JP2016153963A - タッチパネル - Google Patents

タッチパネル Download PDF

Info

Publication number
JP2016153963A
JP2016153963A JP2015031975A JP2015031975A JP2016153963A JP 2016153963 A JP2016153963 A JP 2016153963A JP 2015031975 A JP2015031975 A JP 2015031975A JP 2015031975 A JP2015031975 A JP 2015031975A JP 2016153963 A JP2016153963 A JP 2016153963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer
transparent electrode
touch panel
invisible
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015031975A
Other languages
English (en)
Inventor
田 陽 介 和
Yosuke Wada
田 陽 介 和
屋 誠 治 俵
Seiji Tawaraya
屋 誠 治 俵
真 史 榊
Masashi Sakaki
真 史 榊
敦 子 千吉良
Atsuko Chigira
敦 子 千吉良
江 崇 網
Takashi Amie
江 崇 網
中 佳 子 田
Yoshiko Tanaka
中 佳 子 田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2015031975A priority Critical patent/JP2016153963A/ja
Publication of JP2016153963A publication Critical patent/JP2016153963A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

【課題】タッチパネルを製造する際の製造コスト低減を図る。
【解決手段】液晶パネル用の透明基板に設けられたタッチパネル10は、第1不可視化層11と、透明電極4と、第2不可視化層12とを備える。第1不可視化層11は第1膜11aおよび第2膜11bを有し、第2不可視化層12は第1膜12aおよび第2膜12bを有し、このうち第1不可視化層11の第1膜11aおよび第2膜11bと、第2不可視化層12の第1膜12aおよび第2膜12bはいずれも有機膜からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネルに係り、とりわけ不可視化層(IM層(Index Matching層)ともいう)を有するタッチパネルに関する。
近年、スマートフォン、タブレットPC(パーソナルコンピュータ)など各種表示装置において、表示パネルと組み合わせて使用されるタッチパネルが急速に普及してきている。
タッチパネルは、透明基板と、透明基板上に設けられた第1透明電極および第2透明電極を有する透明電極とを備えている。また第1透明電極および第2透明電極は、透明基板側からみた場合、互いに交差する線状を呈するため、第1透明電極および第2透明電極を隠すため不可視化層(IM層)を設けることがある。
特開2012−81663号公報 特開2009−53893号公報
上述のように、タッチパネルの透明基板には、線状に現われる第1透明電極および第2透明電極からなる透明電極を隠すため、IM層が設けられているが、一般にこのIM層は無機膜からなり、スパッタリングにより形成される。
しかしながら、IM層をスパッタリングにより形成する場合、製造コストが増加している。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、有機膜からなる不可視化層をもつタッチパネルを提供することを目的とする。
本発明は、液晶パネル用の透明基板に設けられたタッチパネルにおいて、前記透明基板上に設けられた第1不可視化視層と、前記第1不可視化層上に設けられた透明電極と、
前記透明電極上に設けられた第2不可視化層とを備え、前記第1不可視化層および前記第2不可視化層のうち少なくとも一方は有機膜を有することを特徴とするタッチパネルである。
本発明は、前記第1不可視化層は前記透明電極側に配置された無機膜と、前記透明電極と反対側に配置された有機膜とを有する多層構造をもつことを特徴とするタッチパネルである。
本発明は、前記第2不可視化層は前記透明電極側に配置された有機膜と、前記透明電極と反対側に配置された無機膜とを有する多層構造をもつことを特徴とするタッチパネルである。
本発明は、前記第1不可視化層は有機膜を有するとともに無機膜を含まず、前記第2不可視化層は無機膜を有するとともに有機膜を含まないことを特徴とするタッチパネルである。
本発明は、前記第1不可視化層は無機膜を有するとともに有機膜を含まず、前記第2不可視化層は有機膜を有するとともに無機膜を含まないことを特徴とするタッチパネルである。
本発明は、前記第1不可視化層は有機膜を有するとともに無機膜を含まず、前記第2不可視化層は有機膜を有するとともに無機膜を含まないことを特徴とするタッチパネルである。
本発明によれば、第1不可視化層および第2不可視化層のうち少なくとも一方は、有機膜をもつため、製造コストの低減を図ることがきる。
図1は本発明によるタッチパネルを示す断面図。 図2(a)はタッチパネルを示す平面図、図2(b)はその拡大図。 図3はタッチパネル付液晶表示装置を示す断面図。 図4(a)(b)(c)(d)はIM層の形成工程を示す図。 図5はタッチパネルの変形例を示す断面図。 図6(a)(b)(c)は透明電極の形成工程を示す図。 図7はタッチパネルの変形例を示す断面図。 図8はタッチパネルの変形例を示す断面図。 図9はタッチパネルの変形例を示す断面図。 図10はタッチパネルの変形例を示す断面図。 図11はタッチパネルの変形例を示す断面図。 図12はタッチパネルの変形例を示す断面図。
<本発明の実施の形態>
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面は概念図であり、説明上の都合に応じて適宜、構成要素の縮尺関係、縦横比等は誇張されていることがある。
以下、本発明によるタッチパネル10について図1乃至図3により説明する。
図2(a)(b)に示すように、タッチパネル10は表示用領域A1と、不透明領域A2とを有し、不透明領域A2には可視情報8が設けられている。
このようなタッチパネル10は、後述する液晶パネル20に設置されるオンセルタイプのタッチパネルとなっている。図1に示すように、タッチパネル10は、液晶パネル用の支持基板(透明基板)1上に設けられた第1不可視化層(第1IM層)11と、第1IM層11上に設けられた透明電極4と、透明電極4上に設けられた第2不可視化層(第2IM層)12とを備えている。
このうち、透明電極4は表示用領域A1に設けられており、第1透明電極4aと第2透明電極4bとを有している。
図2(a)(b)に示すように、透明基板1上において、第1透明電極4aは横方向に並んでおり、第2透明電極4bは縦方向(上下方向)に並んでおり、第1透明電極4aと第2透明電極4bとが交差する部分に、第1透明電極4aと第2透明電極4bとの間に介在された絶縁層が配置されている。
さらに透明基板1上の不透明領域A2には配線6が設けられ、この配線6は透明電極6aにより覆われている。また第1透明電極4aおよび第2透明電極4bは表示用領域A1から不透明領域A2まで延びて不透明領域A2上において配線6に接続されている。
また、上述のように表示用領域A1において、透明電極4を挟んで第1IM層11と第2IM層12が設けられ、これら第1IM層11と第2IM層12は、表示用領域A1から不透明領域A2まで延びて、タッチパネル10全体を覆っている。但し、図2(a)に示すように、第1IM層11と第2IM層12は、配線6が集まる端子領域6A部分で開口し、開口部13を形成している。
この第1IM層11および第2IM層12は、タッチパネル10を観客者が観察した場合、第1透明電極4aと第2透明電極4bとの間の境界を埋めて、第1透明電極4aと第2透明電極4bとの間の境界が外方に現われることを防止するよう機能する。このように、第1透明電極4aと第2透明電極4bとの境界が外方に現われないため、第1透明電極4aと第2透明電極4bが線状に外方に現われることはない。
このような構成からなるタッチパネル10は液晶パネル20に設置されるオンセルタイプのタッチパネルとなっており、図3に示すように液晶パネル用の透明基板1上に設置される。
図3に示すように、液晶パネル用の透明基板1、23間に液晶22が設けられ、液晶パネル用の透明基板1、23と、この透明基板1、23間に設けられた液晶22とにより液晶パネル20が構成されている。
またタッチパネル10上には偏光板27を介してカバーレンズ30が配置され、このカバーレンズ30は透明接着剤31により偏光板27およびタッチパネル10に取付けられている。
さらに液晶パネル20には、偏光板25を介してバックライトユニット26が設けられている。
そしてこれらタッチパネル10、液晶パネル20、偏光板25、27、バックライトユニット26およびカバーレンズ30とによって、タッチパネル付き液晶表示装置40が構成される。
次にタッチパネルの各構成部材について説明する。
<表示用領域A1と不透明領域A2>
上述のようにタッチパネル10は、中央に表示用領域A1を有し、表示用領域A1の外周部に、可視光を遮蔽する不透明領域A2を有する。
表示用領域A1は、タッチパネル10を通して、タッチパネル10内部に設けられた表示パネルの表示内容を表示できる領域である。不透明領域A2は、表示パネルが外周部に有する配線、コネクタなどを隠したり、或いは、遮光層2上に設けられた配線6などを隠したりする為の領域である。また、不透明領域A2は、それが表現する色、適宜設けるロゴやマークなどの可視情報8によって加飾部にもなる領域である。
<透明基板1>
液晶パネル用の透明基板1は、少なくとも可視光線に対して透明で、タッチパネル10の表面を支持し得る機械強度を有するものであれば、特に制限はなく、代表的には、例えばソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス、アルミノケイ酸ガラスなどのガラス板を用いることができる。とくに、ガラス板として、化学強化ガラスはフロートガラスに比べて機械的強度に優れ、その分薄くできる点で好ましい。
化学強化ガラスは、典型的には、ガラスの表面近傍について、ナトリウムをカリウムに代えるなどイオン種を一部交換することで、化学的な方法によって機械的物性を強化したガラスである。
透明基板1には、樹脂を用いることも可能である。例えば、樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂などを用いることができる。透明基板1に樹脂を用いることで、軽量にできる上、可僥性を持たせることも可能となる。
透明基板1には、ガラスと樹脂との積層体を用いることもできる。透明基板1にガラスと樹脂との積層体を用いることで、ガラスの特性と樹脂の特性の両方を持たせることもできる。
<透明電極4>
透明電極4は、上述のように、互いに絶縁されて形成される第1透明電極4a及び第2透明電極4bから構成される(図2(a)(b)参照)。
第1透明電極4a、第2透明電極4bは、本実施形態においては同じ材料で形成してある。よって、本明細書において、これらを纏めて言うときは、単に「透明電極4」とも呼ぶ。
本実施形態では、タッチパネルの位置検知用の透明電極4として、第1透明電極4aと、第2透明電極4bとを、ともに同一の面上に形成するタッチパネル構造を採用している。すなわち、第1透明電極4a及び第2透明電極4bは、透明基板1の同一の面上に形成される。
第1透明電極4a及び第2透明電極4bのパターンは、投影型静電容量方式では各種パターンが知られており、特に限定はない。典型的には、複数の第1透明電極4aが、第1の方向(図2(a)の横方向)に延びて、この第1の方向に交差する方向、通常は直交する方向を第2の方向(図2(b)の縦方向)として、第2透明電極4bが第2の方向に延びたパターンとなっている。
第1透明電極4aと第2透明電極4bとの交差部分は、互いに絶縁層によって絶縁されている。絶縁層は、少なくとも第1透明電極4aと第2透明電極4bとの交差部分に必要となる。
第1透明電極4aと第2透明電極4bとのうち一方の電極のみ、具体的には第1透明電極4aのみ、他方の電極との交差部分が欠損したパターンで同一の面に同時に形成した後、交差部分のみ絶縁層を形成し、この後、絶縁層を跨いで、欠損部分を電気的に接続する接続部を設ける。そしてこの接続部が透明電極4aの一部となる。
図2(a)(b)において、前記交差部分は、透明基板1に近い側の透明電極4が、第1透明電極4aであるので、第1透明電極4aが形成され後の交差部分に対して絶縁層が形成され、交差部分を跨いで接続部が形成されて第2透明電極4bが完成する。
そして、第1透明電極4a及び第2透明電極4bからなる透明電極4は、中央の表示用領域A1から不透明領域A2まで延びて配線6に電気的に接続されている。
透明電極4としては、公知の材料及び形成法を採用することができる。
本実施形態においては、透明電極4には、層自体が透明である透明導電体膜が用いられる。透明導電体膜からなる透明電極4としては、例えば、ITO(IndiumTinOxide;インジウム錫酸化物)、InZnO(IndiumZincOxide;インジウム亜鉛酸化物)、AlZnO(AluminumZincOxide;アルミニウム亜鉛酸化物)、InGaZnO(IndiumGariumZincOxide;インジウムガリウム亜鉛酸化物)等の透明導電体膜をパターン形成したものを用いることができる。
<配線6>
配線6としては、公知の材料及び形成法を採用することができる。例えば、配線6には、銀、金、銅、クロム、プラチナ、アルミニウム、パラジウム、モリブデンなどの金属(含むその合金)などを用いることができる。配線6は、例えば、銀、パラジウム及び銅からなる銀合金(APCとも言う)の金属層としてスパッタ法により製膜後、フォトリソグラフィ法及びエッチング法によりパターン形成することができる。
配線6には、モリブデン(Mo)/アルミニウム(A1)/モリブデン(Mo)と3層積層構造の導電性層(MAMと呼ばれている)を用いることもできる。
本実施形態においては、配線6は、銀、パラジウム及び銅からなる銀合金(APCとも言う)によって、金属層としてフォトリソグラフィ法及びエッチング法を利用して形成されている。
本発明においては、配線6の形成法としては、特に制限はなく、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの印刷法によって形成してもよい。
<第1IM層11>
第1IM層(Index Matching層)11は、透明電極4側に配置された第1膜11aと、透明電極4と反射側に配置された第2膜11bとを有する多層構造をもつ。このような第1IM層は、表示用領域A1にパターン形成された透明電極4に対して、そのパターンを見えにくく不可視化層として機能する。
また第1IM層11は表示用領域A1に配置された第1透明電極4aおよび第2透明電極4bからなる透明電極4を覆うとともに、不透明領域A2まで延びて配置された配線6も覆っている。
上述のように、第1IM層11は不可視化層として形成される。第1IM層11が有する不可視化層としての不可視化機能とは、タッチパネル10を観察したときに、表示用領域A1にパターン形成される透明電極4のパターンを肉眼で見えにくくする機能のことを言う。
本発明において、「不可視化」とは、透明電極4のパターンを肉眼で完全に見えなくすることはもちろん、これ以外に、透明電極4のパターンが見えるが、不可視化層を設けなかった場合に比べて見えにくくなることも含む。
次に第1IM層11を構成する第1膜11aと第2膜11bの材料について述べる。
第1膜11aおよび第2膜11bは、いずれも同一の材料をもつ有機膜からなる。具体的には、現像性樹脂と、反応性モノマーと、光重合開始剤と、屈折率調整微粒子と、溶剤とを任意に組み合わせたIM層形成インクを準備し、このIM層形成インクを透明基剤1上に塗布して乾燥させて形成される。
上述したIM層形成インクのうち、屈折率調整微粒子としては、酸化チタン、ジルコニア等を用いることができる。
このような第1IM層11の第1膜11aおよび第2膜11bの作製工程について図4(a)〜(d)により述べる。
ここでは、第1IM層11の第2膜11bの作製工程について述べるが、第1膜11aの作製工程も第2膜11bの作製工程と同一である。
図4(a)に示すように、上述したIM層形成用インク11Aを準備し、このIM層形成インク11Aを透明基板1上に塗布して乾燥させる。
次に透明基板1上にIM層形成インク11Aに対して遮光膜5aを有するフォトマスク5を介してUV光を照射する(図4(b)参照)。このときIM層形成インク11Aのうち、UV光が照射した部分が硬化し、UV光が照射されない部分は未硬化部分となる。
次に透明基板1上のIM層形成インク11A上に現像液を供給し(図4(c)参照)、このようにして透明基板1上にパターンニングされた第2膜11bを形成することができる。このように、透明基板1上において第2膜11bをパターンニングすることにより、配線6の端子領域6Aに対応する開口部13を形成することができる。
なお、第1IM層11が第1膜11aと第2膜11bとを有する多層構造からなる例を示したが、これに限らず第1IM層11を有機膜の単層で構成してもよい。
<第2IM層>
第2IM層12は、透明電極4を挟んで第1IM層11と反対側に配置されており、第1IM層11と同様透明電極4のパターンを肉眼で見えにくくする不可視化層として機能する。
このような第2IM層12は透明電極4側に配置された第1膜12aと、透明電極4と反対側に配置された第2膜12bとを有する多層構造をもつ。
第1膜12aおよび第2膜12bは、いずれも同一の有機膜からなり、具体的には、第2IM層12の第1膜12aおよび第2膜12bは第1IM層11の第1膜11aおよび第2膜11bと同一材料をもつ有機膜からなる。
なお、第2IM層12が第1膜12aと第2膜12bとを有する多層構造からなる例を示したが、これに限らず第2IM層を有機膜の単層で形成してもよい。
以上のように本実施の形態によれば、第1IM層11はいずれも有機膜からなる第1膜11aと第2膜11bとを有し、第2IM層12もいずれも有機膜からなる第1膜12aと第2膜12bとを有するため、第1IM層11および第2IM層12を製造するため高価なスパッタリングを用いて無機膜を形成する必要がない。このためタッチパネル10の製造コストの低減を図ることができる。
<本発明の変形例>
次に本発明の変形例について、図5および図6により説明する。
図5および図6に示す変形例は、第1IM層11が透明電極4側に配置された第1膜11aと、透明電極4と反対側に配置された第2膜11bとを有する多層構造をもつとともに、第2IM層12が透明電極4側に配置された第1膜12aと、透明電極4と反対側に配置された第2膜11bとを有する多層構造をもっており、このうち第1IM層11の第1膜11aが無機膜からなる点が異なるのみであり、他の構成は図1乃至図4に示す実施の形態と略同一である。
図5および図6に示す変形例において、図1乃至図4に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5および図6に示す変形例において、第1IM層11の第2膜11bおよび第2IM層12の第1膜12aおよび第2膜12bは、いずれも有機膜からなる。
また第1IM層11の第1膜11aを構成する無機膜としては、金属化合物を含む膜を形成することができる。金属ではなく、金属化合物を用いることで、不可視化層としての電気絶縁性及び透明性も容易に確保することができる。金属化合物としては、例えば、金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物などを挙げることができる。或いは、無機物層の無機物としては、非金属化合物でもよい。
こうした、無機膜を構成する無機材料としては、例えば、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、五酸化ニオブ(Nb205)、酸化ジルコニウム、などを用いることができる。これらは、単独で或いは2種以上の混合層として形成することができる。これらの金属化合物の屈折率は、例えば、酸窒化ケイ素は1.5〜2.0、窒化ケイ素は1.8〜2.1、五酸化ニオブは2.3、酸化ジルコニウムは2.1である。
なかでも、五酸化ニオブは、電気絶縁性、透明性、皮膜強度、成膜適性などが優れている点で好ましい無機材料の一種である。
第1IM層11の第1膜11aとなる無機膜は、公知の薄膜形成法、例えば、蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法、CVD法などの物理的乃至は化学的な気相成長法などで形成することができる。
以上のように第1IM層11の第1膜11aを無機膜から形成し、第1IM層11の第2膜11b、第2IM層12の第1膜12aおよび第2膜12bを有機膜から形成することにより、第1IM層11および第2IM層12をすべて無機膜から形成する場合に比べて、タッチパネル10の製造コストの低減を図ることができる。
また、第1IM層11の第1膜11aを無機膜から形成することにより、透明電極4を形成する際のエッチング耐性を向上させることができる。
すなわち図6(a)〜(c)に示すように、透明電極4は、レジストを用いたエッチングにより形成される。具体的には、図6(a)に示すように、透明電極1上に第1膜11aと第2膜11bとを有する第1IM層11が形成され、この第1IM層11上に透明電極4となるITO4Aが設けられる。
次に図6(b)に示すようにITO4A上にレジストパターン8か形成される。その後ITO4Aがレジストパターン8を介してエッチング液を供給することによりエッチングされ、このようにしてITO4Aから透明電極4が形成される(図6(c)参照)。
この透明電極4の形成過程において、ITO4Aがエッチングされるが、第1IM層11のうちITO4Aに面した側に無機膜からなる第1膜11aが存在しているため、エッチング中に第1IM層11の第1膜11aがエッチング液により腐食することを未然に防ぐことができる。
次に本発明の他の変形例について、図7により説明する。
図7に示す変形例は第1IM層11が透明電極4側に配置された第1膜11aと透明電極4と反対側に配置された第2膜11bとを有する多層構造をもつとともに、第2IM層12が透明電極4側に配置された第1膜12aと透明電極4側に反対側に配置された第2膜12bとを有する多層構造をもっており、このうち第2IM層12の第2膜12bが無機膜からなる点が異なるのみであり、他の構成は図1乃至図4に示す実施の形態と略同一である。
図7に示す変形例において、図1乃至図4に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示す変形例において、第2IM層12のうち最外面となる第2膜12bを無機膜から形成したので、タッチパネルの最外面の硬度を高めることができる。
次に本発明の他の変形例について、図8により説明する。
図8に示す変形例は第1IM層11が透明電極4側に配置された第1膜11aと透明電極4と反対側に配置された第2膜11bとを有する多層構造をもつとともに、第2IM層12が透明電極4側に配置された第1膜12aと透明電極4側に反対側に配置された第2膜12bとを有する多層構造をもっており、このうち第1IM層11の第1膜11aおよび第2膜11bが無機膜からなる点が異なるのみであり、他の構成は図1乃至図4に示す実施の形態と略同一である。
図8に示す変形例において、図1乃至図4に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示す変形例において、第1IM層11の第1膜11aおよび第2膜11bをいずれも無機膜から形成したので、透明電極4を形成する際のエッチング耐性を向上させることができる。
次に本発明の他の変形例について、図9により説明する。
図9に示す変形例は第1IM層11が透明電極4側に配置された第1膜11aと透明電極4と反対側に配置された第2膜11bとを有する多層構造をもつとともに、第2IM層12が透明電極4側に配置された第1膜12aと透明電極4側に反対側に配置された第2膜12bとを有する多層構造をもっており、このうち第1IM層11の第1膜11aおよび第2IM層12の第2膜12bが無機膜からなり、第1IM層11の第2膜11bおよび第2IM層12の第1膜12aが有機膜からなる点が異なるのみであり、他の構成は図1乃至図4に示す実施の形態と略同一である。
図9に示す変形例において、図1乃至図4に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示す変形例において、第2IM層12のうち最外面となる第2膜12bを無機膜から形成したので、タッチパネルの最外面の硬度を高めることができる。また第1IM層11のうち透明電極4側の第1膜11aを無機膜から形成したので、透明電極4を形成する際のエッチング耐性を向上させることができる。
次に本発明の他の変形例について、図10により説明する。
図10に示す変形例は第1IM層11が透明電極4側に配置された第1膜11aと透明電極4と反対側に配置された第2膜11bとを有する多層構造をもつとともに、第2IM層12が透明電極4側に配置された第1膜12aと透明電極4側に反対側に配置された第2膜12bとを有する多層構造をもっており、このうち第2IM層12の第1膜12aおよび第2膜12bが無機膜からなる点が異なるのみであり、他の構成は図1乃至図4に示す実施の形態と略同一である。
図10に示す変形例において、図1乃至図4に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図10に示す変形例において、第2IM層12の第1膜12aおよび第2膜12bを無機膜から形成したので、タッチパネルの最外面の硬度をより高めることができる。
次に本発明の他の変形例について、図11により説明する。
図11に示す変形例は第1IM層11が透明電極4側に配置された第1膜11aと透明電極4と反対側に配置された第2膜11bとを有する多層構造をもつとともに、第2IM層12が透明電極4側に配置された第1膜12aと透明電極4側に反対側に配置された第2膜12bとを有する多層構造をもっており、このうち第2IM層12の第1膜12aおよび第2膜12bおよび第1IM層11の第1膜11aが無機膜からなり、第1IM層11の第2膜11bが有機膜からなる点が異なるのみであり、他の構成は図1乃至図4に示す実施の形態と略同一である。
図11に示す変形例において、図1乃至図4に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図11に示す変形例において、第2IM層12の第1膜第12aおよび第2膜12bを無機膜から形成したので、タッチパネルの最外面の硬度を高めることができる。また第1IM層11のうち透明電極4側の第1膜11aを無機膜から形成したので、透明電極4を形成する際のエッチング耐性を向上させることができる。
次に本発明の他の変形例について、図12により説明する。
図12に示す変形例は第1IM層11が透明電極4側に配置された第1膜11aと透明電極4と反対側に配置された第2膜11bとを有する多層構造をもつとともに、第2IM層12が透明電極4側に配置された第1膜12aと透明電極4側に反対側に配置された第2膜12bとを有する多層構造をもっており、このうち第1IM層11の第1膜11aおよび第2膜11b、および第2IM層12の第2膜12bが無機膜からなり、第2IM層12の第1膜12aが有機膜からなる点が異なるのみであり、他の構成は図1乃至図4に示す実施の形態と略同一である。
図12に示す変形例において、図1乃至図4に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示す変形例において、第2IM層12のうち最外面となる第2膜12bを無機膜から形成したので、タッチパネルの最外面の硬度を高めることができる。また第1IM層11の第1膜11aおよび第2膜11bを無機膜から形成したので、透明電極4を形成する際のエッチング耐性を向上させることができる。
1 透明基板
4 透明電極
4a 第1透明電極
4b 第2透明電極
6 配線
8 可視情報
10 タッチパネル
11 第1IM層
11a 第1膜
11b 第2膜
12 第2IM層
12a 第1膜
12b 第2膜
20 液晶パネル
25 偏光板
26 バックライトユニット
27 偏光板
30 カバーレンズ
40 タッチパネル付液晶表示装置
A1 表示用領域
A2 不透明領域

Claims (6)

  1. 液晶パネル用の透明基板に設けられたタッチパネルにおいて、
    前記透明基板上に設けられた第1不可視化視層と、
    前記第1不可視化層上に設けられた透明電極と、
    前記透明電極上に設けられた第2不可視化層とを備え、
    前記第1不可視化層および前記第2不可視化層のうち少なくとも一方は有機膜を有することを特徴とするタッチパネル。
  2. 前記第1不可視化層は前記透明電極側に配置された無機膜と、前記透明電極と反対側に配置された有機膜とを有する多層構造をもつことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
  3. 前記第2不可視化層は前記透明電極側に配置された有機膜と、前記透明電極と反対側に配置された無機膜とを有する多層構造をもつことを特徴とする請求項1乃至2記載のタッチパネル。
  4. 前記第1不可視化層は有機膜を有するとともに無機膜を含まず、
    前記第2不可視化層は無機膜を有するとともに有機膜を含まないことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
  5. 前記第1不可視化層は無機膜を有するとともに有機膜を含まず、
    前記第2不可視化層は有機膜を有するとともに無機膜を含まないことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
  6. 前記第1不可視化層は有機膜を有するとともに無機膜を含まず、
    前記第2不可視化層は有機膜を有するとともに無機膜を含まないことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
JP2015031975A 2015-02-20 2015-02-20 タッチパネル Pending JP2016153963A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015031975A JP2016153963A (ja) 2015-02-20 2015-02-20 タッチパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015031975A JP2016153963A (ja) 2015-02-20 2015-02-20 タッチパネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016153963A true JP2016153963A (ja) 2016-08-25

Family

ID=56761167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015031975A Pending JP2016153963A (ja) 2015-02-20 2015-02-20 タッチパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016153963A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018097869A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 電子機器

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006126604A1 (ja) * 2005-05-26 2006-11-30 Gunze Limited 透明面状体及び透明タッチスイッチ
JP2010015861A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Toyobo Co Ltd 透明導電性積層フィルム
WO2011070801A1 (ja) * 2009-12-10 2011-06-16 凸版印刷株式会社 導電性基板およびその製造方法ならびにタッチパネル
JP2013043372A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Nitto Denko Corp 透明導電性フィルムおよびその製造方法
JP2013242770A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Optorun Co Ltd 静電容量型タッチパネル基板及びその製造方法並びに製造装置
JP2014106779A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Nitto Denko Corp 透明導電性フィルム及びタッチパネル
WO2014097818A1 (ja) * 2012-12-18 2014-06-26 コニカミノルタ株式会社 タッチパネル用透明電極、タッチパネル、および表示装置
WO2014103817A1 (ja) * 2012-12-27 2014-07-03 コニカミノルタ株式会社 タッチパネル用透明電極、タッチパネル、および表示装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006126604A1 (ja) * 2005-05-26 2006-11-30 Gunze Limited 透明面状体及び透明タッチスイッチ
JP2010015861A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Toyobo Co Ltd 透明導電性積層フィルム
WO2011070801A1 (ja) * 2009-12-10 2011-06-16 凸版印刷株式会社 導電性基板およびその製造方法ならびにタッチパネル
JP2013043372A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Nitto Denko Corp 透明導電性フィルムおよびその製造方法
JP2013242770A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Optorun Co Ltd 静電容量型タッチパネル基板及びその製造方法並びに製造装置
JP2014106779A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Nitto Denko Corp 透明導電性フィルム及びタッチパネル
WO2014097818A1 (ja) * 2012-12-18 2014-06-26 コニカミノルタ株式会社 タッチパネル用透明電極、タッチパネル、および表示装置
WO2014103817A1 (ja) * 2012-12-27 2014-07-03 コニカミノルタ株式会社 タッチパネル用透明電極、タッチパネル、および表示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018097869A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 電子機器
US10720474B2 (en) 2016-12-09 2020-07-21 Lg Display Co., Ltd. Electronic device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5372697B2 (ja) 投影型静電容量タッチパネルの製造方法
TWI476656B (zh) 觸控面板及其製造方法
KR101521681B1 (ko) 터치패널
TWI522443B (zh) 黏貼部材及具有該黏貼部材的觸控螢幕用顯示構件
US20100053114A1 (en) Touch panel apparatus and method for manufacturing the same
US20110157086A1 (en) Electrostatic capacity type touch panel, display device and process for producing electrostatic capacity type touch panel
JP2013045100A (ja) タッチセンサ内蔵型カラーフィルタ基板及びその製造方法
US10248268B2 (en) OGS capacitive touch screen and manufacturing method thereof
JP5880292B2 (ja) 通知窓付き表示装置用前面保護板、および表示装置
KR20140003728A (ko) 투명 전극 구조물을 가지는 윈도우 일체형 터치스크린 패널 및 그 제조 방법
JP2013161448A (ja) タッチパネルセンサ、タッチパネル付表示装置およびタッチパネルセンサの製造方法
KR20130110539A (ko) 표시 장치 및 그의 제조 방법
CN104808833A (zh) 触摸传感器
US20140062908A1 (en) Touch panel and method for manufacturing the same
KR20160113963A (ko) 터치 디바이스
KR20150075908A (ko) 터치 센서 및 그 제조방법
KR101886279B1 (ko) 터치패널의 전극형성방법
JP5892418B2 (ja) タッチパネルセンサ、タッチパネルセンサの製造方法、および、タッチパネルセンサを製造するための積層体
JP6202079B2 (ja) 通知窓付き表示装置用前面保護板、および表示装置
KR20130033533A (ko) 터치스크린 패널 및 그 제조방법
WO2013008675A1 (ja) タッチパネルおよびタッチパネル付き表示装置
JP2016153963A (ja) タッチパネル
JP2013045150A (ja) パネルおよび表示装置
JP5834488B2 (ja) タッチパネルセンサー付液晶表示装置及びその製造方法
TWM491208U (zh) 觸控面板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190301