JPH06241230A - 静圧軸受装置およびこれを用いた位置決めステージ - Google Patents
静圧軸受装置およびこれを用いた位置決めステージInfo
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- JPH06241230A JPH06241230A JP5291493A JP5291493A JPH06241230A JP H06241230 A JPH06241230 A JP H06241230A JP 5291493 A JP5291493 A JP 5291493A JP 5291493 A JP5291493 A JP 5291493A JP H06241230 A JPH06241230 A JP H06241230A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/02—Sliding-contact bearings
- F16C29/025—Hydrostatic or aerostatic
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C32/00—Bearings not otherwise provided for
- F16C32/06—Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings
- F16C32/0603—Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings supported by a gas cushion, e.g. an air cushion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 静圧軸受装置の生産コストを上昇させること
なく、その軸受特性を改良する。 【構成】 図示上面に基板等を保持する保持盤2は、支
持台1の案内部材1a,1bに沿って、図示しない駆動
装置によって移動される。保持盤2は、その下面に設け
られた第1の底面静圧軸受パッド2bおよび第2の底面
静圧軸受パッド2dによって支持台1上に非接触で支持
される。第1の底面静圧軸受パッド2bは多孔質絞り型
の静圧軸受パッドであり、第2の底面静圧軸受パッド2
dはオリフィス絞り型の静圧軸受パッドである。これら
の静圧軸受パッドは互の静圧軸受特性の欠点を補って軸
受剛性の低下や振動を防ぐ。
なく、その軸受特性を改良する。 【構成】 図示上面に基板等を保持する保持盤2は、支
持台1の案内部材1a,1bに沿って、図示しない駆動
装置によって移動される。保持盤2は、その下面に設け
られた第1の底面静圧軸受パッド2bおよび第2の底面
静圧軸受パッド2dによって支持台1上に非接触で支持
される。第1の底面静圧軸受パッド2bは多孔質絞り型
の静圧軸受パッドであり、第2の底面静圧軸受パッド2
dはオリフィス絞り型の静圧軸受パッドである。これら
の静圧軸受パッドは互の静圧軸受特性の欠点を補って軸
受剛性の低下や振動を防ぐ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造装置、精密
工作機械あるいは精密測定機器などの駆動機構や位置決
めステージ等に用いられる静圧軸受装置およびこれを用
いた位置決めステージに関するものである。
工作機械あるいは精密測定機器などの駆動機構や位置決
めステージ等に用いられる静圧軸受装置およびこれを用
いた位置決めステージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置、精密工作機械あるいは
精密測定機器などにおいては、基板または被加工物や被
測定物を保持する保持盤を露光光や加工工具あるいは測
定用の照明光に対して高精度かつ高速度で位置決めする
ことが要求される。そこで、上記保持盤とこれを支持ま
たは案内する支持台や案内部材を静圧軸受装置によって
互に非接触に保ち、支持台や案内部材の表面の凹凸によ
る位置決め精度の低下や、保持盤と支持台または案内部
材の間の摩擦による振動や熱の発生等を防ぐのが望まし
い。
精密測定機器などにおいては、基板または被加工物や被
測定物を保持する保持盤を露光光や加工工具あるいは測
定用の照明光に対して高精度かつ高速度で位置決めする
ことが要求される。そこで、上記保持盤とこれを支持ま
たは案内する支持台や案内部材を静圧軸受装置によって
互に非接触に保ち、支持台や案内部材の表面の凹凸によ
る位置決め精度の低下や、保持盤と支持台または案内部
材の間の摩擦による振動や熱の発生等を防ぐのが望まし
い。
【0003】従来の静圧軸受装置を用いた位置決めステ
ージは、例えば、図5の(a)に立面図で示すように、
一対の案内部材101a,101bを有する支持台10
1と、両案内部材101a,101bの間に配置された
保持盤102と、保持盤102を各案内部材101a,
101bに沿って移動させる図示しない駆動装置からな
り、保持盤102の、各案内部材101a,101bに
対向する側縁には端面静圧軸受パッド102aが一対ず
つ合計4個設けられ、また、保持盤102の下面には、
図5の(b)に示すように、図示左右に一対ずつ合計4
個の底面静圧軸受パッド102bと、各底面静圧軸受パ
ッド102bの間に1個ずつ合計4個の永久磁石102
cが設けられている。
ージは、例えば、図5の(a)に立面図で示すように、
一対の案内部材101a,101bを有する支持台10
1と、両案内部材101a,101bの間に配置された
保持盤102と、保持盤102を各案内部材101a,
101bに沿って移動させる図示しない駆動装置からな
り、保持盤102の、各案内部材101a,101bに
対向する側縁には端面静圧軸受パッド102aが一対ず
つ合計4個設けられ、また、保持盤102の下面には、
図5の(b)に示すように、図示左右に一対ずつ合計4
個の底面静圧軸受パッド102bと、各底面静圧軸受パ
ッド102bの間に1個ずつ合計4個の永久磁石102
cが設けられている。
【0004】端面静圧軸受パッド102aは、加圧気体
の静圧力によって、保持盤102を案内する支持台10
1の案内部材101a,101bに対して保持盤102
を非接触に保ち、底面静圧軸受パッド102bは、保持
盤102を支持する支持台101の図示上面101cに
対して保持盤102を非接触に保つ。永久磁石102c
は、磁気吸着力によって保持盤102を支持台101の
上面101cに吸引することで底面静圧軸受パッド10
2bに予圧を与え、その軸受剛性を高めるものである。
なお、公知の露光装置等の位置決めステージは、一般的
に、支持台101の図示下面に、保持盤102の底面静
圧軸受パッド102bと同様の底面静圧軸受パッドを有
し、また両案内部材101a,101bと直交する方向
にのびる両端縁に、保持盤102の端面静圧軸受パッド
102aと同様の端面静圧軸受パッドを有し、支持台1
01は、その案内部材101a,101bに直交する方
向にのびる第2の案内部材を有する第2の支持台上を、
前記第2の案内部材に沿って、第2の駆動手段によって
移動される。
の静圧力によって、保持盤102を案内する支持台10
1の案内部材101a,101bに対して保持盤102
を非接触に保ち、底面静圧軸受パッド102bは、保持
盤102を支持する支持台101の図示上面101cに
対して保持盤102を非接触に保つ。永久磁石102c
は、磁気吸着力によって保持盤102を支持台101の
上面101cに吸引することで底面静圧軸受パッド10
2bに予圧を与え、その軸受剛性を高めるものである。
なお、公知の露光装置等の位置決めステージは、一般的
に、支持台101の図示下面に、保持盤102の底面静
圧軸受パッド102bと同様の底面静圧軸受パッドを有
し、また両案内部材101a,101bと直交する方向
にのびる両端縁に、保持盤102の端面静圧軸受パッド
102aと同様の端面静圧軸受パッドを有し、支持台1
01は、その案内部材101a,101bに直交する方
向にのびる第2の案内部材を有する第2の支持台上を、
前記第2の案内部材に沿って、第2の駆動手段によって
移動される。
【0005】端面静圧軸受パッドには、図4の(a)に
示すように、固定体111の表面111aおよびこれに
対向する移動体112の表面112aの少くとも一方に
1個あるいは複数の小孔113を設けた自成絞り型や、
同図の(b)に示すように、オリフィス123を設けた
オリフィス絞り型や、同じく(c)に示すように、多孔
質パッド133を設けた多孔質絞り型、あるいは図示し
ない表面絞り型等の静圧軸受パッドのなかから所定の軸
受特性を有するものが選定され、また、底面静圧軸受パ
ッドについても同様である。
示すように、固定体111の表面111aおよびこれに
対向する移動体112の表面112aの少くとも一方に
1個あるいは複数の小孔113を設けた自成絞り型や、
同図の(b)に示すように、オリフィス123を設けた
オリフィス絞り型や、同じく(c)に示すように、多孔
質パッド133を設けた多孔質絞り型、あるいは図示し
ない表面絞り型等の静圧軸受パッドのなかから所定の軸
受特性を有するものが選定され、また、底面静圧軸受パ
ッドについても同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、多孔質絞り型、自成絞り型、オリフィ
ス絞り型等の静圧軸受はそれぞれ特有の軸受特性を有
し、例えば、露光装置等の位置決めステージにおいて
は、基板の複数の露光領域を順次露光位置へ移動させる
ために位置決めステージを間欠的に駆動する場合、繰返
し発生する駆動力の反力によって振動を発生しやすい
が、このような振動によって軸受間隙の寸法が周期的に
変化したときに、これに伴う軸受間隙の気体の圧力変動
成分のうちで、軸受間隙の寸法の減少と同じ位相の振動
成分で表わされる軸受剛性(以下、「剛性」という。)
kの周波数特性と、軸受剛性から90°の位相遅れの振
動成分で表わされる減衰性Cωの周波数特性について
は、図3に示すように、静圧軸受パッドの絞りの型式に
よって大きく異なっている。
の技術によれば、多孔質絞り型、自成絞り型、オリフィ
ス絞り型等の静圧軸受はそれぞれ特有の軸受特性を有
し、例えば、露光装置等の位置決めステージにおいて
は、基板の複数の露光領域を順次露光位置へ移動させる
ために位置決めステージを間欠的に駆動する場合、繰返
し発生する駆動力の反力によって振動を発生しやすい
が、このような振動によって軸受間隙の寸法が周期的に
変化したときに、これに伴う軸受間隙の気体の圧力変動
成分のうちで、軸受間隙の寸法の減少と同じ位相の振動
成分で表わされる軸受剛性(以下、「剛性」という。)
kの周波数特性と、軸受剛性から90°の位相遅れの振
動成分で表わされる減衰性Cωの周波数特性について
は、図3に示すように、静圧軸受パッドの絞りの型式に
よって大きく異なっている。
【0007】すなわち、多孔質絞り型の静圧軸受の剛性
kは、図3の(a)の曲線Aで示すように、軸受間隙が
周期的に変化したときの周波数Fが所定の周波数を越え
ると低下するが、自成絞り型やオリフィス絞り型の静圧
軸受の剛性kはそれぞれ同図の曲線B,Cで示すように
ほぼ一定の値を維持する。また、多孔質絞り型の静圧軸
受の減衰性Cωは、図3の(b)に曲線Cで示すよう
に、周波数Fとともに一旦減少したのち、周波数Fがあ
る値を越えると、正に転じて増加する傾向を有するが、
自成絞り型やオリフィス絞り型の静圧軸受の減衰性Cω
は、図3の(b)にそれぞれ曲線D,Eで示すように、
ほぼゼロの値を保つ。
kは、図3の(a)の曲線Aで示すように、軸受間隙が
周期的に変化したときの周波数Fが所定の周波数を越え
ると低下するが、自成絞り型やオリフィス絞り型の静圧
軸受の剛性kはそれぞれ同図の曲線B,Cで示すように
ほぼ一定の値を維持する。また、多孔質絞り型の静圧軸
受の減衰性Cωは、図3の(b)に曲線Cで示すよう
に、周波数Fとともに一旦減少したのち、周波数Fがあ
る値を越えると、正に転じて増加する傾向を有するが、
自成絞り型やオリフィス絞り型の静圧軸受の減衰性Cω
は、図3の(b)にそれぞれ曲線D,Eで示すように、
ほぼゼロの値を保つ。
【0008】なお、自成絞り型およびオリフィス絞り型
の静圧軸受の剛性kおよび減衰性Cωは、多孔質絞り型
の静圧軸受を所定量だけ目づまりさせた状態の剛性kお
よび減衰性Cωとほぼ同様の周波数特性を有することが
知られている。
の静圧軸受の剛性kおよび減衰性Cωは、多孔質絞り型
の静圧軸受を所定量だけ目づまりさせた状態の剛性kお
よび減衰性Cωとほぼ同様の周波数特性を有することが
知られている。
【0009】また、多孔質絞り型の静圧軸受の気孔率η
および厚さtが変化すると、剛性kおよび減衰性Cωの
周波数特性はそれぞれ図2の(a)および(b)に示す
ように変化する。図2の(a)および(b)の曲線Fお
よび曲線Iはそれぞれ気孔率η3、厚さt1を有する多
孔質絞り型の静圧軸受の剛性kと減衰性Cωを表わし、
曲線Gおよび曲線Jはそれぞれ気孔率η3、厚さt1を
有する多孔質絞り型の静圧軸受の剛性kと減衰性Cωを
表わし、曲線Hおよび曲線Kはそれぞれ気孔率η2、厚
さt2を有する多孔質絞り型の静圧軸受の剛性kと減衰
性Cωを表わす。
および厚さtが変化すると、剛性kおよび減衰性Cωの
周波数特性はそれぞれ図2の(a)および(b)に示す
ように変化する。図2の(a)および(b)の曲線Fお
よび曲線Iはそれぞれ気孔率η3、厚さt1を有する多
孔質絞り型の静圧軸受の剛性kと減衰性Cωを表わし、
曲線Gおよび曲線Jはそれぞれ気孔率η3、厚さt1を
有する多孔質絞り型の静圧軸受の剛性kと減衰性Cωを
表わし、曲線Hおよび曲線Kはそれぞれ気孔率η2、厚
さt2を有する多孔質絞り型の静圧軸受の剛性kと減衰
性Cωを表わす。
【0010】図3から解るように、自成絞り型やオリフ
ィス絞り型の静圧軸受は駆動時の反力等によって位置決
めステージに振動が発生しても、これによって剛性kが
変化しないという利点を有するが、減衰性がほぼゼロで
あるため、位置決めステージと静圧軸受を含む振動系の
固有振動数が低いと、前述のように位置決めステージに
振動が発生したとき、該振動がしずまるまでに長時間を
要し、このために、位置決めを高速化することができな
い。
ィス絞り型の静圧軸受は駆動時の反力等によって位置決
めステージに振動が発生しても、これによって剛性kが
変化しないという利点を有するが、減衰性がほぼゼロで
あるため、位置決めステージと静圧軸受を含む振動系の
固有振動数が低いと、前述のように位置決めステージに
振動が発生したとき、該振動がしずまるまでに長時間を
要し、このために、位置決めを高速化することができな
い。
【0011】また、多孔質絞り型の静圧軸受は、位置決
めステージと静圧軸受を含む振動系の固有振動数が、例
えば、図3の周波数f1 である場合には、上記と同様に
位置決めステージに振動が発生しても、静圧軸受の減衰
性は正に転じており、発生した振動は短時間でしずまる
が、剛性は大幅に低下するため、位置決め精度が大きく
損なわれるおそれがある。
めステージと静圧軸受を含む振動系の固有振動数が、例
えば、図3の周波数f1 である場合には、上記と同様に
位置決めステージに振動が発生しても、静圧軸受の減衰
性は正に転じており、発生した振動は短時間でしずまる
が、剛性は大幅に低下するため、位置決め精度が大きく
損なわれるおそれがある。
【0012】このように、静圧軸受は絞りの型式によっ
てそれぞれの軸受特性に一長一短があり、これを用いる
装置の特性に合わせて個別に設計、製造するのは困難で
あり、人手、時間、材料等のコスト上昇を招くおそれが
ある。
てそれぞれの軸受特性に一長一短があり、これを用いる
装置の特性に合わせて個別に設計、製造するのは困難で
あり、人手、時間、材料等のコスト上昇を招くおそれが
ある。
【0013】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、すぐれた軸受特性を
有し、かつ、製造コストの低い静圧軸受装置およびこれ
を用いた位置決めステージを提供することを目的とする
ものである。
課題に鑑みてなされたものであり、すぐれた軸受特性を
有し、かつ、製造コストの低い静圧軸受装置およびこれ
を用いた位置決めステージを提供することを目的とする
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の静圧軸受装置は、互に対向する一対の表面
を、複数の静圧軸受手段から噴出される加圧流体によっ
て非接触に支持する静圧軸受装置であって、前記複数の
静圧軸受手段のうちの少くとも一つが、残りの静圧軸受
手段の静圧軸受特性を補う静圧軸受特性を有することを
特徴とする。
に、本発明の静圧軸受装置は、互に対向する一対の表面
を、複数の静圧軸受手段から噴出される加圧流体によっ
て非接触に支持する静圧軸受装置であって、前記複数の
静圧軸受手段のうちの少くとも一つが、残りの静圧軸受
手段の静圧軸受特性を補う静圧軸受特性を有することを
特徴とする。
【0015】また、互に対向する一対の表面を、両者の
間に噴出される加圧流体によって非接触に支持する静圧
軸受装置であって、互に補いあう静圧軸受特性を有する
少くとも2組の静圧軸受手段を有することを特徴とす
る。
間に噴出される加圧流体によって非接触に支持する静圧
軸受装置であって、互に補いあう静圧軸受特性を有する
少くとも2組の静圧軸受手段を有することを特徴とす
る。
【0016】
【作用】上記装置によれば、互に補いあう静圧軸受特性
を有する静圧軸受手段を組合わせることによって、互の
静圧軸受特性の欠点を補って静圧軸受装置の性能を向上
させたり、あるいは、特殊な静圧軸受特性を有する静圧
軸受装置を実現することができる。
を有する静圧軸受手段を組合わせることによって、互の
静圧軸受特性の欠点を補って静圧軸受装置の性能を向上
させたり、あるいは、特殊な静圧軸受特性を有する静圧
軸受装置を実現することができる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】図1は、一実施例の位置決めステージを示
すもので、(a)はその立面図、(b)は保持盤のみを
示す底面図である。本実施例の位置決めステージは、一
対の案内部材1a,1bを有する支持台1と、両案内部
材1a,1bの間に配置された保持盤2と、保持盤2を
各案内部材1a,1bに沿って移動させる図示しない駆
動装置からなり、保持盤2の各案内部材1a,1bに対
向する側縁には静圧軸受手段である端面静圧軸受パッド
2aが一対ずつ合計4個設けられ、また、保持盤2の下
面には、図示左右の側縁に隣接して一対ずつ合計4個の
静圧軸受手段である第1の底面静圧軸受パッド2bと、
各底面静圧軸受パッド2bの間に1個ずつ合計4個の永
久磁石2cと、図示中央の2つの永久磁石2cをそれぞ
れ挟んでその両側に1個ずつ合計4個の静圧軸受手段で
ある第2の底面静圧軸受パッド2dが設けられている。
すもので、(a)はその立面図、(b)は保持盤のみを
示す底面図である。本実施例の位置決めステージは、一
対の案内部材1a,1bを有する支持台1と、両案内部
材1a,1bの間に配置された保持盤2と、保持盤2を
各案内部材1a,1bに沿って移動させる図示しない駆
動装置からなり、保持盤2の各案内部材1a,1bに対
向する側縁には静圧軸受手段である端面静圧軸受パッド
2aが一対ずつ合計4個設けられ、また、保持盤2の下
面には、図示左右の側縁に隣接して一対ずつ合計4個の
静圧軸受手段である第1の底面静圧軸受パッド2bと、
各底面静圧軸受パッド2bの間に1個ずつ合計4個の永
久磁石2cと、図示中央の2つの永久磁石2cをそれぞ
れ挟んでその両側に1個ずつ合計4個の静圧軸受手段で
ある第2の底面静圧軸受パッド2dが設けられている。
【0019】端面静圧軸受パッド2aおよび第2の底面
静圧軸受パッド2dはオリフィス絞り型の静圧軸受パッ
ドであり、第1の底面静圧軸受パッド2bは多孔質絞り
型の静圧軸受パッドである。
静圧軸受パッド2dはオリフィス絞り型の静圧軸受パッ
ドであり、第1の底面静圧軸受パッド2bは多孔質絞り
型の静圧軸受パッドである。
【0020】端面静圧軸受パッド2aは、保持盤2を案
内する支持台1の案内部材1a,1bに対して保持盤2
を非接触に保ち、また、第1および第2の底面静圧軸受
パッド2b,2dは、保持盤2を支持する支持台1の図
示上面1cに対して保持盤2を非接触に保つ。永久磁石
2cは磁気吸着力によって保持盤2を支持台1の上面1
cに吸引することで、第1および第2の底面静圧軸受パ
ッド2b,2dに予圧を与え、その軸受剛性を高める働
きをする。保持盤2はこのように支持台1上に非接触で
支持され、前述の駆動装置の駆動によって案内部材1
a,1bに沿って移動され、保持盤2に保持された基板
や被加工物あるいは被測定物を所定の位置へ位置決めす
る。
内する支持台1の案内部材1a,1bに対して保持盤2
を非接触に保ち、また、第1および第2の底面静圧軸受
パッド2b,2dは、保持盤2を支持する支持台1の図
示上面1cに対して保持盤2を非接触に保つ。永久磁石
2cは磁気吸着力によって保持盤2を支持台1の上面1
cに吸引することで、第1および第2の底面静圧軸受パ
ッド2b,2dに予圧を与え、その軸受剛性を高める働
きをする。保持盤2はこのように支持台1上に非接触で
支持され、前述の駆動装置の駆動によって案内部材1
a,1bに沿って移動され、保持盤2に保持された基板
や被加工物あるいは被測定物を所定の位置へ位置決めす
る。
【0021】本実施例においては、端面静圧軸受パッド
2aおよび底面静圧軸受パッド2dはそれぞれオリフィ
ス絞り型の静圧軸受パッドであり、オリフィス絞り型の
静圧軸受パッドは、図3に示したように、保持盤2の振
動の周波数によってその剛性kが大きく変化するおそれ
がない。他方、第1の底面静圧軸受パッド2bは多孔質
絞り型の静圧軸受パッドであり、多孔質絞り型の静圧軸
受パッドは振動の周波数の増加によってその剛性kは減
少するがある値を越えると減衰性Cωが増加する傾向を
有し、保持盤2を含む振動系の固有振動数が、例えば、
図3の周波数f1であれば、位置決めステージに発生し
た振動を短時間でしずめる働きをする。その結果、支持
台1の上面1c上に非接触で支持された保持盤2は、こ
れを移動させる駆動力の反力等の外乱によって大きな振
動を発生するおそれがないうえに、振動が発生しても短
時間で消滅する。従って、位置決めの高速化、高精度化
が容易である。
2aおよび底面静圧軸受パッド2dはそれぞれオリフィ
ス絞り型の静圧軸受パッドであり、オリフィス絞り型の
静圧軸受パッドは、図3に示したように、保持盤2の振
動の周波数によってその剛性kが大きく変化するおそれ
がない。他方、第1の底面静圧軸受パッド2bは多孔質
絞り型の静圧軸受パッドであり、多孔質絞り型の静圧軸
受パッドは振動の周波数の増加によってその剛性kは減
少するがある値を越えると減衰性Cωが増加する傾向を
有し、保持盤2を含む振動系の固有振動数が、例えば、
図3の周波数f1であれば、位置決めステージに発生し
た振動を短時間でしずめる働きをする。その結果、支持
台1の上面1c上に非接触で支持された保持盤2は、こ
れを移動させる駆動力の反力等の外乱によって大きな振
動を発生するおそれがないうえに、振動が発生しても短
時間で消滅する。従って、位置決めの高速化、高精度化
が容易である。
【0022】なお、保持盤2が図示水平方向に振動を発
生しやすい場合は、端面静圧軸受パッド2aに、第2の
底面静圧軸受パッド2dと同様の多孔質絞り型の静圧軸
受パッドを用いるとよい。前述のように、多孔質絞り型
の静圧軸受パッドは、一定の周波数を越えると減衰性が
向上し、速やかに振動を鎮静化する。
生しやすい場合は、端面静圧軸受パッド2aに、第2の
底面静圧軸受パッド2dと同様の多孔質絞り型の静圧軸
受パッドを用いるとよい。前述のように、多孔質絞り型
の静圧軸受パッドは、一定の周波数を越えると減衰性が
向上し、速やかに振動を鎮静化する。
【0023】また、端面静圧軸受パッド2aおよび第2
の底面静圧軸受パッド2dに、オリフィス絞り型を用い
る替わりに、多孔質絞り型の静圧軸受パッドを所定量だ
け目づまりさせてオリフィス絞り型の静圧軸受パッドと
同様の軸受特性を付与したものを用いることもできる。
の底面静圧軸受パッド2dに、オリフィス絞り型を用い
る替わりに、多孔質絞り型の静圧軸受パッドを所定量だ
け目づまりさせてオリフィス絞り型の静圧軸受パッドと
同様の軸受特性を付与したものを用いることもできる。
【0024】また、第1および第2の底面静圧軸受パッ
ド2b,2dに、同じ絞り型で化学的組成や流体の透過
率あるいは軸受間隙や流体の供給圧等の軸受パラメータ
の異なる静圧軸受パッドを組合わせて用いることによっ
て、全体の剛性や減衰性等の静圧軸受特性を向上させる
こともできる。
ド2b,2dに、同じ絞り型で化学的組成や流体の透過
率あるいは軸受間隙や流体の供給圧等の軸受パラメータ
の異なる静圧軸受パッドを組合わせて用いることによっ
て、全体の剛性や減衰性等の静圧軸受特性を向上させる
こともできる。
【0025】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
で、次に記載するような効果を奏する。
【0026】絞り型の異なる静圧軸受パッドや気孔率そ
の他の軸受パラメータの異なる静圧軸受パッドを組合わ
せることで、容易に静圧軸受装置の軸受特性を改良でき
る。その結果、静圧軸受装置を用いる位置決めステージ
等の特性に合わせて個別に静圧軸受パッドを設計、製造
する場合に比べて、所望の静圧軸受特性を有する静圧軸
受装置を安価に製造できる。
の他の軸受パラメータの異なる静圧軸受パッドを組合わ
せることで、容易に静圧軸受装置の軸受特性を改良でき
る。その結果、静圧軸受装置を用いる位置決めステージ
等の特性に合わせて個別に静圧軸受パッドを設計、製造
する場合に比べて、所望の静圧軸受特性を有する静圧軸
受装置を安価に製造できる。
【図1】一実施例を示すもので、(a)はその立面図、
(b)は保持盤のみを示す底面図である。
(b)は保持盤のみを示す底面図である。
【図2】多孔質絞り型の静圧軸受パッドの気孔率と厚さ
による軸受特性の違いを説明するもので、(a)は剛性
の周波数特性、(b)は減衰性の周波数特性の違いをそ
れぞれ示すグラフである。
による軸受特性の違いを説明するもので、(a)は剛性
の周波数特性、(b)は減衰性の周波数特性の違いをそ
れぞれ示すグラフである。
【図3】静圧軸受パッドの絞りの型式による軸受特性の
違いを説明するもので、(a)は剛性の周波数特性、
(b)は減衰性の周波数特性の違いをそれぞれ示すグラ
フである。
違いを説明するもので、(a)は剛性の周波数特性、
(b)は減衰性の周波数特性の違いをそれぞれ示すグラ
フである。
【図4】静圧軸受パッドの絞りの型式を説明するもの
で、(a)は自成絞り型、(b)はオリフィス絞り型、
(c)は多孔質絞り型の静圧軸受パッドをそれぞれ説明
する図である。
で、(a)は自成絞り型、(b)はオリフィス絞り型、
(c)は多孔質絞り型の静圧軸受パッドをそれぞれ説明
する図である。
【図5】従来例を示すもので、(a)はその立面図、
(b)は保持盤のみを示す底面図である。
(b)は保持盤のみを示す底面図である。
1 支持台 1a,1b 案内部材 2 保持盤 2a 端面静圧軸受パッド 2b 第1の底面静圧軸受パッド 2c 永久磁石 2d 第2の底面静圧軸受パッド
Claims (6)
- 【請求項1】 互に対向する一対の表面を、複数の静圧
軸受手段から噴出される加圧流体によって非接触に支持
する静圧軸受装置であって、前記複数の静圧軸受手段の
うちの少くとも一つが、残りの静圧軸受手段の静圧軸受
特性を補う静圧軸受特性を有することを特徴とする静圧
軸受装置。 - 【請求項2】 互に対向する一対の表面を、両者の間に
噴出される加圧流体によって非接触に支持する静圧軸受
装置であって、互に補いあう静圧軸受特性を有する少く
とも2組の静圧軸受手段を有することを特徴とする静圧
軸受装置。 - 【請求項3】 少くとも2組の静圧軸受手段が、絞り型
の異なる静圧軸受パッドを組合わせたものであることを
特徴とする請求項1または2記載の静圧軸受装置。 - 【請求項4】 少くとも2組の静圧軸受手段が、多孔質
体の気孔率、透過率および化学的組成のうちの少くとも
1つが異なる多孔質絞り型の静圧軸受パッドを組合わせ
たものであることを特徴とする請求項2記載の静圧軸受
装置。 - 【請求項5】 少くとも2組の静圧軸受手段が、軸受間
隙の寸法または加圧流体の供給圧の異なる静圧軸受パッ
ドを組合わせたものであることを特徴とする請求項2記
載の静圧軸受装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか1項記載の静
圧軸受装置によって、保持盤が非接触で支持または案内
されていることを特徴とする位置決めステージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5291493A JPH06241230A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 静圧軸受装置およびこれを用いた位置決めステージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5291493A JPH06241230A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 静圧軸受装置およびこれを用いた位置決めステージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06241230A true JPH06241230A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12928107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5291493A Pending JPH06241230A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 静圧軸受装置およびこれを用いた位置決めステージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06241230A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7144160B2 (en) | 2003-10-16 | 2006-12-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Hydrodynamic bearing apparatus and stage apparatus using the same |
JP2009210033A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | Canon Inc | エアスライダー装置、ステージ、露光装置およびデバイス製造方法 |
KR101143425B1 (ko) * | 2010-01-20 | 2012-05-22 | 주식회사 알피에스 | 하이브리드형 정압에어베어링 |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP5291493A patent/JPH06241230A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7144160B2 (en) | 2003-10-16 | 2006-12-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Hydrodynamic bearing apparatus and stage apparatus using the same |
JP2009210033A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | Canon Inc | エアスライダー装置、ステージ、露光装置およびデバイス製造方法 |
KR101143425B1 (ko) * | 2010-01-20 | 2012-05-22 | 주식회사 알피에스 | 하이브리드형 정압에어베어링 |
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