JP2016014465A5 - - Google Patents

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通電軸受
本発明は通電軸受に関し、例えば、ファンモータ、三相モータ、サーボモータ等の産業機械用モータや、電気自動車用の駆動用モータ等のように、インバータ制御により駆動されるモータに組み込まれる通電軸受に関する。
ファンモータ、三相モータ、サーボモータ等の産業機械用モータは、回転制御や省エネルギー化、静音化を図るべく、インバータ制御されているものが多い。また、近年市販されている電気自動車の駆動用モータも、インバータで制御されている。このようなインバータ制御されるモータ(インバータ駆動モータ)において、その回転軸は、軸受(例えば、転がり軸受)によって回転自在に支持されている。
インバータ制御は、設定回転数に合わせて電圧と周波数とを調整するものであり、インバータのスイッチング周波数が高くなると、それに伴って軸電圧の発生頻度が高まる。この結果、インバータ駆動モータに組み込まれた転がり軸受において、その軌道輪間に電位差が生じる場合がある。この場合、かかる電位差が大きくなり、軸受内の軌道輪と転動体に形成される油膜の絶縁破壊電圧を超えると、軌道輪と転動体との間で放電が起こり、軸受内部に電食と呼ばれる損傷を生じさせることがある。このような電食による損傷が進行すると、転動体の転走面に凹凸が形成され、騒音や潤滑不良を招くおそれがある。
また、インバータ起因の軸電圧の周波数は、数十kHz〜MHzのオーダーであるため、油膜の絶縁破壊が生じる周波数も非常に高くなる。この高周波での電圧の変化や電流の変化は、放射ノイズ(電磁波)を発生させてしまう。その結果、周りの電子機器へ影響を及ぼすおそれがある。例えば、電気自動車の場合、車載ラジオにノイズがのるといったことが生じる。
そこで、以下の特許文献1〜6に記載の技術を適用し、軌道輪間の電位差を低減することが考えられる。
特許文献1及び2には、導電性のグリースやシールを使用し、軸受に導電性を付与する発明が記載されている。
特許文献3には、導電性の保持器を内輪の外周面及び外輪の内周面に接触させて、内外輪間を電気的に導通させる転がり軸受が記載されている。
特許文献4には、外輪又は内輪のいずれか一方の端部に通電ワイヤが取付けられた通電軸受が記載されている。
特許文献5には、転がり軸受の組み込み後の軸受隙間を負隙間とすることにより、転動体を内外輪に常に接触させ、導電性を持たせた軸受装置が記載されている。
特許文献6には、軸受とは別に導電ピンを設けることにより、モータ駆動系をアースした車両用モータ駆動装置が記載されている。
特許文献7には、モータの軸ではなく、減速機内に通電ブラシを配置してラジオノイズの低減を図った電動車両用動力伝達装置が記載されている。
特許文献8には、内外輪に摺接する通電ブラシを設けることにより、二つの軌道輪間を電気的に導通させる通電軸受が記載されている。
特許第4599769号公報 特許第4177057号公報 特許第4110793号公報 特許第3654921号公報 特開平6−159372号公報 特開2006−320129号公報 特開2012−110149号公報 実公平4−8820号公報
しかし、特許文献1及び2に記載されたような導電性グリースや導電性シールは、一般的に体積抵抗率が10〜10Ωcmと高い。そのため、静電気の除去や帯電防止には効果があるものの、インバータ起因の軸電圧が問題となる場合、抵抗が高いため軸電圧の発生を抑えることは出来ず、結果として軸受で油膜の絶縁破壊や放射ノイズが生じてしまう。
特許文献3及び4では、軸受内部(シールよりも軸方向内側)に通電箇所を設け、軸受に通電機能を付加している。しかしながら、通電部は滑りながら接触し電流を流さなければならない。そのため、軸受内部に、通電部の摩耗粉が混入することになり、転動体と軌道輪間で摩耗粉を噛み込み、音響上昇や、表面を起点とした剥離が発生する可能性がある。そのため、通電部は軸受の外、もしくは、転動体と軌道輪間に摩耗粉が混入しないように工夫する必要がある。
特許文献5では、軸受隙間を負隙間としているので、発熱が大きく、高速回転させることが困難となってしまう。また、たとえ負隙間であったとしても、設定した回転数によっては、油膜が形成されるため、転動体と軌道輪は直接接触せず、軸受が導電性を失ってしまう虞がある。
特許文献6では、通電ブラシが軸受とは別に設けられるため、導通性を付与するために必要なスペースが増大すると共に、部品点数が増加し、組立が複雑化してしまう。
特許文献7では、駆動用モータ軸と通電ブラシ間にギアが存在しており、ギア間に形成される油膜や、摩擦されることによって生成される酸化膜や反応膜が存在するため、軸電圧の抑制を十分に行なうことができない。
特許文献8では、外輪と内輪との間において通電ブラシを案内する面が存在しないため、ブラシが傾き、内輪に確実に接触しない可能性がある。また、ブラシの外周側一端は、外輪の支持穴に案内されているが、この案内距離が短いため、許容されるブラシの摩耗が少なく、ブラシを頻繁に交換する必要がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、軸受内部に通電ブラシの摩耗粉が浸入することを防止しつつ、軸受に確実に導電性を付与することが可能な通電軸受を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 内周面に外輪軌道面を有する外輪と、
外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
前記外輪軌道面及び前記内輪軌道面の間に転動自在に設けられた複数の転動体と、
前記転動体を周方向に所定間隔で保持する保持器と、
前記保持器の軸方向両側に位置する一対のシールと、
を備える通電軸受であって、
前記シールよりも軸受端部側において前記外輪の内周面又は前記内輪の外周面に固定され、前記外輪の内周面と前記内輪の外周面との間を電気的に導通させる通電部材をさらに備え、
前記通電部材は、前記外輪の内周面又は前記内輪の外周面に固定され、導電性を有する弾性部材と、前記弾性部材によって径方向に付勢されて前記内輪の外周面又は前記外輪の内周面に摺接し、導電性を有する通電ブラシと、を備え、
前記弾性部材及び前記通電ブラシは、前記外輪の内周面と前記内輪の外周面との間に配設された案内面により、径方向に案内される
ことを特徴とする通電軸受。
(2) 前記通電ブラシが摺接する面は、前記摺接する面が設けられている前記内輪の外周面又は前記外輪の内周面の材料より、酸化被膜ができにくい材料からなる
ことを特徴とする請求項1に記載の通電軸受。
(3) 前記通電ブラシは、金属を添加したカーボンブラシであり、
前記金属は、銀、銅、金、白金、イリジウム、及びパラジウムの何れか、又はこれらの合金であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の通電軸受。
本発明の密封装置付き転がり軸受によれば、シールよりも軸受端部側において外輪の内周面又は内輪の外周面に固定され、外輪の内周面と内輪の外周面との間を電気的に導通させる通電部材を備える。したがって、通電部材を構成する通電ブラシの摩耗粉が軸受内部への浸入することを、シールによって防止することが可能である。
また、通電部材は、外輪の内周面又は内輪の外周面に固定され、導電性を有する弾性部材と、弾性部材によって径方向に付勢されて内輪の外周面又は外輪の内周面に摺接し、導電性を有する通電ブラシと、を備える。したがって、通電ブラシは弾性部材によって付勢されて確実に内輪又は外輪に摺接するので、安定的な導通性を確保することができる。
また、弾性部材及び通電ブラシは、外輪の内周面と内輪の外周面との間に配設された案内面により、径方向に案内される。したがって、通電ブラシが傾くことを防止でき、通電ブラシを内輪又は外輪に適切に接触させることが可能となる。さらに、通電ブラシが摩耗した場合であっても、案内面によって通電ブラシの移動をスムーズにすることができるので、許容される通電ブラシの摩耗量が増加し、通電ブラシの交換頻度を減少させることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る通電軸受の断面図である。 図1のII−II断面矢視図である。 ブラシホルダの上面図である。 本発明の第2実施形態に係る通電軸受の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る通電軸受の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る通電軸受の断面図である。 本発明の第5実施形態に係る通電軸受の断面図である。 実施形態に係る内輪軌道面の金属顕微鏡による画像である。 比較例に係る内輪軌道面の金属顕微鏡による画像である。 比較例に係る内輪軌道面の走査型電子顕微鏡写真である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る通電軸受について、図面を用いて説明する。図1に示すように、第1実施形態に係る通電軸受1は、内周面11に外輪軌道面12を有する外輪10と、外周面21に内輪軌道面22を有する内輪20と、外輪軌道面12及び内輪軌道面22の間に転動自在に設けられた複数の玉3(転動体)と、玉3を周方向に所定間隔で保持する保持器5と、保持器5の軸方向両側に位置する一対のシール7と、を備える。外輪10及び内輪20は、高炭素クロム軸受鋼からなり、導電性を有している。また、保持器5の材質は、グラスファイバー含有のナイロン系樹脂にすることにより、軸受内部の鉄系摩耗粉の発生を低減することができ、鉄系摩耗粉が通電ブラシ付近に達する可能性を低減できる。また、ナイロン系樹脂製保持器は、鉄系保持器に比べて、コンパクトにできるので、通電ブラシ等の通電部分のスペースを、確保しやすい。
シール7は、外輪の内周面11に固定される弾性部材7aと、弾性部材7aから径方向内側に延びる断面略L字形状の芯金7bと、芯金7bの径方向内側端部に固定された弾性リップ7cと、を有する。弾性リップ7cには、内輪20の外周面21に対向する凸部8が三つ形成されている。
後述する通電ブラシ32側(図中右側)のシール7の弾性リップ7cは、両側の二つの凸部8が内輪20の外周面21と僅かな距離を介して対向しており、真ん中の凸部8が内輪20の外周面21と摺接している。すなわち、当該弾性リップ7cは、真ん中の凸部8の内側及び外側に一対の絞りが設けられ、真ん中の凸部8の径方向内側にグリース溜りの空間が存在する。したがって、一対の絞り、真ん中の凸部8、及びグリース溜りによって、後述する通電部材30へのグリース漏れが防止され、通電ブラシ32側の絞り、真ん中の凸部8、及びグリース溜りによって、通電ブラシ32の摩耗粉が軸受内に浸入することが防止される。また、真ん中の凸部8だけが内輪20と接触するので、トルクを低減できる。また、通電ブラシ32と反対側(図中左側)のシール7の弾性リップ7cは、三つの凸部8が内輪20の外周面21と僅かな距離を介して対向している。このように、一対のシール7は、内輪20の外周面21に摺接し、又は内輪20の外周面21との間にラビリンス隙間を形成する。したがって、一対のシール7は、その軸方向内側に位置する軸受内部空間を密封し、後述する通電ブラシ32の摩耗粉や、外部環境からのコンタミが軸受内部空間に浸入することを防止する。
外輪10の内周面11及び内輪20の外周面21には、シール7よりも軸受端部側(軸方向外側。図1における右側。)において、それぞれ径方向外側及び径方向内側に凹んだ外輪段部13及び内輪段部23が形成される。
図2及び図3も参照し、外輪段部13(内周面11)には、円環状のブラシホルダ40及び当該ブラシホルダ40によって保持された通電部材30が固定される。ブラシホルダ40と内輪20の内輪段部23(外周面21)との間には僅かな空隙があるので、これらブラシホルダ40及び内輪20の外周面21は回転時であっても摺接しない。通電部材30は、外輪段部13に固定されて導電性を有する金属製のバネ31(弾性部材)と、当該バネ31によって径方向内側に付勢されて、内輪段部23(外周面21)に摺接する通電ブラシ32と、を備える。したがって、バネ31及び通電ブラシ32は、外輪10の内周面11と内輪20の外周面21との間を電気的に導通させる。
通電ブラシ32は、金属が添加されたカーボンブラシとすることが好ましい。上記金属としては、体積低効率が低く酸化し難い金属が好ましく、例えば、銀、銅、金、白金、イリジウム、及びパラジウムの何れか、又はこれらの合金が挙げられる。添加する金属量は20mass%以上、80mass%以下とすることが好ましい。金属添加量が20mass%未満であると、通電ブラシ32の通電機能が低下し、金属添加量が80mass%を超えると、通電ブラシ32の摩耗量が増加する虞がある。
ブラシホルダ40は、バネ31及び通電ブラシ32の軸方向両側において径方向に延びる第1案内面41と、通電ブラシ32の軸方向両側と円周方向両側において径方向に延びる第2案内面42と、を有する。そして、これら第1及び第2案内面41、42は、外輪段部13と内輪段部23との間において、それぞれバネ31及び通電ブラシ32を径方向に案内する。
図2に示すように、ブラシホルダ40の径方向内側部には、軸方向に凹んだ第1逃げ部43が形成される。第1逃げ部43は、通電ブラシ32と重ならない位置において円周方向に延びており、通電ブラシ32が摩耗した場合に、その摩耗粉を貯めることが可能とされている。
図2及び図3に示すように、ブラシホルダ40の径方向外側部には、バネ31及び通電ブラシ32の近傍に第2逃げ部44が形成される。そして、第2逃げ部44内には、通電ブラシ32と外輪10とを電気的に接続するリード線45が配置される。より具体的に、リード線45は、一端部が通電ブラシ32に接続され、他端部が後述するリテーナープレート9とブラシホルダ40との軸方向における間に挟持される。ここで、リテーナープレート9は金属製であり、且つ外輪10に圧入されるため、リード線45と外輪10とが導通する。このように、リード線45によって、通電ブラシ32と外輪10との間に電気的な回路が形成され、軸受に導電性が確実に付与される。なお、通電ブラシ32が新しい初期状態において、リード線45は弛んだ状態とされているので、通電ブラシ32が摩耗した状態において、リード線45は通電ブラシ32に引っ張られて弛みが少なくなる。このようにリード線45の長さに余裕を持たせることで、通電ブラシ32が摩耗した場合であっても、リード線45が突っ張って長さが足りなくなることを防止している。
また、ブラシホルダ40の軸方向端面には、外輪段部13に圧入された円環状のリテーナープレート9が当接しており、当該リテーナープレート9によってブラシホルダ40の軸方向移動を規制している。なお、上述したように、リテーナープレート9には、リード線45を外輪10と電気的に短絡させる役目もある。
また、ブラシホルダ40とシール7の軸方向における間には、円環状のダストプレート6が配置されている。ダストプレート6は、内輪段部23に圧入等によって固定されており、外輪10の内周面11と僅かな隙間を介して対向する。このように内輪20と共に回転するダストプレート6を設けることで、通電ブラシ32の摩耗粉の軸受内部への浸入が抑制される。
内輪20が高炭素クロム軸受鋼からなる場合、内輪段部23(外周面21)には、高炭素クロム軸受鋼とは異なる材料(例えば、無酸素銅、銅合金)からなり、高炭素クロム軸受鋼よりも酸化被膜ができにくく、高炭素クロム軸受鋼よりも電気的な特性が劣化しにくいブラシ摺接部24が設けられている。ブラシ摺接部24を内輪段部23に設ける方法としては、電気的な特性が劣化しにくい材料をめっき等によってコーティングした円環状の材料を内輪段部23に圧入してもよく、電気的な特性が劣化しにくい材料そのものを円環状に加工して内輪段部23に圧入してもよく、電気的な特性が劣化しにくい材料を内輪段部23にめっき等によって直接コーティングしてもよい。ブラシ摺接部24を構成する、電気的に特性が劣化しにくい材料としては、標準電極電位が−0.15V以上の金属材料が挙げられる。ここで、標準電極電位とは、標準水素電極と測定対象の電極を組み合わせて作製された電池の標準状態における起電力のことである。
このように、通電ブラシ32が摺接する内輪段部23に、内輪20の材料より酸化被膜ができにくく、電気的な特性が劣化しにくいブラシ摺接部24を設けたことによって、通電ブラシ32が摺接した場合であってもブラシ摺接部24の電気的特性が経時変化し難くなり、導電性を確実に確保することが可能となる。
なお、ブラシ摺接部24に摺接することによる通電ブラシ32の摩耗を抑制するためには、ブラシ摺接部24の面の粗さはRa1.0μm以下とすることが好ましい。
上述したように、通電ブラシ32側(図中右側)のシール7により、通電部材30へのグリース漏れが防止されている。しかしながら、長時間の使用を行った場合、シール7が接触シールであるといえども、グリースが漏れて通電ブラシ32とブラシ摺接部24の間に入り込み、通電性能を劣化させる可能性がある。そこで、本実施形態では、一対のシール7の間に封入されるグリースを、導電性を有する添加剤を含む導電性グリースとした。これにより、万が一、グリースが漏れて通電ブラシ32とブラシ摺接部24の間に入り込んだとしても、導電性を保つことが可能である。
グリースに導電性を付与する添加剤としては、特に限定されないが、カーボンブラックが最も好ましい。カーボンブラックは、製造方法や形態等によっていくつかの種類があるが、本実施形態に係るカーボンブラックの種類は、特に限定されるものではなく、ファーネスブラック、アセチレンブラック、ケチェンブラック等が使用できる。なお、導電性付与添加剤としては、金、銀、銅、スズ、亜鉛、アルミニウム等の金属粒子や、酸化銀、硫化ニオブ、硝酸銀等の金属化合物粒子等も使用することが可能である。
導電性付与添加剤の平均粒子径は2μm以下であることが好ましい。導電性付与添加剤の粒子径は、転がり軸受用グリース組成物として支障をきたさない程度である必要がある。転がり軸受においては、一般的に粒子径が約2μmを超える粒子は異物(ゴミ)として作用し、硬い粒子は軌道面や転動面の摩耗を促進し、軸受の早期損傷の原因となる。また、軸受の音響特性を劣化させる場合もある。したがって、導電性付与添加剤は、平均粒子径が2μm以下であることが好ましい。市販のカーボンブラックの平均粒子径は、おおむね100nmを下回っているので、用途や使用条件にもよるが、異物として作用しない範囲である。
導電性付与添加剤の含有量は、導電性グリース組成物全体の0.1〜10mass%とする必要がある。0,1mass%未満では十分な導電性が得られず、また、10mass%超過であるとグリース組成物のちょう度が大きくなり過ぎる(グリース組成物が硬くなりすぎる)。なお、導電性付与添加剤の中には増ちょう剤として作用するものもあるので、その場合には、導電性付与添加剤を増ちょう剤と兼ねて使用してもよい。また、増ちょう剤としての性質を有する導電性付与添加剤を、導電性付与添加剤と増ちょう剤とを兼ねて使用し、別の導電性付与添加剤を導電性付与添加剤としてさらに添加してもよい。
導電性グリース組成物に使用される分散剤の種類は、特に限定されるものではなく、グリース組成物に慣用される分散剤を問題なく使用することができる。ただし、分散剤が固体の場合、前述の導電性付与添加剤の場合と同様の理由により、分散剤の平均粒子径は、2μm以下であることが好ましい。
また、分散剤の含有量は、導電性グリース組成物全体の0.1〜10mass%とする必要がある。0.1mass%未満では導電性付与添加剤を十分に分散させることが困難となり、また、10mass%超過であるとグリース組成物のちょう度が大きくなりすぎる(グリース組成物が硬くなりすぎる)。
分散剤の具体例としては、スルホネートのバリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、ナトリウム塩、亜鉛塩、アルミニウム塩、リチウム塩、セシウム塩等の金属系分散剤を挙げることができる。また、その他の金属系分散剤としては、炭酸カルシウム塩等の炭酸金属塩、フェネート、サリシレート、ホスホネート等が挙げられる。さらに、無灰系分散剤としては、有機脂肪酸やその無水物等の有機化合物が挙げられる。無灰系分散剤の具体的としては、コハク酸イミド、コハク酸ジエステル、コハク酸ハーフエステル、ベンジルアミン、ポリメタクリレート、ポリカルボン酸アンモニウム塩、ポリブテン等が挙げられる。
導電性グリース組成物には、導電性付与添加剤の分散性を維持するために増ちょう剤を添加してもよい。増ちょう剤としては、例えば、ウレア化合物や金属石けん等が好ましい。ウレア化合物は、グリース組成物に耐熱性を付与したい場合に有効であり、例えば、ジウレアやポリウレア等が好ましい。また、金属石けんとしては、周期律表の1、2、及び13族の金属の化合物(例えば金属水酸化物)と、炭素数12〜24の高級脂肪酸又は1個以上のヒドロキシル基を有する炭素数12〜24の高級ヒドロキシ脂肪酸と、から合成された脂肪族一塩基酸金属塩が挙げられる。なお、ヒドロキシル基を有していると、水素結合等の作用により繊維状構造が安定化される。金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属や、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属、又はアルミニウム等が挙げられる。また、高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルチミン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、牛脂脂肪酸等が挙げられる。高級ヒドロキシ脂肪酸としては、例えば、9−ヒドロキシステアリン酸、10−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、9、10−ジヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。これらの脂肪族一塩基酸の中では、ステアリン酸と12−ヒドロキシステアリン酸が最も好ましい。なお、増ちょう剤の含有量は、1〜20wt%とすることが好ましい。1wt%未満であると軸受中のグリースが漏出しやすくなり、20wt%を越えるとトルクが大となる。
導電性グリース組成物の適度な硬さ(柔軟性)を確保するために、導電性付与添加剤、分散剤、及び増ちょう剤の合計量は、導電性グリース組成物全体の1〜25mass%とすることが好ましい。25mass%超過であるとグリース組成物のちょう度が大きくなり過ぎ(グリース組成物が硬くなり過ぎ)、グリース組成物を転がり軸受に封入した際に、転がり軸受のトルクが大きくなるおそれがあるので好ましくない。一方、1mass%未満では、導電性付与添加剤、分散剤、及び増ちょう剤の量が少なすぎて、グリース組成物を封入した転がり軸受の導電性が劣る場合がある。
導電性グリース組成物に使用される基油としては、鉱油、ポリ−α−オレフィン油(PAO)等の合成炭化水素油、エステル油、エーテル油、ポリグリコール油、シリコン油、フッ素油等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して用いることができる。基油の動粘度は、使用条件(荷重、温度、速度等)によって適宜選択され、特に限定されるものではないが、粘度が大きすぎると導電性に悪影響を及ぼすので、40℃における動粘度は120mm/s以下が好ましい。40℃における動粘度が120mm/sを超えると、油膜が比較的厚くなって抵抗値が大きくなる。ただし、40℃における動粘度が5mm/s未満であると、蒸発損失や潤滑性の問題から適当ではない。すなわち、基油の粘度が低すぎると、例えば軸受の回転中に軌道面と転動体との金属接触を避けるのに十分な潤滑油膜の形成が困難となる。なお、導電性グリース全量から導電性固体粉末、摩耗防止添加剤、極圧添加剤、油性剤、増ちょう剤等を差し引いた部分が基油となるから、導電性グリースにおける基油の含有量は、75〜90mass%とすることが好ましい。
導電性グリース組成物は、導電性付与添加剤、分散剤を必須成分として含有し、所望により通常の増ちょう剤を含有してもよいが、さらに必要に応じて種々の添加剤を含有してもよい。例えば、酸化防止剤、防錆剤、極圧剤、油性向上剤、金属不活性化剤等、グリース組成物に一般的に使用される添加剤を、単独又は2種以上混合して用いることができる。このような添加剤により、導電性グリース組成物の各種性能をさらに向上させることができる。
酸化防止剤としては、例えば、アミン系、フェノール系、イオウ系、ジチオリン酸亜鉛等が挙げられる。アミン系酸化防止剤の具体例としては、フェニル−1−ナフチルアミン、フェニル−2−ナフチルアミン、ジフェニルアミン、フェニレンジアミン、オレイルアミドアミン、フェノチアジン等が挙げられる。フェノール系酸化防止剤の具体例としては、p−t−ブチルフェニルサリシレート、2、6−ジ−t−ブチルフェノール、2、6−ジ−t−ブチル−p−フェニルフェノール、2、2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−オクチルフェノール)、4、4’−ブチリデンビス−6−t−ブチル−m−クレゾール、テトラキス[メチレン−3−(3’、5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、1、3、5−トリメチル−2、4、6−トリス(3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、n−オクタデシル−β−(4’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート、2−n−オクチル−チオ−4、6−ジ(4’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−t−ブチル)フェノキシ−1、3、5−トリアジン、4、4’−チオビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等のヒンダードフェノール等が挙げられる。
防錆剤としては、例えば、石油スルフォン酸、有機系スルフォン酸金属塩(金属はアルカリ金属、アルカリ土類金属等)、エステル類等が挙げられる。有機系スルフォン酸金属塩の具体例としては、ジノニルナフタレンスルホン酸や重質アルキルベンゼンスルホン酸の金属塩(カルシウムスルフォネート、バリウムスルフォネート、ナトリウムスルフォネート等)等が挙げられる。また、エステル類の具体例としては、多塩基カルボン酸及び多価アルコールの部分エステルであるソルビタンモノラウレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート等のソルビタンエステル類や、ポリオキシエチレンラウレート、ポリオキシエチレンオレエート、ポリオキシエチレンステアレート等のアルキルエステル類等が挙げられる。また、アルキルコハク酸エステル、アルケニルコハク酸エステル等のようなアルキルコハク酸誘導体、アルケニルコハク酸誘導体も、防錆剤として好ましく使用できる。
油性向上剤としては、例えば、オレイン酸、ステアリン酸等の脂肪酸、ラウリルアルコール、オレイルアルコール等のアルコール、ステアリルアミン、セチルアミン等のアミン、リン酸トリクレジル等のリン酸エステル、及び動植物油等が挙げられる。
極圧及び摩耗防止の目的で、塩素系、イオウ系、リン系、ジチオリン酸亜鉛、有機モリブデン等の極圧剤を使用することができる。その他には、ベンゾトリアゾール等の金属不活性化剤や、ポリメタクリレート、ポリスチレン等の粘度指数向上剤等を使用することができる。
これらの添加剤の含有量は、導電性グリース組成物全体の0.5〜15mass%とすることが好ましい。0。5mass%未満では添加剤を添加した効果が不十分となるおそれがある。一方、15mass%より多く添加しても、その効果は期待できない。
導電性グリース組成物のちょう度は、導電性グリース組成物を適用する用途や使用温度に適したちょう度であればよく、特に限定されるものではない。ただし、適度な柔軟性(硬さ)を確保する観点から、通常はNLGIのちょう度番号がNo.1〜No.3(JIS K 2220のちょう度番号が1番〜3番)の範囲が選択される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る通電軸受1について、図4を参照して説明する。本実施形態の通電軸受1では、外輪段部13にリテーナープレート9が配置されず、弾性部材からなる接触シール51が配置される。接触シール51は、外輪段部13に嵌合等により固定されて、径方向内側に延在する。接触シール51の径方向内側端部には、内輪段部23に摺接するリップ部53が形成される。
したがって、通電軸受1は接触シール51によって密封され、通電ブラシ32の摩耗粉が軸受外部に飛散することが防止される。これにより、モータ内部や通電軸受1の周辺部材が摩耗粉によって汚染され、不具合が発生することを防止できる。また、接触シール51により、外部環境からのコンタミが軸受内部空間に浸入することが防止される。
なお、本実施形態では、リード線45の一端部が通電ブラシ32に接続され、他端部が接触シール51とブラシホルダ40との軸方向における間に挟持される。このとき、リード線45の他端部は外輪段部13に当接するので、通電ブラシ32と外輪10との間の電気的な回路が形成される。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る通電軸受1について、図5を参照して説明する。本実施形態の通電軸受1では、第1実施形態と同様、外輪段部13にリテーナープレート9が配置される。図示の例では、リテーナープレート9の内周面は、軸方向外側に向かうにしたがって内径が大きくなるテーパ形状とされているが、平面形状であっても構わない。
また、ブラシ摺接部24(内輪段部23の外周面)の軸方向外側端部には、弾性部材からなる接触シール52が配置される。接触シール52は、ブラシ摺接部24に嵌合等により固定されて、径方向外側に延在する。接触シール52の径方向外側端部には、リテーナープレート9の内周面に摺接するリップ部54が形成される。
このような構成であっても、通電軸受1は接触シール52によって密封されるので、第2実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る通電軸受1について、図6を参照して説明する。本実施形態では、リテーナープレート9と、当該リテーナープレート9と径方向に対向するように配置されたラビリンスプレート61と、の間にラビリンス隙間Sを形成することにより、通電軸受1を密封している。
より具体的に、リテーナープレート9は、外輪段部13の軸方向外側端部に内嵌する基部67と、基部67の軸方向外側端部から径方向内側に突出する突出部69と、を有する。また、ラビリンスプレート61は、内輪段部23の軸方向外側端部に外嵌する基部63と、基部63の軸方向内側端部から径方向外側に突出する突出部65と、を有する。
そして、リテーナープレート9の突出部69とラビリンスプレート61の基部63との径方向隙間、リテーナープレート9の突出部69とラビリンスプレート61の突出部65との軸方向隙間、及び、リテーナープレート9の基部67とラビリンスプレート61の突出部65との径方向隙間、によってラビリンス隙間Sを形成する。
したがって、通電軸受1はラビリンス隙間Sによって密封され、通電ブラシ32の摩耗粉が軸受外部に飛散することが防止される。これにより、モータ内部や通電軸受1の周辺部材が摩耗粉によって汚染され、不具合が発生することを防止できる。また、ラビリンス隙間Sにより、外部環境からのコンタミが軸受内部空間に浸入することが防止される。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態に係る通電軸受1について、図7を参照して説明する。本実施形態は、リテーナープレート9及びラビリンスプレート61の突出部69、65において、互いに対向する軸方向側面の形状が異なる点で第4実施形態と相違する。
すなわち、リテーナープレート9の突出部69の軸方向内側面には、軸方向内側に突出する凸部68が複数個(本実施形態では3個)形成されている。また、ラビリンスプレート61の突出部65の軸方向外側面には、軸方向外側に突出する凸部64が複数個(本実施形態では3個)形成されている。そして、これらの凸部68、64を径方向に交互に配置することにより、凸部68、64は互いに隙間を介して噛み合う構成とされる。
このように、凸部68、64によって、リテーナープレート9の突出部69とラビリンスプレート61の突出部65との軸方向隙間を蛇行させ、ラビリンス隙間Sの構成を複雑にすることにより、通電軸受1を密封する効果を高めることが可能となる。その他の構成及び効果は第4実施形態と同様である。
(実施例1)
次に、上述した通電軸受1に電流を流した場合に、軸受内部に電食が生じるか否かについて試験を行った。試験条件は以下の通りである。軸受外径:62mm、軸受内径:35mm、潤滑:グリース潤滑、回転数:6000min−1、アキシャル荷重:100N、ラジアル荷重:200N、電流:一定電流0.1A、通電ブラシ:銅を70mass%添加したカーボンブラシ。
図8には、試験後における通電軸受1の内輪軌道面22の金属顕微鏡による画像が示され、図9には、通電軸受1に通電部材30を設けなかった場合、すなわち比較例に係る内輪軌道面22の金属顕微鏡による画像が示されている。
図9を参照すると、比較例に係る内輪軌道面22には、放電現象による電気的損傷、電食痕であることを示す小さな点が観察される。これは、比較例においては、通電部材30が設けられなかったため、軸受内に電流が流れたためであると考えられる。すなわち、転がり軸受の場合、玉3と内輪軌道面22及び外輪軌道面12との間には油膜が形成される。そして、この油膜に耐電圧以上の電圧が印加されると、油膜の絶縁破壊が生じ、放電現象による玉3、内輪軌道面22及び外輪軌道面12の損傷(電食)が発生する。このようにして、比較例においては、内輪軌道面22に電食が発生したと考えられる。
一方、図8を参照すると、実施形態に係る内輪軌道面22には電食痕がないことがわかる。これは、実施形態においては、通電部材30が設けられたため、軸受内に電流が流れなかったためであると考えられる。
以上説明したように、上記実施形態の通電軸受1によれば、シール7よりも軸受端部側において外輪10の内周面11に固定され、外輪10の内周面11と内輪20の外周面21との間を電気的に導通させる通電部材30を備える。したがって、通電部材30を構成する通電ブラシ32の摩耗粉や、外部環境からのコンタミが軸受内部への浸入することを、シール7によって防止することが可能である。
なお、仮に、シール7が設けられていない場合、通電ブラシ32の摩耗粉が軸受内部空間の玉3と外輪軌道面12及び内輪軌道面22との間に入り込み、摩耗粉が噛み込まれ、玉3や外輪軌道面12、内輪軌道面22に凹凸が形成されてしまう。この場合、音響上昇や発熱、異常摩耗、表面を起点とした剥離が発生する可能性がある。図10には、シール7を設けなかった場合の内輪軌道面22の走査型電子顕微鏡写真が示されているが、表面に凹凸が形成されていることがわかる。これに対し、本実施形態の通電軸受1のようにシール7を設けた場合には、このような表面凹凸は形成されない。
また、通電部材30は、外輪10の内周面11に固定され、導電性を有するバネ31と、バネ31によって径方向に付勢されて内輪20の外周面21に摺接し、導電性を有する通電ブラシ32と、を備える。したがって、通電ブラシ32はバネ31によって付勢されて確実に内輪20に摺接するので、安定的な導通性を確保することができる。
また、バネ31及び通電ブラシ32は、外輪10の内周面11と内輪20の外周面21との間に配設された第1及び第2案内面41、42により、径方向に案内される。したがって、通電ブラシ32が傾くことを防止でき、通電ブラシ32を内輪20に適切に接触させることが可能となる。さらに、通電ブラシ32が摩耗した場合であっても、第1及び第2案内面41、42によって通電ブラシ32の移動をスムーズにすることができるので、許容される通電ブラシ32の摩耗量が増加し、通電ブラシ32の交換頻度を減少させることが可能となる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更、改良等が可能である。
例えば、上述の実施形態において、通電部材30は、外輪10の内周面11に固定されるとしたが、内輪20の外周面21に固定される構成でも構わない。この場合、バネ31は、内輪20の外周面21に固定され、通電ブラシ32は、バネ31によって径方向外側に付勢されて外輪10の内周面11に摺接する。そして、リード線45は、通電ブラシ32と内輪20とを電気的に接続して、電気的な回路を形成し、軸受に導電性が確実に付与される。
また、ブラシホルダ40や第1及び第2案内面41、42の形状は、バネ31及び通電ブラシ32の径方向への移動をスムーズに行なうことができれば、図1〜3及び4〜7に示すような形状に限られず、任意の形状としてもよい。
また、通電部材30の数は一つに限られず、複数設けてもよい。
1 通電軸受
3 玉(転動体)
5 保持器
6 ダストプレート
7 シール
7a 弾性部材
7b 芯金
7c 弾性リップ
8 凸部
9 リテーナープレート
10 外輪
11 内周面
12 外輪軌道面
13 外輪段部
20 内輪
21 外周面
22 内輪軌道面
23 内輪段部
24 ブラシ摺接部
30 通電部材
31 バネ(弾性部材)
32 通電ブラシ
40 ブラシホルダ
41、42 案内面
43、44 逃げ部
45 リード線
51、52 接触シール
53、54 リップ部
61 ラビリンスプレート
63 基部
64 凸部
65 突出部
67 基部
68 凸部
69 突出部
S ラビリンス隙間
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