JP2015516247A - 排出デバイス用の投薬インターフェース - Google Patents

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Abstract

本発明はとりわけ、排出デバイス用の投薬インターフェース(200)に関する。投薬インターフェースは、少なくとも2つの入口(240、250)と、少なくとも1つの出口(2600)と、複数の部分を有する部材とを備え;複数の部分は、リビングヒンジによって連結され、したがって複数の部分は、互いに向かって折畳み可能であり;複数の部分は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対向する複数の部分の機能表面間に流体チャネル配置を形成するように構成され;機能表面の少なくとも2つの機能表面は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対して傾斜し;流体チャネル配置は、少なくとも2つの入口と少なくとも1つの出口との間に流体連通を提供するように構成される。

Description

本特許出願は、少なくとも2つの薬作用物質を別個のリザーバから送達する医療デバイスに関する。そのような薬作用物質は、第1の薬剤および第2の薬剤を含むことができる。医療デバイスは、薬作用物質を自動または使用者による手動で送達する用量設定機構を含む。
医療デバイスは、注射器、たとえば手持ち式の注射器、特にペン型の注射器、すなわち1つまたはそれ以上の多用量カートリッジからの薬用製品の注射による投与を実現する種類の注射器とすることができる。特に、本発明は、使用者が用量を設定できる注射器に関する。
薬作用物質は、2つ以上の多用量リザーバ、容器、またはパッケージ内に収容することができ、各多用量リザーバは、独立した薬作用物質(単一の薬物化合物)または事前に混合した薬作用物質(ともに配合した複数の薬物化合物)をそれぞれ収容する。
特定の病状では、1つまたはそれ以上の異なる薬剤を使用する治療が必要とされる。いくつかの薬物化合物は、最適の治療用量を送達するために、互いに特有の関係で送達する必要がある。本特許出願は、それだけに限定されるものではないが、安定性、治療成果の低下、および有毒性などの理由で、組合せ治療が望ましいが単一の配合では可能でない場合に、特に利益となる。
たとえば、場合によっては、長時間作用性のインスリン(第1の薬剤または1次薬剤と呼ぶこともできる)を、GLP−1またはGLP−1類似体などのグルカゴン様ペプチド−1(第2の薬物または2次薬剤と呼ぶこともできる)とともに用いることで、糖尿病患者を治療することが有益となることがある。
したがって、薬物送達デバイスの複雑な物理的操作なしで使用者が簡単に実行できる、単一の注射または送達工程で2つ以上の薬剤を送達するデバイスを提供することが必要とされている。提案する薬物送達デバイスは、2つ以上の活性の薬作用物質に対して別個の収納容器またはカートリッジ保持器を提供する。次いで、これらの活性の薬作用物質は、単一の送達手順中に組み合わされ、かつ/または患者に送達される。これらの活性物質は、組合せ用量でともに投与することができ、または別法として、これらの活性物質は、1つずつ順次組み合わせることができる。
薬物送達デバイスはまた、薬剤の数量を変動させる機会を可能にする。たとえば、1つの流体数量は、注射デバイスの特性を変化させること(たとえば、使用者が変動できる用量を設定すること、またはデバイスの「固定」用量を変化させること)によって変動させることができる。第2の薬剤数量は、2次薬物を収容する様々なパッケージを製造することによって変化させることができ、各変種は、異なる体積および/または濃度の第2の活性物質を収容する。
薬物送達デバイスは、単一の投薬インターフェースを有することができる。このインターフェースは、少なくとも1つの薬作用物質を含有する薬剤の1次リザーバおよび2次リザーバと流体連通するように構成することができる。薬物投薬インターフェースは、2つ以上の薬剤をシステムから退出させて患者へ送達することを可能にするタイプの出口とすることができる。
別個のリザーバからの化合物の組合せは、両頭針アセンブリを介して身体へ送達することができる。これにより、使用者の観点から、標準的なニードルアセンブリを使用する現在利用可能な注射デバイスに密接に整合するように薬物送達を実現する組合せ薬物注射システムが提供される。1つの可能な送達手順は、以下の工程を含むことができる:
1.電気機械式の注射デバイスの遠位端に投薬インターフェースを取り付ける。投薬インターフェースは、第1の近位針および第2の近位針を備える。第1の針および第2の針は、それぞれ1次化合物を収容する第1のリザーバと、2次化合物を収容する第2のリザーバとに穿孔する。
2.投薬インターフェースの遠位端に両頭針アセンブリなどの用量投薬器を取り付ける。このようにして、ニードルアセンブリの近位端は、1次化合物および2次化合物と流体連通する。
3.たとえばグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して、注射デバイスからの1次化合物の所望の用量をダイヤル選択/設定する。
4.使用者が1次化合物の用量を設定した後、マイクロプロセッサ制御式の制御ユニットは、2次化合物の用量を決定または計算することができ、好ましくは、事前に記憶されている治療用量プロファイルに基づいて、この第2の用量を決定または計算することができる。次いで、この計算された薬剤の組合せが、使用者によって注射される。治療用量プロファイルは、使用者によって選択可能とすることができる。別法として、使用者は、2次化合物の所望の用量をダイヤル選択または設定することができる。
5.場合により、第2の用量を設定した後、デバイスは、防護された状態で配置することができる。この任意選択の防護状態は、制御パネル上の「OK」または「防護」ボタンを押下および/または保持することによって実現することができる。防護状態は、組合せ用量を投薬するためにデバイスを使用できる所定の期間にわたって提供することができる。
6.次いで、使用者は、用量投薬器(たとえば、両頭針アセンブリ)の遠位端を所望の注射部位内へ挿入または適用する。1次化合物および2次化合物(および場合によっては第3の薬剤)の組合せの用量は、注射ユーザインターフェース(たとえば、注射ボタン)を起動することによって投与される。
両方の薬剤を、1つの注射針または用量投薬器を介して1つの注射工程で送達することができる。これにより、2つの別個の注射を投与することに比べて、使用者の工程が低減されるという点で、使用者に好都合な利益が与えられる。
本発明はとりわけ、容易に製造できる排出デバイス用の簡単な投薬インターフェースを提供するという技術的な問題に直面する。
本発明の第1の態様によれば、排出デバイス用の投薬インターフェースは、少なくとも2つの入口と、少なくとも1つの出口と、複数の部分を有する部材とを備え;複数の部分は、リビングヒンジによって連結され、したがって複数の部分は、互いに向かって折畳み可能であり;複数の部分は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対向する複数の部分の機能表面(functional surface)間に流体チャネル配置(fluid channel arrangement)を形成するように構成され;機能表面の少なくとも2つの機能表面は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対して傾斜し;流体チャネル配置は、少なくとも2つの入口と少なくとも1つの出口との間に流体連通を提供するように構成される。
排出デバイスは、点滴デバイスまたは注射デバイス、たとえばインスリン注射ペンなど、薬作用物質(たとえば、薬剤の用量)を排出するように構成された医療デバイスなどの薬物送達デバイスとすることができる。注射デバイスは、医療従事者または患者自身によって使用することができる。一例として、1型および2型の糖尿病は、たとえば1日に1回または数回、インスリン用量の注射によって、患者自身によって治療することができる。特に、排出デバイスは、少なくとも2つの薬作用物質を別個のリザーバから送達(たとえば、排出)するように構成された医療デバイスとすることができる。
別法として、排出デバイスは、たとえば、それぞれ2つの成分を含む接着剤の第1の成分(たとえば、結合剤)と、2つの成分を含む接着剤の第2の成分(たとえば、硬化剤)とを備える別個の流体リザーバから、2つの成分を含む接着剤を送達(たとえば、排出)するように構成することができる。
投薬インターフェースは、排出デバイス(たとえば、医療デバイス)に取り付けることができる廃棄可能な部材とすることができる。特に、投薬インターフェースは、排出デバイスに取り付けることができる使い捨ての部材とすることができる。投薬インターフェースの少なくとも2つの入口の各々は、投薬インターフェースが排出デバイスに取り付けられたとき、排出デバイスの少なくとも2つの別個の流体リザーバの1つと流体連通するように構成することができる。
排出デバイスおよび/または投薬インターフェースは、好ましくは、携帯型(たとえば、手持ち式)のデバイスとすることができる。
流体チャネル配置は、投薬インターフェースの少なくとも2つの入口の各々と投薬インターフェースの少なくとも1つの出口との間に流体連結を提供することができる。また、流体チャネル配置は、投薬インターフェースの少なくとも2つの入口間に流体連結を提供することができる。たとえば、流体チャネル配置は、少なくとも部分的にY字状、T字状、またはZ字状の形状である。
流体チャネル配置は、1つまたはそれ以上の連結された流体チャネルを備えることができる。流体チャネルの直径は、0.01mm〜10mmとすることができる。特に、流体チャネルの直径は、0.1mm〜1mm、たとえば約0.3mmとすることができる。流体チャネル配置の長さと流体チャネルの直径との間の比(長さ:直径の比)は、実質上大きくすることができ、たとえば10:1〜1000:1とすることができる。特に、長さ:直径の比は、20:1〜100:1、たとえば約33:1または66:1とすることができる。流体チャネル配置の長さは、好ましくは、流体チャネル配置の最長の流体経路を示すことができる。
流体チャネル配置の長さと流体チャネルの直径との間の比(長さ:直径の比)が実質上大きい流体チャネル配置を有する一体形成された部材は、たとえば射出成形などの成形によって簡単に製造することができない。これはとりわけ、流体チャネル配置にアクセスするのが困難であるためである。そのような部材を製造するには、複雑な機械設備が必要である。
本発明の第1の態様の投薬インターフェースの流体チャネル配置は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対向する複数の部分の機能表面間に形成されるため、その製造は簡略化される。複数の部分の機能表面は、容易にアクセス可能である。
複数の部分を有する部材は、たとえば、射出成形などの成形によって、たとえば複雑な機械設備を必要としない簡単な機械設備の使用によって、製造することができる。したがって、複数の部分の対応する部分を製造した後に複数の部分の対応する部分を接合することによって、長さ:直径の比が大きく、かつ/または幾何形状が複雑であり、かつ/または公差の厳しい流体チャネルを有する接合された部材を形成することが可能である。たとえば、複数の部分は、少なくとも2つのボディ部分および少なくとも2つのカバー部分を備えることができる。ボディ部分の各々は、カバー部分の1つに対応することができる。
流体チャネル配置は、少なくとも実質上、投薬インターフェースの横断面内に配置することができる。特に、横断面は、たとえば、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたとき、複数の部分の機能表面の接触/嵌合区域に対して傾斜させることができる。たとえば、横断面は、投薬インターフェースの垂直方向の平面および/または投薬インターフェースの長手方向の平面とすることができる。好ましくは、流体チャネル配置の少なくとも主要な部分(たとえば50%を超え、好ましくは75%を超え、より好ましくは90%を超える)が投薬インターフェースの横断面によって切断される場合、流体チャネル配置は、投薬インターフェースの横断面内に少なくとも実質上配置されると理解されたい。
流体チャネル配置の流体チャネルは、複数の部分の機能表面間にのみ形成することができるが、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対向するすべての表面を機能表面とすることができるとは限らない。
上記のように、複数の部分は、少なくとも2つのボディ部分および少なくとも2つのカバー部分を備えることができる。流体チャネル配置の流体チャネルは、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対向するボディ部分の機能表面とカバー部分の機能表面との間に(のみ)形成することができる。複数の部分の各々は、1つの機能表面のみを有することができる。複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対向する複数の部分の機能表面間に形成される流体チャネル配置の流体チャネルに加えて、複数の部分は、さらなる流体チャネルを備えることができる。
機能表面の少なくとも2つの機能表面は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対して傾斜する。たとえば、第1のボディ部分の機能表面は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたとき、第2の近接するボディ部分の機能表面に対して傾斜することができる。第1のボディ部分と第2のボディ部分は、機能表面から隔置されたリビングヒンジによって連結することができる。これはとりわけ、複雑な幾何形状(たとえば、傾斜した流体チャネル)を有する流体チャネル配置を投薬インターフェースに提供することが有利である。
リビングヒンジは、複数の部分の2つの部分を連結する屈曲支承部とすることができる。特に、リビングヒンジは、複数の部分と一体形成することができる。したがって、リビングヒンジは、複数の部分と同じ材料から作ることができる。たとえば、リビングヒンジは、複数の部分を有する部材を所定の通り事前に弱くすることによって形成することができる。たとえば、リビングヒンジは、複数の部分を有する部材の薄くした部分、穿孔した部分、および/または切断した部分によって、少なくとも部分的に形成することができる。所定の通り事前に弱くする手段のタイプは、複数の部分を有する部材の材料および厚さに応じて選択することができる。
リビングヒンジは、リビングヒンジによって連結された複数の部分の2つの部分をヒンジの線(すなわち、リビングヒンジの回転軸)に沿って曲げることを可能にするように構成することができ、したがって2つの部分は、互いに向かって折畳み可能である。
リビングヒンジは、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対向する複数の部分の近接表面に隣接して配置することができる。たとえば、リビングヒンジは、これらの近接表面間に可撓性の連結を提供することができる。リビングヒンジは、これらの近接表面の縁部に配置することができる。たとえば、リビングヒンジは、これらの縁部に沿って延びることができる(途切れがあってもなくてもよい)。
たとえば、リビングヒンジの各々は、少なくとも実質上流体チャネル配置を備える横断面に対して傾斜している回転軸を有することができる。上記のように、少なくとも実質上流体チャネル配置を備える横断面は、長手方向の平面および/または垂直方向の平面とすることができる。したがって、回転軸は、横方向に向けることができる。
投薬インターフェースの少なくとも1つの出口は、排出デバイスの別個の流体リザーバに対する共通の出口として働くことができる。上記のように、これらの別個の流体リザーバの各々は、投薬インターフェースが排出デバイスに取り付けられたとき、投薬インターフェースの少なくとも2つの入口の1つと流体連通することができる。
投薬インターフェースの少なくとも2つの入口および/または投薬インターフェースの少なくとも1つの出口は、複数の部分の1つまたはそれ以上の中に配置することができ、または複数の部分の対向表面間に配置することができる。たとえば、投薬インターフェースの少なくとも2つの入口の各々および/または投薬インターフェースの少なくとも1つの出口は、複数の部分と一体形成することができる。別法として、投薬インターフェースの少なくとも2つの入口および/または投薬インターフェースの少なくとも1つの出口は、複数の部分上に後で取り付けることができる。
上記のように、複数の部分の対応する部分は、投薬インターフェースの接合構成要素とすることができる。たとえば、複数の部分の対応する部分は、複数の部分を互いに向かって折り畳むことによって接合されるように構成することができる。
投薬インターフェースの組立て中、複数の部分を互いに向かって折り畳むことができ、したがって複数の部分の対向表面は、接触/嵌合区域で互いに接触/嵌合し、複数の部分は、この折り畳まれた位置で固定することができ、かつ/またはさらなる構成要素を具備することができる。
リビングヒンジの配置のため、複数の部分は、単一の製造工程で製造することができる。さらに、投薬インターフェースの組立て部材の数および複雑さが低減される。したがって、本発明はとりわけ、投薬インターフェースの簡単な製造および/または組立てが可能になることが有利である。また、複雑な幾何形状を有する流体チャネル配置の提供が可能になる。また、廃棄可能な投薬インターフェース(たとえば、使い捨ての投薬インターフェース)の費用効果の高い製造/組立てが可能になる。
本発明の第1の態様の投薬インターフェースの例示的な実施形態によれば、少なくとも2つの入口の各々は、流体チャネル配置内に通じる流体コネクタから形成され、流体コネクタの各々は、投薬インターフェースが排出デバイスに取り付けられたときに排出デバイスの流体リザーバの対応する流体コネクタとの解放可能な流体連結を確立するように構成される。
流体コネクタの非限定的な例は、穿孔針、穿孔可能なセプタム、および/または(オス/メス)ルアーコネクタとすることができる。そのような流体コネクタは、複数の部分と一体形成することができる。別法として、そのような流体コネクタは、複数の部分内へ少なくとも部分的に挿入(たとえば、注型封入/オーバーモールド/取付け)することができる。たとえば、そのような流体コネクタは、複数の部分が射出成形されるときに少なくとも部分的に注型封入/オーバーモールドすることができる。たとえば、そのような流体コネクタは、複数の部分が射出成形された後、別個の工程で、少なくとも部分的に接着/取付けすることができる。
本発明の第1の態様の投薬インターフェースの例示的な実施形態によれば、少なくとも1つの出口は流体コネクタから形成され、流体チャネル配置は流体コネクタ内に通じ、流体コネクタは、ニードルアセンブリが投薬インターフェースに取り付けられたときに(たとえば、排出/注射)ニードルアセンブリの対応する流体コネクタとの流体連結を確立するように構成される。ニードルアセンブリは、カニューレなど、患者の皮膚に貫入する注射針を有することができる。
上記のように、流体コネクタの非限定的な例は、穿孔針、穿孔可能なセプタム、および/または(オス/メス)ルアーコネクタとすることができる。そのような流体コネクタは、複数の部分と一体形成することができる。別法として、そのような流体コネクタは、複数の部分内へ少なくとも部分的に挿入(たとえば、注型封入/オーバーモールド/取付け)することができる。たとえば、そのような流体コネクタは、複数の部分が射出成形されるときに少なくとも部分的に注型封入/オーバーモールドすることができる。たとえば、そのような流体コネクタは、複数の部分が射出成形された後、別個の工程で、少なくとも部分的に接着/取付けすることができる。
投薬インターフェースの少なくとも1つの出口を形成する流体コネクタにより、投薬インターフェースより頻繁にニードルアセンブリを交換することが可能になる。これはとりわけ、ニードルアセンブリが排出のたびに交換しなければならない使い捨てのデバイスであり、投薬インターフェースは2回以上の排出に使用できる廃棄可能な部材である場合に有利である。
本発明の第1の態様の投薬インターフェースの例示的な実施形態によれば、少なくとも1つの出口は針から形成され、流体チャネル配置は針内に通じる。針は、カニューレなど、患者の皮膚に貫入する注射針とすることができる。
針は、複数の部分内へ少なくとも部分的に挿入(たとえば、注型封入/オーバーモールド/取付け)することができる。たとえば、針は、複数の部分が射出成形されるときに少なくとも部分的に注型封入/オーバーモールドすることができる。たとえば、針は、複数の部分が射出成形された後、別個の工程で、少なくとも部分的に接着/取付けすることができる。たとえば、針は、投薬インターフェースの一体部材とすることができる。
少なくとも1つの出口が針からすでに形成されているため、別個のニードルアセンブリを取り付ける必要はない。したがって、この実施形態ではとりわけ、投薬インターフェースおよび/または排出デバイスの全体的な複雑さを低減させることが可能になる。これはとりわけ、投薬インターフェースが排出のたびに交換しなければならない使い捨てのデバイスである場合に有利である。
本発明の第1の態様の投薬インターフェースの例示的な実施形態によれば、投薬インターフェースは、流体チャネル配置を介して少なくとも2つの入口から少なくとも1つの出口へ流れる流体の流れを制御するように構成されたバルブ配置をさらに備える。バルブ配置は、1つまたはそれ以上の弁、好ましくは1つまたはそれ以上の逆止め弁を備えることができる。好ましくは、そのようなバルブ配置は、排出デバイスの別個の流体リザーバ内に収容される流体の相互汚染を防止するように構成することができる。好ましいバルブ配置はまた、逆流を防止するように構成することができる。そのような弁の非限定的な例には、ダイアフラム/フラップ弁、シャトル弁、成形されたダックビル弁、板ばね弁、および/または回転フラップ弁がある。
バルブ配置は、たとえば、複数の部分と一体形成することができる。別法として、バルブ配置は、たとえば、複数の部分とは別個に製造することができる。バルブ配置は、複数の部分内へ挿入(たとえば、注型封入/オーバーモールド/取付け)することができる。たとえば、バルブ配置は、複数の部分が射出成形されるときに少なくとも部分的に注型封入/オーバーモールドすることができる。たとえば、バルブ配置は、複数の部分が射出成形された後、別個の工程で、少なくとも部分的に取り付けることができる。
本発明の第1の態様の投薬インターフェースの例示的な実施形態によれば、複数の部分は、互いに向かって折り畳まれる。特に、複数の部分は、互いに向かって折り畳むことができ、したがって複数の部分の対向表面は、接触/嵌合区域で互いに接触/嵌合する。この折り畳まれた位置で、流体チャネル配置は、複数の部分の機能表面間に形成される。
特に、複数の部分は、この折り畳まれた位置で、機械的な連結および/または材料の連結によって固定することができる。特に、複数の部分の対向表面は、そのような機械的な連結および/または材料の連結によって(たとえば、接触/嵌合区域で)互いに少なくとも部分的に連結させることができる。
機械的な連結の非限定的な例には、摩擦嵌め、ボルト連結、リベット連結、および/またはクランプ連結がある。たとえば、この折り畳まれた位置で複数の部分を機械的に固定するように構成された相補形の締結手段を、複数の部分と一体形成することができる。材料の連結の非限定的な例には、接着、溶接(たとえば、摩擦溶接、超音波溶接、および/もしくはレーザ溶接)、ならびに/または加硫がある。
本発明の第1の態様の投薬インターフェースの例示的な実施形態によれば、複数の部分は、少なくとも2つのボディ部分および少なくとも2つのカバー部分を備え、流体チャネル配置の各流体チャネルは、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときにボディ部分の機能表面とカバー部分の機能表面との間に形成される。ボディ部分の機能表面とカバー部分の機能表面は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対向(たとえば、接触/嵌合)することができる。
本発明の第1の態様の投薬インターフェースの例示的な実施形態によれば、ボディ部分の機能表面の各々の中に、1つまたはそれ以上の流体溝が配置される。追加として、流体溝はまた、カバー部分の機能表面内に配置することができる。
流体溝は、ボディ部分(およびカバー部分)の機能表面上の任意の窪みとすることができ、その機能表面に沿って流体が通ることを可能にする。カバー部分(およびボディ部分)の機能表面は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに流体溝を(横方向に)封止するように構成することができ、したがって密な流体チャネル配置が形成される。
本発明の第1の態様の投薬インターフェースの例示的な実施形態によれば、少なくとも2つのボディ部分の2つのボディ部分を連結するリビングヒンジの少なくとも1つのリビングヒンジは、これらの2つのボディ部分の機能表面から隔置される。
本発明の第1の態様の投薬インターフェースの例示的な実施形態によれば、複数の部分を有する部材は、射出成形(たとえば、いわゆるクラムシェル成形)によって一体形成される。たとえば、複数の部分は、簡単な機械設備を使用する射出成形によって、単一の工程で形成される。
たとえば、簡単な機械設備を使用することで、溝の配置に脆弱なコアピンまたは分割線を用いる必要が低減される。またこれにより、複雑な機械設備を用いることなく、比較的複雑で公差の厳しい幾何形状が可能になる。また、部分上の外側の突起など、同じ構成要素上にキーアセンブリスナップ機能を成形することで、公差の累積を低減させるのに役立つことができ、また、流体溝(たとえば、針穴)をより小さくし、したがって漏損量をより小さくすることが可能になる傾向がある。
たとえば、複数の部分の射出成形において、ポリマー材料を使用することができる。ポリマー材料は、典型的には、生体適合性を有する。たとえば、複数の部分の射出成形において、COP(シクロオレフィンポリマー)材料を使用することができる。COP材料は、高い生体適合性を有する。たとえば、COP材料には、抽出物がほとんどまたはまったくないため、ほとんどのCOP材料は、ガンマ放射、蒸気、および/または酸化エチレンによる滅菌に耐えることができる。PP(ポリプロピレン)もしくはHDPE(高密度ポリエチレン)または他の安価な材料などの他の材料を使用することもできる。特に、使い捨ての投薬インターフェースは、薬剤との接触時間がやや短い(デバイスのプライミングから注射が完了するまでの時間のみ)ため、そのような材料から作ることができる。
したがって、本発明の第1の態様の投薬インターフェースの例示的な実施形態により、複数の部分を有する部材の簡単な製造が可能になる。さらに、生体適合材料からこの部材を製造することが可能になる。流体(たとえば、薬物)とポリマー材料との間で起こり得る材料適合性、吸収、および相互汚染の問題は、生体適合材料の選択によって、かつ/または使い捨ての投薬インターフェースの場合は短い接触時間によって克服される。
本発明の第2の態様によれば、本発明の第1の態様の投薬インターフェースを製造する方法は、複数の部分を有する部材を(たとえば、射出)成形する工程と、複数の部分を互いに向かって折り畳む工程と;この折り畳まれた位置で複数の部分を固定する(たとえば、材料の連結を確立することおよび/または機械的な連結を確立することによる)工程とを含む。
本発明の第3の態様によれば、システムは、本発明の第1の態様の投薬インターフェースと排出デバイスとを備え、投薬インターフェースは排出デバイスに取り付けられる。システムは、ニードルアセンブリをさらに備えることができ、ニードルアセンブリは、投薬インターフェースに取り付けられる。投薬インターフェースは、排出デバイスの少なくとも2つの流体リザーバとニードルアセンブリとの間に流体的連結を提供することができる。上記のように、排出デバイスは、薬剤を送達(たとえば、排出)するように構成された医療デバイスとすることができる。
本発明の第4の態様によれば、本発明の第3の態様のシステムを使用する方法は、少なくとも2つの流体リザーバを有する排出デバイスに本発明の第1の態様の投薬インターフェースを取り付ける工程と、投薬インターフェースを通ってリザーバの少なくとも1つから流体を排出する工程と、投薬インターフェースを排出デバイスから取り外す工程とを含む。この方法は、ニードルアセンブリを投薬インターフェースに取り付ける工程をさらに含むことができ、流体は、ニードルアセンブリを介して投薬インターフェースを通ってリザーバの少なくとも1つから排出される。
本発明の例示的な特性/実施形態(さらなる特性を示す)について上記で説明したが、これらは本発明の様々な態様に適用されることが理解される。これらの単一の特性/実施形態は、例示的かつ非限定的であり、上記の本発明の様々な態様の他の開示の特性とは関係なくそれぞれ組み合わせることができると見なされる。それにもかかわらず、これらの例示的な特性/実施形態はまた、互いのすべての可能な組合せおよび上記の本発明の様々な態様とのすべての可能な組合せで開示されると見なされるものである。
本発明の様々な態様の上記その他の利点は、添付の図面を適当に参照しながら以下の詳細な説明を読むことによって、当業者には明らかになるであろう。
デバイスのエンドキャップが取り外された送達デバイスの斜視図である。 カートリッジを示す送達デバイスの遠位端の斜視図である。 1つのカートリッジ保持器が開位置にある、図1または図2に示す送達デバイスの斜視図である。 図1に示す送達デバイスの遠位端上に取外し可能に取り付けることができる投薬インターフェースおよび用量投薬器を示す図である。 図1に示す送達デバイスの遠位端上に取り付けられた図4に示す投薬インターフェースおよび用量投薬器を示す図である。 送達デバイスの遠位端上に取り付けることができるニードルアセンブリの1つの配置を示す図である。 図4に示す投薬インターフェースの斜視図である。 図4に示す投薬インターフェースの別の斜視図である。 図4に示す投薬インターフェースの横断面図である。 図4に示す投薬インターフェースの分解図である。 図1に示すデバイスなどの薬物送達デバイス上へ取り付けられた投薬インターフェースおよびニードルアセンブリの横断面図である。 投薬インターフェースの代替実施形態の斜視図である。 図12に示す投薬インターフェースの代替実施形態の別の斜視図である。 投薬インターフェースのバルブ配置の代替実施形態を示す図である。 投薬インターフェースのバルブ配置の別の代替実施形態を示す図である。 投薬インターフェースのバルブ配置の別の代替実施形態を示す図である。 投薬インターフェースのバルブ配置の別の代替実施形態を示す図である。 投薬インターフェースのバルブ配置の別の代替実施形態を示す図である。
図1に示す薬物送達デバイスは、近位端16から遠位端15まで延びる本体14を備える。遠位端15には、取外し可能なエンドキャップまたはカバー18が設けられる。このエンドキャップ18と本体14の遠位端15はともに作用して、スナップフィットまたはフォームフィット連結を提供し、したがって、本体14の遠位端15上へカバー18が摺動した後、キャップと本体の外面20との間のこの摩擦嵌めにより、カバーが不注意で本体から落ちないようになっている。
本体14は、マイクロプロセッサ制御ユニットと、電気機械式のドライブトレーンと、少なくとも2つの薬剤リザーバとを収容する。エンドキャップまたはカバー18がデバイス10から取り外されたとき(図1に示す)、本体14の遠位端15に投薬インターフェース200が取り付けられ、このインターフェースに用量投薬器(たとえば、ニードルアセンブリ)を取り付けることができる。薬物送達デバイス10を使用して、両頭針アセンブリなどの単一のニードルアセンブリを通って、計算された用量の第2の薬剤(2次薬物化合物)と、可変用量の第1の薬剤(1次薬物化合物)とを投与することができる。
ドライブトレーンは、それぞれ第1の薬剤および第2の薬剤の用量を排出するために、各カートリッジの栓に圧力を及ぼすことができる。たとえば、ピストンロッドにより、単一の用量の薬剤に対して所定の量だけ、カートリッジの栓を前方へ押すことができる。カートリッジが空になったとき、ピストンロッドは本体14内部に完全に後退しており、したがって空のカートリッジを取り外すことができ、新しいカートリッジを挿入することができる。
本体14の近位端付近には、制御パネル領域60が設けられる。好ましくは、この制御パネル領域60は、組合せ用量を設定および注射するために使用者が操作できる複数のヒューマンインターフェース要素とともに、デジタルディスプレイ80を備える。この配置では、制御パネル領域は、第1の用量設定ボタン62と、第2の用量設定ボタン64と、「OK」という記号で示す第3のボタン66とを備える。さらに、本体の最も近位の端部に沿って、注射ボタン74も設けられる(図1の斜視図では見えない)。薬物送達デバイスのユーザインターフェースは、「メニュー」ボタン、「戻る」ボタン、またはディスプレイの照明をオンにするための「照明」ボタンなど、追加のボタンを備えることができる。
カートリッジホルダ40を本体14に取外し可能に取り付けることができ、カートリッジホルダ40は、少なくとも2つのカートリッジ保持器50および52を収容することができる。各保持器は、ガラスのカートリッジなどの1つの薬剤リザーバを収容するように構成される。好ましくは、各カートリッジは、異なる薬剤を収容する。
さらに、カートリッジホルダ40の遠位端に、図1に示す薬物送達デバイスは、投薬インターフェース200を含む。図4に関連して説明するように、1つの配置で、この投薬インターフェース200は、カートリッジハウジング40の遠位端42に取外し可能に取り付けられた外側本体210を含む。図1に見ることができるように、投薬インターフェース200の遠位端214は、好ましくは、ニードルハブ216を備える。このニードルハブ216は、従来のペン型の注射ニードルアセンブリなどの用量投薬器を薬物送達デバイス10に取外し可能に取り付けることを可能にするように構成することができる。
デバイスに電源が投入された後、図1に示すデジタルディスプレイ80が点灯し、特定のデバイス情報、好ましくはカートリッジホルダ40内に収容されている薬剤に関連する情報を使用者に提供する。たとえば、1次薬剤(薬物A)と2次薬剤(薬物B)との両方に関する特定の情報が、使用者に提供される。
図3に示すように、第1のカートリッジ保持器50および第2のカートリッジ保持器52は、ヒンジ式のカートリッジ保持器とすることができる。これらのヒンジ式の保持器により、カートリッジへの使用者のアクセスが可能になる。図3は、図1に示すカートリッジホルダ40の斜視図を示し、第1のヒンジ式のカートリッジ保持器50が開位置にある。図3は、第1の保持器50を開き、それによって第1のカートリッジ90へのアクセスを得ることによって、使用者が第1のカートリッジ90にどのようにアクセスできるかを示す。
図1に関して論じた際に上述したように、投薬インターフェース200は、カートリッジホルダ40の遠位端にカップリングすることができる。図4は、カートリッジホルダ40の遠位端に連結されていない投薬インターフェース200の平面図を示す。また、インターフェース200とともに使用できる用量投薬器またはニードルアセンブリ400が示されており、外側保護キャップ420内に設けられている。
図5では、図4に示す投薬インターフェース200が、カートリッジホルダ40にカップリングされた状態で示されている。投薬インターフェース200とカートリッジホルダ40との間の軸方向取付け手段(axial attachment means)48は、スナップロック、スナップフィット、スナップリング、鍵付きスロット、およびそのような連結の組合せを含めて、当業者に知られている任意の軸方向取付け手段とすることができる。投薬インターフェースとカートリッジホルダとの間の連結または取付けはまた、連結器、止め具、スプライン、リブ、溝、ピップ(pip)、クリップ、および同様の設計の特性など、追加の特性(図示せず)を含むことができ、それによって、整合する薬物送達デバイスのみに特定のハブを確実に取り付けることができる。そのような追加の特性は、適当でない2次カートリッジが整合しない注射デバイスに挿入されるのを防止するはずである。
図5はまた、インターフェース200のニードルハブ上にねじ込むことができる投薬インターフェース200の遠位端にカップリングされたニードルアセンブリ400および保護カバー420を示す。図6は、図5の投薬インターフェース200上に取り付けられた両頭針アセンブリ400の横断面図を示す。
図6に示すニードルアセンブリ400は、両頭針406およびハブ401を備える。両頭針またはカニューレ406は、ニードルハブ401内に固定して取り付けられる。このニードルハブ401は、円形のディスク状要素を備え、その周辺部に沿って、円周スリーブ403が垂れ下がっている。このハブ部材401の内壁に沿って、ねじ山404が設けられる。このねじ山404により、ニードルハブ401を投薬インターフェース200上へねじ込むことが可能になり、1つの好ましい配置では、投薬インターフェース200は、遠位ハブに沿って対応する外側のねじ山を備える。ハブ要素401の中心部分に、突起402が設けられる。この突起402は、スリーブ部材とは反対の方向にハブから突出する。突起402およびニードルハブ401を通って中心に、両頭針406が取り付けられる。この両頭針406は、両頭針の第1または遠位の穿孔端405が注射箇所(たとえば、使用者の皮膚)に穿孔する注射部材を形成するように取り付けられる。
同様に、ニードルアセンブリ400の第2または近位の穿孔端408が、円形ディスクの反対側からから突出し、したがってスリーブ403によって同心円状に取り囲まれる。1つのニードルアセンブリの配置では、第2または近位の穿孔端408は、スリーブ403より短くすることができ、したがってこのスリーブは、裏面スリーブの尖った端部をある程度保護する。図4および図5に示すニードルカバーキャップ420は、ハブ401の外面403の周りにフォームフィットを提供する。
図4〜図11を次に参照しながら、このインターフェース200の1つの好ましい配置について次に論じる。この1つの好ましい配置では、このインターフェース200は:
a.外側本体210、
b.第1の内側本体220、
c.第2の内側本体230、
d.第1の穿孔針240、
e.第2の穿孔針250、
f.バルブシール260、および
g.セプタム270を備える。
外側本体210は、本体近位端212および本体遠位端214を備える。外側本体210の近位端212では、連結部材が、投薬インターフェース200をカートリッジホルダ40の遠位端に取り付けることが可能になるように構成される。好ましくは、連結部材は、投薬インターフェース200をカートリッジホルダ40に取外し可能に連結することが可能になるように構成される。1つの好ましいインターフェース配置では、インターフェース200の近位端は、少なくとも1つの凹部を有する上向きの延長壁218を有するように構成される。たとえば、図8から分かるように、上向きの延長壁218は、少なくとも第1の凹部217および第2の凹部219を備える。
好ましくは、第1の凹部217および第2の凹部219は、薬物送達デバイス10のカートリッジハウジング40の遠位端付近に位置する外向きの突出部材と協働するように、この外側本体壁内に位置する。たとえば、カートリッジハウジングのこの外向きの突出部材48は、図4および図5に見ることができる。カートリッジハウジングの反対側には、第2の類似の突出部材が設けられる。したがって、インターフェース200がカートリッジハウジング40の遠位端の上へ軸方向に摺動するとき、外向きの突出部材は、第1の凹部217および第2の凹部219と協働して、干渉フィット、フォームフィット、またはスナップロックを形成する。別法として、当業者には理解されるように、投薬インターフェースとカートリッジハウジング40を軸方向にカップリングすることを可能にする任意の他の類似の連結機構も同様に使用することができる。
外側本体210およびカートリッジホルダ40の遠位端は、軸方向に係合するスナップロックまたはスナップフィット配置を形成するように作用し、カートリッジハウジングの遠位端上へ軸方向に摺動することができる。1つの代替の配置では、投薬インターフェース200は、不注意による投薬インターフェースの相互使用を防止するために、コーディング機能を備えることができる。すなわち、ハブの内側本体は、1つまたはそれ以上の投薬インターフェースの不注意による相互使用を防止するように幾何学的に構成することができる。
投薬インターフェース200の外側本体210の遠位端に、取付けハブが設けられる。そのような取付けハブは、ニードルアセンブリに解放可能に連結されるように構成することができる。単なる一例として、この連結手段216は、図6に示すニードルアセンブリ400などのニードルアセンブリのニードルハブの内壁面に沿って設けられた内側のねじ山に係合する外側のねじ山を備えることができる。また、スナップロック、ねじ山を通って解放されるスナップロック、バヨネットロック、フォームフィット、または他の類似の連結配置など、代替の解放可能な連結器を設けることもできる。
投薬インターフェース200は、第1の内側本体220をさらに備える。この内側本体の特定の詳細を、図8〜図11に示す。好ましくは、この第1の内側本体220は、外側本体210の延長壁218の内面215にカップリングされる。より好ましくは、この第1の内側本体220は、リブと溝のフォームフィット配置を用いて、外側本体210の内面にカップリングされる。たとえば、図9から分かるように、外側本体210の延長壁218は、第1のリブ213aおよび第2のリブ213bを備える。この第1のリブ213aは、図10にも示されている。これらのリブ213aおよび213bは、外側本体210の壁218の内面215に沿って位置し、第1の内側本体220の協働する溝224aおよび224bとのフォームフィットまたはスナップロック係合をもたらす。好ましい配置では、これらの協働する溝224aおよび224bは、第1の内側本体220の外面222に沿って設けられる。
さらに、図8〜図10に見ることができるように、第1の内側本体220の近位端付近の近位面226は、近位穿孔端部分244を備える少なくとも第1の近位に位置する穿孔針240を有するように構成することができる。同様に、第1の内側本体220は、近位穿孔端部分254を備える第2の近位に位置する穿孔針250を有するように構成される。第1の針240および第2の針250は、第1の内側本体220の近位面226上に堅く取り付けられる。
好ましくは、この投薬インターフェース200は、バルブ配置をさらに備える。そのようなバルブ配置は、第1のリザーバおよび第2のリザーバ内にそれぞれ収容されている第1の薬剤および第2の薬剤の相互汚染を防止するように構築することができる。好ましいバルブ配置はまた、第1の薬剤および第2の薬剤の逆流および相互汚染を防止するように構成することができる。
1つの好ましいシステムでは、投薬インターフェース200は、バルブシール260の形態のバルブ配置を含む。そのようなバルブシール260は、保持チャンバ280を形成するように、第2の内側本体230によって画成された空胴231内に設けることができる。好ましくは、空胴231は、第2の内側本体230の上面に沿って位置する。このバルブシールの上面は、第1の流体溝264と第2の流体溝266の両方を画成する。たとえば、図9は、第1の内側本体220と第2の内側本体230との間に着座させられたバルブシール260の位置を示す。注射工程中、このバルブシール260は、第1の経路内の1次薬剤が第2の経路内の2次薬剤へ移動するのを防止し、また第2の経路内の2次薬剤が第1の経路内の1次薬剤へ防止するのも防止するのに役立つ。好ましくは、このバルブシール260は、第1の逆止め弁262および第2の逆止め弁268を備える。したがって、第1の逆止め弁262は、第1の流体経路264、たとえばバルブシール260内の溝に沿って伝達される流体が、この経路264内へ戻るのを防止する。同様に、第2の逆止め弁268は、第2の流体経路266に沿って伝達される流体が、この経路266内へ戻るのを防止する。
ともに、第1の溝264および第2の溝266は、それぞれ逆止め弁262および268の方へ収束し、次いで出力流体経路または保持チャンバ280を実現する。この保持チャンバ280は、第2の内側本体の遠位端、第1の逆止め弁262および第2の逆止め弁268の両方、ならびに穿孔可能なセプタム270によって画成された内側チャンバによって画成される。図示のように、この穿孔可能なセプタム270は、第2の内側本体230の遠位端部分と、外側本体210のニードルハブによって画成された内面との間に位置する。
保持チャンバ280は、インターフェース200の出口ポートで終端する。この出口ポート290は、好ましくは、インターフェース200のニードルハブ内の中心に位置し、穿孔可能なシール270を静止位置で維持するのを助ける。したがって、両頭針アセンブリがインターフェースのニードルハブ(図6に示す両頭針など)に取り付けられているとき、出力流体経路により、取り付けられたニードルアセンブリに両方の薬剤を流体連通させることが可能になる。
ハブインターフェース200は、第2の内側本体230をさらに備える。図9から分かるように、この第2の内側本体230の上面は凹部を画成し、バルブシール260はこの凹部内に位置する。したがって、インターフェース200が図9に示すように組み立てられたとき、第2の内側本体230は、外側本体210の遠位端と第1の内側本体220との間に位置する。ともに、第2の内側本体230および外側本体は、セプタム270を定位置で保持する。内側本体230の遠位端はまた、バルブシールの第1の溝264と第2の溝266の両方と流体連通するように構成できる空胴または保持チャンバを形成することができる。
薬物送達デバイスの遠位端の上で外側本体210を軸方向に摺動させることで、投薬インターフェース200がこの多目的デバイスに取り付けられる。このようにして、それぞれ第1のカートリッジの1次薬剤および第2のカートリッジの2次薬剤を有する第1の針240と第2の針250との間に、流体的連通をもたらすことができる。
図11は、図1に示す薬物送達デバイス10のカートリッジホルダ40の遠位端42上へ取り付けた後の投薬インターフェース200を示す。このインターフェースの遠位端には、両頭針400も取り付けられる。カートリッジホルダ40は、第1の薬剤を収容する第1のカートリッジと、第2の薬剤を収容する第2のカートリッジとを有するものとして示されている。
インターフェース200が第1にカートリッジホルダ40の遠位端の上に取り付けられたとき、第1の穿孔針240の近位穿孔端244が第1のカートリッジ90のセプタムに穿孔し、それによって第1のカートリッジ90の1次薬剤92と流体連通する。第1の穿孔針240の遠位端はまた、バルブシール260によって画成された第1の流体経路溝264と流体連通する。
同様に、第2の穿孔針250の近位穿孔端254が第2のカートリッジ100のセプタムに穿孔し、それによって第2のカートリッジ100の2次薬剤102と流体連通する。この第2の穿孔針250の遠位端はまた、バルブシール260によって画成された第2の流体経路溝266と流体連通する。
図11は、薬物送達デバイス10の本体14の遠位端15にカップリングされた投薬インターフェース200の好ましい配置を示す。好ましくは、そのような投薬インターフェース200は、薬物送達デバイス10のカートリッジホルダ40に取外し可能にカップリングされる。
図11に示すように、投薬インターフェース200は、カートリッジハウジング40の遠位端にカップリングされる。このカートリッジホルダ40は、1次薬剤92を収容する第1のカートリッジ90と、2次薬剤102を収容する第2のカートリッジ100とを収容するものとして示されている。カートリッジハウジング40にカップリングされた後、投薬インターフェース200は本質的に、第1のカートリッジ90および第2のカートリッジ100から共通の保持チャンバ280への流体的連通経路を提供する機構を提供する。この保持チャンバ280は、用量投薬器と流体連通しているものとして示されている。ここでは、図示のように、この用量投薬器は、両頭針アセンブリ400を構成する。図示のように、両頭針アセンブリの近位端は、チャンバ280と流体連通している。
1つの好ましい配置では、投薬インターフェースは、1つの向きでのみ本体に取り付けられるように、すなわち一方向にのみ嵌合するように構成される。図11に示すように、投薬インターフェース200がカートリッジホルダ40に取り付けられた後、1次針240は、第1のカートリッジ90の1次薬剤92との流体的連通のためだけに使用することができ、インターフェース200は、ホルダ40に再び取り付けることができなくなり、その結果、1次針240は、第2のカートリッジ100の2次薬剤102との流体的連通のために使用することができない。そのような一方向の連結機構は、2つの薬剤92および102間で起こり得る相互汚染を低減させるのに役立つことができる。
図12〜図13は、図7〜図11に示す投薬インターフェース200の実施形態に対する代替である投薬インターフェース2000の一実施形態を示す。図12〜図13では、類似の部材に対して、図7〜図11と同じ参照符号を使用する。さらに、この段階で、図7〜図11に示す投薬インターフェース200の実施形態の上記の説明を主に参照し、基本的に、違いについてのみ説明する。
より詳細に次に論じるように、1つの好ましい配置では、図12〜図13に示す投薬インターフェース2000は:
a.複数の部分2110、2120、2130、2140、2150、2160、2170、2180を有する部材2100と;
c.リビングヒンジ2200、2210、2220、2230、2240、2250、2260と;
d.第1の穿孔針240と;
e.第2の穿孔針250と;
f.任意選択のバルブ配置(図示せず)と;
g.注射針2600と;
h.軸方向取付け手段2700とを備える。
投薬インターフェース200と投薬インターフェース2000との間の1つの例示的な違いは、外側の形状である。それにもかかわらず、投薬インターフェース2000は、上記のように軸方向取付け手段2700によって薬物送達デバイスに取り付けることができる。
図12に示すように、複数の部分2110、2120、2130、2140、2150、2160、2170、および2180の近接部分は、それぞれのリビングヒンジ2200、2210、2220、2230、2240、2250、および2260によって連結される。これらの複数の部分とリビングヒンジは、射出成形によって同じポリマー材料から一体形成される。ここで、リビングヒンジは、ポリマー材料を事前に弱くすることによって形成することができ、したがって複数の部分の近接部分は、図12に矢印で示すように、事前に弱くした部分に沿って互いに向かって折り畳むことができる。
たとえば、部分2130および2140は、リビングヒンジ2220によって連結される。たとえば、リビングヒンジ2220は、回転軸Aを有する。したがって、材料は、回転軸Aに沿って事前に弱くすることができ、したがって部分2130および2140は、回転軸Aに沿って互いに向かって折り畳むことができる。たとえば、材料は、回転軸Aに沿って薄くなっている。
複数の部分は、ボディ部分2130、2140、および2160と、カバー部分2110、2150、および2180とを備える。ボディ部分2130、2140、および2160は、その機能表面2132、2142、および2162内に配置された流体溝2131、2141、および2161を備える。
図13から明らかなように、流体溝2131、2141、および2161は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときにカバー部分2110、2150、および2180の機能表面2111、2151、および2181がボディ部分2130、2140、および2160の機能表面2132、2142、および2162に対向することによって封止される。複数の部分は、この折り畳まれた位置で、材料の連結によって固定することができる。たとえば、複数の部分は、嵌合/接触区域でレーザ溶接によって接合することができる。
この折り畳まれた位置で、穿孔針240は、流体溝2131と流体連通しており、穿孔針250は、流体溝2161と流体連通している。流体溝2131および2161は、流体溝2141に収束し、次いで出力流体経路または注射針2600を実現する。
ここで、流体溝2141は、注射針2600と流体連通している。注射針2600は、カニューレ状の針406とすることができる。別法として、流体溝2141は、流体コネクタ(たとえば、穿孔可能なセプタム270)と流体連結することができ、したがってニードルアセンブリ400または任意の他の標準的なニードルアセンブリを、投薬インターフェース2000(図示せず)に取付け可能とすることができる。
したがって、投薬インターフェース2000は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに、穿孔針240および250から注射針2600などの共通の出口への流体連結を提供する。
投薬インターフェース2000は、場合により、図14a〜図14eに示す実施形態の1つなどのバルブ配置を備えることができる。そのような任意選択のバルブ配置の機能は、基本的に、投薬インターフェース200の第1の逆止め弁262および第2の逆止め弁264の機能に関係することができる。上記のように、そのようなバルブ配置は、たとえば、それぞれ第1のリザーバ90および第2のリザーバ100内に収容される第1の薬剤92および第2の薬剤102の逆流および/または相互汚染を防止するように構築することができる。しかし、投薬インターフェースはまた、バルブ配置を備えていなくてもよく、または異なるバルブ配置を備えることもできる。
図13から明らかなように、ボディ部分2130、2140、および2160の機能表面2132、2142、および2162は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対して傾斜する。ボディ部分2130および2140を連結するリビングヒンジ2220は、たとえば、ボディ部分2130および2140の機能表面2132および2142から隔置して配置される。特に、リビングヒンジ2220が隣接して配置されるボディ部分2130および2140の対向表面は傾斜しており、したがって機能表面2132および2142は、複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに(鈍角の)角度βを描く。
図14a〜図14eは、投薬インターフェース200および2000などの投薬インターフェースに対するバルブ配置の実施形態を示す。図14a〜図14eでは、類似の部材に対して同じ参照符号を使用する。
バルブ配置は、たとえば、投薬インターフェースの別の部材と一体形成することができる。別法として、バルブ配置は、たとえば、投薬インターフェースの他の部材とは別個に製造することができる。たとえば、バルブ配置は、投薬インターフェース2000の複数の部分内へ挿入(たとえば、注型封入/オーバーモールド)することができる。たとえば、バルブ配置は、複数の部分が射出成形されるときに少なくとも部分的に注型封入/オーバーモールドすることができる。たとえば、バルブ配置は、複数の部分が射出成形された後、別個の工程で、少なくとも部分的に取り付けることができる。
図14aは、ダイアフラム/フラップ式のバルブ配置3000aを示す。ダイアフラム/フラップ式のバルブ配置3000aは、入口3010および出口3030を有する。入口3010は、たとえば、投薬インターフェース200または2000の穿孔針240、250の1つと流体連通することができ、出口3030は、たとえば、投薬インターフェース200の保持チャンバ280または投薬インターフェース2000の注射針2600と流体連通することができる。
ダイアフラム/フラップ式のバルブ配置3000aは、可撓性のダイアフラム/フラップ3040を有する。入口3010内の流体圧力が増大したとき(たとえば、用量プライミングまたは用量注射工程中)、ダイアフラム/フラップ3040は、応力のかかっていない状態から応力のかかっている状態へ変化する。応力のかかっている状態で、流体圧力は、図14aに矢印で示すようにダイアフラム/フラップ3040を屈曲させ、したがってダイアフラム/フラップ式のバルブ配置3000aが開く。この応力のかかっている状態で、ダイアフラム/フラップ式のバルブ配置3000aは、入口3010から出口3030へ流体が流れることを可能にする。入口内の流体圧力が取り除かれたとき、ダイアフラム/フラップ3040は、最初の位置に戻って入口3010を封止し、逆流を防止する。
図14bは、シャトル式のバルブ配置3000bを示す。シャトル式のバルブ配置3000bは、管3050を有する。管3050は、2つの入口3010、3020および出口3030を有する。入口3020はまた、投薬インターフェース200または2000の穿孔針240、250の1つと流体連通することができる。管3050内に、可動要素3060(たとえば、ピストンまたはボール)が配置される。
可動要素3060の直径は、管3050の直径に対応し、したがって可動要素3060は、管3050内で第1の位置と第2の(長手方向の)位置との間を可動である。第1の位置(図14bに示す)で、可動要素3060は、入口3010を封止し、入口3020から出口3030へ流体が流れることを可能にする。第2の位置(図示せず)で、可動要素3060は、入口3020を封止し、入口3010から出口3030へ流体が流れることを可能にする。たとえば、入口3010内の流体圧力が増大したとき(たとえば、用量プライミングまたは用量注射工程中)、可動要素3060は、図14bに矢印で示すように第2の位置の方へ押される。
図14cは、成形されたダックビル式のバルブ配置3000cを示す。成形されたダックビル式のバルブ配置3000cは、第1のダックビル弁3080および第2のダックビル弁3090を有する。入口3020内の流体圧力が増大したとき(たとえば、用量プライミングまたは用量注射工程中)、第2のダックビル弁3090は、応力のかかっていない状態から応力のかかっている状態へ変化する。応力のかかっている状態で、流体圧力は、図14cに示すダックビル弁の本来平坦な形状を反転させ、したがってダックビル弁が開く。この応力のかかっている状態で、第2のダックビル弁3090は、入口3020から出口3030へ流体が流れることを可能にする。入口3020内の流体圧力が取り除かれたとき、第2のダックビル弁3090は、平坦な形状に戻って入口3020を封止し、逆流を防止する。第1のダックビル弁3080は、入口3010内で流体圧力が増大したとき、第2のダックビル弁3090と類似の方法で動作する。
図14dは、板ばね式のバルブ配置3000dを示す。板ばね式のバルブ配置3000dは、第1の板ばね3100および第2の板ばね3110を有する。第1の板ばね3100および第2の板ばね3110は、たとえば一体形成することができる。
入口3010内の流体圧力が増大したとき(たとえば、用量プライミングまたは用量注射工程中)、第1の板ばね3100は、応力のかかっていない状態から応力のかかっている状態へ変化する。応力のかかっている状態で、流体圧力は、図14dに矢印で示すように第1の板ばね3100を屈曲させ、したがって板ばね式のバルブ配置3000dが開く。この応力のかかっている状態で、板ばね式のバルブ配置3000dは、入口3010から出口3030へ流体が流れることを可能にする。入口3010内の流体圧力が取り除かれたとき、第1の板ばね3100は、最初の位置に戻って入口3010を封止し、逆流を防止する。第2の板ばね3110は、入口3020内で流体圧力が増大したとき、第1の板ばね3100と類似の方法で動作する。
図14eは、回転フラップ式のバルブ配置3000eを示す。回転フラップ式のバルブ配置3000eは、弁チャンバ3130内に回転可能に取り付けられたフラップ3120を有する。弁チャンバは、2つの入口3010、3020および出口3030を有する。
フラップ3120は、第1の位置と第2の位置との間で回転可能である。第1の位置(図14eに示す)で、フラップ3120は、入口3010を封止し、入口3020から出口3030へ流体が流れることを可能にする。第2の位置(図示せず)で、フラップ3120は、入口3020を封止し、入口3010から出口3030へ流体が流れることを可能にする。
たとえば、入口3010内の流体圧力が増大したとき(たとえば、用量プライミングまたは用量注射工程中)、フラップ3120は、図14eに矢印で示すように第2の位置の方へ押される。
本明細書で使用する用語「薬物」または「薬剤」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、および/または、ペプチド、タンパク質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモンもしくはオリゴヌクレオチド、または上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチの処置および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはその類似体もしくは誘導体、またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4の類似体もしくは誘導体を含む。
インスリン類似体は、たとえば、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、およびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、たとえば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
エキセンジン−4誘導体は、たとえば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);または
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
または、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14,Asp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和化合物
から選択される。
ホルモンは、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストである。
多糖類としては、たとえば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩がある。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
抗体は、基本構造を共有する免疫グロブリンとしても知られている球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各抗体の基本的な機能単位は免疫グロブリン(Ig)単量体(1つのIg単位のみを含む)であり、分泌型抗体はまた、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
Ig単量体は、4つのポリペプチド鎖、すなわち、システイン残基間のジスルフィド結合によって結合された2つの同一の重鎖および2本の同一の軽鎖から構成される「Y」字型の分子である。それぞれの重鎖は約440アミノ酸長であり、それぞれの軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化させる鎖内ジスルフィド結合を含む。それぞれの鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインから構成される。これらのドメインは約70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に基づいて異なるカテゴリー(たとえば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的な免疫グロブリン折り畳み構造を有する。
α、δ、ε、γおよびμで表される5種類の哺乳類Ig重鎖が存在する。存在する重鎖の種類により抗体のアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM抗体中に見出される。
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(CH)と可変領域(VH)を有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、α、およびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つの免疫グロブリン・ドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
哺乳類では、λおよびκで表される2種類の免疫グロブリン軽鎖がある。軽鎖は2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各抗体は、常に同一である2本の軽鎖を有し、哺乳類の各抗体につき、軽鎖κまたはλの1つのタイプのみが存在する。
すべての抗体の一般的な構造はきわめて類似しているが、所与の抗体の固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(HV)に3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
「抗体フラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全抗体と本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化は、Igプロトタイプを3つのフラグメントに切断する。1つの完全なL鎖および約半分のH鎖をそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズが同等であるが、鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR結合部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合は、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域は、縮合して単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することもできる。
薬学的に許容される塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩としては、たとえば、HClまたはHBr塩がある。塩基性塩は、たとえば、アルカリまたはアルカリ土類、たとえば、Na+、またはK+、またはCa2+から選択されるカチオン、または、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物である。

Claims (15)

  1. 排出デバイス用の投薬インターフェースであって:
    少なくとも2つの入口と;
    少なくとも1つの出口と;
    複数の部分を有する部材とを備え;
    ここで、前記複数の部分は、リビングヒンジによって連結され、したがって前記複数の部分は互いに向かって折畳み可能であり;
    前記複数の部分は、前記複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対向する前記複数の部分の機能表面間に流体チャネル配置を形成するように構成され;
    前記機能表面の少なくとも2つの機能表面は、前記複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときに互いに対して傾斜し;
    前記流体チャネル配置は、前記少なくとも2つの入口と前記少なくとも1つの出口との間に流体連通を提供するように構成される、前記投薬インターフェース。
  2. 前記少なくとも2つの入口の各々は、前記流体チャネル配置内に通じる流体コネクタ(240、250)から形成され、前記流体コネクタ(240、250)の各々は、前記投薬インターフェース(2000)が前記排出デバイス(10)に取り付けられたときに前記排出デバイス(10)の流体リザーバ(90、100)の対応する流体コネクタとの解放可能な流体連結を確立するように構成される、請求項1に記載の投薬インターフェース。
  3. 前記少なくとも1つの出口は流体コネクタから形成され、前記流体チャネル配置は前記流体コネクタ内に通じ、前記流体コネクタは、ニードルアセンブリ(400)が前記投薬インターフェース(2000)に取り付けられたときに前記ニードルアセンブリの対応する流体コネクタとの流体連結を確立するように構成される、請求項1または2に記載の投薬インターフェース。
  4. 前記少なくとも1つの出口は針(2600)から形成され、前記流体チャネル配置は前記針(2600)内に通じる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の投薬インターフェース。
  5. 前記流体チャネル配置を介して前記少なくとも2つの入口(240、250)から前記少なくとも1つの出口(2600)へ流れる流体の流れを制御するように構成されたバルブ配置をさらに備える、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の投薬インターフェース。
  6. 前記複数の部分は、互いに向かって折り畳まれ、前記複数の部分は、この折り畳まれた位置で、機械的な連結および/または材料の連結によって固定される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の投薬インターフェース。
  7. 前記複数の部分は、少なくとも2つのボディ部分および少なくとも2つのカバー部分を備え、前記流体チャネル配置の各流体チャネルは、前記複数の部分が互いに向かって折り畳まれたときにボディ部分の機能表面とカバー部分の機能表面との間に形成される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の投薬インターフェース。
  8. 前記ボディ部分の前記機能表面の各々の中に、1つまたはそれ以上の流体溝が配置される、請求項7に記載の投薬インターフェース。
  9. 前記少なくとも2つのボディ部分の2つのボディ部分を連結する前記リビングヒンジの少なくとも1つのリビングヒンジは、これらの2つのボディ部分の前記機能表面から隔置される、請求項7または8に記載の投薬インターフェース。
  10. 前記複数の部分を有する前記部材は、射出成形によって一体形成される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の投薬インターフェース。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の投薬インターフェースを製造する方法であって:
    複数の部分を有する部材を成形する工程と;
    前記複数の部分を互いに向かって折り畳む工程と;
    この折り畳まれた位置で前記複数の部分を固定する工程とを含む前記方法。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の投薬インターフェース(2000)と;
    排出デバイス(10)とを備え;
    ここで、前記投薬インターフェース(2000)は前記排出デバイス(10)に取り付けられる、
    システム。
  13. ニードルアセンブリ(400)をさらに備え;
    ここで、前記ニードルアセンブリ(400)は前記投薬インターフェース(2000)に取り付けられる、
    請求項12に記載のシステム。
  14. 前記排出デバイス(10)は、薬剤(92、102)を排出するように構成された医療デバイスである、請求項12または13に記載のシステム。
  15. 請求項12〜14のいずれか1項に記載のシステムを使用する方法であって:
    少なくとも2つの流体リザーバ(90、100)を有する排出デバイス(10)に投薬インターフェース(2000)を取り付ける工程と;
    前記投薬インターフェース(2000)を通ってリザーバ(90、100)の少なくとも1つから流体(92、102)を排出する工程と;
    前記投薬インターフェース(2000)を前記排出デバイス(10)から取り外す工程とを含む前記方法。
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