JP2017094978A - ハブ輪及び車輪支持用転がり軸受ユニット - Google Patents

ハブ輪及び車輪支持用転がり軸受ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】ハブ輪を製造する際に、塑性加工を施す工程での材料の流れの複雑さを緩和できる構造を実現する。
【解決手段】回転側フランジ7aに対して車輪のホイールを支持固定する為に利用される第一結合部材を取り付ける為の複数の第一取付孔12a、12aと、前記ホイールを外嵌する為の複数の第一パイロット素子24、24とを、円周方向に関して同位相に設ける。これと共に、前記回転側フランジ7aに対して制動用回転部材を支持固定する為に利用される第二結合部材を取り付ける為の複数の第二取付孔13a、13aの周囲部分に設けられた凹部15a、15aと、前記各第一パイロット素子24、24とを、円周方向に関して交互に配置する。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為の車輪支持用転がり軸受ユニット、及び、前記車輪支持用転がり軸受ユニットを構成するハブ輪に関する。
自動車の車輪は懸架装置に対して、車輪支持用転がり軸受ユニットにより回転自在に支持される。図10〜11は、この様な車輪支持用転がり軸受ユニットの従来構造の1例として、特許文献1に記載されたものを示している。図示の車輪支持用転がり軸受ユニットは、外輪1の径方向内側にハブ2を、複数個の転動体3、3を介して回転自在に支持する事により構成されている。前記外輪1は、内周面に複列の外輪軌道4a、4bを、外周面に懸架装置に支持固定する為の静止側フランジ5を、それぞれ有している。又、前記ハブ2は、外周面に、複列の内輪軌道6a、6bと、車輪及び制動用回転部材(ディスクロータ又はドラム)を支持固定する為の回転側フランジ7とを有している。又、前記各転動体3、3は、前記両外輪軌道4a、4bと前記両内輪軌道6a、6bとの間に、両列毎に複数個ずつ、転動自在に設けられている。尚、図示の例では、前記転動体3、3として玉を使用しているが、重量が嵩む自動車の車輪支持用転がり軸受ユニットの場合には、転動体として円すいころを使用する場合もある。
又、前記ハブ2は、ハブ輪8と、1対の内輪9a、9bとを結合固定して成る。前記両内輪軌道6a、6bは、このうちの1対の内輪9a、9bの外周面に1つずつ設けられている。又、前記ハブ輪8は、外周面のうち、軸方向外端部(軸方向に関して「外」とは、自動車への組み付け状態で車体の幅方向外側となる、図1、3、6、7、9、10の左側を言う。反対に、車体の幅方向中央側となる、図1、3、6、7、9、10の右側を、軸方向に関して「内」と言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)に前記回転側フランジ7を、軸方向中間部に円筒状の嵌合面部10を、それぞれ有する。前記両内輪9a、9bは、前記嵌合面部10に外嵌された状態で、前記ハブ輪8の軸方向内端部に形成されたかしめ部11により、軸方向内側の内輪9bの軸方向内端面を抑え付けられる事で、前記ハブ輪8に結合固定されている。
又、前記回転側フランジ7の径方向外端部には、第一取付孔12、12と第二取付孔13、13とが、円周方向に関して交互に、複数ずつ設けられている。又、前記回転側フランジ7の軸方向外側面の径方向内端寄り部分には、円筒状の第一パイロット部14が、軸方向外側に突出する状態で設けられている。又、前記回転側フランジ7のうち、前記各第二取付孔13、13の周囲部分は、軸方向内側にオフセットしている。即ち、前記回転側フランジ7の軸方向外側面のうち、前記各第二取付孔13、13の周囲部分に凹部15、15が、前記回転側フランジ7の軸方向内側面のうち、前記各第二取付孔13、13の周囲部分に凸部16、16が、それぞれ設けられている。又、前記回転側フランジ7の軸方向内側面のうち、前記各第二取付孔13、13よりも径方向内側に位置する部分には、それぞれが前記各凸部16、16の軸方向内側面の径方向内半部から軸方向内側に突出する状態で設けられた複数の第二パイロット素子17、17により構成された、第二パイロット部18が設けられている。
前記車輪を構成するホイール19を前記回転側フランジ7に支持固定する場合には、前記ホイール19を、前記第一パイロット部14に外嵌すると共に、前記回転側フランジ7の軸方向外側面のうち前記各凹部15、15から外れた部分に当接させる。そして、この状態で、互いに整合する部分に設けられた、前記各第一取付孔12、12と前記ホイール19に形成されたホイール側取付孔20と(更に必要に応じてナットと)に、それぞれ図示しない第一結合部材(ボルト、スタッド等)を取り付ける(挿通、圧入、螺合等した後、必要に応じて締め付ける)。又、前記制動用回転部材21を前記回転側フランジ7に支持固定する場合には、前記制動用回転部材21を、前記外輪1の静止側フランジ5の径方向外側を軸方向内側から軸方向外側に通過させて、前記第二パイロット部18に外嵌すると共に、前記各凸部16、16の軸方向内側面のうち前記第二パイロット部18よりも径方向外側に位置する部分に当接させる。そして、この状態で、互いに整合する部分に設けられた、前記各第二取付孔13、13と前記制動用回転部材21に形成された制動側取付孔22と(更に必要に応じてナットと)に、それぞれ図示しない第二結合部材(ボルト、スタッド等)を取り付ける(挿通、圧入、螺合等した後、必要に応じて締め付ける)。
上述の様な従来の車輪支持用転がり軸受ユニットの場合には、前記回転側フランジ7の軸方向内側面のうち、軸方向内側に張り出した前記各凸部16、16の軸方向内側面にのみ、前記制動用回転部材21を当接させている。この為、制動時に前記制動用回転部材21で発生した熱が、前記回転側フランジ7を介して、前記各転動体3、3を含んで構成される軸受部に伝わる事を抑制できる。又、前記回転側フランジ7のうち、前記各凸部16、16に対応する部分を、周辺部分に比べて軸方向の肉厚が大きくなった単なる肉厚部とする事なく、背面側に前記各凹部15、15が設けられたオフセット部としている。この為、前記回転側フランジ7の慣性抵抗を低く抑えられ、自動車の動力性能の向上に寄与できる。
しかしながら、上述した従来構造の場合には、前記各凹部15、15及び前記各凸部16、16を設ける事によって、前記回転側フランジ7の軸方向両側面が、凹凸の多い形状になっている。この為、前記ハブ輪8を、中炭素鋼等の鉄系合金製の素材に、熱間鍛造加工等の塑性加工を多段階で施し、完成後の形状に近い最終中間素材とした後、前記最終中間素材に仕上げの切削加工及び研削加工等を施して製造する際に、前記塑性加工を施す工程での材料の流れが複雑になり易く、前記ハブ輪8の内部に形成される鍛流線が乱れ易い。
一方、上述した従来構造の様な、第2.5世代と呼ばれる車輪支持用転がり軸受ユニット、即ち、前記ハブ輪8の外周面に前記両内輪軌道6a、6bを直接形成する事なく、前記ハブ輪8の外周面の軸方向中間部(前記嵌合面部10)に外嵌した1対の内輪9a、9bの外周面に前記両内輪軌道6a、6bを形成した車輪支持用転がり軸受ユニットの場合には、前記嵌合面部10と前記回転側フランジ7の軸方向内側面との連続部に設けられた隅R部23に作用する曲げ応力が、大きくなり易い。
この為、前記隅R部23の内部の鍛流線の乱れを抑えて、前記隅R部23の耐久性の向上を図る面から、前記ハブ輪8を製造する際に、塑性加工を施す工程での材料の流れの複雑さを緩和できる構造を実現する事が望まれる。
特開平9−118105号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、車輪支持用転がり軸受ユニットを構成するハブ輪に関して、製造する際に、塑性加工を施す工程での材料の流れの複雑さを緩和できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のうち、請求項1に記載したハブ輪は、車輪支持用転がり軸受ユニットを構成するものであって、外周面のうち、軸方向中間部に内輪を外嵌支持する為の嵌合面部を、軸方向外端部に車輪を構成するホイール及び制動用回転部材を支持固定する為の回転側フランジを、それぞれ備えている。
又、前記回転側フランジの円周方向複数箇所に、前記回転側フランジの軸方向外側面に重ね合わせた前記ホイールを、前記回転側フランジに対して支持固定する為に利用される第一結合部材を取り付ける為の第一取付孔が、それぞれ当該各箇所を軸方向に貫通する状態で設けられている。
又、前記回転側フランジのうち、前記各第一取付孔から外れた円周方向複数箇所に、前記回転側フランジの軸方向内側面に重ね合わせた前記制動用回転部材を、前記回転側フランジに対して支持固定する為に利用される第二結合部材を取り付ける為の第二取付孔が、それぞれ当該各箇所を軸方向に貫通する状態で設けられている。
又、前記回転側フランジの軸方向外側面のうち、前記各第二取付孔の周囲部分に凹部が、前記回転側フランジの軸方向内側面のうち、前記各第二取付孔の周囲部分に凸部が、それぞれ設けられている。
又、前記回転側フランジの軸方向外側面のうち、前記各第一取付孔よりも径方向内側に位置する部分の円周方向複数箇所からそれぞれ軸方向外側に突出する状態で、複数の第一パイロット素子が設けられていると共に、前記各第一パイロット素子により、前記ホイールを外嵌する為の第一パイロット部が構成されている。
又、前記各第一取付孔と前記各第一パイロット素子とが円周方向に関して同位相に設けられていると共に、前記各凹部と前記各第一パイロット素子とが円周方向に関して交互に設けられている。
又、本発明のうち、請求項2に記載した車輪支持用転がり軸受ユニットは、外輪と、1対の内輪と、複数個の転動体と、ハブ輪とを備える。
このうちの外輪は、内周面に複列の外輪軌道を有する。
又、前記両内輪は、それぞれの外周面に単列の内輪軌道を有する。
又、前記各転動体は、前記両外輪軌道と前記両内輪軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられている。
又、前記ハブ輪は、外周面のうち、軸方向中間部に前記両内輪を外嵌支持する為の嵌合面部を、軸方向外端部に車輪を構成するホイール及び制動用回転部材を支持固定する為の回転側フランジを、それぞれ有する。
特に、本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットの場合には、前記ハブ輪が、請求項1に記載したハブ輪である。
本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットを実施する場合には、例えば請求項3に記載した発明の様に、制動用回転部材を更に備える事ができる。
又、前記回転側フランジの軸方向内側面のうち、前記各第二取付孔よりも径方向内側に位置する部分に、前記各凸部の軸方向内側面よりも軸方向内側に突出する状態で、前記制動用回転部材を外嵌する為の第二パイロット部を設ける事ができる。
又、前記制動用回転部材は、前記第二パイロット部に外嵌すると共に、前記各凸部の軸方向内側面に当接させた状態で、前記各第二取付孔に取り付けられた第二結合部材により、前記回転側フランジに支持固定する事ができる。
更に、前記制動用回転部材の内周面の円周方向複数箇所に、径方向外側に凹入する外径側凹入部を設け、前記第二パイロット部の外周面と、前記制動用回転部材の内周面のうち前記各外径側凹入部に対応する部分との間に存在する連通隙間を介して、前記制動用回転部材の軸方向両側に存在する空間を連通させる事ができる。
本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットを実施する場合には、追加的に、前記外輪の軸方向外端部にシールリングを支持固定すると共に、前記シールリングを構成するシールリップの先端縁を、前記回転側フランジの軸方向内側面のうち、前記第二パイロット部の外周面よりも径方向内側に位置する部分に対し、摺接又は近接対向させる事ができる。
又、本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットを実施する場合には、追加的に、前記第二パイロット部の外周面のうち、前記各外径側凹入部と径方向に対向する円周方向複数箇所に、径方向内側に凹入する内径側凹入部を設ける事ができる。即ち、前記制動用回転部材の内周面のうち前記各外径側凹入部に対応する部分と、前記第二パイロット部の外周面のうち前記各内径側凹入部に対応する部分との間に存在する連通隙間を介して、前記制動用回転部材の軸方向両側に存在する空間を連通させる事ができる。
又、本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットを実施する場合には、追加的に、前記制動用回転部材の内周面の軸方向内側部分を、前記第二パイロット部の外周面よりも軸方向内側に突出させて、前記シールリップの先端部に対し、径方向に重畳させる事ができる。
上述した様な本発明のハブ輪及び車輪支持用転がり軸受ユニットの場合には、ハブ輪を製造する際に、熱間鍛造等の塑性加工を施す工程での材料の流れの複雑さを緩和できる。
即ち、本発明の場合、ハブ輪は、各第一取付孔と各第一パイロット素子とが円周方向に関して同位相に設けられていると共に、各凹部と各第一パイロット素子とが円周方向に関して交互に設けられている。この為、前記ハブ輪を製造する際に、熱間鍛造等の塑性加工を施す工程で、前記各凹部が成形される部分に位置していた材料のうち、前記各凹部の成形に伴って流動する材料の一部を、前記各凹部の円周方向両側に設けられる1対の第一パイロット素子を成形するのに供する事ができる。従って、前記ハブ輪を製造する際に、熱間鍛造等の塑性加工を施す工程での材料の流れの複雑さを緩和できる。この結果、前記ハブ輪のうち、嵌合面部と回転側フランジの軸方向内側面との連続部の内部の鍛流線の乱れを抑えて、大きな曲げ応力が加わり易い部位である、当該連続部の耐久性の向上を図れる。
本発明の実施の形態の第1例に関する、車輪支持用転がり軸受ユニットの半部断面図。 同じく、ハブ輪及び制動用回転部材のみを取り出して示す、図1のa−a断面図。 同じく、図1のb部拡大図。 同じく、ハブ輪の軸方向外側から見た斜視図。 同じく、ハブ輪の軸方向内側から見た斜視図。 同じく、ハブ輪のみを取り出して示す、図2のc−c断面図(A)、及び、同図のd−d断面図(B)。 本発明の実施の形態の第2例に関する、車輪支持用転がり軸受ユニットの半部断面図。 同じく、図2と同様の図。 本発明の実施の形態の第3例に関する、車輪支持用転がり軸受ユニットの半部断面図。 車輪支持用転がり軸受ユニットの従来構造の1例を示す断面図。 従来構造のハブ輪の軸方向外側から見た斜視図。
[実施の形態の第1例]
本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1〜6を参照しつつ説明する。
本例の車輪支持用転がり軸受ユニットは、従動輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為に使用されるもので、外輪1aと、1対の内輪9c、9dと、複数個の転動体3a、3aと、ハブ輪8aとを備える。
このうちの外輪1aは、内周面の軸方向中間部に複列の外輪軌道4c、4dを、外周面の軸方向中間部に静止側フランジ5aを、それぞれ有する。前記両外輪軌道4c、4dは、軸方向に関して互いに離れる方向に向かう程直径(内径)が大きくなる方向に傾斜した円すい凹面状である。又、前記静止側フランジ5aは、懸架装置のナックルに結合固定する為のものである。前記静止側フランジ5aの径方向高さは、円周方向に関して不均一になっている。
前記1対の内輪9c、9dはそれぞれ、外周面に設けられた単列の内輪軌道6c、6dを有し、前記外輪1aの径方向内側に、前記外輪1aと同軸に配置されている。前記両内輪9c、9dのうち、軸方向外側の内輪9cの内輪軌道6cと、軸方向内側の内輪9dの内輪軌道6dとは、軸方向に関して互いに離れる方向に向かう程直径(外径)が大きくなる方向に傾斜した円すい凸面状である。
前記転動体3a、3aはそれぞれ、前記両外輪軌道4c、4dと前記両内輪軌道6c、6dとの間に、両列毎に複数個ずつ、保持器により保持された状態で転動自在に設けられている。本例の場合、前記各転動体3a、3aを、円すいころとしている。
前記ハブ輪8aは、前記両内輪9c、9dと組み合わされる事で、ハブ2aを構成する。尚、図6の(A)は、図2に於ける前記ハブ輪8aのc−c断面図であり、図6の(B)は、同じくd−d断面図である。これら図6の(A)(B)のうち、(A)中の二点鎖線は、(B)の断面図に現れる切断線(輪郭線)を表しており、(B)中の二点鎖線は、(A)の断面図に現れる切断線(輪郭線)を表している。前記ハブ輪8aは、外周面のうち、軸方向中間部に円筒状の嵌合面部10aを、前記嵌合面部10aの軸方向外側に隣接する部分である軸方向外端部に回転側フランジ7aを、それぞれ有する。前記両内輪9c、9dは、前記嵌合面部10aに締り嵌めで外嵌された状態で、前記ハブ輪8aの軸方向内端部に形成されたかしめ部11aにより軸方向内側の内輪9dの軸方向内端面を抑え付けられる事によって、前記ハブ輪8aに結合固定されている。
又、前記回転側フランジ7aは、前記ハブ輪8aの軸方向外端部(前記嵌合面部10aよりも軸方向外側に位置する部分)のうち、図1の一点鎖線Xよりも径方向外側に位置する部分であって、車輪を構成するホイール19a及び制動用回転部材21aを支持固定するものである。又、本例の場合、前記ハブ輪8aの軸方向外端面の径方向中央部には、凹孔45が設けられている。前記回転側フランジ7aの軸方向外側面のうち、径方向内半部は、前記凹孔45の内面により構成されている。一方、前記回転側フランジ7aの軸方向外側面のうち、径方向外半部には、前記ハブ輪8aの中心軸に対して直交する平面が設けられており、当該平面を、前記ホイール19aを当接させる為のホイール用当接面46としている。又、前記回転側フランジ7aの径方向外端部のうち、円周方向等間隔となる複数箇所(図示の例では6箇所)には、第一取付孔12a、12aが、それぞれ当該各箇所を軸方向に貫通する状態で形成されている。又、前記回転側フランジ7aの径方向中間部のうち、円周方向に関する配置の位相が前記各第一取付孔12a、12aに対して半ピッチずれた、円周方向等間隔となる複数箇所(図示の例では6箇所)には、第二取付孔13a、13aが、それぞれ当該各箇所を軸方向に貫通する状態で形成されている。又、前記回転側フランジ7aの軸方向外側面のうち、前記各第二取付孔13a、13aの周囲部分には、前記ホイール用当接面46よりも軸方向内側に凹んだ凹部15a、15aが、前記回転側フランジ7aの軸方向内側面のうち、前記各第二取付孔13a、13aの周囲部分には、軸方向内側に突出した凸部16a、16aが、それぞれ形成されている。前記各凹部15a、15aの径方向内端部は、前記凹孔45の内周面に開口している。又、前記各凸部16a、16aの軸方向内側面は、前記ハブ輪8aの中心軸に対して直交する平面になっており、当該各平面を、それぞれ前記制動用回転部材21aを当接させる為の制動用当接面47としている。
又、前記回転側フランジ7aの軸方向外側面の径方向中間部(前記各第一取付孔12a、12aよりも径方向内側に位置する部分)のうち、円周方向等間隔となる複数箇所(図示の例では6箇所)で、それぞれが円周方向に隣り合う凹部15a、15aの径方向内端部同士の間に挟まれた部分には、これら各部分から軸方向外側に突出する状態で、複数の第一パイロット素子24、24が設けられている。換言すれば、前記各第一パイロット素子24、24は、前記回転側フランジ7aの軸方向外側面の径方向中間部に、円周方向に関して前記各第一取付孔12a、12aと同位相に、且つ、円周方向に関して前記各凹部15a、15aと交互に設けられている。前記各第一パイロット素子24、24はそれぞれ、前記ハブ輪8aの中心軸を中心とする部分円筒状であり、これら各第一パイロット素子24、24により、分割円筒状(円周方向複数箇所に不連続部を有する円筒状)の第一パイロット部14aが構成されている。又、前記回転側フランジ7aの軸方向内側面のうち、円周方向に隣り合う凸部16a、16aの径方向内端部同士の間部分には、これら両凸部16a、16aの径方向内端部同士を連結する連結部25、25が、それぞれ設けられている。前記各凸部16a、16aの軸方向内側面(前記各制動用当接面47、47)と前記各連結部25、25の軸方向内側面とは、互いに面一になっている。
又、前記回転側フランジ7aの軸方向内側面のうち、前記各凸部16a、16a(前記各第二取付孔13a、13a)及び前記各連結部25、25よりも径方向内側に位置する部分に、前記各凸部16a、16a及び前記各連結部25、25の軸方向内側面(前記各制動用当接面47、47)よりも軸方向内側に突出する状態で、第二パイロット部18aが設けられている。本例の場合、前記第二パイロット部18aの外周面42は、前記ハブ輪8aの中心軸を中心とする単なる円筒面である。又、前記外周面42の直径(外径)は、前記外輪1aの外周面のうち、前記静止側フランジ5aから軸方向に外れた部分の外径よりも大きく、且つ、前記静止側フランジ5aの外接円の直径よりも小さくなっている。又、前記回転側フランジ7aの軸方向内側面のうち、前記第二パイロット部18aの外周面よりも径方向内側に位置する部分である、前記第二パイロット部18aの軸方向内側面は、径方向内側部分が径方向外側部分よりも軸方向内側に張り出した段付円輪状に形成されている。即ち、前記第二パイロット部18aの軸方向内側面は、径方向内側に位置する小径円輪面部26の外周縁と、径方向外側に位置する大径円輪面部27の内周縁とを、径方向外側を向いた部分円すい状の段部28により連続させて成る。そして、このうちの小径円輪面部26に、軸方向外側の内輪9cの軸方向外端を当接させている。又、前記大径円輪面部27に、前記外輪1aの軸方向外端面を、軸方向隙間を介して対向させている。
又、本例の場合には、前記回転側フランジ7aのうち、前記各第一取付孔12a、12aの周囲部分の軸方向の肉厚と、前記各第二取付孔13a、13aの周囲部分{前記各凹部15a、15aの底面と前記各凸部16a、16aの軸方向内側面(前記各制動用当接面47、47)との間に挟まれた部分}の軸方向の肉厚とを、互いに実質的に等しくしている。又、前記各第一パイロット素子24、24の体積と、前記各凹部15a、15aの内部空間のうちで、円周方向に隣り合う第一パイロット素子24、24同士の間に位置する部分(前記各第一パイロット素子24、24と同じ径方向位置に存在する部分)の体積(容積)とを、互いに実質的に等しくしている。
又、本例の場合、上述の様なハブ輪8aは、中炭素鋼等の鉄系合金製の素材に、熱間鍛造加工等の塑性加工を多段階で施し、完成後の形状に近い最終中間素材とした後、前記最終中間素材に仕上げの切削加工及び研削加工等を施す事により造られている。特に、前記塑性加工を施す工程では、前記第一、第二各取付孔12a、13aと前記各凹部15a、15aと前記各凸部16a、16aと前記各第一パイロット素子24、24とが成形される前の状態の回転側フランジを備えた中間素材を造った後、当該中間素材に対し、前後方押出し加工の如き塑性加工を施す事により、前記各凹部15a、15aと前記各凸部16a、16aと前記各第一パイロット素子24、24とを同時に成形する様にしている。そして、その後、前記第一、第二各取付孔12a、13aを、それぞれ切削、打ち抜き等により成形する様にしている。
又、本例の場合、前記外輪1aの内周面と前記両内輪9c、9dの外周面との間に存在する内部空間29の軸方向外端開口を、組み合わせシールリング30により塞いでいる。更に、前記外輪1aの軸方向外端部に支持固定したシールリング31により、前記外輪1aの軸方向外端面と前記回転側フランジ7aの軸方向内側面との間に存在する隙間の径方向外端開口を塞いでいる。前記シールリング31は、芯金32と、シール材33とから成る。このうちの芯金32は、断面L字形で全体を円環状に造られたもので、前記外輪1aの軸方向外端部に締り嵌めで外嵌固定された芯金円筒部34と、前記芯金円筒部34の軸方向外端部から径方向内側に折れ曲がる状態で設けられ、軸方向内側面を前記外輪1aの軸方向外端面に接触させた芯金円輪部35とを備える。又、前記シール材33は、前記芯金円筒部34の外周面の軸方向内端部から、前記芯金円輪部35の軸方向外側面の径方向内端部までの連続した部分を覆うシール基部36と、前記シール基部36の軸方向外端部の径方向外端部に対して基端部を結合されたシールリップ37とを備える。前記シールリップ37は、軸方向外側に向かう程径方向外側に向かう方向に傾斜したもので、先端部を、前記回転側フランジ7aの軸方向内側面を構成する大径円輪面部27のうち、前記外輪1aの軸方向外端部外周面よりも径方向外側に位置する部分(図2に鎖線αで示す部分)に、全周に亙り摺接又は近接対向させている。これにより、前記外輪1aの軸方向外端面と前記回転側フランジ7aの軸方向内側面との間に存在する隙間の径方向外端開口を塞いでいる。又、前記外輪1aの軸方向内端開口は、前記外輪1aの軸方向内端部に内嵌固定された有底円筒状のカバー38により塞がれている。
本例の場合、前記回転側フランジ7aに対して、前記車輪を構成するホイール19aを支持固定する場合には、先ず、図1に示す様に、前記各第一取付孔12aに、第一結合部材であるスタッド39の杆部の基端部を軸方向内側から圧入により固定する。そして、この状態で、前記ホイール19aを、前記第一パイロット部14aに外嵌すると共に、前記ホイール用当接面46に当接させ、更に、前記ホイール19aに設けられたホイール側取付孔20aに前記スタッド39の杆部を挿通する。そして、この状態で、前記スタッド39の杆部に設けられた雄ねじ部に図示しないナットを螺合し、更に締め付ける。
又、本例の場合、前記回転側フランジ7aに支持固定される、前記制動用回転部材21aの内周面は、前記外輪1aの静止側フランジ5aの径方向外側を軸方向に通過可能な形状及び大きさを有する。換言すれば、前記制動用回転部材21aの内周面の軸方向から見た輪郭線は、前記静止側フランジ5aの外周面の軸方向から見た輪郭線を、その内側に収める事ができる形状及び大きさを有している。本例の場合には、この様な制動用回転部材21aの内周面の軸方向から見た形状は、図2に示す様な、円周方向に関する波形形状とになっている。即ち、前記制動用回転部材21aの内周面は、円周方向等間隔となる複数箇所(図示の例では6箇所)に、径方向外側に凹入する外径側凹入部40、40を有する。又、前記制動用回転部材21aの内周面のうち、それぞれが円周方向に隣り合う外径側凹入部40、40同士の間部分に存在する最小径部41、41は、前記回転側フランジ7aを構成する第二パイロット部18aの外周面42に、がたつきなく外嵌可能である。又、前記制動用回転部材21aのうち、それぞれが円周方向に隣り合う外径側凹入部40、40同士の間部分に位置する、円周方向等間隔となる複数箇所(図示の例では6箇所)には、前記回転側フランジ7aに設けられた第二取付孔13a、13aに対して軸方向に整合可能な制動側取付孔22a、22aが、当該各箇所を軸方向に貫通する状態で設けられている。
本例の場合、前記回転側フランジ7aに対して、前記制動用回転部材21aを支持固定する場合には、前記制動用回転部材21aを、前記外輪1aの静止側フランジ5aの径方向外側を軸方向内側から軸方向外側に通過させる。そして、前記制動用回転部材21aの内周面の最小径部41、41を、前記第二パイロット部18aの外周面42に外嵌すると共に、前記制動用回転部材21aのうち、円周方向に隣り合う外径側凹入部40、40同士の間部分の軸方向外側面を、それぞれ前記各制動用当接面47、47に当接させる。そして、この状態で、互いに整合する部分に設けられた、前記各第二取付孔13a、13aと前記各制動側取付孔22a、22aと(更に必要に応じてナットと)に、それぞれ図示しない第二結合部材(ボルト、スタッド等)を取り付ける(挿通、圧入、螺合等した後、必要に応じて締め付ける)。
上述の様な本例の車輪支持用転がり軸受ユニットの場合には、前記回転側フランジ7aの軸方向内側面のうち、軸方向内側に張り出した前記各凸部16a、16aの軸方向内側面(前記各制動用当接面47、47)にのみ、前記制動用回転部材21aの軸方向外側面を当接させている。この為、制動時に前記制動用回転部材21aで発生した熱が、前記回転側フランジ7aを介して、前記各転動体3a、3aを含んで構成される軸受部に伝わる事を抑制できる。又、前記回転側フランジ7aのうち、前記各凸部16a、16aに対応する部分を、周辺部分に比べて軸方向の肉厚が大きくなった単なる肉厚部とする事なく、背面側に前記各凹部15a、15aが設けられたオフセット部としている。この為、重量増大を抑えて、前記回転側フランジ7aの慣性抵抗を低く抑えられ、自動車の動力性能の向上に寄与できる。
特に、本例の車輪支持用転がり軸受ユニットの場合には、前記各凹部15a、15a及び前記各凸部16a、16aを設ける事によって、前記回転側フランジ7aの軸方向両側面が凹凸の多い形状になってはいるが、前記ハブ輪8aを製造する際に、熱間鍛造等の塑性加工を施す工程での材料の流れの複雑さを緩和できる。
即ち、本例の場合、前記ハブ輪8aは、前記各第一取付孔12a、12aと前記各第一パイロット素子24、24とが円周方向に関して同位相に設けられていると共に、前記各凹部15a、15aと前記各第一パイロット素子24、24とが円周方向に関して交互に設けられている。この為、前記ハブ輪8aを製造する際に、熱間鍛造等の塑性加工を施す工程で、前記各凹部15a、15aが成形される部分に位置していた材料のうち、前記各凹部15a、15aの成形に伴って流動する材料の一部を、前記各凹部15a、15aの円周方向両側に設けられる1対の第一パイロット素子24、24を成形するのに供する事ができる。従って、前記ハブ輪8aを製造する際に、熱間鍛造等の塑性加工を施す工程での材料の流れの複雑さを緩和できる。更に、本例の場合には、前記回転側フランジ7aのうち、前記各第一取付孔12a、12aの周囲部分の軸方向の肉厚と、前記各第二取付孔13a、13aの周囲部分の軸方向の肉厚とを、互いに実質的に等しくすると共に、前記各第一パイロット素子24、24の体積と、前記各凹部15a、15aの内部空間のうちで、円周方向に隣り合う第一パイロット素子24、24同士の間に位置する部分(前記各第一パイロット素子24、24と同じ径方向位置に存在する部分)の体積(容積)とを、互いに実質的に等しくしている。この為、前記塑性加工を施す工程で材料の流れが乱れる事を十分に抑制できる。この結果、本例の場合には、前記ハブ輪8aのうち、前記嵌合面部10aと前記回転側フランジ7aの軸方向内側面との連続部に存在する隅R部23aの内部の鍛流線の乱れを抑えて、最大の曲げ応力が作用する部位である、前記隅R部23aの耐久性の向上を図れる。
又、本例の場合には、前記第二パイロット部18aの外周面42と、前記制動用回転部材21aの内周面のうち前記各外径側凹入部40、40に対応する部分との間に、それぞれ前記制動用回転部材21aの軸方向両側に存在する空間同士を連通する連通隙間43、43が形成されている。この為、これら各連通隙間43、43を通じて、これら両空間同士の間で空気を流通させる事ができる。従って、この様な空気の流通によって、前記制動用回転部材21aの空冷効果を高める事ができる。更に、本例の場合には、前記制動用回転部材21aの軸方向外側に隣接する部分で、前記各凸部16a、16aの径方向外端部乃至中間部が、円周方向に離隔して配置されている。この為、前記ハブ輪8aの回転時に、前記各凸部16a、16aにより、前記制動用回転部材21aの軸方向外側の空間(前記制動用回転部材21aと前記回転側フランジ7aとの間に挟まれた空間)に存在する空気を径方向外側に移送するポンプ効果を発揮できる。従って、この様なポンプ効果により、前記各連通隙間43、43を通じて、前記制動用回転部材21aの軸方向内側の空間から、同じく軸方向外側の空間への空気の流通が促進され、前記制動用回転部材21aの空冷効果を更に高める事ができる。従って、本例の場合には、制動時に前記制動用回転部材21aで発生した熱が、前記回転側フランジ7aを介して、前記軸受部に伝わる事をより一層抑制できる。
[実施の形態の第2例]
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図7〜8を参照しつつ説明する。
本例の場合には、回転側フランジ7bを構成する第二パイロット部18bの外周面42aのうち、制動用回転部材21aの内周面に設けられた各外径側凹入部40と径方向に対向する円周方向複数箇所に、径方向内側に凹入する内径側凹入部44、44を設けている。これにより、前記第二パイロット部18bの外周面42a(のうち前記各内径側凹入部44、44に対応する部分)と、前記制動用回転部材21aの内周面のうち前記各外径側凹入部40、40に対応する部分との間に形成される連通隙間43a、43aの開口幅を広くする事で、これら各連通隙間43a、43aを流通する空気の流通性を向上させている。又、本例の場合には、前記各内径側凹入部44、44を設ける事により、前記各連通隙間43a、43aの径方向内端縁を、外輪1aの軸方向外端部に支持固定されたシールリング31を構成するシールリップ37の外周面に近づけている。これにより、前記シールリップ37の外周面に沿って軸方向内側から軸方向外側に流れてきた(整流された)空気が、前記各連通隙間43a、43a内に円滑に進入し易くなる様にしている。更に、本例の場合には、前記回転側フランジ7bのうち、前記各連通隙間43a、43aの軸方向内側に隣接する部分である連結部25a、25aの径方向高さを低くして(図7参照)、これら各連結部25a、25aの外周面を、前記各内径側凹入部44、44の底面と滑らかに連続させている。これにより、前記各内径側凹入部44、44の底面に沿って軸方向内側から軸方向外側に流れてきた(整流された)空気が、前記各連結部25a、25aの外周面に円滑に乗り上がる様にしている。そして、以上の効果により、前記制動用回転部材21aの冷却性能を向上させている。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
本発明の実施の形態の第3例に就いて、図9を参照しつつ説明する。
本例の場合には、制動用回転部材21bの内周面の軸方向幅寸法W21bを、回転側フランジ7aを構成する第二パイロット部18aの外周面42の軸方向幅寸法W42よりも大きくしている(W21b>W42)。これにより、前記制動用回転部材21bの内周面の軸方向内端部を、前記第二パイロット部18aの外周面よりも軸方向内側に突出させて、外輪1aの軸方向外端部に支持固定されたシールリング31を構成するシールリップ37の先端部に対し、径方向に重畳させている。そして、この様な構成を採用する事により、前記回転側フランジ7aの軸方向内側面(大径円輪面部27)と前記シールリップ37の先端部との摺接部又は近接対向部に、雨水等が直接降り掛かる事を抑制できる様にしている。これと共に、前記外輪1aの外周面及び前記シールリング31の外周面を伝って、前記回転側フランジ7aの軸方向内側面(大径円輪面部27)に達した水分(雨水、泥水)が、遠心力により径方向外側に移動した場合に、当該水分を前記制動用回転部材21bの内周面により、効率的に各連通隙間43に導き、これら各連通隙間43を通過する気流に乗せて、前記制動用回転部材21bの軸方向外側に存在する空間に排出する事ができる様にしている。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
尚、本発明は、上述した各実施の形態の構造を、適宜組み合わせて実施する事ができる。
本発明は、前述の図11に示した構造の様に、回転側フランジの軸方向外側面に設けられた各凹部と第一パイロット部とが径方向に離隔した構造に対しても、適用する事ができる。
1、1a 外輪
2、2a ハブ
3、3a 転動体
4a、4b、4c、4d 外輪軌道
5、5a 静止側フランジ
6a、6b、6c、6d 内輪軌道
7、7a、7b 回転側フランジ
8、8a ハブ輪
9a、9b、9c、9d 内輪
10、10a 嵌合面部
11、11a かしめ部
12、12a 第一取付孔
13、13a 第二取付孔
14、14a 第一パイロット部
15、15a 凹部
16、16a 凸部
17 第二パイロット素子
18、18a、18b 第二パイロット部
19、19a ホイール
20、20a ホイール側取付孔
21、21a、21b 制動用回転部材
22、22a 制動側取付孔
23、23a 隅R部
24 第一パイロット素子
25、25a 連結部
26 小径円輪面部
27 大径円輪面部
28 段部
29 内部空間
30 組み合わせシールリング
31 シールリング
32 芯金
33 シール材
34 芯金円筒部
35 芯金円輪部
36 シール基部
37 シールリップ
38 カバー
39 スタッド
40 外径側凹入部
41 最小径部
42、42a 外周面
43、43a 連通隙間
44 内径側凹入部
45 凹孔
46 ホイール用当接面
47 制動用当接面

Claims (3)

  1. 車輪支持用転がり軸受ユニットを構成するハブ輪であって、
    外周面のうち、軸方向中間部に内輪を外嵌支持する為の嵌合面部を、軸方向外端部に車輪を構成するホイール及び制動用回転部材を支持固定する為の回転側フランジを、それぞれ備えており、
    前記回転側フランジの円周方向複数箇所に、前記回転側フランジの軸方向外側面に重ね合わせた前記ホイールを前記回転側フランジに対して支持固定する為の第一取付孔が、それぞれ当該各箇所を軸方向に貫通する状態で設けられており、
    前記回転側フランジのうち、前記各第一取付孔から外れた円周方向複数箇所に、前記回転側フランジの軸方向内側面に重ね合わせた前記制動用回転部材を前記回転側フランジに対して支持固定する為の第二取付孔が、それぞれ当該各箇所を軸方向に貫通する状態で設けられており、
    前記回転側フランジの軸方向外側面のうち、前記各第二取付孔の周囲部分に凹部が、前記回転側フランジの軸方向内側面のうち、前記各第二取付孔の周囲部分に凸部が、それぞれ設けられており、
    前記回転側フランジの軸方向外側面のうち、前記各第一取付孔よりも径方向内側に位置する部分の円周方向複数箇所からそれぞれ軸方向外側に突出する状態で、複数の第一パイロット素子が設けられていると共に、前記各第一パイロット素子により、前記ホイールを外嵌する為の第一パイロット部が構成されており、
    前記各第一取付孔と前記各第一パイロット素子とが円周方向に関して同位相に設けられていると共に、前記各凹部と前記各第一パイロット素子とが円周方向に関して交互に設けられている
    ハブ輪。
  2. 内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、
    それぞれの外周面に単列の内輪軌道を有する1対の内輪と、
    前記両外輪軌道と前記両内輪軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体と、
    外周面のうち、軸方向中間部に前記1対の内輪を外嵌支持する為の嵌合面部を、軸方向外端部に車輪を構成するホイール及び制動用回転部材を支持固定する為の回転側フランジを、それぞれ有するハブ輪とを備えた
    車輪支持用転がり軸受ユニットであって、
    前記ハブ輪が、請求項1に記載したハブ輪である事を特徴とする車輪支持用転がり軸受ユニット。
  3. 制動用回転部材を更に備え、
    前記回転側フランジの軸方向内側面のうち、前記各第二取付孔よりも径方向内側に位置する部分に、前記各凸部の軸方向内側面よりも軸方向内側に突出する状態で、前記制動用回転部材を外嵌する為の第二パイロット部が設けられており、
    前記制動用回転部材は、前記第二パイロット部に外嵌されると共に、前記各凸部の軸方向内側面に当接した状態で、前記各第二取付孔に取り付けられた第二結合部材により、前記回転側フランジに支持固定されており、
    前記制動用回転部材の内周面の円周方向複数箇所に、径方向外側に凹入する外径側凹入部が設けられており、前記第二パイロット部の外周面と、前記制動用回転部材の内周面のうち前記各外径側凹入部に対応する部分との間に存在する連通隙間を介して、前記制動用回転部材の軸方向両側に存在する空間が連通している
    請求項2に記載した車輪支持用転がり軸受ユニット。
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