JP2009092843A - 周期分極反転構造の製造方法 - Google Patents

周期分極反転構造の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電圧印加法によって周期分極反転構造を製造するのに際して、光の進行方向で隣接する分極反転部が連結することを防止すると共に、光進行方向と垂直方向では分極反転部が細長くつながるようにする。
【解決手段】単分域化している強誘電体単結晶基板の主面上に設けられた電極構造を用いて、電圧印加法により周期分極反転構造を製造する。電極構造が、基板の主面1a上に設けられた複数の隙間のある絶縁膜と、絶縁膜の隙間および絶縁膜を被覆するように設けられている導電膜20とを備えている。導電膜20が、絶縁膜を被覆する絶縁膜被覆部6と、隙間を被覆する電極片部5とを備えている。電極片部5が、光の進行方向xと直交する方向yに向かって互いに離間された状態で配列されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、周期分極反転構造の製造方法に関するものである。
ニオブ酸リチウム単結晶やタンタル酸リチウム単結晶などの強誘電体単結晶に、周期的な分極反転構造を形成した擬似位相整合(Quasi−Phase−matching)方式の第2高調波発生(Second−Harmonic−Generation)デバイスは、紫外から赤外まで、比較的任意な波長の光を発生させることができる。このデバイスは、光ディスクメモリ用、医学用、光化学用、及び各種光計測用などの幅広い応用が可能である。
第2高調波発生デバイスにおいて高い変換効率を得るためには、強誘電体単結晶内に深い分極反転構造を形成する必要がある。特許文献1では、櫛形電極および一様電極を形成したニオブ酸リチウム基板を、別体のニオブ酸リチウム基板と積層一体化し、絶縁油内に浸漬して電圧を印加することが記載されている。
特開2005-70192
また、非特許文献1の記載の方法では、ニオブ酸リチウムのZ基板の表面に絶縁膜を設け、絶縁膜にストライプ状の細長い隙間を設けた上で、絶縁膜および隙間を被覆するように導電膜を設けている。そして、この導電膜にパルス電圧を印加することによって、基板に周期分極反転構造を形成している。
電子情報通信学会論文誌 C-I, Vol. J78-C-1, No.5 pp.238-245、「電圧印加によるLiNbO3 SHGデバイス用分極反転グレーティングの作製」 金高 健二, 藤村 昌寿, 栖原 敏明, 西原 浩
また、特許文献2では、ニオブ酸リチウム基板の表面に、金属の櫛形電極を形成している。この櫛形電極は、細長い太幅の給電電極と、この給電電極のエッジから多数延びている細長い電極片とを備えている。各電極片は、その長手方向に向かって、所定長さごとに分離されている。
WO 2005 124447
しかし、非特許文献1記載の方法では、電極片が長くなると、分極反転に要する時間が長く、分極反転幅が揃わなくなる傾向がある。特許文献2記載の方法では、電極片をその長手方向に向かって複数の細長い断片に分け、断片間に隙間を設けている。これによって、電極片の各断片の各エッジをそれぞれ出発点として分極反転を開始させ、進行させており、これによって、分極反転に要する時間を短くし、また分極反転深さを大きくすることができる。
しかし、特許文献2記載の方法でも、金属によって電極片を形成するが、その際にパターニングの不良などによって、一部不要な金属膜が残留し、反転したくない部分も分極反転してしまう場合がある。この結果、分極反転部と非分極反転部の配列方向(光の進行方向)に向かって分極反転部分が連結し、一体化することがある。こうなると、その部分は分極反転に寄与しないので、全体の波長変換効率が低下する。一方、各電極片の長手方向,つまり光進行方向と垂直な方向で見たときには、隣り合う電極片下に生ずる分極反転部分は、互いにつながりにくく、その間に非分極反転部が残る傾向があった。このように、本来分極反転するべき部分が分極反転しないと、全体としての波長変換効率が低下する。
本発明の課題は、電圧印加法によって周期分極反転構造を製造するのに際して、光の進行方向で隣接する分極反転部が連結することを防止すると共に、光進行方向と垂直方向では分極反転部が細長くつながるようにすることである。
本発明は、単分域化している強誘電体単結晶基板の主面上に設けられた電極構造を用いて、電圧印加法により周期分極反転構造を製造する方法であって、
電極構造が、強誘電体単結晶基板の前記主面上に設けられた複数の隙間のある絶縁膜と、この絶縁膜の隙間および絶縁膜を被覆するように設けられている導電膜とを備えており、この導電膜が、絶縁膜を被覆する絶縁膜被覆部と、隙間を被覆する電極片部とを備えており、電極片部が、光の進行方向と直交する方向に向かって互いに離間された状態で配列されていることを特徴とする。
本発明によれば、絶縁膜の隙間に形成された導電膜は、光の進行方向と垂直方向に向かって絶縁膜によって複数の電極片部に分断されている。これによって、各電極片部の各エッジを出発点として分極反転が進展するので、深い分極反転を短時間で形成可能である。
その上で、本発明では、各電極片部を、絶縁膜で包囲された各隙間上に形成している。これによって、分極反転部と非分極反転部の配列方向(光の進行方向)に向かって分極反転部分が連結することを防止できる。これと共に、各電極片の長手方向,つまり光進行方向と垂直な方向で見たときには、隣り合う断片下に生ずる分極反転部分は互いにつながり易く、一連の細長い分極反転部を形成しやすいことを発見し、本発明に到達した。光の進行方向に向かっては分極反転部が連結しにくいのに、電極片の長手方向に向かっては分極反転部が連結して一体化しやすい理由は不明である。
以下、図面を適宜参照しつつ、本発明を更に説明する。
まず、図1(a)に示すように、強誘電体結晶基板1の一方の主面1aに絶縁膜2を形成する。1bは他方の主面である。次いで、図1(b)に示すように、絶縁膜2に所定の隙間4を形成し、パターニングされた絶縁膜3を残す。絶縁膜3には、多数の隙間4が形成されており、各隙間4には基板1の主面1aが露出している。次いで、図1(c)に示すように、基板1上に導電膜20を形成する。この導電膜20は、基板主面1aの全体を被覆しており、絶縁膜3を被覆する絶縁膜被覆部6と、主面1aを直接被覆する電極片部5を備えている。基板1の他方の主面1bには一様電極7を形成する。
図2は、基板1の主面1aを概略的に示す平面図であり、図3は、電極片部の形態を拡大して示す平面図である。
各電極片部5は、基板主面1a上に形成されているものであり、絶縁膜被覆部6は、絶縁膜3上に形成されているものである。各電極片部5は、絶縁膜被覆部6と切れ目なくつながっている。平面的に見ると、電極片部5は、いずれも細長いストライプ状の形態を有している。そして、複数の電極片部5が、光の進行方向xに向かって配列されており、方向xで見て隣接する電極片部5間には間隙14が形成されている。また、電極片部5が、光の進行方向xに対して垂直の方向yに向かって配列されており、方向yで見て隣接する電極片部5間には間隙9が形成されている。
この後、導電膜5、6と、一様電極7との間に、所定の電圧を印加し、多数の分極反転構造を基板1内に形成することによって、周期分極反転構造を形成する。この電圧印加方法は特に限定されない。例えば不活性雰囲気中に基板を設置して電圧を印加してもよく、絶縁体液体中に基板を設置して電圧を印加してもよい。
好適な実施形態においては、図4に示すように、基板1の下に別体の支持基板11を積層し、基板1と11との間に少なくとも一様電極7を介在させる。そして、基板11のうち基板1とは反対側の主面にも電極12を形成する。そして、基板1と11とを絶縁性気体13内に浸漬し、基板1上の導電膜20と電極12とにそれぞれ電線19を結線する。そして、電源18から導電膜20および電極12に対して電圧を印加し、周期分極反転構造を形成する。
図3の例では、y方向の電極片部間の間隙9は、x方向に向かって真っ直ぐに形成されており、y方向の電極片部間の間隙14は、y方向に向かって真っ直ぐに形成されている。しかし、図5に示すように、y方向の電極片間の間隙9は、x方向に隣接する電極片部において異なる位置にあってよい。これは、x方向で隣りあう間隙9が,y方向に見て異なる位置にあることを意味する。この場合には、x方向への過剰分極反転が生じても、周期的な構造が得られやすくなる。特に好ましくは、図5に示すように、間隙9が、x方向に見て1列おきに同じ位置(y方向座標で同位置)にある。あるいは、好適な実施形態においては、x方向に見て隣り合う間隙9の位置(y方向座標)を段階的にずらしていき、これによって間隙9が、x方向に見てn列おきに同じ位置(y方向座標で同位置)にある。nは、2以上の整数であり、好ましくは5以下の整数である。
本発明では、絶縁膜3の隙間に形成された導電膜20は、光の進行方向xと垂直方向yに向かって絶縁膜3によって複数の電極片部5に分断されている。これによって、各電極片部5の各エッジを出発点として分極反転が進展するので、深い分極反転を短時間で形成可能である。
その上で、本発明では、分極反転部と非分極反転部の配列方向xに向かって分極反転部分が連結することを防止できる。これと共に、各電極片の長手方向,つまり光進行方向と垂直な方向yで見たときには、隣り合う電極片5下に生ずる分極反転部分は互いにつながり易く、一連の細長い分極反転部を形成しやすい。
即ち、図6に示すように、基板主面1a上に、直接、絶縁膜なしに給電部15および多数の電極片を形成するものとする。この場合には、給電部15に対して、プロービングパッド16から電力を供給する。そして、給電部15のエッジから電極片部17aが延びており、電極片部17aの先端から更に電極片部17b、17cが延びている。隣接する電極片部17aと17bとの間、17bと17cとの間には、それぞれ空隙が形成されている。
この場合には、分極反転構造の形成には効果的であった。しかし、微細な電極片をパターニッグする際には、図7(b)に示すように、x方向に隣接する電極片17a(17b、17c)の隙間に不要な導電膜が残留する傾向がある。このように隙間に導電膜が残留すると、隣接する分極反転部30がx方向に連結し、大きな分極反転部30Aを形成することがある。このような大きな分極反転部30Aは分極反転に寄与しないので、全体の波長変換効率が低下する。
これに対して、本発明では、絶縁膜のパターニングは行うが、図7(a)に示すように、導電膜の残留によって、隣接する分極反転部30が連結するという問題は生じにくい。これに加えて、図3、図5においてy方向に見たときに、各電極片部下から延びる分極反転部は連結しやすい。この結果、高い波長変換効率を得ることが可能となる。
周期分極反転構造を形成するべき基板を構成する強誘電体材料の種類は、限定されない。しかし、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム−タンタル酸リチウム固溶体、KLiNb15の各単結晶が特に好ましい。
強誘電体単結晶中には、三次元光導波路の耐光損傷性を更に向上させるために、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、スカンジウム(Sc)及びインジウム(In)からなる群より選ばれる1種以上の金属元素を含有させることができ、マグネシウムが特に好ましい。
強誘電体単結晶中には、ドープ成分として、希土類元素を含有させることができる。この希土類元素は、レーザ発振用の添加元素として作用する。この希土類元素としては、特にNd、Er、Tm、Ho、Dy、Prが好ましい。
本発明では、基板としてZカット基板を使用するが、オフカットZ基板であってもよい。このオフカット角度は、本発明の作用効果という観点から、10°以下が好ましく、5°以下が更に好ましい。
また、オフカットZ基板のオフカット角が10 °以下であれば、半導体レーザとの光軸調整も、傾き補正しなくても波長変換効率の劣化は無視でき、高効率な波長変換素子を実現することができる。
絶縁膜の材質は限定されないが、SiOやTaのような酸化物、窒化珪素のような窒化物であってよい。絶縁膜の成膜方法としては、蒸着法でもスパッタリング法、スピンコート法でもよい。絶縁膜の成膜厚さは、特に限定されないが、500オングストローム以上、3000オングストローム以下が好ましい。絶縁膜の厚さが小さい場合は、絶縁性が低くなり、周期状分極反転が形成されにくい。絶縁膜が厚すぎる場合は、パターニング精度が悪くなる。
絶縁膜をパターニングして隙間を形成する方法は特に限定されない。例えば、絶縁膜上にフォトレジストをスピンコーティングし、マスク露光、現像を経て、レジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにして、エッチング処理を行うことで、隙間を形成できる。エッチング処理はウェットエッチングでも、ドライエッチングでもよいが、理想的には基板表面にダメージを与えにくいウェットエッチングの方が好適である。
電圧印加法において使用する電極片部、一様電極の材質は限定されないが、Al、Au、Ag、Cr、Cu、Ni、Ni-Cr 、Pd、Ta 、Mo、W、Ta、AuCrの積層膜などが好ましい。
支持基板11の材質は、絶縁性が高く、材質内の体積抵抗率が均一で、所定の構造強度を有していることが必要である。この材質としては、シリコン、サファイア、水晶、ガラスを例示できる。
基板を絶縁性液体に浸漬して電圧印加法を実施するのに際しては、絶縁オイル(例えばシリコンオイル)、フッ素系不活性液体を例示できる。
絶縁膜をパターニングするときのX方向の周期Γxは、発生させたい波長変換光の波長に適した値に設計する。例えば、緑色の2次高調波を発生させる場合は、Γxは約7μmとなる。
絶縁膜の隙間と隙間との間隔Gyは、特に限定されないが、本発明の作用効果の観点から0.5μm以上が好ましく、0.8μm以上がさらに好ましい。絶縁膜の隙間と隙間との間隔Gyは、y方向に隣接する分極反転部の連結を促進するという観点から、2.0μm以下が好ましく、1.5μm以下がさらに好ましい。y方向の周期Γyは、特に制限を設けるわけではないが、5〜100μmであってよい。
基板背面側の一様電極の形成方法は特に限定されず、蒸着法でもよく、スパッタリング法でもよい。一様電極の膜厚は、例えば500〜3000オングストロームとすることができる。
(実施例1)
図1〜3を参照しつつ説明した本発明方法に従い、図2および図3に示す形状の電極を基板に形成した。ただし、基板1としては、MgO添加のLiNbO3(MgOLN)のZカット基板を使用した。基板1の+z面1aに、絶縁膜2としてSiO膜を成膜した。絶縁膜の膜厚は約2000オングストロームとした。次いで、絶縁膜2上にフォトレジストをスピンコーティングし、マスク露光、現像を経て、レジストパターンを形成した。このレジストパターンをマスクにして、ウェットエッチング処理を行うことで、図1(b)に示すような絶縁膜パターン3を形成した。周期Γxは約7μmとし、Gyは1.2μmとした。Γyは10μmとした。
続いて、スパッタリング法によって、導電膜20および7を成膜した。これらの膜厚は 1000 オングストロームとし、材質はタンタルとした。このように作製した基板1を、図4を参照しつつ説明した方法(特開2005-70192記載)を適用することによって、周期状分極反転構造を得ることができた。ただし、絶縁性液体として絶縁オイルを使用し、温度設定を150℃にした。また、電圧印加条件としては、ウェハの抗電界となる電界強度の約3kV/mmに設定し、約1msec幅の矩形パルスを印加した。パルスの印加回数は、パターン面積に依存するが、例えば20mmのとき、20000パルスが好適であった。
こうした得られた基板表面を、ふっ硝酸でウェットエッチングし、次いで顕微鏡で観察した。図8は、こうして得られた表面の拡大写真である。図8からわかるように、X方向(横方向)にみたときに、隣接する分極反転部は互いにつながることはない。また、y方向(縦方向)にみたときには、隣接する分極反転部は互いにつながり、1本の繋がった分極反転部が形成されている。
(実施例2)
実施例1と同様にして周期分極反転構造を形成した。ただし、実施例1において、Gyを、1.2μmから2.0μmに変更した。得られた基板の表面について、実施例1と同様にしてふっ硝酸でウェットエッチングし、次いで顕微鏡で観察した。図9は、こうして得られた表面の拡大写真である。
図9からわかるように、X方向(横方向)にみたときに、隣接する分極反転部は互いに分離されている。また、y方向(縦方向)にみたときにも、隣接する分極反転部は互いにつながり、1本の繋がった分極反転部が形成されている。ただし、2箇所で、y方向に隣接する分極反転部が連結していないところがあり、実施例1の方が効果が更に優れていることがわかる。
(比較例1)
次に、図1(a)の絶縁膜2を成膜しないで電極を形成し、周期分極反転構造を作製した。具体的には、基板1としては、MgO添加のLiNbO3(MgOLN)のZカット基板を使用した。基板1の+z面1aに、図6に示すように、蒸着法によって、タンタル膜15、17a、17b、17cおよび7を成膜した。これらの膜厚は1000オングストロームとした。周期は5μmとし、隙間tは1μmとし、電極片の線幅は0.8μmとした。
このように作製した基板1を、実施例1と同様に処理し、周期状分極反転構造を得ることができた。こうした得られた基板表面を、ふっ硝酸でウェットエッチングし、次いで顕微鏡で観察した。図10は、こうして得られた基板表面の拡大写真である。
図10からわかるように、分極反転部は長手方向に繋がりにくく、隙間部分が生じやすい傾向にある。この理由としては、電極の隙間には、理論的に電荷が存在しないため反転しにくいことが予想される。
本発明の特定の実施形態を説明してきたけれども、本発明はこれら特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲の範囲から離れることなく、種々の変更や改変を行いながら実施できる。
(a)は、基板1上に絶縁膜2を形成した状態を示す概略断面図であり、(b)は、絶縁膜2に隙間4を形成した状態を示す断面図であり、(c)は、絶縁膜3上および主面1aを被覆する導電膜20を形成した状態を示す断面図である。 基板1の主面1a上の電極を模式的に示す平面図である。 基板1の主面1a上の電極形状を示す拡大平面図である。 基板1に電圧を印加するための方法例を模式的に示す図である。 基板1の主面1a上の電極を模式的に示す平面図である。 比較例の電極パターンを説明するための平面図である。 (a)は、本発明例の電極形状を説明するための模式的断面図であり、(b)は、比較例の電極形状を説明するための模式的断面図である。 実施例1で得られた基板表面の周期分極反転パターンを示す写真である。 実施例2で得られた基板表面の周期分極反転パターンを示す写真である。 比較例1で得られた基板表面の周期分極反転パターンを示す写真である。
符号の説明
1 基板 1a 、1b 主面 2、3 絶縁膜 4 隙間 5 主面を被覆する電極片部 6 絶縁膜被覆部 7 一様電極 20 導電膜 x 光の進行方向 y xと垂直な方向 Gy 方向yに見た電極片部の間隔 Γx x方向の周期 Γy y方向の周期

Claims (2)

  1. 単分域化している強誘電体単結晶基板の主面上に設けられた電極構造を用いて、電圧印加法により周期分極反転構造を製造する方法であって、
    前記電極構造が、前記強誘電体単結晶基板の前記主面上に設けられた複数の隙間のある絶縁膜と、この絶縁膜の前記隙間および前記絶縁膜を被覆するように設けられている導電膜とを備えており、この導電膜が、前記絶縁膜を被覆する絶縁膜被覆部と、前記隙間を被覆する電極片部とを備えており、前記電極片部が、光の進行方向と直交する方向に向かって互いに離間された状態で配列されていることを特徴とする、周期分極反転構造の製造方法。
  2. 前記光の進行方向と直交する方向において隣接する前記電極片部間に間隙が設けられており、前記光の進行方向に向かって隣接する前記間隙が、前記光の進行方向と直交する方向に見て異なる位置に設けられていることを特徴とする、請求項1記載の方法。
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