JP2015228816A - 容器詰コーヒー飲料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)難消化性デキストリンを2.3〜3.0質量%含み、(B)クロロゲン酸類と(C)カフェインとの質量比が〔(B)/(C)〕が0.35〜1.8である、加熱殺菌された容器詰コーヒー飲料。
【選択図】なし
Description
抽出方法及び抽出条件は特に限定されず、公知の方法及び条件を採用することが可能であり、例えば、特開2009−153451号公報に記載の方法及び条件が挙げられる。また、得られたコーヒー抽出液は、必要により濃縮又は水希釈してコーヒー分として使用してもよい。
<1>
(A)難消化性デキストリンを2.3〜3.0質量%含み、
(B)クロロゲン酸類と(C)カフェインとの質量比が〔(B)/(C)〕が0.35〜1.8である、加熱殺菌された容器詰コーヒー飲料。
(A)難消化性デキストリンを2.3〜3.0質量%配合し、(B)クロロゲン酸類と(C)カフェインとの質量比〔(B)/(C)〕を0.35〜1.8に調整する、加熱殺菌された容器詰コーヒー飲料の酸味の質の改善方法。
(B)クロロゲン酸類と(C)カフェインとの質量比が〔(B)/(C)〕が0.35〜1.8である、加熱殺菌された容器詰コーヒー飲料において、
(B)難消化性デキストリンを2.3〜3.0質量%配合する、酸味の質を改善するための難消化性デキストリンの使用。
(A)難消化性デキストリンが、好ましくはトウモロコシ、馬鈴薯、甘藷、小麦、米、もち米及びタピオカから選ばれる1以上の植物に由来するものであり、更に好ましくはトウモロコシに由来するものである、前記<1>記載の容器詰コーヒー飲料、前記<2>記載の酸味の質の改善方法、又は前記<3>記載の難消化性デキストリンの使用(以下、「容器詰コーヒー飲料」、「酸味の質の改善方法」又は「難消化性デキストリンの使用」を「容器詰コーヒー飲料等」と称する)。
<5>
(A)難消化性デキストリンのデキストロース当量(DE)が、好ましくは1以上、より好ましくは5以上、更に好ましくは7以上、より更に好ましくは8以上、より更に好ましくは9以上であって、好ましくは30以下、好ましくは25以下、更に好ましくは23以下、より更に好ましくは20以下、より更に好ましくは15以下である、前記<1>〜<4>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<6>
(A)難消化性デキストリンのデキストロース当量(DE)が、好ましくは1〜30、より好ましくは5〜25、更に好ましくは7〜23、より更に好ましくは8〜20、より更に好ましくは9〜15である、前記<1>〜<5>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<7>
(A)難消化性デキストリンの含有量は、好ましくは2.4質量%以上、より好ましくは2.5質量%以上であって、好ましくは2.9質量%以下、より好ましくは2.8質量%以下、更に好ましくは2.7質量%以下である、前記<1>〜<6>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<8>
(A)難消化性デキストリンの含有量は、好ましくは2.4〜2.9質量%、より好ましくは2.4〜2.8質量%、更に好ましくは2.5〜2.7質量%である、前記<1>〜<7>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<9>
コーヒー飲料1本当たりの(A)難消化性デキストリンの含有量が、好ましくは2g以上、より好ましくは3g以上、更に好ましくは3.5g以上、更に好ましくは4g以上、より更に好ましくは4.5g以上であって、好ましくは9g以下、より好ましくは8g以下、更に好ましくは7g以下、更に好ましくは6g以下、より更に好ましくは5.5g以下である、前記<1>〜<8>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<10>
コーヒー飲料1本当たりの(A)難消化性デキストリンの含有量が、好ましくは2〜9g、より好ましくは2〜8g、更に好ましくは3〜7g、更に好ましくは3.5〜6g、更に好ましくは4〜6g、更に好ましくは4.5〜5.5gである、前記<1>〜<9>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
容器に充填されたコーヒー飲料の容量が、好ましくは100〜400g、より好ましくは140〜300g、更に好ましくは180〜250gである、前記<1>〜<10>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<12>
(B)クロロゲン酸類が、好ましくは3−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸、5−カフェオイルキナ酸、3−フェルラキナ酸、4−フェルラキナ酸、5−フェルラキナ酸、3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸及び4,5−ジカフェオイルキナ酸から選ばれる少なくとも1種を含有するものであり、更に好ましくは前記9種をすべて含有するものである、前記<1>〜<11>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<13>
(B)クロロゲン酸類の含有量が、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.04質量%以上、より更に好ましくは0.05質量%以上であって、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.3質量%以下、より更に好ましくは0.2質量%以下、より更に好ましくは0.15質量%以下、より更に好ましくは0.1質量%以下である、前記<1>〜<12>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<14>
(B)クロロゲン酸類の含有量が、好ましくは0.02〜1質量%、より好ましくは0.03〜0.5質量%、更に好ましくは0.04〜0.3質量%、更に好ましくは0.05〜0.2質量%であり、更に好ましくは0.05〜0.15質量%、より更に好ましくは0.05〜0.1質量%である、前記<1>〜<13>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<15>
(C)カフェインの含有量が、好ましくは0.0001質量%以上、より好ましくは0.001質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上、より更に好ましくは0.02質量%以上であって、好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは0.08質量%以下、更に好ましくは0.07質量%以下、より更に好ましくは0.06質量%以下である、前記<1>〜<14>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<16>
(C)カフェインの含有量が、好ましくは0.0001〜0.1質量%、より好ましくは0.001〜0.08質量%、更に好ましくは0.01〜0.07質量%、より更に好ましくは0.02〜0.06質量%である、前記<1>〜<15>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<17>
(B)クロロゲン酸類と(C)カフェインとの質量比[(B)/(C)]が、好ましくは0.4以上、より好ましくは0.5以上、更に好ましくは0.8以上、より更に好ましくは1.0以上であって、好ましくは1.7以下、より好ましくは1.65以下、更に好ましくは1.6以下、より更に好ましくは1.55以下である、前記<1>〜<16>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<18>
(B)クロロゲン酸類と(C)カフェインとの質量比[(B)/(C)]が、好ましくは0.4〜1.7、より好ましくは0.5〜1.65、更に好ましくは0.8〜1.6、より更に好ましくは1.0〜1.55である、前記<1>〜<17>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<19>
(A)難消化性デキストリンと(C)カフェインとの質量比[(C)/(A)]が、好ましくは0.017以上、より好ましくは0.018以上、更に好ましくは0.020以上、より更に好ましくは0.021以上であって、好ましくは0.025以下、より好ましくは0.024以下、更に好ましくは0.023以下である、前記<1>〜<18>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<20>
(A)難消化性デキストリンと(C)カフェインとの質量比[(C)/(A)]が、好ましくは0.017〜0.025、より好ましくは0.018〜0.024、更に好ましくは0.020〜0.024、より更に好ましくは0.021〜0.023である、前記<1>〜<19>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
(A)難消化性デキストリンと(B)クロロゲン酸類との質量比[(A)/(B)]が、好ましくは25以上、より好ましくは30以上、更に好ましくは35以上、より更に好ましくは40以上であって、好ましくは140以下、より好ましくは130以下、更に好ましくは125以下、より更に好ましくは115以下である、前記<1>〜<20>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<22>
(A)難消化性デキストリンと(B)クロロゲン酸類との質量比[(A)/(B)]が、好ましくは25〜140、より好ましくは30〜130、更に好ましくは35〜125、より更に好ましくは40〜115である、前記<1>〜<21>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<23>
好ましくは甘味料、乳、乳化剤、酸化防止剤、香料、有機酸、有機酸塩、無機酸、無機酸塩、無機塩、色素、保存料、調味料、酸味料、ビタミン、アミノ酸、pH調整剤、及び品質安定剤から選ばれる1種又は2種以上を含有する、前記<1>〜<22>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<24>
pH(20℃)が、好ましくは4.0以上、より好ましくは4.5以上、更に好ましくは5.0以上、より更に好ましくは5.5以上であって、好ましくは7.0以下、より好ましくは6.8以下、更に好ましくは6.5以下、より更に好ましくは6.2以下である、前記<1>〜<23>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<25>
pH(20℃)が、好ましくは4.0〜7.0、より好ましくは4.5〜6.8、更に好ましくは5.0〜6.5、より更に好ましくは5.5〜6.2である、前記<1>〜<24>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<26>
Brix(20℃)が、好ましくは1.5以上、より好ましくは2以上、更に好ましくは2.5以上、より更に好ましくは3以上、より更に好ましくは3.5以上であって、好ましくは16以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下、より更に好ましくは10以下、より更に好ましくは8以下である、前記<1>〜<25>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<27>
Brix(20℃)が、好ましくは1.5〜16、より好ましくは2〜14、更に好ましくは2.5〜12、より更に好ましくは3〜10、より更に好ましくは3.5〜8である、前記<1>〜<26>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<28>
好ましくは容器詰ブラックコーヒー飲料である、前記<1>〜<25>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<29>
Brix(20℃)が、好ましくは1.5以上、より好ましくは2以上、更に好ましくは2.5以上、より更に好ましくは3以上、より更に好ましくは3.5以上であって、好ましくは10以下、より好ましくは8以下、更に好ましくは6以下、より更に好ましくは5以下である、前記<28>記載の容器詰コーヒー飲料等。
<30>
Brix(20℃)が、好ましくは1.5〜10、より好ましくは2〜8、更に好ましくは2.5〜6、より更に好ましくは3〜6、より更に好ましくは3.5〜5である、前記<28>又は<29>記載の容器詰コーヒー飲料等。
好ましくは容器詰乳入りコーヒー飲料である、前記<1>〜<25>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<32>
Brix(20℃)が、好ましくは4以上、より好ましくは4.5以上、更に好ましくは5以上、より更に好ましくは5.5以上あって、好ましくは16以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下、より更に好ましくは10以下、より更に好ましくは8以下である、前記<31>記載の容器詰コーヒー飲料等。
<33>
Brix(20℃)が、好ましくは4〜16、より好ましくは4.5〜14、更に好ましくは5〜12、より更に好ましくは5〜10、より更に好ましくは5.5〜8である、前記<31>又は<32>記載の容器詰コーヒー飲料等。
<34>
焙煎度(L値)が、好ましくは16〜25、より好ましくは18〜24、更に好ましくは19〜23、より更に好ましくは20〜22である焙煎コーヒー豆から得られたコーヒー抽出液を配合したものである、前記<1>〜<33>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<35>
コーヒー抽出液100g当たり焙煎コーヒー豆を生豆換算で、好ましくは1g以上、より好ましくは2.5g以上、更に好ましくは5g以上使用して得られたコーヒー抽出液を配合したものである、前記<1>〜<34>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<36>
容器が、好ましくはポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、又は瓶である、前記<1>〜<35>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<37>
加熱殺菌が、好ましくは適用されるべき法規(日本にあっては食品衛生法)に定められた条件に適合するものであり、より好ましくはレトルト殺菌、高温短時間殺菌(HTST)、又は超高温殺菌(UHT)である、前記<1>〜<36>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
<38>
好ましくはレディ トゥ ドリンクである、前記<1>〜<37>のいずれか一に記載の容器詰コーヒー飲料等。
(1)定量法
試料約1〜5gを精密に量り(Sp)、0.08mol/Lリン酸緩衝液(pH6.0)を加え50mLにした。これに熱安定性α−アミラーゼ(ターマミル120L:ノボザイムズ社)0.1mLを加え、沸騰水浴中に入れ、30分間振とうした。放冷後、0.275mol/L水酸化ナトリウム溶液10mLでpHを7.5±0.1に調整した。たんぱく分解酵素溶液(プロテアーゼP-5380:シグマ社)0.1mLを加え、60℃で振とうしながら30分間反応させた。放冷後、0.325mol/L塩酸10mLで、pHを4.3±0.3に調整した。次いで、アミログルコシダーゼ(アミログルコシダーゼA-9913:シグマ社)0.1mLを加え、60℃で振とうしながら30分間反応させた。以上の酵素処理を終了後、直ちに沸騰水浴中で10分間加熱した後冷却し、10W/V%グリセリン溶液(内部標準物質)3mLを加え水で100mLとし酵素処理液とした。
酵素処理液50mLをイオン交換樹脂〔アンバーライトIRA-67(OH型,オルガノ社):アンバーライト200CT(H型,オルガノ社)=1:1(容量比)〕50mLを充填したカラム(ガラス管、φ20mm×300mm)に通液速度50mL/hrで通液し、更に水を通して流出液の全量を約200mLとした。この溶液をロータリーエバポレーターで濃縮し、全量を水で10mLとした後、孔径0.45μmのメンブレンフィルターで濾過し、検液とした。検液20μLにつきHPLCにより、検液のグリセリン及び食物繊維画分のピーク面積値を測定し、次式により食物繊維成分含量を求めた。
〔式中、X1は食物繊維成分のピーク面積を示し、Y1はグリセリンのピーク面積を示し、f1はグリセリンとブドウ糖のピーク感度補正係数(0.82)を示し、Z1は内部標準グリセリン重量(mg)を示し、Spは秤取試料重量(mg)を示す。〕
・検出器 :示差屈折計
・カラム充填剤:TSKgel G2500PWXL
・カラム管 :φ7.8mm×300mm
・カラム温度:80℃
・移動相 :水
・流速 :0.5mL/min
・注入量 :20μL
試料2.5gを正確に量り、水に溶かして200mLとする。この液10mLを正確に量り、0.04mol/Lヨウ素溶液10mLと、0.04mol/L水酸化ナトリウム溶液15mLを加えて20分間暗所に放置する。次に、2mol/L塩酸を5mL加えて混和した後、0.04mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。滴定の終点近くで液が微黄色になったら、でんぷん指示薬2滴を加えて滴定を継続し、液の色が消失した時点を滴定の終点とする。別に空試験を行う。次式によりデキストロース当量(DE)を求める。
〔式中、aは滴定値(mL)を示し、bはブランク値(mL)を示し、fはチオ硫酸ナトリウム溶液のファクター値を示し、Aは試料の秤取量(mg)を示し、Bは試料の水分値(%)を示す。〕
分析機器はHPLCを使用した。装置の構成ユニットの型番は次の通りである。
・UV−VIS検出器:L−2420(日立ハイテクノロジーズ社製)
・カラムオーブン:L−2300(日立ハイテクノロジーズ社製)
・ポンプ:L−2130(日立ハイテクノロジーズ社製)
・オートサンプラー:L−2200(日立ハイテクノロジーズ社製)
・カラム:Cadenza CD−C18 φ4.6×150mm、粒子径3μm(インタクト社製)
・ル注入量 :10μL
・流量 :1.0mL/min
・UV−VIS検出器設定波長:325nm
・カラムオーブン設定温度:35℃
・溶離液A:0.05M 酢酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、10mM 酢酸ナトリウム、5(V/V)%アセトニトリル溶液
・溶離液B:アセトニトリル
時間 溶離液A 溶離液B
0.0分 100% 0%
10.0分 100% 0%
15.0分 95% 5%
20.0分 95% 5%
22.0分 92% 8%
50.0分 92% 8%
52.0分 10% 90%
60.0分 10% 90%
60.1分 100% 0%
70.0分 100% 0%
・モノカフェオイルキナ酸:5.3、8.8、11.6の計3点
・モノフェルラキナ酸:13.0、19.9、21.0の計3点
・ジカフェオイルキナ酸:36.6、37.4、44.2の計3点。
ここで求めた9種のクロロゲン酸類の面積値から5−カフェオイルキナ酸を標準物質とし、質量%を求めた。
なお、カフェインの分析は、UV−VIS 検出器設定波長:270nm、カフェインを標準物質とした以外はクロロゲン酸類と同様に実施した。カフェインの保持時間は18.9分。
糖度計(Atago RX−5000α−Bev、Atago社製)を用いて20℃にて測定した。
各容器詰コーヒー飲料の酸味の質、後味のキレ、香りについて、専門パネル3名が下記基準にしたがい評価し、その後専門パネル3名の評点の平均値を求めた。なお、「後味」とは、JIS Z 8144:2004に記載の「口内に残る感覚」をいう。
L22の焙煎コーヒー豆から得られたコーヒー抽出液を用い、かつ難消化性デキストリンを2.39質量%配合した殺菌前の容器詰コーヒー飲料の酸味の質を評点5とし、L22の焙煎コーヒー豆から得られたコーヒー抽出液を用い、かつ難消化性デキストリンを3.73質量%配合した殺菌前の容器詰コーヒー飲料の酸味の質を評点1(不自然な酸味)とし、L20の焙煎コーヒー豆から得られたコーヒー抽出液を用い、かつ難消化性デキストリンを配合していない殺菌後の容器詰コーヒー飲料(比較例8)の酸味の質を評点1(カドがある酸味)として、評価を行った。具体的な評価基準は以下のとおりである。
4:やや適度な酸味である
3:酸味にややカドがあるか、又はやや強い
2:酸味にカドがあるか、又は酸味が強い
1:酸味にカドが強いか、酸味が強過ぎるか、又不自然である
L16の焙煎コーヒー豆から得られたコーヒー抽出液を用い、かつ難消化性デキストリンを2.39質量%配合した殺菌前の容器詰コーヒー飲料の後味のキレを評点5とし、L22の焙煎コーヒー豆から得られたコーヒー抽出液を用い、かつ難消化性デキストリンを配合していない殺菌後の容器詰コーヒー飲料(比較例3)の後味のキレを評点3として、評価を行った。具体的な評価基準は以下のとおりである。
4:後味のキレがややよい
3:後味のキレがやや弱い
2:後味のキレが弱い
1:後味のキレがない
L16の焙煎コーヒー豆から得られたコーヒー抽出液を用い、かつ難消化性デキストリンを2.39質量%配合した殺菌前の容器詰コーヒー飲料の香りを評点5とし、L22の焙煎コーヒー豆から得られたコーヒー抽出液を用い、かつ難消化性デキストリンを配合していない殺菌後の容器詰コーヒー飲料(比較例3)の香りを評点3として、評価を行った。具体的な評価基準は以下のとおりである。
4:香りがある
3:香りがややある
2:香りがほとんどない
1:香りがない
製造例1
L15.5の焙煎コーヒー豆50gを90℃の熱水にて抽出し、600gのコーヒー抽出液を得た。得られたコーヒー抽出液は、Brixが1.92%、(B)クロロゲン酸類/(C)カフェインの質量比が0.31であった。
L16の焙煎コーヒー豆50gを90℃の熱水にて抽出し、500gのコーヒー抽出液を得た。得られたコーヒー抽出液は、Brixが1.72%、(B)クロロゲン酸類/(C)カフェインの質量比が0.42であった。
L20の焙煎コーヒー豆50gを90℃の熱水にて抽出し、500gのコーヒー抽出液を得た。得られたコーヒー抽出液は、Brixが1.69%、(B)クロロゲン酸類/(C)カフェインの質量比が1.07であった。
L22の焙煎コーヒー豆50gを90℃の熱水にて抽出し、500gのコーヒー抽出液を得た。得られたコーヒー抽出液は、Brixが1.58%、(B)クロロゲン酸類/(C)カフェインの質量比が1.57であった。
L26の焙煎コーヒー豆50gを90℃の熱水にて抽出し、600gのコーヒー抽出液を得た。得られたコーヒー抽出液は、Brixが1.94%、(B)クロロゲン酸類/(C)カフェインの質量比が1.90であった。
製造例1〜5で得られた各コーヒー抽出液をBrix1.2%になるように計量し、これと表1に示す各成分とを配合し、所定のpHに調整後、規定調合量となるようにイオン交換水を加え、コーヒー飲料を得た。次いで、コーヒー飲料を容量200mLの缶容器に185g充填した後、レトルト殺菌(129℃、8.5分)し、容器詰コーヒー飲料を得た。次いで、得られた容器詰コーヒー飲料の分析、官能試験を行った。その結果を表1に併せて示す。
製造例4で得られたコーヒー抽出液をBrix1.2%になるように計量し、これと表2に示す各成分とを配合し、所定のpHに調整後、規定調合量となるようにイオン交換水を加え、コーヒー飲料を得た。次いで、コーヒー飲料を容量200mLの缶容器に185g充填した後、レトルト殺菌(129℃、8.5分)し、容器詰コーヒー飲料を得た。次いで、得られた容器詰コーヒー飲料の分析、官能試験を行った。その結果を実施例3の結果とともに表2に併せて示す。
製造例3で得られたコーヒー抽出液をBrix1.2%になるように計量し、これと表3に示す各成分とを配合し、所定のpHに調整後、規定調合量となるようにイオン交換水を加え、コーヒー飲料を得た。次いで、コーヒー飲料を容量200mLの缶容器に185g充填した後、レトルト殺菌(129℃、8.5分)し、容器詰コーヒー飲料を得た。次いで、得られた容器詰コーヒー飲料の分析、官能試験を行った。その結果を実施例2の結果とともに表3に併せて示す。
製造例2で得られたコーヒー抽出液をBrix1.2%になるように計量し、これと表4に示す各成分とを配合し、所定のpHに調整後、規定調合量となるようにイオン交換水を加え、コーヒー飲料を得た。次いで、コーヒー飲料を容量200mLの缶容器に185g充填した後、レトルト殺菌(129℃、8.5分)し、容器詰コーヒー飲料を得た。次いで、得られた容器詰コーヒー飲料の分析、官能試験を行った。その結果を実施例1の結果とともに表4に併せて示す。
Claims (10)
- (A)難消化性デキストリンを2.3〜3.0質量%含み、
(B)クロロゲン酸類と(C)カフェインとの質量比が〔(B)/(C)〕が0.35〜1.8である、加熱殺菌された容器詰コーヒー飲料。 - (A)難消化性デキストリンと(C)カフェインとの質量比[(C)/(A)]が0.017〜0.025である、請求項1記載の容器詰コーヒー飲料。
- (A)難消化性デキストリンと(B)クロロゲン酸類との質量比[(A)/(B)]が25〜140である、請求項1又は2記載の容器詰コーヒー飲料。
- (A)クロロゲン酸類の含有量が0.02〜1質量%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の容器詰コーヒー飲料。
- (B)カフェインの含有量が0.0001〜0.1質量%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の容器詰コーヒー飲料。
- pHが4.0〜7.0である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の容器詰コーヒー飲料。
- Brixが1.5〜16である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の容器詰コーヒー飲料。
- (A)難消化性デキストリンのデキストロース当量が1〜30である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の容器詰コーヒー飲料。
- (A)難消化性デキストリンがトウモロコシ由来である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の容器詰コーヒー飲料。
- 容器に充填されたコーヒー飲料の容量が100〜400gである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の容器詰コーヒー飲料。
Priority Applications (1)
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