JP2016017700A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
Description
また、油受け部の外縁部は、側壁部の外面より内側に配置されることが好ましい。
また、調理部は、線材を格子状に組み合わせた焼き網部を有し、焼き網部の表面が調理面を構成することができる。
図1および図2に、この発明の実施の形態に係る加熱調理器の構成を示す。この加熱調理器は、上部が開放された筐体1を有し、この筐体1の上側に調理部2が設置されると共に、筐体1に隣接してガス供給部3が設置されている。また、筐体1の内部には、調理部2の下側から下方に向かって、輻射板4と、ガスバーナー5と、水皿6とが順次間隔を空けて配置されている。
筐体1は、側壁部9と底壁部10を有し、上部に開放部11が形成されている。また、筐体1の側壁部9には、筐体1内に空気を取り込むための複数の空気孔12が形成されている。
輻射板4は、ガスバーナー5の上側を覆うように筐体1内に配置されている。輻射板4は、上方に向かって逆V字状に突出する2つの凸部13を有し、この2つの凸部13の傾斜面でガスバーナー5からの熱を拡散させて焼き網部7を広範囲にわたって加熱することができる。
ガスバーナー5は、U字形状を有し、焼き網部7に平行に配置されると共にその両端部がガス供給部3に接続されている。また、ガスバーナー5は、内部が中空とされた管構造を有し、その表面には外部と内部を連通する複数の炎口14が形成されている。ガス供給部3から供給される可燃性ガスがガスバーナー5の内部を介して複数の炎口14から放出され、この可燃性ガスに図示しない放電部の放電により点火を行うことにより、複数の炎口14から放出される可燃性ガスを燃焼させることができる。
図5に示すように、水皿6は、上方が開放されて、その内側に所定量の水Wを収容する水収容部15が形成されており、ガスバーナー5により筐体1の底壁部の温度が過剰に上昇することを抑制することができる。水収容部15に収容される水Wの量としては、ガス供給部3に装着されるガスボンベB内の全ての可燃性ガスがなくなるまでガスバーナーで燃焼させても、水Wが完全に蒸発しない量であることが好ましい。また、図6に示すように、筐体1の側壁部9においてガス供給部3が配置された側とは反対側の側壁部9には引き出し口16が形成されており、水皿6は引き出し口16を介して筐体1の内部から外部に引き出し可能に構成されている。
ボンベ装着部17は、ガスバーナー5と接続されており、ガスボンベBからガスバーナー5の内部に可燃性ガスを供給する。
火力調節つまみ18は、作業者により操作されるもので、ボンベ装着部17に接続されており、その回転量に応じてガスボンベBからガスバーナー5に供給される可燃性ガスの量を調節することができる。また、火力調節つまみ18は、ガスバーナー5から放出される可燃性ガスを点火するための図示しない放電部と接続されており、ガス供給の停止位置から回転された時に放電部を放電させるための信号を出力する。
図7に示すように、筐体1は、側壁部9の下端部に筐体1の内側に向かって突出する段部19を有し、段部19の側壁20には筐体1の外部と内部を連通する油回収口21が側方に開くように形成されている。
筐体1の底壁部10は、側壁部9の下端部を下側から完全に覆うように配置されて、ネジ部材22により段部19に螺合されている。さらに、底壁部10の外縁部は、段部19の側壁20よりも外側まで延びて、油回収口21の下側近傍から側方に向かって突出する油受け部23を形成する。なお、ネジ部材22が側壁部9に確実に螺合するように、側壁部9を部分的に厚く形成した肉厚部22aを設けることが好ましい。
まず、図1に示すように、加熱調理器のボンベ装着部17にガスボンベBが装着され、火力調節つまみ18がガス供給の停止位置から供給位置に回転される。これにより、ガスボンベBからガスバーナー5の内部に可燃性ガスが供給されると共に図示しない放電部が放電されて、ガスバーナー5の複数の炎口14において可燃性ガスが燃焼される。
この時、被調理物の加熱調理に伴って、例えば被調理物内の脂肪分が溶け出した液状の油Lが生じる。特に、焼き網部7の上に被調理物を直接載せて行う調理では、一般的に、脂肪分を多く含む肉などの被調理物が加熱調理されるため油Lが多量に生成される。この調理により生じた油Lは、焼き網部7の網目を介して筐体1内に落下すると共に、その一部が焼き網部7の調理面8上から外側に流出する。
なお、本発明において、油Lは、調理で生じる液状のものを示しており、例えば被調理物の味付けなどに使用された液体調味料、または野菜などの被調理物内から流出した水分なども含むものである。
この時、油受け部23の外縁部24は、側壁部9の外面より内側に配置されており、油受け部23内の油Lは側壁部9の外面より内側で且つ段部19の直下に留められることとなる。このため、油受け部23内の油Lが、例えば火器類に接触するのを防ぐことができる。
また、油受け部23は、受け止められた油Lを油回収口21に向かって円滑に誘導するために、底面を油回収口21に向かって下方に傾斜させることが好ましい。
なお、油回収口21は、図7に示すように、側壁部9の段部19と底壁部10との間で形成することが好ましい。これにより、油受け部23と油回収口21との間に段差が生じないため、油受け部23内の油Lをより円滑に回収することができる。また、油回収口21は、複数個所に形成することが好ましく、複数の油回収口21を側壁部9の周方向に均等に分布するように形成することがさらに好ましい。
ここで、油収容部25は、図7に示すように、油回収口21との間に凸部を形成することなく滑らかに接続されているため、筐体1内に回収された油Lを円滑に油収容部25内に流入させることができる。また、油収容部25の側面を傾斜させることにより、油回収口21から油収容部25の縁部に到達した油Lを油収容部25内に引き込んで円滑に流入させることができる。なお、油回収口21と油収容部25との間の接続部分は、油収容部25に向かって下方に傾斜させることが好ましい。
また、油回収部25は、ガスバーナー5から離れた位置で油Lを収容するために、底面がガスバーナー5から離れるように深く形成することが好ましい。
Claims (8)
- 側壁部と底壁部を有し、上部が開放された筐体と、
前記筐体の内部に配置され、前記筐体の上側で調理される被調理物を加熱するガスバーナーと
を備え、
前記筐体は、
前記筐体の上側から流出して前記側壁部の外面に沿って流下する調理で生じた油を受け止めるために、前記筐体から側方に突出する油受け部と、
前記油受け部で受け止められた前記油を前記筐体内に回収するために、前記油受け部に隣接して前記筐体の外部と内部を連通するように形成された油回収口と、
前記筐体の内部に前記油回収口と接続して配置され、前記油回収口から回収された前記油を収容する油収容部とを有する加熱調理器。 - 前記筐体は、前記側壁部の下縁部に前記筐体の内側に向かって突出する段部を有し、前記段部に前記油回収口が側方に開くように形成される請求項1に記載の加熱調理器。
- 前記油受け部の外縁部は、前記側壁部の外面より内側に配置される請求項2に記載の加熱調理器。
- 前記底壁部の外縁部が前記段部の下端部より外側まで延びて前記油受け部を形成する請求項2または3に記載の加熱調理器。
- 前記底壁部の内面が前記油回収口の近傍から下方に窪むことにより前記油収容部が形成される請求項1〜4のいずれか一項に記載の加熱調理器。
- 前記ガスバーナーと前記筐体の前記底壁部との間に配置されて水を収容する水皿をさらに有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の加熱調理器。
- 前記筐体の上部を覆うように設置され、前記被調理物を調理するために平面状に形成された調理面を有する調理部と、
可燃性ガスが充填されたガスボンベを装着するためのボンベ装着部を有し、前記ガスボンベ内の可燃性ガスを前記ガスバーナーに供給するガス供給部と
をさらに有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記調理部は、線材を格子状に組み合わせた焼き網部を有し、前記焼き網部の表面が前記調理面を構成する請求項7に記載の加熱調理器。
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