JP2015224120A - 画像形成装置 - Google Patents

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恭輔 仲里
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Abstract

【課題】従来と比してより多種のラベル用紙に対応し得る画像形成装置を実現する。
【解決手段】ラベル用紙100の台紙部分100aとラベル部分100bのうち、透過率が高い方の台紙部分100aを発光部50と受光部51との間の検出エリアに位置させ、飽和電圧値未満の値に設定されている閾値Vthよりも出力電圧Voutが高くなるまで入力電圧Vinを上げて台紙部分100aの電圧値を飽和電圧値に近づけることで、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの差が十分開くように発光量を調整する。そのうえで、閾値Vthを、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの間の値に更新して、この閾値Vthを用いて、ラベル用紙100のラベル部分100bを検出するようにした。これにより、ラベル用紙の透過率に応じて、ラベル電圧値Vaと台紙電圧値Vbとの間に閾値Vthを容易且つ確実に設定することができる
【選択図】図10

Description

本発明は、画像形成装置に関するものであり、例えば、ラベル用紙に印刷するラベルプリンタに適用して好適なものである。
従来、ラベルプリンタは、ラベル用紙を検出する為の用紙検出部を有している。この用紙検出部は、例えば、発光ダイオード及びフォトトランジスタからなる透過型センサと、発光ダイオードの発光量を決定する為のボリウムと、フォトトランジスタの受光量を測定する為のADコンバータなどで構成されている(例えば特許文献1参照)。
このような用紙検出部によって、例えば、ラベル用紙のラベル部分(台紙の上にラベルが重なっている部分)と台紙部分(台紙のみでなる部分)を検出する場合、ラベル部分と台紙部分とで光の透過率の違いによって受光側の電圧値が異なることから、その間に閾値を設け、この閾値と受光側の電圧値との大小を比較することで、ラベル部分と台紙部分とを検出するようになっていた。
特開平6−191526号公報
しかしながら、このような検出方法では、例えば、用いるラベル用紙の透過率が高すぎると、その透過率に対して、最初に設定された発光量が強すぎることになり、ラベル部分と台紙部分とで受光側の電圧値の差が小さくなってしまう。一方で、用いるラベル用紙の透過率が低すぎると、その透過率に対して、最初に設定された発光量が弱すぎることになり、この場合も、ラベル部分と台紙部分とで受光側の電圧値の差が小さくなる。
そして、このように、ラベル用紙の透過率が高すぎたり低すぎたりして、ラベル部分と台紙部分とで受光側の電圧値の差が小さくなるほど、ラベル部分の受光側の電圧値と台紙部分の受光側の電圧値との間に閾値を設定することが困難となり、台紙部分とラベル部分の判別が難しくなる。ゆえに、従来のラベルプリンタでは、使用可能となるラベル用紙の透過率の範囲が狭く、結果として、使用できるラベル用紙が限られてしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮したもので、従来と比してより多種のラベル用紙に対応し得る画像形成装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、台紙の上にラベルが重ねられているラベル部分と台紙のみでなる台紙部分とでなるラベル用紙のラベル部分に画像を形成する画像形成部と、発光部と受光部とを有し、当該発光部と当該受光部との間の検出エリアにラベル用紙が位置しているときの受光部からの出力電圧と第1の閾値との大小を比較することによって前記ラベル部分を検出する用紙検出部と、前記用紙検出部の動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記検出エリアに前記ラベル用紙が位置していない状態で、前記受光部からの出力電圧が、飽和電圧値未満の値が設定されている第2の閾値より高くなるまで前記発光部への入力電圧を上げていき、前記出力電圧が前記第2の閾値より高くなった時点での前記入力電圧を維持したまま、前記検出エリアに前記ラベル用紙の台紙部分を位置させ、前記第2の閾値より低くなった前記出力電圧が、再度、前記第2の閾値より高くなるまで前記発光部への入力電圧をさらに上げていき、前記出力電圧が前記第2の閾値より高くなった時点での前記入力電圧を維持するとともに、この時点での前記出力電圧の値を前記台紙部分の電圧値とし、さらに、前記検出エリアに前記ラベル用紙のラベル部分を位置させ、この時点での前記出力電圧の値を前記ラベル部分の電圧値とし、前記台紙部分の電圧値と前記ラベル部分の電圧値との間の値を、前記第1の閾値に設定するようにした。
このように、本発明では、実際に、ラベル用紙の台紙部分とラベル部分のうち、透過率が高い方の台紙部分を発光部と受光部との間の検出エリアに位置させ、飽和電圧値未満の値に設定されている第2の閾値よりも出力電圧が高くなるまで入力電圧を上げて台紙部分の電圧値を飽和電圧値に近づけることで、台紙部分の電圧値とラベル部分の電圧値との差が十分開くように発光量を調整する。そのうえで、十分な差が開いた台紙部分の電圧値とラベル部分の電圧値との間に、ラベル部分の検出に用いる第1の閾値を設定するようにした。これにより、ラベル用紙の透過率に応じて、ラベル部分の電圧値と台紙部分の電圧値との間に第1の閾値を容易且つ確実に設定することができる。
本発明によれば、ラベル用紙の透過率に応じて、ラベル部分の電圧値と台紙部分の電圧値との間に第1の閾値を容易且つ確実に設定することができるので、従来と比して、使用可能となるラベル用紙の透過率の範囲を広くすることができ、かくして、従来と比してより多種のラベル用紙に対応し得る画像形成装置を実現できる。
ラベルプリンタの全体構成を示す略線図である。 ラベル用紙の構成を示す略線図である。 ラベルプリンタのブロック構成を示すブロック図である。 用紙検出部の構成を示す略線図である。 発光量が適切な場合の出力電圧及び比較電圧の変化を示す略線図である。 発光量が適切でない場合の出力電圧の変化を示す略線図である。 キャリブレーション処理の手順を示すフローチャートである。 図7に続く、キャリブレーション処理の手順を示すフローチャートである。 キャリブレーション処理時のラベル用紙の位置の変化を示す略線図である。 キャリブレーション処理時の入力電圧、出力電圧、比較電圧の変化を示すグラフである。
以下、発明を実施するための形態(以下、これを実施の形態と呼ぶ)について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.ラベルプリンタの全体構成]
図1に、一例として、ラベル用紙100に画像を形成する画像形成装置としてのラベルプリンタ1のメカ部分の全体構成を示す。また、図2に、このラベルプリンタ1で使用するラベル用紙100の構成を示す。図2(A)は、ラベル用紙100を上側から見た場合の上面図、図2(B)は、ラベル用紙100を長辺側から見た場合の側面図である。この図2に示すように、ラベル用紙100は、台紙101上に所定間隔ごとにラベル102が貼り付けられた構成でなり、台紙101のみでなる部分を台紙部分100a、台紙101の上にラベルが重なっている部分をラベル部分100bとする。
一方、ラベルプリンタ1は、図1に示すように、略箱型の筐体2を有している。尚、以下の説明では、筐体2の図中左側を前面、図中右側を後面として、筐体2の前面から後面への方向を後方向、後面から前面への方向を前方向、筐体2の下側から上側への方向を上方向、筐体2の上側から下側への方向を下方向とする。筐体2の内部には、その上部に、ラベルプリンタ1で扱う複数色のトナー(例えばブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色のトナー)の各々に対応する4個のイメージドラムユニット(以下、これをIDユニットと呼ぶ)3A〜3Dが、前後方向に並べて設けられている。4個のIDユニット3A〜3Dは、それぞれ現像部4と、当該現像部4に装着されるLED(Light Emitting Diode)ヘッド5とトナーカートリッジ6とで構成されている。
現像部4には、イメージドラム7が設けられていて、現像部4は、LEDヘッド5によりイメージドラム7に形成された潜像パターンを、トナーで現像するようになっている。尚、4個の画像形成ユニット3A〜3Dは、トナーカートリッジ6に収容されるトナーの色が異なる以外は、基本的に同一構成となっている。また、イメージドラム7は、IDモータ8(図3参照)により駆動するようになっている。
さらに、4個のIDユニット3A〜3Dの下方には、前後方向に延びる転写部9が設けられている。転写部9は、前後方向に延びるベルトと当該ベルトを走行させるベルトローラなどで構成され、印刷媒体としてのラベル用紙100を搬送しながら、IDユニット3A〜3Dの各々により現像されたトナー像をラベル用紙100のラベル部分100bに転写する為のものである。また、転写部9は、ベルトモータ10(図3参照)によってベルトローラが駆動することによりベルトが走行するようになっている。
さらに、転写部9の前方には、ラベル用紙100上に転写されたトナー像を、加温、加圧により、ラベル用紙100上に定着させる為の定着器11が設けられている。定着器11は、ヒートローラや加圧ローラなどによって構成され、これらヒートローラ及び加圧ローラは、定着モータ12(図3参照)の駆動により回転するようになっている。さらに、転写部9の下方(筐体2の下部)の前側には、ラベル用紙100を格納するロールユニット13が設けられている。ロールユニット13は、ロール状に巻回されたラベル用紙100を装着するロール駆動軸14を有している。このロール駆動軸14は、搬送モータ15(図3参照)によって駆動するようになっている。
さらに、ロールユニット13の後側には、ラベル用紙100の搬送路16が後方に向かって延びている。この搬送路16は、そのまま筐体2の後端部まで延び、そこから上方に向かって転写部9の後端近傍まで延び、そこから前方に向かって転写部9と4個のIDユニット3A〜3Dの間を通り、さらに定着器11を通って、筐体2の前端部に設けられた用紙排出口17まで延びている。
搬送路16上のロールユニット13から筐体2の後端部までの間には、ロールユニット13の近傍に、ラベル用紙100を搬送する為の搬送ローラ18が設けられ、この搬送ローラ18の後方(すなわち下流側)近傍に、ラベル用紙100を検出する為の第1透過型センサ19が設けられ、この第1透過型センサ19の後方(下流側)近傍に、ラベル用紙100をカットする為のカッター20が設けられている。尚、搬送ローラ18の中心から第1透過型センサ19の中心までは距離L1だけ離れているものとする。さらに、搬送路16上のカッター20から転写部9までの間に、複数の搬送ローラ21、22、23、24、25と、第2透過型センサ26が設けられている。第2透過型センサ26は、転写部9の直前に設けられている。さらに、搬送路16上の定着器11から用紙排出口17までの間には、第3透過型センサ27が設けられている。尚、カッター20は、カッターモータ28(図3参照)の駆動により動作するようになっていて、搬送ローラ18、21〜25のそれぞれは、ロール駆動軸14と同様、搬送モータ15(図3参照)の駆動により回転するようになっている。
さらに、筐体2前面の所定位置には、電源をオン/オフする為のスイッチ、オンライン/オフラインを切り替える為のスイッチ、状態表示用のLCD(Liquid Crystal Display)などを有する操作パネル29が設けられている。
ラベルプリンタ1の全体構成は、このようになっていて、印刷時、ロールユニット13からラベル用紙100が給紙され、第1透過型センサ19の検出結果をもとに、一定速度で搬送されるラベル用紙100のラベル部分100bの先端又は後端の位置が特定される。そして、ラベルプリンタ1は、特定したラベル部分100bの先端又は後端の位置をもとに、カッター20によって、ラベル用紙100を台紙部分100aの中央でカットする。
カットされたラベル用紙100は、搬送路16を通って転写部9へと搬送され、転写部9と4個のIDユニット3A〜3Dとの間を通るときに、IDユニット3A〜3Dと転写部9によって、ラベル用紙100のラベル部分100bにカラーのトナー像が形成される。尚、ラベルプリンタ1は、転写部9の近傍の第2透過型センサ26の検出結果をもとに、カットされたラベル用紙100のラベル部分100bの先端の位置を特定して、この位置をもとに、ラベル用紙100に対するトナー像の形成位置を決定するようになっている。
ラベルプリンタ1は、トナー像が形成されたラベル用紙を、定着器11へと搬送し、定着器11によってトナー像をラベル用紙100に定着させることにより、ラベル用紙100にカラーの印刷画像を形成する。そして、ラベルプリンタ1は、印刷画像が形成されたラベル用紙100を、用紙排出口17から排出する。このとき、ラベルプリンタ1は、第3透過型センサ27の検出結果をもとに、定着器11を通過して印刷が完了したラベル用紙100の例えば排出枚数をカウントするようになっている。このようにして、ラベルプリンタ1は、ラベル用紙100への印刷を行うようになっている。
[2.ラベルプリンタのブロック構成]
次に、ラベルプリンタ1の各種信号の流れを示すブロック構成について、図3を用いて説明する。この図3に示すように、ラベルプリンタ1は、外部のホストコンピュータ30から、ラベル用紙100に印刷する為の印刷データがインターフェースコントローラ31に転送されて印刷処理の開始が指示されると、これに応じて、ラベル用紙100への印刷を行うようになっている。
ラベルプリンタ1のCPU32は、印刷データなどの受信、印刷動作、ラベル用紙100のハンドリングなど、ラベルプリンタ1全体の動作を制御する演算処理装置である。ROM33には、ラベルプリンタ1の動作をCPU32が制御する為のプログラムが記憶されていて、RAM34は、このプログラムをCPU32が実行するときの作業用メモリとして使用されるようになっている。CPU32は、印刷データに基づき、LEDヘッド制御回路35を介して、IDユニット3A〜3DのそれぞれのLEDヘッド5を制御することにより、それぞれのイメージドラム7に潜像パターンを形成する。
また、CPU32は、I/Oポート36に接続された定着制御回路37を介して、定着器11の温度を、ラベル用紙100のラベル部分100bに転写されたトナー像を定着させる為の適切な温度に制御する。さらに、CPU32は、I/Oポート36に接続された搬送部38を介して、搬送モータ15、IDモータ8、ベルトモータ10、定着モータ12、カッターモータ28の駆動を制御することにより、ラベル用紙の搬送、ラベル用紙へのトナー像の転写、ラベル用紙に転写されたトナー像の定着、ラベル用紙のカットなどの動作を行うようになっている。
さらに、CPU32は、第1乃至第3透過型センサ19、26、27を有する用紙検出部39の検出結果からラベル用紙100のラベル部分100bを特定して、ラベル用紙100をカットするタイミングを決定したり、ラベル用紙100に対するトナー像の形成位置を決定したり、印刷が完了したラベル用紙の排出枚数をカウントしたりするようになっている。
[3.用紙検出部の構成]
次に、ラベルプリンタ1の用紙検出部39の構成について図4を用いて詳しく説明する。尚、図3の用紙検出部39の構成は、図4に示す用紙検出部39の構成から主要部を抜粋したものである。用紙検出部39は、第1乃至第3透過型センサ19、26、27と、透過型センサごとの検出回路40、41、42とで構成されている。ここで、第1乃至第3透過型センサ19、26、27は同一の構成であり、また、各検出回路40、41、42も同一の構成である為、ここでは、第1透過型センサ19とその検出回路40について説明することとする。
第1透過型センサ19は、発光ダイオードでなる発光素子50とフォトディテクタでなる受光素子51とを有している。発光素子50がラベル用紙100の搬送路16の下側に配置され、受光素子51が搬送路16の上側に配置される。つまり、第1透過型センサ19の発光素子50と受光素子51との間をラベル用紙100が通過するようになっている。また、第1透過型センサ19の受光素子51の下方近傍には、発光素子50から発光される光のうち、受光素子51の中央部分の幅L2で示す範囲に入る光のみを受光素子51に受光させて残りの光を吸収する光吸収部材52が設けられている。よって、第1透過型センサ19は、発光素子50と受光素子51との間の光軸Lを中心とする幅L2で示す範囲が、ラベル用紙100を検出する検出エリアとなる。
この第1透過型センサ19では、ラベル用紙100の台紙部分100aとラベル部分100bとで光の透過率が違うことにより、検出エリア内に台紙部分100aが位置するときとラベル部分100bが位置するときとで、受光素子51から出力される出力電圧Voutの値が異なる。ゆえに、第1透過型センサ19の検出回路40では、台紙部分100aが位置するときの出力電圧Voutの値とラベル部分100bが位置するときの出力電圧Voutの値との間の値となるよう設定された閾値Vthと、実際に受光素子51から出力された出力電圧Voutとの大小を比較して、その比較結果をCPU32に送る。そして、CPU32が、この比較結果をもとにラベル用紙100のラベル部分100bを特定するようになっている。
具体的に、この検出回路40は、CPU32から入力されるデジタル値の入力電圧Vinを、D/Aコンバータ53を介してアナログ値に変換する。この入力電圧Vinは、第1透過型センサ19の発光素子50の発光量を制御する為のものであり、アナログ値に変換された後、コンパレータ54に入力される。コンパレータ54の出力は、次段のパワートランジスタ55のベースに接続されている。このパワートランジスタ55は、発光素子50を動作させる電流を制御する為のものであり、このパワートランジスタ55のコレクタが、発光素子50のカソードと接続されている。つまり、検出回路40は、入力される電圧Vinの大きさに比例して発光素子50へ流れる電流が変化し、その電流に応じて、発光素子50の発光量が変化する回路構成となっている。
また、検出回路40は、発光素子50への最大電流を制限する為に、パワートランジスタ55のエミッタに電流制限抵抗56が接続されている。さらに、検出回路40は、受光素子51から出力される出力電圧Voutをコンパレータ57に入力する。この出力電圧Voutは、受光素子51の受光量に応じて変化するものである。さらに、検出回路40は、CPU32から入力されるデジタル値の閾値Vthを、D/Aコンバータ58を介してアナログ値に変換した後、コンパレータ57に入力する。そして、コンパレータ57により、受光素子51の出力電圧Voutと閾値Vthとが比較され、その比較結果を示す電圧(以下、これを比較電圧と呼ぶ)Vcpuがコンパレータ57から出力される。この比較電圧Vcpuは、出力電圧Voutが閾値Vthよりも高い間はhigh、低い間はlowとなる波形となる。
さらに、検出回路40は、受光素子51から出力されるアナログ値の出力電圧VoutをA/Dコンバータ59を介してデジタル値に変換する。このようにしてデジタル値に変換された出力電圧Voutは、CPU32によってほぼリアルタイムに読み取られるようになっている。また、検出回路40は、コンパレータ57から出力される比較電圧VcpuをI/Oポート36を介してデジタル値として出力する。このようにして出力された比較電圧Vcpuも、CPU32によってほぼリアルタイムに読み取られるようになっている。
ここで、ラベル用紙100が第1透過型センサ19の検出エリア内を通過するときの、出力電圧Voutの変化と、比較電圧Vcpuの変化を図5に示す。尚、ここでは、説明を簡単にする為、図5(A)に示すように、ラベル部分100bが2箇所のみのラベル用紙100を用いる。この図5(A)に示すラベル用紙100は、図中左側が先端、図中右側が後端であるとする。そして、このラベル用紙100が検出エリアを通過するときの出力電圧Voutの変化と比較電圧Vcpuの変化を、それぞれ図5(B)及び(C)に示す。
図5(B)に示すように、受光素子51の出力電圧Voutは、検出エリア内にラベル用紙100が存在しないときに最大値となり、検出エリア内にラベル用紙100の台紙部分100aのみが位置するときには、最大値よりも一段低い値(これを台紙電圧値と呼ぶ)Vaとなり、検出エリア内にラベル部分100bのみが位置するときには、台紙電圧値Vaよりもさらに一段低い値(これをラベル電圧値と呼ぶ)Vbとなるように変化する。閾値Vthは、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの間の値に設定されているものとする。
図5(C)に示すように、比較電圧Vcpuは、出力電圧Voutが閾値Vthよりも高いときにはhighとなり、出力電圧Voutが閾値Vthよりも低いとき、すなわち検出エリア内にラベル部分100bのみが位置していて出力電圧Voutがラベル電圧値Vbのときには、lowとなるように変化する。したがって、CPU32は、比較電圧Vcpuを監視して、その値がhighからlowに変化したときの変化点により、ラベル部分100bの先端を特定するとともに、比較電圧Vcpuの値がlowからhighになったときの変化点により、ラベル部分100bの後端を特定することができるようになっている。
ところで、ラベル用紙100の透過率は、ラベル用紙100の種類などによって異なる。また、受光素子51の出力電圧Voutは、使用するラベル用紙100の透過率に対して発光素子50の発光量が適切な場合のときのみ図5(B)のように変化する。つまり、使用するラベル用紙100の透過率に対して発光素子50の発光量が適切であれば、出力電圧Voutは、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの間に、閾値Vthを設定するのに十分な差が開く。
ここで、例えば、発光素子50の発光量を制御する為の入力電圧Vinがラベル用紙100の透過率に依らず一定の値に設定されているような場合、実際に使用するラベル用紙100の透過率が高すぎると、その透過率に対して発光素子50の発光量が強すぎることになり、図6(B)に示すように、検出エリア内にラベル用紙100が位置するときの出力電圧Voutが全体的に高くなる。尚、この場合も、図6(A)に示すように、ラベル部分100bが2箇所のみのラベル用紙100を用いている。ここで、出力電圧Voutの最大値は受光素子51が飽和状態のときの値(これを飽和電圧値と呼ぶ)であることから、値が高い方の台紙電圧値Vaは、飽和電圧値より高くなることはできず、値が低い方のラベル電圧値Vbも飽和電圧値に近づく為、これらの差が小さくなる。一方で、実際に使用するラベル用紙100の透過率が低すぎると、その透過率に対して発光素子50の発光量が弱すぎることになり、図6(C)に示すように、検出エリア内にラベル用紙100が位置するときの出力電圧Voutが全体的に低くなる。ここで、出力電圧Voutの最小値は0Vであることから、値が低い方のラベル電圧値Vbは、0Vより低くなることはできず、値が高い方の台紙電圧値Vaも0Vに近づく為、これらの差が小さくなる。
換言すれば、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの差が、0Vから飽和電圧値までの間で最大となるときの発光素子50の発光量が最適であると言える。実際には、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの差が最大とはならなくても、閾値Vthを容易且つ確実に設定するのに十分な差が開けばよく、このときの発光量が適切であると言える。
第1透過型センサ19の出力電圧Voutは、ラベル電圧値Vbより台紙電圧値Vaの方が高くなる為、台紙電圧値Vaが出力電圧Voutの最大値である飽和電圧値に近付くように発光素子50の発光量を調整すれば、0Vから飽和電圧値までの間で、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbの差が十分な差となり、発光量が適切となる。
ゆえに、ラベルプリンタ1では、発光素子50の発光量をこのような適切な量に調整できるようになっていて、このように発光量を調整したうえで、閾値Vthを設定するようになっている。発光素子50の発光量を調整して閾値Vthを設定する処理を、キャリブレーション処理と呼び、以下、このキャリブレーション処理の具体的な手順について説明する。尚、キャリブレーション処理は、第1透過型センサ19の発光素子50の発光量と閾値Vthを設定する処理であり、このキャリブレーション処理により設定された発光量と閾値Vthが、そのまま第2及び第3透過型センサにも適用されるようになっている。
[4.キャリブレーション処理]
図7及び図8は、キャリブレーション処理の手順を示すフローチャートである。尚、このキャリブレーション処理は、CPU32が、ROM33に格納されているキャリブレーションプログラムに基づいて用紙検出部39を制御することにより行う処理である。このキャリブレーション処理は、大きく分けて3つの処理からなる。図7に示す第1の処理S1は、第1透過型センサ19の発光量の初期値を設定する処理。図7に示す第2の処理S2は、第1透過型センサ19の検出エリア内をラベル用紙100を通過させながら第1透過型センサ19の発光量を調整する処理。図8に示す第3の処理S3は、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの間に閾値Vthを設定する処理。これら3つの処理を順番に説明する。
このキャリブレーション処理を開始する前の時点で、ラベル用紙100は、ユーザによって搬送ローラ18に挟まれている。このとき、ラベル用紙は、図9(A)に示すように、先端が搬送ローラ18と第1透過型センサ19の間に位置する初期位置で停止した状態となっている。また、このとき、第1透過型センサ19の検出回路40には、D/Aコンバータ58を介してCPU32から閾値Vthの初期値が入力されている。閾値Vthの初期値は、出力電圧Voutの最大値である飽和電圧値未満であればよいが、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの差を広くする為には高い方が良く、ここでは、例えば、飽和電圧値未満で設定可能な最大の電圧値が設定されているものとする。
CPU32は、キャリブレーション処理を開始すると、まず第1の処理S1を行う。すなわちCPU32は、第1の処理S1のステップSP1において、D/Aコンバータ53を介して第1透過型センサ19への入力電圧Vinを例えば0Vから順次上げていく。このときの入力電圧Vin、出力電圧Vout及び比較電圧Vcpuの変化を、図10(A)に示す。この図10(A)に示すように、入力電圧Vinを順次上げていくと、これにともなって出力電圧Voutも順次上がっていく。
このとき、CPU32は、入力電圧Vinの値を順次上げながら、I/Oポート36を介して第1透過型センサ19の検出回路40から出力される比較電圧Vcpuの値を監視する。そして、CPU32は、ステップSP2において、出力電圧Voutが閾値Vthの初期値よりも高くなり比較電圧Vcpuがlowからhighに変化するまで入力電圧Vinを上げ続ける。
CPU32は、比較電圧Vcpuがlowからhighに変化したことを認識すると、ステップSP3に移り、入力電圧Vinを上げるのを止め、このときの入力電圧Vinの値をVin_aとして維持する。このとき、出力電圧Voutの値は、図10(B)に示すように、閾値Vthの初期値よりわずかに高く、飽和電圧値とほぼ等しい。この為、受光素子51は、飽和直前(もしくは飽和直後)の状態となっている。
このように、第1の処理S1では、第1透過型センサ19の検出エリアに遮蔽物としてのラベル用紙100が存在しない状態で、受光素子51がほぼ飽和するまで発光素子50への入力電圧Vinを上げることで、発光素子50の発光量を、受光素子51をほぼ飽和させる為に必要な最小の発光量に設定する。
次に、CPUは、第2の処理S2を行う。すなわちCPU32は、第2の処理S2のステップSP4において、入力電圧Vinの値をVin_aに維持した状態で、ラベル用紙100の搬送を開始させる為に、I/Oポート36を介して搬送部38に搬送モータ15を駆動するよう命令する。この結果、搬送モータ15が駆動して、ラベル用紙100の搬送が開始される。尚、CPU32は、搬送部38に命令を出し続けることで、ラベル用紙100を搬送させ続けるようになっていて、命令を出し続けた時間をもとに、ラベル用紙100の初期位置から現在位置までの搬送距離をほぼリアルタイムに算出できるようになっている。
CPU32は、このようにしてラベル用紙100を搬送させながら、比較電圧Vcpuを監視する。そして、CPU32は、ステップSP5において、出力電圧Voutが閾値Vthの初期値よりも低くなり比較電圧Vcpuがhighからlowに変化したかどうかを判定する。
ここで、ラベル用紙100が正常に搬送されて、図9(B)に示すように、ラベル用紙100の先端に位置する台紙部分100aが、第1透過型センサ19の検出エリア内に到達すると、この台紙部分100aによって、検出エリアの一部が覆われる為、出力電圧Voutが低下する。ここで、出力電圧Voutは、閾値Vthよりわずかに高い値であった為、ラベル用紙100の台紙部分100aが第1透過型センサ19の検出エリアに到達して、その値が少しでも下がれば、閾値Vthより低くなり、比較電圧VcpuがHighからLowに変化する。ゆえに、このように比較電圧Vcpuがhighからlowに変化すれば、ラベル用紙が正常に搬送されているものとして、CPU32は、ステップSP6に移る。
これに対して、比較電圧Vcpuがhighからlowに変化しない場合、CPU32は、比較電圧Vcpuを監視しながら、ステップSP7に移り、ラベル用紙100の搬送距離を算出しながら、算出した搬送距離が搬送ローラ18から第1透過型センサ19までの距離L1に達したかどうかを判定する。
このステップSP7で否定結果を得ると、このことは、算出した搬送距離が距離L1に達していないこと、すなわち、まだラベル用紙100の台紙部分100aが第1透過型センサ19の検出エリア内に到達していないことを意味する。このとき、CPU32は、ステップSP5に戻る。
一方で、このステップSP7で肯定結果を得ると、このことは、比較電圧Vcpuがhighからlowに変化することなく、算出した搬送距離が距離L1に達したこと、すなわち、本来、この時点でラベル用紙100の台紙部分100aが第1透過型センサ19の検出エリア内に到達しているはずが、実際にはまだ到達していないことを意味する。
このような状況は、例えば、ユーザがラベルプリンタ1にラベル用紙100を正しくセットできていない場合に起り得る。このとき、CPU32は、ステップSP8に移り、エラーを検知して、ラベル用紙100が正しくセットされていない旨をユーザに知らせる為のエラーメッセージを操作パネル29に表示させ、さらに搬送部38に搬送モータ15の駆動を停止するよう命令するとともに、第1透過型センサ19への入力電圧Vinを0Vに落として、キャリブレーション処理をエラー終了する。このように、CPU32は、ラベル用紙100が正しくセットされていない場合には、キャリブレーション処理をエラー終了して、ラベル用紙100を正しくセットし直すようにユーザに促す。そして、ラベル用紙100がセットされると、CPU32は、再度、キャリブレーション処理をステップSP1から開始する。
ラベル用紙100が正常に搬送されたことにより上述のステップSP5で肯定結果を得て移るステップSP6において、CPU32は、第1透過型センサ19の検出エリア内の全てが、ラベル用紙100の台紙部分100aで覆われるようにラベル用紙100をさらに検出エリアの幅L2分だけ搬送させて停止させる。この結果、図9(C)に示すように、第1透過型センサ19の検出エリア内の全てがラベル用紙100の先端の台紙部分100aで覆われる。尚、検出エリアの幅L2は、ラベル用紙100の台紙部分100aの長さL3と比べて十分狭くなっている。
因みに、台紙部分100aの長さL3は、ラベル用紙100の種類などによって異なる。また、この長さL3は、先端及び後端の台紙部分100aと、ラベル部分100b間に存在する台紙部分100aとで異なる場合がある。さらに、カットされていないラベル用紙100と、カット済みのラベル用紙100とでは、先端及び後端の台紙部分100aの長さが異なる場合がある。ゆえに、検出エリアの幅L2は、ラベル用紙100の台紙部分100aの長さL3が最短となる場合を想定して、最短の長さL3よりも十分狭くすることが望ましい。尚、検出エリアは、例えば、四角形又は円形でなり、四角形であれば、幅L2は、搬送方向に平行な辺の長さを示し、円形であれば、幅L2は、直径を示すものとする。
つづくステップSP9において、CPU32は、第1透過型センサ19への入力電圧VinをVin_aからさらに順次上げていく。このときの入力電圧Vin、出力電圧Vout及び比較電圧Vcpuの変化を、図10(B)に示す。この図10(B)に示すように、出力電圧Voutは、第1透過型センサ19の検出エリアがラベル用紙100の台紙部分100aで覆われると、閾値Vthより低くなり、この状態から、入力電圧Vinを順次上げていくと、これにともなって出力電圧Voutも再び順次上がっていく。
このとき、CPU32は、入力電圧Vinの値を順次上げながら、第1透過型センサ19の検出回路40から出力される比較電圧Vcpuの値を監視する。そして、CPU32は、ステップSP10において、出力電圧Voutが再び閾値Vthの初期値よりも高くなり比較電圧Vcpuがlowからhighに変化するまで入力電圧Vinを上げ続ける。
CPU32は、比較電圧Vcpuがlowからhighに変化したことを認識すると、ステップSP11に移り、入力電圧Vinを上げるのを止め、このときの入力電圧Vinの値をVin_bとして維持するとともに、RAM34に記憶する。このときの入力電圧Vinの値Vin_bは、現在セットされているラベル用紙100に印刷を行うときの入力電圧Vinの値となる。また、このとき(すなわち第1透過型センサ19の検出エリアにラベル用紙100の台紙部分100aが位置するとき)、CPU32は、A/Dコンバータ59を介して出力電圧Voutの値を読み取り、これを台紙電圧値VaとしてRAM34に記憶する。
このように、第2の処理S2では、第1透過型センサ19の検出エリアにラベル用紙100の台紙部分100aが位置する状態で、出力電圧Voutが閾値Vthの初期値より高くなるまで発光素子50への入力電圧Vinを上げて発光素子50の発光量を調整する。つまり、台紙部分100aが検出エリアに位置する状態で、発光素子50の発光量を出力電圧Voutがほぼ飽和するまで上げて調整する。これにより、台紙電圧値Vaは、第1透過型センサの飽和電圧値にほぼ一致するまで近づく。このときの発光量が、使用するラベル用紙100の透過率に対して適切となる。
次に、CPUは、第3の処理S3を行う。すなわちCPU32は、ステップSP12において、入力電圧Vinの値をVin_bに維持した状態(すなわち発光量を適切な量に調整した状態)で、ラベル用紙100の搬送を再開させる。CPU32は、このようにしてラベル用紙100を搬送させながら、比較電圧Vcpuを監視する。そして、CPU32は、ステップSP13において、出力電圧Voutが閾値Vthの初期値よりも低くなり比較電圧Vcpuがhighからlowに変化するのを待ち受ける。
ここで、ラベル用紙100の先頭の台紙部分100aにつづくラベル部分100bが、第1透過型センサ19の検出エリアに到達すると、図10(C)に示すように、このラベル部分100bが台紙部分100aよりも透過率が低いことにより、検出エリアが台紙部分100aのみで覆われていたときよりも出力電圧Voutが低下する。ここで、出力電圧Voutは、閾値Vthの初期値よりわずかに高い台紙電圧値Vaであった為、ラベル部分100bが検出エリアに到達して出力電圧Voutが少しでも低下すれば、出力電圧Voutが閾値Vthより低くなり、比較電圧Vcpuがhighからlowに変化する。
比較電圧Vcpuがhighからlowに変化したことにより上述のステップSP13で肯定結果を得ると、CPU32は、ステップSP14に移り、第1透過型センサ19の検出エリア内の全てが、ラベル用紙100のラベル部分100bのみで覆われるようにラベル用紙100をさらに検出エリアの幅L2分だけ搬送させて停止させる。この結果、第1透過型センサ19の検出エリアは、ラベル用紙100のラベル部分100bのみで覆われる。
つづくステップSP15においてCPU32は、出力電圧Voutの値を読み取り、これをラベル電圧値VbとしてRAM34に記憶する。そして、CPU32は、RAM34に記憶した台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとを用いて、閾値Vthの値を、Vth=(Va−Vb)/2の演算式で算出して、この値を新たな閾値Vthの設定値としてRAM34に記憶し、キャリブレーション処理を終了する。このように、閾値Vthは、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの中間の値に設定される。尚、演算終了時に、台紙電圧値Vaとラベル電圧値VbはRAM34から消去してもよい。また、閾値Vthは、例えば、ラベルプリンタ1の電源をオフすると、初期値に戻るようになっている。
このように、第3の処理S3では、第2の処理S2で適切な量に調整された発光量で発光素子50を発光させながら、受光素子51から得られた台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの間に閾値Vthを設定するようにして、閾値Vthを更新する。
このキャリブレーション処理により設定された第1透過型センサ19の発光量と閾値Vthが、そのまま第2及び第3透過型センサ26、27にも適用され、以降、現在セットされているラベル用紙100に印刷を行うときに、この発光量と閾値Vthが用いられる。
[5.まとめと効果]
ここまで説明したように、ラベルプリンタ1は、印刷前のキャリブレーション処理によって、第1透過型センサ19の検出エリアに、使用するラベル用紙100の台紙部分100aを位置させ、このときの出力電圧Voutが、飽和電圧値近傍の値に設定されている閾値Vthを超えるまで、すなわち飽和電圧値とほぼ一致するまで、入力電圧Vinを上げて第1透過型センサ19の発光量を調整するようにした。これにより、このときの出力電圧Voutの値として得られる台紙電圧値Vaは、第1透過型センサ19の飽和電圧値とほぼ一致するまで近づくことになり、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの差が、閾値Vthを設定するのに十分開くことになる。そして、ラベルプリンタ1は、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの間に、ラベル用紙100への印刷時に使用する閾値Vthを設定するようにした。
このように、ラベルプリンタ1は、使用するラベル用紙ごとに、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの差が閾値Vthを設定するのに十分な差となるよう第1透過型センサ19の発光量を調整したうえで、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの間に印刷時のラベル部分100bの検出に用いる閾値Vthを設定するようにした。こうすることで、ラベルプリンタ1は、ラベル用紙100の透過率に応じて、容易且つ確実に閾値Vthを設定することができ、使用可能なラベル用紙の透過率の範囲を広げることができる。かくして、ラベルプリンタ1は、従来と比してより多種のラベル用紙に対応することができる。
また、ラベルプリンタ1は、印刷前のキャリブレーション処理を行う際、まず、第1透過型センサ19の検出エリアにラベル用紙100が存在しない状態で、第1透過型センサ19への入力電圧Vinを、第1透過型センサ19がほぼ飽和するまで、0Vから順次上げていくようにした。さらに、ラベルプリンタ1は、このときの入力電圧Vinの値Vin_aを維持したまま、第1透過型センサ19の検出エリアにラベル用紙100の台紙部分100aを位置させ、再度、第1透過型センサ19がほぼ飽和するまで、入力電圧Vinを値Vin_aから順次上げていくようにした。
このように、ラベルプリンタ1では、入力電圧Vinを、0VからVin_aへ、そしてVin_bへと2段階で上げるようにした。こうすることで、例えば、ラベル用紙100の搬送準備中、もしくはラベル用紙100の台紙部分100aが第1透過型センサ19の検出エリアに到達するまでの間に、入力電圧VinをVin_aまで上げておき、到達後に、Vin_aからVin_bまで上げるようなことが可能となる。
これにより、例えば、第1透過型センサ19の検出エリアにラベル用紙100が到達してから、入力電圧Vinを0VからVin_bまで一度に上げるような場合と比べて、ラベル用紙100が到達してから入力電圧VinをVin_bまで上げるのに要する時間を短縮することができ、結果として、キャリブレーション処理に要する時間を短くすることもできる。
[6.他の実施の形態]
[6−1.他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、閾値Vthの初期値を、飽和電圧値未満で最大の値に設定するようにしたが、これに限らず、飽和電圧値未満で、少なくとも飽和電圧値の半分以上の値であればよいものとする。
また、上述した実施の形態では、キャリブレーション処理によって、閾値Vthを、飽和電圧値未満の最大の値(すなわち初期値)から、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbとの間の値(すなわちラベル部分検出用の値)に更新するようにしたが、これに限らず、例えば、閾値Vthの初期値とラベル部分検出用の値とを、それぞれ別々の閾値Vthとして扱うようにしてもよい。つまり、第1の閾値Vthには、ラベル部分検出用の値が設定され、第2の閾値Vthには、初期値が設定されるようにしてもよい。
[6−2.他の実施の形態2]
また、上述した実施の形態では、印刷前に行うキャリブレーション処理時に、第1の処理S1として、第1透過型センサ19の検出エリアにラベル用紙100が到達していない状態で、第1透過型センサ19がほぼ飽和するまで、入力電圧Vinを順次上げていくようにした。これに限らず、例えば、ラベルプリンタ1の電源がオンしたら、直ちに、第1透過型センサ19がほぼ飽和するまで、入力電圧Vinを順次上げていき、その後、第1透過型センサ19の検出エリアにラベル用紙100が到達するまで、入力電圧Vinの値Vin_aを維持するようにしてもよい。
[6−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した実施の形態では、台紙電圧値Vaとラベル電圧値Vbの間の中間の値に、閾値Vthを設定するようにしたが、これに限らず、閾値Vthを、これらの中間の値ではなく、台紙電圧値Va寄りの値に設定したり、ラベル電圧値Vb寄りの値に設定したりしてもよい。
[6−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した実施の形態では、画像形成装置としてラベルプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限らず、ラベル用紙のラベル部分に画像を形成するものであり、発光部と受光部とを有する用紙検出部を有するものであれば、ラベルプリンタ1以外の画像形成装置にも適用できる。
[6−5.他の実施の形態5]
さらに、上述した実施の形態では、CPU32が、デジタル値の入力電圧Vinを、検出回路40のD/Aコンバータ53に送り、D/Aコンバータ53がこの入力電圧Vinをアナログ値に変換して発光素子50へ入力するようにしたが、これに限らず、CPU32の代わりに、D/Aコンバータ内臓のCPUを設け、このCPUが、内部でアナログ値に変換した入力電圧Vinを、D/Aコンバータ53を介さずに発光素子50へ入力するようにしてもよい。この場合、検出回路40から、D/Aコンバータ53を省略することができる。また、このD/Aコンバータ内臓のCPUにより、内部でアナログ値に変換した閾値Vthを、D/Aコンバータ58を介さずにコンパレータ57に入力するようにしてもよい。この場合、検出回路40から、D/Aコンバータ58を省略することができる。
さらに、A/Dコンバータ内臓のCPUを設け、このCPUが、受光素子51からの出力電圧Voutを、A/Dコンバータ59を介さずに、アナログ値のまま受け取り、内部でデジタル値に変換するようにしてもよい。この場合、検出回路40から、A/Dコンバータ59を省略することができる。
さらに、上述した実施の形態では、CPU32が、検出回路40のコンパレータ57から、I/Oポート36を介して、出力電圧Voutと閾値Vthとの比較結果を示す比較電圧Vcpuを受け取り、この比較電圧Vcpuをもとに、ラベル用紙100のラベル部分100bを特定するようにした。これに限らず、CPU32が、A/Dコンバータ59を介して受け取る出力電圧Voutと閾値Vthとを、自ら比較して、ラベル用紙100のラベル部分100bを特定するようにしてもよい。この場合、検出回路40から、コンパレータ57とD/Aコンバータ58を省略することができる。
さらに、上述した実施の形態では、ラベルプリンタ1に、第1透過型センサ19と、この第1透過型センサ19と同一構成でなる第2及び第3透過型センサ26、27を設けるようにした。これに限らず、第2及び第3透過型センサ26、27として、第1透過型センサ19とは異なる構成のセンサを用いてもよい。また、不要であるならば、これら第2及び第3透過型センサ26、27を、ラベルプリンタ1から取り除いてもよい。また一方で、第1透過型センサ19と同一構成でなるセンサを、ラベルプリンタ1に3個以上設けるようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、受光素子51の近傍に、検出エリアを幅L2で示す範囲に制限する為の光吸収部材52を設けるようにしたが、これに限らず、検出エリアを幅L2で示す範囲に制限することができるのであれば、光吸収部材52の代わりに、別の遮光部材を用いるようにしてもよい。また、例えば、想定される、台紙部分100aの最短の長さL3が、検出エリアの幅L2と比べて十分長く、光吸収部材52を取り除いたとしても、検出エリアを台紙部分100aのみで覆うことができる場合には、光吸収部材52を、ラベルプリンタ1から取り除いてもよい。
[6−6.他の実施の形態6]
さらに、上述した実施の形態では、ラベル部分100bに画像を形成する画像形成部の具体例として、画像形成ユニット3A〜3D及び転写部9などを用いるようにした。これに限らず、画像形成部として機能するものであれば、これらの代わりに、例えば、レーザー方式で画像を形成する為の部品や、インクジェット方式で画像を形成する部品などを用いるようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、発光部の具体例として発光ダイオードでなる発光素子50を用い、受光部の具体例としてフォトディテクタでなる受光素子51を用いるようにした。これに限らず、発光部や受光部として機能するものであれば、これら以外の部品を用いるようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、制御部の具体例としてCPU32を用いるようにした。これに限らず、制御部として機能するものであれば、CPU32の代わりに、例えば、ROM、RAM、I/Oポートなどを内蔵するマイクロコンピュータなどを用いるようにしてもよい。
[6−7.他の実施の形態7]
さらに、本発明は、上述した実施の形態と、他の実施の形態とに限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、ラベル用紙に画像を形成するラベルプリンタなどの画像形成装置で広く利用することができる。
1、ラベルプリンタ、3A、3B、3C、3D……IDユニット、9……転写部、第1透過型センサ19、26……第2透過型センサ、27……第3透過型センサ、32……CPU、39……用紙検出部、50……発光素子、51……受光素子、52……光吸収部材、100……ラベル用紙、100a……台紙部分、100b……ラベル部分、101……台紙、102……ラベル。

Claims (7)

  1. 台紙の上にラベルが重ねられているラベル部分と台紙のみでなる台紙部分とでなるラベル用紙のラベル部分に画像を形成する画像形成部と、
    発光部と受光部とを有し、当該発光部と当該受光部との間の検出エリアにラベル用紙が位置しているときの受光部からの出力電圧と第1の閾値との大小を比較することによって前記ラベル部分を検出する用紙検出部と、
    前記用紙検出部の動作を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記検出エリアに前記ラベル用紙が位置していない状態で、前記受光部からの出力電圧が、飽和電圧値未満の値が設定されている第2の閾値より高くなるまで前記発光部への入力電圧を上げていき、
    前記出力電圧が前記第2の閾値より高くなった時点での前記入力電圧を維持したまま、前記検出エリアに前記ラベル用紙の台紙部分を位置させ、
    前記第2の閾値より低くなった前記出力電圧が、再度、前記第2の閾値より高くなるまで前記発光部への入力電圧をさらに上げていき、
    前記出力電圧が前記第2の閾値より高くなった時点での前記入力電圧を維持するとともに、この時点での前記出力電圧の値を前記台紙部分の電圧値とし、
    さらに、前記検出エリアに前記ラベル用紙のラベル部分を位置させ、この時点での前記出力電圧の値を前記ラベル部分の電圧値とし、
    前記台紙部分の電圧値と前記ラベル部分の電圧値との間の値を、前記第1の閾値に設定する
    ことを特徴とする画像形成装置
  2. 前記制御部は、
    前記台紙部分の電圧値と前記ラベル部分の電圧値との間の中間の値に、前記第1の閾値を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2の閾値は、飽和電圧値未満で飽和電圧値の半分以上の値に設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2の閾値は、飽和電圧値未満で設定可能な最大の値に設定されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    飽和電圧値未満の値が設定されている前記第2の閾値を、前記台紙部分の電圧値と前記ラベル部分の電圧値とを得た後に、当該台紙部分の電圧値と当該ラベル部分の電圧値との間の値に更新することにより前記第1の閾値とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記発光部と前記受光部との間の前記受光部近傍には、前記検出エリアの範囲を制限する為の遮光部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記遮光部材は、前記ラベル用紙の台紙部分の長さとして想定される最短の長さよりも前記検出エリアの幅が狭くなるように、当該検出エリアの範囲を制限する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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