JP2015229178A - 射出装置及び成形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】射出力を好適に受けることができる射出装置を提供する。【解決手段】射出装置1は、プランジャ5に連結された射出シリンダ装置7と、射出シリンダ装置7を介してプランジャ5を前進駆動可能な駆動装置11と、を有している。射出シリンダ装置7のシリンダ部13は、射出ピストン15を前後方向に摺動可能に収容し、後端が開放されており、前後方向に移動可能な前方シリンダ部材21と、前方シリンダ部材21の後端に通じ、固定的に設置された後方シリンダ部材23と、を有している。駆動装置11は、前方シリンダ部材21を前後方向へ駆動可能である。【選択図】図2
Description
本発明は、成形装置(成形機)及びその射出装置に関する。成形装置は、例えば、ダイカストマシンや射出成形機である。
スリーブ内の成形材料をキャビティへ押し出すプランジャを液圧機器と他の駆動機器(例えば電動機)との組み合わせにより駆動する、いわゆるハイブリッド式の射出装置が知られている。
例えば、特許文献1、2の射出装置は、プランジャに連結された射出シリンダ装置と、射出シリンダ装置を移動させることが可能なボールねじ機構と、ボールねじ機構を駆動する電動機とを有している。この射出装置は、電動機を駆動して低速射出を行い、次に、電動機の駆動を継続したまま、射出シリンダ装置に作動液を供給して高速射出を行っている。
射出シリンダ装置に高圧の作動液を供給し、ピストンを前進させるとき、作用反作用の法則に従って、ピストンを収容するシリンダ部材には、後方への力(反力)が加えられる。特許文献1、2の技術では、この反力をボールねじ機構及び電動機によって受けなければならない。すなわち、射出力を電動機によって受けなければならない。
より具体的には、反力によって後方へ移動しようとするシリンダ部材は、ボールねじ機構を前進時とは逆方向へ回転させようとする。電動機は、その逆回転させようとする力に抗する駆動力を生じなければならない。その結果、例えば、電動機の負担が増大する。また、例えば、シリンダ部材が後方へ移動してしまえば、高速時の加速が低下する。
従って、射出力を好適に受けることができる射出装置及び成形装置が提供されることが望まれる。
本発明に一態様に係る射出装置は、キャビティに通じるスリーブと、前記スリーブ内を前後方向に摺動可能なプランジャと、前記プランジャに連結されたピストンロッド、前記ピストンロッドに固定された射出ピストン、前記射出ピストンを収容するシリンダ部を含む射出シリンダ装置と、前記射出シリンダ装置を介して前記プランジャを前進駆動可能な駆動装置と、を有し、前記シリンダ部は、前記射出ピストンを前後方向に摺動可能に収容し、後端が開放されており、前後方向に移動可能な前方シリンダ部材と、前記前方シリンダ部材の後端に通じ、固定的に設置された後方シリンダ部材と、を有し、前記駆動装置は、前記前方シリンダ部材を前後方向へ駆動可能である。
好適には、前記後方シリンダ部材は、前記前方シリンダ部材の後端に通じる小径室と、前記小径室に通じ、前記小径室よりも大径の大径室と、を有し、前記射出シリンダ装置は、前記小径室を摺動可能な小径部、及び、前記大径室を摺動可能な大径部が形成された増圧ピストンを更に有している。
好適には、前記射出シリンダ装置は、前記前方シリンダ部材の後端に固定され、前記後方シリンダ部材に相対移動可能に挿通され、前記前方シリンダ部材と前記後方シリンダ部材とを連通する連通管を更に有する。
好適には、前記射出シリンダ装置は、前記前方シリンダ部材の後端に固定され、前記後方シリンダ部材が相対移動可能に挿通され、前記前方シリンダ部材と前記後方シリンダ部材とを連通する連通管を更に有する。
好適には、前記連通管の内径は、前記前方シリンダ部材の内径未満であり、前記連通管の前端は、前記射出ピストンの後端に対する当接により前記射出ピストンの前記前方シリンダ部材に対する後退限を規定する。
好適には、前記連通管の内径が前記前方シリンダ部材の内径以上であり、前記シリンダ部は、前記前方シリンダ部材の後端にて、前記前方シリンダ部材の内側へ突出し、前記射出ピストンの後端に対する当接により前記射出ピストンの前記前方シリンダ部材に対する後退限を規定する、前記前方シリンダ部材の周方向に対して部分的に設けられたストッパを有する。
好適には、前記駆動装置は、前後方向に延びるねじ軸、及び、前記ねじ軸に螺合するナットを有し、前記ねじ軸及び前記ナットの一方が前記前方シリンダ部材に固定されたねじ機構と、前記ねじ軸及び前記ナットの他方を回転させる電動機と、を有している。
本発明の成形装置は、上記のいずれかの射出装置を備えている。
本発明によれば、射出力を好適に受けることができる。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係るダイカストマシンDC1の要部の構成を模式的に示す側面図(一部に断面図を含む)である。
図1は、本発明の実施形態に係るダイカストマシンDC1の要部の構成を模式的に示す側面図(一部に断面図を含む)である。
なお、以下において、図1の紙面左側(プランジャ5によりキャビティ105に溶湯を押し出すときのプランジャ5の進む方向)を前方といい、図1の紙面右側を後方ということがある。
ダイカストマシンDC1は、例えば、固定金型101及び移動金型103を型締めする型締装置151と、型締装置151に型締めされた固定金型101及び移動金型103により構成されたキャビティ105に成形材料(材料)としての溶湯(溶融状態の金属材料)を射出・充填する射出装置1と、成形されたダイカスト品(成形品)を固定金型101又は移動金型103から押し出す不図示の押出装置と、これら各装置を制御する制御装置153とを有している。なお、制御装置153は、各装置の一部を構成していると捉えられてもよい。
型締装置151は、例えば、不図示のベースと、ベース上に固定され、固定金型101を保持する固定ダイプレート155と、ベース上において型開閉方向に移動可能であり、移動金型103を保持する移動ダイプレート157とを有している。なお、本願において「固定」は、2部材が連結された場合だけでなく、2部材が一体的に形成された場合を含むものとする。
固定ダイプレート155には、射出フレーム159が固定されている。射出フレーム159は、C型やD型等の適宜な形式のものとされてよい。なお、射出フレーム159は、後述するように、射出装置1の部材の支持等に寄与するから、射出装置1の一部と捉えられてもよい。
(射出装置の構成)
図2は、射出装置1の要部の構成を模式的に示す、上方から見た断面図である。
図2は、射出装置1の要部の構成を模式的に示す、上方から見た断面図である。
射出装置1は、キャビティ105に通じるスリーブ3(図1)と、スリーブ3内の溶湯をキャビティ105へ押し出すプランジャ5と、プランジャ5を駆動する射出シリンダ装置7と、射出シリンダ装置7に作動液を供給する液圧装置9と、プランジャ5を駆動する駆動装置11とを有している。
スリーブ3及びプランジャ5の構成は、公知の構成と同様でよい。スリーブ3は、例えば、固定ダイプレート155に挿通されるように設けられている。なお、スリーブ3は、固定金型101にも挿通されていてよい。プランジャ5は、スリーブ3を摺動するプランジャチップ(図1)と、プランジャチップに固定されたプランジャロッドとを有している。
スリーブ3に形成された給湯口3a(図1)から溶湯がスリーブ3内に供給された状態で、プランジャ5がスリーブ3内をキャビティ105に向かって摺動する(前進する)ことにより、溶湯はキャビティ105内に射出、充填される。
射出シリンダ装置7は、例えば、増圧式シリンダにより構成されている。すなわち、射出シリンダ装置7は、シリンダ部13と、シリンダ部13の内部を摺動可能な射出ピストン15及び増圧ピストン17と、射出ピストン15から前方(プランジャ5側)へ延びるピストンロッド19とを有している。
この射出シリンダ装置7は、シリンダ部13が、前後方向に移動可能な前方シリンダ部材21と、その後方に位置し、固定的に設置された後方シリンダ部材23とを有していることを一つの特徴としている。前方シリンダ部材21と後方シリンダ部材23とは、例えば、連通管25により連通されている。これらの具体的構成は、例えば、以下のとおりである。
前方シリンダ部材21は、射出ピストン15を前後方向に摺動可能に収容している。ピストンロッド19は、前方シリンダ部材21から前方へ延び出ている。前方シリンダ部材21の後端は塞がれていない。射出ピストン15は、前方シリンダ部材21の内部を、前側のロッド側室21rと、後側のヘッド側室21h(符号は図5参照)とに区画可能である。
図2に示すように、射出ピストン15が後退限に位置するとき、ヘッド側室21hはなくなってもよい。ただし、以下では、便宜上、このような状態も含めて、射出ピストン15の背後に作動液が供給されるとき、ヘッド側室21hに作動液を供給すると表現することがあるものとする。
ヘッド側室21hに作動液を供給することにより、射出ピストン15を前方シリンダ部材21に対して前方へ相対移動させることができる。また、ロッド側室21rに作動液を供給することにより、射出ピストン15を前方シリンダ部材21に対して後方へ相対移動させることができる。
前方シリンダ部材21は、適宜な方法により、固定ダイプレート155等の固定的な部材に対して前後方向へ移動可能に設けられてよい。例えば、射出フレーム159に固定された中間ブロック27(図1)を設け、中間ブロック27の下部上面と、前方シリンダ部材21との間に、前後方向に延びる公知のリニアガイド(不図示)を介在させてよい。
後方シリンダ部材23は、前方シリンダ部材21側に位置する小径室23aと、小径室23aの後方に通じ、小径室23aよりも径が大きい大径室23bとを有している。一方、増圧ピストン17は、小径室23aを摺動可能な小径部17aと、大径室23bを摺動可能な大径部17bとを有している。大径部17bは、大径室23bを前方の前側室23baと、後方の後側室23bbとに区画している。
前側室23baがタンク圧とされた状態で、後側室23bbに作動液を供給することにより、増圧ピストン17の前後の受圧面積の差に応じて小径室23aの作動液を増圧することができる。また、小径室23a及び/又は前側室23baに作動液を供給することにより、増圧ピストン17を後退させることができる。
後方シリンダ部材23は、適宜な方法により、固定ダイプレート155等の固定的な部材に対して移動不可能に設置されてよい。例えば、後方シリンダ部材23は、上述した中間ブロック27の後端部に、ねじ等によって固定されてよい。なお、図2では、中間ブロック27の後端部が後方シリンダ部材23の前端部に兼用されている場合を例示している。以下では、中間ブロック27の後端部を後方シリンダ部材23の一部として表現することがある。
連通管25は、例えば、可撓性を有さない、概略筒状の部材である。その前端は、前方シリンダ部材21の後端に固定されている。そして、連通管25の内部は、前方シリンダ部材21の内部に通じている。一方、連通管25は、後方側が後方シリンダ部材23に対して前後方向に相対移動可能に挿通されている。これにより、前方シリンダ部材21と後方シリンダ部材23とは連通されており、また、連通を維持した状態で、前方シリンダ部材21は、後方シリンダ部材23に対して前後方向に移動可能である。
射出シリンダ装置7は、プランジャ5に対してその後方に同軸(直列)に配置されている。ピストンロッド19の先端は、カップリング29を介してプランジャ5の後端に連結されている。従って、ピストンロッド19の前後進に伴ってプランジャ5も前後進する。
液圧装置9は、例えば、作動液を貯留するタンク31と、タンク31の作動液を送出するポンプ33と、ポンプ33を駆動するポンプ用電動機35と、蓄圧した作動液を供給するアキュムレータ37と、これらの要素及び射出シリンダ装置7を互いに接続する液圧回路39とを有している。
タンク31は、例えば、開放タンクであり、大気圧下で作動液を保持している。タンク31は、例えば、液圧回路39等を介して射出シリンダ装置7との間で作動液の受給を行い、また、ポンプ33及び液圧回路39を介してアキュムレータ37に作動液を供給する。
ポンプ33は、歯車ポンプやベーンポンプ等のロータの回転により作動液を吐出するロータリポンプであってもよいし、アキシャル型のプランジャポンプやラジアル式のプランジャポンプ等のピストンの往復により作動液を吐出するプランジャポンプであってもよい。ポンプ33は、ロータやピストンの1周期の運動における吐出量が固定された定容量ポンプによって構成されていてもよいし、当該吐出量が可変とされた可変容量ポンプによって構成されていてもよい。また、ポンプ33は、1方向に作動液を吐出できれば十分であるが、双方向(2方向)ポンプと構造が同一であってもよい。
ポンプ用電動機35は、例えば、回転式の電動機である。ポンプ用電動機35は、直流モータでも交流モータでもよいし、誘導モータでも同期モータでもよい。ポンプ用電動機35は、オープンループにおいて設けられた定速電動機として機能するものであってもよいし、クローズドループにおいて設けられたサーボモータとして機能するものであってもよい。
アキュムレータ37は、重量式、ばね式、気体圧式(空気圧式含む)、シリンダ式、プラダ式などの適宜な形式のアキュムレータにより構成されてよい。例えば、アキュムレータ37は、気体圧式、シリンダ式又はプラダ式のアキュムレータであり、アキュムレータ37内に保持されている気体(例えば空気若しくは窒素)が圧縮されることにより蓄圧される。蓄圧された作動液は、液圧回路39を介して射出シリンダ装置7に供給される。
液圧回路39は、射出シリンダ装置7、タンク31、ポンプ33及びアキュムレータ37を互いに接続する複数の流路、及び、当該複数の流路における作動液の流れを制御する複数の弁を有している。複数の流路は、例えば、鋼管、可撓性のホース又は金属ブロックにより構成されている。複数の弁は、例えば、パイロット式でない又はパイロット式の逆止弁、切換弁、流量制御を行うサーボバルブである。
液圧装置9の各部は、適宜に、前方シリンダ部材21と移動するように設けられたり、後方シリンダ部材23と同様に固定的に設けられたりしてよい。例えば、タンク31、ポンプ33及びポンプ用電動機35は、固定的に設けられることが好ましい。また、液圧回路39が有する複数のバルブの全部又は大部分は、固定的に設けられることが好ましい。
アキュムレータ37は、前方シリンダ部材21とともに移動可能に設けられてもよいし、固定的に設けられてもよい。前方シリンダ部材21を含む可動部分の軽量化の観点からは、アキュムレータ37は、固定的に設けられることが好ましい。また、本実施形態では、ヘッド側室21hへの作動液の供給は、例えば、小径室23a及び連通管25を介して行われる。このような場合、作動液の流路の簡素化の観点から、アキュムレータ37は固定的に設けられることが好ましい。ヘッド側室21hへ作動液を供給するためのポートを前方シリンダ部材21に形成する場合においては、アキュムレータ37は、前方シリンダ部材21と共に移動するように設けられてもよい。
駆動装置11は、例えば、電動機によって前方シリンダ部材21を前後方向に駆動するように構成されている。具体的には、駆動装置11は、回転式の駆動用電動機41と、駆動用電動機41の回転を伝達する伝達機構43と、伝達機構43によって伝達された回転を並進運動に変換しつつ前方シリンダ部材21に伝達するねじ機構45とを有している。駆動装置11は、これら駆動用電動機41、伝達機構43及びねじ機構45の組み合わせを、例えば、左右対称に2組有している。
駆動用電動機41は、直流モータでも交流モータでもよいし、誘導モータでも同期モータでもよい。駆動用電動機41は、ブレーキ付きの電動機であることが好ましい。駆動用電動機41は、例えば、サーボモータとして構成されており、駆動用電動機41の回転を検出するエンコーダ47と、駆動用電動機41に電力を供給する不図示のサーボドライバと共にサーボ機構を構成している。
なお、後述する動作の説明において、駆動用電動機41が停止しているとき、駆動用電動機41は、トルクフリーの状態とされてもよいし、一定位置に停止するように制御されてもよいし、ブレーキを含んで構成され、ブレーキが使用されてもよい。駆動用電動機41が停止される状況等に応じて適切な停止方法が選択されてよい。
伝達機構43は、例えば、プーリ・ベルト機構により構成されており、駆動用電動機41の出力軸に固定された第1プーリ49と、ねじ機構45に固定された第2プーリ53と、第1プーリ49及び第2プーリ53に掛架されたベルト51とを有している。従って、駆動用電動機41が回転されると、その回転は伝達機構43を介してねじ機構45に伝達される。
ねじ機構45は、例えば、ボールねじ機構又はすべりねじ機構により構成されており、ねじ軸55と、ねじ軸55に螺合するナット57とを有している。
ねじ軸55は、プランジャ5に平行に配置されている。また、ねじ軸55は、中間ブロック27の後端部側方にて適宜な軸受により取り付けられることなどにより、軸方向の移動が規制されているとともに軸回りの回転が許容されている。一方、ナット57は、前方シリンダ部材21に固定されることなどにより、前方シリンダ部材21とともに軸方向に移動可能とされるとともに、軸回りの回転が規制されている。従って、ねじ軸55が回転されると、ナット57はプランジャ5に平行な方向において移動し、ひいては、前方シリンダ部材21が前後方向に移動する。
制御装置153は、例えば、特に図示しないが、CPU、ROM、RAM、外部記憶装置、入力回路、及び、出力回路を含んで構成されている。制御装置153は、入力された各種の入力信号に基づいて、各部を制御するための制御信号を出力する。
制御装置153に信号を入力するのは、例えば、ユーザの入力操作を受け付ける不図示の入力装置、エンコーダ47、プランジャ5の位置を検出するための第1位置センサ59、前方シリンダ部材21の位置を検出するための第2位置センサ61、液圧系の適宜な位置において作動液の圧力を検出する不図示の圧力センサである。
制御装置153が信号を出力するのは、例えば、ユーザに情報を表示する不図示の表示器、駆動用電動機41に電力を供給する不図示のドライバ、ポンプ用電動機35に電力を供給する不図示のドライバ、液圧回路39である。
第1位置センサ59は、例えば、不図示のスケール部とともにリニアエンコーダを構成している。例えば、第1位置センサ59は、射出シリンダ装置7の前方(例えば射出フレーム159)に固定的に設けられ、スケール部は、ピストンロッド19に設けられ、その軸方向に延びている。そして、第1位置センサ59は、ピストンロッド19の移動に伴って移動するスケール部の位置を検出することによってプランジャ5の位置を間接的に検出する。なお、第1位置センサ59、又は、制御装置153は、検出した位置を微分することにより、速度を検出することが可能である。
第2位置センサ61は、例えば、スケール部63とともにリニアエンコーダを構成している。例えば、第2位置センサ61は、前方シリンダ部材21の側方(例えば中間ブロック27)に固定的に設けられ、スケール部63は、前方シリンダ部材21に固定され、前後方向に延びている。そして、第2位置センサ61は、前方シリンダ部材21の移動に伴って移動するスケール部63の位置を検出することによって前方シリンダ部材21の位置を検出する。なお、第2位置センサ61、又は、制御装置153は、検出した位置を微分することにより、速度を検出することが可能である。
圧力センサは、液圧系において適宜な位置に設けられる。例えば、特に図示しないが、小径室23a(ヘッド側室21h)の圧力を検出する圧力センサ及びロッド側室21rの圧力を検出する圧力センサが設けられ、制御装置153は、これらの圧力センサの検出値に基づいて、プランジャ5が溶湯に加える圧力を特定可能である。また、例えば、特に図示しないが、アキュムレータ37の圧力を検出する圧力センサが設けられ、制御装置153は、その検出値に基づいて、アキュムレータ37の充填完了を判定可能である。
図3は、連通管25の前端及び後端の拡大図である。
連通管25の外径D3は、例えば、全長に亘って概ね一定であり、また、小径室23aの内径よりも小さい。そして、連通管25は、後方シリンダ部材23の前端に形成された開口において後方シリンダ部材23に対して摺動可能とされている。なお、外径D3は、小径室23aの内径と同一であってもよい。
連通管25の内径D2は、例えば、全長に亘って概ね一定であり、また、前方シリンダ部材21の内径D1未満である。従って、前方シリンダ部材21の後端は、内径D2を直径とする開口によって開放されている。また、連通管25の前端は、射出ピストン15の後端に当接して射出ピストン15の後退限を規定するストッパとして機能する。
ヘッド側室21hの作動液の圧力は、連通管25の前端面に作用する。連通管25は、前方シリンダ部材21に固定されている。従って、連通管25の前端面の面積は、実質的に、ヘッド側室21hの作動液の後方への圧力に対する前方シリンダ部材21の受圧面積となっている。この受圧面積は、(ヘッド側室21hの断面積)−(連通管25内部の断面積)である。ヘッド側室21r及び連通管25の内部が断面円形とすれば、(πD1 2−πD2 2)/4である。
その一方で、連通管25によって前方シリンダ部材21の後端に形成された内径D2の開口においては、作動液の後方への圧力は前方シリンダ部材21(連通管25)に作用せず、連通管25を介して後方シリンダ部材23に作用する。より厳密には、圧力は、まず、増圧ピストン17の前端面に作用する。そして、増圧ピストン17に加えられた力は、例えば、後方シリンダ部材23のうち増圧ピストン17の後端に当接して増圧ピストン17の後退限を規定する部分に伝達される。
従って、ヘッド側室21hに作動液を供給して射出ピストン15を前方に移動させるとき、その反力(射出力)は、一部は前方シリンダ部材21に受けられ、残りは後方シリンダ部材23に受けられる。前方シリンダ部材21の後端の後方シリンダ部材23に対して開放されている面積(連通管25の内部の断面積)が大きくなるほど、前方シリンダ部材21が受ける反力は小さくなる。
前方シリンダ部材21の後端の開放面積は、適宜な大きさとされてよい。例えば、開放面積は、前方シリンダ部材21の断面積の1/4以上又は1/2以上とされてよい。
連通管25の後方側部分は後方シリンダ部材23に挿通されており、連通管25の後端面には、小径室23a内の作動液の前方への圧力が作用する。ヘッド側室21hと小径室23aとは連通されており、基本的には同一の圧力である。従って、前方シリンダ部材21の受ける反力は、連通管25の後端面が作動液から受ける力によって少なくとも一部が打ち消される。
この打ち消す力は、連通管25の後端面の面積が大きくなるほど大きくなる。後端面の面積は、連通管25が円形であるとすれば、(πD3 2−πD2 2)/4である。そして、連通管25の後端面の面積が連通管25のヘッド側室21hに露出する前端面の面積と等しくなると、前方シリンダ部材21の受ける反力は完全に打ち消される。すなわち、本実施形態では、D1=D3であると、前方シリンダ部材21の受ける反力は完全に打ち消される。
(射出装置の動作)
図4は、射出装置1の動作を説明する図である。図4において、横軸は時間を示している。また、実線Lvは射出速度の変化を示し、破線Lpは射出圧力の変化を示している。実線Lv及び破線Lpが描かれたグラフにおいて、縦軸は射出速度及び射出圧力の大きさを示している。また、当該グラフの下方においては、プランジャ5、射出ピストン15、増圧ピストン17及び前方シリンダ部材21の動作を示している。なお、図4における射出ピストン15の「前進」、「停止」及び「後退」は、前方シリンダ部材21に対する相対的な前進、停止及び後退を意味している。
図4は、射出装置1の動作を説明する図である。図4において、横軸は時間を示している。また、実線Lvは射出速度の変化を示し、破線Lpは射出圧力の変化を示している。実線Lv及び破線Lpが描かれたグラフにおいて、縦軸は射出速度及び射出圧力の大きさを示している。また、当該グラフの下方においては、プランジャ5、射出ピストン15、増圧ピストン17及び前方シリンダ部材21の動作を示している。なお、図4における射出ピストン15の「前進」、「停止」及び「後退」は、前方シリンダ部材21に対する相対的な前進、停止及び後退を意味している。
射出装置1は、概観すると、低速射出、高速射出、及び、増圧(昇圧)を順に行う。すなわち、射出装置1は、射出の初期段階においては、溶湯の空気の巻き込みを防止するために比較的低速(速度VL)でプランジャ5を前進させ、次に、溶湯の凝固に遅れずに溶湯を充填するため等の観点から比較的高速(速度VH)でプランジャ5を前進させる。その後、射出装置1は、成形品のヒケをなくすために、プランジャ5の前進する方向の力によりキャビティ内の溶湯を増圧する。具体的には、以下のとおりである。
(低速射出:t0〜t1)
低速射出の開始直前において、射出装置1は、例えば、図1に示す状態となっている。すなわち、前方シリンダ部材21(ナット57)、射出ピストン15及び増圧ピストン17は、後退限等の初期位置に位置している。また、駆動用電動機41及びポンプ用電動機35は停止している。液圧回路39の各種の弁は、例えば、基本的に作動液の流れを禁止するように制御されている。
低速射出の開始直前において、射出装置1は、例えば、図1に示す状態となっている。すなわち、前方シリンダ部材21(ナット57)、射出ピストン15及び増圧ピストン17は、後退限等の初期位置に位置している。また、駆動用電動機41及びポンプ用電動機35は停止している。液圧回路39の各種の弁は、例えば、基本的に作動液の流れを禁止するように制御されている。
固定金型101及び移動金型103の型締が終了し、溶湯がスリーブ3に供給されるなど、所定の低速射出開始条件が満たされると、射出装置1は、前方シリンダ部材21を前方へ移動させる。これにより、プランジャ5が前進し、低速射出が行われる。
具体的には、制御装置153は、駆動用電動機41を所定の回転数で駆動する。その駆動力は、伝達機構43及びねじ機構45を介して前方シリンダ部材21に伝達される。一方、プランジャ5は、射出ピストン15に固定されており、射出ピストン15の後端は連通管25の前端に当接しており、連通管25は前方シリンダ部材21に固定されている。従って、前方シリンダ部材21の前進に伴ってプランジャ5が前進する。
前方シリンダ部材21の前進に伴って、シリンダ部13においては、射出ピストン15の背後の容積が拡大する。具体的には、連通管25のうち後方シリンダ部材23の内部から外部へ移動した部分の容積及び体積に相当する量で、射出ピストン15の背後の容積が拡大する。その結果、シリンダ部13の射出ピストン15の背後においては作動液が不足する。
この作動液の不足は、適宜に補給されてよい。例えば、負圧によってタンク31から作動液が補給されてもよいし、ポンプ33によって作動液が補給されてもよい。なお、ポンプ33によって作動液を補給する場合は、射出ピストン15の背後の作動液の圧力によって射出ピストン15が前方シリンダ部材21に対して相対的に前進しないように作動液の供給量が調整される。この調整は、例えば、ポンプ33の回転数の制御により行われる。メータイン回路が設けられている場合には、メータイン回路のサーボバルブによって制御されてもよい。
プランジャ5の速度は、駆動用電動機41の回転数の調整により制御される。例えば、制御装置153は、第1位置センサ59(第2位置センサ61でもよい)により検出されるプランジャ5の速度に基づいて、駆動用電動機41の回転数をフィードバック制御する。なお、プランジャ5の速度の多段制御が行われてもよい。
(高速射出:t1〜t2)
射出装置1は、第1位置センサ59の検出値に基づくプランジャ5の位置が所定の高速切換位置に到達すると、射出ピストン15を前方シリンダ部材21に対して相対的に前進させる。これにより、プランジャ5が前進し、高速射出が行われる。
射出装置1は、第1位置センサ59の検出値に基づくプランジャ5の位置が所定の高速切換位置に到達すると、射出ピストン15を前方シリンダ部材21に対して相対的に前進させる。これにより、プランジャ5が前進し、高速射出が行われる。
具体的には、制御装置153は、ヘッド側室21hとタンク31又はポンプ33とを遮断し、アキュムレータ37から射出ピストン15の背後へ作動液を供給するように液圧回路39を制御する。これにより、射出ピストン15は前方シリンダ部材21に対して比較的高速で前進する。
なお、射出ピストン15の前進に伴ってロッド側室21rから排出される作動液は、タンク31に排出されてもよいし、液圧回路39(不図示のランアラウンド回路)を介して射出ピストン15の背後へ還流されてもよい。
プランジャ5の速度は、例えば、射出シリンダ装置7の流量制御により制御される。具体的には、制御装置153は、第1位置センサ59により検出されるプランジャ5の速度に基づいて、液圧回路39の不図示のメータイン回路のサーボ弁及び/又はメータアウト回路のサーボ弁の開口度をフィードバック制御する。
高速射出において、前方シリンダ部材21は停止されてもよいし、駆動用電動機41の駆動力によって前進が継続されてもよい。図4では停止された状態を例示している。停止の場合、制御装置153は、例えば、駆動用電動機41のブレーキを作動させる。また、前進が継続される場合、前方シリンダ部材21の速度は、低速射出速度と同一であってもよいし、低速射出速度よりも遅く又は速くてもよい。
なお、前方シリンダ部材21が停止された場合、プランジャ5の速度v1は、アキュムレータ37から射出ピストン15の背後への作動液の供給量と、射出ピストン15の背後の受圧面積とによって規定される。すなわち、作動液の供給量をV(m3/s)、射出ピストン15の背後の受圧面積をπD1 2/4(m2)とすると、射出ピストン15の速度は、v1=V/(πD1 2/4)(m/s)である。
また、前方シリンダ部材21の前進が継続された場合、低速射出の説明において述べたように、前方シリンダ部材21の前進によってシリンダ部13の後方(連通管25及び後方シリンダ部材23)の容積が拡大する。その分、ヘッド側室21hに流れ込む作動液の量は減少する。従って、プランジャ5の速度v2は、速度v1と前方シリンダ部材21の速度v3との単純な和(v1+v3)にはならない。より具体的には、ロッド側室21rの作動液の排出量等の影響を無視すれば、拡大する容積の断面積(本実施形態ではπD3 2/4)が射出ピストン15の背後の受圧面積(πD1 2/4)よりも大きければv2<v1であり、等しければv2=v1であり、小さければv2>v1である。
(減速射出:t2〜t3)
溶湯がキャビティ105にある程度充填されると、プランジャ5は、その充填された溶湯から反力を受けて減速され、その一方で、射出圧力は、急激に上昇していく。なお、各部の動作は、高速射出時と同様である。ただし、充填時の衝撃を緩和するために、プランジャ5が所定の減速位置に到達するなど所定の減速開始条件が満たされたときに不図示のメータアウト回路等により適宜な減速制御がなされてもよい。
溶湯がキャビティ105にある程度充填されると、プランジャ5は、その充填された溶湯から反力を受けて減速され、その一方で、射出圧力は、急激に上昇していく。なお、各部の動作は、高速射出時と同様である。ただし、充填時の衝撃を緩和するために、プランジャ5が所定の減速位置に到達するなど所定の減速開始条件が満たされたときに不図示のメータアウト回路等により適宜な減速制御がなされてもよい。
(増圧:t3〜t4)
所定の増圧開始条件が満たされると、制御装置153は、増圧工程を開始するように液圧回路39を制御する。増圧開始条件は、例えば、ヘッド側室21hの圧力を検出する不図示の圧力センサ(及び必要に応じてロッド側室21rの圧力を検出する不図示の圧力センサ)の検出値に基づく射出圧力が所定の値に到達したこと、又は、第1位置センサ59により検出されるプランジャ5の検出位置が所定の位置に到達したことである。
所定の増圧開始条件が満たされると、制御装置153は、増圧工程を開始するように液圧回路39を制御する。増圧開始条件は、例えば、ヘッド側室21hの圧力を検出する不図示の圧力センサ(及び必要に応じてロッド側室21rの圧力を検出する不図示の圧力センサ)の検出値に基づく射出圧力が所定の値に到達したこと、又は、第1位置センサ59により検出されるプランジャ5の検出位置が所定の位置に到達したことである。
液圧回路39は、増圧開始のために、アキュムレータ37から後側室23bbへの作動液の放出の許容、前側室23baからタンク31への作動液の排出の許容、ヘッド側室21hからの作動液の排出の禁止、及び、ロッド側室21rからタンク31への作動液の排出の許容を行う。これにより、ヘッド側室21hの圧力が増圧ピストン17により加圧され、射出圧力は上昇し、射出圧力は終圧(圧力P)に到達する。また、射出速度は、キャビティ105に溶湯が完全に充填されることにより0となる。なお、射出圧力の多段制御が行われてもよい。
(保圧:t4〜t5)
制御装置153は、射出圧力が終圧となっている状態を維持する。この間に、溶湯は冷却されて凝固する。溶湯が凝固すると、制御装置153は、アキュムレータ37から後側室23bbへの液圧の供給を停止するように液圧回路39を制御する。すなわち、保圧は終了する。
制御装置153は、射出圧力が終圧となっている状態を維持する。この間に、溶湯は冷却されて凝固する。溶湯が凝固すると、制御装置153は、アキュムレータ37から後側室23bbへの液圧の供給を停止するように液圧回路39を制御する。すなわち、保圧は終了する。
制御装置153は、適宜に溶湯が凝固したか否かを判定してよい。例えば、制御装置153は、終圧が得られた時点等の所定の時点から所定の時間が経過したか否かにより、溶湯が凝固したか否か判定する。
(射出ピストン及び増圧ピストンの後退:t5〜t7)
保圧終了後、制御装置153は、前方シリンダ部材21を前進させるように駆動用電動機41を制御する。
保圧終了後、制御装置153は、前方シリンダ部材21を前進させるように駆動用電動機41を制御する。
図5(a)及び図5(b)は、このときの各ピストンの動作や作動液の流れを説明する模式図である。図5(a)は、前方シリンダ部材21を前進開始時(t5)の状態を示し、図5(b)は、前方シリンダ部材21の前進が概ね終了した時点(t6)の状態を示している。
プランジャ5の前進は、凝固した溶湯(より具体的にはビスケット)によって規制されている。すなわち、射出ピストン15の前進は規制されている。従って、前方シリンダ部材21を前進させると、射出ピストン15は、前方シリンダ部材21に対して相対的に後退する。別の観点では、ヘッド側室21hの容積は縮小する。
一方、前方シリンダ部材21が前進すると、低速射出と同様に、シリンダ部13の後方(連通管25及び後方シリンダ部材23)においては容積が拡大する。本実施形態では、この拡大する容積の断面積は、ヘッド側室21hの断面積よりも小さい。
従って、射出ピストン15と増圧ピストン17との間においては、ヘッド側室21hの容積の縮小量と、その後方の容積の拡大量との差で容積が縮小する。
制御装置153は、射出ピストン15と増圧ピストン17との間の作動液の排出が禁止され、後側室23bbの作動液の排出が許容され、前側室23baへの作動液の流入が許容されるように液圧回路39を制御する。その結果、射出ピストン15の背後の容積が縮小されていくと、矢印y5で示すように、作動液が連通管25から小径室23aへ流れ、増圧ピストン17が後退する。
なお、射出ピストン15が後退限に到達する時点(t7)より前に、増圧ピストン17が後退限に到達する(t6)ことが好ましい。射出ピストン15が先に後退限に到達する場合は、ポンプ33によって小径室23aに作動液を供給してよい。
(押出追従:t7〜t8)
図4に戻る。射出ピストン15が後退限に到達すると(連通管25の前端に当接すると)、射出ピストン15には、駆動装置11の駆動力が前方シリンダ部材21を介して伝達される。一方、制御装置153は、不図示の型締装置に型開きを行わせるとともに、不図示の押出装置により固定金型101から成形品を押し出す。従って、プランジャ5は、成形品を固定金型101から押し出すことに寄与する。
図4に戻る。射出ピストン15が後退限に到達すると(連通管25の前端に当接すると)、射出ピストン15には、駆動装置11の駆動力が前方シリンダ部材21を介して伝達される。一方、制御装置153は、不図示の型締装置に型開きを行わせるとともに、不図示の押出装置により固定金型101から成形品を押し出す。従って、プランジャ5は、成形品を固定金型101から押し出すことに寄与する。
(プランジャ後退:t9〜)
その後、制御装置153は、前方シリンダ部材21を後退させるように駆動装置11を制御する。この際、射出ピストン15が前方シリンダ部材21に対して前進してしまわないように、適宜にロッド側室21rに液圧を付与してもよい。
その後、制御装置153は、前方シリンダ部材21を後退させるように駆動装置11を制御する。この際、射出ピストン15が前方シリンダ部材21に対して前進してしまわないように、適宜にロッド側室21rに液圧を付与してもよい。
以上のとおり、本実施形態では、射出装置1は、プランジャ5に連結された射出シリンダ装置7と、射出シリンダ装置7を介してプランジャ5を前進駆動可能な駆動装置11と、を有している。射出シリンダ装置7のシリンダ部13は、射出ピストン15を前後方向に摺動可能に収容し、後端が開放されており、前後方向に移動可能な前方シリンダ部材21と、前方シリンダ部材21の後端に通じ、固定的に設置された後方シリンダ部材23と、を有している。駆動装置11は、前方シリンダ部材21を前後方向へ駆動可能である。
従って、射出ピストン15の後方へ作動液を供給したときに生じる反力(射出力)のうち、前方シリンダ部材21の後端の開放面積に相当する分は、固定的に設置された後方シリンダ部材23によって受けられることになる。その結果、例えば、駆動装置11の負担が軽減される。また、例えば、高速時の加速が好適になされる。
また、本実施形態では、後方シリンダ部材23は、前方シリンダ部材21の後端に通じる小径室23aと、小径室23aに通じ、小径室23aよりも大径の大径室23bと、を有している。射出シリンダ装置7は、小径室23aを摺動可能な小径部17a、及び、大径室23bを摺動可能な大径部17bが形成された増圧ピストン17を更に有している。
従って、増圧時にヘッド側室21hの圧力が高圧にされることによって生じる反力のうち、前方シリンダ部材21の後端の開放面積に相当する分は、固定的に設置された後方シリンダ部材23によって受けられることになる。その結果、例えば、駆動装置11の負担が軽減される。また、増圧ピストン17及びこれを収容する部分等を移動させる必要が無いことから、低速射出等において駆動装置11が移動させる質量が低減され、この点においても駆動装置11の負担が軽減されることが期待される。
また、本実施形態では、射出シリンダ装置7は、前方シリンダ部材21の後端に固定され、後方シリンダ部材23に相対移動可能に挿通され、前方シリンダ部材21と後方シリンダ部材23とを連通する連通管25を更に有している。
従って、例えば、可撓性のホースによって前方シリンダ部材21と後方シリンダ部材23とを連通する場合(この場合も本願発明に含まれる)に比較して、連通管25の径を大きくして、前方シリンダ部材21の後方の開口を大きくしやすい。その結果、例えば、射出力を後方シリンダ部材23により受けやすくなる。また、例えば、前方シリンダ部材21と後方シリンダ部材23との間を流れる作動液の流量を確保しやすくなることから、アキュムレータ37の作動液を後方シリンダ部材23を介して前方シリンダ部材21に供給することも容易化され、ひいては、アキュムレータ37を固定的に配置することも容易化される。また、連通管25の後端が後方シリンダ部材23内に露出していることから、既に説明したように、ヘッド側室21hに作動液が供給されたときに、連通管25の後端に作用する圧力によって、前方シリンダ部材21が受ける反力の少なくとも一部を打ち消すことができる。
また、本実施形態では、連通管25の内径は、前方シリンダ部材21の内径未満であり、連通管25の前端は、射出ピストン15の後端に対する当接により射出ピストン15の前方シリンダ部材21に対する後退限を規定する。
従って、連通管25は、射出ピストン15の後退限を規定する部材にも兼用される。その結果、構成の簡素化が図られる。また、射出ピストン15が連通管25に当接している状態で、連通管25の内部の作動液によって射出ピストン15の背面に圧力を付与することができるから、射出ピストン15が後退限に位置するときにヘッド側室21hの容積がなくなるような構成も可能となる。その結果、前方シリンダ部材21の小型化が期待される。
また、本実施形態では、連通管25の外径D3は、前方シリンダ部材21の内径未満であり、射出装置1は、プランジャ5の前進が凝固した溶湯により規制された状態で、駆動装置11により前方シリンダ部材21を前進させることにより、前方シリンダ部材21内であって射出ピストン15の後方の作動液を小径室23aへ供給し、増圧ピストン17を後退させる。
従って、駆動装置11によって射出ピストン15及び増圧ピストン17を後退させることができる。その結果、例えば、射出ピストン15及び増圧ピストン17を後退させているときにポンプ33によりアキュムレータ37を充填して成形サイクルを短縮させることができる。また、例えば、この動作に続けて駆動装置11によるビスケットの押出しを行うことができ、効率的である。
<第2の実施形態>
図6は、第2の実施形態に係る射出装置201の要部の構成を模式的に示す、上方から見た断面図である。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態の構成と同一又は類似する構成については、第1の実施形態の符号と同一の符号を付し、また、説明を省略することがある。
図6は、第2の実施形態に係る射出装置201の要部の構成を模式的に示す、上方から見た断面図である。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態の構成と同一又は類似する構成については、第1の実施形態の符号と同一の符号を付し、また、説明を省略することがある。
射出装置201は、連通管及び後方シリンダ部材の形状が第1の実施形態の射出装置1と相違する。具体的には、以下のとおりである。
後方シリンダ部材223は、ベース113に固定される基部265と、基部265に固定され、増圧ピストン17を収容する増圧部267と、基部265に固定され、増圧部267の前端に通じる連結部269とを有している。
基部265は、例えば、前後方向に面するプレート部265aを有している。プレート部265aには前後方向に貫通する開口が形成されている。
増圧部267は、増圧ピストン17の小径部17aが摺動する小径室267aと、増圧ピストン17の大径部17bが摺動する大径室267bとを有している。大径室267bは、大径部17bにより前側室267baと後側室267bbとに区画されている。
小径室267aは、適宜な角度(例えば90°)で屈曲している。小径室267aの前方側部分は、前後方向に延びており、連結部269に通じている。小径室267aの後方側部分及び大径室267bは、前後方向に直交する方向において延びている。換言すれば、増圧ピストン17は、前後方向に直交する方向に摺動可能とされている。
連結部269は、例えば、可撓性を有さない、概略筒状の部材である。連結部269は、前後方向に延びるように配置され、後端が基部265に固定されている。後端の開口は、小径室267aの先端に通じている。連結部269の内径は、例えば、前方シリンダ部材21の内径よりも若干小さくされており、また、小径室267aの径と同一である。
連通管225は、例えば、可撓性を有さない、概略筒状の部材である。連通管225は、前後方向に延びるように配置され、前端が前方シリンダ部材21の後端に固定されている。連通管225の前方の開口は、前方シリンダ部材21の後端開口に通じている。
連通管225の内径は、連結部269の外径以上(本実施形態では同等)とされている。連結部269は、連通管225に挿通され、これにより、連結部269の内部は、前方シリンダ部材21の内部と通じている。連結部269及び連通管225は、前後方向に相対移動(摺動)可能である。
また、連通管225の内径は、例えば、前方シリンダ部材21の内径以上(本実施形態では同等)とされている。従って、連通管225の前端は、第1の実施形態の連通管25のように射出ピストン15の後端面に当接はしない。
その代わりに、前方シリンダ部材21には、射出ピストン15の後端面に当接して射出ピストン15の前方シリンダ部材21に対する後退限を規定するストッパ271が設けられている。ストッパ271は、例えば、前方シリンダ部材21の後端に固定されており、前方シリンダ部材21の内部側へ所定の突出量で突出している。ストッパ271は、例えば、前方シリンダ部材21の周方向において(対して)部分的に設けられている。換言すれば、ストッパ271は、前方シリンダ部材21の内周面に対して全周に亘っては設けられていない。ストッパ271の位置及び数は、適宜に設定されてよい。
なお、図6では、図示を省略しているが、射出装置201は、第1の実施形態の射出装置1と同様に、液圧装置9を有している。ヘッド側室21hへの作動液の供給は、例えば、第1の実施形態と同様に、小径室267aに作動液が供給されることによりなされてよい。
射出装置201の動作は、第1の実施形態の射出装置1の動作と概ね同様である。ただし、射出装置201においては、連通管225に後方シリンダ部材223が挿通されていることから、連通管225の前進するときのシリンダ部213の後方(連通管225及び後方シリンダ部材223)の容積の拡大量は、連通管225の内部から外部へ移動した後方シリンダ部材223の容積及び体積と等しい。換言すれば、第1の実施形態では、連通管25の外径によって規定されたのに対して、本実施形態では、連通管225の内径によって規定される。
従って、例えば、高速射出において、前方シリンダ部材21の前進が継続される場合の速度が、前方シリンダ部材21が停止される場合の速度に対して速くなるか否かは、拡大する容積の断面積としての連通管225の内部の断面積と、射出ピストン15の背後の受圧面積との大小関係によって規定される。
なお、本実施形態では、前方シリンダ部材21の内径と、連通管225の内径とは同一であるから、ロッド側室21rの作動液の排出量等の影響を無視すれば、前方シリンダ部材21を前進させたときのプランジャ5の速度は、前方シリンダ部材21を停止させたときのプランジャ5の速度と同等である。
また、例えば、プランジャ5の前進がビスケットにより規制された状態において前方シリンダ部材21を前進させたときに、増圧ピストン17を後退させる作動液の流れが生じるか否かも、連通管225の内部の断面積と、射出ピストン15の背後の受圧面積との大小関係によって規定される。
なお、本実施形態では、前方シリンダ部材21の内径と、連通管225の内径とは同一であるから、増圧ピストン17を後退させる作動液の流れは生じない。増圧ピストン17は、例えば、ポンプ33によって小径室267aに作動液が供給されることによって後退されてよい。
以上のとおり、第2の実施形態では、射出装置1は、プランジャ5に連結された射出シリンダ装置207と、射出シリンダ装置207を介してプランジャ5を前進駆動可能な駆動装置11と、を有している。射出シリンダ装置207のシリンダ部213は、射出ピストン15を前後方向に摺動可能に収容し、後端が開放されており、前後方向に移動可能な前方シリンダ部材21と、前方シリンダ部材21の後端に通じ、固定的に設置された後方シリンダ部材223と、を有している。駆動装置11は、前方シリンダ部材21を前後方向へ駆動可能である。
従って、第1の実施形態と同様の効果が奏される。例えば、射出ピストン15の背後に作動液を供給したときに生じる反力(射出力)のうち、前方シリンダ部材21の後端の開放面積(連通管225の内部の断面積)に相当する分は、固定的に設置された後方シリンダ部材223によって受けられることになる。その結果、例えば、駆動装置11の負担が軽減される。また、例えば、高速時の加速が好適になされる。
なお、本実施形態では、増圧ピストン17は前後方向に直交する方向に移動可能に配置されている。従って、より詳細には、第1の実施形態では、反力は、増圧ピストン17を介して大径室23bの後端面により受けられたのに対して、本実施形態では、反力は、小径室267aの内周面のうち前方に面する面によって受けられる。
また、本実施形態では、射出シリンダ装置207は、前方シリンダ部材21の後端に固定され、後方シリンダ部材223が相対移動可能に挿通され、前方シリンダ部材21と後方シリンダ部材223とを連通する連通管225を更に有している。
従って、第1の実施形態において連通管25が設けられたことによる効果と同様の効果が奏される。例えば、前方シリンダ部材21の後端の開放面積を大きくしやすく、また、前方シリンダ部材21と後方シリンダ部材223との間を流れる作動液の流量を確保しやすい。また、本実施形態では、後方シリンダ部材223が連通管225に挿通される構成であることから、連通管225の内径を大きくしやすい。その結果、連通管225の前端面に作用する液圧によって、前方シリンダ部材21に反力(射出力)が作用することが抑制されやすい。ただし、本実施形態では、連通管225の後端に作動液を作用させる効果は得られない。
また、本実施形態では、連通管225の内径が前方シリンダ部材21の内径以上である。シリンダ部213は、前方シリンダ部材21の後端にて、前方シリンダ部材21の内側へ突出し、射出ピストン15の後端に対する当接により射出ピストン15の後退限を規定する、前方シリンダ部材21の周方向において部分的に設けられたストッパ271を有している。
従って、第1の実施形態のように、前方シリンダ部材21の内径よりも内径が小さい連通管25によって射出ピストン15のストッパを構成する場合に比較して、前方に面する受圧面積を小さくすることが容易である。換言すれば、前方シリンダ部材21の後端の開放面積を大きくしやすい。その結果、反力(射出力)を後方シリンダ部材223で受けやすくなる。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
成形機は、ダイカストマシンに限定されない。例えば、成形機は、他の金属成形機であってもよいし、射出成形機であってもよいし、木粉に熱可塑性樹脂等を混合させた材料を成形する成形機であってもよい。また、成形機は、横型締横射出に限定されず、例えば、縦型締縦射出、縦型締横射出、横型締縦射出であってもよい。作動液は、油に限定されず、例えば水でもよい。
第1の実施形態及び第2の実施形態は適宜に組み合わされてよい。すなわち、第1の実施形態と第2の実施形態との相違点として、連通管と後方シリンダ部材との挿通関係、増圧ピストンの向き、前方シリンダ部材の内径と連通管の内径(又は外径)との大小関係、ストッパの構成等が挙げられるが、これらに関して、両実施形態のいずれが選択されてもよい。
例えば、第1の実施形態において、増圧ピストンの向きのみを第2の実施形態のように前後方向に直交する方向としてもよい。また、例えば、第1の実施形態のように後方シリンダ部材に挿通される連通管の内径を第2の実施形態のように前方シリンダ部材の内径と同等以上として、第2の実施形態のストッパを設けてもよい。逆に、第2の実施形態のように後方シリンダ部材が挿通される連通管の内径を第1の実施形態のように前方シリンダ部材の内径よりも小さくしてもよい。
射出シリンダ装置は、増圧式のものに限定されず、増圧ピストンが設けられない、いわゆる単動式のものであってもよい。換言すれば、後方シリンダ部材は、増圧ピストンを収容しておらず、反力(射出力)を受ける目的のためにのみ設けられてもよい。
駆動装置は、回転式の電動機を含むものに限定されず、例えば、リニアモータを含むものであってもよい。また、回転式の電動機を含む場合において、回転を並進運動に変換する機構は、ねじ機構に限定されず、例えば、ラック・ピニオン機構であってもよい。また、プーリ・ベルト機構は設けられなくてもよいし、プーリ・ベルト機構に加えて又は代えて、歯車機構等の適宜な伝達機構が設けられてもよい。
射出シリンダ装置及び駆動装置の役割分担は、適宜に設定されてよい。例えば、押出追従は、駆動装置の駆動力ではなく、射出シリンダ装置の駆動力によってなされてもよい。また、例えば、増圧及び保圧には、射出シリンダ装置の駆動力に加えて、駆動装置の駆動力が利用されてもよい。
前方シリンダ部材のストローク(駆動装置のストローク)は、プランジャのストロークと同等でなくてもよく、低速射出のストロークと同等であってもよい。この場合、駆動装置の小型化が図られる。例えば、実施形態のねじ軸を短くすることができる。なお、この場合、射出ピストンの前方シリンダ部材に対する後退は、ロッド側室への作動液の供給によりなされてよい。また、押出追従は、射出シリンダ装置の駆動力によりなされてよい。
連通管は設けられなくてもよい。例えば、可撓性のホースによって前方シリンダ部材と後方シリンダ部材とを連通してもよい。この場合、連通管が設けられる場合に比較して、射出ピストンの背後の容積の変化が抑制される。ただし、連通管の方が、流量を確保しやすい。
また、連通管は、前方シリンダ部材ではなく、後方シリンダ部材に固定されてもよい。例えば、前方シリンダ部材を前端において駆動装置11と連結し、前方シリンダ部材の後方部分を、後方シリンダ部材の前方に設けられた連通管に挿通してもよい。ただし、この場合、連通管は後方シリンダ部材の一部として捉えられてもよい(連通管が設けられずに、後方シリンダ部材に前方シリンダ部材が直接に挿通されていると捉えられてもよい。)
1…射出装置、3…スリーブ、5…プランジャ、7…射出シリンダ装置、11…駆動装置、13…シリンダ部、15…射出ピストン、19…ピストンロッド、21…前方シリンダ部材、23…後方シリンダ部材、105…キャビティ。
Claims (8)
- キャビティに通じるスリーブと、
前記スリーブ内を前後方向に摺動可能なプランジャと、
前記プランジャに連結されたピストンロッド、前記ピストンロッドに固定された射出ピストン、前記射出ピストンを収容するシリンダ部を含む射出シリンダ装置と、
前記射出シリンダ装置を介して前記プランジャを前進駆動可能な駆動装置と、
を有し、
前記シリンダ部は、
前記射出ピストンを前後方向に摺動可能に収容し、後端が開放されており、前後方向に移動可能な前方シリンダ部材と、
前記前方シリンダ部材の後端に通じ、固定的に設置された後方シリンダ部材と、を有し、
前記駆動装置は、前記前方シリンダ部材を前後方向へ駆動可能である
射出装置。 - 前記後方シリンダ部材は、
前記前方シリンダ部材の後端に通じる小径室と、
前記小径室に通じ、前記小径室よりも大径の大径室と、を有し、
前記射出シリンダ装置は、前記小径室を摺動可能な小径部、及び、前記大径室を摺動可能な大径部が形成された増圧ピストンを更に有している
請求項1に記載の射出装置。 - 前記射出シリンダ装置は、前記前方シリンダ部材の後端に固定され、前記後方シリンダ部材に相対移動可能に挿通され、前記前方シリンダ部材と前記後方シリンダ部材とを連通する連通管を更に有する
請求項1又は2に記載の射出装置。 - 前記射出シリンダ装置は、前記前方シリンダ部材の後端に固定され、前記後方シリンダ部材が相対移動可能に挿通され、前記前方シリンダ部材と前記後方シリンダ部材とを連通する連通管を更に有する
請求項1又は2に記載の射出装置。 - 前記連通管の内径は、前記前方シリンダ部材の内径未満であり、
前記連通管の前端は、前記射出ピストンの後端に対する当接により前記射出ピストンの前記前方シリンダ部材に対する後退限を規定する
請求項3又は4に記載の射出装置。 - 前記連通管の内径が前記前方シリンダ部材の内径以上であり、
前記シリンダ部は、前記前方シリンダ部材の後端にて、前記前方シリンダ部材の内側へ突出し、前記射出ピストンの後端に対する当接により前記射出ピストンの前記前方シリンダ部材に対する後退限を規定する、前記前方シリンダ部材の周方向に対して部分的に設けられたストッパを有する
請求項3又は4に記載の射出装置。 - 前記駆動装置は、
前後方向に延びるねじ軸、及び、前記ねじ軸に螺合するナットを有し、前記ねじ軸及び前記ナットの一方が前記前方シリンダ部材に固定されたねじ機構と、
前記ねじ軸及び前記ナットの他方を回転させる電動機と、を有している
請求項1〜6のいずれか1項に記載の射出装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の射出装置を備えた成形装置。
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