JP2016004898A - イオン注入装置及びイオン注入装置の制御方法 - Google Patents

イオン注入装置及びイオン注入装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016004898A
JP2016004898A JP2014124227A JP2014124227A JP2016004898A JP 2016004898 A JP2016004898 A JP 2016004898A JP 2014124227 A JP2014124227 A JP 2014124227A JP 2014124227 A JP2014124227 A JP 2014124227A JP 2016004898 A JP2016004898 A JP 2016004898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
intermediate transfer
vacuum processing
processing chamber
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014124227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6257455B2 (ja
Inventor
嘉人 藤井
Yoshito Fujii
嘉人 藤井
工藤 哲也
Tetsuya Kudo
哲也 工藤
真志 戎
Shinji Ebisu
真志 戎
卓 広川
Taku Hirokawa
卓 広川
慶二 岡田
Keiji Okada
慶二 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co Ltd
Priority to JP2014124227A priority Critical patent/JP6257455B2/ja
Priority to TW104118601A priority patent/TWI654668B/zh
Priority to KR1020150082427A priority patent/KR102354414B1/ko
Priority to CN201910409564.3A priority patent/CN110137064A/zh
Priority to CN201510328896.0A priority patent/CN105206493A/zh
Priority to US14/740,928 priority patent/US9666413B2/en
Publication of JP2016004898A publication Critical patent/JP2016004898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6257455B2 publication Critical patent/JP6257455B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3171Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation for ion implantation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/18Vacuum locks ; Means for obtaining or maintaining the desired pressure within the vessel
    • H01J37/185Means for transferring objects between different enclosures of different pressure or atmosphere
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/20Means for supporting or positioning the objects or the material; Means for adjusting diaphragms or lenses associated with the support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/20Positioning, supporting, modifying or maintaining the physical state of objects being observed or treated
    • H01J2237/202Movement
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/31701Ion implantation

Landscapes

  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)

Abstract

【課題】搬送中のウェハに対する汚染の影響を低減できる技術を提供する。
【解決手段】イオン注入装置10は、ウェハWへのイオン注入処理がなされる真空処理室16と、真空処理室16にウェハを搬入し、真空処理室16からウェハを搬出するための一以上のロードロック室54a、54bと、真空処理室16およびロードロック室54a、54bの双方に隣接して設けられる中間搬送室52と、ロードロック室54a、54bと中間搬送室52の間を連通させるロードロック室−中間搬送室連通口と、ロードロック室−中間搬送室連通口を密閉可能なゲートバルブと、を有するロードロック室−中間搬送室連通機構72a、72bと、中間搬送室52と真空処理室16の間を連通させる中間搬送室−真空処理室連通口と、中間搬送室−真空処理室連通口の一部または全部を遮蔽可能な可動式の遮蔽板と、を有する中間搬送室−真空処理室連通機構70と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、イオン注入装置及びイオン注入装置の制御方法に関する。
半導体製造工程では、導電性を変化させる目的、半導体ウエハの結晶構造を変化させる目的などのため、半導体ウエハにイオンを注入する工程(以下、「イオン注入工程」と称する場合がある)が標準的に実施されている。イオン注入工程で使用される装置は、イオン注入装置と呼ばれ、イオン源によってイオンを生成し、生成したイオンを加速してイオンビームを形成する機能と、そのイオンビームを真空処理室まで輸送し、処理室内のウエハにイオンビームを照射する機能を有する。また、イオン注入装置には、イオン注入前のウェハを処理室に供給し、イオン注入がなされたウェハを排出する装置(以下、「ウェハ搬送装置」ともいう)が設けられる。
ウェハ搬送装置は、大気圧下に置かれるウェハを真空処理室に搬入するためのロードロック室を有する。ウェハ搬送装置は、大気圧のロードロック室にウェハを搬入した後にロードロック室を真空排気し、真空状態となったロードロック室と真空処理室を連通させてウェハを処理室に搬入する。ウェハ搬入に要する時間は、ロードロック室での排気時間に大きく影響されることから、ロードロック室を複数設けることでウェハ搬送の処理能力が高められる。例えば、搬送能力が高められたウェハ搬送装置として、二つのロードロック室を設けるとともにロードロック室と真空処理室の間に中間搬送室を設けた構成が挙げられる。中間搬送室には、真空処理室とロードロック室の間のウェハ搬送を実現するための搬送機構が設けられる(特許文献1参照)。
特開2006−156762号公報
中間搬送室は、真空処理室に隣接して配置されるため、真空処理室に輸送されるイオンビームに含まれるイオンや、イオンビームによりスパッタされたパーティクルなどが流入して汚染されることがある。中間搬送室や中間搬送室に設けられる搬送機構が汚染されると、搬送中のウェハが汚染の影響を受けるおそれが生じる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送中のウェハに対する汚染の影響を低減できる技術を提供することにある。
本発明のある態様のイオン注入装置は、ウェハへのイオン注入処理がなされる真空処理室と、真空処理室にウェハを搬入し、真空処理室からウェハを搬出するための一以上のロードロック室と、真空処理室およびロードロック室の双方に隣接して設けられる中間搬送室と、中間搬送室に設けられ、ロードロック室と中間搬送室の間のウェハ搬送および中間搬送室と真空処理室の間のウェハ搬送を実現する中間搬送機構と、ロードロック室と中間搬送室の間を連通させるロードロック室−中間搬送室連通口と、ロードロック室−中間搬送室連通口を密閉可能なゲートバルブと、を有するロードロック室−中間搬送室連通機構と、中間搬送室と真空処理室の間を連通させる中間搬送室−真空処理室連通口と、中間搬送室−真空処理室連通口の一部または全部を遮蔽可能な可動式の遮蔽板と、を有する中間搬送室−真空処理室連通機構と、を備える。
本発明の別の態様は、イオン注入装置の制御方法である。この方法は、イオン注入装置の制御方法であって、イオン注入装置は、ウェハへのイオン注入処理がなされる真空処理室と、真空処理室にウェハを搬入し、真空処理室からウェハを搬出するための一以上のロードロック室と、真空処理室およびロードロック室の双方に隣接して設けられる中間搬送室と、中間搬送室に設けられ、ロードロック室と中間搬送室の間のウェハ搬送および中間搬送室と真空処理室の間のウェハ搬送を実現する中間搬送機構と、ロードロック室と中間搬送室の間を連通させるロードロック室−中間搬送室連通口と、ロードロック室−中間搬送室連通口を密閉可能なゲートバルブと、を有するロードロック室−中間搬送室連通機構と、中間搬送室と真空処理室の間を連通させる中間搬送室−真空処理室連通口と、中間搬送室−真空処理室連通口の一部または全部を遮蔽可能な可動式の遮蔽板と、を有する中間搬送室−真空処理室連通機構と、を備える。この方法は、中間搬送室と真空処理室の間でウェハを搬送する際に、遮蔽板を中間搬送室と真空処理室との間でのウェハ搬送を妨げない開位置にすることと、真空処理室にてイオン注入処理をする際に、遮蔽板を中間搬送室−真空処理室連通口の少なくとも一部を遮蔽する閉位置にすることと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、搬送中のウェハに対する汚染の影響を低減することができる。
実施の形態に係るイオン注入装置の概略構成を示す上面図である。 実施の形態に係るイオン注入装置の概略構成を示す側面図である。 中間搬送室およびロードロック室の概略構成を示す断面図である。 真空処理室および中間搬送室の概略構成を示す断面図である。 中間搬送室から真空処理室へウェハが搬送される様子を模式的に示す図である。 ウェハへのイオン注入処理の様子を模式的に示す図である。 イオン注入装置のウェハ搬送時の動作を示すフローチャートである。 イオン注入装置のウェハ搬送時の動作を示すフローチャートである。 比較例に係る真空処理室および中間搬送室を示す図である。 図10(a)−(c)は、変形例に係る真空処理室および中間搬送室の概略構成を示す断面図である。 図11(a)−(c)は、変形例に係る真空処理室および中間搬送室の概略構成を示す断面図である。 図12(a)、(b)は、変形例に係る真空処理室および中間搬送室の概略構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
実施の形態を説明する前に、本発明の概要を述べる。本実施の形態に係るイオン注入装置は、ウェハへのイオン注入処理がなされる真空処理室と、真空処理室にウェハを搬入するためのロードロック室と、真空処理室およびロードロック室の双方に隣接して設けられ、ロードロック室および真空処理室の間でウェハを搬送する中間搬送機構を有する中間搬送室と、を備える。ロードロック室と中間搬送室の間にはウェハ搬送用のロードロック室−中間搬送室連通機構が設けられ、中間搬送室と真空処理室の間にはウェハ搬送用の中間搬送室−真空処理室連通機構が設けられる。ロードロック室−中間搬送室連通機構にはゲートバルブが設けられており、イオン注入装置の動作中において中間搬送室および真空処理室は真空状態に保たれる。
イオン注入がなされるウェハは、ロードロック室、ロードロック室−中間搬送室連通機構、中間搬送室、中間搬送室−真空処理室連通機構を通って真空処理室へ搬入される。真空処理室に搬入されたウェハは、真空処理室に輸送されるイオンビームが照射されてイオン注入処理がなされる。中間搬送室は、真空処理室に隣接して配置されるため、真空処理室に輸送されるイオンビームに含まれるイオンや、イオンビームによりスパッタされたパーティクルなどが流入して汚染されうる。中間搬送室や中間搬送機構が汚染されると、搬送中のウェハが汚染の影響を受けるかもしれない。イオン注入工程においてウェハが汚染されると、後続のウェハ処理に影響を与え、歩留まりが低下するかもしれない。汚染の影響を低減するために中間搬送室や中間搬送機構を清掃する必要が生じると、メンテナンスの頻度が増え、イオン注入工程の生産性低下につながりうる。
そこで、本実施の形態では、イオンやパーティクルなどの汚染物質が真空処理室から中間搬送室に流入しないように中間搬送室−真空処理室連通機構に遮蔽板を設ける。この遮蔽板は、中間搬送室と真空処理室の間を連通させる中間搬送室−真空処理室連通口の少なくとも一部を遮蔽可能となるように構成され、ウェハ搬送時に開放され、イオン注入時には閉鎖される可動式の構造を有する。このような遮蔽板を設けることで、真空処理室で発生する汚染物質が中間搬送室−真空処理室連通口を通じて中間搬送室に流入しにくくできる。これにより、遮蔽板を設けない場合と比べて、中間搬送室および搬送機構の汚染を軽減し、搬送中のウェハが汚染される影響を低減する。
図1は、実施の形態に係るイオン注入装置10の概略構成を示す上面図であり、図2は、イオン注入装置10の概略構成を示す側面図である。
イオン注入装置10は、被処理物Wの表面にイオン注入処理をするよう構成されている。被処理物Wは、例えば基板であり、例えば半導体ウェハである。よって以下では説明の便宜のため被処理物WをウェハWと呼ぶことがあるが、これは注入処理の対象を特定の物体に限定することを意図していない。
イオン注入装置10は、ビームの往復走査およびウェハWの往復運動によりウェハWの全体にわたってイオンビームBを照射するよう構成されている。本書では説明の便宜上、設計上のイオンビームBの進行方向をz方向とし、z方向に垂直な面をxy面と定義する。イオンビームBを被処理物Wに対し走査する場合において、ビームの走査方向をx方向とし、z方向及びx方向に垂直な方向をy方向とする。よって、ビームの往復走査はx方向に行われ、ウェハWの往復運動はy方向に行われる。
イオン注入装置10は、イオン源12と、ビームライン装置14と、真空処理室16と、ウェハ搬送装置50と、を備える。イオン源12は、イオンビームBをビームライン装置14に与えるよう構成されている。ビームライン装置14は、イオン源12から真空処理室16へとイオンを輸送するよう構成されている。イオン注入装置10は、イオン源12、ビームライン装置14、及び真空処理室16に所望の真空環境を提供するための真空排気系を備える。
ビームライン装置14は、例えば、上流から順に、質量分析部20、ビーム収束部22、ビーム計測部24、ビーム走査器26、平行化レンズ30又はビーム平行化装置、及び、角度エネルギーフィルター(AEF;Angular Energy Filter)34を備える。なお、ビームライン装置14の上流とは、イオン源12に近い側を指し、下流とは真空処理室16(またはビームストッパ38)に近い側を指す。
質量分析部20は、イオン源12の下流に設けられており、イオン源12から引き出されたイオンビームBから必要なイオン種を質量分析により選択するよう構成されている。ビーム収束部22は、四重極収束装置(Qレンズ)などの収束レンズを備えており、質量分析部20を通過したイオンビームBを収束することにより所望の断面形状に整形するよう構成されている。
ビーム計測部24は、ビームライン上に出し入れ可能に配置され、イオンビームの電流を測定するインジェクタフラグファラデーカップである。ビーム計測部24は、ビーム電流を計測するファラデーカップ24bと、ファラデーカップ24bを上下に移動させる駆動部24aを有する。図2の破線で示すように、ビームライン上にファラデーカップ24bを配置した場合、イオンビームBはファラデーカップ24bにより遮断される。一方、図2の実線で示すように、ファラデーカップ24bをビームライン上から外した場合、イオンビームBの遮断が解除される。
ビーム走査器26は、ビームの往復走査を提供するよう構成されており、整形されたイオンビームBをx方向に走査する偏向手段である。ビーム走査器26は、x方向に対向して設けられる走査電極対28を有する。走査電極対28は可変電圧電源(図示せず)に接続されており、走査電極対28に印加される電圧を周期的に変化させることにより、電極間に生じる電界を変化させてイオンビームBを偏向させる。こうして、イオンビームBは、x方向の走査範囲にわたって走査される。なお、図1において矢印Xによりビームの走査方向及び走査範囲を例示し、走査範囲でのイオンビームBの複数の軌跡を一点鎖線で示している。
平行化レンズ30は、走査されたイオンビームBの進行方向を平行にするよう構成されている。平行化レンズ30は、中央部にイオンビームの通過スリットが設けられた円弧形状の複数のPレンズ電極32を有する。Pレンズ電極32は、高圧電源(図示せず)に接続されており、電圧印加により生じる電界をイオンビームBに作用させて、イオンビームBの進行方向を平行に揃える。
角度エネルギーフィルタ(AEF)34は、イオンビームBのエネルギーを分析し必要なエネルギーのイオンを下方に偏向して真空処理室16に導くよう構成されている。角度エネルギーフィルタ34は、電界偏向用のAEF電極対36を有する。AEF電極対36は、高圧電源(図示せず)に接続される。図2において、上側のAEF電極に正電圧、下側のAEF電極に負電圧を印加させることにより、イオンビームBを下方に偏向させる。なお、角度エネルギーフィルタ34は、磁界偏向用の磁石装置で構成されてもよく、電界偏向用のAEF電極対と磁石装置の組み合わせで構成されてもよい。
このようにして、ビームライン装置14は、ウェハWに照射されるべきイオンビームBを真空処理室16に供給する。
真空処理室16は、1枚又は複数枚のウェハWを保持するウェハ保持部44を備える。ウェハ保持部44は、必要に応じてウェハ保持部44を直線移動させることのできる移動機構40に取り付けられている。移動機構40は、回転軸42を中心に図2の矢印Rで示す方向に回転可能に構成され、ウェハW4をウェハ保持部44に載置するための搬送位置(実線で図示)と、ウェハWにイオン注入するための注入位置(破線で図示)との間で変位可能に構成される。移動機構40は、イオン注入時において、イオンビームBに対する相対移動(例えば、y方向)を必要に応じてウェハWに提供するようにウェハ保持部44を往復運動させる。図2において、矢印YによりウェハWの往復運動を例示する。
真空処理室16は、ビームストッパ38を備える。ビーム軌道上にウェハWが存在しない場合には、イオンビームBはビームストッパ38に入射する。また、真空処理室16には、第1真空排気装置18が接続されている。第1真空排気装置18は、ウェハ処理をしていない定常状態において、例えば10−3Pa以下の高真空を実現する排気装置であり、クライオポンプなどで構成される。
ウェハ搬送装置50は、中間搬送室52と、ロードロック室54(54a、54b)と、大気搬送部56とを備える。ウェハ搬送装置50は、カセットステーション58(58a、58b)に格納されたウェハを真空処理室16に搬送するように構成されている。ウェハは、例えば、図1に示すウェハW1〜W4のように、カセットステーション58から大気搬送部56、ロードロック室54および中間搬送室52を介して真空処理室16に搬入される。一方、イオン注入処理がなされたウェハWは、中間搬送室52、ロードロック室54および大気搬送部56を介してカセットステーション58に搬出される。
中間搬送室52には、ターボ分子ポンプなどで構成される第2真空排気装置62が接続されており、ウェハ処理をしていない定常状態において10−1Pa程度の中高真空状態に保たれる。大気搬送部56は、大気圧下に設けられており、大気中においてウェハを搬送する。ロードロック室54は、真空状態に保たれる中間搬送室52と大気圧下にある大気搬送部56の間でのウェハ搬送を実現するために区画される部屋である。ロードロック室54には、第3真空排気装置64が接続されており、ウェハ搬送に際して真空排気および大気開放(ベント)が可能となるように構成される。第3真空排気装置64は、例えば、油回転真空ポンプやドライ真空ポンプなどの粗引きポンプで構成される。
なお、真空排気が可能となる真空処理室16、中間搬送室52およびロードロック室54には、それぞれの室内の圧力が測定可能な圧力センサーが取り付けられていてもよい。また、イオン注入装置10は、それぞれの部屋の圧力を独立して制御可能な圧力制御装置(図示せず)を備えてもよい。圧力制御装置は、それぞれの部屋に接続される真空排気装置や、圧力センサー、それぞれの部屋同士を連通する連通機構に設けられるゲートバルブなどの動作を制御することにより、真空処理室16、中間搬送室52およびロードロック室54の圧力をそれぞれ制御してもよい。
本実施の形態において、ウェハ搬送装置50は、ビームライン装置14が延びる方向に真空処理室16と隣接して設けられる。中間搬送室52は、ビームライン装置14が延びる方向に真空処理室16と隣接して設けられる。ロードロック室54は、ビームライン装置14が延びる方向と直交する方向に中間搬送室52と隣接して設けられる。例えば、図1の紙面上において、真空処理室16および中間搬送室52は、ビームライン装置14が延びる左右方向に隣接し、中間搬送室52およびロードロック室54は、左右方向と直交する上下方向に隣接して設けられる。
また本実施の形態において、ウェハ搬送装置50は、中間搬送室52を挟んで設けられる二つのロードロック室54を有し、第1ロードロック室54aおよび第2ロードロック室54bを有する。第1ロードロック室54aは、中間搬送室52との間に設けられる第1ロードロック室−中間搬送室連通機構72aと、大気搬送部56との間に設けられる第1ロードロック室−大気搬送部連通機構74aを有する。第2ロードロック室54bは、中間搬送室52との間に設けられる第2ロードロック室−中間搬送室連通機構72bと、大気搬送部56との間に設けられる第2ロードロック室−大気搬送部連通機構74bを有する。ロードロック室54を二つ設けることにより、複数枚のウェハを順次搬送する場合などにおいて、1枚あたりの搬送にかかる時間を短縮できる。なお、他の実施例においては、ロードロック室54は一つだけ設けられてもよいし、三つ以上設けられてもよい。
ロードロック室54は、中間搬送室52と連通するためのロードロック室−中間搬送室連通機構72(72a、72b)と、大気搬送部56と連通するためのロードロック室−大気搬送部連通機構74(74a、74b)と、を有する。ロードロック室−中間搬送室連通機構72およびロードロック室−大気搬送部連通機構74には、ロードロック室54を密閉空間とするためのゲートバルブがそれぞれに設けられる。例えば、ロードロック室−中間搬送室連通機構72には、ロードロック室−中間搬送室連通口を密閉可能とするゲートバルブが設けられる。
図3は、中間搬送室52およびロードロック室54a、54bの概略構成を示す断面図であり、図1のA−A線断面に相当する。図示されるように、第1ロードロック室−中間搬送室連通機構72aには、中間搬送室52と第1ロードロック室54aの間を連通させてウェハ搬送を可能とする第1ロードロック室−中間搬送室連通口73aと、第1ロードロック室−中間搬送室連通口73aを密閉可能とするゲートバルブ84aが設けられる。同様に、第2ロードロック室−中間搬送室連通機構72bには、中間搬送室52と第2ロードロック室54bの間を連通させてウェハ搬送を可能とする第2ロードロック室−中間搬送室連通口73bと、第2ロードロック室−中間搬送室連通口73bを密閉可能とするゲートバルブ84bが設けられる。
ロードロック室54を真空排気または大気開放する際には、ロードロック室−中間搬送室連通機構72およびロードロック室−大気搬送部連通機構74のゲートバルブは閉じられる。中間搬送室52との間でウェハ搬送する際には、ロードロック室−中間搬送室連通機構72に設けられるゲートバルブが開けられ、ロードロック室−大気搬送部連通機構74に設けられるゲートバルブは閉じたままである。大気搬送部56との間でウェハ搬送する際には、ロードロック室−大気搬送部連通機構74に設けられるゲートバルブが開けられ、ロードロック室−中間搬送室連通機構72に設けられるゲートバルブは閉じたままである。
図1に戻り、大気搬送部56は、カセットステーション58に格納されたウェハをロードロック室54に搬入するための大気搬送ロボット92a、92bを有する。大気搬送部56は、第1ロードロック室54aへウェハを搬送するための第1大気搬送ロボット92aと、第2ロードロック室54bへウェハを搬送するための第2大気搬送ロボット92bを有する。第1大気搬送ロボット92aは、図1において上方に配置される一対のカセットステーション58aから取り出したウェハを第1ロードロック室54aへ搬送するように構成されてもよい。第2大気搬送ロボット92bは、図1において下方に配置される一対のカセットステーション58bから取り出したウェハを第2ロードロック室54bへ搬送するように構成されてもよい。なお、図示する大気搬送ロボット92a、92bの構成は例示であり、大気搬送部56は、カセットステーション58とロードロック室54との間でのウェハ搬送を実現する異なる構成の搬送機構を有していてもよい。また大気搬送部56は、カセットステーション58から取り出したウェハのノッチ位置を合わせるためのアライナを有していてもよい。
中間搬送室52は、真空処理室16、第1ロードロック室54aおよび第2ロードロック室54bに隣接して設けられる。中間搬送室52と真空処理室16の間には、ウェハ搬送用の中間搬送室−真空処理室連通機構70が設けられ、中間搬送室52とロードロック室54(54a、54b)の間には、ウェハ搬送用のロードロック室−中間搬送室連通機構72(72a、72b)が設けられる。
図4は、真空処理室16および中間搬送室52の概略構成を示す断面図であり、図2に示した側面図に対応する。中間搬送室52は、ロードロック室54と真空処理室16との間でのウェハ搬送を実現する搬送機構として中間搬送ロボット90を有する。本実施の形態では、中間搬送ロボット90として、二つの中間搬送ロボット90a、90bを有する。中間搬送ロボット90は、図示されるように、第1中間搬送ロボット90aにより搬送されるウェハWaと第2中間搬送ロボット90bにより搬送されるウェハWbとが、上下方向に異なる高さとなるように構成される。二つの中間搬送ロボットを高さを変えて設けることにより、イオン注入処理前のウェハを真空処理室16に搬入する工程と、イオン注入処理済のウェハを真空処理室16から搬出する工程とを同じタイミングで実行できる。これにより、ウェハ搬送にかかる時間を短縮し、ウェハの搬送能力が高められる。
中間搬送室−真空処理室連通機構70は、中間搬送室−真空処理室連通口71と、遮蔽板82を有する。中間搬送室−真空処理室連通口71は、中間搬送室と真空処理室の間を連通する開口である。中間搬送室−真空処理室連通口71は、中間搬送ロボット90のアームおよび中間搬送ロボット90により搬送されるウェハが通過可能な大きさを有する。中間搬送室−真空処理室連通口71は、真空処理室16に輸送されるイオンビームの軌道Z上を避けた位置に設けられ、例えば、イオンビームの軌道Zに直交するy方向(上下方向)にずれた位置に設けられる。本実施の形態では、イオンビームの軌道Zよりも上側に中間搬送室−真空処理室連通口71が設けられる。中間搬送室−真空処理室連通口71をイオンビームの軌道Zからずらして配置することにより、イオンビームに含まれるイオンが中間搬送室52の内部に流入しにくくする。
遮蔽板82は、中間搬送室−真空処理室連通口71の少なくとも一部を遮蔽する。遮蔽板82は、開閉装置80により駆動し、開位置と閉位置の間で変更可能に構成される。本実施の形態において、遮蔽板82は、上下方向に可動なシャッター式構造を有し、開閉装置80および遮蔽板82は、中間搬送室52の内部に設けられる。なお、開閉装置80および遮蔽板82は、後述する変形例において示すように、シャッター式以外の構造を有してもよいし、中間搬送室52ではなく真空処理室16の内部に設けられてもよい。
図4は、閉位置にある遮蔽板82を示しており、閉位置にある遮蔽板82は、中間搬送室−真空処理室連通口71の少なくとも一部を遮蔽する箇所に位置する。図4では、遮蔽板82が中間搬送室−真空処理室連通口71を完全に塞ぐこととなるように配置された状態を閉位置として示しているが、中間搬送室52の内壁と遮蔽板82の間に隙間があって中間搬送室−真空処理室連通口71の一部が連通している状態を閉位置としてもよい。遮蔽板82は、閉位置において中間搬送室−真空処理室連通口71を密閉可能に構成されていてもよいし、閉位置において中間搬送室−真空処理室連通口71を密閉しないように構成されていてもよい。遮蔽板82が中間搬送室−真空処理室連通口71を密閉可能に構成される場合、遮蔽板82は、ゲートバルブであってもよい。
図5は、中間搬送室52から真空処理室16へウェハが搬送される様子を模式的に示す図であり、開位置にある遮蔽板82を示している。中間搬送ロボット90は、遮蔽板82が開位置にある状態において、矢印Dで示す搬送方向にウェハWaを移送して、ウェハWaを中間搬送室52から真空処理室16へ搬入する。真空処理室16に搬入されたウェハWaは、移動機構40のウェハ保持部44にセットされる。
開閉装置80は、搬送方向Dに直交する方向に遮蔽板82を動かして、遮蔽板82を図4に示す閉位置から図5に示す開位置に動かす。開位置にある遮蔽板82は、中間搬送室52と真空処理室16の間でのウェハWaの搬送を妨げないような箇所に位置する。開位置にある遮蔽板82は、例えば図5に示されるように、中間搬送室−真空処理室連通口71を遮蔽しない箇所に位置する。なお、開位置にある遮蔽板82は、ウェハWaの搬送を妨げない位置であれば、中間搬送室−真空処理室連通口71の一部を遮蔽する箇所に位置してもよい。
図6は、ウェハWaへのイオン注入処理の様子を模式的に示す図である。中間搬送ロボット90により真空処理室16へのウェハ搬送が完了すると、遮蔽板82は閉位置に戻される。また、ウェハWaが載置された移動機構40は、ウェハWaを載置するための搬送位置(破線で図示)から、ウェハWaにイオン注入するための注入位置(実線で図示)へとR方向に動く。注入位置に配置されるWaは、移動機構40によりY方向に往復運動され、イオンビームBの照射によりウェハWaの表面全体にイオン注入処理がなされる。
このように、遮蔽板82は、中間搬送室52と真空処理室16の間でウェハを搬送する際に開位置とされ、真空処理室16にてイオン注入処理がなされる際に閉位置とされる。これにより、真空処理室16にてイオン注入処理がなされる間において、真空処理室に輸送されるイオンビームに含まれるイオンや、イオンビームによりスパッタされたパーティクルなどが中間搬送室52に流入することを防ぐ。
なお、遮蔽板82は、中間搬送室と真空処理室の間でウェハ搬送を開始するときに閉位置から開位置に開放され、中間搬送室と真空処理室の間でウェハ搬送を完了するときに開位置から閉位置に閉鎖されてもよい。この場合、ウェハ搬送の間のみ遮蔽板82が開位置となることから、中間搬送室−真空処理室連通口71が遮蔽されていない時間をより短くすることができる。これにより、中間搬送室52へのイオンやパーティクルなどの流入をより軽減することができる。
つづいて、イオン注入装置10のウェハ搬送時の動作の流れについて述べる。図7および図8は、実施の形態に係るイオン注入装置10のウェハ搬送時の動作を示すフローチャートである。
イオン注入処理がなされるウェハは、ロードロック室−大気搬送部連通機構74を通じてロードロック室54に搬入され(S12)、ロードロック室−大気搬送部連通機構74のゲートバルブが閉鎖されてロードロック室54が真空排気される(S14)。排気がなされると、ロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブが開放され(S16)、ロードロック室54から中間搬送室52へウェハが搬入される(S18)。中間搬送室52へのウェハ搬入が完了するとロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブが閉鎖され(S20)、遮蔽板82が閉位置から開位置に動く(S22)。遮蔽板82を開位置にした状態で中間搬送室52から真空処理室16にウェハが搬入され(S24)、真空処理室16へのウェハ搬入が完了すると遮蔽板82が開位置から閉位置に戻される(S26)。その後、移動機構40を注入位置にしてイオン注入処理が開始される(S28)。
図8は、図7のS28に続く動作を示す。イオン注入処理が完了すると、移動機構40が搬送位置に戻されるとともに、遮蔽板82が開位置に動き(S32)、真空処理室16から中間搬送室52にウェハが搬出される(S34)。中間搬送室52へのウェハ搬出が完了すると遮蔽板82が開位置から閉位置に戻される(S36)。ロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブが開放され(S38)、中間搬送室52からロードロック室54へウェハが搬出される(S40)。ロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブを閉鎖して(S42)、ロードロック室54をベントし(S44)、ロードロック室−大気搬送部連通機構74を通じてロードロック室54からウェハが搬出される(S46)。
つづいて、本実施の形態に係るイオン注入装置10が奏する効果について述べる。
図9は、比較例に係る真空処理室16および中間搬送室152を示す図である。比較例に係る中間搬送室152は、中間搬送室−真空処理室連通機構170に遮蔽板が設けられていない点を除いて、実施の形態に係る中間搬送室52と同様の構成を有する。図9は、ウェハWaへのイオン注入処理の様子を示しており、上述した図6に示す様子に対応する。
真空処理室16に輸送されるイオンビームBは、ウェハWaに照射されるとともに、ビームストッパ38などの真空処理室16の壁面に入射して壁面をスパッタすることによってパーティクルを生じさせる。真空処理室16においてイオンビームBから散乱されるイオンや、スパッタにより生じるパーティクルは、矢印Eに示すように中間搬送室−真空処理室連通機構170を通じて中間搬送室152の内部に流入しうる。比較例においては、中間搬送室−真空処理室連通機構170に遮蔽板が設けられていないため、イオンやパーティクルが中間搬送室152に流入して、中間搬送ロボット90や搬送中のウェハWbを汚染しうる。そうすると、ウェハが汚染による影響を受けて歩留まりが低下するかもしれない。また、ウェハの汚染を防ぐために、中間搬送室152や中間搬送ロボット90を清掃しようとすると、メンテナンスのためにイオン注入装置を停止させなければならず、生産性が低下してしまう。
本実施の形態によれば、中間搬送室−真空処理室連通機構70に遮蔽板82が設けられるため、中間搬送室52へのイオンやパーティクルの流入を軽減することができる。遮蔽板82が密閉可能に構成される場合、遮蔽板82により中間搬送室−真空処理室連通口71を閉鎖することによってイオンやパーティクルの流入を防ぐことができる。また、遮蔽板82が中間搬送室−真空処理室連通機構70の一部を遮蔽する場合であっても、中間搬送室−真空処理室連通口71の通り道を狭くすることによって、イオンやパーティクルの流入を低減することができる。これにより、ウェハが汚染される影響を低減できる。
また、本実施の形態によれば、中間搬送室−真空処理室連通機構70に遮蔽板82が設けられるため、真空処理室16に与える圧力変動の影響を低減することができる。ここでの圧力変動とは、ロードロック室54から中間搬送室52にウェハ搬送するために、ロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブを開放することに伴う圧力の上昇である。本実施の形態において、真空処理室16は、ウェハ処理をしていない定常状態において、第1真空排気装置18により通常10−3Pa以下の高真空状態に保たれている。また、中間搬送室52は、ウェハ処理をしていない定常状態において、第2真空排気装置62により10−1Pa以下の中高真空状態に通常保たれている。一方、ロードロック室54に接続される第3真空排気装置64では高真空状態を実現することが難しため、例えば、10Pa程度に粗引きした状態で中間搬送室52と連通される。そのため、ロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブの開放により中間搬送室52の圧力が上昇する。
図9に示す比較例においては、中間搬送室−真空処理室連通機構170に遮蔽板がないため、ロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブの開放により中間搬送室152の圧力が上昇すると、真空処理室16も圧力変動の影響を受ける。真空処理室16の圧力が変化すると、ウェハへのイオンビームの輸送やイオンビームの測定に影響を与えるため、圧力値によってはイオン注入処理を開始することができない。そうすると、真空処理室16の真空度が規定値となるまでイオン注入処理の開始を待たなければならず、生産性が低下してしまう。
本実施の形態によれば、中間搬送室−真空処理室連通機構70に遮蔽板82が設けられるため、ロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブ開放による圧力変動の影響を軽減することができる。遮蔽板82が密閉可能に構成される場合には、ロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブ開放による圧力変動の影響を中間搬送室52に限定することができる。また、遮蔽板82が中間搬送室−真空処理室連通機構70の一部を遮蔽する場合であっても、中間搬送室−真空処理室連通口71のコンダクタンスを低下させることができるため、ロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブ開放による圧力変動を真空処理室16に波及させにくくできる。これにより、ウェハ搬送に伴う真空処理室16の圧力上昇を軽減し、イオン注入工程の生産性を高めることができる。
なお、ロードロック室54から中間搬送室52を介して真空処理室16にウェハ搬送する際、ロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブを閉鎖してから中間搬送室−真空処理室連通機構70の遮蔽板82を開放するまでの時間を利用して、中間搬送室52の真空度を高めてもよい。中間搬送室52にウェハを搬入した後にロードロック室54との間のロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブを閉鎖することで、第2真空排気装置62を用いて中間搬送室52の真空度を高めることができる。その後、中間搬送室52の真空度が高まった時点で、遮蔽板82を開放することにより、真空処理室16と中間搬送室52とが連通することによる真空処理室16の圧力変動の影響をより低減することができる。
また本実施の形態によれば、イオン注入の処理中であっても、真空処理室16の圧力変動を抑えながら中間搬送室52とロードロック室54の間でウェハを搬送することができる。図9に示す比較例においては、中間搬送室−真空処理室連通機構170に遮蔽板がないため、イオン注入処理中にロードロック室−中間搬送室連通機構72のゲートバルブを開放してしまうと、真空処理室16が圧力変動の影響を受けてしまい、イオン注入処理に影響を与えてしまう。一方、本実施の形態によれば、中間搬送室−真空処理室連通機構70に遮蔽板82が設けられるため、イオン注入の処理中であっても、中間搬送室52とロードロック室54の間でウェハを搬送が可能となる。そのため、イオン注入の処理中であっても、注入処理を一時的に停止することなく、処理済みのウェハを中間搬送室52から搬出し、次の注入処理に用いるウェハを中間搬送室52に搬入することができる。これにより、イオン注入工程の生産性を高めることができる。
以上、本発明を上述の各実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて各実施の形態における組合せや処理の順番を適宜組み替えることや各種の設計変更等の変形を実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれ得る。
図10(a)−(c)は、変形例に係る真空処理室16および中間搬送室52の概略構成を示す断面図である。上述の実施の形態においては、遮蔽板82が中間搬送室52の内部に設けられるとともに、遮蔽板82の開閉装置80が中間搬送室−真空処理室連通口71の下方に配置される構成を示した。変形例においては、図10(a)に示すように、遮蔽板82の開閉装置80が中間搬送室−真空処理室連通口71の上方に配置され、遮蔽板82を上方に移動させて中間搬送室−真空処理室連通口71を開放し、遮蔽板82を下方に移動させて中間搬送室−真空処理室連通口71を遮蔽してもよい。また、図10(b)、(c)に示す変形例のように、遮蔽板82が真空処理室16の内部に設けられてもよい。この場合、図10(b)に示すように、開閉装置80が中間搬送室−真空処理室連通口71の上方に配置されてもよいし、図10(c)に示すように開閉装置80が中間搬送室−真空処理室連通口71の下方に配置されてもよい。
図11(a)−(c)は、変形例に係る真空処理室16および中間搬送室52の概略構成を示す断面図である。上述の実施の形態においては、閉位置にある遮蔽板82が中間搬送室−真空処理室連通口71の全部を塞ぐ場合を示した。変形例においては、図11(a)に示すように、閉位置にある遮蔽板82が中間搬送室−真空処理室連通口71の一部を塞いでもよい。このとき、中間搬送室52の内壁と遮蔽板82の間に隙間83が設けられてもよい。他の変形例においては、図11(b)に示すように、遮蔽板82が封止部82aを有することで、中間搬送室−真空処理室連通口71を密閉可能に構成されてもよい。
また、上述の実施の形態および変形例においては、遮蔽板82が真空処理室16または中間搬送室52に設けられる場合を示したが、他の変形例においては、図11(c)に示すように、中間搬送室−真空処理室連通口71の中途に遮蔽板82が設けられてもよい。また、中間搬送室−真空処理室連通口71は、真空処理室16または中間搬送室52の外壁により構成されてもよいし、図11(c)に示すように、真空処理室16と中間搬送室52とをつなぐ連通壁71aにより構成されてもよい。いいかえれば、中間搬送室−真空処理室連通口71は、真空処理室16と中間搬送室52とが隣接する方向に所定の長さを有してもよい。
図12(a)、(b)は、変形例に係る真空処理室16および中間搬送室52の概略構成を示す断面図である。上述の実施の形態および変形例においては、中間搬送室−真空処理室連通機構70におけるウェハの搬送方向と直交する上下方向に遮蔽板82を開閉させるシャッター式構造の遮蔽板82を示した。さらなる変形例においては、遮蔽板82の一端が回動可能に固定され、他端がウェハの搬送方向に動くことにより開閉するフラップ式構造を有してもよい。図12(a)に示すように、開閉装置80が中間搬送室−真空処理室連通口71の上方に配置されてもよいし、図12(b)に示すように開閉装置80が中間搬送室−真空処理室連通口71の下方に配置されてもよい。また、フラップ式構造の遮蔽板82は、中間搬送室52の内部に設けられていてもよい。
B…イオンビーム、W…ウェハ、10…イオン注入装置、14…ビームライン装置、16…真空処理室、18…第1真空排気装置、40…移動機構、52…中間搬送室、54…ロードロック室、54a…第1ロードロック室、54b…第2ロードロック室、62…第2真空排気装置、70…中間搬送室−真空処理室連通機構、71…中間搬送室−真空処理室連通口、72…ロードロック室−中間搬送室連通機構。

Claims (21)

  1. ウェハへのイオン注入処理がなされる真空処理室と、
    前記真空処理室にウェハを搬入し、前記真空処理室からウェハを搬出するための一以上のロードロック室と、
    前記真空処理室および前記ロードロック室の双方に隣接して設けられる中間搬送室と、
    前記中間搬送室に設けられ、前記ロードロック室と前記中間搬送室の間のウェハ搬送および前記中間搬送室と前記真空処理室の間のウェハ搬送を実現する中間搬送機構と、
    前記ロードロック室と前記中間搬送室の間を連通させるロードロック室−中間搬送室連通口と、前記ロードロック室−中間搬送室連通口を密閉可能なゲートバルブと、を有するロードロック室−中間搬送室連通機構と、
    前記中間搬送室と前記真空処理室の間を連通させる中間搬送室−真空処理室連通口と、前記中間搬送室−真空処理室連通口の一部または全部を遮蔽可能な可動式の遮蔽板と、を有する中間搬送室−真空処理室連通機構と、
    を備えることを特徴とするイオン注入装置。
  2. 前記ロードロック室−中間搬送室連通口および前記中間搬送室−真空処理室連通口は、ウェハを通過させるために設けられることを特徴とする請求項1に記載のイオン注入装置。
  3. 前記遮蔽板は、前記中間搬送室−真空処理室連通口を密閉可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のイオン注入装置。
  4. 前記中間搬送室は、前記真空処理室に接続される第1真空排気装置とは別の第2真空排気装置が接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のイオン注入装置。
  5. 前記遮蔽板は、前記中間搬送室および前記真空処理室の少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のイオン注入装置。
  6. 前記遮蔽板は、前記中間搬送室−真空処理室連通口の中途に設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のイオン注入装置。
  7. 前記遮蔽板は、前記中間搬送室と前記真空処理室の間でのウェハ搬送を妨げない開位置と、前記中間搬送室−真空処理室連通口の一部または全部を遮蔽する閉位置との間で変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のイオン注入装置。
  8. 前記遮蔽板は、前記中間搬送室と前記真空処理室の間でウェハを搬送する際に前記開位置とされ、前記真空処理室にてイオン注入処理がなされる際に前記閉位置とされることを特徴とする請求項7に記載のイオン注入装置。
  9. 前記遮蔽板は、前記中間搬送室と前記真空処理室の間でウェハ搬送を開始するときに前記閉位置から前記開位置に動き、前記中間搬送室と前記真空処理室の間でウェハ搬送を完了するときに前記開位置から前記閉位置に動くことを特徴とする請求項7または8に記載のイオン注入装置。
  10. 前記遮蔽板は、前記中間搬送室と前記真空処理室の間で搬送されるウェハの搬送方向と直交する方向に可動なシャッター式構造を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のイオン注入装置。
  11. 前記遮蔽板は、前記中間搬送室−真空処理室連通口を密閉可能なゲートバルブにより構成されることを特徴とする請求項10に記載のイオン注入装置。
  12. 前記遮蔽板は、前記中間搬送室と前記真空処理室の間で搬送されるウェハの搬送方向に可動なフラップ式構造を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のイオン注入装置。
  13. 前記遮蔽板は、前記中間搬送室−真空処理室連通口の一部または全部を遮蔽することにより、前記真空処理室から前記中間搬送室へのイオンおよび/またはイオンビームによりスパッタされたパーティクルの侵入を妨げることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載のイオン注入装置。
  14. 前記中間搬送室は、前記真空処理室でのイオン注入処理中に、前のイオン注入処理の対象であった処理済ウェハおよび/または次のイオン注入処理の対象となる処理前ウェハが前記中間搬送機構によって搬入されており、
    前記遮蔽板は、前記中間搬送室へ侵入しうる前記イオンまたは前記パーティクルによって前記中間搬送室に搬入される前記処理済ウェハおよび/または前記処理前ウェハが汚染されることを防ぐことを特徴とする請求項13に記載のイオン注入装置。
  15. 前記遮蔽板は、前記中間搬送室−真空処理室連通口の一部または全部を遮蔽することにより、コンダクタンスを抑制して前記真空処理室が受ける圧力変動を低減させ、
    前記圧力変動は、前記ゲートバルブを開放して前記中間搬送室と前記ロードロック室とを連通させることにより、前記中間搬送室の圧力が前記ゲートバルブの開放前よりも上昇することである、ことを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載のイオン注入装置。
  16. 前記中間搬送室−真空処理室連通口は、前記真空処理室内でウェハに照射されるイオンビームの軌道上を避けた位置に設けられることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載のイオン注入装置。
  17. 前記真空処理室内で前記ウェハを保持し、前記軌道と直交する上下方向に前記ウェハを往復運動可能に構成される移動機構をさらに備え、
    前記中間搬送室−真空処理室連通口は、前記軌道から前記上下方向にずれた位置に設けられることを特徴とする請求項16に記載のイオン注入装置。
  18. 前記真空処理室の前段に設けられ、ウェハに照射されるイオンビームを前記真空処理室に導くビームライン装置をさらに備え、
    前記中間搬送室は、前記ビームライン装置の延びる方向に前記真空処理室と隣接することを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載のイオン注入装置。
  19. 前記ロードロック室は、前記ビームライン装置の延びる方向と直交する方向に前記中間搬送室と隣接することを特徴とする請求項18に記載のイオン注入装置。
  20. 前記中間搬送室を挟んで対向する位置にそれぞれ設けられる第1ロードロック室および第2ロードロック室を備えることを特徴とする請求項19に記載のイオン注入装置。
  21. イオン注入装置の制御方法であって、
    前記イオン注入装置は、
    ウェハへのイオン注入処理がなされる真空処理室と、
    前記真空処理室にウェハを搬入し、前記真空処理室からウェハを搬出するための一以上のロードロック室と、
    前記真空処理室および前記ロードロック室の双方に隣接して設けられる中間搬送室と、
    前記中間搬送室に設けられ、前記ロードロック室と前記中間搬送室の間のウェハ搬送および前記中間搬送室と前記真空処理室の間のウェハ搬送を実現する中間搬送機構と、
    前記ロードロック室と前記中間搬送室の間を連通させるロードロック室−中間搬送室連通口と、前記ロードロック室−中間搬送室連通口を密閉可能なゲートバルブと、を有するロードロック室−中間搬送室連通機構と、
    前記中間搬送室と前記真空処理室の間を連通させる中間搬送室−真空処理室連通口と、前記中間搬送室−真空処理室連通口の一部または全部を遮蔽可能な可動式の遮蔽板と、を有する中間搬送室−真空処理室連通機構と、
    を備え、
    前記中間搬送室と前記真空処理室の間でウェハを搬送する際に、前記遮蔽板を前記中間搬送室と前記真空処理室との間でのウェハ搬送を妨げない開位置にすることと、
    前記真空処理室にてイオン注入処理をする際に、前記遮蔽板を前記中間搬送室−真空処理室連通口の一部または全部を遮蔽する閉位置にすることと、を備えることを特徴とするイオン注入装置の制御方法。
JP2014124227A 2014-06-17 2014-06-17 イオン注入装置及びイオン注入装置の制御方法 Active JP6257455B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014124227A JP6257455B2 (ja) 2014-06-17 2014-06-17 イオン注入装置及びイオン注入装置の制御方法
TW104118601A TWI654668B (zh) 2014-06-17 2015-06-09 Ion implantation device and control method of ion implantation device
KR1020150082427A KR102354414B1 (ko) 2014-06-17 2015-06-11 이온주입장치 및 이온주입장치의 제어방법
CN201910409564.3A CN110137064A (zh) 2014-06-17 2015-06-15 离子注入装置及离子注入装置的控制方法
CN201510328896.0A CN105206493A (zh) 2014-06-17 2015-06-15 离子注入装置及离子注入装置的控制方法
US14/740,928 US9666413B2 (en) 2014-06-17 2015-06-16 Ion implantation apparatus and control method for ion implantation apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014124227A JP6257455B2 (ja) 2014-06-17 2014-06-17 イオン注入装置及びイオン注入装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016004898A true JP2016004898A (ja) 2016-01-12
JP6257455B2 JP6257455B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=54836741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014124227A Active JP6257455B2 (ja) 2014-06-17 2014-06-17 イオン注入装置及びイオン注入装置の制御方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9666413B2 (ja)
JP (1) JP6257455B2 (ja)
KR (1) KR102354414B1 (ja)
CN (2) CN110137064A (ja)
TW (1) TWI654668B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7372500B2 (ja) 2020-09-02 2023-10-31 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド ファクトリインターフェース設置面積スペース中にロードロックを組み込むためのシステムおよび方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6410689B2 (ja) * 2015-08-06 2018-10-24 住友重機械イオンテクノロジー株式会社 イオン注入装置及びそれを用いた複数枚のウェハの処理方法
CN107346723B (zh) * 2017-07-13 2019-02-19 厦门芯光润泽科技有限公司 一种用于芯片的离子注入设备
CN111465165A (zh) * 2019-01-22 2020-07-28 住友重机械工业株式会社 自屏蔽回旋加速器系统
CN211788912U (zh) * 2020-04-01 2020-10-27 上海临港凯世通半导体有限公司 离子注入机的作业平台
JP2023538840A (ja) * 2020-08-21 2023-09-12 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 荷電粒子検査装置
CN113903490B (zh) * 2021-12-10 2022-05-10 国核铀业发展有限责任公司 一种双真空舱室晶圆质子辐照装置及辐照方法
CN114481098A (zh) * 2022-01-17 2022-05-13 成都四威高科技产业园有限公司 一种具有防护功能的腔室pecvd设备传动装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08134647A (ja) * 1994-11-11 1996-05-28 Nissin Electric Co Ltd 真空予備室の真空排気方法
JPH10135146A (ja) * 1996-10-29 1998-05-22 Nissin Electric Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法
JP2000003881A (ja) * 1998-04-17 2000-01-07 Toshiba Corp イオン注入装置、イオン発生装置および半導体装置の製造方法
JP2002504744A (ja) * 1997-11-28 2002-02-12 マットソン テクノロジイ インコーポレイテッド 真空処理を行う非加工物を、低汚染かつ高処理能力で取扱うためのシステムおよび方法
JP2003220586A (ja) * 2002-01-22 2003-08-05 Nissin Electric Co Ltd 物品搬送ロボット及び真空処理装置
JP2006500752A (ja) * 2002-09-25 2006-01-05 バリアン・セミコンダクター・イクイップメント・アソシエーツ・インコーポレーテッド ロードロック真空コンダクタンス制限アパチャー
JP2013251240A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Nissin Ion Equipment Co Ltd イオンビーム照射装置

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10189685A (ja) 1996-12-26 1998-07-21 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
US6530732B1 (en) * 1997-08-12 2003-03-11 Brooks Automation, Inc. Single substrate load lock with offset cool module and buffer chamber
JP2000012647A (ja) 1998-06-19 2000-01-14 Sumitomo Eaton Noba Kk ウエハ搬送装置及びその方法
US6429139B1 (en) * 1999-12-17 2002-08-06 Eaton Corporation Serial wafer handling mechanism
JP2001210576A (ja) * 2000-01-25 2001-08-03 Nikon Corp 荷重キャンセル機構、真空チャンバ結合体、露光装置及び半導体デバイスの製造方法
US6686595B2 (en) * 2002-06-26 2004-02-03 Semequip Inc. Electron impact ion source
JP2005268268A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Canon Inc 電子ビーム露光装置
US7246985B2 (en) * 2004-04-16 2007-07-24 Axcelis Technologies, Inc. Work-piece processing system
JP4907077B2 (ja) 2004-11-30 2012-03-28 株式会社Sen ウエハ処理装置及びウエハ処理方法並びにイオン注入装置
KR100702846B1 (ko) * 2006-05-16 2007-04-03 삼성전자주식회사 이온주입설비의 정전척 크리닝장치
US20080138178A1 (en) 2006-12-06 2008-06-12 Axcelis Technologies,Inc. High throughput serial wafer handling end station
DE212007000081U1 (de) * 2006-12-15 2009-07-09 "Nauchnoe I Tekhnologicheskoe Oborudovanie" Limited Einrichtung für das Plasmaätzen von Halbleiterwafern und/oder Bildung von dielektrischen Filmen darauf
US7928413B2 (en) * 2008-01-03 2011-04-19 Applied Materials, Inc. Ion implanters
US8089055B2 (en) * 2008-02-05 2012-01-03 Adam Alexander Brailove Ion beam processing apparatus
JP5352144B2 (ja) * 2008-07-22 2013-11-27 株式会社荏原製作所 荷電粒子ビーム検査方法及び装置
JP5037551B2 (ja) 2009-03-24 2012-09-26 東京エレクトロン株式会社 基板交換機構及び基板交換方法
JP4988905B2 (ja) * 2010-07-28 2012-08-01 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置
JP5718169B2 (ja) * 2011-06-14 2015-05-13 株式会社Sen イオン注入装置及びイオン注入方法
JP5865125B2 (ja) * 2012-03-02 2016-02-17 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置
TWM476362U (en) * 2012-09-07 2014-04-11 Applied Materials Inc Load lock chamber with slit valve doors

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08134647A (ja) * 1994-11-11 1996-05-28 Nissin Electric Co Ltd 真空予備室の真空排気方法
JPH10135146A (ja) * 1996-10-29 1998-05-22 Nissin Electric Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法
JP2002504744A (ja) * 1997-11-28 2002-02-12 マットソン テクノロジイ インコーポレイテッド 真空処理を行う非加工物を、低汚染かつ高処理能力で取扱うためのシステムおよび方法
JP2000003881A (ja) * 1998-04-17 2000-01-07 Toshiba Corp イオン注入装置、イオン発生装置および半導体装置の製造方法
JP2003220586A (ja) * 2002-01-22 2003-08-05 Nissin Electric Co Ltd 物品搬送ロボット及び真空処理装置
JP2006500752A (ja) * 2002-09-25 2006-01-05 バリアン・セミコンダクター・イクイップメント・アソシエーツ・インコーポレーテッド ロードロック真空コンダクタンス制限アパチャー
JP2013251240A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Nissin Ion Equipment Co Ltd イオンビーム照射装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7372500B2 (ja) 2020-09-02 2023-10-31 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド ファクトリインターフェース設置面積スペース中にロードロックを組み込むためのシステムおよび方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150364299A1 (en) 2015-12-17
CN105206493A (zh) 2015-12-30
TWI654668B (zh) 2019-03-21
KR102354414B1 (ko) 2022-01-21
US9666413B2 (en) 2017-05-30
KR20150144701A (ko) 2015-12-28
TW201601200A (zh) 2016-01-01
CN110137064A (zh) 2019-08-16
JP6257455B2 (ja) 2018-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6257455B2 (ja) イオン注入装置及びイオン注入装置の制御方法
TWI672735B (zh) 離子植入裝置及使用該裝置的複數片晶圓的處理方法
US8096744B2 (en) Wafer processing system, wafer processing method, and ion implantation system
JP4587364B2 (ja) 統合処理システムにおけるプラズマドーピング及びイオン注入のための方法及び装置
US9496117B2 (en) Two-dimensional mass resolving slit mechanism for semiconductor processing systems
EP3419045B1 (en) Vacuum processing apparatus and mass spectrometer
US11705300B2 (en) Method and device for implanting ions in wafers
KR101243744B1 (ko) 이온주입장치
JP5892802B2 (ja) イオン注入方法、搬送容器及びイオン注入装置
JP4443925B2 (ja) 陽極パルシングによりプラズマドーピングするための方法及び装置
JP2023118398A (ja) イオン注入装置、イオン注入方法
KR102278078B1 (ko) 기판 반송 장치 및 기판 처리 장치
CN115763310B (zh) 一种离子注入装置及方法
US20220270900A1 (en) Wafer temperature adjusting device, wafer processing apparatus, and wafer temperature adjusting method
US20150064814A1 (en) Mechanisms for monitoring ion beam in ion implanter system
US20170236686A1 (en) Ion beam irradiation apparatus
JPH06342834A (ja) 電子線照射装置
KR20050018978A (ko) 이온빔 주입기용 조정가능한 주입각 작업재 지지 구조체

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20160915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6257455

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150