JP2015536676A - 糞便サンプル中のヘリコバクターピロリdnaを検出するための方法 - Google Patents

糞便サンプル中のヘリコバクターピロリdnaを検出するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、慢性胃炎を引き起こす細菌、即ち、ヘリコバクターピロリを、糞便サンプルから検出するための、PCRに基づく方法を提供する。本発明は、ヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子に特異的なオリゴヌクレオチド プライマーとオリゴヌクレオチド プローブとの使用に基づくものである。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)に基づく診断的アッセイの分野に属する。さらに詳しくは、本発明は、慢性胃炎を引き起こす細菌、即ち、ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)を、糞便サンプルから検出するための、PCRに基づく方法を提供する。本発明は、ヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子に特異的なオリゴヌクレオチド プライマーとオリゴヌクレオチド プローブとの使用に基づくものである。
ヘリコバクターピロリは、グラム陰性で微好気性の細菌であり、慢性胃炎を引き起こす。世界の人口の約半分がこの細菌に感染していると見積もられている。ヘリコバクターピロリに感染している人の大部分は、胃炎であるが症状を示さず、少数の者が深刻な続発症状を示すようになる。ヘリコバクターピロリは、十二指腸潰瘍や胃潰瘍の発症の主たる因子であり、非噴門部胃癌の最も普通の単一の危険因子である。ヘリコバクターピロリ感染の除菌治療に成功すれば、消化性潰瘍性疾患の治癒につながるし(Ford et al, 2003)、潰瘍に罹っていない一部の患者においてさえ消化不良症状の長期にわたる緩和につながる(Ford et al., 2004)。ヘリコバクターピロリ感染除菌治療は、低グレードの粘膜関連リンパ腫(MALTリンパ腫)の一次治療としても推奨されるし、疫学調査に基けば、ヘリコバクターピロリ除菌治療の成功は、胃癌の件数を減らすことにつながる可能性がある(Kosunen et al, 2011 及び Chey and Wong, 2007)。
ヘリコバクターピロリ感染の検出のための診断方法は、侵襲的方法(胃内視鏡検査を必要とする)と非侵襲的方法とに分類することができる。いくつかの方法は高度に正確な結果を与えるが、ヘリコバクターピロリ感染の診断のための単一の至適基準は存在せず、臨床状況に合わせて方法を選択しなければならず、胃内視鏡検査を必要とすることもある。「検査−治療」戦略によると、胃癌の危険性が低い患者は、非侵襲的方法でヘリコバクターピロリの検査を行うことができ、もしヘリコバクターピロリが検出されれば治療を行うことができる。
尿素呼気試験、便中抗原試験などの非侵襲的診断方法は、一般に、高度に正確な検出率を示すけれども、これらの方法はヘリコバクターピロリ感染性単離物の抗菌物質感受性に関する情報を全然与えない。さらに、胃内視鏡検査の際に胃生検を行い、採取物を培養しても、培養物の感度が低いために、抗菌物質感受性試験の結果は、通常、すべての陽性の場合について得られるわけではない。しかし、ヘリコバクターピロリの抗菌物質感受性試験の必要性は高まっている。ヘリコバクターピロリの除菌治療は、通常、2つの異なる抗菌剤と、プロトンポンプ阻害剤とを用いる。クラリスロマイシンは、この古典的な3剤療法の重要な構成要素であるが、クラリスロマイシン耐性を有するヘリコバクターピロリの場合には、クラリスロマイシンに基づく療法は、大多数の場合において、除菌に失敗する(Fischbach and Evans, 2007)。
クラリスロマイシン耐性を有するヘリコバクターピロリの割合の増大(Malfertheiner et al., 2012)のために、最新のヨーロッパの指針では、培養物が利用できない場合には、胃生検におけるヘリコバクターピロリの検出には分子生物学的検査を利用し、また、抗菌物質感受性試験を行うよう推奨している。分子生物学的手法はヘリコバクターピロリの検出のために開発されたものであり、同時に行う抗菌物質感受性試験は単離物のクラリスロマイシン感受性の検査のために開発されたものである。ヘリコバクターピロリのクラリスロマイシン耐性は、周知であり、23S rRNA遺伝子のペプチジルトランスフェラーゼ領域内の点変異に起因する。
胃粘膜におけるヘリコバクターピロリの感染が臨床上重要であることから、糞便サンプル中のヘリコバクターピロリDNAを検出するための、PCRに基づくいくつかの診断方法が開発されてきた。しかし、感度が低いという問題がしばしば生じた。感度の低さは、糞便サンプル中に完全なヘリコバクターピロリDNAが存在しないことに起因している可能性がある。生育できる形で糞便中に高い濃度で検出される腸内細菌性病原体とは対照的に、生きているヘリコバクターピロリは全然存在しない可能性が最も高く、したがって、そのDNAは分解された形でのみ存在するであろうし、このことが検出をより困難にする。PCRに基づくいくつかの方法は、胃生検におけるヘリコバクターピロリの検出とクラリスロマイシン感受性の検査とにおいて正確な結果を与えているが、これらの方法を糞便サンプルに用いた場合には問題が生じている。PCR阻害剤(Monteneiro, 1997)、糞便サンプルにおける大抵は断片化されたヘリコバクターピロリDNAの低い濃度、といったいくつかの大きな制約のために、感度が十分に高い方法を開発することは困難であった。PCRに基づく方法は、糞便サンプルに適用した場合には、約60%の感度を示すにすぎない(Lottspeich, 2007 etc)。本研究の目的は、糞便サンプルからの単離物中の、ヘリコバクターピロリの検出と、それに付随するクラリスロマイシン感受性検査とのための、高度に正確な非侵襲的方法を開発することであった。
Schabereiter-Gurtner et al. (2004) は、糞便サンプル中の、ヘリコバクターピロリ感染の検出と、同時に行うクラリスロマイシン感受性検査とのためのリアルタイムPCRアッセイを開示した。彼らは、実際に、クラリスロマイシン耐性と関係するヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子の点変異を検出した。しかし、Lottspeich et al. (2007) は、その方法の評価を行い、リアルタイムPCRによる糞便サンプル中のヘリコバクターピロリDNAの検出は困難な課題であって、その方法はヘリコバクターピロリ感染の正確な診断のための糞便抗原EIAの代わりとなることはできない、と結論した。その後、Scaletsky et al. (2011) は、一部の陽性結果を見逃している可能性を考慮しなければならないけれども、その方法はヘリコバクターピロリのクラリスロマイシン感受性の検査のためには適切であることを見出した。ヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子に特異的なプライマー及び/又はプローブを開示した他の文献としては、Fontana et al. ,2003、Noguchi et al., 2007、Dewhirst et al., 2005、Maeda et al., 1998、Khan et al., 2004 及び Rimbara et al., 2005 が挙げられる。
23S rRNA遺伝子以外を標的遺伝子としてヘリコバクターピロリを検出するためのPCRアッセイを開示した文献としては、Falsafi et al., 2009、Singh et al., 2008、Monteiro et al., 2001、Makristathis et al., 1998、Mishra et al, 2008 及び Burucoa et al., 1999 が挙げられる。
PCRアッセイの開発において、最も重要な因子の1つは、信頼できる種特異的な増幅、検出及び定量を可能にするオリゴヌクレオチド配列の位置を突き止めることである。最も重要なことは、ヘリコバクターピロリを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドのセットは、サンプル中に存在する可能性のある他のいかなる種に由来するDNAとも交差反応を起こしてはならないということである。そのような配列を発見することは、少なくとも次の理由(1)〜(3)により、決して容易ではない。
(1)多くの種は、比較的に密接に関連しており、各々の種に特有の配列の位置を突き止めることを困難にしている。
(2)単一の種に由来する病原体株は、遺伝子的に多様化している可能性があり、1つの種におけるすべての株を均等に効率的に増幅することを可能にする配列の位置を突き止めることを困難にしている。
(3)サンプルはPCR阻害剤を含む可能性があり、また、本発明の場合には、ヘリコバクターピロリは典型的には胃粘膜中に生息して大腸においては死滅して分解している可能性が高いので、サンプルに含まれるのは主に断片化した標的DNAである。
したがって、糞便サンプルから病原体DNAを効果的に増幅するためには、高いPCR効率(できる限り100%に近いことが最適である)を可能にするオリゴヌクレオチド設計を必要とする。
従来技術と比較すると、本発明は少なくとも次の主要な利点を有する。外部プライマーと内部プライマーとにおける融解温度(Tm)の差が最適化され、より簡単な反応ルーチンを達成する。たとえば、本発明のネステッドPCR反応は、単一の容器を用いて行うことができる。一方、Rimbara et al, 2005 及び Noguchi et al., 2007 は、ネステッドPCR反応を順次に2つの別の反応で行う方法を開示している。本発明のPCR反応の堅牢性は、また、Rimbara et al, 2005 で行われたようなフェノール抽出や Noguchi et al., 2007 で行われたようなサンプルのホモジナイゼーションによって糞便サンプルからDNAを単離し精製する必要がないという水準にある。さらに、Rimbara et al, 2005 や Noguchi et al., 2007 におけるネステッドPCRの第2反応において増幅されるアンプリコンの長さは、長過ぎて、リアルタイムPCRにおいて高感度に検出されるものではない。内部プライマーによって増幅されるアンプリコンの長さは、本発明では143bpであるのに対し、Rimbara では463bp、Noguchi では367bpである。
Fontana et al., 2003、JP 2005-168474 及び Booka et al., 2005 による開示は、ネステッドPCR反応に関するものではなく、したがって、開示されているプライマーは、修飾を施さない限り、ネステッドPCR反応に用いることはできない。さらに、Fontana et al., 2003 において増幅されるアンプリコンの長さは、991bpであって、リアルタイムPCRにおいて検出するには長過ぎる。また、Fontana et al. は、Noguchi et al. とは、23S rRNA遺伝子の増幅される領域が異なることにも注意すべきである。したがって、従来技術は、明らかに、ヘリコバクター株の存在のPCRに基づく検出のための標的領域として適切な23S rRNAの領域については、複数の選択肢がある、ということを教示している。JP 2005-168474 においては、プライマーはヘリコバクターに特異的ではなく、カンピロバクター株との交差反応をも示すようである。
ヘリコバクターピロリを検出するための、PCRに基づく数多くのアッセイが既に開示されているけれども、依然としてこの分野において、検出のための高い特異性及び信頼性を提供することができるPCRアッセイが必要とされている。本発明者らは、この度、糞便から得たヘリコバクターピロリDNAの特異的で高感度の増幅に驚くべきほどよく適する、ヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子のDNA配列領域の位置を突き止めた。本発明において、患者におけるヘリコバクターピロリの存在の同定のために最適なプライマーと定量的PCRプローブとが、設計され、その有効性が示される。
本発明は、糞便サンプル中のヘリコバクターピロリDNAを検出するための方法であって、以下の工程を包含することを特徴とする方法を提供する。
(a)糞便サンプルから単離したDNAをテンプレートとし、増幅反応においてヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子中のヘリコバクターピロリ特異的標的配列の増幅に特異的なオリゴヌクレオチド プライマー セットを用いるPCR反応を行い、ただし、該オリゴヌクレオチド プライマー セットは、配列番号1のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドと、配列番号2のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドとを含むものであり、そして
(b)該ヘリコバクターピロリ特異的標的配列が増幅されると該糞便サンプル中のヘリコバクターピロリDNAを検出する。
本発明は、また、配列番号1のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドと、配列番号2のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドとを含むオリゴヌクレオチド プライマー セットであって、ヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子中の標的配列を増幅することを特徴とするオリゴヌクレオチド プライマー セットを提供する。
本発明は、さらに、糞便サンプル中のヘリコバクターピロリDNAを検出するためのキットであって、上記のオリゴヌクレオチド プライマー セットと、PCR反応において核酸の増幅を行うための試薬とを含むことを特徴とするキットに関する。
保存領域プローブ(JOE)により、ヘリコバクターピロリ陽性という結果を得、また、クラリスロマイシン耐性変異の存在についても陽性という結果を得た(ROX)。さらに、内部対照は陽性である。クラリスロマイシン感受性遺伝子型を検出する野生型のプローブ(FAM)は、陰性である。 保存領域プローブ(JOE)により、ヘリコバクターピロリ陽性という結果を得、また、クラリスロマイシン耐性変異のないものの存在についても、野生型のプローブ(FAM)により、陽性という結果を得た。さらに、内部対照(CY5)は陽性である。クラリスロマイシン耐性変異を検出する耐性変異プローブ(ROX)は、陰性である。 ヘリコバクターピロリについては陰性という結果を得た。内部対照のみが陽性であり、PCR阻害は検出されなかった。
本願明細書において、核酸サンプル中に存在する「標的配列」とは、「プライマー」によってプライムされ伸長されるヘリコバクターピロリDNAの鎖を言う。標的配列は、一本鎖でもよいし、相補的な配列との二本鎖でもよい。一定の態様においては、標的配列は、核酸サンプル中には存在せず、該核酸サンプル中に存在する他の核酸からの転写によって後の段階において生ずるものであってもよい。標的配列は、実施するアッセイの目的に応じて、任意の数の起源から取ってよい。本発明の標的配列は、本願明細書に記載される増幅反応の前に或る程度精製される。
本願明細書において、「オリゴヌクレオチド」という用語は、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ヌクレオ塩基、又は、本発明のDNA増幅方法において試薬として用いる関連化合物が、2個又は3個以上結合してなるポリマーを意味する。オリゴヌクレオチドは、DNAでもよいし、RNAでもよいし、それらのアナログでもよいし、これらのいずれか2つ以上の混合物でもよい。「オリゴヌクレオチド」という用語は、試薬としての特定の機能を有することを意味するものではなく、本願明細書に記載される試薬を総称的に表すものである。以下、本発明の特異的オリゴヌクレオチドについてさらに詳しく説明する。本願明細書において、オリゴヌクレオチドは、実質的にどんな長さのものであってもよく、単に、DNA増幅反応における特異的な機能によって限定されるだけである。一定の配列と化学構造とを有するオリゴヌクレオチドは、当業者に知られている技術、たとえば、化学的・生化学的合成、組み換え核酸分子(細菌ベクター、ウイルスベクターなど)を用いた in vitro 発現又は in vivo 発現などの技術によって製造することができる。オリゴヌクレオチドは、その望ましい機能が損なわれない限り、どのような修飾を施してもよい。当業者は、本発明のオリゴヌクレオチドに施される修飾が適切ないし望ましいものであるかどうかを容易に判断することができる。修飾の例として、塩基修飾、糖修飾及び骨格修飾が挙げられるが、これらに限定されるものではない。本発明のためのオリゴヌクレオチドの設計及び配列決定は、以下に説明する機能に応じてなされるものであるが、一般にはいくつかの変数を考慮しなければならない。これらの変数の中で最も重要なものは、長さ、G/C含有量、融解温度(Tm)、ギブス自由エネルギー(G)、特異性、自己相補性、システム中に存在する他のオリゴヌクレオチドとの相補性、ポリピリミジン伸長(T、Cの場合)又はポリプリン伸長(A、Gの場合)、3'−末端配列、などである。上記の変数及び他の変数を制御することは、オリゴヌクレオチドの設計において標準的で周知な操作であって、容易に入手できる各種のコンピュータープログラムを用いて、必要とされる条件を満たす可能性のある多数のオリゴヌクレオチドのスクリーニングを行って最適のものを選び出すことができる。
本願明細書において、「PCR増幅をする」又は「PCR増幅」という用語は、相補鎖にハイブリダイズするプライマーを用いた、サイクル的な、ポリメラーゼに媒介される核酸の指数関数的な増幅を意味する。これについては、たとえば、Innis et al, PCR Protocols: A Guide to Methods and Applications, Academic Press (1990) を参照することができる。特定の波長の光線を放出することができる蛍光指示薬を含む組成物との熱サイクル反応を行い、蛍光色素の強度を読み取り、各サイクル後の蛍光強度を表示することができる装置が開発されている。増幅産物は、標的核酸配列又はその相補体との配列同一性を有する配列を含み、その検出は、たとえば、当該標的核酸配列又はその相補体の或る領域に対して特異性を有する挿入色素(intercalating dye)又は検出プローブを用いて行うことができる。本発明のPCR反応は、好ましくは、リアルタイムPCRアッセイとして行う。本願明細書において、「プローブ」という用語は、増幅の表示となるシグナル分子を意味する。このような分子は数多くあり、どのようなものでもよい。検出プローブの例として、SYBR(登録商標)Green や、他の核酸結合色素を挙げることができる。検出プローブは、配列に基づくプローブ(5'−ヌクレアーゼプローブなど)であってもよい。多様な検出プローブが当分野において知られており、例として、TaqMan(登録商標)プローブが挙げられる(米国特許第 5,538,848 号を参照)。プローブの融解温度(Tm)は、修飾ヌクレオチドの付加によって上昇させることができる。1つのプローブにおける修飾ヌクレオチドの数は、1、2、3、4又は5以上である。修飾ヌクレオチドは、LNAヌクレオチド(Exiqon A/S)、小溝結合剤(MGB(登録商標))、超塩基(SuperBase)、ペプチド核酸(PNA)、又は、プローブの融解温度を上昇させる他の修飾物であってもよい。
ヘリコバクターピロリは上部腸管に存在する病原体であるから、ヘリコバクターピロリDNAは糞便においては低い濃度でのみ存在する。したがって、糞便サンプルから単離したDNAをテンプレートとして用いるPCRアッセイによって正確な結果を得るためには、高度な特異性と感度とを有するプライマーを正しく選択することが決定的に重要である。本発明は、ヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子の少なくとも1つの標的配列を増幅するための方法及びオリゴヌクレオチド プライマー セットを提供する。本発明において開発されたアッセイは、ヘリコバクターピロリ感染を高い感度で検出することができ、同時にクラリスロマイシン耐性の評価を行うことができる。本発明の効果は、外部プライマー(即ち、配列番号1の配列及び配列番号2の配列)の標的部位の選択に、特に関係する。
したがって、本発明は、糞便サンプル中のヘリコバクターピロリDNAを検出するための方法であって、以下の工程を包含することを特徴とする方法に関する。
(a)糞便サンプルから単離したDNAをテンプレートとし、増幅反応においてヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子中のヘリコバクターピロリ特異的標的配列の増幅に特異的なオリゴヌクレオチド プライマー セットを用いるPCR反応を行い、ただし、該オリゴヌクレオチド プライマー セットは、配列番号1のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドと、配列番号2のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドとを含むものであり、そして
(b)工程(a)において該ヘリコバクターピロリ特異的標的配列が増幅されるときには該糞便サンプル中のヘリコバクターピロリDNAを検出する。
ネステッドPCR反応は、通常、感度を高めるので、本発明におけるPCR反応はネステッドPCR反応であることが好ましい。したがって、配列番号3のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドと、配列番号4のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドとを含む第2のオリゴヌクレオチド プライマー セットを、該PCR反応に用いてもよい。該第2のオリゴヌクレオチド プライマー セットは、或るヘリコバクターピロリ株のクラリスロマイシン耐性に関連する点変異の部位の増幅に関わる。したがって、本発明の方法はさらに、ヘリコバクターピロリのクラリスロマイシン耐性に関連する、ヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子の変異の検出にも関する。該変異の存在は、該遺伝子、好ましくは配列番号13(GenBank: U27270.1)の第2514番及び/又は第2512番の位置における変異の存在、を検出する1又は2以上のプローブによって検出することができる。好ましくは、該変異は、配列番号7のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるプローブ及び/又は配列番号8のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるプローブによって検出する。さらに、該変異の検出のために、配列番号5及び/又は6のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなる1又は2以上のプローブ、又は、配列番号5及び/又は6の配列を含み若しくは該配列からなる1又は2以上のプローブを用いることができる。
本発明の方法の最も好ましい態様の1つは、工程(a)及び(b)を単一の容器を用いて行うことである(たとえば、Strauss et al., 2000 を参照)。この手法は、汚染の危険度を下げる。この目標を達成するためには、第1及び第2のオリゴヌクレオチド プライマー セットの融解温度を、両者の融解温度の差が少なくとも3℃、好ましくは少なくとも3.5℃又は4℃となるように設計しなければならない。
配列番号1の配列と配列番号2の配列とからなる第1のオリゴヌクレオチド プライマー セットの、ヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子における標的配列は、配列番号13の第1937番〜第2793番の位置にある配列である。
配列番号3の配列と配列番号4の配列とからなる第2のオリゴヌクレオチド プライマー セットの、ヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子における標的配列は、配列番号13の第2482番〜第2624番の位置にある配列である。
好ましくは、該ヘリコバクターピロリ特異的標的配列が増幅されるときの該糞便サンプル中のヘリコバクターピロリの検出は、DNAチップ、ゲル電気泳動、放射線測定、蛍光測定又は燐光測定を用いて行う。当業者は、本発明のプライマー及びプローブを、PCRを利用する他の方法及びプラットフォームに用いてもよい。
本発明はまた、配列番号1のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドと、配列番号2のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドとを含むオリゴヌクレオチド プライマー セットであって、ヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子中の標的配列を増幅することを特徴とするオリゴヌクレオチド プライマー セットを提供する。好ましくは、該オリゴヌクレオチド プライマー セットは、配列番号1のヌクレオチド配列と配列番号2のヌクレオチド配列とを含み又は該2つの配列からなる。
好ましくは、該オリゴヌクレオチド プライマー セットは、配列番号3のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドと、配列番号4のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドとをさらに含む。さらに好ましくは、該オリゴヌクレオチド プライマー セットは、配列番号3のヌクレオチド配列と配列番号4のヌクレオチド配列とを含み又は該2つの配列からなる。
該オリゴヌクレオチド プライマー セットは、配列番号7のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるプローブ、及び/又は、配列番号8のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるプローブをさらに含んでもよい。さらに好ましくは、該オリゴヌクレオチド プライマー セットは、配列番号7のヌクレオチド配列と配列番号8のヌクレオチド配列とを含み又は該2つの配列からなる。最も好ましくは、該オリゴヌクレオチド プライマー セットは、配列番号5のヌクレオチド配列と配列番号6のヌクレオチド配列とをさらに含み又は該2つの配列からなる。
本発明はまた、糞便サンプル中のヘリコバクターピロリDNAを検出するためのキットであって、上記のオリゴヌクレオチド プライマー セットのうち少なくとも1つと、PCR反応において核酸の増幅を行うための試薬とを含むことを特徴とするキットを提供する。好ましくは、該試薬はDNAポリメラーゼ、dNTP及びバッファーからなる群より選ばれる。
本発明の背景を説明するために(特に、本発明の実施に関して追加的な詳細を提供するために)本願明細書で用いられた刊行物及び他の資料は、言及によって本願明細書に組み入れられたものとする。以下の実施例において本発明をさらに説明するが、実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
実験
設計における目的は、ヘリコバクターピロリに高度に特異的なPCRであって他の密接に関連する種を増幅しないものを開発することであった。配列を確認済のヘリコバクターピロリ株(クラリスロマイシン耐性変異を有するものと、クラリスロマイシン耐性変異を有しないものとの両方)を用いて、新規なアッセイを開発し最適化した。次に、臨床的に関連のある病原性の細菌種と、非病原性の細菌種との合計50種(グラム陰性の種とグラム陽性の種とを含む)について、分析特異性を検査した。有意の交差反応は検出されなかった。陽性と判定される増幅産物についての95%信頼区間の分析感度は10fgであった。これは、ゲノムの2コピー又は1つの細菌に対応する。胃生検、組織学及びヘリコバクター培養物を用いて、至適基準の参照方法である抗菌物質感受性検査を含め、臨床上の感度及び特異性を分析した。検査した患者サンプル(全部で80)のうち、94%のサンプルにおいて正しい同定がなされ、90%のサンプルにおいて正しい抗菌物質感受性が測定された。対照として、Oryza sativa の頂生花遺伝子 Ory から得たテンプレートを用いた。
核酸抽出
キット(bioMerieux NucliSens Kits)と、抽出用の半自動化 easyMAG 器具とを用いて、全核酸を抽出した。包括的Bプロトコルと特異的Bプロトコルとの両方を検査して成功した。特異的Bプロトコルは、定量PCR性能においてやや良好であり、すべての実験において選択した。製造者の説明書に従い、白金耳量の糞便(約10%の溶液)をキットの細胞溶解バッファーの2mLに入れ、5秒間強く掻き混ぜ、少なくとも15分間、室温でインキュベートした。抽出量は25μlであった。
PCRのセットアップとオリゴヌクレオチド
下記のPCRプログラムとオリゴヌクレオチドのセットとを、Stratagene MxPro 3005P を用いて行うすべてのアッセイにおいて使用した。

1 95℃で13分間
2 94℃で60
3 68℃で90秒
4 工程2〜3を5サイクル
5 94℃で30秒
6 68℃で60秒
7 工程2〜3を15サイクル
8 94℃で25秒
9 64℃で25秒
10 工程8〜9を40サイクル
プライマー
外部プライマー
Hpy_sel_003_ F GCTAGTCTAAGGGCGTAGATTGGAGGGAAG(配列番号1)
Hpy_sel_003_ R GCTTGTGCCATTACACTCAACTTGCGATTTC(配列番号2)

内部プライマー
F_Hpyin_06 GGTGAAAATTCCTCCTACC(配列番号3)
R_Hpyin_06 CAAGGATGGCTCCATAAG(配列番号4)

対照
F_ORY_004 CTAATCCCAGCAACCCAACC(配列番号9)
R_ORY_004 CTAATCAATGTGAGACATATGATAGAAATC(配列番号10)
プローブ
P_Hpy2142wt_02_ FAM CAAGACGGAAAGACCC(配列番号5)
P_Hpyall_02_JOE CAAAGCCTCCCACCTATCCTGCG(配列番号6)
P_Hpy2143G_06_TEX CAAGACGGAGAGACCC(配列番号7)
P_Hpy2142GG_05_TEX CAAGACGGGAAGACCC(配列番号8)
P_Ory_4_Cy5 CCTGCACTGGTAAGCTATG(配列番号11)
上記のリストにおいて下線を付したヌクレオチドは、プローブの融解温度(Tm)を上昇させるLNAヌクレオチド(Exiqon A/S)である。
合成 Ory テンプレート

TGCTCCTAATCCCAGCAACCCAACCTTGAGGGAATACCTGCACTGGTAAGCTATGCTCTTGCAATTGTTGTGATTTCTATCATATGTCTCACATTGATTAGTGATCTA(配列番号12)
反応ミックス

dH2O 2.85μl
Qiagen NoRox マスターミックス 12.5μl
Hpy_sel_003_ F 0.125μM 0.15μl
Hpy_sel_003_ R 0.125μM 0.15μl
F_Hpyin_06 0.8μM 1μl
R_Hpyin_06 0.8μM 1μl
F_ORY_004 0.125μM 0.15μl
R_ORY_004 0.125μM 0.15μl
P_Hpy2142wt_02_
FAM 0.2μM 0.25μl
P_Hpyall_02_JOE 0.28μM 0.35μl
P_Hpy2143G_06_TEX 0.28μM 0.35μl
P_Hpy2142GG_05_TEX 0.28μM 0.35μl
P_Ory_4_Cy5 0.2μM 0.25μl
合成 Ory テンプレート 10exp−11 0.5μl
テンプレート 5μl
プレミックス合計量 25μl
初めの変性及びポリメラーゼ活性化の後、長い伸長時間の5サイクルは、最適でないゲノムDNAからの増幅効率を向上させるために利用した。少しばかりの初めのコピーを得た後、長い特異的増幅段階をさらに15サイクル続けたが、後続する工程(即ち、工程8〜10)では増幅効率を最大化するためのことはもう行わなかった。驚くべきことに、20(即ち、5+15)回のサイクルよりも長く最初の段階を行うと、クラリスロマイシン耐性変異検出段階において、感度を下げ、早過ぎる増幅の危険を生じたのであって、これはデータ分析における大きな問題につながるものである。アニーリング温度は、すべてのプローブが単一のヌクレオチド変異を検出することができるように、注意深く同様に最適化した。融解温度がかなり低いという条件(この条件は、初めの方で行う高温特異的増幅段階において生ずると推定される意図しないプローブ結合を避けるために必要であった)のために、高感度のプローブを設計することは困難であった。
保存領域プローブ(JOE)により、ヘリコバクターピロリ陽性という結果を得、また、クラリスロマイシン耐性変異の存在についても陽性という結果を得た(ROX)。さらに、内部対照は陽性である。クラリスロマイシン感受性を検出する野生型のプローブ(FAM)は陰性である。結果については、図1を参照。
FAM(緑):クラリスロマイシン変異ホットスポット中の野生型の遺伝子型。陽性であるときは、クラリスロマイシン耐性変異は存在しない。クラリスロマイシンと組み合わせた治療は、成功する可能性が高い。
JOE(黄):ラギング鎖における高度保存領域で、クラリスロマイシン耐性変異が存在するかどうかに関わり無く、サンプル中にヘリコバクターピロリが存在することを示す。
注意: もし新規な、又は二重の変異が現れれば、JOEは内部対照(存在するクラリスロマイシン耐性遺伝子型)を別とすれば唯一の陽性プローブである。
ROX(赤):クラリスロマイシン耐性に関連するA2142G又はA2143Gの位置における変異。最もよく見られる型が検出される。
CY5(極赤):阻害対照。
保存領域プローブ(JOE)により、ヘリコバクターピロリ陽性という結果を得、また、クラリスロマイシン耐性変異のないものの存在についても、野生型のプローブ(FAM)により、陽性という結果を得た。さらに、内部対照(CY5)は陽性である。クラリスロマイシン耐性変異を検出する耐性変異プローブ(ROX)は陰性である。結果については、図2を参照。
ヘリコバクターピロリについては陰性という結果を得た。内部対照のみが陽性であり、PCR阻害は検出されなかった。結果については、図3を参照。
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Claims (19)

  1. 糞便サンプル中のヘリコバクターピロリDNAを検出するための方法であって、以下の工程を包含することを特徴とする方法。
    (a)糞便サンプルから単離したDNAをテンプレートとし、増幅反応においてヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子中のヘリコバクターピロリ特異的標的配列の増幅に特異的なオリゴヌクレオチド プライマー セットを用いるPCR反応を行い、ただし、該オリゴヌクレオチド プライマー セットは、配列番号1のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドと、配列番号2のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドとを含むものであり、そして
    (b)該ヘリコバクターピロリ特異的標的配列が増幅されると該糞便サンプル中のヘリコバクターピロリDNAを検出する。
  2. 該PCR反応がネステッドPCR反応であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 第2のオリゴヌクレオチド プライマー セットを該PCR反応に用い、ただし、該第2のオリゴヌクレオチド プライマー セットは、配列番号3のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドと、配列番号4のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドとを含むものであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 該オリゴヌクレオチド プライマー セットが、配列番号1のヌクレオチド配列を含み又は該配列からなるオリゴヌクレオチドと、配列番号2のヌクレオチド配列を含み又は該配列からなるオリゴヌクレオチドとを含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 該第2のオリゴヌクレオチド プライマー セットが、配列番号3のヌクレオチド配列を含み又は該配列からなるオリゴヌクレオチドと、配列番号4のヌクレオチド配列を含み又は該配列からなるオリゴヌクレオチドとを含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  6. 該ヘリコバクターピロリ特異的標的配列が配列番号13の第1937番〜第2793番の位置にあるヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子のヌクレオチド領域であり、該ヌクレオチド領域の少なくとも一部が該PCR反応によって増幅されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 該第2のオリゴヌクレオチド プライマー セットの該ヘリコバクターピロリ特異的標的配列が配列番号13の第2482番〜第2624番の位置にあるヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子のヌクレオチド領域であり、該ヌクレオチド領域の少なくとも一部が該PCR反応によって増幅されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. ヘリコバクターピロリのクラリスロマイシン耐性に関連するヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子の変異を、配列番号7のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなる第1プローブと、配列番号8のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなる第2プローブとによってさらに検出することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 該第1プローブが配列番号7のヌクレオチド配列を含み又は該配列からなり、該第2プローブが配列番号8のヌクレオチド配列を含み又は該配列からなることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 該ヘリコバクターピロリ特異的標的配列が増幅されるときの該糞便サンプルからのヘリコバクターピロリDNAの検出を、DNAチップ、ゲル電気泳動、放射線測定、蛍光測定又は燐光測定を用いて行うことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 工程(a)及び(b)を単一の容器を用いて行うことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. リアルタイムPCRアッセイとして行うことを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 配列番号1のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドと、配列番号2のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドとを含むオリゴヌクレオチド プライマー セットであって、ヘリコバクターピロリの23S rRNA遺伝子中の標的配列を増幅することを特徴とするオリゴヌクレオチド プライマー セット。
  14. 配列番号3のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドと、配列番号4のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドとをさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載のオリゴヌクレオチド プライマー セット。
  15. 配列番号7のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるプローブと、配列番号8のヌクレオチド配列中の少なくとも10個の連続するヌクレオチドからなるプローブとをさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載のオリゴヌクレオチド プライマー セット。
  16. 配列番号1のヌクレオチド配列と配列番号2のヌクレオチド配列とを含み又は該2つの配列からなることを特徴とする、請求項13〜15のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド プライマー セット。
  17. 配列番号3のヌクレオチド配列と配列番号4のヌクレオチド配列とを含み又は該2つの配列からなることを特徴とする、請求項13〜15のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド プライマー セット。
  18. 糞便サンプル中のヘリコバクターピロリDNAを検出するためのキットであって、請求項13〜17のいずれかのオリゴヌクレオチド プライマー セットと、PCR反応において核酸の増幅を行うための試薬とを含むことを特徴とするキット。
  19. 該試薬がDNAポリメラーゼ、dNTP及びバッファーからなる群より選ばれることを特徴とする、請求項18に記載のキット。
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