JP2016024763A - 操作感触可変式操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリック感を有し操作感触を可変にすることができる操作感触可変式操作装置を提供することを目的とする。
【解決手段】操作感触可変式操作装置100は、操作者によって操作可能な操作部材10と、操作部材10を移動可能に支持している支持部材20と、操作部材10側に配設される第1磁石30と、第1磁石30と対向して配設される第2磁石40と、を備え、第1磁石30と第2磁石40とで操作感触を発生させ、第1磁石30と第2磁石40の少なくともいずれかには、異なる磁極が所定の間隔で交互に隣接して着磁されており、第1磁石30と第2磁石40との間に発生する磁気力を異ならせる磁気力変更手段50を有することを特徴としている。
【選択図】図3

Description

本発明は、各種電子機器の操作に使用される磁石を用いた操作装置に関し、特に、操作感触を可変にすることができる操作感触可変式操作装置に関する。
近年、各種電子機器の多様化に伴い、強い操作感触の発生や耐久性の向上の観点から、磁石を用いた操作装置の要望が高まってきた。
この磁石を用いた操作装置の従来例として、特許文献1では、良好な節度感触(クリック感)が得られる回転操作装置916が提案されている。図16は、従来例の回転操作装置916を説明する図であって、図16(a)は、回転操作装置916の分解斜視図であり、図16(b)は、回転操作装置916の断面図である。
図16に示す回転操作装置916は、中央に貫通孔911Aが形成された略円盤状の操作体911と、操作体911を回転可能に支持する略円盤状のケース914と、操作体911に固着されるリング状のシールド板913と、操作体911側に固着されるリング状の可動磁石912と、ケース914側に配設される直方体状の8個の固定磁石915と、で構成されている。そして、可動磁石912の上下面には磁性の異なるN極とS極が所定の角度間隔で交互に隣接して形成されており、図16(b)に示すように、固定磁石915が可動磁石912と所定の間隙を空けて対向して配置されている。これにより、回転操作装置916は、操作体911の回転操作に伴って可動磁石912が回転し、可動磁石912と固定磁石915との間にて、磁気力の吸引、或いは反発が生じることで、所定の角度間隔で良好な節度感触が得られようになっている。
特開2011−210600号公報
しかしながら、従来例の構成では、可動磁石912と固定磁石915とが所定の間隔を空けて組立てられ、可動磁石912が固定磁石915に対して回動動作をするのみであったため、使用状況に応じて操作感触を変えたいという要望には応えられなかった。一方、従来例のような永久磁石を用いる方法以外に、電磁石を用いることで、操作感触を可変とすることができる。しかし、装置の構成が複雑になるばかりでなく、操作後に所定の位置で操作部材を留めておくために、電磁石に常に通電を継続する必要があり、このため、消費電力が大きくなってしまうという課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、クリック感を有し操作感触を可変することができる操作感触可変式操作装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の操作感触可変式操作装置は、操作者によって操作可能な操作部材と、前記操作部材を移動可能に支持している支持部材と、前記操作部材側に配設される第1磁石と、前記第1磁石と対向して配設される第2磁石と、を備え、前記第1磁石と前記第2磁石とで操作感触を発生させた操作感触可変式操作装置であって、前記第1磁石と前記第2磁石の少なくともいずれかには、異なる磁極が所定の間隔で交互に隣接して着磁されており、前記第1磁石と前記第2磁石との間に発生する磁気力を異ならせる磁気力変更手段を有することを特徴としている。
これによれば、本発明の操作感触可変式操作装置は、磁気力を大きくして操作感触を強くし、磁気力を小さくして操作感触を弱くすることができる。このため、使用状況に応じて、操作者に対して発生する操作感触を異ならせることができる。しかも操作部材の移動に伴って第1磁石が移動することとなり、第1磁石と第2磁石との磁気力の吸引、或いは反発が生じることとなる。このため、操作者に対して、所定の間隔で良好なクリック感を与えることができる。従って、クリック感を有し操作感触を可変することができる操作感触可変式操作装置を提供することができる。
また、本発明の操作感触可変式操作装置は、前記磁気力変更手段が前記第1磁石と前記第2磁石とが対向する正射影面の面積を変更させることを特徴としている。
これによれば、対向する正射影面の面積に比例して徐々に磁気力を変えることができる。このことにより、細かな磁気力の設定を行うことができる。更に、例えば第1磁石と第2磁石との間隔距離を変更して第1磁石と第2磁石との間に発生する磁気力を変える場合(距離の二乗に反比例して変化させる場合)と比較して、容易に磁気力の変化を作り出すことができ、使用状況に応じて、操作者に対して発生する操作感触を細かく異ならせることができる。
また、本発明の操作感触可変式操作装置は、前記磁気力変更手段が、前記操作部材の移動方向と略垂直な垂直方向に、前記第1磁石と前記第2磁石とを相対的に移動させることを特徴としている。
これによれば、操作部材側に配設される第1磁石と第1磁石と対向して配設される第2磁石とが対向する正射影面の面積を容易に変更させることができる。このことにより、簡易な構造で操作者に対して発生する操作感触を細かく異ならせることができる。また、相対的に垂直方向に移動することで正射影面の面積を変更させるようにするため、磁気力に抗した移動は発生しないことから、磁気力変更時に必要な力が少なくてすむ。そのため、操作感触を容易に異ならせることが可能となる。
また、本発明の操作感触可変式操作装置は、前記磁気力変更手段が、前記第2磁石が配設される可動部材と、前記可動部材を前記垂直方向へ移動可能に支持するベース部材と、操作者によって操作可能な操作ノブと、を備え、前記ベース部材が、平板状の基体と、該基体の前記可動部材側の上面に配置された柱状形状の柱状部と、を有し、前記柱状部が、前記可動部材に形成された貫通孔に挿通されるとともに、前記操作ノブと係合され、前記柱状部の外縁が前記可動部材の前記垂直方向への移動を案内していることを特徴としている。
これによれば、第1磁石と第2磁石との間に発生する磁気力を異ならせるために、第2磁石が配設された可動部材を移動させたとしても、操作部材の位置が変わらないままとすることができる。このことにより、磁気力を変化させた後に操作者が操作部材を操作する際に、操作者が操作する位置に変化がないので、違和感なく操作が行え、操作性を低下させることがない。
また、本発明の操作感触可変式操作装置は、前記柱状部が前記基体に対して回転自在に配置され、前記磁気力変更手段が、前記柱状部の側面に設けられた係合部材と、前記可動部材に設けられたカム部材と、を備え、前記係合部材と前記カム部材とが接触可能に配設され、前記操作ノブが操作されて、前記係合部材が前記柱状部の回転に伴って前記カム部材のカム面に沿って移動することを特徴としている。
これによれば、可動部材の垂直方向への移動を滑らかにできるとともに、容易でかつ確実に行うことができる。このことにより、簡易な構造で操作者に対して発生する操作感触を細かく異ならせることができる。
また、本発明の操作感触可変式操作装置は、前記柱状部が前記基体とねじ構造によって係合され、前記磁気力変更手段が前記柱状部の側面に設けられた押圧部材を備え、前記操作ノブが操作されて、前記押圧部材が前記柱状部の回転に伴って前記可動部材を押圧することを特徴としている。
これによれば、可動部材の垂直方向への移動を容易でかつ確実に行うことができるとともに、可動部材の垂直方向への移動を任意に止めることができる。このため、第1磁石と第2磁石と対向する正射影面の面積を無段階で変更することができる。このことにより、簡易な構造でありながら、操作者に対して発生する操作感触をより細かく異ならせることができる。
また、本発明の操作感触可変式操作装置は、前記磁気力変更手段が前記可動部材を付勢する弾性部材を備え、該弾性部材が前記基体と前記可動部材との間に配設されていることを特徴としている。
これによれば、可動部材、ひいては可動部材に配設された第2磁石の垂直方向への動きを抑えることができ、振動や操作に伴う操作感触可変式操作装置のガタツキを防止することができる。このことにより、ガタツキによる操作感触可変式操作装置の異音を抑えることができる。
また、本発明の操作感触可変式操作装置は、前記操作部材が回転軸を中心に回転移動可能であり、前記操作部材には、前記回転軸を中心とした円の円周の少なくとも一部に沿って前記第1磁石が配置されるとともに、前記第2磁石が前記第1磁石に沿って対向して配置されていることを特徴としている。
これによれば、上記構成とすることで、操作性が優れた回転型の操作感触可変式操作装置を提供することができる。
また、本発明の操作感触可変式操作装置は、前記第1磁石が、前記回転軸を中心として、点対称に複数配置されることを特徴としている。
これによれば、第1磁石と対向して配置されている第2磁石も回転軸を中心として点対称に複数配置されるようになる。このため、操作部材の回転操作に対して、第1磁石と第2磁石間で形成される磁場のバランスが良くなる。このことにより、操作感触が良好となり、結果として操作性が高まることとなる。
本発明の操作感触可変式操作装置は、磁気力を大きくして操作感触を強くし、磁気力を小さくして操作感触を弱くすることができる。このため、使用状況に応じて、操作者に対して発生する操作感触を異ならせることができる。しかも操作部材の移動に伴って第1磁石が移動することとなり、第1磁石と第2磁石との磁気力の吸引、或いは反発が生じることとなる。このため、操作者に対して、所定の間隔で良好なクリック感を与えることができる。従って、クリック感を有し操作感触を可変することができる操作感触可変式操作装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置を説明する図であって、図2(a)は、図1に示すZ1側から見た上面図であり、図2(b)は、図1に示すX1側から見た側面図である。 本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置を説明する分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置を説明する図であって、図2(a)に示すIV−IV線における断面図である。 本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置の操作部材及び第1磁石を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置の操作部材及び支持部材を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置の第1磁石及び第2磁石を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置の第1磁石、第2磁石及び磁気力変更手段を説明する上面図である。 本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置の磁気力変更手段を説明する図であって、図1の操作ノブ及びカバー部材を省略した斜視図である。 本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置を説明する図であって、図10(a)は、図9に示すY1側から見た側面図であり、図10(b)は、図9に示すY2側から見た側面図である。 本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置の磁気力変更手段を説明する図であって、図9の一部を省略した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置の磁気力変更手段を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置の動作を説明する図であって、図13(a)は、図10(b)の状態から動作した側面図であり、図13(b)は、図13(a)の状態から更に動作した側面図である。 本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置の動作を説明する図であって、図14(a)は、図10(b)の状態における第1磁石と第2磁石を模式的に示した側面図であり、図14(b)は、図13(a)の状態における第1磁石と第2磁石を模式的に示した側面図であり、図14(c)は、図13(b)の状態における第1磁石と第2磁石を模式的に示した側面図である。 本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置の変形例を説明する図であって、図15(a)は、変形例3の第1磁石及び第2磁石の動きを説明した図であり、図15(b)は、変形例4の第1磁石及び第2磁石の動きを説明した図であり、図15(c)は、変形例5の第1磁石及び第2磁石の動きを説明した図である。 従来例の回転操作装置を説明する図であって、図16(a)は、回転操作装置の分解斜視図であり、図16(b)は、回転操作装置の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置100を説明する斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置100を説明する図であって、図2(a)は、図1に示すZ1側から見た上面図であり、図2(b)は、図1に示すX1側から見た側面図である。図3は、本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置100を説明する分解斜視図である。図4は、本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置100を説明する図であって、図2(a)に示すIV−IV線における断面図である。
本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置100は、図1及び図2に示すような外観を呈し、図3及び図4に示すように、操作者によって操作可能な操作部材10と、操作部材10が移動可能に支持されている支持部材20と、操作部材10側に配設される第1磁石30と、第1磁石30と対向して配設される第2磁石40と、第1磁石30と第2磁石40との間に発生する磁気力を異ならせる磁気力変更手段50と、を備えて構成されている。なお、詳細は後述するが、磁気力変更手段50は、図3に示すように、可動部材51とベース部材52と弾性部材53とカム部材54と係合部材55と操作ノブ56とを備えて構成されている。
更に、本発明の第1実施形態では、図3及び図4に示すように、支持部材20や第1磁石30及び第2磁石40等を覆うカバー部材60を有している。この操作感触可変式操作装置100は、各種入力装置に好適に用いられる。
次に、操作感触可変式操作装置100の各構成部品について詳細に説明する。図5は、操作部材10及び第1磁石30を説明する図であって、第1磁石30が操作部材10に配設された状態を図1に示すZ2側から見た斜視図である。図6は、操作部材10及び支持部材20を説明する図であって、操作部材10と支持部材20が組み込まれた状態を示した斜視図である。図7は、第1磁石30及び第2磁石40を説明する図であって、磁気力変更手段50(後述する可動部材51)に配設された第2磁石40が第1磁石30と対向した状態を示した斜視図である。なお、図6及び図7は、説明を分かり易くするため、操作部材10の一部(後述する操作部11)を省略している。図8は、第1磁石30、第2磁石40及び磁気力変更手段50を説明する図であって、図7に示す操作部材10及び支持部材20を省略して、図7をZ1側から見た上面図である。
先ず、操作感触可変式操作装置100の操作部材10は、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT、poly butylene terephtalate)等の合成樹脂を用い、図3及び図5に示すように、操作者によって操作可能な操作部11と、操作部11と嵌合された操作軸部12と、操作軸部12と一体化された保持部13と、から構成されている。そして、操作部材10は、操作者の操作を受けて、図1に示す回転軸KJを中心に回転可能に構成されており、図2(a)に示す移動方向KD(回転方向)に移動する回動動作が行われる。このときの移動方向KDは、図2(a)に示されるXY平面に沿った回動動作の方向である。
操作部材10の操作部11は、図3及び図5に示すように、操作者が把持し易いような円柱状の形状をしており、操作軸部12の一端部が挿入されて、ねじ止めされることで操作軸部12と嵌合している。
また、操作部材10の保持部13は、図3及び図5に示すように、操作軸部12と一体に形成されており、円柱形状の孔部13cを有した基板体13bと、基板体13bの両端から垂直(図5に示すZ方向に沿う方向)にそれぞれ延設された一対の側壁13aと、から構成されている。なお、孔部13cの中心を、前述した回転軸KJが貫いている。
次に、操作感触可変式操作装置100の支持部材20は、図3に示すように、リング形状の2つの軸受21と、三方に延設した腕部22aを有する板状の支持体22と、を有して構成されている。そして、図4に示すように、2つの軸受21が保持部13の孔部13c内に収納され、片側を支持体22で塞ぐようにして組み立てられている。また、支持体22は、図示はしていないが、カバー部材60にねじ止めされて固定されている。このようにして、操作部材10の保持部13がカバー部材60と支持体22との間に配設されることにより、支持部材20は、支持体22で操作部材10を支持し、軸受21により操作部材10の回転を可能にしている。なお、図3に示す軸受21及び支持体22の中央に設けられた穴には、図6に示すように、後述する磁気力変更手段50の柱状部52dが挿通されている。
次に、操作感触可変式操作装置100の第1磁石30は、複数の永久磁石を用い、図3に示す鉄製のヨーク31に固定され、図5及び図6に示すように、操作部材10の保持部13における一対の側壁13aのそれぞれの内側に配設されている。また、第1磁石30の複数の永久磁石は、異なる磁極が所定の間隔で交互に隣接するようにして配列されている。
また、第1磁石30は、図8に示すように、回転軸KJを中心とした円の円周の一部に沿って配置されており、操作者による操作部材10の回動操作に伴って、回転軸KJを中心とした円の円周に沿った移動方向KDに沿って回動動作が行われる。そして、動作の図示はしていないが、第1磁石30に沿って対向配置されている第2磁石40との間隔を一定に保ちながら、第1磁石30の移動が行われる。
また、第1磁石30は、図8に示すように、回転軸KJを中心として、点対称に複数(本発明の第1実施形態では2つ)、配置されている。これにより、第1磁石30と対向して配置されている第2磁石40も回転軸KJを中心として点対称に複数配置されるようになる。このため、操作部材10の回転操作に対して、第1磁石30と第2磁石40間でバランスの良い磁場を形成することができる。
操作感触可変式操作装置100の第2磁石40は、第1磁石30と同様に、複数の永久磁石を用い、図3に示す鉄製のヨーク41に固定され、磁石ホルダ42に装着されている。更に、図7及び図8に示すように、磁石ホルダ42が磁気力変更手段50(後述する可動部材51)に配設され、第2磁石40は、図8に示すように、第1磁石30に沿って対向して配設されるようになっている。
また、第2磁石40の複数の永久磁石は、第1磁石30と同様に、異なる磁極が所定の間隔で交互に隣接するようにして配列されている。これにより、操作部材10の移動に伴う第1磁石30の移動に応じて、第1磁石30と第2磁石40との間で磁気力の吸引、或いは反発が連続的に生じることとなる。このため、第1磁石30と第2磁石40とで操作感触を発生させることができ、操作者に対して、所定の間隔で良好なクリック感を与えることができる。特に、本発明の第1実施形態では、第1磁石30及び第2磁石40の両方ともに、異なる磁極を有する複数の永久磁石が所定の間隔で交互に隣接するようにして配列されているので、相互に磁気力を発生することから、より強い磁気力の吸引、或いは反発が生じる。このため、操作者に対して、より強いクリック感を与えることができる。
また、第2磁石40は、前述したように、回転軸KJを中心として、点対称に複数(本発明の第1実施形態では2つ)、配置されている(図8を参照)。つまり、第1磁石30と第2磁石40とはそれぞれ対向して同心円の円周上に配置されるようになっている。また、操作部材10の回動動作も回転軸KJを中心とした同心円の円周に沿って行われることから、回転軸KJを中心とした回動動作に統一されるため、操作性が優れた回転型の操作感触可変式操作装置100を提供することができる。また、第1磁石30及び第2磁石40ともに、複数個(第1実施形態では2個)設けられているので、より強い磁気力の吸引、或いは反発が得られ、操作者に対して、より一層強いクリック感を与えることができる。なお、本発明の第1実施形態では、第1磁石30及び第2磁石40に、複数の永久磁石を並べて用いたが、これに限るものではなく、例えば、1つの永久磁石を用いて、異なる磁極が所定の間隔で交互に隣接して着磁するようにしても良い。
次に、操作感触可変式操作装置100の構成部品である磁気力変更手段50について詳細に説明する。図9は、磁気力変更手段50を説明する図であって、図1の操作ノブ56及びカバー部材60を省略した斜視図である。なお、説明を分かり易くするため、操作部材10の操作部11と支持部材20の支持体22も省略している。図10(a)は、図9に示すY1側から見た側面図であり、図10(b)は、図9に示すY2側から見た側面図である。図11は、磁気力変更手段50を説明する図であって、図9における操作部材10の操作軸部12及び保持部13と支持部材20の軸受21とを省略した斜視図である。図12は、磁気力変更手段50を示した斜視図である。なお、図12では、説明を分かり易くするため、磁気力変更手段50である可動部材51を省略している。
操作感触可変式操作装置100の磁気力変更手段50は、図9及び図12に示すように、第2磁石40が配設される可動部材51(図9を参照)と、可動部材51を垂直方向VD(図9、図12に示すZ方向)へ移動可能に支持するベース部材52と、可動部材51を付勢する弾性部材53と、可動部材51に設けられたカム部材54と、カム部材54と接触可能に配設された係合部材55と、操作者によって操作可能な操作ノブ56(図12を参照)と、を備えて構成されている。そして、磁気力変更手段50は、第1磁石30と第2磁石40との間に発生する磁気力を異ならせる機能を有している。つまり、第1磁石30と第2磁石40との間に発生する磁気力を大きくして操作感触を強くし、磁気力を小さくして操作感触を弱くしている。
先ず、磁気力変更手段50の可動部材51は、図3に示すように、中央に貫通孔51dが形成された基台51aと、基台51aから垂直に延設された4つの支柱部51cと、から構成されている。そして、図9ないし図11に示すように、第2磁石40が、基台51aに載置されるとともに、2つの支柱部51cと係合され、可動部材51に配設されている。また、基台51aに形成された円形の窪部51bには、カム部材54が載置され、この可動部材51にカム部材54が設けられるようになる。なお、この可動部材51は、本発明の第1実施形態では、図9に示すように、操作部材10の移動方向KDと垂直な垂直方向VDへ移動可能に構成されている。
次に、磁気力変更手段50のベース部材52は、図9及び図10に示すように、平板状の基体52aと、基体52aの可動部材51側の上面に配置された柱状形状の柱状部52dと、を有して構成されている。そして、このベース部材52により、前述した可動部材51の垂直方向VDへの移動を可能にしている。具体的には、図11に示すように、ベース部材52の柱状部52dが可動部材51に形成された貫通孔51d(図3を参照)に挿通され、柱状部52dの外縁が可動部材51の垂直方向VDへの移動を案内するように構成されている。
また、ベース部材52の柱状部52dは、図12に示すように、一端部が操作ノブ56と係合されているとともに、他端部が基体52aに設けられた円筒状の軸受部52b(図3を参照)に挿入され基体52aに対して回転自在に配置されている。これにより、操作者により操作ノブ56が回転操作されると、それに伴って、柱状部52dが回転動作されるようになる。また、柱状部52dの中間部分には、図3に示すように、円形状の穴部52eが形成されている。
次に、磁気力変更手段50の弾性部材53は、図10及び図11に示すように、コイルバネを2つ用いており、可動部材51と基体52aとの間に配設されて、一端側が可動部材51の底面側と当接し、他端側が基体52aに設けられたリング形状の凹部52c(図3を参照)に挿入されている。そして、弾性部材53は可動部材51を上面側(図10に示すZ1側)へと付勢している。これにより、可動部材51、ひいては可動部材51に配設された第2磁石40の垂直方向VD(図10に示すZ1方向)への動きを抑えることができ、振動や操作に伴う操作感触可変式操作装置100のガタツキを防止することができる。このことにより、ガタツキによる操作感触可変式操作装置100の異音を抑えることができる。
次に、磁気力変更手段50のカム部材54は、図3及び図12に示すように、円板形状のベース体54aと、ベース体54aから垂直に延設された2つのカム部54cと、から構成されている。そして、カム部材54は、このベース体54aが可動部材51の窪部51b(図3を参照)に嵌め込まれて、可動部材51とともに垂直方向VDに沿った移動が可能になっている。
また、ベース体54aには、図3に示すように、中央部分にベース部材52の柱状部52dが挿通される貫通孔54bが形成されている。また、カム部54cには、図10及び図12に示すように、ベース体54aから離れる方向に傾斜したカム面54dを両側に2つ有している。
次に、磁気力変更手段50の係合部材55は、図3に示すように、円柱形状をしており、図11及び図12に示すように、前述した柱状部52dの穴部52eに挿通され、係合部材55の両端側が柱状部52dから露出するようにして配設されている。これにより、図8に示すように、係合部材55は、柱状部52dの側面(図8では、Y1側とY2側)であって、カム部材54と接触が可能な位置に配設されることとなる。また、係合部材55は、カム部材54のベース体54aと当接して、弾性部材53の上面側(図10に示すZ1側)への付勢力に抗してカム部材54を保持している。なお、本発明の第1実施形態では、係合部材55は、初期状態において、図10に示すように、カム部54cと接触しないように配設されている。
次に、磁気力変更手段50の操作ノブ56は、図3及び図12に示すように、円板形状の外周が操作者が把持し易いような凹凸形状を有しており、操作者によって回転操作が可能になっている。そして、前述したように、操作ノブ56は、ベース部材52の柱状部52dの一端と係合され、操作者による操作ノブ56の回転操作に伴い、柱状部52dを回転させることができる。
最後に、操作感触可変式操作装置100のカバー部材60について説明する。カバー部材60は、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂を用いて形成されており、図3に示すように、一面側(図3に示すZ2側)が開放した箱状に形成されている。そして、操作感触可変式操作装置100が組み立てられた際には、カバー部材60は、ベース部材52の基体52aで開放した面が塞がれ、カバー部材60には、操作部材10の保持部13と、支持部材20と、第1磁石30及び第2磁石40と、磁気力変更手段50の可動部材51、柱状部52d、弾性部材53、カム部材54及び係合部材55と、が収納されるようになる。
また、カバー部材60の天板面61には、図3に示すように、円形形状の第1窓穴61aを有しており、この第1窓穴61aから柱状部52dの一端が露出され、図12に示すように、柱状部52dと操作ノブ56とが係合できるようになっている。また、カバー部材60の側壁面62には、図3に示すように、矩形状の第2窓穴62aを有しており、この第2窓穴62aから操作部材10の操作軸部12の一端部が露出され、図1及び図2に示すように、操作軸部12と操作部11とが嵌合できるようになっている。また、この第2窓穴62aは、操作部材10の操作軸部12の外形より大きな開口を有しており、操作部材10の移動方向KDに沿った動作を可能にしている。
次に、本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置100の動作について説明する。図13は、本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置100の動作を説明する図であって、図13(a)は、図10(b)の状態から動作した側面図であり、図13(b)は、図13(a)の状態から更に動作した側面図である。図14は、本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置100の動作を説明する図であって、図14(a)は、図10(b)の状態における第1磁石30と第2磁石40を模式的に示した側面図であり、図14(b)は、図13(a)の状態における第1磁石30と第2磁石40を模式的に示した側面図であり、図14(c)は、図13(b)の状態における第1磁石30と第2磁石40を模式的に示した側面図である。なお、図14は、図10(b)及び図13に示すX1側から第1磁石30及び第2磁石40を見た図である。
先ず、本発明の第1実施形態では、操作感触可変式操作装置100は、初期状態において、図8及び図10に示すように、係合部材55がカム部材54のベース体54aと接触して配設されているとともに、カム部材54のカム部54cと接触しないように配設されている。その際には、第1磁石30と第2磁石40とが対向する正射影面T3(T3a)が、図14(a)に示すような面積になっている。この面積の大きさにより、第1磁石30と第2磁石40との間に発生する磁気力の強さが決まってくる。
次に、図2(a)に示す操作ノブ56が時計回り方向に回転操作されると、ベース部材52の柱状部52dが時計回り方向に回転し、柱状部52dの回転に伴って、係合部材55が時計回り方向に回転するようになる。すると、係合部材55とカム部材54のカム部54cとが接触するようになり、図10(b)の状態から図13(a)の状態へと、係合部材55がカム部54cのカム面54dに沿って移動するようになる。この際に、係合部材55がカム部材54を押すこととなり、カム部材54を介して押された可動部材51が、垂直方向VDに沿って下方(図13に示すZ2方向)へ移動することとなる。
そして、可動部材51に配設された第2磁石40も垂直方向VDに沿って下方へ移動することとなる。このようにして、第1磁石30と第2磁石40とを相対的に垂直方向VDに移動させることとなる。そして、この図13(a)の状態では、第1磁石30と第2磁石40とが対向する正射影面T3(T3b)が、図14(b)に示すような面積になっており、図14(a)に示す正射影面T3aより、図14(b)に示す正射影面T3bの方が、より小さい面積になっている。これにより、第1磁石30と第2磁石40との間に発生する磁気力を小さい方に変化させることができる。
更に、操作ノブ56が時計回り方向に回転操作されると、図13(a)の状態から図13(b)の状態へと、係合部材55がカム部54cのカム面54dに沿って移動するようになり、ついにはカム部54cの凹状に窪んだ頂部54eに到達する。この図13(b)の状態では、第1磁石30と第2磁石40とが対向する正射影面T3(T3c)が、図14(c)に示すような面積になっており、図14(b)に示す正射影面T3bより、図14(c)に示す正射影面T3cの方が、より小さい面積になっている。
このようにして、本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置100では、第1磁石30と第2磁石40とが対向する正射影面T3の面積を変更させて、面積に比例して徐々に磁気力を変化させているため、容易、且つ、細かに磁気力を変化させることができる。例えば、第1磁石30と第2磁石40との間隔距離を変更して磁気力を変化させる場合(距離の二乗に反比例して変化させる場合)と比較して、磁気力の調整をより細かに行える。
また、本発明の第1実施形態では、磁気力変更手段50が第1磁石30と第2磁石40とを相対的に垂直方向VDに沿って移動させているので、操作部材10に配設される第1磁石30と可動部材51に配設される第2磁石40とが対向する正射影面T3の面積を容易に変更させることができる。このことにより、簡易な構造で操作者に対して発生する操作感触を細かく異ならせることができる。また、第1磁石30と第2磁石40とを相対的に垂直に動かすことで正射影面T3の面積を変更させているため、相互に発生する磁気力のベクトルに対して略垂直な方向への動作になることから、磁気力の調整に必要とされる力が少なくて済むため、容易に磁気力を変化させることが可能となる。
更に、本発明の第1実施形態では、第1磁石30と第2磁石40とを相対的に垂直方向VDに移動させる手段として、可動部材51に第2磁石40を搭載し、可動部材51を垂直方向VDに移動可能としている。このため、第1磁石30と第2磁石40との間に発生する磁気力を異ならせるために、第2磁石40が配設された可動部材51を移動させたとしても、操作部材10の位置が変わらないままとすることができる。このことにより、磁気力を変化させた後に操作者が操作部材10を操作する際に、操作者が操作する位置に変化がないので、違和感なく操作が行え、操作性を低下させることがない。
一方、操作者が図2(a)に示す操作ノブ56を反時計回り方向に回転操作すると、操作感触可変式操作装置100は、図13(b)の状態から図13(a)の状態を経て、図10(b)の状態へと、容易に戻される。このようにして、本発明の第1実施形態では、可動部材51を垂直方向VD(図13に示すZ方向)に移動させる手段として、操作ノブ56が操作されることにより、操作ノブ56と係合した柱状部52dの回転に伴って、係合部材55が可動部材51に設けられたカム部材54のカム面54dに沿って移動するような構成を用いている。このため、可動部材51の垂直方向VDへの移動を滑らかにできるとともに、容易でかつ確実に行うことができる。このことにより、簡易な構造で操作者に対して発生する操作感触を細かく異ならせることができる。
以上のように構成された本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置100における、効果について、以下に纏めて説明する。
本発明の第1実施形態の操作感触可変式操作装置100は、それぞれ対向して配置された第1磁石30と第2磁石40との間に発生する磁気力を異ならせる磁気力変更手段50を有しているので、磁気力を大きくして操作感触を強くし、磁気力を小さくして操作感触を弱くすることができる。このため、使用状況に応じて、操作者に対して発生する操作感触を異ならせることができる。しかも第1磁石30と第2磁石40の少なくともいずれかには、異なる磁極が所定の間隔で交互に隣接して着磁されているので、操作部材10の移動に伴って第1磁石30が移動することとなり、第1磁石30と第2磁石40との磁気力の吸引、或いは反発が生じることとなる。このため、操作者に対して、所定の間隔で良好なクリック感を与えることができる。従って、クリック感を有し操作感触を可変することができる操作感触可変式操作装置100を提供することができる。
また、磁気力変更手段50が第1磁石30と第2磁石40とが対向する正射影面T3の面積を変更させているので、対向する正射影面T3の面積に比例して徐々に磁気力を変えることができる。このことにより、細かな磁気力の設定を行うことができる。更に、例えば第1磁石30と第2磁石40との間隔距離を変更して第1磁石30と第2磁石40との間に発生する磁気力を変える場合(距離の二乗に反比例して変化させる場合)と比較して、容易に磁気力の変化を作り出すことができ、使用状況に応じて、操作者に対して発生する操作感触を細かく異ならせることができる。
また、磁気力変更手段50が第1磁石30と第2磁石40とを相対的に垂直方向VDに沿って移動させているので、操作部材10側に配設される第1磁石30と第1磁石30と対向して配設される第2磁石40とが対向する正射影面T3の面積を容易に変更させることができる。このことにより、簡易な構造で操作者に対して発生する操作感触を細かく異ならせることができる。また、相対的に垂直方向VDに移動することで正射影面T3の面積を変更させるようにするため、磁気力に抗した移動は発生しないことから、磁気力変更時に必要な力が少なくて済む。そのため、操作感触を容易に異ならせることが可能となる。
また、可動部材51の垂直方向VDへの移動を案内しているベース部材52を備えているので、可動部材51が垂直方向VDに容易に移動可能となる。このため、第1磁石30と第2磁石40との間に発生する磁気力を異ならせるために、第2磁石40が配設された可動部材51を移動させたとしても、操作部材10の位置が変わらないままとすることができる。このことにより、磁気力を変化させた後に操作者が操作部材10を操作する際に、操作者が操作する位置に変化がないので、違和感なく操作が行え、操作性を低下させることがない。
また、操作ノブ56が操作されることにより、操作ノブ56と係合した柱状部52dの回転に伴って、係合部材55が可動部材51に設けられたカム部材54のカム面54dに沿って移動するように構成している。このため、可動部材51の垂直方向VDへの移動を滑らかにできるとともに、容易でかつ確実に行うことができる。このことにより、簡易な構造で操作者に対して発生する操作感触を細かく異ならせることができる。
また、磁気力変更手段50が可動部材51を付勢する弾性部材53を備えているので、可動部材51、ひいては可動部材51に配設された第2磁石40の垂直方向VDへ動きを抑えることができる。このことにより、振動や操作に伴う操作感触可変式操作装置100のガタツキを防止することができ、ガタツキによる操作感触可変式操作装置100の異音を抑えることができる。
また、操作部材10が回転軸KJを中心に回転移動可能で、第1磁石30が回転軸KJを中心とした円の円周の一部に沿って配置されるとともに、第2磁石40が第1磁石30に沿って対向して配置されている。このように構成することで、操作性が優れた回転型の操作感触可変式操作装置100を提供することができる。
また、第1磁石30が回転軸KJを中心として点対称に複数配置されているので、第1磁石30と対向して配置されている第2磁石40も回転軸KJを中心として点対称に複数配置されるようになる。このため、操作部材10の回転操作に対して、第1磁石30と第2磁石40間で形成される磁場のバランスが良くなる。このことにより、操作感触が良好となり、結果として操作性が高まることとなる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
図15は、本発明の第1実施形態に係わる操作感触可変式操作装置100の変形例を説明する図であって、図15(a)は、変形例3の第1磁石30a及び第2磁石40aの動きを説明した図であり、図15(b)は、変形例4の第1磁石30b及び第2磁石40bの動きを説明した図であり、図15(c)は、変形例5の第1磁石30c及び第2磁石40cの動きを説明した図である。
<変形例1>
上記第1実施形態では、第1磁石30及び第2磁石40の両方ともに、異なる磁極が所定の間隔で交互に隣接するようにして配列されるように構成したが、第1磁石30と第2磁石40の少なくともいずれかに設けられていれば良い。
<変形例2>
上記第1実施形態では、第1磁石30が操作部材10の保持部13に直接配置されるように構成したが、これに限るものではなく、第1磁石30が操作部材10側に配設されていれば良い。例えば、第2磁石40のように、第1磁石30をホルダに装着して、そのホルダを操作部材10に配設しても良い。
<変形例3><変形例4>
上記第1実施形態では、磁気力変更手段50が第1磁石30と第2磁石40とが対向する正射影面T3の面積を変更させるように構成したが、これに限るものではなく、第1磁石(30a、30b)と第2磁石(40a、40b)との間隔距離を変更する手段でも良い。例えば間隔距離を変更する手段として、図15(a)に示す変形例3のように、第1磁石30aと第2磁石40aとを平行に移動させても良いし、図15(b)に示す変形例4のように、第1磁石30bと第2磁石40bとに角度をつけることでも良い。
<変形例5>
上記第1実施形態では、磁気力変更手段50が、操作部材10の移動方向KDと略垂直な垂直方向VDに沿って、第1磁石30と第2磁石40とを相対的に移動させるように構成したが、これに限るものではない。例えば、図15(c)に示すように、第1磁石30cと第2磁石40cとを相対的に回転させることにより、正射影面T3eの面積を変えるようにしても良い。なお、図15(c)では、第1磁石30cを回転させているが、第1磁石30cと第2磁石40cのいずれか一方、或いは両方を回転させるようにしても良い。
<変形例6>
上記第1実施形態では、磁気力変更手段50がカム部材54と係合部材55とを備えて、カム構造により可動部材51を垂直方向VDに沿って移動させるように構成したが、以下のような磁気力変更手段の構成であっても良い。変形例6の磁気力変更手段は、図示はしていないが、柱状部52dの側面に新たな押圧部材を備え、ベース部材52の柱状部52dが基体52aとねじ構造によって係合されるようにし、操作ノブ56の操作がされて柱状部52dが回転すると、柱状部52dの回転に伴って押圧部材が可動部材51を押圧するように構成する。これにより、可動部材51の垂直方向VDへの移動を容易でかつ確実に行うことができるとともに、ねじが切られているので可動部材51の垂直方向VDへの移動を任意に止めることができる。このため、第1磁石30と第2磁石40とが対向する正射影面T3の面積を無段階で変更することができる。このことにより、簡易な構造でありながら、操作者に対して発生する操作感触をより細かく異ならせることができる。
<変形例7>
上記第1実施形態ではカム構造により、変形例6ではねじ構造により、磁気力変更手段50が可動部材51を垂直方向VDに移動させるように構成したが、これらに限るものではない。例えば、磁気力変更手段がソレノイドコイル等を備え、ソレノイドコイルへの通電によって発生する磁気力により、可動部材51を垂直方向VDに移動させるように構成しても良い。
<変形例8><変形例9>
上記第1実施形態では、カム部材54のベース体54aとカム部54cの頂部54eとを繋ぐカム面54dの形状が滑らかな傾斜形状を有して構成されていたが、これに限るものではない。例えば、傾斜の途中に平らな部分や窪み部分を設けたカム面にして、操作者が操作ノブ56から手を離しても、この平らな部分や窪み部分に係合部材55が留まるようにしても良い。これにより、この平らな部分や窪み部分に対応して可動部材51の垂直方向VDへの移動を止めることができ、第1磁石30と第2磁石40とが対向する正射影面T3の面積を段階的に変更することができる。
<変形例10>
上記第1実施形態では、柱状部52dが基体52aの軸受部52bに挿入されて回転自在に配置されるように構成したが、柱状部52dが基体52aとねじ構造によって係合され回転自在に配置されるように構成しても良い。これにより、ねじが切られているので可動部材51の垂直方向VDへの移動を任意に止めることができ、第1磁石30と第2磁石40とが対向する正射影面T3の面積を無段階で変更することができる。
<変形例11>
上記第1実施形態では、操作部材10が回転操作されるように構成したが、これに限るものではなく、例えば、スライド操作や傾倒操作や押圧操作等でも良いし、それらを組み合わせた構成でも良い。
本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
10 操作部材
20 支持部材
30、30a、30b、30c 第1磁石
40、40a、40b、40c 第2磁石
50 磁気力変更手段
51 可動部材
51d 貫通孔
52 ベース部材
52a 基体
52d 柱状部
53 弾性部材
54 カム部材
54d カム面
55 係合部材
56 操作ノブ
KD 移動方向
KJ 回転軸
VD 垂直方向
T3、T3a、T3b、T3c、T3e 正射影面
100 操作感触可変式操作装置

Claims (9)

  1. 操作者によって操作可能な操作部材と、
    前記操作部材を移動可能に支持している支持部材と、
    前記操作部材側に配設される第1磁石と、
    前記第1磁石と対向して配設される第2磁石と、を備え、前記第1磁石と前記第2磁石とで操作感触を発生させた操作感触可変式操作装置であって、
    前記第1磁石と前記第2磁石の少なくともいずれかには、異なる磁極が所定の間隔で交互に隣接して着磁されており、
    前記第1磁石と前記第2磁石との間に発生する磁気力を異ならせる磁気力変更手段を有することを特徴とする操作感触可変式操作装置。
  2. 前記磁気力変更手段は、前記第1磁石と前記第2磁石とが対向する正射影面の面積を変更させることを特徴とする請求項1に記載の操作感触可変式操作装置。
  3. 前記磁気力変更手段は、前記操作部材の移動方向と略垂直な垂直方向に、前記第1磁石と前記第2磁石とを相対的に移動させることを特徴とする請求項2に記載の操作感触可変式操作装置。
  4. 前記磁気力変更手段は、前記第2磁石が配設される可動部材と、前記可動部材を前記垂直方向へ移動可能に支持するベース部材と、操作者によって操作可能な操作ノブと、を備え、
    前記ベース部材は、平板状の基体と、該基体の前記可動部材側の上面に配置された柱状形状の柱状部と、を有し、
    前記柱状部が、前記可動部材に形成された貫通孔に挿通されるとともに、前記操作ノブと係合され、
    前記柱状部の外縁が前記可動部材の前記垂直方向への移動を案内していることを特徴とする請求項3に記載の操作感触可変式操作装置。
  5. 前記柱状部は、前記基体に対して回転自在に配置され、
    前記磁気力変更手段は、前記柱状部の側面に設けられた係合部材と、前記可動部材に設けられたカム部材と、を備え、
    前記係合部材と前記カム部材とが接触可能に配設され、
    前記操作ノブが操作されて、前記係合部材が前記柱状部の回転に伴って前記カム部材のカム面に沿って移動することを特徴とする請求項4に記載の操作感触可変式操作装置。
  6. 前記柱状部は、前記基体とねじ構造によって係合され、
    前記磁気力変更手段は、前記柱状部の側面に設けられた押圧部材を備え、
    前記操作ノブが操作されて、前記押圧部材が前記柱状部の回転に伴って前記可動部材を押圧することを特徴とする請求項4に記載の操作感触可変式操作装置。
  7. 前記磁気力変更手段は、前記可動部材を付勢する弾性部材を備え、
    該弾性部材は、前記基体と前記可動部材との間に配設されていることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の操作感触可変式操作装置。
  8. 前記操作部材は、回転軸を中心に回転移動可能であり、
    前記操作部材には、前記回転軸を中心とした円の円周の少なくとも一部に沿って前記第1磁石が配置されるとともに、前記第2磁石が前記第1磁石に沿って対向して配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の操作感触可変式操作装置。
  9. 前記第1磁石は、前記回転軸を中心として、点対称に複数配置されることを特徴とする請求項8に記載の操作感触可変式操作装置。
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