JP2015515884A - 回転可能な部分を有するカミソリのハンドル - Google Patents

Abstract

ハンドルが、握り部と、その握り部の端部に連結した首部と、を含む、剃毛かみそりのハンドルが説明される。首部は、握り部の端部に連結されたフレームであって、ピンを含む、フレームと、フレームに回転可能に連結されたポッドであって、フレームのピンを受容するための開口を画定し、握り部の長さに実質的に垂直の軸の周りを回転するように構成された、ポッドと、ポッドが回転されると戻しトルクを生成する、バネと、を含む。

Description

本発明は概して、かみそりのハンドル、より具体的には、回転可能な部分を有し、その結果、鋭い刃先を有する少なくとも１つの刃を含む安全かみそりの刃ユニットが、剃毛の過程において刃ユニットにかかる力の下でハンドルに対して枢動可能に移動可能であるようにハンドルに取り付けられる、ハンドルに関する。安全かみそりのそのような刃ユニットは、１つを超える回転軸の周りを枢動することができる。刃ユニットは、複数の刃、例えば２つ、３つ又は４つ以上の刃を有してもよく、まっすぐ平行な刃先は、やはり刃ユニット上に設けられたガード表面とキャップ表面との間で皮膚と接触するように配置される。ガードは、表面形状、例えば、フィン形状等の直立突起部を有するエラストマー材料のストリップを含んで、ひげ剃りストローク実行中に刃ユニットが皮膚を横切って移動する際に皮膚と所望の相互作用を作り出してもよい。キャップ表面は、潤滑剤等のひげ剃り向上製品を含む材料のストリップを含んでもよく、その向上製品は、ひげ剃りしている間に、皮膚に塗布されるように、ストリップ材から徐々に浸出することができる。安全かみそりの刃ユニットは、刃の鋭さが満足できないレベルまで低下した時に新しい刃ユニットに交換されるように、かみそりのハンドルに取り外し可能に取り付けられてもよい。あるいは、刃ユニットは１つ又は複数の刃が鈍くなった時に、かみそり全体を廃棄する意図をもってハンドルに対して永久的に接続されてもよい。取り外し可能及び交換可能な刃ユニットは一般に、ひげ剃りカートリッジと呼ばれる。

ぬれた状態での剃毛用の５枚刃又は６枚刃かみそり等の剃毛かみそりの最近の進歩は、より深く、より優れた、かつより快適な剃毛をもたらし得る。剃毛の深さに影響を及ぼし得る１つの要因は、刃が剃毛面上に接触する量である。刃が接触する表面積がより大きくなると、剃毛がより深くなる。剃毛の現在の手法は、例えば、刃に対して実質的に平行であり、かつハンドルに対して実質的に垂直な軸を中心とした回転の単一の軸のみを有する（即ち、前後枢動運動）かみそりが大部分を占める。しかしながら、様々な剃毛領域の湾曲は、単一の回転軸には簡単に適合せず、したがって、剃毛中、刃の一部分は、それらが限られた単一の軸を中心に枢動する能力を有するために、しばしば皮膚から離れる。したがって、そのようなかみそり上の刃は、顎の下、下顎の輪郭の周囲、口の周囲等の特定の剃毛領域との限られた面接触しか有さない場合がある。

複数の回転軸を有するかみそりは、剃毛の深さ、及びユーザーの皮膚の輪郭へのよりぴったりとした追従に対処するのを助長し得る。例えば、かみそりの第２の回転軸は、側方枢動運動等、刃に対して実質的に垂直であり、かつハンドルに対して実質的に垂直な軸であってもよい。複数の回転軸を有する剃毛かみそりの様々な手法の例が、米国特許第５，０２９，３９１号、同第５，０９３，９９１号、同第５，５２６，５６８号、同第５，５６０，１０６号、同第５，７８７，５９３号、同第５，９５３，８２４号、同第６，１１５，９２４号、同第６，３８１，８５７号、同第６，６１５，４９８号、同第６，８８０，２５３号、及び同第７，９１３，３９３号、米国特許出願公開第第２００９／０６６２１８号、同第２００９／０３１３８３７号、及び同第２０１０／００４３２４２号、並びに日本特許出願公開第Ｈ２−３４１９３号、同第Ｈ２−５２６９４号、及び同第Ｈ４−２２３８８号に記載されている。しかしながら、刃に対して実質的に垂直でありハンドルに対して実質的に垂直である軸などのもう１つの回転軸を設けるには、通常、追加の部品を実装させ、複雑性及び動作は増大するが、耐久性、性能、及び効率は、時間とともに悪化し得る。結果として、現在の手法は、複数の回転軸を有するかみそりの製造、組立て、及び使用に関する複雑性及び耐久性問題を導入する。

米国特許第５，０２９，３９１号 米国特許第５，０９３，９９１号 米国特許第５，５２６，５６８号 米国特許第５，５６０，１０６号 米国特許第５，７８７，５９３号 米国特許第５，９５３，８２４号 米国特許第６，１１５，９２４号 米国特許第６，３８１，８５７号 米国特許第６，６１５，４９８号 米国特許第６，８８０，２５３号 米国特許第７，９１３，３９３号 米国特許出願公開第第２００９／０６６２１８号 米国特許出願公開第第２００９／０３１３８３７号 米国特許出願公開第第２０１０／００４３２４２号 日本特許出願公開第Ｈ２−３４１９３号 日本特許出願公開第Ｈ２−５２６９４号 日本特許出願公開第Ｈ４−２２３８８号

したがって、複数の回転軸、例えば、刃に対して実質的に垂直であり、かつハンドルに対して実質的に垂直な軸、及び刃に対して実質的に平行であり、かつハンドルに対して実質的に垂直な軸を有する、ぬれた状態又は乾いた状態での剃毛に好適なかみそりが必要とされる。電動式及び手動式などのかみそりは、簡素であり、費用効果があり、信頼でき、耐久性があることが好ましい。

一態様では、本発明は、剃毛かみそり用のハンドルに関する。ハンドルは、握り部と、握り部の端部に連結された首部と、を含む。首部は、握り部の端部に連結されたフレームであって、ピンを含む、フレームと、フレームに回転可能に連結されたポッドであって、フレームのピンを受容するための開口を画定し、握り部の長さに実質的に垂直の軸の周りを回転するように構成された、ポッドと、ポッドに連結されたバネであって、ポッドが回転されると戻しトルクを生成する、バネと、を含む。

この態様は、以下の特徴の１つ以上を含み得る。首部は、握り部の端部及びバネに連結されたアンカーを更に含むことができる。アンカーは、金属、所望により黄銅から作られていてよい。バネは、張力バネであることができる。ピンは、金属、所望によりステンレス鋼から作られていてよい。バネは、バネ力及び戻しトルクを変えるように調節可能であることができる。首部は、かみそりカートリッジに解放可能に係合するように構成されることができる。首部は、かみそりカートリッジの解放アセンブリを更に含むことができる。ポッドは、かみそりカートリッジの解放アセンブリを受容するための凹部を画定することができる。フレームのピンは、軸に沿って移動することができる。ポッドは、一体型であり、成型プラスチックから形成されることができる。ポッドは、静止位置から約１０度〜約２０度、好ましくは静止位置から約１５度回転することができる。

本発明の他の特徴及び利点、並びに本発明自体は、種々の実施形態の以下の説明を添付の図面と共に読めば、より完全に理解されるであろう。
本発明の一実施形態による剃毛かみそりの概略斜視図である。 本発明の一実施形態による剃毛かみそりのハンドルの部分断面図の概略斜視図である。 図２のハンドルの部分断面図の部分概略側面図である。 図３のハンドルの概略分解斜視図である。

特に断らないかぎり、冠詞「ａ」、「ａｎ」、及び「ｔｈｅ」は、「１以上」を意味する。

図１を参照すると、本発明の剃毛かみそり１０は、ハンドル２０と、ハンドル２０に解放可能に取り付けられるか又はハンドル２０に永久的に取り付けられ、１つ以上の刃を収容する、刃カートリッジユニット３０と、を含む。ハンドル２０は、首部２１と、握り部２３と、を含む。握り部２３は、フレーム２２と、ポッド２４と、かみそりカートリッジの解放アセンブリ２６と、を含む。ポッド２４は、フレーム２２に操作可能に連結されており、そのため、ポッド２４は、刃に対して実質的に垂直でありハンドル２０の長さに対して実質的に垂直である回転軸２８の周りを回転するように構成されている。刃カートリッジユニット３０は、刃に対して実質的に平行でありハンドル２０の長さに対して実質的に垂直である回転軸３２の周りを回転するように構成されている。好適な刃カートリッジユニットの非制限的実施例が、米国特許第７，１６８，１７３号に記載されている。刃カートリッジユニット３０がハンドル２０に取り付けられると、刃カートリッジユニット３０は、複数の回転軸、例えば、第１の回転軸２８及び第２の回転軸３２の周りを回転するように構成される。

図２〜４は、本発明のハンドル４０の一実施形態を表す。ハンドル４０は、握り部４２と、首部４４と、を含む。首部４４は、フレーム４６と、それに操作可能に連結されたポッド４８と、を含み、その結果、ポッド４８は、ハンドル４０の長さに対して実質的に垂直な回転軸５０の周りを回転するように構成されている。刃カートリッジユニット（図示せず）と係合可能なドッキングステーション５２及び刃カートリッジユニットをハンドル４０から解放するためのイジェクトボタンアセンブリ５４が、ポッド４８及びフレーム４６に連結されている。好適なドッキングステーション及び排出ボタンアセンブリの非制限的実施例は、米国特許第７，１６８，１７３号及び同第７，６９０，１２２号、並びに米国特許出願公開第２００５／０１９８８３９号、同第２００６／０１６２１６７号、及び同第２００７／０１９３０４２号に記載されている。一実施形態では、ドッキングステーション５２及びイジェクトボタンアセンブリ５４は、ポッド４８の空洞内で互いに連結している。

フレーム４６は、ポッド４８に関する固定基準を提供するように、ハンドル４０の握り部４２に連結している。フレーム４６は、スナップ嵌め、締まりばめ、ねじ山結合などにより、握り部４２内に受容されることができる。フレーム４６のピン５６は、ポッド４８をフレーム４６に連結させる。一実施形態では、ピン５６は、フレーム４６に、例えばスナップ嵌め、締まりばめ、ねじ山結合などにより、解放可能に取り付けられた構成部分である。あるいは、ピン５６は、ポッド４８が、ピン５６をスナップ嵌め又は締まりばめによって受容するように画定される開口を画定することができるように、フレーム４６と一体的に形成されている。ポッド４８の開口は、ピン５６の一部と形状が一致しており、ピン５６の一部と嵌合するように構成されている。一実施形態では、ピン５６は、均一の形状を有していない。例として、ピン５６は、ほぼ円筒形であり得、一部分が、別のより小さい円筒状部分より大きい円筒状部分である。そのような例では、ピン５６を受容するために、ポッド４８の開口は、似たような釣り合いであり、ある開口は別の開口よりも大きい寸法である。所望により、ポッド４４は、そこから延びるテール部５８を含んでもよい。テール部５８は、バネ６０に連結されることができ、そこでバネ６０は、アンカー６２に連結される。アンカー６２は、握り部４２内に受容されて、ポッド４８のテール部５８を握り部４２の空洞内に固定することができる。

一実施形態では、フレーム４６のピン５６は、ポッド４８が周りを回転される回転軸５０に沿って位置する。バネ６０は、ポッド４８のテール部５８に取り付けられ、そこで静止位置からのポッド４８の回転がバネ６０を伸張状態（例えば、静止しているときに、バネ６０が任意に伸張状態にある際の更なる伸張状態）にし、その結果、バネ６０はトルクを提供して、ポッド４８を静止位置に戻す。それに加えて、又はそれに替わって、バネ６０は、バネ力及び戻しトルクを変えるように調節可能である。一実施形態では、バネ６０は、張力バネ又はコイルバネである。バネ６０を調節する実施形態は、テール部５８に連結されたときに、静止位置、例えば中立位置、好ましくは荷重をかける前の中立位置にあるバネ６０を、アンカー６２をバネ６０が取り付けられた握り位置４２内に深くすることによって伸ばすことである。ポッド４８は、静止位置から約１０度〜約２０℃、好ましくは約１５度回転するように構成されている。一実施形態では、ポッド４８は一体型であり、そのためテール部５８は、ポッド４８の残りの部分と一体的に形成されている。

一実施形態では、フレーム４６、ポッド４８、及びアンカー６２のうちの少なくとも一部は、Ｚｙｌａｒ（登録商標）などの硬質プラスチックから作られている。それに加えて、又はそれに替わって、フレーム４６、ポッド４８、及びアンカー６２のうちの１つ以上は、同じ材料から作られている。一実施形態では、フレーム４６のピン５６は、硬質プラスチック又は金属（例えばステンレス鋼）から作られている。一実施形態では、バネ６０も、硬質プラスチックなどのプラスチックから作られている。あるいは、バネ６０は、金属から作られている。

本発明の更なる利点は、任意に調節可能な様々なバネ要素を利用して、戻し力の強度を簡単に変えることができるということである。

本発明を具体化するかみそりの戻し力の特性は、揺動角度が対応する休止位置から増大するにつれて、戻し力の特性の有効なばね定数が徐々に増大して、最大まで滑らかに増大する。更に、戻る枢動運動中に、戻し力の特性曲線は反対方向の枢動運動に関する曲線に密着して追従するので、刃ユニットがひげ剃りストロークの実行中に枢動方向の逆転を受けるかのように、戻し力が特定の枢動変位に対して常に一貫しており、滑らかな枢動運動が実現される。

本明細書の全体を通じて与えられるすべての最大の数値限定は、それよりも小さい数値限定を、そうしたより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているものと同様にして包含するものと理解すべきである。本明細書の全体を通じて与えられるすべての最小の数値限定は、それよりも大きいすべての数値限定を、そうしたより大きい数値限定が恰も本明細書に明確に記載されているものと同様にして包含するものである。本明細書の全体を通じて与えられるすべての数値範囲は、そうしたより広い数値範囲に含まれるすべてのより狭い数値範囲を、そうしたより狭い数値範囲のすべてが恰も本明細書に明確に記載されているものと同様にして包含するものである。

本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「４０ミリメートル」として開示される寸法は、「約４０ミリメートル」を意味するものである。

任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を包含する本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、その全てを本明細書中に参照により組み込まれる。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。

本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (15)

1. 剃毛かみそりのハンドルであって、握り部と、
   前記握り部の端部に連結された首部と、
   を備え、
   前記首部は、
   前記握り部の前記端部に連結されたフレームであって、ピンを含む、フレームと、
   前記フレームに回転可能に連結されたポッドであって、前記フレームの前記ピンを受容するための開口を画定し、前記握り部の長さに実質的に垂直の軸の周りを回転するように構成された、ポッドと、
   前記ポッドに連結されたバネであって、前記ポッドが回転されると戻しトルクを生成する、バネと、を含む、ハンドル。
2. 前記首部は、前記握り部の前記端部及び前記バネに連結されたアンカーを更に含む、請求項１に記載のハンドル。
3. 前記アンカーは、金属から作られている、請求項１又は２に記載のハンドル。
4. 前記金属は、黄銅である、請求項３に記載のハンドル。
5. 前記バネは、張力バネである、請求項１〜４のいずれか一項に記載のハンドル。
6. 前記ピンは、金属から作られている、請求項１〜５のいずれか一項に記載のハンドル。
7. 前記金属は、ステンレス鋼である、請求項６に記載のハンドル。
8. 前記バネは、前記バネ力及び前記戻しトルクを変えるように調節可能である、請求項１〜７のいずれか一項に記載のハンドル。
9. 前記首部は、かみそりカートリッジに解放可能に係合するように構成されている、請求項１〜８のいずれか一項に記載のハンドル。
10. 前記首部は、かみそりカートリッジの解放アセンブリを更に含む、請求項９に記載のハンドル。
11. 前記ポッドは、前記かみそりカートリッジの解放アセンブリを受容するための凹部を画定している、請求項１０に記載のハンドル。
12. 前記フレームの前記ピンは、前記軸に沿って移動する、請求項１〜１１のいずれか一項に記載のハンドル。
13. 前記ポッドは一体型であり、成型プラスチックから形成される、請求項１〜１２のいずれか一項に記載のハンドル。
14. 前記ポッドは、静止位置から約１０度〜約２０度回転する、請求項１〜１３のいずれか一項に記載のハンドル。
15. 前記ポッドは、前記静止位置から約１５度回転する、請求項１４に記載のハンドル。

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