JP2016021153A - 通信システム - Google Patents

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岡澤 隆志
Takashi Okazawa
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Abstract

【課題】通信装置の省電力化を図りつつ、システムとして計時機能を動作させる。NIC側にて、供給されるクロックに応じたクロックカウントの計時方法を変更してNIC内部での時間管理を行う。【解決手段】省電力状態への移行を行うと判断をした際に通信システムから通信装置の省電力状態情報を受け、通信装置内の計時用のカウンタ経過情報を変更するカウンタ変更処理手段を有し、省電力状態から通常状態へ復帰した際には通信システム側と計時情報の整合を行う。【選択図】図8

Description

本発明は、通信システムに関する。
通信装置がLAN等のネットワークを介して他の通信装置と通信を行うために、ネットワークインターフェースカード(Network Interface Card(以下、NIC))を用いることが知られている。
ネットワークの代表的な規格として、イーサネット(登録商標)が知られている。そして、イーサネット規格に準拠したNICとして、10Mbps、100Mbps、1000Mbps等の複数の通信速度のいずれかを選択して通信可能なものが知られている。
また、通信装置には省電力化が求められており、通信装置が省電力モードで動作する際にNICの通信速度を低くすることで省電力化を図る技術が知られている(特許文献1参照)。
そして、省電力化を更に図るために、特許文献1のように通信速度を低くするだけでなく、通信装置が省電力モードで動作する際に通信装置の一部への電力供給を遮断する技術が知られている(特許文献2参照)。
NICは通信装置の一部であり、省電力状態においても動作が必要であることから、通信装置のメインCPUとは別のサブCPUによって動作する形態として実装されることが多い。またNICは、省電力状態においても、アラームサービス(ある特定機能を定期的時間の間隔やある時間で動作させること)を提供する必要があり、このためにはNIC内にて計時機能が必要である。
特開2001−154763号公報 特開2007−276341号公報
NICがサブCPUによって動作する実装形態において、必要機能しか持っていないNIC上の機能として、RTC(リアルタイムクロック)機能を持ち合わせていない。この場合には、省電力状態では時計機能へアクセスができない。
また、サブCPUのクロック数について、省電力状態における低下制御を行うことでさらなる省電力を図ることが行われる。この場合、クロックによるカウントアップ間隔が伸びることで、このクロック数に応じた時間の計時は実際に経過する時間が延びてしまう。つまりNICサブCPUのクロック数を変化させる前後で、NICだけでは正確に時間を刻むことができない。
本発明は、通信装置として、メインボードとNICサブCPUの構成における、NIC側の計時機能を比較的正確に行うことを可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の通信システムは、仮想ネットワークを構成可能なネットワーク上のハブ装置を介してネットワークに接続される通信装置を有し、システムの省電力制御を行うにあたり、通信装置の省電力制御を行う通信システムであって、
前記通信装置は、通信装置内に自身を制御するCPUを持ち、省電力状態への移行および復帰を行うと判断をした際に、前記通信システムから通信装置の省電力状態情報を受け、通信装置内の計時用のカウンタ経過情報を変更するカウンタ変更処理手段を持ち、省電力状態への移行や復帰を行う処理手段を持ち、省電力状態にある場合には前記カウンタ変更手段によって更新される内部の計時カウンタ情報を元に、登録された機能を呼び出して動作を行わせるアラームサービス機能を持ち、省電力状態から通常状態へ復帰した際には通信システム側と計時情報の整合を行うことを特徴とする。
本発明によれば、通信システムの省電力を行う過程で通信装置のさらなる省電力化を図り、通信装置が行うアラームサービスを確実に行うことを可能とする。
通信システムの構成を示すブロック図である。 画像形成装置1003の構成を示すブロック図である。 コントローラユニット1006の構成を示すブロック図である。 CPU2001が実行するプログラムを示すソフトウェア構成図である。 コントローラユニット1006のCPU2001が実行する動作を示すフローチャートである。 ネットワーク部2008のCPU301が実行する動作を示すフローチャートである。 コントローラユニット1006のCPU2001が実行するスリープ移行通知機能呼び出しの動作を示すフローチャートである。 ネットワーク部2008のCPU301が実行するリンクダウン処理の動作を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信装置を備える通信システムの構成を示すブロック図である。
図1において、通信システム1000は、画像の出力機能を有する画像形成装置1003と、コンピュータ端末としてのパーソナルコンピュータ(PC)1001及び1002を備える。また、これらはスイッチHUB1004を介してLAN(ローカルエリアネットワーク)1005に接続されている。
そして、画像形成装置1003は、画像形成装置1003のユーザが各種の操作を行うための操作部1010と、操作部1010からの指示に従って画像情報を読み取るスキャナ部1008と、画像データを用紙に印刷するプリンタ部1007とを有する。更に、画像形成装置1003は、操作部1010及びPC1002からの指示に基づいてスキャナ部1008及びプリンタ部1007を制御するコントローラユニット1006とを備える。
また、PC1001及び1002は、LAN1005を介して1ページ或いは複数ページの画像データを含む印刷ジョブを、画像形成装置1003に送信することができる。また、PC1001及び1002は、印刷ジョブ以外にも各種のコマンドを画像形成装置1003に送信することができる。また、PC1001及び1002は、画像形成装置1003だけではなく、LAN1005に接続される他の画像形成装置へ印刷ジョブを送信することも可能である。
図2は、図1の画像形成装置1003の構成を示すブロック図である。
図2において、スキャナ部1008は、原稿を載置する原稿台ガラス101と、原稿台ガラス101の所定位置に順次原稿を送る原稿自動送り装置142と、原稿台ガラス101の上に載置された原稿を主走査方向に露光走査する。そして、スキャナ部1008は、原稿照明ランプ102、走査ミラー103、原稿台ガラス101の下方に設置された走査ユニット147、走査ミラー103の反射光をCCDユニット106に向けて反射する走査ミラー104、105を備える。また、走査ユニット147の1/2の速度で副走査方向に走査する走査ユニット148と、走査ミラー105の反射光を受光して結像する結像レンズ107を備える。そして、結像された像を、例えば8ビットのデジタル画像信号に変換するCCDから構成された撮像素子108、及び撮像素子108を駆動するCCDドライバ109とを有するCCDユニット106とを備える。
コントローラユニット1006は、操作部1010からの指示が入力され、撮像素子108から出力された画像信号に基づいて画像データを生成することや、装置全体の制御を行う。詳細には、図3を用いて後述する。
プリンタ部1007は、感光ドラム110と、コントローラユニット1006で生成された画像データに基づいて感光ドラム110を露光して静電潜像を形成する。例えば半導体レーザー等で構成された露光部117と、黒色の現像剤であるトナーを収容すると共に、感光ドラム110上の静電潜像をトナーで現像する現像器118を備える。また、感光ドラム110上の現像されたトナー像に転写前に高電圧をかける転写前帯電器119を備える。
プリンタ部1007は、また、手差し給紙ユニット120と、用紙を格納する給紙ユニット122,124,142,144とを備える。また、手差し給紙ユニット120上の用紙や給送ユニット122,124,142,144内に格納された用紙を夫々給送する給送ローラ121,123,125,143,145を備える。また、プリンタ部1007は、給送ローラ121,123,125,143,145から給送された用紙を感光ドラム110に給紙するレジストローラ126とを備える。給送ローラ121,123,125,143,145は、手差しトレイ120上の用紙や給送ユニット122,124,142,144内に格納された用紙をレジストローラ126の位置で一旦停止させる。そして、感光ドラム110上の現像されたトナー像との書き出しタイミングをとるように給送する。
プリンタ部1007は、さらに、感光ドラム110上の現像されたトナー像を給送される用紙に転写する転写帯電器127と、感光ドラム110からトナー像が転写された用紙を感光ドラム110から分離する分離帯電器128を有する。また、プリンタ部1007は、分離した用紙を後述する定着器130に搬送する搬送ベルト129と、転写されずに感光ドラム110に残ったトナーを回収するクリーナー11とを備える。また、感光ドラムを徐電する前露光ランプ112と、感光ドラム110を一様に帯電する1次帯電体113を備える。
プリンタ部1007は、トナー像の転写がなされた用紙にトナー像を定着させる定着器130と、トナー像が定着された用紙をフラッパ131を介して受容するソーター132とを備える。また、トナー像の定着された用紙をフラッパ131及び給送ローラ133〜136を介して受容する中間トレイ137を備える。また、中間トレイ137内の用紙を再度感光ドラム110に給送する再給紙ローラ138とを備える。フラッパ131は、トナー像の定着がなされた用紙の給送先をソーター132と中間トレイ137の間で切換えるように構成され、ローラ133〜136は、トナー像の定着がなされた用紙を非反転(多重)又は反転(両面)するように構成されている。
図3は、図2におけるコントローラユニット1006の構成を示すブロック図である。図3において、コントローラユニット1006は、スキャナ部1008、プリンタ部1007、LAN1005、及び公衆回線に接続され、画像データやデバイス情報の入出力を行うためのコントローラである。
コントローラユニット1006は、LAN1005を介してLAN上のコンピュータ端末から受信した印刷ジョブに含まれるPDLコードをビットマップイメージに展開するラスタイメージプロセッサ(RIP)2010を有する。また、コントローラユニット1006は、スキャナ部1008から入力された画像データに対し補正、加工、編集を行うスキャナ画像処理部2011を有する。また、コントローラユニット1006は、プリンタ部1007で出力(印刷)される画像データに対して補正、解像度変換等を行うプリンタ画像処理部2012と、画像データの回転を行う画像回転部2013とを有する。
また、コントローラユニット1006は、多値画像データはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、又はMHの圧縮伸張処理を行う画像圧縮部2014とを有する。また、コントローラユニット1006は、スキャナ部1008及びプリンタ部1007とコントローラユニット1006を接続して画像データの同期系/非同期系の変換を行うデバイスI/F2015を有する。更に、これらを互いに接続して画像データを高速で転送する画像バス2018とを備えている。
コントローラユニット1006は、また、画像形成装置1003を制御する制御部(第1制御手段)としてのCPU2001を有する。また、コントローラユニット1006は、CPU2001が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもあるRAM2006とを有する。また、コントローラユニット1006は、操作部1010とのインタフェース部で、操作部1010に表示する画像データを操作部1010に対して出力する。また、操作部1010から本システム使用者が入力した情報をCPU2001に伝える役割をする操作部I/F2007を有する。また、コントローラユニット1006は、スイッチHUB1004を介してLAN1005に接続され、PC1002やLAN1005上のコンピュータ端末(例えば、PC1001)との通信(送受信)を行うネットワーク部2008を有する。また、公衆回線に接続され、外部のファクシミリ装置とのデータの通信(送受信)を行うモデム部2009を有する。
ネットワーク部2008は、LAN1005上のコンピュータ端末からデータを受信するとともに、受信したデータを処理するものである。また、コントローラユニット1006は、CPU2001が実行するブートプログラムが格納されているROM2002と、システムソフトウェア、画像データ、ソフトウェアカウンタ値などを格納するハードディスクドライブ(HDD)2003を備える。また、スキャナ部1008及びプリンタ部1007のCPUと夫々通信を行うスキャナ・プリンタ通信I/F2005と、これらを互いに接続するシステムバス2017とを備える。
コントローラユニット1006は、システムバス2017及び画像バス2018を接続しデータ構造を変換するバスブリッジであるイメージバスI/F2004とを備える。さらに、電源供給部1009から電力供給ライン2019を介して受容したDC電源を電力供給ライン2020、2021を介してコントローラユニット1006の所定の回路要素に供給する電源ON/OFF部2016を備える。
電源ON/OFF部2016は、ネットワーク部2008から制御信号線2023を介して受信した制御信号及びCPU2001から制御信号線2022を介して受信した制御信号に基づいて制御される。電源ON/OFF部2016は、電力供給ライン2020、2021を選択的にON/OFFする。
電力供給ライン2020は、CPU2001、ROM2002、HDD2003、イメージバスI/F2004、スキャナ・プリンタ通信I/F2005に接続される。また、電力供給ライン2020は、デバイスI/F2015、画像回転部2013、画像圧縮部2014、RIP2010、スキャナ画像処理部2011及びプリンタ画像処理部2012に接続される。電力供給ライン2021は、RAM2006、操作部I/F2007、ネットワーク部2008及びモデム部2009に接続されている。
図1における画像形成装置1003は、LAN1005に接続されたコンピュータ端末から送信された印刷ジョブに基づいて以下のように印刷処理を実行する。CPU2001は、LAN1005に接続されたコンピュータ端末からネットワーク部2008を介して受信した画像データである印刷データをRAM2006に記憶させる。そして、この画像データを、イメージバスI/F2004を介してRIP2010に供給し、RIP2010は、この画像データ(PDLコード)をビットマップデータに展開し、画像圧縮部2014は、圧縮処理を行ってHDD2003に蓄積する。次いで、HDD2003に蓄積された画像データ(圧縮されたビットマップデータ)は、イメージバスI/F2004を介して画像圧縮部2014に供給される。
画像圧縮部2014は、供給された画像データ(圧縮されたビットマップデータ)を伸張し、プリンタ画像処理部2012は、プリンタの補正及び解像度変換等を行い、画像回転部2013は、必要な場合に画像データに回転処理を施す。続いて、各種処理を施された画像データは、印刷データとしてデバイスI/F2015を介してプリンタ部1007に送出され、プリンタ部1007によって用紙に印刷処理がなされる。
画像形成装置1003は、省電力モードの1つであるディープスリープモードで動作可能である。通常モードでは、電源供給部1009は、電力供給ライン2019を介して電源ON/OFF部2016に電力供給し、CPU2001は、電力供給ライン2020及び電力供給ライン2021が各々ONとなるように電源ON/OFF部2016を制御する。このとき、CPU2001とネットワーク部2008の双方に電源供給部1009から電力が供給される。
ディープスリープモードでは、電源供給部1009は、電力供給ライン2019を介して電源ON/OFF部2016に電力供給する。そして、CPU2001は、電力供給ライン2020がOFF及び電力供給ライン2021がONとなるように電源ON/OFF部2016を制御する。このとき、コントローラユニット1006のCPU2001を含む主要回路要素に対する電力供給は遮断されるので、画像形成装置1003の消費電力は大幅に低減できる。さらに、ネットワーク部2008がLAN1005上のコンピュータ端末から印刷ジョブ等のデータを受信したとき、ネットワーク部2008は、通常モードへ復帰すべく、電源ON/OFF部2016を制御することができる。
なお、ディープスリープモードでは、CPU2001に対する電力供給は遮断されるものとしたが、他の態様であっても良い。例えば、CPU2001に対する電力供給を通常モードより低減させるようにしてもよい。この場合、CPU2001はディープスリープモードにおいては、通常モードの場合にくらべて実行できる処理が制限されるものとする。制限される処理には、ネットワーク部2008がLAN1005上のコンピュータ端末から受信したデータの処理が少なくとも含まれる。
また、ディープスリープモードのとき、RAM2006には、電源供給部1009から電力が供給されているので、RAM2006はセルフリフレッシュ動作を行って、システムプログラムをバックアップしている。
また、上記説明では、ネットワーク部2008によって、電力供給モードをディープスリープモードから通常モードへ切り替える処理がなされているが、他の態様であっても良い。具体的には、ネットワーク部2008に限らず、モデム部2009又は操作部I/F2007によってディープスリープモードから通常モードへの切り替えがなされてもよい。前者の場合は、公衆回線を使用するファクシミリ通信が可能となり、後者の場合は、操作部I/F1010を使用するユーザからの指示受けが可能となる。
図1における画像形成装置1003は、ディープスリープモードから通常モードへの復帰を以下のように行う。
ネットワーク部2008が、例えばPC1002から印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブとして受信されたパケット中に、自装置に固有の物理的アドレスに対応するデータシーケンスが含まれているか否かを解析する。ネットワーク部2008は、自装置に対応するデータシーケンスを検出すると、電力供給ライン2021をONにするよう制御信号線2023を介して電源ON/OFF部2016を制御し、CPU2001を起動させる。このとき、CPU2001は、CPU2001が起動した要因が、ディープスリープモードから通常モードへの復帰によるものか否かを電源ON/OFF部2016より判断する。そして、ディープスリープモードから通常モードへの復帰によるものと判断したときは、起動シーケンスを開始する。このとき、CPU2001は、システムプログラムをHDD2003からRAM2006にダウンロードするシーケンスは省き、ディープスリープモード移行時にRAM2006にバックアップされたシステムプログラムを利用する。これにより、通常モードとなったコントロールユニット1006は、LAN1005上のコンピュータ端末からの印刷ジョブに応答して、プリンタ部1007に印刷出力を開始させる。
ネットワーク部2008は、CPU3001、MAC/PHY3002、バスI/F3003、ROM3004、RAM3005を有し、各々はバスを介して接続されている。また、ネットワーク部2008は、バスI/F3004を介してシステムバス2017に接続されている。MAC/PHY3002は、スイッチHUB1004との間でパケットデータの送受信を行う第2パケット処理手段として機能する。また、CPU3001は、第2パケット処理手段としてのMAC/PHY3002を制御する第2制御手段として機能する。
ROM3004にはWOLパターン(WakeOnLANパターン)が記憶されている。CPU3001は、画像形成装置1003がディープスリープモードで動作している際には、LAN1005を介してMAC/PHY3002が受信したパケットが、ROM3004に記憶されたWOLパターンに一致しているか否かを判断する。CPU3001は、MAC/PHY3002が受信したパケットがWOLパターンと一致すると判断した場合、電源ON/OFF部2016が電力供給ライン2020を介してCPU2001等への電力供給を再開させるため、電源供給部1009に指示を出す。
また、ROM3002には代理応答パターンが記憶されている。また、RAM3005には、代理応答パターンに対応付けられた応答データが記憶されている。この応答データには、例えば、画像形成装置1003のステータス情報(例えば、画像形成装置1003の動作モードを示す情報、用紙の残量を示す情報等)が含まれる。CPU3001は、画像形成装置1003がディープスリープモードで動作している際には、LAN1005を介してMAC/PHY302が受信したパケットが、ROM3004に記憶された代理応答パターンに一致しているか否かを判断する。CPU3001は、MAC/PHY3002が受信したパケットが代理応答パターンと一致すると判断した場合、一致すると判断された代理応答パターンに対応する応答データをRAM3005から読み出す。そして、CPU3001は、RAM3005から読み出した応答データを、代理応答パターンの送信元であるLAN1005上のコンピュータ端末へ送信する。
なお、CPU3001は、代理応答パターンを検出しても、電源ON/OFF部2016が電力供給ライン2020を介してCPU2001等への電力供給を再開させるための指示を、電源供給部1009に出さない。従って、画像形成装置1003は、代理応答パターンを受信して応答処理をする際は、ディープスリープモードから通常モードへ復帰することなく、ディープスリープモードを維持したまま応答処理を実行することができる。
また、ネットワーク部2008は、Ethernet(登録商標)規格に対応した通信を実行することが可能である。また、ネットワーク部2008は、複数種類の通信モードで通信を行うことができ、例えば通信速度として、10Mbps、100Mbps、1000Mbpsのいずれかの速度にて、スイッチHUB1004と通信することが可能である。なお、スイッチHUB1004は、Ethernet規格に対応し、10Mbps、100Mbps、1000Mbpsのいずれかの速度にて通信が可能であるものとする。
図4は、CPU2001が実行するプログラムを示すソフトウェア構成図である。図4に示されるプログラムは、HDD2003に格納されており、CPU2001がブートプログラムを実行することにより、HDD2003からRAM2006へ読み出される。
図4において、4000はオペレーティングシステムプログラム(OS)であり、後述する各種のドライバプログラムを実行するための基本プログラムとして動作する。4001は、RAM制御ドライバであり、OS4000の指示に基づいてRAM2006を制御するためのプログラムである。また、4002は、操作部I/F制御ドライバであり、OS4000の指示に基づいて操作部I/F2007を制御するためのプログラムである。また、4003は、ネットワーク部制御ドライバであり、OS4000の指示に基づいてネットワーク部2008を制御するためのプログラムである。また、4004は、モデム部制御ドライバであり、OS4000の指示に基づいてモデム部2009を制御するためのプログラムである。また、4005は、スキャナ部制御ドライバであり、OS4000の指示に基づいてスキャナ部1008を制御するためのプログラムである。また、4006は、プリンタ部制御ドライバであり、OS4000の指示に基づいてプリンタ部1007を制御するためのプログラムである。
そして、CPU2001は、RAM2006上に読み出したOS4000を実行することで、RAM2006、操作部I/F2007、ネットワーク部2008、モデム部2009、プリンタ部1007、スキャナ部1008を含む各部を制御する。なお、4001〜4006のプログラムは、それぞれOS4000上で並行して動作可能である。CPU2001は、4001〜4006のプログラムの動作が並行して動作するよう、時分割にて実行するプログラムを切り替えながら各プログラムを実行するものとする。
図1における1004はスイッチHUBであり、仮想ネットワークとしてのダイナミックVLAN(Virtual Local Area Network)を構成可能なスイッチHUBである。VLAN技術とは、スイッチHUBなどのネットワーク機器によって物理的に接続されたネットワーク上の複数のコンピュータ端末を仮想的に複数のグループ(仮想ネットワーク)に分割し、各グループを各々異なるLANに属するものとして管理する技術である。
VLAN技術の中には、スイッチHUBの複数のポートをグループ化することでVLANを構成する技術がある(スタティックVLAN技術)。この技術では、スイッチHUBは、例えばポート1番と2番に接続される2台の端末をVLAN1を構成する端末として管理し、ポート3番に接続される1台の端末をVLAN2を構成する端末として管理する。
また、VLAN技術の中には、ダイナミックVLAN技術がある。ダイナミックVLAN技術において、スイッチHUBは、スイッチHUBに接続された複数のコンピュータ端末の各々から取得した情報に基づいて、複数のコンピュータ端末を仮想的に複数のグループに分割して管理する。
図5は、コントローラユニット1006のCPU2001が実行する動作を示すフローチャートである。一方、図8は、ネットワーク部2008のCPU301が実行する動作を示すフローチャートである。
図5のフローチャートにおける動作は、電源供給部1009からCPU2001に電力供給が開始されることにより開始される。
なお、電源供給部1009からCPU2001への電力供給が開始される場合には、以下の2通りがある。1つは、画像形成装置1003のメインスイッチ(不図示)がオフからオンに切り替えられた場合である。もう1つは、画像形成装置1003のメインスイッチはオンの状態で、画像形成装置1003の動作モードが、ディープスリープモードから通常モードに切り替えられた場合である。
ステップS501で、CPU2001は、ROM2002に格納されたブートプログラムを読み出してRAM2006に展開し、RAM2006に展開されたブートプログラムを実行する。CPU2001は、ブートプログラムの実行により、HDD2002から図4で示したOS4000及び各種の制御ドライバ4001〜4006を読み出してRAM2006に展開する。以後、CPU2001は、RAM2006に展開されたOS4000及びOS4000上で実行されるネットワーク部制御ドライバ4003を動作させることにより、以下の各ステップを実行する。
ステップS502で、OS4000は、画像形成装置1003がディープスリープモードから通常モードへ復帰したのか、メインスイッチがオフからオンに切り替えられたのかを判定する。OS4000は、RAM2006に記憶されたフラグ情報を参照することによりステップS502における判定を行う。後述するステップS507で、OS4000は、ディープスリープモードへ移行する場合にフラグ情報としてディープスリープモードへの移行を示す情報を記憶させるものとする。OS4000は、フラグ情報としてディープスリープモードへの移行を示す情報が記憶されている場合に、ディープスリープモードから通常モードへ復帰したと判定する。
そして、OS4000は、ディープスリープモードからの復帰であれば、ステップS509へ処理をすすめ、そうでなければステップS503へ処理を進める。
ステップS503で、ネットワーク部制御ドライバ4003は、ネットワーク部2008を初期化するためにネットワーク部2008に対して指示をする。具体的には、CPU301へのリセット信号を解除するように、CPU301のレジスタ設定を行う。また、MAC/PHY302を初期化するために、MAC/PHY302のレジスタ設定を行う。以上の処理により、ネットワーク部2008は、CPU2001及びスイッチHUB1004との通信が可能な状態に初期化される。
なお、ネットワーク部2008のMAC/PHY302とスイッチHUB1004の双方は、オートネゴシエーション機能に対応しているものとする。MAC/PHY302のレジスタには、オートネゴシエーション機能をオンにするかオフにするかを設定することができる。そして、MAC/PHY302のレジスタには、ネットワーク部2008が初期化された際のデフォルト設定としては、オートネゴシエーション機能をオンにすることが設定されているものとする。この場合、MAC/PHY302は、ネットワーク部2008が初期化されたことに応じて、FLP(Fast Link Pulse)と呼ばれるパルス信号をスイッチHUB1004に送信する。また、FLPは、スイッチHUB1004からMAC/PHY302に対しても送信される。MAC/PHY302は、スイッチHUB1004から受信したFLPにより、スイッチHUB1004は対応可能な通信速度を認識することができる。
本実施形態では、MAC/PHY302とスイッチHUB1004のいずれも、10Mbps、100Mbps、1000Mbpsの通信速度に対応可能である。そこで、MAC/PHY302は、双方が通信可能な最高速度である1000Mbpsを通信速度として決定してスイッチHUB1004にリンクアップする。ここで、リンクアップとは、通信リンクが確立している状態すなわちデータ送受信が可能な状態をいう。また、リンクダウンとは、通信リンクが確立されていない状態すなわちデータ送受信が不能な状態をいう。そして、通信リンクが確立されている状態とは、単に何らかの情報の送受信ができるというだけではなく、パケットデータの送受信が可能な状態をいう。
ステップS504で、ネットワーク部制御ドライバ4003は、ネットワーク部2003に割り当てられた物理アドレスであるMACアドレスを、ネットワーク部2008を介してスイッチHUB1004へ送信する。なお、ステップS503においては、CPU2001が、MACアドレスを含むパケットを生成するとともに、生成されたパケットをネットワーク部2008のMAC/PHY302を介してスイッチHUB1004へ送信するよう制御する。このステップS504においては、ネットワーク部2008のCPU301は、パケットの送信には関与しない。
なお、スイッチHUB1004は、画像形成装置1003からネットワーク部2003のMACアドレス(例:000085000003)を受信すると、受信したMACアドレスについてのVLAN参加状態を“不参加”から“参加”に切り替える。これにより、スイッチHUB1004は、受信したMACアドレスに対応するコンピュータ端末が、VLANに参加したものとして管理する。
ステップS509で、ネットワーク部制御ドライバ4003は、ネットワーク部2008のMAC/PHY302のレジスタを変更するために、ネットワーク部2008に対して指示をする。具体的には、MAC/PHY302に設定されているオートネゴシエーション機能をオフとする設定を、オンとする設定に変更する。この場合、MAC/PHY302は、オートネゴシエーション機能のオンが設定されたことに応じて、FLPと呼ばれるパルス信号をスイッチHUB1004に送信する。また、FLPは、スイッチHUB1004からMAC/PHY302に対しても送信される。MAC/PHY302は、スイッチHUB1004から受信したFLPにより、スイッチHUB1004は対応可能な通信速度を認識することができる。
本実施形態では、MAC/PHY302とスイッチHUB1004のいずれも、10Mbps、100Mbps、1000Mbpsの通信速度に対応可能である。そこで、MAC/PHY302は、双方が通信可能な最高速度である1000Mbpsを通信速度として決定してスイッチHUB1004にリンクアップする。
ステップS710で、ネットワーク部制御ドライバ4003は、ネットワーク部2003に割り当てられた物理アドレスであるMACアドレスを、ネットワーク部2008を介してスイッチHUB1004へ送信する。なお、ステップS703においては、CPU2001が、MACアドレスを含むパケットを生成するとともに、生成されたパケットをネットワーク部2008のMAC/PHY302を介してスイッチHUB1004へ送信するよう制御する。このステップS710においては、ネットワーク部2008のCPU301は、パケットの送信には関与しない。
ステップS505で、OS4000は、画像形成装置1003をディープスリープモードに切り替えるためのスリープ移行条件(切替条件)が成立したか否かを判定し、成立したと判定した場合はステップS506へ進む。スリープ移行条件が成立しなければステップS505を再び実行する。この際、OS4000を実行するCPU2001は、切替条件が成立したか否かを判定する第1判定手段として機能する。OS4000は、例えば、OS4000上で実行される制御ドライバ4001〜4006のいずれも実行されない状態が所定時間(例えば、15分)続いたような場合にスリープ移行条件が成立したものと判定する。例えば、ネットワーク部2008がパケットを受信せず、操作部1010が操作されない状態が所定時間続いたような場合に、スリープ移行条件が成立したものと判定される。
ステップS506で、ネットワーク部制御ドライバ4003は、ネットワーク部2008のCPU301に対して、画像形成装置1003がディープスリープに移行することを通知する。この際、ネットワーク部制御ドライバ4003は、ディープスリープに移行した後にネットワーク部2008とスイッチHUB1004との間で通信する際の通信速度を指定する情報をCPU301へ通知する。具体的に、ネットワーク部制御ドライバ4003は、通信速度として10Mbpsを指定する情報をCPU301へ通知する。
ステップS507で、ネットワーク部制御ドライバ4003は、MAC/PHY302とスイッチHUB1004との接続状態を、通信リンクが確立されたリンクアップ状態から通信リンクが確立されていないリンクダウン状態とする。具体的には、MAC/PHY302のレジスタをリンクダウン状態に設定する。このレジスタの設定が行われると、MAC/PHY302は、スイッチHUB1004との通信状態をリンクダウン状態とする。なお、スイッチHUB1004は、画像形成装置1003とのリンク状態を定期的に監視しており、リンクダウン状態が検出されると、画像形成装置1003に対応するMACアドレスについてのVLAN参加状態を“参加”から“不参加”に切り替える。これにより、スイッチHUB1004は、画像形成装置1003が、スイッチHUB1004が構成するVLAN1に参加していない状態であることを認識する。
また、MAC/PHY302のレジスタには、オートネゴシエーション機能をオンにすることが設定されているので、この設定をオフにするように設定を変更する。このような変更をするのは、ディープスリープモードにおいては、ネットワーク部2008とスイッチHUB1004との間で通信する際の通信速度を、通常モードよりは低速度にするためである。
ステップS508で、CPU2001は、電源制御信号2022を介して電力供給ライン2020を介した電力供給を遮断するための信号を、電源OFF/ON部2016に送信する。この信号を受信した電源OFF/ON部2016は、電力供給ライン2020を介したCPU2001等への電力供給を遮断する。これにより、画像形成装置1003は、ディープスリープモードへ移行する。
なお、画像形成装置1003がディープスリープモードから通常モードへ復帰する動作は、前述した通りである。
次に、ネットワーク部2008のCPU301が実行する動作について図6を用いて説明する。画像形成装置1003のメインスイッチ(不図示)がオフからオンに切り替えられることにより電源供給部1009からCPU3001に電力供給が開始される。そして、図6のフローチャートにおける動作は、ネットワーク部制御ドライバ4003によりCPU3001のリセット信号が解除されたことにより開始される。
ステップS601で、CPU3001は、ROM3002からプログラムを読み出してRAM3005へ展開し、RAM3005に展開されたプログラムを実行する。このプログラムの実行により、ネットワーク部2008は、CPU2001及びスイッチHUB1004との通信が可能な状態に初期化される。
なお、ネットワーク部2008が初期化されると、前述した通り、MAC/PHY3002は、MAC/PHY3002とスイッチHUB1004の双方が通信可能な最高速度である1000Mbpsを通信速度として決定する。そして、決定した通信速度でスイッチHUB1004にリンクアップする。
ステップS602で、CPU3001は、ネットワーク部制御ドライバ4003(CPU2001)からディープスリープに移行する旨の通知を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS603へ進む。なお、CPU3001は、ディープスリープに移行する旨の通知を、ディープスリープに移行した後にネットワーク部2008とスイッチHUB1004との間で通信する際の通信速度を指定する情報(通信速度情報)とともにCPU2001から受信する。
ステップS603で、CPU3001は、ネットワーク部制御ドライバ4003(CPU2001)によってMAC/PHY3002のレジスタが設定されたか否かを確認する。これにより、MAC/PHY3002とスイッチHUB1004がリンクダウン状態となったか否かを判定する。CPU3001は、リンクダウン状態になったと判定した場合はステップS804へ処理を進める。なお、MAC/PHY3002のレジスタ設定は、CPU2001によりオートネゴシエーション機能がオフとなるように変更される。
ステップS604で、CPU3001は、ステップS602においてCPU2001から受信した通信速度情報により指定された通信速度にてスイッチHUB1004との接続状態をリンクダウン状態からリンクアップ状態に切り替える。CPU2001(ネットワーク部制御ドライバ4003)からは、省電力化のために、通常モードにおける通信速度(1000Mbps)よりも通信速度の低い10Mbpsが指定されている。そこで、CPU3001は、10Mbpsの通信速度でリンクアップするよう、スイッチHUB1004に通知する。この通知に応じて、MAC/PHY3002とスイッチHUB1004が10Mbpsの通信速度にて、リンクアップ状態となる。
ステップS605で、CPU3001は、ネットワーク部2003に割り当てられた物理アドレスであるMACアドレスを、MAC/PHY3002を介してスイッチHUB1004へ送信する。なお、ステップS604においては、CPU3001が、MACアドレスを含むパケットを生成するとともに、生成されたパケットをMAC/PHY3002を介してスイッチHUB1004へ送信するよう制御する。このステップS605においては、CPU2001は、パケットの送信には関与しない。ここで、MACアドレスは、スイッチHUB1004が画像形成装置1003をVLAN1に参加させるために必要な情報である。
なお、スイッチHUB1004は、画像形成装置1003からネットワーク部2003のMACアドレス(例 00:00:85:00:00:03)を受信すると、受信したMACアドレスについてのVLAN参加状態を“不参加”から“参加”に切り替える。これにより、スイッチHUB1004は、受信したMACアドレスに対応するコンピュータ端末(ここでは、画像形成装置1003)が、スイッチHUB1004が構成するVLAN1に参加した状態であることを認識する。しかしながら、コリジョンなどが発生した場合には、前記のスイッチHUB1004へ送信したパケットが消失するため画像形成装置1003のVLAN参加状態が“参加”になることはない。また、スイッチHUBの設定によっては、リンクアップ直後にパケットを送信した場合にはVLAN参加の判断処理を実行しない場合がある。そこで、ステップS606及びステップS607で再度、VLAN参加のためのパケット送信処理を実行する。
ステップS606では、CPU3001は、ROM3002から読み出されたプログラムに指定された再送処理までの時間が経過したか否か(ステップS605からの経過した時間が再送する時間に達したか否か)を判定する。設定された時間に達していた場合はステップS607へ進む。
ステップS608で、CPU3001は、スリープ復帰要因を検出したか否か(復帰条件が成立したか否か)を判定し、検出した場合はステップS609へ進む。ここでいうスリープ復帰要因には、例えば以下の2つがある。1つは、MAC/PHY3002がLAN1005を介してWOLパターンを受信した場合である。CPU3001は、MAC/PHY3002が受信したパケットがROM3004に記憶されたWOLパターンに一致しているか否かを判定し、一致している場合はスリープ復帰要因を検出したものとする。また、もう1つは、ネットワーク部2008のLANソケットに対して、LANケーブルの抜差しが行われた場合である。CPU3001は、LANケーブルの抜差しが行われた否かを判定し、抜差しが行われたと判定した場合はスリープ復帰要因を検出したものとする。なお、ステップS608において、CPU3001は、画像形成装置1003を、省電力モードとしてのディープスリープモードから通常モードへ復帰させるための復帰条件が成立したか否かを判定するための第2判定手段として機能する。
ステップS609で、CPU3001は、制御信号線2023を介して電源ON/OFF部2016へ電力供給ライン2020をオンする信号を送信し、CPU2001への電力供給を開始させる。
ステップS610で、CPU3001は、MAC/PHY3002とスイッチHUB1004とのリンクをリンクダウン状態とするように、MAC/PHY3002のレジスタを設定する。このレジスタの設定が行われると、MAC/PHY3002は、スイッチHUB1004との通信状態をリンクダウン状態とする。なお、スイッチHUB1004は、画像形成装置1003とのリンク状態を定期的に監視しており、リンクダウン状態が検出されると、画像形成装置1003に対応するMACアドレスについてのVLAN参加状態を“参加”から“不参加”に切り替える。これにより、スイッチHUB1004は、画像形成装置1003が、スイッチHUB1004が構成するVLAN1に参加していない状態であることを認識する。
S608にてスリープ復帰要因を検出しなかった場合には、S611へ進む。この場合、NIC内部の計時機能の処理を行う。NIC内部でカウントアップを行い、あるカウンタに到達した場合(S612にてYES)にはS613にてアラーム処理の起動を行う。このアラーム処理の起動によって、ここに登録された各種の機能がある時刻に到達した場合に処理が起動される。より具体的には、DHCPのIPアドレス更新処理などが該当する。規定カウンタに到達していない場合、アラーム処理の起動後は、S608に戻る。
前述した記載の処理によって、通信装置としての画像形成装置1003の省電力化を図りつつ画像形成装置1003を仮想ネットワークに参加させるために必要な情報(MACアドレス)のスイッチハブへの送信を確実に行うことが可能となるが、さらなる省電力化を図ることを目的として、NIC回路の規模を小さく抑える、そしてさらにCPU動作周波数の低減、等が行われる。具体的にはNIC側におけるRTC(リアルタイムクロック)回路の削除であり、NIC側CPU動作周波数を低下させることである。
先に述べたRTC回路とは、計時機能を行うものであり、通常のRTC機能はバッテリーによる計時バックアップが可能であるものが多い。つまり電源の供給がなくても計時機能が動作しており、この計時機能からある時間に到達した場合に登録された処理を行わせる「アラーム機能」を呼び出すことができる。このRTCはメインコントローラ側に搭載されることが通常に行われる。ここで装置がディープスリープ状態において、外部からのきっかけによって処理を行うのではなく、機器内部(RTC)からのトリガで処理の起動が行うことが必要とされ、その処理がNIC側の機能だけで行うだけである場合には、装置全体を起床させる必要はない。このような場合において、NIC側にもRTC機能が必要となるが、省電力化を目的とした場合に、RTC回路を省き、同様の機能を別機能によって実装することが行われる。計時専用のRTC回路ではなく、ソフトウェアによるカウントアップ動作による計時機能である。
図7は、図5におけるS506のスリープ移行通知の処理を詳細に説明するものであり、ソフトウェアによる計時機能を適用するものである。
S701にて、NIC側へディープスリープ状態に移行させるための要求1を送信する。その後で、NIC側からはNIC側でのカウントアップ機能に必要な情報の問い合わせが返されるので、その問い合わせコマンドのみに対して応答待ちを行う。そのコマンドハンドリンクがS702で行われる。S703にてコマンドをNIC側から受信したなら、S704にてコマンドに対する応答を行う。そしてS705にてNIC側がディープスリープ移行可能という通知を受け、コントローラ側はディープスリープ状態に移行することが全て可能となったことを、スリープ要求2としてNIC側に送信する。以上がコントローラ側の処理である。
図8は、図6におけるS610のリンクダウンに対して、ソフトウェアによる計時機能の適用を詳細に説明するものである。
S801にて、コントローラ側よりスリープ移行通知1を受けたなら、S802にてコントローラ側にカウンタ情報の問い合わせを行う。ここで得られた(S803〜S804)情報からNIC内部のカウント機能で使用する数値の変更を行う。より具体的にはNIC内部のCPUにおけるクロック周波数の情報である。
NIC側はこのCPUの動作周波数によって決定される1クロックあたりの時間を元に、計時機能を動かす。さらなる省電力を行うために、実動作を行っている場合のクロック周波数とディープスリープ状態におけるクロック周波数の切り替えが行われる(S805)。この切り替えの前後で、NIC内部の計時機能をきりんと動作させるためには、その切り替えが必要であり、そのために先のコントローラ側への情報の問い合わせを行う。もちろんコントローラ側へ問い合わせをしなくてもNIC側だけで切り替えることが可能である場合には、その問い合わせは不要である。クロック切り替えの比率等をメインコントローラが動的に変化させたい場合では、コントローラ側への問い合わせが必要である。その比率があらかじめ決めて設計がなされた場合には、その設計した数値の切り替えをNIC側だけで行うことが可能であり問い合わせの必要がない。
S806では、NIC側の移行処理がOKとなったことをコントローラ側へ通知し、その結果として、コントローラ側からの移行通知2をS807で受信したなら、NIC側はスリープ状態に移行する。
1000 通信システム、1001,1002 パーソナルコンピュータ、
1004 スイッチHUB、1005 LAN

Claims (1)

  1. ネットワーク上のハブ装置を介してネットワークに接続される通信装置を有し、システムの省電力制御を行うにあたり、通信装置の省電力制御を行う通信システムであって、
    前記通信装置は、通信装置内に自身を制御するCPUを有し、
    通信装置を制御する制御手段を有し、
    前記スイッチハブとの間でパケットデータの送受信を行うパケット処理手段を有し、
    省電力状態への移行および復帰を行うと判断をした際に前記通信システムから通信装置の省電力状態情報を受け、通信装置内の計時用のカウンタ経過情報を変更するカウンタ変更処理手段を有し、省電力状態への移行や復帰を行う処理手段を有し、
    省電力状態にある場合には前記カウンタ変更手段によって更新される内部の計時カウンタ情報を元に、登録された機能を呼び出して動作を行わせるアラームサービス機能を有し、省電力状態から通常状態へ復帰した際には通信システム側と計時情報の整合を行うこと、を特徴とする通信システム。
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