JP2016011800A - 温風暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】温風暖房装置100であって、制御手段80は、第1暖房運転モードでの運転の実行指示を受け付けているとき、空気温度が設定目標温度となるように、空気温度と設定目標温度との温度差に基づいて燃焼器20への目標供給燃料量を決定して燃焼器20へ供給させ、並びに、第2暖房運転モードでの運転の実行指示を受け付けているとき、一定の燃料量を燃焼器20に継続的に供給して燃焼させる一定燃料量運転を行い、及び、過剰な暖房が行われていることを示す過剰暖房条件が満たされると、燃焼器20に供給する燃料量を減少させることを含む過剰暖房回避処理を行い、第2暖房運転モードでの運転を開始するとき、運転指示受付手段50が受け付けた第2暖房運転モードの設定燃料量を、一定燃料量運転で燃焼器20に供給する一定の燃料量とする。
【選択図】図1
Description
前記吸込口から前記筐体内に吸い込む空気の温度を測定する吸込空気温度測定手段と、
運転に関する指示を使用者から受け付ける運転指示受付手段とを備え、
前記運転指示受付手段は、第1暖房運転モードでの運転に用いる設定目標温度の設定指示を使用者から受け付け、及び、前記燃料量調節手段により調節される最小供給燃料量と最大供給燃料量との間の全供給燃料量範囲の中から、第2暖房運転モードでの運転に用いる設定燃料量を特定可能な情報の設定指示を受け付け、
前記制御手段は、
前記運転指示受付手段が前記第1暖房運転モードでの運転の実行指示を受け付けているとき、前記吸込空気温度測定手段が測定する空気の温度が前記運転指示受付手段が受け付けた前記設定目標温度となるように、前記吸込空気温度測定手段が測定する空気の温度と前記設定目標温度との温度差に基づいて、前記全供給燃料量範囲の中から前記燃焼器に供給する目標供給燃料量を決定し、当該目標供給燃料量を前記燃料量調節手段により前記燃焼器へ供給させ、並びに、
前記運転指示受付手段が前記第2暖房運転モードでの運転の実行指示を受け付けているとき、一定の燃料量を前記燃料量調節手段により前記燃焼器に継続的に供給して燃焼させる一定燃料量運転を行い、及び、過剰な暖房が行われていることを示す過剰暖房条件が満たされると、前記燃焼器に供給する燃料量を減少させることを含む過剰暖房回避処理を行い、
前記第2暖房運転モードでの運転を開始するとき、前記運転指示受付手段が受け付けた前記第2暖房運転モードの前記設定燃料量を、前記一定燃料量運転で前記燃焼器に供給する前記一定の燃料量とする点にある。
更に、制御手段は、過剰な暖房が行われていることを示す過剰暖房条件が満たされると、燃焼器に供給する燃料量を減少させることを含む過剰暖房回避処理を行う。つまり、過剰な暖房が行われているということは、燃焼器に供給されて燃焼されている燃料量が過剰であることを示しているので、燃焼器に供給する燃料量を減少させることを含む過剰暖房回避処理を行うことで、過剰な暖房の抑制とランニングコストの更なる低下とを併せて達成できる。
従って、必要以上にランニングコストが高くなることを回避できる温風暖房装置を提供できる。
そこで本特徴構成では、制御手段は、第2暖房運転モードで一定燃料量運転を行っているとき、燃焼器に供給する燃料量が最小供給燃料量である状態で過剰暖房条件が満たされると、過剰暖房回避処理として、燃焼器への燃料の供給を停止させて燃焼器での燃焼を停止させる。
前記制御手段は、前記設定値切替スイッチによって前記設定目標温度としての設定値が設定されているときは前記運転指示受付手段が前記第1暖房運転モードでの運転の実行指示を受け付けていると判定し、前記設定値切替スイッチによって前記設定燃料量を特性可能な情報としての設定値が設定されているときは前記運転指示受付手段が前記第2暖房運転モードでの運転の実行指示を受け付けていると判定する点にある。
加えて、制御手段は、設定値切替スイッチによって第1暖房運転モード用の設定値が設定されているときは第1暖房運転モードでの運転が指示されていると判定し、設定値切替スイッチによって第2暖房運転モード用の設定値が設定されているときは第2暖房運転モードでの運転の運転が指示されていると判定するので、使用者が第1暖房運転モードでの運転を指示するためのスイッチと第2暖房運転モードでの運転を指示するためのスイッチとを温風暖房装置に別々に搭載しなくてもよい。
前記第1暖房運転モードの前記設定目標温度としての複数の設定値には、前記設定値切替スイッチが前記通常押操作される毎に順次設定変更されるときの変更順序が定められていると共に、前記設定目標温度としての複数の設定値の中に一つの第1境界設定値があり、
前記第2暖房運転モードの前記設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値には、前記設定値切替スイッチが前記通常押操作される毎に順次設定変更されるときの変更順序が定められていると共に、前記設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値の中に一つの第2境界設定値があり、
前記第1暖房運転モードの前記設定目標温度の中の何れかの設定値が設定されている状態で、使用者による前記設定値切替スイッチに対する前記長押操作が行われると、前記第2暖房運転モードの前記設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値の中の特定の設定値に設定変更し、
前記第2暖房運転モードの前記設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値の中の何れかの設定値が設定されている状態で、使用者による前記設定値切替スイッチに対する前記長押操作が行われると、前記第1暖房運転モードの前記設定目標温度の中の特定の設定値に設定変更し、
前記設定値切替スイッチに対する前記通常押操作が行われる毎に前記設定目標温度としての一つの設定値から前記設定目標温度としての他の設定値へと順次設定変更すると共に、前記設定目標温度としての一つの設定値から前記第1境界設定値である設定値に設定変更された後で前記設定値切替スイッチに対する前記通常押操作が行われると、前記第2境界設定値である設定値に設定変更し、
前記設定値切替スイッチに対する前記通常押操作が行われる毎に前記設定燃料量を特定可能な情報としての一つの設定値から前記設定燃料量を特定可能な情報としての他の設定値へと順次設定変更すると共に、前記設定燃料量を特定可能な情報としての一つの設定値から前記第2境界設定値である設定値に設定変更された後で前記設定値切替スイッチに対する前記通常押操作が行われると、前記第1境界設定値である設定値に設定変更する点にある。
そして、第1暖房運転モードの設定目標温度としての複数の設定値には、設定値切替スイッチが通常押操作される毎に順次設定変更されるときの変更順序が定められており、第2暖房運転モードの設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値には、設定値切替スイッチが通常押操作される毎に順次設定変更されるときの変更順序が定められている。その結果、使用者は、設定値切替スイッチに対する通常押操作を行うことで、第1暖房運転モードの設定目標温度としての複数の設定値を、上記変更順序に従って順次設定変更することができる。同様に、使用者は、設定値切替スイッチに対する通常押操作を行うことで、第2暖房運転モードの設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値を、上記変更順序に従って順に設定変更することができる。
加えて、第1暖房運転モードの設定目標温度としての一つの設定値から第1境界設定値である設定値に設定変更された後で設定値切替スイッチに対する通常押操作が行われると、その第1暖房運転モードの設定値(第1境界設定値)から第2暖房運転モードの設定値(第2境界設定値)に設定変更する。これに対して、第2暖房運転モードの設定燃料量を特定可能な情報としての一つの設定値から第2境界設定値である設定値に設定変更された後で設定値切替スイッチに対する通常押操作が行われると、その第2暖房運転モードの設定値(第2境界設定値)から第1暖房運転モードの設定値(第1境界設定値)に設定変更する。つまり、使用者は、設定値切替スイッチに対する通常押操作を行うことで、第1暖房運転モードの設定値が設定されている状態から第2暖房運転モードの設定値が設定されている状態への設定変更、及び、第1暖房運転モードの設定値が設定されている状態から第2暖房運転モードの設定値が設定されている状態への設定変更を行うことができる。
ところが本特徴構成では、制御手段は、第1暖房運転モードの設定目標温度の中の何れかの設定値が設定されている状態で、使用者による設定値切替スイッチに対する長押操作が行われると、第2暖房運転モードの設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値の中の特定の設定値に設定変更し、第2暖房運転モードの設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値の中の何れかの設定値が設定されている状態で、使用者による設定値切替スイッチに対する長押操作が行われると、第1暖房運転モードの設定目標温度の中の特定の設定値に設定変更する。つまり、使用者は設定値切替スイッチに対する1回の長押操作によって、第1暖房運転モードの設定値が設定されている状態と第2暖房運転モードの設定値が設定されている状態との間での設定変更をさせることができる。
以下に図面を参照して第1実施形態の温風暖房装置100について説明する。本実施形態の温風暖房装置100は、使用者が指定した設定目標温度に応じて運転を行う通常モード(本発明の「第1暖房運転モード」に相当)と、使用者が指定した燃焼器20への供給燃料量に応じて運転を行う手動モード(本発明の「第2暖房運転モード」に相当)とを切り替えて実行する。つまり、以下に説明するように、温風暖房装置100を通常モードで運転させることで、暖房出力が自動的に適宜変更されながら、温風暖房装置100が設置されている部屋全体の空気の温度を所定の設定目標温度にさせることができる。また、温風暖房装置100を手動モードで運転させることで、温風暖房装置100の燃焼器20で燃焼される燃料量を使用者が指定した一定の燃料量に維持した状態(即ち、暖房出力を一定に維持した状態)での局所的な暖房(例えば、吹き出される温風が直接当たる範囲での暖房)を行うことができる。
更に、制御手段80等を構成する電気回路の途中には、その電気回路の温度が所定以上となった場合に、その電気回路を断線させる回路用温度ヒューズ3が設けられている。つまり、回路用温度ヒューズ3が所定の温度で溶断することで、電気回路の耐え得る温度を超える前に電気回路(即ち、制御手段80)の動作が停止されて温風暖房装置100の動作が停止され、その電気回路が熱によって故障することなどを防止している。
図6は、第1実施形態の暖房運転を説明するフローチャートである。制御手段80は、運転/停止スイッチS6が「入り」操作されると、工程#10に移行して運転開始処理を行う。制御手段80は、この運転開始処理において、温風暖房装置100を運転停止状態から運転状態へ切り替える場合、第1電磁弁26a及び第2電磁弁26bを開状態とし、比例弁25を所定の開度に設定して、燃料ガスGを噴射ノズル23から燃焼器20の燃焼室22へ噴射させる。制御手段80は、それと同時に、ファン駆動用モータ42を駆動させて対流用ファン40を働かせ、燃焼室22へ燃焼用空気Aを導く。そして、制御手段80は、点火器21により燃料ガスGと燃焼用空気Aとの混合気に点火して燃焼させる。
例えば、制御手段80は、上記判別用温度として22℃という温度を記憶しており、室内温度センサ1が測定する空気の温度が22℃以上になると過剰暖房条件(温度条件:22℃)が満たされたと判定する。或いは、制御手段80は、上記判別用温度として22℃という温度を記憶しており、室内温度センサ1が測定する空気の温度が22℃以上である期間が30分(上記所定期間の一例)継続すると過剰暖房条件(温度条件:22℃及び時間条件:30分)が満たされたと判定する。
例えば、制御手段80が、手動モードでの運転を開始してから未だ上記燃料量減少処理を行っていない間は上記第1過剰暖房条件を採用し、手動モードでの運転を開始してから燃料量減少処理を行った後は上記第2過剰暖房条件を採用するというように、第1過剰暖房条件と第2過剰暖房条件とを組み合わせて採用してもよい。具体例を挙げると、制御手段80は、手動モードでの運転を開始してから未だ上記燃料量減少処理を行っていない間は、室内温度センサ1が測定する空気の温度が22℃(所定の判別用温度)以上になると過剰暖房条件が満たされたと判定して燃料量減少処理を行い、このような燃料減少処理を行った後は、室内温度センサ1が測定する空気の温度が22℃以上である期間が30分継続すると過剰暖房条件が満たされたと判定するという制御を行ってもよい。
勿論、制御手段80が、手動モードでの運転を開始してから未だ上記燃料量減少処理を行っていない間、及び、手動モードでの運転を開始してから燃料量減少処理を行った後の何れの場合においても、上記第1過剰暖房条件のみを採用するように構成してもよいし、上記第2過剰暖房条件のみを採用するように構成してもよい。
これに対して、制御手段80は、過剰暖房条件が満たされていないと判定すると(即ち、工程14#において「No」)、上述した燃料量減少処理を行わず、そのままの燃料量で手動モードでの運転を継続するべく、工程#17に移行する。
加えて、本実施形態の温風暖房装置100では、手動モードでの運転が行われているとき、一定の燃料量を燃料量調節手段Fにより燃焼器20に継続的に供給して燃焼させる一定燃料量運転を行うように構成され、この一定燃料量運転を開始するときの上記一定の燃料量は、使用者から受け付けている値(設定燃料量)となる。つまり、燃焼器20に供給されて燃焼される一定の燃料量は、温風暖房装置100で自動的に調節する値ではなく、使用者から受け付けている値(設定燃料量)になるため、暖房が、使用者にとって必要以上のランニングコストをかけながら行われることが回避される。更に、上述した過剰暖房条件が満たされると、燃焼器20に供給する燃料量を減少させることを含む過剰暖房回避処理(図6に示した工程#15、工程#16、工程#18)を行う。つまり、過剰な暖房が行われているということは、燃焼器20に供給されて燃焼されている燃料量が過剰であることを示しているので、燃焼器20に供給する燃料量を減少させることを含む過剰暖房回避処理を行うことで、過剰な暖房の抑制とランニングコストの更なる低下とを併せて達成できる。従って、必要以上にランニングコストが高くなることを回避できる温風暖房装置100を提供できる。
第2実施形態の温風暖房装置は、手動モードスイッチS4を備えない点で上記実施形態と異なっている。以下に、第2実施形態の温風暖房装置について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
加えて、制御手段80は、温度/時間設定スイッチS5によって通常モードの設定値が設定されているとき(即ち、設定室温表示部57に通常モードの設定値が表示されているとき)は通常モードでの運転が指示されていると判定し、温度/時間設定スイッチS5によって手動モードの設定値が設定されているとき(即ち、設定室温表示部57に手動モードの設定値が表示されているとき)は手動モードでの運転の運転が指示されていると判定するので、使用者が通常モードでの運転を指示するためのスイッチと手動モードでの運転を指示するためのスイッチとを温風暖房装置100に別々に搭載しなくてもよい。
第3実施形態の温風暖房装置は、温度/時間設定スイッチS5が押し操作されたときの通常モードの設定値と手動モードの設定値との遷移形態が上記第2実施形態と異なっている。以下に、第3実施形態の温風暖房装置について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
これに対して、制御手段80は、使用者による温度/時間設定スイッチS5に対する通常押操作が行われた場合、上記第2実施形態で説明したのと同様に、各設定値を一段階ずつ順次設定変更する。
第4実施形態の温風暖房装置は、過剰暖房回避処理の内容が上記実施形態と異なっている。以下に第4実施形態の温風暖房装置について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本別実施形態の図9に示すフローチャートは、図6で説明したフローチャートの工程#15及び工程#16を省略したものである。そして、本実施形態において制御手段80は、過剰暖房条件が満たされると、燃焼器20への燃料の供給を停止させて燃焼器20での燃焼を停止させる過剰暖房回避処理を行う。つまり、制御手段80は、運転操作受付部50が手動モードでの運転の実行指示を受け付けているとき、一定の燃料量を燃料量調節手段Fにより燃焼器20に継続的に供給して燃焼させる一定燃料量運転を行い(工程#13)、及び、その一定燃料量運転を行っている途中に、過剰な暖房が行われていることを示す過剰暖房条件が満たされると(工程#14において「Yes」)、燃焼器20に供給する燃料量を減少させてゼロにさせて、即ち、燃焼器20への燃料の供給を停止させて燃焼器20での燃料の燃焼を停止させる(工程#18)。このように、本実施形態でも、一定燃料量運転が行われることで、暖房が、使用者にとって必要以上のランニングコストをかけながら行われることが回避される。更に、上述した過剰暖房条件が満たされると燃焼器20への燃料の供給を停止させて燃焼器20での燃焼を停止させることで、過剰な暖房の抑制とランニングコストの更なる低下とを併せて達成できる。
<1>
上記実施形態では、温風暖房装置100の構成について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。例えば、比例弁25が12段階の比例段数を有する例を説明したが、12段階よりも多い又は少ない比例段数を有する比例弁25を用いることもできる。他にも、比例弁25が、燃焼器20へ供給する燃料量に対応する弁開度を段階的に変化させる段階比例弁である例を説明したが、燃焼器20へ供給する燃料量に対応する弁開度を連続的に変化させる無段階比例弁を用いることもできる。
上記実施形態では、通常モード(第1暖房運転モード)の複数の設定値(設定目標温度)、及び、手動モード(第2暖房運転モード)の複数の設定値(設定燃料量を特定可能な情報)について具体例を挙げて説明したが、それらの設定値は適宜変更可能である。また、表1及び表2において、比例弁25の弁開度の比例段数と暖房出力との関係についても具体的な数値を挙げて説明したが、それらの数値についても適宜変更可能である。
更に、上記実施形態では、制御手段80が、使用者による温度/時間設定スイッチS5に対する押し操作が3秒以上連続したときに長押操作が行われたと判定する例を説明したが、押し操作が何秒以上連続した場合に長押操作が行われたと判定するかは適宜変更可能である。
上記実施形態において、過剰な暖房が行われていることを示す過剰暖房条件を満たしているか否かを判定するための指標として所定の判別用温度を例示したが、この判別用温度は固定値でもよく或いは可変値でもよい。例えば、制御手段80は、上記実施形態で例示したように22℃という温度を判別用温度の固定値として一貫して用いることができる。或いは、制御手段80は、上記燃料量減少処理を行うと共に判別用温度を高温側に設定変更してもよい。例えば、制御手段80は、一定燃料量運転を行っているときに燃焼器20に供給する燃料量に関わらず、判別用温度の初期値を22℃としておき、燃料量減少処理を1回又は複数回行う毎に判別用温度を0.5℃や1℃などの所定温度だけ高温側に設定変更してもよい。
他には、一定燃料量運転を行っているときに燃焼器20に供給する燃料量が最小供給燃料量(上述した例では、設定値:「P1」(即ち、比例弁25の段数が「1段」))であるときの判別用温度のみを高温側に設定変更してもよい。例えば、設定値:「P2」〜「P5」で一定燃料量運転を行っているときの判別用温度は22℃に設定し、設定値:「P1」で一定燃料量運転を行っているときの判別用温度は最も高温の26℃に設定するような変更を行ってもよい。つまり、この場合は、設定値:「P1」で一定燃料量運転を行っているときに過剰暖房条件(少なくとも温度条件:26℃を含む)が満たされると、燃焼器20での燃料の燃焼が停止されることになる。
上記第3実施形態で説明した、長押操作が行われたときの変更先の設定値は適宜変更可能である。例えば、上記第3実施形態では、長押操作が行われたことに応じて手動モードから通常モードへ切り替えるとき、変更先の通常モードの設定値として、過去に通常モードから手動モードへ切り換えられた段階での直近の設定値(「26℃」)を用いていたが、他の設定値を用いてもよい。
例えば、温風暖房装置100を通常モードで運転するときに推奨される設定値が「22℃」であり、温風暖房装置100を手動モードで運転するときに推奨される設定値が「P4」であり、制御手段80がそれらの設定値を記憶しているとき、制御手段80が、長押操作が行われたときの変更先の設定値として、上記推奨される設定値を採用してもよい。或いは、制御手段80は、通常モードの複数の設定値の中の中央値(例えば、12℃〜26℃の間の中央値である「19℃」)、手動モードの複数の設定値の中の中央値(例えば、P1〜P5の間の中央値である「P3」)を、長押操作が行われたときの変更先の設定値としてもよい。
10 筐体
20 燃焼器
25 比例弁(燃料量調節手段 F)
26a 第1電磁弁(燃料量調節手段 F)
26b 第2電磁弁(燃料量調節手段 F)
40 対流用ファン(空気流動手段)
50 運転操作受付部(運転指示受付手段)
S4 手動モードスイッチ
S5 温度/時間設定スイッチ(設定値切替スイッチ)
S5a 上方向スイッチ(設定値切替スイッチ)
S5b 下方向スイッチ(設定値切替スイッチ)
70 吸込口
72 吹出口
80 制御手段
100 温風暖房装置
Claims (8)
- 空気を吸い込む吸込口及び空気を吹き出す吹出口を有する筐体の内部に、燃料を燃焼する燃焼器と、前記燃焼器に供給する燃料量を調節する燃料量調節手段と、前記吸込口を介した前記筐体内への空気の吸気と前記吹出口を介した前記筐体内からの空気の吹き出しとを行うように空気を流動させる空気流動手段と、前記各手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記吸込口から前記筐体内に吸い込んだ空気を前記燃焼器の燃焼排ガスと混合させることで空気の昇温を行って、昇温した空気を前記吹出口から吹き出す温風暖房装置であって、
前記吸込口から前記筐体内に吸い込む空気の温度を測定する吸込空気温度測定手段と、
運転に関する指示を使用者から受け付ける運転指示受付手段とを備え、
前記運転指示受付手段は、第1暖房運転モードでの運転に用いる設定目標温度の設定指示を使用者から受け付け、及び、前記燃料量調節手段により調節される最小供給燃料量と最大供給燃料量との間の全供給燃料量範囲の中から、第2暖房運転モードでの運転に用いる設定燃料量を特定可能な情報の設定指示を受け付け、
前記制御手段は、
前記運転指示受付手段が前記第1暖房運転モードでの運転の実行指示を受け付けているとき、前記吸込空気温度測定手段が測定する空気の温度が前記運転指示受付手段が受け付けた前記設定目標温度となるように、前記吸込空気温度測定手段が測定する空気の温度と前記設定目標温度との温度差に基づいて、前記全供給燃料量範囲の中から前記燃焼器に供給する目標供給燃料量を決定し、当該目標供給燃料量を前記燃料量調節手段により前記燃焼器へ供給させ、並びに、
前記運転指示受付手段が前記第2暖房運転モードでの運転の実行指示を受け付けているとき、一定の燃料量を前記燃料量調節手段により前記燃焼器に継続的に供給して燃焼させる一定燃料量運転を行い、及び、過剰な暖房が行われていることを示す過剰暖房条件が満たされると、前記燃焼器に供給する燃料量を減少させることを含む過剰暖房回避処理を行い、
前記第2暖房運転モードでの運転を開始するとき、前記運転指示受付手段が受け付けた前記第2暖房運転モードの前記設定燃料量を、前記一定燃料量運転で前記燃焼器に供給する前記一定の燃料量とする温風暖房装置。 - 前記制御手段は、前記吸込空気温度測定手段が測定する空気の温度が所定の判別用温度以上になると前記過剰暖房条件が満たされたと判定する請求項1に記載の温風暖房装置。
- 前記制御手段は、前記吸込空気温度測定手段が測定する空気の温度が所定の判別用温度以上である期間が所定期間継続すると前記過剰暖房条件が満たされたと判定する請求項1又は2に記載の温風暖房装置。
- 前記過剰暖房回避処理は、前記過剰暖房条件が満たされると、前記燃焼器に供給する燃料量を所定量だけ減少させる燃料量減少処理を行った上で前記一定燃料量運転を継続する処理である請求項1〜3の何れか一項に記載の温風暖房装置。
- 前記制御手段は、前記第2暖房運転モードで前記一定燃料量運転を行っているとき、前記燃焼器に供給する燃料量が前記最小供給燃料量である状態で前記過剰暖房条件が満たされると、前記過剰暖房回避処理として、前記燃焼器への燃料の供給を停止させて前記燃焼器での燃焼を停止させる請求項4に記載の温風暖房装置。
- 前記過剰暖房回避処理は、前記過剰暖房条件が満たされると、前記燃焼器への燃料の供給を停止させて前記燃焼器での燃焼を停止させる処理である請求項1〜3の何れか一項に記載の温風暖房装置。
- 前記運転指示受付手段は、使用者によって押し操作される毎に、前記第1暖房運転モードでの運転に用いる前記設定目標温度としての複数の設定値と、前記第2暖房運転モードでの運転に用いる前記設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値とを含む設定値群のうちの何れか一つの設定値が順次設定変更される設定値切替スイッチを有し、
前記制御手段は、前記設定値切替スイッチによって前記設定目標温度としての設定値が設定されているときは前記運転指示受付手段が前記第1暖房運転モードでの運転の実行指示を受け付けていると判定し、前記設定値切替スイッチによって前記設定燃料量を特性可能な情報としての設定値が設定されているときは前記運転指示受付手段が前記第2暖房運転モードでの運転の実行指示を受け付けていると判定する請求項1〜6の何れか一項に記載の温風暖房装置。 - 前記制御手段は、
使用者による前記設定値切替スイッチに対する押し操作が設定時間以上連続したときの長押操作と、使用者による前記設定値切替スイッチに対する押し操作が前記設定時間未満連続したときの通常押操作とを区別して判定し、
前記第1暖房運転モードの前記設定目標温度としての複数の設定値には、前記設定値切替スイッチが前記通常押操作される毎に順次設定変更されるときの変更順序が定められていると共に、前記設定目標温度としての複数の設定値の中に一つの第1境界設定値があり、
前記第2暖房運転モードの前記設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値には、前記設定値切替スイッチが前記通常押操作される毎に順次設定変更されるときの変更順序が定められていると共に、前記設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値の中に一つの第2境界設定値があり、
前記第1暖房運転モードの前記設定目標温度の中の何れかの設定値が設定されている状態で、使用者による前記設定値切替スイッチに対する前記長押操作が行われると、前記第2暖房運転モードの前記設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値の中の特定の設定値に設定変更し、
前記第2暖房運転モードの前記設定燃料量を特定可能な情報としての複数の設定値の中の何れかの設定値が設定されている状態で、使用者による前記設定値切替スイッチに対する前記長押操作が行われると、前記第1暖房運転モードの前記設定目標温度の中の特定の設定値に設定変更し、
前記設定値切替スイッチに対する前記通常押操作が行われる毎に前記設定目標温度としての一つの設定値から前記設定目標温度としての他の設定値へと順次設定変更すると共に、前記設定目標温度としての一つの設定値から前記第1境界設定値である設定値に設定変更された後で前記設定値切替スイッチに対する前記通常押操作が行われると、前記第2境界設定値である設定値に設定変更し、
前記設定値切替スイッチに対する前記通常押操作が行われる毎に前記設定燃料量を特定可能な情報としての一つの設定値から前記設定燃料量を特定可能な情報としての他の設定値へと順次設定変更すると共に、前記設定燃料量を特定可能な情報としての一つの設定値から前記第2境界設定値である設定値に設定変更された後で前記設定値切替スイッチに対する前記通常押操作が行われると、前記第1境界設定値である設定値に設定変更する請求項7に記載の温風暖房装置。
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-
2014
- 2014-06-30 JP JP2014134102A patent/JP6366385B2/ja active Active
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