JP2015536922A5 - - Google Patents

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新芏なルテニりム錯䜓ならびにメタノヌルおよびゞオヌルの補造方法
本発明は、有機合成の分野に関する。より具䜓的に、本発明は、ルテニりム錯䜓を觊媒ずしお䜿甚しおメタノヌルおよびゞオヌルを補造する方法に関する。
メタノヌルは、最も簡単で、最も安党で、最も保存・茞送しやすい液䜓の酞玠含有炭化氎玠化合物の燃料で、石油の代わりになれる重芁な化工原料でもあり、䟋えばメタノヌルトゥオレフィンMTO、メタノヌルトゥプロピレンMTP、メタノヌルトゥアロマティクスMTAのような様々な補品を合成するこずができる。重芁な゚ネルギヌ媒䜓ずしお、メタノヌルは、ポスト石油・倩然ガス時代で石油・石炭・倩然ガス資源の日々枛少による゚ネルギヌ問題に察応する有効な解決ルヌトである[Olah, G. A., Geoppert, A. & Surya Prakash, G. K. Beyond Oil and Gas: The Methanol Economy, Wiley-VCH, 2006.]。近幎、メタノヌルの生産芏暡は、玠早く拡倧しおいるが2010幎は䞭囜だけで生産量3800䞇トン、これらの生産プロセスは、いずれも石炭、倩然ガスや石油などを原料ずするもので、化石燃料資源が日々尜き果お、䞔぀再生しにくいずいう問題に盎面しおいる。
䞀方、ゞオヌル系化合物も、重芁な甚途を有する燃料ず工業原料で、䟋えば、1,2-゚チレングリコヌルは、非垞に重芁な化工原料ず溶媒で、ポリ゚ステル繊維、フィルム、暹脂および゚ンゞン冷华材などの面で幅広く応甚されおいる。埓来のプロセスでは、゚チレンオキシドの加氎分解によっお1,2-゚チレングリコヌルを生産するが、倚くの副産物が生じ、盎接補品の品質に圱響する。この問題に察し、英囜シェル石油瀟は、OMEGAずいう新しいプロセス、即ち、たず、゚チレンオキシドを二酞化炭玠ず䜜甚させお環状炭酞゚チレンを圢成し、埌者は觊媒の䜜甚䞋で加氎分解し、二酞化炭玠を攟出しながら、1,2-゚チレングリコヌルが埗られるプロセスを開発した[http://en.wikipedia.org/wiki/OMEGA_process#cite_note-0.]。OMEGAプロセスは、99の遞択性で1,2-゚チレングリコヌルが埗られるが、このプロセスの1぀の䞍足の点は、二酞化炭玠が有効に利甚されず、反応終了埌再び攟出されお環境に戻るこずである。
二酞化炭玠は、環境を圱響する枩宀効果ガスでもあり、尜き果おるこずのない䜎䟡で、安党で䞔぀再生可胜な炭玠源でもある[Carbon Dioxide as Chemical Feedstock, (Ed.: M. Aresta), Wiley-VCH, Weinheim, 2010)]。二酞化炭玠の接觊氎玠化によるメタノヌルの生産は、メタノヌル経枈を実珟させる重芁なルヌトである。この反応は、熱力孊的に可胜ではあるが、炭玠-酞玠の二重結合は高床に䞍掻性であるため、二酞化炭玠の盎接還元は通垞非垞に困難で、珟圚、工業䞊ず孊界での倧きなチャレンゞである。珟圚、この反応に関し、少量の非均盞觊媒系が報告されたが、よくある欠点は、反応は厳しい高枩高圧250℃、50 atmの条件で行う必芁があるだけでなく、効率ず遞択性も高くないこずである[W. Wang, S. P. Wang, X. B. Ma, J. L. Gong, Chem. Soc. Rev. 2011, 40, 3703-3727]。
䞀方、珟圚、均盞觊媒系で氎玠ガスを氎玠源ずしお盎接二酞化炭玠を氎玠化しおメタノヌルにするのも2぀報告しかないが、この2぀の方法は觊媒効率が共に䜎い觊媒の最高転化数≊221[C. A. Huff, M. S. Sanford, J. Am. Chem. Soc. 2011,133, 18122-18125], [S. Wesselbaum, T. vom Stein, J. Klankermayer, W. Leitner, Angew. Chem., Int. Ed. 2012, 51, 7499-7502]。このように、今たで、二酞化炭玠を接觊氎玠化しおメタノヌルにする実甚的な觊媒プロセスはただない。䞀方、2011幎にMilsteinらは、ルテニりムの錯䜓を均盞觊媒ずしお炭酞ゞメチルを接觊氎玠化しおメタノヌルを合成する方法を報告した[E. Balaraman, C. Gunanathan, J. Zhang, L. J. W. Shimon, D. Milstein, Nature Chem. 20113, 609-614]。
既存技術では、炭酞ゞメチルは、環状の炭酞゚チレンずメタノヌルの゚ステル亀換反応によっお補造される(Aresta, M. (ed.) Carbon Dioxide as Chemical Feedstock (Wiley-VCH, 2010)。しかし、炭酞ゞメチルの垂堎䟡栌はメタノヌルよりも顕著に高いため、この觊媒系はもちろん実甚性ず経枈䟡倀がない。たた、本分野の技術者に熟知のように、金属錯䜓を觊媒ずする堎合、䜿甚される配䜍子は埗られる錯䜓の觊媒掻性に倧きく圱響する。蚀い換えれば、錯䜓の構造の埮小な倉化でも、埗られる金属錯䜓は觊媒掻性がなくなるこずもある。
以䞊のように、本分野では、高い転化効率を有し、䞔぀優れた経枈性を有する、穏やかな条件䞋で盎接たたは間接に二酞化炭玠をメタノヌルに転化させる方法が切望されおいる。たた、既存技術では、ポリカヌボネヌト材料の分解は加氎分解によるもので、分解産物はゞオヌルおよび二酞化炭玠で、その二酞化炭玠は再び環境に攟出されるため、本分野では、穏やかな条件䞋でポリカヌボネヌトを氎玠化還元によっお分解させる方法も切望されおいる。
本発明の目的は、穏やかな条件で環状カヌボネヌトを䜿甚しおメタノヌルおよびゞオヌルを補造する方法、ならびにポリカヌボネヌトを氎玠化還元しお分解させる方法を提䟛する。
第䞀では、本発明は、メタノヌルおよびゞオヌルを補造する方法であっお、氎玠ガスの雰囲気においお、觊媒の䜜甚䞋で、環状カヌボネヌトたたはポリカヌボネヌトに以䞋のような反応を行い、メタノヌルおよびゞオヌルを埗るこずを含む、前蚘方法を提䟛する。
構造匏IおよびIIIにおいお、
n = 0〜20、m = 2〜1000000である。
R1、R2、R3、R4、R5、R6は、独立に氎玠、C1〜C20のアルキル基、C4〜C24のアリヌル基、C5〜C25のアリヌルアルキル基、-(C1〜C8)-OR7、-(C1〜C8)-SR8たたは-(C1〜C8)-NR9R10から遞ばれおもよい。
R5、R6は、さらに、独立に炭玠原子4〜10個のシクロアルキル基から遞ばれおもよい。
ここで、R7、R8、R9、R10は、独立にC1〜C10のアルキル基、C4〜C24のアリヌル基たたはC5〜C25のアリヌルアルキル基から遞ばれ、R9、R10は、さらに、窒玠原子ず連結しおいっしょに環状アミン基を圢成しおもよい。
n = 0の堎合、R1ずR3が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
n ≧ 1の堎合、R1ずR5、R3ずR6が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
構造匏IIおよびIVにおいお、
R1’、R2’、R3’、R4’、R5’、R6’は、独立に氎玠、C1〜C20のアルキル基、C4〜C24のアリヌル基、C5〜C25のアリヌルアルキル基、-(C1〜C8)-OR7’、-(C1〜C8)-SR8’たたは-(C1〜C8)-NR9’R10’から遞ばれおもよい。
R5’、R6’は、さらに、独立に炭玠原子4〜10個のシクロアルキル基から遞ばれおもよい。
ここで、R7’、R8’、R9’、R10’は、独立にC1〜C10のアルキル基、C4〜C24のアリヌル基たたはC5〜C25のアリヌルアルキル基から遞ばれ、R9’、R10’は、さらに、窒玠原子ず連結しおいっしょに環状アミン基を圢成しおもよい。
n = 0の堎合、R1’ずR3’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
n ≧ 1の堎合、R1’ずR5’、R3’ずR6’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
奜適な実斜圢態においお、前蚘觊媒は、VIIIB族の遷移金属の化合物である。
奜適な実斜圢態においお、前蚘VIIIB族の遷移金属は、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、IrたたはPtから遞ばれる。
もう䞀぀の奜適な実斜圢態においお、前蚘方法は、有機溶媒および塩基の存圚䞋で以䞋のような反応を行うこずを含む。
ここで、構造匏I、II、IIIおよびIVで衚される化合物は、請求項1で定矩される通りで、ルテニりム錯䜓Vは、䞀般構造匏Vを有する。
Ru(L)XYY’ (V)
匏Vにおいお、
Xは、䞀酞化炭玠、トリフェニルホスフィン、ピリゞン、テトラヒドロフランたたはゞメチルスルホキシドである。
Y、Y'は、独立にヒドリドむオン、氎酞化物むオン、塩玠むオン、臭玠むオン、ペり玠むオンおよびBH4 -、BH3CN-、BH(Et)3 -、BH(sec-Bu)3 -、AlH4 -たたはAlH2(OCH2CH2CH3)2 -から遞ばれる。
ここで、Lは、䞀般構造匏VIで衚される䞉座二リンアミン配䜍子である。
䞀般匏VIにおいお、n = 0〜3である。
R0は、Hである。
R1’’、R2’’は、独立にC1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C4〜C24のアリヌル基たたはアダマンチル基から遞ばれ、ここで、前蚘アリヌル基は、無眮換たたは眮換のアリヌル基を含む。
R3’’、R4’’、R5’’、R6’’、R7’’、R8’’ は、独立に氎玠、C1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C1〜C10のアルコキシ基たたはC4〜C36のアリヌル基から遞ばれる。
n = 0の堎合、R3’’ずR7’’およびR4’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
n ≧ 1の堎合、R3’’ずR5’’、R4’’ずR6’’、R5’’ずR7’’およびR6’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
さらに奜適な実斜圢態においお、前蚘ルテニりム錯䜓Vは、構造匏1aで衚される。
ほかの奜適な実斜圢態においお、前蚘ルテニりム錯䜓は、構造匏1b〜1eで衚される。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘環状カヌボネヌトたたはポリカヌボネヌトずルテニりム錯䜓のモル比は、100〜10000001である。
奜適な実斜圢態においお、前蚘環状カヌボネヌトたたはポリカヌボネヌトずルテニりム錯䜓のモル比は、1000〜100000、より奜たしくは10000〜100000である。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘塩基は、アルコヌルのアルカリ金属塩、アルカリ金属炭酞塩、たたはアルカリ金属氎酞化物である。
奜適な実斜圢態においお、前蚘塩基は、カリりム-t-ブトキシド、ナトリりム-t-ブトキシド、カリりムむ゜プロポキシド、ナトリりムむ゜プロポキシド、ナトリりム゚ポキシド、たたは炭酞カリりム、炭酞ナトリりム、氎酞化ナトリりムたたは氎酞化カリりムである。
さらに奜適な実斜圢態においお、前蚘塩基は、カリりム-t-ブトキシドである。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘ルテニりム錯䜓は䞭性の条件で環状カヌボネヌトの氎玠化を觊媒し、メタノヌルおよび盞応のゞオヌルを埗る。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘塩基ずルテニりム錯䜓のモル比は、1〜1001である。
奜適な実斜圢態においお、前蚘塩基ずルテニりム錯䜓のモル比は、1〜201、より奜たしくは1〜51である。
さらに奜適な実斜圢態においお、前蚘塩基ずルテニりム錯䜓のモル比は、11である。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘反応の枩床は60〜180℃である。
奜適な実斜圢態においお、前蚘反応の枩床は80〜150℃、より奜たしくは80〜140℃である。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘反応の反応時間は0.1〜1000時間である。
奜適な実斜圢態においお、前蚘反応の反応時間は0.5〜100時間、より奜たしくは1〜72時間である。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘反応における氎玠ガスの圧力は1〜100倧気圧である。
奜適な実斜圢態においお、前蚘反応における氎玠ガスの圧力は5〜60倧気圧、より奜たしくは50倧気圧である。
奜適な実斜圢態においお、前蚘䞍掻性溶媒は、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ゞオキサン、゚チレングリコヌルゞメチル゚ヌテル、t-ブチルメチル゚ヌテル、ベンれン、トル゚ン、キシレン、メタノヌル、゚タノヌル、む゜プロパノヌル、t-ブタノヌルである。
さらに奜適な実斜圢態においお、前蚘䞍掻性溶媒は、テトラヒドロフラン、ゞオキサンたたはトル゚ンである。
第二では、本発明は、匏Vで衚されるルテニりム錯䜓を提䟛する。
Ru(L)XYY’ (V)
匏Vにおいお、
Xは、䞀酞化炭玠、トリフェニルホスフィン、ピリゞン、テトラヒドロフランたたはゞメチルスルホキシドである。
Y、Y'は、独立にヒドリドむオン、氎酞化物むオン、塩玠むオン、臭玠むオン、ペり玠むオンおよびBH4 -、BH3CN-、BH(Et)3 -、BH(sec-Bu)3 -、AlH4 -、AlH2(OCH2CH2CH3)2 -から遞ばれる。
ここで、Lは、構造匏VIで衚される䞉座二リンアミン配䜍子である。
䞀般匏VIにおいお、n = 0〜3である。
R0は、Hである。
R1’’、R2’’は、独立にC1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C4〜C24のアリヌル基、アダマンチル基から遞ばれ、ここで、前蚘アリヌル基は、無眮換たたは眮換のアリヌル基である。
R3’’、R4’’、R5’’、R6’’、R7’’、R8’’ は、独立に氎玠、C1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C1〜C10のアルコキシ基、たたはC4〜C36のアリヌル基から遞ばれる。
n = 0の堎合、R3’’ずR7’’およびR4’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
n ≧ 1の堎合、R3’’ずR5’’、R4’’ずR6’’、R5’’ずR7’’およびR6’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
ここで、R3’’、R4’’、R5’’、R6’’、R7’’およびR8’’がいずれもHの堎合、R2’’はフェニル基ではない。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘ルテニりム錯䜓は、構造匏1b、1c、1dおよび1eで衚される。
奜適な実斜圢態においお、前蚘ルテニりム錯䜓は、カヌボネヌトを氎玠化還元するこずに䜿甚される。
さらに奜適な実斜圢態においお、前蚘ルテニりム錯䜓は、環状カヌボネヌトたたはポリカヌボネヌトを氎玠化還元しおメタノヌルおよびゞオヌルを補造するこずに䜿甚される。
第䞉では、本発明は、重氎玠化メタノヌルおよび重氎玠化ゞオヌルを補造する方法であっお、氎玠ガスH2の代わりに重氎玠ガスD2を䜿甚し、本発明の第二に蚘茉の方法を実斜し、重氎玠化メタノヌルおよび重氎玠化ゞオヌルを埗る、前蚘方法を提䟛する。
第四では、本発明は、アルコヌルを補造する方法であっお、有機溶媒においお、匏Vで衚されるルテニりム錯䜓Vおよび塩基の存圚䞋で、カヌボネヌトを氎玠化還元し、アルコヌルを埗るこずを含む、前蚘方法を提䟛する。
Ru(L)XYY’ (V)
匏Vにおいお、
Xは、䞀酞化炭玠、トリフェニルホスフィン、ピリゞン、テトラヒドロフランたたはゞメチルスルホキシドである。
Y、Y'は、独立にヒドリドむオン、氎酞化物むオン、塩玠むオン、臭玠むオン、ペり玠むオンおよびBH4 -、BH3CN-、BH(Et)3 -、BH(sec-Bu)3 -、AlH4 -、AlH2(OCH2CH2CH3)2 -から遞ばれる。
ここで、Lは、䞀般構造匏VIで衚される䞉座二リンアミン配䜍子である。
䞀般匏VIにおいお、n = 0〜3である。
R0は、Hである。
R1’’、R2’’は、独立にC1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C4〜C24のアリヌル基、アダマンチル基から遞ばれ、ここで、前蚘アリヌル基は、無眮換たたは眮換のアリヌル基である。
R3’’、R4’’、R5’’、R6’’、R7’’、R8’’ は、独立に氎玠、C1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C1〜C10のアルコキシ基、C4〜C36のアリヌル基から遞ばれる。
n = 0の堎合、R3’’ずR7’’およびR4’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
n ≧ 1の堎合、R3’’ずR5’’、R4’’ずR6’’、R5’’ずR7’’およびR6’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
もちろん、本発明の範囲内においお、本発明の䞊述の各技術特城および䞋述䟋えば実斜䟋の具䜓的に蚘述された各技術特城は互いに組合せ、新しい、たたは奜たしい技術方案を構成できるこずが理解される。玙数に限りがあるため、ここで逐䞀説明しない。
具䜓的な実斜圢態
本発明者は、幅広く䞔぀深く研究したずころ、意倖に、ルテニりムず䞉座二リンアミンPNPペンチ状配䜍子からなる錯䜓を觊媒ずしお䜿甚し、氎玠ガスを氎玠源ずしお環状カヌボネヌトに察しお氎玠化還元反応を行うず、効率的に䞔぀高遞択的にメタノヌルおよび1,2-゚チレングリコヌルおよびその誘導䜓を埗るこずができるこずを芋出し、間接に二酞化炭玠からメタノヌルぞの化孊的転化を実珟させた。本発明者は、さらに、本発明の觊媒を䜿甚するず、ポリカヌボネヌトを効率的に觊媒しおメタノヌルおよびゞオヌルを埗るこずができるこずを初めお芋出し、廃棄されるポリカヌボネヌト系材料からゞオヌルおよびメタノヌルを回収するこずができる。たた、本発明者は、本発明の觊媒は効率的に環状カヌボネヌトの重氎玠化還元を觊媒するこずができるこずを芋出し、重氎玠化メタノヌルおよび重氎玠化ゞオヌルを補造するこずができる。これに基づき、本発明を完成させた。
甚語の定矩
本発明においお、「C1〜C10のアルキル基」は、盎鎖たたは分岐鎖の10個以䞋の炭玠原子を含有するアルキル基を衚し、䟋えばメチル基、゚チル基、プロピル基、む゜プロピル基、ブチル基、む゜ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基、む゜ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、t-ヘキシル基、ヘプチル基、む゜ヘプチル基、オクチル基やむ゜オクチル基がある。類䌌的に、「C1〜C10のアルコキシ基」は、酞玠原子が以䞊で定矩されるアルキル基ず連結したものを衚し、䟋えばメトキシ基、゚トキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などがある。
本発明においお、「アリヌル基」は、芳銙族環構造の性質を有する眮換基を衚し、䟋えばフェニル基、フリル基、チ゚ニル基、ピリゞニル基、キノリニル基、むンドリル基がある。本発明においお、アリヌル基は、無眮換たたは眮換のアリヌル基を含み、ここで、眮換ずは1぀たたは耇数の眮換基を有するこずで、代衚的な眮換基は、䞊述のアルキル基、アルコキシ基およびハロゲン原子やニトロ基などを含むが、これらに限定されない。代衚的なアリヌル基は、電子䟛䞎性および/たたは電子求匕性眮換基を有するアリヌル基を含み、䟋えばp-トリル基、p-メトキシフェニル基、p-クロロフェニル基などがある。類䌌的に、「アリヌルアルキル基」は、アリヌル基ずアルキル基が連結した眮換基を衚し、䟋えばフェニルメチル基、フェニル゚チル基、フェニルプロピル基などがある。
ゞオヌル
ここで甚いられるように、甚語「ゞオヌル」は「ゞヒドロキシ化合物」ず入れ替えお䜿甚するこずができ、2぀の末端に䜍眮するヒドロキシ基を有する化合物である。本分野の䞀般技術者に理解されるように、具䜓的な実斜圢態においお、ヒドロキシ基ず連結する具䜓的な基によっお、前蚘甚語はアルコヌル、フェノヌルなどの化合物を含んでもよい。
ほかの実斜圢態においお、本発明の「ゞオヌル」は、末端に䜍眮する2぀のヒドロキシ基を含有する本発明の方法によっお接觊分解しお圢成するこずができる。以倖、任意にほかの箇所に䜍眮するヒドロキシ基を含有しおもよい。
転化効率
ここで甚いられる甚語「転化効率」効率ず呌ぶこずもあるずは、化孊反応における消耗された反応物の量ず最初に仕蟌んだ圓該反応物の総量の癟分率である。本発明における反応に察し、環状カヌボネヌトの氎玠化反応を䟋ずするず、転化率は、特定の条件䞋である反応時間内で、消耗された環状カヌボネヌトのモル数ず最初に仕蟌んだ環状カヌボネヌト総量のモル数の比で、癟分率で衚される。
転化数
ここで甚いられる甚語「転化数」ずは、ある時間内で、転化された反応物のモル数ず觊媒のモル数の比である。本発明の反応においお、環状カヌボネヌトの氎玠化反応を䟋ずするず、転化数は、特定の条件䞋である反応時間内で、消耗された環状カヌボネヌトのモル数ず觊媒のモル数の比である。
本発明の反応においお、転化率および転化数は、ガスクロマトグラフィヌによっお、p-キシレンを内郚暙準ずしお怜量線法でカヌボネヌトを枬定しお算出されたものである。即ち、p-キシレンを内郚暙準ずしお、カヌボネヌト、メタノヌルおよびゞオヌルに察し、ガスクロマトグラムで、ピヌク面積ずp-キシレンのピヌク面積の比を怜量線ずする。反応系におけるピヌク面積の比率を枬定するこずで、反応系におけるカヌボネヌト、メタノヌルおよびゞオヌルの含有量を知る。
カヌボネヌト
ここで甚いられる甚語「カヌボネヌト」は、盎鎖カヌボネヌト即ち、非環状で非重合のカヌボネヌト、䟋えば炭酞ゞメチル、環状カヌボネヌト、ポリカヌボネヌトを含む。具䜓的に、本発明の環状カヌボネヌトおよびポリカヌボネヌトは、それぞれ匏Iおよび匏IIで衚される。
匏Iにおいお、
n = 0〜20、m = 2〜1000000である。
R1、R2、R3、R4、R5、R6は、独立に氎玠、C1〜C20のアルキル基、C4〜C24のアリヌル基、C5〜C25のアリヌルアルキル基、-(C1〜C8)-OR7、-(C1〜C8)-SR8たたは-(C1〜C8)-NR9R10から遞ばれる。
R5、R6は、さらに、独立に炭玠原子4〜10個の環状眮換基でもよい。
R7、R8、R9、R10は、独立にC1〜C10のアルキル基、C4〜C24のアリヌル基たたはC5〜C25のアリヌルアルキル基から遞ばれる。
R9、R10は、さらに、窒玠原子ず連結しおいっしょに環状アミン基を圢成しおもよい。
n = 0の堎合、R1ずR3が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
n ≧ 1の堎合、R1ずR5、R3ずR6が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
匏IIにおいお、
R1’、R2’、R3’、R4’、R5’、R6’は、独立に氎玠、C1〜C20のアルキル基、C4〜C24のアリヌル基、C5〜C25のアリヌルアルキル基、-(C1〜C8)-OR7’、-(C1〜C8)-SR8’たたは-(C1〜C8)-NR9’R10’から遞ばれおもよい。
R5’、R6’は、さらに、独立に炭玠原子4〜10個のシクロアルキル基から遞ばれおもよい。
ここで、R7’、R8’、R9’、R10’は、独立にC1〜C10のアルキル基、C4〜C24のアリヌル基、たたはC5〜C25のアリヌルアルキル基から遞ばれ、R9’、R10’は、さらに、窒玠原子ず連結しおいっしょに環状アミン基を圢成しおもよい。
n = 0の堎合、R1’ずR3’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
n ≧ 1の堎合、R1’ずR5’、R3’ずR6’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
本分野の技術者に呚知のように、環状カヌボネヌトは、重芁な化工原料および溶媒で、二酞化炭玠ず゚ポキシ化合物から反応しお倧芏暡に生産するこずができ、䟋えば、二酞化炭玠ず゚チレンオキシドから炭酞゚チレンを補造する過皋はすでに工業化が実珟した。環状カヌボネヌトの接觊氎玠化は、二酞化炭玠の間接の有効利甚を実珟するだけでなく、メタノヌルおよび1,2-゚チレングリコヌルなどの重芁な燃料および工業原料が埗られるため、重芁な応甚䟡倀がある。
本発明の觊媒
本発明の觊媒は、䞀般構造匏Vを有するルテニりム錯䜓である。圓該ルテニりム錯䜓は、䞀般構造匏がVIの䞉座二リンアミン配䜍子Lを含む。
Ru(L)XYY’ (V)
䞀般匏Vにおいお、
Xは、独立に䞀酞化炭玠、トリフェニルホスフィン、ピリゞン、テトラヒドロフラン、ゞメチルスルホキシドから遞ばれる。
Y、Y'は、独立にヒドリドむオン、氎酞化物むオン、塩玠むオン、臭玠むオン、ペり玠むオンおよびBH4 -、BH3CN-、BH(Et)3 -、BH(sec-Bu)3 -、AlH4 -、たたはAlH2(OCH2CH2CH3)2 -から遞ばれる。YおよびY'は、同䞀でも異なっおもよい。
䞀般匏Vに含たれる䞉座二リンアミン配䜍子Lの䞀般構造匏VIは以䞋の通りである。
䞀般匏VIにおいお、n = 0〜3である。
R0は、Hである。
R1’’、R2’’は、独立にC1〜C10のアルキル基、C3〜C10のアリヌル基、C4〜C24のアリヌルアルキル基、たたはアダマンチル基から遞ばれる。
R3’’、R4’’、R5’’、R6’’、R7’’、R8’’ は、独立に氎玠、C1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C1〜C10のアルコキシ基、たたはC4〜C36のアリヌル基から遞ばれる。
n = 0の堎合、R3’’ずR7’’およびR4’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
n ≧ 1の堎合、R3’’ずR5’’、R4’’ずR6’’、R5’’ずR7’’およびR6’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
具䜓的な実斜圢態においお、本発明の觊媒、即ち、ルテニりム錯䜓は、以䞋の構造匏1a〜1eで衚される。
本発明の觊媒の補造方法
本発明のルテニりム觊媒は、以䞋の方法で補造するこずができる。
䞍掻性ガス、䟋えば窒玠ガスたたはアルゎンガスの雰囲気においお、60〜120℃で、1圓量のルテニりム金属前駆䜓、䟋えば[RuHCl(CO)(PPh3)3]、[RuH2(CO)(PPh3)3]、RuCl2(PPh3)3、[RuCl2(C6H6)]2、[RuHCl(PPh3)3]、Ru(DMSO)4Cl2、[Ru(cod)Cl2]、[Ru(nbd)Cl2]を1〜1.2圓量の䞉座二リンアミン配䜍子ず溶媒で0.5〜20 h反応させお補造する。ここで、前蚘DMSOはゞメチルスルホキシド、codは1,5-シクロオクタゞ゚ン、nbdはノルボルナゞ゚ンを衚す。
本発明の觊媒の応甚
本発明の觊媒、即ち、ルテニりム錯䜓は、穏やかな条件で、環状カヌボネヌト、ポリカヌボネヌトおよび盎鎖カヌボネヌトを含むカヌボネヌトを氎玠化還元しおメタノヌルおよび盞応のほかのアルコヌル類たたはゞオヌルにするこずに䜿甚するこずができるため、二酞化炭玠を間接にメタノヌルにし、盞応のゞオヌルを埗るこずができる。本発明のルテニりム錯䜓によるカヌボネヌトの氎玠化還元は、高い転化効率を有するだけでなく、優れた経枈性および操䜜䟿利性を有する。
本発明のメタノヌルおよびゞオヌルの補造方法
本発明は、接觊氎玠化によっおメタノヌルおよび1,2-゚チレングリコヌルならびにほかのゞオヌル類誘導䜓を補造するオリゞナルな方法を提䟛する。本発明の方法は、ルテニりムず配䜍子からなる錯䜓を觊媒ずしお䜿甚し、氎玠ガスを氎玠源ずしお環状カヌボネヌトたたはポリカヌボネヌトに察しお氎玠化還元反応を行うず、効率的に䞔぀高遞択的にメタノヌルおよび1,2-゚チレングリコヌルおよびその誘導䜓を埗る。
具䜓的な実斜圢態においお、本発明の方法は、氎玠ガスの雰囲気においお、有機溶媒で、ルテニりム錯䜓Vおよび塩基の存圚䞋で、環状カヌボネヌト䞀般匏Iたたはポリカヌボネヌト䞀般匏IIに察しお以䞋のような氎玠化還元反応を行うこずで、メタノヌルおよび盞応のゞオヌルIIIたたはIVを埗る。
以䞊の反応匏で瀺される各眮換基およびルテニりム錯䜓は、䞊述のように定矩される。
具䜓的な実斜圢態においお、以䞊の反応で以䞋の構造匏1a〜1eで衚されるルテニりム錯䜓が䜿甚される。
本発明の方法で䜿甚できる塩基は、カリりム-t-ブトキシド、ナトリりム-t-ブトキシド、カリりムむ゜プロポキシド、ナトリりムむ゜プロポキシド、ナトリりム゚ポキシドのようなアルコヌルのアルカリ金属塩、炭酞カリりム、炭酞ナトリりムのようなアルカリ金属炭酞塩、氎酞化ナトリりム、氎酞化カリりムのようなアルカリ金属氎酞化物を含む。奜適な実斜圢態においお、塩基ずしおアルコヌルのアルカリ金属塩を䜿甚し、より奜たしくは塩基がカリりム-t-ブトキシドである。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘環状カヌボネヌトたたはポリカヌボネヌトずルテニりム錯䜓のモル比は、100〜10000001である。奜適な実斜圢態においお、前蚘環状カヌボネヌトたたはポリカヌボネヌトずルテニりム錯䜓のモル比は、1000〜100000、より奜たしくは10000〜1000001000〜100000である。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘塩基ずルテニりム錯䜓のモル比は、1〜1001である。 具䜓的な実斜圢態においお、前蚘塩基ずルテニりム錯䜓のモル比は、1〜201、より奜たしくは1〜51である。 さらに奜適な実斜圢態においお、前蚘塩基ずルテニりム錯䜓のモル比は、11である。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘反応の枩床は60〜180℃でもよい。奜適な実斜圢態においお、前蚘反応の枩床は80〜150℃、より奜たしくは80〜140℃である。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘反応の反応時間は0.1〜1000 hである。奜適な実斜圢態においお、前蚘反応の反応時間は0.5〜100時間、より奜たしくは1〜72時間である。
具䜓的な実斜圢態においお、前蚘反応における氎玠ガスの圧力は1〜100倧気圧である。
奜適な実斜圢態においお、前蚘反応における氎玠ガスの圧力は5〜60倧気圧、より奜たしくは10〜50倧気圧である。
本発明の方法で䜿甚できる有機溶媒は、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ゞオキサン、゚チレングリコヌルゞメチル゚ヌテル、t-ブチルメチル゚ヌテル、ベンれン、トル゚ン、キシレン、メタノヌル、゚タノヌル、む゜プロパノヌル、t-ブタノヌルなどを含む。奜適な実斜圢態においお、本発明の方法でテトラヒドロフラン、ゞオキサンなどの゚ヌテル類やトル゚ンなどの溶媒が䜿甚される。
たた、本発明の開瀺および本分野の既存技術に基づき、本分野の䞀般技術者には、盎鎖のカヌボネヌト、即ち、非環状で非重合のカヌボネヌトを原料ずしお氎玠化反応を行うず、盞応にメタノヌルおよびほかの䞀䟡アルコヌルを補造するこずができるこずが容易にわかる。
本発明の重氎玠化メタノヌルおよび重氎玠化ゞオヌルの補造方法
本発明に係るメタノヌルおよびゞオヌルを補造する方法に埓い、本発明者は、さらに氎玠ガスの代わりに重氎玠ガスを䜿甚し、環状カヌボネヌトを還元しお重氎玠化メタノヌルおよび重氎玠化ゞオヌルを生成するこずができた。
たた、環状カヌボネヌト、ポリカヌボネヌトたたは䞀般のカヌボネヌトを䜿甚し、本分野の技術者は、適宜に察応しお重氎玠化のほかの䞀䟡アルコヌルを補造するこずができる。
本発明の䞻な利点は以䞋の通りである。
1環状カヌボネヌトは、゚ポキシ化合物ず二酞化炭玠の反応によっお簡単に工業的に倧芏暡で補造するこずができるため、本発明の方法は、環状カヌボネヌトを接觊氎玠化しおメタノヌルおよびゞオヌルを生成し、間接に二酞化炭玠をメタノヌルに転化する目的を実珟させ、埗られるゞオヌルも非垞に䟡倀のある燃料および化工原料である。
2本発明の方法は、廃棄されるポリカヌボネヌト系材料から効率的に䞔぀高い遞択性でポリカヌボネヌト材料を接觊氎玠化しおメタノヌルおよびゞオヌルを生成するこずができ、ポリカヌボネヌトを加氎分解する方法よりも高い原子経枈性を有する。
3本発明の方法は、廃棄材料が生じず、経枈的で環境にやさしい持続可胜な発展の技術芁求に応えるこずができる。
4本発明の方法は、操䜜が簡単で、穏やかな条件で行うこずができ、コストが䜎い。
5本発明の方法は、重氎玠化メタノヌルおよび重氎玠化ゞオヌルの補造にも䜿甚するこずができる。
以䞋、具䜓的な実斜䟋を挙げお本発明をさらに詳しく説明するが、もちろん、本発明はこれらの具䜓的な実䟋に限定されない。以䞋の実斜䟋においお、瀺されおいない具䜓的な実隓条件は、通垞、本分野の技術者に熟知の通垞の操䜜条件、あるいはメヌカヌのお薊めの条件に埓う。特に説明しない限り、癟分率および郚は重量癟分率および重量郚である。
実斜䟋1 觊媒のルテニりム錯䜓1aの補造
䞍掻性ガス、䟋えば窒玠ガスたたはアルゎンガスの雰囲気においお、100 mLのシュレンク管にHCl・HN(CH2CH2PPh2)2 (1.20 g、 2.51 mmol)、トル゚ン (20 mL)および15氎酞化ナトリりム氎溶液(10 mL)を入れた。反応混合物を宀枩で固䜓が完党に溶解するたで撹拌した。䞍掻性の雰囲気においお、有機盞を取り出し、䞔぀蒞留氎で2回枅浄した2×5 mL。合䜵された氎盞をトル゚ンで2回抜出した2×10 mL。すべおの有機盞を合䜵した埌、無氎硫酞ナトリりムで也燥した。ろ過で也燥剀を陀去した埌、真空枛圧で溶媒を陀去しお遊離の二リンアミン配䜍子の粗補産物を埗た。この粗補産物をトル゚ン(18 mL)に溶解させ、RuHCl(CO)(PPh3)3 (2.28 g、2.39 mmol)をいれ、2時間還流しお反応させた。反応系を宀枩に冷华した埌、ヘキサン10 mLを入れた。析出した沈柱物をろ過し、䞔぀ヘキサンで掗浄した。真空也燥しお収率97で1.42 gのルテニりム錯䜓1aを埗た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) ÎŽ 7.80-7.70 (m, 8H), 7.52-7.16 (m, 12H), 4.36 (br s, 1H), 3.38-3.25 (m, 2H), 2.82-2.76 (m, 2H), 2.45-2.35 (m, 4H), -15.41 (t, J = 19.6 Hz, 1H) ppm; 31P NMR (161.9 MHz, CDCl3) ÎŽ 52.6 (d, J = 18.1 Hz) ppm; HRMS (MALDI) m/z calcd. for C29H28NOP2 96Ru: 564.0717, Found: 564.0699 [M-H2-Cl]+, IR (film) 1972, 1904 cm-1.)
実斜䟋2觊媒のルテニりム錯䜓1bの補造
HN(CH2CH2PiPr2)2 (217 mg、0.710 mmol)およびRuHCl(CO)(PPh3)3 (644 mg、0.676 mmol)をトル゚ン(4 mL)に溶解させ、加熱しお5時間還流させた。反応液を宀枩に冷华した埌、ヘキサン6 mLを入れた。析出した固䜓をろ過し、吞匕也燥しお収率90で288 mgのルテニりム錯䜓1bを埗た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) ÎŽ 3.50-3.39 (m, 1H), 3.31-3.26 (m, 2H), 2.77-2.65 (m, 2H), 2.35-2.09 (m, 6H), 1.86-1.74 (m, 2H), 1.60-1.44 (m, 6H), 1.34-1.08 (m, 18H), -16.30 (t, J = 19.2 Hz, 0.12H), -16.54 (t, J = 18.0 Hz, 0.88H) ppm; 31P NMR (161.9 MHz, CDCl3) ÎŽ 74.6 (s, br) ppm; HRMS (MALDI) m/z calcd. for C17H38NOP2 96Ru: 430.1499, Found: 430.1502 [M-Cl]+; IR (film) 1973, 1960, 1910 cm-1.
実斜䟋3觊媒のルテニりム錯䜓1cの補造
実斜䟋2の操䜜工皋に埓い、HN(CH2CH2PiPr2)2の代わりにHN(CH2CH2PtBu2)2を䜿甚し、収率85でルテニりム錯䜓1cを埗た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) ÎŽ 6.44 (br s, 1H), 3.52-3.37 (m, 0.9H), 3.31-3.19 (m, 2.1H), 3.06-2.91 (m, 2.1H), 2.81-2.69 (m, 0.9H), 2.46-2.14 (m, 4H), 1.77-1.25 (m, 36H), -16.03 (t, J = 19.4 Hz, 0.6), -22.32 (t, J = 18.4 Hz, 0.4 H) ppm; 31P NMR (161.9 MHz, CDCl3) ÎŽ 89.0 (d, J = 9.1 Hz), 87.6 (s) ppm; HRMS (MALDI) m/z calcd. for C21H46NOP2 96Ru: 486.2125, Found: 486.2120 [M-Cl]+; IR (film) 1897 cm-1.
実斜䟋4觊媒のルテニりム錯䜓1dの補造
実斜䟋2の操䜜工皋に埓い、HN(CH2CH2PiPr2)2の代わりにHN(CH2CH2PCy2)2を䜿甚し、収率98でルテニりム錯䜓1dを埗た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) ÎŽ 3.85-2.80 (m, 4H), 2.53-1.15 (m, 48H), -16.59 (br s, 1H) ppm; 31P NMR (161.9 MHz, CDCl3) ÎŽ 65.2 (s), 47.6 (s) ppm; HRMS (MALDI) m/z calcd. for C29H54NOP2 96Ru: 590.2751, Found: 590.2730 [M-Cl]+; IR (film) 1910 cm-1.
実斜䟋5觊媒のルテニりム錯䜓1eの補造
実斜䟋2の操䜜工皋に埓い、HN(CH2CH2PiPr2)2の代わりにHN(CH2CH2PAd2)2を䜿甚し、収率92でルテニりム錯䜓1eを埗た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) ÎŽ 7.49 (br s, 1H), 3.69-3.52 (m, 2H), 2.59-1.60 (m, 66H), -26.05 (t, J = 15.6 Hz, 1H) ppm; 31P NMR (161.9 MHz, CDCl3) ÎŽ 84.4 (d, J = 9.2 Hz) ppm; HRMS (MALDI) m/z calcd. for C45H70NOP2 96Ru: 798.4003, Found: 798.3985 [M-Cl]+; IR (film) 1914 cm-1.
実斜䟋6ルテニりム錯䜓1aが觊媒する炭酞゚チレンの氎玠化反応によるメタノヌルおよび゚チレングリコヌルの補造
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (17.4 mg、0.0286 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(3.2 mg、0.0286 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、炭酞゚チレン(2.52 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、0.5時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌp-キシレンを内郚暙準ずし、カヌボネヌト、メタノヌルおよびゞオヌルに察し、ガスクロマトグラムで、ピヌク面積ずp-キシレンのピヌク面積の比で怜量線を䜜成し、反応系におけるピヌク面積の比率を枬定するこずによっお、反応終了埌の反応系の混合物に含たれるカヌボネヌト、メタノヌルおよびゞオヌルの質量を知る怜量線法を䜿甚した。によっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。メタノヌルおよび゚チレングリコヌルの収率はいずれも99であった。
実斜䟋7ルテニりム錯䜓1aが觊媒する炭酞゚チレンの氎玠化反応によるメタノヌルおよび゚チレングリコヌルの補造
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (1.7 mg、0.00286 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(0.32 mg、0.00286 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(5 mL)、テトラヒドロフラン(15 mL)、炭酞゚チレン(2.52 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、48時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。メタノヌルおよび゚チレングリコヌルの収率はいずれも99であった。
実斜䟋8ルテニりム錯䜓1aが觊媒する炭酞゚チレンの氎玠化反応によるメタノヌルおよび゚チレングリコヌルの補造
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (0.17 mg、0.000286 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(0.032 mg、0.000286 mmol)を含有するテトラヒドロフラン溶液(2 mL)、テトラヒドロフラン(18 mL)、炭酞゚チレン(2.52 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、60 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、72時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が89であった。メタノヌルおよび゚チレングリコヌルの収率はそれぞれ84および87であった。
実斜䟋9ルテニりム錯䜓1bが觊媒する炭酞゚チレンの氎玠化反応によるメタノヌルおよび゚チレングリコヌルの補造
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1b (13.5 mg、0.0286 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(3.2 mg、0.0286 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、炭酞゚チレン(2.52 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、0.5時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が74であった。メタノヌルおよび゚チレングリコヌルの収率はそれぞれ45および74であった。
実斜䟋10ルテニりム錯䜓1dが觊媒する炭酞゚チレンの氎玠化反応によるメタノヌルおよび゚チレングリコヌルの補造
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1d (18.0 mg、0.0286 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(3.2 mg、0.0286 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、炭酞゚チレン(2.52 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、0.5時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が76であった。メタノヌルおよび゚チレングリコヌルの収率はそれぞれ48および76であった。
実斜䟋11ルテニりム錯䜓1aが觊媒する炭酞プロピレンの氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (3.5 mg、0.057 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(0.5 mg、0.057 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、炭酞プロピレン(2.92 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、10時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。メタノヌルおよびグリコヌルの収率はいずれも99であった。
実斜䟋12ルテニりム錯䜓1aが觊媒する環状カヌボネヌトの4-゚チル-1,3-ゞオキサン-2-オンの氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (8.7 mg、0.0143 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(1.6 mg、0.0143 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、4-゚チル-1,3-ゞオキサン-2-オン(3.32 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、10時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。メタノヌルおよびグリコヌルの収率はそれぞれ99および96であった。
実斜䟋13ルテニりム錯䜓1aが觊媒する環状カヌボネヌトの4-ブチル-1,3-ゞオキサン-2-オンの氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (8.7 mg、0.0143 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(1.6 mg、0.0143 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、4-ブチル-1,3-ゞオキサン-2-オン(4.12 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、4時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。ゞオヌルの分離収率が99であった。
実斜䟋14ルテニりム錯䜓1aが觊媒する環状カヌボネヌトの4-フェニル-1,3-ゞオキサン-2-オンの氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (8.7 mg、0.0143 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(1.6 mg、0.0143 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、4-フェニル-1,3-ゞオキサン-2-オン(4.69 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、4時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。ゞオヌルの分離収率が99であった。
実斜䟋15ルテニりム錯䜓1aが觊媒する環状カヌボネヌトの4-ベンゞル-1,3-ゞオキサン-2-オンの氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (8.7 mg、0.0143 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(1.6 mg、0.0143 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、4-ベンゞル-1,3-ゞオキサン-2-オン(5.09 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、4時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。ゞオヌルの分離収率が98であった。
実斜䟋16ルテニりム錯䜓1aが觊媒する環状カヌボネヌトの4-メトキシメチル-1,3-ゞオキサン-2-オンの氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (8.7 mg、0.0143 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(1.6 mg、0.0143 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、4-メトキシメチル-1,3-ゞオキサン-2-オン(3.78 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、4時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。ゞオヌルの分離収率が99であった。
実斜䟋17ルテニりム錯䜓1aが觊媒する環状カヌボネヌトの4-ベンゞルオキシメチル-1,3-ゞオキサン-2-オンの氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (8.7 mg、0.0143 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(1.6 mg、0.0143 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、4-ベンゞルオキシメチル-1,3-ゞオキサン-2-オン(5.94 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、4時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。ゞオヌルの分離収率が97であった。
実斜䟋18ルテニりム錯䜓1aが觊媒する環状カヌボネヌトの4,5-ゞメチル-1,3-ゞオキサン-2-オンの氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (8.7 mg、0.0143 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(1.6 mg、0.0143 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、4,5-ゞメチル-1,3-ゞオキサン-2-オン(3.32 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、10時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。ゞオヌルの分離収率が98であった。
実斜䟋19ルテニりム錯䜓1aが觊媒する環状カヌボネヌトの4,4-ゞメチル-1,3-ゞオキサン-2-オンの氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (8.7 mg、0.0143 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(1.6 mg、0.0143 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、4,4-ゞメチル-1,3-ゞオキサン-2-オン(3.32 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、12時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。ゞオヌルの分離収率が97であった。
実斜䟋20ルテニりム錯䜓1aが觊媒する環状カヌボネヌトの4,4,5,5-テトラメチル-1,3-ゞオキサン-2-オンの氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (17.4 mg、0.0286 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(3.2 mg、0.0286 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、4,4,5,5-テトラメチル-1,3-ゞオキサン-2-オン(4.12 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、20時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が95であった。ゞオヌルの分離収率が96であった。
実斜䟋21ルテニりム錯䜓1aが觊媒する環状カヌボネヌトの1,3-ゞオキサン-2-オンの氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (8.7 mg、0.0143 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(1.6 mg、0.0143 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、1,3-ゞオキサン-2-オン(2.92 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、2時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。メタノヌルおよびゞオヌルの収率はそれぞれ99および99であった。
実斜䟋22ルテニりム錯䜓1aが觊媒するポリプロピレンカヌボネヌトの分解氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (15.8 mg、0.0260 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(2.9 mg、0.0260 mmol)、テトラヒドロフラン(25 mL)、ポリプロピレンカヌボネヌト[Mw = 100,698 (Mw/Mn = 1.77)、炭酞゚ステル結合99](2.69 g、26.0 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、24時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。メタノヌルおよびゞオヌルの収率はそれぞれ99および99であった。
実斜䟋23ルテニりム錯䜓1aが觊媒する炭酞゚チレンの重氎玠化反応による重氎玠化メタノヌルおよび重氎玠化゚チレングリコヌルの補造
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (17.4 mg、0.0286 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(3.2 mg、0.0286 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、炭酞゚チレン(2.52 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの重氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、0.5時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の重氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。メタノヌルの収率が99で、メチル基における重氎玠原子の含有量が87であったメタノヌルを安息銙酞メチルにしお栞磁気共鳎法によっお枬定した。。゚チレングリコヌルの収率が99で、炭玠原子における重氎玠の含有量が49であった゚チレングリコヌルを゚チレングリコヌルゞベンゟ゚ヌトにしお栞磁気共鳎法によっお枬定した。。
実斜䟋24ルテニりム錯䜓1aが觊媒するテトラメチル炭酞゚チレンの重氎玠化反応による重氎玠化メタノヌルの補造
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (17.4 mg、0.0286 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(3.2 mg、0.0286 mmol)、テトラヒドロフラン(20 mL)、4,4,5,5-テトラメチル-1,3-ゞオキサン-2-オン(4.12 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの重氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、24時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の重氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99であった。メタノヌルの収率が99で、メチル基における重氎玠原子の含有量が99であったメタノヌルを安息銙酞メチルにしお栞磁気共鳎法によっお枬定した。。
実斜䟋25ルテニりム錯䜓1cおよび1eが觊媒する炭酞゚チレンの氎玠化反応によるメタノヌルおよび゚チレングリコヌルの補造
実斜䟋6ず同様の流れを䜿甚し、ルテニりム錯䜓1cおよび1eで炭酞゚チレンの氎玠化反応を觊媒しおメタノヌルおよび゚チレングリコヌルを補造した。䞊述実斜䟋ず同様のガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、ルテニりム錯䜓1cおよび1eで炭酞゚チレンの氎玠化反応を觊媒しおメタノヌルおよび゚チレングリコヌルを補造した堎合、同等の転化率および収率を埗た。
実斜䟋26 ルテニりム錯䜓1aが觊媒する炭酞ゞメチルの氎玠化反応によるメタノヌルの補造
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (17.4 mg、0.0286 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(3.2 mg、0.0286 mmol)、テトラヒドロフラン(10 mL)、炭酞ゞメチル(2.57 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、10時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、炭酞ゞメチルの転化率が95で、メタノヌルの収率が94であった。
実斜䟋27[P(N-Me)P]ペンチ状配䜍子およびルテニりムからなる錯䜓1a'が觊媒する炭酞プロピレンの氎玠化反応
実斜䟋1-5ず類䌌の工皋を䜿甚し、構造匏1a'で衚されるルテニりム錯䜓を補造した。
RuHCl(CO)[(Ph2PCH2CH2)2NMe] (1a’):収率が98で、浅黄色固䜓であった。1H NMR (400 MHz, CDCl3) ÎŽ 7.90-7.65 (m, 8H), 7.48-6.79 (m, 12H), 4.01-3.90 (m, 0.6H), 3.21-2.72 (m, 7.4H), 2.53 (s, 2H), 2.35 (s, 1H), -14.16 (t, J = 19.6 Hz, 0.3H), -14.75 (t, J = 19.6 Hz, 0.7H) ppm; 31P NMR (161.9 MHz, CDCl3) ÎŽ 54.4 (s), 49.5 (d, J = 6.3 Hz) ppm; HRMS (MALDI) m/z calcd. for [C30H30NOP2 96Ru]+: 578.0873, Found:578.0863 [M-H2-Cl]+; IR (film) 1975, 1903 cm-1.
実斜䟋11ず類䌌の工皋を䜿甚し、構造匏1a'で衚されるルテニりム錯䜓で炭酞プロピレンの接觊氎玠化反応を行ったずころ、メタノヌルおよびプロピレングリコヌルがなかったため、構造匏1a'で衚されるルテニりム錯䜓は掻性がない。
構造匏1a'からわかるように、構造匏1aで衚されるルテニりム錯䜓ず非垞に類䌌で、違いは構造匏1aではNず結合するのはHで、構造匏1a'ではNず結合するのはメチル基であるこずだけである。埓っお、本実斜䟋の結論によっお、金属觊媒の分野においお、配䜍子の構造によっお埗られる金属錯䜓が異なる觊媒掻性を有するずいう共通の認識がさらに蚌明された。
実斜䟋28 異なる塩基䜿甚量によるルテニりム錯䜓1aが觊媒する炭酞プロピレンの氎玠化反応に察する圱響
実斜䟋11ず類䌌の工皋を䜿甚し、ルテニりム錯䜓1aを觊媒ずし、異なる塩基ずルテニりム錯䜓1aのモル比の䜿甚量および䞋述反応条件で、炭酞プロピレンの接觊氎玠化を行い、100℃で2時間反応させ、反応結果を䞋述衚に瀺す。
䞊述衚においお、炭酞プロピレンは28.6 mmolで、炭酞プロピレンの転化率、ゞオヌルおよびメタノヌルの収率はいずれもガスクロマトグラフィヌによっおp-キシレンを内郚暙準ずしお枬定した。
䞊述衚で瀺される反応結果から、塩基がない堎合、ルテニりム錯䜓1aだけでは反応が生じなかったこずがわかる。塩基の䜿甚量は、反応効果にある皋床の圱響があり、䜿甚量がルテニりム錯䜓の1〜2倍のモル圓量の堎合、効果が最も良く、奜たしい。
実斜䟋29ルテニりム錯䜓1aが觊媒する炭酞プロピレンのトル゚ンにおける氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (1.8 mg、0.028 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(0.25 mg、0.028 mmol)、トル゚ン(20 mL)、炭酞プロピレン(2.92 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを100℃の油济で加熱しお撹拌し、10時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、原料の転化率が99であった。メタノヌルおよびゞオヌルの収率はいずれも99であった。
実斜䟋30ルテニりム錯䜓1aが觊媒する炭酞プロピレンのゞオキサンにおける氎玠化反応
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (1.8 mg、0.028 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(0.25 mg、0.028 mmol)、ゞオキサン(20 mL)、炭酞プロピレン(2.92 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを100℃の油济で加熱しお撹拌し、10時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、原料の転化率が99であった。メタノヌルおよびゞオヌルの収率はいずれも99であった。
実斜䟋31 異なる枩床におけるルテニりム錯䜓1aが觊媒する炭酞プロピレンの氎玠化反応
実斜䟋11ず類䌌の工皋を䜿甚し、ルテニりム錯䜓1aを觊媒ずし、異なる反応枩床で、炭酞プロピレンの接觊氎玠化を行い、反応結果を䞋述衚に瀺す。
䞊述衚においお、炭酞プロピレンは28.6 mmolで、炭酞プロピレンの転化率、ゞオヌルおよびメタノヌルの収率はいずれもガスクロマトグラフィヌによっおp-キシレンを内郚暙準ずしお枬定した。
䞊述衚で瀺される反応結果から、異なる反応枩床で、炭酞プロピレンが完党に転化するに必芁な時間も異なるこずがわかる。比范的に高枩では、反応物が比范的に短時間で完党に転化する。
実斜䟋32 異なる氎玠ガスの圧力におけるルテニりム錯䜓1aが觊媒する炭酞プロピレンの氎玠化反応
実斜䟋11ず類䌌の工皋を䜿甚し、ルテニりム錯䜓1aを觊媒ずし、異なる氎玠ガスの圧力で、炭酞プロピレンの接觊氎玠化を行い、100℃で2時間反応させ、反応結果を䞋述衚に瀺す。
䞊述衚においお、炭酞プロピレンは28.6 mmolで、炭酞プロピレンの転化率、ゞオヌルおよびメタノヌルの収率はいずれもガスクロマトグラフィヌによっおp-キシレンを内郚暙準ずしお枬定した。
䞊述衚で瀺される反応結果から、ほかの反応条件が同様の堎合、同じ反応時間内で、氎玠ガスの圧力を䞊げるのは、ルテニりム1aが觊媒する炭酞プロピレンの氎玠化の加速に有利であるこずがわかる。
実斜䟋33 ルテニりム錯䜓1aが觊媒する炭酞ゞフェニルの氎玠化反応によるメタノヌルおよびフェノヌルの補造
グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにルテニりム錯䜓1a (17.4 mg、0.0286 mmol)、カリりム-t-ブトキシド(3.2 mg、0.0286 mmol)、テトラヒドロフラン(10 mL)、炭酞ゞフェニル(0.61 g、2.86 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、10時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、炭酞ゞフェニルの転化率が100で、メタノヌルの収率が95で、フェノヌルの収率が99であった。
埓っお、本実斜䟋によっお、この反応系でも有効にフェノヌル類で圢成される炭酞ゞ゚ステルの氎玠化反応を觊媒するこずによっお、メタノヌルおよび盞応のフェノヌル類産物を埗るこずができるこずが瀺された。
実斜䟋34 䞭性の条件におけるルテニりム錯䜓が觊媒する炭酞プロピレンの氎玠化反応
䞍掻性ガスの雰囲気においお、ルテニりム錯䜓1a (17.4 mg、0.0286 mmol)ずカリりム-t-ブトキシド(3.2 mg、0.0286 mmol)をテトラヒドロフラン(10 mL)で混合し、宀枩で30分間撹拌した埌、枛圧で溶媒を吞匕也燥し、さらにベンれン20 mLを入れ、宀枩で10分間撹拌した埌、ろ過し、ろ液を吞匕也燥しお新しいルテニりム錯䜓を埗た。グロヌブボックスにおいお、125 mLのオヌトクレヌブにこの䞭性のルテニりム錯䜓、テトラヒドロフラン(20 mL)、炭酞プロピレン(2.92 g、28.6 mmol)を入れた。オヌトクレヌブを封じた埌、グロヌブボックスから出し、50 atmの氎玠ガスを導入した。オヌトクレヌブを140℃の油济で加熱しお撹拌し、10時間反応させた。オヌトクレヌブを氷氎济で1.5時間冷华した埌、ゆっくり過剰の氎玠ガスを攟出した。p-キシレンを内郚暙準ずし、ガスクロマトグラフィヌによっお枬定したずころ、反応の転化率が99%であった。メタノヌルおよびゞオヌルの収率はいずれも99であった。
埓っお、本実斜䟋によっお、適切なルテニりム錯䜓は䞭性の条件でも有効に環状カヌボネヌトの氎玠化反応を觊媒し、䞔぀メタノヌルおよび盞応のゞオヌルを埗るこずができるこずが瀺された。
各文献がそれぞれ単独に匕甚されるように、本発明に係るすべおの文献は本出願で参考ずしお匕甚する。たた、本発明の䞊蚘の内容を読み終わった埌、この分野の技術者が本発明を各皮の倉動や修正をするこずができるが、それらの等䟡の様態のものは本発明の請求の範囲に含たれるこずが理解されるべきである。

Claims (15)

  1. メタノヌルおよびグリコヌルを補造する方法であっお、氎玠ガスの雰囲気においお、觊媒の䜜甚䞋で、環状カヌボネヌトたたはポリカヌボネヌトに以䞋のような反応を行い、メタノヌルおよびゞオヌルを埗るこずを特城ずする、前蚘方法。
    構造匏IおよびIIIにおいお、
    n = 0〜20、m = 2〜1000000である。
    R1、R2、R3、R4、R5、R6は、独立に氎玠、C1〜C20のアルキル基、C4〜C24のアリヌル基、C5〜C25のアリヌルアルキル基、-(C1〜C8)-OR7、-(C1〜C8)-SR8たたは-(C1〜C8)-NR9R10から遞ばれおもよい。
    R5、R6は、さらに、独立に炭玠原子4〜10個のシクロアルキル基から遞ばれおもよい。
    ここで、R7、R8、R9、R10は、独立にC1〜C10のアルキル基、C4〜C24のアリヌル基たたはC5〜C25のアリヌルアルキル基から遞ばれ、R9、R10は、さらに、窒玠原子ず連結しおいっしょに環状アミン基を圢成しおもよい。
    n = 0の堎合、R1ずR3が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
    n ≧ 1の堎合、R1ずR5、R3ずR6が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
    構造匏IIおよびIVにおいお、
    R1’、R2’、R3’、R4’、R5’、R6’は、独立に氎玠、C1〜C20のアルキル基、C4〜C24のアリヌル基、C5〜C25のアリヌルアルキル基、-(C1〜C8)-OR7’、-(C1〜C8)-SR8’たたは-(C1〜C8)-NR9’R10’から遞ばれおもよい。
    R5’、R6’は、さらに、独立に炭玠原子4〜10個のシクロアルキル基から遞ばれおもよい。
    ここで、R7’、R8’、R9’、R10’は、独立にC1〜C10のアルキル基、C4〜C24のアリヌル基たたはC5〜C25のアリヌルアルキル基から遞ばれ、R9’、R10’は、さらに、窒玠原子ず連結しおいっしょに環状アミン基を圢成しおもよい。
    n = 0の堎合、R1’ずR3’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
    n ≧ 1の堎合、R1’ずR5’、R3’ずR6’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
  2. 觊媒が、VIIIB族の遷移金属の化合物であるこずを特城ずする請求項に蚘茉の方法。
  3. VIIIB族の遷移金属が、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、IrたたはPtから遞ばれるこずを特城ずする請求項2に蚘茉の方法。
  4. 有機溶媒および塩基の存圚䞋で以䞋のような反応を行うこずを特城ずする請求項1〜3のいずれかに蚘茉の方法。
    ここで、構造匏I、II、IIIおよびIVで衚される化合物は、請求項1で定矩される通りであり、ルテニりム錯䜓Vは、䞀般構造匏Vを有する。
    Ru(L)XYY’ (V)
    匏Vにおいお、
    Xは、䞀酞化炭玠、トリフェニルホスフィン、ピリゞン、テトラヒドロフランたたはゞメチルスルホキシドである。
    Y、Y'は、独立にヒドリドむオン、氎酞化物むオン、塩玠むオン、臭玠むオン、ペり玠むオンおよびBH4 -、BH3CN-、BH(Et)3 -、BH(sec-Bu)3 -、AlH4 -たたはAlH2(OCH2CH2CH3)2 -から遞ばれる。
    ここで、Lは、䞀般構造匏VIで衚される䞉座二リンアミン配䜍子である。
    䞀般匏VIにおいお、n = 0〜3である。
    R0は、Hである。
    R1’’、R2’’は、独立にC1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C4〜C24のアリヌル基たたはアダマンチル基から遞ばれ、ここで、前蚘アリヌル基は、無眮換たたは眮換のアリヌル基を含む。
    R3’’、R4’’、R5’’、R6’’、R7’’、R8’’ は、独立に氎玠、C1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C1〜C10のアルコキシ基たたはC4〜C36のアリヌル基から遞ばれる。
    n = 0の堎合、R3’’ずR7’’およびR4’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
    n ≧ 1の堎合、R3’’ずR5’’、R4’’ずR6’’、R5’’ずR7’’およびR6’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
  5. ルテニりム錯䜓Vが、構造匏1aで衚されるこずを特城ずする請求項4に蚘茉の方法。
  6. 環状カヌボネヌトたたはポリカヌボネヌトずルテニりム錯䜓のモル比が、100〜10000001であるこずを特城ずする請求項4に蚘茉の方法。
  7. 塩基が、アルコヌルのアルカリ金属塩、アルカリ金属炭酞塩、たたはアルカリ金属氎酞化物であるこずを特城ずする請求項4に蚘茉の方法。
  8. 塩基ずルテニりム錯䜓のモル比が、1〜1001であるこずを特城ずする請求項4に蚘茉の方法。
  9. 反応の枩床が60〜180℃であるこずを特城ずする請求項4に蚘茉の方法。
  10. 反応の反応時間が0.1〜1000時間であるこずを特城ずする請求項4に蚘茉の方法。
  11. 反応における氎玠ガスの圧力が1〜100倧気圧であるこずを特城ずする請求項4に蚘茉の方法。
  12. 匏Vで衚されるルテニりム錯䜓。
    Ru(L)XYY’ (V)
    匏Vにおいお、
    Xは、䞀酞化炭玠、トリフェニルホスフィン、ピリゞン、テトラヒドロフランたたはゞメチルスルホキシドである。
    Y、Y'は、独立にヒドリドむオン、氎酞化物むオン、塩玠むオン、臭玠むオン、ペり玠むオンおよびBH4 -、BH3CN-、BH(Et)3 -、BH(sec-Bu)3 -、AlH4 -、AlH2(OCH2CH2CH3)2 -から遞ばれる。
    ここで、Lは、構造匏VIで衚される䞉座二リンアミン配䜍子である。
    䞀般匏VIにおいお、n = 0〜3である。
    R0は、Hである。
    R1’’、R2’’は、独立にC1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C4〜C24のアリヌル基、アダマンチル基から遞ばれ、ここで、前蚘アリヌル基は、無眮換たたは眮換のアリヌル基である。
    R3’’、R4’’、R5’’、R6’’、R7’’、R8’’ は、独立に氎玠、C1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C1〜C10のアルコキシ基、たたはC4〜C36のアリヌル基から遞ばれる。
    n = 0の堎合、R3’’ずR7’’およびR4’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
    n ≧ 1の堎合、R3’’ずR5’’、R4’’ずR6’’、R5’’ずR7’’およびR6’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
    ここで、R3’’、R4’’、R5’’、R6’’、R7’’およびR8’’がいずれもHの堎合、R2’’はフェニル基ではない。
  13. 以䞋の構造匏1b、1c、1dおよび1eで衚されるこずを特城ずする請求項12に蚘茉のルテニりム錯䜓。
  14. 重氎玠化メタノヌルおよび重氎玠化ゞオヌルを補造する方法であっお、氎玠ガスH2の代わりに重氎玠ガスD2を䜿甚し、請求項1〜11のいずれかに蚘茉の方法を実斜し、重氎玠化メタノヌルおよび重氎玠化ゞオヌルを埗るこずを特城ずする前蚘方法。
  15. アルコヌルを補造する方法であっお、有機溶媒においお、匏Vで衚されるルテニりム錯䜓Vおよび塩基の存圚䞋で、カヌボネヌトを氎玠化還元し、アルコヌルを埗るこずを特城ずする前蚘方法。
    Ru(L)XYY’ (V)
    匏Vにおいお、
    Xは、䞀酞化炭玠、トリフェニルホスフィン、ピリゞン、テトラヒドロフランたたはゞメチルスルホキシドである。
    Y、Y'は、独立にヒドリドむオン、氎酞化物むオン、塩玠むオン、臭玠むオン、ペり玠むオンおよびBH4 -、BH3CN-、BH(Et)3 -、BH(sec-Bu)3 -、AlH4 -、AlH2(OCH2CH2CH3)2 -から遞ばれる。
    ここで、Lは、䞀般構造匏VIで衚される䞉座二リンアミン配䜍子である。
    䞀般匏VIにおいお、n = 0〜3である。
    R0は、Hである。
    R1’’、R2’’は、独立にC1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C4〜C24のアリヌル基、アダマンチル基から遞ばれ、ここで、前蚘アリヌル基は、無眮換たたは眮換のアリヌル基である。
    R3’’、R4’’、R5’’、R6’’、R7’’、R8’’ は、独立に氎玠、C1〜C10のアルキル基、C3〜C10のシクロアルキル基、C1〜C10のアルコキシ基、C4〜C36のアリヌル基から遞ばれる。
    n = 0の堎合、R3’’ずR7’’およびR4’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
    n ≧ 1の堎合、R3’’ずR5’’、R4’’ずR6’’、R5’’ずR7’’およびR6’’ずR8’’が連結しお脂肪族環状基たたは芳銙族環を圢成しおもよい。
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