WO2017104809A1 - 入力装置 - Google Patents

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高橋 英明
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Abstract

基材の上に形成されたパターンが意図せず見えてしまうことを抑制できる入力装置として、基材の上に設けられ、複数の検出電極を有する位置検出部と、位置検出部の上に設けられた光学層と、光学層の上に設けられた保護部材と、を備える入力装置であって、光学層は、位置検出部の上に設けられ、第1の屈折率を有する第1光学層と、第1光学層の上に設けられ、第2の屈折率を有する反射調整層を含むフィルム状の第2光学層と、第2光学層の上に設けられ、第3の屈折率を有する第3光学層と、を有し、反射調整層の第3光学層側の面に接する層の屈折率は、第2の屈折率よりも0.25以上低いことを特徴とする入力装置が提供される。

Description

入力装置
 本発明は、入力装置に関し、特に基材の上に形成されたパターンが意図せず見えてしまうことを抑制できる入力装置に関する。
 各種情報処理装置では、カラー液晶表示パネルの前方に透光性の入力装置が配置されている。この入力装置はタッチパネルと称される。タッチパネルでは電極間に静電容量が形成され、人の指が接近したときの電荷の移動の変化から指の接近位置の座標を判定している。この電荷の移動の変化を検出するには、静電容量式センサが用いられる。
 ここで、表示パネルに画像が表示されていない場合、外から進入する光の反射によってタッチパネルの配線パターンが見えてしまうことがある。特許文献1には、透明基板の少なくとも一方面にパターニングされた透明導電膜を有し、透明基板を介して透明導電膜が形成されているパターン形成領域を透過した光の透過スペクトルと、透明基板を介して透明導電膜が形成されていない非パターン形成領域を透過した光の透過スペクトルとを近似させる透過率調節層を備えている透明面状体および透明タッチスイッチが開示される。この透過率調節層によって、透明面状体および透明タッチスイッチの視認性を向上させることができる。
 特許文献2には、タッチセンシング要素としての透明導体のパターンを含み、その透明導体パターンの可視性を抑制するような層構成を有するタッチスクリーンが開示されている。このタッチスクリーンには、基板を覆うコーティング、そのコーティングの上に配置された透明導体パターン、およびその透明導体パターンと透明導体パターンによって覆われていないコーティングの領域とを覆い、それらに接触する充填材料が含まれる。この充填材料の屈折率としては、基板の屈折率より低く、かつ透明導体パターンの屈折率より低くなっている。
国際公開WO2006/126604 特表2007-508639号公報
 しかしながら、このような入力装置において、反射によって検出電極等のパターンが見えてしまう現象(以下、「パターン見え」とも言う。)について、様々な入力装置の形態において確実なパターン見えの抑制が望まれている。
 本発明は、基材の上に形成されたパターンが意図せず見えてしまうことを抑制できる入力装置を提供することを目的とする。
 上記課題を解決するため、本発明の入力装置は、基材の上に設けられ、複数の検出電極を有する位置検出部と、位置検出部の上に設けられた光学層と、光学層の上に設けられた保護部材と、を備える。このような入力装置において、光学層は、位置検出部の上に設けられ、第1の屈折率を有する第1光学層と、第1光学層の上に設けられ、第2の屈折率を有する反射調整層を含むフィルム状の第2光学層と、第2光学層の上に設けられ、第3の屈折率を有する第3光学層と、を有し、反射調整層の第3光学層側の面に接する層の屈折率は、第2の屈折率よりも0.25以上低いことを特徴とする。
 このような構成によれば、反射調整層と第3光学層側の層との境界での反射光によって、位置検出部と第1光学層との境界での反射光の強度が相対的に弱められ、位置検出部における複数の検出電極のパターン見えを抑制することができる。また、反射調整層がフィルム状のため、反射調整層と第3光学層との境界が平坦となり、この境界での反射光の相対的な強度をより高めて、パターン見えを抑制しやすくなる。
 本発明の入力装置において、反射調整層の第3光学層側の面に接する層の厚さは1μm以上であってもよい。これにより、第3光学層側の面で反射する光と、その反対側の面で反射する光とが干渉することに起因する色ムラなどの不具合が発生しにくくなる。
 本発明の入力装置において、第1光学層の厚さは1μm以上であってもよい。これにより、位置検出部のパターンの凹凸があっても第1光学層の表面の平坦性を得ることができる。第1光学層の表面が平坦になることで、その上に設けられる第2光学層を平坦にすることができ、パターン見えを抑制する反射光を得やすくなる。
 本発明の入力装置にいて、反射調整層は第3光学層と接し、第2の屈折率は第3の屈折率よりも0.25以上高くなっていてもよい。これにより、反射調整層と第3光学層との境界での反射光によって、観察側からみたパターン見えを抑制しやすくなる。
 本発明の入力装置において、反射調整層の第3光学層側の面に接する層は、第2光学層が備える層である、これにより、層構造の簡素化を図ることができる。
 本発明の入力装置において、第1光学層および第3光学層は、光学透明粘着層であってもよい。また、第2光学層は、基材フィルムと基材フィルムの上に設けられた反射調整層とを備えていてもよい。この基材フィルムとして、透光性フィルムを備えていてもよい。この透光性フィルムは、ポリエチレンテレフタレート、シクロオレフィンポリマーおよびポリカーボネートからなる群から選ばれる1種または2種以上を含んでいてもよい。基材フィルムは、透光性フィルムと、透光性フィルムの上に設けられたアクリル系樹脂を含む層とを備えていてもよい。
 本発明の入力装置において、反射調整層は積層構造を有していてもよい。反射調整層は、酸化物または無機物を含む樹脂層を備えていてもよい。反射調整層は、酸化物層または無機物層を備えていてもよい。
 本発明の入力装置において、保護部材は、光学層とは反対側の面に曲面を有していてもよい。保護部材が曲面を有していると、曲面での反射光の強度が、位置検出部と第1光学層との境界での反射光の強度よりも相対的に低くなり、パターン見えが発生しやすくなる。このような曲面を入力装置であっても、反射調整層を設けることで、反射調整層と第3光学層側の層との境界での反射光の発生によって、位置検出部と第1光学層との境界での反射光の相対的な強度を弱めることができ、パターン見えを効果的に抑制することができる。
 本発明の入力装置において、複数の検出電極は、互いに交差する方向に延びる第1電極と第2電極とを有し、第1電極は、第1電極と第2電極との交差位置に設けられたブリッジ配線部を有していてもよい。ブリッジ配線部を有していると、その凹凸による反射でパターン見えが発生しやすい。このようなブリッジ配線部が設けられた入力装置であっても、反射調整層を設けることで、パターン見えを効果的に抑制することができる。
 本発明によれば、基材の上に形成されたパターンが意図せず見えてしまうことを抑制することが可能になる。
(a)および(b)は、第1実施形態に係る静電容量式センサを例示する平面図である。 (a)および(b)は、静電容量式センサの一部の断面図である。 静電容量式センサにおける光の反射について例示する断面図である。 (a)および(b)は、光学層の他の構成例を示す断面図である。
 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(入力装置の構成)
 図1(a)および(b)は、第1実施形態に係る静電容量式センサを例示する平面図である。図1(a)には静電容量式センサ1の全体図が表され、図1(b)には図1(a)のA部の拡大図が表される。本実施形態において、静電容量式センサ1は、入力装置の一例である。なお、この明細書において、「透明」「透光性」とは可視光線透過率が50%以上(好ましくは80%以上)の状態を指す。さらにヘイズ値が6以下であることが好適である。
 図1(a)に表したように、本実施形態に係る静電容量式センサ1は、基材10の位置検出部Sに設けられた第1電極11および第2電極12を備える。基材10は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シクロオレフィンポリマー(COP)等のフィルム状の透明基材やガラス基材等で形成される。第1電極11および第2電極12は位置検出部S内において指が接触(接近)した位置を検出する検出電極である。第1電極11および第2電極12は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料でスパッタや蒸着等により成膜される。
 第1電極11は基材10の表面に沿ったX方向に延在し、第2電極12は基材10の表面に沿いX方向と直交するY方向に延在する。第1電極11および第2電極12は互い絶縁される。本実施形態では、Y方向に所定のピッチで複数の第1電極11が配置され、X方向に所定のピッチで複数の第2電極12が配置される。
 第1電極11は複数の第1島状電極部111を有する。本実施形態では、複数の第1島状電極部111は菱形に近い形状を有し、X方向に並んで配置される。また、第2電極12は複数の第2島状電極部121を有する。複数の第2島状電極部121も菱形に近い形状を有し、Y方向に並んで配置される。
 複数の第1電極11のそれぞれには位置検出部Sの外側へ引き出される引き出し配線11aが接続される。また、複数の第2電極12のそれぞれにも位置検出部Sの外側へ引き出される引き出し配線12aが接続される。静電容量式センサ1では、各引き出し配線11aおよび12aを流れる電流の変化を図示しない検出回路で検出する。例えば、第1電極11および第2電極12に所定の電位を与えた状態で、位置検出部Sに指を近づけると、第1電極11および第2電極12のそれぞれと指との間に静電容量変化が生じる。この静電容量変化によって生じる電位低下を検出することで、指が接近した位置検出部S内でのX,Y座標を判定する。
 図1(b)に表したように、第1電極11と第2電極12とは、隣り合う2つの第1島状電極部111の連結位置と、隣り合う2つの第2島状電極部121の連結位置とで交差している。この交差部分に島状絶縁部30を介してブリッジ配線部20が設けられ、交差部分において第1電極11と第2電極12とが接触しないようになっている。
 本実施形態において、ブリッジ配線部20は、隣り合う2つの第2島状電極部121の間を跨ぐように設けられる。ブリッジ配線部20はY方向に並ぶ各第2島状電極部121の間に設けられる。これにより複数の第2島状電極部121が導通状態になる。島状絶縁部30は、ブリッジ配線部20と第1電極11との間に設けられ、交差部分において第1電極11と第2電極12とを絶縁する役目を果たす。
 図2(a)および(b)は、静電容量式センサの一部の断面図である。図2(a)には図1(b)のY1-Y1断面が表され、図2(b)には図1(b)のX1-X1断面が表される。
 基材10の面10aの上には第1電極11の第1島状電極部111および第2電極12の第2島状電極部121が配置される。隣り合う第2島状電極部121の間には、島状絶縁部30を介してブリッジ配線部20が設けられる。すなわち、島状絶縁部30は、第1島状電極部111の連結部111aの上に設けられ、この島状絶縁部30の上にブリッジ配線部20が設けられる。このように連結部111aとブリッジ配線部20との間には島状絶縁部30が介在し、第1電極11と第2電極12とは電気的に絶縁された状態となっている。
 島状絶縁部30には、例えばノボラック樹脂が用いられる。島状絶縁部30の厚さは、約1.5μmである。ブリッジ配線部20には、例えばアモルファスITO/金/アモルファスITOの積層体が用いられる。ブリッジ配線部20の厚さは、約50nmである。
 第1電極11、第2電極12およびブリッジ配線部20の上には光学層40が設けられる。光学層40の構造については後述する。光学層40の上には保護部材50が設けられる。
 保護部材50は、特に材料を限定するものではないが、ガラス基材やプラスチック基材が好ましく適用される。保護部材50の光学層40とは反対側の面50aには曲面が構成されていてもよい。ここで、曲面としては、SR(球の半径)=500mm以下のものである。
(静電容量式センサの製造方法)
 本実施形態に係る静電容量式センサ1を製造するには、先ず、基材10の面10aの上に第1電極11の第1島状電極部111と、第2電極12の第2島状電極部121とを形成する。
 基材10には、例えばガラスやアクリル樹脂、樹脂シートが用いられる。第1電極11および第2電極12は、フォトリソグラフィおよびエッチングやスクリーン印刷によって形成される。例えば、フォトリソグラフィおよびエッチングで形成する場合、例えばITO(Indium Tin Oxide)層をスパッタによって基材10上に形成し、その上にレジストを形成する。レジストを露光および現像してパターニングした後、ITO層をエッチングする。その後、レジストを剥離する。これにより、基材10上にパターニングされたITO層からなる第1電極11および第2電極12が形成される。
 次に、第1電極11と第2電極12との交差位置にある連結部111aの上に島状絶縁部30を形成する。島状絶縁部30は、スクリーン印刷、ドライフィルムレジストや液状レジストによって形成される。スクリーン印刷で形成する場合、例えば高い透光性を有する絶縁材料(光学材料)をスクリーン印刷によって塗布し、アニールを施す。ドライフィルムレジストで形成する場合、例えば透光性を有するドライフィルムレジストを貼り付けた後、露光および現像を行う。液状レジストで形成する場合、例えば透光性を有する液状レジストを塗布した後、露光および現像を行う。
 次に、島状絶縁部30の上を跨ぐようにブリッジ配線部20を形成する。ブリッジ配線部20は、フォトリソグラフィおよびエッチングやスクリーン印刷によって形成される。ブリッジ配線部20をフォトリソグラフィおよびエッチングで形成する場合、例えばITO層、金属層およびITO層の積層体をスパッタによって形成し、その上にレジストを形成する。レジストを露光および現像してパターニングした後、積層体をエッチングする。その後、レジストを剥離する。これにより、島状絶縁部30の上を跨ぎ、両端が隣り合う2つの第2島状電極部121と導通するブリッジ配線部20が形成される。
 ブリッジ配線部20をスクリーン印刷によって形成する場合、例えば銀ナノワイヤを含む導電膜を島状絶縁部30の上にスクリーン印刷する。次いで、銀ナノワイヤの導電膜をアニールおよびロールプレスする。ここではフラッシュランプアニールを行ってもよい。これにより、島状絶縁部30の上にブリッジ配線部20が形成される。
 次に、第1電極11、第2電極12、島状絶縁部30およびブリッジ配線部20の上の全面を覆うように、光学層40を形成する。そして、この光学層40の上に保護部材50を貼り付ける。これにより、静電容量式センサ1が完成する。
(光学層の構成例)
 光学層40は、第1光学層41と、第2光学層42と、第3光学層43とを有する。第1光学層41は、第1電極11、第2電極12、島状絶縁部30およびブリッジ配線部20の上を覆うように形成される。第1光学層41は、第1電極11、第2電極12、島状絶縁部30およびブリッジ配線部20に接するように設けられてもよいし、第1電極11、第2電極12、島状絶縁部30およびブリッジ配線部20と第1光学層41との間にこれらの層と光学干渉しうる層が設けられていてもよい。第1光学層41は第1の屈折率を有する。なお、本明細書において、屈折率は可視光領域における値を意味する。
 第1光学層41の厚さは1μm以上であってもよい。これにより、位置検出部のパターンである第1電極11、第2電極12、島状絶縁部30およびブリッジ配線部20の凹凸があっても、その凹凸に影響を受けることなく第1光学層41の表面の平坦性を得ることができる。
 第2光学層42は、第1光学層41の上に設けられる。第2光学層42はフィルム状の層であり、第2の屈折率を有する反射調整層を含む。反射調整層は、第2光学層42の全体であっても、一部であってもよい。
 また、第2光学層42は、基材フィルムと、基材フィルムの上に設けられた反射調整層とを備えていてもよい。基材フィルムとしては、透光性フィルムを備えていることが望ましい。透光性フィルムには、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シクロオレフィンポリマー(COP)およびポリカーボネート(PC)からなる群から選ばれる1種または2種以上を含んでいる。また、基材フィルムは、透光性フィルムと、透光性フィルムの上に設けられたアクリル系樹脂を含む層と、を備えていてもよい。アクリル系樹脂を含む層は、いわゆるハードコートであって、積層構造を有していてもよい。
 第2光学層42はフィルム状になっているため、0.1μm以上の厚さを有する。このため、第2光学層42による光の干渉を実質的に無視することができる。
 反射調整層の第3光学層43側の面に接する層の厚さは1μm以上であってもよい。これにより、第3光学層43側の面で反射する光と、その反対側の面で反射する光とが干渉することに起因する不具合(色ムラなど)が生じにくくなる。
 第3光学層43は、第2光学層42の上に設けられる。第2光学層42における反射調整層の第3光学層43側の面に接する層の屈折率は、第2の屈折率よりも0.25以上低い。本実施形態では、第2光学層42の反射調整層は第3光学層43と接するように設けられる。したがって、反射調整層における屈折率(第2の屈折率)は、第3光学層43における屈折率(第3の屈折率)よりも0.25以上高くなっている。
 なお、反射調整層の第3光学層43側の面に接する層は、第2光学層42が備える層であってもよい。これにより、層構造の簡素化を図ることができる。また、反射調整層は積層構造を有していてもよい。また、反射調整層は、酸化物または無機物を含む樹脂層を備えていてもよいし、酸化物層または無機物層を備えていてもよい。
 本実施形態に係る静電容量式センサ1では、光学層40としてこのような構成になっていることで、反射調整層と第3光学層43との境界での反射光により、位置検出部(第1電極11、第2電極12、島状絶縁部30およびブリッジ配線部20)と第1光学層41との境界での反射光の相対的な強度が弱められる。これによって、位置検出部における複数の検出電極のパターン見えを抑制することができる。また、反射調整層(例えば、第2光学層42)がフィルム状のため、反射調整層と第3光学層43との境界の平坦性を高めることができる。これにより、反射調整層での反射光の相対的な強度を高めて、パターン見えを効果的に抑制することができる。
 図3は、静電容量式センサにおける光の反射について例示する断面図である。
 図3に示す例では、第1光学層41および第3光学層43としてOCA(Optical Clear Adhesive)、第2光学層42としてOCAと屈折率差が0.25以上のフィルム材料が用いられている。OCAは、アクリル系粘着剤や両面粘着テープ等である。この例において、OCAの屈折率は、例えば1.45である。また、第1電極11および第2電極12にはITOが用いられる。ITOの屈折率は、約1.9である。島状絶縁部30にはノボラック樹脂が用いられる。島状絶縁部30におけるノボラック樹脂の屈折率は、例えば1.6である。ブリッジ配線部20には、アモルファスITO/金/アモルファスITOの積層体が用いられる。
 この例において、外部から静電容量式センサ1に光が入射した場合、位置検出部(第1電極11、第2電極12など)と第1光学層41との境界で反射する光を反射光R1、反射調整層(第2光学層42)と第3光学層43との境界で反射する反射光R2、保護部材50の表面で反射する光を反射光R3とする。
 ここで、静電容量式センサ1に対して垂直な軸AX1に対する反射光を考えた場合、保護部材50の面50aが曲面になっていると、反射光R3の反射角度は、反射光R1および反射光R2の反射角度とは異なる。したがって、保護部材50の上から特定の角度で静電容量式センサ1を見た場合、反射光R3よりも反射光R1およびR2のほうが強く感じることになる。つまり、保護部材50の表面での反射光R3よりも、静電容量式センサ1の内部からの反射光R1およびR2のほうが目立つことになる。
 本実施形態では、フィルム状の反射調整層(第2光学層42)が設けられており、第1光学層41と反射調整層(第2光学層42)との屈折率差が0.25以上であることから、反射光R2によって反射光R1の相対的な強度が弱められる。したがって、反射光R1が反射光R2に比べて目立たなくなり、パターン見えが抑制される。
 特に、保護部材50の面50aが曲面になっている場合、反射調整層が設けられていないと、面50aでの反射光R3よりも位置検出部での反射光R1が相対的に強くなり、パターン見えが発生しやすい。しかし、反射調整層を設けることで、反射光R2が発生することになり、反射光R1の相対的な強度が弱められる。これにより、パターン見えが抑制されることになる。このパターン見えの抑制効果は、保護部材50の面50aが曲面の場合、顕著に現れることになる。
(光学層の他の構成例)
 図4(a)および(b)は、光学層の他の構成例を示す断面図である。
 図4(a)に示す例では、第2光学層42が3層によって構成される。すなわち、第2光学層42は、第1光学層41の上に設けられたシクロオレフィンポリマー層421と、シクロオレフィンポリマー層421の上に設けられたアクリル系樹脂層422と、反射調整樹脂層423とを有する。
 反射調整樹脂層423は第2光学層42に含まれる反射調整層であり、酸化物または無機物を含む。反射調整樹脂層423は、酸化物または無機物を含むことで高屈折率材料となる。酸化物としては、酸化ジルコニウム、酸化ニオブが挙げられ、無機物としては、ジルコニウムが挙げられる。
 図4(b)に示す例では、第2光学層42が4層によって構成される。すなわち、第2光学層42は、第1光学層41の上に設けられたシクロオレフィンポリマー層421と、シクロオレフィンポリマー層421の上に設けられたアクリル系樹脂層422と、反射調整樹脂層423と、ITO層424とを有する。反射調整樹脂層423は反射調整層である。なお、ITO層424が反射調整樹脂層423と光学干渉を起こす程度の厚さの場合には、反射調整樹脂層423とITO層424とを含めた積層構造が反射調整層となる。
(官能検査)
 各種の層構成の光学層40を用いた静電容量式センサ1について、パターン見えの官能検査を行った。官能検査は、以下の比較例、第1実施例および第2実施例の静電容量式センサ1で行った。
 比較例は、図2に示す層構成において、以下の材料が用いられている。
 第1光学層41…OCA(屈折率(以下、「n」と称する。)=1.45、厚さ(以下、「t」と称する。)=25μm)
 第2光学層42…ポリエチレンテレフタレート(PET)(n=1.64、t=50μm)
 第3光学層43…OCA(n=1.45、t=75μm)
 保護部材50…面50aが曲面
 第1実施例は、図4(a)に示す層構成において、以下の材料が用いられている。
 第1光学層41…OCA(n=1.45、t=25μm)
 第2光学層42…
  シクロオレフィンポリマー層421(n=1.54、t=50μm)
  アクリル系樹脂層422(n=1.43、t=1μm)
  反射調整樹脂層423(酸化ジルコニウム含有、n=1.8、t=60nm)
 第3光学層43…OCA(n=1.45、t=75μm)
 保護部材50…面50aが曲面
 第2実施例は、図4(b)に示す層構成において、以下の材料が用いられている。
 第1光学層41…OCA(n=1.45、t=25μm)
 第2光学層42…
  シクロオレフィンポリマー層421(n=1.54、t=50μm)
  アクリル系樹脂層422(n=1.43、t=1μm)
  反射調整樹脂層423(酸化ジルコニウム含有、n=1.8、t=60nm)
  ITO層424(n=2.0、t=24nm)
 第3光学層43…OCA(n=1.45、t=75μm)
 保護部材50…面50aが曲面
 表1に、官能検査の結果を示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 
 
 官能検査においては、保護部材50の上から静電容量式センサ1を見た場合の、検出電極(第1電極11および第2電極12)の見え具合、および絶縁部(島状絶縁部30)の見え具合を数値によって評価した。数値が小さいほど見えやすく、大きいほど見えにくいことを示している。数値の横に「+」が付されているものは、その数値と次の数値との間であることを示している。また、全体的な見え具合を示す総合評価も示している。
 表1に示すように、比較例、第1実施例および第2実施例においては、比較例の層構成に比べて第1実施例および第2実施例の層構成のほうが、パターン見えを抑制できていることが分かる。
 以上説明したように、本実施形態によれば、基材10の上に形成された検出電極等(第1電極11、第2電極12など)のパターンが意図せず見えてしまうことを抑制することができる。特に、保護部材50の面50aが曲面になっている場合に、パターン見えが発生しやすいが、本実施形態では保護部材50の面50aが曲面であっても、効果的にパターン見えを抑制することが可能になる。
 なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、第2光学層42が積層構造を有している場合、積層順を反対にしてもよい。この場合であっても、反射調整層の上に、屈折率が0.25以上低い層が設けられていればよい。具体的には、第2光学層42におけるアクリル系樹脂層422の屈折率が、反射調整樹脂層423の屈折率よりも0.25以上低ければよい。また、上記の説明では、反射調整層は、反射調整樹脂層423から構成されているが、ITOなどの酸化物層や無機物層から構成されていてもよい。さらに、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
1…静電容量式センサ
10…基材
10a…面
11…第1電極
11a…引き出し配線
12…第2電極
12a…引き出し配線
20…ブリッジ配線部
30…島状絶縁部
40…光学層
41…第1光学層
42…第2光学層
43…第3光学層
50…保護部材
50a…面
111…第1島状電極部
111a…連結部
121…第2島状電極部
421…シクロオレフィンポリマー層
422…アクリル系樹脂層
423…反射調整樹脂層
424…ITO層
AX1…軸
R1…反射光
R2…反射光
R3…反射光
S…位置検出部

Claims (15)

  1.  基材の上に設けられ、複数の検出電極を有する位置検出部と、
     前記位置検出部の上に設けられた光学層と、
     前記光学層の上に設けられた保護部材と、
     を備え、
     前記光学層は、
      前記位置検出部の上に設けられ、第1の屈折率を有する第1光学層と、
      前記第1光学層の上に設けられ、第2の屈折率を有する反射調整層を含むフィルム状の第2光学層と、
      前記第2光学層の上に設けられ、第3の屈折率を有する第3光学層と、を有し、
     前記反射調整層の前記第3光学層側の面に接する層の屈折率は、前記第2の屈折率よりも0.25以上低いことを特徴とする入力装置。
  2.  前記反射調整層の前記第3光学層側の面に接する層の厚さは1μm以上である、請求項1に記載の入力装置。
  3.  前記第1光学層の厚さは1μm以上である、請求項1に記載の入力装置。
  4.  前記反射調整層は前記第3光学層と接し、前記第2の屈折率は前記第3の屈折率よりも0.25以上高い、請求項1~3のいずれか1項に記載の入力装置。
  5.  前記反射調整層の前記第3光学層側の面に接する層は、前記第2光学層が備える層である、請求項1~3のいずれか1項に記載の入力装置。
  6.  前記第1光学層および前記第3光学層は、光学透明粘着層である、請求項1~5のいずれか1項に記載の入力装置。
  7.  前記第2光学層は、基材フィルムと前記基材フィルムの上に設けられた前記反射調整層とを備える、請求項1~6のいずれか1項記載の入力装置。
  8.  前記基材フィルムは、透光性フィルムを備える、請求項7に記載の入力装置。
  9.  前記透光性フィルムは、ポリエチレンテレフタレート、シクロオレフィンポリマーおよびポリカーボネートからなる群から選ばれる1種または2種以上を含む、請求項8に記載の入力装置。
  10.  前記基材フィルムは、前記透光性フィルムと、前記透光性フィルムの上に設けられたアクリル系樹脂を含む層と、を備える、請求項8または9に記載の入力装置。
  11.  前記反射調整層は積層構造を有する、請求項1~10のいずれか1項に記載の入力装置。
  12.  前記反射調整層は、酸化物または無機物を含む樹脂層を備える、請求項1~11のいずれか1項に記載の入力装置。
  13.  前記反射調整層は、酸化物層または無機物層を備える、請求項1~12のいずれか1項に記載の入力装置。
  14.  前記保護部材は、前記光学層とは反対側の面に曲面を有する、請求項1~13のいずれか1項に記載の入力装置。
  15.  前記複数の検出電極は、互いに交差する方向に延びる第1電極と第2電極とを有し、
     前記第1電極は、前記第1電極と前記第2電極との交差位置に設けられたブリッジ配線部を有する、請求項1~14のいずれか1項に記載の入力装置。
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