JP2016023939A - 電子部品搬送装置および電子部品検査装置 - Google Patents

電子部品搬送装置および電子部品検査装置 Download PDF

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    • G01R31/2877Environmental, reliability or burn-in testing related to electrical or environmental aspects, e.g. temperature, humidity, vibration, nuclear radiation related to temperature related to cooling

Abstract

【課題】電子部品を冷却可能な状態において、第1室、第2室および第3室のうちの特に第2室内で結露が生じるのを防止することができる電子部品搬送装置および電子部品検査装置を提供すること。【解決手段】電子部品検査装置1は、ICデバイス90が搬入される第1室R1と、第1室R1からICデバイス90が搬入される第2室R2と、第2室R2からICデバイス90が搬入される第3室R3とを備えている。そして、第2室R2内の湿度RH2は、第1室R1内の湿度RH1よりも低い。【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品搬送装置および電子部品検査装置に関する。
従来から、例えばICデバイス等の電子部品の電気的特性を検査する電子部品検査装置が知られており、この電子部品検査装置には、検査部の保持部までICデバイスを搬送するための電子部品搬送装置が組み込まれている。ICデバイスの検査の際は、ICデバイスが保持部に配置され、保持部に設けられた複数のプローブピンとICデバイスの各端子とを接触させる。
このようなICデバイスの検査は、ICデバイスを所定温度に冷却して行う場合がある。その場合は、ICデバイスを冷却するとともに、結露が生じないように、ICデバイスが配置される部材の雰囲気の湿度を低下させる必要がある。
特許文献1には、内部が所定の温度に設定された複数のチャンバーを有し、ICチップが各チャンバーを通過する過程で検査を行なうよう構成されたICハンドラーが記載されている。
特開平8−105938号公報
しかしながら、特許文献1では、各チャンバーでの温度管理は可能であるが、湿度管理について、すなわち、ICデバイスを冷却した際に生じる結露をどのように防止しているのかについては、一切開示も示唆もない。従って、現実に結露の発生を防止できているのかも不明である。
本発明の目的は、電子部品を冷却可能な状態において、第1室、第2室および第3室のうちの特に第2室内で結露が生じるのを防止することができる電子部品搬送装置および電子部品検査装置を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の電子部品搬送装置は、電子部品が搬入される第1室と、
前記第1室から前記電子部品が搬入される第2室と、
前記第2室から前記電子部品が搬入される第3室と、を備え、
前記第2室内の湿度は、前記第1室内の湿度よりも低いことを特徴とする。
これにより、電子部品を冷却可能な状態において、第1室、第2室および第3室ごとに、当該室内の湿度を調整(設定)することができる。そして、湿度が調整された状態で、冷却を行なえば、その後、特に第2室内で結露が生じるのが防止される。
[適用例2]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第2室内の湿度および前記第1室内の湿度は、各々の室内の平均湿度であるのが好ましい。
これにより、できる限り正確な湿度を得る。
[適用例3]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第2室内の湿度および前記第1室内の湿度は、各々の室内に複数配置された湿度センサーで感知された湿度のうちの最も高い湿度であるのが好ましい。
これにより、特に第2室内で結露が生じる可能性が高い湿度が得られ、よって、結露防止に寄与する。
[適用例4]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第2室内の湿度および前記第1室内の湿度は、各々の室内での湿度センサーが配置された位置の湿度であるのが好ましい。
これにより、できる限り正確な湿度を得る。
[適用例5]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第2室内の湿度および前記第1室内の湿度は、前記第2室内に前記電子部品が配置されている時の湿度であるのが好ましい。
これにより、特に第2室内で結露が生じたときに電子部品に対する影響が起こり得る湿度を得ることができる。
[適用例6]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第2室内の湿度と、前記第1室内の湿度の差は、0%RHより大きく4.5%RHよりも小さいのが好ましい。
これにより、特に第2室内で結露が生じるのを未然に防止することができる。
[適用例7]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第1室内の湿度、前記第2室内の湿度、および前記第3室内の湿度は0〜60%RHで制御されるのが好ましい。
これにより、特に第2室内で結露が生じるのを未然に防止することができる。
[適用例8]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第1室内の湿度、前記第2室内の湿度、および前記第3室内の湿度は、各々の室内に乾燥空気もしくは窒素ガスを流入させることで制御されるのが好ましい。
これにより、各々の室内での湿度の制御を容易かつ確実に行なうことができる。
[適用例9]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第2室内の湿度は、前記第3室内の湿度よりも低いのが好ましい。
これにより、電子部品を冷却可能な状態において、第1室、第2室および第3室ごとに、当該室内の湿度を調整(設定)することができる。そして、湿度が調整された状態で、冷却を行なえば、その後、特に第2室内で結露が生じるのが防止される。
[適用例10]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第2室内の湿度は、前記第1室内の湿度よりも低く、前記第1室内の湿度は、前記第3室内の湿度よりも低いのが好ましい。
これにより、このような大小関係をもって湿度が調整された状態で冷却を行なえば、その後、特に第2室内で結露が生じるのが防止される。
[適用例11]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第1室内の湿度と、前記第3室内の湿度との差は、0%RHより大きく4.5%RHよりも小さいのが好ましい。
これにより、特に第2室内で結露が生じるのを未然に防止することができる。
[適用例12]
本発明の電子部品搬送装置では、前記電子部品が配置された配置部材を給材する給材部を備え、
前記給材部と前記第1室との間に開閉可能な開閉部が設けられているのが好ましい。
これにより、配置部材が給材部と第1室との間で行き来する場合、その行き来するとき以外は、開閉部が閉じた状態とすることができ、よって、第1室内の湿度や温度を可能な限り維持することができる。
[適用例13]
本発明の電子部品搬送装置では、前記電子部品が配置された配置部材を除材する除材部を備え、
前記除材部と第3室との間に開閉可能な開閉部が設けられているのが好ましい。
これにより、配置部材が除材部と第3室との間で行き来する場合、その行き来するとき以外は、開閉部が閉じた状態とすることができ、よって、第3室内の湿度や温度を可能な限り維持することができる。
[適用例14]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第1室と前記第3室とは、隔壁で区切られているのが好ましい。
これにより、第1室の気密性と第3室の気密性とをそれぞれ確保することができ、よって、例えば第1室が湿度管理(湿度調整)を要する場合、その湿度管理を容易に行なうことができる。
[適用例15]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第1室、前記第2室および前記第3室には、酸素濃度を検出する酸素濃度センサーが配置されているのが好ましい。
これにより、第1室、第2室および第3室の各室内の現在の酸素濃度を検出することができる。
[適用例16]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第1室、前記第2室および前記第3室は、予め定められた湿度、酸素濃度に制御されているのが好ましい。
これにより、第1室、第2室および第3室の各室内で結露が生じるのを防止する程度に湿度が管理されるとともに、各室内が十分な酸素濃度で満たされた状態となる。
[適用例17]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第1室と前記第2室との間には、前記第1室と前記第2室とを連通させる第1開口部が設けられているのが好ましい。
これにより、例えば第2室に当該第2室内の湿度を調整するためのドライエアを供給可能に構成さている場合、第2室を通過したドライエアは、第1開口部を介して第1室に流入して、当該第1室内の湿度調整に用いられる。
[適用例18]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第2室と前記第3室との間には、前記第2室と前記第3室とを連通させる第2開口部が設けられているのが好ましい。
これにより、例えば第2室に当該第2室内の湿度を調整するためのドライエアを供給可能に構成さている場合、第2室を通過したドライエアは、第2開口部を介して第3室に流入して、当該第3室内の湿度調整に用いることもできる。この構成は、第3室が湿度調整を要する場合に有効である。
[適用例19]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第2室の上部には、該第2室内で前記電子部品を搬送する搬送機構が収納される第4室が配置されているのが好ましい。
これにより、例えば第2室が湿度管理(湿度調整)を要し、第4室が第2室ほど湿度管理を要しない場合、第2室での湿度管理を優先的に容易に行なうことができる。
[適用例20]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第1室には、第1搬送装置が設けられ、前記第3室には、第2搬送装置が設けられているのが好ましい。
これにより、例えば第1室と第3室とをまたがって設けられた1つの搬送機構を有する構成よりも、スループット、すなわち、単位時間当たりの電子部品の搬送個数の向上を図ることができる。
[適用例21]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第1室、前記第3室には、施錠開錠可能な第1扉、第3扉が設けられ、第1扉、第3扉は、各々独立して施錠開錠可能であるのが好ましい。
これにより、例えば第1扉が施錠され、第3扉が開錠された場合、施錠されている方の第1室内の環境(雰囲気)を維持することができる。
[適用例22]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第1扉、前記第3扉は、それぞれ、回動可能に支持されているのが好ましい。
これにより、各扉が閉まった状態での気密性を向上させることができる。
[適用例23]
本発明の電子部品搬送装置では、冷媒を供給する冷媒源と、前記冷媒で冷却される冷却対象とは、前記冷媒が満たされる第1配管で接続され、該第1配管は、第2配管で覆われ、前記第1配管と前記第2配管との間は、予め定められた湿度の空気が満たされているのが好ましい。
これにより、第2配管の内側や外側に結露が生じるのを防止することができる。
[適用例24]
本発明の電子部品検査装置は、電子部品が搬入される第1室と、
前記第1室から前記電子部品が搬入される第2室と、
前記第2室から前記電子部品が搬入される第3室と、を備え、
前記第2室内に設けられ、前記電子部品を検査する検査部と、を備え、
前記第2室内の湿度は、前記第1室内の湿度よりも低いことを特徴とする。
これにより、電子部品を冷却可能な状態において、第1室、第2室および第3室ごとに、当該室内の湿度を調整(設定)することができる。そして、湿度が調整された状態で、冷却を行なえば、その後、特に第2室内で結露が生じるのが防止される。
図1は、本発明の電子部品検査装置の第1実施形態を示す概略平面図である。 図2は、図1中の矢印A方向から見た図(概略背面図)である。 図3は、図1に示す電子部品検査装置でのトレイ供給領域とデバイス供給領域との間の開閉部付近の部分断面側面図である。 図4は、図1に示す電子部品検査装置でのデバイス回収領域とトレイ除去領域との間の開閉部付近の部分断面側面図である。 図5は、図1に示す電子部品検査装置が備える第1搬送機構および第2搬送機構の平面図である。 図6は、図1に示す電子部品検査装置における冷媒源と冷却対象との間の配管状態を示す図である。 図7は、図6中のB−B線断面図である。 図8は、図6中のC−C線断面図である。 図9は、図1に示す電子部品検査装置が備える制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。 図10は、図1に示す電子部品検査装置が備える制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。 図11は、図1に示す電子部品検査装置が備える制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。 図12は、本発明の電子部品検査装置(第2実施形態)を示す概略背面図である。 図13は、本発明の電子部品検査装置(第3実施形態)を示す概略背面図である。 図14は、本発明の電子部品検査装置(第4実施形態)における冷媒源と冷却対象との間の配管状態を示す横断面図である。 図15は、本発明の電子部品検査装置(第5実施形態)における冷媒源と冷却対象との間の配管状態を示す図である。 図16は、本発明の電子部品検査装置(第6実施形態)における冷媒源と冷却対象との間の配管状態を示す図である。 図17は、本発明の電子部品検査装置(第7実施形態)における酸素濃度センサーの配置状態を示す図である。
以下、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の電子部品検査装置の第1実施形態を示す概略平面図である。図2は、図1中の矢印A方向から見た図(概略背面図)である。図3は、図1に示す電子部品検査装置でのトレイ供給領域とデバイス供給領域との間の開閉部付近の部分断面側面図である。図4は、図1に示す電子部品検査装置でのデバイス回収領域とトレイ除去領域との間の開閉部付近の部分断面側面図である。図5は、図1に示す電子部品検査装置が備える第1搬送機構および第2搬送機構の平面図である。図6は、図1に示す電子部品検査装置における冷媒源と冷却対象との間の配管状態を示す図である。図7は、図6中のB−B線断面図である。図8は、図6中のC−C線断面図である。図9〜図11は、それぞれ、図1に示す電子部品検査装置が備える制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。なお、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。また、X軸とY軸を含むXY平面が水平となっており、Z軸が鉛直となっている。また、X軸に平行な方向を「X方向」とも言い、Y軸に平行な方向を「Y方向」とも言い、Z軸に平行な方向を「Z方向」とも言う。また、電子部品の搬送方向の上流側を単に「上流側」とも言い、下流側を単に「下流側」とも言う。また、本願明細書で言う「水平」とは、完全な水平に限定されず、電子部品の搬送が阻害されない限り、水平に対して若干(例えば5°未満程度)傾いていた状態も含む。
図1に示す検査装置(電子部品検査装置)1は、例えば、BGA(Ball grid array)パッケージやLGA(Land grid array)パッケージ等のICデバイス、LCD(Liquid Crystal Display)、CIS(CMOS Image Sensor)等の電子部品の電気的特性を検査・試験(以下単に「検査」と言う)するための装置である。なお、以下では、説明の便宜上、検査を行う前記電子部品としてICデバイスを用いる場合について代表して説明し、これを「ICデバイス90」とする。
図1に示すように、検査装置1は、トレイ供給領域A1と、デバイス供給領域(以下単に「供給領域」と言う)A2と、検査領域A3と、デバイス回収領域(以下単に「回収領域」と言う)A4と、トレイ除去領域A5とに分けられている。そして、ICデバイス90は、トレイ供給領域A1からトレイ除去領域A5まで前記各領域を順に経由し、途中の検査領域A3で検査が行われる。このように検査装置1は、各領域でICデバイス90を搬送する電子部品搬送装置と、検査領域A3内で検査を行なう検査部16と、制御部80とを備えたものとなっている。
なお、検査装置1は、トレイ供給領域A1、トレイ除去領域A5が配された方(図1中の下側)が正面側となり、その反対側、すなわち、検査領域A3が配された方(図1中の上側)が背面側として使用される。
トレイ供給領域A1は、未検査状態の複数のICデバイス90が配列されたトレイ(配置部材)200が供給される給材部である。図3に示すように、トレイ供給領域A1では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
供給領域A2は、トレイ供給領域A1からのトレイ200上に配置された複数のICデバイス90がそれぞれ検査領域A3まで供給される領域である。なお、トレイ供給領域A1と供給領域A2とをまたぐように、トレイ200を1枚ずつ搬送するトレイ搬送機構11A、11Bが設けられている。
供給領域A2には、温度調整部(ソークプレート)12と、デバイス搬送ヘッド13と、トレイ搬送機構(第1搬送装置)15とが設けられている。
温度調整部12は、複数のICデバイス90を加熱または冷却して、当該ICデバイス90を検査に適した温度に調整する装置である。図1に示す構成では、温度調整部12は、Y方向に2つ配置、固定されている。そして、トレイ搬送機構11Aによってトレイ供給領域A1から搬入された(搬送されてきた)トレイ200上のICデバイス90は、いずれかの温度調整部12に搬送され、載置される。
デバイス搬送ヘッド13は、供給領域A2内で移動可能に支持されている。これにより、デバイス搬送ヘッド13は、トレイ供給領域A1から搬入されたトレイ200と温度調整部12との間のICデバイス90の搬送と、温度調整部12と後述するデバイス供給部14との間のICデバイス90の搬送とを担うことができる。
トレイ搬送機構15は、全てのICデバイス90が除去された状態の空のトレイ200を供給領域A2内でX方向に搬送させる機構である(図5参照)。そして、この搬送後、空のトレイ200は、トレイ搬送機構11Bによって供給領域A2からトレイ供給領域A1に戻される。
検査領域A3は、ICデバイス90を検査する領域である。この検査領域A3には、デバイス供給部(供給シャトル)14と、検査部16と、デバイス搬送ヘッド17と、デバイス回収部(回収シャトル)18とが設けられている。
デバイス供給部14は、温度調整されたICデバイス90を検査部16近傍まで搬送する装置である。このデバイス供給部14は、供給領域A2と検査領域A3との間をX方向に沿って移動可能に支持されている。また、図1に示す構成では、デバイス供給部14は、Y方向に2つ配置されおり、温度調整部12上のICデバイス90は、いずれかのデバイス供給部14に搬送され、載置される。
検査部16は、ICデバイス90の電気的特性を検査・試験するユニットである。検査部16には、ICデバイス90を保持した状態で当該ICデバイス90の端子と電気的に接続される複数のプローブピンが設けられている。そして、ICデバイス90の端子とプローブピンとが電気的に接続され(接触し)、プローブピンを介してICデバイス90の検査が行われる。ICデバイス90の検査は、検査部16に接続されるテスターが備える検査制御部に記憶されているプログラムに基づいて行われる。なお、検査部16では、温度調整部12と同様に、ICデバイス90を加熱または冷却して、当該ICデバイス90を検査に適した温度に調整することができる。
デバイス搬送ヘッド17は、検査領域A3内で移動可能に支持されている。これにより、デバイス搬送ヘッド17は、供給領域A2から搬入されたデバイス供給部14上のICデバイス90を検査部16上に搬送し、載置することができる。
デバイス回収部18は、検査部16での検査が終了したICデバイス90を回収領域A4まで搬送する装置である。このデバイス回収部18は、検査領域A3と回収領域A4との間をX方向に沿って移動可能に支持されている。また、図1に示す構成では、デバイス回収部18は、デバイス供給部14と同様に、Y方向に2つ配置されおり、検査部16上のICデバイス90は、いずれかのデバイス回収部18に搬送され、載置される。この搬送は、デバイス搬送ヘッド17によって行なわれる。
回収領域A4は、検査が終了した複数のICデバイス90が回収される領域である。この回収領域A4には、回収用トレイ19と、デバイス搬送ヘッド20と、トレイ搬送機構(第2搬送装置)21とが設けられている。また、回収領域A4には、空のトレイ200も用意されている。
回収用トレイ19は、回収領域A4内に固定され、図1に示す構成では、X方向に沿って3つ配置されている。また、空のトレイ200も、X方向に沿って3つ配置されている。そして、回収領域A4に移動してきたデバイス回収部18上のICデバイス90は、これらの回収用トレイ19および空のトレイ200のうちのいずれかに搬送され、載置される。これにより、ICデバイス90は、検査結果ごとに回収されて、分類されることとなる。
デバイス搬送ヘッド20は、回収領域A4内で移動可能に支持されている。これにより、デバイス搬送ヘッド20は、ICデバイス90をデバイス回収部18から回収用トレイ19や空のトレイ200に搬送することができる。
トレイ搬送機構21は、トレイ除去領域A5から搬入された空のトレイ200を回収領域A4内でX方向に搬送させる機構である(図5参照)。そして、この搬送後、空のトレイ200は、ICデバイス90が回収される位置に配されることとなる、すなわち、前記3つの空のトレイ200のうちのいずれかとなり得る。このように検査装置1では、回収領域A4にトレイ搬送機構21が設けられ、その他に、供給領域A2にトレイ搬送機構15が設けられている。これにより、例えば空のトレイ200のX方向への搬送を1つの搬送機構で行なうよりも、スループット(単位時間当たりのICデバイス90の搬送個数)の向上を図ることができる。
なお、トレイ搬送機構15、21の構成としては、特に限定されず、例えば、図5に示すように、吸引機構(図示せず)に接続された吸着部材27と、吸着部材27をX方向に移動可能に支持するボールネジ等の支持機構28とを有する構成が挙げられる。
トレイ除去領域A5は、検査済み状態の複数のICデバイス90が配列されたトレイ200が回収され、除去される除材部である。図4に示すように、トレイ除去領域A5では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
また、回収領域A4とトレイ除去領域A5とをまたぐように、トレイ200を1枚ずつ搬送するトレイ搬送機構22A、22Bが設けられている。トレイ搬送機構22Aは、検査済みのICデバイス90が載置されたトレイ200を回収領域A4からトレイ除去領域A5に搬送する機構である。トレイ搬送機構22Bは、ICデバイス90を回収するための空のトレイ200をトレイ除去領域A5から回収領域A4に搬送する機構である。
制御部80は、例えば、駆動制御部を有している。駆動制御部は、例えば、トレイ搬送機構11A、11Bと、温度調整部12と、デバイス搬送ヘッド13と、デバイス供給部14と、トレイ搬送機構15と、検査部16と、デバイス搬送ヘッド17と、デバイス回収部18と、デバイス搬送ヘッド20と、トレイ搬送機構21と、トレイ搬送機構22A、22Bの各部の駆動を制御する。
なお、前記テスターの検査制御部は、例えば、図示しないメモリー内に記憶されたプログラムに基づいて、検査部16に配置されたICデバイス90の電気的特性の検査等を行なう。
以上のような検査装置1では、温度調整部12や検査部16以外にも、デバイス搬送ヘッド13、デバイス供給部14、デバイス搬送ヘッド17もICデバイス90を加熱または冷却可能に構成されている。これにより、ICデバイス90は、搬送されている間、温度が一定に維持される。そして、以下では、ICデバイス90に対して冷却を行ない、例えば−60℃〜−40℃の範囲内の低温環境下で検査を行なう場合について説明する。
図1に示すように、検査装置1は、トレイ供給領域A1と供給領域A2との間が第1隔壁61によって区切られて(仕切られて)おり、供給領域A2と検査領域A3との間が第2隔壁62によって区切られており、検査領域A3と回収領域A4との間が第3隔壁63によって区切られており、回収領域A4とトレイ除去領域A5との間が第4隔壁64によって区切られている。また、供給領域A2と回収領域A4との間も、第5隔壁65によって区切られている。これらの隔壁は、各領域の気密性を保つ機能を有している。さらに、検査装置1は、最外装がカバーで覆われており、当該カバーには、例えばフロントカバー70、サイドカバー71および72、リアカバー73がある。
そして、供給領域A2は、第1隔壁61と第2隔壁62と第5隔壁65とサイドカバー71とリアカバー73とよって画成された第1室R1となっている。第1室R1には、未検査状態の複数のICデバイス90がトレイ200ごと搬入される。
検査領域A3は、第2隔壁62と第3隔壁63とリアカバー73とよって画成された第2室R2となっている。第2室R2には、第1室R1から複数のICデバイス90が搬入される。
回収領域A4は、第3隔壁63と第4隔壁64と第5隔壁65とサイドカバー72とリアカバー73とよって画成された第3室R3となっている。第3室R3には、検査が終了した複数のICデバイス90が第2室R2から搬入される。
図1に示すように、第1室R1は、サイドカバー71に設けられた第1扉711と、リアカバー73に設けられた第1扉731とを有している。サイドカバー71側の第1扉711は、例えばシリンダー740の作動により施錠開錠可能となっている。リアカバー73側の第1扉731は、例えばシリンダー741の作動により施錠開錠可能となっている。第1扉711、731を開けることにより、例えば第1室R1内でのメンテナンスを行なうことができる。
第2室R2は、リアカバー73に設けられた第2扉732と、第2扉732の内側に設けられた第4扉75とを有している。第2扉732は、例えばシリンダー742の作動により施錠開錠可能となっている。第4扉75は、例えばシリンダー743の作動により施錠開錠可能となっている。第2扉732、第4扉75を開けることにより、例えば第2室R2内でのメンテナンスを行なうことができる。また、第2扉732および第4扉75のいずれも閉まっている場合、第2室R2での気密性や断熱性を確保することができる。
第3室R3は、リアカバー73に設けられた第3扉733と、サイドカバー72に設けられた第3扉721、722とを有している。第3扉733は、例えばシリンダー744の作動により施錠開錠可能となっている。第3扉721、722は、例えばシリンダー745の作動により一括して施錠開錠可能となっている。第3扉733、721、722を開けることにより、例えば第3室R3内でのメンテナンスを行なうことができる。
また、図1に示すように、第1扉711、731と、第2扉732と、第3扉721、722、733と、第4扉75とは、それぞれ、鉛直方向、すなわち、Z方向(図1中の紙面奥行き方向)と平行な軸を回動軸として回動可能に支持されている。これにより、各扉が閉まった状態での気密性を向上させることができる。なお、各扉の最大回動角度は、例えば、90°以上、180°以下であるのが好ましい。
前述したように、検査装置1では、低温環境下でICデバイス90に対して検査が行なわれる。この場合、温度調整部12や検査部16等を冷却していくが、その際の湿度管理(湿度調整)が適正でないと、各部に結露が生じて電子回路等の故障の原因となるおそれがある。検査装置1では、温度調整部12が設けられた第1室R1での湿度管理と、検査部16が設けられた第2室R2での湿度管理とが必要となる。
例えば、トレイ供給領域A1からトレイ除去領域A5までの領域が仕切られておらず、1つの閉空間を構成している場合、当該空間全体の湿度管理は、極めて困難である。ここで、「湿度管理」には、例えば、湿度を目標値に実際に設定することと、湿度を目標値に設定するまでの時間とが含まれる。しかしながら、検査装置1では、湿度管理を要する領域を第1室R1と第2室R2とに区切って、できる限り空間の容積を小さくしており、湿度管理が容易となっている。
なお、図2、図6に示すように、第1室R1、第2室R2の湿度は、各室内にドライエア(乾燥空気)DAを供給することにより調整される。
前述したように、検査領域A3には、デバイス搬送ヘッド17が設けられている。図2に示すように、ICデバイス90は、デバイス搬送ヘッド17を介して第2室R2内を搬送されるが、その搬送源となる搬送機構23は、第2室R2の上部に配置された第4室R4に収納されている。第4室R4は、第6隔壁66で箱状に画成されている。第2室R2と第4室R4とは、隔壁67によって仕切られており、当該隔壁67には、搬送機構23の一部が移動可能なスリット671が設けられている。このスリット671を介して第2室R2と第4室R4とが連通している。このように検査領域A3は、メインチャンバーとしての第2室R2と、サブチャンバーとしての第4室R4とに分けられている。そして、検査領域A3では、第2室R2および第4室R4のうち、第2室R2での湿度管理を行なえば十分である。例えば検査領域A3全体の湿度管理を行なうのは困難であるが、検査領域A3は、湿度管理を要する方を管理しているため、湿度管理上好ましい構成となっている。また、第2室R2は、細長いスリット671を介して第4室R4と連通している。これにより、第2室R2に供給されたドライエアDAは、第4室R4への流出が抑制され、よって、当該第4室R4で無駄に使用されるのを防止することができる。
また、デバイス搬送ヘッド17よりも可動部が多い搬送機構23が第4室R4に収納されていることにより、搬送機構23に対するメンテナンスを容易に行なうことができるとともに、搬送機構23で生じた熱が第2室R2に伝わるのを防止または抑制することができる。
また、第4室R4は、第2室R2よりも小さい部屋となっている(図2参照)。これにより、検査装置1全体が見た目に小さいものなり、よって、小型化に寄与する。
なお、搬送機構23としては、特に限定されず、例えば、ボールネジ、モーターおよびリニアガイド等を有する構成とすることができる。
図2に示すように、第1室R1と第2室R2との間には、これら部屋同士を連通させる1つの第1開口部621が設けられている。また、第2室R2と第3室R3との間には、これら部屋同士を連通させる1つの第2開口部631が設けられている。第1開口部621および第2開口部631の大きさは、少なくともICデバイス90が通過可能な程度の大きさとなっている。また、第1開口部621は、デバイス搬送ヘッド13からデバイス供給部14へのICデバイス90の受け渡しが可能なように上下方向に開口している。第2開口部631もデバイス回収部18からデバイス搬送ヘッド20へのICデバイス90の受け渡しが可能なように上下方向に開口している。
また、第2開口部631には、シャッター(第2シャッター)68が設けられている。このシャッター68が移動することにより、第2開口部631を開状態と閉状態とすることができる。デバイス回収部18からデバイス搬送ヘッド20へのICデバイス90の受け渡しが行われるときには開状態とし、ICデバイス90の受け渡しが停止しているときには閉状態とする。なお、シャッター68の移動方向は、図2に示す構成ではX方向であるが、これに限定されず、例えば、Y方向であってもよい。また、シャッター68を移動させる駆動源としては、特に限定されず、例えば、モーター等を用いることができる。
検査装置1では、ドライエアDAは、主に第2室R2に供給される。これにより、ドライエアDAを第2室R2内での湿度管理に用いることができる、すなわち、第2室R2内の湿度調整が行なわれる。第2室R2内では、デバイス搬送ヘッド17が移動するため、当該第2室R2内のガスが撹拌されることとなる。これにより、第2室R2は、全体として均一な湿度となる。
第2開口部631が閉状態であれば、ドライエアDAは、第2室R2に一旦供給された後、湿度管理を要する第1室R1に第1開口部621を介して優先的に送り出される。これにより、第1室R1内の湿度調整が行なわれる。このように検査装置1では、第2室R2内で湿度管理に用いたドライエアDAをそのまま、第1室R1内での湿度管理に利用することができる。従って、第2室R2にドライエアDAを供給する配管とは別に、第1室R1にもドライエアDAを供給する配管を設けるのを省略することができる。第1室R1内でも、デバイス搬送ヘッド13が移動するため、当該第1室R1内のガスが撹拌されることとなる。これにより、第1室R1も全体として均一な湿度となる。
なお、第2開口部631が開状態であれば、当該第2開口部631を介して、ドライエアDAが第3室R3にも送り出されることとなる。
また、ドライエアDAの供給により、第1室R1および第2室R2の内部圧力が大気圧よりも高くなり得る。この場合、第1室R1および第2室R2に外気が入り込むのを防止することができる。よって、サイドカバー71および72や、リアカバー73を比較的高い気密性を有する構造とするのを省略して簡素化したものとすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
図3に示すように、トレイ供給領域A1と第1室R1との間には、これらを連通させる開口部611が第1隔壁61に設けられている。図1に示すように、開口部611には、トレイ搬送機構11Aによって搬送されるトレイ200が通過する開口部611と、トレイ搬送機構11Bによって搬送されるトレイ200が通過する開口部611とがある。ここでは、トレイ搬送機構11A側について代表的に説明する。
この開口部611には、当該開口部611を開状態と閉状態とに切り換える第1開閉部(開閉部)5Aが設けられている。第1開閉部5Aは、シャッター51と、第1隔壁61に固定され、シャッター51をZ方向に移動可能に支持する支持機構としてのシリンダー52とを有している。図3(a)に示すように、シャッター51が開口部611を覆っている状態では、第1室R1内の湿度や温度が維持される。図3(b)に示すように、シャッター51が上方に移動して開口部611から退避した状態では、トレイ200が第1室R1に搬送可能となる。このように、トレイ200を搬送するとき以外は、開口部611は閉状態となっている。これにより、第1室R1内の湿度や温度を可能な限り維持することができる、すなわち、湿度や温度の急峻な変化防止することができる。
なお、シャッター51を支持する支持機構としては、図3に示す構成ではシリンダー52であるが、これに限定されず、例えば、モーター等であってもよい。
図4に示すように、第3室R3とトレイ除去領域A5との間には、これらを連通させる開口部641が第4隔壁64に設けられている。図1に示すように、開口部641には、トレイ搬送機構22Aによって搬送されるトレイ200が通過する開口部641と、トレイ搬送機構22Bによって搬送されるトレイ200が通過する開口部641とがある。ここでは、トレイ搬送機構22A側について代表的に説明する。
この開口部641には、当該開口部641を開状態と閉状態とに切り換える第2開閉部(開閉部)5Bが設けられている。第2開閉部5Bの構成は、第1開閉部5Aの構成と同じである。図4(a)に示すように、シャッター51が開口部641を覆っている状態では、第3室R3内の湿度や温度が維持される。図4(b)に示すように、シャッター51が上方に移動して開口部641から退避した状態では、トレイ200がトレイ除去領域A5に搬送可能となる。このように、トレイ200を搬送するとき以外は、開口部641は閉状態となっている。これにより、第3室R3内の湿度や温度を可能な限り維持することができる。
前述したように、第1室R1および第2室R2では、それぞれ、ICデバイス90が冷却されるが、単に冷却しただけでは、結露を生じる可能性がある。そこで、検査装置1では、第1室R1、第2室R2および第3室R3のうちの特に第2室R2内で結露が生じるのを防止することができる構成となっている。以下この構成について説明する。
図1に示すように、第1室R1、第2室R2および第3室R3には、それぞれ、室内の湿度を検出する湿度センサー(湿度計)24と、温度を検出する温度センサー(温度計)25とが配置されている。そして、各室内の湿度は、湿度センサー24が配置された位置の湿度を用い、温度は、温度センサー25が配置された位置の温度を用いる。これにより、可能な限り正確な湿度や温度を得ることできる。
また、第1室R1、第2室R2および第3室R3のうち、湿度管理が要される順位としては、第2室R2が最も高く、以降、第1室R1、第3室R3と続く。
さらに、第2室R2内の湿度RH2および第1室R1内の湿度RH1としては、第2室R2内にICデバイス90が配置されている時の湿度を用いるのが好ましい。これにより、特に第2室R2内で結露が生じたときにICデバイス90に対する影響が起こり得る湿度を得ることができる。
そして、第1室R1、第2室R2および第3室R3は、それぞれ、室内が予め定められた湿度に制御されているのが好ましい。具体的には、第2室R2内の湿度RH2は、第1室R1内の湿度RH1よりも低く、かつ、第3室R3内の湿度RH3よりも低い。すなわち、湿度RH2<湿度RH1<湿度RH3なる関係を満足する。また、湿度RH2と湿度RH1との差は、0%RHより大きく4.5%RHよりも小さいのが好ましく、湿度RH1と、湿度RH3との差は、0%RHより大きく4.5%RHよりも小さいのが好ましい。さらに、湿度RH1、湿度RH2、及び湿度RH3は0〜60%RHで制御されるのが好ましい。このような大小関係を満足するように、各部屋に充填されるドライエアDAの充填量を調整することにより、湿度RH1、湿度RH2、湿度RH3を独立して調整する。
このような状態で冷却を開始可能か否かを判断する。ここでは、代表的に第2室R2での冷却用の制御プログラムを図9のフローチャートに基づいて説明する。この制御プログラムは、制御部80に記憶されている。
第2室R2でのドライエアDAの供給がなされている(ステップS101)。
第2室R2内の現在の温度(室温)を温度センサー25で検出するとともに(ステップS102)、第2室R2内の現在の湿度RH2を湿度センサー24で検出する(ステップS103)。
ステップS102で検出された温度と、ステップS103で検出された湿度RH2とに基づいて、現在の第2室R2内のガスに含まれている水蒸気量Mを演算する(ステップS104)。この演算式は、
水蒸気量M=(飽和水蒸気量ML)×(湿度RH2/100)・・・(式1)
である。なお、飽和水蒸気量MLは、例えば制御部80に予め記憶されている検量線(テーブル)等から求められる。
次いで、所定温度まで冷却する場合の相対湿度RHsを演算する(ステップS105)。この演算式は、
相対湿度RHs=(水蒸気量M/前記所定温度での(温度低下後の)飽和水蒸気量ML)×100・・・(式2)
である。
例えば現在の温度が25℃、湿度RH2が0.1%であった場合、飽和水蒸気量MLは、23.0となる。そして、これらの数値を上記(式1)に代入すると、
水蒸気量M=23.0×(0.1/100)=0.023[g/m
が得られる。そして、例えば−45℃まで冷却する場合、数値を上記(式2)に代入すると、
相対湿度RHs=(0.023/0.0681)×100=44.1[%]
が得られる。
次いで、相対湿度RHsが閾値αを超えたか否かを判断する(ステップS106)。「閾値α」とは、前記所定温度まで冷却した場合、結露が生じる湿度(値)である。
ステップS106において相対湿度RHsが閾値αを超えていないと判断されたら、所定温度までの冷却を開始する(ステップS107)。一方、ステップS106において相対湿度RHsが閾値αを超えたと判断されたら、ステップS101に戻って、ドライエアDAの供給を継続し、以後、それより下位のステップを順次実行する。
以上のように、低温環境下で検査を行なう検査装置1では、第1室R1、第2室R2および第3室R3ごとにドライエアDAを供給して、当該室内の湿度を調整(設定)することができる。これにより、冷却後に特に第2室R2内で結露が生じるのが防止される。
なお、第1室R1、第2室R2、第3室R3での湿度センサー24、温度センサー25の設置数は、本実施形態では1つであるが、これに限定されず、複数個であってもよい。この場合、例えば第2室R2の湿度として、複数の湿度センサー24で検出された検出値の平均値を用いてもよいし、最も低い高い検出値を用いてもよい。
また、検査装置1では、第3室R3内の湿度センサー24、温度センサー25を省略することもできる。
第1室R1、第2室R2、第3室R3の湿度調整に供されるドライエアDAには、冷媒として使用した後の使用済みの窒素も含まれている。窒素が含まれている。このため、ドライエアDAの供給量によっては、室内が酸欠状態となる可能性がある。そこで、検査装置1では、酸欠状態に対して、操作者(オペレーター)の安全性を確保することができる構成となっている。以下この構成について説明する。ここでは、検査装置1は、冷却動作を行なっており、第1扉711および731〜第4扉75のすべての扉が予め施錠されている場合を一例としている。
なお、空気の比重を1.00とすると、窒素の比重は約0.97、酸素の比重は約1.11となる。検査装置1が配置されている室温と、第1室R1〜第3室R3とが同じ温度である場合、窒素は第1室R1〜第3室R3内で上方にたまる傾向になる。しかしながら、これらの室内に充填されるドライエアDAに加わる窒素ガスは、液化窒素から気化させ冷媒として使用した後の窒素ガスである。そのため、液化窒素から気化させた後の窒素温度は、室温より低く、その窒素は下方にたまる傾向になる。
図1に示すように、第1室R1、第2室R2および第3室R3には、それぞれ、室内の酸素濃度を検出する酸素濃度センサー26が配置され、各部屋の酸素濃度OC1、OC2、OC3が検出される。そして、第1室R1、第2室R2および第3室R3は、それぞれ、室内が予め定められた、すなわち、酸欠状態が解消された酸素濃度に制御されているのが好ましい。ここでは、代表的に第1室R1での酸欠状態に対する安全性確保の制御プログラムを図10のフローチャートに基づいて説明する。この制御プログラムは、制御部80に記憶されている。
第1室R1内の現在の酸素濃度OC1を酸素濃度センサー26で検出し(ステップS201)、酸素濃度OC1が閾値β1以上であるか否かを判断する(ステップS202)。
ステップS202において酸素濃度OC1が閾値β1以上であると判断されたら、第1室R1の第1扉711、731のいずれも開錠可能である旨を報知する(ステップS203)。これにより、例えば第1室R1内でのメンテナンス等が可能となる。なお、閾値β1の取り得る数値範囲としては、特に限定されず、例えば、19%以上であるのが好ましく、18%以上であるのがより好ましい。
ステップS202において酸素濃度OC1が閾値β1以上ではないと判断されたら、酸素濃度OC1が閾値β2以上であるか否かを判断する(ステップS204)。なお、閾値β2の取り得る数値範囲としては、特に限定されず、例えば、16%以上、18%未満であるのが好ましい。
ステップS204において酸素濃度OC1が閾値β2以上であると判断されたら、酸欠状態の可能性があり注意が必要である旨を報知する(ステップS205)。
ステップS204において酸素濃度OC1が閾値β2以上ではないと判断されたら、冷却を停止する(ステップS206)。このときも、第1扉711および731の施錠状態が維持されている。また、ステップS206とともに、第1室R1内の酸素濃度を増加させる作動を行なうのが好ましい。
以上のように、検査装置1では、第1室R1、第2室R2、第3室R3のいずれかの室内が仮に酸欠状態となったとしても、当該酸欠状態に対する安全性が確保されている。
なお、ステップS203、S205での報知方法としては、特に限定されず、例えば、画像表示による方法、音声による方法、発光による方法等を用いることができる。
検査装置1では、第1扉711および731と第2扉732との扉群と、第3扉721、722および733の扉群と、第4扉75との施錠開錠を各々独立して制御可能となっている。図1に示すように、検査装置1には、前記1つ目の扉群の施錠開錠を操作するスイッチSW1と、前記2つ目の扉群の施錠開錠を操作するスイッチSW2と、第4扉75の施錠開錠を操作するスイッチSW3とが設けられている。
前述したように、第1室R1、第2室R2、第3室R3が酸欠状態となっている場合がある。例えば第1室R1が酸欠状態となっているときに、スイッチSW1をONしても第1扉711の開錠が禁止されるのが好ましい。そこで、検査装置1では、室内の酸素濃度に応じて扉の施錠開錠を制御するよう構成されている。以下この制御プログラムを図11のフローチャートに基づいて説明する。なお、当該制御プログラムは、制御部80に記憶されている。また、ここでは、検査装置1は、第1扉711および731〜第4扉75のすべての扉が予め施錠されている場合を一例としている。
スイッチSW1がONと判断されたら(ステップS301)、前記1つ目の扉群の開錠が可能な条件を満足するか否かを判断する(ステップS302)。なお、ステップS302での条件は、図10のフローチャートに基づいている、すなわち、酸素濃度が開錠可能としてもよいとする判断である。
ステップS302において条件を満足すると判断されたら、前記1つ目の扉群に属する扉の施錠開錠を行なう全てのシリンダー740、741、742を作動させる(ステップS303)。これにより、第1扉711および731と第2扉732とを開けることができ、メンテナンス等が可能となる。一方、ステップS302において条件を満足しないと判断されたら、ステップS304に飛ぶ。
次いで、スイッチSW2がONと判断されたら(ステップS304)、前記2つ目の扉群の開錠が可能な条件を満足するか否かを判断する(ステップS305)。なお、ステップS305での条件は、ステップS302での条件と同様である。
ステップS305において条件を満足すると判断されたら、前記2つ目の扉群に属する扉の施錠開錠を行なう全てのシリンダー744、745を作動させる(ステップS306)。これにより、第3扉721、722および733を開けることができ、メンテナンス等が可能となる。一方、ステップS305において条件を満足しないと判断されたら、ステップS307に飛ぶ。
次いで、スイッチSW3がONと判断されたら(ステップS307)、第4扉75の開錠が可能な条件を満足するか否かを判断する(ステップS308)。なお、ステップS308での条件は、ステップS302での条件と同様である。
ステップS308において条件を満足すると判断されたら、第4扉75の施錠開錠を行なうシリンダー743を作動させる(ステップS309)。これにより、第4扉75を開けることができ、メンテナンス等が可能となる。一方、ステップS309において条件を満足しないと判断されたら、ステップS301に戻り、以後、それより下位のステップを順次実行する。
以上のように、検査装置1では、第1室R1、第2室R2、第3室R3のいずれの室内の酸素濃度に応じて扉の施錠開錠を制御することができる。これにより、例えば仮に第1室R1内が酸欠状態となったとしても、当該酸欠状態に対する安全性が確保されている。また、前記1つ目の扉群と第4扉75とが施錠されたままであり、前記2つ目の扉群が開錠されて開けられた場合、施錠されている方の第1室R1および第2室R2内の環境(雰囲気)、すなわち、湿度等を維持することができる。これにより、第1室R1および第2室R2内でのICデバイス90の搬送等が継続され、よって、スループットの低下を防止することができる。
なお、スイッチSW1〜SW3のONが判断されたら所定時間(例えば30〜120秒)をおいて次のステップに移行してもよい。
また、第2扉732、第4扉75の大きさは、例えば、高さ(縦)120mm以上、200mm以下、幅(横)300mm以上、400mm以下とすることができる。これにより、一般的な成人の頭部が、開状態の扉を介して第2室R2に入り込むのを防止することができ、安全性が高まる。また、第2室R2内の酸素濃度センサー26を省略することもできる。
図6に示すように、冷媒Cを供給する冷媒源300と、冷媒Cで冷却される冷却対象とは、2本のチューブ4で接続されている。これら2本のチューブ4のうち、一方のチューブ4は、冷媒Cを冷媒源300から冷却対象に供給する供給ラインとして機能し、他方のチューブ4は、冷却対象の冷却に使用された冷媒Cを回収する回収ラインとして機能する。なお、検査装置1での冷却対象としては、特に限定されず、例えば、第1室R1の温度調整部12や、第2室R2の検査部16等が挙げられる。また、冷媒源300は、検査装置1の外側に例えばボンベとして設置されている。また、冷媒Cとしては、例えば、液体の窒素を気化させたものが使用される。
図7、図8に示すように、チューブ4は、冷媒Cが満たされる1本の第1配管41と、第1配管41を覆う、すなわち、第1配管41が挿通した第2配管42とを有する二重管構造をなすものである。
第1配管41は、冷媒Cが流下し、満たされる管体である。この第1配管41は、外径φd1‐1が例えば4mm以上、8mm以下であるのが好ましく、内径φd1‐2が2mm以上、6mm以下であるのが好ましい。また、第1配管41の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等を用いることができる。
また、第1配管41の外周部には、断熱層43が形成されている。これにより、第1配管41を外部から断熱することができる。断熱層43の厚さtは、例えば、6mm以上、9mm以下であるのが好ましい。また、断熱層43の構成材料としては、特に限定されず、例えば、発泡ゴムを用いることができる。
第2配管42は、第1配管41との間の部分が、予め定められた湿度の空気が流下し、満たされる管体である。この空気としては、ドライエアDAとすることができる。なお、第2配管42は、外径φd2‐1が例えば30mm以上、50mm以下であるのが好ましく、内径φd2‐2が20mm以上、40mm以下であるのが好ましい。第2配管42の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリウレタン等を用いることができる。
このようにチューブ4は、最も内側が冷媒Cで満たされ、その外側を断熱層43で覆い、さらに外側がドライエアDAで満たされるよう構成されている。これにより、断熱層43が外気に触れるのを防止して、断熱層43と第2配管42との間で結露が生じるのを防止することができる。
また、第2配管42には、多数の凹凸があるのが好ましい。すなわち、第2配管42は、蛇腹状をなすのが好ましい。これにより、チューブ4が全体として湾曲し易くなり、よって、チューブ4の引き回し(配管)が容易となる。
図8に示すように、チューブ4には、第1配管41と第2配管42とが同心的に配置されるように位置決めする位置決め部材44が設けられている。位置決め部材44は、チューブ4の長手方向に沿って間隔をおいて複数配置されている。これにより、第1配管41と第2配管42との位置決めが容易となる。
位置決め部材44は、リング状をなし、第1配管41と第2配管42との間に嵌合している。また、位置決め部材44には、ドライエアDAが通過する欠損部(貫通孔)441が少なくとも1つ形成されている。
<第2実施形態>
図12は、本発明の電子部品検査装置(第2実施形態)を示す概略背面図である。
以下、この図を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第1開口部にシャッターが設けられていること以外は前記第1実施形態と同様である。
図12に示すように、本実施形態では、第1室R1と第2室R2とを連通させる第1開口部621にシャッター(第1シャッター)69が設けられている。このシャッター69が移動することにより、第1開口部621を開状態と閉状態とすることができる。デバイス搬送ヘッド13からデバイス供給部14へのICデバイス90の受け渡しが行われるときには開状態とし、ICデバイス90の受け渡しが停止しているときには閉状態とする。
そして、開状態では、ドライエアDAは、第2室R2から第1開口部621を経て第1室R1に優先的に送り出される。これにより、第1室R1内の湿度調整が行なわれる。閉状態では、ドライエアDAは、第1室R1に送り出される前に一旦滞留する。その後、開状態とすることにより、ドライエアDAは、第1実施形態の場合よりも第1室R1に向かって勢いよく送り出されることとなる。これにより、第1室R1内のガスが撹拌されて、第1室R1が全体としてより均一な湿度となるのに寄与する。
なお、シャッター69の移動方向は、図12に示す構成ではX方向であるが、これに限定されず、例えば、Y方向であってもよい。シャッター69の移動方向は、シャッター68の移動方向と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、シャッター69を移動させる駆動源としては、特に限定されず、例えば、モーター等を用いることができる。
<第3実施形態>
図13は、本発明の電子部品検査装置(第3実施形態)を示す概略背面図である。
以下、この図を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第1開口部、第2開口部の大きさが異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図13に示すように、本実施形態では、第1室R1と第2室R2とを連通させる第1開口部621が複数設けられており、第2室R2と第3室R3とを連通させる第2開口部631も複数設けられている。各第1開口部621は、各第2開口部631よりも開口面積が大きい。これにより、ドライエアDAを第3室R3よりも第1室R1に優先的に送り出すことができる。
<第4実施形態>
図14は、本発明の電子部品検査装置(第4実施形態)における冷媒源と冷却対象との間の配管状態を示す横断面図である。
以下、この図を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、チューブの構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図14に示すように、本実施形態では、チューブ4は、2本の第1配管41が第2配管42で一括して覆われている。これにより、2本の第1配管41のうちの一方の第1配管41を冷却対象に冷媒Cを供給する供給用とし、他方の第1配管41を冷却対象からの冷媒Cを回収する回収用とすることができる。
なお、第1配管41の設置数は、本実施形態では2本であったが、これに限定されず、3本以上であってもよい。
<第5実施形態>
図15は、本発明の電子部品検査装置(第5実施形態)における冷媒源と冷却対象との間の配管状態を示す図である。
以下、この図を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、チューブの配置態様が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図15に示すように、本実施形態では、チューブ4は、長手方向の一部が箱体400に囲まれている、すなわち、収納されている。この箱体400は、ドライエアDAが一旦充填されるものであり、これにより、例えば、ドライエアDAが使用される部分(例えばチューブ4でも可)に当該ドライエアDAを分配することができる。
<第6実施形態>
図16は、本発明の電子部品検査装置(第6実施形態)における冷媒源と冷却対象との間の配管状態を示す図である。
以下、この図を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、チューブの配置態様が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図16に示すように、本実施形態では、チューブ4の両端部がそれぞれ箱状の接続部500に接続されている。接続部500同士は、チューブ4の第2配管42を介して互いに連通している。これにより、例えば図16中の左側の接続部500にドライエアDAが送り込まれた場合、当該ドライエアDAは、第2配管42内を流下し、図16中の右側の接続部500に至る。
<第7実施形態>
図17は、本発明の電子部品検査装置(第7実施形態)における酸素濃度センサーの配置状態を示す図である。
以下、この図を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第7実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、酸素濃度センサーの配置箇所が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図17に示すように、本実施形態では、酸素濃度センサー26は、検査装置1の最外装を構成するカバー(例えばサイドカバー71)の内側であって、施錠開錠される扉(例えば第1扉711)よりも下方に配置されている。
前述したように、ドライエアDAに含まれる冷媒として使用した使用済みの窒素は、温度が低く、第1室R1内で下方にたまる傾向にある。そのため、酸素濃度センサー26を前記のように下方に配置すれば、第1室R1内で安全とみなせる酸素濃度を得ることができる。
また、検査装置1の操作者は、第1扉711を開けて、第1室R1内に手等を進入させる。そのため、操作者の手の入り口付近に酸素濃度センサー26が配置されるのが好ましい。そして、前記酸素濃度センサー26の配置は、この好ましい配置となっており、従って、安全性を考慮した人間工学上好ましいということができる。
以上、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、電子部品搬送装置および電子部品検査装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
1……検査装置(電子部品検査装置)
11A、11B……トレイ搬送機構
12……温度調整部(ソークプレート)
13……デバイス搬送ヘッド
14……デバイス供給部(供給シャトル)
15……トレイ搬送機構(第1搬送装置)
16……検査部
17……デバイス搬送ヘッド
18……デバイス回収部(回収シャトル)
19……回収用トレイ
20……デバイス搬送ヘッド
21……トレイ搬送機構
22A、22B……トレイ搬送機構
23……搬送機構
24……湿度センサー(湿度計)
25……温度センサー(温度計)
26……酸素濃度センサー
27……吸着部材
28……支持機構
4……チューブ
41……第1配管
42……第2配管
43……断熱層
44……位置決め部材
441……欠損部(貫通孔)
5A……第1開閉部(開閉部)
5B……第2開閉部(開閉部)
51……シャッター
52……シリンダー
61……第1隔壁
611……開口部
62……第2隔壁
621……第1開口部
63……第3隔壁
631……第2開口部
64……第4隔壁
641……開口部
65……第5隔壁
66……第6隔壁
67……隔壁
671……スリット
68……シャッター(第2シャッター)
69……シャッター(第1シャッター)
70……フロントカバー
71……サイドカバー
711……第1扉
72……サイドカバー
721、722……第3扉
73……リアカバー
731……第1扉
732……第2扉
733……第3扉
740、741、742、743、744、745……シリンダー
75……第4扉
80……制御部
90……ICデバイス
200……トレイ(配置部材)
300……冷媒源
400……箱体
500……接続部
A1……トレイ供給領域
A2……デバイス供給領域(供給領域)
A3……検査領域
A4……デバイス回収領域(回収領域)
A5……トレイ除去領域
C……冷媒
DA……ドライエア(乾燥空気)
OC1、OC2、OC3……酸素濃度
R1……第1室
R2……第2室
R3……第3室
R4……第4室
RH1、RH2、RH3……湿度
S101〜S107、S201〜S206、S301〜S309……ステップ
SW1、SW2、SW3……スイッチ
t……厚さ
α、β1、β2……閾値
φd1‐1、φd2‐1……外径
φd1‐2、φd2‐2……内径

Claims (24)

  1. 電子部品が搬入される第1室と、
    前記第1室から前記電子部品が搬入される第2室と、
    前記第2室から前記電子部品が搬入される第3室と、を備え、
    前記第2室内の湿度は、前記第1室内の湿度よりも低いことを特徴とする電子部品搬送装置。
  2. 前記第2室内の湿度および前記第1室内の湿度は、各々の室内の平均湿度である請求項1に記載の電子部品搬送装置。
  3. 前記第2室内の湿度および前記第1室内の湿度は、各々の室内に複数配置された湿度センサーで感知された湿度のうちの最も高い湿度である請求項1に記載の電子部品搬送装置。
  4. 前記第2室内の湿度および前記第1室内の湿度は、各々の室内での湿度センサーが配置された位置の湿度である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  5. 前記第2室内の湿度および前記第1室内の湿度は、前記第2室内に前記電子部品が配置されている時の湿度である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  6. 前記第2室内の湿度と、前記第1室内の湿度との差は、0%RHより大きく4.5%RHよりも小さい請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  7. 前記第1室内の湿度、前記第2室内の湿度、および前記第3室内の湿度は、0〜60%RHで制御される請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  8. 前記第1室内の湿度、前記第2室内の湿度、および前記第3室内の湿度は、各々の室内に乾燥空気もしくは窒素ガスを流入させることで制御される請求項8に記載の電子部品搬送装置。
  9. 前記第2室内の湿度は、前記第3室内の湿度よりも低い請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  10. 前記第2室内の湿度は、前記第1室内の湿度よりも低く、前記第1室内の湿度は、前記第3室内の湿度よりも低い請求項9に記載の電子部品搬送装置。
  11. 前記第1室内の湿度と、前記第3室内の湿度との差は、0%RHより大きく4.5%RHよりも小さい請求項10に記載の電子部品搬送装置。
  12. 前記電子部品が配置された配置部材を給材する給材部を備え、
    前記給材部と前記第1室との間に開閉可能な開閉部が設けられている請求項1ないし11のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  13. 前記電子部品が配置された配置部材を除材する除材部を備え、
    前記除材部と第3室との間に開閉可能な開閉部が設けられている請求項1ないし12のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  14. 前記第1室と前記第3室とは、隔壁で区切られている請求項1ないし13のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  15. 前記第1室、前記第2室および前記第3室には、酸素濃度を検出する酸素濃度センサーが配置されている請求項1ないし14のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  16. 前記第1室、前記第2室および前記第3室は、予め定められた湿度、酸素濃度に制御されている請求項1ないし15のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  17. 前記第1室と前記第2室との間には、前記第1室と前記第2室とを連通させる第1開口部が設けられている請求項1ないし16のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  18. 前記第2室と前記第3室との間には、前記第2室と前記第3室とを連通させる第2開口部が設けられている請求項1ないし17のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  19. 前記第2室の上部には、該第2室内で前記電子部品を搬送する搬送機構が収納される第4室が配置されている請求項1ないし18のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  20. 前記第1室には、第1搬送装置が設けられ、前記第3室には、第2搬送装置が設けられている請求項1ないし19のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  21. 前記第1室、前記第3室には、施錠開錠可能な第1扉、第3扉が設けられ、第1扉、第3扉は、各々独立して施錠開錠可能である請求項1ないし20のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  22. 前記第1扉、前記第3扉は、それぞれ、回動可能に支持されている請求項21に記載の電子部品搬送装置。
  23. 冷媒を供給する冷媒源と、前記冷媒で冷却される冷却対象とは、前記冷媒が満たされる第1配管で接続され、該第1配管は、第2配管で覆われ、前記第1配管と前記第2配管との間は、予め定められた湿度の空気が満たされている請求項1ないし22のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  24. 電子部品が搬入される第1室と、
    前記第1室から前記電子部品が搬入される第2室と、
    前記第2室から前記電子部品が搬入される第3室と、を備え、
    前記第2室内に設けられ、前記電子部品を検査する検査部と、を備え、
    前記第2室内の湿度は、前記第1室内の湿度よりも低いことを特徴とする電子部品検査装置。
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