JP2016001624A - 捲回装置及び捲回素子の製造方法 - Google Patents

捲回装置及び捲回素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タブを捲回素子の周方向に沿った所定の範囲内により確実に配置することができる捲回装置及び捲回素子の製造方法を提供する。
【解決手段】捲回装置10は、所定のタブを備えた電極シートと、絶縁素材からなるセパレータとを回転可能な巻芯13,14に供給し、巻芯13,14が回転することで電極シート等を重ねつつ捲回する。捲回装置10は、巻芯13,14のうち電極シート等が捲回される部分の長さを変更可能な周長変更機構91、又は、電極シート等に張力を付与可能であるとともに、張力を変更可能なテンション付与機構73と、電極シートの厚さを計測する厚さ計測機構77と、厚さ計測機構77による計測結果に基づき周長変更機構91又はテンション付与機構73を制御する制御装置81とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば、二次電池等に内蔵される捲回素子を得るための捲回装置及び捲回素子の製造方法に関するものである。
例えば、リチウムイオン電池等の二次電池として用いられる捲回素子は、正極活物質が塗布された正電極シートと、負極活物質が塗布された負電極シートとが、絶縁素材からなる2枚のセパレータを介して重ね合わされた状態で捲回されて製造される。また、各電極シートに対し、所定のタブを設けることがある。当該タブとしては、電極シートにおける活物質未塗布部に溶接された溶接タブや、電極シートの幅方向一端部に間欠的に切込みを設けることで形成された切込みタブなどがある。
捲回素子を製造する捲回装置においては、ロール状に捲回された原反から供給される上記各電極シート及びセパレータがそれぞれ別個の搬送路に沿って回転可能な巻芯へと搬送される。そして、当該巻芯により、電極シート及びセパレータが重ね合わされた状態で捲回され、最後に所定の固定用テープによりセパレータの終端部を巻止めすることによって、捲回素子が得られる(例えば、特許文献1等参照)。
特開平11−265726号公報
ところで、得られた捲回素子において、タブを捲回素子の周方向に沿った所定の範囲内に配置したいといった要望がある。そこで、タブが前記所定の範囲の中心に配置されるようにタブの配置位置などを設定しておくことが考えられる。
しかしながら、活物質の塗布厚みの違い等により電極シートの厚みにバラツキが生じてしまうことがあり、この厚みのバラツキに起因して、タブが前記所定の範囲から外れて配置されてしまうおそれがある。
例えば、電極シートが比較的厚い場合、捲回中における電極シート等の周長は通常よりも増大してしまうため、各周において必要となる電極シート一周分の長さは通常よりも増大してしまう。そのため、捲回が進むにつれて、電極シートにおけるその長手方向に沿った各部位は、当該各部位が通常配置されるべき位置よりも徐々に巻芯の回転方向前方側にずれていき、ひいては、タブが前記所定の範囲よりも前記回転方向前方側に外れて配置されてしまうおそれがある。
一方、電極シートが比較的薄い場合、捲回中における電極シート等の周長は通常よりも減少してしまうため、各周において必要となる電極シート一周分の長さが減少してしまう。そのため、捲回が進むにつれて、電極シートの前記各部位は、通常配置されるべき位置よりも徐々に巻芯の回転方向後方側にずれていき、ひいては、タブが前記所定の範囲よりも前記回転方向後方側に外れて配置されてしまうおそれがある。
尚、両ケースともに、電極シートにおけるその長手方向に沿った各部位の位置と、当該各部位が通常配置されるべき位置との巻芯の回転方向に沿ったずれ量は、捲回が進むにつれて累積的に増大していき、電極シートの終端において最も大きくなる。そのため、電極シートの終端部側に設けられ、捲回素子の外周側に配置されることとなるタブにおいては、前記所定の範囲から外れてしまうといった事態が特に生じてしまいやすい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タブを捲回素子の周方向に沿った所定の範囲内により確実に配置することができる捲回装置及び捲回素子の製造方法を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.所定のタブを備えるとともに、表面に活物質を有する帯状の電極シートと、絶縁素材からなる帯状のセパレータとをそれぞれ所定の供給機構から自身の中心軸を回転軸として回転可能な巻芯に供給するとともに、前記巻芯が回転することで前記電極シート及び前記セパレータを重ねつつ捲回する捲回装置であって、
前記巻芯のうち前記電極シート及び前記セパレータが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さを変更可能な周長変更手段と、
前記電極シートの厚さを計測する厚さ計測手段と、
前記厚さ計測手段による計測結果に基づき前記周長変更手段を制御することで、捲回時における、前記巻芯のうち前記電極シート及び前記セパレータが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さを制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする捲回装置。
上記手段1によれば、制御手段により、計測された電極シートの厚さに基づいて、巻芯のうち電極シート等が捲回される部分の回転方向に沿った長さ(以下、巻芯の周長と称す)が制御される。
例えば、計測された電極シートの厚さが比較的大きい場合、つまり、捲回が進むにつれて、電極シートにおけるその長手方向に沿った各部位が通常配置されるべき位置よりも徐々に巻芯の回転方向前方側(以下、単に「前方側」と称す)にずれていくこととなる場合、制御手段は、巻芯の周長を比較的小さなものとする。これにより、捲回当初において、電極シートにおける前記各部位は通常配置されるべき位置よりも巻芯の回転方向後方側(以下、単に「後方側」と称す)に配置されることとなる。そして、このように後方側へと配置位置がずれている分だけ、捲回が進むことに伴い電極シートの各部位が徐々に前方側へとずれていっても、そのずれが吸収されることとなる。その結果、電極シートの前記各部位が通常配置されるべき位置よりも前方側に大きくずれて配置されてしまうといった事態がより生じにくくなる。
一方、計測された電極シートの厚さが比較的小さい場合、つまり、捲回が進むにつれて、電極シートの前記各部位が通常配置されるべき位置よりも徐々に後方側に配置されていくこととなる場合、制御手段は、巻芯の周長を比較的大きなものとする。これにより、捲回当初において、電極シートにおける前記各部位は通常配置されるべき位置よりも前方側に配置されることとなる。そして、このように前方側へと配置位置がずれている分だけ、捲回が進むことに伴い電極シートの各部位が徐々に後方側へとずれていっても、そのずれが吸収されることとなる。その結果、電極シートの前記各部位が通常配置されるべき位置よりも後方側に大きくずれて配置されてしまうといった事態がより生じにくくなる。
このように上記手段1によれば、電極シートの各部位が通常配置されるべき位置から大きくずれて配置されてしまうことをより確実に防止できる。その結果、電極シートに設けられたタブを捲回素子の周方向に沿った所定の範囲内へとより確実に配置することができる。
手段2.前記厚さ計測手段は、前記巻芯よりも上流側の前記電極シートの搬送経路において、捲回前における一素子分の前記電極シートである捲回予定電極シートの全域の厚さを計測するとともに、
前記制御手段は、前記厚さ計測手段による前記捲回予定電極シートに関する計測結果に基づき前記周長変更手段を制御することで、前記捲回予定電極シートの捲回時における、前記巻芯のうち前記電極シート及び前記セパレータが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さを制御するように構成されていることを特徴とする手段1に記載の捲回装置。
上記手段2によれば、厚さ計測手段により、捲回される前の電極シートの厚さが計測される。従って、電極シートの厚さをより正確に計測することができ、ひいては巻芯の周長をより適切に設定することができる。
また、上記手段2によれば、捲回前の一素子分の電極シート(捲回予定電極シート)全域における厚さが予め計測されるとともに、捲回予定電極シートの捲回時には、予め計測されたその厚さに基づき、巻芯の周長が制御される。従って、巻芯の周長を捲回される電極シートの厚さに合わせた最適なものとすることができる。その結果、タブを所定の範囲内へと一層確実に配置することができる。
手段3.前記巻芯は、その回転軸方向に延びるとともに、前記回転軸と直交する方向に並んだ状態で設けられる2つの芯片を備え、
前記周長変更手段は、一方の前記巻芯を他方の前記巻芯に対し接離方向に移動させることで、前記巻芯のうち前記電極シート及び前記セパレータが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さを変更するように構成されていることを特徴とする手段1又は2に記載の捲回装置。
上記手段3によれば、比較的簡易な構成により巻芯の周長変更を実現することができる。従って、装置の簡素化を図ることができ、コストの増大抑制等を図ることができる。
例えば、周長変更手段は、一方の前記芯片を他方の前記芯片に対し接離移動可能な状態で保持するガイド部と、一方の前記芯片を前記接離移動方向に沿って移動させる駆動部とを有するものであり、一方の前記芯片の移動により前記両芯片間の距離を変更することで、前記巻芯のうち前記電極シート及び前記セパレータが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さを変更するものであってもよい。
手段4.所定のタブを備えるとともに、表面に活物質を有する帯状の電極シートと、絶縁素材からなる帯状のセパレータとをそれぞれ所定の供給機構から自身の中心軸を回転軸として回転可能な巻芯に供給するとともに、前記巻芯が回転することで前記電極シート及び前記セパレータを重ねつつ捲回する捲回装置であって、
前記電極シート及び前記セパレータの少なくとも一方に対し張力を付与可能であるとともに、前記張力を変更可能な張力変更手段と、
前記電極シートの厚さを計測する厚さ計測手段と、
前記厚さ計測手段による計測結果に基づき前記張力変更手段を制御することで、捲回時における前記張力を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする捲回装置。
上記手段4によれば、制御手段により、計測された電極シートの厚さに基づいて電極シート等に付与される張力が制御される。
例えば、計測された電極シートの厚さが比較的大きい場合、つまり、捲回が進むにつれて、電極シートにおけるその長手方向に沿った各部位が通常配置されるべき位置よりも徐々に前方側に配置されていくこととなる場合、制御手段は、電極シート等に付与すべき張力を比較的大きなものとする。これにより、捲回時において、電極シートの各部位が後方側に配置されやすくなり、前記各部位を通常配置されるべき位置に対して一致させたり、より近づけたりすることができる。
一方、計測された電極シートの厚さが比較的小さい場合、つまり、捲回が進むにつれて、電極シートにおける前記各部位が通常配置されるべき位置よりも徐々に後方側に配置されていくこととなる場合、制御手段は、電極シート等に付与すべき張力を比較的小さなものとする。これにより、捲回時において、電極シートの各部位が前方側に配置されやすくなり、前記各部位を通常配置されるべき位置に対して一致させたり、より近づけたりすることができる。
このように上記手段4によれば、電極シートの各部位が通常配置されるべき位置から大きくずれて配置されてしまうことをより確実に防止できる。その結果、電極シートに設けられたタブを捲回素子の周方向に沿った所定の範囲内へとより確実に配置することができる。
手段5.前記厚さ計測手段は、前記巻芯よりも上流側の前記電極シートの搬送経路において、捲回前における一素子分の前記電極シートである捲回予定電極シートの全域の厚さを計測するとともに、
前記制御手段は、前記厚さ計測手段による前記捲回予定電極シートに関する計測結果に基づき前記張力変更手段を制御することで、前記捲回予定電極シートの捲回時における前記張力を制御するように構成されていることを特徴とする手段4に記載の捲回装置。
上記手段5によれば、厚さ計測手段により、捲回される前の電極シートの厚さが計測される。従って、電極シートの厚さをより正確に計測することができ、ひいては電極シート等に付与する張力をより適切に設定することができる。
また、上記手段5によれば、捲回前の一素子分の電極シート(捲回予定電極シート)全域における厚さが予め計測されるとともに、捲回予定電極シートの捲回時には、予め計測されたその厚さに基づき、電極シート等に付与される張力が制御される。従って、前記張力を、捲回される電極シートの厚さに合わせた最適なものとすることができる。その結果、タブを所定の範囲内へと一層確実に配置することができる。
手段6.前記厚さ計測手段は、
前記電極シートが曲げられた状態で外周に架けられ、前記電極シートの搬送に伴い回転する第一測長ローラと、
当該第一測長ローラとの間で前記電極シートを挟み込むように配置され、前記電極シートの搬送に伴い回転する第二測長ローラとを有し、
前記両測長ローラ間を前記電極シートが通過するときに、前記電極シートの内周面に接触する前記第一測長ローラの回転量と、前記電極シートの外周面に接触する前記第二測長ローラの回転量との差に基づき、前記電極シートの厚さを計測するように構成されていることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の捲回装置。
上記手段6によれば、比較的簡易な手法によって、搬送中の電極シートの厚さを精度よく計測することができる。
手段7.自身の中心軸を回転軸として回転可能であり、所定のタブを備えるとともに表面に活物質を有する帯状の電極シートと絶縁素材からなる帯状のセパレータとが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さを変更可能な巻芯を備えてなる捲回装置を用いて、前記電極シートと前記セパレータとを前記巻芯に対し捲回してなる捲回素子を製造するための捲回素子の製造方法であって、
前記電極シートの厚さを計測する厚さ計測工程と、
前記電極シート及び前記セパレータを捲回する捲回工程とを含み、
前記捲回工程においては、前記厚さ計測工程による計測結果に基づき、前記巻芯のうち前記電極シート及び前記セパレータが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さが制御されることを特徴とする捲回素子の製造方法。
上記手段7によれば、上記手段1と同様の作用効果が奏されることとなる。
手段8.自身の中心軸を回転軸として回転可能な巻芯と、所定のタブを備えるとともに表面に活物質を有する帯状の電極シート及び絶縁素材からなる帯状のセパレータの少なくとも一方に対し付与される張力を変更可能な張力変更手段とを備えてなる捲回装置を用いて、前記電極シートと前記セパレータとを前記巻芯に対し捲回してなる捲回素子を製造するための捲回素子の製造方法であって、
前記電極シートの厚さを計測する厚さ計測工程と、
前記電極シート及び前記セパレータを捲回する捲回工程とを含み、
前記捲回工程においては、前記厚さ計測工程による計測結果に基づき、捲回時における前記張力が制御されることを特徴とする捲回素子の製造方法。
上記手段8によれば、上記手段4と同様の作用効果が奏されることとなる。
電池素子の概略構成を示す斜視模式図である。 正電極タブ等を示すための正電極シートの平面模式図である。 負電極タブ等を示すための負電極シートの平面模式図である。 捲回装置の概略構成図である。 捲回部の概略構成図である。 巻芯の拡大模式図である。 周長変更機能等を示す模式図である。 補正値aを種々変更したときのずれ量と巻芯の回転数との関係を示すグラフである。 補正値決定工程のフローチャートである。 捲回工程のフローチャートである。 捲回が開始される際の捲回部の概略構成図である。 セパレータが切断される際の捲回部の概略構成図である。 電極シートの厚さが比較的大きい場合において、巻芯の周長を変更しないときにおける電極シートの各部位の位置を説明するための模式図である。 電極シートの厚さが比較的小さい場合における、巻芯の周長を変更しないときにおける電極シートの各部位の位置を説明するための模式図である。 第2実施形態における張力決定用テーブルを示す図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔第1実施形態〕
まず、捲回装置によって得られる捲回素子としてのリチウムイオン電池素子の構成について説明する。
図1に示すように、リチウムイオン電池素子1(以下、単に「電池素子1」という)は、2枚のセパレータ2,3を介して、正電極シート4及び負電極シート5が重ね合わされた状態で捲回されることで製造される。尚、以下においては、説明の便宜上、セパレータ2,3及び電極シート4,5を「各種シート2〜5」と称することがある。
セパレータ2,3は、それぞれ同一の幅を有する帯状をなしており、異なる電極シート4,5同士が互いに接触して短絡を起こしてしまうのを防止すべく、ポリプロピレン(PP)等の絶縁体により構成されている。
電極シート4,5は、薄板状の金属シートからなり、セパレータ2,3と略同一の幅を有している。また、電極シート4,5の表裏両面には活物質が塗布されている。正電極シート4には例えばアルミニウム箔シートが用いられ、その表裏両面に所定間隔で正極活物質(例えば、マンガン酸リチウム粒子等)が塗布されている。負電極シート5には例えば銅箔シートが用いられ、その表裏両面に所定間隔で負極活物質(例えば、活性炭等)が塗布されている。そして、活物質を介して、正電極シート4及び負電極シート5間におけるイオン交換ができるようになっている。より詳しくは、充電時には、正電極シート4側から負電極シート5側へとイオンが移動し、放電時には、負電極シート5側から正電極シート4側へとイオンが移動する。
加えて、本実施形態では、電池素子1ひとつを構成する両電極シート4,5の長さはそれぞれ予め設定された一定の所定値とされている。本実施形態において、一素子分の正電極シート4の長さは、例えば、13000mmとされ、一素子分の負電極シート5の長さは、負電極シート5で正電極シート4をより確実に覆うべく、一素子分の正電極シート4の長さよりも若干大きなもの(例えば、13500mm)とされている。
また、図2に示すように、正電極シート4における活物質未塗布部4b(図2及び図3では、活物質の塗布部に散点模様を付している)には、タブとしての正電極タブ4aが溶接されるとともに、当該正電極タブ4aを保護するための保護テープ7が貼付されている。さらに、図3に示すように、負電極シート5における活物質未塗布部5bには、タブとしての負電極タブ5aが溶接されるとともに、当該負電極タブ5aを保護するための保護テープ7が貼付されている。そして、正電極シート4の幅方向一端縁からは複数の前記正電極タブ4aが延出するとともに、負電極シート5の幅方向他端縁からは複数の前記負電極タブ5aが延出している。
また、本実施形態における電池素子1は、軸直交断面における外周形状が長円形状や楕円形状などの回転対称形状とされている。そして、正電極タブ4a及び負電極タブ5aは、それぞれ電池素子1の周方向に沿って所定の範囲内に配置されるように構成されている。本実施形態では、理想状態において、電池素子1の一端部において正電極タブ4aが2列で並ぶとともに、電池素子1の他端部において負電極タブ5aが2列で並ぶように構成されている(図1参照)。
リチウムイオン電池を得るに際しては、捲回された電池素子1が金属製で筒状をなす図示しない電池容器(ケース)内に配設されるとともに、正電極タブ4a及び負電極タブ5aがそれぞれまとめられる。そして、まとめられた正電極タブ4aを正極端子部品(図示せず)に接続するとともに、同じくまとめられた負電極タブ5aを負極端子部品(図示せず)に接続し、両端子部品が前記電気容器の両端開口に塞ぐように設けられることで、リチウムイオン電池を得ることができる。
次に、電池素子1を製造するための捲回装置10について説明する。図4に示すように、捲回装置10は、各種シート2〜5を捲回するための捲回部11と、正電極シート4を捲回部11へ供給するための正電極シート供給機構31と、負電極シート5を捲回部11へ供給するための負電極シート供給機構41と、セパレータ2,3をそれぞれ捲回部11へ供給するためのセパレータ供給機構51,61と、制御手段としての制御装置81とを備えている。尚、上記捲回部11や各供給機構31,41,51,61など、捲回装置10内の各種機構は、制御装置81により動作制御される構成となっている。
正電極シート供給機構31は、正電極シート4がロール状に捲回されてなる正電極シート原反32を備えている。正電極シート原反32は、自由回転可能に支持されており、ここから適宜、正電極シート4が引き出されることとなる。
尚、正電極シート原反32を構成する正電極シート4の厚さは、活物質の塗布厚みが異なる等の理由により、正電極シート原反32のロットごとに異なる場合がある。また、1の正電極シート原反32を構成する正電極シート4においても、各部位で厚みの異なることがある。これらの点は、負電極シート5においても同様である。
また、正電極シート供給機構31は、シート挿入機構71と、シート切断カッタ72と、テンション付与機構73と、バッファ機構75と、厚さ計測手段としての厚さ計測機構77とを備えている。
シート挿入機構71は、正電極シート4を捲回部11へ供給するものであり、正電極シート4の搬送経路に沿って、捲回部11に接近する接近位置と、捲回部11から離間する離間位置とに移動可能に構成されている。シート挿入機構71は、正電極シート4を把持可能な一対のチャック71a,71bを備えている。チャック71a,71bは、図示しない駆動手段により開閉動作可能に構成されている。そして、正電極シート4を捲回部11へ供給する際には、チャック71a,71bにより正電極シート4を把持した上で、シート挿入機構71が捲回部11に対して接近するようになっている。
シート切断カッタ72は、正電極シート4を切断するためのものであり、正電極シート4の表裏両側にそれぞれ位置する一対の刃部72a,72bを備えている。シート切断カッタ72は、その一対の刃部72a,72bが正電極シート4を挟むように位置するシート切断位置と、正電極シート4の搬送経路外へ退避する退避位置との間を移動可能に構成されている。
尚、正電極シート4の切断は、前記チャック71a,71bにより正電極シート4が把持された状態で行われるようになっている。また、捲回部11へと正電極シート4を供給すべく、シート挿入機構71が捲回部11側へ接近移動する際には、一対の刃部72a,72bがそれぞれ正電極シート4の搬送経路から離間することで、シート挿入機構71の移動を阻害しないようになっている。
テンション付与機構73は、一対のローラ73a,73bと、両ローラ73a,73b間において揺動自在に設けられたダンサローラ73cとを有している。ダンサローラ73cは、トルク制御された所定のサーボモータ(図示せず)により動作し、制御装置81により前記サーボモータが制御されることで、正電極シート4に付与される張力を変更可能に構成されている。また、ダンサローラ73cは、正電極シート4に張力を付与することで、正電極シート4の弛みを防止する役割も果たす。
バッファ機構75は、一対の従動ローラ75a,75bと、両ローラ75a,75b間において上下方向に変位可能に設けられた昇降ローラ75cとを有している。バッファ機構75を設けることにより、シート切断カッタ72から厚さ計測機構77までの間において、電池素子1ひとつ分を構成する長さの正電極シート4が貯留可能となっている。
厚さ計測機構77は、一対のローラ77a,77bと、第一測長ローラ77cと、第二測長ローラ77dとを備えている。第一測長ローラ77cの外周には、両ローラ77a,77b間に位置する正電極シート4が折り返して曲げられた状態で架けられている。第二測長ローラ77dは、第一測長ローラ77cとの間で正電極シート4の折り返し部分を挟み込むようにして配置されている。
また、両測長ローラ77c,77dは、互いに同径で、かつ、それぞれ自由回転可能な従動ローラであり、正電極シート4の搬送に伴い回転する。そして、両測長ローラ77c,77dの回転量は、図示しないエンコーダにより把握可能となっており、当該エンコーダから両測長ローラ77c,77dの回転量に関する情報が制御装置81へと入力されるようになっている。
尚、両測長ローラ77c,77d及び正電極シート4の位置関係が上述のように設定されているため、正電極シート4が両測長ローラ77c,77d間を通過しているときに、正電極シート4の内周面(屈曲内側面)に接触する第一測長ローラ77cの回転量と、正電極シート4の外周面(屈曲外側面)に接触する第二測長ローラ77dの回転量とに差が生じることとなる。この回転量の差は、正電極シート4が厚いほど大きく、正電極シート4が薄いほど小さくなる。
負電極シート供給機構41は、その最上流側において、負電極シート5がロール状に捲回されてなる負電極シート原反42を備えている。負電極シート原反42は、回転可能に支持されており、ここから適宜、負電極シート5が引き出されることとなる。
また、負電極シート原反42から捲回部11にかけての負電極シート5の搬送路の途中には、正電極シート4の搬送路と同様に、シート挿入機構71、シート切断カッタ72、テンション付与機構73、バッファ機構75及び厚さ計測機構77などが設けられている。これらの各種構成は、正電極シート4の搬送路に設けられたものと同様であるため、その詳細な説明は省略する。
一方、セパレータ供給機構51,61は、それぞれセパレータ2,3がロール状に捲回されてなるセパレータ原反52,62を備えている。セパレータ原反52,62は、自由回転可能に支持されており、ここから適宜、セパレータ2,3が引き出されることとなる。
さらに、セパレータ2,3の搬送路の途中には、電極シート4,5の搬送路と同様に、テンション付与機構73が設けられている。当該テンション付与機構73の各種構成は、電極シート4,5の搬送路に設けられたものと同様であるため、その詳細な説明は省略する。
尚、各供給機構31,41,51,61のテンション付与機構73は、各種シート2〜5に付与する張力を変更可能に構成されているが、本実施形態では、テンション付与機構73によって、各種シート2〜5に対し常に一定の張力が付与されるようになっている。
また、各種シート2〜5の供給経路の途中には、各種シート2〜5をひとまとめにする一対のガイドローラ78a,78bなど、各種シート2〜5を案内するための各種ガイドローラ(符号略)が設けられている。
次に、捲回部11の構成について説明する。図5に示すように、捲回部11は、図示しない駆動機構により回転可能に設けられた相対向する2枚の円盤状のテーブルからなるターレット12と、当該ターレット12の回転方向に180°間隔で設けられた2つの巻芯13,14と、当該巻芯13,14に対しそれぞれターレット12の回転方向にほぼ90°ずつずれた位置に設けられた2つの支持ローラ15a,15bと、セパレータカッタ16と、捲回後の各種シート2〜5を押さえるための押えローラ17と、所定の固定用テープを貼付するためのテープ貼付機構18とを備えている。
巻芯13,14は、それぞれ自身の外周側において各種シート2〜5を巻取るためのものであり、図示しない駆動機構により自身の中心軸を回転軸として回転可能に構成されている。巻芯13,14の回転量は、図示しないエンコーダにより把握可能となっており、当該エンコーダから回転量に関する情報が制御装置81へと入力されるようになっている。
また、巻芯13,14は、ターレット12の軸線方向(図5等の紙面奥行方向)に沿って、ターレット12を構成する一方のテーブルに対し出没可能に設けられている。尚、巻芯13,14は、前記一方のテーブルから突出した状態となったときに、その先端部が他方のテーブルに形成された受け用の穴に挿通され、両テーブルによって回転可能な状態で支持されるようになっている。
さらに、巻芯13,14は、ターレット12が回転することにより、捲回ポジションP1と、取外しポジションP2との間を旋回移動可能に構成されている。
捲回ポジションP1は、巻芯13,14に対し各種シート2〜5を捲回するポジションであり、当該捲回ポジションP1に対し上記各供給機構31,41,51,61からそれぞれ各種シート2〜5が供給されることとなる。
取外しポジションP2は、捲回後の各種シート2〜5、すなわち電池素子1の取外しを行うためのポジションである。取外しポジションP2の周辺部には、巻芯13,14から電池素子1の取外しを行うための取外装置(不図示)等が設けられている。
支持ローラ15a,15bは、取外しポジションP2へ移動した巻芯13,14と上記供給機構31,41,51,61との間で各種シート2〜5を引っ掛け、支持するためのものである。
セパレータカッタ16は、捲回ポジションP1の近傍に配置されており、ターレット12に接近しセパレータ2,3を切断する切断位置と、ターレット12から離間し巻芯13,14の移動を妨げない退避位置との間で移動可能である。
押えローラ17は、取外しポジションP2の近傍に配置されており、ターレット12に接近し各種シート2〜5を押さえる近接位置と、ターレット12から離間し巻芯13,14の移動を妨げない退避位置との間で移動可能に構成されている。
テープ貼付機構18は、取外しポジションP2の近傍に配置されており、捲回終了時に、ターレット12に接近し、セパレータ2,3の終端部に所定の固定用テープを貼付する機能を備えている。尚、前記固定用テープには、その貼付対象となる電池素子1の通し番号が印刷等により予め付されている。
次いで、本実施形態における巻芯13,14のより詳細な構成、及び、巻芯13,14のそれぞれに対応して設けられた周長変更手段としての周長変更機構91の構成について説明する。
図6に示すように、巻芯13(14)は、それぞれ自身の回転軸方向(図6の紙面奥行方向)に沿って延びる一対の芯片13a,13b(14a,14b)を備えている。芯片13a,13b(14a,14b)は、それぞれ扁平状をなすとともに、前記回転軸と直交する方向に並んだ状態で設けられており、芯片13a,13b(14a,14b)間には、隙間13c(14c)が形成されている。また、芯片13a,13b(14a,14b)の外周面のうち前記隙間13c(14c)とは反対側に位置する部位は、直径がR(mm)の断面半円形状とされている。
加えて、芯片13a,13b(14a,14b)の外周面のうち前記隙間13c(14c)を形成する面の端縁から前記半円形状部分の端縁を繋ぐ面は、それぞれ平坦状となっている。本実施形態では、次述する周長変更機構91によって、前記隙間13c(14c)の大きさLを変更し、巻芯13(14)における平坦状部分の幅Wを変更することによって、巻芯13(14)のうち各種シート2〜5が捲回される部分の回転方向に沿った長さ〔以下、巻芯13(14)の周長と称す〕を変更できるように構成されている。尚、隙間13c,14cの大きさLは、通常、厚さにバラツキのない理想的な電極シート4,5を捲回して電池素子1を得たときに、得られた電池素子1において、前記タブ4a,5aが電池素子1の周方向に沿って所定の範囲内に配置されることとなる(本実施形態では、それぞれ2列に並んで配置されることとなる)大きさとなっている。
本実施形態における周長変更機構91は、図7に示すように、主として一方の芯片13a(14a)に対応して設けられている。周長変更機構91は、制御装置81により動作制御されるものであり、ガイド部92と、駆動部93とを備えている。
ガイド部92は、一方の芯片13a(14a)を、他方の芯片13b(14b)に対し接離移動可能な状態で保持するものである。ガイド部92は、巻芯13(14)の回転軸と直交する方向に延びるレール部92aと、一方の芯片13a(14a)の端部が固定されるとともに、レール部92aに対しその長手方向に沿って相対移動可能な状態で装着されたスライド部92bとを有している。レール部92aに対しスライド部92bが相対移動し、他方の芯片13b(14b)に対し一方の芯片13aが接離移動することで、前記隙間13c(14c)の大きさLを拡大又は縮小することができ、ひいては巻芯13(14)の周長を変更することができるようになっている。尚、本実施形態では、所定の付勢部材(図示せず)によって、一方の芯片13a(14a)に対し常に前記隙間13c(14c)の大きさLを縮小させる方向の力が付勢された状態となっている。
駆動部93は、一端部が一方の芯片13a(14a)に固定された連結部93aと、当該連結部93aの他端部に取付けられたローラ部93bと、巻芯13(14)の軸方向に沿って往復移動可能な往復移動部93cとを備えている。往復移動部93cの先端部には、前記スライド部92bの移動方向に対して傾斜する傾斜部93dが設けられており、前記付勢部材からの付勢力によって、前記傾斜部93dに対しローラ部93bの外周面が押付けられた状態となっている。
そして、往復移動部93cを往復移動させることで、隙間13c(14c)の大きさLを調節できるようになっている。詳述すると、往復移動部93cを往動させていくことで、傾斜部93dからローラ部93bに対し前記付勢力へと抗する方向の力が加わることとなる。これにより、ローラ部93bから連結部93aを介して一方の芯片13a(14a)に対し隙間13c(14c)の大きさLを拡大する方向に力が加わり、一方の芯片13a(14a)が隙間13c(14c)の大きさLを拡大する方向に移動していく。そして、往復移動部93cを停止させると、前記付勢力により傾斜部93dに対しローラ部93bが押付けられた状態になるとともに、一方の芯片13a(14a)が停止される。その結果、隙間13c(14c)の大きさLが拡大された状態で維持される。
一方、往復移動部93cを復動させていくことで、前記付勢力によって、一方の芯片13a(14a)は、隙間13(14c)の大きさLを縮小する方向に移動していく。そして、往復移動部93cを停止させると、前記付勢力により傾斜部93dに対しローラ部93bが押付けられた状態となる。その結果、一方の芯片13a(14a)が停止されるとともに、隙間13c(14c)の大きさLが縮小された状態で維持される。
図5に戻り、制御装置81は、演算手段としてのCPUや、各種プログラムを記憶するROM、演算データや入出力データなどの各種データを一時的に記憶するRAM、演算データ等を長期記憶するハードディスクなどを備えており、上述の通り、捲回部11や各供給機構31,41,51,61の動作を制御する。
制御装置81によって、捲回部11に対する電極シート4,5の供給開始・供給停止タイミング、巻芯13,14の回転、及び、周長変更機構91の動作などが制御される。例えば、制御装置81は、図示しないエンコーダから電極シート4,5の繰出量に関する情報が入力されるようになっており、電極シート4,5の繰出量がそれぞれ所定値となったときに、電極シート4,5の繰出し(供給)を停止する。
ところで、捲回される電極シート4,5の厚さが基準値に対し大きい又は小さい場合、得られた電池素子1において、タブ4a,5aの位置にずれが生じてしまうおそれがある。そこで、制御装置81は、タブ4a,5aの位置ずれを抑制すべく、電極シート4,5の厚さに基づき周長変更機構91を制御することで、巻芯13,14の周長を変更する。
詳述すると、制御装置81は、入力された両測長ローラ77c,77dの回転量に関する情報に基づき、電極シート4,5の繰出し開始から繰出し停止までの間、両測長ローラ77c,77d間を通過する一素子分の電極シート4,5におけるその長手方向に沿った全域の厚さを計測する。この両測長ローラ77c,77d間を通過する一素子分の電極シート4,5は、次回捲回時に巻き取られるものである。尚、制御装置81には、両測長ローラ77c,77dにおける回転量の差と電極シート4,5の厚さとの対応関係を示すテーブルが予め記憶されており、当該テーブルを参酌することで、両測長ローラ77c,77d間を通過している電極シート4,5の厚さが得られるようになっている。
また、制御装置81は、計測された厚さに基づき、一素子分の各電極シート4,5の厚さの平均値を得る。さらに、制御装置81は、得られた正電極シート4の厚さの平均値から正電極シート4の厚さの基準値(理想値)を減算した値x(mm)と、得られた負電極シート5の厚さの平均値から負電極シート5の厚さの基準値を減算した値y(mm)をそれぞれ得るとともに、得られた両値x,yを加算した合計値x+yを算出する。
次いで、制御装置81は、前記合計値x+yに基づき、電池素子1を巻取って得る際に用いる補正値a(mm)を算出する。本実施形態では、合計値x+yをa=−〔π×(46−1)×(x+y)〕/2の式に代入することで、補正値aを算出する。例えば、x+yが+0.008mmであれば、補正値aは約−0.565mmとされる。算出した補正値aは、電池素子1を特定するための通し番号とともにハードディスクに記憶される。
そして、制御装置81は、補正値aの算出の基礎となった一素子分の電極シート4,5が捲回される直前に、周長変更機構91を制御し、算出された補正値aの分だけ隙間13c(14c)の大きさLを通常値から変更することで、前記一素子分の電極シート4,5が捲回されることとなる巻芯13(14)の周長を変更する。
尚、本実施形態における補正値a(mm)の算出式は、次の考えから求めたものである。すなわち、各種シート2〜5の捲回が開始され、捲回が進んでいくと、巻芯13(14)に捲回された各種シート2〜5の周長は、各種シート2〜5の厚みの影響で徐々に増加していき、巻芯13(14)が1回転する度に巻き取られる各種シート2〜5の長さは徐々に増大していく。
ここで、各種シート2〜5が始端を揃えた上で巻芯13(14)へと同時に巻き取られていくと仮定した場合、正電極シート4の厚さの基準値を0.15mmとし、負電極シート5の厚さの基準値を0.10mmとし、セパレータ2,3の厚さをそれぞれ0.02mmとしたときにおいて、電極シート4,5の全域の厚さがそれぞれ前記基準値と同一であれば、巻芯13(14)がn回転(nは自然数)したときに巻芯13(14)に巻き取られた各種シート2〜5の長さは、およそ[(2×W×n)+π×〔R×n+n×(n−1)×(0.15+0.10+0.02×2)〕]となる。この値は、理想値である。例えば、前記幅Wを111.7752mmとし、前記直径Rを6mmとしたときにおいて、巻芯13(14)が30回転したと仮定すると、各種シート2〜5は、およそ8064mm巻き取られることになる。
尚、実際には、後述するように、セパレータ2,3、負電極シート5及び正電極シート4の順に巻芯13(14)へと巻き取られていくため、上記で仮定したように、各種シート2〜5が始端を揃えた上で巻芯13(14)へと同時に巻き取られていくことにはならない。つまり、正電極シート4の巻取が開始されるまでに、巻芯13(14)に対しセパレータ2,3及び負電極シート5がある程度捲回されることとなる。しかし、正電極シート4の巻取が開始されるまでに巻芯13(14)に捲回されるセパレータ2,3等は比較的短く、正電極シート4の巻取が開始されたときにおける巻芯13(14)に捲回されたセパレータ2,3等の周長と、巻芯13(14)自体の周長とはさほど変わりない。そこで、本実施形態では、正電極シート4の巻取が開始されたときにおける巻芯13(14)に捲回されたセパレータ2,3等の周長を、巻芯13(14)自体の周長と同一であると仮定することとし、ひいては、上記の通り、各種シート2〜5が始端を揃えた上で巻芯13(14)へと同時に巻き取り開始されることと仮定している。
算出方法の説明に戻り、電極シート4,5の厚さが基準値と同一であれば、各種シート2〜5の巻取量は上記理想値の通りとなるが、実際の電極シート4,5の厚さにはバラツキが生じ得る。そのため、実際に計測された正電極シート4の厚さの平均値を0.15+x(mm)とし、実際に計測された負電極シート5の厚さの平均値を0.10+y(m)とした場合、巻芯13(14)がn回転したときに巻芯13(14)に巻き取られた各種シート2〜5の長さは、およそ[(2×W×n)+π×〔R×n+n×(n−1)×(0.15+0.10+0.02×2+x+y)〕]となる。従って、電極シート4,5の厚みのバラツキに伴い、上述した理想値に対し、π×n×(n−1)×(x+y)の分だけ巻取量に差が生じることとなり、ひいてはタブ4a,5aの位置にもずれが生じることとなる。例えば、両電極シート4,5の公差(許容値)がそれぞれ±0.004mmである場合において、x及びyがそれぞれ+0.004mmであり、x+yが+0.008mmであるとすると、巻芯13(14)が10回転した時点では、理想値に対する巻取量の差(ずれ量)は、約2.26mmであるが、巻芯13(14)が30回転した時点では、ずれ量は約21.87mmとなる(図8における補正値aを0としたグラフを参照)。このようにずれ量は、捲回が進むにつれて加速度的に増大していく。
そこで、本実施形態では、隙間13c(14c)の大きさLを増加又は減少させて、巻芯13(14)の周長を調節することで、前記ずれ量の加速度的な増大を防止する。具体的には、隙間13c(14c)の大きさLを補正値aだけ調節すると、巻芯13(14)がn回転したときに、巻取量は、隙間13c(14c)の大きさLを調節していない場合と比べて、(2×a×n)だけ変動する。そのため、巻芯13(14)がn回転したときに、前記ずれ量〔π×n×(n−1)×(x+y)〕をなくすために必要な補正値aは、(2×a×n)+〔π×n×(n−1)×(x+y)〕=0の式から、a=−〔π×(n−1)×(x+y)〕/2となる。
ここで、本実施形態では、特に位置ずれの生じやすい電極シート4,5の終端側に設けられたタブ4a,5aの位置を合わせるため、正電極シート4の巻取が完了又はほぼ完了した時点で、前記ずれ量をなくすことができる補正値aを算出することとしている。
正電極シート4の巻取が完了するまでに必要な巻芯13(14)の最小回転数は、幅Wが111.7752mmであり、直径Rが6mmであり、一素子分の正電極シート4の長さが13000mmである場合、電極シート4,5の厚さがそれぞれ基準値であれば、上記理想値[(2×W×n)+π×〔R×n+n×(n−1)×(0.15+0.10+0.02×2)〕]に基づき、46回転と算出される。そこで、本実施形態では、a=−〔π×(n−1)×(x+y)〕/2の式におけるnに46を代入して得たa=−〔π×(46−1)×(x+y)〕/2の式に基づき、補正値aを算出することとしている。
尚、x+yが+0.008mmである場合、上記式から補正値aは約−0.565mmとなり、巻芯13(14)の周長は、通常よりも約1.1310mmだけ減じられたものとされる。このように巻芯13(14)の周長を変更することで、巻芯が46回転した時点で、ずれ量をほぼ0にすることができ、電極シート4,5の終端側に設けられたタブ4a,5aの位置を精度よく揃えることが可能となる(図8における補正値aを−0.565mmとしたグラフを参照)。
尚、上記補正値aの求め方は一例であって、補正値aの求め方は適宜変更可能である。
例えば、正電極シート4の始端から10000mmの部分に正電極タブ4aが設けられており、当該正電極タブ4aの位置を特に合わせたい場合、両電極シート4,5の厚さが基準値であり、かつ、幅Wや直径Rが上記例示した数値であるとすると、37回転目に、正電極シート4が10000mm以上捲回された状態となる。そこで、a=−〔π×(n−1)×(x+y)〕/2の式におけるnに37を代入して得たa=−〔π×(37−1)×(x+y)〕/2の式に基づき、補正値aを算出してもよい。この場合、例えば、x+yが+0.008mmであれば、補正値aは約−0.452mmとなる。この補正値aの分だけ隙間13c(14c)の大きさLを調節することで、巻芯が37回転した時点で、ずれ量をほぼ0にすることができ、正電極シート4の始端から10000mmの部分に設けられた正電極タブ4aを所定位置に精度よく配置することができる(図8における補正値aを−0.4523mmとしたグラフを参照)。
また、例えば、正電極シート4の巻取が完了するまでの間において、生じるずれ量の絶対値が極力小さくなるような補正値aを算出してもよい。つまり、電極シート4,5の全域において、電極シート4,5の各部位が当該各部位の通常配置されるべき部位に対して極力ずれないものとなる補正値aを算出してもよい。例えば、幅Wや直径R等が上記例示した数値であり、かつ、x+yが+0.008mmであるときには、補正値aを約−0.467mmとしてもよい。この場合、正電極シート4の巻取が完了するまでの間において、生じるずれ量の絶対値を極力小さなものとすることができる(図8における補正値aを−0.467mmとしたグラフを参照)。
次に、上述の捲回装置10を用いた電池素子1の製造工程について説明する。電池素子1の製造工程は、一素子分の電極シート4,5の厚さに基づき、これら一素子分の電極シート4,5が捲回される際に用いられる補正値aを決定する工程(補正値決定工程)、及び、前記一素子分の電極シート4,5が捲回される工程(捲回工程)を含む。尚、これら両工程は、同時期に実施されるが、本実施形態では、説明の便宜上、これら両工程を分けて説明する。
まず、補正値決定工程について、図9のフローチャートに従って説明する。尚、補正値決定工程の直前において、両電極シート4,5はシート挿入機構71によって把持されるとともに、セパレータ2,3は電極シート4,5の供給対象である一方の巻芯13(14)に対し所定量巻き取られた状態となっている。
補正値決定工程では、まず、ステップS11において、負電極シート供給機構41のシート挿入機構71により一方の巻芯13(14)側に対し負電極シート5が供給される。具体的には、負電極シート5を把持するシート挿入機構71が捲回部11側に接近し、セパレータ2,3間に負電極シート5が挿入されることで、負電極シート5が供給される。尚、挿入後、シート挿入機構71による負電極シート5の把持が解除されるとともに、シート挿入機構71が元の位置に戻る。
負電極シート5の供給に伴い、負電極シート5が両測長ローラ77c,77d間を動き始めることとなり、ステップS12において、厚さ計測機構77による負電極シート5の厚さ計測が開始される。すなわち、厚さ計測工程が開始される。
次いで、ステップS13において、負電極シート5の供給後、一方の巻芯13(14)が所定数回転(例えば、1回転)した段階で、シート挿入機構71により一方の巻芯13(14)側に対し、正電極シート4が供給される。具体的には、正電極シート4を把持するシート挿入機構71が捲回部11側に接近し、セパレータ2,3間に正電極シート4が挿入されることで、正電極シート4が供給される。尚、挿入後、シート挿入機構71による正電極シート4の把持が解除されるとともに、シート挿入機構71が元の位置に戻る。
正電極シート4の供給に伴い、正電極シート4が両測長ローラ77c,77d間を動き始めることとなり、ステップS14にて、厚さ計測機構77による正電極シート4の厚さ計測が開始される。
そして、両電極シート4,5が供給されると、一方の巻芯13(14)が回転することで、両電極シート4,5が順次繰出されていく。これにより、電極シート4,5がそれぞれ両測長ローラ77c,77d間を通過していき、電極シート4,5の厚さが連続的に計測されていく。
続くステップS15では、供給開始からの正電極シート4の繰出量が所定量に到達したか否かの判定が、当該条件を満たすまで繰り返し行われる。ステップS15で肯定判定された場合、つまり、一素子分の正電極シート4(捲回予定電極シートに相当する)のその長手方向に沿った全域の厚さが計測された場合、ステップS16に移行し、計測された正電極シート4の厚さの平均値が算出される。尚、ステップS15にて肯定判定された時点で、一方の巻芯13(14)に対する正電極シート4の供給は停止されることとなる。
さらに続くステップS17では、供給開始からの負電極シート5の繰出量が所定値に到達したか否かの判定が、当該条件を満たすまで繰り返し行われる。ステップS17で肯定判定された場合、つまり、一素子分の負電極シート5(捲回予定電極シートに相当する)のその長手方向に沿った全域の厚さが計測された場合、ステップS18に移行し、計測された負電極シート5の厚さの平均値が算出される。尚、ステップS17において肯定判定された時点で、一方の巻芯13(14)に対する負電極シート5の供給は停止され、厚さ計測工程が終了されることとなる。
次いで、ステップS19において、ステップS16において得られた正電極シート4の厚さの平均値から正電極シート4の厚さの基準値を減算した値x(mm)と、ステップS18において得られた負電極シート5の厚さの平均値から負電極シート5の厚さの基準値を減算した値y(mm)をそれぞれ得るとともに、得られた両値x,yを加算した合計値x+yを算出する。
そして、続くステップS20において、上述した補正値aの算出式に基づき、補正値aを算出する。その後、得られた補正値aを電池素子1の通し番号とともにハードディスクに保存し、補正値決定工程を終了する。
次いで、捲回工程について、図10のフローチャートを参照して説明する。尚、捲回工程に先立って、一方の巻芯13(14)における隙間13c(14c)に、セパレータ2,3が配置された状態となっている(図11参照)。
捲回工程では、まず、ステップS31において、今から捲回されることとなる電極シート4,5の厚さに基づき算出された補正値aの分だけ、一方の巻芯13(14)における隙間13c(14c)の大きさLを増減させる。
次いで、ステップS32において、一方の巻芯13(14)を所定数だけ回転させることで、一方の巻芯13(14)に対しセパレータ2,3が所定量だけ巻き取られた状態とする。
その上で、続くステップS33において、負電極シート供給機構41のシート挿入機構71により一方の巻芯13(14)側に対し負電極シート5が供給される。
次いで、ステップS34において、負電極シート5の供給後、一方の巻芯13(14)が所定数回転(例えば、1回転)した段階で、シート挿入機構71により一方の巻芯13(14)側に対し正電極シート4が供給される。
両電極シート4,5の供給後、一方の巻芯13(14)の回転に伴い、一方の巻芯13(14)に対し各種シート2〜5が捲回されていく。
続くステップS35では、供給開始からの正電極シート4の繰出量が所定量に到達したか否かの判定が、当該条件を満たすまで繰り返し行われる。ステップS35で肯定判定された場合、つまり、現在捲回されている一素子分の正電極シート4の終端部がシート切断カッタ72に到達した場合、一方の巻芯13(14)の回転動作が一時停止され、正電極シート4の供給が停止される。
さらに、続くステップS36において、シート挿入機構71により正電極シート4が把持された上で、シート切断カッタ72により正電極シート4が切断される。その後、一方の巻芯13(14)の捲回動作が再開される。
次いで、ステップS37において、供給開始からの負電極シート5の繰出量が所定値に到達したか否かの判定が、当該条件を満たすまで繰り返し行われる。ステップS37で肯定判定された場合、すなわち、現在捲回されている一素子分の負電極シート5の終端部がシート切断カッタ72に到達した場合には、一方の巻芯13(14)の回転動作が一時停止され、負電極シート5の供給が停止される。
そして、続くステップS38において、シート挿入機構71により負電極シート5が把持された上で、シート切断カッタ72により負電極シート5が切断される。
次いで、ステップS39において、一方の巻芯13(14)の回転を再開させることにより、電極シート4,5の終端部分(巻き残し部分)が巻き取られる。
ステップS39に続くステップS40では、セパレータ2,3が切断されることなく、ターレット12が回転させられる。これにより、捲回ポジションP1にあった一方の巻芯13(14)がセパレータ供給機構51,61からセパレータ2,3を引き出しつつ、取外しポジションP2側へと移動していく。一方、取外しポジションP2にあった他方の巻芯14(13)が、ターレット12の一方のテーブルに没した状態で、捲回ポジションP1側へと移動していく。
続いて、ステップS41において、ターレット12の回転に併せて、各種シート2〜5の捲回されている一方の巻芯13(14)が自身の中心軸を回転軸として回転させられる。
そして、次のステップS42において、巻終わり処理を実行することで、捲回工程が終了される。
巻終わり処理では、まず、一方の巻芯13(14)の回転数が所定数に到達した時点で、一方の巻芯13(14)の回転が停止される。尚、一方の巻芯13(14)の回転が停止する前、停止と同時、又は、停止した後に、ターレット12の回転が停止されることとなる。
一方の巻芯13(14)及びターレット12の回転が停止されると、図12に示すように、捲回ポジションP1にあった一方の巻芯13(14)が取外しポジションP2に位置し、取外しポジションP2にあった他方の巻芯14(13)が捲回ポジションP1に位置した状態となる。さらに、このときには、一方の巻芯13(14)とガイドローラ78a,78b間において、セパレータ2,3が一方の支持ローラ15b(15a)に架けられた状態となっている。
この状態で、押えローラ17を一方の巻芯13(14)に接近させ、押えローラ17により各種シート2〜5を押えた上で、セパレータカッタ16がセパレータ2,3に接近することにより、セパレータ2,3が切断される。
尚、セパレータ2,3の切断に先立って、他方の巻芯14(13)がターレット12の一方のテーブルから突出することで、他方の巻芯14(13)の芯片14a,14b(13a,13b)間にセパレータ2,3が挿通される。さらに、次回捲回される電極シート4,5に対応する補正値aの分だけ隙間14c(13c)の大きさLを調節した上で、他方の巻芯14(13)が所定量だけ回転することにより、他方の巻芯14(13)の外周にセパレータ2,3が所定量だけ巻き付けられる。次回の捲回工程では、このセパレータ2,3が巻き付けられた他方の巻芯14(13)へと電極シート4,5が供給されることとなる。
セパレータ2,3の切断後、押えローラ17により各種シート2〜5を押えた状態のまま、一方の巻芯13(14)を回転させる。これにより、セパレータ2,3及び電極シート4,5の終端部分がばらけることなく完全に巻取られる。その後、テープ貼付機構18により、セパレータ2,3の終端部が前記固定用テープにより巻止めされ、巻終わり処理が終了される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、電極シート4,5の各部位が通常配置されるべき位置から大きくずれて配置されてしまうことをより確実に防止できる。
例えば、計測された電極シート4,5の厚さが比較的大きく、合計値x+yが正数となる場合、つまり、図13に示すように、捲回が進むにつれて、電極シート4,5におけるその長手方向に沿った各部位Z1,Z2,Z3が通常配置されるべき位置(図13の点線上の位置)よりも徐々に巻芯13(14)の回転方向前方側(以下、単に「前方側」と称す)にずれていくこととなる場合、補正値aが負数とされ、巻芯13(14)の周長が比較的小さなものとされる。これにより、捲回当初において、電極シート4,5における前記各部位Z1,Z2,Z3は通常配置されるべき位置よりも巻芯13(14)の回転方向後方側(以下、単に「後方側」と称す)に配置されることとなる。そして、このように後方側へと配置位置がずれている分だけ、捲回が進むことに伴い電極シート4,5の各部位Z1,Z2,Z3が徐々に前方側へとずれていっても、そのずれが吸収されることとなる。その結果、電極シート4,5の前記各部位Z1,Z2,Z3が通常配置されるべき位置よりも前方側に大きくずれて配置されてしまうといった事態をより生じにくくすることができる。
一方、計測された電極シート4,5の厚さが比較的小さく、合計値x+yが負数となる場合、つまり、図14に示すように、捲回が進むにつれて、電極シート4,5の前記各部位Z1,Z2,Z3が通常配置されるべき位置(図14の点線上の位置)よりも徐々に後方側に配置されていくこととなる場合、補正値aが正数とされ、巻芯13(14)の周長が比較的大きなものとされる。これにより、捲回当初において、電極シート4,5における前記各部位Z1,Z2,Z3は通常配置されるべき位置よりも前方側に配置されることとなる。そして、このように前方側へと配置位置がずれている分だけ、捲回が進むことに伴い電極シート4,5の各部位Z1,Z2,Z3が徐々に後方側へとずれていっても、そのずれが吸収されることとなる。その結果、電極シート4,5の前記各部位Z1,Z2,Z3が通常配置されるべき位置よりも後方側に大きくずれて配置されてしまうといった事態をより生じにくくすることができる。
その結果、タブ4a,5aを電池素子1の周方向に沿った所定の範囲内へとより確実に配置することができる。特に本実施形態では、上記のように補正値aを算出することにより、位置ずれが特に生じやすい電極シート4,5の終端側に設けられたタブ4a,5aを精度よく所定の範囲内へと配置することができる。
また、厚さ計測機構77により、捲回される前の電極シート4,5の厚さが計測される。従って、電極シート4,5の厚さをより正確に計測することができ、補正値aひいては巻芯13,14の周長をより適切に設定することができる。
さらに、捲回前の一素子分の電極シート4,5の全域における厚さが予め計測されるとともに、これら電極シート4,5の捲回時には、予め計測されたその厚さに基づき、巻芯13,14の周長が制御される。従って、巻芯13,14の周長を捲回される電極シート4,5の厚さに合わせた最適なものとすることができる。その結果、タブ4a,5aを所定の範囲内へと一層確実に配置することができる。
加えて、本実施形態における周長変更機構91は、比較的簡易な構成であるため、捲回装置10の簡素化を図ることができ、コストの増大抑制等を図ることができる。
また、制御装置81におけるハードディスクの内容と、固定用テープに付された通し番号を照合することで、各電池素子1を得る際に用いられた補正値aを容易に把握することができる。
〔第2実施形態〕
次いで、第2実施形態について上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。上記第1実施形態では、正電極シート4,5の厚さに基づき算出された補正値aの分だけ、隙間13c(14c)の大きさLを調節することで、タブ4a,5aの位置ずれ抑制が図られている。これに対し、本第2実施形態では、電極シート4,5の厚さに応じて捲回時に電極シート4,5等に加える張力を調節することで、タブ4a,5aの位置ずれ抑制が図られている。
詳述すると、本第2実施形態において、制御装置81は、前記合計値x+yに基づき、各種シート2〜5を捲回する際に、張力付与手段としてのテンション付与機構73によって各種シート2〜5に付与する張力T(N)を決定する。張力Tは、RAMに予め記憶された合計値x+yと張力Tとの対応関係を示す張力決定用テーブル(図15参照)を参酌して決定される。例えば、合計値x+yが、値ST1以上値ST2未満である場合には、張力Tとして値T2が決定される。さらに、決定された張力Tは、電池素子1を特定するための通し番号とともにハードディスクに記憶される。
尚、張力決定用テーブルにおいて、張力Tは、合計値x+yが大きいほど大きなものが設定されており、電極シート4,5の厚さの変動に対応して、タブ4a,5aの位置をほぼ一定とできるものが、合計値x+yの各範囲毎に設定されている。例えば、合計値x+yが値ST0以上値ST1未満であるときにおいて、この範囲に対応する張力T1を各種シート2〜5に加えつつ捲回することで得られた電池素子1におけるタブ4a,5aの位置と、合計値x+yが値ST2以上値ST3未満であるときにおいて、この範囲に対応する張力T3を各種シート2〜5に加えつつ捲回することで得られた電池素子1におけるタブ4a,5aの位置とは、ほぼ一致するように構成されている。尚、張力決定用テーブルに代えて、合計値x+yを代入することで、付与すべき張力を導出可能な数式を用いてもよい。
捲回工程においては、制御装置81により、テンション付与機構73(ダンサローラ73c)が制御されることで各種シート2〜5に対し決定された張力Tが付与されつつ、各種シート2〜5の巻取りが行われることとなる。尚、本第2実施形態では、隙間13c(14c)の大きさLは常に一定とされる。
以上、本第2実施形態によれば、捲回時において、電極シート4,5の厚さに基づく張力Tが各種シート2〜5に付与されることにより、電極シート4,5の各部位が通常配置されるべき位置から大きくずれて配置されてしまうことをより確実に防止できる。
例えば、本第2実施形態では、計測された電極シート4,5の厚さが比較的大きい場合、つまり、捲回が進むにつれて、電極シート4,5における各部位が通常配置されるべき位置よりも徐々に前方側に配置されていくこととなる場合には、張力Tが比較的大きなものとされる。これにより、捲回時において、電極シート4,5の各部位が後方側に配置されやすくなり、前記各部位を通常配置されるべき位置に対して一致させたり、より近づけたりすることができる。
また、例えば、計測された電極シートの厚さが比較的小さい場合、つまり、捲回が進むにつれて、電極シートにおける前記各部位が通常配置されるべき位置よりも徐々に後方側に配置されていくこととなる場合には、張力Tが比較的小さなものとされる。これにより、捲回時において、電極シート4,5の各部位が前方側に配置されやすくなり、前記各部位を通常配置されるべき位置に対して一致させたり、より近づけたりすることができる。
その結果、上記第1実施形態と同様に、タブ4a,5aを電池素子1の周方向に沿った所定の範囲内へとより確実に配置することができる。
加えて、張力Tは、捲回前の一素子分の電極シート4,5全域における厚さに基づき決定される。従って、張力Tを、捲回される電極シート4,5の厚さに合わせた最適なものとすることができ、タブ4a,5aを所定の範囲内へと一層確実に配置することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、巻芯13,14の周長又は各種シート2〜5に付与される張力を調節することで、タブ4a,5aの位置ずれ抑制が図られているが、巻芯13,14の周長及び各種シート2〜5に付与される張力の双方を調節することで、タブ4a,5aの位置ずれをより確実に抑制できるように構成してもよい。
(b)上記実施形態におけるタブ4a,5aは、理想状態において、それぞれ2列に並ぶように構成されているが、理想状態におけるタブ4a,5aの配置位置は、適宜変更可能である。
(c)上記実施形態では、捲回前の電極シート4,5の厚さに基づき、補正値aや張力Tが決定されているが、捲回後の電極シート4,5の厚さ(得られた電池素子1における電極シート4,5の厚さ)に基づき、次回以降の捲回時にて使用される補正値aや張力Tを決定するように構成してもよい。すなわち、得られた電池素子1における電極シート4,5の厚さに基づき、次回以降の捲回時に使用される補正値aや張力Tがフィードバック制御されるように構成してもよい。尚、捲回後の電極シート4,5の厚さは、電池素子1の端面の撮像画像などを解析すること等により得ることができる。
また、例えば、シート原反32,42を構成する電極シート4,5の厚さを予め計測しておき、その予め計測した厚さに基づいて補正値a等を決定してもよい。
(d)上記実施形態では、隙間13c(14c)にセパレータ2,3が配置された状態で、隙間13c(14c)の大きさLが調節されるように構成されているが、巻芯13(14)が取外しポジションP2から捲回ポジションP1側へと移動し始めてから、ターレット12の一方のテーブルから突出するまでの間に、隙間13c(14c)の大きさLを調節するように構成してもよい。
(e)補正値aや張力Tは、電極シート4,5の厚さに基づき決定されるものであれば、上記実施形態で挙げた手法以外のものであってもよい。従って、例えば、一定時間又は一定の搬送量ごとに計測された電極シート4,5の厚さに基づき、補正値aなどを決定してもよい。また、必ずしも上記実施形態のように合計値に基づいて補正値a等を決定する必要はなく、各電極シート4,5の個々の厚さに基づいて補正値a等を決定してもよい。
(f)上記実施形態において、タブ4a,5aは、電極シート4,5に対し溶接により接合されたもの(いわゆる溶接タブ)であるが、タブの構成はこれに限定されるものではない。従って、例えば、電極シートの幅方向端部に切込みを間欠的に設けることで、電極シートにおける前記切込み間に形成されたタブ(いわゆる切込みタブ)であってもよい。
(g)上記実施形態において、周長変更機構91は、一方の芯片13a(14a)のみが移動するように構成されているが、両芯片13a,13b(14a,14b)が移動可能となるように構成してもよい。
(h)上記実施形態では、各種シート2〜5の巻取開始時に、芯片13a,13b(14a,14b)間にセパレータ2,3が配置された状態で巻芯13(14)を回転させることにより、巻芯13(14)に対しセパレータ2,3が所定量巻き取られるように構成されている。これに対し、セパレータ2,3を把持可能な把持手段を巻芯13(14)に設け、各種シート2〜5の巻取開始時に、前記把持手段によりセパレータ2,3を把持した状態で巻芯13(14)を回転させることにより、セパレータ2,3を所定量巻取ることとしてもよい。また、前記把持手段によりセパレータ2,3とともに両電極シート4,5を把持した上で、巻取を開始するように構成してもよい。
(i)上記実施形態においては、捲回部11が、2つの巻芯13,14を備えた構成となっているが、巻芯の数はこれに限定されるものではなく、1つ又は3つ以上の巻芯を備えた構成としてもよい。
(j)上記実施形態では、捲回装置10によって、リチウムイオン電池の電池素子1が製造されているが、捲回装置10によって製造される捲回素子はこれに限定されるものではなく、例えば、電解コンデンサの捲回素子等を製造することとしてもよい。
(k)巻芯13,14の外周形状は特に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、例えば外周形状が円形状や楕円形状等となる巻芯を採用してもよい。
(l)セパレータ2,3や電極シート4,5の材質は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、セパレータ2,3をPPにより形成することとしているが、他の絶縁性材料によってセパレータ2,3を形成することとしてもよい。また、例えば、電極シート4,5に塗布される活物質を適宜変更してもよい。
1…電池素子(捲回素子)、2,3…セパレータ、4,5…電極シート、4a…正電極タブ(タブ)、5a…負電極タブ(タブ)、10…捲回装置、13,14…巻芯、13a,13b,14a,14b…芯片、73…テンション付与機構(張力付与手段)、77…厚さ計測機構(厚さ計測手段)、77c…第一測長ローラ、77d…第二測長ローラ、81…制御装置(制御手段)、91…周長変更機構(周長変更手段)、92…ガイド部、93…駆動部。

Claims (8)

  1. 所定のタブを備えるとともに、表面に活物質を有する帯状の電極シートと、絶縁素材からなる帯状のセパレータとをそれぞれ所定の供給機構から自身の中心軸を回転軸として回転可能な巻芯に供給するとともに、前記巻芯が回転することで前記電極シート及び前記セパレータを重ねつつ捲回する捲回装置であって、
    前記巻芯のうち前記電極シート及び前記セパレータが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さを変更可能な周長変更手段と、
    前記電極シートの厚さを計測する厚さ計測手段と、
    前記厚さ計測手段による計測結果に基づき前記周長変更手段を制御することで、捲回時における、前記巻芯のうち前記電極シート及び前記セパレータが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さを制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする捲回装置。
  2. 前記厚さ計測手段は、前記巻芯よりも上流側の前記電極シートの搬送経路において、捲回前における一素子分の前記電極シートである捲回予定電極シートの全域の厚さを計測するとともに、
    前記制御手段は、前記厚さ計測手段による前記捲回予定電極シートに関する計測結果に基づき前記周長変更手段を制御することで、前記捲回予定電極シートの捲回時における、前記巻芯のうち前記電極シート及び前記セパレータが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さを制御するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の捲回装置。
  3. 前記巻芯は、その回転軸方向に延びるとともに、前記回転軸と直交する方向に並んだ状態で設けられる2つの芯片を備え、
    前記周長変更手段は、一方の前記巻芯を他方の前記巻芯に対し接離方向に移動させることで、前記巻芯のうち前記電極シート及び前記セパレータが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さを変更するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の捲回装置。
  4. 所定のタブを備えるとともに、表面に活物質を有する帯状の電極シートと、絶縁素材からなる帯状のセパレータとをそれぞれ所定の供給機構から自身の中心軸を回転軸として回転可能な巻芯に供給するとともに、前記巻芯が回転することで前記電極シート及び前記セパレータを重ねつつ捲回する捲回装置であって、
    前記電極シート及び前記セパレータの少なくとも一方に対し張力を付与可能であるとともに、前記張力を変更可能な張力変更手段と、
    前記電極シートの厚さを計測する厚さ計測手段と、
    前記厚さ計測手段による計測結果に基づき前記張力変更手段を制御することで、捲回時における前記張力を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする捲回装置。
  5. 前記厚さ計測手段は、前記巻芯よりも上流側の前記電極シートの搬送経路において、捲回前における一素子分の前記電極シートである捲回予定電極シートの全域の厚さを計測するとともに、
    前記制御手段は、前記厚さ計測手段による前記捲回予定電極シートに関する計測結果に基づき前記張力変更手段を制御することで、前記捲回予定電極シートの捲回時における前記張力を制御するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の捲回装置。
  6. 前記厚さ計測手段は、
    前記電極シートが曲げられた状態で外周に架けられ、前記電極シートの搬送に伴い回転する第一測長ローラと、
    当該第一測長ローラとの間で前記電極シートを挟み込むように配置され、前記電極シートの搬送に伴い回転する第二測長ローラとを有し、
    前記両測長ローラ間を前記電極シートが通過するときに、前記電極シートの内周面に接触する前記第一測長ローラの回転量と、前記電極シートの外周面に接触する前記第二測長ローラの回転量との差に基づき、前記電極シートの厚さを計測するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の捲回装置。
  7. 自身の中心軸を回転軸として回転可能であり、所定のタブを備えるとともに表面に活物質を有する帯状の電極シートと絶縁素材からなる帯状のセパレータとが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さを変更可能な巻芯を備えてなる捲回装置を用いて、前記電極シートと前記セパレータとを前記巻芯に対し捲回してなる捲回素子を製造するための捲回素子の製造方法であって、
    前記電極シートの厚さを計測する厚さ計測工程と、
    前記電極シート及び前記セパレータを捲回する捲回工程とを含み、
    前記捲回工程においては、前記厚さ計測工程による計測結果に基づき、前記巻芯のうち前記電極シート及び前記セパレータが捲回される部分の前記回転方向に沿った長さが制御されることを特徴とする捲回素子の製造方法。
  8. 自身の中心軸を回転軸として回転可能な巻芯と、所定のタブを備えるとともに表面に活物質を有する帯状の電極シート及び絶縁素材からなる帯状のセパレータの少なくとも一方に対し付与される張力を変更可能な張力変更手段とを備えてなる捲回装置を用いて、前記電極シートと前記セパレータとを前記巻芯に対し捲回してなる捲回素子を製造するための捲回素子の製造方法であって、
    前記電極シートの厚さを計測する厚さ計測工程と、
    前記電極シート及び前記セパレータを捲回する捲回工程とを含み、
    前記捲回工程においては、前記厚さ計測工程による計測結果に基づき、捲回時における前記張力が制御されることを特徴とする捲回素子の製造方法。
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