JP2015502934A - ステロール誘導体の調製方法 - Google Patents
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Abstract
Description
- 溶媒の使用量が少ない(8分の1まで)、
- 好収率を得るために、アミノリシスを促進する金属性触媒などの触媒を使用する必要がない、
- 反応時間が速い、
- 収率が向上する、
- 費用がかからない、
- 環境への影響が少ない。
したがって、本発明は、下記式(I):
点線は単結合または二重結合を表し、
- R1およびR'1は同じかまたは異なり、HまたはCH3を表し、
- R2はH、CH3、またはC2H5であり、
- R3は-NRR'であり、ここでRおよびR'は同じかまたは異なり、下記のものからなる群から選択される:
-H、
-(CH2)n-OH、ここでnは1から4までの間に含まれる整数である、
-(CH2)n-NHP、ここでnは1から6までの間に含まれる整数であり、PはHまたは保護基である、
-(CH2)n-NP-(CH2)m-NHP'、ここでnは1から6までの間に含まれる整数であり、
mは1から6までの間に含まれる整数であり、
PおよびP'は同じかまたは異なり、Hまたは保護基を表す、
-(CH2)n-NP-(CH2)m-NP'-(CH2)p-NHP"、ここでnは1から6までの間に含まれる整数であり、
mは1から6までの間に含まれる整数であり、
pは1から6までの間に含まれる整数であり、
P、P'およびP"は同じかまたは異なり、Hまたは保護基を表す、
-(CH2)n-X、ここでnは1から4までの間に含まれる整数であり、
X = OH、NH2、及びSHのうちから選択される1個または複数の基で任意選択により場合によって置換されていてもよいイミダゾール、インドール、またはフェニルである、
- R4はOH、アセトキシ、またはブトキシである]
の化合物の調製方法に関し、この方法は、
(a) 下記式(II):
のα-エポキシ化合物を、下記式(III):
R3H (III)
[式中、R3は式(I)と同じ意味を有する]
のモノアミンまたはポリアミンと、反応媒体中で還流状態にて反応させるステップ;
(b) 化合物(I)を反応媒体から回収するステップ
を含み、3個〜5個の炭素原子を有するアルコールまたはその混合物を、反応媒体中の溶媒として用いる。
式(III)のアミンは式NHRのモノアミンまたはポリアミンであることが好ましく、式中、Rは下記のものからなる群から選択される。
-(CH2)n-OH、ここでnは1から4までの間に含まれる整数である、
-(CH2)n-NHP、ここでnは1から6までの間に含まれる整数であり、
PはHまたは保護基である、
-(CH2)n-NP-(CH2)m-NHP'、ここでnは1から6までの間に含まれる整数であり、
mは1から6までの間に含まれる整数であり、
PおよびP'は同じかまたは異なり、Hまたは保護基を表す、
-(CH2)n-NP-(CH2)m-NP'-(CH2)p-NHP"、ここでnは1から6までの間に含まれる整数であり、
mは1から6までの間に含まれる整数であり、
pは1から6までの間に含まれる整数であり、
P、P'およびP"は同じかまたは異なり、Hまたは保護基を表す、
-(CH2)n-X、ここでnは1から4までの間に含まれる整数であり、
X = OH、NH2、及びSHのうちから選択される1個または複数の基で任意選択により場合によっては置換されていてもよいイミダゾール、インドール、またはフェニルである。
-(CH2)n-OH、ここでnは1から4までの間に含まれる整数である、
-(CH2)n-NHP、ここでnは1から4までの間に含まれる整数であり、
PはHまたは保護基である、
-(CH2)n-NP-(CH2)m-NHP'、ここでnは1から4までの間に含まれる整数であり、
mは1から4までの間に含まれる整数であり、
PおよびP'は同じかまたは異なり、Hまたは保護基を表す、
-(CH2)n-NP-(CH2)m-NP'-(CH2)p-NHP"、ここでnは1から4までの間に含まれる整数であり、
mは1から4までの間に含まれる整数であり、
pは1から4までの間に含まれる整数であり、
P、P'およびP"は同じかまたは異なり、Hまたは保護基を表す、
-(CH2)n-X、ここでnは1から4までの間に含まれる整数であり、
X = OH、NH2、及びSHのうちから選択される1個または複数の基で任意選択により場合によっては置換されていてもよいイミダゾール、インドール、またはフェニルである。
式(II)の化合物は、コレスタン-5α,6α-エポキシ-3β-オール、コレスタ-7-エン-5α,6α-エポキシ-3β-オール、シトスタン-5α,6α-エポキシ-3β-オール、カンペスタン-5α,6α-エポキシ-3β-オール、3β-アセトキシ-コレスタン-5α,6α-エポキシド、3β-アセトキシ-シトスタン-5α,6α-エポキシド、及び3β-アセトキシ-カンペスタン-5α,6α-エポキシドのうちから選択されることが好ましい。
本発明の方法は、例えば式(I)の以下の化合物を合成することを可能にする。
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチルアミノ]コレスタン-3β-オール(デンドロゲニンA)、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチルアミノ]カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチルアミノ]シトスタン-3β-オール、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチルアミノ]コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチルアミノ]カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチルアミノ]シトスタン、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]シトスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]コレスタ-7-エン-3β-オール、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]シトスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]コレスタ-7-エン、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]シトスタン-3β-オール、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]シトスタン、
5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]コレスタ-7-エン-3β-オール(デンドロゲニンB)、
5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]シトスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]シトスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピル)アミノ]コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピル)アミノ]コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピル)アミノ]カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピル)アミノ]シトスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}シトスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)シトスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)シトスタン-3β-オール、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]シトスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]シトスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピル)アミノ]コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピル)アミノ]コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピル)アミノ]カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピル)アミノ]シトスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}シトスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)シトスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)カンペスタン、または
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)シトスタン。
上で定義した式(II):
a) メタクロロ過安息香酸と式(IV):
の化合物を反応させるステップ、
b) 前記式(II)のα-エポキシ化合物を回収するステップ
によって得ることができる。
a) メタクロロ過安息香酸と式(IV):
の化合物を反応させて、式(II):
b) 式(II)のα-エポキシ化合物を回収するステップ、
c) 式(II)のα-エポキシ化合物と式(III):
R3H (III)
[式中、R3は式(I)と同じ意味を有する]
のアミンを反応媒体中で還流状態において反応させるステップであって、3個〜5個の炭素原子を有するアルコールまたはその混合物を反応媒体中の溶媒として使用するステップ、
d) 化合物(I)を反応媒体から回収するステップ。
5,6α-エポキシコレスタ-7-エン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびスペルミジン(6.4g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tertブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分をため、溶媒を減圧下で除去して、デンドロゲニンB(5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)-ブチルアミノ]-コレスタ-7-エン-3β-オール)を白色固体(7.0g、58%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は14%であった。
5,6α-エポキシコレスタン-3β-オールエポキシド(8.9g、22.1mmol、1当量)およびヒスタミン(4.9g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tertブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、デンドロゲニンA(5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)-エチルアミノ]-コレスタン-3β-オール)を白色固体(6.8g、60%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は17%であった。
5,6α-エポキシコレスタ-7-エン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびスペルミン(8.9g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tertブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-N-{3-[4-(3-アミノ-プロピルアミノ)-ブチルアミノ]-プロピルアミノ}-コレスタ-7-エン-3β-オールを明黄色固体(7.4g、48%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は8%であった。
5,6α-エポキシコレスタン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびスペルミジン(6.4g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tertブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)-ブチルアミノ]-コレスタン-3β-オールを明黄色固体(6.1g、50%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は11%であった。
5,6α-エポキシコレスタン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびプトレシン(3.9g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tertブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)-コレスタン-3β-オールを白色固体(6.6g、61%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は19%であった。
5,6α-エポキシコレスタン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)および1,3-ジアミノプロパン(3.3g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離した。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)-コレスタン-3β-オールを白色固体(6.3g、60%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は20%であった。
5,6α-エポキシコレスタン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびトリプタミン(7.1g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tertブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)-コレスタン-3β-オールを白色固体(7.3g、59%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は21%であった。
5,6α-エポキシコレスタ-7-エン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびプトレシン(3.9g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tertブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)-コレスタ-7-エン-3β-オールを白色固体(6.9g、64%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は23%であった。
5,6α-エポキシカンペスタン-3β,17-ジオール(6.8g、22.1mmol、1当量)およびヒスタミン(4.9g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、(5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)-エチルアミノ]-カンペスタン-3β,17-ジオール)を白色固体(5.7g、49%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は13%であった。
5,6α-エポキシシトスタン-3β-オール(9.5g、22.1mmol、1当量)およびヒスタミン(4.9g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、(5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)-エチルアミノ]-シトスタン-3β-オール)を白色固体(7.3g、61%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は11%であった。
5,6α-エポキシコレスタ-7-エン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびヒスタミン(4.9g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tertブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)-エチルアミノ]-コレスタ-7-エン-3β-オールを白色固体(7.2g、64%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は18%であった。
5,6α-エポキシカンペスタン-3β-オール(9.2g、22.1mmol、1当量)およびスペルミジン(6.4g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)-ブチルアミノ]-カンペスタン-3β-オールを明黄色固体(4.8g、39%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は10%であった。
5,6α-エポキシシトスタン-3β-オール(9.5g、22.1mmol、1当量)およびスペルミジン(6.4g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流した。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)-ブチルアミノ]-シトスタン-3β-オールを明黄色固体(6.5g、51%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は12%であった。
5,6α-エポキシコレスタ-7-エン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)および1,3-ジアミノプロパン(3.3g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tertブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)-コレスタ-7-エン-3β-オールを白色固体(6.9g、66%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は21%であった。
5,6α-エポキシコレスタ-7-エン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびトリプタミン(7.1g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tertブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-(3-プロピルアミノ)-コレスタ-7-エン-3β-オールを白色固体(7.3g、59%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は23%であった。
5,6α-エポキシコレスタ-7-エン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびN1,N8-ジ-tert-ブチルオキシカルボニル-スペルミジン(15.2g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-[(4-tert-ブチルオキシカルボニルアミノブチル)-(3-tert-ブチルオキシカルボニルアミノプロピル)-アミノ]-コレスタ-7-エン-3β-オールを白色固体(9.9g、60%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は15%であった。
5,6α-エポキシコレスタン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびN1,N8-ジ-tert-ブチルオキシカルボニル-スペルミジン(15.2g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-[(4-tert-ブチルオキシカルボニルアミノブチル)-(3-tert-ブチルオキシカルボニルアミノプロピル)-アミノ]-コレスタン-3β-オールを白色固体(9.1g、55%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は12%であった。
5,6α-エポキシコレスタン-3β-イルアセテート(9.8g、22.1mmol、1当量)およびヒスタミン(4.9g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)-エチルアミノ]-コレスタン-3β-イルアセテートを白色固体(7.5g、58%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は14%であった。
5,6α-エポキシコレスタン-3β-イルブチレート(10.4g、22.1mmol、1当量)およびヒスタミン(4.9g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)-エチルアミノ]-コレスタン-3β-イルブチレートを白色固体(7.8g、57%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は13%であった。
5,6α-エポキシコレスタン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびエタノールアミン(2.7ml、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を40時間加熱還流させた。反応混合物を室温にて冷やし、メチル-tert-ブチル-エーテル(5容量)で希釈し、水(5容量)および塩水(5容量)で洗浄した。有機層をシリカパッド(40g)に通し、メチル-tert-ブチル-エーテル(3容量)、次いで10%メタノール/酢酸エチル(60容量)で溶離させた。目的とする画分を貯め、溶媒を減圧下で除去して、5α-ヒドロキシ-6β-[2-ヒドロキシエチルアミノ]-コレスタン-3β-オールを白色固体(9.4g、98%)として得た。同じ条件で、溶媒としてエタノール(40容量)および触媒としてCa(OTf)2を使用すると、収率は17%であった。
5,6α-エポキシコレスタン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびヒスタミン(4.9g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-ブタノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を室温で40時間撹拌した。反応混合物のTLCは、転換生成物がないことを示した。
5,6α-エポキシコレスタン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびヒスタミン(4.9g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-プロパノール(70ml、5容量)を添加し、混合物を室温で40時間撹拌した。反応混合物のTLCは、転換生成物がないことを示した。
5,6α-エポキシコレスタン-3β-オール(8.9g、22.1mmol、1当量)およびヒスタミン(4.9g、44.1mmol、2当量)を、磁気撹拌子を装備した丸底フラスコに仕込んだ。1-プロパノール(70ml、5容量)、次いでCa(OTf)2(3当量)を添加し、混合物を室温で40時間撹拌した。反応混合物のTLCは、転換生成物がないことを示した。
Claims (12)
- 式(I):
点線は単結合または二重結合を表し、
- R1およびR'1は同じかまたは異なり、HまたはCH3を表し、
- R2はH、CH3、またはC2H5であり、
- R3は-NRR'であり、ここでRおよびR'は同じかまたは異なり、以下の:
-H、
-(CH2)n-OH、ここでnは1から4までの間に含まれる整数である、
-(CH2)n-NHP、ここでnは1から6までの間に含まれる整数であり、PはHまたは保護基である、
-(CH2)n-NP-(CH2)m-NHP'、ここでnは1から6までの間に含まれる整数であり、
mは1から6までの間に含まれる整数であり、
PおよびP'は同じかまたは異なり、Hまたは保護基を表す、
-(CH2)n-NP-(CH2)m-NP'-(CH2)p-NHP"、ここでnは1から6までの間に含まれる整数であり、
mは1から6までの間に含まれる整数であり、
pは1から6までの間に含まれる整数であり、
P、P'、およびP"は同じかまたは異なり、Hまたは保護基を表す、及び
-(CH2)n-X、ここでnは1から4までの間に含まれる整数であり、
X = OH、NH2、及びSHのうちから選択される1個または複数の基で任意選択により場合によっては置換されていてもよいイミダゾール、インドール、またはフェニルである、
からなる群から選択され、
- R4はOH、アセトキシ、またはブトキシである]
の化合物の製造方法であって、以下のステップ:
(a) 式(II):
のα-エポキシ化合物を、式(III):
R3H (III)
[式中、R3は式(I)と同じ意味を有する]
のモノアミンまたはポリアミンと、反応媒体中で還流状態において反応させるステップ、及び
(b) 化合物(I)を前記反応媒体から回収するステップ、
を含み、3個〜5個の炭素原子を有するアルコールまたはその混合物を、前記反応媒体中の溶媒として用いる製造方法。 - 前記アルコールが、1-プロパノール、1-ブタノール、及び2-ブタノールのうちから選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物の製造方法。
- 式(III)のアミンが式NHRのモノアミンまたはポリアミンであり、式中、Rが下記のもの:
-(CH2)n-OH、ここでnは1から4までの間に含まれる整数である、
-(CH2)n-NHP、ここでnは1から6までの間に含まれる整数であり、
PはHまたは保護基である、
-(CH2)n-NP-(CH2)m-NHP'、ここでnは1から6までの間に含まれる整数であり、
mは1から6までの間に含まれる整数であり、
PおよびP'は同じかまたは異なり、Hまたは保護基を表す、
-(CH2)n-NP-(CH2)m-NP'-(CH2)p-NHP"、ここでnは1から6までの間に含まれる整数であり、
mは1から6までの間に含まれる整数であり、
pは1から6までの間に含まれる整数であり、
P、P'、およびP"は同じかまたは異なり、Hまたは保護基を表す、及び
-(CH2)n-X、ここでnは1から4までの間に含まれる整数であり、
X = OH、NH2、及びSHのうちから選択される1個または複数の基で任意選択により場合によっては置換されていてもよいイミダゾール、インドール、またはフェニルである、
からなる群から選択される、請求項1または2に記載の式(I)の化合物の製造方法。 - 式(III)のアミンが式NHRのモノアミンまたはポリアミンであり、式中、Rが下記のもの:
-(CH2)n-OH、ここでnは1から4までの間に含まれる整数である、
-(CH2)n-NHP、ここでnは1から4までの間に含まれる整数であり、
PはHまたは保護基である、
-(CH2)n-NP-(CH2)m-NHP'、ここでnは1から4までの間に含まれる整数であり、
mは1から4までの間に含まれる整数であり、
PおよびP'は同じかまたは異なり、Hまたは保護基を表す、
-(CH2)n-NP-(CH2)m-NP'-(CH2)p-NHP"、ここでnは1から4までの間に含まれる整数であり、
mは1から4までの間に含まれる整数であり、
pは1から4までの間に含まれる整数であり、
P、P'およびP"は同じかまたは異なり、Hまたは保護基を表す、及び
-(CH2)n-X、ここでnは1から4までの間に含まれる整数であり、
X = OH、NH2、及びSHのうちから選択される1個または複数の基で任意選択により場合によっては置換されていてもよいイミダゾール、インドール、またはフェニルである、
からなる群から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法。 - 式(III)のアミンが、ヒスタミン、スペルミジン、スペルミン、プトレシン、エタノールアミン、ジアミノプロピルアミン、ジアミノブチルアミン、トリプタミン、セロトニン、1,3-ジアミノプロパン、及びN1,N8-ジ-tert-ブチルオキシカルボニルスペルミジンのうちから選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法。
- 式(II)の化合物が、コレスタン-5α,6α-エポキシ-3β-オール、コレステン-5α,6α-エポキシ-3β-オール、シトスタン-5α,6α-エポキシ-3β-オール、カンペスタン-5α,6α-エポキシ-3β-オール、3β-アセトキシ-コレスタン-5α,6α-エポキシド、3β-アセトキシ-シトスタン-5α,6α-エポキシド、及び3β-アセトキシ-カンペスタン-5α,6α-エポキシドのうちから選択される、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法。
- 反応媒体が触媒を全く含まない、請求項1から6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法。
- 反応媒体が、触媒、例えば、LiClO4、Sc(Otf)3、Yb(OTf)3、またはCa(Otf)2を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法。
- 化合物(I)が、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチルアミノ]コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチルアミノ]カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチルアミノ]シトスタン-3β-オール、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチルアミノ]コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチルアミノ]カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチルアミノ]シトスタン、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]シトスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]コレスタ-7-エン-3β-オール、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]シトスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル)エチルアミノ]コレスタ-7-エン、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[2-(2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]シトスタン-3β-オール、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[2-(1H-インドール-3-イル-5-オール)エチルアミノ]シトスタン、
5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]シトスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]シトスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピルアミノ)]コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピルアミノ)]コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピルアミノ)]カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピルアミノ)]シトスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}シトスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)シトスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)コレスタ-7-エン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)コレスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)カンペスタン-3β-オール、
5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)シトスタン-3β-オール、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[3-(4-アミノブチルアミノ)プロピルアミノ]シトスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]シトスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピルアミノ)]コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピルアミノ)]コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピルアミノ)]カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-[(4-アミノブチル)(3-アミノプロピルアミノ)]シトスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-{3-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]プロピルアミノ}シトスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)コレスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)カンペスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(4-アミノブチルアミノ)シトスタン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)コレスタ-7-エン、
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)コレスタン、または
3β-アセトキシ-5α-ヒドロキシ-6β-(3-アミノプロピルアミノ)カンペスタン、
である、請求項1から8のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法。 - ステップb)で回収された化合物が少なくとも1個のアミノ保護基を含み、前記化合物から前記アミノ保護基を除去するために前記化合物を脱保護剤とさらに反応させる、請求項1から8のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法。
- 化合物(II)が、コレステロール、シトステロール、カンペステロール、7-デヒドロコレステロール、7-デヒドロシトステロール、及び7-デヒドロカンペステロールのうちから選択される、請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法。
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