JP6111136B2 - 自己粘着性を有するプラスチック気泡シート及びその用途 - Google Patents
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Description
また、本発明者らは、オレフィンブロックコポリマーを用いることにより、自己粘着性層の粘着性の経時変化が少なく、高温下、低温下、高湿度、低湿度等の条件下においても長期にわたり粘着性が増したり、失われたりすることがないことも見出した。
1.多数の突起を有するキャップフィルム(Cf)の底面に、平坦なバックフィルム(Bf)を貼り付けることにより、気体が封入された多数の密閉室を有し、さらに前記キャップフィルム(Cf)を挟んで前記バックフィルム(Bf)の反対側の面にライナーフィルム(Lf)を有するプラスチック気泡シート(Ps)であって、
前記バックフィルム(Bf)又はライナーフィルム(Lf)のいずれか一方が、オレフィンブロックコポリマーを含む自己粘着性層(Ff)である自己粘着性プラスチック気泡シート。
2.前記自己粘着性層(Ff)同士を貼り合わせたときの粘着力が、400〜2000N/25mmの範囲内である1に記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
3.前記自己粘着性層(Ff)同士を貼り合わせた後、前記自己粘着性層(Ff)同士を剥す際に粘着力により前記自己粘着性層自体が破壊される1又は2に記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
4.前記自己粘着性層(Ff)中のオレフィンブロックコポリマーの割合が、50〜100重量%の範囲内である1〜3のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
5.前記自己粘着性層(Ff)が、さらに希釈樹脂を含むことを特徴とする1〜4のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
6.前記希釈樹脂が、ポリエチレンである5に記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
7.前記ポリエチレンが、低密度ポリエチレン(LDPE)である6に記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
8.前記ライナーフィルム(Lf)が、自己粘着性層(Ff)である1〜7のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
9.前記バックフィルム(Bf)及び/又はライナーフィルム(Lf)(Ff)が、手切れ性を有する層と積層されている1〜8のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
10.前記バックフィルム(Bf)、キャップフィルム(Cf)又はライナーフィルム(Lf)の少なくとも一層が可視光に対する隠蔽性を有する1〜9のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
11.1〜10のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シートの自己粘着性層同士を対向させ、該対向させた自己粘着性層の間に物品を配置し、該物品の周囲の互いに接触し得る該自己粘着性層の少なくとも一部を互いに圧着することで物品を衝撃から保護する包装資材。
12.1〜10のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シートの自己粘着性層の少なくとも一部を互いに圧着して所望のブロック形状にすることができる緩衝用充填資材。
13.1〜10のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シートの自己粘着性層を外側とし、開口部を残して袋状に加工した複数の袋の該自己粘着性層同士の少なくとも一部を圧着して繋げた連袋。
本発明の自己粘着性プラスチック気泡シート(以下、本発明の気泡シートという)は、多数の突起を有するキャップフィルム(Cf)の底面に、平坦なバックフィルム(Bf)を貼り付けることにより、気体が封入された多数の密閉室を有し、さらに前記キャップフィルム(Cf)を挟んで前記バックフィルム(Bf)の反対側の面にライナーフィルム(Lf)を有するプラスチック気泡シート(Ps)であって、
前記バックフィルム(Bf)又はライナーフィルム(Lf)の少なくとも一方が、オレフィンブロックコポリマーを含む自己粘着性層(Ff)であることを特徴とする。
オレフィンブロックコポリマーは、溶液法で製造され、狭い分子量分布を有している。
希釈樹脂の含有量は、所望の自己粘着性を発現する範囲内で適宜選択すればよい。
添加剤の含有量は、本発明の効果を損なわない範囲内であれば特に限定されない。
本発明の気泡シートの製造方法は特に限定されず、従来の三層構造のプラスチック気泡シートの製造において、自己粘着性層となるバックフィルム又はライナーフィルムの原料を、所定のものに変更すればよい。
自己粘着性層同士を圧着することで固定可能なので、テープ等の補助を必要とせずに物品を包装し、衝撃から物品を保護することができる。
キャップフィルム、バックフィルム及び自己粘着性層であるライナーフィルムからなる3層構造の気泡シートを製造し、自己粘着性を評価した。
キャップフィルム及びバックフィルム用の原料:
低密度ポリエチレン:日本ポリエチレン社製、LF441MD(MFR=2.0/d=0.924)
自己粘着性層用原料:
オレフィンブロックコポリマー:ダウ・ケミカル社製、INFUSE9507(MFR=5.0/d=0.866/mp.123℃、アクリル板に対する粘着力:4N/25mm)
JIS Z0237で規定されている粘着テープ・シート試験方法に準拠して評価を行った。
図3(b)に示すように、製造した気泡シートの自己粘着性層同士を対向させ、室温下、自己粘着性層の間に重さ1.3kgの本(260×185×t=35)を挟み、本の周囲の気泡シートに手で圧力を掛けて自己粘着性層同士を圧着し、圧着した部分の端を持って5分間振り続けたが、剥離しなかった。
実施例1で製造した自己粘着性層を有する気泡シートと、水素化スチレン・ブタジエン系共重合体(DYNARON4600P;JSR社製水素添加型熱可塑性エラストマー)70重量%及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)30重量%からなる自己粘着性層を有する気泡シート(比較例1)の、自己粘着力の経時的な変化を比較したグラフを図7に示す。
温度23℃、湿度25%の条件下で、気泡シートの自己粘着性層同士を貼り合わせ、0、7、14、20及び28日後に、(機器名)オートグラフAG−20kNXD(製造元会社名:株式会社島津製作所)を用い、180°剥離により、粘着力(N/25mm)を測定した。
実施例1で製造した気泡シートの自己粘着性層を金属メッキ面、ポリカーボネート樹脂面及びポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂面に粘着させ、3日間経過後に剥がしたときに糊残りが生じるか否かを確認した。
○:糊残り無し
×:糊残り有り
自己粘着性層を、INFUSE9507 80重量%及び低密度ポリエチレン(希釈樹脂):日本ポリエチレン社製、LF441MD(MFR=2.0/d=0.924)20重量%で製造した以外は、実施例1と同様に気泡シートを製造し、JIS Z0237の自己粘着力試験を行ったところ剥離しなかった。
本発明の気泡シートは、テープ等の補助が無くとも接着が可能な緩衝材、包装材、緩衝機能を有する封筒、開封防止用包装材、養生又は運搬用の表面保護材、断熱材等の緩衝、断熱機能を必要とする用途に好適である。
Cf キャップフィルム
Bf バックフィルム
Lf ライナーフィルム
Ff 自己粘着性層
Claims (12)
- 多数の突起を有するキャップフィルム(Cf)の底面に、平坦なバックフィルム(Bf)を貼り付けることにより、気体が封入された多数の密閉室を有し、さらに前記キャップフィルム(Cf)を挟んで前記バックフィルム(Bf)の反対側の面にライナーフィルム(Lf)を有するプラスチック気泡シート(Ps)であって、
前記バックフィルム(Bf)又はライナーフィルム(Lf)のいずれか一方が、オレフィンブロックコポリマーを含む自己粘着性層(Ff)であり、
前記自己粘着性層(Ff)同士を貼り合わせた後、前記自己粘着性層(Ff)同士を剥す際に粘着力により前記自己粘着性層自体が破壊される自己粘着性プラスチック気泡シート。 - 前記自己粘着性層(Ff)同士を貼り合わせたときの粘着力が、400〜2000N/25mmの範囲内である請求項1に記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
- 前記自己粘着性層(Ff)中のオレフィンブロックコポリマーの割合が、50〜100重量%の範囲内である請求項1又は2に記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
- 前記自己粘着性層(Ff)が、さらに希釈樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
- 前記希釈樹脂が、ポリエチレンである請求項4に記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
- 前記ポリエチレンが、低密度ポリエチレン(LDPE)である請求項5に記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
- 前記ライナーフィルム(Lf)が、自己粘着性層(Ff)である請求項1〜6のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
- 前記バックフィルム(Bf)及び/又はライナーフィルム(Lf)(Ff)が、手切れ性を有する層と積層されている請求項1〜7のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
- 前記バックフィルム(Bf)、キャップフィルム(Cf)又はライナーフィルム(Lf)の少なくとも一層が可視光に対する隠蔽性を有する請求項1〜8のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シート。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シートの自己粘着性層同士を対向させ、該対向させた自己粘着性層の間に物品を配置し、該物品の周囲の互いに接触し得る該自己粘着性層の少なくとも一部を互いに圧着することで物品を衝撃から保護する包装資材。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シートの自己粘着性層の少なくとも一部を互いに圧着して所望のブロック形状にすることができる緩衝用充填資材。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の自己粘着性プラスチック気泡シートの自己粘着性層を外側とし、開口部を残して袋状に加工した複数の袋の該自己粘着性層同士の少なくとも一部を圧着して繋げた連袋。
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