JP2015517423A5 - - Google Patents

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工具マウント
本発明は、取り付け部材と、大きな表面、特に船体、を処理するための工具を収納するフレームとを備える工具マウントに関する。
表面をクリーニングするためのシステムが国際公開第1996/12570号に記載され、ここでは、最初に記載したタイプの工具マウントが提供され、これは、表面上で工具マウントを移動させるための移動車輪が取り付けられたフレームを有し、このフレームにウォータージェットシステムがねじ止めされている。船体は通常平面ではなく、湾曲表面として構成されることから、この工具システムは船体表面の限られた範囲の処理にのみ適したものである。しかしながら、湾曲表面上におけるこのシステムの使用中において各船体表面に対する工具の正しいアラインメント、特に、処理対象表面に対し垂直な工具軸心のアラインメント、を確保するためには、通常複雑なクレーンシステムが必要とされる。更に、このシステムでは、通常、船の壁と造船所との間に僅かな自由空間しか存在しない造船所での使用に適さないその構造により、大きな空間を必要とする。
同様に必要な空間が大きく、湾曲表面に対する適合性に制約のある装置が国際公開第2000/48901号又は欧州特許出願公開第0140451号明細書に記載されている。
国際公開第1996/12570号 国際公開第2000/48901号 欧州特許出願公開第0140451号明細書
従って、本発明の課題は、従来技術の前記欠点を解消し、必要な空間が少なく、処理対象表面に対する工具の最適なアラインメントを可能にする工具マウントを提供することにある。
この課題は上述のタイプの本発明による装置によって達成される。本発明による工具マウント(100)は、取り付け部材(120)と、大きな表面、特に、船体、を処理するための工具を保持するフレームとを備えるものであって、前記取り付け部材(120)の近端部は、取り付け手段(121)を介して支持システム(200)の遠端部(201)に位置決めされ、第1揺動軸心(S1)回りで揺動することができ、前記取り付け部材(120)の遠端部は前記フレーム(110)に対する自己支持接続を有して、第2揺動軸心(S2)回りで揺動可能であり、前記第1揺動軸心(S1)は前記第2揺動軸心(S2)に対して実質的に垂直にアラインメントされ、前記工具マウント(100)のフレーム(110)は、スライドするようにガイドされる揺動ユニット(124)を介して第2揺動軸心(S2)回りで揺動可能である。
ある実施形態において、前記取り付け部材(120)に、前記第1揺動軸心(S1)回りでの屈曲用の少なくとも1つの第1揺動ユニット(122,123)が設けられている。
ある実施形態において、前記揺動ユニット(122,123,124)は、電気式および/又は油圧式回転モータ、油圧シリンダ(123,123’)、チェーン駆動装置(122)から成るグループから選択される。
ある実施形態において、前記フレーム(110)は、それぞれが一つの工具(300,300’)を収納するために使用される少なくとも二つのフレーム部材(113,113’)を有する。
ある実施形態において、前記フレーム部材(113,113’)に取り付け可能な前記工具(300,300’)は、互いに対して垂直に延出する二つの軸心(S3,S4)回りで揺動可能である。
ある実施形態において、少なくとも二つのフレーム部材(113,113’)が別の軸心(S5)回りで互いに対して揺動可能である。
ある実施形態において、前記別の軸心(S5)は、前記第1揺動軸心(S1)と前記第2揺動軸心(S2)との共通の平面に実質的に位置している。
ある実施形態において、前記フレーム(110)および/又は前記取り付け部材(120)および/又は前記フレーム部材(113,113’)には、少なくとも1つの距離センサ(140)および/又は一つの近接センサが配設されている。
ある実施形態において、少なくとも二つの移動車輪(131,131’)を有する移動車輪システム(130,130’)が前記フレーム(110)および/又はフレーム部材(113,113’)に設けられている。
ある実施形態において、前記移動車輪(131,131’)のうちの少なくとも1つは、回転発生装置を備えている。
ある実施形態において、前記移動車輪システム(130,130’)は、前記フレーム(110)の両側に配設された二対の揺動可能な移動車輪(131,131’)を有する。
ある実施形態において、速度および/又は位置を測定するための少なくとも1つのセンサ車輪(132,132a,132b)が、前記フレーム(110)および/又は前記少なくとも1つのフレーム部材(113,113’)に設けられている。
ある実施形態において、少なくとも1つの工具(300,300’)は、前記フレーム(110)にクイックリリースシステム(111)によって取り付けることができる。
ある実施形態において、少なくとも1つの工具(300,300’)は、スライドガイド機構を介して前記フレーム(100)および/又はフレーム部材(113,113’)に配設することができる。
ある実施形態において、前記少なくとも1つの工具(300,300’)は、表面層を除去するための洗浄/研磨兼用工具、特に、ウォータージェットおよび/又はサンドブラスト工具、フラッシング工具、および塗装工具を含むグループから選択される。
ここで、前記取り付け部材は、その近端部においてキャリアシステムの遠端部に取り付け手段を介して、第1揺動軸心回りで揺動可能に配設することができ、前記取り付け部材は、その遠端部に前記フレームに対する自己支持接続(self−supporting connection、例えばカンチレバー型の接続)を有して第2揺動軸心回りで揺動可能であり、前記第1揺動軸心は前記第2揺動軸心に対して実質的に垂直にアラインメントされている。本発明の前記取り付け部材によって、工具を収納する前記フレームを、キャリアシステムに対して空間節約的に配置することが可能となり、ここで前記キャリアシステムは、たとえば、クレーンアーム又はテレスコープ式アームとして構成することができる。この場合、前記キャリアシステムは、本発明の一部を構成しない。前記キャリアシステム上の前記取り付け部材の、第1揺動軸心回りで揺動可能なこの構成と、その接続構造も第2揺動軸心回りで揺動可能な前記取り付け部材の近端部上の前記フレームの構成とにより、本発明の工具マウントは、傾斜および/又は湾曲表面に対して最適にアラインメントすることが可能である。特に、船体に対する使用において、工具マウントが互いに対して実質的に垂直な二つの揺動軸心回りで揺動可能であることは、特に有利である。前記取り付け部材は、その片側において前記フレームに対して接続されているにすぎず、それによって自己支持接続が形成されるので、本発明による工具マウントに必要な空間は特に小さなものとなる。
好ましくは、前記取り付け部材には、前記第1揺動軸心回りでの屈曲(deflection)用の少なくとも1つの第1揺動ユニットと、前記第2揺動軸心回りでの屈曲(deflection)用の少なくとも1つの第2揺動ユニットとが設けられる。この構成に依れば、工具マウントの揺動のために設けられるユニットが取り付け部材上にのみ設けられるので、本発明の工具マウントの必要な空間が更に小さなものとなる。これら揺動ユニットは、特に、電気式および/又は油圧式回転モータ、油圧シリンダ、チェーン駆動装置から成るグループから選択される。勿論、前記工具マウントを揺動するのに適したその他の駆動システムも使用可能である。
前記工具マウントの処理対象表面に対する案内、又は、そのアラインメントを、安全かつ再現可能なものとするために、本発明の特に好適な実施例において、前記フレームおよび/又は前記取り付け部材には、少なくとも1つの距離センサおよび/又は一つの近接センサが配設される。これにより、特に、前記工具マウントを処理対象表面に対して上方に移動させる時において、それがその表面に不意又は不適切に接触することも回避される。
前記工具マウントの処理対象表面上での自動移動のために、好ましくは回転発生装置を備える少なくとも二つの移動車輪を有する移動車輪システムが前記フレームに設けられている。これらの移動車輪は、所定の移動プログラムに従って、本発明の工具マウントを処理対象表面上で案内する。
本発明の別の好適実施例において、前記移動車輪システムは、前記フレームの両側に配設された二対の揺動可能な移動車輪を有する。本発明の工具マウントに、たとえば、コーティングまたは塗装工具が設けられる場合、その塗装工具に後続して配設される第2対の移動車輪は、直前に行われたコーティングに対するダメージを回避するべく、移動方向に揺動される。移動方向が変わると、第2対の移動車輪を再び処理対象表面の方向に引出し(folded out)、今度後続している状態となった第1対の移動車輪を退避させる。
任意の時点において工具マウントに設けられた工具の正確な位置又は速度を測定することを可能とするために、本発明の別実施例において、少なくとも1つのセンサ車輪が前記フレームに設けられる。
本発明の別変形例において、前記少なくとも1つの工具は、前記工具マウントの前記フレームにクイックリリースシステムによって取り付けることができる。従って、必要な工具の工具マウントに対する挿入、取り外しをそれぞれ迅速に行うことができ、これによって、たとえば、造船所のメンテナンスユニットの休止時間が大幅に減少する。
湾曲した表面のクリーニングおよびコーティングに使用され、従って、異なる工具を収納するのに特に適している。これらの工具は、特に、表面層を除去するための洗浄/研磨兼用工具、特に、ウォータージェットおよび/又はサンドブラスト工具、特にラッカーと使用される工具、を含むグループから選択される。
本発明の第1実施例の斜視図 本発明の第2実施例の斜視図 図2の工具マウントのテレスコープ式アームに対する配置を示す図 本発明の第3実施例の第1斜視図 図4の実施例の第2斜視図 本発明の工具マウントと使用される典型的な工具を示す図 本発明の工具マウントと使用される典型的な工具を示す図
以下、本発明について、添付の図面を参照して非限定的実施例に基づいてより詳細に説明する。
図1は、フレーム110と取り付け部材120とを備える工具マウント100を図示している。前記取り付け部材120は、ここではフランジプレートとして構成される取り付け手段121を介して、キャリアアームシステム(図3を参照)に固定される。
前記工具マウント100は、チェーン駆動装置122によって前記取り付け部材121から離間する方向に揺動可能である。この目的のために、対応の揺動軸心S1が、前記取り付け手段121の表面に対して実質的に平行に延出している。前記チェーン駆動装置122の作動は、油圧シリンダ123を介して行われる。
更に、本発明による前記工具マウント100は、第2揺動軸心S2回りで揺動可能であり、当該第2揺動軸心S2も、前記取り付け手段121の表面に対して実質的に平行に延出するとともに、前記第1揺動軸心S1に対しては実質的に垂直に延出している。この目的のために別の油圧シリンダ123’が設けられている。
クイックリリースシステム111が前記フレーム110の両側に設けられ、このシステムを利用して、工具が本発明の工具マウント100に固定される。この目的のために、前記工具は、好ましくは、二つの案内ボルトを備え、これらボルトは前記フレーム110の凹部112に挿入可能であり、かつ、記工具マウント100に工具をセンタリングしアラインメントするために使用される。
二つの移動車輪131を備える移動車輪システム130が、前記フレーム110の前記取り付け部材120の反対側に設けられている。前記移動車輪131は、好ましくは、この目的のために、回転発生装置133によって駆動されて、前記工具マウント100を前記表面上で案内する。更に、二つのセンサ車輪132a,132bが設けられ、これらは互いに対して垂直にアラインメントされ、前記工具マウント100の速度測定および/又は位置決め判定のために使用される。
最後に、前記フレーム110にはセンサユニット140が設けられ、これは本発明の前記工具マウント100のこの実施例においては、距離センサとして構成され、たとえば、超音波技術によって、処理対象表面からの前記工具マウント100又はその内部に設けられた工具の距離を連続的に測定する。もちろん、前記センサユニット140にはその他のセンサを設けることも可能である。
図1に図示の前記工具マウント100は、その好適な移動方向が処理対象表面に対して垂直な経路にある工具、特に検査工具および研磨工具の収納用として有用であることが示されている。
実際に、処理対象表面に沿った水平移動用に最適化された図2に図示の本発明による別の工具マウント100は、コーティング用として有用であることが示されている。
この工具マウント100は、更に、その二つの揺動軸心S1,S2回りでの揺動能力によって湾曲表面に対する当該工具マウント100の適合を可能にするとともに、取り付け手段121を介してキャリアアームシステム200に固定することができる取り付け部材120を備えている。この実施例において、前記フレーム100には二つの移動車輪システム130,130’が設けられ、これら移動車輪131,131’の各対は、折り畳み可能に構成されている。移動方向に応じて、前記フレーム110に設けられた工具(図示せず)によって行われたコーティングに対するダメージを回避するために、後続対の移動車輪131,131’が折りたたまれる。各移動車輪システム130,130’は、更に、一対のセンサ車輪132,132’を備え、これらは処理対象表面に対する工具マウント100の位置を測定する。処理対象表面上の第1の水平経路の端部に到達すると、前記センサ車輪132,132’によってモニタされ制御される前記キャリアアームシステム200によって、前記工具マウント100のオフセットが行われる。
特に湾曲する表面を有する、船体やその他の大きな表面の自動化メンテナンスの場合、以下の工程が有用であることが示されている。先ず、たとえば、図1に図示の本発明による工具マウント100に固定された検査システムを、アームシステム200に取り付け、全表面をこれを使用して垂直経路に沿ってスキャンし、ここで表面の曲線と輪郭が検出され、処理対象の領域が自動的に又は手動によって設定され、制御プログラムに格納される。
この目的のために、好ましくは、前記キャリアアームシステム200は工具マウント100を船体の上端部まで案内し、工具マウント100を表面に接触させ、これによって前記移動車輪131が表面に触れる。次に、工具マウント100を船体に沿って垂直経路に案内し、その後処理されるべき表面を記録し検査する。ここで、前記センサユニット140の距離センサが前記距離を連続的にモニタする。この目的のために、前記工具マウント100は、検査システムを備え、ここで、たとえば、表面を分析するためのカメラシステム又はその他適当なシステムが前記フレームおよび/又は取り付け部材120に設けられている。この検査システムと前記センサ車輪132a,132bを使用して、前記船体全体の輪郭が記録され、更に、処理対象領域が検出されるとともにその位置が前記制御プログラムに記憶される。
この制御プログラムに基づき、この検査工程の後、実際の自動化メンテナンスの全部又は一部が行われる。即ち、まず、クリーニング工程において、前記クリーニング研磨工具が本発明による前記工具マウントに取り付けられ、次に、前記表面が処理対象表面上で垂直経路において前に設定された領域においてクリーニングされ、たとえば、ウォータージェット法を使用して、除去対象塗装層が除去される。この目的に適した研磨工具300については図6および7を参照することができる。
前にクリーニングされ塗料が除去された領域をコーティングするために、図2に図示するように本発明の工具マウントにコーティング工具を取り付け、再び表面上で水平経路に沿って自動的に案内して露出された領域を下塗りし、その後コーティングする。
本発明の別実施例について図4および5を参照することができ、ここでは、この工具マウント100は、二つの工具、この場合は、クリーニング対象表面を同時に処理する研磨工具300,300’を収納可能である。これによって処理時間を大幅に短縮することができる。
前記工具マウント100は、取り付け部材120を備え、これは取り付けフランジ121を介して前記キャリアアームシステム200の遠端部201に取り付けることができる。前記取り付け部材120に収納された油圧シリンダ123が工具マウント100を第1軸芯S1回りで揺動し、従って、処理対象表面に対して工具300,300’の必要な接触圧を提供する。
前記工具マウント100のフレーム110は、スライドするようにガイドされる揺動ユニット124を介して第2揺動軸心S2回りで揺動可能である。この場合、前記第2揺動軸心S2は前記第1揺動軸心S1に対して実質的に垂直にアラインメントされている。前記二つの工具300,300’は、二つのフレーム部材113,113’に収納され、これらフレーム部材113,113’内において、それぞれ前記第1揺動軸心S1と第2揺動軸心S2とに対して実質的に平行に延出する二つの別の揺動軸心S3,S4回りで揺動可能である。最後に、前記二つのフレーム部材113,113’も、前記第1揺動軸心S1に対して実質的に平行に延出する第5軸芯S5回りで揺動可能である。更に、この別の軸心S5は、好ましくは、前記第1揺動軸心S1と第2揺動軸心S2と共通の平面に実質的に位置し、これによって特に空間節約的な本発明による工具マウント100が達成される。
前記5つの独立した揺動軸心S1,S2,S3,S4,S5のこの構成によって、更に、本発明の工具マウント100内に配置された工具300,300’を処理対象表面に対して特にフレキシブルに適合させることが可能となる。この場合、前記工具300,300’は、好ましくは、前記フレーム部材113,113’内のスライドガイド機構を介して移動される。この場合、本発明の当該実施例において、スライドガイド機構を介して誘導される揺動は、制御無しで、前記揺動軸心S2,S3,S4およびS5に沿って行われ、これにより、工具マウント100又は工具100,100’のたとえば湾曲表面に対する単純な適合が行われる。揺動軸心S1回りの回動のみが前記油圧シリンダ123を介して制御されて処理対象表面に対する必要な接触圧が達成される。本発明の工具マウント100の変形例(図示せず)において、他の揺動軸心S2,S3,S4,S5も制御することができ、これは特に、本発明の工具マウント100に塗装ツールを使用する場合に特に有利である。
各フレーム部材133,133’は、更に、移動車輪システム130を備え、ここで、前記第1フレーム部材113は三つの移動車輪131を有し、前記第2フレーム部材113’は二つの移動車輪131と、処理対象表面上での工具マウント100の移動をモニタするための一つのセンサ車輪132とを備える。前記フレーム部材113,113’の図示された構成において、本発明の前記工具マウント100は、表面の垂直処理用に構成される。水平経路で処理を行う場合には、たとえば、フレーム部材113,113’のみがフレーム110において90度回動して配設され、これによって前記移動車輪131は、取り付け方向において垂直に延出するフレーム部材113,113’のエッジの領域に配設される。
図6および7において、本発明の前記工具マウントに設けられた研磨工具300は、工具本体310を有し、これは実質的に楕円形のフットプリント311を有し、ここに二つのノズル本体400が配設されている。更に、前記フットプリント311に対して実質的に垂直な工具本体壁312が前記二つのノズル体200を取り囲んでいる。
前記工具本体壁312の外側にはシール部材320が配設され、このシール部材は一体ブラシ体321と、このブラシ体321を部分的に包囲するネオプレーンシール322とから構成されている。前記シール部材320は、ここではバネ支持体(spring bearings)として構成された四つのバネ装置323を介して、前記工具本体310に固定され、この弾性支持によって、前記シール部材320の処理対象表面に対する調節を可能としている。その作動時において、本発明による前記工具300は、前記ブラシ体321とネオプレーンシール322とから成るこの組み合わせシールと、更に、前記バネ装置323を介した弾性支持とにより、周囲環境に対する最適な密着性を提供し、これにより、実質的にいなかる廃材も周囲環境に達することがなく、それと同時に吸引システムのサイズを最適化することも可能となる。
廃材を吸引によって取り出すために前記工具本体310には吸引口313が設けられ、ここで、前記工具本体内の流れ状態は、これら吸引口313へと延出する吸引路314の構成によって更に改善される。
本発明による前記工具310の最適な除去性能を達成するために、前記ノズル本体400は、それぞれ、三つのロータアーム401を有し、これらにノズル402が実質的に径方向に配設されている。
少なくとも1つのロータアーム上において、図7に図示されているように、前記ノズル402の長手軸心Aは、前記ロータアーム401の前記フットプリントEに対して実質的に垂直に配設され、近端部403のノズル402’のみが傾斜構成を有し、本発明のこの実施例においてその角度αは約5度である。従って、ロータアーム401のこの部分によって処理される表面の領域において低い除去速度が得られ、それによって処理済み表面と非処理表面との間の所望のプロファイルが得られる。
水等のクリーニング剤と、サンド等の研磨剤、又は、研磨剤と水又は溶剤との混合物を高圧(500〜3000bar)で中央供給ライン315を介してノズル402,402’へと案内し、これらノズル402,402’によって処理対象表面に供給する。この目的のために、前記表面の均一な処理を確保するために、油圧モータによって、たとえば、ベベルギアを介して前記ノズル本体400を回転させる。これらの材料による周囲環境のストレスを最小限にするために、このケースにおいて発生した廃材の廃物と使用した水および/又は研磨剤とを前記吸引口313を介した吸引によって除去する。更に、本発明による前記シール部材320は、除去中に前記吸引を補助(支持、support)する。
最後に、表面上の前記工具300の最適なアラインメントをモニターし制御するセンサを前記工具本体310に追加的に設けることができる。これらは超音波技術に基づく近接センサ等として構成することができる。カメラ等の検査装置も提供することができる。前記工具300は、特に、船体等の湾曲した表面を処理するための自動化メンテナンスシステムにおいて有用であることが判っている。この目的のために、前記工具300は、前記アームシステム200を介して処理対象表面に取り付けられる本発明による前記工具マウント100に取り付けられる。
本発明が例示した実施例に限定されないことは勿論である。むしろ、前記工具マウントとそのフレーム部材を揺動させるために別のシステムを使用することも可能である。又、研磨工具、コーティング工具、検査システム、などといった様々な工具を本発明の前記工具マウントに配設することができる。

Claims (15)

  1. 取り付け部材(120)と、大きな表面、特に、船体、を処理するための工具を保持するフレームとを備える工具マウント(100)であって、
    前記取り付け部材(120)の近端部は、取り付け手段(121)を介して支持システム(200)の遠端部(201)に位置決めされ、第1揺動軸心(S1)回りで揺動することができ、前記取り付け部材(120)の遠端部は前記フレーム(110)に対する自己支持接続を有して、第2揺動軸心(S2)回りで揺動可能であり、前記第1揺動軸心(S1)は前記第2揺動軸心(S2)に対して実質的に垂直にアラインメントされている工具マウント(100)において、
    前記工具マウント(100)のフレーム(110)は、スライドするようにガイドされる揺動ユニット(124)を介して第2揺動軸心(S2)回りで揺動可能である工具マウント(100)
  2. 前記取り付け部材(120)に、前記第1揺動軸心(S1)回りでの屈曲用の少なくとも1つの第1揺動ユニット(122,123)が設けられている請求項1記載の工具マウント(100)。
  3. 前記揺動ユニット(122,123,124)は、電気式および/又は油圧式回転モータ、油圧シリンダ(123,123’)、チェーン駆動装置(122)から成るグループから選択される請求項1又は2記載の工具マウント(100)。
  4. 前記フレーム(110)は、それぞれが一つの工具(300,300’)を収納するために使用される少なくとも二つのフレーム部材(113,113’)を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の工具マウント(100)。
  5. 前記フレーム部材(113,113’)に取り付け可能な前記工具(300,300’)は、互いに対して垂直に延出する二つの軸心(S3,S4)回りで揺動可能である請求項4記載の工具マウント(100)。
  6. 少なくとも二つのフレーム部材(113,113’)が別の軸心(S5)回りで互いに対して揺動可能である請求項4又は5記載の工具マウント(100)。
  7. 前記別の軸心(S5)は、前記第1揺動軸心(S1)と前記第2揺動軸心(S2)との共通の平面に実質的に位置している請求項4〜6のいずれか1項に記載の工具マウント(100)。
  8. 前記フレーム(110)および/又は前記取り付け部材(120)および/又は前記フレーム部材(113,113’)には、少なくとも1つの距離センサ(140)および/又は一つの近接センサが配設されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の工具マウント(100)。
  9. 少なくとも二つの移動車輪(131,131’)を有する移動車輪システム(130,130’)が前記フレーム(110)および/又はフレーム部材(113,113’)に設けられている請求項1〜8のいずれか1項に記載の工具マウント(100)。
  10. 前記移動車輪(131,131’)のうちの少なくとも1つは、回転発生装置を備えている請求項9記載の工具マウント(100)。
  11. 前記移動車輪システム(130,130’)は、前記フレーム(110)の両側に配設された二対の揺動可能な移動車輪(131,131’)を有する請求項9又は10記載の工具マウント(100)。
  12. 速度および/又は位置を測定するための少なくとも1つのセンサ車輪(132,132a,132b)が、前記フレーム(110)および/又は前記少なくとも1つのフレーム部材(113,113’)に設けられている請求項1〜11のいずれか1項に記載の工具マウント(100)。
  13. 少なくとも1つの工具(300,300’)は、前記フレーム(110)にクイックリリースシステム(111)によって取り付けることができる請求項1〜12のいずれか1項に記載の工具マウント(100)。
  14. 少なくとも1つの工具(300,300’)は、スライドガイド機構を介して前記フレーム(100)および/又はフレーム部材(113,113’)に配設することができる請求項1〜12のいずれか1項に記載の工具マウント(100)。
  15. 前記少なくとも1つの工具(300,300’)は、表面層を除去するための洗浄/研磨兼用工具、特に、ウォータージェットおよび/又はサンドブラスト工具、フラッシング工具、および塗装工具を含むグループから選択される請求項1〜13のいずれか1項に記載の工具マウント(100)。
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