JP2015506743A - 治験用の盲検キット - Google Patents

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Abstract

本発明は、中の物質を分配するように適合された少なくとも2つの送達デバイス(18、20、42、92)を受け入れる、不透明なハウジング(12)と、物質を患者に投与するために、少なくとも1つの送達デバイス(18、20、42)と流体連通する出口(30)と、少なくとも1つの送達デバイス(18、20、42)と機械的に係合可能であり、ハウジング(12)の外部から作動可能である、少なくとも1つの作動部材(14、16、46;82;104、106、108)とを備える、治験において物質を患者に投与するための盲検デバイスに関する。

Description

本発明は、治験の分野に関し、特に、治験において薬剤を患者に投与するための盲検キットに関する。盲検キットは、薬剤または不活性物質が患者に提供され投与されているか否かを隠すのに特に適合される。
臨床研究または治験では、患者群を薬剤で治療する一方で、患者対照群を、実質的に偽薬として作用する生理的食塩水のような不活性物質または非活性(inactive)物質で処置することによって、薬剤の有効性を証明することができる。
しかし、薬剤の投与のタイプによっては、かつ薬剤の総括的な特性によっては、患者に対する不活性物質の投与が許容されないことがある。たとえば、非経口的薬剤が特定の色を特徴としている場合、比較用の不活性物質を適宜染色することは許容されないであろう。かかる事例では、患者に対する不活性物質の投与を装うかまたはシミュレートしなければならない。しかし、患者も医療スタッフも、薬剤の偽りの投与に気付かないようにすべきである。
たとえば、特許文献1は、いわゆる二重盲検法を使用することなく、治験における非固体の製剤投与形(pharmaceutical presentations)の投与を盲検するためのデバイスについて記載している。このデバイスは、薬剤の肺内投与向けに特に設計されている。デバイスは、少なくとも2つのアタッチメントを有する盲検バッグを備える。前記アタッチメントの一方は、製剤投与形向けのディスペンサに接続されるものであり、他方のアタッチメントはアプリケータに接続されるものである。
前記バッグの内部は、製剤投与形を保持しておくための手段を有し、アプリケータに接続されるアタッチメントは、容器の内部にクロージャを有する。前記盲検バッグの別の実施形態は2つの同様のアタッチメントを備え、アタッチメントは、容器内部に連続的な接続部を有し、したがって、製剤投与形が容器を通して輸送されることが担保される。
しかし、かかる盲検デバイスは、注射によって薬剤を患者に投与しなければならない治験には適さない。また、製剤投与形を保持しているとき、盲検バッグは、医療スタッフまたは患者によって知覚可能であり得る重量を増し、それによって非盲検化のリスクが増加する。
米国特許第6,544,250号B1
したがって、本発明の目的は、薬剤、医薬品の様々な種類の投与、ならびに不活性物質または偽薬物質に普遍的に適用可能である、盲検デバイスおよび盲検キットを提供することである。さらなる目的は、患者の安全性を向上するとともに、医薬品または不活性物質の盲検性を改善し、患者ならびに医療スタッフの両方に対する非盲検化のリスクを低減することである。
第1の態様では、治験において物質を患者に投与するための盲検デバイスが提供される。盲検デバイスは、中の物質を分配するようにそれぞれ適合された少なくとも2つの送達デバイスを受け入れる、不透明なハウジングを備える。盲検デバイス、特にそのハウジングは、物質を患者に投与するために流体連通した形で、または流体移送するように(in a fluid-transferring way)、2つの送達デバイスの少なくとも一方と係合されるように適合された出口をさらに備える。
さらに、盲検デバイスは、少なくとも1つの送達デバイスと機械的に係合可能であり、かつハウジングの外部から作動可能な少なくとも1つの作動部材を備える。このように、薬剤もしくは偽薬を収容したカートリッジまたはシリンジなどのような、物質を収容した送達デバイスは、不透明なハウジングの内部で完全に変位される。送達デバイスの動作は、少なくとも1つの作動部材によって、ハウジングの外部から実施または実行される。このように、少なくとも2つの送達デバイスのどちらが、作動部材によって誘発される投薬作用の対象であるかが有効に隠される。
第1の態様では、これによって、2つの送達デバイスの下流、かつ出口の上流にある流路が隠される。第2の態様では、盲検デバイスは、それに加えて、またはその代わりに、ハウジングの外部に延びる作動部材と、ハウジングの内部で完全に変位された送達デバイスとの間の機械的係合または機械的連結を隠すことを提案してもよい。
作動部材と送達デバイスとの間に機械的相互作用が存在するか否か、または送達デバイスの下流の流路が隠されるか否かとは無関係に、盲検デバイスは、不活性物質または偽薬の投与を隠すために使用されるときに重量が増さないという点で有益である。盲検デバイスの出口を介して患者に分配または投与される物質が充填された送達デバイスは、不透明なハウジングの内部に予め配置されるので、盲検デバイスのハウジング内部の物質が最終的に回収または保持されたとしても、盲検デバイスの重量の増加には結び付かない。このように、盲検デバイスの重量の増加による非盲検化のリスクを有利に低減することができる。
好ましい態様では、盲検デバイスは、ハウジングの外部に延びる少なくとも2つの作動部材を備える。ここで、作動部材はそれぞれ、個々の送達デバイスから物質を個別にかつ連続して分配するために、少なくとも2つの送達デバイスの一方とのみ機械的に係合可能である。好ましくは、少なくとも2つの作動部材はそれぞれ、少なくとも2つの送達デバイスの一方と直接機械的に係合可能である。
したがって、各作動部材の近位端部はハウジングの外部に、たとえばその側壁を通って延びてもよい。その結果、個々の作動部材の反対側の遠位端は、少なくとも2つの送達デバイスの一方と直接係合可能であってもよい。このように、ユーザによって及ぼされる駆動運動または推力が、送達デバイスに直接および/または実質的に不変的に伝達されてもよい。さらに、送達デバイスおよびそれらの関連する作動部材は、互いから実質的にデカップリングされる。したがって、それらは個別かつ連続的な方法で作動させることができる。
好ましい態様では、盲検デバイスのハウジングは、好ましくは分割壁によって、互いから分離された第1のコンパートメントおよび第2のコンパートメントを備える。第1のコンパートメントは、特に、少なくとも2つの送達デバイスを受け入れるように適合される。しかし、盲検デバイスは2つの送達デバイスのみに限定されない。一般に、盲検デバイスは、カプセル、カートリッジ、および/またはシリンジのような、3つまたはそれ以上の送達デバイスを受け入れることが想到される。ここで、少なくとも1つの作動部材によって操作されるすべての送達デバイスが、第1のコンパートメント内に配置されることが特に有益である。
さらに、かつ別の好ましい実施形態によれば、第1のコンパートメントは、少なくとも1つの送達デバイスを挿入および/または交換するためのロック可能な蓋を通してアクセス可能である。このように、盲検デバイスは、種々様々の異なる送達デバイスと共に使用することができ、したがって、異なる剤型および薬剤の使用に普遍的に適合させることができる。
さらなる好ましい一実施形態では、第1のコンパートメントは少なくとも2つのレセプタクルをさらに備え、その少なくとも1つは、特定のタイプの送達デバイスを排他的に受け入れるように機械的にコード化される。第1のコンパートメント内に設けられる2つのレセプタクルの少なくとも1つを機械的にコード化することによって、それに対応する幾何学的形状を特徴とするような送達デバイスのみを、かかるレセプタクル内に位置付けることができる。このように、異なる物質が充填された送達デバイスが不注意によって入れ替わるリスクを最小限に抑えることができる。
さらに、機械的にコード化されたレセプタクルを提供することによって、盲検デバイスの出口と個々の送達デバイスの出口ポートとの間の流体相互接続を標準化することができる。このように、異なる送達デバイスに、原則的に、同一の接続ポートまたはコネクタを備えることができる。したがって、たとえば、すべての送達デバイスに、たとえばルアー・ロック式の雌コネクタを備えることができ、それによって、たとえば同様に雌ルアー・ロックを特徴とする穿孔要素またはカニューレと接続させて、送達デバイスを直接投与に使用可能にすることが妨げられる。
さらなる実施形態によれば、第2のコンパートメントは外部からアクセス不能であり、さらに、少なくとも1つの作動部材と、出口の上流または送達デバイスの下流にある流路との間の相関を隠すように適合される。したがって、第2のコンパートメントの内部構成は、患者にも医療スタッフにも見えない。したがって、第2のコンパートメントは、盲検デバイスの盲検化の機能性を提供し、少なくとも1つの作動部材の作動と、それに応答して出口から分配される物質のタイプとの間の相関または相互関係を有効に隠す。
さらなる実施形態によれば、第2のコンパートメントは、第1のコンパートメントに隣接して配置され、少なくとも2つの送達デバイスの下流に位置する。この実施形態では、第2のコンパートメントは、送達デバイスの少なくとも1つと出口との間の流体連通をもたらす。盲検デバイスが、薬学的に不活性もしくは非活性な物質を投与するための偽薬デバイス、または薬剤を投与するための実薬(verum)デバイスのどちらとして設計されるかに応じて、第2のコンパートメントは、出口と偽薬タイプの送達デバイスとの間、または出口と実薬タイプの送達デバイスとの間のどちらかの流体連通をもたらす。
少なくとも2つの送達デバイスのうちどちらが出口と実際に流体連通するかは、第2のコンパートメントによって有効に隠すことができる。
第2のコンパートメントが少なくとも2つの送達デバイスの下流に配置されているとき、送達デバイスの各出口は、第1および第2のコンパートメントを分離する分割壁を通って延びる管材システムと接続される。第1のコンパートメント内へと延び、送達デバイスと流体連通する個々の管材はそれぞれ、特に盲検デバイスが実薬タイプのとき、ハウジングの外部に延びる出口に合流する。あるいは、盲検デバイスが偽薬デバイスとして役立つとき、送達デバイスの下流にある少なくとも1つの管材は出口から分断される。
したがって、さらなる好ましい一実施形態によれば、第2のコンパートメントは、前記特定の送達デバイスによって分配可能な物質すべてを受け入れる、かつ/または回収するように流体移送するように、送達デバイスの少なくとも1つと、特に薬剤を収容した送達デバイスと連結される、回収リザーバを備えてもよい。好ましくは、回収リザーバは、親水性および/または液体吸収性物質を備える。したがって、薬剤を収容した送達デバイスを動作させると、中に収容された薬剤は単にリザーバ内へと分配され、盲検デバイスの不透明なハウジングから外には出ない。
特定の送達デバイスによって分配された薬剤は、分配作用の実行に先立って不透明なハウジングの内部に既に配設されているので、作動部材のかかる擬似的作動の間、盲検デバイスのハウジングの全重量は実質的に一定のままである。不透明なハウジングは、少なくとも2つの送達デバイスの全体を収容しなければならないので、不透明なハウジングの全体寸法を適宜適合させなければならない。盲検デバイスの全体重量の増加に伴ってハウジングも比較的大型になることがあり、それにより、動作中の盲検デバイスの重量変化による非盲検化のリスクも本質的に最小限に抑えられる。
さらに、偽薬タイプの盲検デバイスが、実薬タイプの盲検デバイスに比べて重量損失の程度が低減されるという特徴を隠すため、1つまたは複数の追加の安定化要素(ballast elements)を不透明なハウジングの内部に配置することが想到される。
別の好ましい実施形態によれば、第2のコンパートメントは、少なくとも1つの作動部材と機械的に係合されるとともに、さらに、第1のコンパートメント内に配置される送達デバイスの少なくとも1つと機械的に係合可能である、少なくとも1つの機械的伝達要素を備える。この実施形態では、第2のコンパートメントは、一般的に、少なくとも2つの送達デバイスの作動側または作動部分に隣接して配置される。ここで、送達デバイスの下流にある管材は、たとえば第1のコンパートメントが開かれると、アクセス可能であって目に見えてもよい。
さらに、第2のコンパートメントは、少なくとも2つの送達デバイスと、不透明なハウジングの横壁を通って延びる少なくとも1つの作動部材との間の機械的係合および機械的相互作用を隠す。第1のコンパートメント内に位置付けられた2つの送達デバイスを特徴とする単純な実施形態では、第2のコンパートメントは、2つの送達デバイスと協働する2つの推力伝達要素を提供し、前記推力伝達要素の一方はダミーまたは擬似タイプのものである。
偽薬タイプの盲検デバイスでは、作動部材の作動によって、不活性物質または薬学的に非活性な物質を収容した送達デバイスの分配が行われ、実薬タイプの盲検デバイスでは、作動部材の作動によって、薬剤が充填された他方の送達デバイスの分配が行われる。外部からは、異なるタイプの盲検デバイスは区別不能である。実薬タイプの送達デバイスおよび偽薬タイプの送達デバイスの第1のコンパートメントは、実質的に同一である。実薬タイプの盲検デバイスの個々の第2のコンパートメントと異なるのは、偽薬タイプの盲検デバイスの第2のコンパートメントのみである。
別の実施形態によれば、推力伝達要素は、第2のコンパートメント内に摺動可能に配設され、加圧片(pressure piece)を有する隣接して配置された第1のコンパートメント内へと延びる。伝達要素の加圧片は、隣接して位置する第1のコンパートメント内に位置付けられ固定された送達デバイスに対して、推力または機械的圧力を伝達するように特に適合される。
第2のコンパートメントが、少なくとも1つの作動部材と少なくとも2つの送達デバイスとの間の機械的相互作用および係合を隠すように適合されているとき、第1のコンパートメントの蓋が閉じている場合にのみ、作動部材の操作または作動が可能であることが特に有益である。さらに、第1のコンパートメントの蓋が開いており、その結果、伝達要素の加圧片が少なくとも目視で点検可能であるとき、作動部材と加圧片との間の機械的相互作用または相関が明らかにならないように、または非盲検化されないように、作動部材の少なくとも1つ、好ましくはすべての動作は有効に妨害され防止される。
さらに、第1のコンパートメントが、少なくとも1つの作動部材と動作可能に係合可能な擬似またはダミーの送達デバイスを備えることが特に有益である。擬似送達デバイスは、さらに、本物の送達デバイスを操作したときにそれによって通常提供される機械的抵抗を模倣またはシミュレートするように適合される。このように、偽薬タイプのダミー・デバイスは、薬剤または偽薬が充填された送達デバイスを装備または具備しなくてもよくなる。擬似送達デバイスは、本物もしくは真の送達デバイスを操作したときにそれによって提供される機械的フィードバックと実質的に同一の、またはそれに対応する機械的フィードバックをユーザに提供するように適合されるので、ユーザは、実薬タイプの盲検デバイスもしくは偽薬タイプの盲検デバイスのどちらを操作しているか、または扱っているかを、機械的フィードバックから区別することができなくなる。
このように、偽薬タイプの盲検デバイスは、一般に、薬学的に活性な物質を備えることを要しなくなる。さらに、かかる実施形態は、患者に偽薬を投与することが許容されないであろう、布置(constellations)の点で特に有益である。このように、不活性物質、または薬剤などの薬学的に活性な物質のどちらも、患者に投与する必要はない。
さらなる好ましい実施形態では、第1のコンパートメントを覆う蓋の解除は、少なくとも1つの作動部材と動作可能に係合されたインターロックによって有効に妨げられる。好ましくは、蓋、インターロック、および/または作動部材の間の相互係合もしくは動作可能な係合は、作動部材またはすべての作動部材が、作動部材と第1のコンパートメント内へと延びる加圧片との間の機械的相互関係が検出不能である初期の構成にあるときのみ、インターロックが蓋を解除するように設計される。さらに、開かれた構成のとき、蓋はやはり作動部材の変位を妨げる。このように、蓋がハウジングおよびそのコンパートメントを有効に閉じているときのみ、作動部材の作動または変位が解除される。
さらに、別の好ましい実施形態によれば、盲検デバイスは、少なくとも部分的に薬剤が充填された、ハウジングの内部に配設される少なくとも1つの送達デバイスを備える。盲検デバイス全体は、盲検デバイスが使用準備完了しているような形で、少なくとも2つの送達デバイスと予め組み立てられることが想到される。盲検デバイス全体は、さらに、第1のコンパートメントを覆う蓋が解除不能なタイプである、使い捨てデバイスとして設計されてもよい。盲検デバイスの使用後、デバイス全体が廃棄されるようになっている。
あるいは、盲検キットは、少なくとも1つの作動部材を、送達デバイスの少なくとも1つを交換するために第1のコンパートメントの蓋を開くことができる初期の位置または構成に戻すことができる、再使用可能なタイプのものであることも想到される。
別の実施形態によれば、盲検デバイスは、少なくとも1つの送達デバイスと動作可能に係合する、かつ/または少なくとも1つの作動部材と係合する、少なくとも1つの電気駆動装置をさらに備える。電気駆動装置によって、作動部材はハウジング外部から依然として作動させることができる。ここで、電気駆動装置の起動には、ハウジングの外部からアクセス可能なスイッチまたはボタンのような、個々の制御要素の作動を要する。好ましくは、かかる制御要素はハウジングに統合されてもよい。統合された入出力部として設計されてもよく、それを用いて、ユーザは少なくとも1つの電気駆動装置の作動を構成し制御してもよい。
少なくとも1つの送達デバイスの電気駆動による作動が、デバイスの外部から観察不能または追跡不能であるように、盲検デバイスが閉じているときは、電気駆動装置が排他的に動作可能であることが特に有益である。また、ここで、電気駆動装置が第2のコンパートメント内に設けられ、2つの送達デバイスが個々の第1のコンパートメント内に配置可能であることが特に有益である。電気駆動装置を盲検デバイス内に実装するとき、送達デバイスおよび少なくとも1つの作動部材のどちらも、盲検デバイスのハウジングの外部に延びないことが特に有益である。このように、電気駆動装置のいかなる流体分配操作も、盲検デバイスの外部からは目に見えず、かつ検出不能なままである。
各送達デバイスが単一の電気駆動装置と個別に連結されるか、またはそれと係合可能であることが特に意図される。好ましくは、少なくとも1つの電気駆動装置は、制御装置に連結されるとともにそれによって制御され、制御装置は、所定のスケジュールにしたがって、実薬タイプの送達デバイスと動作可能に係合された電気駆動装置、または偽薬タイプの送達デバイスと動作可能に係合された電気駆動装置のどちらを作動させるかを決定してもよい。
この文脈では、特定の患者識別番号が入出力モジュールを介して制御装置に入力されることが想到される。特定の患者が偽薬患者群に属している場合、偽薬タイプの送達デバイスと動作可能に係合された個々の電気駆動装置が、送達または分配処置において起動されるであろう。
電気駆動装置を盲検デバイス内に実装しているので、盲検デバイスが再使用可能なデバイスとして設計されることが特に有益である。この場合、少なくとも、電気駆動装置と機械的に係合可能な送達デバイスは、盲検デバイスの個々のコンパートメント内に解放可能に配置可能であるべきである。このように、使用済みの送達デバイスを単に交換することによって、盲検デバイスを繰り返し使用することができる。
衛生上の理由で、別の実施形態によれば、少なくとも第1および第2の送達デバイスがチューブ・システムによって相互に連結されることが特に有益である。好ましくは、チューブ・システムは気密封止された閉システムである。好ましい実施形態では、チューブ・システムはさらには、盲検デバイスの出口を備えるかまたは形成してもよい。好ましくは、第1および第2の送達デバイスは、前記送達デバイスを相互接続するチューブ・システム、および/または出口ポートと併せて、盲検デバイスの個々のコンパートメントに取外し可能に挿入可能であり、少なくとも1つの電気駆動装置が他方の、すなわち隣接して配設されるコンパートメント内に配置される。
閉じた無菌のチューブ・システムによって、第1および第2の送達デバイスならびに相互接続チューブ・システムのみを、使用後に廃棄される使い捨ての構成要素として設計しなければならない。分配動作を送達デバイスに伝達するように働く電気駆動装置および/または少なくとも1つの作動部材は、第1および/または第2の送達デバイスならびに相互接続チューブ・システムを取り外すために盲検デバイスが開かれる前に、元の構成にリセットされてもよい。このように、比較的高価な電気駆動装置を備える盲検デバイスを数回使用することができる。
さらに別の実施形態では、チューブ・システムは、少なくとも1つの遠隔作動可能な制御弁をさらに備える。この実施形態は、出口がチューブ・システムに統合される場合に特に有用である。ここで、電気駆動装置または付属の駆動装置が、制御弁を作動させ操作するように動作可能であることが想到される。好ましくは、制御弁は完全に盲検デバイスの不透明なハウジング内部に配置される。その構成はデバイスの外部から判断することはできない。
このように、分配プログラムまたは分配スケジュールを実施することができたとしても、第1の工程では、薬学的に非活性な物質が分配される。それに続く第2の工程では、制御弁を操作することによって、また個々の送達デバイスと動作可能に係合された電気駆動装置を起動させることによって、薬学的に活性な物質を分配することができる。分配処置が終了した後、システムは、最初の構成に再び切り替わって、たとえば薬学的に不活性な物質で、たとえば生理的食塩水を用いて、チューブ・システムを洗い流してもよい。
それに加えて、またはその代わりに、制御弁は、閉じたチューブ・システムにやはり属してもよい、回収リザーバに接続されてもよい。このように、また盲検デバイスが実薬タイプのデバイスまたは偽薬タイプのデバイスのどちらとして実施されるかとは無関係に、交換可能なチューブ・システムの最終構成は常に似ていてもよい。偽薬タイプのデバイスでは、薬学的に活性な物質が回収リザーバに回収され、実薬タイプの盲検デバイスでは、薬学的に不活性な物質が回収リザーバに蓄積するであろう。閉じたチューブ・システムを交換または除去する際、エンド・ユーザは、薬学的に活性または非活性な物質のどちらが分配され患者に提供されているかを識別することはできないであろう。
チューブ・システムを用いて、かつ少なくとも1つの電気駆動装置を用いて、盲検デバイスの構成または再構成を、制御装置のソフトウェアによって実施することができる。したがって、偽薬タイプの盲検デバイスおよび実薬タイプの盲検デバイスは、実質的に同一の構造的特徴および特性を備えてもよい。
さらなる態様によれば、本発明はまた、治験において物質を患者に投与するための盲検キットに関する。盲検キットは、上述したような第1の盲検デバイスと、上述したような第2の盲検デバイスとを備える。さらに、第1および第2の盲検デバイスは、異なるタイプの送達デバイス、たとえば不活性物質または偽薬が充填された送達デバイスと、薬剤のような薬学的に活性な物質を収容した送達デバイスとを同等に装備し、それらを有して構成される。
第1の盲検デバイスは、物質を出口に分配するのを妨げるように特に適合される。前記物質は特定の送達デバイスに収容され、そのデバイスは、作動部材の作動に応答して、個々の力のフィードバックをユーザに提供してもよい。しかし、作動部材と送達デバイスとの間の機械的連結は、送達デバイスが実際には作動しないようなものであるか、またはデバイスの作動が、好ましくは剛性タイプであるハウジングの出口における物質の分配に結び付かないようなものである。事実上、第1の盲検デバイスは、一般的に、偽薬タイプの盲検デバイスとして設計される。
第2の盲検デバイスは、一般的に、前記特定の送達デバイスと動作可能に連結された個々の作動部材の作動に応答して、類似の送達デバイス内に収容された物質を出口に分配するのを可能にするように構成される。第1および第2の盲検デバイスは、同一の形状および幾何学形状のものであるので、患者および医療スタッフのどちらも、第1および第2の盲検デバイスのどちらが偽薬タイプのデバイスとして設計されているか、またデバイスのどちらが実薬タイプの盲検デバイスとして設計されているかを区別できるようにはなっていない。
さらなる好ましい実施形態では、第1の盲検デバイスは、それと連結された第1の送達デバイスから分配可能な物質を受け入れ、かつ/または回収する回収リザーバを備える。したがって、第2の盲検デバイスは、個々の第1の送達デバイスと盲検デバイスの出口との間に流体連通をもたらす。
さらに別の実施形態では、第1および第2の盲検デバイスは、個々の盲検デバイスのハウジング外部に少なくとも部分的に延びる、実質的に同一の外観および/または幾何学形状の作動部材を備える。ここで、第1の盲検デバイスの第1の送達デバイスは第1の作動部材から動作可能に係脱され、第2の盲検デバイスの第1の送達デバイスは、第1の作動部材と動作可能に係合される。
本明細書で使用する用語「薬物」または「物質」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、および/または、ペプチド、タンパク質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモンもしくはオリゴヌクレオチド、または上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチの処置および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはその類似体もしくは誘導体、またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4の類似体もしくは誘導体を含む。
インスリン類似体は、たとえば、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、およびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、たとえば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
エキセンジン−4誘導体は、たとえば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);または
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
または、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
desPro36エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2(AVE0010)、
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14,Asp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和化合物
から選択される。
ホルモンは、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストである。
多糖類としては、たとえば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩がある。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
抗体は、基本構造を共有する免疫グロブリンとしても知られている球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各抗体の基本的な機能単位は免疫グロブリン(Ig)単量体(1つのIg単位のみを含む)であり、分泌型抗体はまた、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
Ig単量体は、4つのポリペプチド鎖、すなわち、システイン残基間のジスルフィド結合によって結合された2つの同一の重鎖および2本の同一の軽鎖から構成される「Y」字型の分子である。それぞれの重鎖は約440アミノ酸長であり、それぞれの軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化させる鎖内ジスルフィド結合を含む。それぞれの鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインから構成される。これらのドメインは約70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に基づいて異なるカテゴリー(たとえば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的な免疫グロブリン折り畳み構造を有する。
α、δ、ε、γおよびμで表される5種類の哺乳類Ig重鎖が存在する。存在する重鎖の種類により抗体のアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM抗体中に見出される。
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(C)と可変領域(V)を有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、α、およびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つの免疫グロブリン・ドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
哺乳類では、λおよびκで表される2種類の免疫グロブリン軽鎖がある。軽鎖は2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各抗体は、常に同一である2本の軽鎖を有し、哺乳類の各抗体につき、軽鎖κまたはλの1つのタイプのみが存在する。
すべての抗体の一般的な構造は非常に類似しているが、所与の抗体の固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(HV)に3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
「抗体フラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全抗体と本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化は、Igプロトタイプを3つのフラグメントに切断する。1つの完全なL鎖および約半分のH鎖をそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズが同等であるが、鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR結合部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合は、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域は、縮合して単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することもできる。
薬学的に許容される塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩としては、たとえば、HClまたはHBr塩がある。塩基性塩は、たとえば、アルカリまたはアルカリ土類、たとえば、Na+、またはK+、またはCa2+から選択されるカチオン、または、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物である。
本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本発明に対する様々な修正および変形を行うことが可能であることが、当業者にはさらに明白となるであろう。さらに、添付の請求項で使用されるあらゆる参照符号は、本発明の範囲を限定するものとして解釈すべきでないことに留意されたい。
以下、図面を参照することによって、本発明の好ましい実施形態についてより詳細に記載する。
各盲検デバイスが2つの送達デバイスを備える、盲検キットの第1の実施形態を示す図である。 盲検デバイスが3つの送達デバイスを備える、図1のものに類似した別の実施形態を示す図である。 第2のコンパートメントが、作動部材と各盲検デバイスの2つの送達デバイスとの間の機械的相関を隠すように適合された、盲検キットのさらなる実施形態を示す図である。 追加の擬似送達デバイスを備えた別の実施形態を示す図である。 盲検デバイスがそれぞれ3つの送達デバイスおよび擬似デバイスを備える、さらなる実施形態を示す図である。 盲検デバイスの第1のコンパートメントの蓋に対するロッキング機構を示す図である。 第1の構成の電気駆動装置を備える盲検デバイスの別の実施形態を示す図である。 第2の構成の図7aによる実施形態を示す図である。
図1に示されるような盲検キット1は、第1の盲検デバイス10および第2の盲検デバイス40を備える。盲検デバイス10、40はそれぞれ、第1のコンパートメント11および第2のコンパートメント13を有する不透明なハウジング12を備える。ハウジング12は、好ましくは、それらの内部構造を隠すように、多少剛性のタイプのものである。2つのコンパートメント11、13は分割壁25によって分割される。盲検デバイス10、40は出口30をさらに備え、それを用いて、盲検デバイス10、40に収容された液体物質を多くの異なる手法で患者に投与することができる。
図1〜5に示されるような一連の実施形態は、シリンジ・タイプの送達デバイスに基づいているが、本発明はいかなる形でも、分配または注射を用いた投与に限定されるものではない。一般に、図1〜5に示されるような盲検キット1、2、3、4、5は、患者に、たとえば肺内にも、液体物質を投与する様々な親形態に対して適合させ修正することができる。
盲検デバイス10、40は、第2のコンパートメント13の機能性を別にして、実質的に同一である。図1に示されるように、ユーザに対してアクセス不能な第2のコンパートメント13は、一般的には薬学的に活性な物質が、たとえば薬剤が充填されている送達デバイス20と流体連通する、回収リザーバ28を備える。第2のコンパートメント13は、一般的には食塩水のような不活性または生理溶液が充填されている送達デバイス18と下流で流体連通する、出口30の上流にある管材26をさらに備える。
図1にさらに示されるように、第1のコンパートメント11は、送達デバイス18、20をレセプタクル19、21またはサブ・コンパートメントに受け入れるように適合される。送達デバイス18、20をコンパートメント11に挿入する際、送達デバイス18、20の個々の出口22、24はそれぞれ、管材26または回収リザーバ28のどちらかと相互接続されるようになっている。第2のコンパートメント13の内部構造および機能はユーザに対して隠されているので、ユーザは、盲検デバイス10が偽薬タイプのものであるか実薬タイプのものであるかを識別できない。
図1にさらに示されるように、第1のコンパートメント11はレセプタクル19、21をさらに備え、それらはそれぞれ、特定のタイプの送達デバイス18、20のみを排他的に受け入れ、排他的に収容するように特に適合されている。好ましくは、不活性物質が充填された送達デバイス18は、レセプタクル19のコード化と嵌合するように機械的にコード化される。したがって、送達デバイス20のみをレセプタクル21内に配置することができる。出口22、24と分割壁25を通って延びる対応する接続ポートとの間の流体相互接続に関して、2つの盲検デバイス10、40は実質的に同一である。
図示される実施形態では、送達デバイス18、20は、中でピストン15、17が摺動可能に変位する、管状の筒を備える。出口22、24から離れる方向に面するピストン15、17の近位端はさらに、個々の作動部材14、16と機械的に係合されるようになっており、作動部材はそれぞれ、個々の盲検デバイス10、40のハウジング12の外部に延びる。ピストン式であるものとして図示されている作動部材14、16は、送達デバイス18からの物質の分配および送達デバイス20からの物質の分配を連続して行うために、別個に作動させることができる。
送達デバイス18、20の下流にある管材26は無視できない容積を特徴とすることがあるので、個々の作動部材16を作動させることによって送達デバイス20内に供給された薬剤を分配するのに先立って、送達デバイス18によって供給される物質を用いて管材26を最初に洗い流すのが有益なことがある。
さらに、送達デバイス20から特定量の薬剤を分配した後、薬剤の残留分が、盲検デバイス40のY字コネクタ32の下流にある管材26に残っていることがある。この残留量を投与するために、たとえば管材26を不活性物質で洗い流すために、他方の作動部材14を繰り返し動作させ、押し下げることができる。
図1の略図にさらに示されるように、Y字コネクタ32の上流にある管材部分26は両方とも、たとえば薬剤が送達デバイス20から送達デバイス18に向かって、かつその反対方向で逆流するのを防ぐために、逆止め弁34を備える。
盲検デバイス10、40は、どの順序で様々な作動部材14、16を作動させ、かつ/または押し下げなければならないかをユーザに対して指示するために、ラベル62をさらに備えてもよい。両方の盲検デバイス10、40の全体的な取扱いは実質的に同一である。偽薬タイプの盲検デバイス10の送達デバイス20と出口30との間には流体連通がないことにより、この特定の盲検デバイス10を使用しても薬剤は患者に投与されない。その代わり、デバイス20に収容された薬剤は、単に回収リザーバ28へと分配され、デバイス10から外には出ない。
図2に示されるような盲検キット2は、図1による盲検キット1の1つに実質的に似た構造を特徴とする。したがって、一連の図面全体にわたって使用される同一の参照番号は、同一または類似の構成要素に対して普遍的に使用される。
図1による盲検キット1とは対照的に、図2に示されるような盲検キット2は、それぞれ3つの送達デバイス18、20、42を有する、2つの盲検デバイス50、60を特徴とする。追加の送達デバイス42は、送達デバイス18と恒久的に流体連通する。送達デバイス18、20、42の出口ポート22、24、48の下流にある管材26を洗い流すことが特に意図されている。またここで、送達デバイス42は、第1のコンパートメント11内に設けられたレセプタクル41内に配設され挿入されるようになっている。それに加えて、送達デバイス42は、ハウジング12の側壁を通って延びる追加の作動部材46と機械的に係合可能なピストン44を備える。
第1のコンパートメント11に適切に挿入され配設されると、送達デバイス18、20、42は、分割壁25を通って延びる管材26の個々のポートと流体連通する。図2に示されるように、出口ポート22、48の下流にある管材26は、出口30と直接流体連通するY字コネクタ32によって合流する。薬剤を収容した送達デバイス20の出口24は、第2のコンパートメント13内に配設された回収リザーバ28と流体連通する。実薬タイプの盲検デバイス60は、送達デバイス18、20、42のすべての出口ポート22、24、48が2つのY字コネクタ32によって相互に合流するという点で、上述の偽薬タイプの盲検デバイス50と異なる。
またここで、Y字コネクタ32の上流に、送達デバイス18、20、42のいずれかへの逆流を防ぐために、少なくとも1つの逆止め弁または逆流止め弁34が配設される。盲検デバイス50および60の使用法は以下の通りである。
3つの送達デバイス18、20、42すべてとそれらの下流にある管材26との流体相互接続を確立した後、最初の工程で、管材部26を洗い流すために作動部材14が押し下げられる。その後、出口30を介して患者に薬剤を分配するために、または薬剤を回収リザーバ28内へと分配するために、送達デバイス20のピストン17と動作可能に係合された作動部材16が押し下げられる。その後、下流に位置する管材26を繰り返し洗い流し、その中に含まれた薬剤の残留分を完全に投与するために、第3の作動部材46が押し下げられる。
患者の安全性を向上させ、デバイスの正確な使用法を強化するために、作動部材14、16、46は、保護要素52、54によって相互係合される。このように、作動部材16がその最初の構成のままである限り、作動部材46を押し下げることはできない。同様に、作動部材14が図2に示されるようなその最初の構成のままである限り、保護要素52は作動部材16の作動を妨げる。さらに、作動部材14、16は、作動部材16の押し下げによって作動部材14が従動するのを防ぐために、固定ピン56、58を付加的に装備している。また、様々な作動部材14、16、46は、色分けされてもよく、また、作動部材14、16、46を押し下げるべき適正な順序および指示を示すラベル62を備えてもよい。
図3は、偽薬タイプの盲検デバイス70のハウジング12が2つのコンパートメント72、74に分割され、第2のコンパートメント74が、作動部材82と送達デバイス18、20のピストン15、17との間の機械的係合および相互作用を隠すように適合された、盲検キット3の別の実施形態を示す。しかし、送達デバイス18、20の下流にある管材26は、偽薬タイプの盲検デバイス70ならびに実薬タイプの送達デバイス80の両方に対して同一に設計することができる。またここで、第2のコンパートメント74はアクセス不能であり、その内部はユーザまたは医療スタッフには見えない。
盲検デバイス70、80はそれぞれ、第2のコンパートメント74から第1のコンパートメント72内まで延びる2つの加圧片76、78を備える。加圧片76、78は、遠位方向の、すなわち送達デバイス18、20の出口22、24に向かうその摺動運動が、送達デバイス18、20のピストン15、17の個々の遠位方向での変位に結び付くような形で配置される。
しかし、盲検デバイス70によって示されるように、作動部材82は、伝達要素84を介して加圧片76とのみ機械的に係合され連結されている。したがって、作動部材82の遠位方向の押し下げは、一般的には生理学的に不活性な溶液が充填される、送達デバイス18の内容物の分配のみを誘発する。偽薬タイプの盲検デバイス70では、加圧片78は実質的に無効である。
実薬タイプの盲検デバイス80では、対照的に、加圧片76、78と作動部材82との間の機械的係合が入れ替えられる。ここでは、作動部材82は、伝達要素86を用いて加圧片78と排他的に係合または接続される。このように、実薬タイプの盲検デバイスは、送達デバイス20に収容された物質のみを分配するように排他的に適合される。
ハウジング12、特に、送達デバイス18、20を受け入れるように適合された第1のコンパートメント11はインターロック64をさらに装備しており、それを用いて、第1のコンパートメントの蓋134を、たとえば図6に示されるようなロックされた構成で保つことができる。インターロック64の解除は、好ましくは、作動部材82の構成および位置と連結される。蓋134が閉じているときのみ、作動部材82を移動させることができるのが特に有益である。別の方法として、蓋134を開くと、作動部材82と動作可能に係合された加圧片76、78を識別することができる。それに加えて、またデバイスのタイプを識別する可能性を回避するために、一旦蓋が最初に閉じられれば、蓋を再び開けることは不可能であるべきである。したがって、蓋134はハウジング12に解放不能に取付け可能である。
送達デバイス20に収容された薬剤の所定の量を完全に投与するために、送達デバイス20の下流にある管材26の死空間を相殺するために、送達デバイス20がわずかに過量投薬される(over-dosed)ことが意図される。さらに、盲検キット3の盲検デバイス70、80、および特にその下流に位置する管材26が、管材26内にある空気または他の物質を注射するリスクを最小限に抑えるために、たとえば不活性物質を用いて、その適用に先立って、既に洗い流されていることが有益である。したがって、盲検デバイス70、80および盲検キット3は、充填済みおよび/または組み立て済みの送達デバイス18、20が容易に装備される、使い捨ての盲検デバイスとして使用するのに特に適合されている。
図4に示されるような盲検キット4は、偽薬タイプの盲検デバイス90および実薬タイプの盲検デバイス100を備え、それらはそれぞれ、第1のコンパートメント72および第2のコンパートメント74に分割されたハウジングを有する。同様に、盲検キット3で既に記載したように、第2のコンパートメント74は、作動部材104、106と送達デバイス18、20、92のピストン15、17、94との間の機械的相互作用を隠すように適合される。図3に示されるような盲検キット3とは対照的に、盲検キット4の盲検デバイス90、100は、必ずしも物質が充填されていなくてもよく、かつ出口30の上流にある管材26と接続されていない、追加の擬似送達デバイス92を備える。しかし、擬似またはダミーの送達デバイス92は、第1および第2コンパートメント72、74を分離する分割壁25を通って延びる、対応して配置された加圧片96と協働するピストン94を備える。
さらに、盲検デバイス90、100は、両方ともハウジング12から外側に延びる2つの作動部材104、106を備える。両方の盲検デバイス90、100で、作動部材104は、たとえば、送達デバイス18の下流にある管材26を最初の工程で洗い流すために、送達デバイス18のピストン15と動作可能に接続されるか、または動作可能に係合される。その後、作動部材106は、送達デバイス20から薬剤を排出および/または分配するために、押し下げられるようになっている。
偽薬タイプの盲検デバイス90の場合、分配デバイス20は、作動部材106から有効に分断および係脱される。その代わり、作動部材106は、伝達要素98を介して擬似送達デバイス92のピストン94と動作可能に係合される。このように、液体物質を何ら分配することなく作動部材106を押し下げている間、機械的フィードバックおよび機械的抵抗を作動部材106に提供することができる。したがって、偽薬タイプの盲検デバイス90の加圧片78は実質的に無効である。
それとは対照的に、実薬タイプの盲検デバイス100は、伝達要素102および加圧片78を介して、作動部材106と送達デバイス20のピストン17との間の機械的係合を提供する。この盲検デバイス100を用いて、送達デバイス20に収容され、それによって提供される薬剤の分配が可能である。ここで、擬似送達デバイス92は実質的に不必要である。しかし、蓋134を開くことによってコンパートメント72がアクセス可能であってもよいので、2つの盲検デバイス90、100の第1のコンパートメント72の内部構造は、特定のデバイスの識別および非盲検化を防ぐために実質的に同一であるべきである。あるいは、擬似デバイス92は、デバイスの開かない部分に配置することができる。さらに、偽薬タイプの盲検デバイス90のみが擬似デバイス92を装備していれば十分であってもよい。
図5は、たとえば盲検キット4に関して記載したような擬似送達デバイス92の使用原理が実施形態に移行され、2つの盲検デバイス110、120が、分配可能な物質がそれぞれ充填された3つの送達デバイス18、20、42を備え、送達デバイス18、20それぞれの筒内部におけるピストン15、17の変位の機械的フィードバックおよび/または機械的抵抗を模倣するために、盲検デバイス110、120が追加の擬似送達デバイス92を備える、盲検キットの別の実施形態をさらに示す。
図4に示されるような盲検キット4を考慮して既に説明したのと同様に、偽薬タイプの盲検デバイス110および実薬タイプの盲検デバイス120は、それらの作動部材106、およびそれと擬似送達デバイス92または真のもしくは本物の分配デバイス20のどちらかとの機械的係合のみが異なる。図4による実施形態に加えて、盲検キットは、送達デバイス42のピストン44と協働する加圧片112を有する、第2のコンパートメント74を通って延びる付加的な作動部材108と動作可能に係合可能な、第3の送達デバイス42をさらに備える。
図2に示される実施形態に関して既に記載したのと同じように、管材システム26によって、かつ逆流止め弁または逆止め弁34と関連付けられた2つのY字コネクタ32によって、様々な送達デバイス18、20、42は、それらの出口ポート22、24、48の下流で流体連通する。それに加えて、また図2に示されるような盲検キット2に関して既に記載したように、作動部材104、106、108はまた、保護要素52によって、かつ固定ピン56、58によって、機械的に係合されてもよい。
それに加えて、また、第2のコンパートメント74が作動部材104、106、108を収容し、それらと個々の送達デバイス18、20、92、42との間の機械的相互作用を隠すように働く、任意の実施形態に普遍的に適用可能に、図4は、ハウジング12の外側に面する側壁に摺動可能に配設されるスライド部材114を概略的に示す。側面図から図6に示されるようなスライド部材114は、摺動方向136に沿って延びる縦スリット124を備える。スリット124は、ハウジング12の側壁を通って延びるような加圧片116の軸118の直径と合致する、2つの陥凹部または幅広部分126、128を備える。
軸118は、スリット124のサイズと合致する溝122をさらに備える。このように、蓋134の開いた位置では、溝が位置124でスリット内に位置付けられるので、作動部材104、106、108を移動させることができない。蓋134の閉じた位置でのみ、軸118が幅広位置126、128と合致する。したがって、この位置でのみ、作動部材104、106、108を移動させることができる。
しかし、蓋がその閉じた位置または構成でないとき、ハウジング12に対する作動部材104、106、108の運動は、軸118の直径がスリット124の幅よりも大きいことによって実質的に妨げられる。さらに、スライド114は、蓋134に対してまたはそれと動作可能に接続された対応するカウンタ・ラッチ要素132と係合するように適合された、ラッチ要素130を備える。このように、蓋134のインターロック機構と作動部材104の位置との間の機械的連結を提供することができる。それに加えて、130および132のこのシステムは、非盲検化を回避するために、デバイスを再び開けることができないような形で設計することができる。デバイスのタイプは、個々のデバイスを開くことによって、最終使用後に識別することができる。偽薬タイプの盲検デバイスでは、薬剤が最初に存在する場合は依然として利用可能であるが、実薬タイプの盲検デバイスでは薬剤は使用または消費されている。
図7aおよび7bでは、単一のタイプの盲検デバイス200を特徴とする、盲検キット6の別の実施形態が示される。盲検デバイス200は、第1のコンパートメント201および第2のコンパートメント203を備える。第1のコンパートメント201は、少なくとも2つの送達デバイス18、20を受け入れるように適合され、第2のコンパートメント203は、第1のコンパートメント201内へと延びる2つの作動部材14、16を装備している。それに加えて、送達デバイス18、20に推力を適用するために、作動部材14、16と動作可能に係合された2つの電気駆動装置212、214が提供される。
送達デバイス18、20は、四方弁216をさらに特徴とするチューブ・システム202の一体部材として提供される。
図7bに示されるように、弁216は、チューブ206を介して送達デバイス18を出口30と相互接続するように動作可能である。別の構成では、図示されないが、弁216は、送達デバイス20を出口30と別個に接続するように等しく適合されてもよい。図7bによる構成から、これは、90°反時計方向に回転することによって達成することができる。
7aによる構成では、弁は、弁216の両方の流体移送ポートが、弁ハウジングに相互接続されたチューブ204、206、208、30のいずれからも分断されている、ニュートラルな位置にある。
図7aおよび7bにさらに示されるように、現在のところ四方弁として実施されている弁216はまた、チューブ208を介して回収リザーバ28と接続され連結されてもよい。
好ましくは、弁216は、制御装置210を用いて遠隔作動可能であり、制御装置210はまた、電気駆動装置212、214を制御し、選択的に作動させてもよい。
このように、様々な分配または投与スキームが実施されてもよい。たとえば、治療処置の開始時に、弁216は、液体を移送するように送達デバイス18を出口30と相互接続するように構成されてもよい。次に、出口30を通して送達デバイス18の所定の量の製品を分配するために、個々の電気駆動装置212を起動することができる。
その後、個々の患者が薬学的に活性または薬学的に非活性な物質を受け取るべきか否かに応じて、弁216は、送達デバイス18を出口30から分断し、送達デバイス20を出口30と接続するために切り替えられてもよい。たとえば、送達デバイス20が薬学的に活性な物質を備えている場合、電気駆動装置214を起動することによって、前記物質を患者に対して分配することができる。
個々の分配処置が終了した後、弁216は、図7bによる構成に戻ってもよい。次に、患者と接続された注射ポートを、たとえば、電気駆動装置212を繰り返し可能に起動することによって、生理学的に不活性または薬学的に不活性な物質で洗い流すことができる。
その後、送達デバイス18も完全に空にするために、弁を、送達デバイス18の内容物を回収リザーバ28内へと分配することができる構成に切り替えることができる。同様かつ対応する方法で、偽薬タイプの盲検デバイスを実施すべきであるときにも処置が行われてもよい。
投与処置が終了すると、電気駆動装置212、214ならびに作動部材14、16は、2つの分配されて空になった送達デバイス18、20をコンパートメント201内に残して、最初の構成に戻ってもよい。次に、送達デバイス18、20、回収リザーバ28、弁216、ならびに出口30および様々なチューブ204、206、208を備えるチューブ・システム202全体を、新しいチューブ・システム202と交換することができる。
弁216の作動ならびに電気駆動装置212、214の作動は、制御装置210によって制御し管理することができる。さらに、制御装置210は、たとえば患者識別番号にしたがって、盲検デバイス200を偽薬モードまたは実薬モードのどちらで駆動させるべきかを個別に決定してもよい。その結果、制御装置210は、個々の分配処置を行うように動作可能であってもよい。
1 盲検キット
2 盲検キット
3 盲検キット
4 盲検キット
5 盲検キット
6 盲検キット
10 盲検デバイス
11 コンパートメント
12 ハウジング
13 コンパートメント
14 作動部材
15 ピストン
16 作動部材
17 ピストン
18 送達デバイス
19 レセプタクル
20 送達デバイス
21 レセプタクル
22 出口
24 出口
25 分割壁
26 管材
28 回収リザーバ
30 出口
32 Y字コネクタ
34 逆止め弁
40 盲検デバイス
41 レセプタクル
42 送達デバイス
44 ピストン
46 作動部材
48 出口
50 盲検デバイス
52 保護要素
54 保護要素
56 固定ピン
58 固定ピン
60 盲検デバイス
62 ラベル
64 インターロック
70 盲検デバイス
72 コンパートメント
74 コンパートメント
76 加圧片
78 加圧片
80 盲検デバイス
82 作動要素
84 伝達要素
86 伝達要素
90 盲検デバイス
92 擬似送達デバイス
94 ピストン
96 加圧片
98 伝達要素
100 盲検デバイス
102 伝達要素
104 作動部材
106 作動部材
108 作動部材
110 盲検デバイス
112 加圧片
114 スライド
116 加圧片
118 軸
120 盲検デバイス
122 溝
124 スリット
126 陥凹部
128 陥凹部
130 ラッチ部材
132 ラッチ部材
134 蓋
136 摺動方向
200 盲検デバイス
201 コンパートメント
202 チューブ・システム
203 コンパートメント
204 チューブ
206 チューブ
208 チューブ
210 制御装置
212 電気駆動装置
214 電気駆動装置
216 弁

Claims (19)

  1. 治験において物質を患者に投与するための盲検デバイスであって、
    中の物質を分配するように適合された少なくとも2つの送達デバイス(18、20、42、92)を受け入れる、不透明なハウジング(12)と、
    物質を患者に投与するために、少なくとも1つの送達デバイス(18、20、42)と流体連通する出口(30)と、
    少なくとも1つの送達デバイス(18、20、42)と機械的に係合可能であり、ハウジング(12)の外部から作動可能である、少なくとも1つの作動部材(14、16、46;82;104、106、108)とからなる、前記盲検デバイス。
  2. ハウジング(12)の外部に延びる少なくとも2つの作動部材(14、16、46;82;104、106、108)を備え、作動部材(14、16、46;82;104、106、108)のそれぞれ1つは、個々の送達デバイス(18、20、42、92)から物質を個別にかつ連続して分配するために、少なくとも2つの送達デバイス(18、20、42、92)の1つのみと機械的に係合可能である、請求項1に記載の盲検デバイス。
  3. ハウジング(12)は、互いから分離された第1のコンパートメント(11;72;201)および第2のコンパートメント(13;74;203)を備え、第1のコンパートメント(11;72;201)は、少なくとも2つの送達デバイス(18、20、42、92)を受け入れるように適合される、請求項1または2に記載の盲検デバイス。
  4. 第1のコンパートメント(13;72;201)は、特定のタイプの送達デバイス(18、20、42)を排他的に受け入れるように機械的にコード化されている、少なくとも2つのレセプタクル(19、21、41)を備える、請求項3に記載の盲検デバイス。
  5. 第1のコンパートメント(11;72;201)は、少なくとも1つの送達デバイス(18、20、42、92)を挿入および/または交換するために、ロック可能な蓋(134)を通してアクセス可能である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の盲検デバイス。
  6. 第2のコンパートメント(13;74)はアクセス不能であり、少なくとも1つの作動部材(14、16、46;82;104、106、108)と出口(30)の上流にある流路(26)との間の相関を隠すようにさらに適合される、請求項3〜5のいずれか1項に記載の盲検デバイス。
  7. 第2のコンパートメント(13)は、少なくとも2つの送達デバイス(18、20、42)の下流に配置され、送達デバイス(18、20、42)の少なくとも1つと出口(30)との間の流体連通をもたらす、請求項6に記載の盲検デバイス。
  8. 第2のコンパートメント(13)は、送達デバイス(20)によって分配可能な物質すべてを受け入れる、かつ/または回収するように流体移送するように、送達デバイス(20)の少なくとも1つと連結される回収リザーバ(28)をさらに備える、請求項3〜7のいずれか1項に記載の盲検デバイス。
  9. 第2のコンパートメント(74)は、少なくとも1つの作動部材(82;104、106、108)と機械的に係合されるとともに、送達デバイス(18、20、42、92)の少なくとも1つとさらに機械的に係合可能である、少なくとも1つの機械的伝達要素(84、86;98、102、104)を備える、請求項3〜8のいずれか1項に記載の盲検デバイス。
  10. 伝達要素(84、86;98、102、104)は、第2のコンパートメント(74)内に摺動可能に配設され、加圧片(76、78、96、112)を有する隣接して配置された第1のコンパートメント(72)内へと延びる、請求項9に記載の盲検デバイス。
  11. 第1のコンパートメント(72)は、少なくとも1つの作動部材(106)と動作可能に係合可能であるとともに、動作させると送達デバイス(18、20)の機械的抵抗を模倣するように適合された、擬似送達デバイス(92)を備える、請求項1〜10のいずれか1項に記載の盲検デバイス。
  12. 少なくとも1つの作動部材(14、16、46;82;104、106、108)と動作可能に係合されたインターロック(64)によって、蓋(134)の解除が妨げられる、請求項5〜11のいずれか1項に記載の盲検デバイス。
  13. ハウジング(12)内部に配設され、薬剤が少なくとも部分的に充填されている、少なくとも1つの送達デバイス(20)をさらに備える、請求項1〜12のいずれか1項に記載の盲検デバイス。
  14. 少なくとも1つの送達デバイス(18、20)および/または少なくとも1つの作動部材(14、16)と動作可能に係合する少なくとも1つの電気駆動装置(212、214)をさらに備える、請求項1〜13のいずれか1項に記載の盲検デバイス。
  15. 少なくとも第1および第2の送達デバイス(18、20)は、チューブ・システム(202)によって相互に連結される、請求項1〜14のいずれか1項に記載の盲検デバイス。
  16. チューブ・システム(202)は、少なくとも1つの遠隔作動可能な制御弁(216)をさらに備える、請求項15に記載の盲検デバイス。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の第1の盲検デバイス(10;50;70;90;110;200)と、
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の第2の盲検デバイス(40;60;80;100、120)とを備え、
    第1および第2の盲検デバイス(10、40;50、60;70、80;90、100;110、120)は、異なるタイプの送達デバイス(18、20、42;92)を同等に装備し、第1の盲検デバイス(10;50;70;90;110)は、送達デバイス(20)と動作可能に連結された作動部材(16;82;106)の作動に応答して、特定の送達デバイス(20)に収容された物質の出口(30)への分配を妨げるように適合される、治験において物質を患者に投与するための盲検キット。
  18. 第1の盲検デバイス(10;50)は、連結された第1の送達デバイス(20)から分配可能な物質を受け入れ、かつ/または回収する回収リザーバ(28)を備え、第2の盲検デバイス(40;60)は、第1の送達デバイス(20)と出口(30)との間の流体連通をもたらす、請求項17に記載の盲検キット。
  19. 第1および第2の盲検デバイス(10、40;50、60;70、80;90、100;110、120)は、ハウジング(12)の外部に実質的に同一の外観の作動部材(82、104、106、108)を備え、第1の盲検デバイス(70;90;110)の第1の送達デバイス(20)は第1の作動部材(82;106)から動作可能に係脱され、
    第2の盲検デバイス(80;100;120)の第1の送達デバイス(20)は第1の作動部材(82;106)と動作可能に係合される、請求項17または18に記載の盲検キット。
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