に連絡されたメッセージが示されるが、両者の表示の態様を区別してもよい。例えば、前者を赤色で表示し、後者を青色で表示してもよい。
〔6.1.2 会計事務所からのファイル〕
図31は、社員用ページ6の例を示す図である。
図7に示すように、会社宛コラム62Cには、会社1A1宛ての書類ファイル5JFの新たな投稿および書類ファイル5JFに対する承認に関するイベントの履歴が示される。これらの情報は、会社宛ファイルデータベース204の属性テーブル5H(図20参照)に保存されている投稿レコード5HRに基づいている。
具体的には、社員用ページ提供部23は、新たな投稿それぞれのソート基準日を、ヒット投稿レコードそれぞれに示される投稿日時の日付に設定する。そして、ソート基準日の新しい順に各投稿の情報を上から並べたコラムを会計事務所宛コラム62Bとして生成し、社員端末3A1へ送信する。
各投稿の情報は、イベント日、ファイル名、確認の要否、閲覧期限、およびイベント内容である。書類ファイル5JFに対する承認が不要である投稿については、「イベント日」として投稿日が示され、「イベント内容」として「がアップロードされました。」が示される。書類ファイル5JFに対する承認が必要であるが未承認である投稿についても、同様である。書類ファイル5JFに対する承認が必要であり承認済である投稿については、「イベント日」として承認日が示され、「イベント内容」として「に承認処理をしました。」が示される。
「確認の要否」は、ヒット投稿レコードに示されるステータスが「確認待ち」であれば「確認要」であり、それ以外であれば「確認不要」である。「ファイル名」および「閲覧期限」も、ヒット投稿レコードに示されるものである。なお、図7には、イベント日および閲覧期限それぞれの時刻を省略した例を示しているが、時刻も表示させてもよい。
オペレータが会計事務所発ボタン61Cをクリックすると、社員端末3A1は、図31に示すようにコンテンツ領域62にファイル確認用のコンテンツページが配置されるように社員用ページ6を更新する。
すると、第一の更新処理部292は、ヒット投稿レコードそれぞれに、現在ログインしているユーザすなわちオペレータのユーザコードを認識者コードとして追記する。
ファイル確認用のコンテンツページは、ファイル確認コラム62Hを有する。ファイル確認コラム62Hには、ヒット投稿レコードごとに1組の確認フォーム62H1および決定ボタン62H2が配置される。
確認フォーム62H1には、ヒット投稿レコードに示される投稿日時、閲覧期限、ファイル名、コメント、および投稿者が示される。投稿日時、閲覧期限、ファイル名、およびコメントは、ヒット投稿レコードに示されるものと同じである。投稿者は、ヒット投稿レコードに示される投稿元コードに対応するユーザ(ここでは、会計事務所1B1の所員)のユーザレコード5CR(図6参照)に示されるユーザ名に基づいている。
さらに、各確認フォーム62H1には、ダウンロードボタン62Haが1つずつ配置されている。オペレータが、ある確認フォーム62H1のダウンロードボタン62Haをクリックすると、社員端末3A1は、その確認フォーム62H1にファイル名などが示される書類ファイル5JFを情報管理サーバ2からダウンロードする。そして、ダウンロードした書類ファイル5JFを開いて書類を表示する。
さらに、これらの確認フォーム62H1のうち、ヒット投稿レコードに示されるステータスが「保留」または「確認待ち」であるものに対応する確認フォーム62H1には、1組の承認ボタン62Hbおよび保留ボタン62Hcが配置される。オペレータは、表示された書類を読み、承認するか否かを決める。承認する場合は、承認ボタン62Hbをクリックして選択する。未だ承認しない場合すなわち承認を保留する場合は、保留ボタン62Hcをクリックして選択する。なお、承認ボタン62Hbおよび保留ボタン62Hcはいずれか一方しか選択することができない。承認ボタン62Hbが選択された状態で保留ボタン62Hcがクリックされると、承認ボタン62Hbの選択が解除される。逆の場合も同様である。また、選択されている方のボタンは、表示の態様(例えば、色)が変わる。
オペレータは、承認ボタン62Hbおよび保留ボタン62Hcのいずれか一方を選択したら、直ぐ下にある決定ボタン62H2をクリックする。すると、社員端末3A1は、承認ボタン62Hbが選択された場合は、「承認」を情報管理サーバ2へ通知し、保留ボタン62Hcが選択された場合は、「保留」を情報管理サーバ2へ通知する。この際に、クリックされた決定ボタン62H2に対応する書類ファイル5JFの識別子も、情報管理サーバ2へ通知する。
すると、情報管理サーバ2において、第一の更新処理部292は、通知された識別子の書類ファイル5JFに対応する投稿レコード5HRを次のように更新する。「承認」が通知された場合は、ステータスとして「承認」が示されるように更新する。一方、「保留」が通知された場合は、ステータスとして「保留」が示されるように更新する。
さらに、第一の更新処理部292は、通知された識別子の書類ファイル5JFを、確認概要ページが先頭のページとして加わるように更新する。「承認」が通知された場合は、承認された旨のほか、承認者の氏名、承認日時、ダウンロード日時、および対象書類名を示すページが確認概要ページとして加えられる。一方、「保留」が通知された場合は、確認されたが承認を保留された旨のほか、確認者、確認日時、ダウンロード日時などを示すページが確認概要ページとして加えられる。承認者および確認者は、ログイン中のユーザすなわちオペレータである。承認日時および確認日時は、承認または保留が通知された日時である。ダウンロード日時は、書類ファイル5JFが社員端末3A1にダウンロードされた日時である。そのほか、投稿日(書類ファイル5JFを決算書類データベース206へアップロードした日)および投稿者(アップロードしたユーザ)などが確認概要ページに示されるようにしてもよい。
そして、第一の更新処理部292は、オペレータおよび会計事務所1B1の所員それぞれの電子メールアドレスへ宛てて、承認ボタン62Hbが選択された場合は、承認が完了した旨を本文に示す電子メールを送信し、保留ボタン62Hcが選択された場合は、保留された旨を本文に示す電子メールを送信する。また、社員端末3A1は、確認の処理が完了した旨を示すダイアログを表示した後、ダイアログが閉じられたら、ホーム用のコンテンツページがコンテンツ領域62に配置された状態で社員用ページ6を表示する。
なお、承認ボタン62Hbおよび保留ボタン62Hcのいずれも選択されていない状態で決定ボタン62H2がクリックされた場合に、社員端末3A1は、どちらかを選択するように促すダイアログを表示する。
また、ダウンロードボタン62Haがクリックされた際に、そのダウンロードボタン62Haに対応する投稿レコード5HRに示されるステータスが「確認待ち」である場合に、社員端末3A1は、「書類のファイルの内容を確認した後、承認ボタンまたは保留ボタンを選択し、決定ボタンをクリックしてください」のようなメッセージをオペレータへ与えるためのダイアログを表示する。
オペレータは、書類ファイル5JFの内容を保留した後、承認する場合は、その書類ファイル5JFに対応する承認ボタン62Hbを選択し、決定ボタン62H2をクリックすればよい。
すると、上述の通り、社員端末3A1は、情報管理サーバ2へ「承認」およびその書類ファイル5JFの識別子を通知する。第一の更新処理部292は、通知された識別子の書類ファイル5JFに対応する投稿レコード5HRを上述の通り更新する。さらに、第一の更新処理部292は、上述の通り確認概要ページが先頭のページとして加わるようにその書類ファイル5JFを更新する。その結果、書類ファイル5JFには、承認に係る確認概要ページが1ページ目として追加され、保留に係る確認概要ページが2ページ目として追加されることになる。
〔6.1.3 決算関連の書類〕
図32は、社員用ページ6の例を示す図である。図33は、決算閲覧ページ64Bの例を示す図である。
図7に示すように、長期保管コラム62Dには、会社1A1宛ての決算等書類ファイル5NFに関する情報が示される。これらの情報は、決算書類データベース206の決算テーブル5M(図29参照)に保存されている決算レコード5MRに基づいている。
具体的には、社員用ページ提供部23は、ヒット決算レコードそれぞれに示される投稿日およびファイル名の組合せ(行)を、投稿日の新しいものから順に並べたコラムを長期保管コラム62Dとして生成し、社員端末3A1へ送信する。
オペレータが決算ボタン61Dをクリックすると、社員端末3A1は、図32に示すようにコンテンツ領域62に決算確認用のコンテンツページが配置されるように社員用ページ6を更新する。
更新後、第一の更新処理部292は、ヒット決算レコードそれぞれに、現在ログインしているユーザすなわちオペレータのユーザコードを認識者コードとして追記する。
決算確認用のコンテンツページは、決算確認コラム62Jを有する。決算確認コラム62Jには、決算リスト62J1が配置されている。決算リスト62J1は、ヒット決算レコードそれぞれに示される種類、決算日、ファイル名、承認日、および提出日が示される。さらに、ヒット決算レコードそれぞれに示されるURL(解説ファイルのURL)に対応する解説ファイル5PFのサムネイルが配置される。サムネイルは、解説ファイル5PFによって再生される解説コンテンツの動画の所定の時点(例えば、開始時)をキャプチャして縮小したものである。さらに、ヒット決算レコードごとに閲覧ボタンが設けられている。
オペレータがいずれかの閲覧ボタンをクリックすると、社員端末3A1は、図33に示す決算閲覧ページ64Bへアクセスする。なお、決算閲覧ページ64Bのデータは、社員用ページ提供部23によって社員端末3A1へ提供される。
決算閲覧ページ64Bの属性フォーム64B1に示される各情報は、クリックされた閲覧ボタンに対応するヒット決算レコードに示される各情報に基づいている。
動画ウィンドウ64B2は、動画の再生用の領域である。社員端末3A1は、このヒット決算レコードに示されるURLに基づいて解説ファイル5PFを情報管理サーバ2からダウンロードし、ダウンロードした解説ファイル5PFに基づいて解説コンテンツの動画を動画ウィンドウ64B2に表示するとともに解説コンテンツの音声をスピーカから出力する。
または、オペレータがダウンロードボタン64B3をクリックしたら、社員端末3A1は、このヒット決算レコードに示される書類ファイル名の書類フォルダ5Nからダウンロードし、対象書類ファイルに基づいて決算等の書類を表示する。
なお、これらの情報の保護をより確実にするため、決算閲覧ページ64Bへのアクセスの際に次のようにワンタイムパスワードを用いてもよい。
社員端末3A1が情報管理サーバ2へ決算閲覧ページ64Bを要求すると、情報管理サーバ2の社員用ページ提供部23(図3参照)は、ワンタイムパスワードを発行し、オペレータの電子メールアドレスに宛てて認証用のウェブページのURLと発行したワンタイムパスワードとを本文に記載した電子メールを送信する。社員端末3A1は、電子メールが送信された旨を示すダイアログを表示する。
社員端末3A1が電子メールを受信すると、電子メールの本文を表示する。オペレータが本文に記載されているURLをクリックすると、社員端末3A1は、認証用のウェブページへアクセスする。オペレータが認証用のウェブページに、本文に記載されているワンタイムパスワードを入力すると、社員用ページ提供部23は、入力されたワンタイムパスワードと発行したワンタイムパスワードとが一致すれば、決算閲覧ページ64Bのデータを生成し社員端末3A1へ送信する。
なお、専用ウェブページ8の決算コラム82Lの決算リスト82L2は、決算リスト62J1と同様の機能を有する。会計事務所1Bの所員は、専用ウェブページ8にアクセスして会社1Aの決算に関する書類および解説コンテンツを閲覧することができる。
〔6.1.4 届出等〕
図34は、社員用ページ6の例を示す図である。図35は、届出閲覧ページ64Cの例を示す図である。
オペレータが社員用ページ6の届出ボタン61Eをクリックすると、社員端末3A1は、図34に示すようにコンテンツ領域62に届出等確認用のコンテンツページが配置されるように社員用ページ6を更新する。
届出等確認用のコンテンツページは、届出等状況コラム62Kおよび書類アクセスコラム62Lを有する。届出等状況コラム62Kには、届出等状況リスト62K1が配置されている。届出等状況リスト62K1には、会社1A1の会社名、本店所在地、代表者名、および代表者住所が示される。これらの情報は、会社1A1の会社レコード5AR(図4参照)に示されるものと同じである。届出等状況リスト62K1には、さらに、主要な届出等の名前および状況が示される。状況は、会社1A1の会社レコード5ARに示される届出済書類コードに基づいている。すなわち、届出申請コードが届出済書類コードとして会社レコード5ARに示される届出等については、その名前の左側のチェックボックスをオンの状態で表示され、示されない届出等については、オフの状態で表示される。
オペレータが書類アクセスコラム62Lに設けられている閲覧ボタン62L1をクリックすると、社員端末3A1は、図35のような届出閲覧ページ64Cへアクセスする。届出閲覧ページ64Cには、会社1Aの会社コードに対応する書類レコード5KR(図23参照)それぞれに示される情報が配置される。
届出閲覧ページ64Cには、さらに、書類レコード5KRごとにダウンロードボタン64C2が設けられている。オペレータがいずれかのダウンロードボタン64C2をクリックすると、社員端末3A1は、対応する書類レコード5KRに示されるファイル名の届出申請ファイル5LFをフォルダ5Lからダウンロードし、書類を表示する。
なお、届出閲覧ページ64Cへのアクセスの際も、決算閲覧ページ64Bへのアクセスの場合と同様に、ワンタイムパスワードを用いてもよい。
〔6.2 会計事務所1B1の所員による閲覧〕
会計事務所1B1の所員であるオペレータは、図8に示した所員用ページ7へ所員端末3B1によってアクセスする。
すると、会計事務所1B1は、上述の通り、ホーム用のコンテンツページがコンテンツ領域72に配置された状態で所員用ページ7を表示する。ホーム用のコンテンツページは、決算会社コラム72Aおよび事務所情報コラム72Bによって構成される。
決算会社コラム72Aには、会計事務所1B1の顧客である会社1Aのうち、オペレータが所員用ページ7にアクセスした月(つまり、今月)が決算月である会社1Aそれぞれの情報(会社名、決算月、提出月)が示される。これらの情報は、顧客である会社1Aそれぞれの会社レコード5AR(図4参照)に示されるものと同じである。
事務所情報コラム72Bには、会計事務所1B1の事務所名および所在地などの情報が示される。これらの情報は、会計事務所1B1の事務所レコード5BR(図5参照)に示されるものと同じである。
なお、所員用ページ提供部24(図3参照)は、これらのコラムを表示するためのデータを所員端末3B1へ送信し、所員端末3B1は、受信したデータに基づいて社員用ページ6を表示する。
また、所員用ページ提供部24は、会計事務所宛ファイルデータベース203の属性テーブル5F(図16参照)の中から、宛先コードとして会計事務所1B1の事務所コードが示されるが認識者コードとしてオペレータのユーザコードが示されない投稿レコード5FRの個数を計数し、その個数を示すアイコンを顧客選択ボタン71Bの所定の位置(例えば、右上)に配置する。
なお、会員データベース201、会計事務所宛ファイルデータベース203、届出書類データベース205、または決算書類データベース206に保存されているレコードまたはファイル(会社レコード5AR、ファイル5GF、届出申請ファイル5LF、決算等書類ファイル5NFなど)は、適宜、ファイル提供部287によって所員端末3Bへ送信される。
〔6.2.1 顧客の状況〕
オペレータが顧客選択ボタン71Bをクリックすると、図9に示したように所員用ページ7が更新される。前述の通り、顧客リスト72C2には、会計事務所1B1の顧客である会社1Aそれぞれの会社名、種別、および決算月が示される。さらに、顧客リスト72C2には、新規登録および確認待ちの各欄が会社1Aごとに設けられている。各欄には、次のように情報が提示される。
所員用ページ提供部24は、属性テーブル5F(図16参照)の中から、会社1A1の会社コードが投稿元コードとして示され会計事務所1B1の事務所コードが宛先コードとして示されるが認識者コードとしてオペレータのユーザコードが示されない投稿レコード5FRを検索する。そのような投稿レコード5FRが見つかったら、所員用ページ提供部24は、会社1A1の新規登録の欄に「○」を配置する。つまり、会社1A1の社員から投稿(送付)されたが未だオペレータが存在を確認していないファイル5GFがあることを提示する。一方、そのような投稿レコード5FRが見つかったら、会社1A1の新規登録の欄を空欄にしておく。または、「×」を配置してもよい。他の会社1Aの新規登録の欄についても同様に、未だオペレータが存在を確認していないファイル5GFの有無に応じて「○」を配置する。
さらに、所員用ページ提供部24は、属性テーブル5H(図20参照)の中から、会社1A1の会社コードが宛先コードとして示されかつステータスとして「確認待ち」が示される投稿レコード5HRを検索する。そのような投稿レコード5HRが見つかったら、所員用ページ提供部24は、会社1A1の確認待ちの欄に「○」を配置する。つまり、承認が必要だが未だ会社1A1の社員が認識していない書類ファイル5JFがあることを提示する。一方、そのような投稿レコード5FRが見つからなかったら、会社1A1の確認待ちの欄を空欄にしておく。または、「×」を配置してもよい。他の会社1Aの確認待ちの欄も同様である。
〔6.2.2 一括ダウンロード〕
図36は、所員用ページ7の例を示す図である。
オペレータは、特定の会社1Aに係る情報およびファイルを次のように一括してダウンロードすることができる。
オペレータが顧客一覧ボタン71Dをクリックすると、所員端末3B1は、所員用ページ7を図36のように更新させる。すなわち、顧客一覧コラム72Fがコンテンツ領域72に配置される。
顧客一覧コラム72Fの顧客リスト72F1には、会計事務所1B1の顧客である会社1Aごとの会社名、種類、および決算月などの情報が示される。これらの情報は、各会社1Aの会社レコード5AR(図4参照)に示されるものと同じである。
オペレータがいずれかの会社1Aを選択し、ダウンロードボタン72F2をクリックすると、所員端末3B1は、選択された会社1Aの会社レコード5AR、届出申請ファイル5LF、および決算等書類ファイル5NFを情報管理サーバ2からダウンロードする。情報管理サーバ2は、これらを1つの圧縮ファイルに纏めて所員端末3B1へ提供してもよい。この場合は、情報管理サーバ2は、例えば、会社1Aの会社名をフォルダ名とするルートフォルダと、その直下に「過去データ決算書」、「届出書」、および「登録情報」というフォルダ名をそれぞれ有する3つのフォルダを用意する。「過去データ決算書」フォルダに決算等書類ファイル5NFを保存し、「届出書」フォルダに届出申請ファイル5LFを保存し、「登録情報」フォルダに会社レコード5ARの内容を示すファイルを保存する。そして、ルートフォルダをZIPなどで圧縮する。
なお、オペレータが会社1Aを複数選択してダウンロードボタン72F2をクリックした場合は、所員端末3B1は、選択されたそれぞれの会社レコード5AR、届出申請ファイル5LF、および決算等書類ファイル5NFをダウンロードする。ただし、圧縮ファイルに纏める場合は、1つの会社1Aごとに纏めるのが望ましい。
〔6.2.3 個別ダウンロード〕
図37は、専用ウェブページ8の例を示す図である。
または、オペレータが専用ウェブページ8の会計事務所宛ボタン81Cをクリックすると、所員端末3B1は、図37のように専用ウェブページ8を更新する。すなわち、コンテンツ領域82にファイル取得コラム82Mが配置される。ファイルリスト82M1には、会計事務所1B1へ会社1Aから送られた各ファイル5GFの情報(投稿日時および閲覧期限など)が示される。これらの情報は、宛先コードとして会計事務所1B1の事務所コードが示される投稿レコード5FR(図16参照)に基づいている。
オペレータは、ダウンロードしたいファイル5GFをファイルリスト82M1の中から選択し、ダウンロードボタン82M2をクリックする。すると、所員端末3B1は、選択されたファイル5GFを情報管理サーバ2からダウンロードする。オペレータは、複数のファイル5GFを選択したりすべてのファイル5GFを選択したりすることができる。この場合も、所員端末3B1は、選択された複数またはすべてのファイル5GFを情報管理サーバ2からダウンロードする。
〔6.3 解説コンテンツの確認〕
図38は、専用ウェブページ8の例を示す図である。図39は、プレビューダイアログ74Gの例を示す図である。
会計事務所1B1の所員であるオペレータは、所員端末3B1で専用ウェブページ8へアクセスし、動画リストボタン81Hをクリックすることによって図38のように専用ウェブページ8を更新させる。
動画管理コラム82Nは、決算書類データベース206の解説コンテンツフォルダ5Pに保存されている会社1A1の決算等書類ファイル5NFそれぞれの解説ファイル5PFの動画のサムネイル、ファイル名、投稿日、およびURLが示される。
なお、会社1A1の決算等書類ファイル5NFは、会社1A1の会社コードを示す決算レコード5MRを検索することによって特定することができる。このような決算レコード5MRにファイル名が示される決算等書類ファイル5NFが会社1A1の決算等書類ファイル5NFである。また、その決算レコード5MRに示されるURLに対応する解説ファイル5PFが、決算等書類ファイル5NFの解説ファイル5PFである。
オペレータが動画管理コラム82Nの中からいずれかの解説ファイル5PFを選択し「URLをコピー」ボタンを押すと、選択された解説ファイル5PFのURLが所員端末3B1のクリップボードにコピーされる。または、「プレビュー」ボタンを押すと、所員端末3B1は、図39のようなプレビューダイアログ74Gを表示する。
プレビューダイアログ74Gの属性リスト74G1に示される情報は、選択された解説ファイル5PFに対応する決算レコード5MRに示される情報と同じである。プレビューウィンドウ74G2には、選択された解説ファイル5PFに基づいて解説コンテンツの動画が再生される。この際に、解説コンテンツの音声も再生される。
〔6.4 削除〕
会社1A1の社員および会計事務所1B1の所員は、メッセージなどを次のように削除することができる。
〔6.4.1 所員によるメッセージの削除〕
会計事務所1B1の所員であるオペレータは、所員端末3B1で所員用ページ7へアクセスし、連絡ボタン71Cをクリックすることによって図13のように所員用ページ7を更新させる。
連絡履歴コラム72Eには、会計事務所1B1の事務所コードが投稿元コードであるメッセージレコード5DR(図14参照)に示されるメッセージの一覧が履歴リスト72E1として配置される。履歴リスト72E1には、そのほか、投稿日時、指定日、およびファイル名が示される。
オペレータが不要になったメッセージを履歴リスト72E1の中から選択して削除ボタン72E2をクリックすると、第一の更新処理部292(図3参照)は、選択されたメッセージのメッセージレコード5DRをメッセージデータベース202のメッセージテーブル5D(図14参照)から削除する。さらに、そのメッセージに対応する参考ファイル5EFがフォルダ5Eに保存されていれば、これも削除する。
または、オペレータは、専用ウェブページ8へアクセスし、個別連絡ボタン81Bをクリックすることによって図18のように専用ウェブページ8を更新させる。
連絡履歴コラム82Fには、オペレータが会社1A1へ投稿(送付)したメッセージ、すなわち、会計事務所1B1の事務所コードが投稿元コードでありかつオペレータが会社1A1の会社コードが宛先コードであるメッセージレコード5DRに示されるメッセージの一覧が履歴リスト82F1として配置される。
オペレータが不要になったメッセージを履歴リスト82F1の中から選択して削除ボタン82F2をクリックすると、第一の更新処理部292は、選択されたメッセージのメッセージレコード5DRをメッセージデータベース202のメッセージテーブル5Dから削除する。さらに、そのメッセージに対応する参考ファイル5EFがフォルダ5Eに保存されていれば、これも削除する。
〔6.4.2 所員によるファイルの削除〕
会計事務所1B1の所員であるオペレータは、所員端末3B1で専用ウェブページ8へアクセスし、会計事務所発ボタン81Dをクリックすることによって図19のように専用ウェブページ8を更新させる。
履歴コラム82Hには、オペレータが投稿(送付)した書類ファイル5JF(図20参照)のファイル名などを示す投稿リスト82H1を有する。
オペレータは、不要になった書類ファイル5JFを投稿リスト82H1の中から選択し、削除ボタン82H2をクリックする。すると、第二の更新処理部293(図3参照)は、選択された書類ファイル5JFを会社宛ファイルデータベース204のフォルダ5J(図20参照)から削除するとともに、その書類ファイル5JFの投稿レコード5HRを属性テーブル5Hから削除する。
〔6.4.3 社員によるファイルの削除〕
会社1A1の社員であるオペレータは、社員端末3A1で社員用ページ6へアクセスし、会計事務所宛ボタン61Bをクリックすることによって図15のように社員用ページ6を更新させる。
履歴コラム62Fには、オペレータが投稿(送付)したファイル5GFのファイル名などを示す投稿リスト62F1を有する。なお、このようなファイル5GFは、投稿レコード5FRに示される投稿元コードに基づいて特定される。
そして、オペレータは、不要になったファイル5GFを投稿リスト62F1の中から選択し、削除ボタン62F2をクリックする。すると、第二の更新処理部293は、選択されたファイル5GFを会計事務所宛ファイルデータベース203のフォルダ5G(図16参照)から削除するとともに、そのファイル5GFの投稿レコード5FRを属性テーブル5Fから削除する。
〔6.4.4 解説コンテンツの削除〕
オペレータが動画管理コラム82N(図38参照)においていずれかの解説ファイル5PFを選択し「削除」ボタンをクリックすると、第二の更新処理部293は、選択された解説ファイル5PFを解説コンテンツフォルダ5P(図29参照)から削除する。
〔7.情報共有システム1を使用することによる効果〕
本実施形態によると、会社1Aの社員は、会計事務所1Bからの決算に関する書類を、解説コンテンツを参照しながら確認することができる。したがって、この内容を従来よりも容易に確認することができる。
〔8.変形例〕
本実施形態では、ウェブブラウザおよびメーラを有する装置を社員端末3Aとして用いたが、ウェブブラウザおよびメーラなどによって実現される上述の各処理を実行する専用のアプリケーションを用意し、ウェブブラウザおよびメーラの代わりに端末装置にインストールし、社員端末3Aとして用いてもよい。所員端末3Bについても同様に、専用のアプリケーションをインストールした装置を用いてもよい。
社員端末3Aまたは所員端末3Bは、コラムのタイトルの部分に対して所定の操作が行われるごとに、コラムを折り畳んで表示したり展開して表示したりしてもよい。
例えば、社員端末3Aは、連絡事項コラム62A(図7)をデフォルトで折り畳んだ状態で表示する。つまり、タイトル「連絡事項」の部分だけが見える状態で表示する。そして、タイトルの部分がクリックされると、タイトルの部分よりも下の部分がタイトルの部分とともに見える状態で表示する。もう一度、タイトルの部分がクリックされると、タイトルの部分だけが見える状態で表示する。コンテンツ領域62に配置される他のコラム(会計事務所宛コラム62B、会社宛コラム62C、長期保管コラム62D、ファイル指定コラム62E(図15参照)、…、書類アクセスコラム62L(図34参照)も、同様である。
または、所員端末3Bは、決算会社コラム72A(図8参照)をデフォルトで折り畳んだ状態で表示する。つまり、タイトル「今月の決算」の部分だけが見える状態で表示する。そして、タイトルの部分がクリックされると、タイトルの部分よりも下の部分がタイトルの部分とともに見える状態で表示する。もう一度、タイトルの部分がクリックされると、タイトルの部分だけが見える状態で表示する。コンテンツ領域72に配置される他のコラム(事務所情報コラム72B、顧客管理コラム72C(図9参照)、…、顧客一覧コラム72F(図36)も、同様である。
本実施形態では、書類のファイルとしてPDFのファイルを会計事務所宛ファイルデータベース203、会社宛ファイルデータベース204、届出書類データベース205、決算書類データベース206などに保存する場合を例に説明したが、オフィス系ソフトウェアのファイルを保存することもできる。例えば、マイクロソフト社のワードまたはエクセルで作成されたファイル(DOCXフォーマットまたはXLSXフォーマットのファイル)を保存してもよい。社員端末3Aまたは所員端末3Bは、これらのフォーマットのファイルが保存された場合も、PDFファイルが保存された場合と同様に、書類を1ページずつまたは1シートずつ表示する。
本実施形態では、動画および音声を再生するファイルを解説ファイル5PFとして決算書類データベース206に保存したが、音声認識技術によって音声をテキストに変換し、動画および音声とともにこのテキストを字幕として再生するファイルを解説ファイル5PFとして保存してもよい。
本実施形態では、投稿されたファイルを認識したか否かをユーザごとに記録したが(図16、図20、図29参照)、組織すなわち会社1Aまたは会計事務所1Bごとに記録してもよい。すなわち、例えば、あるファイルが投稿されたことを会社1Aのある社員が認識したら、認識者コードとしてその会社1Aの会社コードを記録し、その会社1Aの全員が認識したものとみなしてもよい。
または、投稿されたファイルを認識したか否かの代わりに、そのファイルを開けて確認したか否か、すなわち、読んだか否か(既読または未読)を記録してもよい。
本実施形態では、情報共有システム1は、決算等書類ファイル5NFについてのみ解説用のファイル(解説ファイル5PF)が作成できるように構成されたが、参考ファイル5EF(図14参照)または書類ファイル5JF(図20参照)など他のファイルについての解説用のファイルも作成できるようにしてもよい。
本実施形態では、会社1Aの社員と会計事務所1Bの所員とが書類などをやり取りするために情報共有システム1を使用する場合を例に説明したが、これ以外の者同士が情報共有システム1を使用することもできる。例えば、会社の社員と法律事務所の所員とが使用してもよい。または、学生と先生とが使用してもよい。
その他、情報共有システム1、情報管理サーバ2の全体または各部の構成、処理の内容、処理の順序、データベースの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
2 情報管理サーバ
23 社員用ページ提供部(第三の表示制御手段、第四の表示制御手段、第六の表示制御手段、第七の表示制御手段)
25 専用ページ提供部(第五の表示制御手段、第八の表示制御手段)
203 会計事務所宛ファイルデータベース(第三の保存手段)
204 会社宛ファイルデータベース(第二の保存手段)
206 決算書類データベース(保存手段)
272 会計事務所宛ファイル登録部(第三の保存処理手段)
276 ファイル提供部(送信手段、第二の送信手段)
283 会社宛ファイル登録部(第二の保存処理手段)
286 決算書類登録部(第一の表示制御手段、保存処理手段)
287 ファイル提供部(第三の送信手段)
291 解説ファイル生成部(第二の表示制御手段、コンテンツデータ生成手段)
3A 社員端末(第二の端末装置)
3B 所員端末(第一の端末装置)
5GF ファイル(第三の書類データ)
5JF 書類ファイル(第二の書類データ)
5NF 決算等書類ファイル(書類データ)
5PF 解説ファイル(コンテンツデータ)
62E ファイル指定コラム(第七の画面)
62H ファイル確認コラム(第六の画面)
62J 決算確認コラム(第三の画面)
64B 決算閲覧ページ(第四の画面)
64B1 属性フォーム
64B2 動画ウィンドウ(再生用領域)
64B3 ダウンロードボタン(要求オブジェクト)
74C 書類登録ページ(第一の画面)
74C1 フォーム(指定オブジェクト、入力オブジェクト)
74C2 動画作成ボタン(呼出オブジェクト)
74D 動画作成ページ(第二の画面)
74D2 動画ウィンドウ(解説用領域)
82G ファイル指定コラム(第五の画面)
82M ファイル取得コラム(第八の画面)

Claims (10)

  1. 書類の保存を支援する書類保存支援システムであって、
    前記書類を指定するための指定オブジェクトと、前記書類を解説する動画を含む解説コンテンツを作成する作成機能を呼び出すための呼出オブジェクトと、が配置された第一の画面を第一の端末装置に表示させる第一の表示制御手段と、
    前記呼出オブジェクトに対して所定のアクションがなされた場合に前記作成機能を使用するための第二の画面を前記第一の端末装置に表示させる第二の表示制御手段と、
    前記指定オブジェクトで指定された前記書類を再現するための書類データを、前記作成機能によって作成された前記解説コンテンツを再現するコンテンツデータと対応付けて保存手段に保存させる保存処理手段と、
    を有することを特徴とする書類保存支援システム。
  2. 前記第一の表示制御手段は、前記書類の属性情報を入力するための入力オブジェクトを前記第一の画面に配置して表示し、または、前記第一の画面に対して所定のアクションがなされた際に表示し、
    前記保存処理手段は、前記入力オブジェクトに入力された、前記書類の属性情報を前記書類データとともに前記保存手段に保存させる、
    請求項1に記載の書類保存支援システム。
  3. 前記書類の属性情報の一部が他の書類の属性情報の一部と並べて配置された第三の画面を第二の端末装置に表示させる第三の表示制御手段と、
    前記書類が前記第三の画面において選択された場合に、前記コンテンツデータを第二の端末装置へ送信し、前記書類の属性情報の全部または一部と、前記書類の前記書類データを要求するための要求オブジェクトと、前記書類の前記解説コンテンツを前記コンテンツデータに基づいて再生するための再生用領域と、が配置された第四の画面を前記第二の端末装置に表示させる第四の表示制御手段と、
    前記要求オブジェクトに対して所定のアクションがなされた場合に前記書類データを前記第二の端末装置へ送信する送信手段と、
    を有する、
    請求項2に記載の書類保存支援システム。
  4. 保存しておく必要のある期間が前記書類よりも短い第二の書類を指定するための第五の画面を前記第一の端末装置に表示させる第五の表示制御手段と、
    前記第五の画面で指定された前記第二の書類を再現するための第二の書類データを第二の保存手段に保存させる第二の保存処理手段と、
    前記第二の書類の識別子が他の第二の書類の識別子と並べて配置された第六の画面を前記第二の端末装置に表示させる第六の表示制御手段と、
    前記第六の画面において前記第二の書類が選択された場合に前記第二の書類データを前記第二の端末装置へ送信する第二の送信手段と、
    を有する、
    請求項3に記載の書類保存支援システム。
  5. 第三の書類を指定するための第七の画面を前記第二の端末装置に表示させる第七の表示制御手段と、
    前記第七の画面で指定された前記第三の書類を再現するための第三の書類データを第三の保存手段に保存させる第三の保存処理手段と、
    前記第三の書類の識別子が他の第三の書類の識別子と並べて配置された第八の画面を前記第一の端末装置に表示させる第八の表示制御手段と、
    前記第八の画面において前記第三の書類が選択された場合に前記第三の書類データを前記第一の端末装置へ送信する第三の送信手段と、
    を有する、
    請求項3に記載の書類保存支援システム。
  6. 前記作成機能を実現し前記コンテンツデータを生成するコンテンツデータ生成手段、
    を有し、
    前記第二の表示制御手段は、解説用の画像を配置する解説用領域が配置された画面を、前記第二の画面として表示させ、
    前記作成機能には、前記解説用領域に対して描画を行うツールが備えられ、
    前記コンテンツデータ生成手段は、指定された期間における、前記解説用領域の様子を表わす解説動画を前記動画として含むコンテンツのデータを、前記コンテンツデータとして生成する、
    請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の書類保存支援システム。
  7. 前記コンテンツデータ生成手段は、前記解説用領域に配置された前記画像の画像データと、前記ツールによって前記解説用領域に描画された軌跡を表わす軌跡データとを、前記第一の端末装置から受信し、前記画像データおよび前記軌跡データに基づいて前記コンテンツデータを生成する、
    請求項6に記載の書類保存支援システム。
  8. 前記コンテンツデータ生成手段は、解説用の音声を再生する音声データを前記第一の端末装置から受信し、前記音声をさらに含むコンテンツのデータを前記コンテンツデータとして生成する、
    請求項6または請求項7に記載の書類保存支援システム。
  9. 書類の保存を支援する書類保存支援方法であって、
    前記書類を指定するための指定オブジェクトと、前記書類を解説する動画を含む解説コンテンツを作成する作成機能を呼び出すための呼出オブジェクトと、が配置された第一の画面を第一の端末装置に表示させ、
    前記呼出オブジェクトに対して所定のアクションがなされた場合に前記作成機能を使用するための第二の画面を前記第一の端末装置に表示させ、
    前記指定オブジェクトで指定された前記書類を再現するための書類データを、前記作成機能によって作成された前記解説コンテンツを再現するコンテンツデータと対応付けて保存手段に保存させる、
    ことを特徴とする書類保存支援方法。
  10. 書類の保存を支援するコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記書類を指定するための指定オブジェクトと、前記書類を解説する動画を含む解説コンテンツを作成する作成機能を呼び出すための呼出オブジェクトと、が配置された第一の画面を第一の端末装置に表示させる第一の表示制御手段として機能させ、
    前記呼出オブジェクトに対して所定のアクションがなされた場合に前記作成機能を使用するための第二の画面を前記第一の端末装置に表示させる第二の表示制御手段として機能させ、
    前記指定オブジェクトで指定された前記書類を再現するための書類データを、前記作成機能によって作成された前記解説コンテンツを再現するコンテンツデータと対応付けて保存手段に保存させる保存処理手段として機能させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102663409B1 (ko) * 2023-05-30 2024-05-03 김수진 기계학습용 데이터 수집 장치 및 방법

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