JP2016014210A - 織機用の交換品搬送装置、及びその交換品搬送装置を用いたワープビームの搬送方法 - Google Patents

織機用の交換品搬送装置、及びその交換品搬送装置を用いたワープビームの搬送方法 Download PDF

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浩章 長谷川
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Masaaki Toshida
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Abstract

【課題】織機に対する機掛け作業のための時間を短縮することができる織機用の交換品搬送装置を提供する。【解決手段】織機用の交換品搬送装置であってワープビーム及び該ワープビームから引き出された経糸が挿通される経糸関連装置を搭載可能であると共に前記経糸関連装置を織機に対し移載するための移載機能を備えた交換品搬送装置を前提とし、その交換品搬送装置が、前記ワープビーム及び前記経糸関連装置が搭載される第1の搬送台車部であって単独で前記ワープビーム及び前記経糸関連装置を搬送可能な第1の搬送台車部と、前記経糸関連装置を織機に対し移載するための移載機能を備えた第2の搬送台車部であって単独で走行可能な第2の搬送台車部とで構成され、前記第1の搬送台車部と前記第2の搬送台車部とは連結可能であって該連結された状態を解除可能にであることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、 ワープビーム及び該ワープビームから引き出された経糸が挿通される経糸関連装置を搭載可能な交換品搬送装置であって前記経糸関連装置を織機に対し移載するための移載機能を備えた織機用の交換品搬送装置、及びその交換品搬送装置を用いたワープビームの搬送方法に関する。
織機において、製織される織物が変更される場合、あるいはワープビームに巻き付けられている経糸が所定量以下となった場合、ワープビームと共に経糸が通された織機上の装置(例えば、綜絖枠(綜絖を含む)、筬、ドロッパ装置/以下、「経糸関連装置」とも言う。)の交換(所謂、機掛け)が行われる。また、その交換(機掛け)作業は、一般的には、特許文献1に開示されているような交換品搬送装置(台車)を用いて行われる。なお、このような交換品搬送装置は、機掛け(機仕掛け)装置(台車)等とも言われ周知であり、例えば、特許文献2に開示されているようなものもある。
この交換品搬送装置には、経糸が巻き付けられたワープビームであって満巻のワープビーム(以下、単に「ワープビーム」と言う。すなわち、以下の説明においては、特段の断りが無い限りは「ワープビーム」は経糸が巻き付けられているものとする)、及び該ワープビームから引き出された経糸が挿通された経糸関連装置が搭載され、交換品搬送装置は、それらを織機の前方の位置まで搬送すると共に、ワープビーム及び経糸関連装置の移載のための動作を実行するものとなっている。そのため、交換品搬送装置は、自走機能及び移載機能を有する構成となっている。
なお、交換品搬送装置に搭載されるワープビーム及び経糸関連装置は、経糸関連装置に対しワープビームから引き出された経糸が挿通されて纏まった状態(組み合わされた状態)で予め準備され、交換品搬送装置に受け渡される。そこで、特許文献1では、その準備用として搬送台車(特許文献1における符号4の装置)が用いられ、その搬送台車にワープビーム及び経糸関連装置が搭載されて一時的に保管(中間貯蔵)されると共に、織機に対する機掛けが行われる場合には、交換品搬送装置に対しその搬送台車からワープビーム及び経糸関連装置が受け渡されるものとなっている。また、特許文献1には、ワープビームから引き出された経糸を経糸関連装置に挿通された状態とすべく経糸関連装置に対し経糸を引き通す経糸引通し装置(ドローイングマシンとも言われる(特許文献1:糸通し台車))から前記搬送台車がワープビーム及び経糸関連装置を受け取ることも開示されている。
ところで、前記した引通し装置では、ワープビームがセットされて経糸関連装置に対する経糸の引き通しが行われるものであるが、そのワープビームは、経糸準備工程(整経、糊付け等)において準備される。従って、その経糸準備工程から織機による織物の製織までを一貫して行う織物工場においては、先ず、経糸準備工程において空のワープビームに対する整経等が行われ、その整経によって満巻となったワープビームが経糸引通し装置まで搬送された後、経糸関連装置に対する経糸の引き通し作業が行われる。そして、その引き通し作業が完了した後、ワープビームと経糸関連装置とは、前記のように纏められた状態で一時的に保管される。そして、織機において機掛けが必要となった場合には、交換品搬送装置は、その保管されているワープビーム及び経糸関連装置を受け取って織機まで搬送すると共に、ワープビーム及び経糸関連装置を移載するための動作を実行する。それにより、ワープビーム及び経糸関連装置の織機に対する移載(機掛け)が行われる。
因みに、前記の経糸準備工程における空のワープビームに対する整経としては、経糸に対する糊付け工程で行われる場合、すなわち、荒巻整経された整経ビームを複数本用意して一斉に糊付けし、その糊付けされた経糸を1つの空のワープビームに巻き取る(整経する)場合と、荒巻整経された整経ビームの経糸を整経ビーム毎に糊付けし、その糊付けされた経糸が巻かれた整経ビームを複数本用意して、その複数本の整経ビームから引き出された経糸を1つの空のワープビームに巻き返す(整経する)場合とがある。
また、織物工場においては、複数台(数十台〜数百台)の織機による製織が行われているため、それらの製織に対応するために、前記のようにワープビームと経糸関連装置とが纏められた状態となったものが、準備室等において複数保管された状態となっている。
その場合において、前記した特許文献1の場合では、経糸準備工程において準備(整経)されたワープビームがそのワープビーム(及び空のワープビーム)を搬送する専用の台車(ビーム搬送車)によって経糸引通し装置(糸通し台車)まで搬送され、経糸引通し装置に移載されて経糸関連装置に対する経糸の引き通し作業が行われた後、そのワープビーム及び経糸関連装置が前記の搬送台車に移載され、準備室等に搬送されてその搬送台車に搭載された状態において一時的に保管される。そして、織機に機掛けが必要となった場合には、前記した自走機能及び移載機能を有する交換品搬送装置が準備室等に保管されていた搬送台車からワープビーム及び経糸関連装置を受け取り、それらを機掛けが必要な織機の前方まで搬送する。それにより、その織機における機掛け作業が行われる。
このように、特許文献1に開示された装置を織物工場で使用する場合には、ワープビーム等を搬送するための装置(台車)として、前記したビーム搬送車、搬送台車、交換品搬送装置といった3種類のものが必要となるため、織物工場における設備コストが高額なものとなってしまっている。また、前記のように特許文献1に開示された装置による機掛けのための準備方法では、搬送台車から交換品搬送車へのワープビームの移載作業を行わなければならないものとなっているため、織機に対する機掛け作業に時間を要する
特開平06−235147号公報 特開平09−111612号公報
そこで、本発明の課題は、織物工場における織機の機掛けのための設備コストを抑えると共に、織機に対する機掛け作業の時間を短縮することができる織機用の交換品搬送装置、及びその交換品搬送装置を用いたワープビームの搬送方法を提供することにある。
前記課題の下に、本発明は、織機用の交換品搬送装置であってワープビーム及び該ワープビームから引き出された経糸が挿通される経糸関連装置を搭載可能であると共に前記経糸関連装置を織機に対し移載するための移載機能を備えた交換品搬送装置を前提とし、その交換品搬送装置が、前記ワープビーム及び前記経糸関連装置が搭載される第1の搬送台車部であって単独で前記ワープビーム及び前記経糸関連装置を搬送可能な第1の搬送台車部と、前記経糸関連装置を織機に対し移載するための移載機能を備えた第2の搬送台車部であって単独で走行可能な第2の搬送台車部とで構成され、前記第1の搬送台車部と前記第2の搬送台車部とは連結可能であって該連結された状態を解除可能であると共に、前記連結された状態において一体的に走行可能であることを特徴とする。
なお、前記で言う「経糸関連装置」とは、前述のように、経糸が挿通される綜絖を含む綜絖枠、経糸切れを検出するためのドロッパ装置(経糸切れ検出装置)であって経糸が挿通されるドロッパを含むドロッパ装置、及び筬といった経糸が挿通されて織機上に装備される装置を指す。
また、本発明における織機用の交換品搬送装置は、前記第1の搬送台車部が、経糸準備工程における空の前記ワープビームに対し経糸を巻き付ける整経機との間で前記ワープビームの受渡しが直接的に行えるように、前記整経機に対し進入可能であって前記ワープビームの搭載位置を前記進入の方向において前記整経機における前記ワープビームの支持位置の近傍に配置可能に構成されているものとしてもよい。
さらに、本発明による交換品搬送装置を用いたワープビームの搬送方法は、経糸準備工程において前記整経機による前記ワープビームに対する所定量の経糸の巻き付けが完了した後に前記第1の搬送台車部が経糸準備工程における前記整経機に進入して前記ワープビームを前記整経機から直接的に受け取るステップと、前記整経機から受け取った前記ワープビームを搭載する前記第1の搬送台車部が前記ワープビームから引き出された経糸を前記経糸関連装置に対し引き通すための経糸引通し装置まで前記ワープビームを搬送すると共に経糸が引き通された前記経糸関連装置を前記第1の搬送台車部に搭載するステップと、前記ワープビーム及び前記経糸関連装置を搭載する前記第1の搬送台車部に対し前記第2の搬送台車部を連結して前記第1の搬送台車部と前記第2の搬送台車部とを前記交換品搬送装置として一体化するステップと、前記第1の搬送台車部と前記第2の搬送台車部とが一体化された前記交換品搬送装置を機掛けが行われる織機に対する機掛け位置まで移動させるステップとを含むことを特徴とする。
本発明による織機用の交換品搬送装置によれば、その交換品搬送装置が、経糸準備工程において準備されたワープビームを受け取った後において各工程を経ての機掛けされる織機までの当該ワープビームの搬送を一貫して行うと共に当該ワープビームから引き出された経糸が挿通された経糸関連装置を搭載可能な第1の搬送台車部と、該第1の搬送台車部に連結されて一体化される第2の搬送台車部であって第1の搬送台車部に搭載されている経糸関連装置を織機に対し移載するための移載機能を備えた第2の搬送台車部とで構成されており、それぞれがワープビーム(又はワープビーム及び経糸関連装置)を搭載できる複数の搬送装置(台車)を備える必要が無いため、前記した特許文献1の装置と比べ、織物工場における織機の機掛けのための設備コストを低く抑えることができる。
また、本発明による交換品搬送装置によれば、経糸準備工程から機掛けされる織機に至るまでワープビームの搬送過程において、複数の搬送装置(台車)間でのワープビームの移載を必要としないため、経糸の準備工程以降における織機に対する機掛け工程までのワープビームの搬送作業を効率化することができ、その作業時間の短縮を図ることができる。
さらに、本発明による交換品搬送装置によれば、第1の搬送台車部は、ワープビーム及び経糸関連装置が搭載可能な構成であればよく、経糸関連装置の移載機能を有する部分(第2の搬送台車部)とは独立した構成となっているため、その製造は比較的安価に行うことができる。従って、前記のような交換品搬送装置における第1の搬送台車部のみを複数台用意することにより、その第1の搬送台車部を、ワープビーム及び該ワープビームから引き出された経糸が挿通された状態にある経糸関連装置を織物工場における準備室等において保管するために用いることができ、その準備室等に専用のストッカ等を設けなくてもよいものとすることができる。
また、本発明の交換品搬送装置において、第1の搬送台車部を経糸準備工程における整経機に進入可能な構成として整経機との間で直接的にワープビームの受け渡しが行える構成とすることにより、ワープビームのフランジに傷が付き、その傷によってワープビームへの経糸の巻き付け時やワープビームからの経糸の引き出し時に経糸が損傷するのを防止することができる。
詳しくは、織物工場において一般的に用いられている前記したビーム搬送車は、整経機との間で直接的にワープビームの受け渡しを行えるものとはなっていないため、通常、織物工場においては、ビーム搬送車と整経機との間でのビームの受け渡しは、ワープビームを一旦ビーム搬送車又は整経機から下ろした後、ワープビームを床面上で転がして整経機又はビーム搬送車の位置まで移動させ、整経機又はビーム搬送車に載せるといった方法で行われている。その場合において、織物工場の床面は必ずしも平坦ではなく、細かい段差等も存在するため、ワープビームを床面上で転がして移動させる過程において、ワープビームのフランジに傷が付いてしまう場合がある。しかも、その傷は、フランジの周面だけではなく、内側面(経糸が巻き付けられる巻軸(バレル)側の面)にも付く場合がある。そして、ワープビームにおけるフランジの内側面に傷があると、その傷によってワープビームへの経糸の巻き付け時やワープビームからの経糸の引き出し時に経糸が損傷するといった問題が生じる。
これに対し、第1の搬送台車部を整経機との間で、ワープビームを床面に下ろすこと無く直接的にワープビームの受け渡しが行える構成とすることにより、第1の搬送台車部と整経機との間でのワープビームの受け渡し時において、ワープビームを床面上で転がして移動させる必要がなくなるため、前記のような床面上で転がすことに起因するワープビームのフランジの傷付きによる経糸の損傷の発生を防止することができる。
本発明による交換品搬送装置の一実施形態を示す側面図。 本発明による交換品搬送装置の一実施形態を示す平面図。 本発明による交換品搬送装置の一実施例における第1の搬送台車部と第2の搬送台車部とが連結を解除された状態を示す側面図。 本発明による交換品搬送装置の一実施形態における第1の搬送台車部の詳細を示す側面図。 本発明による交換品搬送装置の一実施形態における第1の搬送台車部の詳細を示す正面図。 本発明による交換品搬送装置の一実施形態における第2の搬送台車部の詳細を示す斜視図。 本発明による交換品搬送装置の一実施形態における経糸関連装置の支持を説明するための側面図及び正面図。 本発明による交換品搬送装置の一実施形態における第1の搬送台車部と第2の搬送台車部とを連結するための構成を説明するための斜視図及び一部断面側面図。 本発明による交換品搬送装置の一実施形態における第1の搬送台車部と整経機との間のワープビームの受け渡しを説明するための側面図。 本発明よる交換品搬送装置の一実施形態における交換品搬送装置と織機との間でのワープビーム及び経糸関連装置の移載を説明するための側面図。 本発明よる交換品搬送装置の一実施形態における交換品搬送装置と織機との間でのワープビーム及び経糸関連装置の移載を説明するための要部を拡大した側面図及び正面図。 本発明による交換品搬送装置における第1の搬送台車部の他の実施形態を示す側面図。 本発明による交換品搬送装置における第2の搬送台車部の他の実施形態の要部を示す斜視図。 本発明による交換品搬送装置における第1の搬送台車部の他の実施形態の要部を示す斜視図。 本発明による交換品搬送装置の他の実施形態を示す平面図。
以下に、本発明の一実施例について図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜8に示すのは、本発明による交換品搬送装置の一例であって、交換品搬送装置1は、第1の搬送台車部としてのビーム搬送台車10と、第2の搬送台車部としての移載搬送車20とから成っている。この交換品搬送装置1は、ビーム搬送台車10と移載搬送車20とが連結されて一体化されることにより、織機に対しワープビーム2及び経糸関連装置3の移載を行うことができる交換品搬送装置としての形態を成すものであり、また、ビーム搬送台車10と移載搬送車20とを分離可能(連結状態を解除可能)に構成されたものである。
そのような交換品搬送装置1に関し、先ず、ビーム搬送台車10について説明する。
ビーム搬送台車10は、具体的には図4、5に示すような構成であって、ワープビーム2及び経糸関連装置3を支持するための一対の側壁部11、11と、両側壁部11、11を連結する横梁12と、各側壁部11の下面に取り付けられるかたちで設けられる4つの車輪部13とで構成されている。なお、図4、5は、このビーム搬送台車10にワープビーム2及び経糸関連装置3が搭載された状態で図示されている。但し、図5では、経糸関連装置3としての複数枚の綜絖枠3a、ドロッパ装置3b及び筬3cのうち、ドロッパ装置3b及び筬3cは省略されており、また、綜絖枠3aについては仮想線(二点鎖線)で示されている。また、本実施例では、経糸関連装置3は、後述において詳細に説明するように、ユニット化された状態でビーム搬送台車10に搭載されるものとなっている。
そのビーム搬送台車10について、図示の例では、各側壁部11は、主体となる壁板11aと、その壁板11aに取り付けられる底板11bとから成っている。なお、各側壁部11は、ビーム搬送台車10において、壁板11aが鉛直方向に立設された状態となるように設けられるものである。そこで、以下では、壁板11aについて、ビーム搬送台車10に設けられたときに鉛直方向に沿うかたちとなる方向を壁板11aの高さ方向とし、壁面においてその高さ方向と直交する方向を壁板11aの幅方向とする。そして、底板11bは、そのように高さ方向を鉛直方向に向けて壁板11aが立設された状態において、その壁板11aの前記高さ方向における下端(以下、単に「下端」と言う。)に固定されるものである。これらの各部について、より詳しくは、以下のような構成である。
壁板11aは、板材で形成されており、前記幅方向の寸法が前記高さ方向の寸法よりも若干大きく形成されたものとなっている。また、壁板11aは、その板厚方向に見て、その略中央部においてワープビーム2の端部を受けるための円弧状の受け部11a1、及びその受け部11a1へ向けてワープビーム2を挿入するための挿入路11a2が形成されるように、前記高さ方向における中間の部分において、前記幅方向における一方の側端から中央部にかけて切り欠かれた構成となっている。
また、底板11bは、細長い長方形状の厚さが均一な板材で形成されたものであり、その長手方向(前記長方形状の長辺方向)の寸法が壁板11aの下端の前記幅方向における寸法と一致するものとなっている。そして、底板11bは、その板厚方向を前記高さ方向に向けるかたちで壁板11aに対し直交する向きで、壁板11aの下端の面(下面)に当接した状態で壁板11aに対し固定されている。
なお、前記のように壁板11aに対し固定された状態(固定状態)における底板11bの壁板11aに対する前記幅方向の位置は、底板11bの長手方向における両端縁の位置が壁板11aの下端の前記幅方向における両端の位置と一致するようなものとなっている。また、その固定状態において、底板11bは、その長手方向と直交する方向(前記長方形状の短辺方向)における中間の位置において、壁板11aの前記下面と当接した状態となっている。因みに、図示の例では、壁板11aに対し底板11bが前記のように固定された状態において、各側壁部11には、前記幅方向における両側端のうちの挿入路11a2が開口する側とは反対の側端側に、壁板11aと底板11bとに跨がるかたちで補強用のリブ11cが取り付けられている(図5)。
そして、各側壁部11には、その底板11bにおける壁板11aの前記下面と当接する面とは反対側の面(底面)に対し、2つの車輪部13、13が底板11bの前記長手方向に間隔をおいて取り付けられている。なお、各車輪部13は、いずれも同じ構成である。すなわち、各車輪部13は、車輪13aの径が同じであって、且つ側壁部11における底板11bに対する取付部分から車輪13aの車軸までの距離が同じである構成となっている。従って、各側壁部11に取り付けられた2つの車輪部13、13の車輪13aが水平な床面に接地した状態においては、側壁部11における底板11bは、少なくともその長手方向が水平方向に延在するものとなる。
その上で、ビーム搬送台車10においては、一対の側壁部11、11が横梁12によって連結されるものとなっている。より詳しくは、この横梁12は、長手方向と直交する方向の断面が矩形状をした中空状の梁材である。この横梁12は、その長手方向における両端部のそれぞれの上面において、側壁部11における底板11bの前記底面に対し固定されるものとなっている。そして、ビーム搬送台車10においては、横梁12の長手方向における各端部において横梁12が側壁部11に固定されることにより、両側壁部11、11が横梁12によって連結された状態となっている。
なお、横梁12は、側壁部11における底板11bの長手方向における一方の端部側であって壁板11aの前記幅方向におけるリブ11cが設けられる側の端部側において、その長手方向と直交する方向における端縁を前記端部側の底板11bの側縁に一致させた状態で、両側壁部11、11に対し固定されている。また、そのように両側壁部11、11に対し固定された状態において、横梁12は、その長手方向が側壁部11における壁板11aの前記幅方向と直交する向きに延在するものとなっている。言い換えれば、両側壁部11、11は、横梁12に連結された状態において、両壁板11a、11aの前記幅方向を横梁12の長手方向に対し直交させたかたちとなっている。
また、横梁12が前記のように両側壁部11、11に対し固定されて両側壁部11、11が横梁12によって連結された状態において、各側壁部11は、壁板11aにおけるリブ11cが設けられる側の面を横梁12の長手方向における中央側に向けるかたちとなっている。従って、前記のように連結された状態において、両側壁部11、11は、それぞれの壁部11a、11aが互いに平行を為すと共に、横梁12の長手方向における中央に対し対称的に配置されたものとなっている。
また、前記のように各側壁部11に対し横梁12が固定された状態において、各側壁部11は、底板11bの前記底面を横梁12の上面に当接させた状態となっている。すなわち、両側壁部11、11における板厚が均一なそれぞれの底板11b、11bは、同じ平面上に位置するものとなっている。また、前記のように、各側壁部11には、底板11bの前記底面に対し、同じ構成の車輪部13がそれぞれ2つずつ取り付けられている。従って、前記のように両側壁部11、11が横梁12によって連結された構成において、各車輪部13の車輪13aが水平な床面に接地した状態では、各側壁部11においては、その底板11bは、その長手方向及びその長手方向と直交する方向において水平方向に延在するものとなり、また、その底板11bと直交するかたちで設けられる壁板11aは、その前記高さ方向が鉛直方向を向くかたちで立設されたものとなる。
このように、ビーム搬送台車10は、板材(壁板11a、底板11b)を組み合わせた形成された一対の側壁部11、11が横梁12によって連結されて枠組みが構成されると共に、4つの車輪部13(車輪13a)を有しており、床面上を走行可能となっている。なお、この車輪部13は、キャスター式のものであり、任意の方向への移動も可能となっている。
このビーム搬送台車10に搭載されて搬送されるワープビーム2について、一般的なものとしては、そのワープビーム2は、円筒状のバレル部2bと、バレル部2bに嵌装されるかたちで取り付けられる一対のフランジ部2c、2cとで構成されている。因みに、一般的なワープビーム2は、織幅の異なる織物の製織に対応できるように、一方のフランジ部2cのバレル部2bに対する取り付け位置が、バレル部2bの軸線方向に変更可能な構成となっている。そして、ワープビーム2においては、バレル部2bに一対のフランジ部2c、2cが取り付けられた状態において、そのフランジ部2c、2cの間のバレル部2bの部分が、経糸が巻き付けられる巻軸部2aとなる。また、ワープビーム2におけるバレル部2bは、その両端に巻軸部2a(バレル部2b)よりも小径の軸部を有すると共に、その各軸部に対し、ワープビーム2が織機に搭載された際に回転可能に支持された状態となるように、軸受2dが嵌装されたものとなっている。
そして、ビーム搬送台車10は、ワープビーム2のバレル部2bにおけるフランジ部2cよりも外側の両端部であって前記軸部に嵌装される軸受2dよりも内側の被支持部においてワープビーム2を支持するものである。従って、ビーム搬送台車10における両側壁部11、11の壁板11a、11aの間隔(横梁12の長手方向における間隔)は、ワープビーム2のバレル部2bの長さに応じたものに設定されている。また、ワープビーム2がビーム搬送台車10に搭載された状態において、ワープビーム2の両端の軸受2d、2dは、ビーム搬送台車10における両側壁部11、11の壁板11a、11aよりも外側に位置した状態となっている。
また、ビーム搬送台車10に搭載されて搬送される経糸関連装置3について、本実施例では、前記したようにユニット化された状態で搬送されるものとなっている(図4)。より詳しくは、本実施例では、経糸関連装置3における複数枚の綜絖枠3a、ドロッパ装置3b及び筬3cは、織機への移載後に織機のフレームの一部となるフレーム体4に支持されてユニット化されており、そのユニット化されたかたちでビーム搬送台車10に搭載されると共に、そのかたちのまま織機に移載されるものとなっている。
そして、そのフレーム体4は、図示の例では、前記移載後に織機の左右フレームのそれぞれに固定される一対の板状の側板部4a、4aを有し、その一対の側板部4a、4aが梁材4bによって連結された構成となっている。なお、両側板部4a、4aは、その板厚方向に対向した状態で梁材4bによって連結されると共に、その板厚方向と直交する水平方向(前後方向)を織機の前後方向(経糸が仕掛けられた状態での経糸の延在方向)に一致させた状態で織機のフレーム上に設置されるものである。
また、各側板部4aは、前記のように織機のフレームに対し設置されるための構成として、取付部4cを有している。この取付部4cは、角柱状の部材で形成され、そのような部材が、各側板部4aにおける他方の側板部4aと対向する面(内側面)とは反対側の面(外側面)に対し、前記前後方向に延在するようなかたちで取り付けられて構成されている。その上で、各側壁部4aは、後述のように、前記外側面が織機のフレームの内側面(織機中央側の面)に当接すると共に取付部4cの下面において織機のフレームの上面に載置された状態で織機のフレーム上に設置され、その状態で織機のフレームに対し固定されるものである。そして、各側板部4aがそのように織機のフレームに固定されることで、フレーム体4は織機のフレームに対し取り付けられた状態となる。
なお、前記のように、フレーム体4は、織機のフレームに対し取り付けられた状態において、両側板部4a、4aの前記外側面が対応する側の織機のフレームの前記内側面に当接するかたちとなるため、フレーム体4における梁材4bで連結された両側板部4a、4aの外側面の間隔(梁材4bの長手方向における間隔)は、織機の左右フレームの間隔と略一致したものとなっている。
また、各側板部4aは、フレーム体4をビーム搬送台車10に搭載するための構成として、係止部4eを有している。この係止部4eは、図5等に示すように、角柱状の部材に対しその長手方向に亘って溝を形成した構成となっており、各側板部4aにおける前記内側面の下端部に対し、前記前後方向に延在すると共に前記溝が下方へ向けて開口するようなかたちで取り付けられている。そして、フレーム体4は、両側板部4a、4aのそれぞれにおける係止部4eの前記溝がビーム搬送台車10における対応する側の側壁部11(壁板11a)の上端に係合するかたちで、ビーム搬送台車10上に搭載(載置)されるものとなっている。
このように、フレーム体4aは、両側板部4a、4aのそれぞれにおける係止部4eにおいてビーム搬送台車10における両側壁部11、11上に載置されるものである。従って、両係止部4e、4e(前記溝)の間隔(梁材4bの長手方向における間隔)は、ビーム搬送台車10における両側壁部11、11の前記間隔に応じたものである必要がある。但し、前記のように、各係止部4eが取り付けられる両側板部4a、4aの前記間隔は、織機の左右フレームの間隔に対応したものとなっている。一方、ビーム搬送台車10における両側壁部11、11の前記間隔は、前記したように、搭載されるワープビーム2のバレル部2bの長さに応じたものとなっている。従って、両係止部4e、4eは、対応する側壁部4aに取り付けられた状態において、前記溝の前記間隔が、ビーム搬送台車10における両側壁部11、11の前記間隔に応じたものとなるように構成されたものとなっている。
また、本実施例では、フレーム体4は、織機における製織時において各綜絖枠3aの上下方向の変位を案内するための綜絖枠ガイド5を、各側板部4aの前記内側面側に位置するような配置で、支持軸5aを介して対応する側板部4aによって支持するものとなっている。さらに、フレーム体4は、織機における製織時における各綜絖枠3aの厚さ方向(前記前後方向)における振動を防止するために複数枚の綜絖枠3aを挟み込むようなかたちで設けられる一対のガイドプレート(前側のガイドプレート6a、後側のガイドプレート6b)を、梁材4bによって支持するものとなっている。但し、後側のガイドプレート6bは、梁材4bに取り付けられた前側のガイドプレート6aに対しシャフト6cを介して支持されている。
因みに、前記した綜絖枠ガイド5、及びガイドプレート6a、6bは、織機において一般的に用いられている周知の構成のものであるが、一般的な織機においては、その綜絖枠ガイド5及びガイドプレート6a、6b、並びに前記した梁材4b等は、織機上において固定的に設けられている。これに対し、本実施例では、これらの部材も経糸関連装置3と共にユニット化され、織機に対し移載されるものとなっている。
そして、前記のようにユニット化された状態においては、経糸関連装置3における複数枚の綜絖枠3aは、織機上における関係と同様に、各綜絖枠3aの両側部(サイドステー)がフレーム体4に支持された綜絖枠ガイド5、5に係合すると共に、前記前後方向において一対のガイドプレート6a、6bに挟み込まれた状態で、フレーム体4によって支持された状態となっている。なお、フレーム体4による複数枚の綜絖枠3aの支持は、例えば、前記前後方向に延在するようにフレーム体4の梁材4bに取り付けられた2以上の棒材等(図示略)により、各綜絖枠3aがそのスティーブにおいてぶら下げられるかたちで為されるものとなっている。また、フレーム体4上における綜絖枠ガイド5、5及び綜絖枠3aの前記前後方向における位置は、織機のフレームにおける所定の取付位置に対しフレーム体4が取り付けられた状態において、前記前後方向に関し、織機上において各綜絖枠3aが設けられるべき位置となるような位置となっている。
また、ドロッパ装置3bは、その両端部においてフレーム体4における両側板部4a、4aの上面に載置され、両側板部4a、4aに架け渡されるかたちでフレーム体4(両側板部4a、4a)に支持されている。そして、フレーム体4上におけるドロッパ装置3bの前記前後方向における位置は、フレーム体4に支持された綜絖枠ガイド5、5(綜絖枠3a)との位置関係が、前記前後方向に関し、織機上における位置関係と一致するような位置となっている。
従って、本実施例の構成においては、フレーム体4によって前記のようにユニット化された経糸関連装置3をそのままのかたちで織機に移載すると共に、織機のフレームにおける所定の取付位置に対しフレーム体4の両側板部4a、4aを固定することで、各綜絖枠3a及びドロッパ装置3bは、前記前後方向に関し、織機上において設けられるべき位置に配置された状態となる。また、フレーム体4の両側板部4a、4aは、そのまま織機のフレームの一部として機能するものとなる。
但し、筬3cは、前記のようにユニット化された状態では、フレーム体4における梁材4bに対し梁材4bの長手方向に離間した複数の位置に取り付けられた筬保持具4fによって支持されるものとなっている。従って、筬3cは、フレーム体4(両側板部4a、4a)が織機のフレームに取り付けられた後、フレーム体4(筬保持具4f)上から下ろされて、織機上の所定の設置位置に取り付けられる。
なお、フレーム体4が織機のフレームに取り付けられた後においては、各綜絖枠3aは開口装置の駆動機構に連結されてその駆動機構によって支持された状態となるが、綜絖枠ガイド5の高さ位置については、そのフレーム体4の各側板部4aにおける支持位置によって定まるものとなる。従って、両側板部4a、4aの取付部4cに対する高さ方向における綜絖枠ガイド5の支持位置は、織機のフレームに対しフレーム体4が取り付けられた状態において、綜絖枠ガイド5が織機上において所望の高さ位置となるように設定されている。
また、ドロッパ装置3bは、フレーム体4が織機のフレームに取り付けられた後も、織機のフレームとして機能する両側板部4a、4a上に載置されたままの状態で使用される。従って、両側板部4a、4aの取付部4cに対する高さ方向におけるドロッパ装置3bが載置される上面までの寸法は、織機のフレームに対しフレーム体4が取り付けられた状態において、ドロッパ装置3bが織機上において所望の高さ位置となるように設定されている。
次に、交換品搬送装置1における移載搬送車20について説明する。
移載搬送車20は、具体的には図6に示すようなものであって、走行手段としての台車部30と、経糸関連装置3を織機に対し移載するための移載機構40とから構成されている。このように、移載搬送車20は、移載機構40を含み、経糸関連装置3の移載機能を有するものとなっている。これらの各部について、より詳しくは、以下のような構成である。
台車部30は、図示の例では、ボックス形状の2つの本体部31a、31bと、その2つの本体部31a、31bを連結する連結梁32とで構成されている。なお、各本体部31a、31bは、直方体の一部を切り欠いたような形状を有しており、その1つの端面を互いに平行を為して対向させたかたちで、両者間に亘って延在する連結梁32によって連結されている。なお、その連結梁32の長手方向の寸法、すなわち、2つの本体部31a、31bの間隔は、図2に示すように、ビーム搬送台車10における一対の側壁部11、11の両壁板11a、11aの間隔よりも大きいものとなっている。
また、各本体部31a、31bは、車輪31wをそれぞれ3つずつ有している。但し、本体部31aと本体部31bとの各車輪31wの配置は、連結梁32の長手方向と直交する方向に関し対称的なものとなっている。詳しくは、各本体部31a、31bにおける連結梁32の長手方向と平行な方向を各本体部31a、31bの前後方向とすると共に本体部31b(31a)に対する本体部31a(31b)の方を前(後)とし、水平面上における前記前後方向と直交する方向を各本体部31a、31bの横方向とすると、前側の本体部31aは、前記前後方向ににおける後側の同じ位置で前記横方向に離間して設けられる2つ(一対)の車輪31w、31wと、前記前後方向における前側の前記横方向における中央部に設けられる1つの車輪31wとを有するものとなっている。一方、後側の本体部31bは、前記前後方向における前側の同じ位置で前記横方向に離間して設けられる2つ(一対)の車輪31w、31wと、前記前後方向における後側の前記横方向における中央部に設けられる1つの車輪31wとを有するものとなっている。
そして、各本体部31a、31bは、各車輪31wが水平な床面に接地した状態において、前記前後方向及び前記横方向が水平方向に延在するように構成されている。なお、前側の本体部31aにおける後側の一対の車輪31w、31w及び後側の本体部31bにおける前側の一対の車輪31w、31wは、ビーム搬送台車10における車輪部13と同様に、キャスター式の構成として設けられるものであり、任意の方向へ向けての回転が可能となっている。
また、各本体部31a、31bは、車輪31wを駆動するための駆動モータ(図示略)を内蔵している。そして、本実施例では、前側の本体部31aにおける前記前側に位置する車輪31w及び後側の本体部31bにおける前記後側に位置する車輪31wは、その駆動モータによって駆動される駆動輪となっている。なお、以下では、前記したキャスター式の車輪31wと区別するために、この駆動モータによって駆動される車輪31wを駆動輪31wdとする。
連結梁32は、長手方向と直交する方向の断面が略正方形状の梁材であり、その長手方向に延在する4つの周面のうちの2つ(上面及び下面)を各本体部31a、31bにおける前記横方向と平行に向けた配置で、その長手方向における一端が前側の本体部31aにおける後側の本体部31bと対向する前記端面に固定されると共に、他端が後側の本体部31bにおける前側の本体部31aと対向する前記端面に固定されることで、両本体部31a、31bを連結している。従って、台車部30においては、台車部30が水平な床面上に置かれた状態において、連結梁32の上面は、その長手方向及びその長手方向と直交する方向が水平方向に延在するものとなっている。
さらに、台車部30における後側の本体部31bには、その後側の上面から上方へ延びるようなかたちで、台車部30(移載搬送車20)を操作するための操作杆33が設けられている。また、この操作杆33には、複数の操作釦(図示略)が設けらている。なお、その複数の操作釦は、台車部30(移載搬送車20)の走行を開始する走行釦及びその走行を停止する停止釦を含んでいる。そして、その走行釦が操作されることにより、前記駆動モータによる駆動輪31wdの駆動が開始されると共に、前記停止釦が操作されることにより、駆動輪31wdの駆動が停止されるものとなっている。また、前記の複数の操作釦は、後述の移載機構40におけるアーム部42等を操作するための釦も含んでいる。
また、操作杆33と各駆動輪31wdとは向きが連動するものとなっており、操作杆33の向きを変えることにより、各駆動輪31wdの向きが操作杆33の向きと同じ方向に変わるものとなっている。それにより、台車部30(移載搬送車20)は、操作杆33を操作することで、走行中の台車部30(移載搬送車20)の進行方向を変更することができるものとなっている。このように、本実施例では、駆動輪31wdが操舵輪をも兼ねるものとなっており、操作杆33が操舵舵として機能するものとなっている。
移載機構40は、前記のように構成された台車部30における連結梁32に支持されるかたちで設けられるものである。この移載機構40は、図示の例では、台車部30の連結梁32に支持される枠体41と、その枠体41に支持されるアーム部42とで構成されている。これらの各部について、より詳しくは、以下のような構成である。
枠体41は、4つの角柱状の梁材を矩形状に組み合わせた形状を有しており、連結梁32上に設けられる基部41a、その基部41aから上方へ向けて立設された一対の支柱41b、41b、及びその一対の支柱41b、41bを上端で連結する梁部41cとから成っている。
なお、基部41aは、その長手方向の寸法が連結梁32よりも若干小さいものとなっている。また、基部41aは、支柱41bが立設される面及びその反対側の面の長手方向と直交する方向(短手方向)の寸法が、連結梁32における上面の長手方向と直交する方向(短手方向)における寸法よりも若干大きく形成されたものとなっている。そして、基部41aは、前記反対側の面に、前記短手方向における幅が連結梁32の前記短手方向における寸法と略同じに形成された溝であって長手方向に亘って形成された溝41a1を有している(図8)。その上で、基部41aは、その長手方向を連結梁32の長手方向に一致させた状態で、溝41a1が連結梁32の上部に嵌り合うかたちで連結梁32上に設けられたものとなっている。
そして、枠体41は、そのように連結梁32上に設けられた基部41aに対し、その上面の長手方向における両端部の位置のそれぞれに、基部41aと直交するかたちで一対の支柱41b、41bが立設されものとなっている。そして、枠体41は、そのように基部41a上に立設された一対の支柱41b、41bが、その上端において梁部41cによって連結されることによって構成されている。なお、枠体41における一対の支柱41b、41bの間隔(基部41aの長手方向における寸法)は、図2から理解されるように、ビーム搬送台車10における一対の側壁部11、11の両壁板11a、11aの間隔よりも大きいものとなっている。
そして、図示は省略するが、枠体41と台車部30との間には、枠体41を連結梁32に沿って連結梁32の長手方向に移動させるための駆動手段(図示略)が設けられており、連結梁32上における枠体41の位置が、連結梁32の長手方向において、連結梁32と基部41aとの長手方向における寸法の差の範囲において調整可能となっている。因みに、その駆動手段としては、例えば、枠体41における基部41aの下面にラックを設けると共に、連結梁32側に駆動モータを設け、そのラックに対し駆動モータの出力に取り付けられたピニオンを噛合させる等の構成が考えられる。
アーム部42は、前記のように構成された枠体41に支持されて設けられるものであって、図示の例では、枠体41に支持される支持梁42aと、その支持梁42aに取り付けられる一対の駆動部42b、42bと、その駆動部42bを介して支持梁42aに支持される一対のアーム42c、42cと、各アーム42cに取り付けられた支持部42d、42dとで構成されている。
そのうち、支持梁42aは、角柱状の梁材によって構成されたものであり、その長手方向における寸法が、枠体41における一対の支柱41b、41bの間隔よりも若干大きいものとなっている。さらに、支持梁42aは、長手方向における両端部に溝42a1を有している。そして、支持梁42aは、各溝42a1に対し対応する側の支柱41bが嵌まり込むかたちで、一対の支柱41b、41b(枠体41)に対し支柱41bの延在方向(上下方向)にのみ摺動可能に係合している。
その上で、枠体41と支持梁42aとの間には、支持梁42aの上下方向における位置を規定すると共に、支持梁42aの上下方向における位置を調整するために支持梁42aを上下方向に駆動する(変位させる)駆動手段が設けられている。なお、そのような駆動手段としては、例えば、駆動モータを駆動源としたボールねじ機構等が考えられ、図6では、そのボールねじ機構におけるボールねじ軸が符号41dで示されており、駆動源である駆動モータが符号41eで示されている。
また、支持梁42aには、一対の駆動部42b、42bが取り付けられている。この各駆動部42bは、ボックス状に形成され、支持梁42aおける長手方向に延在する周面のうちの上下方向と平行な2つの面の一方(支持面42a2)に当接するかたちで支持梁42aに支持されている。
各駆動部42bは、支持梁42aの支持面42a2上において、支持梁42aの長手方向に摺動可能に設けられている。より詳しくは、各駆動部42bにおける支持梁42aの支持面42a2と当接する面には凹部が形成されると共に、支持梁42aの支持面42a2には支持梁42aの長手方向に沿って延在する凸状のレールが設けられており、各駆動部42bは、その凹部において支持梁42aの前記レールと嵌り合うことで、その前記レールに沿って支持梁42aの長手方向に摺動可能となっている。
さらに、支持梁42aと各駆動部42bとの間には、駆動部42bを 駆動手段(図示略)が設けられている。そして、各駆動部42bは、その駆動手段により、支持梁42aの長手方向に移動するように駆動されるものとなっている。因みに、その駆動手段としては、例えば、各駆動部42bが駆動モータを内蔵すると共に、支持梁42aの前記レールにラックが設けられるものとし、その駆動モータの出力軸に取り付けられたピニオンが前記ラックに噛合する等の構成が考えられる。
そして、その各駆動部42bにおける支持梁42aの支持面42a2と当接する面とは反対側の面には、アーム42cが支持梁42aから離間する方向へ延びるように取り付けられている。すなわち、アーム部42は、駆動部42b、42bを介して支持梁42aに支持される一対のアーム42c、42cを有しており、各アーム42cは、前記した台車部30における本体部31a、31bの前記幅方向へ向けて延在するものとなっている。また、この各アーム42cは、本実施例では、流体圧シリンダ(例えば、油圧シリンダ)で構成されており、流体圧(油圧)の作用により、基部42c1に対し駆動ロッド42c2がその延在方向に進退することで全体として伸縮可能な構成となっている。
なお、前述のように、駆動部42bを介してアーム42cを支持する支持梁42a(支持面42a2)の長手方向の寸法は、枠体41における一対の支柱41b、41bの間隔よりも若干大きいものとなっている。また、前述のように、一対の支柱41b、41bの間隔は、ビーム搬送台車10における一対の側壁部11、11(両壁板11a、11a)の間隔よりも大きいものとなっている。従って、一対のアーム42c、42cは、支持梁42aの長手方向に関し、その間隔をビーム搬送台車10における一対の側壁部11、11(両壁板11a、11a)の間隔よりも大きくした状態で配置可能であり、経糸関連装置3を支持していない状態では、そのような大きい間隔を有した状態に配置されている。
さらに、各アーム42cにおける駆動部42b側とは反対側の端部には、支持部42dが取り付けられている。この支持部42dは、前述のユニット化された経糸関連装置3(フレーム体4)を支持するものであって、板状の支持体42d1を主体としており、その支持体42d1が取付ブラケット42d2によってアーム42c(駆動ロッド42c2)に取り付けられる構成となっている。なお、各支持部42dにおける板状の支持体42d1は、各アーム42cの駆動ロッド42c2における他方のアーム42cと対向する側(内側)において下方へ向けて垂下するようなかたちで、駆動ロッド42d2に取り付けられた取付ブラケット42d2に支持されている。
そして、各支持部42dにおける支持体42d1には、経糸関連装置3を掛け支えるための2つの支持孔42d3、42d3が形成されている。一方、前記した経糸関連装置3を支持するフレーム体4は、その支持体42d1における2つの支持孔42d3、42d3に係合可能に設けられた2つの支持ピン4d、4dを各側板部4aに有している。この各支持孔42d3と各支持ピン4dとの関係は、図7に示すようなものであり、それぞれの構成は、より詳しくは以下のようなものである。
先ず、支持体42d1に形成される支持孔42d3について、2つの支持孔42d3、42d3は、図示の例では、アーム42cの延在方向及び上下方向に位置を異ならせる配置で、支持体42d1の板厚方向に貫通するかたちで形成されている。また、各支持孔42d3は、図示のように、2つの円を組み合わせたような形であって、上側の大径部分と下側の小径部分とが直線状の連通部分によって連通された孔形状を有している。
一方、フレーム体4に設けられる支持ピン4dは、各側板部4aの前記外側面(取付部4cが設けられる側の面)から突出するように設けられており、前記のように支持体42d1の各支持孔42d3のそれぞれに係合可能な配置で2つ設けられている。すなわち、その2つの支持ピン4d、4dのフレーム体4の前記前後方向及び上下方向の位置関係は、支持体42d1における2つの支持孔42d3、42d3の位置関係と同じとなっている。
また、各支持ピン4dは、側板部4aの前記外側面に立設された軸部4d1と、その軸部4d1における前記外側面側とは反対側の端部に設けられた頭部4d2であって軸部4d1よりも大径の円盤状に形成された頭部4d2とで構成されている。但し、各支持ピン4dにおける頭部4d2の径は、支持孔42d3の前記大径部分を通過可能であって且つ前記小径部分を通過不能な大きさとなっており、また、軸部4d1の径は、前記小径部分の径に応じたものとなっている。さらに、軸部4d1の軸線方向の長さ寸法は、支持体42dの板厚寸法に応じたものとなっている。
そして、これらの構成によれば、支持体42d1がフレーム体4における側板部4aの前記外側面側において側板部4aと対向すると共に、支持ピン4dの軸線方向に見て、支持体42d1における2つの支持孔42d3、42d3の前記大径部分の位置を側板部4aにおける2つの支持ピン4d、4dの位置に合わせた状態において、支持体42d1を前記軸線方向に側板部4a側へ変位させることで、各支持ピン4dが支持体42d1における対応する支持孔42d3の前記大径部分に挿通された状態となる。なお、その支持体42d1の前記軸線方向における変位は、アーム部42における駆動部42bを駆動してアーム42cを変位させることで行われる。
その上で、駆動手段によって支持梁42aを上方へ変位させてアーム部42を全体として上方へ変位させることにより、それに伴って支持体42d1を上方へ変位し、それにより、各支持ピン4dの軸部4d1が支持孔42d3の前記小径部分内に位置した状態(図7(b)において二点鎖線で示す状態)となる。なお、前記のように、支持ピン4dの頭部4d2の径は、支持孔42d3の前記小径部分を通過不能な大きさとなっている。従って、前記のように各支持ピン4dの軸部4d1が支持孔42d3の前記小径部分内に位置した状態では、支持ピン4dの頭部4d2により、支持孔42d3に対し支持ピン4dが抜け止めされた状態、すなわち、支持ピン4dと支持体42d1との前記軸線方向におけるの相対変位が規制された状態となる。これにより、移載搬送車20におけるアーム部42の一対の支持部42dに対しフレーム体4が係止された状態となる。
また、移載機構40は、移載搬送車20とビーム搬送台車10とを連結するための構成として連結装置50を有している。図示の例では、この連結装置50は、移載機構40における枠体41に支持されるかたちで、枠体41における基部41aの長手方向に離間する配置で2つ設けられている。この各連結装置50は、連結部51を主体とし、その連結部51がブラケット52によって支持されるかたちで設けられている(図8)。なお、ブラケット52は、アーム部42の支持梁42aにおける支持面42a2と同じ側を向く基部41aの面に対し、下方へ向けて延びるように取り付けられいる。そして、連結部51は、ブラケット52の下端に取り付けられ、上下方向に関し、ビーム搬送台車10における横梁12と略同じ高さ位置に設けられているものとなっている。
そして、本実施例では、その連結部51は、図8(a)に示すように、ブラケット52に取り付けられる外枠部51aと、その外枠部51aに対し摺動可能に設けられる摺動部51bと、その摺動部51bに支持された連結具51cとから構成されている。
その連結部51において、外枠部51aは、直方体状の部材に対し溝51a2を形成した断面コ字状の形状を有している。そして、その外枠部51aは、ブラケット52に取り付けられた状態において、溝51a2が上下の両面及びブラケット52に対し取り付けられる面とは反対側の面に開口するような向きで設けられている。なお、この外枠部51aにおける溝51a2は、後述のように摺動部51bの摺動変位を案内するものであり、案内溝として機能する。
また、摺動部51bは、筺状の部材であり、外枠部51aにおける案内溝51a2に対し受け入れられることが可能な断面形状を有するものとなっている。そして、摺動部51bは、外枠部51aにおける案内溝51a2内に受け入れられた状態で設けられ、その案内溝51a内において上下方向に摺動可能となっている。但し、摺動部51bは、その上下方向における寸法が外枠部51a(案内溝51a2)の上下方向における寸法よりも小さいものとなっており、上下方向において案内溝51a2内で前記のように摺動可能となっている。
さらに、案内溝51a2における底面(ブラケット52における外枠部51aが取り付けられる面と平行な面)には、上下方向に亘って形成されたレール51a1が設けられている。一方、案内溝51a2の前記底面と当接する摺動部51bの面には、そのレール51a1に嵌り合う凹部51b1が形成されている。そして、前記した摺動部51bの上下方向における摺動は、その凹部51a1に嵌るレール51a1によっても案内されるものとなっている。その上で、外枠部51aと摺動部51bとの間には駆動手段(図示略)が設けられており、摺動部51bは、その駆動手段によって上下方向に摺動変位するように駆動される。因みに、その駆動手段としては、例えば、外枠部51aのレール51a1にラックを設けると共に、摺動部51bに内蔵されるかたちで駆動モータを設け、その駆動モータの出力軸に取り付けられたピニオンが前記ラックに噛合する等の構成が考えられる。
そして、摺動部51bの凹部51b1が形成される面とは反対側の面には、連結具51cが取り付けられている。この連結具51cは、図示の例では、板材を屈曲させて形成されて断面形状がJ字形を有するものとなっており、摺動部51bに取り付けられた状態において上方へ向けて折り返されるように形成されたフック部51c1を有するものとなっている。
なお、図8(b)に示すように、図示の構成においては、外枠部51aにおける案内溝51a2の深さ方向(基部41aの前記短手方向と平行な方向)における寸法は、摺動部51bにおけるその同じ方向における寸法よりも大きくなっている。そして、その両寸法の差は、連結具51cにおける摺動部51bに固定される部分である固定部51c2の板厚と一致したものとなっている。従って、連結装置50では、前記方向において、摺動部51b及び連結具51cにおける固定部51c2は案内溝51a2内に収まったものとなっており、連結具51cにおけるフック部51c1のみが案内溝51a2(外枠部51aにおけるブラケット52に対し取り付けられる面とは反対側の面である反取付面51a3)から突出する構成となっている。
また、移載搬送車20とビーム搬送台車10とを連結するための構成として、前記のような移載搬送車20側(移載機構40)に設けられる連結装置50に加え、ビーム搬送台車10における横梁12には、前記の連結装置50における連結具51cが係合する連結窓12aが、移載搬送車20(移載機構40)における連結装置50と同じく2つ形成されている。
この各連結窓12aは、ビーム搬送台車10において、中空状の横梁12にける車輪部13と対向する周壁とは反対側の周壁12bを貫通するように形成されている。また、その2つの連結窓12a、12aは、横梁12における長手方向における中央に対し対称的な位置であって、且つその間隔が移載搬送車20における2つの連結装置50、50の間隔と同じとなるように形成されている。さらに、この各連結窓12aは、その上下方向における幅が、連結装置50における連結具51cのフック部51c1の上下方向における寸法よりも若干大きいものとなるように形成されている。
そして、前記のような移載搬送車20側の各連結装置50とビーム搬送台車10側の各連結窓12aとにより、移載搬送車20とビーム搬送台車10とが連結されるものである。より詳しくは、図8(b)に示すように、両者の連結に先立ち、移載搬送車20とビーム搬送台車10とは、連結装置50と横梁12とが対向する向きで、枠体41の基部41aと横梁12とが平行を為す状態に配置される。
また、前記のような配置において、移載搬送車20とビーム搬送台車10とは、基部41a及び横梁12の長手方向(以下、単に「横梁12の長手方向」と言う。)に関し、2つの連結装置50、50の位置と2つの連結窓12a、12aの位置とが合わされた状態とされる。なお、その状態では、横梁12の長手方向に関し、基部41a(枠体41)の中心と横梁12の中心とが一致した状態となる。さらに、移載搬送車20における各連結装置50においては、連結具51cのフック部51c1が、上下方向に関し、ビーム搬送台車10における各連結窓12aの範囲内に位置するように、外枠部51a内における摺動部51bの位置が設定されている。
なお、前述のように、移載搬送車20における本体部31a、31bの間に位置するアーム部42における一対のアーム42c、42c(支持体42d1、42d1)は、ビーム搬送台車10における一対の側壁部11、11(両壁板11a、11a)の間隔よりも大きい間隔を有した状態に置かれている。従って、前記のように配置された状態において、ビーム搬送台車10は、横梁12の長手方向に関し、移載搬送車20における一対のアーム42c、42c間に位置した状態となる。
そして、そのように配置された状態において、移載搬送車20とビーム搬送台車10とは、両者が相対的に接近するように、例えば、移載搬送車20がビーム搬送台車10側へ移動される。但し、前記のように配置された状態において、移載搬送車20における本体部31a、31bの間の部分においては、アーム部42を除き、連結装置50が最もビーム搬送台車10側に位置するものとなっている。従って、前記のような配置での移載搬送車20の前記移動に伴い、移載搬送車20における連結装置50の外枠部51aの前記反取付面51a3がビーム搬送台車10における横梁12の周壁12bに当接した状態になると共に、連結装置50における連結具51cのフック部51c1が、横梁12の連結窓12a内に入り込んだ状態となる。なお、移載搬送車20の前記移動時において、アーム部42は、ビーム搬送台車10の上端よりも上方に配置された状態にされているものとする。
そして、ビーム搬送台車10は、前記のように連結装置50と横梁12とが当接した状態において、横梁12の長手方向に関し移載搬送車20における本体部31a、31bの間の一対のアーム42c、42c間において、アーム42cの長手方向に関しその一部が移載搬送車20に入り込んだ状態となる。
その上で、連結装置50における摺動部51bが上方へ変位するように駆動されることで、連結具51cのフック部51c1が横梁12の周壁12bと係合し、連結具51c(連結装置50)と横梁12とが互いに係止された状態(図8(b)において二点鎖線で示す状態)となる。そして、その結果として、図1、2に示すように、移載搬送車20とビーム搬送台車10とが連結されて一体化され、本発明による交換品搬送装置1として機能するものとなる。
また、前記のように連結された状態から連結装置50における摺動部51b(連結具51c)を下方へ変位させて連結具51cと横梁12との係合を解除すると共に、移載搬送車20を前記の移動方向とは反対の方向(ビーム搬送台車10から離間する方向)へ移動させることにより、移載搬送車20とビーム搬送台車10との連結が解除され、交換品搬送装置1は、図3に示すように、移載搬送車20とビーム搬送台車10とに分離されたかたちとなる。但し、図1、2は、ビーム搬送台車10に経糸関連装置3が搭載されていない状態を示しており、また、図3は、ビーム搬送台車10に経糸関連装置3が搭載された状態を示している。
次に、以上で説明したビーム搬送台車10と移載搬送車20とから成る交換品搬送装置1によるワープビームの搬送方法、及び織機に対する機掛け方法について説明する。
なお、その工程としては、経糸準備工程において空のワープビームに対し経糸を巻き付ける整経機からワープビームを受け取る工程と、その整経機から受け取ったワープビームから引き出された経糸を経糸関連装置に引き通すと共にその経糸が引き通された経糸関連装置をワープビームと共に搬送する工程と、織機に対し経糸関連装置及びワープビームを移載する機掛け工程とを含む。以下、それらの各工程について順に説明する。因みに、織物工場においては、整経機からワープビームを受け取る工程とその後の経糸関連装置に経糸を引き通す工程との間に、例えば、引き通される綜絖枠単位でシート状に分ける等のために、ワープビームの経糸を綾取りする綾取り(リージング)工程が行われる場合があるが、その工程については説明は省略する。
先ず、本発明による交換品搬送装置1では、図9に示すような経糸準備工程における整経機7との間のワープビーム2の受け渡しは、ビーム搬送台車10のみによって行われる。そこで、整経機7からワープビーム2を受け取るにあたっては、交換品搬送装置1においては、前述のようにしてビーム搬送台車10と移載搬送車20とが分離され、ビーム搬送台車10のみの整経機7までの移動が行われる。なお、このビーム搬送台車10の移動は、作業者がビーム搬送台車10を押す等によって行われる。
また、整経機7とビーム搬送台車10との間のワープビーム2の受け渡しは、従来のようにビーム搬送台車10を整経機7から離れた位置に配置し、ワープビーム2を床面上で転がして行うものであってもよいが、本実施例では、整経機7とビーム搬送台車10との間で直接的に行えるものとなっている。そのために、ビーム搬送台車10は、そのワープビーム2の搭載位置である受け部11a1が整経機7におけるワープビーム2の支持位置の近傍に位置する位置まで、整経機7におけるワープビーム2に対する経糸Tの巻取部に対し進入可能となっている。より詳しくは、次の通りである。
先ず前提として、一般的な整経機7においては、ワープビーム2は、そのバレル部2bを両側から一対の支持軸(図示略)によって軸線方向に挟持され、その一対の支持軸と連結されたかたちで前記支持位置で支持されるものとなっている。因みに、整経機7では、そのワープビーム2を挟持した状態で支持する一対の支持軸は、フレーム7aにおいて回転可能に支持されると共に、その一方(又は両方)が駆動モータに連結されて回転駆動されるものとなっている。そして、ワープビーム2は、経糸Tの巻き取り時においては、前記のように支持された状態において、前記支持軸と共に前記駆動モータによって回転駆動される。
但し、前記のようにワープビーム2を回転駆動するためには、ワープビーム2のバレル部2bと整経機7における前記一対の軸とが相対回転不能に連結される必要がある。一方で、前述のように、ワープビーム2は、そのバレル部2bの両端に軸受2dが嵌装されたものとなっている。そこで、一般的には、ワープビーム2を整経機7に受け渡すにあたっては、ワープビーム2のバレル部2bの両端に、軸受2dを覆うと共にバレル部2dの端面に固定されるアタッチメント(図示略)が取り付けられ、そのアタッチメントを介してワープビーム2のバレル部2bが整経機7における前記支持軸に連結・支持されるものとなっている。
また、一般的な整経機7は、ワープビーム2を前記支持位置にもたらすためのリフター装置7bを備えている。また、このリフタ装置7bは、ワープビーム2の両端においてバレル部2b(前記アタッチメント)と係合する一対のリフターアーム7b1、7b1(図9では、その一方のみを図示)を備え、各リフターアーム7b1が、前記各支持軸の下方においてフレーム7aに対し回動可能に設けられた回動軸7b2に支持され、回動軸7b2を中心に回動可能に設けられるものとなっている。そして、各リフターアーム7b1は、回動軸7b2が駆動モータ(図示略)によって回転駆動されることにより、上下方向に回動駆動されるものである。
なお、ワープビーム2のバレル部2b(前記アタッチメント)に対するリフターアーム7b1の係合位置は、バレル部2bの軸線方向に関し、軸受2dが取り付けられている位置に相当する位置となっている。一方、前述のように、ビーム搬送台車10においては、ワープビーム2は、両側壁部11、11の壁板11a、11aにより、軸受2dよりも内側に位置する前記被支持部において支持されるものとなっている。従って、整経機7における一対のリフターアーム7b1、7b1の間隔は、ビーム搬送台車10における両側壁部11、11の壁板11a、11aの間隔よりも大きいものとなっている。
また、ビーム搬送台車10は、上下方向に関し、整経機7の各部に干渉することなく整経機7における一対のリフターアーム7b1、7b1間に進入可能となるように、各側壁部11における壁板11aの高さ寸法が設定されたものとなっている。具体的には、ビーム搬送台車10の各側壁部11は、その壁板11aの上端が、搭載したワープビーム2(フランジ部2c)の上端よりも低い位置となるように、その壁板11aの高さ寸法が設定されたものとなっている。
さらに、ビーム搬送台車10は、その進入方向(図9における矢印Aの方向)に関しても、各壁板11aにおける受け部11a1が整経機7における前記支持位置の近傍に位置するまで整経機7の各部に干渉しないように、各側壁部11(各壁板11a)における受け部11a1に対する整経機7への進入側端の位置が設定されている。具体的には、ビーム搬送台車10の各側壁部11は、前記進入方向に関し、その壁板11aの前記進入側端の位置が、搭載したワープビーム2(フランジ部2c)の前記進入側端の位置と略同じ位置となるように、各壁板部11aにおける受け部11a1の位置が設定されている。
そして、これらの構成により、ビーム搬送台車10は、ワープビーム2の軸線方向、上下方向及び前記進入方向において整経機7の各部に干渉することなく、ワープビーム2の搭載位置である各壁板11aにおける受け部11a1が整経機7における前記支持位置の近傍に位置する位置(図9における二点鎖線で示した位置)まで、整経機7における一対のリフターアーム7b1、7b1の間に進入可能となっている。また、その位置では、整経機7における一対のリフターアーム7b、7bが、ビーム搬送台車10に搭載されたワープビーム2のバレル部2bの両端(前記アタッチメント)に対し係合可能となる。そして、その結果として、ビーム搬送台車10と整経機7との間でのワープビーム2の直接的な受け渡しが可能となる。
そこで、ビーム搬送台車10は、先ず、空のワープビーム2を搭載した状態で、整経機7の付近まで移動されると共に、搭載したワープビーム2が整経機7の対向した状態に配置される。なお、前述のように、ワープビーム2は、フランジ部2cの取り付け位置を変更することによって巻軸部2aの幅を変更可能となっており、整経機7において整経される経糸Tの列の幅に合わせ、その巻軸部2aの幅が変更される。その際、本実施例における交換品搬送装置1におけるビーム搬送台車10は、ワープビーム2をフランジ部2cよりも外側のバレル部2bの両端部で支持しており、前記した巻軸部2aの幅の変更(フランジ部2cの取り付け位置の変更)が、ワープビーム2をビーム搬送台車10に搭載したままの状態で行えるものとなっている。従って、その変更作業が、1人の作業者によって容易に行えるものとなっている。
次いで、ビーム搬送台車10は、前記のように配置された状態から整経機7へ向けて移動され、前記のようにワープビーム2の搭載位置が整経機7における前記支持位置の近傍に位置するところまで整経機7に対し進入した状態とされる。
そして、その状態において、整経機7におけるリフター装置7bの一対のリフターアーム7b1、7b1が上方へ向けて回動駆動される。それにより、リフターアーム7b1、7b1がビーム搬送台車10に搭載されている空のワープビーム2に係合し、そのリフターアーム7b1、7b1によって空のワープビーム2が整経機7における前記支持位置にもたらされる。なお、その前記支持位置にもたらされた状態において、空のワープビーム2におけるバレル部2bの両端(前記アタッチメント)は、ビーム搬送台車10の各壁板11aにおける挿入路11a2内で、壁板11aに接触しない位置となっている。
その上で、空のワープビーム2は、前記のようにリフターアーム7b1、7b1によって前記支持位置にもたらされた状態で、前記した整経機7における一対の支持軸によって挟持状態とされ、両端部のそれぞれが対応する側の支持軸に連結されることにより、整経機7に支持された状態となる。すなわち、ビーム搬送台車10から整経機7へ空のワープビーム2が受け渡された状態となる。そして、リフター装置7bにおける各リフターアーム7b1は、空のワープビーム2が前記のように一対の支持軸によって支持された後、空のワープビーム2から離間するように下方へ向けて回動駆動される。
その後、整経機7においては、ワープビーム2が回転駆動され、ワープビーム7に対する経糸Tの巻き付けが開始される。但し、本実施例では、その巻き付け過程においても、ビーム搬送台車10は、前記したようなワープビーム2を整経機7に対し受け渡せる位置(図9において二点鎖線で示す位置)まで整経機7に進入した位置に維持される。すなわち、本実施例では、ビーム搬送台車10は、整経機7に対し空のワープビーム2を受け渡した後に整経機7から退避するのではなく、ワープビーム2に対し経糸Tが巻き付けられる過程においても、整経機7に対し進入した位置に留まるものとなっている。
整経機7においてワープビーム2に対する経糸Tの巻き付けが完了すると、今度は、整経機7からビーム搬送台車10へのワープビーム2の受け渡しが行われる。具体的には、整経機7において、リフター装置7bの両リフターアーム7b1、7b1が上方へ向けて回動駆動され、両リフターアーム7b1、7b1が前記一対の支持軸によって支持されているワープビーム2におけるバレル部2bの両端(前記アタッチメント)に係合した状態とされる。次いで、前記一対の支持軸によるワープビーム2の支持(挟持)が解除され、それにより、ワープビーム2がリフターアーム7b1、7b1によって受け持たれた状態とされる。その上で、リフターアーム7b1、7b1が下方へ向けて回動駆動される。なお、前記のように、ビーム搬送台車10は、整経機7に対し空のワープビーム2を受け渡したときの位置に維持されている。従って、リフターアーム7b1、7b1の下方への回動に伴い、ワープビーム2は、ビーム搬送台車10における両側壁部11、11(両壁板11a、11a)の受け部11a1に載置された状態となる。それにより、整経機7からビーム搬送台車10へのワープビーム2の受け渡しが完了した状態となる。
その後、ビーム搬送台車10は、ビーム搬送台車10に搭載されたワープビーム2と整経機7との間で経糸Tが切断されることにより、ワープビーム2を搬送可能な状態となる。また、ワープビーム2におけるバレル部2bの両端に取り付けられていた前記アタッチメントは、前記のようにビーム搬送台車10に対しワープビーム2が受け渡された後に取り外される。そして、次の工程である経糸関連装置3への経糸Tの引き通し工程へ向けてワープビーム2を搬送すべく、引き通し工程における引き通し装置へ向けたビーム搬送台車10の移動が開始される。
ビーム搬送台車10が引き通し装置における経糸Tの引き通し位置に達すると、そのビーム搬送台車10に対し、前述のフレーム体4によってユニット化された経糸関連装置3が搭載され、図4等に示す状態とされる。なお、そのユニット化された経糸関連装置3は、引き通し装置の近傍に準備されており、引き通し装置に備えられたホイスト(クレーン)等によってビーム搬送台車10に対し移載される。
そして、その引き通し工程においては、前記のようにビーム搬送台車10に搭載された経糸関連装置3におけるドロッパ装置3b、複数枚の綜絖枠3a筬3cに対し、その順でワープビーム2から引き出された経糸Tが前記の引き通し装置によって引き通される。なお、その引き通し装置は、ドローイングマシンとも言われるものであるが、その装置自体は周知のものであるため、ここでは、その構成に関する具体的な説明及び図示については省略する。
経糸関連装置3に対する経糸Tの引き通しが完了すると、ビーム搬送台車10は、ワープビーム2及びその経糸Tが引き通された経糸関連装置3を搭載した状態で、引き通し装置から織物工場における準備室等の保管所へ向けて、ワープビーム2及び経糸関連装置3を搬送するかたちで移動する。そして、そのワープビーム2及び経糸関連装置3を搭載したビーム搬送台車10は、前記保管所において一時的に保管される。なお、前記保管所においては、前記のようにワープビーム2及び経糸関連装置3を搭載したビーム搬送台車10が、複数台保管されているものとする。すなわち、一般的な織物工場において設備されているストッカ等の代わりに、複数台のビーム搬送台車10により、ワープビーム2と経糸関連装置3とが纏められた状態のものが保管されるかたちとなっている。
次に、図10に示すように、交換品搬送装置1による織機8に対する機掛けについて説明する。先ず、織機8において機掛けが必要となった場合には、前記保管所に保管されている複数台のビーム搬送台車10の中から、その織機8に仕掛けられる経糸Tが巻かれたワープビーム2を搭載するビーム搬送台車10が出される。そして、そのビーム搬送台車10に対し、前述において図8(b)を用いて説明したようなかたちで、移載搬送車20が連結される。
また、その連結の過程において、フレーム体4によってユニット化されたビーム搬送台車10に搭載されている経糸関連装置3は、前述において図7(b)を用いて説明したようなかたちで、移載搬送車20におけるアーム部42に対し、そのアーム部42における一対の支持部42d、42dにおいて支持された状態となる。その結果として、ビーム搬送台車10と移載搬送車20とが一体化されて構成された交換品搬送装置1は、ワープビーム2が搭載されると共に経糸関連装置3をアーム部42において支持して搭載された状態となる。なお、以下では、そのビーム搬送台車10と移載搬送車20とが一体化された交換品搬送装置1におけるビーム搬送台車に相当する部分をビーム搬送台車部分とし、移載搬送車に相当する部分を移載搬送車部分とする。
そして、前記のようにワープビーム2及び経糸関連装置3を搭載した交換品搬送装置1は、移載搬送車部分20における操作杆33が作業者によって操作されることによる台車部30の走行にビーム搬送台車部分10が追随するかたちで走行し、機掛けすべき織機8へ向けて移動される。そして、交換品搬送装置1は、その織機8の前方において、搭載しているワープビーム2(バレル部2b)の軸線方向が織機8の幅方向と平行を為すと共に、搭載しているワープビーム2が織機8の送出部分に対峙した状態となるように配置される。また、織機8の幅方向(ワープビーム2の軸線方向)におけるに位置関しては、ワープビーム2及び経糸関連装置3の位置が織機8における搭載位置に一致するように、交換品搬送装置1が位置決めされる。
但し、前述のように、交換品搬送装置1における移載搬送車部分20において、経糸関連装置3が支持されるアーム部42を支持すると共にワープビーム2が搭載されるビーム搬送台車部分10が連結装置50を介して連結される枠体41は、ワープビーム2の軸線方向と平行な基部41aの長手方向に位置調整可能となっている。従って、織機8に対する幅方向におけるワープビーム2及び経糸関連装置3の位置は、交換品搬送装置1上において、移載搬送車部分20における枠体41の位置を調整することによっても調整可能となっている。
そして、交換品搬送装置1が織機8に対し前記のように配置(位置決め)された状態から、ワープビーム3及び経糸関連装置3を織機8に対し移載するために、操作杆33が作業者によって操作され、交換品搬送装置1が織機8へ向けて移動される。但し、その移動時において、移載搬送車部分20におけるアーム部42は、そのアーム部42に支持される経糸関連装置3が織機8の各部に干渉することを避けるために、前記移動前において、経糸関連装置3が前記のような干渉を生じない高さ位置となる位置まで変位するように、上方へ向けて駆動されて変位した状態とされる。但し、そのアーム部42を上下方向へ変位させる操作は、操作杆33に設けられた操作釦によって行われる。
なお、本実施例においては、ワープビーム2の織機8に対する移載は、交換品搬送装置1の織機8へ向けた移動によって行われるものとなっている。より詳しくは、次の通りである。
先ず、織機8においては、ワープビーム2は、そのバレル部2bの両端に嵌装された軸受2d、2dが、ビームメタル8aにおける支承面8a1上で、円弧状に形成された支承部8a3に受け入れられるかたちで搭載されるものとなっている。一方、本実施例における交換品搬送装置1おいては、ワープビーム2の搭載位置である両側壁部11、11(両壁板11a、11a)の受け部11a1の高さ位置は、図示のように、その受け部11a1に搭載されたワープビーム2における軸受2dの下端の位置が、織機8におけるビームメタル8aの支承面8a1の高さ位置よりも若干低くなるようなものとなっている。
そこで、織機8におけるビームメタル8aは、そのワープビーム2を受け入れる側の端部の高さ位置が、交換品搬送装置1に搭載されたワープビーム2における軸受2dの下端の高さ位置よりも若干低くなるように、前記受け入れ側の部分が前記端部から支承面8a1に向けて傾斜するように形成された傾斜面8a2となっている。
従って、交換品搬送装置1が前記のように織機8へ向けて移動すると、先ず、ビーム搬送台車部分10における両側壁部11、11の外側に位置するワープビーム2における軸受2dが、図11(a)において破線で示すように、織機8におけるビームメタル8aの傾斜面8a2上に載った状態となる。そして、交換品搬送装置1が更に移動することにより、ワープビーム2は、軸受2dが各側壁部11における受け部11a1に押されつつ傾斜面8a2上を上ることによって上方へ変位し、軸受2dがビームメタル8aの支承面8a1上に載った状態となる。そして、ワープビーム2は、ビームメタル8a上において、軸受2dが支承面8a1上で転がされて移動され、軸受2dが支承部8a3に受け入れられた状態で固定具(図示略)によってその位置が固定されることにより、織機8に搭載された状態となる。
なお、交換品搬送装置1において、ビーム搬送台車部分10における両側壁部11、11の挿入路11a2は、その下側の面の高さ位置が、ビームメタル8aにおける支承面8a1上に軸受2dが載った状態でのワープビーム2における前記被支持部の下端の高さ位置と略一致するように形成されている。言い換えれば、前記のような交換品搬送装置1の移動に伴って軸受2dがビームメタル8aの傾斜面8a2上を移動してワープビーム2が上方へ変位することにより、ワープビーム2は、交換品搬送装置1のビーム搬送台車部分10内において、その前記被支持部の下端の高さ位置が挿入路11a2の下側の面の高さ位置と略一致した状態となる。従って、前記のようにワープビーム2(軸受2d)をビームメタル8aの支承面8a1上で移動させると、ワープビーム2の前記被支持部は交換品搬送装置1(ビーム搬送台車部分10)における進入路11a2の下側の面上を摺動こととなり、ワープビーム2は、特に持ち上げる等をせずともその移動が可能なものとなっている。
また、交換品搬送装置1におけるアーム部42に支持された経糸関連装置3について、本実施例における経糸関連装置3は、前述のように、フレーム体4によってユニット化されているものであり、図10に示すように、フレーム体4が織機8におけるフレーム8b上の所定の取付位置に取り付けられることで、綜絖枠3a及びドロッパ装置3bが織機8上において設けられるべき位置に配置された状態となるものである。そこで、その経糸関連装置3を織機8に対し移載するにあたり、先ず、交換品搬送装置1が前記のようにワープビーム2を織機8に対し受け渡す位置まで移動した状態において、アーム部42におけるアーム42cを伸張させ、フレーム体4が織機8(フレーム8b)における前記取付位置の上方に位置した状態とする。
次いで、アーム部42を下方へ向けて変位するように駆動し、フレーム体4が織機8のフレーム8b上に載った状態とする。なお、その状態においては、フレーム体4は、図11(b)に示すように、織機8の幅方向に関し各側板部4a、4aが織機8のフレーム8bの内側に位置すると共に、下側の部分が織機8のフレームの内側の面に当接し、更に、取付部4cの下面において織機8のフレーム8bの上面に載った状態となっている。そして、フレーム体4は、取付部4cにおいてネジ部材等の固定具によって織機8のフレーム8bに対し固定され、フレーム8bの一部として機能するものになると共に、複数枚の綜絖枠3a及びドロッパ装置3bは、織機8上において設けられるべき位置に配置された状態となる。なお、筬3cは、前述のように、フレーム体4が織機8のフレーム上に載せられた後、作業者によってフレーム体4の筬保持具4fから下ろされた、織機8上の所定の設置位置に取り付けられる。
以上のようにワープビーム2及び経糸関連装置3の織機8に対する移載が行われると、交換品搬送装置1は、織機8から離間するように移動され、それにより織機8に対する機掛けが完了した状態となる。
因みに、以上で説明した交換品搬送装置1は、製織に伴って経糸Tが消尽されたワープビーム2、及び経糸関連装置3を機替えのために織機8から下ろす、所謂機下ろしの場合等にも用いることができる。なお、その機下ろしのための交換品搬送装置1の動作は、前述した機掛けのための動作と逆の動作となる。そして、交換品搬送装置1は、そのような織機8に対する機下ろしを行った後、ビーム搬送台車10と移載搬送車20とに分離され、移載搬送車20は、続く機掛けのために、前記保管所に保管されているビーム搬送台車10であって次に織機8に仕掛けられる経糸Tが巻かれたワープビーム2及びそのワープビーム2から引き出された経糸Tが引き通された経糸関連装置3を搭載したビーム搬送台車10と連結される。また、前記のように機下ろし後に分離されたビーム搬送台車10は、空のワープビーム2を搭載したままの状態で一時的に待機位置に置かれ、その後、前述の経糸準備工程における整経機7において、その空のワープビーム2に対し新たな経糸Tが巻き付けられる。
以上では、本発明による交換品搬送装置の一実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、以下のようなものであってもよい。
(1)本発明による交換品搬送装置における第1の搬送台車部について、前記実施例では、その第1の搬送台車部としてのビーム搬送台車(ビーム搬送台車部)10は、一対の側壁部11、11(壁板11a、11a)によってワープビーム2及び経糸関連装置3を支持する(搭載可能とする)、すなわち、ワープビーム2及び経糸関連装置3が共通の支持構成によって支持されるものとなっているが、第1の搬送台車部についてはそのような構成のものに限らず、例えば図12に示すように、ワープビーム2を支持する支持構成と経糸関連装置3を支持する支持構成とが別々に設けられたものであってもよい。
因みに、図12に示す第1の搬送台車部10Aは、ワープビーム2を支持する第1の支持部11dと経糸関連装置3を支持する第2の支持部11eとが車輪部13を有する台車11f上に設けられたものである。また、第1の支持部11dは、離間させて対向配置される側板状の一対の支持壁11d1、11d1(図面ではその一方のみを図示)によって構成されている。さらに、第2の支持部11eは、支持壁11d1、11d1の前記離間方向に離間して立設された一対の支柱11e1、11e1であって梁材11e2によって連結された一対の支柱11e1、11e1(図面ではその一方のみを図示)と、梁材11e2を介して支柱11e1、11e1に支持される掛止部11e3であって経糸関連装置3を載置状態で支持する掛止部11e3とを含むものとなっている。
また、前記実施例では、第1の搬送台車部としてのビーム搬送台車10は、経糸準備工程における整経機の巻取部に対し進入可能に構成されていて整経機との間でワープビーム2の受け渡しを直接的に行えるものとなっているが、本発明による交換品搬送装置における第1の搬送台車部はそのような構成のものに限らず、整経機の巻取部に対し進入できるようには構成されておらず、ワープビーム2の受け渡しについては、整経機から離間した位置に配置された状態において、前述のようにワープビーム2を床面上で転がして行われるものであってもよい。例えば、図12に示す第1の搬送台車部10Aの場合、ワープビーム2の搭載位置の近傍に支柱11e1が存在しているため、そのワープビーム2の搭載位置が整経機におけるワープビーム2の支持位置の近傍に位置するところまで整経機に対し進入することができないものとなっているが、本発明による交換品搬送装置における第1の搬送台車部はそのような構成のものであってもよい。
(2)本発明による交換品搬送装置における第2の搬送台車部について、前記実施例では、その第2の搬送台車部としての移載搬送車(移載搬送車部)20は、駆動モータが内蔵されて走行機能を有する台車部30を備え、自走可能に構成されたものとなっているが、本発明による交換品搬送装置における第2の搬送台車部はそのような自走可能な形式のものに限らず、作業者による手動操作(押される等)により移動する形式のものであってもよい。
また、第2の搬送台車部における各部の構成については、前記実施例における移載搬送車20における構成に限らず、公知の交換品搬送装置と同様のものであってもよい。例えば、織機に対し経糸関連装置3を移載するための前記実施例の移送搬送車20におけるアーム部42について、前記実施例では、一対のアーム42cを流体圧シリンダで構成されたものとしたが、これに代えて、図13で示すようなリンク機構による構成であってもよい。
因みに、図13に示す例のアーム部42Aにおける各アーム42eは、一端で駆動部42fに支持されて駆動部42fによって回動駆動される回動アーム部42e1と、一端において回動アーム部42e1の他端に回動可能に連結された連結アーム部42e2と、一端において連結アーム部42e2の他端に回動可能に連結されると共に支持部42hが取り付けられた支持アーム部42e3とで構成されている。また、一対のアーム42e、42eは、各アーム42e(支持アーム部42e3)に取り付けられた支持部42hを介し、連結バー42kによって互いに連結されている。そして、この構成においては、両アーム42e、42eにおける回動アーム部42e1、42e1は、それぞれを支持する駆動部42f、42fにより、同期して同じ回動量だけ逆方向へ回動駆動されるものとなっており、その各回動アーム部42e1の回動駆動により、各支持アーム部42e3及び各支持アーム部42e3に支持された支持部42hが、枠体41に対し接近、離間する方向へ変位される構成となっている。
また、前記実施例では、ワープビーム2の織機に対する移載が交換品搬送装置1の織機へ向けた移動によって行われるものとなっており、交換品搬送装置1自体はワープビーム2を上方へ変位させる(持ち上げる)機構を有していないものとなっているが、これに代えて、交換品搬送装置における第2の搬送台車部が、図14に示すように、ワープビーム2を持ち上げるリフト機構60を備えたものであってもよい。
因みに、図示の例では、このリフト機構60は、ワープビーム2のバレル部2bに係合可能な構成を有すると共にバレル部2bの両端部において前記被支持部と軸受2dとの間で係合可能に設けられた一対のリフターアーム61、61(図面ではその一方のみを図示)と、各リフターアーム61に対応して設けられると共にリフターアーム61を回動駆動する駆動部62とを含むものとなっている。そして、図示のリフト機構60においては、各リフターアーム61は、駆動部62を介して移載搬送車(移載搬送車部)20における枠体41の基部41aに支持される構成となっている。
(3)経糸関連装置について、前記実施例では、織機への移載後に織機のフレームの一部となるフレーム体4によってユニット化されるものとしたが、本発明による交換品搬送装置によって搬送される経糸関連装置については、そのような形態のものに限らない。例えば、図12に示すように、経糸関連装置3としての綜絖枠3a、ドロッパ装置3b及び筬3cをそれぞれを支持可能に構成された支持具9であって、第1の搬送台車部10Aに支持されると共に第2の搬送台車部に受け渡し可能(第2の搬送台車部における移載機構(アーム部)によって支持可能)に構成され、織機への移載時には経糸関連装置3(綜絖枠3a、ドロッパ装置3b及び筬3c)がそれから下ろされる支持具9によって経糸関連装置3が支持されるものであってもよい。
因みに、図12に示す例では、第1の搬送台車部10Aにおいては、支柱11e1、11e1を連結する梁材11e2に取り付けられた掛止部11e3により、その掛止部11e3に載置された状態で支持されると共に、第2の搬送台車部においては、前記実施例と同様に、支持具9に設けられた支持ピン9f、9fによって移載機構に支持されるものとなっている。また、図示の支持具9は、一対の側枠9a、9a(図面ではその一方のみを図示)を一対の横梁9b、9bで連結して構成される共に、各側枠9aの一端に取り付けられて綜絖枠3aを支持する一対のフック9cと、フック9cに掛け止められて筬3cを支持する筬保持具9dと、各側枠9aの中間部に取り付けられてドロッパ装置3bを支持する一対の支持部材9eとを有するものとなっている。
また、経糸関連装置3の支持は、前記実施例のフレーム体4や前記の支持具9のような共通の支持体によって綜絖枠3aとドロッパ装置3bとが一緒に支持されるものに限らず、第1の搬送台車部と第2の搬送台車部とが分離した状態において、綜絖枠3aとドロッパ装置3bとがそれぞれ独立して第1の搬送台車部に搭載(支持)され、第1の搬送台車部と第2の搬送台車部との連結に伴い、第2の搬送台車部が綜絖枠3aとドロッパ装置3bとがそれぞれ独立して支持するものとしてもよい。
その場合、第1の搬送台車部については、例えば、図12に示す第1の搬送台車部10Aにおいて、綜絖枠3aとドロッパ装置3bとをそれぞれ独立して第2の支持部11eにおいて支持する構成とすればよい。また、第2の搬送台車部については、例えば、図13に示すように、アーム部42Aにおける各アーム42eが、公知の交換品搬送装置と同様に、綜絖枠3aを支持する支持部42m、及びドロッパ装置3bを支持する支持部42hを有する構成とすればよい。
また、前記実施例では、フレーム体4によってユニット化された経糸関連装置3に対する経糸Tの引き通し工程において、ワープビーム2を搭載するビーム搬送台車10に対し、引き通し装置の近傍に準備されていた経糸関連装置3が引き通し装置に備えられたホイスト等によって移載されるものとしたが、それに代えて、織機の機替えに伴って織機からのワープビーム2及び経糸関連装置3の機下ろしを行った交換品搬送装置における第2の搬送台車部(移載搬送車20)が、第1の搬送台車部(ビーム搬送台車10)から分離された後、経糸関連装置3を支持したままの状態で引き通し装置のところまで移動され、その第2の搬送台車部により、その支持している経糸関連装置3を第1の搬送台車部に対し移載するものとしてもよい。
(4)第1の搬送台車部と第2の搬送台車部の連結について、前記実施例では、移載搬送車20に備えられた連結装置50を用いて行うものとしたが、第1の搬送台車部と第2の搬送台車部の連結については、第1の搬送台車部と第2の搬送台車部とが一体化されて一体的に走行可能となるものであれば、どのような構成のものであってもよい。
例えば、前記実施例の交換品搬送装置において、連結装置50に代えて、第1の搬送台車部(ビーム搬送台車10)における一対の側壁部11、11(壁板11a、11a)を両側から挟み込むかたちでクランプするクランプ機構を第2の搬送台車部(移載搬送車20)に設け、そのクランプ機構により第1の搬送台車部と第2の搬送台車部とを連結する構成としてもよい。具体的には、図15に示す交換品搬送装置1Aのように、第2の搬送台車部20Aにおける枠体41の基部41aに対し、基部41aの長手方向に離間して対称的に設けられた一対のクランプ部材53、53を設け、この一対のクランプ部材53、53により第1の搬送台車部10をクランプする構成とすればよい。なお、図示の例における各クランプ部材53は、基部41aの長手方向に移動可能に設けられると共に、駆動手段(図示略)によって前記長手方向に変位するように駆動されるものとする。従って、各クランプ部材53を前記長手方向において互いに接近する方向へ変位駆動することにより、第1の搬送台車部10をクランプして第1の搬送台車部10と第2の搬送台車部20Aとを連結することが可能となっている。
また、第1の搬送台車部と第2の搬送台車部の連結については、例えば、第1の搬送台車部に対しその両側の壁板から外側へ向けて突出する軸部を設け、その第1の搬送台車部における各軸部に掛け止め可能なフック部を有する連結具を第2の搬送台車部に設けるとといった構成であってもよい。
なお、本発明は上記のいずれの実施形態にも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
1、1A 交換品搬送装置
2 ワープビーム
2b バレル部
2c フランジ部
3 経糸関連装置
3a 綜絖枠
3b ドロッパ装置
3c 筬
4 フレーム体
4c 取付部
4d 支持ピン
4e 係止部
7 整経機
7b リフター装置
8 織機
8a ビームメタル
8b (織機の)フレーム
9 支持具
10、10A ビーム搬送台車(ビーム搬送台車部、第1の搬送台車部)
11 側壁部
12 横梁
13 車輪部
13a 車輪
20、20A 移載搬送車(移載搬送車部、第2の搬送台車部)
30 台車部
31a、31b 本体部
31w(31wd) 車輪(駆動輪)
32 連結梁
33 操作杆
40 移載機構
41 枠体
42、42A アーム部
42a 支持梁
42b、42f 駆動部
42c、42e アーム
42d、42h、42m 支持部
50 連結装置
51 連結部
51a 外枠部
51b 摺動部
51c 連結具
53 クランプ部材
T 経糸

Claims (3)

  1. ワープビーム及び該ワープビームから引き出された経糸が挿通される経糸関連装置を搭載可能な交換品搬送装置であって、前記経糸関連装置を織機に対し移載するための移載機能を備えた織機用の交換品搬送装置において、
    前記ワープビーム及び前記経糸関連装置が搭載される第1の搬送台車部であって単独で前記ワープビーム及び前記経糸関連装置を搬送可能な第1の搬送台車部と、前記経糸関連装置を織機に対し移載するための移載機能を備えた第2の搬送台車部であって単独で走行可能な第2の搬送台車部とで構成され、
    前記第1の搬送台車部と前記第2の搬送台車部とは連結可能であって該連結された状態を解除可能であると共に、前記連結された状態において一体的に走行可能である
    ことを特徴とする織機用の交換品搬送装置。
  2. 前記第1の搬送台車部は、経糸準備工程における空の前記ワープビームに対し経糸を巻き付ける整経機との間で前記ワープビームの受渡しが直接的に行えるように、前記整経機に対し進入可能であって、前記ワープビームの搭載位置を前記進入の方向において前記整経機における前記ワープビームの支持位置の近傍に配置可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の織機用の交換品搬送装置。
  3. 請求項2に記載の交換品搬送装置を用いたワープビームの搬送方法であって、
    経糸準備工程において前記整経機による前記ワープビームに対する所定量の経糸の巻き付けが完了した後に、前記第1の搬送台車部が経糸準備工程における前記整経機に進入して前記ワープビームを前記整経機から直接的に受け取るステップと、
    前記整経機から受け取った前記ワープビームを搭載する前記第1の搬送台車部が、前記ワープビームから引き出された経糸を前記経糸関連装置に引き通すための経糸引通し装置まで前記ワープビームを搬送すると共に、経糸が引き通された前記経糸関連装置を前記第1の搬送台車部に搭載するステップと、
    前記ワープビーム及び前記経糸関連装置を搭載する前記第1の搬送台車部に対し前記第2の搬送台車部を連結して前記第1の搬送台車部と前記第2の搬送台車部とを前記交換品搬送装置として一体化するステップと、
    前記第1の搬送台車部と前記第2の搬送台車部とが一体化された前記交換品搬送装置を、機掛けが行われる織機に対する機掛け位置まで移動させるステップとを含む
    ことを特徴とする織機用の交換品搬送装置を用いたワープビームの搬送方法。
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