JP2016023413A - 台車兼用安全柵 - Google Patents

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Abstract

【課題】幅の狭い通路状の作業スペースでも使用できる安全柵であるとともに、台車としても活用できる台車兼用安全柵を提供する。
【解決手段】複数の柵体31を折りたたみ自在に連結し、連結された柵体31の下部には展開、収納に必要な数のキャスター61を備えておく。連結された複数の柵体31のいずれかの柵体の下部に、荷台21を折りたたみまたは脱着可能に配置し、連結された柵体31の少なくとも1箇所に転倒防止用の支持具を備える。連結された複数の柵体31を直線状に展開し、荷台21を折りたたみ又は取り外し、前記転倒防止用の支持具によって直立状態を保持することで、自立可能な安全柵30とする。また、荷台21の折りたたみを解き、または取り外した荷台21を安全柵30の特定の枠柵の下部に取り付け、荷台21の周りに各柵体31を収納することで、台車21として使用可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、工事や設備補修などで使用する台車兼用安全柵に関し、特に、コークス炉補修時の安全性確保に適した台車兼用安全柵に関する。
コークス炉は石炭を乾溜(炭化)してコークスを得る設備である。コークス炉は、幅約45cm、高さ約5m、奥行き約15mの炭化室とその両側面(5m×15mの面)に設置された加熱室からなる。炭化室内に充填された石炭の乾留は、加熱室から壁面を通じて炭化室に伝達された熱により行う。このため、加熱室、炭化室、加熱室、炭化室と交互に炉室が設置され、炭化室の数はコークス炉1基で数十門に達する。
コークスの乾溜は、1日約1回のサイクルで行われる。炭化室の両端面(45cm×5mの面)は、乾溜中、ドアによって閉じられている。乾溜が終了すると、両端面のドアは開けられ、片側から押出機の押出ラムを挿入し、反対側にコークスを押し出す。以下、押出機が設置された側をマシン側、押し出される側を押出側と称する。
押出側には、幅3m程度の作業デッキがあり、その外側には、専用の貨車が設置されている。押し出されたコークスはまだ高温であるため、上記専用貨車に積み込まれ、消火・冷却装置に送られる。作業デッキから前記貨車の通る線路との間には数mの段差があり、作業デッキには転落防止などのための高さ約1mの転落防止柵が設けられている。
一方、コークス炉のドア付近では加熱冷却が繰り返されるために煉瓦の損傷が起きやすく、しばしば補修作業が行われる。補修は吹き付け補修や溶射補修によって行われる。補修作業は、炉口から深い位置、ならびに作業デッキから高い位置に対しても行われるため、吹き付けや溶射に用いるランスの長さは5m以上にも達する。
押出側での補修は、前述の幅3mほどの作業デッキ上で行う。しかし、特定の門での補修作業中にも他の門ではコークスの押出作業が行われるために、貨車がすぐ脇を通り過ぎることもある。
作業デッキの幅は3m程度のため、長さ5m以上にもなる長尺のランスを扱うには十分な幅があるとは言えない。またランスをコークス炉に出し入れする際に貨車の軌道上にはみ出し、ランスが貨車と接触する恐れがある。さらには、安全柵の隙間から機材や人が貨車の軌道上に転落する恐れもある。一方、設備面から通路の幅をこれ以上拡げることも難しい。
他方、補修用の機材は、長尺のランスをはじめ吹き付け機や溶射機など嵩ばったり重量のあるものが多く、運搬や保管に手間取っている。また、コークス炉は連続して操業するために、補修時間は限られており、補修機材と安全柵の運搬、安全柵の設置、補修作業、安全柵の撤去、補修機材と安全柵の移動という連続した作業の中で、効率的かつ安全に対して確実な対策が求められてきた。
一般的な工事や設備の補修作業などを行う場合、必ず作業現場の周囲に安全柵を設置して、作業者や付近を通行する者の安全を確保している。
その際に使用する安全柵には、特許文献1から3のように、キャスターを付けて持ち運びしやすくしているものがある。
特許文献1には、L型に連結した2面からなり、下側にキャスターを取り付けて自由に移動できる構造とした安全柵が開示されている。特許文献2には、マンホールの防護柵としてマンホールの3方向を囲う車輪付きの安全柵が開示されており、移動中は両サイドをなす柵が折りたためる構造としたものである。また、特許文献3は、台車をベースに、3面の安全柵を設けた移動可能な台車付きの安全柵が紹介されている。この場合も、移動中には柵は折りたたんでいる。
特開2001−131932号公報 実公平7−20183号公報 特開平8−26649号公報
しかしながら、先に上げた特許文献1〜3をコークス炉の補修作業に適用しようとすると、以下のような問題がある。
特許文献1の形態では、安全柵の移動は容易だとしてもL字型に固定されているため、コークス炉の押出側の作業デッキのように、通路上の作業スペースの片側だけに防護柵を設置する場合には適していない。また、柵の移動は容易でも、補修機材の搬送には別の台車等が必要となる。また、その搬送に用いた台車を作業デッキ上に残すことは作業上障害となり好ましくない。
特許文献2でも、移動が容易であり、また折りたたみ式の安全柵を直線上に広げることは可能だとしても、マンホールの周囲を囲う枠の部分の形状は固定されており、これをコークス炉の補修作業に使用するとなると、前記固定部分が作業デッキに張り出すため、作業上障害となり好ましくない。また、柵の移動は容易でも、補修機材の搬送には別の台車等が必要となるという問題もあった。
特許文献3は、機材を運搬する台車として兼用でき、かつ旋回自由に繋がれた安全柵を直線上に広げることで、比較的広い範囲をカバーすることができる。しかし、台車がベースになって安全柵が広げられるため、台車部分は作業デッキ上に張り出した形で残り、作業上障害となる問題がある。
本発明は、コークス炉押出側の作業デッキのように幅の狭い通路状の作業スペースでも使用できる安全柵を提供するとともに、台車としても活用でき、また安全柵として使用するときは、十分に広い作業スペースを確保できるような、台車兼用安全柵を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を備えた台車兼用安全柵である。
複数の柵体を折りたたみ自在に連結し、当該連結された柵体の下部には展開、収納に必要な数のキャスターを備えておく。前記連結された複数の柵体のいずれかの柵体の下部に、荷台を折りたたみまたは脱着可能に配置し、前記連結された柵体の少なくとも1箇所に転倒防止用の支持具を備える。
前記台車兼用安全柵は、以下のように安全柵として、あるいは台車として使用できる。すなわち、前記連結された複数の柵体を直線状に展開し、荷台を折りたたみ又は取り外し、転倒防止用の支持具によって直立状態を保持することで、自立可能な安全柵となる。また、前記荷台の折りたたみを解き、または取り外した前記荷台を前記安全柵の特定の枠柵の下部に取り付け、前記荷台の周りに前記各柵体を収納することで、台車として使用可能とした。
前記支持具として、他の構造物と連結するための連結具、あるいは自立用支持脚を備える構成とする。また、前記荷台にスロープが、前記荷台に対して折り畳み可能に備えられている構成とする。
上記の構成により、本発明の台車兼用安全柵は、複数の柵体を展開することで、設置・撤収が容易な安全柵となり、また、前記複数の柵体を折り畳んで荷台の周囲に収容することで、作業用の機材を運搬・保管する台車にもなる。
また、荷台が、柵体に対して折りたたみ、または脱着可能なため、安全柵として使用しているときに作業スペースを確保でき、荷台部分が作業に邪魔になることはない。
また、柵体を展開して安全柵としたときの転倒を防止するための支持具を備えているので、人や物との接触により、あるいは風にあおられた場合でも安全柵が転倒することはない。
また、荷台に折り畳み自在にスロープを備えた場合は、機材の積み降ろしが容易になる。本発明をコークス炉補修時の可搬式安全柵として用いるときは、上記の利点に加えて、補修作業中にランスなどの機材や人が通路からはみ出して貨車に接触したり、貨車の軌道上に転落したりすることが防止でき、安全性が向上する。
本発明の台車兼用安全柵を安全柵として展開した場合の正面図。 本発明の台車兼用安全柵を安全柵として展開した場合のA―A断面図。 本発明の台車兼用安全柵を安全柵として展開した場合の平面図。 本発明の台車兼用安全柵を台車として使用する場合の正面図。 本発明の台車兼用安全柵を台車として使用する場合の側面図。 本発明の台車兼用安全柵を台車として使用する場合の平面図。 本発明の台車兼用安全柵の荷台のスロープを収納した状態を示す図。 本発明の台車兼用安全柵の荷台のスロープを収納した状態を示す図。 脱着自在にした荷台を装着した状態を示す図。 脱着自在にした荷台を外して安全策として利用するときの状態を示す図。 支持具としてアウトリガーを用いた場合の図。 支持具として支持棒を用いた場合の図。 支持具として床面に接する支持受けを用いた正面図。 支持受けとしてT字脚を用いた平面図。 支持受けとして十字脚を用いた平面図。 支持受けとして円盤脚を用いた平面図。
以下、図面に基づいて本発明を説明する。本発明は以下の形態に限定されるものではない。また、各図は本発明を説明するために本発明の一例を模式的に表したに過ぎず、構造・形態・数量等はこの例に限定されるものではない。
<安全柵>
本発明は、折りたたみ自在に横並びに連結された複数の柵体を備え、台車としてまた安全柵として用いることができる。以下安全柵として使用する場合を説明する。
図1〜図6に例示した安全柵30では7面の柵体(31〜37)を連結した場合を示し、各柵体(31〜37)は当該各柵体(31〜37)の縦枠に設けられた継手41により隣接する柵体と横並びに折りたたみ自在に連結されている。
本発明は台車としても利用するため、荷台21(後に説明)の前方とそれに直角な両側片を囲う少なくとも3面の柵体が必要である。図1〜図6では7面の柵体(31〜37)を連結した場合を示したが、柵体の数は7面には限定されない。広範囲を保護するための安全柵としては4面以上の柵体を連結することが好ましい。より好ましくは、6面以上である。
図1〜図6に示すように、各柵体には縦桟を1〜3本設けられている。当該柵は、桟により柵体の補強や人や機材が柵外へのはみ出し防止などを図ることができ、縦、横、斜め、格子などのいずれでもよく、その数も適宜選択できる。
さらに、柵体に網51を張設しておくことによって、作業中に長尺の機材(例えば、コークス炉の補修用に使用するランス)や作業工具、人体の一部などが前記線路側に飛び出すことを防ぐことが可能となる。本発明の網の形態は特に問われることはなく、作業中に柵の枠や桟の間からランスの先端などの機材や人のはみ出し、転落を防止でき安全が確保できるものであればよい。
<キャスター>
本発明は、台車兼用の安全柵である。従って、台車としての使用、安全柵としての使用のそれぞれの態様に、展開、収納に必要な複数のャスターが、柵体の下側の枠に取り付けられる。当該キャスターは台車として使用する必要上、少なくとも3個、さらに台車として安定に使用するためには4個以上を取り付けることが望ましい。
図1、図4、図5では、柵体32、34の下枠に自在式キャスター61とストッパー付き自在式キャスター62を各1個、柵体31,37の下部に自在式キャスター63を各1個取り付けた場合を例示している。
すなわち、台車として使用するときには、各柵体を以下に説明するように台を囲むように折り畳むことになるが、このとき柵体32と柵体34が荷台21の対抗する側面に配置されることになり、結果として、4輪の台車として機能することになる。このとき、前方両サイドに自在キャスター61が、後方両サイドにストッパー付き自在式キャスター62を用いており、当該後方両サイドにストッパー付き自在式キャスター62で、機材の積み下ろしの際に安定した作業ができる。
更に、安全柵として使用するとき、自在式キャスター63で両端の柵体31、37の高さの維持、および両端での荷重の支持が出来るようになっている。
各キャスターの取り付け位置は上記に限るものではなく、たとえば、柵体32〜35に各一個ずつ取り付けても良い。更に、キャスターの種類、機能も特に限定されるものではない。また、キャスターとして自在式(方向を力の係り具合で自由に変更できる)を用いるか、固定式(方向が固定されている)を用いるか、あるいは、ストッパー付きを用いるかは、当該台車安全柵が適用される作業の種類等に応じて決定することができる。
<荷台>
前記連結された中央部の柵体34の下枠に、継手42で折りたたみ可能に連結された荷台21を備える。折りたたみ可能とすることで、台車として使用する際(後述する)には、荷台21を柵体34に直角に開いて水平にし、その上に荷物を載せることが可能となる。また、安全柵として展開する際には、荷台21を柵体34に平行(地面に垂直)に畳んで、作業場への張り出しを最小限に押さえ、作業スペースを確保することが可能となる。
また、台車として組み立てたとき(図6参照)、継手42を設けた前記柵体34に対向する位置にある柵体32の下枠に、前記荷台21が水平になった状態を下側から受ける荷台受け321を設ける。更に、前記柵体34の下枠の前記荷台受け321に対向する位置にも荷台受け421を設ける。これによって、荷台21を水平に開いたとき、荷台21は前記荷台受け321に受け止められるとともに、継ぎ手42の側でも前記荷台受け421で支えられる。従って、荷台21上にかかる荷重を分散でき、より重量の大きな荷物を荷台21に乗せることが可能となる。尚、継ぎ手42と前記荷台受け421は、相互に干渉しない位置に配置されることは勿論である。
もっとも、継ぎ手42側の荷台受け421は、継ぎ手42による荷台21の開き角度の限界を水平とし、かつ、強度が充分であることを条件として省略することも可能である。
更に、荷台21の継手42を設けた辺と直角な辺(台車として使用するときの後方側)に、継手43で折りたたみ可能に連結されたスロープ22を備える。当該スロープ22を折り畳んだ状態では荷台21に重ねられた状態になり収納状態を形成する。前記安全柵30として用いる場合には、前記荷台21が柵体34に平行に立てられているのであるから、前記収納状態のスロープ22も当然柵体34に平行に立てられて、作業デッキでの作業に支障がでないようになっている。
台車として使用するときであって、機材を搬送するときは、図6、図7に示すように、水平に開いた状態の荷台21に直角にスロープ22を立てて、機材の収容に支障を来たさないようにする。
さらに、台車として使用するときであって、機材を積み降ろしするときは、図8に示すように、継ぎ手43で荷台21からスロープ22を開いた状態にする。これによって、床面から荷台21に渡って傾斜が形成され、荷台21への(荷台21からの)荷物の積み降ろしが容易かつ安全となる。スロープ22の大きさや、スロープ22を開いたときの床面となす角度については、適宜選択可能である。
尚、上記では柵体34に荷台21を取り付ける構成としたが、荷台21が取り付けられる柵体は柵体31〜37の折り畳み方式によって決定されるものであって、上記の例に限定されるものではない。
また、前記荷台(または荷台+スロープ)は、図9に示すような脱着式としてもよい。
台車として使用するときには、継手43で折りたたみ可能に接続したスロープ22を有する脱着式の荷台211が柵体32、34のそれぞれの下枠に備えた荷台受け321、422に跨って支持される。機材を積み降ろしする際には、図8と同様にスロープ22を開く一方、安全柵として使用するときは、図10に示すように、スロープ22を折りたたんだ状態で、荷台211が荷台受け422上に柵体34に平行に固定される。
更に、荷台21(211:以下単に21とする)の下部にもキャスターを取り付け、荷台21にかかる荷重をこのキャスターで支持することも可能である。この場合、荷台21を折りたたんで収納した際に作業スペース側にキャスターが飛び出さないように、キャスターをヒンジ止めして自重でキャスターが垂れ下がるようにするなど、取り付け方を工夫することが好ましい。
<支持具>
本発明の台車兼用安全柵では、前記のように、連結された各柵体31〜37を開くことによって安全柵として使用することができる。ところが、コークス炉の補修用などのために安全柵として展開して使用する際、各柵体31〜37は直線上に展開されるため、このままでは、自立できない。そのため、転倒防止用の支持具を備えた構成としている。
転倒防止用の支持具は少なくとも一つあれば自立させることはできるが、より確実に自立させるためには、両端と中央付近の柵体に取り付ける等、複数の柵体に支持具を設けることが好ましい。支持具の形態については特に限定されず、現場に合わせて適宜選択できる。
図2、図3では、前記支持具として、各柵体31〜37の上枠に回動自在な所定長さの支持アーム44を取り付け、その自由端に連結具441を備えて、作業デッキの縁に予め設けてある転落防止柵11に連結する構成としている。
尚、本例のように、転落防止柵11等の支持受け箇所(建造物、柵等)が近くにある場合は、支持具(支持アーム+連結具)として、各柵体31〜37(あるいは一部の柵体)と当該支持受け箇所を連結する構成とすれば足りるが、支持受け箇所がない場合には、自立用支持脚を備える必要がある。
自立用支持脚としては、例えば図11に示すアウトリガー411、図12に示す柵体の縦枠を柵面の両側から斜めに支える支持棒412を用いることができる。更に、床面に接する脚が、図13、図14に示すT字脚413、図13、図15に示すX字脚414、図13、図16に示す円盤脚415等を収納式または脱着式に設けるなど、周知の自立用支持脚が適用でき、また連結具と自立用支持脚とを併用してもよい。
本発明は、安全柵として使用する場合と、台車として使用する場合がある。上記のように支持具として支持脚を用いたとき、上記安全柵から台車あるいはその逆に組み換えるとき、支持脚が邪魔になることがある。それを避けるために、支持脚は、柵体の縦枠の下端に着脱自在、もしくは、台車に組み立てるときには、支持脚が床面に着かない状態に縮めることができる構成とするのが好ましい。また、上記支持脚の取り付け箇所、数は、安全柵が自立できるように任意に選択することができる。
<その他>
本発明は台車として、作業現場で必要な荷物を運搬するための用に供することができる。台車として使用するときに操作用のハンドルを備える必要がある。図5、図6に示すようにハンドル371は、最外側に位置する柵体37の上の枠に固定されている。更に、図6には作業に必要な工具を収納する小物入れ331を前記ハンドル371に対向する側の柵体33に取り付けた状態を示している。
<使用態様>
(1)安全柵
上記のように構成した本発明の安全柵兼用台車の、安全柵としての態様について、図1〜図3に基づいて説明する。
台車として使用するときは、荷台の周囲を囲っている各々の柵体31〜37(図6参照)を、作業デッキの縁に設けられた既設の転落防止柵11に沿って一直線状に展開(後に説明)して、安全柵30が構成される。この状態で、前記各柵体31〜37に備えた支持アーム44と前記把持具441により転落防止柵11に連結されることで、安全柵30の転倒が防止されている。
中央の柵体34と両端の柵体31、37のそれぞれにキャスター61、62とキャスター63が設けられているため、重量は各柵体31〜37に分散され、所定の高さを保って支持されている。
一方、荷台21は、柵体34に設けられた継手42を支点として上方に折りたたまれる。このため、前記柵体34と平行になり、作業現場である作業デッキへの張り出しが最小限に抑えられている。また、荷台21上には、継手43を支点としてスロープ22が重ねて折りたたまれており、荷台21はスロープ22ごと折りたたまれた状態となっている。尚、図示を省略しているが、荷台21は留め具により柵体34に固定されているため、作業中に荷台21が倒れることはない。
(2)台車への組み立て手順
続いて、本発明を前記のように安全柵として設置している状態から、台車として用いる状態への組み立て手順を、図1〜図6に基づいて説明する。
まず、折り畳んであった荷台21を継手42を軸に水平に開く。これによって柵体34に設けた荷台受け421により、荷台21は水平に支持される。
次いで、各柵体35〜37の支持具である把持具441の転落防止柵11との連結を解除し、図6に示すように柵体35〜37を折りたたむ。すなわち、図1の中央から右に配置された柵体35,と36を前記柵体34の内側に重ね、一番端の柵体37で荷台21の後方(短辺)を囲う。これによって、ハンドル37が荷台21の後方に位置するようになる。
次いで、各柵体31〜33の把持具441の転落防止柵11との連結を解除し、図6に示すように折りたたむ。すなわち、図1の中央から左に配置された柵体33で荷台21の前方辺を囲い、柵体31、32を重ねた状態で荷台21の継ぎ手42に対向する側辺(長辺)を囲うようにする。これによって、荷台受け321が、荷台受け421に対向する側の荷台21の辺を受けることになる。
最後に、柵体34の転落防止柵との把持具441を外し、台車としての組み立てが完了する。
スロープ22は、通常は図4〜図7のように継手43を支点として、荷台21に直角に立てられ、機材の収容に支障を来たさないようにする。
機材を積み降ろしする際には、柵体37を開き、図8に示すように継手43を支点としてスロープ22を開いて、傾斜を形成した状態になる。
なお図示を省略しているが、図6に示した折り畳み状態の柵体31〜37は適当な個所で留め具により固定されており、不意の展開を防止している。また連結具(連結アーム+把持具)も所定の場所に収納されている。
また、着脱式の荷台211(荷台+スロープ)を用いる場合は上記のように折り畳んで対向する位置にある荷台受け421、221に荷台211を置くことになる。
<安全柵への組み立て手順>
続いて、前記台車状態から安全柵としての設置手順を以下に説明する。
まず、作業に必要な機材や資材、道具を積み込んだ台車の状態で作業現場に移動する。作業現場で柵体34を支持アーム44と把持具441により手近にある既設の転落防止柵11と連結し、柵体32、34のキャスター62のストッパーを掛けて固定する。
次に、荷台21の後方の柵体37を開き、スロープ22を開いて、荷台21上の機材を降ろす。ここで柵体32のキャスター62のストッパーが掛っているため、機材を降ろしている最中に柵体31,32が展開することはない。
次に、柵体32のキャスター62のストッパーを解除後、柵体31〜33を順次展開し支持アーム44と把持治具441により転落防止柵11と連結する。この段階では荷台受け421が荷台21を支えているので、柵体31〜33を展開しても、荷台21は水平に支持される。
その後、柵体35〜37を展開し支持アーム44と把持具441により転落防止柵11と連結する。
最後に、スロープ22を荷台21上に折りたたみ、その後荷台21を上方に折りたたみ、スロープ22とともに柵体34に固定する。
また、着脱式の荷台211(荷台+スロープ)を用いる場合は、最初に荷台21を荷台受け421、221から外しておき、各柵体の展開が終了した後に前記柵体35の荷受台321上に当該荷台211を固定しておくことになる。
なお、上記説明は本発明をコークス炉の補修に使用する場合について説明したが、本発明の使用箇所はコークス炉の補修のみでなく、あらゆる作業に適用できる。この場合、前記安全柵30の支持受け体となる転落防止柵11は、設置箇所に近くにある建造物等となる。また、建造物等の支持受け体がない場合には、図11〜図16に示した支持脚が使用されることになる。
以上説明したように、本発明は台車兼用安全柵として、コークス炉の補修を行えば、機材や人のはみ出し、更には転落を防止できるので安全性が確保できる。また、機材の保管や運搬に手間がかからず効率的に準備や撤収ができる。
また、上記のように安全性が向上したため、補修に集中できるようになり作業時間が短縮した。また従来作業員を3人要していたコークス炉用溶射機材の準備・運搬が、本発明を用いれば作業員1人でできるようになった。
なお、本発明は7面の柵体により構成されているが、それに限らず、現場で必要とされる形態に基づいて構成する柵体のサイズや数を決めればよい。柵体や荷台の展開・収納方法も上記の内容に限定されず適宜決めればよい。
また、上記安全柵への展開、台車への収納の手順は、図1に示す柵体の構成に基づいた説明であって、柵体の構成が異なれば展開手順、収納手順も当然に異なることになる。
以上説明したように、本発明は台車兼用安全柵であって、安全柵として使用するときに、荷台部分が作業に支障を来たさないようにしたので、あらゆる工事や設備補修に適用でき、特に長尺物を扱うコークス炉の補修に適用すると、その安全性、作業効率の向上につながる。
11:転落防止柵
21、211:荷台、
22:スロープ、
30:安全柵、
31〜37:柵体、
331:小物入れ、
371;ハンドル
321、421、422:荷台受け、
41〜43:継手、
44:支持アーム、
411〜415:自立用支持脚、
51:網、
61、62,63:キャスター、

Claims (6)

  1. 折りたたみ自在に横並びに連結された複数の柵体と、
    前記連結された柵体の下枠に取り付けた複数のキャスターと、
    前記連結された柵体に折り畳み可能に、または脱着可能に取り付けた荷台と、
    前記連結された柵体に取り付けた転倒防止用の支持具と
    を備えた台車兼用安全柵であって、
    横並びに連結された複数の柵体を展開し、荷台は折りたたみ又は取り外し、転倒防止用の支持具によって保持することで、自立可能な安全柵として使用し、
    前記荷台の折り畳みを解き、または取り外した前記荷台を特定の前記柵体に取り付け、前記荷台の周りに前記柵体を配置することで、台車として使用する
    ことを特徴とする台車兼用安全柵
  2. 前記支持具として、他の構造物と連結するための連結具、あるいは自立用支持脚を有する請求項1に記載の台車兼用安全柵。
  3. 前記荷台にスロープが備えられている請求項1に記載の台車兼用安全柵。
  4. 前記キャスターの少なくとも一つはストッパー付である請求項1に記載の台車兼用安全柵。
  5. 前記キャスターの少なくとも一つは自在式である請求項1に記載の台車兼用安全柵。
  6. 前記柵体の少なくとも一つに網またはその代替品が張られた請求項1に記載の台車兼用安全柵。
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