JP2011081964A - 電極の製造装置、電極の製造方法、電極及び非水電解質電池 - Google Patents

電極の製造装置、電極の製造方法、電極及び非水電解質電池 Download PDF

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Abstract

【課題】電極集電タブの位置ずれを抑制できる電極の製造装置、電極の製造方法、電極及び電極を備えた非水電解質電池を提供する。
【解決手段】電極は、帯状の電極集電部(12)及び電極集電部の一側縁から突出して形成された複数の電極集電タブ(13)を有し、金属箔で形成された電極集電体(11)と、電極集電部に形成された活物質含有層と、を備えている。任意の定数をX、円周率をπ、2つの電極の厚みと2つのセパレータの厚みとの合計をT、電極群の内周側から数えたn周目及びn+1周目の電極集電タブ(13)の間隔は、X+2πTnである。
【選択図】図5

Description

この発明は、電極の製造装置、電極の製造方法、電極及び電極を備えた非水電解質電池に関する。
一般に、電気自動車として、駆動源として内燃機関と電力走行用モータを併用するハイブリッド型電気自動車が知られている。ハイブリッド型電気自動車には、モータ駆動電源として複数の非水電解液二次電池が搭載されている。非水電解液二次電池は、負極、正極及びセパレータを含んだ電極群を備えている。負極は、負極集電体及び負極集電体表面に形成された負極活物質含有層を有している。負極活物質含有層は、負極活物質を含んでいる。正極は、正極集電体及び正極集電体表面に形成された正極活物質含有層を有している。正極活物質含有層は、正極活物質を含んでいる。
高容量の非水電解液二次電池を実現する場合、例えば、正極活物質及び負極活物質を増量させることが考えられる。捲回構造の電極群を備えた非水電解液二次電池であれば、電極群の捲回数を多くすることが考えられる。高容量かつ高出力の非水電解液二次電池を実現する場合、さらに、正極集電体に多くの正極集電タブを溶接にて後付し、負極集電体に多くの負極集電タブを溶接にて後付することが考えられる。
複数の正極集電タブ及び複数の負極集電タブは、それぞれ一定の間隔で配置されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。集電(電流分布)の均一性を図ることができるため、正極集電タブ及び負極集電タブや、正極活物質及び負極活物質の劣化を抑制することができ、非水電解液二次電池の製品寿命の低下を抑制することができる。
特開平11−111340号公報 特開2006−260786号公報 特開2001−85042号公報
ところで、捲回構造の電極群において、複数の正極集電タブ及び複数の負極集電タブをそれぞれ一定の間隔で配置した場合、正極と負極とをセパレータを挟んで捲回した際、正極集電タブ同士の位置及び負極集電タブ同士の位置がずれる問題がある。位置ずれが生じた場合、正極集電タブ及び負極集電タブが短絡する恐れがある。このため、正極集電タブや負極集電タブである電極集電タブの位置ずれを抑制できる技術が求められている。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、電極集電タブの位置ずれを抑制できる電極の製造装置、電極の製造方法、電極及び電極を備えた非水電解質電池を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の態様に係る電極の製造装置は、
帯状の電極集電部及び前記電極集電部の一側縁から突出して形成された複数の電極集電タブを有し、金属箔で形成された電極集電体と、前記電極集電部に形成された活物質含有層と、を備え、セパレータとともに捲回されて電極群を形成する電極の製造装置において、
回転軸を中心に回転可能に支持された受けローラと、
前記受けローラに対向配置され、前記受けローラの回転軸に平行な回転軸を中心に回転可能に支持され、外周面の一部に押し切り刃を有し、前記受けローラとの間に挿通され活物質含有層が形成された帯状の金属箔を押し切る押し切りローラと、
前記受けローラ及び押し切りローラを互いに異なる回転方向に回転駆動する駆動部と、
前記受けローラ及び押し切りローラ間を通して前記金属箔を搬送する移動機構と、を備え、
前記移動機構は、任意の定数をX、円周率をπ、2つの電極の厚みと2つのセパレータの厚みとの合計をTとした場合、前記電極群の内周側から数えたn周目及びn+1周目の前記電極集電タブの間隔がX+2πTnとなるように、前記押し切りローラにより前記金属箔から前記電極の側縁及び1つの電極集電タブを切り出すように前記金属箔を送出し方向に送出す送り動作と、前記送り動作の後に前記金属箔を逆方向に引き戻す戻し動作と、を交互に繰り返して、前記電極を形成することを特徴としている。
また、本発明の他の態様に係る電極の製造方法は、
帯状の電極集電部及び前記電極集電部の一側縁から突出して形成された複数の電極集電タブを有し、金属箔で形成された電極集電体と、前記電極集電部に形成された活物質含有層と、を備え、セパレータとともに捲回されて電極群を形成する電極の製造方法において、
回転軸を中心に回転可能に支持された受けローラと、前記受けローラに対向配置され、前記受けローラの回転軸に平行な回転軸を中心に回転可能に支持され、外周面の一部に押し切り刃を有し、前記受けローラとの間に挿通され活物質含有層が形成された帯状の金属箔を押し切る押し切りローラと、前記受けローラ及び押し切りローラを互いに異なる回転方向に回転駆動する駆動部と、前記受けローラ及び押し切りローラ間を通して前記金属箔を搬送する移動機構と、を用意し、
前記受けローラ及び押し切りローラ間に前記金属箔を挿通し、
任意の定数をX、円周率をπ、2つの電極の厚みと2つのセパレータの厚みとの合計をTとした場合、前記電極群の内周側から数えたn周目及びn+1周目の前記電極集電タブの間隔がX+2πTnとなるように、前記押し切りローラにより前記金属箔から前記電極の側縁及び1つの電極集電タブを切り出すように前記金属箔を送出し方向に送出す送り動作と、前記送り動作の後に前記金属箔を逆方向に引き戻す戻し動作と、を交互に繰り返すよう前記移動機構を駆動することを特徴としている。
また、本発明の他の態様に係る電極は、
セパレータとともに捲回されて電極群を形成する電極において、
帯状の電極集電部及び前記電極集電部の一側縁から突出して形成された複数の電極集電タブを有し、金属箔で形成された電極集電体と、
前記電極集電部に形成された活物質含有層と、を備え、
任意の定数をX、円周率をπ、2つの電極の厚みと2つのセパレータの厚みとの合計をTとした場合、前記電極群の内周側から数えたn周目及びn+1周目の前記電極集電タブの間隔は、X+2πTnであることを特徴としている。
また、本発明の他の態様に係る非水電解質電池は、
上記電極を具備した電極群と、
前記電極群を収容した外装体と、
前記外装体内に収容された非水電解質と、を備えていることを特徴としている。
この発明によれば、電極集電タブの位置ずれを抑制できる電極の製造装置、電極の製造方法、電極及び電極を備えた非水電解質電池を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る非水電解液二次電池を示す斜視図であり、実施例1の非水電解液二次電池を示す図である。 図1に示した非水電解液二次電池の一部を示す断面図である。 図2に示した電極群を一部展開して示す斜視図である。 図3の線IV−IVに沿って示す正極、負極及びセパレータの断面図である。 図3及び図4に示した正極の正極集電体の一部を展開して示す平面図である。 図3及び図4に示した負極の負極集電体の一部を展開して示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る製造装置を示す概略構成図である。 図7に示した製造装置の一部を拡大して示す斜視図である。 図7及び図8に示した押し切りローラを回転方向に展開して示す平面図である。 上記正極の作製工程において、押し切り刃の受けローラへの押し当たりが始まった状態を示す断面図である。 図10に続く上記正極の作製工程において、図7に示した移動機構のローラを第1回転方向へ回転駆動し、金属箔から正極の側縁及びn周目の正極集電タブを切り出している状態を示す断面図である。 図11に続く上記正極の作製工程において、押し切り刃の受けローラへの押し当たりが終わり、金属箔が押し切られ、n周目の正極集電タブが形成された状態を示す断面図である。 図12と同様、押し切り刃の受けローラへの押し当たりが終わり、金属箔が押し切られ、n周目の正極集電タブが形成された状態を示す平面図である。 図12及び図13に続く上記正極の作製工程において、押し切り刃73が受けローラ60から離れ、上記移動機構のローラを第2回転方向へ回転駆動している状態を示す断面図である。 図14に続く上記正極の作製工程において、押し切り最終端及び押し切り位置の間の距離がL−X−2πTnとなるよう金属箔が引き戻された状態示す平面図である。 図15に続く上記正極の作製工程において、金属箔が押し切られ、n+1周目の正極集電タブが形成された状態を示す平面図である。 上記実施の形態の実施例1乃至3及び比較例1乃至3の、(1)各セパレータの厚み、(2)正極の厚み、(3)負極の厚み、(4)電極集電タブの個数を表で示した図である。 上記実施の形態の実施例1乃至3及び比較例1乃至3の、(1)2πT、(2)電極群の39周目及び40周目の電極集電タブの間隔、(3)扁平な電極群の1周目及び40周目の電極集電タブのずれ量を表で示した図である。 上記実施の形態の実施例1及び4乃至8の、(1)電極集電タブの個数、(2)電極集電タブの厚み、(3)電極集電タブの幅、(4)振動試験での電極集電タブ破断発生電池数及び不良率を表で示した図である。 上記実施の形態の実施例1及び9乃至16の、(1)電極集電タブの個数、(2)電極集電タブの厚み、(3)電極集電タブの幅、(4)振動試験での電極集電タブ破断発生電池数及び不良率を表で示した図である。 上記実施の形態の実施例1及び4乃至16の、(1)電極集電タブの個数、(2)電極集電タブの厚み、(3)電極集電タブの幅、(4)充放電試験での電極集電タブ破断(溶解)発生電池数及び不良率を表で示した図である。
以下、図面を参照しながらこの発明に係る電極の製造装置、電極の製造方法、電極及び電極を備えた非水電解質電池を、正極及び負極の製造装置、正極及び負極の製造方法、正極及び負極、並びに正極及び負極を備えた非水電解液二次電池に適用した実施の形態について詳細に説明する。
(実施例1)
図1及び図2に示すように、非水電解液二次電池は、電極群1、ケース20、封口体30、安全弁35、及び非水電解質としての非水電解液40を備えている。非水電解液二次電池の形状は、扁平な角型である。
図2及び図3に示すように、電極群1は、帯状の正極2と、帯状の負極3と、2つの帯状のセパレータ4とを有している。電極群1において、正極2及び負極3が互いに対となる電極であることは言うまでもない。
図3、図4及び図5に示すように、正極2は、電極集電体としての正極集電体11と、活物質含有層としての正極活物質含有層14とを有している。
正極集電体11は、電極集電部としての帯状の正極集電部12と、正極集電部12の一側縁から突出して形成された複数の電極集電タブとしての複数の正極集電タブ13とを有している。正極集電体11は、金属箔で形成されている。正極集電体11を形成する材料としては、例えばアルミ二ウムや、アルミ二ウム合金を使用することができる。
正極活物質含有層14は、正極集電部12の片面又は両面に帯状に形成されている。ここでは、正極活物質含有層14は、正極集電部12の両面に形成されている。正極活物質含有層14は、正極活物質と、導電剤と、結着剤とを含んでいる。正極活物質としては、リチウムを吸蔵放出できる酸化物、硫化物、ポリマ等を使用することができる。好ましい正極活物質としては、高い正極電位を得ることができるリチウムマンガン複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウム燐酸鉄等が挙げられる。
図3、図4及び図6に示すように、負極3は、電極集電体としての負極集電体15と、活物質含有層としての負極活物質含有層18とを有している。
負極集電体15は、電極集電部としての帯状の負極集電部16と、負極集電部16の一側縁から突出して形成された複数の電極集電タブとしての複数の負極集電タブ17とを有している。負極集電体15は、金属箔で形成されている。負極集電体15を形成する材料としては、例えばアルミ二ウムや、アルミ二ウム合金を使用することができる。
負極活物質含有層18は、負極集電部16の片面又は両面に帯状に形成されている。ここでは、負極活物質含有層18は、負極集電部16の両面に形成されている。負極活物質含有層18は、負極活物質と、導電剤と、結着剤とを含んでいる。負極活物質としては、リチウムを吸蔵放出できる金属酸化物、金属硫化物、金属窒化物、合金等を使用することができる。
好ましい負極活物質としては、リチウムイオンの吸蔵放出電位が金属リチウム電位に対して0.4V以上高くなる物質である。このようなリチウムイオン吸蔵放出電位を有する負極活物質は、アルミニウムもしくはアルミニウム合金とリチウムとの合金反応を抑えられることから、負極集電体15を形成する材料に、アルミニウム又はアルミニウム合金の使用が可能となる。例えば、負極活物質としては、チタン酸化物、リチウムチタン酸化物、タングステン酸化物、アモルファススズ酸化物、スズ珪素酸化物、酸化珪素等を使用することが好ましく、中でもリチウムチタン酸化物を使用することが好ましい。
図3及び図4に示すように、セパレータ4は、正極2の両側に配置されている。セパレータ4はイオン透過性を有している。セパレータ4を形成する材料としては、微多孔性の膜、織布、不織布、並びにこれらのうち同一材若しくは異種材の積層物等を使用することができる。セパレータ4を形成する材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合ポリマ、エチレン−ブテン共重合ポリマ等が挙げられる。
正極2及び負極3は、2つのセパレータ4とともに円筒状となるように捲回された後、プレス成形され、電極群1を形成している。プレス成形された状態で、複数の正極集電タブ13は、ほとんど幅方向にずれることなく互いに対向し、複数の負極集電タブ17は、ほとんど幅方向にずれることなく互いに対向している。
図1及び図2に示すように、ケース20は、有底矩形筒状に形成されている。より詳しくは、ケース20は、矩形枠状であり、一端が開口し、他端が閉塞されている。ケース20は、電極群1を収容している。ケース20は、金属で形成されている。このため、ここでは、ケース20を金属缶と言い換えることができる。ここでは、ケース20は、アルミニウムで形成されている。なお、図示しないが、ケース20の他端側であるケース20の底部の内面に、絶縁体が配置されている。また、絶縁体から外れたケース20の内面は、絶縁材で被覆されている。
封口体30は、矩形板状に形成されている。封口体30は、ケース20の開口に対応したサイズに形成されている。封口体30は、アルミ二ウム等の金属で形成されている。封口体30は、ケース20の開口に、例えばレーザ溶接により気密に接合されている。封口体30は、ケース20の開口を閉塞(封止)するものである。
封口体30は、一部が開口してなる注入口31を有している。このため、注入口31からケース20内に非水電解液40を注入することができる。なお、非水電解液40を注入した後、注入口31は、封止材32により封止されている。
封口体30には、正極端子8及び負極端子9が取付けられている。
正極端子8は、樹脂等の絶縁材33を介してかしめにより封口体30に取付けられている。正極端子8は、封口体30と電気的に絶縁されている。ここで、正極集電タブ13は、束ねられて正極端子8に接続されている。正極端子8及び正極集電部12は、正極集電タブ13を介して電気的に接続されている。なお、正極端子8は、封口体30にガラス等の絶縁材を介在するハーメチックシールにより取付けられていてもよい。
負極端子9は、封口体30に直に取付けられている。負極端子9は、封口体30に電気的に接続されている。ここで、負極集電タブ17は束ねられて封口体30に接続されている。負極端子9及び負極集電部16は、負極集電タブ17及び封口体30を介して電気的に接続されている。
安全弁35は、封口体30に形成されている。ここでは、安全弁35は封口体30の一部を薄くして形成されている。安全弁35は、非水電解液二次電池内部(ケース20及び封口体30で密閉された領域)の圧力によって作動するものであり、非水電解液二次電池内部の圧力が上昇し、圧力が特定値を超えたとき、開裂し、非水電解液二次電池の破裂を防止するものである。
非水電解液40は、ケース20内に収納されている。非水電解液40は、注入口31からケース20内に注入されている。非水電解液40は、電極群1に浸透し、電極群1によって保持されている。非水電解液40は、非水溶媒に電解質を溶解して調製されている。この実施の形態において、非水電解液40は、非水溶媒としてのEC(エチレンカーボネート)と、非水溶媒としてのMEC(メチルエチルカーボネート)とを混合した混合溶媒に電解質としての六フッ化リン酸リチウムを溶解して調製されている。
上記のように非水電解液二次電池が形成されている。
ここで、上記実施例1の非水電解液二次電池において、電極群1の捲回数は40である。図4、図17、図18、図19、図20及び図21に示すように、正極集電タブ13の個数及び負極集電タブ17の個数はそれぞれ40である。正極集電タブ13及び負極集電タブ17は、電極群1の各周に1個ずつ設けられている。
正極集電タブ13の厚み(正極集電体11の厚みT11)は、15μmである。正極2の厚みT2は、0.050mmである。負極集電タブ17の厚み(負極集電体15の厚みT15)は、15μmである。負極3の厚みT3は、0.050mmである。各セパレータ4の厚みT4は、0.020mmである。
正極2の厚みT2、負極3の厚みT3、及び2つのセパレータ4の厚み(T4×2)の合計Tは、0.140mmである。正極集電タブ13の幅W13及び負極集電タブ17の幅W17は、それぞれ10mmである。円周率をπとすると、2πT=0.880mmである。
任意の定数をXとすると、内周側から数えた電極群1のn周目及びn+1周目の正極集電タブ13の間隔、及び内周側から数えた電極群1のn周目及びn+1周目の負極集電タブ17の間隔は、それぞれX+2πTnである。正極集電タブ13及び負極集電タブ17は、上記のように規定される位置に形成されている。正極集電タブ13の間隔及び負極集電タブ17の間隔は、それぞれ不等である。
ここで、正極集電タブ13及び負極集電タブ17の何れか一方を電極集電タブとする。例えば、電極群1の1周目及び2周目の電極集電タブの間隔は、X+2πT×1=X+0.880mmであり、2周目及び3周目の電極集電タブの間隔は、X+2πT×2=X+1.760mmであり、39周目及び40周目の電極集電タブの間隔は、X+2πT×39=X+34.320mmである。
なお、この実施の形態において、上記定数Xは、80mmである。
次に、上記実施例1の非水電解液二次電池の正極2及び負極3の製造装置について説明する。この製造装置は、活物質含有層が形成された帯状の金属箔から電極(正極活物質含有層14が形成された帯状の金属箔から正極2、及び負極活物質含有層18が形成された金属箔から負極3)を切り出すものである。
図7乃至図9に示すように、製造装置50は、受けローラ60と、押し切りローラ70と、駆動部80と、移動機構90と、制御部100と、を備えている。
受けローラ60は、回転軸60aに沿って延出し、多段円柱状に形成されている。受けローラ60は、回転軸60aを中心に回転可能に支持されている。受けローラ60は、ローラ本体61と、軸部62とを有している。ローラ本体61の外周面61Sは、回転軸60aを中心とした円筒状に形成され、なめらかである。ローラ本体61の外周面61Sは、硬質材料で形成されている。軸部62は、ローラ本体61の両端部に形成され、回転軸60aに沿って延出している。軸部62は、ローラ本体61より径が小さくなるよう形成されている。
押し切りローラ70は、受けローラ60に対向配置されている。押し切りローラ70は、回転軸60aに平行な回転軸70aに沿って延出し、多段円柱状に形成されている。押し切りローラ70は、回転軸70aを中心に回転可能に支持されている。
押し切りローラ70は、ローラ本体71と、軸部72と、押し切り刃73とを有している。ローラ本体71は、両端部に中央部より径の大きい径大部71aを有している。径大部71aを含むローラ本体71の外周面71Sは、回転軸70aを中心とした円筒状に形成され、なめらかである。径大部71aは、ローラ本体61に摺接される。ローラ本体71の外周面71Sは、硬質材料で形成されている。軸部72は、ローラ本体71の両端部に形成され、回転軸70aに沿って延出している。軸部72は、ローラ本体71より径が小さくなるよう形成されている。
ローラ本体71の中央部の外周面71Sの一部には、押し切り刃73が設けられている。押し切り刃73は、外周面71Sの外側に突出している。押し切り刃73は、径大部71aに間隔を置いて位置している。押し切り刃73は、第1押し切り刃74と、第2押し切り刃75と、を有している。
第1押し切り刃74及び第2押し切り刃75は、ピナクル刃である。第1押し切り刃74及び第2押し切り刃75は、マグネットによりローラ本体71の中央部に固定されている。なお、第1押し切り刃74及び第2押し切り刃75は、ローラ本体71自体に彫刻により形成されていてもよい。
第1押し切り刃74は、押し切りローラ70の回転方向に沿って延出している。第2押し切り刃75は、回転軸70aに沿った方向に第1押し切り刃74に間隔を置き、押し切りローラ70の回転方向に沿って延出している。第2押し切り刃75は、一部第1押し切り刃74の反対側に突出させた凸パターン75aを有している。凸パターン75aは、電極集電タブ(正極集電タブ13、負極集電タブ17)に対応したサイズに形成されている。
第1押し切り刃74及び第2押し切り刃75の外周面71Sからの突出高さは、外周面71Sからの径大部71aの高さよりわずかに高く設定されている。第1押し切り刃74及び第2押し切り刃75は、硬質材料で構成されている。押し切りローラ70の回転方向に沿った第1押し切り刃74及び第2押し切り刃75のそれぞれの長さLは、ローラ本体71の中央部の外周の長さより短い。
第1押し切り刃74及び第2押し切り刃75がローラ本体61の外周面61Sに押し当たることで、受けローラ60及び押し切りローラ70間に挿通される金属箔を押し切ることが可能である。
駆動部80は、受けローラ60及び押し切りローラ70を回転可能に支持している。駆動部80は、受けローラ60及び押し切りローラ70を互いに異なる回転方向d1、d2に回転駆動するものである。受けローラ60は回転方向d1に回転され、押し切りローラ70は回転方向d2に回転される。押し切り刃73が受けローラ60に押し当たる第1状態にて、金属箔は、受けローラ60及び押し切りローラ70間を通り、回転方向d1及び回転方向d2の接線方向である送出し方向daに沿って搬送される。
移動機構90は、受けローラ60及び押し切りローラ70間を通して金属箔を搬送するものである。移動機構90は、電極群1の内周側から数えたn周目及びn+1周目の電極集電タブの間隔がX+2πTnとなるように、押し切りローラ70により金属箔から電極の側縁及び1つの電極集電タブを切り出すように金属箔を送出し方向daに送出す送り動作と、送り動作の後に金属箔を逆方向である引き戻し方向dbに引き戻す戻し動作と、を交互に繰り返して、電極を形成するものである。
ここでは、移動機構90は、一対のローラ91、92と、駆動部93とを有している。駆動部93は、ローラ91、92を回転可能に支持している。ローラ91及びローラ92間に、金属箔が挿通される。駆動部93は、ローラ91、92を回転駆動するものである。
押し切り刃73が受けローラ60に押し当たる第1状態にて、駆動部93は、受けローラ60及び押し切りローラ70間を通る金属箔を送出し方向daに送出すようローラ91、92を回転駆動する。第1状態から切替わり、押し切り刃73が受けローラ60から離れた第2状態にて、駆動部93は、金属箔を引き戻し方向dbに引き戻すようローラ91、92を回転駆動する。
詳しくは、金属箔から電極の側縁及びn周目の電極集電タブを切り出した後、金属箔から電極の側縁及びn+1周目の電極集電タブを切り出す前、移動機構90は、上記第2状態にて、金属箔の押し切り最終端と、押し切り刃73が受けローラ60に押し当たる押し切り位置と、の距離がL−X−2πTnとなるよう金属箔を引き戻す戻し動作を行うものである。
制御部100は、駆動部80及び移動機構90(駆動部93)に接続されている。このため、駆動部80及び移動機構90(駆動部93)は、制御部100による制御のもと駆動される。
上記のように、製造装置50が形成されている。
次に、上記製造装置50を用いた上記実施例1の非水電解液二次電池の正極2及び負極3の製造方法について説明する。この製造方法は、活物質含有層が形成された金属箔から電極(正極活物質含有層14が形成された金属箔から正極2、及び負極活物質含有層18が形成された金属箔から負極3)を切り出すものである。
まず、正極2の作製方法について説明する。正極2の作製方法は、正極活物質含有層14が形成された金属箔の製造方法と、これに続く、上記製造装置50を用いて金属箔から正極2を切り出す製造方法と、を含んでいる。
(正極の作製方法)
まず、正極活物質としてのコバルト酸リチウムと、導電剤と、結着剤とを、コバルト酸リチウムが主成分となるよう混合した混合ペーストを用意する。次いで、厚さ15μmのアルミニウムからなる金属箔の両面に少なくとも片側端部に余白を残すように混合ペーストを塗布・乾燥させる。これにより、正極活物質含有層14が形成された金属箔110が形成される。
次いで、図7乃至図9に示した製造装置50を用意する。続いて、ローラ91及びローラ92を第1回転方向d3a、d4aに回転駆動し、ローラ91及びローラ92間に挿通される金属箔110を送出し方向daに送出し、受けローラ60及び押し切りローラ70間に正極活物質含有層14付き金属箔110を挿通させる。なお、受けローラ60は回転方向d1への回転を維持し、押し切りローラ70は回転方向d2への回転を維持する。
その後、ローラ91及びローラ92の回転を停止させ、正極活物質含有層14付き金属箔110の送出しを停止する。次いで、図10に示すように、押し切り刃73の受けローラ60への押し当たりが始まると、金属箔110を押し切り可能な第1状態となり、ローラ91及びローラ92の第1回転方向d3a、d4aへの回転駆動を再開する。図11に示すように、第1状態にて、ローラ91及びローラ92の第1回転方向d3a、d4aへの回転駆動が維持される。その後、図12及び図13に示すように、押し切り刃73の受けローラ60への押し当たりが終わる。これにより、金属箔110から、正極2の側縁及びn周目の正極集電タブ13が切り出される。
図14に示すように、次いで、押し切り刃73が受けローラ60から離れた第2状態に切替わり、ローラ91及びローラ92の回転駆動を第2回転方向d3b、d4bへの回転駆動に切替える。これにより、金属箔110を受けローラ60及び押し切りローラ70間から引き戻し方向dbに引き戻す。
図15に示すように、詳しくは、ローラ91及びローラ92は、金属箔110の押し切り最終端eと、押し切り刃73が受けローラ60に押し当たる押し切り位置Pと、の距離がL−X−2πTnとなるよう金属箔110を引き戻す戻し動作を行う。
その後、ローラ91及びローラ92の回転を停止させ、金属箔110の搬送を停止する。次いで、押し切り刃73が受けローラ60に押し当たる第1状態にて、金属箔110から、正極2の側縁及びn+1周目の正極集電タブ13が切り出される。図16に示すように、これにより、n周目及びn+1周目の正極集電タブ13の間隔がX+2πTnとなるよう金属箔110を押し切ることができる。
その後、移動機構90の駆動を制御し、金属箔110を送出し方向daに送出す送り動作と、送り動作の後に金属箔110を引き戻し方向dbに引き戻す戻し動作と、を交互に繰り返す。詳しくは、ローラ91及びローラ92を第1回転方向d3a、d4aに回転駆動させたり、ローラ91及びローラ92の回転駆動を停止させたり、ローラ91及びローラ92を第2回転方向d3b、d4bに回転駆動させたりする。これにより、同様に、金属箔110の押し切りを続け、最後に、金属箔110から、正極2の側縁及び40周目の正極集電タブ13が切り出される。
なお、切り出された金属箔110にはロールプレスが施される。
これにより、0.050mmの厚みT2を有し、n周目及びn+1周目の正極集電タブ13の間隔がX+2πTnとなる正極2が作製される。
次に、負極3の作製方法について説明する。負極3の作製方法は、負極活物質含有層18が形成された金属箔の製造方法と、これに続く、上記製造装置50を用いて金属箔から負極3を切り出す製造方法と、を含んでいる。
(負極の作製方法)
まず、負極活物質としてのチタン酸リチウムと、導電剤と、結着剤とを、チタン酸リチウムが主成分となるよう混合した混合ペーストを用意する。次いで、厚さ15μmのアルミニウムからなる金属箔の両面に少なくとも片側端部に余白を残すように混合ペーストを塗布・乾燥させる。これにより、負極活物質含有層18が形成された金属箔が形成される。
次いで、図7乃至図9に示した製造装置50を用意し、正極2を切り出す製造方法と同様の製造方法により、金属箔から負極3の側縁及び複数の負極集電タブ17を切り出す。
なお、切り出された金属箔にはロールプレスが施される。
これにより、0.050mmの厚みT3を有し、n周目及びn+1周目の負極集電タブ17の間隔がX+2πTnとなる負極3が作製される。
次に、上記実施例1の非水電解液二次電池の製造装置について説明する。以下、電極群の作製方法、非水電解液二次電池の作製方法について順に説明する。
(電極群の作製方法)
図3及び図4に示すように、まず、それぞれ0.020mmの厚みT4を有する2つのセパレータ4を用意する。続いて、作製した正極2及び負極3間にセパレータ4を介在させ、円筒状となるよう40回捲回する。正極集電タブ13及び負極集電タブ17は、同一方向に突出させている。
その後、円筒状の電極群1を、80℃で加熱プレスした後、絶縁テープで固定する。これにより、扁平な電極群1が作製される。
(非水電解液二次電池の作製方法)
図1及び図2に示すように、まず、正極端子8及び負極端子9が取付けられた封口体30を用意する。続いて、作製した電極群1の正極集電タブ13を束ね、レーザ溶接により、正極端子8に固定する。また、電極群1の負極集電タブ17を束ね、レーザ溶接により、封口体30に固定する。
次いで、ケース20を用意し、封口体30の付いた電極群1をケース20に挿入し、封口体30及びケース20をレーザ溶接により封口する。その後、封口体30の注入口31からケース20内に非水電解液40を注入し、注入口31を封止材32で封止する。
これにより、非水電解液二次電池が作製される。
次に、プレス成形された扁平な電極群1において、電極集電タブ(正極集電タブ13、負極集電タブ17)の幅方向のずれを抑制できる非水電解液二次電池の例として、上記実施例1、並びに実施例2及び3の非水電解液二次電池の構成について説明する。また、実施例1乃至3の非水電解液二次電池に対し、電極集電タブのずれ量を調査した。調査する際、工具顕微鏡を用いて電極集電タブを観察し、1周目及び40周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)のずれ量を測定することにより行った。
上記実施例1乃至3の非水電解液二次電池の電極集電タブのずれ量を評価するため、比較例1乃至3の非水電解液二次電池についても併せて調査した。
(実施例1)
まず、実施例1の非水電解液二次電池について説明する。
上述したように、各セパレータ4の厚みT4は、0.020mmである。正極2の厚みT2は、0.050mmである。負極3の厚みT3は、0.050mmである。正極集電タブ13の個数及び負極集電タブ17の個数はそれぞれ40である。2πT=0.880mmである。電極群1の39周目及び40周目の電極集電タブの間隔は、X+34.320mmである。
図18に示すように、実施例1の非水電解液二次電池の1周目及び40周目の電極集電タブのずれ量を測定したところ、ずれ量は、0.022mmであった。複数の正極集電タブ13は、ほとんど幅方向にずれることなく互いに対向している。複数の負極集電タブ17は、ほとんど幅方向にずれることなく互いに対向している。
(実施例2)
次に、実施例2の非水電解液二次電池について説明する。
図17及び図18に示すように、各セパレータ4の厚みT4は、0.030mmである。2πT=1.005mmである。電極群1の39周目及び40周目の電極集電タブの間隔は、X+39.195mmである。その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔がX+2πTnであることは言うまでもない。
実施例2の非水電解液二次電池の1周目及び40周目の電極集電タブのずれ量を測定したところ、ずれ量は、0.018mmであった。複数の正極集電タブ13は、ほとんど幅方向にずれることなく互いに対向している。複数の負極集電タブ17は、ほとんど幅方向にずれることなく互いに対向している。
(実施例3)
次に、実施例3の非水電解液二次電池について説明する。
図17及び図18に示すように、正極2の厚みT2は、0.040mmである。負極3の厚みT3は、0.040mmである。2πT=0.754mmである。電極群1の39周目及び40周目の電極集電タブの間隔は、X+29.406mmである。その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔がX+2πTnであることは言うまでもない。
実施例3の非水電解液二次電池の1周目及び40周目の電極集電タブのずれ量を測定したところ、ずれ量は、0.021mmであった。複数の正極集電タブ13は、ほとんど幅方向にずれることなく互いに対向している。複数の負極集電タブ17は、ほとんど幅方向にずれることなく互いに対向している。
(比較例1)
次に、比較例1の非水電解液二次電池について説明する。
図17及び図18に示すように、n周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔はX+2πTである。その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
比較例1の非水電解液二次電池の1周目及び40周目の電極集電タブのずれ量を測定したところ、ずれ量は、34.306mmであった。複数の正極集電タブ13は、幅方向に大きくずれて位置している。複数の負極集電タブ17は、幅方向に大きくずれて位置している。また、正極集電タブ13及び負極集電タブ17は、厚み方向に対向し、短絡が生じる結果となった。
(比較例2)
次に、比較例2の非水電解液二次電池について説明する。
図17及び図18に示すように、n周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔はX+2πTである。その他の構成は、上述した実施例2の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
比較例2の非水電解液二次電池の1周目及び40周目の電極集電タブのずれ量を測定したところ、ずれ量は、39.207mmであった。複数の正極集電タブ13は、幅方向に大きくずれて位置している。複数の負極集電タブ17は、幅方向に大きくずれて位置している。また、正極集電タブ13及び負極集電タブ17は、厚み方向に対向し、短絡が生じる結果となった。
(比較例3)
次に、比較例3の非水電解液二次電池について説明する。
図17及び図18に示すように、n周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔はX+2πTである。その他の構成は、上述した実施例3の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
比較例3の非水電解液二次電池の1周目及び40周目の電極集電タブのずれ量を測定したところ、ずれ量は、29.405mmであった。複数の正極集電タブ13は、幅方向に大きくずれて位置している。複数の負極集電タブ17は、幅方向に大きくずれて位置している。また、正極集電タブ13及び負極集電タブ17は、厚み方向に対向し、短絡が生じる結果となった。
次に、図1乃至図6、並びに図17及び図18を参照しながら、上記実施例1乃至3の非水電解液二次電池、及び比較例1乃至3の非水電解液二次電池を比較する。
比較例1乃至3の非水電解液二次電池において、電極集電タブ(正極集電タブ13及び負極集電タブ17)の間隔が一定である。ところで、電極群1の捲回数が増大するとともに電極群1の外周の長さも増大する。このため、電極集電タブの間隔が一定では、電極集電タブ同士が幅方向に大きくずれてしまう。
そこで、実施例1乃至3のように、電極群1の捲回数が増大するとともに電極群1の外周の長さも増大する点を考慮し、電極集電タブの間隔をX+2πTnと不等としたものである。これにより、電極群1の捲回数が増大するとともに、電極集電タブの間隔も大きくなる。
このため、ほとんど幅方向にずれることなく、複数の正極集電タブ13を互いに対向させることができ、同様に、複数の負極集電タブ17を互いに対向させることができる。これにより、正極集電タブ13及び負極集電タブ17の短絡を抑制することができる。また、電極集電タブを束ねて行う溶接作業性の向上を図ることができる。
次に、実施例1の非水電解液二次電池の正極集電タブ13の個数及び負極集電タブ17の個数をそれぞれ変えた非水電解液二次電池の例として、実施例4乃至8の非水電解液二次電池の構成について説明する。
また、実施例4乃至8の非水電解液二次電池に対し、振動試験として、リチウム電池及びリチウムイオン電池の輸送に関する手引書に記載のUN試験を実施し、電極集電タブ(正極集電タブ13及び負極集電タブ17)の破断の有無を調査した。
上記実施例4乃至8の非水電解液二次電池の特性を評価するため、実施例1の非水電解液二次電池についても併せて調査した。
調査する際、実施例1及び4乃至8毎に、5個の非水電解液二次電池を用意して行った。図19は、調査した結果を示す図である。
振動試験としては、振動による電極集電タブ(正極集電タブ13及び負極集電タブ17)の破断の有無を確認し、電極集電タブに破断が発生したと認められた場合、その非水電解液二次電池をNGとした。そして、NGの非水電解液二次電池を、電極群1の損傷が認められた非水電解液二次電池としてカウントした。実施例1及び4乃至8毎に、それぞれ5個の非水電解液二次電池中、N個の非水電解液二次電池に電極集電タブの破断が認められた場合、N/5と示した。例えば、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断が認められなかった場合、0/5と示した。そして、実施例1及び4乃至8毎に、非水電解液二次電池の不良率(電極集電タブ破断発生率)を算出した。
(実施例1)
まず、実施例1の非水電解液二次電池について説明する。
上述したように、正極集電タブ13の個数及び負極集電タブ17の個数はそれぞれ40である。正極集電タブ13の厚み(正極集電体11の厚みT11)及び負極集電タブ17の厚み(負極集電体15の厚みT15)は、それぞれ15μmである。正極集電タブ13の幅W13及び負極集電タブ17の幅W17は、それぞれ10mmである。
図19に示すように、実施例1の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった。このため、不良率は0%であった。
(実施例4)
次に、実施例4の非水電解液二次電池について説明する。
図19に示すように、正極集電タブ13の個数及び負極集電タブ17の個数はそれぞれ10である。電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔は、X+2πTnである。但し、電極集電タブは、電極群1の各周には形成されていない。上記のように、電極集電タブの個数は実施例1の1/4であるが、その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例4の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断が発生した。このため、不良率は100%であった。
(実施例5)
次に、実施例5の非水電解液二次電池について説明する。
図19に示すように、正極集電タブ13の個数及び負極集電タブ17の個数はそれぞれ20である。電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔は、X+2πTnである。但し、電極集電タブは、電極群1の各周には形成されていない。上記のように、電極集電タブの個数は実施例1の1/2であるが、その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例5の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池中、3個の非水電解液二次電池で電極集電タブの破断が発生した。このため、不良率は60%であった。
(実施例6)
次に、実施例6の非水電解液二次電池について説明する。
図19に示すように、正極集電タブ13の個数及び負極集電タブ17の個数はそれぞれ30である。電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔は、X+2πTnである。但し、電極集電タブは、電極群1の各周には形成されていない。上記のように、電極集電タブの個数は実施例1の3/4であるが、その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例6の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池中、2個の非水電解液二次電池で電極集電タブの破断が発生した。このため、不良率は40%であった。
(実施例7)
次に、実施例7の非水電解液二次電池について説明する。
図19に示すように、正極集電タブ13の個数及び負極集電タブ17の個数はそれぞれ60である。60個中40個の電極集電タブにおいて、電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔は、X+2πTnである。電極集電タブは電極群1の各周に形成されている。
また、60個中20個の電極集電タブにおいて、電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔は、X+2πTnである。但し、電極集電タブは、電極群1の各周には形成されていない。これら20個の電極集電タブは、上記40個の電極集電タブに間隔を置いて形成されている。
60個の正極集電タブ13は、ほとんど幅方向にずれることなく互いに対向している。60個の負極集電タブ17は、ほとんど幅方向にずれることなく互いに対向している。
上記のように、電極集電タブの個数は実施例1の3/2であるが、その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例7の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった。このため、不良率は0%であった。
(実施例8)
次に、実施例8の非水電解液二次電池について説明する。
図19に示すように、正極集電タブ13の個数及び負極集電タブ17の個数はそれぞれ80である。80個中40個の電極集電タブにおいて、電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔は、X+2πTnである。電極集電タブは電極群1の各周に形成されている。
また、80個中他の40個の電極集電タブにおいて、電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔は、X+2πTnである。電極集電タブは電極群1の各周に形成されている。これら他の40個の電極集電タブは、上記40個の電極集電タブに間隔を置いて形成されている。電極集電タブは、電極群1の各周に2個ずつ形成されている。
80個の正極集電タブ13は、ほとんど幅方向にずれることなく互いに対向している。80個の負極集電タブ17は、ほとんど幅方向にずれることなく互いに対向している。
上記のように、電極集電タブの個数は実施例1の2倍であるが、その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例8の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった。このため、不良率は0%であった。
次に、図1乃至図6、及び図19を参照しながら、上記実施例1及び4乃至8の非水電解液二次電池を比較する。
実施例1及び4乃至8において、電極群1の捲回数が増大するとともに電極群1の外周の長さも増大する点を考慮し、電極集電タブの間隔を不等としている。このため、ほとんど幅方向にずれることなく、複数の正極集電タブ13を互いに対向させることができ、同様に、複数の負極集電タブ17を互いに対向させることができる。これにより、正極集電タブ13及び負極集電タブ17の短絡を抑制することができる。また、電極集電タブを束ねて行う溶接作業性の向上を図ることができる。
電極集電タブの個数が30以下である実施例4乃至6の非水電解液二次電池において、電極集電タブの個数は、実施例1に比べて少ないため、電極集電タブを形成する個数を実施例1に比べて少なくすることができる。すなわち、実施例4乃至6においては、実施例1に比べ、電極(正極2及び負極3)の量産を図ることができる。
しかしながら、実施例4乃至6の非水電解液二次電池において、非水電解液二次電池に振動が加わると、数少ない電極集電タブに衝撃が分散されることになるため、電極集電タブに破損が発生するものと推測される。電極集電タブの個数が少なくなるにつれ、振動耐久性が小さくなることが分かる。
そこで、実施例1、7及び8の結果から分かるように、電極集電タブの個数を40以上(電極群1の各周に1以上)とすることにより、実施例4乃至6に比べ、振動に対する耐久性を向上できることが分かる。優れた振動耐久性を得るため、電極集電タブの個数は、電極群1の捲回数と同一又はそれ以上であることが好ましい。但し、電極集電タブの個数を多くするほど、電極(正極2及び負極3)の量産性は低下することになる。
次に、実施例1の非水電解液二次電池の正極集電タブ13の厚み(正極集電体11の厚みT11)及び幅W13、並びに負極集電タブ17の厚み(負極集電体15の厚みT15)及び幅W17をそれぞれ変えた非水電解液二次電池の例として、実施例9乃至16の非水電解液二次電池の構成について説明する。
また、実施例9乃至16の非水電解液二次電池に対し、振動試験として、リチウム電池及びリチウムイオン電池の輸送に関する手引書に記載のUN試験を実施し、電極集電タブ(正極集電タブ13及び負極集電タブ17)の破断の有無を調査した。
上記実施例9乃至16の非水電解液二次電池の特性を評価するため、実施例1の非水電解液二次電池についても併せて調査した。
調査する際、実施例1及び9乃至16毎に、5個の非水電解液二次電池を用意して行った。図20は、調査した結果を示す図である。
振動試験としては、振動による電極集電タブ(正極集電タブ13及び負極集電タブ17)の破断の有無を確認し、電極集電タブに破断が発生したと認められた場合、その非水電解液二次電池をNGとした。そして、NGの非水電解液二次電池を、電極群1の損傷が認められた非水電解液二次電池としてカウントした。そして、実施例1及び9乃至16毎に、非水電解液二次電池の不良率(電極集電タブ破断発生率)を算出した。
(実施例1)
まず、実施例1の非水電解液二次電池について説明する。
上述したように、正極集電タブ13の個数及び負極集電タブ17の個数はそれぞれ40である。正極集電タブ13の厚み(正極集電体11の厚みT11)及び負極集電タブ17の厚み(負極集電体15の厚みT15)は、それぞれ15μmである。正極集電タブ13の幅W13及び負極集電タブ17の幅W17は、それぞれ10mmである。
図20にも示すが、上述したように(図19にも示したように)、実施例1の非水電解液二次電池の振動試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった。このため、不良率は0%であった。
(実施例9)
次に、実施例9の非水電解液二次電池について説明する。
図20に示すように、正極集電タブ13の厚み(正極集電体11の厚みT11)及び負極集電タブ17の厚み(負極集電体15の厚みT15)は、それぞれ5μmである。
電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔がX+2πTnであることは言うまでもない。その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例9の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断が発生した。このため、不良率は100%であった。
(実施例10)
次に、実施例10の非水電解液二次電池について説明する。
図20に示すように、正極集電タブ13の厚み(正極集電体11の厚みT11)及び負極集電タブ17の厚み(負極集電体15の厚みT15)は、それぞれ10μmである。
電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔がX+2πTnであることは言うまでもない。その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例10の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった。このため、不良率は0%であった。
(実施例11)
次に、実施例11の非水電解液二次電池について説明する。
図20に示すように、正極集電タブ13の厚み(正極集電体11の厚みT11)及び負極集電タブ17の厚み(負極集電体15の厚みT15)は、それぞれ20μmである。
電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔がX+2πTnであることは言うまでもない。その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例11の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった。このため、不良率は0%であった。
(実施例12)
次に、実施例12の非水電解液二次電池について説明する。
図20に示すように、正極集電タブ13の厚み(正極集電体11の厚みT11)及び負極集電タブ17の厚み(負極集電体15の厚みT15)は、それぞれ30μmである。
電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔がX+2πTnであることは言うまでもない。その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例12の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった。このため、不良率は0%であった。
(実施例13)
次に、実施例13の非水電解液二次電池について説明する。
図20に示すように、正極集電タブ13の幅W13及び負極集電タブ17の幅W17は、それぞれ3mmである。
電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔がX+2πTnであることは言うまでもない。その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例13の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断が発生した。このため、不良率は100%であった。
(実施例14)
次に、実施例14の非水電解液二次電池について説明する。
図20に示すように、正極集電タブ13の幅W13及び負極集電タブ17の幅W17は、それぞれ5mmである。
電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔がX+2πTnであることは言うまでもない。その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例14の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池中、1個の非水電解液二次電池で電極集電タブの破断が発生した。このため、不良率は20%であった。
(実施例15)
次に、実施例15の非水電解液二次電池について説明する。
図20に示すように、正極集電タブ13の幅W13及び負極集電タブ17の幅W17は、それぞれ15mmである。
電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔がX+2πTnであることは言うまでもない。その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例15の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった。このため、不良率は0%であった。
(実施例16)
次に、実施例15の非水電解液二次電池について説明する。
図20に示すように、正極集電タブ13の幅W13及び負極集電タブ17の幅W17は、それぞれ20mmである。
電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブ(正極集電タブ13又は負極集電タブ17)の間隔がX+2πTnであることは言うまでもない。その他の構成は、上述した実施例1の非水電解液二次電池と同様に形成されている。
実施例16の非水電解液二次電池を調査したところ、振動試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった。このため、不良率は0%であった。
次に、図1乃至図6、及び図20を参照しながら、上記実施例1及び9乃至16の非水電解液二次電池を比較する。
実施例1及び9乃至16において、電極群1の捲回数が増大するとともに電極群1の外周の長さも増大する点を考慮し、電極集電タブの間隔を不等としている。このため、ほとんど幅方向にずれることなく、複数の正極集電タブ13を互いに対向させることができ、同様に、複数の負極集電タブ17を互いに対向させることができる。これにより、正極集電タブ13及び負極集電タブ17の短絡を抑制することができる。また、電極集電タブを束ねて行う溶接作業性の向上を図ることができる。
実施例1及び9乃至12の結果から分かるように、電極集電タブの厚みを10μm乃至30μmの範囲内とすることにより、振動耐久性に優れた非水電解液二次電池を得ることができる。
但し、電極集電タブの厚みが大きくなると電極群1のサイズが大きくなってしまう。特に、電極集電タブの厚みを30μmとした実施例12において、電極群1のサイズが大きくなってしまい、さらには非水電解液二次電池が大きくなってしまう。このため、電極集電タブの厚みを10μm乃至20μmの範囲内とすることにより、振動耐久性に優れ、電極群1の大型化を抑制できる非水電解液二次電池を得ることができる。
実施例1及び13乃至16の結果から分かるように、電極集電タブの幅(正極集電タブ13の幅W13及び負極集電タブ17の幅W17)を5mm乃至20mmの範囲内とすることにより、振動耐久性に優れた非水電解液二次電池を得ることができる。電極集電タブの幅(正極集電タブ13の幅W13及び負極集電タブ17の幅W17)は、10mm乃至20mmの範囲内であることが好ましく、これにより、一層、振動耐久性に優れた非水電解液二次電池を得ることができる。
但し、電極集電タブの幅が大きくなると、正極集電タブ13と、負極集電タブ17とを間隔を置いて配置することが困難となる。特に、電極集電タブの幅を20mmとした実施例16において、顕著である。このため、電極集電タブの幅を5mm乃至15mmの範囲内とすることにより、振動耐久性に優れ、正極集電タブ13及び負極集電タブ17間の間隔を十分に確保することができる非水電解液二次電池を得ることができる。
次に、実施例1及び4乃至16の非水電解液二次電池に対し、10Cの条件で充放電試験を実施し、電極集電タブの破断(溶解)の有無を調査した結果について説明する。
調査する際、実施例1及び4乃至16毎に、5個の非水電解液二次電池を用意して行った。図21は、実施例1及び4乃至16の電極集電タブ(正極集電タブ13及び負極集電タブ17)の個数、電極集電タブ(正極集電タブ13及び負極集電タブ17)の厚み、電極集電タブの幅(正極集電タブ13の幅W13及び負極集電タブ17の幅W17)と、調査した結果を示す図である。
充放電試験としては、充放電による電極集電タブ(正極集電タブ13及び負極集電タブ17)の破断(溶解)の有無を確認し、電極集電タブに破断(溶解)が発生したと認められた場合、その非水電解液二次電池をNGとした。そして、NGの非水電解液二次電池を、電極集電タブの破断が認められた非水電解液二次電池としてカウントした。そして、実施例1及び4乃至16毎に、非水電解液二次電池の不良率(電極集電タブ破断発生率)を算出した。
図21に示すように、実施例1の非水電解液二次電池を調査したところ、充放電試験において、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった。このため、不良率は0%であった。電極集電タブの個数が電極群1の捲回数以上である実施例7及び8においても、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった(不良率0%)。
但し、電極集電タブの個数が電極群1の捲回数未満である実施例4乃至6において、電極集電タブの破断が発生した。5個の非水電解液二次電池中、実施例4では4個、実施例5では2個、実施例6では1個の非水電解液二次電池で電極集電タブの破断が発生した。
また、実施例1と同様、電極集電タブの厚みが10μm乃至30μmの範囲内である実施例10乃至12においても、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった(不良率0%)。
但し、電極集電タブの厚みが10μm未満である実施例9において、電極集電タブの破断が発生した。実施例9では、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断が発生した(不良率100%)。
またさらに、実施例1と同様、電極集電タブの幅が10mm乃至20mmの範囲内である実施例15及び16においても、5個の非水電解液二次電池全てで電極集電タブの破断は発生しなかった(不良率0%)。
但し、電極集電タブの幅が5mm以下である実施例13及び14において、電極集電タブの破断が発生した。5個の非水電解液二次電池中、実施例13では5個、実施例14では1個の非水電解液二次電池で電極集電タブの破断が発生した。
次に、電極(正極2及び負極3)の製造装置、電極(正極2及び負極3)の製造方法、電極(正極2及び負極3)、並びに電極(正極2及び負極3)を備えた非水電解液二次電池の効果について説明する。
上記のように構成された電極(正極2及び負極3)の製造装置及び製造方法によれば、製造装置50は、受けローラ60と、押し切り刃73が設けられた押し切りローラ70と、駆動部80と、移動機構90とを備えている。移動機構90は、受けローラ60及び押し切りローラ70間を通して金属箔を搬送するものである。
移動機構90は、電極群1の内周側から数えたn周目及びn+1周目の電極集電タブの間隔がX+2πTnとなるように、押し切りローラ70により金属箔から電極の側縁及び1つの電極集電タブを切り出すように金属箔を送出し方向daに送出す送り動作と、送り動作の後に金属箔を逆方向(引き戻し方向db)に引き戻す戻し動作と、を交互に繰り返して、電極を形成するものである。
製造装置50は、電極群1の捲回数が増大するとともに電極群1の外周の長さも増大する点を考慮し、電極集電タブの間隔がX+2πTnと不等となるよう金属箔を押し切ることができる。すなわち、プレス成形された電極群1において、電極集電タブ(正極集電タブ13及び負極集電タブ17)の幅方向のずれ量を抑制するよう金属箔を押し切ることができる。
製造装置50は、回転方式にて金属箔を押し切ることができるため、ピストン方式にて金属箔を押し切る場合に比べ、量産性を向上することができる。
製造装置50は、実施例1の電極の製造に限らず、実施例2乃至16の電極の製造に使用することが可能である。この場合、押し切りローラ70のサイズ(押し切り刃73の長さL)を調整したり、移動機構90の駆動(制御)を調整したり、サイズを調整した受けローラ60及び押し切りローラ70を2組用いる等すればよい。
上記のことから、電極集電タブの位置ずれを抑制できる電極の製造装置及び製造方法を得ることができる。
また、上記のように構成された電極(正極2及び負極3)、並びに電極(正極2及び負極3)を備えた非水電解液二次電池によれば、電極は、2つの帯状のセパレータ4間に介在され、対となる電極及びセパレータ4とともに捲回され、対となる電極及びセパレータ4とともに電極群1を形成するものである。
電極は、電極集電体及び活物質含有層を備えている。電極集電体は、帯状の電極集電部及び電極集電部の一側縁から突出して形成された複数の電極集電タブを有し、金属箔で形成されている。活物質含有層は、電極集電部に形成されている。電極群1のn周目及びn+1周目の電極集電タブの間隔は、X+2πTnである。
電極群1の捲回数が増大するとともに電極群1の外周の長さも増大する点を考慮し、電極集電タブの間隔がX+2πTnと不等となるよう電極が形成されている。プレス成形された電極群1において、電極集電タブ(正極集電タブ13及び負極集電タブ17)の幅方向のずれ量を抑制することができる。これにより、正極集電タブ13及び負極集電タブ17の短絡を抑制することができる。また、電極集電タブを束ねて行う溶接作業性の向上を図ることができる。
電極集電タブの幅を5mm乃至15mmの範囲内とすることにより、振動耐久性に優れ、正極集電タブ13及び負極集電タブ17間の間隔を十分に確保することができる非水電解液二次電池を得ることができる。
電極集電タブの厚みを10μm乃至20μmの範囲内とすることにより、振動耐久性に優れ、電極群1の大型化を抑制できる非水電解液二次電池を得ることができる。
電極集電タブの個数を電極群1の捲回数と同一又はそれ以上とすることにより、振動耐久性に優れた非水電解液二次電池を得ることができる。
電極集電部及び複数の電極集電タブは同一の金属箔で一体に形成されている。このため、電極集電タブを溶接にて電極集電部に取付けた場合に比べ、電極群1の厚みの増大を抑制することができる。
上記のことから、電極集電タブの位置ずれを抑制できる電極(正極2及び負極3)、及び電極(正極2及び負極3)を備えた非水電解液二次電池を得ることができる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
例えば、移動機構90は、一対のローラ91、92と、駆動部93とを有しているが、これに限定されるものではなく種々変形可能である。移動機構90は、電極群1の内周側から数えたn周目及びn+1周目の電極集電タブの間隔がX+2πTnとなるように、送り動作と、戻し動作と、を交互に繰り返して、電極を形成するように形成されていればよい。
金属箔から電極の側縁及び1つの電極集電タブを切り出す際、製造装置50は、n周目の電極集電タブを切り出した後にn+1周目の電極集電タブを切り出してもよいが、n+1周目の電極集電タブを切り出した後にn周目の電極集電タブを切り出してもよい。
電極集電タブの間隔は、300mm以下であることが望ましい。
正極活物質含有層14及び負極活物質含有層18を形成する材料は、上述した例に限定されるものではなく、種々変形可能である。
非水電解質としては、非水電解液40に限らず種々変形可能であり、例えば、固体電解質やポリマ電解質を利用することができる。
この発明の非水電解質電池は、上記非水電解液二次電池に限らず、各種非水電解質電池に適用することが可能である。
1…電極群、2…正極、3…負極、4…セパレータ、8…正極端子、9…負極端子、11…正極集電体、12…正極集電部、13…正極集電タブ、14…正極活物質含有層、15…負極集電体、16…負極集電部、17…負極集電タブ、18…負極活物質含有層、20…ケース、30…封口体、40…非水電解液、50…製造装置、60…受けローラ、60a…回転軸、61…ローラ本体、61S…外周面、70…押し切りローラ、70a…回転軸、71…ローラ本体、71S…外周面、73…押し切り刃、74…第1押し切り刃、75…第2押し切り刃、75a…凸パターン、80…駆動部、90…移動機構、91,92…ローラ、93…駆動部、100…制御部、110…金属箔、T,T2,T3,T4,T11,T15…厚み、W13,W17…幅、L…長さ、d1,d2…回転方向、d3a、d4a…第1回転方向、d3b、d4b…第2回転方向、da…送出し方向、db…引き戻し方向、e…押し切り最終端、P…押し切り位置。

Claims (9)

  1. 帯状の電極集電部及び前記電極集電部の一側縁から突出して形成された複数の電極集電タブを有し、金属箔で形成された電極集電体と、前記電極集電部に形成された活物質含有層と、を備え、セパレータとともに捲回されて電極群を形成する電極の製造装置において、
    回転軸を中心に回転可能に支持された受けローラと、
    前記受けローラに対向配置され、前記受けローラの回転軸に平行な回転軸を中心に回転可能に支持され、外周面の一部に押し切り刃を有し、前記受けローラとの間に挿通され活物質含有層が形成された帯状の金属箔を押し切る押し切りローラと、
    前記受けローラ及び押し切りローラを互いに異なる回転方向に回転駆動する駆動部と、
    前記受けローラ及び押し切りローラ間を通して前記金属箔を搬送する移動機構と、を備え、
    前記移動機構は、任意の定数をX、円周率をπ、2つの電極の厚みと2つのセパレータの厚みとの合計をTとした場合、前記電極群の内周側から数えたn周目及びn+1周目の前記電極集電タブの間隔がX+2πTnとなるように、前記押し切りローラにより前記金属箔から前記電極の側縁及び1つの電極集電タブを切り出すように前記金属箔を送出し方向に送出す送り動作と、前記送り動作の後に前記金属箔を逆方向に引き戻す戻し動作と、を交互に繰り返して、前記電極を形成することを特徴とする電極の製造装置。
  2. 前記押し切り刃は、
    前記押し切りローラの回転方向に沿って延出した第1押し切り刃と、
    前記押し切りローラの回転軸に沿った方向に前記第1押し切り刃に間隔を置き、前記押し切りローラの回転方向に沿って延出し、一部前記第1押し切り刃の反対側に突出させた凸パターンを有した第2押し切り刃と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の電極の製造装置。
  3. 前記押し切り刃の前記押し切りローラの回転方向に沿った長さがL、前記電極集電タブの幅がW、である電極の製造装置において、
    前記移動機構は、
    前記押し切り刃が前記受けローラに押し当たる第1状態にて前記金属箔から前記電極の側縁及びn周目の電極集電タブを切り出した後、前記金属箔から前記電極の側縁及びn+1周目の電極集電タブを切り出す前、
    前記第1状態から切替わり、前記押し切り刃が前記受けローラから離れた第2状態にて、前記金属箔の押し切り最終端と、前記押し切り刃が前記受けローラに押し当たる押し切り位置と、の距離がL−X−2πTnとなるよう前記金属箔を引き戻す前記戻し動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の電極の製造装置。
  4. 帯状の電極集電部及び前記電極集電部の一側縁から突出して形成された複数の電極集電タブを有し、金属箔で形成された電極集電体と、前記電極集電部に形成された活物質含有層と、を備え、セパレータとともに捲回されて電極群を形成する電極の製造方法において、
    回転軸を中心に回転可能に支持された受けローラと、前記受けローラに対向配置され、前記受けローラの回転軸に平行な回転軸を中心に回転可能に支持され、外周面の一部に押し切り刃を有し、前記受けローラとの間に挿通され活物質含有層が形成された帯状の金属箔を押し切る押し切りローラと、前記受けローラ及び押し切りローラを互いに異なる回転方向に回転駆動する駆動部と、前記受けローラ及び押し切りローラ間を通して前記金属箔を搬送する移動機構と、を用意し、
    前記受けローラ及び押し切りローラ間に前記金属箔を挿通し、
    任意の定数をX、円周率をπ、2つの電極の厚みと2つのセパレータの厚みとの合計をTとした場合、前記電極群の内周側から数えたn周目及びn+1周目の前記電極集電タブの間隔がX+2πTnとなるように、前記押し切りローラにより前記金属箔から前記電極の側縁及び1つの電極集電タブを切り出すように前記金属箔を送出し方向に送出す送り動作と、前記送り動作の後に前記金属箔を逆方向に引き戻す戻し動作と、を交互に繰り返すよう前記移動機構を駆動することを特徴とする電極の製造方法。
  5. 前記押し切り刃の前記押し切りローラの回転方向に沿った長さがL、前記電極集電タブの幅がW、である電極の製造方法において、
    前記押し切り刃が前記受けローラに押し当たる第1状態にて活物質含有層前記金属箔から前記電極の側縁及びn周目の電極集電タブを切り出した後、前記金属箔から前記電極の側縁及びn+1周目の電極集電タブを切り出す前、
    前記第1状態から切替わり、前記押し切り刃が前記受けローラから離れた第2状態にて、前記金属箔の押し切り最終端と、前記押し切り刃が前記受けローラに押し当たる押し切り位置と、の距離がL−X−2πTnとなるよう前記金属箔を引き戻す前記戻し動作を行うよう移動機構を駆動することを特徴とする請求項4に記載の電極の製造方法。
  6. セパレータとともに捲回されて電極群を形成する電極において、
    帯状の電極集電部及び前記電極集電部の一側縁から突出して形成された複数の電極集電タブを有し、金属箔で形成された電極集電体と、
    前記電極集電部に形成された活物質含有層と、を備え、
    任意の定数をX、円周率をπ、2つの電極の厚みと2つのセパレータの厚みとの合計をTとした場合、前記電極群の内周側から数えたn周目及びn+1周目の前記電極集電タブの間隔は、X+2πTnであることを特徴とする電極。
  7. 前記複数の電極集電タブの厚みは、互いに同一であり、10μm乃至20μmの範囲内であることを特徴とする請求項6に記載の電極。
  8. 前記複数の電極集電タブの個数は、前記電極群の捲回数と同一又はそれ以上であることを特徴とする請求項6に記載の電極。
  9. 請求項6に記載の電極を具備した電極群と、
    前記電極群を収容した外装体と、
    前記外装体内に収容された非水電解質と、を備えていることを特徴とする非水電解質電池。
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