JP2016002610A - ステージ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工ステージの動作精度を向上させるようにしたステージ装置を提供すること。
【解決手段】ステージ装置1は、第1の管路57が内部に形成された固定部11と、第2の管路34が内部に形成され、固定部11に対してY軸方向に移動する可動部12と、可動部12に追従してY軸方向に移動すると共に、X軸方向に移動する加工ステージ13と、を有し、可動部12には、固定部11の第1の管路57の下流端部に設けられた孔部57bに対向して、Y軸方向に延在する第1のスリット72が形成され、第1の管路57の孔部から、第1のスリット72を介して第2の管路34にエアが供給される。
【選択図】図2

Description

本発明は、特に、XY方向に動作するステージ装置に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2002−93686号公報がある。この公報に記載されたステージ装置には、定盤の上面にX軸方向及びY軸方向に延びるガイドバーがそれぞれ設置されている。X軸方向に延びるガイドバーには、ガイドフレームが、気体軸受を介して、X軸方向に摺動可能に設置されている。ここで、ガイドフレームは、ガイドバーと嵌合する嵌合部と、嵌合部からY方向に延びるフレームと、を備えている。フレームには、Y軸方向に延びるガイド長孔が形成されており、ガイド長穴内には、気体軸受を介してY軸方向に摺動可能なステージが配置されている。
さらに、ステージの重心部分には、X軸方向に貫通した貫通孔が形成されている。貫通孔には、X方向に延びるガイドバーが、気体軸受を介して挿入されている。このガイドバーには可動軸が固定されており、可動軸にはY軸方向に貫通した貫通孔が開かれている。貫通孔内には、Y軸方向に延びるガイドバーが、気体軸受を介して挿入されている。
また、ステージ装置の駆動源として利用される各リニアモータは、固定子としての磁石ユニットと、可動子としての電磁気コイルとを備え、各リニアモータの可動子は一軸方向に動作する。リニアモータにより、ステージは、X軸方向に移動するとともに、ガイドバーの移動に追従してY軸方向にも移動する。そして、前述したステージ装置には、気体軸受にエアを供給するための配管が設けられている。
特開2002−93686号公報
しかしながら、エア供給用の配管がフレームに接続されている場合、配管の引っ張り抵抗等により、フレームの動作精度が悪化するおそれがある。フレームの動作精度が悪化すると、フレームによりガイドされている加工ステージの動作精度の悪化に繋がり、加工ステージ上の加工物の加工精度に影響を及ぼすおそれがあった。
本発明は、加工ステージの動作精度を向上させるようにしたステージ装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるステージ装置は、第1の管路が内部に形成された固定部と、第2の管路が内部に形成され、前記固定部に対してY軸方向に移動する可動部と、前記可動部に追従してY軸方向に移動すると共に、X軸方向に移動する加工ステージと、を有するステージ装置であって、前記可動部には、前記固定部の前記第1の管路の下流端部に設けられた孔部に対向して、Y軸方向に延在するスリットが形成され、前記第1の管路の前記孔部から、前記スリットを介して第2の管路にエアが供給される。
これにより、可動部において配管の引っ張り抵抗をなくすことができる。
本発明により、ステージ装置の動作精度を向上させることができる。
実施の形態1にかかるステージ装置の平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図2のB−B線に沿う視点の図である。 実施の形態2にかかるステージ装置の平面図である。
[実施の形態1]
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1及び図2に示すように、ステージ装置1は、第1の管路57が内部に形成された台座である固定部11と、第2の管路34が内部に形成され、固定部11に対してY軸方向に可動する可動部12と、可動部12に追従してY軸方向に移動すると共に、それ自体単独でX軸方向に移動する加工ステージ13と、を備える。
固定部11は、上部に複数のコイルが配置されたベース21と、X軸方向における端部に設けられたY軸コイル取付部22と、ベース21とY軸コイル取付部22の間に設けられた連結部23と、を有する。
ベース21のX軸方向の一端は、下端に配置された連結部23を介してY軸コイル取付部22に連結されている。ベース21の上面近傍の内部には、複数のX軸コイル51が配置されている。またベース21の内部には、可動部12へのエアの供給を行うための管路52が形成されている。
各X軸コイル51は、Y軸方向を長軸、X軸方向を短軸とした円環状である。複数のX軸コイル51が、ベース21の端から端まで、X軸方向に略等間隔に並列して配置されている。X軸コイル51は、それぞれ、電源(図示せず)に接続されている。
管路52は、ベース21の内部をエアが通過する内部配管である。管路52の両端には、孔52a,52bが形成されている。孔52aは、ベース21の底面に配置されている。孔52aは、エア供給装置(図示せず)と接続されている。エア供給装置が、孔52aへのエアの供給を行った場合には、供給されたエアは、管路52を通過して、孔52bから噴出する。
孔52bは、ベース21において、連結部23側の面に形成されている。ここで孔52bは、後述する可動部12の垂下凸部33の端面に設けられた第2のスリット73に対向する位置に形成されている。孔52bは、Y軸方向を長軸とし、Z軸方向を短軸とする長穴である。例えば、孔52bの寸法は、長軸が4mmであり、短軸が2mmである。第2のスリット73は、Y軸方向に延在する。
Y軸コイル取付部22の端面には、Y軸コイル56が取り付けられている。またY軸コイル取付部22の内部には、可動部12の垂下凸部33へのエアの供給を行うための管路57が形成されている。
Y軸コイル56は、Z軸方向を長軸、Y軸方向を短軸とした円環状である。複数のY軸コイル56は、Y軸コイル取付部22の端面で、Y軸方向に略等間隔に並列して配置されている。また、Y軸コイル56は、電源(図示せず)に接続されている。
管路(第1の管路)57は、Y軸コイル取付部22の内部をエアが通過する内部配管である。管路57の両端には、孔57a,57bが形成されている。孔57aは、Y軸コイル取付部22のX軸方向における外側の端面に形成されている。
孔57aは、管路57の上流端部に形成されている。孔57aは、エア供給装置(図示せず)と接続されている。エア供給装置が、孔57aへのエア供給を行った場合には、供給されたエアは、管路57を通過して孔57bから噴出する。
孔57bは、管路57の下流端部に形成されている。言い換えると、孔57bは、Y軸コイル取付部22において、連結部23側の端面に形成されている。ここで孔57bは、可動部12の垂下凸部33に設けられた第1のスリット72に対向する位置に形成されている。孔57bは、Y軸方向を長軸とし、Z軸方向を短軸とする長穴であり、孔52bの寸法と同様である。第1のスリット72は、Y軸方向に延在する。
ベース21とY軸コイル取付部22の間には連結部23が配置され、これによって断面がコの字状の凹部61が固定部11に形成されている。凹部61のY軸方向の長さは、X軸方向より長く形成されている。凹部61内には、垂下凸部33がY軸方向にスライド可能な状態で挿入されている。
可動部12は、加工ステージ13を囲っているフレーム部31と、凹部61に対してスライド可能に挿入された垂下凸部33と、垂下してY軸磁石66が設置されるY軸磁石取付部32と、を備える。
フレーム部31は、X軸方向に延在するように配置されたフレーム部31b,31cと、フレーム部31b,31cの両端部を連結するフレーム部31a,31dと、を備える。フレーム部31a内部には管路34bが形成され、フレーム部31b,31cの内部には管路34cが形成されている。管路34b,34cは、垂下凸部33に設けられた管路34aに連通し、これによって管路(第2の管路)34が形成されている。
フレーム部31b,31cのそれぞれのX軸方向の長さは、ベース21と連結部23のX軸方向の長さの合計より短く形成されている。また、フレーム部31b,31cは、X軸コイル51のY軸方向の長さより短い間隔で、平行に配置されている。フレーム部31b,31cのそれぞれの一端は、凹部61の上方に配置されている。フレーム部31b,31cには、両端部近傍で下側の計4箇所に、エアベアリング35が形成されている。また、フレーム部31b,31cには、X軸方向における中央の近傍において、孔34eが形成されている。
フレーム部31aは、T字形に形成されている。具体的には、フレーム部31aは、X軸方向に延在する第1の部分31fと、Y軸方向に延在する第2の部分31gと、を有する。第1の部分31fは、フレーム部31bとフレーム部31cとを連結するように、凹部61の上方に配置されている。フレーム部31aの下面には、ベース21と対向する位置にエア吸引口96aが形成されている。
第2の部分31gは、X軸方向の一端が第1の部分31fに連結し、他端がY軸磁石取付部32に連結している。第2の部分31gは、Y軸コイル取付部22の上方を通過するように、X軸方向に延在している。
フレーム部31dは、フレーム部31b,31cの他端部同士を連結するように配置されている。フレーム部31dの下面には、エア吸引口96bが形成されている。そして、フレーム部31a〜31dにより囲まれた領域は、X軸方向がY軸方向に比べて長い矩形を形成している。
管路34bは、フレーム部31aの内部に配置されている。管路34bは、フレーム部31a内において分岐されている。分岐された管路34bの一端部は、後述する垂下凸部33に設けられた管路34aと連通している。また分岐された管路34bの他の端部は、それぞれフレーム部31aのY軸方向の端部に配置されており、フレーム部31b,31c内に設けられた管路34cに連通している。
管路34cは、フレーム部31b、31c内において、それぞれX軸方向に延在している。ここで管路34cには、孔34eと複数のエアベアリング35とが連通している。
Y軸磁石取付部32は、YZ平面を有する平板である。Y軸磁石取付部32は、Y軸コイル取付部22よりX軸方向の外側において、第2の部分31gと連結している。Y軸磁石取付部32において、YZ平面におけるY軸コイル56と対向する面には、Y軸磁石66が取り付けられている。そして、Y軸磁石66と、Y軸コイル56との協働によりローレンツ力を発生させ、可動部12をY軸方向に移動させる。
垂下凸部33は、Y軸コイル取付部22に対向する第1のYZ平面33aと、ベース21に対向する第2のYZ平面33bと、を有し、X軸方向に厚みを有する板状体である。垂下凸部33の上部は、フレーム部31aにおける第1の部分31fの下部に連結している。垂下凸部33のY軸方向の長さは、凹部61に形成されたY軸方向の幅より短く形成されており、垂下凸部33は、凹部61に対し、Y軸方向にスライド可能な状態で挿入されている。垂下凸部33のZ軸方向の長さは、凹部61に形成されたZ軸方向の深さと略同一の長さに形成されている。また、垂下凸部33のX軸方向の厚さは、凹部61に形成されたX軸方向の幅より、僅かに短く形成されている。垂下凸部33には、フレーム部31内に設けられた管路34bと連通する管路34aと、供給されたエアを第1のXZ平面33a及び第2のXZ平面33bから噴出させるためのエア経路である管路71が形成されている。
第1のYZ平面33aは、Y軸方向に延在する第1のスリット72と、後述する第2のスリット73から供給されたエアを噴出するエアベアリング74と、を備える。
第1のスリット72は、Y軸方向に延在する溝である。第1のスリット72のY軸方向の長さは、垂下凸部33がY軸方向にスライド可能な長さと略同一である。言い換えると、第1のスリット72は、可動部12がY軸方向に移動した場合であっても、常に孔57bと対向した状態である。また、第1のスリット72のZ軸方向の幅は2mmであり、X軸方向の深さは4mmである。また、第1のスリット72には、管路34の上流側の端部が連通されている。
管路34aは、フレーム部31aの内部に形成されている管路34bと連通されている。管路34aは、上流に存する第1の管路57の孔57bから噴出されたエアにより、第1のスリット72を介してエア供給を受ける。
第2のYZ平面33bは、Y軸方向に延在するように形成された第2のスリット73と、第2のスリット73に供給されたエアを噴出するエアベアリング74と、を備える。
第2のスリット73は、Y軸方向に延在する溝である。第2のスリット73のY軸方向の長さは、垂下凸部33がY軸方向にスライド可能な長さと略同一である。言い換えると、第2のスリット73は、可動部12がY軸方向に移動した場合であっても、常に孔52bと対向した状態である。また、第2のスリット73のZ軸方向の幅は2mmであり、X軸方向の深さは4mmである。第2のスリット73には、管路71の端部が連通されている。
管路71は、端部がそれぞれ、第2のスリット73及び複数のエアベアリング74に連通している。管路71は、上流である管路52の孔52bから噴出されたエアにより、第2のスリット73を介してエア供給を受ける。
エアベアリング74は、第2のスリット73を介して管路71に供給されたエアを、第1のYZ平面33a及び第2のYZ平面33bにおいて噴出させる。エアベアリング74は、第1のYZ平面33a及び第2のYZ平面33bにおいて、それぞれY軸方向及びZ軸方向に延在する。
加工ステージ13は、加工テーブル本体部41と、加工テーブル本体部41の下部に設けられたX軸磁石81と、内部に設けられた管路82と、加工テーブル本体部41に設けられた複数のエアベアリング83と、Y軸方向の側面に設けられたスリット84Aを有する。スリット84Aは、管路82に連通されており、孔34eと対向している。
加工テーブル本体部41は直方体形状であり、X軸方向の長さがY軸方向より長く形成されている。また加工テーブル本体部41のX軸方向の長さは、フレーム部31b,31c間の長さより僅かに短く形成されている。したがって、加工テーブル本体部41とフレーム部31b,31cとは、僅かな隙間を介して対向している。また、加工テーブル本体部41の上面には、ウェーハWが載置される。
X軸磁石81は、加工テーブル本体部41の内部に設けられており、加工テーブル本体部41に対して固定されている。X軸磁石81のY軸方向の長さは、X軸方向より長く形成されている。X軸磁石81とX軸コイル51との協働により、加工ステージ13はX軸方向に移動する。
管路82は、スリット84Aと、複数のエアベアリング83に連通している。
スリット84Aは、加工テーブル本体部41のY軸方向の側面において、X軸方向に延在する溝である。スリット84AのZ軸方向の長さは2mmであり、Y軸方向の深さは4mmである。スリット84AのX軸方向の長さは、加工ステージ13がX軸方向に移動した場合であっても、孔34eと対向し続けるように、十分に長く形成されている。
管路82は、一方の端部がスリット84Aに連通されている。管路82は、上流に位置する管路34cが連通されている孔34eから噴出したエアにより、スリット84Aを介してエア供給を受ける。また、管路82の他方の端部は、複数のエアベアリング83に連通されている。スリット84Aを介して管路82に供給されたエアは、複数のエアベアリング83から噴出される。
ここで、エアベアリング83は、加工テーブル本体部41の4隅近傍において、Y軸方向にエアを噴出するエアベアリング83aと、下方向にエアを噴出するエアベアリング83bが形成されている。すなわち、エアベアリング83は、エアベアリング83aとエアベアリング83bとで合計8箇所に設けられている。
ここで、エア吸引口96a〜96cに利用される管路について説明する。
フレーム部31aには、内部に管路36a,36bが形成されている。エア吸引口96aは、管路36bに連通されている。

フレーム部31b,31cは、その内部に管路36cが形成され、X軸方向における中央の近傍において孔36eが形成されている。管路36cは、管路36aと連通されている。孔36eは、加工テーブル13が配置される中央方向に向けた孔であり、管路36cと連通されている。
フレーム部31dの内部には、管路36dが形成されている。エア吸引口96bは、管路36dに連通されている。管路36dは、管路36cと連通されている。
Y軸コイル取付部22には、内部に管路58,59が形成されている。管路58の端部には孔58bが形成されており、管路59の端部には孔59bが形成されている。なお、孔58b,59bは、同一の面において、それぞれZ方向の位置が異なるように形成されている。
垂下凸部33には、管路36A,36Bが形成されている。管路36Aは、管路36aに連通されている。管路36Bは、管路36bに連通されている。管路36A,36Bのそれぞれの端部である第1のYZ平面33aには、Y軸方向に延在するスリット72A,72Bが形成されている。
ここで、図3に示されるように、スリット72,72A,72Bは、それぞれZ方向に並列した状態で形成されている。スリット72Aは孔58b(図2参照)と対向し、スリット72Bは孔59b(図2参照)と対向するように形成されている。また、スリット72とスリット72Aの間と、スリット72Aとスリット72Bの間には、それぞれY軸方向に延在する干渉防止溝76が形成されている。また、干渉防止溝76は、スリット72とエアベアリング74の間にも形成されている。また、干渉防止溝76は、スリット73を挟むように、スリット73の上方と下方の両方に形成されている(図2参照)。
また、加工ステージ13には、Y軸方向の側面に設けられたスリット84Bと、下部に形成されたエア吸引口96cと、が形成されている。スリット84Bには、管路97が連通されており、孔36eと対向した状態で配置されている。管路97には、エア吸引口96cが連通されている。
ここで、ステージ装置1の動作について説明する。
まず、エア供給装置により孔52aへのエアの供給が行われる。孔52aから供給されたエアは、管路52を通過し、孔52bから噴出する。孔52bから噴出したエアは、垂下凸部33に設けられた第2のスリット73を介して管路71に供給され、第1のYZ平面33aと、第2のXZ平面33bと、にそれぞれ設けられたエアベアリング74から噴出する。
これにより、垂下凸部33は、第1のYZ平面33aとY軸コイル取付部22の間に僅かな隙間が形成された状態を維持するとともに、第2のYZ平面33bとベース21の間に、僅かな隙間が形成された状態を維持する。このとき、第2のYZ平面33bとベース21の間に形成される隙間は僅かであることから、孔52bから噴出されたエアが、第2のスリット73を介して管路71に供給される状態が維持される。
次に、エア供給装置により孔57aへのエアの供給が行われる。孔52aから供給されたエアは、第1の管路57を通過し、孔57bから噴出する。このとき、垂下凸部33のエアベアリング74から噴出したエアによって、第1のYZ平面33aとY軸コイル取付部22の間に隙間が形成されているが、隙間は僅かであるため、孔57bから噴出したエアは、垂下凸部33に設けられた第1のスリット72を介して管路34aに供給される。管路34aに供給されたエアは、フレーム部31aに設けられた管路34bを通過して、フレーム部31b,31cに設けられた管路34cに供給される。
管路34cに供給されたエアは、エアベアリング35から噴出する。エアベアリング35は、管路34cに供給されたエアを噴出することにより、フレーム部31b,31cを僅かに浮上させ、可動部12を僅かに浮上させる。なお、このとき、エア供給装置による管路34cに供給されるエアの流量を制御することにより、エアベアリング35にかかる正圧を調整し、浮上量を制御する。
このとき、可動部12の上方に移動する量は、孔52bと、孔57bと、第1のスリット72と、第2のスリット73と、がそれぞれ形成されているZ軸方向の幅に比べて極めて小さい。したがって、孔57bと、第1のスリット72と、が対向された状態が維持される。また同様に、孔52bと、第2のスリット73と、が対向された状態が維持される。したがって、第1のスリット72及び第2のスリット73には、エアが供給され続ける。
また、管路34cに供給されたエアは、孔34eから噴出する。孔34eから噴出したエアは、加工ステージ13の加工テーブル本体部41に設けられたスリット84Aを介して、管路82に供給され、エアベアリング83a,83bから噴出する。エアベアリング83aからY軸方向に噴出されるエアにより、加工ステージ13と、フレーム部31b,31cとの間に、僅かに隙間が形成された状態を維持する。また、エアベアリング83bにより下方向に噴出されるエアにより、加工ステージ13が僅かに浮上する。
このとき、加工ステージ13の上方に移動する量は、孔34e及びスリット84AのZ軸方向の幅に比べて極めて小さいため、スリット84Aを介して管路82にエアが供給される状態が維持される。
次に、電源装置により、Y軸コイル56に電力が供給される。このとき、Y軸コイル56とY軸磁石66の相互作用によりY軸方向のローレンツ力が発生し、可動部12には、Y軸方向に移動する駆動力が発生する。ここで、可動部12と固定部11との間には隙間が維持されているため、可動部12がY軸方向に移動する際の抵抗は小さい。
また同様に、電源装置により、X軸コイル51に電力が供給される。このとき、X軸コイル51とX軸磁石81の相互作用によりX軸方向のローレンツ力が発生し、加工ステージ13には、X軸方向に移動する駆動力が発生する。ここで、加工ステージ13と、可動部12との間には隙間が維持されており、さらに加工ステージ13は上方向に僅かに移動した状態であるため、加工ステージ13がX軸方向に移動する際の抵抗は小さい。
ここで、エア吸引口96a〜96cの動作と、干渉防止溝76の作用について説明する。
管路58では、真空ポンプ等により、エアの吸気が行われる。この管路58を介して行われる吸気によって、スリット72Aでは負圧が発生する状態になる。これにより、孔58b及びスリット72Aを介し、管路36a,36c,36dのエアの吸気が行われ、エア吸引口96bによるエア吸引が行われる。さらに、管路36cの吸気により孔36eにおける吸気が発生し、スリット84B及び管路97を介して、エア吸引口96cによるエア吸引が行われる。
また、管路59では、真空ポンプ等により、エアの吸気が行われる。この管路59を介して行われる吸気によって、スリット72Bでは負圧が発生する状態になる。これにより、孔59b及びスリット72Bを介して、管路36B,管路36bではエアの吸気が発生し、エア吸引口96aによるエア吸引が行われる。
ここで、スリット72とスリット72Aの間、スリット72Aとスリット72Bの間、及びスリット72とエアベアリング74の間には、それぞれY軸方向に延在する干渉防止溝76が形成されている。したがって、干渉防止溝76は、スリット72,72A,72B及びエアベアリング74の、相互間のエアの干渉による影響を低減し、正負圧の供給効率を高めることができる。
また同様にして、スリット71とエアベアリング74の間に形成されている干渉防止溝76は、エアベアリング74と、スリット71のエアによって互いに与える影響を低減することができる。
これにより、可動部12にエア供給配管を設けることなくエア供給を行うことができる。さらに、可動部12に供給されたエアを、エア供給配管を設けることなく、加工ステージ13に供給することができる。
より具体的には、エアベアリング35からのエアの噴出による正圧と、エア吸引口96a、96bによるエアの吸引による負圧とを調整することができ、可動部12の浮上量を調節できる。同様に、加工テーブル13では、エアベアリング83のエアの噴出による正圧と、エア吸引口96cのエアの吸引による負圧とを調整することができ、加工テーブル13の浮上量を調節できる。したがって、エア供給配管による引っ張り抵抗等が発生せず、ステージ装置の動作精度を向上させることができる。
[実施の形態2]
図4を参照し、実施の形態2にかかるステージ装置2について説明する。なお、実施の形態1にかかるステージ装置1と同一の機能を奏する構成物品については、同一の符号を付し、説明を省略する。
ステージ装置2は、第1の管路57が内部に形成された台座である固定部11と、第2の管路34が内部に形成され、固定部11に対してY軸方向に可動する可動部12と、可動部12に追従してY軸方向に移動すると共に、それ自体単独でX軸方向に移動する加工ステージ13と、可動部12のY軸方向の位置を計測するY軸測定装置14と、加工ステージ13のX軸方向の位置を計測するX軸測定装置15と、を備える。
可動部12には、フレーム部31bの上部に、ミラー91が配置されている。ミラー91は、Y軸方向における外側に反射面を有している。ミラー91は、Y軸測定装置14から照射されたレーザ光を反射する。
加工ステージ13には、加工テーブル本体部41の上部に、ミラー92が配置されている。ミラー91は、X軸方向における外側に反射面を有している。ミラー92は、X軸測定装置15から照射されたレーザ光を反射する。
Y軸測定装置14は、ベース21のY軸方向における外側に設けられている干渉計である。Y軸測定装置14は、ミラー91に対して、Y軸方向にレーザ光を照射し、反射されたレーザ光を受光する。Y軸測定装置14は、反射されたレーザ光との位相差に基づき、Y軸測定装置14からミラー91までの距離を非接触で計測する。これにより、Y軸測定装置14は、可動部12のY軸方向の位置を計測する。
X軸測定装置15は、ベース21及びY軸コイル取付部22の外側に設けられている干渉計である。X軸測定装置15は、ミラー92に対し、X軸方向にレーザ光を照射し、反射されたレーザ光を受光する。X軸測定装置15は、反射されたレーザ光との位相差に基づき、X軸測定装置15からミラー91までの距離を非接触で計測する。これにより、X軸測定装置15は、可動部12のX軸方向の位置を計測する。
よって、可動部12及び加工ステージ13の位置を非接触で測定することができる。したがって、可動部12や加工ステージ13に対して、エアを供給するための配管を設ける必要が無いだけでなく、位置を測定するためのケーブル等の接続も必要なくなることから、ステージ装置の動作精度を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、管路34aについて、Y軸コイル取付部22側からエアが供給されるものとして記載したが、第1のスリット72を第2のYZ平面33b側に設けておき、ベース21側をエア供給の上流側としても良い。同様に、管路71について、ベース21側からエアが供給されるものとして記載したが、第2のスリット73を第2のYZ平面33b側に設けておき、Y軸コイル取付部22側をエア供給の上流側としても良い。
また、管路34に供給されたエアが、複数のエアベアリング35及び孔34eから噴出するものとして記載したが、それぞれのエアベアリング35や孔34eごとに、異なる管路が連通されていても良い。例えば、それぞれのエアベアリング35及び孔34eには異なる管路34が連通されており、これらの管路34の端部が連通する第1のスリット72が、垂下凸部33の第1のYZ平面33aや第2のYZ平面33bに形成されても良い。この場合、これらの複数の第1のスリット72は、Z方向に並列に形成されている。これにより、上流である固定部11側から供給されるエアの量を個別に調整し、それぞれのエアベアリング35及び孔34eで噴出されるエアの量を個別に調整することができる。
同様に、垂下凸部33の第1のYZ平面33a及び第2のYZ平面33bに設けられているエアベアリング74に対し、異なる管路71が連通されていても良い。これらの管路71の端部が連通する第2のスリット73が、垂下凸部33の第1のYZ平面33aや第2のYZ平面33bに形成されている。例えば、これらの複数の第2のスリット73は、Z方向に並列に形成されている。これにより、上流である固定部11側から供給されるエアの量を個別に調整し、それぞれのエアベアリング74で噴出されるエアの量を個別に調整することができる。
さらに、孔34eは、フレーム部31b,31c等に複数形成されていても良い。例えば、複数設けられた孔34eには、それぞれ異なる管路34が連通され、これらの管路34の端部が連通する複数の第1のスリット72が、垂下凸部33の第1のYZ平面33a及び第2のYZ平面33bに設けられていても良い。この場合、加工ステージ13には、それぞれ異なるエアベアリング83に連通されている複数の管路82が配置されており、それぞれの管路82の端部は、加工テーブル本体部41のY軸方向の面に、孔34eに対向する複数のスリット84Aが配置されている。この場合、これらの複数のスリット84Aは、Z方向に並列して形成されている。孔34eからエアが噴出すると、異なる管路34から、複数のスリット84Aを介して管路82へのエアの供給が行われ、それぞれのエアベアリング83からエアが噴出する。これにより、上流である固定部11側から供給されるエアの量を個別に調整し、それぞれのエアベアリング83で噴出されるエアの量を個別に調整することができる。
1、2…ステージ装置 11…固定部 12…可動部 13…加工テーブル 14…Y軸測定装置 15…X軸測定装置 21…ベース 22…Y軸コイル取付部 23…連結部 31…フレーム 31a〜31d…フレーム 31f…第1の部分 31g…第2の部分 32…Y軸磁石取付部 33…凸部 33a…第1のYZ平面 33b…第2のYZ平面 34…第1の管路 34e…孔 35…エアベアリング 36A,36B,36a,36b,36c,36d…管路 41…加工テーブル本体部 51…Y軸コイル 52…管路 52a,52b…孔 56…X軸コイル 57…管路 57a,57b…孔 58,59…管路 58b,59b…孔 61…溝部 66…X軸磁石 71…管路 72…第1のスリット 73…第2のスリット 74…エアベアリング 76…干渉防止溝 81…X軸磁石 82…管路 83…エアベアリング 84,84A,84B…スリット 91,92…ミラー 96a,96b,96c…エア吸引口 97…管路

Claims (1)

  1. 第1の管路が内部に形成された固定部と、
    第2の管路が内部に形成され、前記固定部に対してY軸方向に移動する可動部と、
    前記可動部に追従してY軸方向に移動すると共に、X軸方向に移動する加工ステージと、を有するステージ装置であって、
    前記可動部には、前記固定部の前記第1の管路の下流端部に設けられた孔部に対向して、Y軸方向に延在するスリットが形成され、
    前記第1の管路の前記孔部から、前記スリットを介して第2の管路にエアが供給される、
    ステージ装置。
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