JP2013242770A - 静電容量型タッチパネル基板及びその製造方法並びに製造装置 - Google Patents

静電容量型タッチパネル基板及びその製造方法並びに製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】オンセル型の静電容量方式のタッチパネルにおいて、表示装置を構成する基板にパターン形成された透明導電膜による表示画面の美観の低下を抑制する。
【解決手段】光学ガラスからなる第1基板10と、第1基板10に形成された第1基板より屈折率が低い材料からなる第1屈折率調整膜11と、第1屈折率調整膜11上に形成された透明導電膜12pとを有する構成、あるいは、光学ガラスからなる第1基板10と、第1基板に形成された膜厚が50nm以下の透明導電膜12pとを有する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は静電容量型タッチパネル基板及びその製造方法並びに製造装置に関し、特に、オンセル型の静電容量型タッチパネル基板及びその製造方法並びに製造装置に関するものである。
タッチパネルは、駅や飲食店の券売機、小売店のキャッシュレジスターあるいは銀行の現金自動預け払い機などの産業分野から、携帯電話機、タブレット端末あるいは家電製品のコントローラーなどの民生分野に至るまで幅広く用いられている。
タッチパネルは、液晶表示装置などの表示装置に対して、表示装置の外部表面に張り合わせる外付け型と、表示装置に内蔵させる内蔵型とに大きく分類される。
外付け型は現在広く普及している方式であり、例えば、抵抗膜方式、静電容量方式、光学方式、音響方式、あるいは電磁方式などの種々の方式が知られており、特に静電容量方式は、表面型静電容量式と投影型静電容量方式が開発されている。
上記の外付け型は、タッチパネルを表示装置の外部表面に張り合わせた構成であるため、装置全体が厚く、また重くなりやすい不利益があった。
これに対して、内蔵型はタッチパネルを表示装置に内蔵させる構成であり、外付け型よりも薄型化及び軽量化を図ることができる。
内蔵型タッチパネルは、液晶セルなどの表示セルに対するタッチパネルが配置される位置から、インセル型とオンセル型に大きく分類される。
インセル型のタッチパネルとして、例えば接触方式、静電容量方式及び光学方式などが開発されている。一方、オンセル型のタッチパネルとしては、例えば抵抗膜方式と、表面型静電容量式及び投影型静電容量方式などの静電容量方式などが開発されている。
オンセル型の静電容量方式のタッチパネルは、例えば、表示装置を構成する基板にタッチ位置検出用のITO(酸化インジウムスズ)などからなる透明導電膜がパターン形成された構成である。
表示装置を構成する基板であって、透明導電膜がパターン形成された基板をタッチパネル基板と称する。
特許文献1〜3には、上記のオンセル型のタッチパネルに関する記載がある。
特開2011−165184号公報 特開2011−222013号公報 特開2012−43394号公報
解決しようとする課題は、オンセル型の静電容量方式のタッチパネルにおいて、表示装置を構成する基板にパターン形成された透明導電膜のパターンが表示画面上に見えてしまい、表示画面の美観を損なうことがあることである。
本発明の静電容量型タッチパネル基板は、光学ガラスからなる第1基板と、前記第1基板に形成された前記第1基板より屈折率が低い材料からなる第1屈折率調整膜と、前記第1屈折率調整膜上に形成された透明導電膜とを有する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板は、光学ガラスからなる第1基板に第1基板より屈折率が低い材料からなる第1屈折率調整膜が形成されており、第1屈折率調整膜上に透明導電膜が形成されている。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板は、好適には、前記透明導電膜の膜厚が50nm以下である。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板は、好適には、前記第1屈折率調整膜が、反応性プラズマ蒸着により形成された膜である。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板は、好適には、前記第1屈折率調整膜が、酸化シリコンまたはフッ化マグネシウムからなる。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板は、好適には、前記第1基板と前記第1屈折率調整膜の間に形成された第2屈折率調整膜をさらに有する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板は、好適には、前記第2屈折率調整膜が前記第1基板より屈折率が高い。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板は、好適には、前記第1屈折率調整膜が、酸化シリコンまたはフッ化マグネシウムからなり、前記第2屈折率調整膜が、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化チタン、または酸化インジウムスズからなる。
また、本発明の静電容量型タッチパネル基板は、光学ガラスからなる第1基板と、前記第1基板に形成された膜厚が50nm以下の透明導電膜とを有する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板は、光学ガラスからなる第1基板に膜厚が50nm以下の透明導電膜が形成されている。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板は、好適には、前記透明導電膜がパターン加工されている。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板は、好適には、パターン加工された前記透明導電膜上に透明接着剤を介して光学ガラスからなる他の基板が張り合わされている。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板は、好適には、前記透明導電膜として複数の透明導電膜が透明接着剤を介して積層して形成されている。
また、本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、光学ガラスからなる第1基板に前記第1基板より屈折率が低い材料からなる第1屈折率調整膜を形成する工程と、前記第1屈折率調整膜上に透明導電膜を形成する工程とを有する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、光学ガラスからなる第1基板に第1基板より屈折率が低い材料からなる第1屈折率調整膜を形成し、第1屈折率調整膜上に透明導電膜を形成する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、好適には、前記第1屈折率調整膜を形成する工程において、前記透明導電膜の膜厚を50nm以下で形成する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、好適には、前記第1屈折率調整膜を形成する工程において、反応性プラズマ蒸着により形成する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、好適には、前記第1屈折率調整膜を形成する工程において、酸化シリコンまたはフッ化マグネシウムから形成する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、好適には、前記第1基板に前記第1屈折率調整膜を形成する工程の前に、前記第1基板に第2屈折率調整膜を形成する工程をさらに有し、前記第1屈折率調整膜を形成する工程においては、前記第2屈折率調整膜上に前記第1屈折率調整膜を形成する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、好適には、前記第2屈折率調整膜を形成する工程において、前記第1基板より屈折率が高い材料からなる第2屈折率調整膜を形成する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、好適には、前記第1屈折率調整膜を形成する工程において、酸化シリコンまたはフッ化マグネシウムから形成し、前記第2屈折率調整膜を形成する工程において、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化チタン、または酸化インジウムスズから形成する。
また、本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、光学ガラスからなる第1基板に透明導電膜を50nm以下の膜厚で形成する工程を有する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、光学ガラスからなる第1基板に透明導電膜を50nm以下の膜厚で形成する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、好適には、前記透明導電膜を形成する工程の後に、前記透明導電膜をパターン加工する工程とさらに有する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、好適には、前記透明導電膜をパターン加工する工程の後に、パターン加工された前記透明導電膜上に透明接着剤を介して光学ガラスからなる他の基板を張り合わせる工程をさらに有する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法は、好適には、前記透明導電膜を形成する工程において、前記透明導電膜として複数の透明導電膜が透明接着剤を介して積層して形成する。
また、本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造装置は、成膜チャンバと、前記成膜チャンバ内に設けられた光学ガラスからなる第1基板を保持する保持部と、前記成膜チャンバ内に設けられ、前記第1基板に前記第1基板の屈折率より低い材料からなる第1屈折率調整膜を堆積させる第1屈折率調整膜材料供給部と、前記成膜チャンバ内に設けられ、前記第1基板に透明導電膜を堆積させる透明導電膜材料供給部とを有し、前記保持部に光学ガラスからなる第1基板を保持し、前記第1基板に前記第1基板の屈折率より低い材料からなる第1屈折率調整膜を形成し、前記第1屈折率調整膜上に透明導電膜を形成する。
上記の本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造装置は、成膜チャンバ内に、光学ガラスからなる第1基板を保持する保持部と、第1基板に第1基板の屈折率より低い材料からなる第1屈折率調整膜を堆積させる第1屈折率調整膜材料供給部と、第1基板に透明導電膜を堆積させる透明導電膜材料供給部とが設けられており、保持部に光学ガラスからなる第1基板を保持し、第1基板に前記第1基板の屈折率より低い材料からなる第1屈折率調整膜を形成し、第1屈折率調整膜上に透明導電膜を形成する。
また、本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造装置は、好適には、インラインで、前記第1基板にRF印加スパッタリングより第1屈折率調整膜を形成し、前記第1屈折率調整膜上に反応性プラズマ蒸着により透明導電膜を形成する。
本発明の静電容量型タッチパネル基板によれば、透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造方法によれば、透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
本発明の静電容量型タッチパネル基板の製造装置によれば、透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
図1は本発明の第1実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板を組み込んだ表示装置の模式構成図である。 図2(a)〜(d)は本発明の第1実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板の製造方法の製造工程を示す模式図である。 図3は本発明の第2実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板を組み込んだ表示装置の模式構成図である。 図4(a)〜(d)は本発明の第2実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板の製造方法の製造工程を示す模式図である。 図5は本発明の第3実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板を組み込んだ表示装置の模式構成図である。 図6は本発明の第4実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板を組み込んだ表示装置の模式構成図である。 図7は本発明の第5実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板を組み込んだ表示装置の模式構成図である。 図8は本発明の第6実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板を組み込んだ表示装置の模式構成図である。 図9は本発明の実施例1に係る透明電極膜の膜厚に対する透過率及び反射率を示すグラフである。 図10(a)〜(c)は本発明の実施例2に係るタッチパネル基板の反射率の波長依存性を示すグラフである。 図11(a)〜(c)は本発明の実施例2に係るタッチパネル基板の反射率の波長依存性を示すグラフである。 図12(a)〜(c)は本発明の実施例3に係るタッチパネル基板の反射率の波長依存性を示すグラフである。 図13(a)〜(c)は本発明の実施例3に係るタッチパネル基板の反射率の波長依存性を示すグラフである。 図14(a)及び(b)は本発明の実施例4に係る成膜に寄与するイオンのエネルギー分布を示すグラフである。 図15(a)及び(b)は本発明の実施例5に係る透明電極膜のX線回折スペクトルである。 図16(a)及び(b)は本発明の実施例6に係る透明電極膜の電子顕微鏡写真である。 図17は本発明の実施例7に係る透明電極膜の抵抗率の成膜温度依存性を示すグラフである。 図18は本発明の実施例8に係る透明電極膜の透過率と反射率の和の波長依存性(光吸収スペクトル)である。
以下に、本発明の静電容量型タッチパネル基板、その製造方法並びに製造装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
[静電容量型タッチパネルを組み込んだ表示装置の構成]
図1は本実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板を組み込んだ表示装置の模式構成図である。
本実施形態の表示装置は、例えば、液晶表示装置である。
例えば、第1基板10と第2基板20がスペーサ(不図示)を介して所定の間隙を設けて張り合わされている。第1基板10と第2基板20は、例えばそれぞれ光学ガラス基板である。
例えば、第2基板20の第1基板10側の表面には画素を駆動するTFT(薄膜トランジスタ)(不図示)と画素ごとに区分された画素電極(不図示)が設けられており、その表面を被覆して配向膜(不図示)が設けられている。
また、例えば、第1基板10の第2基板20側の表面には全面に対向電極(不図示)が設けられており、その表面を被覆して配向膜(不図示)が設けられている。また、第1基板の第2基板20側の反対側の面が表示画面となる。
第1基板10と第2基板20の間隙に液晶が封入されて液晶層30が設けられている。
上記の構成の表示装置において、第1基板10は液晶表示装置を構成する基板である一方で、オンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板である。
第1基板10の第2基板20と反対側の表面に、第1基板10より屈折率の低い第1屈折率調整膜11が形成されている。第1屈折率調整膜11は、例えば酸化シリコンあるいはフッ化マグネシウムから形成され、例えば5〜100nmの膜厚で形成されている。
第1屈折率調整膜11の上層に、例えばITO(酸化インジウムスズ)などからなる透明導電膜12pが、例えば5〜50nmの膜厚で形成されている。
上記のITOなどからなる透明導電膜12pは、例えば、反応性プラズマ蒸着(PRD:Reactive Plasma Deposition)により形成された膜である。
例えば、第1屈折率調整膜11が膜厚25nmの酸化シリコンで形成され、透明導電膜12pが膜厚10nmのITOで形成された構成を好ましく用いることができる。
例えば、上記の透明導電膜12pは、静電容量型タッチパネルを構成するように、所定のパターンにパターン加工されている。
さらに、例えば、上記のパターン加工された透明導電膜12p上に透明接着剤13を介してガラス基板である第3基板14が張り合わされている。
上記の構成のタッチパネル基板において、第1基板10及び第3基板14は光学ガラス基板であり、屈折率は例えば1.52程度である。
第1屈折率調整膜11は、例えば酸化シリコンからなる場合、屈折率は1.45程度である。
透明導電膜12pは、例えばITOからなる場合、屈折率は約1.95である。
透明接着剤13は、光学的に透明な接着剤であり、屈折率は例えば1.48〜1.56である。
上記の構成において、透明導電膜12pが例えば5〜50nmの程度にまで薄く形成されていることと、さらに第1基板10とパターン加工された透明導電性膜12pの間に酸化シリコンなどからなる第1基板10より屈折率が低い第1屈折率調整膜11が形成されていることにより、透明導電膜12pのパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
また、例えば5〜50nmの程度にまで薄く形成されていることにより、タッチパネル基板における反射率が低減され、透過率が高まり、タッチパネルを組み込んだ表示装置としての特性が高められる。
透明電極膜12pの膜厚が5nm未満の場合、シート抵抗が高くなって電極としての機能が低減してしまい、好ましくない。また、50nmを超えると、反射率低減の効果が小さくなり、好ましくない。
上記の本実施形態の表示装置は液晶表示装置であり、液晶層30の一方の両面において不図示の偏光膜が設けられている。例えば偏光膜は第2基板20の第1基板10と反対側の表面及び第3基板14の第1基板10と反対側の表面などに設けられている。
また、上記の本実施形態の表示装置はカラー表示装置である場合、不図示のカラーフィルタが設けられている。カラーフィルタは、例えば第1基板10の第2基板20側の表面などに適宜設けられている。
上記の構成において、画素電極と対向電極間に印加される電圧により液晶の配向が制御され、液晶表示装置の表示画面に画像を表示することができる。
上記の本実施形態のタッチパネルを内蔵した表示装置において、タッチパネルはオンセル型の静電容量方式のタッチパネルである。
例えば、投影型静電容量方式であり、第3基板14の表面に指などでタッチすると、パターン加工された透明導電膜12p間の静電容量に変化が生じ、これを検出することでタッチされた位置を特定することが可能となっている。
上記のタッチパネルにおいてタッチされた位置の特定と表示画面の表示内容を関連付けることで、タッチパネルを表示装置の入力インターフェースとして利用することができる。
本実施形態のタッチパネル基板とそれを用いた液晶表示装置によれば、第1基板に第1基板より屈折率が低い第1屈折率調整膜が形成され、第1屈折率調整膜上に透明導電膜が形成されており、さらに透明導電膜が例えば5〜50nmの膜厚にまで薄膜化されていることにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
[タッチパネル基板の製造方法]
次に、本実施形態に係るタッチパネル基板の製造方法について説明する。
まず、図2(a)に示すように、例えば、RF印加スパッタリングにより、第1基板10の第2基板20と反対側となる表面に、酸化シリコンあるいはフッ化マグネシウムなどの第1基板10より屈折率の低い材料からなる第1屈折率調整膜11を、例えば5〜100nmの膜厚で形成する。
次に、第1屈折率調整膜11の上層に、例えば、RPD(反応性プラズマ蒸着)により、ITO(酸化インジウムスズ)などからなる透明導電膜12を5〜50nmの膜厚で形成する。
上記のRPDでは、例えば、成膜チャンバ内に成膜対象基板、ITO蒸着ターゲット及びプラズマガンを配置し、プラズマガンから発生させたプラズマを用いて蒸着ターゲットから得られたインジウムイオンあるいはスズイオンを酸素とともに酸化物として成膜対象基板に堆積する。
プラズマガンに印加する電圧は60〜70V程度に低い電圧でもよく、プラズマにより得られるインジウムイオンあるいはスズイオンのエネルギーは例えば30eV以下に抑制でき、スパッタリングと比べてプラズマが基板に与えるダメージを低減できる。このため、RPDにより形成されるITO膜は、構成する結晶粒子の粒径がスパッタリングにより形成する場合より大きくなるため、低いシート抵抗が得られ、5〜50nmにまで薄くして用いることができる。
また、大電流かつ高プラズマ密度のプラズマにおいてITOなどの透明導電膜材料をイオン化することで、反応よく、成膜対象基板の温度を例えば100℃程度の低温に下げても薄い膜厚で十分に低い抵抗率が得られるため、プラスチックや樹脂テープなどを積層させた後での低温プロセスにも適用することができる。
また、RPDでは、例えば0.3Pa程度の高い圧力で成膜することが可能であり、成膜するITO膜の被覆率が高められ、凹凸を有する成膜対象基板に対して均一で隙間のない緻密な膜が得られ、シート抵抗が低減され、耐環境性のよいITO膜などの透明導電膜を形成することができる。
次に、図2(b)に示すように、例えば、透明導電膜12上層に不図示のレジスト膜を所定のパターンで形成し、得られたレジスト膜をマスクとしてドライエッチングあるいはウェットエッチングなどのエッチング処理を施し、パターン加工された透明導電膜12pとする。
この後、レジスト膜を除去する。
次に、図2(c)に示すように、例えば、スピンコートなどの塗布などにより、パターン加工された透明導電膜12p及び第1屈折率調整膜11を被覆して全面に透明接着剤13を供給し、図2(d)に示すように、透明接着剤13介してガラス基板である第3基板14を張り合わせる。
上記のようにして、本実施形態に係るタッチパネル基板を製造することができる。
図1に係る液晶表示装置を製造する場合には、例えば、上記のようにして得られたタッチパネル基板を構成する第1基板10の透明導電膜12pの形成面と反対側の面に対向電極を形成し、一方、第2基板20にTFT及び画素電極を形成し、配向膜などを設けて第1基板10と第2基板20を、スペーサ(不図示)を介して所定の間隙を設けて張り合わせ、間隙に液晶を封入して液晶層30を設けることで製造することができる。
本実施形態のタッチパネル基板の製造方法によれば、第1基板に第1基板より屈折率が低い第1屈折率調整膜を形成し、第1屈折率調整膜上に透明導電膜を形成し、さらに透明導電膜を例えば5〜50nmの膜厚にまで薄膜化することにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
[タッチパネル基板の製造装置]
上記の本実施形態に係るタッチパネル基板は、以下の製造装置で製造できる。
例えば、成膜チャンバと、成膜チャンバ内に設けられた第1基板を保持する保持部と、成膜チャンバ内に設けられ、第1基板に酸化シリコンなどの第1基板より屈折率の低い材料からなる第1屈折率調整膜を堆積させる第1屈折率調整膜材料供給部と、成膜チャンバ内に設けられ、第1基板に透明導電膜を堆積させる透明導電膜材料供給部とを有する。
成膜チャンバは、排気管を介して真空ポンプが接続されており、内部が所定の圧力に減圧可能となっている。RPDによる成膜時における成膜チャンバ内の背圧は、例えば0.3Pa程度である。
保持部に光学ガラスからなる第1基板を保持し、上記のように成膜チャンバの内部を所定の圧力に減圧し、第1屈折率調整膜材料供給部から第1屈折率調整膜材料を供給して、例えばRF印加スパッタリングにより第1基板に酸化シリコンからなる第1屈折率調整膜を形成する。
次に、透明導電膜材料供給部から透明導電膜材料を供給して、例えばRPDにより第1屈折率調整膜上にITOからなる透明導電膜を形成する。
上記の構成の製造装置により、タッチパネル基板を例えばインラインで製造することができる。
本実施形態のタッチパネル基板の製造装置によれば、第1基板に第1基板より屈折率が低い第1屈折率調整膜を形成し、第1屈折率調整膜上に透明導電膜を形成し、さらに透明導電膜を例えば5〜50nmの膜厚にまで薄膜化することにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
<第2実施形態>
[静電容量型タッチパネルを組み込んだ表示装置の構成]
図3は本実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板を組み込んだ表示装置の模式構成図である。
本実施形態の表示装置は、例えば、液晶表示装置である。図3に示すように、光学ガラスからなる第1基板10と酸化シリコンからなる第1屈折率調整膜11の間に形成された第2屈折率調整膜15をさらに有することを除いては、実質的に第1実施形態の表示装置と同様の構成である。
上記の構成の表示装置において、第1基板10は液晶表示装置を構成する基板である一方で、オンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板である。
第1基板10の第2基板20と反対側の表面に、例えばITO,酸化ニオブ(Nb),酸化タンタル(Ta),あるいは酸化チタン(TiO)などの第1基板10より屈折率の高い材料からなる第2屈折率調整膜15が5〜100nmの膜厚で形成されている。
第2屈折率調整膜15の上層に、第1基板10より屈折率の低い第1屈折率調整膜11が形成されている。第1屈折率調整膜11は、例えば酸化シリコンあるいはフッ化マグネシウムから形成され、例えば5〜100nmの膜厚で形成されている。
第1屈折率調整膜11の上層に、例えばITOなどからなる透明導電膜12pが、例えば5〜50nmの膜厚で形成されている。
上記のITOなどからなる透明導電膜12pは、例えば、RPDにより形成された膜である。
例えば、第1屈折率調整膜11が膜厚10nmのITOで形成され、第1屈折率調整膜11が膜厚50nmの酸化シリコンで形成され、透明導電膜12pが膜厚10nmのITOで形成された構成を好ましく用いることができる。
例えば、上記の透明導電膜12pは、静電容量型タッチパネルを構成するように、所定のパターンにパターン加工されている。
さらに、例えば、上記のパターン加工された透明導電膜12p上に透明接着剤13を介してガラス基板である第3基板14が張り合わされている。
上記の構成のタッチパネル基板において、第1基板10及び第3基板14は光学ガラス基板であり、屈折率は例えば1.52程度である。
第2屈折率調整膜15は、例えばITOからなる場合、屈折率は1.95程度であり、酸化ニオブからなる場合、屈折率は2.3程度である。
第1屈折率調整膜11は、例えば酸化シリコンからなる場合、屈折率は1.45程度である。
透明導電膜12pは、例えばITOからなる場合、屈折率は約1.95である。
透明接着剤13は、光学的に透明な接着剤であり、屈折率は例えば1.48〜1.56である。
上記の構成において、第1基板10とパターン加工された透明導電性膜12pの間にITOなどからなる第1基板10より屈折率の高い材料からなる第2屈折率調整膜15と酸化シリコンなどからなる第1基板10より屈折率が低い第1屈折率調整膜11が積層して形成されており、さらに透明導電膜12pが例えば5〜50nmの程度にまで薄く形成されていることにより、透明導電膜12pのパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
また、透明導電膜12pが例えば5〜50nmの程度にまで薄く形成されていることにより、タッチパネル基板における反射率が低減され、透過率が高まり、タッチパネルを組み込んだ表示装置としての特性が高められる。
透明電極膜12pの膜厚が5nm未満の場合、シート抵抗が高くなって電極としての機能が低減してしまい、好ましくない。また、50nmを超えると、反射率低減の効果が小さくなり、好ましくない。
上記を除いては、第1実施形態を同様の構成である。
本実施形態のタッチパネル基板とそれを用いた液晶表示装置によれば、第1基板に第1基板より屈折率が高い第2屈折率調整膜が形成され、第2屈折率調整膜上に第1基板より屈折率が低い第1屈折率調整膜が形成され、さらに透明導電膜が例えば5〜50nmの膜厚にまで薄膜化されていることにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
[タッチパネル基板の製造方法]
次に、本実施形態に係るタッチパネル基板の製造方法について説明する。
まず、図4(a)に示すように、例えば、RPDにより、第1基板10の第2基板20と反対側となる表面に、ITOあるいは酸化ニオブなどの第1基板10より屈折率の高い材料からなる第2屈折率調整膜15を、例えば5〜100nmの膜厚で形成する。
次に、例えば、RF印加スパッタリングにより、第2屈折率調整膜15の上層に、酸化シリコンあるいはフッ化マグネシウムなどの第1基板10より屈折率の低い材料からなる第1屈折率調整膜11を、例えば5〜100nmの膜厚で形成する。
次に、第1屈折率調整膜11の上層に、例えば、RPDにより、ITOなどからなる透明導電膜12を5〜50nmの膜厚で形成する。
RPDにより形成されるITO膜は、構成する結晶粒子の粒径がスパッタリングにより形成する場合より大きくなるため、低いシート抵抗が得られ、5〜50nmにまで薄くして用いることができる。
RPDにより形成されるITO膜は、構成する結晶粒子の粒径がスパッタリングにより形成する場合より大きくなるため、低いシート抵抗が得られ、5〜50nmにまで薄くして用いることができ、成膜対象基板の温度を例えば100℃程度の低温に下げても薄い膜厚で十分に低い抵抗率が得られるため、プラスチックや樹脂テープなどを積層させた後での低温プロセスにも適用することができる。
次に、図4(b)に示すように、例えば、透明導電膜12上層に不図示のレジスト膜を所定のパターンで形成し、得られたレジスト膜をマスクとしてドライエッチングあるいはウェットエッチングなどのエッチング処理を施し、パターン加工された透明導電膜12pとする。
この後、レジスト膜を除去する。
次に、図4(c)に示すように、例えば、スピンコートなどの塗布などにより、パターン加工された透明導電膜12p及び第1屈折率調整膜11を被覆して全面に透明接着剤13を供給し、図4(d)に示すように、透明接着剤13介してガラス基板である第3基板14を張り合わせる。
上記のようにして、本実施形態に係るタッチパネル基板を製造することができる。
図3に係る液晶表示装置を製造する場合には、例えば、上記のようにして得られたタッチパネル基板を構成する第1基板10の透明導電膜12pの形成面と反対側の面に対向電極を形成し、一方、第2基板20にTFT及び画素電極を形成し、配向膜などを設けて第1基板10と第2基板20をスペーサ(不図示)を介して所定の間隙を設けて張り合わせ、間隙に液晶を封入して液晶層30を設けることで製造することができる。
本実施形態のタッチパネル基板の製造方法によれば、第1基板に第1基板より屈折率が高い第2屈折率調整膜を形成し、第2屈折率調整膜上に第1基板より屈折率が低い第1屈折率調整膜を形成し、さらに透明導電膜を例えば5〜50nmの膜厚にまで薄膜化していることにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
[タッチパネル基板の製造装置]
上記の本実施形態に係るタッチパネル基板は、以下の製造装置で製造できる。
例えば、成膜チャンバと、成膜チャンバ内に設けられた第1基板を保持する保持部と、成膜チャンバ内に設けられ、第1基板にITOなどの第1基板より屈折率の高い材料からなる第2屈折率調整膜を堆積させる第2屈折率調整膜材料供給部と、第1基板に酸化シリコンなどの第1基板より屈折率の低い材料からなる第1屈折率調整膜を堆積させる第1屈折率調整膜材料供給部と、成膜チャンバ内に設けられ、第1基板に透明導電膜を堆積させる透明導電膜材料供給部とを有する。
成膜チャンバは、排気管を介して真空ポンプが接続されており、内部が所定の圧力に減圧可能となっている。RPDによる成膜時における成膜チャンバ内の背圧は、例えば0.3Pa程度である。
保持部に光学ガラスからなる第1基板を保持し、上記のように成膜チャンバの内部を所定の圧力に減圧し、第2屈折率調整膜材料供給部から第2屈折率調整膜材料を供給して、例えばRPDにより第1基板にITOからなる第2屈折率調整膜を形成する。
次に、第1屈折率調整膜材料供給部から第1屈折率調整膜材料を供給して、例えばRF印加スパッタリングにより第2屈折率調整膜上に酸化シリコンからなる第1屈折率調整膜を形成する。
次に、透明導電膜材料供給部から透明導電膜材料を供給して、例えばRPDにより第1屈折率調整膜上にITOからなる透明導電膜を形成する。
上記の構成の製造装置により、タッチパネル基板を例えばインラインで製造することができる。
本実施形態のタッチパネル基板の製造装置によれば、第1基板に第1基板より屈折率が高い第2屈折率調整膜を形成し、第2屈折率調整膜上に第1基板より屈折率が低い第1屈折率調整膜を形成し、第1屈折率調整膜上に透明導電膜を形成し、さらに透明導電膜を例えば5〜50nmの膜厚にまで薄膜化することにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
<第3実施形態>
[静電容量型タッチパネルを組み込んだ表示装置の構成]
図5は本実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板を組み込んだ表示装置の模式構成図である。
本実施形態の表示装置は、例えば、液晶表示装置である。
上記の構成の表示装置において、第1基板10は液晶表示装置を構成する基板である一方で、オンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板である。
第1基板10の第2基板20と反対側の表面に、例えばITOなどからなる透明導電膜12pが、例えば5〜50nmの膜厚で形成されている。
上記のITOなどからなる透明導電膜12pは、例えば、RPDにより形成された膜である。
例えば、上記の透明導電膜12pは、静電容量型タッチパネルを構成するように、所定のパターンにパターン加工されている。
さらに、例えば、上記のパターン加工された透明導電膜12p上に透明接着剤13を介してガラス基板である第3基板14が張り合わされている。
上記の構成のタッチパネル基板において、第1基板10及び第3基板14は光学ガラス基板であり、屈折率は例えば1.52程度である。
透明導電膜12pは、例えばITOからなる場合、屈折率は約1.95である。
透明接着剤13は、光学的に透明な接着剤であり、屈折率は例えば1.48〜1.56である。
上記の構成において、透明導電膜12pが例えば5〜50nmの程度にまで薄く形成されていることにより、透明導電膜12pのパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
また、透明導電膜12pが例えば5〜50nmの程度にまで薄く形成されていることにより、タッチパネル基板における反射率が低減され、透過率が高まり、タッチパネルを組み込んだ表示装置としての特性が高められる。
透明電極膜12pの膜厚が5nm未満の場合、シート抵抗が高くなって電極としての機能が低減してしまい、好ましくない。また、50nmを超えると、反射率低減の効果が小さくなり、好ましくない。
上記を除いては、第1実施形態を同様の構成である。
本実施形態のタッチパネル基板とそれを用いた液晶表示装置によれば、透明導電膜が例えば5〜50nmの膜厚にまで薄膜化されていることにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
[タッチパネル基板の製造方法]
次に、本実施形態に係るタッチパネル基板の製造方法について説明する。
まず、第1基板10に、例えば、RPDにより、ITOなどからなる透明導電膜12を5〜50nmの膜厚で形成する。
RPDにより形成されるITO膜は、構成する結晶粒子の粒径がスパッタリングにより形成する場合より大きくなるため、低いシート抵抗が得られ、5〜50nmにまで薄くして用いることができる。
また、スパッタリングと比べてプラズマが基板に与えるダメージを低減でき、成膜対象基板の温度を例えば100℃程度にまで下げても薄い膜厚で十分に低い抵抗率が得られるため、プラスチックや樹脂テープなどを積層させた後での低温プロセスにも適用することができ、さらに被覆率が高められ、凹凸を有する成膜対象基板に対して均一で隙間のない緻密な膜が得られ、シート抵抗が低減され、耐環境性のよいITO膜などの透明導電膜を形成することができる。
上記以降の工程は、第1実施形態と同様にして行うことができる。
本実施形態のタッチパネル基板の製造方法によれば、透明導電膜を例えば5〜50nmの膜厚にまで薄膜化していることにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
<第4実施形態>
図6は本実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板を組み込んだ表示装置の模式構成図である。
本実施形態の表示装置は、例えば、液晶表示装置である。図6に示すように、複数の透明導電膜(12a,12b)が透明接着剤(13a,13b)を介して積層して形成されていることを除いては、実質的に第1実施形態の表示装置と同様の構成である。
本実施形態の複数の透明導電膜(12a,12b)は、例えば透明導電膜12aがX軸方向に延伸するようにパターン加工され、透明導電膜12bがY軸方向に延伸するようにパターン加工されている。
上記の本実施形態のタッチパネルを内蔵した表示装置において、タッチパネルはオンセル型の静電容量方式のタッチパネルである。
例えば、投影型静電容量方式であり、第3基板14の表面に指などでタッチすると、パターン加工された透明導電膜(12a,12b)間の静電容量に変化が生じ、これを検出することでタッチされた位置を(X,Y)座標として特定することが可能となっている。
上記のタッチパネルにおいてタッチされた位置の特定と表示画面の表示内容を関連付けることで、タッチパネルを表示装置の入力インターフェースとして利用することができる。
本実施形態のタッチパネル基板とそれを用いた液晶表示装置によれば、第1基板に第1基板より屈折率が低い第1屈折率調整膜が形成され、第1屈折率調整膜上に透明導電膜が形成されており、さらに透明導電膜が例えば5〜50nmの膜厚にまで薄膜化されていることにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
本実施形態のタッチパネル基板は、透明導電膜を形成する工程において、透明導電膜12aをX軸方向に延伸するようにパターン形成し、透明接着剤12aを設けて平坦化した後、透明導電膜12bをY軸方向に延伸するようにパターン形成することを除いて、第1実施形態のタッチパネル基板の製造方法と同様に製造することができる。
<第5実施形態>
図7は本実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板を組み込んだ表示装置の模式構成図である。
本実施形態の表示装置は、例えば、液晶表示装置である。図7に示すように、複数の透明導電膜(12a,12b)が透明接着剤(13a,13b)を介して積層して形成されていることを除いては、実質的に第2実施形態の表示装置と同様の構成である。
本実施形態の複数の透明導電膜(12a,12b)は、例えば透明導電膜12aがX軸方向に延伸するようにパターン加工され、透明導電膜12bがY軸方向に延伸するようにパターン加工されている。
上記の本実施形態のタッチパネルを内蔵した表示装置において、タッチパネルはオンセル型の静電容量方式のタッチパネルである。
例えば、投影型静電容量方式であり、第3基板14の表面に指などでタッチすると、パターン加工された透明導電膜(12a,12b)間の静電容量に変化が生じ、これを検出することでタッチされた位置を(X,Y)座標として特定することが可能となっている。
上記のタッチパネルにおいてタッチされた位置の特定と表示画面の表示内容を関連付けることで、タッチパネルを表示装置の入力インターフェースとして利用することができる。
本実施形態のタッチパネル基板とそれを用いた液晶表示装置によれば、第1基板に第1基板より屈折率が高い第2屈折率調整膜が形成され、第2屈折率調整膜上に第1基板より屈折率が低い第1屈折率調整膜が形成され、さらに透明導電膜が例えば5〜50nmの膜厚にまで薄膜化されていることにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
本実施形態のタッチパネル基板は、透明導電膜を形成する工程において、透明導電膜12aをX軸方向に延伸するようにパターン形成し、透明接着剤12aを設けて平坦化した後、透明導電膜12bをY軸方向に延伸するようにパターン形成することを除いて、第2実施形態のタッチパネル基板の製造方法と同様に製造することができる。
<第6実施形態>
図8は本実施形態に係るオンセル型の静電容量方式のタッチパネル基板を組み込んだ表示装置の模式構成図である。
本実施形態の表示装置は、例えば、液晶表示装置である。図8に示すように、複数の透明導電膜(12a,12b)が透明接着剤(13a,13b)を介して積層して形成されていることを除いては、実質的に第3実施形態の表示装置と同様の構成である。
本実施形態の複数の透明導電膜(12a,12b)は、例えば透明導電膜12aがX軸方向に延伸するようにパターン加工され、透明導電膜12bがY軸方向に延伸するようにパターン加工されている。
上記の本実施形態のタッチパネルを内蔵した表示装置において、タッチパネルはオンセル型の静電容量方式のタッチパネルである。
例えば、投影型静電容量方式であり、第3基板14の表面に指などでタッチすると、パターン加工された透明導電膜(12a,12b)間の静電容量に変化が生じ、これを検出することでタッチされた位置を(X,Y)座標として特定することが可能となっている。
上記のタッチパネルにおいてタッチされた位置の特定と表示画面の表示内容を関連付けることで、タッチパネルを表示装置の入力インターフェースとして利用することができる。
本実施形態のタッチパネル基板とそれを用いた液晶表示装置によれば、透明導電膜が例えば5〜50nmの膜厚にまで薄膜化されていることにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できる。
本実施形態のタッチパネル基板は、透明導電膜を形成する工程において、透明導電膜12aをX軸方向に延伸するようにパターン形成し、透明接着剤12aを設けて平坦化した後、透明導電膜12bをY軸方向に延伸するようにパターン形成することを除いて、第3実施形態のタッチパネル基板の製造方法と同様に製造することができる。
<実施例1>
図9は実施例1に係る透明電極膜の膜厚に対する透過率及び反射率を示すグラフである。
光学ガラスに、RPDによりITO膜を形成し、その上層に光学ガラスを張り合わせた試料の透過率T(%)と反射率R(%)のITO膜厚d(nm)に対する依存性を測定した。
反射率Rは、ITO膜厚が約70nmのときをピークとして薄くなるにつれて低くなる。特に、50nm以下では反射率Rが4%程度以下となり、20nmで約1%、10nmで約0.2%程度にまで低減できる。
上記にように、タッチパネル基板とそれを用いた液晶表示装置において、透明導電膜が例えば5〜50nmの膜厚にまで薄膜化されていることにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できることが確認された。
<実施例2>
図10(a)〜(c)は実施例2に係るタッチパネル基板の反射率の波長λ(nm)依存性(反射スペクトル)を示すグラフである。
また、図11(a)〜(c)は実施例2に係るタッチパネル基板の反射率の波長λ(nm)依存性を示すグラフである。
図10(a)は、光学ガラスに、RPDにより10nmのITO膜を形成した試料、図10(b)は、光学ガラスに、RF印加スパッタリングにより25nmの酸化シリコンを形成し、その上層にRPDにより10nmのITO膜を形成した試料、図10(c)は、光学ガラスに、RPDにより10nmのITO膜を形成し、その上層にRF印加スパッタリングにより25nmの酸化シリコンを形成し、その上層にRPDにより10nmのITO膜を形成した試料の各反射スペクトルである。
図11(a)〜(c)は、図10(a)〜(c)の試料に対して、さらに上層に光学ガラスを張り合わせた試料の反射スペクトルである。
図11(a)に示すように、ITO膜の膜厚を10nmとすることで可視光の全領域で反射率が0.8%を下回り、さらに図11(b)に示すように、ガラス基板とITO膜の間に25nmの酸化シリコン膜を形成することで可視光の全領域で反射率が0.6%を下回り、また、さらに図11(c)に示すように、ガラス基板とITO膜の間に10nmのITO膜及び25nmの酸化シリコン膜を形成することで可視光の全領域で反射率が0.05%を下回った。
本実施例から、透明導電膜が薄膜化され、さらに、第1基板より屈折率が低い第1屈折率調整膜が形成されていること、あるいは第1基板に第1基板より屈折率が高い第2屈折率調整膜が形成され、第2屈折率調整膜上に第1基板より屈折率が低い第1屈折率調整膜が形成されていることにより、当該透明導電膜がパターン形成されても透明導電膜のパターンが表示画面上に見えにくくなり、表示画面の美観低下を抑制できることが確認された。
<実施例3>
図12(a)〜(c)は実施例3に係るタッチパネル基板の反射率の波長依存性を示すグラフである。
また、図13(a)〜(c)は実施例3に係るタッチパネル基板の反射率の波長依存性を示すグラフである。
光学ガラスに、RF印加スパッタリングにより25nmの酸化シリコンを形成し、その上層にRPDにより10nmのITO膜を形成し、その上層に光学ガラスを張り合わせた試料を作成し、反射率R(%)を測定した。
図12(a)は、ITO膜厚を5%変動させたときの平均の反射率(a1)、最小の反射率(a2)、最大の反射率(a3)である。
図12(b)は、酸化シリコン膜厚を5%変動させたときの平均の反射率(b1)、最小の反射率(b2)、最大の反射率(b3)である。
図12(c)は、ITO膜厚及び酸化シリコン膜をそれぞれ5%変動させたときの平均の反射率(c1)、最小の反射率(c2)、最大の反射率(c3)である。
図12(b)に示すように、酸化シリコン膜が変動しても反射率の変動は小さく、これは、図12(a)と図12(c)がほぼ同等の反射率を示すことからも確認された。即ち、反射率は第1屈折率調整膜の膜厚変動に対する耐性が高いことが確認された。
図13(a)は、ITO膜厚を10%変動させたときの平均の反射率(a1)、最小の反射率(a2)、最大の反射率(a3)である。
図13(b)は、酸化シリコン膜厚を10%変動させたときの平均の反射率(b1)、最小の反射率(b2)、最大の反射率(b3)である。
図13(c)は、ITO膜厚及び酸化シリコン膜をそれぞれ10%変動させたときの平均の反射率(c1)、最小の反射率(c2)、最大の反射率(c3)である。
上記と同様に、図13(b)に示すように、酸化シリコン膜が変動しても反射率の変動は小さく、これは、図13(a)と図13(c)がほぼ同等の反射率を示すことからも確認された。即ち、反射率は第1屈折率調整膜の膜厚変動に対する耐性が高いことが確認された。
<実施例4>
図14(a)及び(b)は実施例4に係る成膜に寄与するイオンのエネルギー分布を示すグラフである。
図14(a)は、RPDにおけるインジウムイオン(In)の強度とそのエネルギーE(eV)の分布を示す。
RPDにおいては、エネルギーが100eVを超えるような粒子はなく、実質的に30eV以下の低いエネルギーを有する粒子がほとんどであることが確認された。
RPDにおいては、エネルギーが100eVを超えるような粒子はなく、実質的に30eV以下の低いエネルギーを有する粒子がほとんどであることが確認された。
また、図14(b)は、スパッタリングにおけるアルゴンイオン(Ar)の強度とそのエネルギーE(eV)の分布を示す。
スパッタリングにおいては、エネルギーが100eVを超えるエネルギーの大きい粒子が存在していた。
即ち、RPDではスパッタリングと比べてプラズマが基板に与えるダメージを低減できることが確認された。
<実施例5>
図15(a)及び(b)は実施例5に係る透明電極膜のX線回折スペクトルである。
光学ガラスに、RPDあるいはスパッタリングにより300nmのITO膜を形成し、試料を作成した。
図15(a)はRPDにより形成したITO膜のX線回折スペクトルである。
RPDでは、(222)面のピークが強く、指向性の高いITO膜が形成できることが確認された。
図15(b)はスパッタリングより形成したITO膜のX線回折スペクトルである。
スパッタリングでは、種々の面のピークが出現し、RPDと比較して指向性の低いITO膜が形成されることが確認された。
<実施例6>
図16(a)及び(b)は実施例6に係る透明電極膜の電子顕微鏡写真である。
光学ガラスに、RPDあるいはスパッタリングにより300nmのITO膜を形成し、試料を作成した。
図16(a)はRPDにより形成したITO膜の電子顕微鏡写真である。
RPDでは、結晶の粒径が大きく、表面粗さが8nmと低い膜が形成できることが確認された。
図16(b)はスパッタリングにより形成したITO膜の電子顕微鏡写真である。
スパッタリングでは、結晶の粒径が小さく、表面粗さが30nmと大きい膜が形成されることが確認された。
<実施例7>
図17は実施例7に係る透明電極膜の抵抗率の成膜温度依存性を示すグラフである。
光学ガラスにRPD(a)あるいはスパッタリング(b)により種々の成膜温度T(℃)でITO膜を形成し、試料を作成し、抵抗率R(μΩ・m)を測定した。
RPDによれば、スパッタリングより低い抵抗率Rを有するITO膜を形成できることが確認された。
特に、10Ω/□のシート抵抗を得るためのITO膜厚は、100℃の温度ではRPDで200nmであったのに対し、スパッタリングでは300nm以上必要であった。
<実施例8>
図18は実施例8に係る透明電極膜の透過率と反射率の和の波長依存性(光吸収スペクトル)である。
光学ガラスにRPDにより種々の膜厚のITO膜を形成し、透過率T(%)と反射率R(%)を測定した。
図18中、縦軸は透過率Tと反射率Rの和であり、100(%)から低下した分は光吸収を示す。光学ガラスのみ(a)に対して、ITO膜を25nm(b),50nm(c),100nm(d),150nm(e),200nm(f),250nm(g)の各膜厚で形成した。
RPDにより形成したITO膜は、厚くするにつれて光吸収が大きくなるが、例えば膜厚が50nm以下の薄い領域では可視光領域で光吸収スペクトルがほぼ平坦であることが確認された。即ち、例えば膜厚が50nm以下のITO膜は、可視光に対して実質的に透明である膜となっている。
本発明は上記の説明に限定されない。
例えば、実施形態においてはタッチパネル基板を液晶表示装置に適用した形態を示しているが、これに限らず、LED(発光ダイオード)表示装置、有機EL(Electro Luminescence)などのEL表示装置、VFD(蛍光表示管)表示装置、PDP(プラズマディスプレイパネル)などの液晶表示装置以外の表示装置に適用可能であり、各種の表示装置を構成する基板を本発明のタッチパネル基板とすることで、内蔵オンセル型のタッチパネル付表示装置を実現可能である。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
10…第1基板
11…第1屈折率調整膜
12,12p,12a,12b…透明導電膜
13,13a、13b…透明接着剤
14…第3基板
15…第2屈折率調整膜
20…第2基板
30…液晶層

Claims (24)

  1. 光学ガラスからなる第1基板と、
    前記第1基板に形成された前記第1基板より屈折率が低い材料からなる第1屈折率調整膜と、
    前記第1屈折率調整膜上に形成された透明導電膜と
    を有する静電容量型タッチパネル基板。
  2. 前記透明導電膜の膜厚が50nm以下である
    請求項1に記載の静電容量型タッチパネル基板。
  3. 前記第1屈折率調整膜が、反応性プラズマ蒸着により形成された膜である
    請求項1または2に記載の静電容量型タッチパネル基板。
  4. 前記第1屈折率調整膜が、酸化シリコンまたはフッ化マグネシウムからなる
    請求項1〜3のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル基板。
  5. 前記第1基板と前記第1屈折率調整膜の間に形成された第2屈折率調整膜をさらに有する
    請求項1〜4のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル基板。
  6. 前記第2屈折率調整膜が前記第1基板より屈折率が高い
    請求項5に記載の静電容量型タッチパネル基板。
  7. 前記第1屈折率調整膜が、酸化シリコンまたはフッ化マグネシウムからなり、
    前記第2屈折率調整膜が、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化チタン、または酸化インジウムスズからなる
    請求項6に記載の静電容量型タッチパネル基板。
  8. 光学ガラスからなる第1基板と、
    前記第1基板に形成された膜厚が50nm以下の透明導電膜と
    を有する静電容量型タッチパネル基板。
  9. 前記透明導電膜がパターン加工されている
    請求項1〜8のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル基板。
  10. パターン加工された前記透明導電膜上に透明接着剤を介して光学ガラスからなる他の基板が張り合わされている
    請求項9に記載の静電容量型タッチパネル基板。
  11. 前記透明導電膜として複数の透明導電膜が透明接着剤を介して積層して形成されている
    請求項1〜10のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル基板。
  12. 光学ガラスからなる第1基板に前記第1基板より屈折率が低い材料からなる第1屈折率調整膜を形成する工程と、
    前記第1屈折率調整膜上に透明導電膜を形成する工程と
    を有する静電容量型タッチパネル基板の製造方法。
  13. 前記第1屈折率調整膜を形成する工程において、前記透明導電膜の膜厚を50nm以下で形成する
    請求項12に記載の静電容量型タッチパネル基板の製造方法。
  14. 前記第1屈折率調整膜を形成する工程において、反応性プラズマ蒸着により形成する
    請求項12または13に記載の静電容量型タッチパネル基板の製造方法。
  15. 前記第1屈折率調整膜を形成する工程において、酸化シリコンまたはフッ化マグネシウムから形成する
    請求項12〜14のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル基板の製造方法。
  16. 前記第1基板に前記第1屈折率調整膜を形成する工程の前に、前記第1基板に第2屈折率調整膜を形成する工程をさらに有し、
    前記第1屈折率調整膜を形成する工程においては、前記第2屈折率調整膜上に前記第1屈折率調整膜を形成する
    請求項12〜15のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル基板の製造方法。
  17. 前記第2屈折率調整膜を形成する工程において、前記第1基板より屈折率が高い材料からなる第2屈折率調整膜を形成する
    請求項16に記載の静電容量型タッチパネル基板の製造方法。
  18. 前記第1屈折率調整膜を形成する工程において、酸化シリコンまたはフッ化マグネシウムから形成し、
    前記第2屈折率調整膜を形成する工程において、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化チタン、または酸化インジウムスズから形成する
    請求項17に記載の静電容量型タッチパネル基板の製造方法。
  19. 光学ガラスからなる第1基板に透明導電膜を50nm以下の膜厚で形成する工程を有する
    静電容量型タッチパネル基板の製造方法。
  20. 前記透明導電膜を形成する工程の後に、前記透明導電膜をパターン加工する工程とさらに有する
    請求項12〜19のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル基板の製造方法。
  21. 前記透明導電膜をパターン加工する工程の後に、パターン加工された前記透明導電膜上に透明接着剤を介して光学ガラスからなる他の基板を張り合わせる工程をさらに有する
    請求項20に記載の静電容量型タッチパネル基板の製造方法。
  22. 前記透明導電膜を形成する工程において、前記透明導電膜として複数の透明導電膜が透明接着剤を介して積層して形成する
    請求項12〜21のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル基板の製造方法。
  23. 成膜チャンバと、
    前記成膜チャンバ内に設けられた光学ガラスからなる第1基板を保持する保持部と、
    前記成膜チャンバ内に設けられ、前記第1基板に前記第1基板の屈折率より低い材料からなる第1屈折率調整膜を堆積させる第1屈折率調整膜材料供給部と、
    前記成膜チャンバ内に設けられ、前記第1基板に透明導電膜を堆積させる透明導電膜材料供給部と
    を有し、
    前記保持部に光学ガラスからなる第1基板を保持し、前記第1基板に前記第1基板の屈折率より低い材料からなる第1屈折率調整膜を形成し、前記第1屈折率調整膜上に透明導電膜を形成する
    静電容量型タッチパネル基板の製造装置。
  24. インラインで、前記第1基板にRF印加スパッタリングより第1屈折率調整膜を形成し、前記第1屈折率調整膜上に反応性プラズマ蒸着により透明導電膜を形成する
    請求項23に記載の静電容量型タッチパネル基板の製造装置。
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