JP2016033376A - 車両用油圧制御回路 - Google Patents

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嘉博 水野
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means

Abstract

【課題】トルクコンバータに速やかな油の充填が可能であり、且つ、簡易に構成される車両用油圧制御回路を提供する。
【解決手段】調圧弁70には、解放側油路110に接続される第2ポート86が設けられている。これより、トルクコンバータ14内の油が抜けた状態では、調圧弁70の第2ポート86に供給される油圧が低いため、調圧弁70によって油路68の油圧が減圧されない。すなわち、トルクコンバータ14内の油が抜けた状態では、調圧弁70が作動しない油圧制御回路60が形成される。従って、調圧弁70から油路68の作動油が排出されないので、トルクコンバータ14内へ充填される油の充填速度を向上することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用油圧制御回路に係り、特に、トルクコンバータへの油充填に関するものである。
駆動源のトルクを増幅する流体式伝動装置として機能するトルクコンバータを備えた車両がよく知られている。トルクコンバータは、流体(油)を介して動力を伝達しており、トルクコンバータ内には、油が充填されている。ここで、車両を長時間放置すると、トルクコンバータ内の油がシール部等から抜けていく。この状態で車両を発進させると、トルクコンバータへの油の充填がアクセルオンに間に合わなくなり、車両の発進に遅れが生じる可能性がある。また、トルクコンバータ内に油が充填されると急発進する可能性もある。特に、低温時にあっては油の粘度も高いため、トルクコンバータへの油の充填にも時間がかかる傾向にある。これに対して、特許文献1のオイルポンプ制御装置にあっては、エンジン回転速度Neおよびトルクコンバータのタービン回転速度Ntから、その速度比E(=Nt/Ne)を随時算出し、算出された速度比Eに基づいて設定される油量を電動オイルポンプによって充填する技術が開示されている。
特開2013−170606号公報 特開平11−344098号公報
しかしながら、特許文献1のオイルポンプ制御装置にあっては、トルクコンバータに油を充填するための電動オイルポンプやその電動オイルポンプ制御する制御装置等が必要になるため、コストが大幅に増加する問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、トルクコンバータを備えた車両において、車両が長時間放置されてトルクコンバータの油が抜けた場合であっても速やかな油の充填が可能であり、且つ、簡易に構成される車両用油圧制御回路を提供することにある。
上記目的を達成するための、第1発明の要旨とするところは、(a)ロックアップクラッチ付のトルクコンバータと、そのトルクコンバータに接続される油路と、その油路に接続されその油路の油圧を所定値に調圧する調圧弁と、その調圧弁と前記トルクコンバータとの間を接続する前記油路中に設けられ、その油路の連通先を、前記ロックアップクラッチの係合側油室および前記ロックアップクラッチの解放側油室の何れかに切り替えるロックアップリレーバルブとを、備える車両用油圧制御回路であって、(b)前記調圧弁には、その調圧弁を調圧するための油圧を受け入れるフィードバックポートが設けられ、(c)前記フィードバックポートは、前記ロックアップリレーバルブと前記トルクコンバータとの間の前記解放側油室または前記係合側油室と連通する油路に接続され、(d)前記調圧弁は、前記フィードバックポートに所定油圧が供給されると油を下流に排出するように構成されていることを特徴とする。
従来構造の調圧弁では、低温時では油路の管路抵抗が大きくなるため、トルクコンバータ内の油が抜けた状態であっても、調圧弁において管路抵抗に起因して油圧が発生し、この油圧によって調圧弁が開弁されて調圧弁から油が下流に排出されてしまい、トルクコンバータ内への油の充填に時間がかかっていた。これに対して、調圧弁に、解放側油室または係合側油室と連通する油路に接続されているフィードバックポートが追加されることで、そのフィードバックポートから所定油圧が供給されない限り調圧弁から油が排出されなくなる。従って、低温時であってもトルクコンバータ内に油が充填されない限り調圧弁から油が排出されることもないため、トルクコンバータ内へ充填される油の充填速度を向上することができる。また、油の充填速度を向上するに際して、油充填用の電動オイルポンプ等は不要となり、調圧弁のフィードバックポートと、そのフィードバックポートに接続される油路とを設けるだけで済むため、構成も簡易となる。
また、第2発明の要旨とするところは、第1発明の車両用油圧制御回路において、(a)前記調圧弁は、(b)前記油路に接続されている入力ポートと、(c)前記調圧弁によって調圧される際に前記入力ポートと連通する排出ポートと、(d)前記調圧弁を非調圧側に付勢する弾性体と、(e)前記油路に接続され、前記調圧弁から油を排出するための油圧を受け入れるポートと、(f)前記フィードバックポートとを、含んで構成されていることを特徴とする。調圧弁が上記のように構成されると、調圧弁には、前記ポートおよびフィードバックポートが設けられているため、フィードバックポートが設けられていない場合に比べて、調圧弁を調圧側に切替える側に作用する力が大きくなる。ここで、調圧弁は、所定油圧がフィードバックポートに供給されない限り油を排出しないように構成されているため、その力に抗うように、調圧弁を非調圧側に付勢する弾性体の付勢力も大きくなる。従って、車両発進時において低油温であっても、調圧弁が調圧側に作動することがなくなり、トルクコンバータ内に充填される油の充填速度を向上することができる。
本発明が好適に適用された車両用駆動装置の構成を説明する骨子図である。 図1の車両用駆動装置を制御する油圧制御回路において、特に、トルクコンバータのロックアップクラッチを制御する油圧制御回路周辺の構造を示すものである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両用駆動装置10の構成を説明する骨子図である。この車両用駆動装置10は横置き型自動変速機であって、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に好適に採用されるものであり、走行用の駆動源としてエンジン12を備えている。内燃機関にて構成されているエンジン12の出力は、エンジン12のクランク軸、流体式伝動装置としてのトルクコンバータ14から前後進切換装置16、ベルト式の無段変速機(CVT)18、減速歯車装置20を介して差動歯車装置22に伝達され、左右の駆動輪24L、24Rへ分配される。
トルクコンバータ14は、エンジン12と駆動輪24との間の動力伝達経路中に設けられており、エンジン12のクランク軸に連結されたポンプ翼車14p、およびトルクコンバータ14の出力側部材に相当するタービン軸34を介して前後進切換装置16に連結されたタービン翼車14t、ポンプ翼車14pとタービン翼車14tとの間に介挿されて一方向クラッチを介して非回転部材に連結されているステータ翼車14sを備えており、流体を介して動力伝達を行うようになっている。また、それらポンプ翼車14pおよびタービン翼車14tの間にはロックアップクラッチ26が設けられており、油圧制御回路60(図2)内のロックアップリレーバルブ74などによって係合側油室29および開放側油室30に対する油圧供給が切り換えられることにより、係合(締結)または開放されるようになっており、完全係合させられることによってポンプ翼車14pおよびタービン翼車14tは一体回転させられる。このように、ロックアップクラッチ26は、トルクコンバータ14の入出力間(ポンプ翼車14pとタービン翼車14tの間)を選択的に直結する。また、ポンプ翼車14pには、無段変速機18を変速制御したりベルト挟圧力を発生させたり、ロックアップクラッチ26を係合開放制御したり、或いは各部に潤滑油を供給したりするための油圧を、エンジン12により回転駆動されることで発生させる機械式のオイルポンプ28が連結されている。また、ポンプ翼車14は、クランク軸を介してエンジン12に連結されていることから、オイルポンプ28は、エンジン12の回転に伴って駆動される。
前後進切換装置16は、前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1とダブルピニオン型の遊星歯車装置16pとを主体として構成されており、トルクコンバータ14のタービン軸34はサンギヤ16sに一体的に連結され、無段変速機18の入力軸36はキャリア16cに一体的に連結されている一方、キャリア16cとサンギヤ16sは前進用クラッチC1を介して選択的に連結され、リングギヤ16rは後進用ブレーキB1を介してハウジングに選択的に固定されるようになっている。前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1は断続装置に相当するもので、何れも油圧アクチュエータによって摩擦係合させられる油圧式摩擦係合装置である。
そして、前進用クラッチC1が係合させられるとともに後進用ブレーキB1が開放されると、前後進切換装置16は一体回転状態とされることによりタービン軸34が入力軸36に直結され、前進用動力伝達経路が成立(達成)させられて、前進方向の駆動力が無段変速機18側へ伝達される。また、後進用ブレーキB1が係合させられるとともに前進用クラッチC1が開放されると、前後進切換装置16は後進用動力伝達経路が成立(達成)させられて、入力軸36はタービン軸34に対して逆方向へ回転させられるようになり、後進方向の駆動力が無段変速機18側へ伝達される。また、前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1が共に開放されると、前後進切換装置16は動力伝達を遮断するニュートラル状態(動力伝達遮断状態)になる。
無段変速機18は、入力軸36に設けられた入力側部材である有効径が可変の駆動側プーリ(プライマリプーリ)42と、出力軸44に設けられた出力側部材である有効径が可変の従動側プーリ(セカンダリプーリ)46と、それ等の可変プーリ42、46に巻き掛けられた伝動ベルト48とを備えており、可変プーリ42、46と伝動ベルト48との間の摩擦力を介して動力伝達が行われる。
可変プーリ42および46は、入力軸36および出力軸44にそれぞれ固定された固定回転体42aおよび46aと、入力軸36および出力軸44に対して軸まわりの相対回転不能かつ軸方向の移動可能に設けられた可動回転体42bおよび46bと、それらの間のV溝幅を変更する推力を付与する油圧アクチュエータとしての駆動側油圧アクチュエータ(プライマリプーリ側油圧アクチュエータ)42cおよび従動側油圧アクチュエータ(セカンダリプーリ側油圧アクチュエータ)46cとを備えて構成されており、駆動側油圧アクチュエータ42cへの作動油の供給排出流量が油圧制御回路によって制御されることにより、両可変プーリ42、46のV溝幅が変化して伝動ベルト48の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γ(=入力軸回転速度Nin/出力軸回転速度Nout)が連続的に変化させられる。また、従動側油圧アクチュエータ46cの油圧であるベルト挟圧Pdが油圧制御回路によって調圧制御されることにより、伝動ベルト48が滑りを生じないように制御される。
図2は、車両用駆動装置10を制御する油圧制御回路60において、特に、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ26を制御する油圧制御回路60周辺の構造を示している。
油圧制御回路60は、オイルパン62に貯留されている油を吸引して吐出する、エンジン12によって駆動されるオイルポンプ28と、オイルポンプ28から吐出された油を第1ライン圧PLに調圧するリリーフ式のプライマリレギュレータバルブ64(以下、プライマリバルブ64)と、プライマリバルブ64から調圧のために排出された油を第2ライン圧Psec(以下、セカンダリ圧Psec)に調圧するリリーフ式のセカンダリレギュレータバルブ70(以下、調圧弁70)と、トルクコンバータ14の係合圧を制御するロックアップコントロールバルブ72(以下、コントロールバルブ72)と、トルクコンバータ14の係合側油室29および解放側油室30と連通する油路を切り換えるロックアップリレーバルブ74(以下、リレーバルブ74)とを、含んで構成されている。なお、プライマリバルブ64から排出された油圧が供給される油路は、調圧弁70に接続される油路と、トルクコンバータ14に接続される油路とに分岐しているが、本発明のトルクコンバータに接続される油路は、その分岐点からトルクコンバータ14に接続されるまでの油路(油路68および係合側油路112)が対応する。
プライマリバルブ64は、図示しないリニアソレノイドバルブから出力される制御圧によって制御され、オイルポンプ28から吐出された油圧を元圧にして、車両の走行状態に応じた第1ライン圧PLに調圧する。同様に、調圧弁70は、プライマリバルブ64から排出された油圧を元圧にして、車両の走行状態に応じたセカンダリ圧Psecに調圧する。
調圧弁70は、油路68内の油圧が所定値を超えないように油路68の油圧を減圧するために設けられているリリーフ式の調圧弁である。調圧弁70は、油路68に接続されている入力ポート81と、潤滑油路88に接続され、且つ、調圧時に入力ポート81と適宜連通される排出ポート82と、入力ポート81と排出ポート82との連通状態を切り替える図示しないスプール弁子と、そのスプール弁子を非調圧側(閉弁側)に付勢するスプリング80と、油路68に接続され、スプール弁子を調圧側(開弁側)に移動させる(切り替える)ための油圧を受け入れる第1ポート83と、リレーバルブ74とトルクコンバータ14との間を接続するとともに、トルクコンバータ14の係合側油室29と連通する後述する係合側油路112に接続され、スプール弁子を調圧側(開弁側)に移動させる(切り替える)ための油圧を受け入れる第2ポート86とを、含んで構成されている。なお、調圧弁70において、油路68の油圧が調圧される際には、入力ポート81と排出ポート82とが連通させられる、すなわち調圧弁70が開弁させられることから、調圧弁70が調圧側に作動する側を開弁側、調圧弁が非調圧側(非作動側)に作動する側を閉弁側と記載する。また、スプリング80が本発明の弾性体に対応し、第1ポート83が本発明のポートに対応し、第2ポート86が本発明のフィードバックポートに対応している。
調圧弁70において、スプリング80のスプール弁子を閉弁側に付勢する付勢力F1が、第1ポート83から供給される油圧によるスプール弁子を開弁側に切り替える(移動する)ための押圧力F2、および第2ポート86から供給される油圧によるスプール弁子を開弁側に切り替える(移動する)ための押圧力F3の和(F2+F3)よりも大きい場合(F1>F2+F3)、スプール弁子が閉弁側(非調圧側)に移動させられる。このとき、入力ポート81と排出ポート82との連通が遮断されるため、排出ポート82から油路68の油が排出されない。
一方、調圧弁70において、スプリング80のスプール弁子を閉弁側に付勢する付勢力F1が、第1ポート83から供給される油圧によるスプール弁子を開弁側に切り替える(移動する)ための押圧力F2、および第2ポート86から供給される油圧によるスプール弁子を開弁側に切り替える(移動する)ための押圧力F3の和(F2+F3)よりも小さい場合(F1<F2+F3)、スプール弁子が開弁側に移動させられる。このとき、入力ポート81と排出ポート82とが連通されるため、排出ポート82から油路68の油が排出される。なお、排出ポート82から排出された油は、潤滑油路88を通って車両用駆動装置10の各種潤滑部品90に供給される。
調圧弁70は、油路68が接続される第1ポート83、および解放側油路84が接続される第2ポート86に予め設定されている所定油圧が供給されると開弁させられるように、スプリング80の剛性、第1ポート83を介して油路68の油圧が供給される図示しない油室の受圧面積A1、第2ポート86を介して解放側油路84の油圧が供給される図示しない油室の受圧面積A2等が設計されている。
コントロールバルブ72(ロックアップコントロールバルブ72)は、セカンダリ圧Psecを元圧にして、ロックアップクラッチ26に供給される制御圧Pcontを調圧する。コントロールバルブ72は、油路68に接続されている入力ポート92と、リレーバルブ74に接続されている出力ポート94と、入力ポート92と出力ポート94との連通状態を制御する図示しないスプール弁子と、スプール弁子を入力ポート92と出力ポート94とが連通される側に付勢するスプリング96と、リニアソレノイドバルブ98の信号圧Psluが供給される制御ポート100と、オイルパン62に接続されている排出ポート102とを、含んで構成されている。
コントロールバルブ72にあっては、リニアソレノイドバルブ98から出力される信号圧Psluによって出力ポート94から出力される制御圧Pcontが適宜制御される。例えば、リニアソレノイドバルブ98から信号圧Psluが出力されない場合、入力ポート92と出力ポート94とが連通状態となり、出力ポート94から制御圧Pcontとしてセカンダリ圧Psecが出力される。また、信号圧Psluが高くなると、入力ポート92と出力ポート94との連通が遮断され、出力ポート94と排出ポート102とが連通される。このとき、制御圧Pcontがゼロとなる。また、リニアソレノイドバルブ98の信号圧Psluに比例して、制御圧Pcontが低下する。
リレーバルブ74(ロックアップリレーバルブ74)は、調圧弁70とトルクコンバータ14との間を接続する油路68中に設けられ、その油路68の連通先を係合側油室29および解放側油室30の何れかに切り替える切替弁として機能する。リレーバルブ74は、コントロールバルブ72から出力される制御圧Pcontが入力される第1入力ポート104と、セカンダリ圧Psecが供給される第2入力ポート106と、ロックアップクラッチ26の解放側油室30と連通する解放側油路84に接続される第1出力ポート108と、ロックアップクラッチ26の係合側油室29と連通する係合側油路112に接続される第2出力ポート110と、オイルパン62に接続されているドレンポート111と、リレーバルブ74の各ポートの連通状態を切り替える図示しないスプール弁子と、そのスプール弁子をロックアップクラッチ解放側に付勢するスプリング114と、オンオフソレノイドバルブ116から出力される切替圧Pslが供給され、スプール弁子をロックアップクラッチ係合側に切替えるための油圧を受け入れる切替ポート118とを、含んで構成されている。なお、油路68および係合側油路112が、本発明のトルクコンバータに接続される油路、調圧弁とトルクコンバータとの間を接続する油路、および係合側油室と連通する油路に対応している。
リレーバルブ74において、オンオフソレノイドバルブ116から切替圧Pslが出力されない場合、スプリング114の付勢力によってスプール弁子がロックアップクラッチ解放側(ロックアップオフ側)に移動させられる。このとき、図2に示されるように、第1入力ポート104の連通が遮断され、第2入力ポート106と第1出力ポート108とが連通させられる。また、第2出力ポート110とドレンポート111とが連通させられる。
従って、油路68がリレーバルブ74および解放側油路84を介して解放側油室30と連通し、ロックアップクラッチ26の解放側油室30に、セカンダリ圧Psecが供給される。また、第2出力ポート110とドレンポート111とが連通されるため、係合側油室29が係合側油路112を介してドレンポート111に接続される。これより、ロックアップクラッチ26の係合圧に対応する、係合側油室29の油圧Ponと解放側油室30の油圧Poffとの差圧ΔP(=Pon−Poff)が負の値となり、ロックアップクラッチ26が解放状態となる。
このとき、係合側油路112の油圧は低圧となるため、調圧弁70において、スプリング80のスプール弁子を閉弁側に付勢する付勢力F1が、第1ポート83から供給される油圧によるスプール弁子を開弁側に切り替えるための押圧力F2、および第2ポート86(係合側油路112)から供給される油圧によるスプール弁子を開弁側に切り替えるための押圧力F3の和(F2+F3)よりも大きくなる(F1>F2+F3)ため、調圧弁70は閉弁させられる。
一方、リレーバルブ74において、オンオフレノイドバルブ116から切替圧Pslが出力され、切替ポート118にその切替圧Pslが供給されると、図示しないスプール弁子がスプリング114の付勢力に抗ってロックアップクラッチ係合側(ロックアップオン側)に移動させられる。このとき、第1入力ポート104と第1出力ポート108とが連通させられ、第2入力ポート106と第2出力ポート110とが連通させられる。
従って、油路68がリレーバルブ74および係合側油路112を介して係合側油室29と連通し、ロックアップクラッチ26の係合側油室29に、リレーバルブ74および係合側油路112を介してセカンダリ圧Psecが供給される。また、ロックアップクラッチ26の解放側油室30には、リレーバルブ74および解放側油路84を介してコントロールバルブ72によって制御される制御圧Pcontが供給される。そして、ロックアップクラッチ26の差圧ΔP(=Pon−Poff)が、セカンダリ圧Psecと制御圧Pcontとの差圧(=Psec−Pcont)となるため、ロックアップクラッチ26の係合圧が制御圧Pcontによって制御される。
例えば、リニアソレノイドバルブ98から信号圧Psluが出力されない場合、制御圧Pcontがセカンダリ圧Psecとなることから、ロックアップクラッチ26の係合圧(差圧ΔP)がゼロとなり、ロックアップクラッチ26が実質的に解放状態となる。また、信号圧Psluが高くなるに従って制御圧Pcontが低くなるため、差圧ΔP(=Pon−Poff(Pcont))が高くなる。すなわち、ロックアップクラッチ26がスリップ係合させられる。そして、信号圧Psluが所定値を超えると、ロックアップクラッチ26が完全係合させられる。
ここで、リレーバルブ74がロックアップオン側に切り替えられると、係合側油路112にはセカンダリ圧Psecが供給されるため、調圧弁70の第2ポート86にもセカンダリ圧Psecが供給されることから、スプリング80のスプール弁子を閉弁側に付勢する付勢力F1が、第1ポート83から供給される油圧によるスプール弁子を開弁側に切り替えるための押圧力F2、および第2ポート86(係合側油路112)から供給される油圧によるスプール弁子を開弁側に切り替えるための押圧力F3の和(F2+F3)よりも小さくなる(F1<F2+F3)ため、調圧弁70は開弁させられる。すなわち、入力ポート81と排出ポート82とが連通されて、排出ポート82から油が排出される。
ところで、車両を停車させた直後はトルクコンバータ内に油が充填された状態となるが、車両が長時間放置されるとシール部等から油が徐々に漏れ、トルクコンバータ内に充填される油が不十分となる。この状態で車両を発進させる際にはトルクコンバータ内に油を充填する時間が必要となる。従って、アクセルペダルを踏み込んだ際に車両の発進に遅れが生じる可能性があり、また、油の充填が完了すると車両が急発進する可能性も生じる。従って、車両発進の際には、トルクコンバータ内に速やかに油を充填する必要がある。
ここで、従来では、ロックアップクラッチ26の解放側油室30と連通する解放側油路84の油圧を受け入れる調圧弁70の第2ポート86は設けられていなかった。このように構成された場合であっても、通常であれば、トルクコンバータ14内に油が充填されないと油路68の油圧が発生しないため、調圧弁70が開弁させられることはなく、油路68の油がリレーバルブ74および解放側油路84を介してトルクコンバータ内に充填されていた。なお、車両発進時にあっては、ロックアップクラッチ26は解放されるため、第2入力ポート106と第1出力ポート110とが連通させられ、油路68の油が、リレーバルブ74および解放側油路84を介してトルクコンバータ内に供給される。ところが、低油温時にあっては、油の粘度も高くなって管路内の圧力損失(管路抵抗)も大きくなることから、トルクコンバータ内に油が充填されていなくても、油路68の油圧が発生して調圧弁70が開弁させられ、トルクコンバータ内への油の充填を遅らせてしまう問題があった。
これに対して、本実施例では、調圧弁70にさらに係合側油路112に接続されてその油圧を受け入れる第2ポート86が設けられていることで、車両発進時の調圧弁70の作動を防止している。調圧弁70では、上述したように、スプリング80のスプール弁子を閉弁側に付勢する付勢力F1が、第1ポート83から供給される油圧によるスプール弁子を開弁側に切り替えるための押圧力F2、および第2ポート86から供給される油圧によるスプール弁子を開弁側に切り替えるための押圧力F3の和(F2+F3)よりも小さくなると、スプール弁子が開弁側に移動させられる。すなわち、調圧弁70が作動して油路68の油が排出ポート82から排出される。
ここで、車両発進時にあっては、油路68がリレーバルブ74およびトルクコンバータ14を介して係合側油路112と接続されるため、第1ポート83に供給される油圧P1とすると、第2ポート86には、厳密には油圧P1よりも低圧の油圧P2が供給される。これは、油路68の管路損失やリレーバルブ74を油が通過する際の絞りによる損失に起因する。従って、調圧弁70において、その調圧弁70の第1ポート83から油圧が供給される図示しない油室の受圧面積を面積A1、第2ポート86から油圧が供給される図示しない油室の受圧面積を面積A2とすると、調圧弁70のスプール弁子を開弁側に移動させるトータルの押圧力Ftotalは、油圧P1と受圧面積A1との積(=P1×A1)および油圧P2と受圧面積A2との積(=P2×A2)の和(=P1×A1+P2×A2)となる。このトータルの押圧力Ftotalがスプリング80の付勢力F1よりも大きくなると調圧弁70が開弁させられるので、調圧弁70が開弁させられる時は、下式(1)が成立する。この所定油圧P1(所定値)および所定油圧P2は、予め油圧制御回路60の耐久性が低下しない値に設定される。
F1=P1×A1+P2×A2・・・(1)
なお、従来にあっては、第2ポート86が設定されていないので、下式(2)が成立する。この式(1)および式(2)の所定油圧P1は、何れも同じ値に設定されるため、本実施例の付勢力F1は、従来の付勢力F1’よりも大きくなる。従って、調圧弁70のスプリング80の付勢力F1、すなわちスプリング80の剛性は、第2ポート86が設けられない従来の場合に比べて高く設定されている。
F1’=P1×A1・・・(2)
従って、スプリング80の付勢力F1が従来の付勢力F1’よりも大きくなり、低油温での車両発進においても、トルクコンバータ14内に油が充填されて第2ポート86に供給される油圧が所定油圧P2まで昇圧するまでは調圧弁70が開弁されず、油路68の油は全てトルクコンバータ26に供給される。これより、トルクコンバータ内に充填される油の充填速度が向上する。なお、所定油圧P2が、本発明のフィードバックポートに供給される所定油圧に対応している。
上述のように、従来構造の調圧弁では、低温時では油路の管路抵抗が大きくなるため、トルクコンバータ内の油が抜けた状態であっても、調圧弁において管路抵抗に起因して油圧が発生し、この油圧によって調圧弁が開弁されて調圧弁から油が下流に排出されてしまい、トルクコンバータ内への油の充填に時間がかかっていた。これに対して、調圧弁70に、係合側油室29と連通する係合側油路112に接続されている第2ポート86が追加されることで、その第2ポート86から所定油圧P2が供給されない限り調圧弁70から油が排出されなくなる。従って、低温時であってもトルクコンバータ14内に油が充填されない限り調圧弁70から油が排出されることもないため、トルクコンバータ14内へ充填される油の充填速度を向上することができる。また、油の充填速度を向上するに際して、油充填用の電動オイルポンプ等は不要となり、調圧弁70の第2ポート86と、その第2ポート86に接続される油路とを設けるだけで済むため、構成も簡易となる。
また、本実施例によれば、調圧弁70には、第1ポート83および第2ポート86が設けられているため、第2ポート86が設けられていない場合に比べて、調圧弁70を調圧側に切替える側に作用する力が大きくなる。ここで、調圧弁70は、所定油圧が第2ポート86に供給されない限り油を排出しないように構成されているため、その力に抗うように、調圧弁70を非調圧側に付勢するスプリング80の付勢力も大きくなる。従って、車両発進時において低油温であっても、調圧弁70が調圧側に作動することがなくなり、トルクコンバータ14内に充填される油の充填速度を向上することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、第2ポート86が解放側油路84に接続されているが、必ずしもこれに限定されず、例えば第2ポート86が係合側油路112に接続されていても構わない。なお、第2ポート86が解放側油路84に連通している場合、リレーバルブ74がロックアップオフ側に切り替えられた状態で、解放側油路84にセカンダリ圧Psecが供給されるため、スプリング80のスプール弁子を閉弁側に付勢する付勢力F1が、第1ポート83から供給される油圧によるスプール弁子を開弁側に切り替えるための押圧力F2、および第2ポート86(係合側油路112)から供給される油圧によるスプール弁子を開弁側に切り替えるための押圧力F3の和(F2+F3)よりも小さくなる(F1<F2+F3)ため、調圧弁70は開弁させられる。すなわち、入力ポート81と排出ポート82とが連通されて、排出ポート82から油が排出される。
また、前述の実施例では、油路68にセカンダリ圧Psecが供給されていたが、ライン圧PLや他のバルブによって調圧された油圧が供給されるものであっても構わない。
また、前述の実施例では、リレーバルブ74を介して油路68の油圧が調圧弁70の第2ポート86に供給されているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、コントロールバルブ72がリレーバルブ74よりもトルクコンバータ14側に配置される場合には、油路68がコントロールバルブ72を介して調圧弁70の第2ポート86に接続されていても構わない。すなわち、ロックアップクラッチ26の係合圧を制御する油圧制御回路は本実施例に限定されず、車両発進時にトルクコンバータ14に油を充填する油路と調圧弁70の第2ポート86とが接続されている構成であれば構わない。
また、前述の実施例では、駆動装置10として無段変速機18が設けられているが、例えば有段式の自動変速機を備えた駆動装置であっても本発明を適用することができる。本発明は、トルクコンバータを備えた車両であれば、適宜適用することができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
14:トルクコンバータ
26:ロックアップクラッチ
29:係合側油室
30:解放側油室
60:車両用油圧制御回路
68:油路
70:調圧弁
74:ロックアップリレーバルブ
80:スプリング(弾性体)
81:入力ポート
82:排出ポート
83:第1ポート(ポート)
86:第2ポート(フィードバックポート)
112:係合側油路(係合側油室と連通する油路)

Claims (2)

  1. ロックアップクラッチ付のトルクコンバータと、該トルクコンバータに接続される油路と、該油路に接続され該油路の油圧を所定値に調圧する調圧弁と、該調圧弁と前記トルクコンバータとの間を接続する前記油路中に設けられ、該油路の連通先を、前記ロックアップクラッチの係合側油室および前記ロックアップクラッチの解放側油室の何れかに切り替えるロックアップリレーバルブとを、備える車両用油圧制御回路であって、
    前記調圧弁には、該調圧弁を調圧するための油圧を受け入れるフィードバックポートが設けられ、
    前記フィードバックポートは、前記ロックアップリレーバルブと前記トルクコンバータとの間の前記解放側油室または前記係合側油室と連通する油路に接続され、
    前記調圧弁は、前記フィードバックポートに所定油圧が供給されると油を下流に排出するように構成されている
    ことを特徴とする車両用油圧制御回路。
  2. 前記調圧弁は、
    前記油路に接続されている入力ポートと、
    前記調圧弁によって調圧される際に前記入力ポートと連通する排出ポートと、
    前記調圧弁を非調圧側に付勢する弾性体と、
    前記油路に接続され、前記調圧弁から油を排出するための油圧を受け入れるポートと、
    前記フィードバックポートと
    を、含んで構成されていることを特徴とする請求項1の車両用油圧制御回路。
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