JP2016004429A - 透明導電性基板およびその製造方法、並びにタッチパネル - Google Patents

透明導電性基板およびその製造方法、並びにタッチパネル Download PDF

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【課題】ガラス基板のスリミング処理を施した被処理面上に、所望の抵抗値を有する透明導電膜を備えてなる、透明導電性基板を提供する。【解決手段】本発明の透明導電性基板は、透明基板のスリミング処理が施された一面側に透明導電膜を備えてなる透明導電性基板であって、前記透明基板の一面と前記透明導電膜との間に介在するように、ケイ素を含む酸化膜が配置されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、スリミング処理の施された透明基板上に透明導電膜が配されてなる透明導電性基板およびその製造方法、並びにタッチパネルに係る。より詳細には、スリミング処理の影響を受けることなく、所望の抵抗値を有する透明導電膜を備えることが可能な、透明導電性基板およびその製造方法、並びにタッチパネルに関する。
タッチパネルは、表示画面上の透明な面を操作者が指またはペンでタッチすることにより、接触した位置を検出してデータ入力できる入力装置の構成要素となるものであって、キー入力より直接的、かつ直感的な入力を可能とする。このため、近年、携帯電話機や、携帯情報端末、カーナビゲーションシステムを始め、様々な電子機器の操作部に多用されるようになってきた。
前記タッチパネルは、入力装置として、液晶パネル等の平面型表示装置の表示画面上に貼り合わせて使用することができる。タッチパネルの検出方式には、抵抗式、静電容量式、超音波式、光学式等多種あり、その構造は多様となる。
近年、液晶表示装置では、IPS(In Place Switching)方式が好適に用いられている。IPS方式とは液晶分子を基板に対して平行方向に駆動制御する方式である。IPS方式に限定されるものではないが、液晶分子は静電気などの外乱電界に対して液晶分子の向きが不安定になってしまうという課題を抱えている。
図12に示すように、この対策として、操作者の指などが接触することで、静電気が発生するカラーフィルター側の基板(CF基板とも呼ぶ)2Iの一面(背面、図12では上面)に、静電気放電対策として透明導電膜4を設ける構成が採用されている(図12)。ここで、符号5はカラーフィルター層、符号6は接着層、符号7IはTFT側の基板(TFT基板とも呼ぶ)、符号8はTFT素子を表している。基板(CF基板)2Iや基板(TFT基板)7Iとしては通常、ガラスからなる透明基板が多用される。
また、オンセルと呼ばれるタッチパネルのタイプでは、同じようにカラーフィルター側の基板(CF基板)2Iの背面に、センサー電極として透明導電膜4が配置される。
CF基板2Iの一面に透明導電膜4を設けてなる構造体は、従来より透明導電性基板として公知であり、タッチパネル以外の分野、たとえば太陽電池や各種表示装置などにおいても広く用いられている。
上記構成における透明導電膜4には、良好な視認性を保つための「高透過率」、及び、良好な感度を備えるための「低抵抗」という2つの特性が求められている。このような特性を達成する手段として現在、たとえば、ITOからなるターゲットをスパッタ法により成膜するプロセスが用いられている。
液晶表示装置が用いられるタッチパネルには、大型化とともに、各社差別化を図るために軽量化と薄型化が常に求められている。たとえば、特許文献1に開示された手法、すなわち、カラーフィルター(CF)基板とTFT基板とを貼り合わせた後、フッ酸を主成分とした溶液を用い、CF基板2IとTFT基板7Iの外面を化学的に除去することにより、スリミング処理(基板の薄板化を行う処理)SPを施し、薄板化されたCF基板2とTFT基板8を得る手法が検討されている(図13)。
特開2014−071734号公報
しかしながら、図13に示すようなスリミング処理を施した被処理面xに透明導電膜4をスパッタ法により形成すると、所望の抵抗値が得られないという問題が顕在化した。
これはフッ酸に含まれるフッ素がガラス基板の主成分であるSiやMg、Alなどの微量に含有している不純物金属と結合して、ガラス基板の最表面に存在しているためであり、ガラス基板の最表面にフッ素化合物が存在することで、透明導電膜の膜質が劣化し、ひいては電気特性の低下を招いていると考えられる。
更に、膜質の悪い透明導電膜は、膜中に欠陥を多く存在させていることになるため、透過率に対しても悪影響を及ぼすことが考えられる。
対策としてアルカリ洗浄によってスリミング処理の後フッ素を除去する手法を用いる場合もあるが、工程が増えることでコストが増大してしまうため好ましくない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ガラス基板のスリミング処理を施した被処理面上に、所望の抵抗値を有する透明導電膜を備えてなる、透明導電性基板およびその製造方法、並びにタッチパネルを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の透明導電性基板は、透明基板のスリミング処理が施された一面側に透明導電膜を備えてなる透明導電性基板であって、前記透明基板の一面と前記透明導電膜との間に介在するように、ケイ素を含む酸化膜が配置されていることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の透明導電性基板は、請求項1において、前記透明基板がガラスからなり、前記透明導電膜がITOであることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の透明導電性基板は、請求項1または2において、前記酸化膜の膜厚[Å]が10以上500以下であり、前記透明導電膜の膜厚[Å]が10以上500以下であることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の透明導電性基板は、請求項1乃至3のいずれか一項において、前記透明導電膜のシート抵抗[Ω/□]が2000以下であることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の透明導電性基板は、請求項1乃至4のいずれか一項において、前記酸化膜は、フッ化水素酸に浸漬させた場合のエッチングレート[Å/sec]が25以下であることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の透明導電性基板の製造方法は、透明基板に酸化膜と透明導電膜を順に重ねてなる透明導電性基板の製造方法であって、前記透明基板として一面にスリミング処理が施されたガラスを用い、該透明基板の一面上に前記酸化膜としてケイ素を含む薄膜をスパッタ法により形成する工程と、前記酸化膜を覆うように前記透明導電膜をスパッタ法により形成する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の請求項7に記載のタッチパネルは、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の透明導電性基板を含むタッチパネルであって、前記透明導電性基板を構成する透明基板は、カラーフィルター基板として機能し、かつ、前記透明導電性基板を構成する透明導電膜は、前記カラーフィルター基板にTFT基板を重ねてなる積層構造体において外側に位置することを特徴とする。
本発明によれば、透明基板のスリミング処理が施された一面と、その上に設ける透明導電膜との間に介在するように、ケイ素を含む酸化膜を配置する構成を採用することにより、所望の抵抗値を有する透明導電膜を備えた透明導電性基板の提供が可能となる。特に、本発明の透明導電性基板は、酸化膜の膜厚を制御するだけで、所望の抵抗値に加えて、所望の透過率を有する透明導電膜を備えることができる。
本発明に係る透明導電性基板を製造するためには、透明基板に対して透明導電膜を形成する工程の前に、ケイ素を含む薄膜からなる酸化膜を形成する工程を増設するだけでよい。この酸化膜を設ける工程は、必ずしも透明導電膜を形成する工程と連続する必要はない。従来の製造ラインを活用し、酸化膜を形成した透明基板を投入するだけで、本発明の透明導電性基板を安価に製造できる。また、本発明によれば、透明導電膜の抵抗値に加えて、透過率についても所望の数値に制御できる、透明導電性基板の製造方法が得られる。
本発明に係るタッチパネルは、上述した透明導電性基板をカラーフィルター基板として搭載しているので、製品仕様に合せた所望の抵抗値および透過率を有する透明導電膜が、カラーフィルター基板にTFT基板を重ねてなる積層構造体において外側に位置するように配置することができる。これにより、良好な感度とともに、良好な視認性も保持してなるタッチパネルの提供に、本発明は貢献することができる。
本発明に係る透明導電性基板およびその製造方法の一例を示す模式断面図。 本発明に係るタッチパネルおよびその製造方法の一例を示す模式断面図。 酸化膜および透明導電膜を形成する製造装置の一例を示す概略構成図。 図3の製造装置において、成膜室の主要部の一例を示す断面図。 酸化膜および透明導電膜を形成する製造装置の他の一例を示す概略構成図。 酸化膜の膜厚と透明導電膜(200Å)の抵抗値との関係を示すグラフ。 酸化膜の膜厚と透明導電膜(50Å)の抵抗値との関係を示すグラフ。 酸化膜のエッチングレートと透明導電膜(200Å)の抵抗値との関係を示すグラフ。 従来のタッチパネルおよびその製造方法の一例を示す模式断面図。 図9の変形例であり、スリミング処理を加えた一例を示す模式断面図。
以下、本発明に係る透明導電性基板およびその製造方法の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態における透明導電性基板およびその製造方法を示す模式断面図であり、図2は図1に示した透明導電性基板をカラーフィルター基板(CF基板)として備えた、本実施形態におけるタッチパネルおよびその製造方法を示す模式断面図である。
本実施形態における透明導電性基板は、図1に示すように、スリミング処理が施された透明基板2(S1as:S1 after slimming)を用い、この透明基板2のスリミング処理が施された一面x側に透明導電膜4(TCL:transparent conductive layer)を備えてなる透明導電性基板である。そして、透明基板2(S1as)の一面xと透明導電膜4(TCL)との間に介在するように、ケイ素を含む酸化膜3(IL:intermediate layer)が配置されている。
図2のタッチパネルTP(touch panel)は、上記構成からなる透明導電性基板1a(1)をカラーフィルター基板(CFsub:color filter substrate)として用いた構成例である。
図2のタッチパネルTPにおいては、透明導電性基板1a(1)を構成する透明基板2(S1as)が、カラーフィルター基板として機能している。そして、透明導電性基板1a(1)を構成する透明導電膜4(TCL)は、カラーフィルター基板(CFsub)にTFT基板(TFTsub)を重ねてなる積層構造体、すなわちタッチパネルTPにおいて、外側(操作者の指などが接触することで、静電気が発生するカラーフィルター基板の背面(図2では上面))に位置するように構成されている。
図1の構成における透明導電膜4(TCL)は何れも、透明基板2(S1as)のスリミング処理が施された一面xに対して直に接するように設けるのではなく、該一面xとの間にケイ素を含む酸化膜3が介在するように配置されている。
これにより、ケイ素を含む酸化膜3の存在が、透明導電膜4に対するスリミング処理が施された一面xの影響を遮断する。ゆえに、透明導電膜4は、透明基板2がスリミング処理された影響を受けることなく、所望の抵抗値(比抵抗)を有することが可能となる。後述するように、酸化膜3の膜厚を調整する(Å単位において10以上500以下の範囲)だけで、所望の抵抗値を制御することができる。その際、酸化膜3の膜厚が増加するにつれて、透明導電膜4の抵抗値は低下する傾向を示す。
上述した透明導電膜4の抵抗値の低下傾向は、透明導電膜4の膜厚[Å]が50以上200以下の範囲で同様であるが、その低下する範囲は、透明導電膜4の膜厚が薄いほど大きい。つまり、酸化膜3の膜厚と透明導電膜4の膜厚とを調整することにより、透明導電膜4の抵抗値(比抵抗)を制御可能である。特に、後述するように、酸化膜3の膜厚[Å]を400とすることにより、スリミング処理が施された基板であっても、透明導電膜4の抵抗値(比抵抗)を、従来(スリミング処理の無い基板)と同レベルの数値とすることができる。
また、図1の構成における透明導電膜4の透過率[%]は、透明導電膜4の膜厚が200[Å]の場合で94以上96以下、膜厚50[Å]の場合で99以上、という極めて高い数値を有する。つまり、本発明の透明導電性基板1a(1)は、酸化膜3の膜厚を制御するだけで、所望の抵抗値に加えて、所望の透過率を有する透明導電膜4を備えることができる。特に、高い透過率が要求される場合には、透明導電膜4の膜厚を薄く設計すればよい。
図1の構成において、透明導電膜4の膜厚[Å]を50、酸化膜3の膜厚[Å]を10〜400とした場合、透明導電膜4の抵抗値(シート抵抗[Ω/□])は3190〜1215の範囲で制御できる。ゆえに、本発明によれば、スリミング処理が施された基板であっても、たとえば、透明導電膜4の透過率[%]が99以上、かつ、シート抵抗[Ω/□]が2000以下という仕様も満たすことができる。
図1の構成における透明導電膜4の抵抗値(シート抵抗[Ω/□])は、酸化膜3の膜密度を反映する指標である、酸化膜3のエッチングレートに依存する。後述するように、酸化膜のエッチングレートが小さくなるに従い、酸化膜を覆うように形成される透明導電膜のシート抵抗値は減少傾向を示す。特に、エッチングレートが25[Å/s]以下となる酸化膜3上に透明導電膜4を形成することにより、透明導電膜の抵抗値(シート抵抗)は、従来(スリミング処理の無い基板)のレベルを下回る数値とすることができる。
以下では、上述した透明導電性基板の製造方法について説明する。
図1に示すように、本発明は、透明基板2に酸化膜と透明導電膜4を順に重ねてなる透明導電性基板の製造方法である。透明基板2として一面(図1では上面)にスリミング処理(SP:slimming process)が施されたガラスを用いる。そして、本発明は、このスリミング処理された一面x上に前記酸化膜3としてケイ素を含む薄膜をスパッタ法により形成する工程と、前記酸化膜3を覆うように前記透明導電膜4をスパッタ法により形成する工程と、を含むものである。
透明基板2Iとしては、たとえば、無アルカリガラス基板が好適に用いられる。ただし、ガラス単体である必要はなく、スリミング処理する一面がガラスからなる構成とした基板であっても構わない。
透明基板2Iに対するスリミング処理は、フッ酸を主成分とする溶液を用いて、透明基板2Iの厚みを減損させる処理である。これにより、薄板化とともに軽量化も図れた透明基板2が得られる。
スリミング処理が施された透明基板2を適宜、洗浄した後、図3に示すような成膜装置を用いて、透明基板2のスリミング処理が施された一面x上に、酸化膜3と透明導電膜4をスパッタ法により積層形成する。
酸化膜3の成膜には、たとえば、Siからなるターゲットと、ArガスおよびOガスからなるプロセスガスを用いる。透明導電膜4の成膜には、たとえば、ITOからなるターゲットと、ArガスおよびOガスからなるプロセスガスを用いる。
酸化膜3と透明導電膜4を連続して成膜する方法を採用すれば、製造効率を向上させ、製造コストの抑制に有効である。しかしながら、酸化膜3の成膜雰囲気に含まれる酸素が、透明導電膜4の成膜雰囲気に流出し、透明導電膜4の中に取り込まれた場合、作製された透明導電膜4は組成ズレが生じることにより、電気的特性や光学的特性が低下したり、あるいは不安定になる虞がある。
上述した連続成膜における課題を回避するとともに、本発明の効果(透明基板2のスリミング処理が施された一面x上に、酸化膜3と透明導電膜4を積層する効果)を安定して得るために、本発明者らは、図3に示すスパッタ装置(製造装置)を用いた。
(スパッタ装置)
図3は、本発明の酸化膜および透明導電膜の製造方法に用いるスパッタ装置(製造装置)の一例を示す概略構成図である。また、図4は同スパッタ装置の成膜室の主要部を示す断面図である。
スパッタ装置10は、インターバック式のスパッタ装置であり、例えば、スリミング処理が施されたガラスからなる基板2および該基板2を搭載したトレイ18を搬入/搬出する仕込み/取出し室(L/UL)11と、基板2を熱処理する加熱室(H)12と、加熱室12から搬出された熱処理後の基板2にケイ素を含む酸化膜3をスパッタ法により形成する成膜室(S1)13と、成膜室(S1)13から供給された基板2に透明導電膜4をスパッタ法により形成する成膜室(S2)14と、を少なくとも備えている。
仕込み/取出し室11には、板状の基板2を縦型(基板2の板厚をなす面が鉛直方向となるように基板2が支持され、後段の加熱・成膜処理などが基板2の主面に対して行われるタイプ)に保持・搬送するためのトレイ18が、移動可能に配置されている。
加熱室12には、基板2を加熱するヒータ19が縦型に設けられている(図4は基板2の両面に対向して個別に設置した例であり、片面側のみ設けても構わない)。
仕込み/取出し室11には、この室内を粗真空引きするロータリーポンプ等の粗引き排気手段11Pが設けられている。
成膜室13の内部には、一方の側面13aに、必要に応じて基板2の温度を調整するための温度調整手段31が縦型に設けられ、他方の側面13bには、Si材料のターゲット32を保持し所望のスパッタ電圧を印加するスパッタカソード機構33が縦型に設けられており、成膜室13の外部には、スパッタカソード機構33にスパッタ電圧を供給する電源34が配されている。
また、成膜室13には、この室内を高真空引きするターボ分子ポンプ等の高真空排気手段13P、及びこの室内にプロセスガスを導入するガス導入手段35が設けられている。
ガス導入手段35は、各種ガスを導入可能なポート(不図示)に接続されている。
成膜室14の内部には、一方の側面14aに、必要に応じて基板2の温度を調整するための温度調整手段41が縦型に設けられ、他方の側面14bには、ITO材料のターゲット42を保持し所望のスパッタ電圧を印加するスパッタカソード機構43が縦型に設けられており、成膜室14の外部には、スパッタカソード機構43にスパッタ電圧を供給する電源44が配されている。
また、成膜室14には、この室内を高真空引きするターボ分子ポンプ等の高真空排気手段14P、及びこの室内にプロセスガスを導入するガス導入手段45が設けられている。
ガス導入手段45は、各種ガスを導入可能なポート(不図示)に接続されている。
図3のスパッタ装置(製造装置)においては、成膜室13と成膜室14との間に、両者の成膜雰囲気を分離するとともに、各々が独立した成膜雰囲気を維持できるような手段Z(Z1)が配設されている。手段Z1としては、たとえば、仕切りバルブ、ドアバルブ、差圧バルブなどが挙げられる。これにより、酸化膜3の成膜雰囲気に含まれる酸素が、透明導電膜4の成膜雰囲気に流出し、透明導電膜4の中に取り込まれる問題が解消される。ゆえに、透明導電膜4は、組成ズレが生じること無く、安定した電気的特性や光学的特性を有することが可能となる。図3のスパッタ装置(製造装置)によれば、酸化膜3と透明導電膜4を連続して成膜する方法を採用しても、高い製造効率の維持が可能であり、ひいては製造コストの抑制も図ることができる。
スパッタカソード機構33、43は、板状の金属プレートからなるもので、ターゲット32、42を口ウ材等でボンディングにより固定するためのものである。電源34、44は、ターゲット32、42に直流電圧をスパッタ電圧として印加するためのものであり、直流電源が好適に用いられる。ただし、必要に応じて、直流電源に代えて交流電源を用いても構わない。
ガス導入手段35、45は、プロセスガスを構成する各種ガスを導入可能なポートに接続されており、各種ガスとしては、たとえば、不活性ガス(代表的にはArガス)、酸素ガス、窒素ガスなどが挙げられる。
なお、このガス導入手段35は、各種ガスの供給源に接続された各ポートを備えており、必要に応じて自由に選択して使用すればよい。例えば、Arガスと酸素ガス、Arガスと酸素ガスと窒素ガス、のように2つあるいは3つのポートに同時に接続する構成としてもよい。
図4は、図3に示したインターバック式のマグネトロンスパッタ装置における成膜室の主要部を示す断面図である。以下では、成膜室13を用いて説明するが、成膜室14も基本的に同様である。
スパッタカソード機構33は、ターゲット32をロウ材等でボンディング(固定)した背面プレート(不図示)と、背面プレート(不図示)の裏面に沿って配置された磁気回路(不図示)とを備えている。この磁気回路(不図示)は、ターゲット32の表面に水平磁界を発生させるものであり、ターゲット32の表面に所望の水平磁界が発生するように、磁石の形状や配置などを適宜調整したものである。
このような図4に示す製造装置においては、成膜室13の一方の側面13bに所望の磁界を発生するスパッタカソード機構33を縦型に設けてある。たとえば、膜厚[Å]が10以上500以下のSiOからなる酸化膜3を形成することができる。
次に、SiOからなる酸化膜3が形成された透明基板2を、成膜室13の成膜雰囲気の影響を受けない成膜室14へ移動させる。成膜室13と同様に成膜室14にも、一方の側面14bに所望の磁界を発生するスパッタカソード機構44を縦型に設けてある。たとえば、スパッタ電圧44を250V以下とし、ターゲット42の表面における水平磁界強度の最大値を1000ガウス以上とすることにより、結晶格子の整った透明導電膜4を形成することができる。
図5は、本発明に係る酸化膜および透明導電膜を形成する製造装置の他の一例を示す概略構成図である。スパッタ装置(製造装置)100は、基板を搭載したトレイ118が通過型である点において、図3のスパッタ装置と異なる。
図5のスパッタ装置100においては、仕込み室(L)111から搬入されたトレイ118は、成膜室113、成膜室114を通過し、成膜後のトレイ118は、取出し室(UL)116に向けて、順方向にのみ移動することができる。つまり、図5のスパッタ装置においては、トレイ118が逆方向(仕込み室(L)111の方向)へ戻る必要がない。ゆえに、図3のスパッタ装置に比べて、図5のスパッタ装置は量産性において優れている。
図5のスパッタ装置においても、成膜室(S1)113と成膜室(S2)114との間に、両者の成膜雰囲気を分離するとともに、各々が独立した成膜雰囲気を維持できるような手段Z(Z2)を配設することが好ましい。手段Z2としては、たとえば、仕切りバルブ、ドアバルブ、差圧バルブなどが挙げられる。これにより、酸化膜3の成膜雰囲気に含まれる酸素が、透明導電膜4の成膜雰囲気に流出し、透明導電膜4の中に取り込まれる問題が解消される。ゆえに、透明導電膜4は、組成ズレが生じること無く、安定した電気的特性や光学的特性を有することが可能となる。図5のスパッタ装置によれば、酸化膜3と透明導電膜4を連続して成膜する方法を採用しても、図3のスパッタ装置より一段と高い製造効率の維持が可能となり、ひいては製造コストの更なる抑制を図ることができる。
(透明導電膜の製造方法)
次に、本発明の透明導電膜の製造方法の一例として、図3、4に示すスパッタ装置10を用いて、酸化膜3と透明導電膜4を透明基板2に成膜する方法について例示する。
酸化膜3の作製に用いるターゲット材としては、シリコン単体、あるいはシリコン酸化物が挙げられる。プロセスガスとしてArガスとOガスを用いるならば、ターゲット材は何れであっても構わない。
透明導電膜4の作製に用いるターゲット材としては、酸化インジウムに酸化スズを1〜10質量%添加したスズ添加酸化インジウム(ITO)が挙げられ、中でも、比抵抗の低い薄膜を成膜することができる点で、酸化インジウムに酸化スズを5〜10質量%添加したITOが好ましい。
次いで、例えばガラスからなる透明基板2(以下、基板2とも呼ぶ)を仕込み/取出し室11のトレイ18に搭載した状態で、仕込み/取出し室11から加熱室12に搬入する。この透明基板2を、所望の温度に保持された状態のヒータ19の前に配置して、透明基板基板2をヒータ19により所定の温度(例えば120℃)まで加熱してもよい。ただし、本発明においては、透明基板基板2を加熱すること無く、室温にて成膜を行った。
室温の状態にある透明基板2を加熱室12から、所定の真空度(例えば0.27Pa(2.0mTorr))とされた成膜室(S1)13に搬入して、位置αに停止させる。その際、成膜室13は、加熱室12とほぼ同じレベルの真空度(例えば0.27Pa(2.0mTorr))とする。
次に、成膜室13を高真空排気手段13Pで高真空引きし、成膜室13が所定の高真空度、例えば2.7×10−4Pa(2.0×10−3mTorr)となった後に、成膜室13に、スパッタガス導入手段35によりArおよびO等のスパッタガスを導入し、成膜室13内を所定の圧力(スパッタ圧力)とする。スパッタ圧力[Pa]は、たとえば、0.08〜0.49の範囲である。
次いで、電源34によりターゲット32にスパッタ電圧、例えば、直流電圧をスパッタ電圧として印加する。この時の投入電力は2〜4W/cmである。スパッタ電圧印加により、発生したプラズマにより励起されたAr等のスパッタガスのイオンがターゲット32に衝突し、このターゲット32からシリコン原子を飛び出させる。この状態とされたターゲット32の前方空間内を通過するように、基板2が搭載されたトレイ18を、位置αから位置βに向けて図3の中に示された点線矢印の方向へ移動させる。この操作により、基板2にケイ素(シリコン)を含む酸化膜3を成膜する。成膜した後、放電を停止し、スパッタガスを遮断して、成膜室13の内部を所定の高真空度、例えば2.7×10−4Pa(2.0×10−3mTorr)まで排気する。
その後、成膜室13と成膜室14との間に配された、ドアバルブからなる手段Z(Z1)を開くことにより、酸化膜3が形成された透明基板2を、成膜室13から成膜室14へ移動して、位置γに停止させる。その際、手段Z(Z1)を開く前に、成膜室14の内部を所定の高真空度、例えば2.7×10−4Pa(2.0×10−3mTorr)まで排気しておく。
透明基板2の移動が完了した後、手段Z(Z1)を閉じることにより、成膜室13に対して成膜室14を独立した空間とする。これにより、成膜室13と成膜室14との間に、両者の成膜雰囲気を分離するとともに、各々が独立した成膜雰囲気を維持することが可能となる。
次に、成膜室14に、スパッタガス導入手段45によりAr等のスパッタガスを導入し、成膜室14内を所定の圧力(スパッタ圧力)とする。成膜室14において透明導電膜を形成する際のスパッタ圧力[Pa]は、たとえば、0.67Pa(5mTorr)とする。
次いで、電源44によりターゲット42にスパッタ電圧、例えば、直流電圧をスパッタ電圧として印加する。スパッタ電圧印加により、発生したプラズマにより励起されたAr等のスパッタガスのイオンがターゲット42に衝突し、このターゲット42からスズ添加酸化インジウム(ITO)を構成する原子を飛び出させる。この状態とされたターゲット42の前方空間内を通過するように、透明基板2が搭載されたトレイ18を、位置γから位置δに向けて、図3の中に示された点線矢印の方向へ移動させる。
この操作により、ガラスからなる基板2のスリミング処理が施された一面上に予め形成された酸化膜3を覆うように、ITOからなる透明導電膜4が成膜される。
上述した成膜装置および成膜方法では、基板2を搭載したトレイ18が、ターゲットの前を通過することにより成膜が行われるとして説明したが、基板2のみを移動させる手段が備わっている場合には、トレイ18は不要となる。この場合、基板2は自重のみとなるので、高速搬送が可能となる利点がある。
一方、基板2を搭載したトレイ18を用いる場合には、トレイ18の材料や形状などを工夫することにより、基板2から温度を奪い取り、基板2の温度上昇を抑制できるという利点がある。
以下、本発明の効果を確認するために行った、実験例について説明する。
(実験例1)
本例では、スリミング処理(SP)を施した透明基板を用い、酸化膜の有無および膜厚を変えて、その上に作製した透明導電膜について、抵抗値(シート抵抗)と透過率(波長545nm)を評価した。
図3に示したような製造装置10を用い、ガラスからなる透明基板2のスリミング処理が施された一面上に、ケイ素を含む酸化膜3を介在させて、酸化膜3上にITOからなる透明導電膜4を形成した。
透明導電膜4の膜厚[Å]を200として、酸化膜の膜厚[Å]を0(ゼロ)〜400の範囲で変更して作製した試料がS1〜S5である。透明導電膜4の膜厚[Å]を50として、酸化膜3の膜厚[Å]を0(ゼロ)〜400の範囲で変更して作製した試料がs1〜s5である。
スリミング処理の有無を比較するため、スリミング処理を行っていない透明基板2Iの一面上に、透明導電膜4を作製した試料を形成した。試料Sr1および試料sr1は各々、透明導電膜4の膜厚[Å]を200および50としたものである。
また、各試料ごとに、透明導電膜4の抵抗値(シート抵抗[Ω/□])と、透明導電膜4の透過率[%]を測定した。
表1は、全ての試料(S1〜S5、s1〜s5、Sr1、sr1)における、抵抗値(シート抵抗)と透過率(波長545nm)の評価結果である。
Figure 2016004429
図6と図7は何れも、酸化膜の膜厚と透明導電膜の抵抗値(シート抵抗)との関係を示すグラフであり、図6は透明導電膜の膜厚が200[Å]の場合を、図7は透明導電膜の膜厚が50[Å]の場合を、それぞれ表している。図6と図7のグラフは、表1に纏めた数値をプロットしたものである。
図6と図7のグラフにおいて、点線は何れも、リファレンスとした試料Sr、sr(スリミング処理を行っていない透明基板2Iを用いた試料)の結果を示している。
表1、図6および図7から、以下の点が明らかとなった。
(a1)透明導電膜4の膜厚に依存せず、酸化膜3を介在させて、酸化膜3の膜厚を調整することにより、ガラスからなる透明基板2のスリミング処理が施された一面上において、ITOからなる透明導電膜4の抵抗値(シート抵抗[Ω/□])を広範囲に制御できる(S1〜S5、s1〜s5)。
(a2)透明導電膜4の膜厚に依存せず、酸化膜3の膜厚を増加させることにより、シート抵抗が急激に低下する傾向を示し、酸化膜の膜厚[Å]が400程度で、スリミング処理の影響が無くなる(S5対Sr1、s5対sr1)。
(a3)透明導電膜4の膜厚[Å]を薄くする(200→50)ことにより、99%以上の透過率が確保できる。透過率についても、酸化膜3の膜厚[Å]が400程度で、スリミング処理の影響が無くなる(S5対Sr、s5対sr)。
(a4)酸化膜3の膜厚と明導電膜4の膜厚とを組み合わせることにより、顧客の希望が多い、シート抵抗[Ω/□]が2000以下の透明導電膜4を、特定のシート抵抗を有するように設計および作製することできる。
(a5)上記(a4)における透明導電膜4は94%以上の透過率を有することができる。
以上より、本発明によれば、酸化膜3を介在させることにより、スリミング処理が施された透明基板上であっても、所望のシート抵抗[Ω/□]を有するとともに、透過率の高い透明導電膜を備えた透明導電性基板が得られることが確認された。
(実験例2)
本例では、スリミング処理(SP)を施した透明基板を用い、成膜圧力を変えて酸化膜を形成した後、その上に透明導電膜4を形成した試料(s11〜s15)を作製し、透明導電膜4の抵抗値(シート抵抗)を評価した。酸化膜3と透明導電膜4の膜厚[Å]はともに、200とした。
これとは別に、スリミング処理(SP)が施されていないシリコンウェハ上に、s11〜s15と同条件で、成膜圧力を変えて酸化膜を形成した試料(s11n〜s15n)を作製し、酸化膜3のエッチングレートを評価した。
エッチングレートは、1wt%−フッ酸に室温で30秒間浸漬させた際の膜厚変化から算出した数値である。その際、膜厚測定にはエリプソメータを用いた。
表2は、各試料における、抵抗値(シート抵抗)とエッチングレートの評価結果である。
Figure 2016004429
図8は、酸化膜のエッチングレートと透明導電膜の抵抗値(シート抵抗)との関係を示すグラフである。図8のグラフは、表2に纏めた数値をプロットしたものである。
図8グラフにおいて、「点線」はリファレンスとした試料sr2n[スリミング処理(SP)が施されていないガラス基板に透明導電膜を形成した場合]を、「一点鎖線」はリファレンスとした試料sr2[スリミング処理(SP)が施されている基板に透明導電膜を形成した場合]を、それぞれ表している。
表2および図8から、以下の点が明らかとなった。
(b1)透明導電膜の膜質(シート抵抗値)に対して、酸化膜の膜密度を反映する指標である、酸化膜のエッチングレートが密接に関係している。
(b2)酸化膜のエッチングレートが小さくなるに従い、酸化膜を覆うように形成される透明導電膜のシート抵抗値が小さくなる。
(b3)エッチングレートが25[Å/s]以下となる酸化膜上に透明導電膜を形成することにより、透明導電膜の抵抗値(シート抵抗)は、従来レベルを表す「一点鎖線(sr2)」を下回る数値とすることができる。
以上より、本発明によれば、従来のフッ酸処理ガラス上の透明導電膜よりも、透明導電膜の抵抗値(シート抵抗)を改善できることが分かった。特に、酸化膜の成膜圧力[Pa]として低い圧力を選択することにより、スリミング処理が施された透明基板上であっても、所望のシート抵抗[Ω/□]を有する透明導電膜を備えた透明導電性基板が得られることが確認された。
以上、本発明の透明導電性基板およびその製造方法、並びにタッチパネルについて説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、SiOからなる酸化膜を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、酸化膜を設ける透明基板の一面との相性を考慮して、酸化膜の厚さ方向において含有する酸素量を変化させたり、あるいは酸化膜に窒素や炭素などを含有させる構成を採用してもよい。
また上述した実施形態では、ITOからなる透明導電膜を成膜した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば酸化亜鉛系の透明導電膜を成膜する際にも適用可能である。
本発明は、透明導電性基板およびその製造方法、並びにタッチパネルに広く適用可能である。このような透明導電性基板は、タッチパネル以外にも、太陽電池や各種表示装置などに好適に用いられる。
1 透明導電性基板(カラーフィルター基板)、2 透明基板、3 ケイ素を含む酸化膜、4 透明導電膜、5 カラーフィルター層、6 接着層、7 透明基板、8デバイス層、9 TFT基板、TP タッチパネル。

Claims (7)

  1. 透明基板のスリミング処理が施された一面側に透明導電膜を備えてなる透明導電性基板であって、前記透明基板の一面と前記透明導電膜との間に介在するように、ケイ素を含む酸化膜が配置されていることを特徴とする透明導電性基板。
  2. 前記透明基板がガラスからなり、前記透明導電膜がITOであることを特徴とする請求項1に記載の透明導電性基板。
  3. 前記酸化膜の膜厚[Å]が10以上500以下であり、前記透明導電膜の膜厚[Å]が10以上500以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の透明導電性基板。
  4. 前記透明導電膜のシート抵抗[Ω/□]が2000以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の透明導電性基板。
  5. 前記酸化膜は、フッ化水素酸に浸漬させた場合のエッチングレート[Å/sec]が、25以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の透明導電性基板。
  6. 透明基板に酸化膜と透明導電膜を順に重ねてなる透明導電性基板の製造方法であって、
    前記透明基板として一面にスリミング処理が施されたガラスを用い、該透明基板の一面上に前記酸化膜としてケイ素を含む薄膜をスパッタ法により形成する工程と、
    前記酸化膜を覆うように前記透明導電膜をスパッタ法により形成する工程と、
    を含むことを特徴とする透明導電性基板の製造方法。
  7. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の透明導電性基板を含むタッチパネルであって、
    前記透明導電性基板を構成する透明基板は、カラーフィルター基板として機能し、かつ、前記透明導電性基板を構成する透明導電膜は、前記カラーフィルター基板にTFT基板を重ねてなる積層構造体において外側に位置することを特徴とするタッチパネル。
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