JP2015231789A - 車両用ドアの衝撃吸収構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の着座位置に関わらず同一の衝撃吸収性能を発揮することができるとともに、側突時のエネルギー吸収性能が低下する事態を抑制することが可能な車両用ドアの衝撃吸収構造を提供する。
【解決手段】衝撃吸収部材40は、車両前後方向に延びるとともに、車室内外方向に沿って切断した断面の形状が車両前後方向の全長に亘って同一となる衝撃吸収部材本体部41を備え、衝撃吸収部材本体部41は、ドアパネル11と対向配置されるパネル側対向壁部50と、ドアトリム20と対向配置されるドアトリム側対向壁部55と、パネル側対向壁部50とドアトリム側対向壁部55とを連結する連結壁部60と、連結壁部60と対向配置される延設壁部65と、を備え、連結壁部60に設けられた規制壁部70は、延設壁部65に当接することで連結壁部60の座屈を規制する構成であることに特徴を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ドアの衝撃吸収構造に関する。
従来、車両における側突時の衝撃を吸収するための衝撃吸収構造としては、下記特許文献1に記載のものがある。特許文献1においては、中空のボックス体である衝撃吸収部材(衝撃吸収体)がドアトリムに設けられている。このような衝撃吸収部材は、乗員と対向配置され、側突時に変形することで、乗員に掛かる衝撃を吸収する構成となっている。
特開2007−55549号公報
ところで、特許文献1の衝撃吸収部材は、車室内側から視た正面視において、方形状をなす箱状をなしており、車室内外方向に沿って切断した衝撃吸収部材の断面形状は、車両前後方向の各位置において、それぞれ異なるものとされる。このため、車両前後方向における乗員の着座位置が変化すると、衝撃吸収部材に対する乗員の車両前後方向の相対位置が変化し、衝撃吸収性能が変化してしまう。
また、中空のボックス体である衝撃吸収部材においては、側突時の変形が進行するにつれて、容易に座屈してしまい、側突時の荷重に対する反力が低下する結果、エネルギー吸収性能が低下する事態が考えられる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、車両前後方向における乗員の着座位置に関わらず同一の衝撃吸収性能を発揮することができるとともに、側突時のエネルギー吸収性能が低下する事態を抑制することが可能な車両用ドアの衝撃吸収構造を提供することを目的とする。
本発明は、車両用ドアの衝撃吸収構造であって、前記車両用ドアは、ドアパネルと、前記ドアパネルの車室内側に配されるドアトリムと、前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に配される衝撃吸収部材と、を備え、前記衝撃吸収部材は、車両前後方向に延びる形状をなすとともに車室内外方向に沿って切断した断面の形状が車両前後方向の全長に亘って同一となる衝撃吸収部材本体部を備え、前記衝撃吸収部材本体部は、前記ドアパネルにおける車室内側の面と対向配置されるパネル側対向壁部と、前記ドアトリムにおける車室外側の面と対向配置されるドアトリム側対向壁部と、車室内外方向に延び、前記パネル側対向壁部と前記ドアトリム側対向壁部とを連結する連結壁部と、前記パネル側対向壁部から前記ドアトリム側に延設されるとともに、前記連結壁部と対向配置される延設壁部と、を備え、前記連結壁部は、前記延設壁部側に膨出する形状をなしており、前記連結壁部又は前記延設壁部のうちいずれか一方には、他方に突出する形状をなす規制部が設けられ、前記規制部は、前記パネル側対向壁部が車室外側から押圧されることで前記連結壁部が座屈した場合に、前記他方に当接することで前記連結壁部の座屈を規制する構成であることに特徴を有する。
本発明において、衝撃吸収部材本体部は、車室内外方向に沿って切断した断面の形状が車両前後方向の全長に亘って同一となっている。これにより、衝撃吸収部材に対する乗員の位置が車両前後方向に変位した場合であっても、同一の衝撃吸収性能を発揮することができる。
また、本発明において、連結壁部は、延設壁部側に膨出する形状をなしており、車室内外方向に延びる直線状をなす場合と比べて、座屈し易い。このため、車両の側突時において、パネル側対向壁部が車室外側から押圧された場合には、連結壁部が容易に座屈する。これにより、側突時に乗員に作用する初期荷重を低減させることができる。
その後、連結壁部の座屈に伴って、連結壁部と延設壁部との間隔が小さくなると、連結壁部又は延設壁部のうち一方に設けられた規制部が他方に当接する。これ以降は、連結壁部の座屈が規制される。これにより、連結壁部及び延設壁部が容易に変形する事態を抑制でき、衝撃吸収部材のエネルギー吸収性能が低下する事態や、乗員に加わる加速度が変化する事態を抑制することができる。
また、前記規制部は、前記一方から前記他方に突出する突出壁部と、前記突出壁部の突出端に設けられ、前記他方と対向する対向面を有する先端壁部と、を備えるものとすることができる。
対向面を有する先端壁部を備えることで、対向面を他方に対してより確実に当接させることができる。これにより、連結壁部の座屈をより確実に規制することができる。
また、前記パネル側対向壁部、前記連結壁部、前記延設壁部、及び前記規制部は、車室内外方向に延びる軸を対称軸として、上下対称となるようにそれぞれ一対設けられているものとすることができる。
また、前記車両用ドアトリムは、板状をなすトリム本体部と、前記トリム本体部における車室外側の面に設けられた保持部と、を備え、前記保持部は、車室外側に開口された凹部を有しており、前記凹部内には、前記ドアトリム側対向壁部が収容されているものとすることができる。
凹部内にドアトリム側対向壁部を収容させることで、衝撃吸収部材をトリム本体部に対してより確実に位置決めすることができる。
本発明によれば、車両前後方向における乗員の着座位置に関わらず同一の衝撃吸収性能を発揮することができるとともに、側突時のエネルギー吸収性能が低下する事態を抑制することが可能な車両用ドアの衝撃吸収構造を提供することができる。
本発明の実施形態1に係るドアトリムを示す正面図 実施形態1に係る衝撃吸収構造を示す断面図(図1のII−II線で切断した図に対応) 側突時における衝撃吸収部材の作用を示す断面図 ロアボードを車室外側から視た図 衝撃吸収部材を示す斜視図 衝撃吸収部材のF−S特性を示したグラフ 衝撃吸収部材に対して乗員の着座位置がずれた状態を示す正面図 実施形態2に係る衝撃吸収構造を示す断面図 実施形態3に係る衝撃吸収構造を示す断面図 実施形態4に係る衝撃吸収構造を示す断面図 実施形態5に係る衝撃吸収構造を示す断面図 実施形態6に係る衝撃吸収構造を示す断面図 実施形態7に係る衝撃吸収構造を示す断面図 実施形態8に係る衝撃吸収構造を示す断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。図1は、本実施形態の車両用ドア10を構成するドアトリム20を示す正面図である。車両用ドア10は、車両に配された座席の側方に位置するサイドドアとされる。車両用ドア10は、図2に示すように、ドアパネル11と、ドアパネル11の車室内側に配されるドアトリム20と、ドアパネル11とドアトリム20(より詳しくはロアボード23)との間に配される衝撃吸収部材40とを備えている。
ドアパネル11は、インナパネル12及びアウタパネル(図示せず)から構成されており、例えば、鉄やアルミニウムなどの金属板材をプレス加工することで構成されている。インナパネル12は、アウタパネルの車室内側に対向配置されている。
ドアトリム20は、図1に示すように、トリムボード21(板状をなすトリム本体部)を主体に構成されている。トリムボード21は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂材料などによって構成されている。なお、トリムボード21の材質は、合成樹脂材料に限定されず、例えば、木質系材料と合成樹脂を混合したものなどを用いてもよい。
トリムボード21は、図1に示すように、トリムボード21の上部を構成するアッパーボード22と、トリムボード21の下部を構成するロアボード23から分割構成されている。アッパーボード22には車両前後方向に延びるアームレスト部24やインサイドハンドル25等が設けられている。また、ロアボード23にはスピーカグリル26やドアポケット27などが設けられている。
次に、車両用ドア10の衝撃吸収構造について説明する。衝撃吸収部材40は、例えば、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂など)によって構成されている。なお、衝撃吸収部材40の材質は適宜変更可能である。
衝撃吸収部材40は、衝撃吸収部材本体部41を備えている(図5参照)。衝撃吸収部材本体部41は、図1に示すように、車両前後方向に延びる長手状をなしている。衝撃吸収部材本体部41は、図5に示すように、車室内外方向に沿って切断した断面の形状(図2の断面視における形状)が車両前後方向の全長に亘って同一となるものとされる。
衝撃吸収部材本体部41における上端及び下端において車室内側の端部には、取付片部42,42がそれぞれ形成されている。取付片部42は、車両前後方向に延びる板状をなしている。取付片部42には、図5に示すように、貫通孔42Aが車両前後方向に複数個形成されている。
ロアボード23における車室外側の面23A(裏面)には、取付ボス28が貫通孔42Aに対応して形成されている。取付ボス28は、図2に示すように、貫通孔42Aに対して車室内側から挿通された後、その先端部を超音波溶着等の溶着手段によって溶着(熱カシメ)することで取付片部42に対して締結されている。なお、ロアボード23は、インナパネル12に対して平行状をなしている。
衝撃吸収部材本体部41は、車両前後方向に延びる複数の壁部によって構成されている。具体的には、衝撃吸収部材本体部41は、パネル側対向壁部50と、ドアトリム側対向壁部55と、連結壁部60と、延設壁部65と、規制壁部70と、を備えている。
パネル側対向壁部50、連結壁部60、及び延設壁部65の各々は、図2に示すように、車室内外方向(車幅方向、図2の左右方向)に沿って延びる軸L1を対称軸として、上下対称となるように配されている。つまり、衝撃吸収部材本体部41は、図2に示すように、上下対称な形状をなしている。
パネル側対向壁部50は、衝撃吸収部材40における車室外側の壁部を構成するもので、インナパネル12における車室内側の面12Aと対向配置されている。
ドアトリム側対向壁部55は、衝撃吸収部材40における車室内側の壁部を構成するもので、ロアボード23における車室外側の面23Aと対向配置されている。ドアトリム側対向壁部55は、対向配置される一対の連結壁部60,60の車室内側の端部同士を連結するものとされる。
また、ロアボード23の車室外側の面23Aにおいて、ドアトリム側対向壁部55に対応する箇所には、ドアトリム側対向壁部55を保持する保持部29が形成されている。保持部29は、格子状をなす複数のリブによって構成されている。具体的には、保持部29は、図4に示すように、車両前後方向(図4の左右方向)に延びる4本のリブ29Bと、上下方向に延びる2本のリブ29Dによって構成されており、車室外側に開口された凹部29Aを有している。
凹部29Aは、車両前後方向に延びている。図2に示すように、ドアトリム側対向壁部55は、凹部29A内に収容されている。これにより、ドアトリム側対向壁部55は、凹部29A内で保持されている。また、ドアトリム側対向壁部55は、凹部29Aの底面(車室外側の面23A)に当接されている。
連結壁部60は、車室内外方向に延び、パネル側対向壁部50とドアトリム側対向壁部55とを、互いの端部同士で連結するものとされる。なお、一対の連結壁部60,60、及びドアトリム側対向壁部55によって車室外側に開口された凹部43が構成されている。
延設壁部65は、パネル側対向壁部50において連結壁部60が接続されていない側の端部から、ドアトリム20側に延設されている。延設壁部65は、連結壁部60と対向配置されており、車室内側に向かうにつれて、連結壁部60から遠ざかるように傾斜されている。
なお、一対の延設壁部65,65の各々は、それぞれ衝撃吸収部材本体部41の上壁部,下壁部を構成するものとされる。また、一対の延設壁部65,65の対向間隔(上下方向の長さ)は、車室内側に向かうにつれて大きくなるように設定されている。
連結壁部60は、対向する延設壁部65に向かって膨出する形状をなしており、その膨出端部には、規制壁部70が設けられている。なお、連結壁部60の膨出端部は、連結壁部60における車室内外方向の中央部に設けられている。規制壁部70(規制部)は、連結壁部60から規制壁部70に突出する略T字状をなしている。
具体的には、規制壁部70は、連結壁部60から規制壁部70に突出する突出壁部71と、突出壁部71の突出端に設けられ、延設壁部65と対向する対向面72Aを有する先端壁部72と、を備えている。
先端壁部72において、突出壁部71よりも車室内側となる部分は、車室内側に向かうにつれて連結壁部60に向かうように傾斜されている。
先端壁部72における車室内側の端部には、延設壁部65側に延びる延設片部73が形成されている。また、先端壁部72における車室外側の端部には、連結壁部60側に延びる延設片部74が形成されている。
延設片部73は、側突時において衝撃吸収部材40が潰れる際にロアボード23に当接する機能を担っている。また、延設片部74は、側突時において衝撃吸収部材40が潰れる際にパネル側対向壁部50に当接する機能を担っている。このような延設片部73,74を備えることで先端壁部72をより確実に座屈させることができる。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態において、衝撃吸収部材本体部41は、車室内外方向に沿って切断した断面の形状が車両前後方向の全長に亘って同一となっている。これにより、衝撃吸収部材本体部41に対する乗員の位置が車両前後方向に変位した場合であっても、同一の衝撃吸収性能を発揮することができる。
具体的には、例えば、乗員15(一点鎖線で図示)の腰部15Aが衝撃吸収部材40の中心と対向配置された場合(図1参照)と、腰部15Aが衝撃吸収部材40の車両後部と対向配置された場合(図7参照)において、同一の衝撃吸収性能を発揮することができる。
図6は、衝撃吸収部材におけるF−S特性(エネルギー吸収特性)を示したグラフである。図6における横軸は、側突時において、ドアパネル11によって押圧された衝撃吸収部材の車室内側への変位量(衝撃吸収部材の潰れ量に相当)を示している。図6では、ドアパネル(インナパネル)が衝撃吸収部材に接触した位置を基準(ゼロ)としている。また、図6における縦軸は、側突時の荷重に対する衝撃吸収部材40の反力(乗員が受ける荷重に相当)を示している。
図6の実線L2は、本実施形態の衝撃吸収部材40におけるF−S特性を示している。また、図6の破線L4は、従来の衝撃吸収部材(例えば、正面視四角形又は正面視円形の箱状をなす衝撃吸収部材)におけるF−S特性(図6の破線で図示)を示しており、図6の一点鎖線L3は、一般的な衝撃吸収部材に求められる理想的なF−S特性を示している。
本実施形態において、連結壁部60は、延設壁部65側に膨出する形状をなしており、車室内外方向に延びる直線状をなす場合と比べて、座屈し易い。このため、車両の側突時において、パネル側対向壁部50が車室外側から押圧された場合には、連結壁部60が容易に座屈する。これにより、側突時に乗員に作用する初期荷重を低減させることができる。なお、ここで言う座屈とは、連結壁部60が車室内外方向の圧縮荷重を受けることで、車室内外方向と直交する方向(上方又は下方)に屈曲することを意味する。
連結壁部60が座屈することで、連結壁部60は、その膨出端が延設壁部65に向かう形で屈曲され、規制壁部70は、対向する延設壁部60側に変位する。言い換えると、一対の連結壁部60,60が互いに遠ざかるように変形し、一対の規制壁部70,70の各々は、上方及び下方にそれぞれ変位する。
その後、連結壁部60及び延設壁部65の座屈に伴って、連結壁部60と延設壁部65との間隔が小さくなると、連結壁部60に設けられた規制壁部70(対向面72A)が延設壁部65に当接する(図3参照)。これ以降(図6の矢線Aで示す領域に対応)は、延設壁部65側に屈曲しようとする連結壁部60と、連結壁部60側に屈曲しようとする延設壁部65とが互いに支え合うこととなり、連結壁部60及び延設壁部65の座屈が規制される。
これにより、規制壁部70が延設壁部65に当接した以降は、連結壁部60及び延設壁部65が容易に変形する事態を抑制でき、図6の従来例のように、反力が低下する事態を抑制できる。この結果、衝撃吸収部材40のエネルギー吸収性能が低下する事態や、乗員に加わる加速度が変化する事態を抑制することができる。言い換えると、衝撃吸収部材40のF−S特性を理想的なF−S特性(図6の一点鎖線で示す)に近づけることができる。なお、図3の状態から、さらに衝撃吸収部材40の変形が進行すると、先端壁部72及び延設壁部65が座屈する。また、図3においては、取付ボス28及び貫通孔42Aを省略してある。
なお、本実施形態では、連結壁部60の膨出の程度を大きくすることで、連結壁部60をより座屈させ易くすることができ、初期荷重を低減させることができる。また、規制壁部70の先端壁部72と延設壁部65の対向間隔を短くすることで、側突におけるより早い段階で、規制壁部70を延設壁部65に当接させることができる。
このように、本実施形態の衝撃吸収構造においては、側突の初期段階において、連結壁部60を容易に座屈させることで、乗員に作用する初期荷重を低減することができ、その後、連結壁部60及び延設壁部65の座屈を規制することで、反力が低下する事態を抑制でき、良好なエネルギー吸収特性を発揮することができる。
また、本実施形態において、規制壁部70は、連結壁部60から延設壁部65に突出する突出壁部71と、突出壁部71の突出端に設けられ、延設壁部65と対向する対向面72Aを有する先端壁部72と、を備えている。
対向面72Aを有する先端壁部72を備えることで、対向面72Aを延設壁部65に対して、より確実に当接させることができる。これにより、連結壁部60の座屈をより確実に規制することができる。
また、パネル側対向壁部50、連結壁部60、延設壁部65、規制壁部70は、車室内外方向に延びる軸L1を対称軸として、上下対称となるようにそれぞれ設けられているものとすることができる。
また、ドアトリム20は、ロアボード23と、ロアボード23における車室外側の面23Aに設けられた保持部29と、を備え、保持部29は、車室外側に開口された凹部29Aを有しており、凹部29A内には、ドアトリム側対向壁部55が収容されている。
凹部29A内にドアトリム側対向壁部55を収容させることで、衝撃吸収部材40をロアボード23に対してより確実に位置決めすることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図8によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の衝撃吸収構造においては、衝撃吸収部材の構成が上記実施形態と異なる。
本実施形態の衝撃吸収部材140の衝撃吸収部材本体部141は、図8に示すように、一対のパネル側対向壁部50,50を連結する壁部142を備えている。本実施形態では、一対の連結壁部60,60における車室外側の端部同士も壁部142によって連結されている。このような構成とすれば、上記実施形態の構成と比べて、側突の初期段階で連結壁部60をより座屈し難くすることができ、エネルギー吸収性能をより高くすることができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図9によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の衝撃吸収構造においては、衝撃吸収部材の構成が上記実施形態と異なる。
本実施形態の衝撃吸収部材240の衝撃吸収部材本体部241は、図9に示すように、壁部142とドアトリム側対向壁部55とを連結する壁部242を備えている。壁部242は、車室内外方向に延びている。このような構成とすれば、上記実施形態2の構成と比べて、側突の初期段階で連結壁部60をより座屈し難くすることができる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を図10によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の衝撃吸収構造においては、衝撃吸収部材の構成が上記実施形態と異なる。
本実施形態の衝撃吸収部材340の衝撃吸収部材本体部341においては、図10に示すように、規制壁部370の先端壁部372が車室内外方向に延びる直線状をなしている。
また、延設壁部65に膨出する形状をなす連結壁部360の膨出端部は、連結壁部360における車室内外方向の中央部よりも車室内側に配されている。このような構成とすれば、連結壁部360の膨出端部が車室内外方向の中央部に配されている構成と比べて、連結壁部360を座屈し難くすることができる。
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5を図11によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の衝撃吸収構造においては、衝撃吸収部材の構成が上記実施形態と異なる。
本実施形態の衝撃吸収部材440の衝撃吸収部材本体部441においては、図11に示すように、突出壁部71と直交する形で壁部473が設けられている。このような構成とすれば、先端壁部372が延設壁部65に当接した後、先端壁部372が座屈することを抑制することができる。
<実施形態6>
次に、本発明の実施形態6を図12によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の衝撃吸収構造においては、衝撃吸収部材の構成が上記実施形態と異なる。
本実施形態の衝撃吸収部材540の衝撃吸収部材本体部541においては、図12に示すように、規制壁部370が、延設壁部65に設けられており、連結壁部60側に突出するT字状をなしている。このような構成とすれば、連結壁部60が座屈した際に、規制壁部370の先端壁部372によって連結壁部60を受けることができ、連結壁部60の座屈を規制することができる。
<実施形態7>
次に、本発明の実施形態7を図13によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の衝撃吸収構造においては、衝撃吸収部材の構成が上記実施形態と異なる。
本実施形態の衝撃吸収部材640の衝撃吸収部材本体部641は、図13に示すように、一対のパネル側対向壁部50,50に加えて、ドアパネル11と対向する車室外側壁部642を備えている。また、ドアトリム側対向壁部55は、上下方向に並ぶ形で一対設けられている。
車室外側壁部642における端部と、ドアトリム側対向壁部55における端部は、車室内外方向に延びる壁部643によって連結されている。また、本実施形態の保持部629には、一対のドアトリム側対向壁部55,55に対応して、一対の凹部29A,29Aが設けられている。
<実施形態8>
次に、本発明の実施形態8を図14によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の衝撃吸収構造においては、ロアボードの構成が上記実施形態と異なる。
本実施形態のロアボード723は、図14に示すように、インナパネル12に対して傾斜されている。ロアボード723の車室外側の面723Aには、保持部729が形成されている。保持部729は、格子状に配列されたリブによって構成され、ドアトリム側対向壁部55が収容される凹部729Aを有している。
凹部729Aの底面には、上下方向に延びるリブ730が形成されている。リブ730は、ドアトリム側対向壁部55と平行状をなす車室外側の面730Aを有している。このような車室外側の面730Aを有することで、ロアボード723の傾斜角度に関わらず、ドアトリム側対向壁部55を車室内側から確実に受けることができる。
なお、本実施形態における衝撃吸収部材740の衝撃吸収部材本体部741においては、上側の延設壁部765における車室内外方向の長さが、下側の延設壁部65における車室内外方向の長さに比して大きいものとされる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、衝撃吸収部材40がロアボード23(ドアトリム20側)に取り付けられている構成を例示したが、これに限定されない。衝撃吸収部材40は、ドアパネル11とドアトリム20の間に配されていればよく、例えば、インナパネル12(ドアパネル11側)に取り付けられていてもよい。また、パネル側対向壁部50は、ドアパネルにおけるアウタパネルと対向配置されていてもよい。
(2)規制壁部の構成は上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。例えば、規制壁部が突出壁部71のみを備えていてもよい。
10…車両用ドア、11…ドアパネル、12A…インナパネルにおける車室内側の面(ドアパネルにおける車室内側の面)、20…ドアトリム、23,723…ロアボード(トリム本体部)、23A…ロアボードにおける車室外側の面(トリム本体部における車室外側の面、ドアトリムにおける車室外側の面)、29,629,729…保持部、29A,729A…凹部、40,140,240,340,440,540,640,740…衝撃吸収部材、41,141,241,341,441,541,641,741…衝撃吸収部材本体部、50…パネル側対向壁部、55…ドアトリム側対向壁部、60,360…連結壁部、65,765…延設壁部、70,370…規制壁部(規制部)、71…突出壁部、72,372…先端壁部、72A…他方と対向する対向面、L1…軸(対称軸)

Claims (4)

  1. 車両用ドアの衝撃吸収構造であって、
    前記車両用ドアは、
    ドアパネルと、
    前記ドアパネルの車室内側に配されるドアトリムと、
    前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に配される衝撃吸収部材と、を備え、
    前記衝撃吸収部材は、
    車両前後方向に延びる形状をなすとともに車室内外方向に沿って切断した断面の形状が車両前後方向の全長に亘って同一となる衝撃吸収部材本体部を備え、
    前記衝撃吸収部材本体部は、
    前記ドアパネルにおける車室内側の面と対向配置されるパネル側対向壁部と、
    前記ドアトリムにおける車室外側の面と対向配置されるドアトリム側対向壁部と、
    車室内外方向に延び、前記パネル側対向壁部と前記ドアトリム側対向壁部とを連結する連結壁部と、
    前記パネル側対向壁部から前記ドアトリム側に延設されるとともに、前記連結壁部と対向配置される延設壁部と、を備え、
    前記連結壁部は、前記延設壁部側に膨出する形状をなしており、
    前記連結壁部又は前記延設壁部のうちいずれか一方には、他方に突出する形状をなす規制部が設けられ、
    前記規制部は、前記パネル側対向壁部が車室外側から押圧されることで前記連結壁部が座屈した場合に、前記他方に当接することで前記連結壁部の座屈を規制する構成である車両用ドアの衝撃吸収構造。
  2. 前記規制部は、
    前記一方から前記他方に突出する突出壁部と、
    前記突出壁部の突出端に設けられ、前記他方と対向する対向面を有する先端壁部と、を備える請求項1に記載の車両用ドアの衝撃吸収構造。
  3. 前記パネル側対向壁部、前記連結壁部、前記延設壁部、及び前記規制部は、車室内外方向に延びる軸を対称軸として、上下対称となるようにそれぞれ一対設けられている請求項1又は請求項2に記載の車両用ドアの衝撃吸収構造。
  4. 前記ドアトリムは、
    板状をなすトリム本体部と、
    前記トリム本体部における車室外側の面に設けられた保持部と、を備え、
    前記保持部は、車室外側に開口された凹部を有しており、
    前記凹部には、前記ドアトリム側対向壁部が収容されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用ドアの衝撃吸収構造。
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