JP2016024423A - 波長変換素子の製造方法および波長変換素子 - Google Patents
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Abstract
Description
強誘電性結晶基板の第一の主面に設けられた複数の電極片部と、強誘電性結晶基板の第二の主面に設けられた一様電極との間に電圧を印加することによって周期分極反転構造を形成し、電極片部の長手方向に対して斜めに交差する方向に向かって伸びる非電極部を電極片部を横断するように形成することを特徴とする。
周期分極反転構造が、交互に配列された分極反転部と非分極反転部を備えており、更に分極反転部を横断するように分極反転部の長手方向に対して斜めに交差する方向に向かって伸びる非分極反転領域を備えることを特徴とする。
まず、図1に示すように、強誘電性結晶基板1の第一の主面1aに、パターニングされた絶縁膜2を形成する。絶縁膜2にはパターニングを施し、隣り合う絶縁膜2間にそれぞれ隙間を形成する。
基板1の第二の主面1bには一様電極14を形成する。
パルス電圧:2.0kV〜8.0kV(/mm)
パルス幅:0.1ms〜10ms
直流バイアス電圧:1.0kV〜5.0kV(/mm)
なお、Yカット、Xカット、オフカットY、オフカットX基板への電圧印加は、特許公報第4854187号に記載の方法が適用できる。
すなわち、図3に示す比較例においては、基板1の主面1a上に絶縁膜15が形成され、絶縁膜15および主面1aを被覆するように導電膜3が形成されている。各絶縁膜15は、基本波の伝搬方向Aに対して略垂直方向に向かって伸びている。そして、隣接する絶縁膜15の間には、導電膜によって細長い電極片部16が形成されており、電極片部16が主面1aに接している。そして、各電極片部16は、基本波の伝搬方向Aに対して略垂直方向に向かって伸びている。なお、Lは各電極片部16の長手方向であり、基本波の伝搬方向AとLとの角度φは本例では略垂直である。
ここで、各列の電極片部16の長手方向をLとし、基本波の伝搬方向AとLとがなす角度をφとし、絶縁膜(非電極部)20とAとの交差角度をθとし、絶縁膜20と分極反転部の長手方向Lとの交差角度をαとする。
図6の素子21は本発明の実施形態に係る。この周期分極反転構造7Aにおいては、分極反転部7aと非分極反転部7bとが交互に配列されている。各分極反転部7aを横断するように細長い非分極反転領域7cが形成されている。
基本波の伝搬方向Aと電極片部または分極反転部の長手方向とがなす角度φは、波長変換効率の観点からは、80〜100°が好ましく、略垂直であることが特に好ましい。
すなわち、図9(a)の例では、基本波Aが非分極反転領域7cをNで横断するが、このとき同時に分極反転部7aをY領域で通過する。これに対して、図9(b)の例では、基本波Aが非分極反転領域7cを横断する際に、分極反転部7aを通過しないように横断することが可能になっている。この場合、当該列では分極反転作用が得られないので、全体としての波長変換効率が低下することになる。このため、基本波が非分極反転領域を通過する際に、その該当列の分極反転部を同時に通過するように非分極反転領域を設計することが好ましい。
また、非分極反転部の密度は、非分極反転部の長さ100μm当たり1〜15個とすることが好ましく、2〜10個とすることが更に好ましい。
尚、非分極反転領域は集中せずに分散していることが望ましい。
なお、Xカット基板、Yカット基板およびオフカットX基板、オフカットY基板のオフカット角が10度未満の場合は、非分極反転部の密度が低くなり、非電極部の幅が2μm以上とした広い設計でも、密度がゼロになる場合がある。
基板に形成されるチャネル型光導波路は限定されず、リッジ形光導波路や、拡散形光導波路であってよい。拡散形光導波路は、金属拡散(例えばチタン拡散)やプロトン交換によって形成できる。リッジ構造を形成するための加工方法は限定されず、機械加工、イオンミリング、ドライエッチング、レーザーアブレーションなどの方法を用いることができる。
強誘電性結晶基板1Aには、一対の細長い溝35を設ける。溝35は互いに平行であり、これらの溝によってリッジ部33、段差部34が形成されている。リッジ部33および段差部34によってチャネル型光導波路32が形成されている。各溝35の各外側には延在部36が形成されており、溝35下に薄層部37が形成されている。また、基板1Aの例えば全体に、前述のように周期分極反転構造が形成されている。
図1、図2、図3を参照しつつ説明した方法に従い、波長変換素子を作製した。
具体的には、基板1としては、MgO添加のLiNbO3(MgOLN)のZ基板を使用した。基板1の第一の主面1aに、絶縁膜としてSiO2膜を成膜した。絶縁膜の膜厚は約2000オングストロームとした。
また、誘電体基板5としては、ノンドープLiNbO3のZカット基板を使用した。誘電体基板5の+z面および−z面に、それぞれ、電極10A、10Bとして、スパッタリング法によってモリブデン膜を形成した。各導電膜の膜厚は1000オングストロームとした。
すなわち、厚さ0.6μmのSiO2アンダークラッド30をスパッタ法によって成膜した。厚さ0.5mmのノンドープニオブ酸リチウム基板からなる支持基板9に接着剤11を塗布した後、基板1の第一の主面1aを支持基板9に貼り合せ、基板1の第二の主面(一様電極が形成された主面)1bを厚さ3.75μmとなるまで研削、研磨した(図2(c))。
チップ長さ L : 8mm
チップ幅 Cw : 0.7mm
チップ高さ : 1 mm
リッジ幅 Rw : 5.8um
リッジ深さ Rd : 2.4um
スラブ高さ Sh : 3.75um
分極反転周期 Λ:6. 6um
比較例1と同様にして波長変換素子を作製した。
ただし、比較例1と異なり、図4、図5に示すようなパターンの電極を形成した。ここで、角度φは90°であり、各非電極部の交差角度θ、αは30〜60°であり、各非電極部の幅は1μmであり、長さ/幅は1.5であった。また、非電極部の密度は、電極片部の長さ100μm当たり8個とした。
図13に示したような反転欠陥は観測されなかった。
比較例1と同様にして波長変換素子を作製した。
ただし、比較例1と異なり、強誘電体単結晶基板として5度オフカットY基板を用いた。得られた周期分極反転構造を微分干渉顕微鏡によって観測したところ(倍率1000倍)、比較例1と同様の局所的な反転欠陥が観測された。
比較例2と同様にして波長変換素子を作製した。
ただし、比較例2と異なり、図4、図5に示すようなパターンの電極を形成した。ここで、角度φは90°であり、各非電極部の交差角度θ、αは30〜60°であり、各非電極部の幅は2μmであり、長さ/幅は1.5であった。また、非電極部の密度は、電極片部の長さ100μm当たり8個とした。
図13に示したような反転欠陥は観測されなかった。
同様な導波路構造でもオフカットY基板の方がSHG出力が高くなった理由として、Zカット基板の場合は分極反転部を研磨すると、分極反転構造の周期にならう凹凸の段差が数nm生じるためで、この段差により基本光や第二高調波の損失が大きくなったためと推察する。
Claims (8)
- 強誘電性結晶からなり、第一の主面および第二の主面を有する強誘電性結晶基板、およびこの強誘電性結晶基板に設けられた周期分極反転構造を備える波長変換素子を製造する方法であって、
前記強誘電性結晶基板の前記第一の主面に設けられた複数の電極片部と、前記強誘電性結晶基板の前記第二の主面に設けられた一様電極との間に電圧を印加することによって前記周期分極反転構造を形成し、前記電極片部の長手方向に対して斜めに交差する方向に向かって伸びる非電極部を前記電極片部を横断するように形成することを特徴とする、波長変換素子の製造方法。 - 複数の前記非電極部の前記電極片部の長手方向に対する交差角度が互いに異なることを特徴とする、請求項1記載の方法。
- 前記交差角度が異なる複数の前記非電極部が互いに連続することを特徴とする、請求項2記載の方法。
- 強誘電性結晶からなり、第一の主面および第二の主面を有する強誘電性結晶基板、およびこの強誘電性結晶基板に設けられた周期分極反転構造を備える波長変換素子であって、
前記周期分極反転構造が、交互に配列された分極反転部と非分極反転部を備えており、更に前記分極反転部を横断するように前記分極反転部の長手方向に対して斜めに交差する方向に向かって伸びる非分極反転領域を備えることを特徴とする、波長変換素子。 - 前記非分極反転領域の長手方向が前記基本波の前記伝搬方向に対して傾斜していることを特徴とする、請求項4記載の素子。
- 前記基本波が各列の前記分極反転部を通過するように前記非分極反転領域が設計されていることを特徴とする、請求項4または5記載の素子。
- 前記非分極反転領域が曲がっていることを特徴とする、請求項4〜6のいずれか一つの請求項に記載の素子。
- 前記強誘電性結晶基板にチャネル型光導波路が設けられており、このチャネル型光導波路内に前記周期分極反転構造が形成されていることを特徴とする、請求項4〜7のいずれか一つの請求項に記載の素子。
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