JP2016022958A - 梱包用部材及びその製造方法並びに包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 比較的安価であるポリオレフィン系樹脂フィルムを用いたとしても、張力を利用して梱包物を好適に支持できる梱包用部材を提供する。【解決手段】 基材11と、基材11に接着され、張力を利用して梱包物を支持するポリオレフィンフィルム12と、を具備する梱包用部材10であって、ポリオレフィンフィルム12は多層構造からなり、内部層17と、内部層17の一方面側に配された第1外層18と、内部層17の他方面側に配された第2外層19と、を具備し、内部層17の厚さ(Tin)は、第1外層18及び第2外層19のそれぞれの厚さ(Tout1,Tout2)に比べて1.5倍以上である。【選択図】 図3

Description

本発明は、梱包用部材及びその製造方法並びに包装容器に関する。
従来、需要者への商品輸送の際には、包装容器内での該商品のズレを防止するため、例えば外箱に発泡スチロールやエアパッキン等の緩衝材を多量に詰めその中に商品を埋没させていた。商品の性質(精密機器や割れ物等)によっては、商品の容量に比べて極めて大容量の緩衝材や外箱が使用されることが多く、このため省資源化の観点で不利であり、コストも嵩みやすかった。
ここで、輸送物を安全に輸送・保管することや省資材化を図ること等を目的として、少なくとも2個に分割された容器本体の各分割面に、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーやポリエチレン系エラストマー等からなる弾性フィルムを接合し、これらの弾性フィルムの間で梱包物を狭持する包装容器が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−087469号公報
しかしながら、ポリウレタン系樹脂は、ポリエチレン系樹脂に代表されるポリオレフィン系樹脂に比べて高価になりやすく、そのようなポリウレタン系樹脂を弾性フィルムに用いる特許文献1の包装容器は低コスト化の面で改善の余地があった。
一方、特許文献1には、ポリエチレン系樹脂を弾性フィルムに用いてもよい旨が記載されている。しかし、ポリオレフィン系樹脂からなるフィルムは、ポリウレタン系樹脂からなるフィルムに比べて一般的に伸びにくく、このような性質に関して特許文献1では何ら考慮されていなかった。このため特許文献1では、ポリエチレン系樹脂を弾性フィルムとして用い梱包物を挟持させた場合、該弾性フィルムがすぐに開裂する問題が生じるおそれがあった。
尚、このような問題は、弾性フィルムの間で梱包物を狭持させる包装容器だけではなく、弾性フィルムを梱包物に押しつけたときに生じる該弾性フィルムの張力を利用してその梱包物を支持する包装容器において、同様に存在するものである。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、比較的安価であるポリオレフィン系樹脂フィルムを用いたとしても、張力を利用して梱包物を好適に支持できる梱包用部材及びその製造方法並びに包装容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、基材と、前記基材に接着され、張力を利用して梱包物を支持するポリオレフィンフィルムと、を具備する梱包用部材であって、前記ポリエチレンフィルムは多層構造からなり、内部層と、前記内部層の一方面側に配された第1外層と、前記内部層の他方面側に配された第2外層と、を具備し、前記内部層の厚さは、前記第1外層及び前記第2外層のそれぞれの厚さに比べて1.5倍以上であることを特徴とする梱包用部材にある。
かかる態様によれば、張力を利用して梱包物を支持するためのフィルムに従来採用されることが多かった樹脂(例えばポリウレタン系樹脂)に比べ、安価になりやすいポリオレフィン系樹脂を用い、該フィルムを構成することができる。しかも、そのポリオレフィンフィルムが所定の多層構造であるため、ポリオレフィンフィルムを梱包物に押し付けたときの該フィルムの耐開裂性の向上を図ることができる。よって、通常使用範囲内においてポリオレフィンフィルムがすぐに開裂する事態を防止できる。
ここで、前記第1外層、前記内部層及び前記第2外層は、何れも密度が0.850g/cm〜0.945g/cmであることが好ましい。この場合、非結晶構造のポリオレフィン系エラストマーによるポリオレフィンフィルムについて、その開裂をより防止できる。
また、前記内部層は、密度が0.890g/cm以下であり、かつ前記第1外層及び前記第2外層よりも低密度であることが好ましい。この場合、非結晶構造のポリオレフィン系エラストマーによるポリオレフィンフィルムについて、そのポリオレフィンフィルムの開裂を更に防止できる。
また、前記ポリエチレンフィルムは少なくとも、前記基材の中央部を介した一対の対向部分において、加熱溶着されていることが好ましい。これによれば、ポリオレフィンフィルムを基材に容易かつ確実に接着でき、しかも梱包物を支持する多様な態様を実現しやすい上記の梱包用部材を提供できる。
上記課題を解決する本発明の他の態様は、張力によって梱包物を支持するためのポリエチレンフィルムを基材に接着する工程を有する梱包用部材の製造方法であって、前記ポリエチレンフィルムとして、内部層と、前記内部層の一方面側に配された第1外層と、前記内部層の他方面側に配された第2外層と、を含み、かつ前記内部層の厚さが前記第1外層及び前記第2外層のそれぞれの厚さに比べて1.5倍以上であるものを用いることを特徴とする梱包用部材の製造方法にある。
かかる態様によれば、張力を利用して梱包物を支持するためのフィルムに従来採用されることが多かった樹脂(例えばポリウレタン系樹脂)に比べ、安価になりやすいポリオレフィン系樹脂を用い、該フィルムを構成して梱包用部材を製造することができる。しかも、そのポリオレフィンフィルムが所定の多層構造であるため、ポリオレフィンフィルムを梱包物に押し付けたときの該フィルムの耐開裂性の向上を図ることができる。よって、通常使用範囲内においてポリオレフィンフィルムがすぐに開裂する事態を防止できる梱包用部材の製造方法を提供できる。
ここで、前記ポリエチレンフィルムを少なくとも、前記基材の中央部を介した一対の対向領域において、加熱溶着することが好ましい。これによれば、ポリオレフィンフィルムを基材に容易かつ確実に接着でき、しかも梱包物を支持する多様な態様を実現しやすい上記の梱包用部材の製造方法を提供できる。
上記課題を解決する本発明の更に他の態様は、上記の何れかに記載の梱包用部材と、前記梱包用部材を収容可能な包装部材と、を具備することを特徴とする包装容器にある。かかる態様によれば、上記の梱包用部材を具備するため、比較的安価になりやすい包装容器となる。しかも、包装容器における梱包用部材のポリオレフィンフィルムが所定の多層構造であるため、ポリオレフィンフィルムを梱包物に押し付けたときの該フィルムの耐開裂性の向上を図ることができる。よって、通常使用範囲内においてポリオレフィンフィルムがすぐに開裂する事態を防止できる。
実施形態1に係る梱包用部材の構成例を示す分解斜視図。 実施形態1に係る包装容器の構成例を示す斜視図。 実施形態1に係る弾性フィルムの構成例を示す断面図。 他の実施形態に係る包装容器の構成例を示す斜視図。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る梱包用部材の構成例を示す分解斜視図であり、図2は、図1の梱包用部材を具備する本実施形態に係る包装容器の構成例を示す斜視図である。
図示するように、梱包用部材10は、基材11と、この基材11に接着され、張力によって梱包物Pを支持するポリオレフィンフィルム12と、を具備している。
基材11としては、例えば紙製段ボールを用いることができる。これによれば、ポリオレフィンフィルム12を基材11に容易に熱溶着できる。ただし、基材11の種類は上記の例に限定されず、パスコ等の特殊硬質繊維ボード、PP(ポロプロピレン)やPC(ポリカーボネート)等からなるプラ段、及びPE(ポリエチレン)、PS(ポリスチレン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)等の各種樹脂材料からなるものなども使用可能である。
すなわち、基材11が、紙製段ボールや特殊硬質繊維ボードである場合、ポリオレフィンフィルム12を加熱によって多孔性の基材11にしみ込ませ、これにより両者を容易に接着できる。また、基材11がプラ段や各種樹脂材料からなるものであっても、有機溶剤等の接着剤を必要に応じて併用しつつ、熱溶着を主としてポリオレフィンフィルム12を接着できる。ポリオレフィンフィルム12の基材11への接着に関しては、上記の他、基材11にコーティングした熱溶着可能な各種樹脂材料を介してポリオレフィンフィルム12を接着してもよいし、ポリオレフィンフィルム12のうち基材11に接着される側の層(図3に示す第1外層18や第2外層19)自体に接着性を付与するようにしてもよい。ポリオレフィンフィルム12自体に接着性を付与するには、その原料となるポリオレフィン系樹脂に熱相溶性のあるカルボキシル基、水酸基及びカルボン酸基等の極性基を持つ樹脂材料(例えばEVA;エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)や各種接着性ポリエチレン(例えばアドマー(登録商標))等を配合し、上記の第1外層18や第2外層19を製造するようにすればよい。
しかも、張力を利用して梱包物を支持するフィルムに従来採用されることが多かった樹脂(例えばポリウレタン系樹脂)のフィルムの場合には、オレフィン系樹脂からなる基材に対して熱溶着が困難であったが、本実施形態のポリオレフィンフィルム12であれば、極性基を有さないポリオレフィン樹脂からなる基材とも熱相溶性があるので、そのようなオレフィン系樹脂からなる基材に対しても熱溶着することが可能である。
このような基材11の厚さは、その材質にもよるが、折り曲げ可能な程度に平板状を有していればよく、本発明の要旨を変更しない範囲において制限されない。基材11の形状も、本発明の要旨を変更しない範囲において制限されず、例えば正方形状、長方形状及び円形状の何れも採用できるが、ここでは角が面取りされた略長方形状が採用されている。
基材11の一方面側では、その中央部13を介した一対の対向領域が、ポリオレフィンフィルム12との接着部14とされている。ここでは基材11の短辺方向両端位置で長辺に沿って接着部14が配されており(図1及び図2に示す破線)、この接着部14においてポリオレフィンフィルム12が熱溶着されている。尚、梱包用部材10における接着部は、基材11の短辺に沿っては配されておらず、つまりポリオレフィンフィルム12は、基材11の短辺に沿っては熱溶着されていない。
上記の接着部14よりもやや中央部13側に、長辺に沿って第1折曲部15a(図1に示す一点鎖線)が設けられている。すなわち、基材11の短辺方向両端側(第1折曲部15aを介した接着部14側)が、第1折曲部15aを基点として折り曲げ可能な第1フラップ部16aとして機能するようになっている。上記のように、ポリオレフィンフィルム12は基材11の短辺に沿っては熱溶着されていないので、第1折曲部15aを基点として第1フラップ部16aを折り曲げることにより、基材11の短辺側で基材11及びポリオレフィンフィルム12の間に隙間を生じさせることができる。
このように生じた隙間から、基材11の中央部13に梱包物Pを導入することができる。第1フラップ部16aは、第1折曲部15aを基点として反対方向にも折り曲げ可能とされており、上記のように梱包物Pを導入後に第1フラップ部16aを反対方向に折り曲げることでポリオレフィンフィルム12を梱包物Pに押し付け、これにより引き伸ばされるポリオレフィンフィルム12の張力を利用し、梱包物Pを支持できる。
尚、基材11には、上記の第1折曲部15aに交わるように、その短辺に沿って、中央部13を介した一対の第2折曲部15b(図1及び図2に示す二点鎖線)が更に設けられている。すなわち、基材11の短辺方向両端側のみならず、基材11の長辺方向両端側も第2折曲部15bを基点として折り曲げ可能となっており、これが第2フラップ部16bとして機能するようになっている。第1折曲部15aを基点として第1フラップ部16aを折り曲げた後、この第1折曲部15aに交わる第2折曲部15bを基点として第2フラップ部16bを更に折り曲げれば、第1フラップ部16aの折れ戻りが防止され、梱包物Pに対するポリオレフィンフィルム12の張力が意図せず解除されることが防止される。ただし第2折曲部15bや第2フラップ部16bは省略可能である。
このように梱包物Pを支持させた梱包用部材10は、これを該梱包用部材10とは別体である包装部材20に収容し、包装容器1とすることができる。梱包物Pを輸送する際、梱包用部材10を更に包装部材20に収容することで、梱包物Pをより保護できる。
包装部材20としては、例えば代表的には段ボール箱型のものを用いることができる。このような包装部材20に梱包用部材10を収容するには、包装部材20の一方側の開口を閉じるとともに、他方側の開口21を介して該包装部材20に梱包用部材10を入れ、包装部材20に一体に形成されているフラップ22等によって、必要に応じて上記の開口21に蓋をすればよい。蓋部材を別体に設け、この蓋部材で開口21に蓋をすることも可能である。
包装部材20の形状や大きさは、梱包用部材10を収容可能であることが必要であり、加えて、包装部材20内での梱包用部材10のズレを防止する観点から、該梱包用部材10の形状や大きさに適合したもの、特にここでは、梱包用部材10の第1フラップ部16a及び第2フラップ部16bを折り曲げた状態における該梱包用部材10の中央部13に適合した形状や大きさであることが好ましい。また、包装部材20の材質も、梱包物Pを輸送する上で好適なものを適宜選択可能であり、例えば紙製材料や樹脂材料(PP、PS、PET等)が使用できるが、上記の例に限定されない。
以上のような梱包用部材10において、本実施形態で採用されているようなポリオレフィンフィルム12は、張力を利用して梱包物を支持するフィルムに従来採用されることが多い樹脂(例えばポリウレタン系樹脂)のフィルムに比べ、安価なものである。しかも、そのポリオレフィンフィルム12が所定の多層構造であるため、ポリオレフィンフィルム12を梱包物に押し付けたときの該ポリオレフィンフィルム12の耐開裂性の向上を図ることができる。よって、通常使用範囲内においてポリオレフィンフィルム12がすぐに開裂する事態を防止できる。
図3は、本実施形態の梱包用部材10で採用されているポリオレフィンフィルム12の断面図である。図示するように、ポリオレフィンフィルム12は、多層構造からなり、内部層17と、内部層17の一方面側に配された第1外層18と、内部層17の他方面側に配された第2外層19と、を具備し、かつ内部層17の厚さが、第1外層18及び第2外層19のそれぞれの厚さに比べて1.5倍以上である。すなわち、ポリオレフィンフィルム12は、内部層17や第1外層18及び第2外層19が、下記式(1)及び(2)の何れの厚さ関係も満たすものである。
in ≧ Tout1 × 1.5 ・・・ (1)
in ≧ Tout2 × 1.5 ・・・ (2)
(式中、Tin;内部層17の厚さ、Tout1;第1外層18の厚さ、Tout2;第2外層19の厚さ、である。)
内部層17の厚さが、第1外層18又は第2外層19の何れかの厚さよりも1.5倍未満であると、ポリオレフィンフィルム12の耐開裂性の向上を図ることができない。一方、内部層17の厚さが第1外層18や第2外層19に対して厚すぎるポリオレフィンフィルムは、その製造が困難となりやすい。
従って、内部層17の厚さは、第1外層18及び第2外層19のそれぞれの厚さに比べて2.0倍以上であることが好ましく、また、内部層17の厚さは、第1外層18及び第2外層19のそれぞれの厚さに比べて5.0倍未満であることが好ましい。内部層17の厚さが上記の範囲内であることにより、ポリオレフィンフィルム12の耐開裂性の向上を図ることができるため、比較的安価であるオレフィン系樹脂フィルムを用いたとしても、通常使用範囲内において張力を利用して梱包物を好適に支持できる。
このようなポリオレフィンフィルム12の総厚は、20μm〜200μmであることが好ましく、40μm〜100μmであることがより好ましい。このような薄膜であっても、本実施形態のポリオレフィンフィルム12であれば、耐開裂性の向上を図ることができる。ただし、ポリオレフィンフィルム12の総厚や好ましい範囲は上記の例に制限されず、梱包物Pの形状、大きさ及び内容等に応じて適宜選択することが可能である。
ここで、ポリオレフィンフィルム12の各層は、例えば超低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン及び中密度ポリエチレンからなる群の少なくとも一種を選択して構成することができる。具体的に、第1外層18、内部層17及び第2外層19は、その密度を0.850g/cm〜0.945g/cmとすることができる。
本実施形態では、第1外層18、内部層17及び第2外層19の何れも、密度が0.870g/cm〜0.910g/cmである超低密度ポリエチレンから構成されている。この場合、ポリオレフィンフィルムの開裂をより防止できるので、好ましい態様である。より好ましい態様では、第1外層18、内部層17及び第2外層19の何れも、密度が0.880g/cm〜0.905g/cmである超低密度ポリエチレンから構成することができる。
更に、ここでの内部層17は、密度が0.890g/cm以下であり、かつ第1外層18及び第2外層19よりも低密度とされている。この場合、ポリオレフィンフィルム12の開裂を更に防止できる。これらを踏まえると、ポリオレフィンフィルム12の耐開裂性の観点からは、内部層17は密度0.870g/cm以上0.890g/cm以下の範囲、第1外層18及び第2外層19は密度0.890g/cmより大きく0.910g/cm以下の範囲で選択するのが好ましい。
また、低コストの観点からは、ポリオレフィンフィルム12としては、例えばエチレンCから構成されるポリエチレンフィルムを用いることができる。ただし、上記の例に限定されず、プロピレンC、ブテンC8、ペンテンC10、ヘキセンC12、ヘプテンC14、オクテンC16等、一般式C2nで表されるオレフィン系モノマーから構成される樹脂(オレフィン系樹脂)からなるものであればよく、更には、このようなオレフィン系樹脂を主成分(例えば80質量%以上)とするものであればよい。このようなオレフィン系樹脂は、張力を利用して梱包物を支持するフィルムに従来採用されることが多かった樹脂(例えばポリウレタン系樹脂)のフィルムに比べ、安価なものである。
ポリオレフィンフィルム12としては、上記のオレフィン系モノマーを2種以上用いた共重合体として構成したものを用いてもよい。このような共重合体に例としては、エチレンと、エチレン以外の上記のオレフィン系モノマーと、が挙げられる。ポリオレフィンフィルム12がこのような共重合体として構成されたものである場合、各モノマーの配合比は制限されず、またモノマー配列も制限されない。尚、ポリオレフィンフィルム12は、市販品を原料として構成することもできる。
ポリオレフィンフィルム12は、第1外層18や第2外層19と内部層17との間や、第1外層18や第2外層19よりも外側に、他の層を有していてもよいが、かかる他の層がポリオレフィン樹脂を主成分としその密度が0.850g/cm〜0.945g/cmである限り、内部層17や第1外層18及び第2外層19の何れかに含まれる。例えば、内部層17に隣接して、ポリオレフィン樹脂を主成分としその密度が0.870g/cm〜0.890g/cmである他の層を含む場合、かかる他の層は内部層17に含まれる。また、第1外層18や第2外層19に隣接して、ポリオレフィン樹脂を主成分としその密度が0.890g/cmより大きく0.910g/cm以下である他の層を含む場合、かかる他の層は第1外層18や第2外層19に含まれる。
ポリオレフィンフィルム12では、内部層17や第1外層18及び第2外層19のそれぞれは、単層に制限されず複数層であってもよい。各層の構成材料は、1種単独に制限されず2種以上の異なる材料を併用してもよい。
第1外層18及び第2外層19は、互いに同一構成(膜厚や構成材料等)とすることができる。この場合、製造誤差等の許容できる程度の差異を限度として、実質的に同一構成であればよい。ただし、第1外層18及び第2外層19の構成は同一に制限されず、互いに異ならせても構わない。従って、例えば第1外層18の膜厚を1.0とすると、本発明の要旨の範囲内であれば、第2外層19の膜厚が0.3以上1.0未満の範囲で薄くても、第2外層19の膜厚が1.0より大きく3.0以下の範囲で厚くても問題ない。同様に、例えば第1外層18の密度を1.0とすると、本発明の要旨の範囲内であれば、第2外層19の密度が0.9以上1.0未満の範囲で低密度でも、第2外層19の膜厚が1.0より大きく1.1以下の範囲で高密度でも問題ない。
尚、第1外層18及び第2外層19は、互いに内部層17を介して上下の位置反転が可能である。すなわち、梱包物P側に第1外層18側が位置するようにされていてもよく、梱包物P側に第2外層19側が位置するようにされていてもよい。
また、梱包物Pの品質や物性を保持するために、必要に応じて、ポリオレフィンフィルム12に消臭性、防黴性、抗菌性、防錆性、防曇性、遮光性又は静電気防止性等を付与することができる。ポリオレフィンフィルム12にこのような特性を付与するには、例えば、内部層17、第1外層18及び第2外層19の少なくとも何れかの層の製造にあたり所定の消臭剤、防黴剤、抗菌剤、防錆剤、防曇剤、遮光剤又は静電気防止剤等を配合したり、ポリオレフィンフィルム12の表面に所定の消臭層、防黴層、抗菌層、防錆層、防曇層、遮光層又は静電気防止層を積層したりするようにすればよい。これらは二種以上を組み合わせることもできる。
以上説明した梱包用部材10を製造する方法、すなわち張力によって梱包物Pを支持するためのポリオレフィンフィルム12を基材11に接着する工程を有する梱包用部材10を製造する方法は、以下のとおりである。すなわち、ポリオレフィンフィルム12として、内部層17と、内部層17の一方面側に配された第1外層18と、内部層17の他方面側に配された第2外層19と、を含み、かつ内部層17の厚さが第1外層18及び第2外層19のそれぞれの厚さに比べて1.5倍以上であるものを用いればよい。
上記のように、基材11が紙製段ボールや特殊硬質繊維ボードである場合、ポリオレフィンフィルム12を加熱によって多孔性の基材11にしみ込ませ、これにより両者を容易に接着できる。また、基材11がプラ段や各種樹脂材料からなるものであっても、有機溶剤等の接着剤を必要に応じて併用しつつ、熱溶着を主としてポリオレフィンフィルム12を接着できる。ポリオレフィンフィルム12の基材11への接着部14は、梱包用部材10の態様にもよるが、少なくとも、基材11の中央部13を介した一対の対向領域とすることができる。
ポリオレフィンフィルム12を基材11に熱溶着する際の各種条件(温度、時間及び圧力等)は、好適な態様を実験等により定め、それを用いればよい。一例としては、ポリオレフィンフィルム12の融点以上の所定温度まで昇温可能な昇温装置を用い、又はこれに室温以下の所定温度まで冷却可能な冷却装置を組み合わせ、ポリオレフィンフィルム12を基材11に押圧しながら該ポリオレフィンフィルム12を加熱し、その後にこれを放熱させることで、梱包用部材10を製造することが可能である。
以下、実施例を示して本発明をより具体的に説明する。
[実施例1]
上記の実施形態1に係る梱包用部材10を作製した。ここでは、ポリオレフィンフィルム12の内部層17の原料として、エチレン−オクテンブロックコポリマー(密度0.888,MeltIndex1.0)を用いた。また、ポリオレフィンフィルム12の第1外層18及び第2外層19の原料として、エチレン−オクテン共重合体(密度0.902,MeltIndex1.0)を用いた。そして、第1外層18、内部層17及び第2外層19の膜厚比が1:2:1となるように、総厚を40μmとしてポリオレフィンフィルム12を構成した。基材11としては紙製段ボールを用い、ポリオレフィンフィルム12を基材11の接着部14において熱溶着した。
[実施例2]
第1外層18及び第2外層19の密度を表1のように調節した以外は、実施例1と同様の手法により、梱包用部材10を作製した。
[実施例3]
第1外層18、内部層17及び第2外層19の膜厚比を表1のように調節した以外は、実施例1と同様の手法により、梱包用部材10を作製した。
[比較例1]
ポリオレフィンフィルムを表1の構成とし、梱包用部材を作製した。
[試験例]
実施例1〜3及び比較例1の梱包用部材を用い、ポリオレフィンフィルムによる張力を利用して多種の梱包物の支持を試みた。通常使用範囲内において、梱包物の種類によらず梱包物を好適に支持できる場合は◎、梱包物を概ね支持できる場合は○、ポリオレフィンフィルムがすぐに開裂する場合を×とした。表1に結果を示す。
Figure 2016022958
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上記の梱包用部材10では、ポリオレフィンフィルム12が基材11に接着される接着部14が、基材11に対して梱包物Pが導入される面側に設けられているが、上記の例に制限されない。基材11に対して梱包物Pが導入される面側とは反対面側に接着部が設けられていても、すなわち、基材11の短辺よりも長いポリオレフィンフィルム12が用いられ、基材11の短辺両端においてポリオレフィンフィルム12が折り返された上で基材11に熱溶着されても構わない。
上記の梱包用部材10では、ポリオレフィンフィルム12は、基材11の中央部13を介した一対の対向領域において加熱溶着されているが、ポリオレフィンフィルム12が加熱溶着される一対の接着部14は互いに平行である必要はない。本発明の要旨を変更しない範囲において、接着部14がハの字状に設けられていても、これは一対の接着部14に含まれる。
ここで、図4は、他の実施形態に係る梱包用部材を具備する包装容器の構成例を示す斜視図である。
図4の包装容器1Aでは、梱包用部材10Aの基材11Aの中央部13に開口30が形成されており、この開口30の縁部31において該開口30を囲むように、ポリオレフィンフィルム12との接着部14が形成されている。ポリオレフィンフィルム12は、この接着部14において熱溶着されている。
そして、包装部材20A側にもポリオレフィンフィルム12が設けられている。すなわち、包装部材20A内の中ほどに、基材11としての中板32が別体に配されて、この中板32の中央部33に開口34が形成されており、この開口34の縁部35において該開口34を囲むように、ポリオレフィンフィルム12との接着部36が形成されている。ポリオレフィンフィルム12は、この接着部36において熱溶着されている。尚、中板32は、包装部材20Aや基材11Aと同種の材料等を用いた構成とすることができる。
このような包装容器1Aによれば、ポリオレフィンフィルム12の張力を利用して梱包物を挟持することができるため、実施形態1の梱包用部材10と比べ、輸送時の衝撃や振動から梱包物を保護しやすくなる。ポリオレフィンフィルム12の使用量は実施形態1よりも増えるものの、それでも、張力を利用して梱包物を支持するためのフィルムに従来採用されることが多かった樹脂(例えばポリウレタン系樹脂)のフィルムを用いた場合と比べ、安価になりやすい。
包装容器1Aでは、ポリオレフィンフィルム12が、基材11の中央部13(中板32の中央部33)を介した二対の対向領域(開口30,34を介して十字に対向する領域)において加熱溶着されている。ただし、上記の例に限定されず、ポリオレフィンフィルム12は、少なくとも、基材11の中央部13を介した一対の対向領域(中板32の中央部33)において加熱溶着されていればよい。開口30,34を介する各接着部14,36同士を連続して設けることも可能である。各接着部14,36は、梱包物側が位置する側に設けられていても、かかる側とは反対側に設けられていても構わない。
その他、本発明は広く梱包用部材及びその製造方法並びに包装容器を対象としたものであり、張力を利用して梱包物を支持する梱包用部材及びその製造方法並びに包装容器に好適に適用できる。
1,1A 包装容器、 10,10A 梱包用部材、 11,11A 基材、 12 ポリオレフィンフィルム、 13 中央部、 14 接着部、 15a 第1折曲部、 15b 第2折曲部、 16a 第1フラップ部、 16b 第2フラップ部、 17 内部層、 18 第1外層、 19 第2外層、 20,20A 包装部材、 21 開口、 22 フラップ、 30 開口、 31 縁部、 32 中板、 33 中央部、 34 開口、 35 縁部、 36 接着部
上記課題を解決する本発明の態様は、紙製である基材と、前記基材に加熱溶着され、張力を利用して梱包物を支持するポリオレフィンフィルムと、を具備する梱包用部材であって、前記ポリエチレンフィルムは多層構造からなり、内部層と、前記内部層の一方面側に配された第1外層と、前記内部層の他方面側に配された第2外層と、を具備し、前記内部層の厚さは、前記第1外層及び前記第2外層のそれぞれの厚さに比べて1.5倍以上であり、前記第1外層及び前記第2外層は、エチレン−オクテン共重合体からなることを特徴とする梱包用部材にある。
かかる態様によれば、張力を利用して梱包物を支持するためのフィルムに従来採用されることが多かった樹脂(例えばポリウレタン系樹脂)に比べ、安価になりやすいポリオレフィン系樹脂を用い、該フィルムを構成することができる。しかも、そのポリオレフィンフィルムが所定の多層構造であるため、ポリオレフィンフィルムを梱包物に押し付けたときの該フィルムの耐開裂性の向上を図ることができる。よって、通常使用範囲内においてポリオレフィンフィルムがすぐに開裂する事態を防止できる。その上、ポリオレフィンフィルムを、紙製である基材に容易かつ確実に熱溶着できる。これらにより、比較的安価であるポリオレフィン系樹脂フィルムを用いたとしても、張力を利用して梱包物を好適に支持できる梱包用部材を提供することができる。
また、前記内部層は、密度が0.890g/cm以下であり、前記第1外層及び前記第2外層は、密度が0.890g/cm より大きく0.905g/cm 以下であることが好ましい。この場合、非結晶構造のポリオレフィン系エラストマーによるポリオレフィンフィルムについて、そのポリオレフィンフィルムの開裂を更に防止できる。
また、前記ポリエチレンフィルムは、前記基材の中央部を介した一対の対向領域において、加熱溶着されており、前記基材は、前記ポリオレフィンフィルムが加熱溶着された溶着部よりも中央部側に折曲部を有しており、前記折曲部を基点として該基材における前記溶着部側が折り曲げ可能とされていることが好ましい。
また、前記ポリオレフィンフィルムの総厚は、40〜200μmであることが好ましい。また、前記内部層の厚さは、前記第1外層及び前記第2外層のそれぞれの厚さに比べて2倍以下であることが好ましい。
上記課題を解決する本発明の他の態様は、張力によって梱包物を支持するためのポリエチレンフィルムを基材に加熱溶着する工程を有する梱包用部材の製造方法であって、前記基材として紙製であるものを用い、前記ポリエチレンフィルムとして、内部層と、前記内部層の一方面側に配された第1外層と、前記内部層の他方面側に配された第2外層と、を含み、かつ前記内部層の厚さが前記第1外層及び前記第2外層のそれぞれの厚さに比べて1.5倍以上であり、前記第1外層及び前記第2外層は、エチレン−オクテン共重合体からなるものを用いることを特徴とする梱包用部材の製造方法にある。
かかる態様によれば、張力を利用して梱包物を支持するためのフィルムに従来採用されることが多かった樹脂(例えばポリウレタン系樹脂)に比べ、安価になりやすいポリオレフィン系樹脂を用い、該フィルムを構成して梱包用部材を製造することができる。しかも、そのポリオレフィンフィルムが所定の多層構造であるため、ポリオレフィンフィルムを梱包物に押し付けたときの該フィルムの耐開裂性の向上を図ることができる。よって、通常使用範囲内においてポリオレフィンフィルムがすぐに開裂する事態を防止できる。その上、ポリオレフィンフィルムを、紙製である基材に容易かつ確実に熱溶着できる。これらにより、比較的安価であるポリオレフィン系樹脂フィルムを用いたとしても、張力を利用して梱包物を好適に支持できる梱包用部材の製造方法を提供することができる。
上記課題を解決する本発明の更に他の態様は、上記の何れかに記載の梱包用部材と、前記梱包用部材を収容可能な包装部材と、を具備することを特徴とする包装容器にある。かかる態様によれば、上記の梱包用部材を具備するため、比較的安価になりやすい包装容器となる。しかも、包装容器における梱包用部材のポリオレフィンフィルムが所定の多層構造であるため、ポリオレフィンフィルムを梱包物に押し付けたときの該フィルムの耐開裂性の向上を図ることができる。よって、通常使用範囲内においてポリオレフィンフィルムがすぐに開裂する事態を防止できる。その上、ポリオレフィンフィルムを、紙製である基材に容易かつ確実に熱溶着できる。これらにより、比較的安価であるポリオレフィン系樹脂フィルムを用いたとしても、張力を利用して梱包物を好適に支持することができる。
基材11としては、例えば紙製段ボールを用いることができる。これによれば、ポリオ
レフィンフィルム12を基材11に容易に熱溶着できる
すなわち、基材11が、紙製段ボールである場合、ポリオレフィンフィルム12を加熱によって多孔性の基材11にしみ込ませ、これにより両者を容易に接着できる
上記課題を解決する本発明の態様は、紙製である基材と、前記基材に加熱溶着され、張力を利用して梱包物を支持するポリオレフィンフィルムと、を具備する梱包用部材であって、前記ポリエチレンフィルムは多層構造からなり、内部層と、前記内部層の一方面側に配された第1外層と、前記内部層の他方面側に配された第2外層と、を具備し、前記内部層の厚さは、前記第1外層及び前記第2外層のそれぞれの厚さに比べて1.5倍以上であり、前記内部層は、前記第1外層及び前記第2外層よりも低密度なポリオレフィンからなり、前記第1外層及び前記第2外層は、エチレン−オクテン共重合体からなることを特徴とする梱包用部材にある。
上記課題を解決する本発明の他の態様は、張力によって梱包物を支持するためのポリオレフィンフィルムを基材に加熱溶着する工程を有する梱包用部材の製造方法であって、前記基材として紙製であるものを用い、前記ポリオレフィンフィルムとして、内部層と、前記内部層の一方面側に配された第1外層と、前記内部層の他方面側に配された第2外層と、を含み、かつ前記内部層の厚さが前記第1外層及び前記第2外層のそれぞれの厚さに比べて1.5倍以上であり、前記内部層は、前記第1外層及び前記第2外層よりも低密度なポリオレフィンからなり、前記第1外層及び前記第2外層は、エチレン−オクテン共重合体からなるものを用いることを特徴とする梱包用部材の製造方法にある。

Claims (7)

  1. 基材と、
    前記基材に接着され、張力を利用して梱包物を支持するポリオレフィンフィルムと、を具備する梱包用部材であって、
    前記ポリオレフィンフィルムは多層構造からなり、内部層と、前記内部層の一方面側に配された第1外層と、前記内部層の他方面側に配された第2外層と、を具備し、
    前記内部層の厚さは、前記第1外層及び前記第2外層のそれぞれの厚さに比べて1.5倍以上であること
    を特徴とする梱包用部材。
  2. 前記第1外層、前記内部層及び前記第2外層は、何れも密度が0.850g/cm〜0.945g/cmであること
    を特徴とする請求項1に記載の梱包用部材。
  3. 前記内部層は、密度が0.890g/cm以下であり、かつ前記第1外層及び前記第2外層よりも低密度であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の梱包用部材。
  4. 前記ポリオレフィンフィルムは少なくとも、前記基材の中央部を介した一対の対向領域において、加熱溶着されていること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の梱包用部材。
  5. 張力によって梱包物を支持するためのポリオレフィンフィルムを基材に接着する工程を有する梱包用部材の製造方法であって、
    前記ポリオレフィンフィルムとして、内部層と、前記内部層の一方面側に配された第1外層と、前記内部層の他方面側に配された第2外層と、を含み、かつ前記内部層の厚さが前記第1外層及び前記第2外層のそれぞれの厚さに比べて1.5倍以上であるものを用いること
    を特徴とする梱包用部材の製造方法。
  6. 前記ポリオレフィンフィルムを少なくとも、前記基材の中央部を介した一対の対向領域において、加熱溶着すること
    を特徴とする請求項5に記載の梱包用部材の製造方法。
  7. 請求項1〜4の何れか一項に記載の梱包用部材と、
    前記梱包用部材を収容可能な包装部材と、
    を具備することを特徴とする包装容器。
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