JP5583835B1 - トラックの荷台 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業用足場を備えるトラックの荷台において、荷作業を効率的かつ安全に行うことができ、しかも荷作業を行わないときに作業用足場を他の用途で利用可能な技術を提供する。
【解決手段】作業用足場を備えるトラックの荷台であって、荷台の煽りが高さ方向に2段に分割されていると共に、下段煽り板と当該下段煽り板にヒンジを介して軸着された上段煽り板とを有し、荷台の積載面に対して垂直に起立した起立姿勢で上段煽り板を保持可能な保持具と、下段煽り板に設けられ、保持具による保持が解除された際に上段煽り板が起立姿勢から水平姿勢まで展開した時点で上段煽り板の外面と当接し、上段煽り板の内面が水平な作業用足場となるように当該上段煽り板を水平姿勢に支持する支持具と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラックの荷台に関する。
トラック等の輸送用車両の荷台上で積載物(積荷)の上げ下ろしやロープ掛け等の荷作業を行う場合、積荷が荷台における側壁(あおり板)の際まで迫っていると、足の踏み場所が狭くなることで作業性や安全性が悪化する場合がある。
これに関して、トラック等の輸送用車両において、荷台の側壁に水平板状の足場本体を着脱自在に取り付けた足場装置や、荷台の側壁に対し足場本体を水平板状に支持できるとともに、足場本体を側壁に添った姿勢に折り畳んで収納自在とした足場装置等が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平10−119828号公報
しかしながら、従来における輸送用車両の足場装置において、荷台の側壁に足場本体を着脱自在とする構造を採用する場合には、荷台の側壁に対する足場本体の着脱作業に要する労力が大きく、作業者の負担が増大する虞がある。また、足場本体を側壁に添った姿勢に折り畳んで収納自在とした足場装置は足場本体の着脱作業は不要であるが、作業者の足場として使用されていないときは折り畳んで収納されるに留まり、足場としての不使用時に足場本体を他の足場以外の用途に利用することは出来ない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業用足場を備えるトラックの荷台において、荷作業を効率的かつ安全に行うことができ、しかも荷作業を行わないときに作業用足場を他の用途で利用可能な技術を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、作業用足場を備えるトラックの荷台であって、前記荷台の煽りが高さ方向に2段に分割されていると共に、下段煽り板と当該下段煽り板にヒンジを介して軸着された上段煽り板とを有し、前記荷台の積載面に対して垂直に起立した起立姿勢で前記上段煽り板を保持可能な保持具と、前記下段煽り板に設けられ、前記保持具による保持が解除された際に前記上段煽り板が起立姿勢から水平姿勢まで展開した時点で前記上段煽り板の外面と当接し、前記上段煽り板の内面が水平な作業用足場となるように当該上段煽り板を水平姿勢に支持する支持具と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、荷台での荷作業を行う際、荷台の積載面全体に積荷が積載されるような場合においても、下段煽り板に軸着された上段煽り板を起立姿勢から水平姿勢まで展開させると共に支持具によって上段煽り板を水平姿勢に支持することにより、上段煽り板の内面を水平な作業用足場として利用することができる。これにより、荷台上における荷作業の作業性や安全性が悪化する事を抑制することが可能となる。また、トラックの走行時等においては、上段煽り板を荷台の積載面に対して垂直に起立した起立姿勢に保持することで、当該上段煽り板を積荷の落下防護壁として利用することができる。つまり、本発明
における上段煽り板によれば、荷作業時においては水平姿勢とすることで作業用足場としての利用に供する一方、トラックの走行時においては起立姿勢とすることで積荷の落下防護壁としての利用に供することができるため、非常に使い勝手がよい。
また、本発明に係るトラックの荷台は、前記荷台の上方に親綱を張設するための伸縮自在な伸縮支柱を更に備え、前記伸縮支柱は、前記荷台に固定される外筒部と、前記外筒部に対して挿抜自在なロッド部と、を有していてもよい。
このように荷台を構成することで、上段煽り板を作業用足場として利用した荷作業を行う場合、外筒部からロッド部を引き抜くことで伸長状態とした伸縮支柱を用いて荷台上に親綱を張設する。例えば、ロッド部の先端側には、親綱の端部に設けられたフック等を係留したり、親綱を挿通可能な円環状のリング部が設けられていてもよい。上段煽り板を作業用足場として利用した荷作業を行う場合、当該荷作業が高所作業になる場合があるため、上記のように伸縮支柱を伸長させた状態で親綱を張設することで、荷作業の作業性および安全性をより一層向上させることができる。また、本発明に係る伸縮支柱によれば、上段煽り板を作業用足場として利用して荷作業を行わないときには、邪魔にならないように収縮状態とすることができるため、使い勝手がよい。
また、前記ロッド部が前記外筒部に収容された収縮状態において、当該ロッド部の上端の高さが、前記起立姿勢に保持された状態における前記上段煽り板の上端の高さよりも低くなるように構成されていてもよい。これによれば、上段煽り板を作業用足場として利用して荷作業を行わないときに、伸縮支柱が邪魔になることをより確実に抑制することができる。
また、前記荷台の側面に、当該荷台に作業者が出入り可能とする出入り扉が設けられていてもよい。このように荷台に出入り扉を設けることで、例えば梯子等を使用しなくても作業者が荷台に直接出入りすることができる。よって、積荷の荷作業を行う際の作業性をより一層向上させることができる。
また、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、作業用足場を備えるトラックの荷台において、荷作業を効率的かつ安全に行うことができ、しかも荷作業を行わないときに作業用足場を他の用途で利用可能な技術を提供することができる。
実施形態に係るトラックの側面図である。 実施形態に係るトラックの上面図である。 実施形態に係るトラックの背面図である。 荷台の前方部分に位置する伸縮支柱を示す要部拡大図である。 伸縮支柱の動作を説明する図である。 荷台の前方部分に位置する出入り扉を示す要部拡大図である。 側方煽りの上段煽り板を作業用足場として使用する状況を説明する図である。 荷台における側方煽りおよび後方煽りの上段煽り板を作業用足場にして荷作業を行っている状態を示す図である。
以下、図面を参照して、発明を実施するための実施形態について例示的に詳しく説明する。
<実施形態>
図1は、実施形態に係るトラック1の側面図である。図2は、実施形態に係るトラック1の上面図である。図3は、実施形態に係るトラック1の背面図である。トラック1は、クレーン付き平ボディの荷物運搬用車両である。トラック1は、運転室を含むキャブ2、キャブ2の後方に位置する荷台3、および、クレーン4等を備えている。キャブ2および荷台3は、シャシ(シャーシ)の上に搭載されている。
荷台3は、全体として箱形状を有し、その前端部には鳥居32が設けられている。また、荷台3の側方及び後端部には煽り(あおり)が、開閉自在に設けられている。図1乃至3において、荷台3の煽りは閉じられている。
荷台3は、平面視で概略ロの字型の荷台フレーム5を有しており、この荷台フレーム5によって荷台3の外形が画定されている。荷台フレーム5は、トラック1のシャシフレームに縦根太および横根太を介して固定されている。シャシフレーム、縦根太および横根太自体は周知の構造であるため図示を省略するが、シャシフレームは、全体として平面視で梯子型のフレーム構造をなしている。縦根太は、トラック1のシャシフレーム上にUボルト等の緊結具によって締結されている。また、横根太は、所定間隔をあけて縦根太上に架け渡され、ボルトを介して縦根太に締結されている。
荷台3の荷台フレーム5は、例えばボルトによって横根太に固定されている。荷台フレーム5のうち、車両の前後方向に沿って延伸する部材を縦枠部5aと呼び、車幅方向に沿って延伸する部材を横枠部5bと呼ぶ。荷台フレーム5は、一対の縦枠部5aと、一対の横枠部5bとから構成されている。また、荷台3の横根太には、積み荷の積載面を構成する複数の床板31が固定されている。
更に、荷台フレーム5における一対の横枠部5bのうち、車両前方側に配置される方の横枠部5bには、鳥居32が固定されている。また、荷台フレーム5における一対の縦枠部5aの中間部および後端部には、縦枠部5aから垂直に起立する中間柱33および後端柱34が設けられている。更に、荷台3の両側縁部には、一対の側方煽り6が車両の前後方向に沿って設けられている。左右の各側方煽り6は、中間柱33および後端柱34の間に配設されており、荷台フレーム5における縦枠部5aとヒンジ10を介して連結されている。一方、荷台3における後縁部には、後方煽り7が、車幅方向に沿って設けられている。後方煽り7は、一対の後端柱34間に配設されており、荷台フレーム5における後側の横枠部5bに対してヒンジ10を介して連結されている。
本実施形態において、荷台3の側方煽り6および後方煽り7は、高さ方向に2段に分割された2段煽りとして構成されている。具体的には、一対の側方煽り6および後方煽り7は、下段煽り板11と、この下段煽り板11に中間ヒンジ12を介して軸着、すなわち回動自在に連結される上段煽り板13を有している。本実施形態においては、上段煽り板13に比べて下段煽り板11の高さ寸法が大きく設計されており、図1に示す例では上段煽り板13が400mm程度、下段煽り板11が800mm程度の寸法となっている。
各側方煽り6は、荷台フレーム5における一対の縦枠部5a上で、荷台3の床板31に対して垂直に起立した状態と、その状態からヒンジ10を支点に外側に展開(回動)して、荷台3の外側下方に垂れ下がった状態とに変位することが可能である。更に、側方煽り6は、上記の通り、中間ヒンジ12を介して下段煽り板11および上段煽り板13が互いに回動自在となっている。このため、側方煽り6は、上段煽り板13が下段煽り板11の
延長線上に延伸した姿勢と、その状態から中間ヒンジ12を支点に外側に展開(回動)して上段煽り板13が下段煽り板11の外側に折り返された姿勢とに変位することが可能である。なお、側方煽り6における下段煽り板11と荷台フレーム5の縦枠部5aとは、複数のヒンジ10によって軸着されており、互いに回動自在となっている。また、側方煽り6における上段煽り板13と下段煽り板11とは複数の中間ヒンジ12によって軸着されており、互いに回動自在となっている。
また、上段煽り板13および下段煽り板11は、それぞれ前端部および後端部に掛金14が設けられている。この掛金14は、それぞれ中間柱33および後端柱34に設置された下段ストッパー15と係合可能である。下段ストッパー15によって下段煽り板11の掛金14を係止することで、下段煽り板11を起立状態で保持することができる。同様に、上段ストッパー16によって上段煽り板13の掛金14を係止することで、上段煽り板13を起立状態で保持することができる。本実施形態においては、上段煽り板13を起立状態で保持可能な上段ストッパー16が本発明に係る保持具に相当する。
一方、後方煽り7は、荷台フレーム5における横枠部5b上で、荷台3の床板31に対して垂直に起立した状態と、その状態からヒンジ10を支点に外側に展開(回動)して、荷台3の外側下方に垂れ下がった状態とに変位可能となっている。また、後方煽り7は、上記の通り、中間ヒンジ12を介して下段煽り板11および上段煽り板13が互いに回動自在となっている。このため、後方煽り7は、上段煽り板13が下段煽り板11の延長線上に延伸した姿勢と、その状態から中間ヒンジ12を支点に外側に展開(回動)して上段煽り板13が下段煽り板11の外側に折り返された姿勢とに変位することが可能である。なお、後方煽り7における下段煽り板11と荷台フレーム5の横枠部5bとは、複数のヒンジ10によって軸着されており、互いに回動自在となっている。また、後方煽り7における上段煽り板13と下段煽り板11とは、複数の中間ヒンジ12によって軸着されており、互いに回動自在となっている。
後方煽り7においても、上段煽り板13および下段煽り板11の両端に掛金14が設けられており、この掛金14は、後端柱34に設けられた下段ストッパー15および上段ストッパー16とそれぞれ係合が可能である。下段ストッパー15によって後方煽り7における下段煽り板11の掛金14を係止することで、下段煽り板11を起立状態で保持することができる。同様に、上段ストッパー16によって上段煽り板13の掛金14を係止することで、上段煽り板13を起立状態で保持することができる。
図4は、荷台3の前方部分に位置する伸縮支柱8を示す要部拡大図である。荷台3には、親綱を張設するための伸縮支柱8が設けられている。伸縮支柱8は、荷台3の四隅に夫々設けられている(図2を参照)。伸縮支柱8は、荷台3に据付け固定される外筒部81と、外筒部81に比べて一回り径が小さく、外筒部81の軸方向(荷台3に対して上下方向)に挿抜自在(スライド自在)に収容されるスライドロッド部82を有する。荷台3の前方側に位置する伸縮支柱8は、その外筒部81が例えば溶接等によって鳥居32に固定されている。一方、荷台3の後方側に位置する伸縮支柱8は、その外筒部81が後端柱34に固定されている。外筒部81は、筒形状を有しており、その軸方向が鉛直方向を向く姿勢で荷台3に設置されている。各伸縮支柱8は、その上端側の開口縁部から長手方向(軸方向)に沿ってスリット状の切欠きであるガイド凹部83が形成されている。外筒部81のガイド凹部83は、上端側の開口縁部を起点として外筒部81における途中位置まで下方に向けて延伸している。
伸縮支柱8のスライドロッド部82は、外筒部81に対して上下方向(軸方向)に挿抜自在となっている。図4に示すように、スライドロッド部82の上端には、円環状のリング部84が設けられている。また、スライドロッド部82における下部側の外周面には、
外筒部81におけるガイド凹部83の幅よりも若干小さな外径を有する突起85が側方に向けて突出設されている。更に、スライドロッド部82は、外筒部81に対して軸廻りに回転自在である。
スライドロッド部82における突起85の位置がちょうど外筒部81におけるガイド凹部83の位置に合致するように外筒部81に対するスライドロッド部82の相対回転位置を調整すると、ガイド凹部83への突起85の進入が許容される。その結果、外筒部81に対してスライドロッド部82を挿入(収容)することが可能となる。図4に示す状態では、スライドロッド部82の突起85が外筒部81におけるガイド凹部83の下端縁まで進入した状態で、外筒部81にスライドロッド部82が収納されている。以下、この状態の伸縮支柱8を「収縮状態」と呼ぶ。
一方、図5には、伸長(伸展)した状態の伸縮支柱8が示されている。伸縮支柱8を伸長させる場合、図4に示す状態からスライドロッド部82を引き上げる。そして、外筒部81のガイド凹部83からスライドロッド部82の突起85を抜き出した状態で、外筒部81に対してスライドロッド部82を相対回転させ、外筒部81における開口縁部に突起85を掛り止める。その結果、スライドロッド部の大部分が外筒部81から引き抜かれた状態に保持することができる。これにより、図5に示すような「伸長状態」に伸縮支柱8を保持することができる。スライドロッド部82のリング部84は、親綱や安全帯の端部に設けられたフックを係留したり、親綱等を挿通させる用途で用いることができる。図5に示す例では、親綱86の端部に設けられたフック87をリング部84に係留することで、荷台3の上方に親綱86が架け渡されている。
図6は、荷台3の前方部分に位置する出入り扉35を示す要部拡大図である。出入り扉35は、荷台3の前方部分に設けられている。出入り扉35は、荷台3に作業者が出入りするための扉であり、荷台3の両側面に一対設置されている。本実施形態のトラック1においては、荷台フレーム5における各縦枠部5aのうち、鳥居32および中間柱33に挟まれた部分に出入り扉35が配置されている。出入り扉35は、鳥居32側に位置する一側端側がヒンジ36を介して鳥居32と回動自在に連結されている。また、出入り扉35における他端には掛金37が設けられており、この掛金37は、中間柱33に設けられたストッパー38と係合が可能となっている。更に、出入り扉35の外面35aには、ラッチボルトを操作するためのハンドル39が設けられている。本実施形態における出入り扉35は、ハンドル39を外面35a側のみに設けているが、両面に設けてもよい。ハンドル39が操作されると、当該操作に伴って出入り扉35のラッチボルトが作動し、中間柱33の側面に設けられた係止孔にラッチボルトを係脱させることが可能となる。
図1および図3に示すように、側方煽り6および後方煽り7におけるそれぞれの下段煽り板11には、これに軸着された上段煽り板13を支持するための煽り支持具9が設置されている。煽り支持具9は、側方煽り6および後方煽り7における下段煽り板11の長手方向に沿って複数箇所に設置されている。図1に示す例では、側方煽り6における下段煽り板11の前端部近傍、中間部、後端部近傍に合計3個の煽り支持具9が設けられている。一方、図3に示す例では、後方煽り7における下段煽り板11の両端部近傍に合計2個の煽り支持具9が設けられている。
次に、煽り支持具9の詳細について説明する。図6に示すように、煽り支持具9は、側方煽り6(後方煽り7)の下段煽り板11に軸支される軸部91、軸部91の上端側から略直交方向に伸びる板状の支持部92、軸部91および支持部92を斜めに連結する補強部材93等から構成されている。図示のように、煽り支持具9の軸部91は、側方煽り6(後方煽り7)の下段煽り板11の外面に設置された軸受部94に軸支されており、下段煽り板11の外面に沿って配置されている。そして、煽り支持具9は、側方煽り6(後方
煽り7)の下段煽り板11が垂直に起立した状態において、その軸部91が鉛直姿勢で回転自在である。
煽り支持具9の支持部92は、下段煽り板11が垂直に起立した状態のときに水平な姿勢に保持される水平支持面92aを有する。図6には、下段煽り板11の外面に水平支持面92aを添わせて収納した状態の煽り支持具9が示されている。ところで、本実施形態に係るトラック1は、荷台3上で積載物(積荷)の上げ下ろしやロープ掛け等の荷作業を行う場合に、側方煽り6および後方煽り7の上段煽り板13を作業用足場として利用可能な構造になっている。また、図6に示すように、上段煽り板13の外面には、概略コ字形状を有するずれ止め部材17が取り付けられている。ずれ止め部材17は、上段煽り板13の外面に直交する一対の対向するずれ止め面17aを有しており、この一対のずれ止め面17a間の寸法は、煽り支持具9の支持部92(水平支持面92a)の幅寸法と等しいか僅かに大きくなっている。
図7は、側方煽り6の上段煽り板13を作業用足場として使用する状況を説明する図である。上段煽り板13を作業足場として使用する場合、図6に示す収納状態(下段煽り板11の外面に添わせた状態)から煽り支持具9を略90°回転させ、図7に示すように水平支持面92aが下段煽り板11の外面と直交する姿勢まで煽り支持具9を引き起こす。ここで、上段煽り板13に固定されたずれ止め部材17は、煽り支持具9が収納状態から引き起こされて水平支持面92aが下段煽り板11の外面と直交する姿勢となったときに、車両の前後方向における位置がちょうど水平支持面92aと一致するように調整されている。
そこで、煽り支持具9を下段煽り板11の外面と直交するように引き起こした後、上段煽り板13の端部に設けられた掛金14の上段ストッパー16によるロックを解除し、煽り支持具9の水平支持面92aに上段煽り板13の外面が当接するまで中間ヒンジ12を支点として上段煽り板13を起立状態から外側に展開(回動)させる。その際、下段煽り板11の端部に設けられた掛金14の係止は解除せず、ロックされた状態にしておくことで、下段煽り板11を起立姿勢に維持しておく。上記のように水煽り支持具9の平支持面92aと上段煽り板13のずれ止め部材17とは車両の前後方向における位置が一致しているため、中間ヒンジ12を支点として上段煽り板13を起立状態から外側に展開させる過程において、ずれ止め部材17における一対のずれ止め面17aの間に煽り支持具9の支持部92(水平支持面92a)が挟み込まれる。
そして、煽り支持具9の水平支持面92aは、下段煽り板11が垂直に起立しているときに水平面となるため、煽り支持具9の水平支持面92aに上段煽り板13の外面が当接した時点で、上段煽り板13の内面13aが水平面として保持される。その結果、上段煽り板13の内面13aを作業用足場として好適に利用することができる。更に、この状態においては、煽り支持具9の支持部92がずれ止め部材17と係合しているため、煽り支持具9が不用意に回動することがない。よって、上段煽り板13の内面13aを作業用足場として使用している際に、当該作業用足場が不安定になることを好適に抑制することができる。なお、図6および図7においては、側方煽り6の上段煽り板13を水平に展開して作業用足場として使用する状況を説明したが、側方煽り6と同一構造の後方煽り7についても同様に作業用足場として使用することが可能である。
図8は、荷台3における側方煽り6および後方煽り7の上段煽り板13を作業用足場にして荷作業を行っている状態を示す図である。図8は、荷台3の前方から後方を眺めた状態を示している。また、図中の二点鎖線は、荷台3の床板31に積載された積荷を示したものである。本実施形態に係るトラック1は、側方煽り6および後方煽り7の上段煽り板13を下段煽り板11に対して外側に90°展開させることによって水平な作業用足場と
して使用することができる。このため、荷台3での荷作業を行う際、荷台3の床板31全体に積荷が積載されるような場合においても、作業性や安全性が悪化する事を抑制できる。また、トラック1の走行時等においては、図1および図6等に示すように上段煽り板13を床板31に対して垂直に起立した起立姿勢に保持することで、当該上段煽り板13を積荷の落下防護壁として利用することができる。従って、トラック1の走行時のように、荷作業を行わないときには、上段煽り板13を積荷の落下防護壁という、作業用足場とは別の用途で利用することができる。つまり、本実施形態におけるトラック1の荷台3によれば、荷作業時においては上段煽り板11を水平姿勢とすることで作業用足場としての利用に供する一方、トラック1の走行時においては上段煽り板11を起立姿勢とすることで積荷の落下防護壁としての利用に供することができるため、非常に使い勝手がよい。
更に、本実施形態においては、上記のように荷台3の四隅に伸縮支柱8が設けられている。上段煽り板13を作業用足場として荷作業を行う場合、伸縮支柱8を伸長状態とし、親綱86の端部に設けられたフック87をスライドロッド部82のリング部84に係留して、荷台3の上方に親綱86を架け渡す。作業者は、荷台3の上方に張設した親綱86に安全帯のフック20等を掛けることで、安全に荷作業を行うことができる。また、本実施形態における伸縮支柱8は伸縮自在であるため、側方煽り6および後方煽り7の上段煽り板13を作業用足場として荷作業を行わないときには収縮状態とすることで、クレーン4を操作する際の作業性を向上することができ、非常に使い勝手がよい。
なお、本実施形態の荷台3においては、伸縮支柱8を収縮状態とした場合に、スライドロッド部82の上端(すなわち、リング部84の上端)の高さが、起立姿勢に保持された状態における上段煽り板13の上端の高さよりも低くなるように設計されている。これにより、伸縮支柱8の不使用時において、伸縮支柱8がクレーン4等とより一層干渉し難くすることができる。更に、本実施形態に係る荷台3によれば、出入り扉35を設けているため、例えば梯子等を使用しなくても作業者が荷台3に直接出入りすることができる。よって、積荷の荷作業を行う際の作業性をより一層向上させることができる。
以上述べた実施形態は、本件の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
1・・・トラック
2・・・キャブ
3・・・荷台
4・・・クレーン
5・・・荷台フレーム
6・・・側方煽り
7・・・後方煽り
8・・・伸縮支柱
9・・・煽り支持具
11・・・下段煽り板
12・・・中間ヒンジ
13・・・上段煽り板
35・・・出入り扉
81・・・外筒部
82・・・スライドロッド部
83・・・ガイド凹部
84・・・リング部
91・・・軸部
92・・・支持部

Claims (3)

  1. 作業用足場を備えるトラックの荷台であって、
    高さ方向に2段に分割されていると共に、下段煽り板と当該下段煽り板にヒンジを介して軸着された上段煽り板とを有する、前記荷台の前後方向に沿って配置される側方煽りと、
    前記荷台の積載面に対して垂直に起立した起立姿勢で前記上段煽り板を保持可能な保持具と、
    前記下段煽り板に設けられ、前記保持具による保持が解除された際に前記上段煽り板が起立姿勢から水平姿勢まで展開した時点で前記上段煽り板の外面と当接し、前記上段煽り板の内面が水平な作業用足場となるように当該上段煽り板を水平姿勢に支持する支持具と、
    前記荷台の上方に親綱を張設するための伸縮自在な伸縮支柱と、
    を備え、
    前記伸縮支柱は、前記荷台に固定される外筒部と前記外筒部に対して挿抜自在なロッド部とを有し、前記荷台の内側であって且つ当該荷台の四隅に設置され
    前記荷台の前方側面には、当該荷台に作業者が出入り可能とする出入り扉が設けられており、
    前記出入り扉は、前記側方煽りの前方に連設されると共に前記荷台の上下方向に沿ったヒンジ軸を有するヒンジによって回動自在となっており、且つ、閉じた状態における前記出入り扉のうち前記荷台の前方側に位置する方の端部に前記ヒンジが設けられている、
    トラックの荷台。
  2. 前記支持具は、前記下段煽り板の外面に回動自在に軸支されており、
    前記上段煽り板の外面には、当該上段煽り板が起立姿勢から水平姿勢まで展開した時点で前記支持具と係合することで前記支持具の回動を規制するずれ止め部材が取り付けられている、
    請求項1に記載のトラックの荷台。
  3. 前記ロッド部が前記外筒部に収容された収縮状態において、当該ロッド部の上端の高さが、前記起立姿勢に保持された状態における前記上段煽り板の上端の高さよりも低い、
    請求項1又は2に記載のトラックの荷台。
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