JP5855788B2 - 回転可能な部分を有するかみそりのためのしるし - Google Patents

Description

本発明は、一般的にはかみそりのハンドルに関し、より詳細には回転可能な部分を有するハンドルに関する。

ぬれた状態での剃毛用の５枚刃又は６枚刃かみそり等の剃毛かみそりの最近の進歩は、より深く、より優れた、かつより快適な剃毛をもたらし得る。剃毛の深さに影響を及ぼし得る１つの要因は、刃が剃毛面上に接触する量である。刃が接触する表面積がより大きくなると、剃毛がより深くなる。現在の剃毛の方法は、１本だけの回転軸、例えば、刃に対してほぼ平行かつハンドルに対してほぼ垂直な回転軸を有するかみそりによって主として行われるものである（すなわち、前後の旋回運動又はピッチ運動）。しかしながら、様々な剃毛領域の湾曲、及び毛の方向は、単一の回転軸に単純に一致せず、よって刃の一部が、これらが単一軸を中心に旋回するための能力が制限されているために、剃毛中に皮膚からしばしば係合離脱するか、又は皮膚に比較的少ない圧力を伝達する。したがって、そのようなかみそり上の刃は、顎の下、下顎の輪郭の周り、口の周り等の特定の剃毛領域との限られた面接触しか有さない場合がある。

複数の回転軸を有するかみそりは、剃毛の深さ、及びユーザーの皮膚の輪郭へのよりぴったりとした追従に対処するのを助けることができる。例えば、かみそりの第２回転軸は、刃に対してほぼ垂直かつハンドルに対してほぼ垂直の軸（すなわち、横から横への旋回運動又は片揺れ運動）、若しくは刃に対してほぼ垂直かつハンドルに対してほぼ平行の軸（すなわち、回転旋回運動又はロール運動）でありうる。複数の回転軸を有する剃毛用カミソリに対する様々な取り組みの例が、カナダ特許第１０４５３６５号、米国特許第４，１５２，８２８号、同第５，０２９，３９１号、同第５，０３３，１５２号、同第５，０７０，６１４号、同第５，０９３，９９１号、同第５，５２６，５６８号、同第５，５３５，５１８号、同第５，５６０，１０６号、同第５，７８７，５９３号、同第５，９５３，８２４号、同第６，１１５，９２４号、同第６，３１１，４００号、同第６，３８１，８５７号、同第６，６１５，４９８号、同第６，８８０，２５３号、同第６，９７３，７３０号、及び同第７，１４０，１１６、米国特許出願公開第２００８／０３４５９１号、同第２００９／０６６２１８号、同第２００９／０３１３８３７号、同第２０１０／００４３２４２号、同第２０１０／００８３５０５号、同第２０１０／０３１３４２６号、同第２０１０／１０１３２２０号、及び同第２０１１／００３５９５０号、並びに日本の特開平２−３４１９３号、特開平２−５２６９４号、及び特開平４−２２３８８号に記載されている。しかしながら、刃とほぼ垂直かつハンドルとほぼ垂直な軸、又は刃にほぼ垂直かつハンドルにほぼ平行などの別の回転軸をもたらすために、典型的には、より高度な複雑性及び運動を有する追加的な部分が実施され、一定の使用及び貯蔵条件において、疲労、変形、又はゆがみを受けやすいことがある構成要素を含む。更に、これらの追加の構成要素は、多くの場合、厳しい精度を要求し、わずかな余地の誤差しか有さない。結果として、現在の手法は、複数の回転軸を有するかみそりの製造、組み立て、及び使用に、複雑性、費用、及び耐久性問題をもたらす。いくつかの手法は、第２回転軸もまた提供し、かみそりはこの第２回転軸の周りを回転すると所定の位置に固定されうる。複数の回転軸を有する、所定の位置に固定されうる剃毛かみそりのための様々な手法の例は、カナダ特許第１０４５３６５号及び米国特許第７，１４０，１１６号に記載されている。しかし、そのような手法は、剃毛表面上での刃の不均等な平衡又は不均等な荷重を促進しうる。

カナダ特許第１０４５３６５号 米国特許第４，１５２，８２８号 米国特許第５，０２９，３９１号 米国特許第５，０３３，１５２号 米国特許第５，０７０，６１４号 米国特許第５，０９３，９９１号 米国特許第５，５２６，５６８号 米国特許第５，５３５，５１８号 米国特許第５，５６０，１０６号 米国特許第５，７８７，５９３号 米国特許第５，９５３，８２４号 米国特許第６，１１５，９２４号 米国特許第６，３１１，４００号 米国特許第６，３８１，８５７号 米国特許第６，６１５，４９８号 米国特許第６，８８０，２５３号 米国特許第６，９７３，７３０号 米国特許第７，１４０，１１６号 米国特許出願公開第２００８／０３４５９１号 米国特許出願公開第２００９／０６６２１８号 米国特許出願公開第２００９／０３１３８３７号 米国特許出願公開第２０１０／００４３２４２号 米国特許出願公開第２０１０／００８３５０５号 米国特許出願公開第２０１０／０３１３４２６号 米国特許出願公開第２０１０／１０１３２２０号 米国特許出願公開第２０１１／００３５９５０号 日本の特開平２−３４１９３号 日本の特開平２−５２６９４号 日本の特開平４−２２３８８号 カナダ特許第１０４５３６５号 米国特許第７，１４０，１１６号

したがって、例えば（１）刃に対してほぼ垂直かつハンドルに対してほぼ垂直の軸及び刃に対してほぼ平行かつハンドルに対してほぼ垂直の軸、又は（２）刃に対してほぼ垂直かつハンドルに対してほぼ平行の軸及び刃に対してほぼ平行かつハンドルに対してほぼ垂直の軸といった、複数の回転軸を有する、ウェット又はドライシェービングに好適なかみそりが必要とされている。電動かみそり及び手動かみそりを含むかみそりは、好ましくは、より簡単であり、費用効果が高く、信頼性があり、耐久性があり、製造、かつ精密に組み立てるのがより容易である、及び／又はより速い。そのようなかみそりはまた、第２回転軸の周りの回転を促進するばね型式の機構もまた提供し、この機構は、回転構成要素を休止位置に戻すために戻しトルクを生成して、剃毛表面上でのより均衡した刃の付加又は荷重を可能にする。特にかみそりが第２回転軸の周りを回転したこと及び／又はかみそりがどこまで回転されたかについて使用者に目安を提供するために、かみそりの表面上にしるしを提供することもまた望ましい。そのような目安は、例えば、回転構成要素が休止位置ではないときにゆがんでいるかどうかなど、かみそりに欠陥が生じたかどうかを使用者が決定することもまた可能にし得る。

一態様では、本発明は、第１構成要素の表面上に第１のしるしを有する第１構成要素と、第１回転軸の周りを第１構成要素に対して回転するように構成された第２構成要素と、を備えるかみそりに関する。第２構成要素は、少なくとも１つの刃及び第２構成要素の表面上に第２のしるしを有し、第２構成要素は、第２回転軸の周りを回転するように構成され、第２回転軸と第１回転軸とは同一平面上にない。第２構成要素は、第２回転軸の周りの回転が戻しトルクを生成するように、休止中、予め装着されている中立位置にあり、第１のしるしと第２のしるしは休止中整合しており、第２構成要素が第１回転軸の周りで回転されたときに整合から外れる。

上記の態様は、以下の実施形態の１以上を含みうる。第２回転軸は、第１回転軸に対してほぼ垂直でありうる。第１のしるしは、第２のしるしの近くに配置されうる。第１のしるしは第１の頂点を含むことができ、第２のしるしは第２の頂点を含むことができる。第１の頂点は、第２構成要素が休止中、第２の頂点に面して、それと整合することができる。第１のしるし及び第２のしるしの少なくとも一方は、第１の頂点及び第２の頂点の少なくとも一方につながる勾配を含みうる。戻しトルクは、第２回転軸の周りで第１構成要素に対して第２構成要素がより遠くに離れるように回転されるにつれて、より大きくなりうる。第１構成要素への第１のしるしの適用は、塗装、スタンピング、熱処理、成形、スカイビング、接着、鋳造、切断、及び、それらの組み合わせ、からなる群から選択されうる。第１のしるしは、第１構成要素と一体形成されうる。第２構成要素への第２のしるしの適用は、塗装、スタンピング、熱処理、成形、スカイビング、接着、鋳造、切断、及び、それらの組み合わせ、からなる群から選択されうる。第２のしるしは、第２の構成要素と一体成形されうる。第１のしるし及び第２のしるしの少なくとも一方は、線形、多角形、弓形、及び、それらの組み合わせ、からなる群から選択される形を有しうる。第１のしるしは、第２のしるしと異なる形及び／又は異なる大きさでありうる。第１構成要素はハンドルでありうる。第２構成要素はかみそりカートリッジのためのハウジングを含みうる。第１構成要素はハンドル及び相互接続部材でありうる。

別の態様では、本発明は、第１構成要素の表面から可視の第１のしるしを含む第１構成要素を備えるかみそりに関する。第２構成要素は、第１回転軸の周りを第１構成要素に対して回転するように構成され、第２構成要素は、少なくとも１枚の刃及び第２構成要素の表面から可視の第２のしるしを含む。第２構成要素は、第２回転軸の周りを回転するように構成され、第２回転軸と第１回転軸は同一平面上にない。第２構成要素は、第２回転軸の周りの回転が戻しトルクを生成するように、休止中、予め装着されている中立位置にあり、第１のしるしと第２のしるしは休止中整合しており、第２構成要素が第１回転軸の周りで回転されたときに整合から外れる。

上記の態様は、以下の実施形態の１以上を含みうる。第１構成要素は、下に配置された第１のしるしを示す開口を形成しうる。第１のしるしは、第２構成要素に連結されうる。第２構成要素は、下に配置された第２のしるしを示す開口を形成しうる。第２のしるしは、第１構成要素に連結されうる。第２回転軸は、第１回転軸に対してほぼ垂直でありうる。第１のしるしは、第２のしるしの近くに配置されうる。第１のしるしは第１の頂点を含むことができ、第２のしるしは第２の頂点を含むことができる。第１の頂点は、第２構成要素が休止中、第２の頂点に面し、それと整合することができる。第１のしるし及び第２のしるしの少なくとも一方は、第１の頂点及び第２の頂点の少なくとも一方につながる勾配を含みうる。戻しトルクは、第２回転軸の周りで第１構成要素に対して第２構成要素がより遠くに離れるように回転されるにつれて、より大きくなりうる。第１構成要素への第１のしるしの適用は、塗装、スタンピング、熱処理、成形、スカイビング、接着、鋳造、切断、及び、それらの組み合わせ、からなる群から選択されうる。第１のしるしは、第１構成要素と一体形成されうる。第２構成要素への第２のしるしの適用は、塗装、スタンピング、熱処理、成形、スカイビング、接着、鋳造、切断、及び、それらの組み合わせ、からなる群から選択されうる。第２のしるしは、第２の構成要素と一体成形されうる。第１のしるし及び第２のしるしの少なくとも一方は、線形、多角形、弓形、及び、それらの組み合わせ、からなる群から選択される形を有しうる。第１のしるしは、第２のしるしと異なる形及び／又は異なる大きさでありうる。第１構成要素はハンドルでありうる。第２構成要素はかみそりカートリッジのためのハウジングを含みうる。第１構成要素はハンドル及び相互接続部材でありうる。

別の態様では、本発明は、第１構成要素と、第１回転軸の周りで第１構成要素に対して回転するように構成された第２構成要素と、を備えるかみそりに関係する。第２構成要素は、少なくとも１つの刃と、第２構成要素の表面から可視のしるしと、を備え、第２構成要素は、第２回転軸の周りを回転するように構成され、第２回転軸と第１回転軸とは同一平面上にない。第２構成要素は、第２回転軸の周りの回転が戻しトルクを生成するように、休止中に、予め装着されている中立位置にあり、しるしは、第２構成要素が休止中に不可視であり、かつしるしは、第２構成要素が第１回転軸の周りで回転されたときに可視である。

この態様は、以下の実施形態の任意の１つ以上を含み得る。第２構成要素は、下に配置されたしるしを示す開口を形成しうる。しるしは露出されうる。しるしは、第１構成要素に連結されうる。第２回転軸は、第１回転軸に対してほぼ垂直でありうる。しるしは頂点を含みうる。しるしは、頂点につながる勾配を更に含みうる。戻しトルクは、第２回転軸の周りで第１構成要素に対して第２構成要素がより遠くに離れるように回転されるにつれて、より大きくなりうる。第１構成要素及び／又は第２構成要素へのしるしの適用は、塗装、スタンピング、熱処理、成形、スカイビング、接着、鋳造、切断、及び、それらの組み合わせ、からなる群から選択されうる。しるしは、第１構成要素及び／又は第２構成要素と一体形成されうる。しるしは、線形、多角形、弓形、及び、それらの組み合わせ、からなる群から選択される形を有しうる。第１構成要素はハンドルでありうる。第２構成要素はかみそりカートリッジのためのハウジングを含みうる。第１構成要素はハンドル及び相互接続部材でありうる。

本発明の他の特徴及び利点、並びに本発明自体は、種々の実施形態の以下の説明を添付の図面と共に読めば、より完全に理解されるであろう。
本発明の実施形態による剃毛かみそりの概略平面図である。 本発明の実施形態による剃毛かみそりの概略平面図である。 本発明の実施形態による剃毛かみそりの別の概略平面図である。 本発明の実施形態による剃毛かみそりの別の概略平面図である。 本発明の別の実施形態による剃毛かみそりの概略平面図である。 本発明の別の実施形態による剃毛かみそりの概略平面図ある。 本発明のまた別の実施形態による剃毛かみそりの概略側面図である。 本発明のまた別の実施形態による剃毛かみそりの概略側面図である。

特に断らないかぎり、冠詞「ａ」、「ａｎ」、及び「ｔｈｅ」は、「１以上」を意味する。

本明細書の定義による「ほぼ垂直」は、第１線が第２線と交差し、その交差している線が約８５度〜約９０度、又は約８８度〜約９０度＋０．１度の角度を形成することを意味する。

本明細書の定義による「ほぼ平行」は、第２線と同じ平面に概ね位置する第１線を意味する。

図１Ａ及び１Ｂを参照すると、本発明の剃毛かみそりは、第１構成要素１００と第２構成要素１１０とを備える。一実施形態において、第１構成要素１００はハンドルを含み、第２構成要素１１０は、かみそりカートリッジ用ハウジングのようなかみそりカートリッジを含む。第２構成要素１１０は少なくとも１枚の刃１２０を含む。第２構成要素１１０は、第１回転軸１３０の周りを回転するように構成される。一実施形態において、第１回転軸１３０は、少なくとも１枚の刃１２０に対してほぼ平行であり、かつ第１構成要素１００の長さに対してほぼ垂直である。第２構成要素１１０は、第２構成要素１１０が第２回転軸１４０の周りを回転するように、第１構成要素１００に対して回転するように構成される。一実施形態において、第２回転軸１４０は、少なくとも１枚の刃１２０に対してほぼ垂直であり、かつ第１構成要素１００の長さに対してほぼ垂直である。第１構成要素１００は１つ以上のしるしのような第１のしるし１５０を含み、第２構成要素１１０は１つ以上のしるしのような第２のしるし１６０を含む。第１のしるし１５０は第１構成要素１００の表面上に見られ、第２のしるし１６０は第２構成要素１１０の表面上に見られる。一実施形態では、例えば塗装、印刷、スタンピング、熱処理、スカイビング、接着、切断、及び、それらの組み合わせ、によって、第１のしるし１５０は第１構成要素１１０に、第２のしるし１６０は第２構成要素１１０に、それぞれ配置される。一実施形態において、例えば成形、鋳造、切断、及び、それらの組み合わせ、によって、第１のしるし１５０は第１構成要素１００と一体形成され、第２のしるし１６０は第２構成要素１１０と一体形成される。第１のしるし１５０及び第２のしるし１６０は、線形、多角形、弓形、及び、それらの組み合わせ、のような任意の形でありうる。追加として又は代替的に、第１のしるし１５０及び第２のしるし１６０は、色、装飾的な形又はデザイン、凝った装飾形若しくはデザインなどを用いることなどによって、可視の目安を使用者に提供するような形であってもよい。表面のしるしの非限定的な例は、２０１１年８月２６日付で出願された米国意匠特許出願第２９／４００，４２３号、２０１１年８月２６日付けで出願された同第２９／４００，４２２号、２０１１年８月２６日付けで出願された同第２９／４００，４２１号、２０１１年６月１日付けで出願された同第２９／３９３，２５０号、２０１２年１月２５日付けで出願された同第２９／４１１，６８０号に記載されている、又は示されている。

一実施形態において、第２構成要素は、脱毛剤とともに又は皮膚剥離若しくは刃ユニットのために剃毛かみそりが使用されるような広いスクレーピング表面を含みうる。第２構成要素がかみそりカートリッジである場合、カートリッジは多数の刃もまた含み得る。例えば、米国特許第７，１６８，１７３号は、複数の刃を伴うかみそりカートリッジを含む、Ｇｉｌｌｅｔｔｅ Ｃｏｍｐａｎｙから市販されているＦｕｓｉｏｎ（登録商標）かみそりを概略的に記載している。更に、かみそりカートリッジはガード及び剃毛補助具を含み得る。様々なかみそりカートリッジが本発明に従って使用可能である。フィン、ガード、及び／又は剃毛補助剤を伴う、及び伴わない好適なかみそりカートリッジの非限定的な例には、Ｔｈｅ Ｇｉｌｌｅｔｔｅ ＣｏｍｐａｎｙによってＦｕｓｉｏｎ（登録商標）、Ｖｅｎｕｓ（登録商標）製品ラインで販売されるもの、並びに米国特許第７，１９７，８２５号、同第６，４４９，８４９号、同第６，４４２，８３９号、同第６，３０１，７８５号、同第６，２９８，５５８号、同第６，１６１，２８８号、及び米国特許公開第２００８／０６０２０１号に開示されているものが挙げられる。

本発明の剃毛かみそりでは、第２構成要素１１０は、例えば片持ちばり式ばね／テール及び／又はトーションばね／バーなどの付勢ばね機構を介して、第１構成要素１００に対して回転する。第２回転軸の周りを１つの構成要素が別の構成要素に対して回転するマルチピボット方式の剃毛かみそりで使用される付勢ばね機構の非限定的な例は、米国特許出願第１３／２２１，０１２号（２０１１年８月３０日付け出願）、同第１３／２２１，０２５号（２０１１年８月３０日付け出願）、同第６１／４７１，９４３号（２０１１年４月５日付け出願）、及び同第６１／４７６，０７５号（２０１１年４月１５日付け出願）、米国特許出願公開第２００９／０３１３８３７号、同第２０１０／００４３２４２号、及び同第２０１１／００３５９５０号、米国特許第７，９１３，３９３号、並びに国際的な特許出願第ＰＣＴ／ＣＮ２０１１／０００５３２号（２０１１年３月２８日付け出願）に記載されている。このばね機構は、第２構成要素１１０が第１回転軸１３０の周りを回転したときに第２構成要素を休止位置（すなわち、第２構成要素１１０に外的な力が作用していない）に戻すために戻しトルクを生成する。そのような実施形態において、休止位置は、第１構成要素１００に対して第２構成要素１１０が予め装着されている中立位置である。第１構成要素１００に対する第２構成要素１１０の位置を理解することを助けるために、第１のしるし１５０と第２のしるし１６０は、剃毛かみそりがその休止位置にあるときに整合される。一実施形態では、第１のしるし１５０は、視覚的目安を提供するのを助けるために第２のしるし１６０の近くに配置される。追加として又は代替として、第１のしるし１５０及び第２のしるしは、それぞれに、剃毛かみそりがその休止位置にあるときに整合する、互いに向かい合う頂点を有することができる。したがって、それらの頂点は、第２構成要素１１０が第１構成要素１００に対して回転されると、整合から外れ、もはや互いに向かい合わなくなる、すなわち、互いに対向しなくなる。一実施形態では、第１のしるし１５０及び第２のしるし１６０の少なくとも一方は、スロープ又は傾斜のような勾配を有し、勾配はそれぞれの頂点につながる、すなわちそれぞれの頂点に達する。勾配は、第２構成要素１１０が第１構成要素１００に対してどれだけ回転されたかの視覚的目安を使用者に提供する。一実施形態では、勾配は、例えば第２回転軸１４０の周りで第２構成要素１１０が第１構成要素１１０に対して休止位置から遠くに離れるように回転されるほど戻しトルクが大きくなるという表示を提供しうる。

ここで図２Ａ及び２Ｂを参照すると、第２のしるし２６０は第２構成要素１１０の表面の下に配置されうる。一実施形態では、第２構成要素１１０は窓を含む。第２構成要素１１０が十分に遠くに回転されると、第２のしるし２６０が窓から見えるようになり、使用者は第２構成要素１１０が十分に遠くに回転されたことを理解することができる。一例では、第２のしるし２６０は、第２構成要素１１０が第１構成要素１００に対して部分的にのみ回転された場合に部分的に可視になることができ、第２のしるしは、第２構成要素１１０が休止のときは可視になりえない。追加として又は代替として、第２のしるし２６０は、第１構成要素１００の一部であってもよく、第２構成要素１１０が第１構成要素１００に対して回転されたときに第２構成要素１１０の一部上に見えてもよい。追加として又は代替として、第１のしるし２５０が同じやり方で第１構成要素１００の表面の下に同じように配置されてもよい。図のように、第２のしるし２６２が第１構成要素１００に対する第２構成要素１１０の回転によって可視となる代替実施形態において、第１のしるしは必要ではない（逆もまた然りである）。追加として又は代替として、第２のしるし２６２は、第２構成要素１１０が第１構成要素１００に対して休止のときは見えない。

図３に示すように、一実施形態では、第２のしるし３６０は第１のしるし３５０と異なった形、形体、大きさ、又は視覚的目安でありうる。追加として又は代替として、第２のしるし３６０は、第１のしるし３５０と比較するための視覚的目安をなお有することができ、第２構成要素１１０が第１構成要素１００に対して休止位置にあるときの整合を示すことができる。例えば、第２のしるし３６０の一部分は、第１のしるし３５０の頂点及び／又は勾配と比較するための頂点及び／又は勾配を示すことができる。

様々な実施形態において、第１のしるし及び第２のしるしの少なくとも一方は、少なくとも１つの突起及び／又は少なくとも１つの窪み若しくはチャネルでありうる。追加として又は代替として、少なくとも１つの突起及び／又は少なくとも１つの窪み若しくはチャネルは、それぞれ第１構成要素又は第２構成要素を部分的に横断することができるか、あるいは、少なくとも１つの突起及び／又は少なくとも１つの窪み若しくはチャネルは、それぞれ第１構成要素又は第２構成要素の全体を横断する。例えば、少なくとも１つの突起及び／又は少なくとも１つの窪みは、それぞれ第１構成要素又は第２構成要素の周りに例えば曲線波形などの波形として形成されうる。別の実施形態では、第１のしるし及び第２のしるしの少なくとも一方は、それぞれ第１構成要素及び第２構成要素上にエンボス加工されうる。代替実施形態では、第１構成要素及び第２構成要素の少なくとも一方は、第２構成要素が休止位置からどれだけ遠くへ外れるように回転されたかの視覚的目安を使用者にもたらすために、ゲージ又はダイアルを含みうる。一方のしるしがゲージ又はダイアルである場合、もう一方のしるしは、所望により、ゲージに対して見ることができる参照表面のしるし（例えば線）を含みうる。一実施形態では、第１のしるし及び第２のしるしの少なくとも一方は、熱可塑性エラストマーのような軟性のプラスチックで形成された部分を有する。この軟性のプラスチックもまた、第２構成要素が休止位置から離れる方向に回転されたときに変形又は圧縮して（例えば蛇腹）、第１構成要素に対する第２構成要素の位置に関する視覚的目安を提供することができる。代替実施形態では、第１のしるしと第２のしるしの少なくとも一方の一部分が部分的に露出され（例えば、色の露出など）、したがって、休止位置から離れる方向への第１構成要素に対する第２構成要素の回転は、第１のしるし及び第２のしるしの少なくとも一方のその部分をより多く露出又はより少なく露出することができる。例えば、第２のしるしの一部分が休止位置において部分的に露出され、第２の構成要素が休止位置から回転されたときに第２のしるしがより少なく露出される又はカバーされる場合、第２のしるしを第１のしるしによってカバーすることができる。追加として又は代替として、第２構成要素が休止位置から回転されたときに第２のしるしを第２構成要素がカバーすることになるように、第２のしるしを第１構成要素と連結し、第２構成要素を第２のしるし及び第１構成要素に対して回転する。

ここで図４を参照すると、第１構成要素４００は、ハンドル及び相互接続部材４７０を含む。剃毛かみそりのための相互接続部材の非限定的な例は、米国特許第５，８１３，２９３号、同第５，９１８，３６９号、同第６，０２９，３５４号、同第５，７８７，５８６号、同第５，９５６，８５１号、及び同第５，７８４，７９０号に記載されている。一実施形態において、相互接続部材４７０は、第２構成要素が第１回転軸１３０の周りを回転するように、第２構成要素４１０に連結される。第１のしるし４５０は、ハンドル４８０及び／又は相互接続部材４７０の上に配置されうる。代替実施形態において、第１のしるし４５０を表示するための窓は、ハンドル４８０及び／又は相互接続部材４７０の上に又は中に配置されうる。

図５Ａ及び５Ｂを参照すると、本発明の剃毛かみそりは、第１構成要素５００と第２構成要素５１０とを備える。一実施形態では、第１構成要素５００はハンドルを含み、第２構成要素５１０はかみそりカートリッジと、かみそりカートリッジのためのハウジング５１１と、第１の相互接続部材５１２と、第２の相互接続部材５１４とを含む。第２構成要素５１０は少なくとも１枚の刃を含む。第１の相互接続部材５１２は、第２構成要素５１０が第１回転軸５３０の周りを回転することができるように、かみそりカートリッジ５１１のためのハウジングに連結される。一実施形態において、第１回転軸５３０は、少なくとも１枚の刃に対してほぼ平行であり、かつ第１構成要素５００の長さに対してほぼ垂直である。第２構成要素５１０は、第２構成要素が第２回転軸５４０の周りを回転するように、第１構成要素５００に対して回転するように構成される。一実施形態において、第２回転軸５４０は、少なくとも１枚の刃に対してほぼ垂直であり、かつ第１構成要素５００の長さに対してほぼ平行である。第１構成要素５００は１つ以上のしるしのような第１のしるし５５０を含み、第２構成要素５１０は１つ以上のしるしのような第２のしるし５６０を含む。

本明細書の全体を通じて与えられるすべての最大の数値限定は、それよりも小さい数値限定を、そうしたより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているものと同様にして包含するものと理解すべきである。本明細書の全体を通じて与えられるすべての最小の数値限定は、それよりも大きいすべての数値限定を、そうしたより大きい数値限定が恰も本明細書に明確に記載されているものと同様にして包含するものである。本明細書の全体を通じて与えられるすべての数値範囲は、そうしたより広い数値範囲に含まれるすべてのより狭い数値範囲を、そうしたより狭い数値範囲のすべてが恰も本明細書に明確に記載されているものと同様にして包含するものである。

本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「４０ミリメートル」として開示される寸法は、「約４０ミリメートル」を意味するものである。

任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を包含する本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、その全てを本明細書中に参照により組み込まれる。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。

本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。本発明による実施形態はまた、一般的に開示されるが、明示的に例示されない、要素、又は構成要素を、本明細書において別様に指示されない限り、組み合わせてもよい。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (2)

1. かみそりであって、
   当該第１構成要素の表面上に第１のしるし及び第２のしるしを含む、第１構成要素と、
   前記第１構成要素に対して第１回転軸の周りを回転するように構成された第２構成要素であって、少なくとも１枚の刃を有し、前記第１構成要素に対して第２回転軸の周りを回転するように構成され、前記第２回転軸と前記第１回転軸とは同一平面上にない、という第２構成要素と、
   を備え、
   前記第２構成要素は、前記第２回転軸の周りの回転が戻しトルクを生成するように、休止中、予め装着されている中立位置にあり、
   前記第２構成要素が前記第２のしるしを覆うような休止中、前記第１のしるしは可視であるが、前記第２のしるしは不可視であり、
   前記第２構成要素が前記第２回転軸の周りで回転されたときに、前記第２のしるしは可視である、かみそり。
2. 前記第２構成要素は、当該第２構成要素が下方に位置する前記第２のしるしを見せるべく回転されるときに、当該第２のしるしの上方に位置付けられる開口を形成している、請求項１に記載のかみそり。

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