JP2014109814A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents
情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】複数の情報処理装置における起動タイミングを調停して、各情報処理装置の起動に伴う突入電流が緩衝し合わないように制御する。
【解決手段】ネットワーク上に接続される他の情報処理装置と通信する情報処理装置において、省電力状態から前記省電力状態より消費電力が大きい通常電力状態に移行させる起動要求を検知することに応じて、他の情報処理装置が一定時間起動しないよう指示する遅延要求を前記他の情報処理装置に送信する。
【選択図】図5
【解決手段】ネットワーク上に接続される他の情報処理装置と通信する情報処理装置において、省電力状態から前記省電力状態より消費電力が大きい通常電力状態に移行させる起動要求を検知することに応じて、他の情報処理装置が一定時間起動しないよう指示する遅延要求を前記他の情報処理装置に送信する。
【選択図】図5
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラムに関するものである。
従来、電子写真方式のMFP(Multi Functional Printer)やプリンタ、FAX(ファクシミリ)など、画像形成に熱を必要とする画像形成装置は、画像形成時に大電力を必要とする。特に消費電力が大きいのは、定着ヒータや画像データ処理などである。
一方で近年の省エネ意識の高まりや規制の強化により、きめ細かい電力制御を実現する必要性が高まっている。必要な部位のみ、必要な時だけ電力を供給し、必要のないない部位の消費電力を切断するといった制御である。きめ細かい制御を実現するために電力制御部では、電源オンするためのトリガの検出や外部との通信を行うための、低消費電力のCPUを使用する。
これにより、画像形成時を行っているような通常動作時の消費電力が例えば1000Wあっても、消費電力を低減させた状態(以下、省電力状態と記す)においては例えば1W程度の低消費電力で動作する、といったことが可能となっている。
一方で近年の省エネ意識の高まりや規制の強化により、きめ細かい電力制御を実現する必要性が高まっている。必要な部位のみ、必要な時だけ電力を供給し、必要のないない部位の消費電力を切断するといった制御である。きめ細かい制御を実現するために電力制御部では、電源オンするためのトリガの検出や外部との通信を行うための、低消費電力のCPUを使用する。
これにより、画像形成時を行っているような通常動作時の消費電力が例えば1000Wあっても、消費電力を低減させた状態(以下、省電力状態と記す)においては例えば1W程度の低消費電力で動作する、といったことが可能となっている。
ここで問題になるのが、消費電力の大きい部位への電源オン時に画像形成装置に突入電流と呼ばれる大電流が流れることである。
図15、図16は、画像形成装置の突入電流特性を示す図である。なお、縦軸は電流を示し、横軸は時間を示す。
図15に示すように、省電力状態時に起動トリガを検知し(タイミングT11)、起動する際には、通常動作時(タイミングT12)以上の電流である突入電流が流れる。
多数のMFPが稼動している大規模なオフィスなどでは電源オンのタイミングがMFPごとに個別に動作している。このような環境において電源オンするタイミングが偶然一致するとオフィスの電源設備に大電流が流れるといった問題がある。
図16に2台の装置における突入電流の電流特性の例を示し、タイミングT21でMFP1の起動トリガを検知し、タイミングT22でMFP2の起動トリガを検知する例である。本例はMFP1とMFP2で突入電流が重なっている例である。本例は2台であるが、より多くの台数が稼働する環境では突入電流の重なり(タイミングT23とタイミングT22との間)による消費電力の増加が深刻な問題となる可能性がある。なお、図16において、T24はMFP2が通常動作に移行するタイミングである。
図15、図16は、画像形成装置の突入電流特性を示す図である。なお、縦軸は電流を示し、横軸は時間を示す。
図15に示すように、省電力状態時に起動トリガを検知し(タイミングT11)、起動する際には、通常動作時(タイミングT12)以上の電流である突入電流が流れる。
多数のMFPが稼動している大規模なオフィスなどでは電源オンのタイミングがMFPごとに個別に動作している。このような環境において電源オンするタイミングが偶然一致するとオフィスの電源設備に大電流が流れるといった問題がある。
図16に2台の装置における突入電流の電流特性の例を示し、タイミングT21でMFP1の起動トリガを検知し、タイミングT22でMFP2の起動トリガを検知する例である。本例はMFP1とMFP2で突入電流が重なっている例である。本例は2台であるが、より多くの台数が稼働する環境では突入電流の重なり(タイミングT23とタイミングT22との間)による消費電力の増加が深刻な問題となる可能性がある。なお、図16において、T24はMFP2が通常動作に移行するタイミングである。
一方、画像形成装置内部に複数の定着ヒータを備えるMFPにおいては、ヒータオンのタイミングが重ならないように、オンするタイミングをずらす、といった工夫している例がある(特許文献1参照)。一定時間差でヒータを一つずつオンすることで、突入電流が重ならないようにしている。
特許文献1は、1台のMFPに搭載された複数のヒータ間でのヒータオンのタイミングの制御に関するものであり、複数のMFPにおけるヒータオンのタイミングが一致して大電流が消費されることは考慮されていない。各MFPがヒータをオンしようとするタイミングはそれぞれの動作状況などにより一定していないため、複数のMFP間におけると突入電流が重なる可能性がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、複数の情報処理装置における起動タイミングを調停して、各情報処理装置の起動に伴う突入電流が緩衝し合わないように制御できる仕組みを提供することである。
上記目的を達成する本発明の情報処理装置は以下に示す構成を備える。
ネットワーク上に接続される他の情報処理装置と通信可能な情報処理装置であって、省電力状態から前記省電力状態より消費電力が大きい通常電力状態に移行させる起動要求を検知する検知手段と、前記起動要求を検知したことに応じて、他の情報処理装置が一定時間起動しないよう指示する遅延要求を前記他の情報処理装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
ネットワーク上に接続される他の情報処理装置と通信可能な情報処理装置であって、省電力状態から前記省電力状態より消費電力が大きい通常電力状態に移行させる起動要求を検知する検知手段と、前記起動要求を検知したことに応じて、他の情報処理装置が一定時間起動しないよう指示する遅延要求を前記他の情報処理装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の情報処理装置における起動タイミングを調停して、各情報処理装置の起動に伴う突入電流が緩衝し合わないように制御できる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す情報処理装置を適用する情報処理システムの一例を示す図である。以下、本実施形態では、情報処理装置の一例をネットワーク上に画像処理装置、印刷装置、ファクシミリ装置が通信可能な情報処理システムを例として説明する。より具体的には、複数の情報処理装置、情報処理装置を情報処理可能な状態へ移行させる、例えばいずれかの画像形成装置の起動トリガ検知後、最後に他機から特定パケットを受信した時点から第1の一定時間を経過した時点で、他機に対して特定パケットを送信し、自機を起動する例について説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す情報処理装置を適用する情報処理システムの一例を示す図である。以下、本実施形態では、情報処理装置の一例をネットワーク上に画像処理装置、印刷装置、ファクシミリ装置が通信可能な情報処理システムを例として説明する。より具体的には、複数の情報処理装置、情報処理装置を情報処理可能な状態へ移行させる、例えばいずれかの画像形成装置の起動トリガ検知後、最後に他機から特定パケットを受信した時点から第1の一定時間を経過した時点で、他機に対して特定パケットを送信し、自機を起動する例について説明する。
図1において、MFP104、105やプリンタ106、FAX107などの画像形成処理を行う装置がネットワーク101に接続されている。ここで、ネットワークは、例えばEthernet(登録商標)の例を説明する。また、ネットワークの形式には依存しないため、他の方式のネットワークでも適用可能である。
PC102、103はパーソナルコンピュータ(PC)でユーザに使用され、インストールされたデバイスドライバを用いてMFP104、105やプリンタ106、FAX107などの装置とのデータ送受信ができる。
MFP104、105は、コピー、プリンタ、スキャナなどの機能が統合されたデバイスである。カラー印字対応の有無やプリントスピードなどのバリエーションがあり、消費電力も大きく異なってくる。特に、トナーを熱定着させる電子写真方式のプリンタでは、ヒータに多くの電力が必要になる。一般に白黒よりもカラーのほうが消費電力は多く、プリントスピードが速くなるほど消費電力は多くなる。プリンタ106、FAX107は単機能の装置である。
PC102、103はパーソナルコンピュータ(PC)でユーザに使用され、インストールされたデバイスドライバを用いてMFP104、105やプリンタ106、FAX107などの装置とのデータ送受信ができる。
MFP104、105は、コピー、プリンタ、スキャナなどの機能が統合されたデバイスである。カラー印字対応の有無やプリントスピードなどのバリエーションがあり、消費電力も大きく異なってくる。特に、トナーを熱定着させる電子写真方式のプリンタでは、ヒータに多くの電力が必要になる。一般に白黒よりもカラーのほうが消費電力は多く、プリントスピードが速くなるほど消費電力は多くなる。プリンタ106、FAX107は単機能の装置である。
次に、MFP104の構造および動作について説明する。本発明は、MFP105、プリンタ106、FAX107にも適応可能であるが、説明の簡単化のために、MFP104を例にとって説明する。
図2は、本実施形態を示す画像形成装置の構成を説明するブロック図である。本例は、MFP104の内部構成に対応する。
図2において、制御部202は、MFP104の動作を制御する部位であり、データの送受信、データの変換、データの保存、電力制御を行う。
図2は、本実施形態を示す画像形成装置の構成を説明するブロック図である。本例は、MFP104の内部構成に対応する。
図2において、制御部202は、MFP104の動作を制御する部位であり、データの送受信、データの変換、データの保存、電力制御を行う。
MFP104がプリント動作を行う場合は、PC102、103でジョブデータを生成し、ネットワーク101を通して制御部202に転送され、一旦バッファ上に保存される。制御部202は、バッファ上に保存したジョブデータを画像データに変換し、プリンタ部204に転送する。制御部202の制御下でプリンタ部204では画像データを記録紙に印字して装置外に排出する。
また、MFP104がスキャン動作を行う場合は、ユーザが原稿をスキャナ部203にセットした後、操作部201の画面を参照しながらボタンを操作することにより、スキャン動作の設定後、スキャン動作の開始を指示する。
制御部202の制御下でスキャナ部203は原稿を光学的に読み取り画像データに変換する。画像データは制御部202に一旦保存された後、制御部202で必要な場合は、データ形式を変換して、あらかじめ操作部201で指定した送信先に転送する。
制御部202の制御下でスキャナ部203は原稿を光学的に読み取り画像データに変換する。画像データは制御部202に一旦保存された後、制御部202で必要な場合は、データ形式を変換して、あらかじめ操作部201で指定した送信先に転送する。
また、MFP104がコピー動作を行う場合は、ユーザが原稿をスキャナ部203にセットした後、操作部201の画面を参照しながらボタンを操作することにより、コピー動作の設定後、コピー動作の開始を指示する。制御部202の制御下でスキャナ部203は原稿を光学的に読み取り画像データに変換する。画像データは制御部202に一旦保存された後、制御部202で、データ形式を変換して、プリンタ部204では画像データを記録紙に印字して装置外に排出する。
電源部205は、電源プラグ206から供給される商用電源を、MFP104の各部で使用する電圧に変換する電源である。スイッチ207、208、209は制御部202からの信号に基づき、各部への電源供給をオフ、オンするスイッチである。
図3は、図2に示したMFP104の制御部202の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、第1電源系統に接続される後述するネットワークインタフェースとCPU302に常時電源が供給される。また、第2電源系統に接続される他のデバイス(プリンタ部204、スキャナ部203、操作部201)は、省電力状態で、電源供給が停止される。また、制御部202のCPU302を第2電源系統に接続させ、第1電源系統に接続されるネットワークインタフェース301内のCPUを後述する制御の主体として構成することも本発明の範囲に含まれる。また、上記したCPU302以外のプロセッサを第1電源系統に接続することによって、当該プロセッサを後述する制御の主体として構成することも本発明の範囲に含まれる。
電源部205は、電源プラグ206から供給される商用電源を、MFP104の各部で使用する電圧に変換する電源である。スイッチ207、208、209は制御部202からの信号に基づき、各部への電源供給をオフ、オンするスイッチである。
図3は、図2に示したMFP104の制御部202の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、第1電源系統に接続される後述するネットワークインタフェースとCPU302に常時電源が供給される。また、第2電源系統に接続される他のデバイス(プリンタ部204、スキャナ部203、操作部201)は、省電力状態で、電源供給が停止される。また、制御部202のCPU302を第2電源系統に接続させ、第1電源系統に接続されるネットワークインタフェース301内のCPUを後述する制御の主体として構成することも本発明の範囲に含まれる。また、上記したCPU302以外のプロセッサを第1電源系統に接続することによって、当該プロセッサを後述する制御の主体として構成することも本発明の範囲に含まれる。
図3において、制御部202を制御するCPU302は、不揮発メモリであるプログラムメモリ305からプログラムを実行し、汎用メモリ307を一時記憶領域として処理を行う。その他、ネットワーク通信を行うネットワークI/F301、スキャナ部203と通信を行うスキャナI/F303、プリンタ部204と通信を行うプリンタI/F306、時計308が内部バス309で接続されている。
時計308は精度を保つため、ネットワーク101経由でNTP(Network Time Protocol)方式によって定期的に補正される。電源制御I/F310は、CPU302の制御により、スイッチ207、208、209に対して制御信号を送信する出力ポートである。
時計308は精度を保つため、ネットワーク101経由でNTP(Network Time Protocol)方式によって定期的に補正される。電源制御I/F310は、CPU302の制御により、スイッチ207、208、209に対して制御信号を送信する出力ポートである。
MFP104が省電力状態にあるとき、CPU302の制御により、スイッチ207、208、209が切断されている。省電力状態から通常状態への移行は、ネットワーク101経由のプリントジョブの受信、操作部201の電源ボタンの押し下げ、時計308におけるアラーム(以下、これらを起動トリガとする)などである。これらの検知はCPU302が行い、必要な部位の電源の投入を行う。プリント動作の完了などの条件を満たした場合に、再び省電力状態に移行する。以上がMFP104単体の構造および動作の説明である。
次に、MFP104とMFP105がネットワーク101に接続されている環境において、MFP104がMFP105に対して、突入電流をずらす動作について説明する。
本実施形態においては、特定パケットとしてSLPマルチキャストパケット(Service Location Protocol Multicast Packet)を利用する。これは、サービス発見のプロトコルでありネットワーク101に接続されている全ての装置にパケットを送信できる。このパケットのパラメータ部分にあらかじめ設定しておいた命令や情報を埋め込むことで特定の装置に対して特定の意味を持たせることができる。ここでは、MFP104、105、プリンタ106、FAX107のみが理解できればよい。命令には、送信元の装置が電源を投入するので、自機の電源投入を抑止する、という意味を持たせる。なお、特定パケットはブロードキャストパケットであってもよい。
図4は、SLPマルチキャストパケットによる特定パケットの内容を示す図である。
図4において、TA11はパケットのヘッダである。送信元のアドレス情報やマルチキャストであることを示している。TA12はSLPのコマンドであり、ここでは「通知」というコマンドである。TA13は通知先の装置の種類を示しており、このフィールドにプリンタ、MFP、FAXというデータを入れることで、パケットを受信した装置がプリンタ、MFP、FAXであれば、パケットを解釈し、その他であればパケットを無視する。TA14は、起動抑止の命令であることを意味し、TA15は、起動トリガを検知した時間を示す。
図4において、TA11はパケットのヘッダである。送信元のアドレス情報やマルチキャストであることを示している。TA12はSLPのコマンドであり、ここでは「通知」というコマンドである。TA13は通知先の装置の種類を示しており、このフィールドにプリンタ、MFP、FAXというデータを入れることで、パケットを受信した装置がプリンタ、MFP、FAXであれば、パケットを解釈し、その他であればパケットを無視する。TA14は、起動抑止の命令であることを意味し、TA15は、起動トリガを検知した時間を示す。
図5は、本実施形態を示す画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図2に示した制御部202のCPU302のスイッチ処理例である。なお、各ステップは、CPU302がプログラムメモリ305に記憶される制御プログラムを実行することで実現される。以下、MFP104,105が、図6に示す省電力状態省電力状態中に、いずれか一方のMFPが起動トリガを検知した場合を想定して動作を説明する。
CPU302は、第1の一定時間の計測のために時計308と、汎用メモリ307を用いてタイマを実現するが、S601では、CPU302がこのタイマの初期化を行う。S602において、ネットワーク101を介していずれかの画像形成装置から特定パケットを受信したかどうかを調べ、受信しているとCPU302が判断した場合は、S601から処理を繰り返す。これにより、各画像形成装置は、いずれかの画像形成装置から特定パケットを受信していると判断した場合は、CPU302は、必ずタイマを初期化する。
S602において、特定パケットを受信していないとCPU302が判断した場合は、S603において、CPU302は起動トリガを検知したか否かを調べる。ここで、起動トリガが発生していないとCPU302が判断した場合、S602から処理を繰り返す。
一方、S603で、起動トリガを検知したとCPU302が判断した場合、S604において、CPU302は、タイマの値が第1の一定時間を経過しているかどうか調べる。ここで、第1の一定時間を経過していないとCPU302が判断した場合、S602から処理を繰り返す。
すなわち、第1の一定時間が経過するまで電源オンを抑止することになる。これにより、他の画像形成装置(MFP104に対応する)との電源オン時間を第1の一定時間(図6に示す第1の一定時間704)ずらすことができる。
S604において、タイマの値が第1の一定時間を経過しているとCPU302が判断した場合は、S605で、CPU302は、ネットワーク101に対して特定パケットを送信する(図6に示すタイミングT71参照)。これにより、自機(MFP105)の電源をオンするので、他の画像形成装置(MFP104)が電源オンを抑止するように通知できる。
一方、S603で、起動トリガを検知したとCPU302が判断した場合、S604において、CPU302は、タイマの値が第1の一定時間を経過しているかどうか調べる。ここで、第1の一定時間を経過していないとCPU302が判断した場合、S602から処理を繰り返す。
すなわち、第1の一定時間が経過するまで電源オンを抑止することになる。これにより、他の画像形成装置(MFP104に対応する)との電源オン時間を第1の一定時間(図6に示す第1の一定時間704)ずらすことができる。
S604において、タイマの値が第1の一定時間を経過しているとCPU302が判断した場合は、S605で、CPU302は、ネットワーク101に対して特定パケットを送信する(図6に示すタイミングT71参照)。これにより、自機(MFP105)の電源をオンするので、他の画像形成装置(MFP104)が電源オンを抑止するように通知できる。
そして、S606において、CPU302は、スイッチ207、208、209をオンすることで、MFP104を省電力状態からスタンバイ状態(通常電力状態)に移行させる。
図6は、本実施形態を示す画像形成装置の突入電流特性を示す図である。本例は、上記図5に示すフローチャートに示す手順を実行した場合におけるMFP104とMFP105の突入電流特性である。より具体的には、情報処理装置を情報処理可能な状態へ移行させる、例えば省電力状態中に検知するジョブ処理要求(起動トリガ)に応じて、当該起動要求よりも遅いタイミングで他の情報処理装置が検知する起動要求に基づく起動処理を一定時間起動しないように指示する遅延要求を送信する例である。この際、CPU302は、上述した図5に示す起動制御手順を実行することで各MFPの起動タイミングが緩衝し合わないように調整する。特に本例は、情報処理装置を情報処理可能な状態へ移行させる、例えば省電力状態中に検知するジョブ処理要求を起動要求と捉えて制御する例である。
図6において、T71のタイミングはMFP105で起動トリガ701が検知される。それ以前にMFP104からの特定パケットの受信がないため、ただちに特定パケット702の送信、並びに、省電力状態からスタンバイ状態への移行を開始する。
そして、T72のタイミングで、MFP104のCPU302が起動トリガ703を検知する。この時点では、MFP105から特定パケット702を受信してから第1の一定時間704が経過していないので、MFP104は電源オンをタイミングT74まで待機する。
図6において、T71のタイミングはMFP105で起動トリガ701が検知される。それ以前にMFP104からの特定パケットの受信がないため、ただちに特定パケット702の送信、並びに、省電力状態からスタンバイ状態への移行を開始する。
そして、T72のタイミングで、MFP104のCPU302が起動トリガ703を検知する。この時点では、MFP105から特定パケット702を受信してから第1の一定時間704が経過していないので、MFP104は電源オンをタイミングT74まで待機する。
タイミングT74の時点で、MFP104は、特定パケット705の送信、ならびに、省電力状態からスタンバイ状態への移行を開始する。結果的に、MFP105で発生する突入電流はタイミングT71〜T73の期間で収束しており、MFP104で発生する突入電流はタイミングT74〜T75の期間であり、突入電流の重なりを回避できる。
ここでは、第1の一定時間704は、MFP104の電源オンの時間の遅延量と言い換えることができる。したがって、第1の一定時間704の値は、MFP105の突入電流が発生する時間帯(タイミングT71〜タイミングT73)と同等か、それよりも長く設定することが望ましい。
以上説明したように、MFP105の電源オンのすぐ後に、MFP104が起動トリガを検知した場合(図6に示すタイミングT72)において、MFP104の電源オンのタイミングをずらすことによって、突入電流の重なりを回避することが可能となった。
〔第2実施形態〕
〔第2実施形態〕
本実施形態では、第1実施形態との相違点としてMFP104の起動トリガが装置全体の電源オンである例について説明する。起動トリガが装置全体の電源オンであるために、MFP104の制御部202は起動トリガ以前のパケット受信ができないという相違点がある。
まず、画像形成装置本体が電源オフの状態から電源オンの状態に切り替わった直後は、電源部205の電源がオンの状態になり、制御部202への電源供給が始まる。CPU302が制御部202の初期化を行う。初期化の完了後には起動トリガの待機状態になる。この時にスイッチ207、208、209はオフの状態であり、操作部201、スキャナ部203、プリンタ部204の電源はオフ状態であり、省電力状態となる。
図7は、本実施形態を示す画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図2に示した制御部202のCPU302のスイッチ処理例である。なお、各ステップは、CPU302がプログラムメモリ305に記憶される制御プログラムを実行することで実現される。なお、本処理と、図5に示した処理との相違点としては、起動トリガの検知をしたか否かの条件分岐が省かれていることである。装置全体の電源オンを起動トリガとして扱うためである。
S801において、CPU302は、第1の一定時間の計測するタイマを初期化し、S802で、CPU302は他の装置から特定パケットを受信したかどうかを調べ、受信しているとCPU302が判断した場合、S801から処理を繰り返す。
一方、S802で、特定パケットを受信していないとCPU302が判断した場合は、S803で、タイマが第1の一定時間に達していないとCPU302が判断している間、S802から処理を繰り返す。
そして、S803で、第1の一定時間に達しているとCPU302が判断した場合、S804で、CPU302は他の装置に特定パケットを送信し、S805で、CPU302はスイッチ207、208、209をオンする。
S801において、CPU302は、第1の一定時間の計測するタイマを初期化し、S802で、CPU302は他の装置から特定パケットを受信したかどうかを調べ、受信しているとCPU302が判断した場合、S801から処理を繰り返す。
一方、S802で、特定パケットを受信していないとCPU302が判断した場合は、S803で、タイマが第1の一定時間に達していないとCPU302が判断している間、S802から処理を繰り返す。
そして、S803で、第1の一定時間に達しているとCPU302が判断した場合、S804で、CPU302は他の装置に特定パケットを送信し、S805で、CPU302はスイッチ207、208、209をオンする。
図8は、本実施形態を示す画像形成装置の突入電流特性を示す図である。本例は、上記図7に示すフローチャートに示す手順を実行した場合におけるMFP104とMFP105の突入電流特性である。具体的には、MFP104の起動トリガが装置全体の電源オンである場合にMFP105と起動をずらす場合の突入電流波形特性の例である。より具体的には、省電力状態中に検知するジョブ処理要求(起動トリガ)に応じて、当該起動要求よりもステップ他に他の情報処理装置が検知する起動要求に実行タイミングを一定時間遅延させる遅延要求を送信する例である。この際、CPU302は、上述した図5に示す起動制御手順を実行することで各MFPの起動タイミングが緩衝し合わないように調停する。特に本例は、MFP104がオフ状態から本体電源をオンするオン指示要求を起動要求と捉えて制御する例である。
第1実施形態の図6で説明した内容との相違点は、MFP104の装置全体の電源がT92以前にはオフされていて消費電流は「0」になっている。この間に、タイミングT91でMFP105から特定パケット902が送信されるが、MFP104では制御部202に電源がオフされているため受信できない。
そして、タイミングT92でMFP104の制御部202に電源が供給され、第1の一定時間904のタイマを起動する。その後、他の装置からの特定パケットを受信するかどうかを待機し、図8では受信が無いため、タイミングT94でMFP104の電源をオンする。なお、タイミングT93は、MFP105の突入電流が収束して通常動作に入るタイミングであり、タイミングT95は、MFP104の突入電流が収束して通常動作に入るタイミングである。
以上説明したように、MFP104の起動トリガが装置全体の電源オンである場合においても、MFP105との突入電流をずらすことが可能である。
〔第3実施形態〕
第1実施形態の図6で説明した内容との相違点は、MFP104の装置全体の電源がT92以前にはオフされていて消費電流は「0」になっている。この間に、タイミングT91でMFP105から特定パケット902が送信されるが、MFP104では制御部202に電源がオフされているため受信できない。
そして、タイミングT92でMFP104の制御部202に電源が供給され、第1の一定時間904のタイマを起動する。その後、他の装置からの特定パケットを受信するかどうかを待機し、図8では受信が無いため、タイミングT94でMFP104の電源をオンする。なお、タイミングT93は、MFP105の突入電流が収束して通常動作に入るタイミングであり、タイミングT95は、MFP104の突入電流が収束して通常動作に入るタイミングである。
以上説明したように、MFP104の起動トリガが装置全体の電源オンである場合においても、MFP105との突入電流をずらすことが可能である。
〔第3実施形態〕
本実施形態では、ネットワーク101に接続されている装置がMFP104、105、プリンタ106の3台である例について説明する。
プリンタ106が特定パケットを送信し、第1の一定時間が経過する前に、MFP104とMFP105が、それぞれ起動トリガを検知した場合に、第1の一定時間が経過後に、MFP104とMFP105がほぼ同時に起動してしまう可能性がある。本実施形態では、この問題を回避するための例であり、第1実施形態との相違点としては、第1の一定時間を可変とすることである。可変の方法はここでは順番に決定する方法とする。例えば第1の一定時間の最低値を1秒としたい場合に、1秒、1.1秒、1.2秒、1.3秒の1.4秒の4通りから順番に選択するといった方法である。
プリンタ106が特定パケットを送信し、第1の一定時間が経過する前に、MFP104とMFP105が、それぞれ起動トリガを検知した場合に、第1の一定時間が経過後に、MFP104とMFP105がほぼ同時に起動してしまう可能性がある。本実施形態では、この問題を回避するための例であり、第1実施形態との相違点としては、第1の一定時間を可変とすることである。可変の方法はここでは順番に決定する方法とする。例えば第1の一定時間の最低値を1秒としたい場合に、1秒、1.1秒、1.2秒、1.3秒の1.4秒の4通りから順番に選択するといった方法である。
図9は、第1実施形態に示す画像形成装置の突入電流特性を示す図である。本例は、第1実施形態において、3台が続けて起動トリガを検知した場合の突入電流の波形特性例である。
前述のように、まず、最初にタイミングT101において、プリンタ106が起動トリガ1001を検知し、MFP104、MFP105からの特定パケットを受信していないので特定パケット1002を送信する。この特定パケット1002を受信したタイミングT101から、MFP105は第1の一定時間1004、MFP104は第1の一定時間1006を待機する。
前述のように、まず、最初にタイミングT101において、プリンタ106が起動トリガ1001を検知し、MFP104、MFP105からの特定パケットを受信していないので特定パケット1002を送信する。この特定パケット1002を受信したタイミングT101から、MFP105は第1の一定時間1004、MFP104は第1の一定時間1006を待機する。
その間に、MFP105は、T102のタイミングで起動トリガ1003を検知する。MFP104は、T103のタイミングで起動トリガ1005を検知する。MFP104、105の双方ともに特定パケットは受信しないので、MFP105はT105bのタイミングで、特定パケット1007を送信して電源オンする。一方でMFP104はT105cのタイミングで特定パケット1008を送信して電源オンする。ここで、T105bとT105cに時間差が少しでもあれば、遅い方が、他方の送信する特定パケットを受信でき、遅い方の電源オンを抑止できる。
しかし、第1の一定時間1004と第1の一定時間1006とが同じ値であれば、MFP104とMFP105で互いに送信する特定パケットが同時に送信されて相手の電源オンを抑止することができない可能性が高い。
しかし、第1の一定時間1004と第1の一定時間1006とが同じ値であれば、MFP104とMFP105で互いに送信する特定パケットが同時に送信されて相手の電源オンを抑止することができない可能性が高い。
そこで、本実施形態では、MFP105における第1の一定時間1004と、MFP104における第1の一定時間1006の時間を異なる値に可変制御制御する例を説明する。これにより、上記で説明したような特定パケットの同時送信を防ぐことが可能となる。
図10は、本実施形態を示す画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、MFP104の処理例に対応する。なお、各ステップは、CPU302がプログラムメモリ305に記憶される制御プログラムを実行することで実現される。
本実施形態と第1実施形態において説明した図5のフローチチャートと異なるのは、最初の処理としてS1101の第1の一定時間の設定が追加されている点だけである。ここでは、第1の一定時間を1秒、1.1秒、1.2秒、1.3秒の1.4秒の4通りから順番に選択する。前回選択した秒数を汎用メモリ307に保存しておき、CPU302はその値を読み出し、次の値を選択する。次回の選択のために、CPU302は選択した値を汎用メモリ307に格納しておく。S1102以下は図6と同等であるので説明は割愛する。
本実施形態と第1実施形態において説明した図5のフローチチャートと異なるのは、最初の処理としてS1101の第1の一定時間の設定が追加されている点だけである。ここでは、第1の一定時間を1秒、1.1秒、1.2秒、1.3秒の1.4秒の4通りから順番に選択する。前回選択した秒数を汎用メモリ307に保存しておき、CPU302はその値を読み出し、次の値を選択する。次回の選択のために、CPU302は選択した値を汎用メモリ307に格納しておく。S1102以下は図6と同等であるので説明は割愛する。
図11は、本実施形態を示す画像形成装置の突入電流特性を示す図である。本例は、第3実施形態において、3台のデバイスが続けて起動トリガを検知した場合の突入電流特性の例である。この例では、MFP105の第1の一定時間1204よりもMFP104の第1の一定時間1207の方が長く設定している。
したがって、T105aのタイミングでMFP105の特定パケット1205を送信し、MFP104が受信する。MFP104は特定パケット1205の受信によってタイマを更新し、第1の一定時間1208を待機しT105bのタイミングで電源オンする。より具体的には、情報処理装置を情報処理可能な状態へ移行させる、例えば省電力状態中に検知するジョブ処理要求(起動トリガ)に応じて、当該起動要求よりも遅いタイミングで他の情報処理装置が検知する起動要求に基づく起動処理を一定時間遅延させる遅延要求を送信する例である。この際、CPU302は、上述した図5に示す起動制御手順を実行することで各MFPの起動タイミングが緩衝し合わないように調停する。特に本例は、遅延要求に応じた一定時間を可変設定して制御する例である。
したがって、T105aのタイミングでMFP105の特定パケット1205を送信し、MFP104が受信する。MFP104は特定パケット1205の受信によってタイマを更新し、第1の一定時間1208を待機しT105bのタイミングで電源オンする。より具体的には、情報処理装置を情報処理可能な状態へ移行させる、例えば省電力状態中に検知するジョブ処理要求(起動トリガ)に応じて、当該起動要求よりも遅いタイミングで他の情報処理装置が検知する起動要求に基づく起動処理を一定時間遅延させる遅延要求を送信する例である。この際、CPU302は、上述した図5に示す起動制御手順を実行することで各MFPの起動タイミングが緩衝し合わないように調停する。特に本例は、遅延要求に応じた一定時間を可変設定して制御する例である。
以上説明したように、ネットワークに接続された3台の画像形成装置が続けて起動トリガを検出した場合において、2台目および3台目にトリガ検出した装置の電源オンのタイミングをずらすことが可能となる。同様に、第1の一定時間を互いに異なる値にすることで、4台以上が続けて起動トリガを検出した場合にも適用できる。
また、本実施形態では、第1の一定時間の設定方法として4つの候補の中から順番に選択する方法を説明した。偶然に複数の装置での選択した値が一致してしまう可能性を低減するために、候補の数が多い方が望ましい。その他の設定方法としては、有限の候補の中からランダムに選択していく方法や、あらかじめ装置ごとに異なる固定値にしておく、例えば、MFP104は1秒、MFP105は1.1秒とする、などの方法でも良い。
〔第4実施形態〕
〔第4実施形態〕
第4実施形態では、第1実施形態と同様にネットワーク101に接続されている画像形成装置がMFP104、105の2台であり、それぞれの起動トリガの検出時間がほぼ同時のときであっても突入電流の重なりを回避できる方法について説明する。
本実施形態と第1実施形態との違いは、第2の一定時間を使用する点である。
具体的には、特定パケットを送信したあとに、第2の一定時間にわたって他の装置からの特定パケットの受信を待機する。もう1つの相違点として、特定パケットに時刻情報を付加するという点がある。この時刻情報は、特定パケットを受信したときに送信元の装置と自機のどちらが優先であるのかを判断するために使用する。
例えば2台の画像形成装置がほぼ同時に起動パケットを検知すると、突入電流の重なりを回避できない場合が発生する。これは、CPU302が特定パケット送信を判断してから、他の画像形成装置で特定パケットが受信されて解釈されるまでの遅延時間、すなわち、パケット送受信の遅延時間があるためである。また、2台の画像形成装置がほぼ同時に起動トリガを検知し、その時間差が特定パケット送受信の遅延時間よりも小さい場合、お互いに相手の特定パケットを受信する前に自機の電源をオンしてしまう。
本実施形態と第1実施形態との違いは、第2の一定時間を使用する点である。
具体的には、特定パケットを送信したあとに、第2の一定時間にわたって他の装置からの特定パケットの受信を待機する。もう1つの相違点として、特定パケットに時刻情報を付加するという点がある。この時刻情報は、特定パケットを受信したときに送信元の装置と自機のどちらが優先であるのかを判断するために使用する。
例えば2台の画像形成装置がほぼ同時に起動パケットを検知すると、突入電流の重なりを回避できない場合が発生する。これは、CPU302が特定パケット送信を判断してから、他の画像形成装置で特定パケットが受信されて解釈されるまでの遅延時間、すなわち、パケット送受信の遅延時間があるためである。また、2台の画像形成装置がほぼ同時に起動トリガを検知し、その時間差が特定パケット送受信の遅延時間よりも小さい場合、お互いに相手の特定パケットを受信する前に自機の電源をオンしてしまう。
図12は、本実施形態を示す画像形成装置の突入電流特性を示す図である。本例は、第1実施形態で示したシステム構成における2台にほぼ同時に起動トリガが検知されて、時間差がパケット送受信の遅延時間より短くなる場合の突入電流特性例である。
第1実施形態〜第3実施形態3までは、パケット送受信の遅延時間を無視して図示していたが、図12では、逆に誇張して記述している。
この例ではMFP105の起動トリガ1301とMFP104の起動トリガ1303の時間差はT72−T71であり、パケット送受信の遅延時間より短い。したがって、T71のタイミングでMFP105から送信された特定パケット1302がMFP104に受信されるよりも早く、MFP104は起動トリガ1303を検知していてすぐに電源オンしている。つまり突入電流の重なりを回避できていない。
第1実施形態〜第3実施形態3までは、パケット送受信の遅延時間を無視して図示していたが、図12では、逆に誇張して記述している。
この例ではMFP105の起動トリガ1301とMFP104の起動トリガ1303の時間差はT72−T71であり、パケット送受信の遅延時間より短い。したがって、T71のタイミングでMFP105から送信された特定パケット1302がMFP104に受信されるよりも早く、MFP104は起動トリガ1303を検知していてすぐに電源オンしている。つまり突入電流の重なりを回避できていない。
そこで、本実施形態においては、ほぼ同時に送信された特定パケットを受信できるための第2の一定時間の待機を行う。第2の一定時間の待機の間に他機からの特定パケットを受信した場合は、特定パケットに含まれる送信元の装置の起動トリガの発生時刻情報と、自機の起動トリガの発生時刻を比較することで送信元の装置と自機のどちらに優先権があるかを判断する。
図13は、本実施形態を示す画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、第2の待機時間の待機を行う場合に2台の装置がほぼ同時に起動トリガを検知した場合の起動処理例である。なお、S1401からS1405までの処理は、第1実施形態で説明した図6のS601からS605までの処理同様であるので説明は割愛する。 S1405で、CPU302が特定パケットを送信した後、S1406において、CPU302は、第二の一定時間を計測するためのタイマの初期化を行う。第二の一定時間の長さは、特定パケット送受信における遅延時間よりも長くする必要がある。
これにより、2つの装置がほぼ同時に特定パケットを送信した場合においても、相手の装置で受信することができる。
次に、S1407においては、CPU302は、特定パケットの受信があるかを調べる。特定パケットを受信しているとCPU302が判断した場合には、S1408において、CPU302は受信した特定パケットに含まれる送信元の装置の起動トリガを検知した時刻と、自機の起動トリガの検知の時刻を比較する。その結果、自機が古いと場合、CPU302は、自機に優先権があると判断し、受信した他機からの特定パケットを無視して、S1409に処理をすすめる。
一方、他機が古ければ、CPU302は、他機に優先権があると判断し、自機の電源オンをずらすためにS1401から再び処理を行う。この場合、S1403において起動トリガを検知したかを調べるステップがあるが、検知ずみとして処理を進め。
S1409では、CPU302は第2の一定時間が経過したかどうかを調べ、経過していないとCPU302が判断した場合、S1407から処理を繰り返す。
一方、S1409で、第2の一定時間が経過しているとCPU302が判断した場合、S1410で、CPU302は、スイッチ207、208、209をオンして、電源を投入する。以上、説明した処理の流れで、突入電流をずらすことができる。
これにより、2つの装置がほぼ同時に特定パケットを送信した場合においても、相手の装置で受信することができる。
次に、S1407においては、CPU302は、特定パケットの受信があるかを調べる。特定パケットを受信しているとCPU302が判断した場合には、S1408において、CPU302は受信した特定パケットに含まれる送信元の装置の起動トリガを検知した時刻と、自機の起動トリガの検知の時刻を比較する。その結果、自機が古いと場合、CPU302は、自機に優先権があると判断し、受信した他機からの特定パケットを無視して、S1409に処理をすすめる。
一方、他機が古ければ、CPU302は、他機に優先権があると判断し、自機の電源オンをずらすためにS1401から再び処理を行う。この場合、S1403において起動トリガを検知したかを調べるステップがあるが、検知ずみとして処理を進め。
S1409では、CPU302は第2の一定時間が経過したかどうかを調べ、経過していないとCPU302が判断した場合、S1407から処理を繰り返す。
一方、S1409で、第2の一定時間が経過しているとCPU302が判断した場合、S1410で、CPU302は、スイッチ207、208、209をオンして、電源を投入する。以上、説明した処理の流れで、突入電流をずらすことができる。
図14は、本実施形態を示す画像形成装置の突入電流特性を示す図である。本例は、第4実施形態における第2の待機時間の待機を行う場合に2台の装置がほぼ同時に起動トリガを検知した場合の突入電流特性例である。
図14において、T151のタイミングで、MFP105は起動トリガ1501を検知する。ここで特定パケット1502を送信し、パケット送受信の遅延があるため、MFP104はT153のタイミングで受信する。
一方で、T151と153の間のT152のタイミングで、いいかえれば、T153で特定パケット1502を受信するまえに、MFP104は起動トリガ1504を検知するので、MFP104も特定パケット1505を送信する。
これにより、MFP104、105の両方が特定パケット1502、1505を受信するという状況が発生する。それぞれの装置では起動トリガ1501、1504を検知してから第2の一定時間(1503、1506)の待機中に、MFP105においては、タイミングT154で特定パケット1505を受信し、パケットに含まれる時刻情報と自機の起動トリガの検知時刻、すなわち、タイミングT151とタイミングT152を比較する。この場合、MFP105の方がMFP104よりも古い時刻であるので、MFP105では受信した特定パケット1505を無視し、第2の特定時間経過後であるタイミングT155で電源オンを行う。
MFP104においては、タイミングT153で特定パケット1502を受信し、同様にタイミング151とタイミングT152を比較し、他機の時刻であるタイミングT151の方が古いことがわかる。MFP104は優先権がないと判断し、第1の一定時間1507を待機する。特定パケットの受信がない場合は、タイミングT157で特定パケット1508を送信し、つづけて、第二の一定時間1509を待機し、さらに特定パケットの受信がなかった場合は、タイミングT158で電源オンを行う。
図14において、T151のタイミングで、MFP105は起動トリガ1501を検知する。ここで特定パケット1502を送信し、パケット送受信の遅延があるため、MFP104はT153のタイミングで受信する。
一方で、T151と153の間のT152のタイミングで、いいかえれば、T153で特定パケット1502を受信するまえに、MFP104は起動トリガ1504を検知するので、MFP104も特定パケット1505を送信する。
これにより、MFP104、105の両方が特定パケット1502、1505を受信するという状況が発生する。それぞれの装置では起動トリガ1501、1504を検知してから第2の一定時間(1503、1506)の待機中に、MFP105においては、タイミングT154で特定パケット1505を受信し、パケットに含まれる時刻情報と自機の起動トリガの検知時刻、すなわち、タイミングT151とタイミングT152を比較する。この場合、MFP105の方がMFP104よりも古い時刻であるので、MFP105では受信した特定パケット1505を無視し、第2の特定時間経過後であるタイミングT155で電源オンを行う。
MFP104においては、タイミングT153で特定パケット1502を受信し、同様にタイミング151とタイミングT152を比較し、他機の時刻であるタイミングT151の方が古いことがわかる。MFP104は優先権がないと判断し、第1の一定時間1507を待機する。特定パケットの受信がない場合は、タイミングT157で特定パケット1508を送信し、つづけて、第二の一定時間1509を待機し、さらに特定パケットの受信がなかった場合は、タイミングT158で電源オンを行う。
以上説明したように、MFP104、MFP105の起動トリガの検知時間の差がパケット送受信の遅延時間よりも短いときであっても電源オンのタイミングをずらし、突入電流の重なりを回避することが可能である。
なお、本実施形態では、優先度を判断する情報として、起動トリガの検知時間を利用した。これは先にトリガが入った装置が先に電源を入れるという原則に基づいたものであるが、優先順位の判断の方法はこれに限定されない。例えば、電源オンの希望時刻や、電源オンまでの残り時間や、機種情報、突入電力量などの情報でも、突入電流の重なりという目的は達成可能である。
各実施形態によれば、ネットワーク101に接続され、突入電流が発生する装置(MFP104、105、プリンタ106、FAX107)が連携し、特定パケットを使用することで、各装置(MFP104、105、プリンタ106、FAX107)の電源オンのタイミングをずらすことで、突入電流の重なりを防止すること可能となった。
本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエア(プログラム)をパソコン(コンピュータ)等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
101 ネットワーク
102、103 PC
104、105 MFP
106 プリンタ
107 FAX
102、103 PC
104、105 MFP
106 プリンタ
107 FAX
Claims (9)
- ネットワーク上に接続される他の情報処理装置と通信可能な情報処理装置であって、
省電力状態から前記省電力状態より消費電力が大きい通常電力状態に移行させる起動要求を検知する検知手段と、
前記起動要求を検知したことに応じて、他の情報処理装置が一定時間起動しないよう指示する遅延要求を前記他の情報処理装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 他の情報処理装置から一定時間起動しないよう指示する遅延要求を受信する受信手段と、
前記他の情報処理装置から前記遅延要求を受信している場合、前記起動要求を検知しても、前記遅延要求に応じた一定時間が経過するまで起動処理の開始を遅延させる起動制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記起動制御手段は、他の情報処理装置から前記遅延要求を受信していない場合、前記起動要求を検知しても、一定時間が経過するまで起動処理の開始を遅延させることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記起動制御手段は、他の情報処理装置から前記遅延要求を受信していない場合、前記起動要求を検知した後、起動処理を開始することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記起動制御手段は、前記遅延要求に応じた一定時間を可変設定することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記起動要求は、省電力状態中に検知するジョブ処理要求、本体電源をオンするオン指示要求を含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記遅延要求は、ブロードキャストパケットまたはマルチキャストパケットであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- ネットワーク上に接続される他の情報処理装置と通信する情報処理装置の制御方法であって、
省電力状態から前記省電力状態より消費電力が大きい通常電力状態に移行させる起動要求を検知する検知工程と、
前記起動要求を検知したことに応じて、他の情報処理装置が一定時間起動しないよう指示する遅延要求を前記他の情報処理装置に送信する送信工程と、を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 請求項8に記載の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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