JP2013035164A - 画像形成装置 - Google Patents

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裕司 田中
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Abstract

【課題】記録ヘッドのノズル面を垂直方向に配設した水平打ちではキャリッジのピッチングが生じて画像品質が低減する。
【解決手段】主ガイド部材21は、2つの斜面211Aと211Bの各延長線が交わる交点P1が、キャリッジ23の2つの斜面211A、211Bにそれぞれ接触する各接触部232A、232Bとを結ぶ線分の中点P2よりも高さ方向で上方に位置し、2つの斜面211Aと211Bの各延長線が交わる交点P1と、キャリッジ23の2つの斜面211A、211Bにそれぞれ接触する各接触部232A、232Bとを結ぶ線分の中点P2とを通る線Lが、ノズル面124に沿う方向の線Lnと斜めに交差する状態で配置されている。
【選択図】図6

Description

本発明は画像形成装置に関し、移動走査される記録ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッドを画像形成手段(記録ヘッド)に用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてのインクジェット記録装置などが知られている。
このような画像形成装置として、上述したように、画像形成手段である液体吐出ヘッドからなる記録ヘッドをキャリッジに搭載し、キャリッジをガイド軸に沿って主走査方向に移動走査し、媒体を主走査方向と直交する副走査方向に間歇的に移動させながら、記録ヘッドから液滴を吐出させて画像を形成するシリアル型画像形成装置が知られている。
このシリアル型画像形成装置においてキャリッジを移動可能に案内する案内構造として、例えば、主ガイド部材として板金を折り曲げて2つの斜面を有するV字形状のものを使用し、キャリッジに設けた凸形状の摺動部を主ガイド部材の2つの斜面に移動可能に接触させたものが知られている(特許文献1)。また、主ガイド部材として板金を折り曲げて2つの斜面を形成したものを使用し、キャリッジに設けた断面円形状の摺動部を主ガイド部材の2つの斜面に移動可能に接触させたもの(特許文献2)などが知られている。
特開2006−095797号公報 特開2008−137192号公報
ところで、液体吐出方式の画像形成装置として、被記録媒体を鉛直方向に沿う方向又は鉛直方向に沿う方向に対して傾斜した方向に向けて搬送し、被記録媒体に対して水平方向又は水平方向に対して傾斜した方向に向けて液滴を吐出する記録ヘッドを往復移動させながら、記録ヘッドから液滴を吐出させて被記録媒体に画像を形成させる構成のもの、つまり、液滴を吐出するノズルが形成されたノズル面が垂直方向(鉛直方向と同義で用いる。)又は垂直方向に対して傾斜して配置され、水平方向又は水平方向に対して傾斜した方向に向けて液滴を吐出する記録ヘッドを有する構成のものがある。なお、被記録媒体を鉛直方向に沿う方向又は鉛直方向に沿う方向に対して傾斜した方向に向けて搬送し、被記録媒体に対して水平方向又は水平方向に対して傾斜した方向に向けて液滴を吐出する方式を「水平打ち」という。ここで、水平方向に対して傾斜した方向とは、例えば水平方向を基準として斜め下方向に45°傾斜した位置から斜め上方向に45°傾斜した範囲とし、この範囲を「水平方向」というものとする(鉛直方向に沿う方向に対する傾斜、「垂直方向」の意味も同様とする。)。なお、媒体搬送方向と滴吐出方向を上記と逆の関係にしたものを「垂直打ち」という。
ここで、垂直打ちの場合には、記録ヘッドのノズル面が水平方向に配置されているので、キャリッジ走査時にキャリッジが水平方向平面で振れるヨーイングが発生すると、滴着弾位置ずれが生じることになる。このキャリッジのヨーイング挙動を低減するためには、2つの斜面の鉛直方向に対する角度を設定することが有効である。
これに対し、水平打ちの場合には、記録ヘッドのノズル面が水平方向に配置されているので、キャリッジ走査時にキャリッジが垂直方向平面で振れるピッチングが発生すると、滴着弾位置ずれが生じることになる。この場合、垂直打ちと同様に、2つの斜面に対して鉛直方向からキャリッジの接触部を接触させる配置にすると、ピッチングが大きくなる。また、ノズル面を水平方向から垂直方向にしたことに伴ってそのまま2つの斜面の水平方向に方向転換するだけではピッチングを低減することはできない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、水平打ちにおけるキャリッジのピッチングを低減して画像品質を向上することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する記録ヘッドが搭載され、主走査方向に移動されるキャリッジと、
前記キャリッジを前記主走査方向に案内する主ガイド部材及び従ガイド部材と、を備え、
前記記録ヘッドは、前記ノズル面が垂直方向又は垂直方向に対して傾斜して前記キャリッジに搭載されて、水平方向又は水平方向に対して傾斜した方向に向けて液滴を吐出し、
前記主ガイド部材は、前記キャリッジが移動可能に接触する2つの斜面を有し、
前記主ガイド部材は、
前記主走査方向と直交する方向の断面において、
前記2つの斜面の各延長線が交わる交点が、前記キャリッジの前記2つの斜面にそれぞれ接触する各接触部位とを結ぶ線分の中点よりも高さ方向で上方に位置し、
前記2つの斜面の各延長線が交わる交点と、前記キャリッジの前記2つの斜面にそれぞれ接触する各接触部位とを結ぶ線分の中点とを通る線が、前記ノズル面に沿う方向の線と斜めに交差する状態で配置されている
構成とした。
本発明に係る画像形成装置によれば、主ガイド部材は、2つの斜面の各延長線が交わる交点が、キャリッジの2つの斜面にそれぞれ接触する各接触部位とを結ぶ線分の中点よりも高さ方向で上方に位置し、主走査方向と直交する方向の断面において、2つの斜面の各延長線が交わる交点と、キャリッジの2つの斜面にそれぞれ接触する各接触部位とを結ぶ線分の中点とを通る線が、ノズル面に沿う方向の線と斜めに交差する状態で配置されている構成としたので、水平打ち方式におけるキャリッジのピッチングが低減して、画像品質を向上できる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す機構部の側面説明図である。 図1を矢示A方向から見た説明図である。 記録ヘッドの説明図である。 本発明の第1実施形態におけるキャリッジ部分の斜視説明図である。 同じく側面説明図である。 同じく主ガイド部材の傾斜角の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態におけるキャリッジ部分の側面説明図である。 同じく主ガイド部材の傾斜角の説明に供する説明図である。 本発明の第3実施形態の説明に供するキャリッジの模式的平面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の機構部の側面説明図、図2は図1を矢示A方向から見た説明図である。
この画像形成装置は、シリアル型画像形成装置であり、装置本体の内部に画像形成部2、搬送機構部5等を有し、装置本体の下方側に被記録媒体である用紙10を積載可能な給紙トレイ(給紙カセットを含み、給紙部の意味で使用する。)4を備え、この給紙トレイ4から給紙される用紙10を取り込み、搬送機構部5によって用紙10を垂直方向(鉛直方向に沿う方向)に間歇的に搬送しながら、画像形成部2によって水平方向に液滴を吐出させて所要の画像を記録した後、排紙部6を通じて画像が形成された用紙10を更に上方向に搬送して、装置本体の上方側に設けられた排紙トレイ7に用紙10を排紙する。
また、両面印刷を行うときには、一面(表面)印刷終了後、排紙部6から反転部8内に用紙10を取り込み、搬送機構部5によって用紙10を逆方向(下方向)に搬送しながら反転させて他面(裏面)を印刷可能面として再度搬送機構部5に送り込み、他面(裏面)印刷終了後排紙トレイ7に用紙10を排紙する。
ここで、画像形成部2は、左右の側板101L、101R間に横架した板状部材からなる主ガイド部材21及び従ガイド部材22(図2では図示省略)で、記録ヘッド24を搭載したキャリッジ23を移動可能に保持し、主走査モータ25によって、駆動プーリ26と従動プーリ27間に渡したタイミングベルト28を介して主走査方向に移動走査する。
キャリッジ23には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド24a、24b(区別しないときは上記のとおり「記録ヘッド24」という。)を、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を水平方向に向けて装着している。つまり、液滴を吐出するノズルが形成されたノズル面が垂直方向に配置され、水平方向に向けて液滴を吐出する記録ヘッド24を備える水平打ち方式を採用している。
記録ヘッド24は、図3に示すように、それぞれ複数の液滴を吐出するノズル124bが列設された2つのノズル列Na、Nbを有し、記録ヘッド24aの一方のノズル列Naはイエロー(Y)の液滴を、他方のノズル列Nbはマゼンタ(Y)の液滴を、記録ヘッド24bの一方のノズル列Naはブラック(K)の液滴を、他方のノズル列Nbはシアン(C)の液滴を、それぞれ吐出する。
なお、記録ヘッド24を構成する液体吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。また、キャリッジ23には、インクと反応することでインクの定着性を高める定着液を吐出する液体吐出ヘッドなども搭載できる。
また、キャリッジ23には、図示しないが、記録ヘッド24の各ノズル列Na、Nbに対応して各色のインクを供給するためのヘッドタンク29が搭載され、このヘッドタンク29には、装置本体に着脱自在に装着される各色のインクカートリッジ(メインタンク)からインクが供給される。
また、キャリッジ23の主走査方向に沿って両側板101L、101R間に、所定のパターンを形成したエンコーダスケール121を張って装着し、キャリッジ23にはエンコーダスケール121のパターンを読取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ122を設け、これらのエンコーダスケール121とエンコーダセンサ122によってキャリッジ23の移動を検知するリニアエンコーダ(主走査エンコーダ)123を構成している。
また、キャリッジ23の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド24のノズル124bの状態を維持し、回復するための維持回復機構9を配置している。この維持回復機構9には、フレーム90にて、記録ヘッド24の各ノズル面124(図3参照)をキャピングするための吸引キャップ92a及びキャップ92b(区別しないときは「キャップ92」という。)と、ノズル面124を矢示方向に移動してワイピング(払拭)するワイパ部材(ワイパブレード)93が保持され、また増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる予備吐出(空吐出)を行うときの液滴を受ける空吐出受け94などを備えている。吸引キャップ92aには吸引手段としてのチューブポンプからなる吸引ポンプ96が接続され、吸引ポンプ96は廃液タンク97に通じている。また、吸引キャップ92aには、吸引キャップ92aで記録ヘッド24のノズル面をキャッピングしたときに形成される密閉空間を大気に開放する開閉可能な大気開放弁98を設けている。
給紙トレイ4の用紙10は、給紙コロ(半月コロ)43と分離パッド44によって1枚ずつ分離されて装置本体内に給紙され、搬送ガイド部材45に沿って、搬送機構部5の搬送ベルト51と押えコロ48との間に送り込まれ、搬送ベルト51に吸着されて搬送される。
搬送機構部5は、駆動ローラである搬送ローラ52と従動ローラ53との間に掛け渡した無端状の搬送ベルト51と、この搬送ベルト51を帯電させるための帯電ローラ54と、画像形成部2に対向する部分で搬送ベルト51の平面性を維持するプラテン部材55となどを有している。
搬送ベルト51は、副走査モータ151によってタイミングベルト152及びタイミングプーリ153を介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって、ベルト搬送方向(副走査方向、用紙搬送方向)に周回移動する。
また、搬送ローラ52の軸52aにはコードホイール154を取り付け、このコードホイール154に形成したパターンを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ155を設けて、これらのコードホイール154とエンコーダセンサ155によって搬送ベルト51の移動量及び移動位置を検出するロータリエンコーダ(副走査エンコーダ)156を構成している。
排紙部6は、排紙ガイド部材61と、排紙搬送ローラ62及び拍車63と、排紙ローラ64及び拍車65とが配置され、画像が形成された用紙10を排紙ローラ63A及び拍車63B間から排紙トレイ7上にフェイスダウンで排紙する。
また、反転部8は、排紙トレイ7に一部を排出した用紙10をスイッチバック方式で反転して搬送ベルト51と押えコロ48との間に送り込むための反転経路82と、反転経路82と排紙経路(排紙ガイド部材61)とを切り替える切替爪81とを有し、反転経路82には、反転ローラ83及び反転コロである拍車84と、搬送ローラ85及び拍車86と、搬送ローラ87及び拍車88とが設けられている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ4から用紙10が1枚ずつ分離給紙され、帯電された搬送ベルト51に用紙10が静電吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙10が垂直方向に搬送される。そこで、キャリッジ23を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド24を駆動することにより、停止している用紙10にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙10を所定量搬送後、次の行の記録を行い、記録が終了した用紙10を排紙トレイ7に排紙する。
そして、記録ヘッド24のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ23をホーム位置である維持回復機構9に対向する位置に移動して、吸引キャップ92aによるキャッピングを行ってノズル124bからの吸引排出を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
また、両面印刷を行う場合には、第1面印刷は上述したとおりの動作を行い、用紙10の後端が反転部分岐(切替爪81)を通過すると、排紙ローラ64が反転駆動されて用紙10がスイッチバックされ、反転経路82側に案内され、反転ローラ83と拍車84、搬送ローラ85及び拍車86、搬送ローラ87及び拍車88にて搬送され、搬送ベルト51と押圧コロ48の間へと用紙10が送り込まれる。そして、搬送ベルト51に吸着され、再度記録ヘッド24による画像形成領域に吸着搬送されることで第2面印刷が行われた後、排紙トレイ7に排紙される。
次に、本発明の第1実施形態におけるキャリッジの支持構造(案内構造)について図4ないし図6を参照して説明する。なお、図4はキャリッジ部分の斜視説明図、図5は同じく側面説明図、図6は同じく主ガイド部材の傾斜角の説明に供する説明図である。
前述したようにキャリッジ23は主ガイド部材21及び従ガイド部材22に主走査方向に移動可能に支持され、キャリッジ走査機構のタイミングベルト28に伝達部230と連結されて移動走査される。
ここでは、記録ヘッド24側をキャリッジ23の前面側とし、その反対側を背面側とするとき、主ガイド部材21は高さ方向でキャリッジ23の背面側下部を案内し、従ガイド部材22は高さ方向でキャリッジ23の背面側上部を案内する。
キャリッジ23には、主ガイド部材21が挿入されて通される凹部231が形成されている。この凹部231の内面には、少なくとも主走査方向両端部に、主ガイド部材21に当たって接する接触部位である凸状の接触部232A、232Bが設けられている。
また、キャリッジ23にはノズル面124aを垂直方向にして記録ヘッド24が搭載され、記録ヘッド24から水平方向に液滴が吐出される。
ここで、主ガイド部材21は、1枚の板状部材を折り曲げてV字形状に形成した部材であり、キャリッジ23の接触部232A、232Bが移動可能に接触する2つの斜面211A、211Bが形成されている。
そして、主ガイド部材21は、図6に示すように、2つの斜面211Aと211Bの各延長線が交わる交点P1が、キャリッジ23の2つの斜面211A、211Bにそれぞれ接触する各接触部232A、232Bとを結ぶ線分の中点P2よりも高さ方向で上方に位置し、2つの斜面211Aと211Bの各延長線が交わる交点P1と、キャリッジ23の2つの斜面211A、211Bにそれぞれ接触する各接触部232A、232Bとを結ぶ線分の中点P2とを通る線Lが、ノズル面124に沿う方向の線Lnと斜めに交差する状態で配置されている。
このように構成することで、キャリッジ23の自重によって、主ガイド部材21の上側の斜面211Aがキャリッジ23の凹部231内に向けて押し込まれることになる。つまり、キャリッジ23には、キャリッジ23を主ガイド部材21の斜面211A、211Bに向けて押し込む力F1、F2が発生する。
これにより、キャリッジ23のピッチングを低減することができる。また、ピッチングを発生させる力を斜面で受けることで力を小さくすることができる。
つまり、水平打ち方式では、主走査方向に沿う方向の軸をx軸、用紙搬送面に対して垂直方向の軸をY軸、用紙搬送方向に沿う方向の軸をz軸とする。このとき、水平打ち方式では、記録ヘッド24のノズル面が垂直方向に配置されていることから、記録ヘッド24が垂直面で主走査方向に振れることで、主ガイド部材21から離れた位置にあるノズルの着弾位置ずれが大きくなる。つまり、水平打ち方式では、y軸周りにキャリッジ23が回転するピッチングが最もインク着弾精度に影響を与える。
そこで、上述した実施形態のように主ガイド部材21を傾斜させて配置することにより、水平打ち方式におけるピッチングを効果的に低減して、滴着弾精度を向上して画像品質を向上することができる。
また、本実施形態では、キャリッジ23には、主ガイド部材21に接触する接触部232A、232Bとは別の部位であって、接触部232A、232Bよりも高さ方向下方の位置で主ガイド部材21に移動可能の接触する摺動部233が設けられている。そして、キャリッジ23には摺動部233に対して主ガイド部材21に接触する方向に勢いを付けるばねなどの付勢部材234が設けられている。
これにより、キャリッジ23が主ガイド部材21の斜面211A、211Bに食い込むように回転モーメントを発生させることができ、キャリッジ23のピッチングをより効果的に抑えることができる。
一方、キャリッジ23の背面側上部には、従ガイド部材22に移動可能に接触する接触部235が設けられている。そして、この接触部235と従ガイド部材22を挟む位置に、キャリッジ23のx軸周りの回転を規制する回転防止部236が設けられている。
これにより、記録ヘッド24に対するクリーニング動作時に吸引キャップ92aの押圧によってキャリッジ23がx軸周りに回転するのを防止することができる。
次に、主ガイド部材21とキャリッジ23との摺動位置、駆動力の伝達部230の配置位置について説明する。
主ガイド部材21とキャリッジ23との摺動位置、駆動力の伝達部230は、キャリッジ23の重心位置と同位置に配置することで、キャリッジ23にかかる回転モーメントを0に近づけることが可能である。しかしながら、実際には、重心位置にはキャリッジ23に搭載したヘッドタンク29が搭載されているため、主ガイド部材21とキャリッジ23との摺動位置、伝達部230を重心位置に配置することは困難である。
そこで、キャリッジ23にかかる回転モーメントを小さくするためには、主ガイド部材21とキャリッジ23との摺動位置と伝達部230を重心位置に極力近づけることが好ましい。
また、伝達部230は、主ガイド部材21と従ガイド部材22との間に配置することで、キャリッジ23のピッチングを発生させる回転モーメントを小さくすることができる。
次に、本発明の第2実施形態におけるキャリッジの支持構造(案内構造)について図7及び図8を参照して説明する。なお、図7はキャリッジ部分の側面説明図、図8は同じく主ガイド部材の傾斜角の説明に供する説明図である。
本実施形態では、主ガイド部材21は高さ方向でキャリッジ23の背面側上部を案内し、従ガイド部材22は高さ方向でキャリッジ23の背面側下部を案内する。
キャリッジ23には、主ガイド部材21が挿入されて通される穴部237が形成されている。この穴部237の内面には、前記実施形態と同様に、少なくとも主走査方向両端部に、主ガイド部材21に当たって接する接触部位である凸状の接触部232A、232Bが設けられている。
そして、ここでも、主ガイド部材21は、図8に示すように、2つの斜面211Aと211Bの各延長線が交わる交点P1が、キャリッジ23の2つの斜面211A、211Bにそれぞれ接触する各接触部232A、232Bとを結ぶ線分の中点P2よりも高さ方向で上方に位置し、2つの斜面211Aと211Bの各延長線が交わる交点P1と、キャリッジ23の2つの斜面211A、211Bにそれぞれ接触する各接触部232A、232Bとを結ぶ線分の中点P2とを通る線Lが、ノズル面124に沿う方向の線Lnと斜めに交差する状態で配置されている。
このように構成しても、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本実施形態の構成では、従ガイド部材22がキャリッジ23のx軸周りの回転を規制する回転防止部材を兼ねている。
次に、本発明の第3実施形態について図9を参照して説明する。なお、図9は同実施形態の説明に供するキャリッジの模式的平面説明図である。
本実施形態では、前記第1実施形態の摺動部233を主走査方向の2箇所に配置し、それぞれ付勢部材234を配置している。
つまり、キャリッジ23の質量や重心位置によっては摺動部233及び付勢部材234を1箇所に設けるだけではピッチングを有効に抑えることができない場合があるので、摺動部238及び付勢部材234を主走査方向に所定の間隔で2箇所に設置することで、効果的にピッチングを抑えることができるようにしている。
以上の上記各実施形態において、主ガイド部材21と従ガイド部材22は別部材としているが、一体の部材とすることもできる。また、キャリッジを形成する部材で主ガイド部材の斜面と接触する接触部を形成しているが、接触部を有する部材をキャリッジに取り付けるようにすることもできる。
また、上記実施形態では、用紙を鉛直方向に沿う方向(垂直方向)に搬送し、液滴を水平方向に吐出する例で説明しているが、用紙を鉛直方向に沿う方向(垂直方向)に対して傾斜した方向に搬送し、液滴を水平方向に対して傾斜した方向に吐出する構成であっても、本発明を同様に適用することができる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
2 画像形成部
4 給紙部
5 搬送機構
6 排紙部
7 排紙トレイ
8 反転部
9 維持回復機構
10 用紙(被記録媒体)
21 主ガイド部材
22 従ガイド部材
23 キャリッジ
24 記録ヘッド
29 ヘッドタンク
51 搬送ベルト
124 ノズル面
231A、231B 接触部
211A、211B 斜面
233 摺動部
234 付勢部材

Claims (5)

  1. 液滴を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する記録ヘッドが搭載され、主走査方向に移動されるキャリッジと、
    前記キャリッジを前記主走査方向に案内する主ガイド部材及び従ガイド部材と、を備え、
    前記記録ヘッドは、前記ノズル面が垂直方向又は垂直方向に対して傾斜して前記キャリッジに搭載されて、水平方向又は水平方向に対して傾斜した方向に向けて液滴を吐出し、
    前記主ガイド部材は、前記キャリッジが移動可能に接触する2つの斜面を有し、
    前記主ガイド部材は、
    前記主走査方向と直交する方向の断面において、
    前記2つの斜面の各延長線が交わる交点が、前記キャリッジの前記2つの斜面にそれぞれ接触する各接触部位とを結ぶ線分の中点よりも高さ方向で上方に位置し、
    前記2つの斜面の各延長線が交わる交点と、前記キャリッジの前記2つの斜面にそれぞれ接触する各接触部位とを結ぶ線分の中点とを通る線が、前記ノズル面に沿う方向の線と斜めに交差する状態で配置されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記主ガイド部材は、一枚の板状部材が折り曲げられて前記2つの斜面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記従ガイド部材は前記主ガイド部材に対して鉛直方向上方に配置され、
    前記キャリッジには、
    前記接触部位よりも高さ方向下方で前記主ガイド部材に移動可能に接触する摺動部を有し、
    前記摺動部に対して前記主ガイド部材に接触する方向に勢いを付ける付勢部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に画像形成装置。
  4. 前記従ガイド部材は前記主ガイド部材に対して鉛直方向下方に配置され、
    前記キャリッジには、
    前記接触部位よりも高さ方向上方で前記主ガイド部材に移動可能に接触する摺動部を有し、
    前記摺動部に対して前記主ガイド部材に接触する方向に勢いを付ける付勢部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に画像形成装置。
  5. 前記キャリッジには、前記従ガイド部材と接触する部位の近傍に、前記キャリッジの回転を防止する回転防止部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
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