JP2016008821A - 熱処理炉温度測定治具及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐熱接着剤で覆った熱電対の温接点を確実に固定し、熱処理炉の温度分布を測定できる熱処理炉温度測定治具及びその製造方法を提供する。
【解決手段】熱処理炉温度測定治具(温度測定治具)は、基板1に形成された複数の凹部2のそれぞれに、熱電対4の温接点24が固定された熱処理炉温度測定治具であって、熱電対4は、熱電対素線6が凹部2に形成された一対の貫通孔3を通過すると共に、温接点24が凹部2の底面7に配置され、かつ、凹部2において、少なくとも2層の耐熱接着部材8、10を有する充填部材25により固定されたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置の熱処理炉の測温を測定する温度測定治具に関するものである。
特許文献1には、半導体ウエハの熱処理炉の温度を測定する測温ウエハが記載されている。特許文献1において、熱処理炉の温度は、800℃〜1000℃を想定している。測温ウエハは、基板に多数個形成された凹部の2つの貫通孔に熱電対素線を通すと共に熱電対の温接点をこの凹部に収め、この状態で凹部に耐熱固着剤を充填することで、熱電対の温接点を固定していた。
特開平11−51776号公報(0018段〜0022段、図2)
産業機器から家電や情報端末まであらゆる製品にパワーモジュールが普及しつつあり、自動車用機器については、小型軽量化とともに多品種に対応できる高い生産性と高い信頼性が求められる。また、パワーモジュールに搭載されるパワー半導体素子として、動作温度が高く、効率に優れているSiC(炭化珪素)パワー半導体素子が、今後の主流となる可能性が高い。SiCパワー半導体素子の品質を管理するために、SiCパワー半導体素子の熱処理炉を例えば1600℃〜1800℃にする場合がある。この場合、1600℃〜1800℃の温度を測定できる温度測定治具が必要である。
特許文献1の温度測定治具である測温ウエハは、800℃〜1000℃の温度を測定することを想定し、耐熱固着剤は無機質の耐熱セメントが好ましいとしている。特許文献1の測温ウエハは、1600℃〜1800℃で加熱すると耐熱接着剤が収縮することで耐熱接着剤と基板との間に隙間が発生する。この隙間のため、耐熱接着剤に覆われた温接点が外力により外れてしまう問題があった。また、基板表面に対して耐熱接着剤部に収縮による窪みが発生するため、基板を熱処理する際の温度分布を正確に測定できない問題もあった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、耐熱接着剤で覆った熱電対の温接点を確実に固定し、熱処理炉の温度分布を測定することを目的とする。
本発明の熱処理炉温度測定治具は、基板に形成された複数の凹部のそれぞれに、熱電対の温接点が固定された熱処理炉温度測定治具であって、熱電対は、熱電対素線が凹部に形成された一対の貫通孔を通過すると共に、温接点が凹部の底面に配置され、かつ、凹部において、少なくとも2層の耐熱接着部材を有する充填部材により固定されたことを特徴とする。
本発明の熱処理炉温度測定治具は、熱電対の温接点が少なくとも2層の耐熱接着部材を有する充填部材により凹部において固定されたので、熱電対の温接点を確実に固定でき、熱処理炉の温度分布を測定することができる。
本発明の熱処理炉温度測定治具の平面図である。 図1の熱処理炉温度測定治具の側面図である。 図1の凹部の拡大図である。 実施の形態1の熱処理炉温度測定治具における凹部の断面図である。 実施の形態1の熱処理炉温度測定治具における要部の製造過程を説明する図である。 実施の形態1の熱処理炉温度測定治具における要部の製造過程を説明する図である。 実施の形態2の熱処理炉温度測定治具における凹部の断面図である。 実施の形態3の熱処理炉温度測定治具における凹部の断面図である。
実施の形態1.
図面に基づいて本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の熱処理炉温度測定治具の平面図であり、図2は図1の熱処理炉温度測定治具の側面図である。図3は、図1の凹部の拡大図である。図4は、実施の形態1の熱処理炉温度測定治具における凹部の断面図であり、図3のA−A断面を示している。温度測定治具20は、基板1と、凹部2に充填部材25により固定された複数の熱電対4を備える。図1では、熱電対4の熱電対素線6が、コネクタ5を経由して熱処理装置(図示せず)における熱処理炉の外に出さる例を示した。なお、図3では、熱電対4を省略した。
図1において、基板1の表面21には、複数の凹部2が点在するように形成されている。図1の場合、基板1の表面21の中心部の凹部2と、この凹部を中心とする所定半径の円周上に所定間隔をあけて配置された4個の凹部2の合計5個の凹部2がほぼ均等に配置されており、これら5個の凹部2に対応して、熱電対4が設けられている。熱処理炉温度測定治具である温度測定治具20は、基板1にほぼ均等に配置された複数の熱電対4を備えており、基板1の全体にわたる温度分布を測定可能となるように構成している。なお、基板1の表面21に設ける熱電対4の測温点(温接点24)の数は5点に限定されるものではなく、5点未満であってもかまわないし、5点を超えるものであってもかまわない。また、その配置形態が図1に限定されるものではない。
図4に示すように、凹部2のそれぞれには熱電対4の温接点24が挿入され、温接点24を凹部2の底面7に接触させた状態で、凹部2に耐熱接着剤を充填する。熱電対4の温接点24は、耐熱接着剤が固化した充填部材25中に埋設されている。熱電対4の一対の熱電対素線6は貫通孔3を通過して基板1の裏面22から出て、コネクタ5を経由して熱処理装置における熱処理炉の外に出され、データーロガーに接続される。図1の場合、中心部の凹部2と基板1の上側及び右側の周縁部に設けられた2個の凹部2の合計3個の凹部2の貫通孔3から熱電対4が一方(右側)に引き出される。また、下側及び左側の周縁部に設けられた2個の凹部2の貫通孔3から熱電対4がもう一方(左側)に引き出されている。なお、貫通孔3を通過した熱電対素線6は、適宜、耐熱性の絶縁管により被覆することが望ましい。また、基板1は、例えば、焼結した炭化珪素基板や化学気相成長法により形成された炭化珪素基板がスライス切断された直径100mmφ、厚さ1mmの円板状である。凹部2、貫通孔3は、例えば切削加工により形成される。凹部2の内面は研磨された状態である。
図4〜図6を用いて、温度測定治具20の要部である熱電対4の固定部を説明する。図5及び図6は、実施の形態1の熱処理炉温度測定治具における要部の製造過程を説明する図である。温度測定治具20は、少なくとも2つの耐熱接着部材8、耐熱接着部材10を有する充填部材25により熱電対4が凹部2に固定されている。図5は、図3におけるA−A断面であって、凹部2に熱電対素線6を耐熱接着部材8で固定した状態を示している。図6は、図3におけるA−A断面であって、凹部2に熱電対素線6を耐熱接着部材8で固定した製造途中の治具を1600℃〜1800℃で加熱した際に、隙間9ができた状態を示している。
温度測定治具20の要部である熱電対4の固定部の形成方法を説明する。図3のように、基板1の凹部2の底面7には、相互に間隔をあけて貫通する一対の貫通孔3が形成されており、一対の貫通孔3は凹部2の直径方向に位置し且つ凹部2の周縁近傍に設けられている。熱電対4の熱電対素線6の各々を基板1の表面21の側から貫通孔3に挿入し、基板の裏面22の側に熱電対素線6を通過させる(熱電対配置手順)。その後、図5のように、温接点24を凹部2の底面7に接触させた状態で、凹部2に耐熱接着剤を充填し、耐熱接着剤からなる耐熱接着部材8中に温接点24を埋設する(耐熱接着部材形成手順)。
炭化珪素基板の熱処理炉の場合、通常、炉内温度が1600℃〜1800℃である。このため、凹部2の温接点24の埋設に用いる耐熱接着部材8、10の耐熱接着剤は、無機質の耐熱接着剤が好ましく、特に、ジルコニアを主成分とする耐熱接着剤を用いれば、1600℃〜1800℃の耐熱温度を満足する。
しかし、このジルコニアを主成分とする耐熱接着剤を用いた図5の状態の温度測定治具を、1600℃〜1800℃で加熱すると、耐熱接着剤の溶媒である珪酸ナトリウムが昇華するため、熱電対4の温接点24が埋設されている耐熱接着部材8が収縮してしまう。このため、図6に示すように、凹部2内で耐熱接着部材8と基板1との間に隙間9が発生したり、基板1の表面21に対して耐熱接着部材8の表面28が沈下して、窪み29が発生したりする。図6では、凹部2の側面27と耐熱接着部材8の上側において隙間9が発生し、耐熱接着部材8の上側に、基板1の表面21に対して耐熱接着部材8の表面28が沈下した窪み29が発生している例を示した。
実施の形態1の温度測定治具20は、耐熱接着部材形成手順の後に、温度測定対象の炉と同じ温度で加熱する(加熱手順)。加熱手順により発生した凹部2における隙間9及び窪み29に、耐熱接着剤を充填し、耐熱接着部材8と耐熱接着部材10からなる充填部材25を形成する(充填部材形成手順)。充填部形成手順が完了すると、図4のように、凹部2における隙間9及び窪み29が消滅し、充填部材25の表面と基板1の表面を略同一または同一にすることができる。なお、さらに加熱手順を行い、その結果、耐熱接着部材8の上に形成した耐熱接着部材10の表面が希望する平坦度になっていない場合は、耐熱接着部材10の上に再度耐熱接着部材10を形成する充填部形成手順を行い、充填部材25の平坦度を向上させることができる。すなわち、加熱手順及び充填部形成手順を繰り返すことで、充填部材25の表面と基板1の表面を同一にすることができる。
凹部2内で耐熱接着部材8と基板1(凹部2の側面27)との間に隙間9が発生すると、基板1から熱電対素線6の温接点24を埋設した耐熱接着部材8が外力により外れるおそれがある。外力は、例えば、温度測定治具20の取付けや取り外し時の引張り等で発生したり、炉内の高温による温度測定治具20の熱振動等により発生するものである。この耐熱接着部材8と温接点24が凹部2から脱落することを防止するため、また、後述する熱処理炉のグラファイトサセプターとの熱抵抗を十分に下げるために、図4のように、凹部2内で耐熱接着部材8と基板1との間にできた隙間9や、窪み29に耐熱接着剤を充填し、耐熱接着部材8と耐熱接着部材10を有する充填部材25を形成する。充填部材25を形成することで、温度測定治具20は、熱処理温度が1600℃〜1800℃であっても熱電対4の温接点24を凹部2に確実に固定することができ、外力により温接点24が脱落するおそれはなくなる。
図6に示したように、基板1の表面21に対して耐熱接着部材8の表面28が沈下して、窪み29が発生すると、次のような問題が発生する。図5に示した耐熱接着部材8のみで熱電対4の温接点24が固定された温度測定治具を用いて、基板1の表面21が、熱処理炉のグラファイトサセプターと接触するようにして炉内温度を測定する場合を考える。この場合、炉内で高温にさらされると、グラファイトサセプターと耐熱接着部材8との間に、基板1表面21と耐熱接着部材8の表面28との段差による窪み29が発生し、グラファイトサセプターからの熱が耐熱接着部材8を通して熱電対4の温接点24に良好に伝達されない。このため、基板1を熱処理する際の温度分布を確実に測定することができない。なお、熱処理炉のヒーターはグラファイトサセプターの下もしくはウエハが置かれたグラファイトサセプターの上にある場合でも構わない。
これに対して、図4に示した熱電対4が充填部材25により固定された固定部を備えた温度測定治具20は、基板1の表面21に対して充填部材25の露出した表面がほぼ平坦になるように耐熱接着部材10を形成することで、すなわち、充填部材25の露出した表面が基板1の表面と略同一または同一の高さにすることで、充填部材25がグラファイトサセプターと接触するようになり、グラファイトサセプターからの熱が充填部材25を通して熱電対4の温接点24に良好に伝達される。少なくとも、凹部2の側面27に接触した外縁部における露出した表面が基板1の表面21と同一の高さであればよい。充填部材25における外縁部よりも内側の中央部が多少低くなっていても、基板1の表面21と同一の高さとなる外縁部の面積が広いので、基板1を熱処理する際の温度分布を確実に測定することができる。
このように、実施の形態1の温度測定治具20は、加熱手順により収縮した耐熱接着部材8と基板1との間に、すなわち隙間9及び窪み29に、耐熱接着材を充填して耐熱接着部材8を覆うように耐熱接着部材10を形成することで、複数層の耐熱接着部材8、11を有する充填部材25を形成する。この充填部材25により、実施の形態1の温度測定治具20は、耐熱接着剤に覆われた温接点24が外力により外れることがなく、充填部材25の表面が基板1の表面21に対してほぼ平坦または平坦なので、基板1を熱処理する際の温度分布を、正確に測定することができる。
なお、基板1と耐熱接着部材8との間にできた隙間9、及び基板1の表面21に対して沈下した窪み29の発生した耐熱接着部材8に充填する耐熱接着剤、すなわち耐熱接着部材10を形成する耐熱接着剤は、ジルコニアを主成分とする耐熱接着剤を用いてもよいが、炭化珪素ポリマー(ポリカルボシラン)をベースにした接着剤が好ましい。炭化珪素ポリマー(ポリカルボシラン)をベースにした接着剤に用いれば、加熱後に収縮しにくく、炭化珪素となるためである。
耐熱接着部材8、耐熱接着部材10に、ジルコニアを主成分とする耐熱接着剤、または炭化珪素ポリマーをベースにした耐熱接着剤を用いることで、実施の形態1の温度測定治具20は、熱電対4の温接点24を凹部2に確実に固定することができ、基板1から耐熱接着剤で覆った温接点24が外力により脱落することなく、凹部2に確実に固定させることができる。また、実施の形態1の温度測定治具20は、基板1と充填部材25が熱処理装置のグラファイトサセプターと接触することができるため、グラファイトサセプターからの熱が熱電対4の温接点24に良好に伝達され、被測温点の温度1600℃〜1800℃を正確に測定できる。
以上のように、実施の形態1の温度測定治具20は、基板1に形成された複数の凹部2のそれぞれに、熱電対4の温接点24が固定された熱処理炉温度測定治具であって、熱電対4が、熱電対素線6が凹部2に形成された一対の貫通孔3を通過すると共に、温接点24が凹部2の底面7に配置され、かつ、凹部2において、少なくとも2層の耐熱接着部材8、10を有する充填部材25により固定されたことを特徴とする。実施の形態1の温度測定治具20は、上記特徴を有するので、熱電対4の温接点24を確実に固定でき、熱処理炉の温度分布を測定することができる。
実施の形態1の温度測定治具20を製造する製造方法は、基板1に形成された複数の凹部2のそれぞれに、熱電対4の温接点24が固定された熱処理炉温度測定治具を、製造する製造方法である。この製造方法は、基板1の凹部2に形成された一対の貫通孔3に熱電対素線6を通過させると共に、温接点24を凹部2の底面7に配置する熱電対配置手順と、凹部2において、温接点24を覆うように耐熱接着剤を充填して第1の耐熱接着部材(耐熱接着部材8)を形成する耐熱接着部材形成手順と、第1の耐熱接着部材(耐熱接着部材8)が形成された熱処理炉温度測定治具の中間製造物を、当該熱処理炉温度測定治具の測定対象温度に加熱する加熱手順と、加熱手順により収縮した第1の耐熱接着部材(耐熱接着部材8)を覆うように耐熱接着剤を充填して、第1の耐熱接着部材(耐熱接着部材8)と第2の耐熱接着部材(耐熱接着部材10)を有する充填部材25を凹部2に形成する充填部材形成手順と、を含むことを特徴とする。実施の形態1の温度測定治具20を製造する製造方法は、上記特徴を有するので、熱電対4の温接点24を確実に固定でき、熱処理炉の温度分布を測定することができる温度測定治具20を確実に製造できる。
実施の形態2.
実施の形態1では基板1に穴加工にて作製した凹部2の内面は研磨された状態であったが、凹部2の表面(側面27)に研削加工により凹凸を施してもよい。図7は、実施の形態2の熱処理炉温度測定治具における凹部の断面図である。図7に示す例では、基板1に凹部2の側面27に研削工具によりねじ山加工を施して、凹凸部であるねじ部12を形成している。なお、ねじ部12の形成方法は、研削工具によりねじ山加工に限らない。
このように構成された実施の形態2の温度測定治具20は、凹部2の側面27にねじ部12が形成されているので、凹部2の側面27にねじ部12が形成されていないものに比べて、凹部2における側面27の表面積が大きくなる。このため、加熱手順により耐熱接着部材8が収縮し、凹部2と耐熱接着部材8との間に隙間が発生しても、充填部材形成手順にてねじ部12に耐熱接着剤が入り、凹部2の側面27との接触面積が大きな耐熱接着部材10が形成できる。実施の形態2の温度測定治具20は、接触面積が大きな耐熱接着部材10が形成できるので、凹部2の側面27にねじ部12が形成されていないものに比べて、熱電対4の温接点24を埋める充填部材25が基板1と強固に接着することができる。
実施の形態2の温度測定治具20は、凹部2の側面27にねじ部12を有するので、実施の形態1よりも熱電対4の温接点24を確実に固定でき、熱処理炉の温度分布を正確に測定することができる。
実施の形態3.
実施の形態1では基板1に穴加工にて作製した凹部2の内面は研磨された状態であったが、凹部2の表面(側面27)に表面粗さを粗くする加工を施してもよい。図8は、実施の形態3の熱処理炉温度測定治具における凹部の断面図である。図8に示す例では、基板1に凹部2の側面27にブラスト加工を施して、表面が粗い粗面部13を形成している。
このように構成された実施の形態3の温度測定治具20は、凹部2の側面27に粗面部13が形成されているので、凹部2の側面27に粗面部13が形成されていないものに比べて、凹部2における側面27の表面積が大きくなる。このため、加熱手順により耐熱接着部材8が収縮し、凹部2と耐熱接着部材8との間に隙間が発生しても、充填部材形成手順にて粗面部13に耐熱接着剤が接触し、凹部2の側面27との接触面積が大きな耐熱接着部材10が形成できる。実施の形態3の温度測定治具20は、接触面積が大きな耐熱接着部材10が形成できるので、凹部2の側面27に粗面部13が形成されていないものに比べて、熱電対4の温接点24を埋める充填部材25が基板1と強固に接着することができる。
実施の形態3の温度測定治具20は、凹部2の側面27に粗面部13を有するので、実施の形態1よりも熱電対4の温接点24を確実に固定でき、熱処理炉の温度分布を正確に測定することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。また、本発明の熱処理炉温度測定治具は、グラファイトサセプターを備えた熱処理炉以外にも使用でき、バッチ処理炉において使用しても構わない。
1…基板、2…凹部、3…貫通孔、4…熱電対、5…コネクタ、6…熱電対素線、7…底面、8…耐熱接着部材、9…隙間、10…耐熱接着部材、12…ねじ部(凹凸部)、13…粗面部、20…温度測定治具、21…表面、22…裏面、24…温接点、25…充填部材、27…側面、28…表面、29…窪み。

Claims (8)

  1. 基板に形成された複数の凹部のそれぞれに、熱電対の温接点が固定された熱処理炉温度測定治具であって、
    前記熱電対は、
    熱電対素線が前記凹部に形成された一対の貫通孔を通過すると共に、前記温接点が前記凹部の底面に配置され、かつ、前記凹部において、少なくとも2層の耐熱接着部材を有する充填部材により固定されたことを特徴とする熱処理炉温度測定治具。
  2. 前記充填部材は、前記凹部の側面に接触した外縁部における露出した表面が前記基板の表面と同一の高さであることを特徴とする請求項1記載の熱処理炉温度測定治具。
  3. 前記充填部材は、露出した表面が前記基板の表面と同一の高さであることを特徴とする請求項1記載の熱処理炉温度測定治具。
  4. 前記凹部における側面の上側に、凹凸部が形成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の熱処理炉温度測定治具。
  5. 前記凹部における側面の上側に、前記側面よりも荒い粗面部が形成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の熱処理炉温度測定治具。
  6. 前記充填部材は、当該熱処理炉温度測定治具の測定対象温度に加熱したことにより収縮した第1の耐熱接着部材と、前記第1の耐熱接着部材を覆うように形成された第2の耐熱接着部材を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の熱処理炉温度測定治具。
  7. 前記第1の耐熱接着部材は、ジルコニアを主成分とする耐熱接着剤が固化したものであり、前記第2の耐熱接着部材は、ジルコニアを主成分とする耐熱接着剤、または炭化珪素ポリマーをベースにした耐熱接着剤が固化したものであることを特徴とする請求項6記載の熱処理炉温度測定治具。
  8. 基板に形成された複数の凹部のそれぞれに、熱電対の温接点が固定された熱処理炉温度測定治具を、製造する熱処理炉温度測定治具の製造方法であって、
    前記基板の前記凹部に形成された一対の貫通孔に熱電対素線を通過させると共に、前記温接点を前記凹部の底面に配置する熱電対配置手順と、
    前記凹部において、前記温接点を覆うように耐熱接着剤を充填して第1の耐熱接着部材を形成する耐熱接着部材形成手順と、
    前記第1の耐熱接着部材が形成された前記熱処理炉温度測定治具の中間製造物を、当該熱処理炉温度測定治具の測定対象温度に加熱する加熱手順と、
    前記加熱手順により収縮した前記第1の耐熱接着部材を覆うように耐熱接着剤を充填して、前記第1の耐熱接着部材と第2の耐熱接着部材を有する充填部材を前記凹部に形成する充填部材形成手順と、を含むことを特徴とする熱処理炉温度測定治具の製造方法。
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