JP2016010947A - ハードコート転写フィルムの製造方法及びハードコート転写フィルム並びにハードコート層を備えた高分子樹脂板又は高分子樹脂フィルム。 - Google Patents
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Abstract
Description
活性エネルギー線照射により架橋反応等を経て硬化する活性線硬化樹脂、または熱硬化性樹脂を主とするものを用いてなること、を特徴とする。
本願発明に係るハードコート転写フィルムの製造方法(以下単に「製造方法」とも言う。)につき、第1の実施の形態として説明する。
まず本実施の形態において用いる基材フィルムであるが、これは従来公知のハードコート転写フィルムの基材フィルムとして用いられる高分子樹脂フィルムであれば何であっても良く、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、等の合成樹脂フィルム、セルロースアセテートフィルム、等の人造樹脂フィルム、セロハン紙、グラシン紙、等の洋紙、和紙などのフィルム状の物、あるいはこれらの複合フィルム状物、複合シート状物等が本実施の形態における基材フィルムとして考えられる。
リリース層とは、本実施の形態に係るハードコート転写フィルムの製造方法により得られてなるハードコート転写フィルムを実際に用いる時、基材フィルムを後述するハードコート層から剥離するために必要な層であるが、これは従来公知のものでよく、例えばアクリル系、ウレタン系、シリコン系、メラミン系、尿素系、尿素−メラミン系、セルロース系、ベンゾグアナミン系などの樹脂及び界面活性剤を単独またはこれらの混合物を主成分とした有機溶剤もしくは水に溶解させた塗料などである。本実施の形態ではアクリル系樹脂を用いたものとする。
ブルーライトをカットするためには種々の手法が考えられるが、本実施の形態においては黄色色素をハードコート層に含有させることで対応するものである。これは黄色が青色の補色であることを利用したものである。即ち、液晶表示装置の画面前にハードコート層を設け、そのハードコート層に黄色の要素が含まれることで、液晶表示装置から発せられるブルーライトによる「青味」を、ハードコート層に含有される「黄色味」が相殺することで、結果として液晶表示装置を視認する際に「ブルーライト」による効果を抑圧出来る、という考え方によるものである。
基材フィルム(ここではPETフィルム・厚み100μmとする)/リリース層/ハードコート層
これを所望の箇所に転写するならば、ハードコート層側に何らかの接着層を設けることが考えられるが、ここではキャスティング法によりこのハードコート転写フィルムを用いるものとし、さらに説明を続ける。
以上説明した第1の実施の形態に係るハードコート転写フィルムの製造方法により得られてなるハードコート転写フィルムの構成は、基材フィルム/リリース層/ハードコート層、というものであり、この構成であれば、かかるハードコート転写フィルムをキャスティング法に用いることで、例えば樹脂ボードのような樹脂製品などの表面に防紋防指紋性を備えたハードコート層が積層された製品を簡単に得ることができるが、キャスティング法以外であって、例えば溶融押出法やインモールド法などのような成型法を実行するに際して用いるハードコート転写フィルムを得たい場合、ハードコート層のさらに表面に中間層と接着層と、を設けると良い。
ィルムの製造方法につき述べる。
本実施例及びその比較参照のための比較例において、ハードコート転写フィルムは基本的に以下の構成とする。
100μmPETフィルム/リリース層/ハードコート層
尚、100μmPETフィルムは広く流通している一般的なものであれば良い。
サンプル製造方法は次の通りである。
PETフィルム表面にリリース層をブレードコート法により積層する。
ついでその表面にハードコート層をダイコート法により積層する。
そして得られたサンプルのハードコート層側表面を厚み1mmのアクリルボード表面に貼着し、ついで基材フィルムを剥離することでハードコート層を転写する。この転写の手法については従来周知の手法で実行されればよく、詳述は省略する。
準備したサンプルの構成及びそれらの物性値等は次の通りである。
活性エネルギー線照射により架橋反応等を経て硬化する活性線硬化樹脂、または熱硬化性樹脂を主とするものを用いてなること、を特徴とする。
Claims (8)
- 基材フィルムの表面に、少なくとも、
リリース層を積層してなるリリース層積層工程と、
さらにその表面にハードコート層を積層してなるハードコート層積層工程と、
を含んでなる、ハードコート転写フィルムの製造方法であって、
前記ハードコート層が、波長が380nm以上500nm以下の領域に含まれる光線の20%以上を遮蔽することを可能としたブルーライト遮蔽機能を有する層とするために、前記ハードコート層を構成する材料に、ハードコート層のLab色空間におけるb*値が2.0以下となるように黄色色素を予め含有させてなり、
前記ハードコート層の可視光線透過率が90%以上であり、かつYI値が3.0以下であり、その厚みが2.0μm以下であること、
を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。 - 請求項1に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、
前記黄色色素が1種類の蛍光塗料であること、
を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。 - 請求項1又は請求項2に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、
前記ハードコート層を構成する材料における前記黄色色素の含有量がハードコート層全体の質量に対して0.5質量%未満であること、
を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。 - 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、
前記ハードコート層を構成する材料が、活性エネルギー線照射により架橋反応等を経て硬化する活性線硬化樹脂、または熱硬化性樹脂を主とするものを用いてなること、
を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。 - 請求項1ないし請求項4に記載のハードコート転写フィルムの製造方法において、
前記ハードコート層積層工程が完了した後、
中間層を設けてなる中間層積層工程と、
さらにその表面に接着層を積層してなる接着層積層工程と、
を実行してなること、
を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。 - 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載のハードコート転写フィルムの製造方法により得られてなること、
を特徴とする、ハードコート転写フィルム。 - 請求項6に記載のハードコート転写フィルムを用いたキャスティング法により得られてなること、
を特徴とする、ハードコート層を備えた高分子樹脂板又は高分子樹脂フィルム。 - 請求項6に記載のハードコート転写フィルムを用いてハードコート層を付与してなること、
を特徴とするハードコート層を備えた成型品。
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