JP2015507650A - 熱可塑性樹脂含浸テープ - Google Patents

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真 木林
清家 聡
聡 清家
アナンド ヴァリユア ロウ、
アナンド ヴァリユア ロウ、
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トーレ カーボン ファイバーズ アメリカ インコーポレイテッド
トーレ カーボン ファイバーズ アメリカ インコーポレイテッド
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Abstract

0.05〜0.29重量%の間の量Xのサイジング剤でコートされた炭素繊維を含み、該サイジング剤は耐熱性ポリマー又はその前駆体、例えばポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトンケトン樹脂及びポリフェニレンスルフィド樹脂、で形成されており、該量Xは下記式(I)で表され、ここでW0はサイジングを備える炭素繊維の重さであり、W1はサイジング無しの炭素繊維の重さである、熱可塑性樹脂含浸テープ。

Description

本発明は、良好な機械特性及び高い耐熱劣化性を達成できるサイジング(収束)を備える炭素繊維を含む熱可塑性樹脂が含浸されたテープに関する。
熱可塑性樹脂含浸テープは、炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP:Carbon fiber reinforced thermoplastics)で使用されており、それは高比強度、高比弾性率及び高衝撃強度等の良好な機械特性及び迅速な成形性等の利点を有する。近年、当分野における研究開発努力が盛んである。
一般に、ポリマーマトリックスコンポジット材料は、高温状態下で、減じされた強度及び弾性率を示す傾向がある。従って、高温状態下で、所望の機械特性を維持するために耐熱性マトリックス樹脂が必要である。そのような耐熱性樹脂には、熱可塑性ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトンケトン樹脂、ポリアミド66(PA66)及びポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂が含まれる。
耐熱性樹脂を含むCFRPは、高温条件下で成形されるので、サイジングは熱劣化に耐えなければならない。サイジングが熱劣化すると、コンポジット内でボイド及び他の問題が起こり、コンポジットの機械特性が低下する。従って、良好な取扱い性、高い界面強度、毛羽立ち(fuzz development)の制御等のために、耐熱性サイジングはCFRPの要の部分である。
耐熱性サイジング剤でコートされた炭素繊維及び該繊維を含む熱可塑性樹脂含浸テープが開発され及び過去に試用されてきた。例えば、米国特許第4,394,467号及び米国特許第5,401,779号は、芳香族ジアミン、芳香族二無水物及び芳香族テトラカルボン酸ジエステルの反応から得られる中間剤としてのポリアミック酸オリゴマーを開示している。該中間剤が0.3〜5重量%(より好ましくは0.5〜1.3重量%)で炭素繊維に施与されると、ポリイミドサイジングを生成することができる。しかし、0.3〜5重量%のサイジング量は、ボイド量が少なく、最良の機械特性を有するテープを製造するための、樹脂含浸される炭素繊維の良好な分散性のために効率的であるようには見えない。
米国特許第5,230,956号には、表面上にサイジング組成物がコートされた強化繊維が開示されており、該組成物は、ポリアミド−アミック酸、アミド−イミドポリマー、アミド−イミドコポリマー、アミド−イミドフタルアミドコポリマー、又はこれらの材料の混合物を含み、それらは有機溶剤に溶解されている。炭素繊維上のサイジング量は、約0.05重量%〜約1.0重量%である。しかし、有機溶剤ベースのサイジング剤に比べて環境、衛生及び安全性への影響が顕著に低い、水性ベースのサイジング剤は開示されていない。
米国特許第5,403,666号には、炭素繊維を用いた耐熱性熱可塑性プリプレグ及び該プリプレグで構成されたコンポジットが開示されている。しかし、炭素繊維の最適な分散性及びテープで構成されたコンポジット中の低いボイド量のために必須である、サイジング量が開示されていない。
上述の問題に鑑み、本発明の目的は、熱可塑性マトリックスへの強化された接着、及び、安定性が低いサイジングに比べた固有の熱安定性によって、加工の間、より少ないボイド及び毒性の揮発物のより低い発生を可能とする熱安定なサイジングが施された炭素繊維を含む熱可塑性樹脂含浸テープを提供することを目的とする。
本発明の他の目的及び利点は以下の詳細な説明から明らかになろう。
上記課題を解決するために、本発明は0.05〜0.29重量%の間の量Xのサイジング剤でコートされた炭素繊維を含み、該サイジング剤は耐熱性ポリマー又はその前駆体、例えばポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトンケトン樹脂及びポリフェニレンスルフィド樹脂、で形成されており、該量Xは下記式
Figure 2015507650
で表され、ここでW0はサイジングを備える炭素繊維の重さであり、W1はサイジング無しの炭素繊維の重さである、熱可塑性樹脂含浸テープ。
図1は、ストランド(束)引張強度とサイジング量(ULTEM 型ポリエーテルイミド, T700SC-12K)との関係を示すグラフである。 図2は、ドレープ値とサイジング量(ULTEM 型ポリエーテルイミド, T700SC-12K)との関係を示すグラフである。 図3は、ラビングファズ(摺動毛羽立ち)とサイジング量(ULTEM 型ポリエーテルイミド, T700SC-12K)との関係を示すグラフである。 図4は、ILSSとサイジング量(ULTEM 型ポリエーテルイミド, T700SC-12K)との関係を示すグラフである。 図5はULTEM 型ポリエーテルイミドでコートされたT700S 型繊維の熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図6はULTEM 型ポリエーテルイミドの熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図7はストランド引張強度とサイジング量(KAPTON 型ポリイミド, T800SC-24K, ここでKAPTONはE. I.デュポンアンドヌムールカンパニーの登録商標である)の関係を示すグラフである。 図8はドレープ値とサイジング量(KAPTON 型ポリイミド, T800SC-24K)の関係を示すグラフである。 図9はラビングファズとサイジング量(KAPTON 型ポリイミド, T800SC-24K)の関係を示すグラフである。 図10はILSSとサイジング量(KAPTON 型ポリイミド, T800SC-24K)の関係を示すグラフである。 図11はKAPTON 型ポリエーテルイミドでコートされたT800S 型繊維の熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図12はKAPTON 型ポリエーテルイミドの熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図13はストランド引張強度とサイジング量(ULTEM 型ポリイミド, T800SC-24K, ここでULTEMはサウジベーシックインダストリー社の登録商標である)の関係を示すグラフである。 図14はドレープ値とサイジング量(ULTEM 型ポリイミド, T800SC-24K)の関係を示すグラフである。 図15はラビングファズとサイジング量(ULTEM 型ポリイミド, T800SC-24K)の関係を示すグラフである。 図16はILSSとサイジング量(ULTEM 型ポリイミド, T800SC-24K)の関係を示すグラフである。 図17はストランド引張強度とサイジング量(メチル化メラミン−ホルムアルデヒド, T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図18はドレープ値とサイジング量(メチル化メラミン−ホルムアルデヒド, T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図19はラビングファズとサイジング量(メチル化メラミン−ホルムアルデヒド, T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図20はILSSとサイジング量(メチル化メラミン−ホルムアルデヒド, T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図21はメチル化メラミン−ホルムアルデヒドでコートされたT700S型繊維の熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図22はメチル化メラミン−ホルムアルデヒドの熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図23はストランド引張強度とサイジング量(エポキシクレゾールノボラック, T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図24はドレープ値とサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図25はラビングファズとサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図26はILSSとサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図27はエポキシクレゾールノボラックでコートされたT700S型繊維の熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図28はエポキシクレゾールノボラックの熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図29は、ドレープ値の測定手順を示す概略図である。 図30は、ラビングファズの測定手順を示す概略図である。 図31は、単一繊維断片化試験のためのダンベル形状の試験片の形態を示す図である。 図32は、ダブルノッチ圧縮試験のための試験片の形態を示す図である。 ストランド引張強度とサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、T700SC-12K)の関係を示す表1である。 ドレープ値とサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、T700SC-12K)の関係を示す表2である。 ラビングファズとサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、T700SC-12K)の関係を示す表3である。 ILSSとサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、T700SC-12K)の関係を示す表4である。 ストランド引張強度とサイジング量(KAPTON型ポリエーテルイミド、T800SC-24K)の関係を示す表5である。 ドレープ値とサイジング量(KAPTON型ポリエーテルイミド、T800SC-24K)の関係を示す表6である。 ラビングファズとサイジング量(KAPTON型ポリエーテルイミド、T800SC-24K)の関係を示す表7である。 ILSSとサイジング量(KAPTON型ポリエーテルイミド、T800SC-24K)の関係を示す表8である。 ストランド引張強度とサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、 T800SC-24K)の関係を示す表9である。 ドレープ値とサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、 T800SC-24K)の関係を示す表10である。 ラビングファズとサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、 T800SC-24K)の関係を示す表11である。 ILSSとサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、T800SC-24K)の関係を示す表12である。 ストランド引張強度とサイジング量(メチル化メラミン‐ホルムアルデヒド、T700SC-12K)の関係を示す表13である。 ドレープ値とサイジング量(メチル化メラミン‐ホルムアルデヒド、T700SC-12K)の関係を示す表14である。 ラビングファズとサイジング量(メチル化メラミン‐ホルムアルデヒド、T700SC-12K)の関係を示す表15である。 ILSSとサイジング量(メチル化メラミン‐ホルムアルデヒド、T700SC-12K)の関係を示す表16である。 ストランド引張強度とサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示す表17である。 ドレープ値とサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示す表18である。 ラビングファズとサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示す表19である。 ILSSとサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示す表20である。 T800S型繊維とポリエーテルイミド樹脂との接着強度を示す表21である。 T700S型繊維とポリエーテルイミド樹脂との接着強度を示す表22である。 PPS コンポジット(T700SC- 12K)のDNC強度を示す表23である。 PA66コンポジット(T700SC- 12K)のDNC強度を示す表24である。 PPSコンポジット(T700SC- 12K)の圧縮強度を示す表25である。 PA66コンポジット(T700SC-12K)の圧縮強度を示す表26である。
本発明の実施態様が添付図面を参照して説明される。
本発明の実施態様において、熱可塑性樹脂含浸テープの幅は、好ましくはコンポジット製造の高い生産性のために10mmを超え、及び厚みが好ましくは0.1〜1.0mmである。
テープ中の炭素繊維の体積分率は、熱可塑性樹脂含浸テープで構成されるコンポジットの良好な機械特性を達成するために20体積%を超えなければならない。30体積%を超えることがより理想的である。一方、体積分率は、コンポジットの予想外に低い機械強度となり得る、熱可塑性樹脂含浸テープの高いボイド量を回避するために75体積%未満でなければならない。70体積%未満がより理想的である。
コンポジットの維持される圧縮強度、それは湿式エイジング後の圧縮強度として定義され、は好ましくは湿式エイジング前の圧縮強度の80%を超える。湿式エイジング前の圧縮強度の85%を超えることがより好ましい。湿式エイジング前の圧縮強度の90%を超えることがさらに好ましい。(湿式エイジング条件は後述される。)
熱可塑性樹脂含浸テープは、例えば溶液、エマルジョン、溶融樹脂粒子もしくはシートからの含浸及び溶融引抜成形等の従来技術に従い製造される。
市販の炭素繊維(グラファイト繊維を含む)が使用される。詳細には、ピッチタイプの炭素繊維、レイヨンタイプの炭素繊維、又はPAN (ポリアクリロニトリル)タイプの炭素繊維が使用される。これらの炭素繊維のうち、高い引張強度を有するPANタイプの炭素繊維が本発明において最も好ましい。
炭素繊維には、撚られた炭素繊維、撚り戻された炭素繊維及び撚られていない炭素繊維がある。炭素繊維は、好ましくは0.06〜4.0g/mのイールド及びフィラメント数1,000〜48,000を有する。炭素繊維の製造の間の低いファズ(毛羽)生成に加えて、高い引張強度及び高い引張弾性率を有するために、単一フィラメントの直径は、3〜8μm、より好ましくは4〜7μmの範囲内でなければならない。
ストランド強度は、望ましくは3.0 GPa以上である。4.5 GPa以上がより望ましい。5.5 GPa以上がさらに望ましい。引張弾性率は、望ましくは200 GPa以上である。220 GPa以上がより望ましい。240 GPa以上がさらに望ましい。炭素繊維の引張強度及び弾性率が、夫々、3.0 GPa 及び200 GPa未満では、炭素繊維がコンポジット材料中に配合されたときに望ましい機械特性を得ることが難しい。
炭素繊維上の望ましいサイジング量は、0.05重量%以上である。0.1重量%以上がより望ましい。そして、2.0重量%以下であることが望ましい。1.0重量%以下であることがより望ましい。0.7重量%以下であることがさらに望ましい。0.29重量%以下がもっと望ましい。サイジング量が0.05重量%未満では、炭素繊維が製造された際、ファズ(毛羽)生成が、スムースな製造をより困難とする。一方、多量のサイジング剤が炭素繊維上にコートされると、炭素繊維が耐熱性ポリマーによってほぼ完全にコートされ、炭素繊維束の密度が低くなり、及び、分散性が悪くなる。これが起こると、比較的低粘度の樹脂でさえ、含浸性が低減し、それによって機械特性が悪くなる。さらに、環境的な観点から、サイジング剤施与工程の間に、毒性の揮発性物質が生成される可能性が高くなる。
熱可塑性樹脂含浸テープが、効果的に樹脂によって含浸されるためには、炭素繊維が良好なドレープ性能を有しなければならない。炭素繊維のドレープ性能は(後述する方法で測定され)、ドレープ値で定義され得、該ドレープ値は15cm未満であり、12 cm以下がより良く、10 cm以下がさらに望ましく、8 cm以下が最も望ましい。
熱可塑性樹脂含浸テープの安定な製造工程を達成するために、炭素繊維は低いラビングファズ(摺動毛羽立ち)を有しなければならない。ラビングファズは(後述する方法で測定され)、望ましくは20カウント/m未満である。15カウント/m以下がより望ましい。10カウント/m以下がさらに望ましい。
望ましいB/Aの関係は、1.05より大きく、及びより望ましくはB/Aの関係は1.1より大きく、ここでAはサイズ処理されていない繊維の界面剪断強度(IFSS)であり、Bは本発明のサイズ処理された繊維のIFSSであり、該繊維の表面処理はサイズ処理されていない繊維と同じでなければならない。IFSSは単一繊維断片化テスト(SFFT:Single Fiber Fragmentation Test)で測定することができ、サイズ処理されていない繊維は、サイジング剤が除かれた繊維であってもよい。SFFTの手順及びサイジング剤除去処理は後述される。
多くの毛羽立ち生成及び高い汚染を避けて、熱可塑性テープ製造で使用するために、炭素繊維製造の一部としてのサイズ施与手順が、後施与もしくは炭素繊維の「過サイジング(oversizing)」よりも好ましい。
マトリックス樹脂としては、ほとんどの耐熱性樹脂が使用できる。本発明では、特定の耐熱性熱可塑性樹脂に限定されず、熱可塑性ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトンケトン樹脂、及びポリフェニルスルフィド樹脂を使用してよい。
炭素繊維をサイズ処理するために、耐熱性ポリマーが好ましいサイジング剤として使用される。サイジング剤には、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトンケトン樹脂、及びポリフェニルスルフィド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂及び他の樹脂が包含される。或るタイプのサイジング剤は、炭素繊維上に耐熱性ポリマーサイジング剤を施与するために、耐熱性ポリマー又はポリマー前駆体が化学的に反応して、縮合もしくは付加反応によって水が生成され得る。これらのサイジング剤については、サイジング剤施与工程において、反応を完結することが望ましい。そうでないと、反応生成物の揮発による、コンポジット中のボイドが問題となり得る。耐熱性ポリマーの例が、以下に記載される。
ポリイミドは、ポリアミック酸の熱反応又は化学反応により作られる。イミド化プロセスの間、水が生成される。従って、コンポジットを構成する前に、イミド化を完了することが大切である。コンポジットを製造する間の炭素繊維に対する水生成比Wは、好ましくは0.05重量%以下である。0.03重量%以下であることが望ましい。理想的には、0.01重量%以下が最適である。水生成比Wは、下記式で定義される:

W(重量%)=B/A×100

ここで、Aは110℃で2時間保持された後に測定される、サイズ処理された繊維の重さであり、Bはサイズ処理された繊維の130℃と415℃での重さの差であり、空気中でのTGA (110℃で2時間保持した後、450℃まで10℃/分で昇温する)により測定される。
イミド化比Xは80%以上であることが許容され、90%以上が望ましい。理想的には、95%以上が最適である。イミド化比は下記式で定義される:

X(%) = (1 - D/C) x 100

ここで、Cはイミド化されないポリアミック酸の重量減の比であり、空気中でのTGA (110℃で2時間保持した後、450℃まで10℃/分で昇温する)により130℃と415℃の間で測定され、及びDは同様に測定されるポリイミドの重量減比である。
耐熱性ポリマーは、好ましくはポリマー自体もしくはポリマー前駆体の、有機溶媒の溶液、水性溶液、水性分散物、又は水性エマルジョンの形態で使用される。ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸はアルカリで中和されることによって水に可溶となる。アルカリが水溶性であることが好ましい。アンモニア、モノアルキルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、及び水酸化テトラアルキルアンモニウム等の化学品を使用することができる。
有機溶媒、例えばDMF (ジメチルホルムアミド) 、 DMAc (ジメチルアセトアミド) , DMSO (ジメチルスルホキサイド) 、NMP (N-メチルピロリドン) 、 THF (テトラヒドロフラン) 等を使用することができる。もちろん、低沸点及び安全な有機溶媒が選択されるべきである。爆発性混合気体が形成されるのを防ぐために、酸素濃度の低い空気中もしくは窒素等の不活性雰囲気中でサイジング剤が乾燥され、及び、場合によっては化学反応させられることが望ましい。
<熱可塑性樹脂含浸テープの製造方法>
米国特許第3,873,389号、第3,993,726号、第4,532,169号及び第4,588,538号に記載された従来法を使用することができる。一例を以下に示す。
各繊維束がボビンから引き出されてガスジェットスプレッダーへと送られる。ガスジェットスプレッダーは、圧縮空気もしくは他の気体が投入されたガスボックスから成る。ガスジェットスプレッダーへの気体流の好ましい圧力は約100 psi以下である。
繊維がクロスヘッドダイを通って、ポリマーが存在する所に到達すると、ポリマーが繊維に強制的に接触させられて、実際に各繊維を取り囲む。得られた樹脂含浸テープがダイから出る。
熱可塑性樹脂を押出すのに好ましい押出機の型は、所謂、スクリュー押出し機(好ましくはツインスクリュー)である。ポリマーフレーク又はチップが押出機に投入され、溶融され、押出機から、次いでクロスヘッドダイのエントリバレルを通って押し出される。押出機を作動させる温度は、熱可塑性樹脂の融点に依存する。一般に、押出し機は、ポリマーの融点より約30〜55℃高い温度で作動されることが好ましい。例えば、PPS樹脂の作動温度は約380℃であり、PA66 は約320℃である。クロスヘッドダイ内の圧力は約2又は3気圧を超えない。含浸後、得られるテープはドライブロールによってダイ出口から引き出され、直ちにガスクーラー中で冷却される。
<ガラス転位温度>
サイジングは、100℃より高いガラス転位温度を有する。150℃より高いことがより良い。200℃より高いガラス転位温度がさらに好ましい。
ガラス転位温度は、示差熱分析(DSC)装置を用いて、ASTM E1640標準試験法「動的機械分析によるガラス転位温度の帰属」に従い測定する。
<熱劣化開始温度>
サイズ処理された繊維の熱劣化開始温度は、300℃を超えることが好ましい。370℃以上であることがより望ましく、450℃以上であることがさらに望ましく、及び500℃以上であることが最も望ましい。熱劣化開始温度が測定される場合、最初に約5mgの試料が110℃のオーブンで2時間乾燥され、次いで、室温まで冷却される。次いで、試料の重さを測定し、空気下で、熱天秤(TGA)上に置かれる。そして、60 ml/分の空気を流しながら、10℃/分で昇温されて試料が分析される。室温と600℃の間の重量変化が測定される。サイズ処理された繊維の熱劣化開始温度は主な重量減の開始温度として定義される。TGAの実験データから、初期重量のパーセンテージで表された試料の重量が、温度(横軸)の関数としてプロットされる。曲線の接線を引き、熱劣化開始温度は、最も急な重量減に沿う接線と、該最も急な重量減に隣接する低温側での重量減の最小勾配に沿う接線との交点として定義される。
熱劣化開始温度は、化学反応後であるが樹脂含浸の前、の炭素繊維の状態に適用される。耐熱特性は、繊維に樹脂が含浸される前の化学反応によって、サイズ処理された繊維に付随する。
サイズ処理された繊維の熱劣化開始温度を測定するのが困難であれば、サイズ処理された繊維に代えて、サイジング剤が使用され得る。
<30%重量減少温度>
サイジングの30%重量減少温度は、350℃より高いことが好ましい。420℃以上であることがより望ましい。500℃以上であることが最も望ましい。30重量%減少温度が測定される場合、最初に約5mgの試料が秤り取られ、110℃のオーブンで2時間乾燥され、室温まで冷やされる。次いで、重量が測定され、空気下で熱天秤(TGA)上に置かれる。そして、60 ml/分の空気を流しながら、10℃/分で昇温されて試料が分析される。室温と600℃の間の重量変化が測定される。TGA実験データ、初期重量のパーセンテージで表された試料重量が温度(横軸)の関数としてプロットされる。サイジングの30%重量減少温度は、サイジングの重量が130℃での該サイジングの重量に対して30%減少する温度として定義される。
<サイジング剤適用方法>
サイジング剤適用方法には、ローラーサイジング法、サブマージドローラーサイジング法、及び/又はスプレイサイジング法が包含される。サブマージドローラーサイジング法が好ましい。何故なら、フィラメント数の多いトウファイバーに対してもフィラメントサイジング剤を非常に一様に適用することが可能だからである。十分に広げられた炭素繊維がサイジング剤中に沈められる。この方法において、炭素繊維が最適なサイジング量を得て最終目標が実現されるために、例えば、サイジング剤濃度、温度、繊維の引張具合等のいくつかの要因が重要となる。より良い最終結果のために、サイジング工程の間、炭素繊維を振動させるための超音波撹拌が適用されることが多い。
炭素繊維上のサイジング量0.05〜0.29重量%を達成するために、浴中のサイジング濃度は、0.05〜2.0重量%であることが好ましく、0.1〜1.0重量%であることがより好ましい。
<圧縮強度>
EN2850標準試験法「炭素繊維強化プラスチックの繊維方向に平行な方向の圧縮試験」に準じて、熱可塑性樹脂含浸テープから作られた試料について、圧縮試験を行う。
<湿式エイジング後の圧縮強度>
熱可塑性樹脂含浸テープから作られた試料を80℃の脱イオン水中に8日間置く。その後、EN2850標準試験法「炭素繊維強化プラスチックの繊維方向に平行な方向の圧縮試験」に準じて、圧縮試験を行う。
<乾燥処理>
サイジング適用工程の後、炭素繊維は乾燥処理工程を経るが、そこでは水及び/又は有機溶媒が乾燥され、それらは溶媒又は分散媒体である。通常、空気乾燥器が使用され、そして乾燥が6秒から15分間行われる。乾燥温度は、200℃〜450℃に設定されるべきであり、240℃〜410℃がより理想的であり、260℃〜370℃がさらに理想的であり、280℃〜330℃が最も望ましい。
熱可塑性分散物の場合、形成された温度もしくは軟化温度より高い温度で乾燥することが望ましい。このことは、所望のポリマー特性へと反応させる目的にも役立ち得る。本発明のために、乾燥処理で使用された温度より高い温度での熱処理を使用することができる。乾燥処理のために使用される雰囲気は空気でなければならないが、有機溶媒が工程中で使用されるときには、窒素等の元素を含む不活性雰囲気が使用され得る。
<巻き取り工程>
炭素繊維トウは、次いで、ボビン上に巻かれる。上述のようにして製造された炭素繊維は均等にサイズ処理されている。このことは、樹脂と混合されたときに、所望の炭素繊維強化コンポジット材料を構成するのに役立つ。
次に、熱可塑性樹脂含浸テープの例が説明される。該テープと炭素繊維を評価するために以下の方法が使用された。
<サイジング量>
本発明におけるサイジング量は、下記2つの方法で得られる値のうちの高い値として定義され、繊維上のサイジングの実際量の、合理的に正しい推定値を表すと考えられる。
炭素繊維自体を得ることができない場合には、有機溶媒等でマトリックス樹脂を除くことによってテープ中の炭素繊維を用いることができる。繊維を濯いだ後、サイジング量は以下の2つの方法で測定することができる。
(アルカリ法)
サイジング量(重量%)が以下の方法で測定される。
(1)約5gの炭素繊維を採取する。
(2)試料を110℃のオーブン中に1時間置く。
(3)次いで、それをデシケーター中に置いて、雰囲気温度(室温)まで冷ます。
(4)重さWを測定する。
(5)アルカリ劣化法によってサイジングを除去するために、それを80℃の5%KOH溶液中に4時間入れる。
(6)脱サイズ処理された試料を十分な量の水で濯ぎ、110℃のオーブン中に1時間置く。
(7)それをデシケーター中に置いて、雰囲気温度(室温)まで冷ます。
(8)重さW1を測定する。
サイジング量(重量%)は以下の式によって計算される。
サイジング量(重量%)=(W0 - W1)/(W0) × 100
(灰化法)
サイジング量(重量%)が以下の方法で測定される。
(1)約2gの使用を採取する。
(2)試料を110℃のオーブン中に1時間置く。
(3)次いで、それをデシケーター中に置いて、雰囲気温度(室温)まで冷ます。
(4)重さWを測定する。
(5)サイジングを除去するために、それを450℃の、酸素濃度が7重量%未満の窒素雰囲気の炉の中に20分間置く。
(6)脱サイズ処理された試料を窒素パージされた容器中に1時間置く。
(7)重さW1を測定する。
サイジング量(重量%)は以下の式によって計算される。
サイジング量(重量%)=(W0 - W1)/(W0) × 100
<ドレープ値>
ボビンから炭素繊維トウを約50 cmの長さ迄、張力を加えることなく切り出す。捩れ及び/又は曲がりを除いた後、試料の一端に重りを付加する。重りは400フィラメント当たり1gの張力が印加されるように、12,000フィラメントには30gであり、24,000フィラメントには60gである。次いで、試料を、重りが付加された端部が自由にぶらさがる状態の垂直な位置で30分間吊るす。試料から重りを取り除いた後、図29に示すように、試料の一部が25 cm だけ90度の角度を有する机の縁から延びるようにして試料を長方形の机の上に置く。机上の試料を壊すことなく接着テープで固定し、該一部が机の縁からぶら下がるようにする。試料の端部と机の側面の間の距離D(図29を参照されたい)をドレープ値として定義する。
<ラビングファズカウント(摺動毛羽立ち数)>
図30に示すように、ファズ(毛羽)を生じさせるために、炭素繊維トウを4つの直径10 mmのピン(材料:クロム鋼、表面粗度:二乗平均粗さ(RMS)1〜1.5μm)に対して、3メートル/分の速度で滑らせる。炭素繊維への初期張力は、12,000フィラメント束に対して500gであり、24,000フィラメント束に対して650gである。炭素繊維をピンに対して120度の角度で滑らせる。4つのピンは、(水平距離で)25 mm、50 mm 及び25 mm離れて位置する(図30を参照されたい)。炭素繊維がピンを通過した後、毛羽が上からの光電管への入射光を遮り、3m長さに沿った毛羽の数を毛羽カウンターが計測する。ラビングファズは、単位メートル当たりのカウントとして定義される。
<単一繊維断片化試験(SFFT)>
試験片を以下の手順で用意する。
(1)2つのアルミニウム板(長さ250×幅250×厚み6(mm))、ΚAΡΤΟΝフィルム(厚み0.1(mm))、KAPTONテープ、離型剤、ULTEM型のポリエーテルイミド樹脂シート(厚み0.26(mm))を真空オーブン中110℃で少なくとも1日乾燥させなければならず、及び、炭素繊維束を用意する。
(2)離型剤でコートされたKAPTONフィルム(厚み0.1(mm))をアルミニウム板の上にセットする。
(3)ULTEM型のポリエーテルイミド樹脂シート(長さ90×幅150×厚み0.26(mm))であって、その表面上のグリースをアセトンで除去したもの、をKAPTONフィルム上にセットする。
(4)単一フィラメントを炭素繊維束から取り出して、ULTEM型のポリエーテル樹脂シート上にセットする。
(5)該フィラメントをその両端でKAPTONテープによって固定して、真直ぐに維持する。
(6)フィラメント(複数のフィラメント)を他のULTEM型のポリエーテルイミド樹脂シート(長さ90×幅150×厚み0.26(mm))によって覆い、その上を離型剤でコートされたKAPTONフィルム(厚み0.1(mm))で覆う。
(7)スペーサー(厚み0.7(mm))を2つのアルミニウム板の間にセットする。
(8)試料を挟んだアルミニウム板を290℃の圧縮機の上にセットする。
(9)それらを0.1 MPaで圧縮しながら10分間加熱する。
(10)1 MPaで圧縮した後、1 MPaで圧縮しながら15℃/分の速度で冷却する。
(11)温度が180℃未満になったときそれらを圧縮機から取り出す。
(12)図31に示すように、ダンベル形状の試料であって、そこには単一フィラメントが負荷方向に沿った中央部に埋め込まれているものは、中心の長さが20mm、中心の幅が5mm、及び厚み0.5mmを有する。
SFFTを、約4%/分の瞬時歪速度で行い、断片化された繊維の数が飽和に達するまで、偏光顕微鏡で0.64%歪毎に、試験片中央部20mmにおける断片化された繊維の数を数える。試験片の好ましい数は、2より多く、界面剪断強度(IFSS)を、断片化繊維の数の飽和点における断片化された繊維の平均長さから得る。IFSSは、下記式で計算することがでk、ここで、Ofはストランド強度、dは繊維の直径、Lcは臨界長さ(=4*Lb/3)、及びLbは断片化された繊維の平均長さである。
Figure 2015507650
<ダブルノッチ圧縮強度>
以下の手順に従い、熱可塑性樹脂含浸テープからなるコンポジットの剪断強度を得るためにダブルノッチ圧縮強度試験を行う。
(1)熱可塑性樹脂含浸テープを用いて約3mm厚みの一方向性の板を作る。
(2)板を図32に示すように加工する。ノッチ端部の形は、半径0.5mmの曲線とし、両方の端部が一列になるようにしなければならない。
(3)試験片の幅、厚み及び長さを3か所で測定する。
(4)試験片を80℃の空気循環オーブン中で24時間乾燥する。
(5)試験片を、23.0℃及び相対湿度50%の調整部屋で24時間調整する。
(6)試験の直前に試験片の幅、厚み及び長さを3か所で測定する。
(6)ダブルノッチ圧縮試験を1mm/分の速度で3つより多い試験片について行う。
(7)DNC強度τdを以下のようにして計算する。ここで、Sは最大負荷、Lnはノッチ間の長さ、及びWは試験片の幅である。
Figure 2015507650
<脱サイズ方法>
サイズ処理されていない繊維に代えて、脱サイズ処理された繊維をSFFTに使用してよい。脱サイズ方法は以下のとおりである。
(1)サイズ処理された繊維を500℃の、酸素濃度が7重量%未満の窒素雰囲気下の炉中に置く。
(2)繊維を20分間炉中に維持する。
(3)脱サイズ処理された繊維を窒素雰囲気中で1時間、室温まで冷ます。
<実施例1、比較例1>
耐熱性サイジングでサイズ処理された(その詳細は後述する)炭素繊維に、先行技術に従い、樹脂の融点より高い温度で(例えばPPS樹脂:380℃、PA66:320℃)、熱可塑性樹脂を含浸させて熱可塑性樹脂含浸テープを作製した。該先行技術は、束を広げること、予備加熱すること、ダイ中で樹脂を含浸させること、カレンダリング冷却すること、及び巻き取ること等の工程を含む。テープの幅は、約250mmであり、厚みは約0.3mmであり、長さは1メートルを超えた。約0.2重量%のサイジングを備える炭素繊維からは、成功裡にテープを作ることができた(実施例1)が、約1.0重量%のサイジングを備える炭素繊維からは、サイジングの量が高いために、テープを作ることができなかった(比較例1)。
<実施例2〜6、比較例2〜5>
上記テープのために使用した炭素繊維は以下のようにして作成した。
サイズ処理されていない12K高引張強度、標準弾性率炭素繊維「Torayca」T700SC(東レ株式会社登録商標、ストランド強度4.9GPa、ストランド弾性率230 GPa)を、0.4及び2.5重量%のポリアミック酸ジメチルアミノエタノール塩を含むサイジング浴に連続的に浸漬した。ポリアミック酸は、2, 2’−ビス (4− (3, 4−ジカルボキシフェノール) フェニル) プロパン2無水物及びメタ−フェニレンジアミンモノマーから形成することができる。浸漬工程後、ULTEM型ポリイミドサイジングを備えるように、炭素繊維を300℃で1分間乾燥した。サイジング量はアルカリ法で、夫々、約0.2重量%と1.0重量%であった。
上記サイジング適用法のようにして、0.1〜2.0重量%のポリアミック酸ジメチルアミノエタノール塩を含む浴に浸漬することによって、異なるサイジング量の炭素繊維を作製した。そして、0.05〜0.29重量%のサイジング量(実施例2〜5)と0.30〜1.00重量%(比較例2〜5)の双方について、引張強度、ドレープ値、ラビングファズ及びILSSを測定した。結果を表1〜4及び図1〜4に示す。図中のエラーバーは、標準偏差を表す。
上述のサイズ処理された繊維及びサイジングの熱天秤分析(TGA)を、空気雰囲気下で行った(実施例6)。サイズ処理された繊維の熱劣化開始温度は、図5に示すように558℃であった。図6に示すように、サイジングの熱劣化開始温度は、548℃であり、及び、30重量%減少温度は540℃であり、耐熱性が500℃を超えることが確認された。
<実施例7〜11、比較例6〜9>
実施例1と同じ手順に従い、耐熱性ポリマーでコートされた炭素繊維から熱可塑性樹脂含浸テープを作ることができ、以下の炭素繊維から得た。サイズ処理されていない24K高引張強度、中程度弾性率炭素繊維「Torayca」T800SC(東レ株式会社登録商標;ストランド強度5.9GPa、ストランド弾性率294GPa)が使用された。炭素繊維を0.1重量%〜1.0重量%のポリアミック酸アンモニウム塩を含む浴に連続的に浸漬した。ポリアミック酸は、ピロメリット酸2無水物及び4 , 4’−オキシジフェニレンから形成される。浸漬工程の後、ポリ( 4 , 4’−オキシジフェニレン−ピロメリットイミド) (KAPTON 型ポリイミド)コーティングを得るために、繊維を300℃で1分間乾燥した。サイジング量はアルカリ法で測定した。
引張強度、ドレープ値、ラビングファズ及びILSSを、サイジング量0.05〜0.29重量%(実施例7〜10)と0.30〜0.41重量%(比較例6〜9)の双方について測定した。結果を表5〜8及び図7〜10に示す。図中のエラーバーは標準偏差を表す。
熱天秤分析(TGA)を空気雰囲気下で行った(実施例11)。図11に示すように、同上の炭素繊維の熱劣化開始温度は510℃であった。図12に示すように、サイジングの熱劣化開始温度は585℃であり、30重量%重量減温度は620℃であり、耐熱性が500℃を超えることが確認された。
<実施例12〜15、比較例10〜13>
実施例1と同じ手順に従い、耐熱性ポリマーでコートされた炭素繊維から熱可塑性樹脂含浸テープを作ることができ、以下の炭素繊維から得る。サイズ処理されていない24K高引張強度、中程度弾性率炭素繊維「Torayca」T800SC(東レ株式会社登録商標;ストランド強度5.9GPa、ストランド弾性率294GPa)が使用された。炭素繊維を0.1重量%〜2.0重量%のポリアミック酸ジメチルアミノエタノール塩を含むサイジング浴に連続的に浸漬した。ポリアミック酸は、2, 2’−ビス (4− (3, 4−ジカルボキシフェノール) フェニル) プロパン2無水物及びメタ−フェニレンジアミンモノマーから形成することができる。浸漬工程後、2, 2’−ビス (4− (3, 4−ジカルボキシフェノール) フェニル) プロパン2無水物−メタ−フェニレンジアミンコポリマー(ULTEM型ポリイミド)コーティングを備えるように、炭素繊維を300℃で1分間乾燥した。イミド化率は98%であった。サイジング量はアルカリ法で測定した。
引張強度、ドレープ値、ラビングファズ及びILSSを、サイジング量0.05〜0.29重量%(実施例12〜15)と0.30〜0.70重量%(比較例10〜13)の双方について測定した。結果を表9〜12及び図13〜16に示す。図中のエラーバーは標準偏差を表す。
<実施例16〜20、比較例14〜17>
実施例1と同じ手順に従い、耐熱性ポリマーでコートされた炭素繊維から熱可塑性樹脂含浸テープを作ることができ、以下の炭素繊維から得た。サイズ処理されていない12K高引張強度、標準弾性率炭素繊維「Torayca」T700SC(東レ株式会社登録商標、ストランド強度4.9GPa、ストランド弾性率230 GPa)を使用した。炭素繊維を、0.2〜1.6重量%のメチル化メラミン−ホルムアルデヒド樹脂を含むサイジング浴に連続的に浸漬した。浸漬工程後、220℃で1分間乾燥した。サイジング量は灰化法で測定した。
引張強度、ドレープ値、ラビングファズ及びILSSを、サイジング量0.05〜0.29重量%(実施例16〜19)と0.30〜0.62重量%(比較例14〜17)の双方について測定した。結果を表13〜16及び図17〜20に示す。図中のエラーバーは標準偏差を表す。
熱天秤分析(TGA)を空気雰囲気下で行った(実施例20)。図21に示すように、同上の炭素繊維の熱劣化開始温度は390℃を超えた。図22に示すように、サイジングの熱劣化開始温度は375℃であり、30重量%重量減温度は380℃であり、耐熱性が350℃を超えることが確認された。
<実施例21〜25、比較例18〜21>
実施例1と同じ手順に従い、耐熱性ポリマーでコートされた炭素繊維から熱可塑性樹脂含浸テープを作ることができ、以下の炭素繊維から得た。サイズ処理されていない12K高引張強度、標準弾性率炭素繊維「Torayca」T700SC(東レ株式会社登録商標、ストランド強度4.9GPa、ストランド弾性率230 GPa)を使用した。炭素繊維を、0.1〜2.0重量%のエポキシクレゾールノボラック樹脂を含むサイジング浴に連続的に浸漬した。浸漬工程後、220℃で1分間乾燥した。サイジング量は灰化法で測定した。
引張強度、ドレープ値、ラビングファズ及びILSSを、サイジング量0.05〜0.29重量%(実施例21〜24)と0.30〜0.80重量%(比較例18〜21)の双方について測定した。結果を表17〜20及び図23〜26に示す。図中のエラーバーは標準偏差を表す。
熱天秤分析(TGA)を空気雰囲気下で行った(実施例25)。図27に示すように、同上の炭素繊維の熱劣化開始温度は423℃であった。図28に示すように、サイジングの熱劣化開始温度は335℃であり、30重量%重量減温度は420℃であり、耐熱性が300℃を超えることが確認された。
<実施例26、27、比較例22>
実施例7及び12において示したように、約0.2重量%の耐熱性サイジングを備えた炭素繊維(実施例26、27)及びサイズ処理されていない繊維T800SC-24K(比較例22)を使用した。表21は、ポリエーテルイミド樹脂を用いたSFFTの結果を示す。該結果から、実施例26及び27のIFSSは、比較例22のそれより5%を超えて高いことが示される。
<実施例28、29、30、比較例23>
実施例2、16及び21において示したように、約0.2重量%の耐熱性サイジングを備えた炭素繊維(実施例28、29、30)及びサイズ処理されていない繊維T700SC-12K(比較例23)を使用した。表22は、ポリエーテルイミド樹脂を用いたSFFTの結果を示す。実施例28から30のIFSSは、比較例23のそれより5%を超えて高いことが示される。実施例28及び30のIFSSは、比較例23のそれより10%を超えて高いことが示される。
<実施例31、32、比較例24>
約0.2重量%の実施例2と同様の耐熱性樹脂サイジングを備える「Torayca」T700S-12K(実施例31)、約0.2重量%の実施例7と同様の耐熱性樹脂サイジングを備える「Torayca」T700S-12K(実施例32)、及びサイズ処理されていない繊維T700SC-12K(比較例24)を使用して、PPS樹脂含浸テープを作った。試験片は、型内で、テープを11層積み重ねて、溶融し、圧し、及び冷却して調製した。
ダブルノッチ圧縮試験を行った。表23に示すとおり、実施例31及び32は、比較例24よりも高い剪断強度を示した。
<実施例33、34、比較例25>
約0.2重量%の実施例2と同様の耐熱性樹脂サイジングを備える「Torayca」T700S-12K(実施例33)、約0.2重量%の実施例7と同様の耐熱性樹脂サイジングを備える「Torayca」T700S-12K(実施例34)、及びサイズ処理されていない繊維T700SC-12K(比較例25)を使用して、PA66樹脂含浸テープを作った。試験片は、型内で、テープを11層積み重ねて、溶融し、圧し、及び冷却して調製した。
ダブルノッチ圧縮試験を行った。表24に示すとおり、実施例33及び34は、比較例25よりも高い剪断強度を示した。
<実施例35、比較例26、27>
約0.2重量%の実施例2と同様の耐熱性樹脂サイジングを備える「Torayca」T700S-12K(実施例35)、「Torayca」T700SC-12K-60E(比較例26)及びサイズ処理されていない繊維T700SC-12K(比較例27)を使用して、PPS樹脂含浸テープを作った。試験片は、型内で、テープを4層積み重ねて、溶融し、圧し、及び冷却して調製した。
EN2850標準試験方法「炭素繊維強化プラスチックスの繊維と平行方向の圧縮試験」に従い、圧縮試験を行った。表25に示すように、実施例35は、比較例26及び27よりも高い圧縮強度を示した。
<実施例36、比較例28、29>
約0.2重量%の実施例2と同様の耐熱性樹脂サイジングを備える「Torayca」T700S-12K(実施例36)、「Torayca」T700SC-12K-60E(比較例28)及びサイズ処理されていない繊維T700SC-12K(比較例29)を使用して、PA66樹脂含浸テープを作った。試験片は、型内で、テープを4層積み重ねて、溶融し、圧し、及び冷却して調製した。
EN2850標準試験方法「炭素繊維強化プラスチックスの繊維と平行方向の圧縮試験」に従い、普通の状態(エイジングされていない)及び湿式エイジング状態で、圧縮試験を行った。表26に示すように、実施例36の圧縮強度は90%を超えて維持された。一方、比較例28及び29は90%未満であった。
本発明が、本発明の特定の実施形態を参照して説明されたが、該説明は例示であり、本発明は請求の範囲によってのみ規定される。
図1は、ストランド(束)引張強度とサイジング量(ULTEM 型ポリエーテルイミド, T700SC-12K)との関係を示すグラフである。 図2は、ドレープ値とサイジング量(ULTEM 型ポリエーテルイミド, T700SC-12K)との関係を示すグラフである。 図3は、ラビングファズ(摺動毛羽立ち)とサイジング量(ULTEM 型ポリエーテルイミド, T700SC-12K)との関係を示すグラフである。 図4は、ILSSとサイジング量(ULTEM 型ポリエーテルイミド, T700SC-12K)との関係を示すグラフである。 図5はULTEM 型ポリエーテルイミドでコートされたT700S 型繊維の熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図6はULTEM 型ポリエーテルイミドの熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図7はストランド引張強度とサイジング量(KAPTON 型ポリイミド, T800SC-24K, ここでKAPTONはE. I.デュポンアンドヌムールカンパニーの登録商標である)の関係を示すグラフである。 図8はドレープ値とサイジング量(KAPTON 型ポリイミド, T800SC-24K)の関係を示すグラフである。 図9はラビングファズとサイジング量(KAPTON 型ポリイミド, T800SC-24K)の関係を示すグラフである。 図10はILSSとサイジング量(KAPTON 型ポリイミド, T800SC-24K)の関係を示すグラフである。 図11はKAPTON 型ポリイミドでコートされたT800S 型繊維の熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図12はKAPTON 型ポリイミドの熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図13はストランド引張強度とサイジング量(ULTEM 型ポリエーテルイミド, T800SC-24K, ここでULTEMはサウジベーシックインダストリー社の登録商標である)の関係を示すグラフである。 図14はドレープ値とサイジング量(ULTEM 型ポリエーテルイミド, T800SC-24K)の関係を示すグラフである。 図15はラビングファズとサイジング量(ULTEM 型ポリエーテルイミド, T800SC-24K)の関係を示すグラフである。 図16はILSSとサイジング量(ULTEM 型ポリエーテルイミド, T800SC-24K)の関係を示すグラフである。 図17はストランド引張強度とサイジング量(メチル化メラミン−ホルムアルデヒド, T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図18はドレープ値とサイジング量(メチル化メラミン−ホルムアルデヒド, T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図19はラビングファズとサイジング量(メチル化メラミン−ホルムアルデヒド, T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図20はILSSとサイジング量(メチル化メラミン−ホルムアルデヒド, T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図21はメチル化メラミン−ホルムアルデヒドでコートされたT700S型繊維の熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図22はメチル化メラミン−ホルムアルデヒドの熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図23はストランド引張強度とサイジング量(エポキシクレゾールノボラック, T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図24はドレープ値とサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図25はラビングファズとサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図26はILSSとサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示すグラフである。 図27はエポキシクレゾールノボラックでコートされたT700S型繊維の熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図28はエポキシクレゾールノボラックの熱天秤(TGA)測定結果を示すグラフである。 図29は、ドレープ値の測定手順を示す概略図である。 図30は、ラビングファズの測定装置を示す概略図である。 図31は、単一繊維断片化試験のためのダンベル形状の試験片の形態を示す図である。 図32は、ダブルノッチ圧縮試験のための試験片の形態を示す図である。 ストランド引張強度とサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、T700SC-12K)の関係を示す表1である。 ドレープ値とサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、T700SC-12K)の関係を示す表2である。 ラビングファズとサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、T700SC-12K)の関係を示す表3である。 ILSSとサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、T700SC-12K)の関係を示す表4である。 ストランド引張強度とサイジング量(KAPTON型ポリイミド、T800SC-24K)の関係を示す表5である。 ドレープ値とサイジング量(KAPTON型ポリイミド、T800SC-24K)の関係を示す表6である。 ラビングファズとサイジング量(KAPTON型ポリイミド、T800SC-24K)の関係を示す表7である。 ILSSとサイジング量(KAPTON型ポリイミド、T800SC-24K)の関係を示す表8である。 ストランド引張強度とサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、 T800SC-24K)の関係を示す表9である。 ドレープ値とサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、 T800SC-24K)の関係を示す表10である。 ラビングファズとサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、 T800SC-24K)の関係を示す表11である。 ILSSとサイジング量(ULTEM型ポリエーテルイミド、T800SC-24K)の関係を示す表12である。 ストランド引張強度とサイジング量(メチル化メラミン‐ホルムアルデヒド、T700SC-12K)の関係を示す表13である。 ドレープ値とサイジング量(メチル化メラミン‐ホルムアルデヒド、T700SC-12K)の関係を示す表14である。 ラビングファズとサイジング量(メチル化メラミン‐ホルムアルデヒド、T700SC-12K)の関係を示す表15である。 ILSSとサイジング量(メチル化メラミン‐ホルムアルデヒド、T700SC-12K)の関係を示す表16である。 ストランド引張強度とサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示す表17である。 ドレープ値とサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示す表18である。 ラビングファズとサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示す表19である。 ILSSとサイジング量(エポキシクレゾールノボラック、T700SC-12K)の関係を示す表20である。 T800S型繊維とポリエーテルイミド樹脂との接着強度を示す表21である。 T700S型繊維とポリエーテルイミド樹脂との接着強度を示す表22である。 PPS コンポジット(T700SC- 12K)のDNC強度を示す表23である。 PA66コンポジット(T700SC- 12K)のDNC強度を示す表24である。 PPSコンポジット(T700SC- 12K)の圧縮強度を示す表25である。 PA66コンポジット(T700SC-12K)の圧縮強度を示す表26である。
ストランド強度は、望ましくは3.0 GPa以上である。4.5 GPa以上がより望ましい。5.5 GPa以上がさらに望ましい。引張弾性率は、望ましくは200 GPa以上である。220 GPa以上がより望ましい。240 GPa以上がさらに望ましい。炭素繊維のストランド強度及び弾性率が、夫々、3.0 GPa 及び200 GPa未満では、炭素繊維がコンポジット材料中に配合されたときに望ましい機械特性を得ることが難しい。
SFFTを、約4%/分の瞬時歪速度で行い、断片化された繊維の数が飽和に達するまで、偏光顕微鏡で0.64%歪毎に、試験片中央部20mmにおける断片化された繊維の数を数える。試験片の好ましい数は、2より多く、界面剪断強度(IFSS)を、断片化繊維の数の飽和点における断片化された繊維の平均長さから得る。IFSSは、下記式で計算することがで、ここで、σ f はストランド強度、dは繊維の直径、Lcは臨界長さ(=4*Lb/3)、及びLbは断片化された繊維の平均長さである。
Figure 2015507650
<実施例2〜6、比較例2〜5>
上記テープのために使用した炭素繊維は以下のようにして作成した。
サイズ処理されていない12K高引張強度、標準弾性率炭素繊維「Torayca」T700SC(東レ株式会社登録商標、ストランド強度4.9GPa、ストランド弾性率230 GPa)を、0.4及び2.5重量%のポリアミック酸ジメチルアミノエタノール塩を含むサイジング浴に連続的に浸漬した。ポリアミック酸は、2, 2’−ビス (4− (3, 4−ジカルボキシフェノール) フェニル) プロパン2無水物及びメタ−フェニレンジアミンモノマーから形成することができる。浸漬工程後、ULTEM型ポリエーテルイミドサイジングを備えるように、炭素繊維を300℃で1分間乾燥した。サイジング量はアルカリ法で、夫々、約0.2重量%と1.0重量%であった。
<実施例12〜15、比較例10〜13>
実施例1と同じ手順に従い、耐熱性ポリマーでコートされた炭素繊維から熱可塑性樹脂含浸テープを作ることができ、以下の炭素繊維から得る。サイズ処理されていない24K高引張強度、中程度弾性率炭素繊維「Torayca」T800SC(東レ株式会社登録商標;ストランド強度5.9GPa、ストランド弾性率294GPa)が使用された。炭素繊維を0.1重量%〜2.0重量%のポリアミック酸ジメチルアミノエタノール塩を含むサイジング浴に連続的に浸漬した。ポリアミック酸は、2, 2’−ビス (4− (3, 4−ジカルボキシフェノール) フェニル) プロパン2無水物及びメタ−フェニレンジアミンモノマーから形成することができる。浸漬工程後、2, 2’−ビス (4− (3, 4−ジカルボキシフェノール) フェニル) プロパン2無水物−メタ−フェニレンジアミンコポリマー(ULTEM型ポリエーテルイミド)コーティングを備えるように、炭素繊維を300℃で1分間乾燥した。イミド化率は98%であった。サイジング量はアルカリ法で測定した。

Claims (11)

  1. 0.05〜0.29重量%の間の量Xのサイジング剤でコートされた炭素繊維を含み、該サイジング剤は耐熱性ポリマー又はその前駆体、例えばポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトンケトン樹脂及びポリフェニレンスルフィド樹脂、で形成されており、該量Xは下記式
    Figure 2015507650
    で表され、ここでW0はサイジングを備える炭素繊維の重さであり、W1はサイジング無しの炭素繊維の重さである、熱可塑性樹脂含浸テープ。
  2. 炭素繊維上の前記耐熱性ポリマーが、ポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトンケトン樹脂、及びポリフェニレンスルフィド樹脂のうちの少なくとも一つである、請求項1記載の熱可塑性樹脂含浸テープ。
  3. 炭素繊維上の前記耐熱性ポリマーが、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂及びポリアミド樹脂のうちの少なくとも一つである、請求項1記載の熱可塑性樹脂含浸テープ。
  4. 前記炭素繊維が15センチメートル未満のドレープ値を有する、請求項1記載の熱可塑性樹脂含浸テープ。
  5. 前記炭素繊維が20カウント/メートル未満のラビングファズ(摺動毛羽立ち)を有する、請求項1記載の熱可塑性樹脂含浸テープ。
  6. 前記炭素繊維の耐熱性ポリマーが、300℃より高い熱劣化開始温度を有する、請求項1記載の熱可塑性樹脂含浸テープ。
  7. 前記炭素繊維の耐熱性ポリマー又はその前駆体が、水性溶液、水性分散物又は水性エマルジョンであり得る、請求項1記載の熱可塑性樹脂含浸テープ。
  8. 前記炭素繊維の耐熱性ポリマーが、350℃より高い30重量%減少温度を有する、請求項1記載の熱可塑性樹脂含浸テープ。
  9. 前記炭素繊維が、サイジング無しの炭素繊維の界面剪断強度Bよりも、大きい界面剪断強度Aを有してA>Bの関係を満たし、前記界面剪断強度A及びBは単一繊維断片化試験により測定される、請求項1記載の熱可塑性樹脂含浸テープ。
  10. 請求項1記載の熱可塑性樹脂含浸テープを含むコンポジット材料であって、前記コンポジット材料が湿式エイジング後に、湿式エイジング前の圧縮強度の80%より大きい、維持された圧縮強度を有する、コンポジット材料。
  11. 前記炭素繊維が、200℃より高い温度で6秒より長く乾燥する工程を含む製造工程によって製造される、請求項1記載の熱可塑性樹脂含浸テープ。
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