JP2016000481A - キャリッジ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリッジを支える2つの軸受における摩耗量の差を低減させる。【解決手段】ガイド部材と、ヘッドを搭載して前記ガイド部材に沿って往復移動するキャリッジと、前記ガイド部材に沿った方向において離れて前記キャリッジに設けられた第1軸受および第2軸受とを有し、前記第1軸受と前記第2軸受は、それぞれが前記ガイド部材の表面に2カ所で接するとともに、前記第1軸受と前記第2軸受の一方により近い位置にて前記キャリッジもしくは前記ヘッドに前記キャリッジの外から接続部材が接続されており、横断面でみたときに、前記第1軸受において前記ガイド部材に接する2カ所の接線が交わる角度は第1の挟角をなし、前記第2軸受においては前記ガイド部材に接する2カ所の接線が交わる角度は第2の挟角をなしており、前記第1の挟角の角度よりも前記第2の挟角の角度の方が大きい。【選択図】図4

Description

本発明は、プリントヘッド等を搭載して移動するキャリッジ装置に関する。
プリント装置において、プリントヘッドを搭載するキャリッジをガイド軸に沿って移動させつつプリントヘッドからインクを吐出させることによって、シートにインクを付与して画像を記録する方法が知られている。この種のプリント装置においては、ガイド軸を受けるための軸受をキャリッジの移動方向の両端部に設け、軸受とガイド軸とを当接させ、ガイド軸によってキャリッジを軸支するとともにキャリッジの移動を案内している。
特許文献1の画像形成装置においては、キャリッジに形成された支持部に、交換可能な一対の軸受部材を着脱可能に装着して、軸受を構成している。この画像形成装置においては、一対の軸受部材のうち一方の軸受部材のガイド軸と当接する面と、他方の軸受部材のガイド軸と当接する面と、によって挟角が形成されており、この挟角が所定の角度となるように軸受部材は配置されている。
特開2004−322538号公報
プリント装置において、プリントヘッドに接続される配線ケーブルやインクチューブ等の接続部材を、キャリッジに接続する構成が知られている。接続部材がキャリッジの移動方向の何れか一方側に接続されると、キャリッジの移動方向の両端部に設けられた軸受にかかる力は両端部の夫々において異なってしまう。この場合、2つの軸受における摩耗量が異なることによって、長期間の装置使用においてキャリッジの姿勢変動が生じて、インクの付与位置が所望の位置とならずに画像品質が低下することがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものである。そして、その目的は、キャリッジを支える2つの軸受における摩耗量の差を低減させることにある。
上記課題を解決する本発明のキャリッジ装置は、ガイド部材と、ヘッドを搭載して前記ガイド部材に沿って往復移動するキャリッジと、前記ガイド部材に沿った方向において離れて前記キャリッジに設けられた第1軸受および第2軸受とを有し、前記第1軸受と前記第2軸受は、それぞれが前記ガイド部材の表面に2カ所で接するとともに、前記第1軸受と前記第2軸受の一方により近い位置にて前記キャリッジもしくは前記ヘッドに前記キャリッジの外から接続部材が接続されており、横断面でみたときに、前記第1軸受において前記ガイド部材に接する2カ所の接線が交わる角度は第1の挟角をなし、前記第2軸受においては前記ガイド部材に接する2カ所の接線が交わる角度は第2の挟角をなしており、前記第1の挟角の角度よりも前記第2の挟角の角度の方が大きいことを特徴とする。
上記構成によれば、第1軸受と第2軸受の挟角を敢えて異ならせることで、接続部材が要因となる各軸受に作用する力の差を抑制する。これにより、第1軸受と第2軸受の一方の摩耗が極端に進むことが抑制される。
プリント装置の全体構成を示す斜視図である。 キャリッジ及び第1ガイド部材を示す斜視図である。 キャリッジの軸受の構成を示す斜視図である。 キャリッジおよび第1ガイド部材を示す横断面図である。 キャリッジの重心位置を示す上面図である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。以下の実施形態では、プリントヘッドが搭載されるキャリッジが往復移動して画像をプリントするプリント装置を例に挙げる。しかし本発明はプリント装置に限定されず。キャリッジに搭載された読取ヘッド(イメージセンサユニット)でシート上に記録されている画像や情報を走査しながら読み取る読取装置に適用することもできる。本発明の特徴は、ヘッド(プリントヘッドまたは読取ヘッド)を保持して移動するキャリッジ装置の構造にあり、シートに対してキャリッジを移動させながらヘッドで画像をプリントする形態、画像を読み取る形態いずれであってもよい。
図1はプリント装置100の全体構成を示す概略斜視図である。プリント装置100は、プリントヘッドからインク滴を吐出させて記録を行うインクジェットプリント装置であり、比較的幅の広いシートに対しても記録が可能であるように構成されている。また、プリント装置100は、プリントヘッドを搭載するキャリッジの移動に伴ってプリントヘッドからインク滴を吐出させるプリント動作と、シートの搬送動作と、を繰り返すことによって記録を行うシリアルスキャン方式のプリント装置である。シートとしては、記録紙やプラスチックシート等を用いることができ、以下においては、連続紙であるシート1に対して画像などを記録する場合について説明する。
図1に示すように、プリント装置100は、キャリッジ3、第1ガイド部材4、第2ガイド部材8、搬送ローラ16、およびピンチローラ15などを備えている。第1ガイド部材4は主ガイド、第2ガイド部材8は補助的なガイドとして機能する。詳細は図2(b)を参照して後述するが、キャリッジ3には、第1ガイド部材4に対して摺動可能となるように、第1ガイド部材4と係合する軸受が設けられている。円柱形状の第1ガイド部材4とキャリッジ3の軸受とが係合することによって、キャリッジ3の自重は、第1ガイド部材4によって支持される。そして第1ガイド部材4によって主走査方向(図中に示すx方向)への移動を案内され、第1ガイド部材4の表面に対して摺動する。レール状の第1ガイド部材4はキャリッジ3の移動範囲に対応する範囲に延在している。また、キャリッジ3にはプリントヘッド2が搭載されている。
図示しないがプリントヘッド2には吐出口が設けられており、吐出口から図中z方向下流側に向けてインク滴を吐出させることによって、シート1に対してインクが付与される。プリントヘッド2には、吐出口からインク滴を吐出させるための記録素子が設けられている。ここでは、記録素子として発熱素子を用いる。この場合、発熱素子の発熱によってインクに膜沸騰を生じさせ、そのときの発泡エネルギによって、吐出口からインクを吐出させる。プリントヘッドにおけるインクの吐出方式は、発熱素子を用いた方式のみに限定されず、例えば、圧電素子を用いてインクを吐出させる方式等であってもよい。プリントヘッド2の吐出口が形成されている吐出口面と互いに対向する位置には、プラテン10が配置されている。
プリント装置100内において、キャリッジ3の移動方向(x方向、摺動方向)の一端に対応する位置には駆動側プーリ5が配置されており、他端に対応する位置には従動側プーリ6が配置されている。駆動側プーリ5にはキャリッジモータ9が接続されている。駆動側プーリ5と従動側プーリ6との間には、タイミングベルト7が懸架されている。タイミングベルト7の一部には、キャリッジ3が取り付けられている。キャリッジモータ9は、送信された駆動制御パルス信号に基づいて駆動され、キャリッジモータ9に接続された駆動側プーリ5が回転する。この駆動側プーリ5の回転によって、駆動側プーリ5及び従動側プーリ6に懸架されたタイミングベルト7が回転する。これによって、タイミングベルト7の一部に取り付けられているキャリッジ3は、x方向における第1ガイド部材4の一方の端部と他方の端部との間を、第1ガイド部材4に沿って往復移動する。
第2ガイド部材8は、第1ガイド部材4に対して平行な位置に配置されており、キャリッジ3の移動範囲に対応する範囲に延在している。キャリッジ3には位置決め部材25が、第2ガイド部材8に対して当接可能に取り付けられている。第2ガイド部材8に対して位置決め部材25が当接している状態において、キャリッジ3を摺動させることによって、第1ガイド部材4を中心としてキャリッジ3が回転することを防止している。
搬送ローラ16はx方向に沿って延在している。ピンチローラ15はz方向において搬送ローラ16と対向する位置に配置されており、x方向に沿って複数配置されている。搬送ローラ16には搬送モータ14が接続されている。搬送モータ14によって搬送ローラ16は駆動される。ピンチローラ15は、搬送ローラ16の回転に追動して回転する。搬送ローラ16とピンチローラ15とによって、ローラ対が構成されている。プリント装置100においてシート1は、搬送ローラ16とピンチローラ15とによって構成されたローラ対によって挟持される。搬送ローラ16の回転にピンチローラ15を追動させることによって、これらに挟持されたシート1はx方向と交差する方向であるy方向の上流側から下流側へ搬送される。
プリントヘッド2とプラテン10との間にシート1が供給されると、キャリッジ3の移動とともにプリントヘッド2からインクを吐出されることによって、シート1に対してプリント記録を行い、ローラ対によって所定量のシート1を搬送する。このプリント動作と搬送動作とを交互に行うことによって、シート1に対して画像等が記録される。
キャリッジ3の移動可能範囲の一端部には、ヘッドメンテナンス機構(回復機構)17が配置されている。ヘッドメンテナンス機構17は、プリントヘッド2のインクの吐出性能を回復させるためのものであり、キャッピング装置(不図示)及びワイピング装置(不図示)などを備えている。キャッピング装置は非記録時にプリントヘッド2の吐出口を封止し、ワイピング装置は吐出口が形成されている面に付着したインクや異物を除去する。
キャリッジ3のy方向上流側に向いた側面のx方向上流側には接続部材20が接続されている。接続部材20は、FFC(フレキシブルフラットケーブル)13及びチューブ18を含んでおり、キャリッジ3と固定部19との間に配置されている。FFC13は、不図示のCPUからの駆動信号を、プリントヘッド2の記録素子に供給する。FFC13には、その内部または表面に駆動信号を伝達するための導体パターンが形成されている。FFC13は細長く且つ薄い形状を有している。プリント装置100においては、キャリッジ3とは異なる位置にインクタンク(不図示)を配置し、このインクタンクからチューブ18を介して、プリントヘッド2へインクを供給する。ここでは、キャリッジ3にインクタンクを搭載しない構成について説明するが、キャリッジ3にインクタンクを搭載する構成であってもよい。すなわち、接続部材20はチューブ18を含んでいなくてもよく、接続部材20はFFC13などの配線ケーブル及びチューブ18のうち少なくとも何れかを含んでいてもよい。FFC13及びチューブ18は、キャリッジ3の移動に伴って屈折し且つ曲げの中心位置が移動するように可撓性を有している。
本実施形態では接続部材20はキャリッジの外から一旦キャリッジ3に接続され、その先がプリントヘッド2に接続されているので、キャリッジ3に対して接続部材20による外力が働く。この形態に限らず、キャリッジ3に搭載されたプリントヘッド2のユニットに対してキャリッジ3を介さずに直接的に接続部材が接続される形態としてもよい。この場合も、プリントヘッド2に対して接続部材から偏った外力が働くことで、キャリッジ3を傾かせようとする力が生じる。
図2(a)及び(b)はキャリッジ3及び第1ガイド部材4を示す斜視図である。図2(a)に示すように、キャリッジ3は接続部材20と接続されており、キャリッジ3には接続部材20から外力Fが加わっている。また、図2(a)においては、キャリッジ3の重心24を示している。
図2(b)に示すように、キャリッジ3には、所定の方向であるx方向の上流側に軸受23aが、下流側に軸受23bが、それぞれ設けられている。軸受23aは2つの支持部22aを有しており、各支持部22aは軸受部材21aを支持している。図示しないが、軸受23bも軸受23aと同様に、2つの支持部22bを有しており、各支持部22bは軸受部材21bを支持している。ここでは、軸受部材21a、21bは平板状の部材である。x方向からキャリッジ3を見た際に、2つの軸受部材21aが逆V字方を形成するように支持部22aは軸受部材21aを支持しており、2つの軸受部材21bが逆V字型を形成するように支持部22bは軸受部材21bを支持している。なお、軸受部材の材質としては、耐摩耗性に優れた樹脂材を使用することが望ましい。
図3(a)はキャリッジ3の軸受23aの構成を示す斜視図であり、図3(b)はキャリッジ3の軸受23bの構成を示す斜視図である。図3(a)に示すように、軸受部材21aは第1ガイド部材4の円柱面と当接する当接領域11aを含む軸受面12aを有しており、図3(b)に示すように、軸受部材21bは第1ガイド部材4と当接する当接領域11bを含む軸受面12bを有している。
図4(a)は軸受23aを示す横断面図であり、図4(b)は軸受23bを示す横断面図である。図4(a)に示すように、軸受23aにおいては、2つの軸受面12aによって挟角θが形成されており、2つの軸受面12aの間に第1ガイド部材4を挟んでキャリッジ3は配置されている。つまり、横断面でみたときに、軸受23aにおいて円柱形のガイド部材の表面に接する2カ所の接線が交わる角度は、第1の挟角θをなしている。また、図4(b)に示すように、横断面からみたとき、軸受23bにおいては、2つの軸受面12bによって挟角θが形成されている。なお、各挟角は鋭角であり、キャリッジ3が安定的に移動できる角度に設定されている。つまり、横断面でみたときに、軸受23bにおいては円柱形のガイド部材の表面に接する2カ所の接線が交わる角度は、第2の挟角θをなしている。そして、挟角θ、θは異なる角度を有している。詳細については後述する。
図4(a)に示すように、y方向上流側の軸受部材21aの当接領域11aには、第1ガイド部材4からの垂直抗力NL1が、y方向下流側の軸受部材21aの当接領域11aには第1ガイド部材4からの垂直抗力NL2が、夫々加わっている。同様に、図4(b)に示すように、y方向上流側の軸受部材21bの当接領域11bには、第1ガイド部材4からの垂直抗力NR1が、y方向下流側の軸受部材21bの当接領域11bには第1ガイド部材4からの垂直抗力NR2が、夫々加わっている。
上述のように、接続部材20は、キャリッジ3のy方向上流側に向いた側面のx方向上流側に接続されている。このように、キャリッジ3の移動方向(x方向)の片側寄りに接続部材20が接続されると、接続部材20から加わる力によってキャリッジ3の移動方向の両端部に設けられた軸受23a、23bに作用する力に差異が生じる。これによって、各軸受から第1ガイド部材4にかかる力に差異が生じ、第1ガイド部材4から軸受部材21a、21bにかかる垂直抗力に差異が生じ、軸受部材21a、21bの摩耗量に差異が生じる。このように、x方向の両端部の軸受部材21a、21bの摩耗量に差異が生じると、z方向に延びる軸を中心とした回転によるキャリッジ3の姿勢変動が生じ、シート1に対するプリントヘッド2からのインクの付与精度が低下し、画像品質が低下することがある。
この画像品質の低下を抑制するために、軸受部材21a、21bにかかる第1ガイド部材4からの垂直抗力を等しくして、軸受部材21a、21bの摩耗量の差を低減させ、キャリッジ3の姿勢変動を抑制する。そのために、ここでは、2つの軸受部材21aによって構成される挟角と、2つの軸受部材21bによって構成される挟角と、を異なる角度にする。挟角の角度の設定方法については図5を参照して後述する。なお、各軸受において、y方向上流側の軸受部材にかかる垂直抗力とy方向下流側の軸受部材にかかる垂直抗力とには差があるので、図5においては垂直効力の強さが強い方について説明する。具体的には、軸受23aにおいてはy方向上流側の軸受部材21aにかかる垂直抗力NL1について説明し、軸受23bにおいてもy方向上流側の軸受部材21bにかかる垂直抗力NR1について説明する。
図5はキャリッジ3の重心位置を示す上面図であり、キャリッジ3の重心および力の関係を示す図である。なお、図5においては、z方向上流側から下流側を見た状態を示している。図5に示すように、キャリッジ3における接続部材20からの力が加わる領域における中央位置は、キャリッジ3の重心24の位置から距離Xbだけx方向上流側に位置している。接続部材20が接続されていることによって、キャリッジ3には外力Fが加わる。外力Fの大きさは、x方向におけるキャリッジ3の位置、プリント装置100内の環境(温度、湿度)などによって変化するので、その最大値を外力Fmaxとし、最小値を外力Fminとする。
キャリッジ3に外力Fが加わることにより、軸受部材21a、21bには、力f、fが働く。また、外力Fによりキャリッジ3の重心24回りのモーメントが発生する。キャリッジ3の重心24の位置から力f、fが働く領域までの距離を、それぞれ距離Xaとすると、このときの力とモーメントの関係はつり合いの式より、以下のようになる。
Fmin≦F≦Fmax・・・(式0)
力のつり合いは、
F=f+f・・・(式1)
衝撃的な力Fが加わったと仮定した場合におけるモーメントのつり合いは、
F×Xb=f×Xa−f×Xa・・・(式2)
となる。
ここで、挟角θ=θ=θとして、キャリッジ3の質量をM、重力加速度をGとする。そうすると、軸受部材21aの当接領域11aにかかる第1ガイド部材4からの垂直抗力NL1、及び軸受部材21bの当接領域11bにかかる第1ガイド部材4からの垂直抗力NR1は、次のようになる。
L1=(M×G/2)×sin(θ/2)+f×cos(θ/2)・・・(式3)
R1=(M×G/2)×sin(θ/2)+f×cos(θ/2)・・・(式4)
また、図5に示すように、距離Xaよりも距離Xbの方が短くXa>Xbとなる。式1、式2から、
=(Xa+Xb)×f/(Xa−Xb)・・・(式5)
となり、f>fとなるので、式3、式4、式5よりNL1>NR1となる。
このように、挟角θ及び挟角θを同じ角度とすると、軸受部材21bの当接領域11bにかかる垂直抗力NR1よりも軸受部材21aの当接領域11aにかかる垂直抗力NL1の方が大きくなる。したがって、第1ガイド部材4に対してキャリッジ3が摺動することにより生ずる摩耗量は、軸受部材21bよりも軸受部材21aの方が大きくなってしまう。x方向の両端部において摩耗量に差が生じることによって、キャリッジ3の姿勢変動(重力方向(z方向)に延びる軸を中心とした回転)が生じてしまう。そこで、ここでは、垂直抗力NL1およびNR1が略同一となるようにθ、θを設定する。すなわち、式3、式4から
(M×G/2)×sin(θ/2)+f×cos(θ/2)=(M×G/2)×sin(θ/2)+f×cos(θ/2)・・・(式6)
を満たすθ、θを求める。
上述のようにf>fであるので、式6からθ>θとなり、軸受23aの挟角θを軸受23bの挟角θよりも大きい角度に設定することとなる。即ち、キャリッジ3に対する接続部材20の接続位置に軸受23bよりも近い位置にある軸受23aにおける挟角θを、軸受23bにおける挟角θよりも、大きい角度とする。これによって、垂直抗力NL1と垂直抗力NR1との差を抑え、軸受部材21a、21bにおける摩耗量の差異を抑制する。
従来の構成において軸受は左右で同一の角度の挟角で配置されることが一般的である。このため先述したように外力により左右の軸受の摩耗バランスが崩れ、長期間に渡る装置使用では、片側の摩耗がより進んでキャリッジの姿勢変動を引き起こすことがあった。一方、本実施形態に従えば、キャリッジの両端部に設けられた軸受にそれぞれかかる力を略等しくして力の差が小さくなるようにすべく、軸受の軸受部材によって形成される挟角の角度を設定する。これにより左右の軸受部材の摩耗バランスが崩れることを軽減できる。結果、キャリッジの姿勢変動が抑制され、インクが所望の位置に付与されるので、良好な記録画像を得ることができる。また、キャリッジにセンサなどを搭載する構成においても、キャリッジの姿勢変動に起因するセンサの読取範囲の変動などを抑制することができる。
なお、θ、θを設定する際には、支持部や軸受部材の成型公差や取付公差が一般的に合計2°あるので、これを考慮してθ>θとなるよう、θをθ+2°よりも大きく設定しておくことが望ましい。
以上においては、接続部材からキャリッジに加わる力として、シートの搬送方向に働く力について説明したが、重力方向に働く力を考慮する場合であってもθ>θとすることによって、搬送方向に延びる軸を中心とした回転を抑制することができる。即ち、θ>θとなる挟角を設定し、左右の軸受部における軸受部材にかかる力の差が小さくなるようにして、左右の軸受部材の摩耗量の差を低減させる。これによって、搬送方向に延びる軸を中心としたキャリッジの回転によるキャリッジの姿勢変動も抑制することができる。また、図1を参照して説明したとおり、キャリッジの移動方向に延びる軸を中心とした回転は、位置決め部材25によって防止されている。このように、この構成においては、キャリッジの移動時に生じるヨーイング、ピッチング、及びローリングを抑制することができるので、キャリッジの姿勢変動による画像品質の低下を抑制することができる。
キャリッジの移動開始からその直後まで及び移動終了直前から移動終了まで以外(キャリッジの移動速度の加速時及び減速時以外)に、即ちキャリッジの移動が一定速度となる定速領域にあるときに、プリントヘッドからインクを吐出させることが望ましい。キャリッジの姿勢変動が抑制された状態で、プリントヘッドからインクを吐出させることによって、プリントヘッドからのシートに対するインクの付与位置のずれを抑制することができる。
4 第1ガイド部材(ガイド部材)
2 プリントヘッド
3 キャリッジ
8 第2ガイド部材
20 接続部材
23a 軸受(第2軸受)
23b 軸受(第1軸受)
100 プリント装置

Claims (7)

  1. ガイド部材と、ヘッドを搭載して前記ガイド部材に沿って往復移動するキャリッジと、前記ガイド部材に沿った方向において離れて前記キャリッジに設けられた第1軸受および第2軸受とを有し、
    前記第1軸受と前記第2軸受は、それぞれが前記ガイド部材の表面に2カ所で接するとともに、
    前記第1軸受と前記第2軸受の一方により近い位置にて前記キャリッジもしくは前記ヘッドに前記キャリッジの外から接続部材が接続されており、
    横断面でみたときに、前記第1軸受において前記ガイド部材に接する2カ所の接線が交わる角度は第1の挟角をなし、前記第2軸受においては前記ガイド部材に接する2カ所の接線が交わる角度は第2の挟角をなしており、
    前記第1の挟角の角度よりも前記第2の挟角の角度の方が大きいことを特徴とするキャリッジ装置。
  2. 前記接続部材から前記キャリッジに加わる力によって前記第1軸受に作用する力の強さと、前記接続部材から前記キャリッジに加わる力によって前記第2軸受に作用する力の強さとの差が小さくなるように、前記第1の挟角の角度および前記第2の挟角の角度は設定されていることを特徴とする、請求項1に記載のキャリッジ装置。
  3. 前記キャリッジの移動速度が一定の速度であるときに、前記接続部材から前記キャリッジに加わる力によって前記第1軸受に作用する力と、前記接続部材から前記キャリッジに加わる力によって前記第2軸受に作用する力との差が小さくなるように、前記第1の挟角の角度および前記第2の挟角の角度は設定されていることを特徴とする、請求項2に記載のキャリッジ装置。
  4. 前記第1軸受は第1軸受部材を有しており、前記第1軸受部材は前記ガイド部材と接する領域を含む2つの軸受面を有しており、
    前記第2軸受は第2軸受部材を有しており、前記第2軸受部材は前記ガイド部材と接する領域を含む2つの軸受面を有しており、
    前記第1の挟角は前記第1軸受部材における2つの軸受面によって形成されており、前記第2の挟角は前記第2軸受部材における2つの軸受面によって形成されていることを特徴とする、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のキャリッジ装置。
  5. 前記ヘッドは、プリントヘッドもしくは読取ヘッドであることを特徴とする、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のキャリッジ装置を有する装置。
  6. 前記接続部材は、前記プリントヘッドもしくは前記読取ヘッドへ駆動信号を供給する配線ケーブル、及び前記プリントヘッドへインクを供給するチューブのうち少なくとも何れかを含むことを特徴とする、請求項5に記載の装置。
  7. 前記キャリッジが定速領域にあるときに、前記プリントヘッドで画像をプリントするもしくは前記読取ヘッドで画像を読み取りすることを特徴とする、請求項6に記載の装置。
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