JP2016019968A - 焼却灰の処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイオキシンを含む焼却灰を、処理工程で発生する脱水ケーキへのダイオキシンの濃縮を抑制しつつ焼却灰から塩素を除去し、発生した脱水ケーキをセメント原料化するとともに、洗浄排水に含まれるダイオキシンを効率よく処理できる方法を提供する。
【解決手段】
焼却灰に水(1)を添加し攪拌洗浄してスラリー(1)を調製後、濃縮スラリー(1)と上澄み水(1)に固液分離する第1工程と、前記濃縮スラリー(1)をろ過し、脱水ケーキ(2)とろ液(2)に固液分離する第2工程と、高分子凝集剤を添加後、濃縮スラリー(3)と上澄み水(3)に固液分離する第3工程と、脱水ケーキ(4)とろ液(4)に固液分離する第4工程と、前記脱水ケーキ(4)をセメント原料とする第5工程とを有するセメント原料化工程、並びに、pHを1〜3に調整し、沈殿物と上澄み水(6)に固液分離する第6工程とを有する排水処理工程、を含む焼却灰の処理方法である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、焼却灰中の塩素を効率的に除去する過程で発生する焼却灰へのダイオキシンの濃縮を抑制し、塩素の除去工程で発生した脱水ケーキをセメント原料化し、同時に発生した上澄み水を排水処理する焼却灰の処理方法に関する。
焼却灰を水洗し、焼却灰中の塩素を脱塩して得られた脱水ケーキをセメント原料化する方法が従来から知られている。例えば、特許文献1には、焼却灰に水を添加して懸濁させて塩素を溶出させ、これを脱水機で脱水することにより得られる脱水ケーキをセメント原料として用い、塩素や重金属が溶出した洗浄排水をpH調整に加えてキレートや活性炭を併用することにより重金属および有害成分を除去する方法が開示されている。特許文献2及び特許文献3には、焼却灰に酸や酸性物質を添加して洗浄時のスラリーのpHを6〜10とすることで、焼却灰中の重金属の溶出を抑制しつつ、焼却灰中の塩素を除去する方法が開示されている。特許文献4には、塩素含有廃棄物の洗浄排水に含まれるダイオキシンを精密濾過膜を用いて除去する方法が開示されている。
特開2002−338312号公報 特開平11−319769号公報 特開平10−202226号公報 特開2009−172552号公報
しかしながら、特許文献1には、ダイオキシンの処理技術に関しては何ら記載がない。また、特許文献2〜3の方法では、塩素とともにカルシウム等の酸可溶性成分の溶解が促進されるため、ダイオキシンや酸に不溶な有害物質が脱水ケーキに濃縮され、脱水ケーキをセメント原料化する際に問題となる。また、特許文献4は、ダイオキシンの処理に精密濾過膜を用いた方法であり設備費が高価となる。
そこで、本発明は、焼却灰の処理工程で発生する脱水ケーキへのダイオキシンの濃縮を抑制しつつ焼却灰から塩素を除去し、発生した脱水ケーキをセメント原料化するとともに、洗浄排水に含まれるダイオキシンを効率よく処理できる方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、ダイオキシンを含有する焼却灰を水洗する際に、少量の酸を添加して洗浄時のスラリーのpHを特定範囲とすることにより、焼却灰の塩素を効率よく除去し、同時に脱水ケーキへのダイオキシンの濃縮を抑制することができ、脱水ケーキをセメント原料化できることを見出し、本発明を完成させるに至った。また、凝集沈殿処理時のpH調整剤として、pH調整速度の速い特定のpH調整剤を使用することにより、ダイオキシン吸着量の大きなフロックを生成させることができ、焼却灰洗浄排水中のダイオキシンを効率よく除去できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、焼却灰に水(1)を添加し攪拌洗浄してスラリー(1)を調製後、酸(1)を加えpHを10.5〜12.5に調整し、更に高分子凝集剤を添加後、静置し、濃縮スラリー(1)と上澄み水(1)に固液分離する第1工程と、前記濃縮スラリー(1)をろ過し、脱水ケーキ(2)とろ液(2)に固液分離する第2工程と、前記脱水ケーキ(2)に水(3)を添加し攪拌洗浄してスラリー(3)を調製後、高分子凝集剤を添加後、静置し、濃縮スラリー(3)と上澄み水(3)に固液分離する第3工程と、前記濃縮スラリー(3)をろ過し、脱水ケーキ(4)とろ液(4)に固液分離する第4工程と、前記脱水ケーキ(4)をセメント原料とする第5工程とを有するセメント原料化工程、並びに、前記上澄み水(1)に酸(6)を加えて攪拌し、pHを1〜3に調整して還元剤を添加し、更に無機凝集剤を添加後、水酸化ナトリウムを加えて攪拌しpHを8〜11に調整し、静置後、沈殿物と上澄み水(6)に固液分離する第6工程を有する排水処理工程、を含む焼却灰の処理方法に関する。
本発明の処理方法によれば、焼却灰中の塩素を効率よく除去し、その過程で発生する脱水ケーキへのダイオキシンの濃縮を抑制する処理方法を提供出来る。
また、本発明の前記第1工程は、更に、乾灰に水(7)を添加し前記焼却灰を調製する第7工程を含む、焼却灰の処理方法に関する。
本発明の処理方法によれば、乾灰の場合も焼却灰中の塩素を効率よく除去し、その過程で発生する脱水ケーキへのダイオキシンの濃縮を抑制する処理方法を提供出来る。
本発明に関わる焼却灰の処理方法によれば、焼却灰中の塩素を効率よく除去し、その過程で発生する脱水ケーキへのダイオキシンの濃縮を抑制する処理方法を提供出来る。
参考例に係る焼却灰の処理フローを示す。 本発明の実施例1〜3に係る焼却灰の処理フローおよび本発明の第1〜3実施形態に係る焼却灰の処理フローを示す。
以下、本発明の好適な実施形態について図1及び図2を元に詳細に説明する。
<焼却灰の処理方法>
本実施形態に係る焼却灰の処理方法は、セメント原料化工程、並びに、排水処理工程を含む。
焼却灰はゴミ焼却炉等で発生する焼却灰で、主灰と焼却飛灰の2種に大別される。
主灰は焼却炉の下に貯まる灰で、焼却飛灰とは、焼却炉の集塵機で主に捕集された灰をいう。主灰と焼却飛灰はさらに乾灰と湿灰の2種に大別される。主灰と焼却飛灰のいずれも焼却炉から排出される際は乾燥した灰であり、これを乾灰という。湿灰は発塵防止対策として乾灰に水をかけて加湿した灰をいう。焼却灰の含水率は0質量%を超えて30質量%以下、好ましくは0.1〜28質量%、より好ましくは0.5〜25質量%、さらに好ましくは5〜20質量%である。より詳しく述べると、乾灰の場合の含水率は0質量%を超えて5質量%以下、好ましくは0.1〜4質量%、より好ましくは0.2〜3質量%、さらに好ましくは0.3〜2質量%である。湿灰の場合の含水率は5〜30質量%、好ましくは10〜25質量%、より好ましくは15〜22質量%、さらに好ましくは16〜20質量%である。これらの範囲であれば、焼却灰として処理可能である。
セメント原料化工程は、焼却灰に水(1)を添加し攪拌洗浄してスラリー(1)を調製後、酸(1)を加えpHを10.5〜12.5に調整し、更に高分子凝集剤を添加後、静置し、濃縮スラリー(1)と上澄み水(1)に固液分離する第1工程と、前記濃縮スラリー(1)をろ過し、脱水ケーキ(2)とろ液(2)に固液分離する第2工程と、前記脱水ケーキ(2)に水(3)を添加し攪拌洗浄してスラリー(3)を調製後、高分子凝集剤を添加後、静置し、濃縮スラリー(3)と上澄み水(3)に固液分離する第3工程と、前記濃縮スラリー(3)をろ過し、脱水ケーキ(4)とろ液(4)に固液分離する第4工程と、前記脱水ケーキ(4)をセメント原料とする第5工程とを有する。
攪拌洗浄とは、ミキサー等を用いて焼却灰と水とを混合することを意味する。
第1工程の酸(1)は、塩酸、硝酸、硫酸及びリン酸からなる群より選ばれる1種以上である。その中でも塩酸は安価かつ安全性が高く、配管等の閉塞原因となるスケールの生成もないのでより好ましい。また、廃酸を使用しても良い。廃酸とは、本焼却灰の処理工程内の配管や脱水機等の洗浄に使用した酸や化学工業、鉄鋼及び電気機械工業等から排出される酸性廃液のことをいう。
第1工程の水(1)の添加量は、焼却灰の質量に対して1〜10倍量であることが好ましく、2〜8倍量であることがより好ましく、3〜6倍量であることがさらに好ましい。これらの範囲であると焼却灰が均一に分散したスラリーを調製できるので焼却灰から塩素を十分に溶出させることが出来る。
第3工程の水(3)の添加量は、焼却灰の質量に対して1〜10倍量であることが好ましく、2〜8倍量であることがより好ましく、3〜6倍量であることがさらに好ましい。これらの範囲であると脱水ケーキ(2)が均一に分散したスラリーを調製でき、脱水ケーキ(2)に残存する塩素を効率よく溶出させることができるので、これを固液分離して得られる脱水ケーキ(4)の塩素濃度をセメント原料として利用できる程度まで低減することが出来る。
前記第1工程は、更に、乾灰に水(7)を添加し前記焼却灰を調製する第7工程を含んでも良い。主灰や焼却飛灰の乾灰の場合、水を添加し、ミキサー等で混合し水分量を調整することで湿灰にしてから処理することも出来る。水分量は焼却灰中の含有量で5〜30質量%であることが好ましく、10〜20質量%であることがより好ましい。
図2の第1実施形態のように、第4工程で固液分離されたろ液(4)は塩素、重金属及びダイオキシンが除去されているので、第1工程の水(1)として再利用することが可能である。
排水処理工程は、前記上澄み水(1)に酸(6)を加えて攪拌し、pHを1〜3に調整して還元剤を添加し、更に無機凝集剤を添加後、水酸化ナトリウムを加えて攪拌しpHを8〜11に調整し、静置後、沈殿物と上澄み水(6)に固液分離する第6工程を有する。
第6工程の酸(6)は、塩酸、硝酸、硫酸及びリン酸からなる群より選ばれる1種以上である。これらの酸であれば後段の重金属及びダイオキシンの除去処理を阻害することなくpHを1〜3に調整出来る。その中でも塩酸は安価かつ安全性が高く、配管等の閉塞原因となるスケールの生成もないのでより好ましい。また、廃酸を使用しても良い。廃酸とは、本焼却灰の処理工程内の配管や脱水機等の洗浄に使用した酸や化学工業、鉄鋼及び電気機械工業等から排出される酸性廃液のことをいう。
第6工程の還元剤は、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化第一鉄及び硫酸第一鉄からなる群より選ばれる1種以上である。
第6工程の無機凝集剤は、塩化第二鉄、硫酸第二鉄及びポリ硫酸第二鉄からなる群より選ばれる1種以上である。これらの無機凝集剤であればpH8〜11の範囲で重金属及びダイオキシンを吸着したフロックを形成でき、それらの濃度を下水道法施行令の排水基準以下まで低減出来る。その中でもスケールの原因となる硫酸イオンを含まない点から塩化第二鉄が特に好ましい。
第6工程でpH調整剤として使用する水酸化ナトリウムは他のアルカリ類、例えば、水酸化カルシウム(消石灰)、酸化カルシウム(生石灰)等に比べpH調整速度が速く、このため凝集沈殿処理で生成するSSを少なくでき、沈殿物へのダイオキシン吸着量が多くなり、ダイオキシン除去率を高くすることが可能である。
図2の第2実施形態のように、第6工程で固液分離された分離後の固相(沈殿物)はダイオキシンが濃縮されているので、ダイオキシンを瞬時に分解するため仮焼炉に投入したり、他のセメント原料に混ぜて希釈して使用することも可能である。液相(ろ液)は第2工程のろ液(2)や第3工程の上澄み水(3)とともに第6工程の上澄み水(6)と混合して再処理することが可能である。
また、図2の第3実施形態のように、第6工程で固液分離された分離後の液相(ろ液)は、重金属やダイオキシンが除去出来ているので、それらの濃度を確認後、pH調整後、放流して良い。重金属やダイオキシンが除去出来ていない場合は、上澄み水(1)に戻し、再処理すれば良い。
乾灰のダイオキシン含有量は、乾灰の乾燥質量を基準として3ng-TEQ/g以下であることが好ましく、0.001〜2.0ng-TEQ/gがより好ましく、0.0001〜1.0ng-TEQ/gがさらに好ましい。これらの範囲であると乾灰の塩素を除去する工程で脱水ケーキ(4)に濃縮されるダイオキシンの含有量をセメント原料として利用できる程度に抑えることが出来る。
前記乾灰の化学成分は、乾灰の乾燥質量を基準として、SiO含有量が1〜10質量%、Al含有量が1〜8質量%、Fe含有量が0.1〜2質量%、CaO含有量が20〜50質量%、MgO含有量が0.5〜3.0質量%、SO含有量が1.0〜5.0質量%、Cl含有量が10〜30質量%、Cr含有量が0.03〜0.1質量%、Pb含有量が0.05〜0.2質量%、Zn含有量が0.2〜0.5質量%及びCd含有量が0.003〜0.01質量%であることが好ましい。
SiO含有量が2〜8質量%、Al含有量が2〜5質量%、Fe含有量が0.3〜1.0質量%、CaO含有量が30〜40質量%、MgO含有量が1.0〜2.0質量%、SO含有量が2.0〜4.0質量%、Cl含有量が15〜25質量%、Cr含有量が0.05〜0.08質量%、Pb含有量が0.07〜0.15質量%、Zn含有量が0.3〜0.4質量%及びCd含有量が0.005〜0.008質量%であることがより好ましい。これらの範囲であると乾灰の塩素をセメント原料として利用できる程度まで低減でき、また上澄み水に含まれる重金属濃度を排水処理により下水道法施行令の排水基準以下まで低減出来る。
以下に、実施例及び比較例を挙げ、更に図1及び図2を元に本発明の内容を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
1.焼却灰
焼却灰としては、都市ゴミ焼却飛灰の乾灰を使用した。試験に供した焼却飛灰の乾灰の特性を表1に示す。表1の化学成分は以下の方法によって測定された値である。
(i)SiO、Al、Fe、MgO、SO、RO含有量の測定
SiO、Al、Fe、MgO、SO、RO含有量は、JIS M 8853「セラミックス用アルミノけい酸塩質原料の化学分析方法」に準拠して測定した。結果を表1に示す。
(ii)CaO、Cl、Cr、Zn、Pb、Cd含有量の測定
CaO、Cl、Cr、Zn、Pb、Cd含有量は、JIS R 5202「セメントの化学分析方法」に準拠して測定した。結果を表1に示す。
(iii)ダイオキシン含有量の測定
ダイオキシン含有量は、厚生省告示第192号「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」に準拠して測定した。
(iv)含水率の測定
含水率は、焼却飛灰の乾灰を乾燥機内にて50℃で16時間乾燥させることにより測定した。
Figure 2016019968
2.湿灰の調製
焼却飛灰の乾灰を加湿して湿灰に調製したものを試験例1の水洗脱塩試験に用いた。焼却飛灰の乾灰に湿灰の含水率が18%となるように水道水を添加し,ソイルミキサーで混合して湿灰を調製した。
3.都市ゴミ焼却灰の水洗脱塩処理
(1)水洗脱塩処理(pH調整なし、参考例1)
湿灰の湿潤質量に対して5倍量の水(1)を添加して攪拌しスラリー(1)を調製後、1時間攪拌洗浄を行った。その後、高分子凝集剤(MTアクアポリマー(株)、アコフロックA−110)を添加して30分静置し、濃縮スラリー(1')と上澄み水(1)に固液分離した。次に、濃縮スラリー(1')を5A濾紙で吸引ろ過して脱水ケーキ(2')とろ液(2')に固液分離した。脱水ケーキ(2')に湿灰の湿潤質量に対して5倍量の水(3)を添加して攪拌しスラリー(3’)を調製後、1時間攪拌洗浄を行った後、高分子凝集剤(MTアクアポリマー(株)、アコフロックA−110)を添加して30分静置し、濃縮スラリー(3’)と上澄み水(3’)に固液分離した。
次に、濃縮スラリー(3’)を5A濾紙で吸引ろ過して脱水ケーキ(4’)とろ液(4’)に固液分離した。脱水ケーキ(4’)は105℃で24時間乾燥後、焼却灰と同様に塩素含有量はJIS R 5202「セメントの化学分析方法」に準拠し、ダイオキシン含有量は厚生省告示第192号「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」に準拠して測定した。結果を表2に示す。
上澄み水(1)は、pH、全クロム、亜鉛、カドミウム濃度はJIS K 0102「工場排水試験方法」に準拠し、SS(浮遊物質量)は環境庁告示第59号に準拠し、ダイオキシン濃度はJIS K 0312「工業用水・工場排水中のダイオキシン類の測定方法」に準拠して測定した。結果を表3に示す。
(2)水洗脱塩処理(pH調整あり、pH=10.5、11.5、実施例1〜2)
湿灰の湿潤質量に対して5倍量の水(1)を添加して攪拌しスラリー(1)を調製後、塩酸を添加してスラリー(1)のpHを10.5あるいは11.5に維持しながら1時間攪拌洗浄を行った。その後、高分子凝集剤(MTアクアポリマー(株)、アコフロックA−110)を添加して30分静置し、濃縮スラリー(1)と上澄み水(1)に固液分離した。次に、濃縮スラリー(1)を5A濾紙で吸引ろ過して脱水ケーキ(2)とろ液(2)に固液分離した。脱水ケーキ(2)に湿灰の湿潤質量に対して5倍量の水(3)を添加して攪拌しスラリー(3)を調製後、1時間攪拌洗浄を行った後、高分子凝集剤(MTアクアポリマー(株)、アコフロックA−110)を添加して30分静置し、濃縮スラリー(3)と上澄み水(3)に固液分離した。次に、濃縮スラリー(3)を5A濾紙で吸引ろ過して脱水ケーキ(4)とろ液(4)に固液分離した。脱水ケーキ(4)の塩素含有量、ダイオキシン含有量、および上澄み水(1)のpH、全クロム、亜鉛、カドミウム濃度、SS、ダイオキシン濃度を測定した。結果を表2及び表3にそれぞれ示す。
(3)水洗脱塩処理(pH調整あり、pH=9、10、比較例1〜2)
比較例1〜2は、スラリー(1)のpHを9あるいは10に維持しながら1時間攪拌洗浄した以外は、実施例1〜2と同様の方法で試験を行った。脱水ケーキ(4)の塩素含有量、ダイオキシン含有量、および上澄み水(1)のpH、全クロム、亜鉛、カドミウム濃度、SS、ダイオキシン濃度を測定した。結果を表2及び表3にそれぞれ示す。
(4)評価
表2より、脱塩率は参考例1、実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2のいずれも95%以上と高い値となり、洗浄時のスラリー(1)のpHの影響は小さかった。一方、参考例1、実施例2および比較例2より、pHが低いほど脱水ケーキのダイオキシン濃度は高くなった。したがって、塩酸を添加してpHを下げると脱塩率はそれほど変化がないにも関わらず、酸に不溶なダイオキシンは脱水ケーキに濃縮される傾向であることがわかった。
Figure 2016019968
表3より、参考例1のpH調整なしの場合、上澄み水(1)には1.9pg-TEQ/Lのダイオキシンが含まれていた。また、酸を添加してpHを下げるほどSSが多くなっていた。一般に排水中のダイオキシンはSSに吸着した状態で存在していることから、酸を添加してpHを下げるほど上澄み水(1)中のダイオキシン濃度は高くなると考えられる。
Figure 2016019968
4.上澄み水(1)の排水処理
(1)上澄み水(1)の性状
上澄み水(1)は、新たに調製した湿灰を用いて表3の参考例1と同様の操作で水洗脱塩処理を実施し、採取したものを使用した。使用した上澄み水(1)の性状を表4に示す。
Figure 2016019968
(2)排水処理方法
表4に示す性状の上澄み水(1)(pH12.5)に塩酸を添加してpH2に調整し、還元剤として亜硫酸水素ナトリウムを添加して15分攪拌した。次に、無機凝集剤として塩化第二鉄を添加し、pH調整剤として水酸化ナトリウムあるいは消石灰を添加してpH10に調整して15分静置した後、上澄み水(6)を採取した。上澄み水(6)は全クロム、六価クロム、亜鉛、カドミウム濃度はJIS K 0102「工場排水試験方法」に準拠し、SSは環境庁告示第59号に準拠し、ダイオキシン濃度はJIS K 0312「工業用水・工場排水中のダイオキシン類の測定方法」に準拠して測定した。上澄み水(6)を採取後に残った沈殿物は5A濾紙で吸引ろ過した後、105℃で12時間乾燥させて重量を測定した。沈殿物へのダイオキシン吸着量は数式(1)、ダイオキシン除去率は数式(2)により算出した。
Figure 2016019968
Figure 2016019968

ここで、Cは上澄み水(1)のダイオキシン濃度(pg-TEQ/L)、Cは上澄み水(6)のダイオキシン濃度(pg-TEQ/L)、Mは沈殿物量(g/L)である。結果を表5に示す。
Figure 2016019968
表5の実施例3、比較例3より、pH調整剤としてpH調整速度の速い水酸化ナトリウムを用いることで凝集沈殿処理で生成するSSを少なくでき、沈殿物へのダイオキシン吸着量が多くなり、ダイオキシン除去率が高くなった。
従って、本発明の方法によれば、上澄み水(6)を図2のフローの第3実施形態のように、固液分離すれば、分離後の液相は放流して良い程に重金属やダイオキシンが除去出来る。また、固相はダイオキシンが濃縮されているので、ダイオキシンを瞬時に分解するため仮焼炉に投入したり、他のセメント原料に混ぜて希釈して使用することも可能である。

Claims (11)

  1. 焼却灰に水(1)を添加し攪拌洗浄してスラリー(1)を調製後、酸(1)を加えpHを10.5〜12.5に調整し、更に高分子凝集剤を添加後、静置し、濃縮スラリー(1)と上澄み水(1)に固液分離する第1工程と、
    前記濃縮スラリー(1)をろ過し、脱水ケーキ(2)とろ液(2)に固液分離する第2工程と、
    前記脱水ケーキ(2)に水(3)を添加し攪拌洗浄してスラリー(3)を調製後、高分子凝集剤を添加し、静置し、濃縮スラリー(3)と上澄み水(3)に固液分離する第3工程と、
    前記濃縮スラリー(3)をろ過し、脱水ケーキ(4)とろ液(4)に固液分離する第4工程と、
    前記脱水ケーキ(4)をセメント原料とする第5工程とを有するセメント原料化工程、並びに、
    前記上澄み水(1)に酸(6)を加えて攪拌し、pHを1〜3に調整して還元剤を添加し、更に無機凝集剤を添加後、水酸化ナトリウムを加えて攪拌しpHを8〜11に調整し、静置後、沈殿物と上澄み水(6)に固液分離する第6工程を有する排水処理工程、
    を含むことを特徴とする焼却灰の処理方法。
  2. 前記焼却灰の含水率は0質量%を超えて30質量%以下である、請求項1記載の焼却灰の処理方法。
  3. 前記第1工程の酸(1)は、塩酸、硝酸、硫酸及びリン酸からなる群より選ばれる1種以上である、請求項1又は2記載の焼却灰の処理方法。
  4. 前記第6工程の酸(6)は、塩酸、硝酸、硫酸及びリン酸からなる群より選ばれる1種以上である、請求項1〜3の何れか1項記載の焼却灰の処理方法。
  5. 前記第6工程の還元剤は、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化第一鉄及び硫酸第一鉄からなる群より選ばれる1種以上である、請求項1〜4の何れか1項記載の焼却灰の処理方法。
  6. 前記第6工程の無機凝集剤は、塩化第二鉄、硫酸第二鉄及びポリ硫酸第二鉄からなる群より選ばれる1種以上である、請求項1〜5の何れか1項記載の焼却灰の処理方法。
  7. 前記第1工程の水(1)の添加量は、焼却灰の質量に対して1〜10倍量である、請求項1〜6の何れか1項記載の焼却灰の処理方法。
  8. 前記第3工程の水(3)の添加量は、焼却灰の質量に対して1〜10倍量である、請求項1〜7の何れか1項記載の焼却灰の処理方法。
  9. 前記第1工程は、更に、乾灰に水(7)を添加し前記焼却灰を調製する第7工程を含む、請求項1〜8の何れか1項記載の焼却灰の処理方法。
  10. 前記乾灰のダイオキシン含有量は、乾灰の乾燥質量を基準として3ng-TEQ/g以下である、請求項9記載の焼却灰の処理方法。
  11. 前記乾灰の化学成分は、乾灰の乾燥質量を基準として、SiO含有量が1〜10質量%、Al含有量が1〜8質量%、Fe含有量が0.1〜2質量%、CaO含有量が20〜50質量%、MgO含有量が0.5〜3.0質量%、SO含有量が1.0〜5.0質量%、Cl含有量が10〜30質量%、Cr含有量が0.03〜0.1質量%、Pb含有量が0.05〜0.2質量%、Zn含有量が0.2〜0.5質量%及びCd含有量が0.003〜0.01質量%である、請求項9又は10記載の焼却灰の処理方法。
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