JP2016010947A - ハードコート転写フィルムの製造方法及びハードコート転写フィルム並びにハードコート層を備えた高分子樹脂板又は高分子樹脂フィルム。 - Google Patents

ハードコート転写フィルムの製造方法及びハードコート転写フィルム並びにハードコート層を備えた高分子樹脂板又は高分子樹脂フィルム。 Download PDF

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Abstract

【課題】 ハードコート性を有しつつ同時にブルーライト遮蔽性を発揮し、なおかつ黄色味を抑制した、ハードコート転写フィルムの製造方法及び該製造方法により得られるハードコート転写フィルム、ハードコート性を付与した成型品、を提供する。【解決手段】 基材フィルムの表面に、少なくとも、リリース層を積層してなるリリース層積層工程と、さらにその表面にハードコート層を積層してなるハードコート層積層工程と、を含んでなり、前記ハードコート層が、波長が380nm以上500nm以下の領域に含まれる光線の20%以上を遮蔽することを可能としたブルーライト遮蔽機能を有する層としたこと、を特徴とするハードコート転写フィルムの製造方法とした。【選択図】 なし

Description

本発明は所望の箇所にハードコート層を付与するために用いられる転写フィルムに関するものであり、より具体的にはいわゆるブルーライトを遮蔽する機能を兼ね備えたハードコート層を所望の箇所に付与出来るハードコート転写フィルム、さらにはかようにして得られたハードコート層を備えた高分子樹脂板又は高分子樹脂フィルムに関する。
昨今、広汎に普及しているスマートフォンやタブレットなどの電子機器にあって、液晶表示部分に傷が付かないようにハードコート性を付与することは広く行われるようになっている。その為にいわゆるハードコート層を積層した部材をスマートフォンなどの操作部分に用いることで、傷が付くことを防ぐことが行われている。
一方、それとは別に、昨今スマートフォンやタブレットなどの液晶表示装置に関してブルーライトによる悪影響が問題視されるようになってきた。簡単に言うと、それら液晶表示装置を長時間視ることで液晶表示装置から発せられるブルーライトが眼球に対し悪影響を及ぼすことが知られてきたため、それを抑制する必要性が言われるようになってきたのである。
そこで、前述したハードコート性を液晶表示装置の最表面に付与する技術に付加して、同時にブルーライトをある程度遮蔽できる機能を兼ね備えたハードコート性を有した層の実現化が所望されるようになってきた。
そこで例えば特許文献1に見られるような方法が提案されている。これは、ハードコート性を備えつつも、ブルーライトと呼ばれる人体に悪影響を及ぼす光線をある程度遮蔽する性能を有した紫外線硬化型樹脂組成物に関する発明で有り、かかる組成物をフィルム表面に積層したものを電子画像表示装置の表面に貼着して用いることが想定されている。
特許登録第5459446号
ここで提案されている方法を単純に説明するならば、所定の紫外線硬化型樹脂に対し、ナフタルイミド骨格を有する化合物、又はペリレン骨格を有する化合物の何れかもしくは双方を含有させた樹脂組成物を用いる、というものである。
こうすることで確かにいわゆるブルーライトを一定量遮蔽する効果を得られると同時に、本来紫外線硬化型樹脂により呈する事が出来るハードコート性も得ることが出来る。しかし特許文献1に記載された組成物をフィルム表面に積層し、それを前述したように液晶表示装置の表面に貼着して用いようとすると必ずしも好適なものとはならなかった。その原因は主に「黄色味」が発生することにあった。
この点につき少し説明を加えると、特許文献1に記載された組成物をフィルム表面に積層することで、得られる積層体はブルーライト遮蔽効果を呈するが、組成物それ自体が、フィルム表面に積層することで黄色っぽい視覚(即ち黄色味)を呈してしまう。そして本来液晶表示装置の表面に貼着するフィルムや積層体に対してはできるだけ透明であることが求められるのであるが、特許文献1に記載された組成物を用いると、それ自体が黄色味を帯びてしまうため、液晶表示装置が再現する画像をいわば黄色のフィルターを通して視ることになってしまい、画像品質が好ましくないように見えてしまう。また特許文献1に記載された実施例の中には確かに気になるほどの黄色味を呈さないものもあるが(例えば実施例1、2、9)、記載された実施例に従い得られた組成物を用いると、フィルムが強くカールしてしまい、液晶表示装置に貼着して用いることが出来なくなってしまう、という現象が生じ、やはり問題であった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハードコート性を有しつつ同時にブルーライト遮蔽性を発揮し、なおかつ黄色味を抑制し、カールの発生も抑制した、ハードコート転写フィルムの製造方法及び該製造方法により得られるハードコート転写フィルム、さらには該転写フィルムを用いて所望の箇所にハードコート性を付与した成型品、また該転写フィルムをいわゆるキャスティング法によりフィルムを製造する時に用いることで、これらを提供することである。
以上の課題を解決するために、本願発明の請求項1に記載の発明は、基材フィルムの表面に、少なくとも、リリース層を積層してなるリリース層積層工程と、さらにその表面にハードコート層を積層してなるハードコート層積層工程と、を含んでなる、ハードコート転写フィルムの製造方法であって、前記ハードコート層が、波長が380nm以上500nm以下の領域に含まれる光線の20%以上を遮蔽することを可能としたブルーライト遮蔽機能を有する層とするために、前記ハードコート層を構成する材料に、ハードコート層のLab色空間におけるb*値が2.0以下となるように黄色色素を予め含有させてなり、前記ハードコート層の可視光線透過率が90%以上であり、かつYI値が3.0以下であり、その厚みが2.0μm以下であること、を特徴とする。
本願発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、前記黄色色素が1種類の蛍光塗料であること、を特徴とする。
本願発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、前記ハードコート層を構成する材料における前記黄色色素の含有量がハードコート層全体の質量に対して0.5質量%未満であること、を特徴とする。
本願発明の請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、前記ハードコート層を構成する材料が、
活性エネルギー線照射により架橋反応等を経て硬化する活性線硬化樹脂、または熱硬化性樹脂を主とするものを用いてなること、を特徴とする。
本願発明の請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4に記載のハードコート転写フィルムの製造方法において、前記ハードコート層積層工程が完了した後、中間層を設けてなる中間層積層工程と、さらにその表面に接着層を積層してなる接着層積層工程と、を実行してなること、を特徴とする。
本願発明の請求項6に記載のハードコート転写フィルムに関する発明は、請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載のハードコート転写フィルムの製造方法により得られてなること、を特徴とする。
本願発明の請求項7に記載のハードコート層を備えた高分子樹脂板又は高分子樹脂フィルムに関する発明は、請求項6に記載のハードコート転写フィルムを用いたキャスティング法により得られてなること、を特徴とする。
本願発明の請求項8に記載のハードコート層を備えた成型品に関する発明は、請求項6に記載のハードコート転写フィルムを用いてハードコート層を付与してなること、を特徴とする。
以上のように、本願発明に係るハードコート転写フィルムの製造方法及びその方法により得られてなるハードコート転写フィルムであれば、ハードコート性を呈する層においてハードコート性を呈する以外にブルーライトをある程度遮蔽する効果を呈する層を得られ、またそのような層を転写することが可能な転写フィルムを得ることができる。さらにこの転写フィルムを用いれば、所望の成型品に対してブルーライト遮蔽性能を備えたハードコート層を転写により積層することが出来る。
さらに本願発明により得られてなるハードコート層転写フィルムをキャスティング法において用いることで、製品完成時にブルーライト遮蔽性能を備えたハードコート層を積層してなる極薄の高分子樹脂フィルムや高分子樹脂板を容易に得られるようになる。
以下、本願発明の実施の形態について説明する。尚、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずもこの実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
本願発明に係るハードコート転写フィルムの製造方法(以下単に「製造方法」とも言う。)につき、第1の実施の形態として説明する。
本実施の形態に係る製造方法は次の通りである。即ち、基材フィルムの表面に、少なくとも、リリース層を積層してなるリリース層積層工程と、さらにその表面にハードコート層を積層してなるハードコート層積層工程と、を含んでなる製造方法である。
以下、順に説明をしていく。
まず本実施の形態において用いる基材フィルムであるが、これは従来公知のハードコート転写フィルムの基材フィルムとして用いられる高分子樹脂フィルムであれば何であっても良く、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、等の合成樹脂フィルム、セルロースアセテートフィルム、等の人造樹脂フィルム、セロハン紙、グラシン紙、等の洋紙、和紙などのフィルム状の物、あるいはこれらの複合フィルム状物、複合シート状物等が本実施の形態における基材フィルムとして考えられる。
そして本実施の形態では、その扱い等が当業者にあって広く知られており、また用いられているものである、基材フィルムの厚さには特に制限はないが、シワや亀裂が生じにくい、という観点から厚み12μm〜188μmのPETフィルムを用いることとする。
基材フィルムの表面にリリース層を積層するリリース層積層工程を実行する。
リリース層とは、本実施の形態に係るハードコート転写フィルムの製造方法により得られてなるハードコート転写フィルムを実際に用いる時、基材フィルムを後述するハードコート層から剥離するために必要な層であるが、これは従来公知のものでよく、例えばアクリル系、ウレタン系、シリコン系、メラミン系、尿素系、尿素−メラミン系、セルロース系、ベンゾグアナミン系などの樹脂及び界面活性剤を単独またはこれらの混合物を主成分とした有機溶剤もしくは水に溶解させた塗料などである。本実施の形態ではアクリル系樹脂を用いたものとする。
リリース層の厚みは、0.1μm以上2.0μm以下の厚みを有するように積層されることが好ましく、またその手法としては従来公知の所謂ウェットコーティング法によるものであれば良く、例えば、グラビアコート法、バーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法などを用いることが出来るが、本実施の形態では適宜好適なものを選択すれば良く、ここではブレードコート法を用いることとする。
リリース層積層工程が完了すると、次いでその表面にハードコート層を積層するハードコート層積層工程を実行する。ここで用いられるハードコート層を積層するための材料として、まずは紫外線や電子線のような活性エネルギー線照射により架橋反応等を経て硬化する活性線硬化樹脂、または熱硬化性樹脂を主とすることが好ましい。特に、紫外線照射によって硬化する紫外線硬化性樹脂が好ましい。
紫外線硬化性樹脂としては、例えば、紫外線硬化型ウレタンアクリレート系樹脂、紫外線硬化型ポリエステルアクリレート系樹脂、紫外線硬化型エポキシアクリレート系樹脂、紫外線硬化型ポリオールアクリレート系樹脂、または紫外線硬化型エポキシ樹脂等を挙げることができる。本実施の形態では紫外線硬化型ウレタンアクリレート系樹脂を用いることとする。
さらに本実施の形態ではハードコート層積層工程時に用いる材料である高分子樹脂に対し、黄色色素を添加する。この黄色色素を添加することにより、本実施の形態におけるハードコート層積層工程により得られてなるハードコート層を、波長が380nm以上500nm以下の領域に含まれる光線の20%以上を遮蔽することを可能としたブルーライト遮蔽機能を有する層とするのである。
その添加量は、添加した結果得られるハードコート層のLab色空間におけるb*値が2.0以下となるように、また可視光線透過率が90%以上であり、かつYI値が3.0以下となるように好適な量を選択する。
この黄色色素につき以下説明する。
ブルーライトをカットするためには種々の手法が考えられるが、本実施の形態においては黄色色素をハードコート層に含有させることで対応するものである。これは黄色が青色の補色であることを利用したものである。即ち、液晶表示装置の画面前にハードコート層を設け、そのハードコート層に黄色の要素が含まれることで、液晶表示装置から発せられるブルーライトによる「青味」を、ハードコート層に含有される「黄色味」が相殺することで、結果として液晶表示装置を視認する際に「ブルーライト」による効果を抑圧出来る、という考え方によるものである。
ここで注意すべきは、ブルーライトを相殺するために黄色色素をハードコート層に添加すると言っても、結果としてハードコート層の黄色味が必要以上に強くなってしまうと、確かにブルーライトの効果を抑圧できるかもしれないが、液晶表示装置を視認する際に画像に黄色味がかかった状態となってしまい、必ずしも好適な状態ではなくなってしまう。即ち、ブルーライトの効果を抑圧すると同時に、ハードコート層の視認状態ができるだけ無色透明な状態を保つことが強く望まれるのである。
その為の指標として、前述したようにb*値が2.0以下であると必要最小限の黄色味を添加したと言え、また黄色味を添加した状態であっても可視光線透過率が90%を越えた状態であると、無色透明であるかのように視認することが出来る、と言えるのである。さらにYI値が3.0以下となるようにすれば、より一層黄色味を押さえた状態である、と言える。
よって本実施の形態ではこれらの条件を満たすように黄色色素をハードコート層に添加するのであるが、例えばペリレン骨格を有する黄色色素化合物を用いると、確かにブルーライトの効果は抑制できるかもしれないが、b*値が高くなってしまい、即ち黄色味が強く感じられる状態となってしまい、必ずしも好適なものとは言えない。そこで本実施の形態ではナフタルイミド骨格を有する蛍光塗料を添加する黄色色素として用いることとする。
そしてその添加量は、本実施の形態ではハードコート層全体の質量に対して0.5質量%未満であるようにすれば、前述した「黄色味」を強調しすぎない状態を具現化できる添加量とすることが出来ることを見いだした。
以上説明した黄色色素である蛍光塗料を添加した紫外線硬化型樹脂をハードコート層として積層する具体的な方法は従来公知の所謂ウェットコーティング法によるものであれば良く、例えば、グラビアコート法、バーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法などを用いることが出来るが、本実施の形態では適宜好適なものを選択すれば良く、ここではダイコート法を用いることとする。
積層後のハードコート層の厚みは0.5μm以上2.0μm以下であれば好適であるが、これはハードコートとしての性能を発揮するためには0.5μm以上であることが望ましく、また積層物全体の厚みを必要以上に厚くしないためには2.0μm以下であることが好ましいからである。
さらに言えば、ハードコート層の厚みが2.0μmを越えてしまうと、ブルーライトの遮蔽効果やハードコート性を得られたとしても、それを例えばフィルム等の薄膜状の物質の表面に積層するとフィルム全体がカールした状態となってしまい、実現性に乏しいものとなってしまう。つまり、液晶表示装置の表面に貼着することを目的としたブルーライト遮蔽効果を備えたハードコートフィルムでは、カールがわずかに発生してしまっただけでも該装置表面に貼着することが困難となってしまう。これは当然のことながら、該装置表面が平坦だからであり、平坦な部分にカールした物品を強引に貼着しても肝心のハードコート層にクラックが無数に発生してしまい、ひいてはそのためにハードコート層が剥離脱落等してしまい、結果として所望のハードコート性を喪失してしまうからである。即ち、かようなカール状態としないために、又はカール状態が発生しても実用に供する許容範囲とするためには2.0μm以下とするのが好適であることを発明者は見いだし、本実施の形態においてかような範囲を設定しているのである。
以上説明したように、本実施の形態に係るハードコート転写フィルムの製造方法及びその製造方法により得られたハードコート転写フィルムを用いれば、最終的に、ブルーライト遮蔽性能を兼ね備えたハードコート層を所望の箇所に転写出来るようになるのである。
続けて、本実施の形態において得られたハードコート転写フィルムの具体的な使用方法につき簡単に説明する。
かかる製造方法により得られたハードコート転写フィルムの構成は次の通りである。
基材フィルム(ここではPETフィルム・厚み100μmとする)/リリース層/ハードコート層
これを所望の箇所に転写するならば、ハードコート層側に何らかの接着層を設けることが考えられるが、ここではキャスティング法によりこのハードコート転写フィルムを用いるものとし、さらに説明を続ける。
キャスティング法とは、予めフレームの中に本願発明により得られてなるハードコート転写フィルムを仕込んでおき、次いで仕込まれたハードコート転写フィルムのハードコート層側に、例えばアクリル樹脂やオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂、紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂などの、所望する最終製品の材料となる物質を投入し、即ちハードコート転写フィルムの表面にさらに種々の積層を行うことで、たかかも得られた物質の最表面に、基材フィルムがまだ貼着したままの状態のハードコート転写フィルムが貼着された状態の高分子樹脂フィルムや高分子樹脂板などの製品を得ることができるのである。
そしてかかる製品が完成したならば、その後工程として最表面に位置する基材フィルムを剥離することで、即ちかかる剥離によりリリース層とハードコート層との界面で剥離が生じ、その結果ハードコート層の界面側が曝露され、これが製品の最表面となる。
即ち、キャスティング法により例えば樹脂板を製造するに際して、最下層部分に本実施の形態に係るハードコート転写フィルムをハードコート層側が樹脂板の原材料となる樹脂と接する面となるように装着した状態にしておき、しかる後に樹脂板を製造すれば、得られた樹脂板には最初からハードコート転写フィルムが貼着された状態となっており、しかもハードコート転写フィルムの基材フィルムが製品の保護フィルムとしても作用することになる。
さらに前述したキャスティング法により製品を得た場合、本実施の形態に係るハードコート転写フィルムのハードコート層と、キャスティング法により得られた樹脂部分とが一体化することで、最終製品の観点から見ると、製品そのものがブルーライト遮蔽効果を備えていたものとして扱えるようになり、即ちわざわざ後から貼着したようには見えず、外観的にも、また実際の使用に際しても一体化して扱えるので、大変好適であると言える。
以上説明したように、本実施の形態に係るハードコート転写フィルムの製造方法により得られるハードコート転写フィルムでは、転写後のハードコート層に後加工を施すこと無く防汚防指紋性が付与されているので、余分な加工等の作業を実行する必要がなくなり、なおかつ簡便に防汚防指紋性を備えたハードコート層を転写という作業を行うだけで所望の箇所に付与することが出来るようになるのである。
<実施の形態2>
以上説明した第1の実施の形態に係るハードコート転写フィルムの製造方法により得られてなるハードコート転写フィルムの構成は、基材フィルム/リリース層/ハードコート層、というものであり、この構成であれば、かかるハードコート転写フィルムをキャスティング法に用いることで、例えば樹脂ボードのような樹脂製品などの表面に防紋防指紋性を備えたハードコート層が積層された製品を簡単に得ることができるが、キャスティング法以外であって、例えば溶融押出法やインモールド法などのような成型法を実行するに際して用いるハードコート転写フィルムを得たい場合、ハードコート層のさらに表面に中間層と接着層と、を設けると良い。
そこで本実施の形態では、さらに2つの層を積層する工程を含むハードコート転写フ
ィルムの製造方法につき述べる。
基材フィルム/リリース層/ハードコート層、という部分までは先に述べた第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
本実施の形態では、先に述べたハードコート層積層工程が完了した後、中間層を設けてなる中間層積層工程と、さらにその表面に接着層を積層してなる接着層積層工程と、を実行する。
本実施の形態で実施する中間層積層工程は、ハードコート層と後述する接着層との層間剥離を生じさせないために中間層を設けるための工程であり、その目的を達する材料であれば特段その使用材料に制限はないが、例えばブチラール系樹脂やイソシアネート系樹脂などであればその目的を達するのに好適な材料であると言える。そこで本実施の形態ではイソシアネート樹脂を用いることとする。
この中間層積層工程では、イソシアネート樹脂をブレードコート法によりハードコート層表面に積層するが、従来公知の手法であればこれに限定されるものではない。
積層される中間層の厚みは0.5μm以上5.0μm以下であることが好ましいが、これは0.5μm以下であると前述の中間層の目的を達することが困難であり、5.0μm以上とするとハードコート転写フィルム全体の厚みが必要以上に厚くなってしまうから、である。
中間層積層工程により中間層を積層したら、その表面に接着層積層工程により接着層を積層する。
ここで用いられる接着層としての材料は特段の制限はなく、ハードコート転写フィルムを転写するために設けられる接着層材料として従来公知のものであれば良い。例えばポリアミド樹脂にブチラール系樹脂やロジン系樹脂、エポキシ系樹脂などを混合させると好適なものとなせる。積層方法は、やはり従来公知の手法であってよく、具体的な積層方法は従来公知の所謂ウェットコーティング法によるものであれば良く、例えば、グラビアコート法、バーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法などを用いることが出来るが、本実施の形態では適宜好適なものを選択すれば良いものとする。
以上説明した中間層と接着層と、は、そもそも用いられているハードコート層の材料との相性により選択されることが好ましい。即ち中間層は前記目的を達する必要があるが、そのためにはハードコート層との密着性が良好でなければならず、さらにその中間層との密着性が良好である材質による接着層を選択すれば、本実施の形態に係る製造方法により得られるハードコート転写フィルム全体を観察しても剥離箇所以外では層間剥離が生じず、好適なハードコート転写フィルムを得ることができる。
このように、本実施の形態に係る製造方法及びその方法により得られるハードコート転写フィルムであれば、第1の実施の形態におけるキャスティング法以外の手法で、所望の箇所に転写という作業を行うだけで防汚防指紋性という機能性を兼ね備えたハードコート層を積層することが可能となるのである。
本願発明をさらに説明するため、実施例を以下に示す。
本実施例及びその比較参照のための比較例において、ハードコート転写フィルムは基本的に以下の構成とする。
100μmPETフィルム/リリース層/ハードコート層
尚、100μmPETフィルムは広く流通している一般的なものであれば良い。
サンプル(実施例・比較例)を製造する。
サンプル製造方法は次の通りである。
PETフィルム表面にリリース層をブレードコート法により積層する。
ついでその表面にハードコート層をダイコート法により積層する。
そして得られたサンプルのハードコート層側表面を厚み1mmのアクリルボード表面に貼着し、ついで基材フィルムを剥離することでハードコート層を転写する。この転写の手法については従来周知の手法で実行されればよく、詳述は省略する。
準備したサンプルの構成及びそれらの物性値等は次の通りである。
Figure 2016010947
本願発明に準じた実施例であれば、透光性、ヘイズ値も良好であり、また耐擦傷性も確保しつつ、ブルーライト遮蔽効果を呈していることが分かる。また実施例であればいずれであってもカールが発生していない。
一方、比較例であれば透光性、ヘイズ値は良好であるが、例えばYI値が高い、即ち黄色味が強い、また微弱であってもカールが発生してしまっている。
以上の通り、本願発明に準じたものであれば、カールも発生しない、かつ黄色味を呈することもないブルーライト遮蔽性能を備えたハードコート層を得られることが分かる。
以上説明した本願発明に係るハードコート転写フィルムの製造方法及び該製造方法により得られるハードコート転写フィルムであれば、これを用いて所望の箇所にハードコート層を転写することで、ハードコート性と同時に防汚防指紋性という機能性も備わったハードコート層を自動的にかつ一気に形成することが出来るので、従来のような何度も手間をかける必要もなくなり、作業効率、コスト面から好適なものを得られやすくなったと言える。また本願発明に係るものであれば最初からハードコート性と防紋防指紋性と、それぞれを呈する成分が強固に一体化した存在となっているので、従来であれば後工程で積層していた防汚防指紋性を呈する層が容易に剥離しがちだったところ、本が発明に係るものであればそもそも層間剥離は生じないので、かような性能低下がほぼ見られない、ということなのである。
以上の課題を解決するために、本願発明の請求項1に記載の発明は、基材フィルムの表面に、少なくとも、リリース層を積層してなるリリース層積層工程と、さらにその表面にハードコート層を積層してなるハードコート層積層工程と、を含んでなる、ハードコート転写フィルムの製造方法であって、前記ハードコート層が、波長が380nm以上500nm以下の領域に含まれる光線の20%以上を遮蔽することを可能としたブルーライト遮蔽機能を有する層とするために、前記ハードコート層を構成する材料に、ハードコート層のLab色空間におけるb*値が2.0以下となるように黄色色素を予め含有させてなり、前記黄色色素がナフタルイミド骨格を有する1種類の蛍光塗料であり、前記ハードコート層の可視光線透過率が90%以上であり、かつYI値が3.0以下であり、その厚みが2.0μm以下であること、を特徴とする。
本願発明の請求項に記載の発明は、請求項1に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、前記ハードコート層を構成する材料における前記黄色色素の含有量がハードコート層全体の質量に対して0.5質量%未満であること、を特徴とする。
本願発明の請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、前記ハードコート層を構成する材料が、
活性エネルギー線照射により架橋反応等を経て硬化する活性線硬化樹脂、または熱硬化性樹脂を主とするものを用いてなること、を特徴とする。
本願発明の請求項に記載の発明は、請求項1ないし請求項に記載のハードコート転写フィルムの製造方法において、前記ハードコート層積層工程が完了した後、中間層を設けてなる中間層積層工程と、さらにその表面に接着層を積層してなる接着層積層工程と、を実行してなること、を特徴とする。
本願発明の請求項に記載のハードコート転写フィルムに関する発明は、請求項1ないし請求項の何れか1項に記載のハードコート転写フィルムの製造方法により得られてなること、を特徴とする。
本願発明の請求項に記載のハードコート層を備えた高分子樹脂板又は高分子樹脂フィルムに関する発明は、請求項に記載のハードコート転写フィルムを用いたキャスティング法により得られてなること、を特徴とする。
本願発明の請求項に記載のハードコート層を備えた成型品に関する発明は、請求項に記載のハードコート転写フィルムを用いてハードコート層を付与してなること、を特徴とする。

Claims (8)

  1. 基材フィルムの表面に、少なくとも、
    リリース層を積層してなるリリース層積層工程と、
    さらにその表面にハードコート層を積層してなるハードコート層積層工程と、
    を含んでなる、ハードコート転写フィルムの製造方法であって、
    前記ハードコート層が、波長が380nm以上500nm以下の領域に含まれる光線の20%以上を遮蔽することを可能としたブルーライト遮蔽機能を有する層とするために、前記ハードコート層を構成する材料に、ハードコート層のLab色空間におけるb*値が2.0以下となるように黄色色素を予め含有させてなり、
    前記ハードコート層の可視光線透過率が90%以上であり、かつYI値が3.0以下であり、その厚みが2.0μm以下であること、
    を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。
  2. 請求項1に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、
    前記黄色色素が1種類の蛍光塗料であること、
    を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、
    前記ハードコート層を構成する材料における前記黄色色素の含有量がハードコート層全体の質量に対して0.5質量%未満であること、
    を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、
    前記ハードコート層を構成する材料が、活性エネルギー線照射により架橋反応等を経て硬化する活性線硬化樹脂、または熱硬化性樹脂を主とするものを用いてなること、
    を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。
  5. 請求項1ないし請求項4に記載のハードコート転写フィルムの製造方法において、
    前記ハードコート層積層工程が完了した後、
    中間層を設けてなる中間層積層工程と、
    さらにその表面に接着層を積層してなる接着層積層工程と、
    を実行してなること、
    を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載のハードコート転写フィルムの製造方法により得られてなること、
    を特徴とする、ハードコート転写フィルム。
  7. 請求項6に記載のハードコート転写フィルムを用いたキャスティング法により得られてなること、
    を特徴とする、ハードコート層を備えた高分子樹脂板又は高分子樹脂フィルム。
  8. 請求項6に記載のハードコート転写フィルムを用いてハードコート層を付与してなること、
    を特徴とするハードコート層を備えた成型品。
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