JP2016017840A - 鉛蓄電池の劣化判定装置及び鉛蓄電池の劣化判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉛蓄電池以外の二次電池が鉛蓄電池と並列に接続された電源部を備えた構成において、鉛蓄電池の劣化を精度良く判定する。【解決手段】電圧検出部81は、電源部45の電圧を検出する。電流取得部82は、電流センサ51で検出された電流を取得する。状態検出部83は、エンジン10がアイドルストップ状態にあるか否かを検出する。劣化判定部84は、状態検出部83によりアイドルストップ状態であることが検出された場合、電圧検出部81から出力された検出電圧と電流取得部82で取得された電流とを用いて鉛蓄電池50の劣化を判定する。【選択図】図1

Description

本開示は、鉛蓄電池が劣化しているか否かを判定する鉛蓄電池の劣化判定装置及び鉛蓄電池の劣化判定方法に関する。
エンジンを主たる動力源とする車両は、エンジンを始動するためのスタータモータの電源としてバッテリを備える。このバッテリとしては、一般に鉛蓄電池が使用される。
また、近年、車両が走行中にブレーキにより減速を開始したときに発生するエネルギーによって発電機により発電した電力でバッテリを充電することが行われている(エネルギー回生)。しかし、エネルギーを回生するときには急速充電が行われることになるが、鉛蓄電池では、十分な急速充電が行えないため、エネルギーを有効に回生するのが困難となっている。
そこで、十分な急速充電が行えるニッケル水素二次電池又はリチウムイオン二次電池などの鉛蓄電池以外の二次電池が鉛蓄電池と並列に接続された電源部を備える車両が知られている(特許文献1参照)。
特開2012−90404号公報
近年、エンジンを主たる動力源とする車両の排ガスを削減するために、アイドルストップ機能を有する車両が普及しつつある。上述のようなエネルギーの回生機能を有し、かつアイドルストップ機能を有する車両では、鉛蓄電池が頻繁に充放電される。このため、鉛蓄電池の劣化が懸念される。しかしながら、上記特許文献1では、鉛蓄電池が劣化しているか否かを判定することについては、十分に検討されていない。
本発明は、上述した課題を解決するもので、鉛蓄電池以外の二次電池が鉛蓄電池と並列に接続された電源部を備えた構成において、鉛蓄電池の劣化を精度良く判定できる鉛蓄電池の劣化判定装置及び鉛蓄電池の劣化判定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、互いに並列接続された鉛蓄電池と前記鉛蓄電池以外の二次電池とを含む電源部と、前記電源部の電圧を検出する電圧検出部と、前記鉛蓄電池に流れる電流を検出する電流検出部と、前記電圧検出部で検出された放電電圧と前記電流検出部で検出された放電電流とを用いて前記鉛蓄電池の劣化を判定する劣化判定部とを備える。
本態様によれば、鉛蓄電池の劣化を精度良く判定できる。
本実施の形態のバッテリ制御部を含む車両の構成を概略的に示すブロック図である。 劣化の判定の原理を説明するためのグラフである。 鉛蓄電池における容量と電圧との関係を示したグラフである。 閾値管理部が電圧閾値を変更する際に用いる閾値テーブルのデータ構成の一例を示す図である。 バッテリ制御部の動作を概略的に示すフローチャートである。 車両に用いられる鉛蓄電池とニッケル水素蓄電池との内部抵抗の推移を概略的に示す図である。
(本開示に係る一態様を発明するに至った経緯)
まず、本開示に係る一態様の着眼点について説明する。上記特許文献1では、鉛蓄電池が劣化しているか否かを判定することについては十分に検討されていない。そこで、本発明者は、上記特許文献1に記載の技術と同様に、互いに並列接続された鉛蓄電池と鉛蓄電池以外の二次電池(本実施の形態ではニッケル水素蓄電池)とを含む電源部を車両に用いる場合の鉛蓄電池の劣化について検討した。電池の劣化が進むと、電池の内部抵抗が増大する。
図6は、車両に用いられる鉛蓄電池とニッケル水素蓄電池との内部抵抗の推移を概略的に示す図である。図6の上図は、鉛蓄電池とニッケル水素蓄電池との個々の内部抵抗の推移を示す。図6の下図は、鉛蓄電池とニッケル水素蓄電池との内部抵抗が合成された合成内部抵抗の推移を示す。
車両に用いられる鉛蓄電池は、一般に、3年で交換される。したがって、図6の上図に示されるように、鉛蓄電池の内部抵抗Rpbは、初期値Rpb0から3年間増大し続けるが、3年後の交換毎に、初期値Rpb0に戻る。一方、ニッケル水素蓄電池は、車両と同様の9年以上の寿命で設計されている。したがって、図6の上図に示されるように、ニッケル水素蓄電池の内部抵抗Rniは、初期値Rni0から9年間増大し続ける。
その結果、鉛蓄電池とニッケル水素蓄電池との合成内部抵抗Rtは、初期値R0から3年間増大し続けた後、3年後の鉛蓄電池の交換により低下する。しかし、ニッケル水素蓄電池の内部抵抗が増大しているため、合成内部抵抗Rtは、初期値R0より高い抵抗値R3までしか低下しない。6年後にも、同様に、合成内部抵抗Rtは、鉛蓄電池の交換により低下するが、抵抗値R3より高い抵抗値R6までしか低下しない。
したがって、鉛蓄電池の劣化判定を、予め定められた抵抗閾値Rdと合成内部抵抗Rtとを比較して行うと、車両の使用開始から3年後は、適切なタイミングで劣化と判定できる。しかし、鉛蓄電池の交換後は、車両の使用開始からTd年(3<Td<6)で合成内部抵抗Rtが抵抗閾値Rdに到達する。このため、鉛蓄電池の交換から3年以内に、鉛蓄電池は劣化していないにも拘らず、劣化したと判定されるという問題がある。この問題を解決するには、電源部全体の劣化ではなく、鉛蓄電池単独の劣化を判定する必要がある。
ここで、電源部は鉛蓄電池とニッケル水素蓄電池とが並列接続されている。したがって、鉛蓄電池がニッケル水素蓄電池よりも劣化が大きいと、鉛蓄電池の方がニッケル水素蓄電池よりも内部抵抗が大きくなって、ニッケル水素蓄電池により多くの放電電流が流れるため、鉛蓄電池に流れる放電電流は低下する。したがって、鉛蓄電池に流れる放電電流が正常値に比べてどの程度小さくなっているかが検出できれば、鉛蓄電池の劣化を判断できることを本発明者は見出した。
そこで、本発明者は、上記検討を踏まえ、以下のように本開示にかかる各態様の発明を想到するに至った。
本発明の一態様による鉛蓄電池の劣化判定装置は、互いに並列接続された鉛蓄電池と前記鉛蓄電池以外の二次電池とを含む電源部と、前記電源部の電圧を検出する電圧検出部と、前記鉛蓄電池に流れる電流を検出する電流検出部と、前記電圧検出部で検出された放電電圧と前記電流検出部で検出された放電電流とを用いて前記鉛蓄電池の劣化を判定する劣化判定部とを備える。
この態様によれば、鉛蓄電池は二次電池と並列接続されているため、鉛蓄電池の劣化が進むと、鉛蓄電池の内部抵抗が上昇し、鉛蓄電池に流れる電流が正常なときに比べて小さくなるという点を利用して、鉛蓄電池の劣化が検出されている。そのため、鉛蓄電池のみの劣化を精度良く判定できる。
また、上記態様において、車両を駆動させるエンジンがアイドルストップ状態であることを検出する状態検出部と、前記アイドルストップ状態における前記電源部の電圧が前記アイドルストップ状態への移行を禁止させる電圧に到達しているか否かを判断するための電圧閾値を管理する閾値管理部とを更に備え、前記閾値管理部は、前記アイドルストップ状態において前記電流検出部により検出された前記放電電流が減少するにつれて、前記電圧閾値が増大するように、電圧閾値を変更してもよい。
この態様によれば、アイドルストップ状態において電流検出部により検出された放電電流が減少するにつれて、電圧閾値が増大するように、電圧閾値が変更される。そのため、電圧閾値を、鉛蓄電池の劣化の度合いに応じて適切な値に変更できる。その結果、鉛蓄電池の残容量が十分でないにも拘わらず、アイドルストップ状態に移行され、アイドルストップ状態から再始動ができない現象が発生することを防止できる。
上記態様において、前記劣化判定部は、前記アイドルストップ状態において前記電圧検出部で検出された放電電圧と、前記電流検出部で検出された放電電流とを用いて前記鉛蓄電池の劣化を判定し、前記閾値管理部は、前記劣化判定部により劣化が判定された場合に前記電圧閾値を変更する処理を実行してもよい。
この態様によれば、鉛蓄電池の放電電流が比較的小さいアイドルストップ状態において鉛蓄電池の劣化が判定されている。そのため、例えばエンジンの始動時に流れるような大電流を検出できる高価且つ大型な電流センサを鉛蓄電池に取り付けなくても、鉛蓄電池の劣化を判定できる。また、鉛蓄電池が劣化していると判定された場合にのみ、電圧閾値を変更する処理が実行されているため、常に電圧閾値を変更する処理を実行する態様を採用する場合に比べて、処理ステップ数の削減を図ることができる。
上記態様において、車両を駆動させるエンジンがアシスト状態であることを検出する状態検出部を更に備え、前記劣化判定部は、前記アシスト状態において前記電圧検出部で検出された放電電圧と、前記電流検出部で検出された放電電流とを用いて前記鉛蓄電池の劣化を判定してもよい。
この態様によれば、鉛蓄電池の放電電流が比較的小さいアシスト状態において鉛蓄電池の劣化が判定されている。そのため、例えばエンジンの始動時に流れるような大電流を検出できる高価且つ大型な電流センサを鉛蓄電池に取り付けなくても、鉛蓄電池の劣化を判定できる。
上記態様において、前記劣化判定部は、前記鉛蓄電池の劣化時における前記放電電流及び前記放電電圧の対応関係を示す所定の関係式に前記電流検出部で検出された放電電流を代入することで得られる基準放電電圧よりも、前記電圧検出部で検出された放電電圧が小さい場合、前記鉛蓄電池が劣化していると判定してもよい。
放電時における鉛蓄電池の電流と電圧との関係を示す電流電圧特性は、電流が増大するにつれて電圧がほぼリニアに減少する特性を持つ。そして、電流電圧特性は鉛蓄電池の劣化が進むと、電圧が低い側にシフトする特性を持つ。よって、劣化時の鉛蓄電池の電流電圧特性を示す関係式に電流検出部で検出された放電電流を代入することで得られる電圧を基準放電電圧として求め、その基準放電電圧よりも電圧検出部で検出された放電電圧が小さければ、鉛蓄電池は劣化していると判断できる。
(実施の形態)
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態が説明される。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、各図では、同様の要素には同様の符号が付され、適宜、説明が省略される。
図1は、本実施の形態のバッテリ制御部80を含む車両1の構成を概略的に示すブロック図である。
車両1は、エンジンを主たる動力源とし、モータを補助的動力源とするハイブリッド自動車(Hybrid Electric Vehicle)である。車両1は、エンジン10、スタータモータ20、Integrated Starter Generator(ISG)30、電装負荷40、電源部45、電子制御ユニット(ECU)70、及びバッテリ制御部80を備える。
電源部45は、鉛蓄電池50及びニッケル水素蓄電池60を含む。鉛蓄電池50とニッケル水素蓄電池60とは、互いに並列に接続されている。スタータモータ20は、ユーザによりイグニションスイッチが操作されるとエンジン10を始動する。スタータモータ20、ISG30、及び電装負荷40は電源部45と並列接続されている。鉛蓄電池50及びニッケル水素蓄電池60の負極側の接続点K2は接地されている。また、バッテリ制御部80及びECU70は電源電圧(VCC)が供給されている。
鉛蓄電池50の分岐線路L1上には、鉛蓄電池50に流れる電流を検出する電流センサ51が取り付けられている。電流センサ51は、例えば、ホール素子で構成されている。この電流センサは、主に鉛蓄電池の放電容量を検出するために設けられている。
ここで、鉛蓄電池50から電流が放電されるケースとしては、例えばエンジン10が始動するエンジン始動時、エンジン10がアイドルストップ制御されているアイドルストップ状態のとき、エンジン10がアシスト制御されているアシスト状態のとき等が挙げられる。エンジン始動時には、ユーザによりイグニションスイッチが操作されてエンジン10が始動するキー始動時、アイドルストップ状態にあるエンジン10が再始動されるアイドルストップ再始動時、アシスト状態にあるエンジン10が再始動されるアシスト再始動時等が含まれる。
キー始動時にはスタータモータ20から大電流が要求され、アイドルストップ始動時及びアシスト始動時にはISG30から大電流が要求される。そのため、エンジン始動時には電源部45から大電流が放電される。ここで、大電流としては、車両1の種類にもよるが、例えば、400A〜500Aといった電流が挙げられる。一方、エンジン始動時以外のアイドルストップ状態時やアシスト状態時においては、車両1が要求する電力はエンジン始動時ほど大きくない。そのため、アイドルストップ状態時やアシスト状態時において、電源部45にはエンジン始動時のような大電流が要求されず、鉛蓄電池50から放電される電流は大きくても100A程度である。具体的には、アイドルストップ状態では、鉛蓄電池50には20〜50A程度の電流が流れ、アシスト状態では鉛蓄電池50には、アイドルストップ状態よりも大きい60〜80A程度の電流が流れる。ここで、上記の大電流を測定するためには、シャント抵抗で構成されるような高価且つ大型な電流センサを鉛蓄電池50に設ける必要がある。
しかしながら、車両1の駆動期間において、エンジン始動時が占める時間の割合は非常に少ない。そのため、鉛蓄電池50の残容量を算出するために、エンジン始動時における鉛蓄電池50の電流を検出しなくても、ある程度正確に鉛蓄電池50の残容量は算出できる。よって、電流センサ51としては、100A以下の電流が検出できる電流センサを採用すれば十分である。そこで、電流センサ51としては、例えば100A以下の電流を検出できる、ホール素子で構成されるような比較的安価な電流センサが採用されている。
ISG30は、発電機能と電動機能とを兼有する。車両1が走行中にブレーキペダル(図示省略)が操作されて減速を開始すると、車輪からISG30にトルクが伝えられ、ISG30は、発電機能により発電する。この発電された電力が電装負荷40の電気負荷を超えるときは、この発電された電力により電源部45の鉛蓄電池50及びニッケル水素蓄電池60が充電される。これによって、エネルギーの回生が行われる。車両1が停止すると、ECU70のアイドルストップ制御によって、エンジン10が自動停止する。車両1の発進時には、ISG30の電動機能により、車両1が駆動され、かつ、エンジン10が始動される。
電装負荷40は、例えば空気調和機及び室内灯等、車両1に装備された電装品等の負荷を含む。鉛蓄電池50及びニッケル水素蓄電池60の公称電圧は、この実施形態では例えば12Vである。電源部45から出力される電力は、車両1のエンジン10を始動するスタータモータ20及びISG30の駆動、電装負荷40の電源に使用される。
ECU70は、例えば、所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、所定の制御プログラムが保存されたROM(Read Only Memory)、データを一時的に保存するRAM(Random Access Memory)、これらの周辺回路等を備える。ECU70は、バッテリ制御部80と互いに通信可能に構成されている。
ECU70は、エンジン10、スタータモータ20、ISG30、電装負荷40を含む車両1の全体の動作を制御する。ECU70は、車両1が交差点等で所定時間停止する等の所定の停止条件を満たすとエンジン10を自動停止し、かつ、ブレーキペダル(図示省略)の操作解除等の所定の始動条件を満たすと再びエンジン10を始動するアイドルストップ制御を行う。ECU70は、バッテリ制御部80から禁止信号(後述)が通知されると、アイドルストップ制御によるエンジン10の自動停止を行わない。
バッテリ制御部80は、例えば、所定の演算処理を実行するCPU、所定の制御プログラムが保存されたROM、データを一時的に保存するRAM、これらの周辺回路等を備える。バッテリ制御部80は、電圧検出部81、電流取得部82、状態検出部83、劣化判定部84、閾値管理部85、及び記憶部90を含む。
電圧検出部81は、例えば、A/D変換器で構成され、電源部45の電圧を検出する。以下、検出された電圧を検出電圧Vtと呼ぶ。ここで、電圧検出部81は、例えば、鉛蓄電池50の正極及びニッケル水素蓄電池60の正極の接続点K1と接続された線路L2と接続されている。そして、電圧検出部81は、接続点K1の電圧が入力され、その電圧をAD変換することで、デジタルの検出電圧Vtを検出する。そして、電圧検出部81は、検出した検出電圧Vtを劣化判定部84及び閾値管理部85に出力する。
電流取得部82は、例えば、A/D変換器で構成され、電流センサ51で検出された電流を取得し、AD変換して劣化判定部84及び閾値管理部85に出力する。これにより、電流センサ51で検出された電流値がデジタルの電流値に変換される。
状態検出部83は、エンジン10がアイドルストップ状態にあるか否かを検出する。ここで、ECU70は、エンジン10をアイドルストップ状態にするとき、アイドルストップ通知を状態検出部83に出力する。これにより、状態検出部83は、エンジン10がアイドルストップ状態になったことを検出できる。
ここで、状態検出部83は、アイドルストップ通知が入力される入力ポート(図略)を備える。そして、状態検出部83は、この入力ポートに例えばハイレベルの信号が入力されたときにアイドルストップ通知が入力されたと判定して、アイドルストップ状態になったと判定すればよい。一方、状態検出部83は、この入力ポートに例えばローレベルの信号が入力されたときにアイドルストップ通知の入力が終了され、アイドルストップ状態が解除されたと判定すればよい。
なお、この判定処理は一例にすぎない。例えば、ECU70が、アイドルストップ状態の開始を示すデータを含む通知信号及びアイドルストップ状態の終了を示すデータを含む通知信号を出力する場合、状態検出部83は、ECU70から通知される通知信号をデコードすることで、アイドルストップ状態の開始及び終了を判定すればよい。
劣化判定部84は、状態検出部83によりアイドルストップ状態であることが検出された場合、電圧検出部81で検出された検出電圧Vtと電流取得部82で取得された電流(以下、「検出電流」と呼ぶ。)とを用いて鉛蓄電池50の劣化を判定する。
図2は、劣化の判定の原理を説明するためのグラフであり、縦軸は放電時における鉛蓄電池50の正極及び負極間の電圧を示し、横軸は放電時における鉛蓄電池50から放電される電流を示す。図2において、グラフG1は、劣化した鉛蓄電池50における放電時の電流と電圧との関係(以下、この関係を「電流電圧特性」と呼ぶ。)を示したグラフであり、グラフG2は劣化していない正常な鉛蓄電池50における電流電圧特性を示したグラフである。
グラフG1、G2に示されるように、鉛蓄電池50の電流電圧特性は、電流が増大するにつれて電圧がほぼリニアに減少する特性を持つ。
一方、グラフG2がグラフG1よりも上側に描かれていることからも分かるように、鉛蓄電池50の電流電圧特性は、鉛蓄電池50が劣化するにつれて、電圧の低い側(下側)にシフトする。
したがって、放電時において鉛蓄電池50の電圧と電流とを測定し、その電圧と電流との測定点がグラフG1に対して上側に位置すれば、鉛蓄電池50は正常と判定でき、測定点がグラフG1に対して下側に位置すれば、鉛蓄電池50は劣化していると判定できる。
そこで、本実施の形態では、グラフG1で示される劣化時の鉛蓄電池50の電流電圧特性の関係式を予め記憶部90に記憶させておく。ここで、関係式は例えば、劣化した鉛蓄電池50の電流電圧特性を予め測定することで得られたものである。そして、この関係式は、例えば、V=I・α+V0で表される。但し、Vは鉛蓄電池50の電圧を示し、Iは鉛蓄電池50の電流を示し、αは電流電圧特性の傾きを示し、V0は電流電圧特性のY切片を示す。以下、この関係式を関係式(1)と呼ぶ。
そして、劣化判定部84は、検出電流を関係式(1)に代入し、得られる電圧を基準電圧として求める。そして、劣化判定部84は、検出電圧Vtが基準電圧より大きければ、鉛蓄電池50は正常と判定し、検出電圧Vtが基準電圧以下であれば、鉛蓄電池50は劣化していると判定する。
図2において、測定点P1、P2は共に、検出電流がIiである。ここで、検出電流Iiに対する基準電圧として関係式(1)によりViが得られたとする。この場合、測定点P1の検出電圧「Vp1」は基準電圧「Vi」よりも大きいため、鉛蓄電池50は正常と判定される。一方、測定点P2の検出電圧「Vp2」は基準電圧「Vi」以下であるため、鉛蓄電池50は劣化していると判定される。
ここで、鉛蓄電池50の電流電圧特性は劣化するにつれて下側にシフトするため、検出電圧と基準電圧との差分が小さくなるにつれて、鉛蓄電池50の劣化が進行していると判断できる。そこで、劣化判定部84は、この差分の大きさを鉛蓄電池50の劣化度として算出してもよい。例えば、差分がVth1以上であれば劣化度が0、差分がVth1未満Vt2以上であれば劣化度が1、差分がVth2未満0以上であれば、劣化度が2、差分が0未満になれば劣化度が3というように劣化度が算出されてもよい。
図1に戻り、閾値管理部85は、劣化判定部84により鉛蓄電池50が劣化していると判定された場合、検出電圧と検出電流とを用いて、アイドルストップ状態への移行の禁止の有無を判定するための電圧閾値Vthを変更する。
以下、電圧閾値Vthの意義について説明する。アイドルストップ状態からエンジン10を再始動させる際に、電源部45の残容量が少ないと、ISG30へ十分な電力を供給できず、エンジン10を再始動できなくなるという、重篤な問題が発生する。
そこで、ECU70は、電源部45の残容量が一定値以下の場合、アイドルストップ状態への移行を禁止している。図3は、鉛蓄電池50における容量と電圧との関係(以下、「放電特性」と呼ぶ。)を示したグラフであり、縦軸は電圧を示し、横軸は残容量を示す。図3において、グラフG31は放電時の電流が10Aのときの放電特性を示し、グラフG32は放電時の電流が20Aのときの放電特性を示し、グラフG33は放電時の電流が30Aのときの放電特性を示す。
図3に示されるように、放電特性は、放電時の電流に応じた放電特性が存在し、いずれの放電特性も、残容量が減少するにつれて電圧が単調に減少する特性を持つ。ここで、いずれの放電特性も残容量が100%のときの電圧は同じ値を示すが、放電時の電流が小さくなるにつれて、傾きは小さくなっていることが分かる。
このように、放電特性は電流に応じて異なるグラフを描いているが、電流値が一定であるとすると、放電特性は一意に特定できるため、鉛蓄電池50の残容量は電圧の値から一意に決定できる。そこで、従来より、電源部45の検出電圧Vtが電圧閾値Vth以下であれば、残容量が不十分と判断され、アイドルストップ状態への移行が禁止されている。
鉛蓄電池50は、ニッケル水素蓄電池60と並列接続されており、劣化して内部抵抗が上昇すると、ニッケル水素蓄電池60側に多くの電流が流れるため、鉛蓄電池50側に流れる電流が減少する。
ここで、電圧閾値Vthが例えば11.5Vで固定されており、アイドルストップ状態から再始動する際に必要な鉛蓄電池50の残容量がXであるとする。また、グラフG33に示す放電特性は、正常な鉛蓄電池50の放電特性であり、グラフG32に示す放電特性は多少劣化が進んだ鉛蓄電池50の放電特性であり、グラフG31に示す放電特性は完全に劣化した鉛蓄電池50の放電特性であるとする。
鉛蓄電池50の放電特性がグラフG33で示される場合、電圧閾値「11.5V」における残容量はX1であり、残容量Xよりも大きい。そのため、検出電圧Vtが「11.5V」のときにアイドルストップ状態に移行したとしても、再始動するために必要な残容量が鉛蓄電池50に確保されており、エンジン10は再始動できる。また、多少劣化が進んだ鉛蓄電池50の放電特性はグラフG32で示されるが、この場合、電圧閾値「11.5V」における残容量はXである。そのため、検出電圧Vtが「11.5V」のときにアイドルストップ状態に移行したとしても、エンジン10は再始動できる。
一方、放電特性がグラフG31で示されるまでに劣化した鉛蓄電池50では、電圧閾値「11.5V」のときの残容量はX2であり、残容量Xよりも小さい。よって、検出電圧Vtが11.5Vのときにアイドルストップ状態に移行されると、再始動するために必要な残容量が鉛蓄電池50に確保されていないため、エンジン10はアイドルストップ状態から再始動できないという重篤な問題が発生する。
そこで、閾値管理部85は、検出電流に応じて電圧閾値Vthを変更させている。図4は、閾値管理部85が電圧閾値Vthを変更する際に用いる閾値テーブルT400のデータ構成の一例を示す図である。閾値テーブルT400は、検出電流と電圧閾値Vthとが対応付けられたテーブルである。図4に示すように、閾値テーブルT400には、検出電流が増大するにつれて電圧閾値Vthが小さくなるように検出電流と電圧閾値Vthとが登録されている。
例えば、検出電流が10Aの場合、閾値管理部85は、記憶部90に記憶された電圧閾値を12.0Vに更新する。また、例えば、検出電流が20Aの場合、閾値管理部85は、記憶部90に記憶された電圧閾値を11.5Vに更新する。
なお、検出電流が15Aというような、閾値テーブルT400に登録されていない値を持つ場合、閾値管理部85は、線形補間により検出電流に対応する電圧閾値を算出すればよい。例えば、検出電流が15Aであれば、閾値テーブルT400に登録された15Aの前後の検出電流(10A、20A)と閾値電圧Vth(12.0V、11.5V)とを用いた線形補間により、15Aに対応する閾値電圧Vthが算出される。なお、閾値テーブルT400に示す数値は一例に過ぎず、鉛蓄電池50の性能や車両1の性能に応じて適切な値が採用される。
図1に戻り、閾値管理部85は、状態検出部83によりアイドルストップ状態が検出された場合、記憶部90に記憶された電圧閾値Vthと検出電圧Vtとを比較し、検出電圧Vtが電圧閾値Vth未満であれば、アイドルストップ状態への移行を禁止する禁止信号をECU70に出力する。ここで、閾値管理部85は、電圧閾値Vthを更新した場合は更新後の電圧閾値Vthを検出電圧Vtと比較する。
記憶部90は、例えば、フラッシュROM等の不揮発性の書き換え可能な記憶装置で構成され、電圧閾値Vth、劣化時の鉛蓄電池50の電流電圧特性を示す関係式(1)、及び閾値テーブルT400を記憶する。
図5は、バッテリ制御部80の動作を概略的に示すフローチャートである。まず、状態検出部83は、ECU70からアイドルストップ通知を受信することで、エンジン10がアイドルストップ状態になったことを検出すると(S1でYES)、劣化判定部84は、電流取得部82に、鉛蓄電池50に流れる電流を検出電流として取得させる(S2)。一方、S1でアイドルストップ状態が検出されない場合(S1でNO)、処理はS1に戻る。
次に、劣化判定部84は、電圧検出部81を用いて、電源部45の検出電圧を取得する(S3)。次に、劣化判定部84は、関係式(1)にS2で検出された検出電流を代入し、基準電圧を算出する(S4)。図2の例では、検出電流IiがグラフG1で示す関係式(1)に代入され、基準電圧Viが算出される。
次に、検出電圧Vtが基準電圧Vi以下であれば(S5でYES)、劣化判定部84は鉛蓄電池50は劣化していると判定する(S6)。一方、検出電圧Vtが基準電圧Viよりも大きければ(S5でNO)、劣化していないと判定され、処理がS1に戻される。
次に、閾値管理部85は、S2で検出された検出電流及びS3で検出された検出電圧Vtと、閾値テーブルT400とを照合し、電圧閾値Vthを変更し(S7)、処理をS1に戻す。例えば、検出電流が10Aであれば、妥当な電圧閾値Vthは12.0Vと判定され、記憶部90に記憶されている現状の電圧閾値Vthが12.0Vでなければ、記憶部90に記憶されている電圧閾値Vthが12.0Vに更新される。なお、閾値テーブルT400から決定した妥当な電圧閾値Vthと現状の電圧閾値Vthとが同じ値であれば、閾値管理部85は、記憶部90に記憶された電圧閾値Vthを更新しなくともよい。
このように、本実施の形態によれば、鉛蓄電池50はニッケル水素蓄電池60と並列接続されているため、鉛蓄電池50の劣化が進むと、鉛蓄電池50の内部抵抗が上昇し、鉛蓄電池50に流れる電流がニッケル水素蓄電池60に比べて小さくなるという点を利用して、鉛蓄電池50の劣化が検出されている。そのため、鉛蓄電池50のみの劣化を精度良く判定できる。
また、本実施の形態では、電流センサ51が検出可能な電流が流れるアイドルストップ状態時を利用して、鉛蓄電池50に流れる電流が検出されている。そのため、大電流が検出可能な高価な電流センサを鉛蓄電池50に取り付けなくても、鉛蓄電池50の残容量を算出するために鉛蓄電池50に取り付けられている既存の電流センサ51を用いて鉛蓄電池50の劣化を検出できる。その結果、低コスト及び回路規模の縮小を図ると同時に、高精度に鉛蓄電池50の劣化を検出できる。
また、本実施の形態では、アイドルストップ状態への移行の有無を判断するための電圧閾値Vthが鉛蓄電池50の劣化の度合いに応じて、適切な値に変更されている。そのため、鉛蓄電池50の残容量が十分でないにも拘わらず、アイドルストップ状態に移行され、アイドルストップ状態から再始動ができない現象が発生することを防止できる。
(他の実施の形態)
本発明は上記の実施の形態に限定されず、以下の実施の形態が採用されてもよい。
(1)上記実施の形態では、アイドルストップ状態での検出電流と検出電圧とを用いて鉛蓄電池50の劣化の有無が判定されていたが、アイドルストップ状態に代えてアシスト状態での検出電流と検出電圧とを用いて鉛蓄電池50の劣化の有無が判定されてもよい。
アシスト状態とは、エンジン10に代えてISG30が車両1を駆動させる状態を指す。これにより、ガソリンの消費量が低減され、燃費の向上が図られる。
この場合、状態検出部83は、ECU70からエンジン10をアシスト状態にするときに通知されるアシスト通知を受信することで、エンジン10がアシスト状態にあることを検出すればよい。具体的には、状態検出部83はアシスト通知が入力される入力ポート(図略)を備える。そして、状態検出部83は、アイドルストップ状態の検出と同様、この入力ポートに入力される信号がハイレベルになった場合、アシスト状態が開始されたと判定し、この入力ポートに入力される信号がローレベルになった場合、アシスト状態が終了されたと判定すればよい。
また、ECU70がアシスト状態の開始を示すデータを含む通知信号及びアシスト状態の終了を示すデータを含む通知信号を出力する場合、状態検出部83は、ECU70から通知される通知信号をデコードすることで、アシスト状態の開始及び終了を判定すればよい。
なお、この形態を採用した場合における劣化判定部84及び閾値管理部85による処理は、アイドルストップ状態における劣化判定部84及び閾値管理部85の処理と同じであるため、詳細な説明は省略する。但し、図2に示す関係式(1)及び図4に示す閾値テーブルT400は、アシスト状態に適した値を持つものが採用される。
(2)上記実施の形態では、車両1は、ECU70とは別に、バッテリ制御部80を備えている。代替的に、ECU70が、バッテリ制御部80の各機能ブロックを備えるように構成して、バッテリ制御部80をなくしてもよい。
(3)上記実施の形態では、鉛蓄電池50はニッケル水素蓄電池60と並列接続されていたが、ニッケル水素蓄電池60に代えて、リチウムイオン二次電池、リチウムイオンポリマー二次電池、ニッケル亜鉛蓄電池等の、他の二次電池が鉛蓄電池50と並列接続されてもよい。
(4)上記実施の形態では、ユーザによるイグニションスイッチの操作によってエンジン10を始動させるスタータモータ20を備える。代替的に、スタータモータ20をなくして、ISG30が、ユーザによるイグニションスイッチの操作によってエンジン10を始動させてもよい。
(5)劣化判定部84は、鉛蓄電池50が劣化していると判定した場合、ECU70にそのことを通知し、音声発生、文字表示、又は交換用LEDを点灯させる等して、鉛蓄電池50の交換をユーザに促してもよい。
(6)状態検出部83は、ECU70から通知される信号によりアイドルストップ状態を検出したが、これに限定されない。例えば、検出電圧Vtの変化パターン及び/又は検出電流の変化パターンがアイドルストップ状態に移行する所定の変化パターンを示せば、状態検出部83は、アイドルストップ状態に移行したと判定してもよい。このことは、アシスト状態を検出する場合も同様である。
本発明に係る鉛蓄電池の劣化判定装置及び鉛蓄電池の劣化判定方法は、鉛蓄電池の劣化を好適に判定することができる装置及び方法として有用である。
10 エンジン
20 スタータモータ
40 電装負荷
45 電源部
50 鉛蓄電池
51 電流センサ
60 ニッケル水素蓄電池
80 バッテリ制御部
81 電圧検出部
82 電流取得部
83 状態検出部
84 劣化判定部
85 閾値管理部
90 記憶部

Claims (6)

  1. 互いに並列接続された鉛蓄電池と前記鉛蓄電池以外の二次電池とを含む電源部と、
    前記電源部の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記鉛蓄電池に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電圧検出部で検出された放電電圧と前記電流検出部で検出された放電電流とを用いて前記鉛蓄電池の劣化を判定する劣化判定部とを備える鉛蓄電池の劣化判定装置。
  2. 車両を駆動させるエンジンがアイドルストップ状態であることを検出する状態検出部と、
    前記アイドルストップ状態時における前記電源部の電圧が前記アイドルストップ状態への移行を禁止させる電圧に到達しているか否かを判断するための電圧閾値を管理する閾値管理部とを更に備え、
    前記閾値管理部は、前記アイドルストップ状態において前記電流検出部により検出された前記放電電流が減少するにつれて、前記電圧閾値が増大するように、電圧閾値を変更する請求項1記載の鉛蓄電池の劣化判定装置。
  3. 前記劣化判定部は、前記アイドルストップ状態において前記電圧検出部で検出された放電電圧と、前記電流検出部で検出された放電電流とを用いて前記鉛蓄電池の劣化を判定し、
    前記閾値管理部は、前記劣化判定部により劣化が判定された場合に前記電圧閾値を変更する処理を実行する請求項1又は2記載の鉛蓄電池の劣化判定装置。
  4. 車両を駆動させるエンジンがアシスト状態であることを検出する状態検出部を更に備え、
    前記劣化判定部は、前記アシスト状態において前記電圧検出部で検出された放電電圧と、前記電流検出部で検出された放電電流とを用いて前記鉛蓄電池の劣化を判定する請求項1記載の鉛蓄電池の劣化判定装置。
  5. 前記劣化判定部は、前記鉛蓄電池の劣化時における前記放電電流及び前記放電電圧の対応関係を示す所定の関係式に前記電流検出部で検出された放電電流を代入することで得られる基準放電電圧よりも、前記電圧検出部で検出された放電電圧が小さい場合、前記鉛蓄電池が劣化していると判定する請求項1〜4のいずれかに記載の鉛蓄電池の劣化判定装置。
  6. 互いに並列接続された鉛蓄電池と前記鉛蓄電池以外の二次電池とを含む電源部を備える鉛蓄電池の劣化判定装置における鉛蓄電池の劣化判定方法であって、
    放電時において、前記電源部の放電電圧と前記鉛蓄電池に流れる放電電流と検出する検出ステップと、
    前記検出された放電電圧と前記放電電流とを用いて前記鉛蓄電池の劣化を判定する劣化判定ステップとを備える鉛蓄電池の劣化判定方法。
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