JP2016007881A - ハブユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレーキロータと環状溝との間のスペースに侵入した水を排出することができるハブユニットを提供する。
【解決手段】外輪部材1と、この外輪部材の内方において当該外輪部材と同軸に配設された内輪部材2とを備えており、前記外輪部材又は内輪部材に、ブレーキロータ4を介して車輪を固定する車輪取付用フランジ11が形成されており、この車輪取付用フランジに、車輪を固定するためのハブボルト13が挿通する複数のボルト孔12が周方向に沿って複数形成されており、かつ、前記ブレーキロータが取り付けられる側の前記車輪取付用フランジのフランジ面11aに、前記複数のボルト孔を含む環状溝16が形成されているハブユニットH。前記フランジ面に、前記環状溝と連通しており、かつ、径方向外側に延びる排水溝が形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】外輪部材1と、この外輪部材の内方において当該外輪部材と同軸に配設された内輪部材2とを備えており、前記外輪部材又は内輪部材に、ブレーキロータ4を介して車輪を固定する車輪取付用フランジ11が形成されており、この車輪取付用フランジに、車輪を固定するためのハブボルト13が挿通する複数のボルト孔12が周方向に沿って複数形成されており、かつ、前記ブレーキロータが取り付けられる側の前記車輪取付用フランジのフランジ面11aに、前記複数のボルト孔を含む環状溝16が形成されているハブユニットH。前記フランジ面に、前記環状溝と連通しており、かつ、径方向外側に延びる排水溝が形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明はハブユニットに関する。さらに詳しくは、自動車などの車両の車輪を車体の懸架装置に対して回転自在に支持するハブユニットに関する。
特に車両を低速走行している場合、ディスクブレーキのロータをブレーキパッドで挟持して制動したときに振動が発生し、低周波の不快な騒音が発生することがある。この現象はブレーキジャダーと呼ばれており、現在のところ、その明確なメカニズムは解明されていない。しかし、その一要因として、ブレーキロータのパッド摺接面の振れ精度が挙げられている。
かかるブレーキロータのパッド摺接面の振れ精度に影響を与える要因として、ブレーキロータ単体の振れ精度などとともに、当該ブレーキロータが取り付けられる車輪取付用フランジの面振れ精度が挙げられる。そして、この面振れ精度を高めるために種々の提案がなされている(例えば、特許文献1〜2参照)。
特許文献1〜2記載の構造では、ハブ軸の外周に形成された車輪取付用フランジのフランジ面のうち、ブレーキロータが取り付けられる側のフランジ面に環状溝を形成している。そして、当該ブレーキロータを介して車輪を取り付けるためのハブボルトを挿通させるボルト孔が前記環状溝の底面に穿設されている。
この場合、環状溝内にボルト孔が穿設されているので、ハブボルトをボルト孔に圧入することによる当該ボルト孔周縁の局部的変形や、車輪取付用フランジの側面に発生するうねりを、前記環状溝内にとどめることができる。その結果、前記局部的変形やうねりが環状溝外のフランジ面(ブレーキロータが当接する面)に影響するのが抑制される。
しかし、特許文献1〜2記載の構造のようにブレーキロータのフランジ面に環状溝が形成されていると、当該ブレーキロータ及びハブ軸が被水した場合に、ハブボルトとボルト孔との隙間などからブレーキロータと環状溝との間のスペースに水が浸入することがある。そして、侵入した水が長期にわたり前記スペース内に滞留すると、ブレーキロータ、ハブ軸及びハブボルトが腐食する虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ブレーキロータと環状溝との間のスペースに侵入した水を排出することができるハブユニットを提供することを目的としている。
本発明のハブユニットは、外輪部材と、この外輪部材の内方において当該外輪部材と同軸に配設された内輪部材とを備えており、
前記外輪部材又は内輪部材に、ブレーキロータを介して車輪を固定する車輪取付用フランジが形成されており、
この車輪取付用フランジに、車輪を固定するためのハブボルトが挿通する複数のボルト孔が周方向に沿って複数形成されており、かつ、
前記ブレーキロータが取り付けられる側の前記車輪取付用フランジのフランジ面に、前記複数のボルト孔を含む環状溝が形成されているハブユニットであって、
前記フランジ面に、前記環状溝と連通しており、かつ、径方向外側に延びる排水溝が形成されている。
前記外輪部材又は内輪部材に、ブレーキロータを介して車輪を固定する車輪取付用フランジが形成されており、
この車輪取付用フランジに、車輪を固定するためのハブボルトが挿通する複数のボルト孔が周方向に沿って複数形成されており、かつ、
前記ブレーキロータが取り付けられる側の前記車輪取付用フランジのフランジ面に、前記複数のボルト孔を含む環状溝が形成されているハブユニットであって、
前記フランジ面に、前記環状溝と連通しており、かつ、径方向外側に延びる排水溝が形成されている。
本発明のハブユニットでは、ブレーキロータが取り付けられる側の車輪取付用フランジのフランジ面に、当該フランジ面に形成された環状溝と連通しており、かつ、径方向外側に延びる排水溝が形成されている。したがって、仮に、ブレーキロータ及びハブ軸が被水して当該ブレーキロータと環状溝との間のスペースに水が侵入したとしても、遠心力を利用して当該水を排水溝を介してハブユニットの外部に排出することができる。その結果、ブレーキロータと環状溝との間のスペースに侵入した水によって当該ブレーキロータ、ハブ軸及びハブボルトが腐食するのを防止することができる。
本発明のハブユニットによれば、ブレーキロータと環状溝との間のスペースに侵入した水を排出することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明のハブユニットの実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るハブユニットの部分断面説明図であり、図2は、図1に示されるハブユニットおけるハブ軸をアウトボード側からみた説明図である。図1及び後出する図3において、左側がインボード側であり、右側がアウトボード側である。
図1は、本発明の一実施形態に係るハブユニットの部分断面説明図であり、図2は、図1に示されるハブユニットおけるハブ軸をアウトボード側からみた説明図である。図1及び後出する図3において、左側がインボード側であり、右側がアウトボード側である。
本実施形態に係るハブユニットHは、車両における駆動輪側の車軸用ハブユニットであり、車体側に固定される外輪部材1と、この外輪部材1の内方において当該外輪部材1と同軸に配設された内輪部材2と、外輪部材1と内輪部材2との間の環状空間Sの両端に配設されるシール部材3a、3bとを備えている。外輪部材1の外周には、車両走行時にブレーキロータ4の摺動面に飛び石が衝突するのを防ぐために、軸方向から見て略円盤形状のダストカバー5が配設されている。
外輪部材1は、ナックル6を介して車体側に固定される。また、外輪部材1は、その内周面に複列の外輪軌道面1aを有しており、内輪部材2は、その外周面に前記外輪軌道面1aと対向する内輪軌道面2aを有している。そして、外輪軌道面1aと内輪軌道面2aとの間に転動体であるボール7が配設されている。
内輪部材2は、ハブ軸8と、このハブ軸8のインボード側端部の外径に嵌合された別体の内輪構成部材9とで構成されている。ハブ軸8は、複列のボール7を介して外輪部材1に回転自在に支持されている。
ボール7は、保持器10によって内輪軌道面2aにおいて周方向に所定間隔で保持されている。内輪部材2と外輪部材1との間の環状空間Sの両端部は、シール部材3a、3bにより密封されている。両シール部材3a、3bは、主に外部からの異物(泥水や微小ごみなど)が軸受内部に侵入するのを防ぐために配設されている。
ハブ軸8のアウトボード側端部の外周には、ハブユニットHに車輪を取り付けるための車輪取付用フランジ11が形成されており、この車輪取付用フランジ11の周縁部には、ボルト孔12が所定の間隔で穿設されている。このボルト孔12に圧入されたハブボルト13に車輪側構成部品であるホイール14やブレーキロータ4が取り付けられる。ホイール14及びブレーキロータ4は、ナット15により共締めされている。
車輪取付用フランジ11のフランジ面のうち、ブレーキロータ4が取り付けられる側のフランジ面11aには、図2〜3に示されるように、環状溝16が形成されている。この環状溝16は、前述したように、ブレーキロータ4が取り付けられるフランジ面11aの面振れ精度を高めるために形成されている。具体的に、ハブボルト13をボルト孔12に圧入することによる当該ボルト孔周縁の局部的変形や、前記フランジ面11aに発生するうねりを前記環状溝内にとどめて、当該変形やうねりが環状溝外のフランジ面11aに影響するのを抑制するために形成されている。
環状溝16は前記複数のボルト孔12を含むように形成されている。換言すれば、環状溝16の底面16aに複数(本実施形態では5個)のボルト孔12が形成されている。環状溝16の深さは、本発明において特に限定されるものではないが、通常、0.5mm〜0.9mm程度である。
環状溝16の外径側には、当該環状溝16と連通しており、かつ、径方向外側に延びる複数の、具体的には5つの排水溝17が形成されている。本実施形態では、隣接するボルト孔12の周方向中央に排水溝17が形成されている。排水溝17の深さは環状溝16の深さと同一にされている。
環状溝16と連通し、かつ、径方向外側に延びる排水溝17を形成することで、仮に、ブレーキロータ4及びハブ軸8が被水して当該ブレーキロータ4と環状溝16との間のスペースに水が侵入したとしても、この水を遠心力を利用してハブユニットHの外部に排出することができる。これにより、ブレーキロータ4と環状溝16との間のスペースに侵入した水が当該スペースに滞留することによってブレーキロータ4、ハブ軸8及びハブボルト13が腐食するのを防止することができる。排水溝17の幅wは、本発明において特に限定されるものではないが、通常、1cm〜2cm程度である。排水溝17の幅は大きい方が排水しやすいが、大きすぎると、ブレーキロータ4を支持して当該ブレーキロータ4の位置を固定するための当接面11bを確保することができないので、これらを考慮して選定する必要がある。
本実施形態では、隣接するハブボルト13の周方向中央にねじ孔18が形成されている。このねじ孔18は、ハブユニットHの組立時において、ブレーキロータ4をフランジ面11aに仮止めするために用いられる。また、ブレーキロータ4をメンテナンスする際に、さびなどによりフランジ面11aに固着したブレーキロータ4を当該フランジ面11aから引き離すためのボルトをねじ込むためにも用いられる。
なお、排水溝17の幅wに関連して、この幅wと、排水溝17の深さと、排水溝17の個数との積が、ハブボルト13とボルト孔12内周とのすきまの総面積(本実施形態では、1本のハブボルトとボルト孔内周とのすきまの面積×5)と、前記ねじ孔18の面積との和よりも大きくなるように、排水溝17の幅wを設定することが好ましい。この場合、ブレーキロータ4と環状溝16との間のスペースから水が排出される流出路の面積が、当該スペースに侵入する水の流入路の面積よりも大きくなるので、前記スペースに侵入した水を容易に外部に排出することができる。
また、本実施形態では、前記のような排水溝17を形成することで、水の経路と同様に空気の経路を形成することができる。具体的に、ハブボルト13とボルト孔12内周とのすきま及びねじ孔18から、ブレーキロータ4と環状溝16との間のスペースに流入した空気が、前記排水溝17を経由してブレーキロータ4のハット部4a(図1参照)の内周面に至る経路が形成される。ブレーキロータ4とブレーキパッドが摺接することにより当該ブレーキロータ4が昇温する。しかし、前述した経路を流れる空気流によって前記ハット部4aや車輪取付用フランジ11を冷却することで、ブレーキロータ4からの熱がハブユニットHに伝達され当該ハブユニットHにハブ軸8の変形に伴うシール取付位置の変化などの悪影響を及ぼすのを抑制することができる。
〔その他の変形例〕
本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、5つの排水溝が形成されているが、本発明では少なくとも1つの排水溝が形成されておればよく、排水溝の個数は5つ以外であってもよい。
また、前述した実施形態では、隣接するボルト孔の周方向中央に排水溝が形成されているが、排水溝は他の位置に形成することもできる。
本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、5つの排水溝が形成されているが、本発明では少なくとも1つの排水溝が形成されておればよく、排水溝の個数は5つ以外であってもよい。
また、前述した実施形態では、隣接するボルト孔の周方向中央に排水溝が形成されているが、排水溝は他の位置に形成することもできる。
また、前述した実施形態では、内輪部材を構成するハブ軸の外周に車輪取付用フランジが形成されているが、本発明はこれに限定されものではなく、外輪部材の外周に車輪取付用フランジが形成されるタイプのハブユニットにも本発明を適用することができる。
1:外輪部材、2:内輪部材、4:ブレーキロータ、4a:ハット部、8:ハブ軸、11:車輪取付用フランジ、11a:フランジ面、11b:当接面、12:ボルト孔、13:ハブボルト、16:環状溝、16a:底面、17:排水溝、18:ねじ孔、H:ハブユニット
Claims (1)
- 外輪部材と、この外輪部材の内方において当該外輪部材と同軸に配設された内輪部材とを備えており、
前記外輪部材又は内輪部材に、ブレーキロータを介して車輪を固定する車輪取付用フランジが形成されており、
この車輪取付用フランジに、車輪を固定するためのハブボルトが挿通する複数のボルト孔が周方向に沿って複数形成されており、かつ、
前記ブレーキロータが取り付けられる側の前記車輪取付用フランジのフランジ面に、前記複数のボルト孔を含む環状溝が形成されているハブユニットであって、
前記フランジ面に、前記環状溝と連通しており、かつ、径方向外側に延びる排水溝が形成されている、ハブユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014128121A JP2016007881A (ja) | 2014-06-23 | 2014-06-23 | ハブユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016007881A true JP2016007881A (ja) | 2016-01-18 |
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ID=55225772
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014128121A Pending JP2016007881A (ja) | 2014-06-23 | 2014-06-23 | ハブユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016007881A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017024453A (ja) * | 2015-07-16 | 2017-02-02 | Ntn株式会社 | 車輪用軸受装置 |
WO2017179400A1 (ja) * | 2016-04-12 | 2017-10-19 | 日本精工株式会社 | ハブユニット軸受 |
CN108700118A (zh) * | 2016-04-12 | 2018-10-23 | 日本精工株式会社 | 轮毂单元轴承 |
-
2014
- 2014-06-23 JP JP2014128121A patent/JP2016007881A/ja active Pending
Cited By (5)
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JP2017024453A (ja) * | 2015-07-16 | 2017-02-02 | Ntn株式会社 | 車輪用軸受装置 |
WO2017179400A1 (ja) * | 2016-04-12 | 2017-10-19 | 日本精工株式会社 | ハブユニット軸受 |
CN108700118A (zh) * | 2016-04-12 | 2018-10-23 | 日本精工株式会社 | 轮毂单元轴承 |
CN108700118B (zh) * | 2016-04-12 | 2019-12-03 | 日本精工株式会社 | 轮毂单元轴承 |
US11273670B2 (en) | 2016-04-12 | 2022-03-15 | Nsk Ltd. | Hub unit bearing |
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