JP6876960B2 - 発電装置及びそれを備えた入力装置 - Google Patents

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本発明は、一般に、発電装置及びそれを備えた入力装置に関し、より詳細には、振動体の振動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置及びそれを備えた入力装置に関する。
従来、発電装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の発電装置は、片持ち支持で固定されている圧電バイモルフと、圧電バイモルフの自由端側先端に取り付けられた永久磁石と、永久磁石を回転させる回転軸と、を有する。圧電バイモルフと回転軸とは、回転軸が回転して永久磁石同士が接近した際に、永久磁石同士が互いに反発又は吸引するように配置されている。回転軸が回転するにつれて永久磁石同士が接近して圧電バイモルフに機械的歪みが与えられ、回転軸が更に回転し続けることにより永久磁石同士が反発又は吸引して、圧電バイモルフに自由な振動が発生する。発電装置は、圧電バイモルフを振動させて発電する。
特開2003−189641号公報
特許文献1に記載の発電装置において、永久磁石同士の反発力又は吸引力(吸着力)が大きいほど、振動する圧電バイモルフ(振動体)の振幅が大きくなる。振動体の振幅が大きいほど発電時の電力を大きくすることができる。
本発明は上記課題に鑑みてなされ、振動体の振幅を大きくすることが可能な発電装置及びそれを備えた入力装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る発電装置は、筐体と、振動体と、発電部と、第1磁性体と、第2磁性体と、を備えている。前記振動体は、弾性を有し、前記筐体に保持された部材であって、振動方向に機械的に振動する振動部を有する。前記発電部は、前記振動部が前記振動方向に振動した際の前記振動体の振動エネルギーを電気エネルギーに変換する。前記第1磁性体は、前記振動部に設けられている。前記第2磁性体は、前記第1磁性体と前記振動方向に並んで配置され、前記筐体に対して前記振動方向に移動可能であり、前記振動方向の一方である第1の向きから前記第1磁性体に磁力で吸着する。前記第2磁性体が前記第1磁性体に吸着した状態で前記第2磁性体が前記第1の向きに移動することによって、前記振動部が前記第1の向きに変位するように構成されている。前記第2磁性体が前記第1磁性体から離れたときに前記振動体の弾性力により前記振動部が前記振動方向に振動するように構成されている。前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうち少なくとも一方は、前記振動方向における他方に対向する一面を磁極面とする磁石である。前記磁石は、前記磁極面に極性の異なる2つの磁極を少なくとも1組有する。前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうち前記少なくとも一方の前記2つの磁極の各々は、前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうちの他方と対向するように配置される。
この発電装置において、前記振動体は、前記振動方向に直交する直交方向の一端部が前記筐体に固定された片持ち梁状であり、前記磁石は、前記磁極面において、前記直交方向に並ぶ前記2つの磁極を少なくとも1組有することが好ましい。
この発電装置において、前記振動体は、前記振動方向に直交する直交方向の一端部が前記筐体に固定された片持ち梁状である。前記磁石は、前記磁極面において、前記直交方向及び前記振動方向の両方と交差する方向に並ぶ前記2つの磁極を少なくとも1組有することが好ましい。
この発電装置において、前記磁石は、前記振動方向に並ぶ2つの磁極を少なくとも1組有することが好ましい。
この発電装置において、前記発電部は、前記振動体に設けられた圧電素子を有することが好ましい。
この発電装置において、前記磁石は、第1磁極と、前記第1磁極とは極性の異なる第2磁極とを前記磁極面に有し、前記第2磁極とは極性の異なる第3磁極と、前記第1磁極及び前記第3磁極とは極性の異なる第4磁極とを、前記磁極面とは反対側の面に有し、前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうち前記少なくとも一方の前記第1磁極と前記第2磁極とは、前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうちの他方と対向するように配置されることが好ましい。
本発明の一態様に係る入力装置は、上記の発電装置と、前記筐体に対して前記振動方向に移動可能な操作部と、を備え、前記第2磁性体は、前記操作部に連動して前記振動方向に移動するように構成されている。
本発明は、振動体の振幅を大きくすることができる、という利点がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る発電装置を備えた入力装置の分解斜視図である。 図2は、同上の入力装置の断面図である。 図3は、同上の発電装置における要部の断面斜視図である。 図4は、同上の発電装置における磁石の斜視図である。 図5Aは、同上の発電装置における磁石の磁束を説明するため説明図である。図5Bは、比較例の磁石の磁束を説明するための説明図である。 図6A〜6Cは、同上の入力装置における振動体の動作の説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る発電装置1及びそれを備える入力装置100について図1〜図6Cを参照して説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。以下の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計などに応じて種々の変更が可能である。また、以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図1〜図6C中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)発電装置と入力装置の概要
入力装置100は、図1に示すように、発電装置1と、化粧カバー23と、を備え、化粧カバー23を押し操作可能な装置である。入力装置100は、押し操作が行われたことをトリガとして、押し操作(入力操作)が行われたことを、外部機器などに通知することができる。入力装置100は、例えば、通信装置を備えており、押し操作が行われると発電装置1が出力する電力で通信装置を動作させる。通信装置は、無線通信により通信信号を受信装置に送信することができる。無線信号は、例えばBluetooth(登録商標)の規格に従う方式の無線信号であり、Bluetooth(登録商標) Low Energyの規格に従う方式の無線信号である。入力装置100は、化粧カバー23が押し操作された際に発電装置1が出力する電力で無線信号を送信することができるので、電池などの電源を有していなくてもよい。なお、入力装置は、通信装置の他にも、発電装置1が出力する電力(又は電圧、電流)を利用する適宜の装置を有していてもよい。
発電装置1は、例えば、弾性変形して機械的に振動する振動体3を備えている。使用者が化粧カバー23を押し操作すると振動体3が振動するように構成されている。発電装置1は、例えば、圧電素子6を含む発電部5を備え、発電部5にて、振動体3の振動エネルギーを電気エネルギーに変換する。振動体3は、矩形板状に形成されている。以下、振動体3の厚さ方向、短手方向、及び長手方向によって規定されるそれぞれの方向を、上下方向、左右方向、及び前後方向として説明する。なお、本実施形態の上下方向、左右方向、及び前後方向は、入力装置100及び発電装置1の使用時の向きを限定する趣旨ではない。
(2)入力装置の構成
入力装置100は、発電装置1と、操作部9と、化粧カバー23と、を備えている。
化粧カバー23は、下方に開口する有底筒状に形成されている。化粧カバー23は、上方から見て底板の外形が略四角形状となる。化粧カバー23の底板の上面は、操作面231であり、作業者が指などで化粧カバー23を下方に押し操作する際に接する面である。化粧カバー23の底板の下面は、操作部9に接する。化粧カバー23は、操作部9(第1操作部92)の4つの係止部922と、後述するボディ21及びカバー22のスナップフィット構造と、を覆っている。
操作部9は、第1操作部92と、第2操作部93と、を有する。第1操作部92は、下方に開口する有底筒状に形成されている。第1操作部92は、上方から見て底板921の外形が略四角形状となる。第1操作部92の底板921の外形は、化粧カバー23の操作面231の底板よりも一回り小さく、底板921は化粧カバー23の内部空間に収納される。第1操作部92は、発電装置1の筐体2に対して上下方向に移動可能である。第1操作部92の底板921の下面には、その下面から下方に突出する円柱状の突出部923(図2参照)が設けられている。突出部923は、第2操作部93の筒部931内に圧入される。第1操作部92は、操作面231が下方に押し操作されると、押し操作と連動して第2操作部93を下方に移動させる。
第1操作部92は、上方から見て略四角形状の角部分からそれぞれ下方に突出する4つの係止部922を有する。4つの係止部922は、後述する筐体2のボディ21に設けられた4つの凹部214に対応する位置に設けられている。4つの係止部922は、第1操作部92の突出部923が第2操作部93の筒部931内に圧入された状態で、対応する4つの凹部214に引っかかる。4つの係止部922は、第1操作部92がボディ21に対して上方に移動した際に第1操作部92がボディ21から外れることを抑制する。
第2操作部93は、上方に開口する有底筒状の筒部931と、押し込み部932と、一対のガイド部933と、を有する。押し込み部932は、例えば、板状に形成されていて、筒部931の外側面から前方に突出している。押し込み部932は、可動部91の支持部912の上方に配置されており、第2操作部93が下方に移動した際に支持部912を下方に押し込む。一対のガイド部933はそれぞれ、例えば中空円筒状に形成されていて、固定部24の一対のガイド軸245を通す。一対のガイド部933は、対応する一対のガイド軸245に沿って移動することにより、第2操作部93が上下方向に移動するようにガイドする。
(3)発電装置の構成
発電装置1は、図1及び図2に示すように、筐体2と、振動体3と、圧電素子6と、磁石8と、規制部242と、を備える。
振動体3は、第1磁性体4を有している。第1磁性体4は、例えば、鉄を主成分とするステンレス鋼(Steel Special Use Stainless)からなる矩形板状の部材である。振動体3における前後方向の前端部である第1端31には、錘33が設けられている。振動体3の後端部である第2端32(一端部)は、固定部24に固定されており、ボディ21に対して固定されている。振動体3は、例えば、固定部24から前方に突出した片持ち梁状となっている。振動体3は、弾性変形により、第2端32に対して第1端31が相対的に上下方向(振動方向)に変位して機械的に振動(自由振動)することができる。言い換えると、振動体3の第1端31は、上下方向(振動方向)に機械的に振動する振動部となっている。
ここで、振動体3は片持ち梁状であるため、第1端31の振動方向は、例えば、第2端32を中心とする円弧に沿うように上下方向に振動するが、以下では、振動体3が弾性変形した際に第1端31が振動する方向を単に上下方向として説明する。
錘33は、例えば、振動体3の上面に固定されている。錘33は、左右方向に長い板状に形成されている。錘33は、一例として、合成樹脂材料などの非磁性材料で形成されているが、金属材料などのように磁性材料で形成されていてもよい。錘33は、振動体3の第1端31が上下方向に振動した際の振動特性を調整するために設けられている。ここでいう振動特性とは、例えば、振動体3が振動した際の振幅、周波数、及び自由振動の持続時間などである。
振動体3の上面及び下面にはそれぞれ圧電素子6が設けられている。圧電素子6は、所謂バイモルフ型の圧電素子6である。圧電素子6は、振動体3の第1端31が上下方向に振動した際に、電力を発生させて、通信装置に電力を出力する。言い換えると、圧電素子6は、振動体3の第1端31が振動した際に通信装置の電源として機能する。圧電素子6は、振動体3の振動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電部5を構成している。圧電素子6は、一例として、振動体3の上面の全域及び下面の全域に設けられているが、これに限らず、上面の一部及び下面の一部に設けられていてもよい。また、圧電素子6は、振動体3の上面及び下面の一方のみに設けられていてもよい。
発電部5は、圧電素子6で構成されることに限らない。発電部5は、例えば、振動体3に電磁石を有し、振動体3の振動による磁界の変化を利用して発電してもよい。また、発電部5は、例えば、振動体3に磁歪素子を有し、振動体3の振動による磁歪素子の磁束の変化を利用して発電してもよい。
振動体3の第1端31の下面には、磁石8(第2磁性体7)の上面が吸着する。言い換えると、磁石8は、上下方向の一方である下(第1の向き)から振動体3(第1磁性体4)を磁力で吸着する。磁石8は、極性の異なる2つの磁極を上面に2組有し、下面に別の2つの磁極を有する。磁石8の上面のことを磁極面80とも呼ぶ。磁石8は、磁極面80で振動体3の第1端31を吸着する。なお、磁石8の詳細な構成については「(4)磁石の構成」で説明する。
筐体2は、ボディ21と、カバー22と、を有する。ボディ21は、上方に開口する有底筒状に形成されている。ボディ21は、上方から見て底板211の外形が略四角形状となる。底板211の上面には固定部24がねじ止めされる。ボディ21の側面212には、ボディ21の側面212から外向きに突出する4つの爪部213(ただし図1では2つのみ図示)が設けられている。4つの爪部213は、カバー22の4つの係止部223(ただし図1では2つのみ図示)を引っ掛けるためのスナップフィット構造の一部である。ボディ21の開口は、カバー22によって覆われる。
ボディ21の側面212には、ボディ21の側面212を窪ませた4つの凹部214が設けられている。各凹部214の上下方向の寸法は、第1操作部92がボディ21に対して上下方向に移動する距離よりも長い。4つの凹部214には、第1操作部92の4つの係止部922がそれぞれ挿入される。
カバー22は、上方から見て略四角形状の板状に形成されている。カバー22の板部221の中央部分には、上下方向に貫通する孔222が設けられている。カバー22の孔222は、第2操作部93の筒部931を通して筒部931をカバー22の上方に突出した状態にするために設けられている。板部221の縁部分には、下方に突出する4つの係止部223が設けられている。4つの係止部223がボディ21の4つの爪部に引っかかることにより、ボディ21とカバー22とが一体になる。上下方向におけるボディ21とカバー22との間には、固定部24と、振動体3と、錘33と、磁石8と、可動部91と、第2操作部93の一部と、が収納される。
固定部24は、基部241と、板部243と、を有する。基部241は、上方から見て略四角形状の板状に形成されている。
基部241は、基部241の上面における後方に取付台244を有する。取付台244は、板部243とで振動体3の第2端32を挟んで振動体3の第2端32を固定部24に固定するために設けられている。板部243と振動体3の第2端32とは、例えば、取付台244にねじ止めされている。
基部241は、基部241の前端部に、基部241の上面から上方に突出する規制部242を有する。規制部242は、振動体3が撓んで振動体3の第1端31が所定量だけ下方に移動した際に、第1端31の下面に接して、それ以上の第1端31の下方への移動を規制する。これにより、振動体3の第1端31の下方への移動量が、所定量以下に規制される。
基部241は、基部241の左右方向の両端面に、各端面から左右方向に突出する一対の軸246を有する。一対の軸246は、軸246を中心に可動部91を回転可能にするために設けられている。
基部241は、基部241の上面から上方に突出する一対のガイド軸245を有する。一対のガイド軸245は、第2操作部93の一対のガイド部933に対応する位置に設けられている。
可動部91は、化粧カバー23が下方に押し操作された際に、第1操作部92及び第2操作部93を介して磁石8を下方に移動させる。また、可動部91は、化粧カバー23が下方に押し操作された状態から押し操作されていない状態になると、ばね916から受けるばね力によって磁石8を上方に移動させて元の位置に戻り、磁石8を元の位置に復帰させる。したがって、磁石8(第2磁性体7)は、操作部9に連動して上下方向(振動方向)に移動する。
可動部91は、左右方向に長い支持部912と、支持部912の長手方向の両端部から後方に突出する一対の腕部910と、を有し、上方から見て後向きに開放されたU字状に形成されている。支持部912は、左右方向に長い天板914と、天板914の長手方向の両端部から下方に突出する一対の側板917とを有し、前方から見て、下向きに開放されたU字状に形成されている。一対の側板917と天板914とで囲まれた凹部913が下向きに開口する。凹部913の左右方向の寸法は、振動体3の左右方向の幅よりも大きいので、凹部913内に振動体3の第1端31が配置される。
一対の側板917の下面にはそれぞれ、図3に示すように、一対のリブ915(ただし図3では1つのみ図示)と、下方に突出する一対の係止部918(ただし図3では1つのみ図示)と、が設けられている。一対のリブ915はそれぞれ、磁石8の左右方向の両端部の上面に接している。一対のリブ915は、可動部91の支持部912が下方に移動した際に、振動体3に吸着している磁石8を下方に押して、所定量だけ磁石8ごと振動体3を下方に移動させ、更に磁石8を下方に押して、磁石8を振動体3から引き外す。一方、一対の係止部918はそれぞれ、磁石8の左右方向の両端部の下面と対向している。一対のリブ915と一対の係止部918との上下方向の間隔は、磁石8の上下方向の寸法よりもわずかに大きい。そのため、磁石8は、磁石8の上面に一対のリブ915が接した状態で、一対のリブ915の表面に沿ってわずかに回転可能である。一対の係止部918は、一対のリブ915とで磁石8の両端部を支持部912に対して回転可能に保持している。また、一対の係止部918は、磁石8を一対の側板917間に保持している。これにより、磁石8は、可動部91の支持部912の上下方向の移動に連動して上下方向に移動可能であり、かつ可動部91に対してわずかに回転可能である。例えば、図6A,6Bに示すように、可動部91が下方に移動した際に振動体3が撓んでも、振動体3の第1端31の下面に対して磁石8の上面が平行するように磁石8が回転することにより、磁石8の第1端31への吸着力が安定する。
可動部91における一対の腕部910にはそれぞれ、基部241に設けられた一対の軸246が嵌る一対の軸孔911が設けられている。可動部91は軸孔911を中心に回転可能となっている。一対の腕部910にはそれぞれ、ばね916が設けられている。一対のばね916は、可動部91の支持部912を上方に移動させるような回転力を各腕部910に加えている。一対のばね916は、作業者が化粧カバー23の操作面231から指を離した際に、可動部91と、第2操作部93と、第1操作部92とを上方に押し戻すために設けられている。
可動部91の一対の腕部910の間には、第2操作部93が配置される。
(4)磁石の構成
磁石8は、図4及び図5Aに示すように、磁石8の上面である磁極面80に、極性の異なる2つの磁極を有する。磁石8は、例えば、ネオジム磁石である。2つの磁極のうちの第1磁極N1はN極であり、2つの磁極のうちの第2磁極S1がS極である。第1磁極N1と第2磁極S1とは、磁極面80において前後方向に並べられている。第1磁極N1と第2磁極S1との間には、磁気抵抗が大きい第1領域86が形成されている。第1領域86は、図5Aでは、第1磁極N1と第2磁極S1とを隔てる仮想的な面として図示しており、前後方向と直交する面を有する領域である。
第1磁極N1から出る磁束(図5Aにおいて点線で示す矢印)の多くは、第1領域86を通らずに磁石8の磁極面80の上方の空間を通って第2磁極S1に入る。そのため、磁極面80に振動体3の第1端31の下面が接した状態で、第1磁極N1と第2磁極S1との間の磁束の多くが振動体3を通ることになり、磁石8は振動体3を磁力で吸着する。
磁石8は更に、第1磁極N1と第2磁極S1とは別に、極性の異なる第3磁極N2と第4磁極S2とを有する。第3磁極N2はN極であり、第4磁極S2はS極である。第3磁極N2と第4磁極S2とは、前後方向に並べられている。第3磁極N2と第4磁極S2との間には、磁気抵抗が大きい第1領域86が形成されている。
第3磁極N2は第2磁極S1の下方に設けられており、第2磁極S1と第3磁極N2とは、上下方向に並べられている。第4磁極S2は第1磁極N1の下方に設けられており、第1磁極N1と第4磁極S2とは、上下方向に並べられている。第1磁極N1と第4磁極S2との間には、磁気抵抗が大きい第2領域85が形成されている。第2領域85は、図5Aでは、第1磁極N1と第4磁極S2とを隔てる仮想的な面として図示している。第2領域85は、上下方向と直交する面を有する領域である。第2磁極S1と極性が異なる第3磁極N2を第2磁極S1の下方に設けることにより、磁石8の上面を第2磁極S1の磁極面にしやすくなり、磁石8の上面及び下面を通る上下方向の磁束を多くすることができる。同様に、第1磁極N1と極性が異なる第4磁極S2を第1磁極N1の下方に設けることにより、磁石8の上面を第1磁極N1の磁極面にしやすくなり、磁石8の上面及び下面を通る上下方向の磁束を多くすることができる。
磁石8が振動体3を吸着する吸着力は、図5Bに示す比較例の磁石800が振動体3を吸着する吸着力よりも強い。比較例の磁石800は、例えば、第1磁極N1と第2磁極S1とを上下方向の両面にそれぞれ配置した磁石800を示している。
比較例の磁石800では、第1磁極N3と第2磁極S3との間には、磁気抵抗が大きい第3領域803が形成されている。第3領域803は、図5Bでは、第1磁極N3と第2磁極S3とを隔てる仮想的な面として図示しており、上下方向と直交する面を有する領域である。比較例の磁石800が上面801で振動体3を磁力で吸着するためには、上面801の第1磁極N3と下面の第2磁極S3との間の磁束を振動体3に通す必要がある。そのため、例えば上面801から出た磁束が下面802に入るように磁路を形成するためのバックヨークなどを磁石800に取り付けるなどして磁路を形成する必要がある。バックヨークは、例えば、接着剤などを用いて磁石800に取り付けられるため、バックヨークと磁石800との組み立て作業に手間がかかり、作業性が悪い。
一方、本実施形態の発電装置1の磁石8は、上面が磁極面80であって、磁極面80に極性の異なる第1磁極N1と第2磁極S1とがあるため、磁石8の上方を通る磁束は、磁石8の上方にある振動体3を通りやすい。そのため、磁石8は、バックヨークなしに振動体3を磁力で吸着することができるようになり、発電装置1からバックヨークを省略できるので、発電装置1の部品点数を減らすことができる。
振動体3が磁性材料で形成されていることにより、磁石8は振動体3を吸着できるので、錘33の材料は磁性材料に限らず、非磁性材料でもよい。例えば、錘33を磁性材料で形成する場合よりも、錘33の材料、重量、及び形状の制限が少なくなるので、設計者は錘33の設計がしやすくなる。
ところで、錘33は必須の構成ではなく、省略可能である。また、錘33は、非磁性材料の他にも、磁性材料であってもよく、その場合、錘33を第1磁性体4とし、振動体3を非磁性材料にしてもよい。
本実施形態の発電装置1の磁石8は、バックヨークなしでも振動体3を磁力で吸着することができるが、バックヨークを設けてもよい。また、バックヨークは、磁石8の下面に配置されることに限らず、例えば磁石8の側面及び上面などに配置されてもよい。例えば、磁石8の第1磁極N1の上面側と第2磁極S1の上面側とにそれぞれヨークを配置し、かつ、そのヨークを上方に突出させる形状とする。ヨークによって、磁束の空間への漏れを低減し、かつヨークの上端部分の磁束密度を高めることができるので、磁石8の吸着力を更に高めることも可能である。
要するに、ヨークは、省略してもよいし、磁石8の吸着力を調整するために磁石8付近に配置されてもよい。
ところで、磁石8の磁極面80において前後方向に並ぶ磁極の数は、2つに限らず、4つ以上であってもよい。言い換えると、磁極面80において、前後方向に並ぶ2つの磁極は2組以上でもよい。同様に、磁石8の上下方向に並ぶ磁極の数は、2つに限らず、4つ以上であってもよい。言い換えると、磁極面80において、上下方向(振動方向)に並ぶ2つの磁極は2組以上でもよい。また、磁石8は、振動体3の第1端31の前端を吸着することに限らず、第1端31における第2端32寄りの部位を吸着してもよいし、振動体3の中央付近の部位を吸着してもよい。
本実施形態の発電装置1では、磁石8が振動体3に対して吸着可能となっている例を説明したが、この例に限らない。例えば、発電装置1の可動部91が、磁石8に代えて金属材料で形成された被吸着部材を有し、振動体3に磁石8が設けられていてもよい。その場合、被吸着部材が第2磁性体7であり、磁石8が第1磁性体4である。被吸着部材が可動部91の支持部912に支持されていて可動部91と連動して上下方向に移動可能であって、被吸着部材が磁石8に対して吸着可能であればよい。振動体3に設けられた磁石8は振動体3の錘33を兼ねることができる。
他にも例えば、振動体3は、SUS鋼による板状部材を第1磁性体4とする代わりに、第1端31付近に磁石8とは別の磁石を有していてもよい。要するに、第1磁性体4と第2磁性体7とが両方とも磁石で構成されていて、第1磁性体4と第2磁性体7とが互いに吸着するように構成されていてもよい。
(5)入力装置の操作手順
入力装置100の操作手順について図6A〜6Cを参照して説明する。
図6Aは化粧カバー23の操作面231が押し操作されていない状態の入力装置100を示している。図6Bは、作業者が指で操作面231を下方に押し操作している状態の入力装置100である。図6Bでは、操作面231に加えられている下向きの力をF1として図示している。図6Bでは、下向きの力F1が化粧カバー23に加えられると、化粧カバー23が下方に移動し、化粧カバー23の下方への移動に連動して、第1操作部92と、第2操作部93と、可動部91の支持部912と、磁石8と、が下方に移動する。第2操作部93の押し込み部932が、可動部91の支持部912を下方に押すことにより、可動部91は軸孔911の軸周りに回転移動し、磁石8を下方に移動させる。磁石8は上面の磁極面80で振動体3の第1端31に吸着しているため、磁石8の下方への移動に連動して振動体3第1端31も下方に移動し、振動体3が下方に撓む。
振動体3が下方に撓んだ際に、振動体3の下面が固定部24の規制部242の上端に接して、振動体3の下方への移動が規制される。この状態で、化粧カバー23と、第1操作部92と、第2操作部93と、は下方に更に移動可能である。図6Cは、作業者が化粧カバー23の操作面231を指で押して、図6Bの状態よりも更に大きい下向きの力F1を化粧カバー23に加えた状態を示している。振動体3は、規制部242に接して下方への移動が規制されているが、磁石8は可動部91の移動に連動して更に下方に移動する。磁石8の吸着力よりも振動体3の弾性力が上回ると、振動体3は、磁石8から離れて上下方向に機械的に振動する。振動体3の振動により、圧電素子6は電力を出力することができる。
磁石8の振動体3への吸着力が大きいほど、磁石8が振動体3に吸着した状態で振動体3が撓んだ際に、振動体3と磁石8との相対的な位置関係が変化しにくいので、振動体3を通る磁束の数が変化しにくい。そのため、磁石8が振動体3を吸着する吸着力が安定しやすい。磁石8の吸着力が安定していると、磁石8が振動体3から引き外される時点における振動体3の弾性力も安定しやすい。したがって、振動体3を振動させるために操作面231を下方に押す力の大きさがばらつきにくくなる。言い換えると、発電装置1は、振動体3を振動させるために作業者が操作面231を押し操作する際の、押し操作に必要な力のばらつきを低減することができる。
作業者が操作面231から指を離して下向きの力F1を化粧カバー23に加えていない状態にすると、可動部91が一対のばね916から受ける力によって、可動部91が軸孔を中心に回転して元の位置に戻る。磁石8も可動部91に連動して上方に移動して元の位置に戻る。振動体3は、元の位置に戻った磁石8に吸着されて静止状態となる。
(6)まとめ
以上説明したように、発電装置1は、筐体2と、振動体3と、発電部5(ここでは圧電素子6)と、第1磁性体4と、第2磁性体7(ここでは磁石8)と、を備える。振動体3は、弾性を有し、筐体2に保持された部材であって、振動方向(ここでは上下方向)に機械的に振動する振動部(ここでは第1端31)を有する。発電部5は、振動部(第1端31)が振動方向(上下方向)に振動した際の振動体3の振動エネルギーを電気エネルギーに変換する。第1磁性体4は、振動部(第1端31)に設けられている。第2磁性体7は、第1磁性体4と振動方向(上下方向)に並んで配置されている。第2磁性体7は、筐体2に対して振動方向(上下方向)に移動可能であり、振動方向の一方である第1の向き(ここでは下向き)から第1磁性体4を磁力で吸着する。第2磁性体7が第1磁性体4に吸着した状態で第2磁性体7が第1の向き(下向き)に移動することによって、振動部(第1端31)が第1の向き(下向き)に変位するように構成されている。第2磁性体7が第1磁性体4から離れたときに振動体3の弾性力により振動部(第1端31)が振動方向(上下方向)に振動するように構成されている。第1磁性体4及び第2磁性体7のうち少なくとも一方(ここでは第2磁性体7)は、振動方向(上下方向)における他方に対向する一面(ここでは第2磁性体7の上面)を磁極面80とする磁石8である。磁石8は、磁極面80に極性の異なる2つの磁極(ここでは第1磁極N1と第2磁極S1)を少なくとも1組有する。
上記構成によれば、磁石8(第2磁性体7)は、第1磁性体4に吸着する磁極面80に極性の異なる2つの磁極を少なくとも1組有するので、2つの磁極を通る磁束の多くが、磁極面80に近い位置に配置された第1磁性体4(第1端31)を通りやすい。そのため、磁石8は、バックヨークなどによって磁路を形成することなしに、磁石8の吸着力を安定させることができる。また、第1磁性体4(第1端31)を通る磁束の数が多いほど磁石8の吸着力が大きくなる。そのため、磁極面80の2つの磁極を通る磁束の多くが第1磁性体4(第1端31)を通ることにより、磁極面80に1つの磁極がある場合と比べて、磁石8の吸着力が安定しやすくなり、かつその吸着力が相対的に大きくなる。磁石8の吸着力が大きくなると、磁石8が振動体3から引き外される時点における振動体3の弾性力も大きくなる。これにより、発電装置1は、振動体3の振幅を大きくすることができる。
本実施形態の発電装置1において、振動体3は、振動方向(上下方向)に直交する直交方向(ここでは前後方向)の一端部(ここでは第2端32)が筐体2に固定された片持ち梁状である。磁石8は、磁極面80において、直交方向(前後方向)に並ぶ2つの磁極(第1磁極N1と第2磁極S1)を少なくとも1組有することが好ましい。上記構成によれば、振動体3は、一端部(第2端32)が筐体2に固定された片持ち梁状であるため、振動体3の一端部(第2端32)と直交方向の反対側の他端部(ここでは第1端31)は振動方向(上下方向)に撓むことができる。磁石8の2つの磁極は、磁極面80において直交方向(前後方向)に並んでいるので、磁石8は、振動体3における一端部(第2端32)とは直交方向(前後方向)の反対側の他端部(第1端31)に吸着力を与えることができる。磁石8が一端部(第2端32)側を吸着するよりも他端部(第1端31)側を吸着する方が、磁石8が下方に移動した際に振動体3に加わる吸着力によるモーメントが大きくなるので、振動体3をより大きく下方に撓ませることができる。これにより、振動体3が振動した際には振動体3の振幅をより大きくすることができる。
本実施形態の発電装置1において、磁石8は、振動方向(上下方向)に並ぶ2つの磁極(第1磁極N1と第2磁極S1)を少なくとも1組有することが好ましい。上記構成によれば、極性の異なる2つの磁極が振動方向(上下方向)に並ぶので、磁石8から振動方向に磁束が通る磁極面80を磁石8における振動方向と交差する一面に形成しやすくなっている。
本実施形態の発電装置1において、発電部5は、振動体3に設けられた圧電素子6を有することが好ましい。これにより、発電部5は、振動体3が機械的に振動した際の振動エネルギーを、圧電素子6を用いて電気エネルギーに変換することができる。
本実施形態の入力装置100は、上記した発電装置1と、筐体2に対して振動方向(上下方向)に移動可能な操作部9(ここでは第1操作部92と第2操作部93)と、を備えている。第2磁性体7(磁石8)は、操作部9(第1操作部92と第2操作部93)に連動して振動方向(上下方向)に移動するように構成されている。上記構成によれば、入力装置100は、発電装置1を備えているので、振動体3を振動させる磁石8の吸着力を大きくすることができる。
ところで、磁石8は、ネオジム磁石に限らず、フェライト磁石、コバルト磁石、アルニコ磁石などの適宜の磁石でもよい。
振動体3の振動部は、振動体3の第1端31であることに限らず、振動体3の中央付近などでもよい。また、振動体3の第2端32は、固定部24を介してボディ21に対して固定されていることに限らず、振動方向に振動してもよい。
(変形例)
本実施形態の変形例に係る発電装置(以下、単に変形例の発電装置とも呼ぶ。)について説明する。なお、本実施形態と同様の構成については同一の符号を伏して説明を省略する。
本実施形態の発電装置1の磁石8は、磁極面80に第1磁極N1と第2磁極S1とが前後方向に並んでいるが、変形例の磁石では、磁極面に第1磁極N1と第2磁極S1とが左右方向に並んでいる。
変形例の発電装置において、振動体3は、振動方向(上下方向)に直交する直交方向(前後方向)の一端部(第2端32)が筐体2に固定された片持ち梁状である。変形例の磁石は、磁極面80において、直交方向(前後方向)及び振動方向(上下方向)の両方と交差する方向(ここでは左右方向)に並ぶ2つの磁極(第1磁極N1と第2磁極S1)を少なくとも1組有することが好ましい。
上記構成によれば、振動体3は、一端部(第2端32)が筐体2に固定された片持ち梁状であるため、振動体3の一端部(第2端32)と直交方向の反対側の他端部(ここでは第1端31)は振動方向(上下方向)に撓むことができる。ここで、振動方向への弾性力が大きい材料で振動体3が形成されている場合、変形例の磁石が第1磁性体4に吸着している状態で振動体3が振動方向に撓んだ際に、変形例の磁石の磁極面80における後端部分が第1磁性体4から離れやすくなる。しかしながら、磁極面80において2つの磁極が直交方向及び振動方向の両方と交差する方向(左右方向)に並んでいるため、磁極面80の前端付近に第1磁性体4が接しやすくなっている。これにより、振動方向への弾性力が大きい材料で振動体3が形成されていても、2つの磁極を通る磁束のうち第1磁性体4を通る磁束の数は減少しにくくなる。その結果、変形例の磁石の吸着力が安定しやすくなり、かつ変形例の磁石が振動体3から引き外される時点における振動体3の弾性力も大きくなる。これにより、変形例の発電装置は、振動体3の振幅を大きくすることができる。
なお、変形例の磁石では、第1磁極N1と第4磁極S2とは上下方向に並んでおり、第4磁極S2は第1磁極N1の下方に配置されている。変形例の磁石では、第2磁極S1と第3磁極N2とは上下方向に並んでおり、第3磁極N2は第2磁極S1の下方に配置されている。これにより、変形例の磁石の上面が第1磁極N1と第4磁極S2との磁極面になりやすくなっている。
ところで、左右方向に並ぶ磁極の数は、2つに限らず、4つ以上でもよい。言い換えると、直交方向及び振動方向の両方と交差する方向に並ぶ2つの磁極の数は、2組以上でもよい。
100 入力装置
1 発電装置
2 筐体
242 規制部
3 振動体
32 第2端(一端部)
4 第1磁性体
5 発電部
6 圧電素子
7 第2磁性体
8 磁石
80 磁極面
9 操作部
N1 第1磁極(磁極)
S1 第2磁極(磁極)

Claims (7)

  1. 筐体と、
    弾性を有し、前記筐体に保持された部材であって、振動方向に機械的に振動する振動部を有する振動体と、
    前記振動部が前記振動方向に振動した際の前記振動体の振動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電部と、
    前記振動部に設けられた第1磁性体と、
    前記第1磁性体と前記振動方向に並んで配置され、前記筐体に対して前記振動方向に移動可能であり、前記振動方向の一方である第1の向きから前記第1磁性体を磁力で吸着する第2磁性体と、
    を備え、
    前記第2磁性体が前記第1磁性体に吸着した状態で前記第2磁性体が前記第1の向きに移動することによって、前記振動部が前記第1の向きに変位し、前記第2磁性体が前記第1磁性体から離れたときに前記振動体の弾性力により前記振動部が前記振動方向に振動するように構成されており、
    前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうち少なくとも一方は、前記振動方向における他方に対向する一面を磁極面とする磁石であり、
    前記磁石は、前記磁極面に極性の異なる2つの磁極を少なくとも1組有し、
    前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうち前記少なくとも一方の前記2つの磁極の各々は、前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうちの他方と対向するように配置され
    発電装置。
  2. 前記振動体は、前記振動方向に直交する直交方向の一端部が前記筐体に固定された片持ち梁状であり、
    前記磁石は、前記磁極面において、前記直交方向に並ぶ前記2つの磁極を少なくとも1組有する
    請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記振動体は、前記振動方向に直交する直交方向の一端部が前記筐体に固定された片持ち梁状であり、
    前記磁石は、前記磁極面において、前記直交方向及び前記振動方向の両方と交差する方向に並ぶ前記2つの磁極を少なくとも1組有する
    請求項1に記載の発電装置。
  4. 前記磁石は、前記振動方向に並ぶ2つの磁極を少なくとも1組有する
    請求項1に記載の発電装置。
  5. 前記発電部は、前記振動体に設けられた圧電素子を有する
    請求項1に記載の発電装置。
  6. 前記磁石は、
    第1磁極と、前記第1磁極とは極性の異なる第2磁極とを前記磁極面に有し、
    前記第2磁極とは極性の異なる第3磁極と、前記第1磁極及び前記第3磁極とは極性の異なる第4磁極とを、前記磁極面とは反対側の面に有し、
    前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうち前記少なくとも一方の前記第1磁極と前記第2磁極とは、前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうちの他方と対向するように配置される、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の発電装置。
  7. 請求項1に記載の発電装置と、
    前記筐体に対して前記振動方向に移動可能な操作部と、
    を備え、
    前記第2磁性体は、前記操作部に連動して前記振動方向に移動するように構成されている
    入力装置。
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