JP6897277B2 - 媒体切断装置、液体を吐出する装置、カッタユニット及び媒体の搬送方法 - Google Patents

媒体切断装置、液体を吐出する装置、カッタユニット及び媒体の搬送方法 Download PDF

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Description

本発明は、媒体切断装置、液体を吐出する装置、カッタユニット及び媒体の搬送方法に関する。
シート状の媒体を任意の長さに切断するシート切断装置が知られている。このシート切断装置は、シート状の記録媒体を用いて画像を形成する画像形成装置にも用いられる。この種の画像形成装置は、ロール状に巻かれた長尺のシート状の媒体(以下、「ロール紙」という。)を所定の搬送方向に搬送し、当該ロール紙に画像を形成したのち、シート切断装置を動作させて、ロール紙を所定の長さで切断する。
上記のようなシート切断装置は、ロール紙を搬送方向と直交する方向において切断するカッタ機構を備えている。この種のシート切断装置が備えるカッタ機構は、一対の円形刃物(カッタ)を備えるものがある。特に近年では、厚さや材質の異なる様々なシートを使用するインクジェット式の画像形成装置において、円形刃物で構成されたカッタ機構が多用されている。
シート切断装置においてロール紙を切断した後のカッタ機構は、後続する次シートを切断するために、一旦、元の位置(ホームポジション)に戻す必要がある。このとき、カッタ機構がロール紙を切断するために走行する往路とカッタ機構をホームポジションに戻すために走行する復路が同一経路であると、復路において、カッタ機構の一部(例えば円形刃物の一部)が既に切断済みのシートに接触することがある。カッタ機構が復路において走行しているときに、シートなどに接触すると走行が妨げられて、いわゆるカットジャムなどの不具合の原因になる。
シート切断装置における、上記のようなカットジャムを防止する技術として、カッタ機構の移動経路を往路と復路で異なる経路とする技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に開示されている技術を用いて、シート切断装置におけるカットジャムを防止したとしても、媒体切断装置及び媒体切断装置を備える画像形成装置に関するさらなる課題がある。
例えば、連続的にロール紙を媒体として切断を行うと、切断済みの媒体が排紙ガイドなどに留まることがある。この場合、先に切断された媒体の上に後から切断された媒体が積み重なってスタック不良やジャムの原因になる。また、媒体がロール紙であるがゆえ、切断済みのシートは湾曲することがある。この湾曲によって、切断済みの媒体が排出ガイドをくわえ込むことがあり、排出スタック不良の原因になる。このような排出スタック不良が発生すると、画像形成装置において画像が形成された媒体を切断した場合、切断後の媒体には画像が形成されているので、先に切断されたシートに形成された画像が後から切断された媒体によって擦れてしまう。このような画像への擦れは、印刷結果の質を低下させる原因になる。
本発明は上記の課題に鑑みたものであって、媒体切断装置におけるカット済み媒体の搬送不良を防止することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、連帳かつシート状の媒体を切断する媒体切断装置に係るものであって、前記媒体を案内する案内部と、前記案内部により案内される前記媒体を切断するカッタ部と、前記カッタ部により切断されて下方へ垂れた前記媒体の切断片であって当該媒体の搬送方向において下流に位置する第1の切断片の後端部と、前記第一の切断片よりも搬送方向において上流に位置する第2の切断片の先端部を下方から押し上げる押上部と、を有し、前記押上部は、前記第1の切断片の後端部が、前記第2の切断片の先端部と接するように当該第1の切断片を押し上げる、ことを特徴とする。
本発明によれば、媒体切断装置におけるカット済み媒体の搬送不良を防止することができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態の構成を示す概略図である。 上記実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す縦断面図である。 本発明に係る媒体切断装置の一実施形態の構成を示す正面図である。 上記実施形態に係る媒体切断装置を側面からみた図であって、(a)カッタユニットが往路移動をする様子、(b)カッタユニットが復路移動をする様子、(c)カッタユニットによってカット後のロール紙が押し上げられた様子、を示す概略構成図である。 本発明に係る媒体切断装置の別の実施形態におけるカッタユニットを側面からみた図であって、(a)往路移動をする様子、(b)復路移動をする様子、(c)カット後のロール紙が押し上げられる様子、を示す概略構成図である。 本発明に係る媒体切断装置のさらに別の実施形態を正面から見た概略構成図である。 本発明に係る媒体切断装置が備えるカッタユニットの実施形態を正面から見た概略構成図である。 上記一実施形態に係るカッタユニットの特徴を側面から明示する概略構成図である。 従来のシート切断装置における課題を説明する概略側面図である。 従来のシート切断装置における課題解決の一例を説明する概略側面図である。 本発明に係る媒体切断装置のさらに別の実施形態におけるカッタユニットを媒体の搬送方向からみた図であって、(a)切断モードになっている様子、(b)押上モードになっている様子、を示す概略図である。
<本発明の要旨>
本発明は、搬送経路上を搬送されるシートを所定の長さに切断する媒体切断装置に関するものである。本発明は、シートを切断するためにシートの幅方向を往復するカッタ機構がホームポジションに戻るための復路の移動時にカット済みのシートの後端部を押し上げるように構成されていることを要旨の一つとする。
<画像形成装置の概要>
以下、本発明に係る媒体切断装置と、この媒体切断装置を備える画像形成装置の実施形態について、図面を参照しながら説明をする。本発明に係る画像形成装置の一実施形態は、図1に示すようなシリアル型のインクジェットプリンタ1である。
図1に示すインクジェットプリンタ1は、シート状の記録媒体であるロール紙30(媒体)を用いる画像形成装置である。このインクジェットプリンタ1は、画像形成手段としての画像形成部2と、シート搬送手段であって搬送装置を構成するシート搬送部3と、ロール紙収容部4と、媒体切断装置であるシートカッタ5と、を含んで構成されている。これら列記した各手段及び各部は、インクジェットプリンタ1の装置本体1aの内部に配置されている。
画像形成部2は、装置本体1aの両側板に掛け渡されたガイドロッド13およびガイドレール14によって、図1中の矢印Aの方向に摺動可能に保持されているキャリッジ15を備えている。
キャリッジ15は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッド(記録ヘッド)を備えている。この液体吐出ヘッドのそれぞれには、各色のインクを各液体吐出ヘッドに供給するサブタンクが一体的に設けられている。
キャリッジ15は、主走査機構10によって主走査方向に移動走査されるように構成されている。ここで、主走査方向とは、ロール紙30のシート幅方向である。即ち、主走査方向とは、図1中における矢印Aで示す方向である。
主走査機構10は、ロール紙30のシート幅方向の一方側に配置される駆動モータ21を備えている。主走査機構10は、駆動モータ21によって回転駆動される駆動プーリ22と、シート幅方向の他方側に配置された従動プーリ23と、駆動プーリ22と従動プーリ23との間に掛け回されたベルト部材24と、を備えている。
従動プーリ23は、駆動プーリ22に対して離間する方向にテンションが掛けられた状態で固定されている。ベルト部材24は、キャリッジ15の背面側に設けたベルト固定部に一部分が固定保持されていることで、シート幅方向にキャリッジ15を牽引する。また、キャリッジ15の主走査位置を検知するため、エンコーダシートがキャリッジ15のシート幅方向に沿って配置されている。キャリッジ15の主走査位置は、キャリッジ15に設けられたエンコーダセンサによってエンコーダシートが読取られることにより検知される。
このキャリッジ15における主走査領域のうち、ロール紙30はシート搬送部3によって間欠的に搬送される。ロール紙30の搬送方向であるシート搬送方向は、シート幅方向と直交する方向である。即ち、本実施形態においてシート搬送方向は、図1中の矢印Bにおいて示す方向である。
ロール紙30のシート幅方向のキャリッジ移動領域外、または主走査領域のうち一方の端部側領域には、記録ヘッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ18が装置本体1aに対して着脱自在に装着されている。さらに、上記主走査領域のうち他方の端部側領域には、記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構19が配置されている。
ロール紙収容部4は、給紙手段であり、記録媒体である画像記録用のシートとしてロール紙30がセットされるようになっている。このロール紙収容部4には、シート幅方向のサイズが異なるロール紙30がセット可能である。ロール紙30は、その紙軸に両側からフランジ31を装着し、このフランジ31をフランジ受け32に載置することによりロール紙収容部4に収容される。フランジ受け32の内部には、支持コロが設けられ、この支持コロがフランジ31の外周と当接することでフランジ31が回転し、ロール紙30がシート状になってシート搬送経路に送り出される。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、キャリッジ15をロール紙30の幅方向に走査させながら、ロール紙30に向けてインク滴をするインクジェットヘッドから吐出して画像を形成する。この幅方向における走査を1回あるいは複数回行うことで、画像形成が完了する。画像形成が完了したロール紙30は搬送され、図1中の矢印Bの方向に搬送されて、後述するシートカッタ5を用いて切断されて出力される。なお、シートカッタ5は、インクジェットプリンタ1に対して着脱可能な状態で装着されている。
なお、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、シリアル型に限るものではない。例えば、複数のノズルを備えるインクジェットヘッドがロール紙30の幅方向全域に対向するように配置され、キャリッジ15による幅方向への走査を行わずに記録媒体を搬送し画像を記録する、いわゆるライン型のインクジェット式記録装置にも適用可能である。
また、本実施形態における記録媒体としてロール紙30を例示しているが、これに限るものではない。本発明に係る媒体切断装置に用いることができるシート状媒体は、いわゆる記録媒体である用紙の他に、例えば、OHPシート、プリプレグ、または銅箔などのシート状の部材であれば適用可能である。即ち、本発明に係る媒体切断装置に適用可能なシート状媒体は、切断可能な状態に搬送され排出されるものであればよい。
図2は、インクジェットプリンタ1の内部に搭載されるシートカッタ5を含む構造を側面方向から見た構成図である。図2に示すように、シート搬送部3は、給紙ローラ対33と、搬送ローラ34およびレジスト加圧ローラ35とを備えている。給紙ローラ対33は、ロール紙収容部4からロール紙30をシート搬送経路に給紙するようになっている。搬送ローラ34およびレジスト加圧ローラ35は、画像形成部2のシート搬送方向下流に設けられている。搬送ローラ34およびレジスト加圧ローラ35の間を通過してロール紙30はシートの状態で供給されて、画像形成部2を介してシートカッタ5に搬送するようになっている。
ロール紙収容部4から送り出されたロール紙30は、シート搬送部3により、装置本体1aの後方(図2中における矢印Bの向きの反対側)から前方(同矢印Bの向きの側)に向けて画像形成部2の下部に位置する所定の記録領域へと搬送される。この記録領域にロール紙30が搬送されると、キャリッジ15がシート幅方向に往復移動して、画像情報に応じて記録ヘッドによるインク滴の吐出が実行される。さらに、ロール紙30を間欠的に搬送しながら記録ヘッドによるインク滴の吐出を繰り返し行うことで、ロール紙30の各記録ラインに画像が形成される。最終的には、画像情報に応じた所望の画像がロール紙30に形成される。
画像形成後のロール紙30は、シートカッタ5によって所定の長さに切断され、排紙ローラを介して装置本体1aの前方側に配置された排紙トレイに排出される。
<媒体切断装置の概要>
次に、本発明に係る媒体切断装置の実施形態について説明する。図3は、本実施形態に係るシートカッタ5の構成を正面方向から見た構成図である。なお、正面方向とは、シート状部材であるロール紙30の搬送方向における下流方向である。
図2において説明したとおり、シートカッタ5は、画像形成部2のシート搬送方向下流側に配置される。シートカッタ5は、ロール紙30を切断してシート状にするカッタ50と、カッタ50を移動させるカッタユニット51と、カッタユニット51の移動路を形成するガイド部材52と、を含んで構成されている。
カッタ部であるカッタ50は、ロール紙30を介して互いに対向配置された2つの円形刃物(50a、50b)を有してなり、カッタユニット51において回転可能に保持されている。第1円形刃物50aと第2円形刃物50bは、カッタユニット51のシート幅方向(図3中において矢印Aで示す方向)の移動に応じて駆動力を得て回転する。即ち、カッタ50は、第1円形刃物50aと第2円形刃物50bが回転しながらロール紙30を切断するため、比較的厚さのあるシート状部材であっても対応できる。
また、カッタ50は、円形刃物で構成されているため、固定刃のように所定箇所のみが集中して摩耗するといった不具合を防止することができる。なお、カッタ50を構成する円形刃物は、2枚に限らず、3枚以上で構成されていてもよい。本実施の形態における第1円形刃物50a、第2円形刃物50bは、本発明に係る刃部を構成している。
カッタユニット51は、ロール紙30のシート幅方向に対して往復移動ができるように移動経路203内を移動可能に構成されている。移動経路203は、例えばカッタユニット51を摺動可能に案内するレール部材(上ガイドレール61、下ガイドレール62など)で構成されている。装置本体1a(図1参照)の他方側から一方側へ移動する往路では、第1円形刃物50aと第2円形刃物50bがロール紙30を挟むように移動する。これによって、カッタ50がロール紙30を切断する。即ち、カッタ50は、ロール紙30が搬送される方向(以下、「案内方向」とする)と交差する方向に沿って設けられたレール部材の内側に設けられている。カッタ50は、レール部材によって、ロール紙30の案内方向と交差する方向に移動し、ロール紙30を切断する。
一方、カッタユニット51は、装置本体1a(図1参照)の一方側から他方側へ移動する復路では、往路と異なる経路を通って移動するように構成されている。カッタユニット51における復路は、シート搬送経路からシート厚さ方向の下方に退避した位置に形成される。即ち、カッタユニット51は、ロール紙30を切断後、ロール紙30の搬送面から鉛直方向の下方に対して、シート搬送経路から離隔した位置に形成されている復路を通過して元の位置(以下、ホームポジションという)に移動するように構成されている。これによって、復路を移動するカッタユニット51が、シート搬送経路を塞ぐことはない。なお、カッタユニット51は、シート幅方向の両端に設置されたマイクロスイッチなどの検出手段により位置が検出されて、この位置検出に基づいて上記に説明したような移動になるように動作制御がなされる。
次に、カッタユニット51の具体的な構成について説明する。カッタユニット51は、駆動コロ51aと、従動コロ51bとを備え、内部にカッタ50を保持している。駆動コロ51aは、装置本体1a(図1参照)のシート幅方向両側に設けられた一対のプーリ54に架け渡されたワイヤ55に接続されている。また、ワイヤ55は、駆動モータ21により回転するプーリ54を介して幅方向に回転移動するようになっている。したがって、駆動コロ51aは、ワイヤ55の回転移動に応じて後述する上ガイドレール61上を回転駆動するようになっている。
カッタユニット51は、駆動コロ51aの回転駆動により、ロール紙30の幅方向(シート幅方向)に渡って設けられた移動経路203内を移動できるように構成されている。従動コロ51bは、駆動コロ51aとシート幅方向に離間した位置に回転自在に設けられている。従動コロ51bは、カッタユニット51の往路では後述する上ガイドレール61上を移動し、復路では後述する下ガイドレール62上を移動するようになっている。即ち、従動コロ51bは、カッタユニット51の移動に際し、上ガイドレール61および下ガイドレール62に対してカッタユニット51を位置決めする部材として機能する。
なお、カッタユニット51の位置決め用の部材としては、従動コロ51bに限らず、例えば円弧状の突起であってもよい。本実施の形態における従動コロ51bは、本発明に係る位置決め部を構成している。
また、カッタユニット51は、往路と復路との切換時、駆動コロ51aを支点に鉛直方向に回動するようになっている。これにより、カッタユニット51は、往路でロール紙30を切断する姿勢と、復路でシート搬送経路から退避した姿勢とが切り換わるようになっている。図1において、ロール紙30を切断する姿勢は符号M1を用いて図示し、シート搬送経路から退避した姿勢は符号M2を用いて図示している。
また、カッタユニット51は、カッタ50の他に押上部200も備えている。押上部200は、カットされたロール紙30(つまりカット後用紙91である切断片)を下方から支える部分となる(詳しくは後述する)。
つまりカッタユニット51は、カッタ50でロール紙30を切断するための切断モードと、押上部200でカット後用紙91である切断片を押し上げるための押上モードM2の、2つのモードの間で切り替えが可能な構成を備える。ここでカッタユニット51におけるモードとは、カッタユニット51の形状、姿勢、位置、高さ、などの状態を含む。本実施形態では、カッタユニット51の位置及び姿勢を変更することでモードの切換を行っている。例えば、カッタ50の内部に押上部200を設けるならば、モータ等の動力によって押上部200を外部に露出させるように動作させる方法でも、モード切換を行うことができる。
なお、押上部200が押し上げるのはカット後用紙91に限られず、まだ切断されていないロール紙30である次搬送用紙90を押し上げてもよい。
また以降の説明で特筆しない場合は、「カット後用紙91」は切断された媒体を意味し、「媒体」は切断されていない媒体を意味する。なお「切断されていない媒体」とは、カット後用紙91よりも搬送方向上流側にあり、カット後用紙91を搬送方向へ押し出せる媒体を意味する。
ここで、従来のシート切断装置において生じる不具合について説明する。図9は、従来のシート切断装置におけるシート切断動作の例を示す図である。なお、搬送ローラ34など、すでに説明をした本実施形態に係るインクジェットプリンタ1やシートカッタ5が備える構成と同様の構成については、同じ符合を付して説明する。
図9(a)は、カッタユニット51が往路でロール紙30を切断している様子を例示している。図9(a)に示すように、ロール紙30は、プラテン36に吸引されながら、搬送ローラ34とレジスト加圧ローラ35でニップして搬送される。切断された側のロール紙30であるカット後用紙91(切断片)の後端部910(つまり、媒体搬送方向における上流端部)は、重力によって排紙ガイド板80に沿う形でカッタユニット51の移動路側に垂れ下がる。
図9(b)は、カッタユニット51がロール紙30を切断した後、復路を経由してホームポジションに戻る状態を例示している。カッタユニット51が復路を移動しているとき、ロール紙30は、次の処理(画像形成処理、カット処理)を実行するため位置に搬送される。このときのロール紙30の搬送は、間欠的に行われる。搬送により、次にカットされる位置にロール紙30が至ったとき、カッタユニット51が往路を移動しながらロール紙30を切断する。ここで、ロール紙30が次にカットされる位置に搬送されるとき、次搬送用紙90の先端部900(つまり、媒体搬送方向における下流端部71)は、排紙ガイド板80や排紙ガイドカバー81に残置しているカット後用紙91に積み重なりやすい。この状態で次搬送用紙90は、搬送に伴ってすでにカットされているカット後用紙91の後端付近から前方に向かって擦れながら重なっていく。
特に、低温低湿環境において静電気が生じやすいときは、カット後用紙91が、排紙ガイド板80や排紙ガイドカバー81に貼り付いてしまい、次搬送用紙90の搬送により排出方向に力が加えられても、積み重なったまま排紙されない状態になる。このように、カット後用紙91の上に次搬送用紙90が重なって擦れながら搬送される状態になると、カット後用紙91の乾燥前のインクが次搬送用紙90に裏移りする。また、ロール紙30の残量が少なくカールが強くなった場合には、カット後用紙91の後端部が排紙ガイド板80をくわえ込みやすくなり、同様の現象が生じる。
上記のような従来の不具合に対して、例えば図10(a)や図10(b)に示すような対策が考えられる。図10(a)に示すように、排紙ガイド板80に除電ブラシ82を設けて、静電気を除去することができる。これによってカット後用紙91が静電気によって排紙ガイド板80に貼り付くことを防ぐことができるが、除電ブラシ82の経時劣化によって、ブラシ先端が乱れると、次搬送用紙90が引っかかってしまい、ジャムになる。また、除電ブラシ82を設けるための製造コストアップや、装置の外観への悪影響が懸念される。
また、図10(b)に示すように、排紙ガイド板80に排紙コロ83を設置することもできる。しかし、この場合、排紙コロ83に対向配置される拍車84によって、カット後用紙91に形成されている画像に痕がつく。また、排紙コロ83と拍車84の間に、次搬送用紙90の先端が上手く入らないと、ジャムになる懸念がある。さらに、排紙コロや拍車84を別途設けるために、製造コストがアップする。
本発明に係る媒体切断装置及び画像形成装置は、上記のような従来の不具合を解決しうる手段として、カッタユニット51の往路と復路における移動経路を異なるものにし、カッタユニット51がカット後用紙91の後端部を押し上げながら復路を移動する。次に、本発明に係る媒体切断装置の実施形態に係る動作と作用効果について説明する。
<第1実施形態について>
図4は、本発明に係る媒体切断装置の実施形態であるシートカッタ5を側面から見た構成を概略的に示す概略構成図である。図4(a)は、カッタユニット51(及びカッタ50)が往路移動をしながらロール紙30を切断している様子を例示している。このとき、カッタユニット51は先述した切断モードとなっている。
より具体的には、切断モードでは、カッタ50の高さがロール紙30と同じ高さになる。これにより、カッタ50でロール紙30を切断することができる。
なお、カッタユニット51は、シートの幅方向に沿って設けられた移動経路203内を往復移動する構成となっている。移動経路203は、例えばカッタユニット51が収まる程度の大きさをもった溝または隙間である。本実施形態では、プラテン36と排紙ガイド板80の間を、移動経路203としている。移動経路203は、案内部の案内経路上のどこかに設けられていれば良く、形態はこれに限られない。
図4(a)に示すように、ロール紙30は、プラテン36に吸引されながら、搬送ローラ34とレジスト加圧ローラ35でニップされて、矢印Bにおいて示す案内方向に搬送される。これによって、ロール紙30は移動経路203の上方をまたがるようにして搬送される。所定の長さだけB案内方向にロール紙30が搬送されたとき、カッタユニット51が移動経路203内を移動する。これによってロール紙30が切断される。切断された側のロール紙30であるカット後用紙91の後端部910は、重力やロール紙30のクセ等によって排紙ガイド板80に沿うようにして、移動経路203の下方向に垂れ下がる。
図4(b)は、カッタユニット51の押上部200がカット後用紙91を押し上げている様子を示している。カッタユニット51は、復路の移動時に、カット後用紙91の後端部910を上端の面部分によって押し上げるようになっている。このときカット後用紙91の後端部910は、カッタユニット51によって排紙ガイド板80の上流側のテーパ形状の部分に乗っている位置から、排紙ガイド板80の上面(フラット面)辺りまで押し上げられる。つまり、復路の移動時のカッタユニット51によって、カット後用紙91の後端部910は切断されたときの位置に戻される。これによって、仮に、カット後用紙91が静電気によって排紙ガイド板80に貼り付いていても、カッタユニット51によるカット後用紙91の後端部910の押し上げの作用により剥がされる。カット後用紙91の後端部910が押し上げられたカット後用紙91は、重力の作用により排紙ガイドカバー81の傾斜に沿って排出されやすくなる。
つまりこのとき、カッタユニット51は、先述した押上モードM2となっている。より具体的には、押上モードM2のときのカッタユニット51の押上部200は、高さがカット後用紙91よりも下方になっている。この位置関係によって、カッタユニット51が移動経路203を移動したとき、押上部200でカット後用紙91の後端部910を下方から押し上げることができる。
また当然ながら、押上モードM2では、カッタ50がロール紙30と接触しない構成にすることが望ましい。
また、図4(b)に示した状態において、カット後用紙91が排紙ガイドカバー81の傾斜に沿って排出されない場合、図4(c)に示すように、次搬送用紙90の搬送動作で次搬送用紙90の先端部900がカット後用紙91の後端部910を押し出す状態になる。これによって、次搬送用紙90の搬送に応じてカット後用紙91は排紙され、カット後用紙91に次搬送用紙90が重なってしまう排紙ジャムを防ぐことができる。
カッタユニット51の復路の移動が終了した状態で、次搬送用紙90の搬送を行っても、上記のような効果を得ることはできる。しかし、カッタユニット51の復路移動が終了すると、カッタユニット51によって一旦持ち上げられたカット後用紙91の後端部910が、重量の作用によって、排紙ガイド板80のテーパ側に戻ることもある。したがって、カッタユニット51の復路移動が行われているときに次搬送用紙90の搬送操舵を実行する方がより好適である。この場合、カット後用紙91の排紙ガイド板80に対する摩擦負荷が少ないので、次搬送用紙90による押し出しも、より容易に行える。
図8は、本実施形態に係るカッタユニット51が第2位置にいる状態を例示している。図8に示すように、本実施形態に係る押上部200は、実線円で示す上流側案内部の下流端部71よりも下方にある。また、本実施形態に係る押上部200は、破線円で示す下流側案内部の上流端部72よりも上方にある。言い換えると、押上部200の上面は、上流側案内部の下流端部71よりも鉛直下方であって、下流側案内部の上流端部72よりも鉛直上方にある状態がカッタユニット51における第2位置である。
なお本実施形態においては、移動経路203の上流端部はプラテン36の端部により構成され、移動経路203の下流端部は排紙ガイド板80の端部により構成されている。
これによって、カッタユニット51の復路移動を行いながら、次搬送用紙90を搬送しても、次搬送用紙90がカッタユニット51に引っかかることはない。また、カッタユニットが復路移動を行いながら、カット後用紙91の後端部910を押し上げるようにして、次搬送用紙90の先端部900とカット後用紙91の後端部910とが接触するように保持する。
特に、押上部200の下流側の端面は、排紙ガイド板80のテーパ面からカット後用紙91の後端部910をすくい上げる作用を生じさせるので、カット後用紙91を排紙ガイド板80から押し上げることができる。これによって、カット後用紙91を押し出ししやすい状況になる。
なお、カッタユニット51における復路の移動を開始するタイミングは、次搬送用紙90の搬送の開始前でもよいし、次搬送用紙90の搬送の開始後でもよい。
<第1実施形態の効果>
以上の本実施形態に係るカッタユニット51によれば、ロール紙30が帯電して排紙ガイド板80に残置されやすい状態や、残量が少なくカールが強くて排紙ガイド板80をくわえてしまい残置されやすい状態になっても、排紙ジャムを防止することができる。これによって、カット後用紙91による画像擦れを防止し、出力した画像の質の低下を防止することができる。
また、カッタユニット51がカット後用紙91の後端部910を押上部200によって押し上げているときに、次搬送用紙90の搬送が行われるので、カット後用紙91の後端部910と次搬送用紙90の先端部900が重ならず、先端部900が後端部910を押し出す状態にできる。これによって、ロール紙30の排出を確実に行うことができる。また、カット後用紙91がカッタユニット51によって押し上げられた状態で押し出されるので、ロール紙30が帯電により排紙ガイド板80に密着していても、動摩擦状態になることで排紙を容易に行うことができる。
さらに、カッタユニット51の復路移動の途中において、次搬送用紙90の搬送を行っても、次搬送用紙90の先端部がカッタユニット51に引っかかることはなく、排紙スタック不良を防ぎながら、スムーズな排紙を行うことができる。
なお、本実施形態ではプラテン36、排紙ガイド板80、排紙ガイドカバー81と案内部としているが、形態はこれに限られない。
<第2実施形態について>
次に、本発明に係る媒体切断装置の第2実施形態について詳細に説明する。図5は、本実施形態に係るシートカッタ5を側面(ロール紙30の幅方向)から見た構成を概略的に示す概略構成図である。図5(a)は、カッタユニット51が往路移動をしながらロール紙30を切断している様子を例示している。図5(a)に示すように、ロール紙30は、プラテン36に吸引されながら、搬送ローラ34とレジスト加圧ローラ35でニップされて、カッタユニット51の往路を越えて搬送される。矢印Bにおいて示す案内方向に搬送される。ロール紙30が所定の長さだけ搬送されたとき、カッタユニット51が切断モードの状態で移動経路203内を移動して、ロール紙30を切断する。
切断された側のロール紙30であるカット後用紙91の後端部910は、重力やロール紙のクセ等によって排紙ガイド板80に沿うように、カッタユニット51の移動路側に垂れ下がる。ここで、第1実施形態とは異なり、本実施形態に係るカッタユニット51は、図5(b)に示すように、復路移動によってホームポジションに復帰するときに、ロール紙30の用紙幅の途中で停止し、カット後用紙91の後端部910を押し上げた状態を保持する。
カット後用紙91の後端部910を押し上げた状態を保持するために、カッタユニット51を復路の途中(中央近傍)で停止させた状態で、次搬送用紙90をさらに搬送すると、図5(c)のような状態になる。ロール紙30は所定の方向に巻いてあるため、次搬送用紙90の先端とカット後用紙91の後端は互いに同じ方向に曲がっている。この曲がっている端部同士がカッタユニット51の上面部分において重なることなく、線接触する。したがって、次搬送用紙90の先端部がカット後用紙91の後端部910を線で押すので、確実に排紙することができる。
図6は、本実施形態に係るカッタユニット51を正面から見た概略構成図である。図6は、カッタユニット51における復路移動の途中において、ロール紙30の幅方向の中央付近(用紙幅方向Wの略半分)で停止した状態を示している。この場合、カット後用紙91の幅方向の中央部分が押し上げられる。これによって、カット後用紙91の後端部は、中央部分が凸状になり幅方向の左右に向かうに従ってなだらかな下り傾斜になる。一方、次搬送用紙90の前端部は、幅方向において直線状になっている。
したがって、カット後用紙91の後端部910と、次搬送用紙90の先端部900が搬送方向において重なりあって積み重なることはなく、端部同士が点Pで衝突するので、次搬送用紙90によってカット後用紙91が押し出される。また、カット後用紙91の中央付近が押されるので、カット後用紙91は真直ぐ押しだされる。このため、搬送方向の下流にスタッカがある場合などは、スタック性能が向上する。
<第2実施形態の効果>
以上説明をした本実施形態に係るカッタユニット51によれば、カッタユニット51の復路移動を一旦停止しカット後用紙91の後端を押し上げた状態で維持するので、次搬送用紙90によって容易にカット後用紙91を押し出すことができる。この場合、カット後用紙91の幅方向の中央部分を押し出すことになるので、カット後用紙91をまっすぐに排紙して落下させることができる。即ち、スタック性の良い状態で排紙されたカット後用紙91のスタックさせることができる。
なお、本実施形態において、搬送動作をするときにカッタユニット51を必ずしも停止させなくてもよい。つまり、中央近傍でカッタユニット51の移動速度を下げるだけでも効果は発揮できる。
<第3実施形態について>
次に、本発明に係る媒体切断装置の第3実施形態について詳細に説明する。図7は、本実施形態に係るシートカッタ5を正面(ロール紙30の案内方向)から見た構成を概略的に示す概略構成図である。図7に示すように、カッタユニット51は、復路移動時において、カット後用紙91を押し上げる構成を備えている。即ち、カッタユニット51の上面部分(押上部200)には、カット後用紙91(切断片)の幅方向端部を上方向に滑らせて持ち上げられるテーパ形状部511が形成されている。
そして、押上部200がカット後用紙91と接しているとき、ロール紙30の案内方向からみて、押上部200がカット後用紙91と接触する面(即ちテーパ形状部511)と、カット後用紙91とが成す角度αは90度未満である。
<第3実施形態の効果>
上記の構成を備える本実施形態に係るカッタユニット51によれば、カット後用紙91の端部を押し上げて下方に潜り込み、その後、復路移動をしながらカット後用紙91を持ち上げるので、排紙スタックの不良を防止しやすく、スムーズな排紙を行うことができる。
<第4実施形態について>
次に、本発明に係る媒体切断装置の第4実施形態について詳細に説明する。図11(a)、図11(b)は、カッタユニット51をロール紙30の搬送方向から見た図である。本実施形態では、ベース801の両端にそれぞれカッタ50と押上部200が設けられている。図11(a)では、カッタ50によりロール紙30を切断する切断モードとなっている。切断モードでは、バネ802によってベース801は破線の矢印方向に付勢されている。
そして、ベース801が回転軸800を中心として回転することで、押上部200によりカット後用紙91を押し上げる押上モードM2に切換可能になっている。本実施形態では、カム803が図示しない駆動源等によって回転することで、バネ802がベース801を破線の矢印方向へと回転させ、押上部200が上方に飛び出るようになっている。
つまり、モードの切換はカッタユニット51の姿勢や位置の変更に限られることはなく、本実施形態のようにカッタユニット51の姿勢を変えずにモード切換が可能な構成とすることもできる。また、このような構成とした場合、カッタユニット51の姿勢変化が不要であるため、姿勢変化に必要なスペースを節約できる。本実施形態のカム803やベース801を用いた構成は一例であり、公知の技術や構成を用いることが可能である。
なお各実施形態において、押上部200をカッタユニット51とは別の部材として構成することも可能である。つまり少なくとも、案内部(プラテン36など)の他に押上部があり、切断された媒体(切断片であるカット後用紙91)を押上部200により押し上げ可能な構成であれば、搬送不良を改善できる。また媒体の切断手段は、往復移動するカッタに限られない。
また本願には以下の発明も含まれる。
例えば、第1の媒体(カット後用紙91)と、第1の媒体よりも搬送方向において上流に位置する第2の媒体(次搬送用紙90)とを搬送する媒体の搬送方法であって、第1の媒体の後端部910を撓ませた後、第2の媒体を搬送方向へと搬送し、第2の媒体の先端部900を第1の媒体の後端部910に接触させ、第1の媒体を押し出すようにして搬送する搬送方法に係る発明も含まれる。
また画像形成装置としては、液体を吐出するインクジェット方式に限らず、電子写真方式をはじめとする既存の方式を用いることができる。
本願において、吐出される「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
「液体吐出ヘッド」には、液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
「液体を吐出する装置」には、液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置が含まれる。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては、他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
なお、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
1 インクジェットプリンタ(画像形成装置、液体を吐出する装置)
1a 装置本体
2 画像形成部
3 シート搬送部
4 ロール紙収容部
5 シートカッタ
10 主走査機構
13 ガイドロッド
14 ガイドレール
15 キャリッジ
18 メインカートリッジ
19 維持回復機構
21 駆動モータ
22 駆動プーリ
23 従動プーリ
24 ベルト部材
30 ロール紙(媒体)
31 フランジ
32 フランジ受け
33 給紙ローラ対
34 搬送ローラ
35 レジスト加圧ローラ
36 プラテン(案内部、上流側案内部)
50 カッタ(カッタ部)
50a 第1円形刃物
50b 第2円形刃物
51 カッタユニット
51a 駆動コロ
51b 従動コロ
52 ガイド部材
54 プーリ
55 ワイヤ
61 上ガイドレール
62 下ガイドレール
71 上流側案内部の下流端部
72 下流側案内部の上流端部
80 排紙ガイド板(案内部、下流側案内部)
81 排紙ガイドカバー(案内部)
82 除電ブラシ
83 排紙コロ
84 拍車
90 次搬送用紙(媒体)
91 カット後用紙(切断片)
200 押上部
203 移動経路
511 テーパ形状部
900 次搬送用紙の先端部
910 カット後用紙の後端部
特開2010−228100号公報

Claims (12)

  1. 連帳かつシート状の媒体を切断する媒体切断装置であって、
    前記媒体を案内する案内部と、
    前記案内部により案内される前記媒体を切断するカッタ部と、
    前記カッタ部により切断されて下方へ垂れた前記媒体の切断片であって当該媒体の搬送方向において下流に位置する第1の切断片の後端部と、当該第1の切断片よりも搬送方向において上流に位置する第2の切断片の先端部を下方から押し上げる押上部と、
    を有し、
    前記押上部は、前記第1の切断片の後端部が、前記第2の切断片の先端部と接するように当該第1の切断片を押し上げる、ことを特徴とする媒体切断装置。
  2. 前記押上部が前記第1の切断片を押し上げているときに、前記媒体の搬送動作を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の媒体切断装置。
  3. 前記カッタ部は、前記媒体の案内方向と交差する方向に沿って設けられた移動経路内に設けられ、
    前記媒体が前記移動経路上にあるときに、前記カッタ部が前記移動経路内を移動することで前記媒体を切断する、ことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の媒体切断装置。
  4. 前記カッタ部及び前記押上部を有するカッタユニットを備え、
    前記カッタユニットは、前記カッタ部で前記媒体を切断するための切断モードと、前記押上部で前記第1の切断片を押し上げるための押上モードとで、モードを切換可能である、ことを特徴とする請求項に記載の媒体切断装置。
  5. 前記切断モードでは、前記カッタ部の高さは前記媒体の高さと同じであり、
    前記押上モードでは、前記押上部の高さは前記第1の切断片の後端部よりも下方である、ことを特徴とする請求項に記載の媒体切断装置。
  6. 前記押上部が前記第1の切断片の前記案内方向と交差する方向における中央近傍を支持しているときに、前記第2の切断片の搬送動作を行う、ことを特徴とする請求項またはに記載の媒体切断装置。
  7. 前記押上部は、前記押上部の上流にある上流側案内部及び前記押上部の下流にある下流側案内部に鉛直方向で重なるように構成されており、
    前記押上部は、前記上流側案内部の下流端部よりも鉛直下方、かつ、前記下流側案内部の上流端部よりも鉛直上方に位置する、ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の媒体切断装置。
  8. 前記押上部が前記第1の切断片と接しているとき、前記媒体の案内方向からみて、前記第1の切断片と接触する前記押上部の面と、前記第1の切断片とが成す角度は90度未満である、ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の媒体切断装置。
  9. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の媒体切断装置を備えることを特徴とする液体を吐出する装置。
  10. 画像形成装置の移動経路に対して着脱可能に装着され、連帳かつシート状の媒体を切断するカッタユニットであって、
    前記移動経路内を移動することで前記媒体を切断するカッタ部と、
    前記カッタ部により切断されて下方へ垂れた第1の切断片を下方から押し上げる押上部と、を備え、
    前記カッタ部で前記媒体を切断するための切断モードと、前記押上部で前記第1の切断片を押し上げるための押上モードとで、モードを切換可能であり、
    前記押上モードにおいて、前記押上部は前記第1の切断片の後端部が、前記第1の切断片よりも移動方向において上流に位置する第2の切断片の先端部と接するように前記第1の切断片を押し上げる、ことを特徴とするカッタユニット。
  11. 前記切断モードでは、前記カッタ部の高さは前記媒体の高さと同じであり、
    前記押上モードでは、前記押上部の高さは前記第1の切断片の後端部よりも下方である、ことを特徴とする請求項10に記載のカッタユニット。
  12. 連帳かつシート状の媒体を切断した一の切断片としての第1の媒体と、前記第1の媒体よりも搬送方向において上流に位置する他の切断片である第2の媒体とを搬送する媒体の搬送方法であって、
    前記媒体の切断後に撓む第1の媒体の後端部を押し上げてから
    前記第2の媒体を前記搬送方向へと搬送し、
    前記第2の媒体の先端部を前記第1の媒体の後端部に接触させ、前記第1の媒体を押し出すようにして搬送する、ことを特徴とする媒体の搬送方法。
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