JP2015223075A - 無停電電源装置及びその同期制御方法 - Google Patents
無停電電源装置及びその同期制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015223075A JP2015223075A JP2015143147A JP2015143147A JP2015223075A JP 2015223075 A JP2015223075 A JP 2015223075A JP 2015143147 A JP2015143147 A JP 2015143147A JP 2015143147 A JP2015143147 A JP 2015143147A JP 2015223075 A JP2015223075 A JP 2015223075A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waveform
- power supply
- step width
- pointer
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Inverter Devices (AREA)
- Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
Abstract
【課題】 商用電源に対するインバータ出力の同期制御を行う場合に、インバータ用の基準波形の発生回路の動作周波数を抑制するとともに、整定時間を短縮することを目的とする。【解決手段】 商用電源の周期Tc及び位相差θに基づいて、ステップ幅Dを算出するステップ幅算出部23と、ステップ幅Dずつ増加する波形ポインタPを生成する波形ポインタ生成部24と、多数の離散データからなる波形パターンを記憶する正弦波記憶部25とを備え、一定の読出周期tsごとに、波形ポインタPにより指定された離散データが正弦波記憶部25から読み出される。このため、読出周期tsを変化させることなく、基準波形の周波数をへんかさせることができるので、インバータ制御用の基準波形を生成するデジタル処理を低い周波数で動作させることができる。【選択図】 図2
Description
本発明は、無停電電源装置及びその同期制御方法に係り、さらに詳しくは、インバータの出力電圧波形を商用電源と同期させる無停電電源装置の改良に関する。
一般に、無停電電源装置は、コンバータ、二次電池及びインバータを含む主回路に加えて、入出力端子間を直結するバイパス回路を備え、主回路及びバイパス回路を切り替えることができる。例えば、主回路の使用中に何らかの異常が発生し、インバータ出力を継続できなくなれば、主回路からバイパス回路への切り替えが行われる。このような切り替えを速やかに行うためには、主回路及びバイパス回路の位相を一致させておく必要がある。このため、PLL(Phase Locked Loop)を用いて、インバータの同期制御(バイパス同期制御)を行い、インバータの出力電圧波形の位相を商用電源と一致させている(例えば、特許文献1)。
インバータは、基準波形信号Gsに基づいて駆動され、基準波形信号Gsは、正弦波を構成するNd個の離散データをROMから順に読み出すことにより生成される。このため、基準波形信号Gsの周期が50Hz、離散データの数Ndが256個であれば、ROMの読出周期は78.1μ秒、離散データの処理周波数は12.8kHz(=50×256Hz)となる。
ただし、PLLによるバイパス同期制御を行うためには、基準波形信号Gsの周波数を変化させる必要があり、離散データの処理周波数をM倍にすれば、1/M倍を最小単位として、基準波形信号Gsの周波数を変化させることができる。バイパス同期制御における実用的な制御精度を確保するためには、Mを300以上にする必要があり、離散データの処理周波数は3.84MHz(=50×256×300Hz)以上になる。
つまり、バイパス同期制御をデジタル処理で実現しようとした場合、商用電源が50Hz又は60Hzという低い周波数であるにもかかわらず、インバータの基準波形信号Gsの生成処理に数MHzという高い動作周波数が必要になり、デジタル処理で実現しようとすれば、製造コストを増大させてしまうという問題があった。
また、PLLを利用した同期制御は、位相差に基づいて発振周波数を制御するフィードバック制御であるから、位相が一致した結果として、周波数も一致するというものである。このため、例えば周波数が大きくずれていれば、周波数及び位相がともに一致して安定する整定状態に達するまでに長い時間を要する場合があった。特に、商用系統の周期は、50Hz又は60Hzという比較的長い周期であるため、整定に至るまでに1分以上の時間がかかる場合もあるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、無停電電源装置を安価に提供することを目的とする。特に、インバータ制御用のデジタル回路の動作周波数を抑制することを目的とする。また、本発明は、インバータ出力の商用電源に対する同期制御の整定時間を短縮することを目的とする。
第1の本発明による無停電電源装置は、多数の離散データからなる正弦波の波形データを記憶する正弦波記憶手段と、上記離散データのいずれかを指定する波形ポインタを生成する波形ポインタ生成手段と、上記波形ポインタが指定する上記離散データを上記正弦波記憶手段から読み出し、基準波形を生成する基準波形生成手段と、上記基準波形に基づいて動作するインバータを有する主回路と、商用電源に接続されたバイパス回路と、上記バイパス回路及び上記主回路のいずれかを選択的に負荷に接続する出力切替手段とを備えた無停電電源装置において、上記商用電源の電圧波形の位相基準点を検出する位相基準点検出手段と、上記位相基準点の検出結果に基づいて、上記波形ポインタのステップ幅を求めるステップ幅算出手段とを備え、一定の読出周期ごとに、上記波形ポインタ生成手段が上記波形ポインタを上記ステップ幅ごとに変化させ、上記基準波形生成手段が上記離散データを読み出すように構成される。
この様な構成により、波形ポインタのステップ幅に応じて、基準波形の周波数を変化させることにより、商用電源の周波数にかかわらず、正弦波記憶手段から離散データを読み出す読出周期を一定にすることができる。従って、基準波形を商用電力と同期させる同期制御において、インバータの基準波形を生成するデジタル処理を低い動作周波数で実現することができ、安価な回路を利用することができる。従って、無停電電源装置の製造コストを低減することができる。
第2の本発明による無停電電源装置は、上記構成に加えて、上記位相基準点が検出される時間間隔に基づいて、上記商用電源の周期を求める周期検出手段を備え、上記ステップ幅算出手段が、上記周波数の検出結果に基づいて上記ステップ幅を求めることにより、上記基準波形の周波数を上記商用電源と一致させるように構成される。
このような構成により、商用電源の周期を求め、当該周期に基づいて基準波形の周波数を制御することができる。つまり、フィードフォワード制御により、基準波形の周波数を商用電源と一致させることができる。このため、商用電源の位相差に基づいてフィードバック制御を行う従来の無停電電源装置に比べて、整定時間を短縮することができる。
第3の本発明による無停電電源装置は、上記構成に加えて、上記位相基準点の検出時における上記波形ポインタに基づいて、上記基準波形及び上記商用電源の位相差を求める位相差検出手段を備え、上記ステップ幅算出手段が、検出された上記位相差に基づいて上記ステップ幅を求めることにより、上記基準波形の位相を上記商用電源と一致させるように構成される。
この様な構成により、商用電源の周期に基づくフィードフォワード制御と、商用電源との位相差に基づくフィードバック制御とを組み合わせた制御を行って、基準波形の位相を商用電源と同期させることができる。このため、商用電源との位相差に基づいてフィードバック制御を行う従来の無停電電源装置に比べて、整定時間を短縮することができる。
第4の本発明による無停電電源装置は、上記構成に加えて、上記ステップ幅算出手段が、上記基準波形の周波数が予め定められた許容範囲を越えないように、上記ステップ幅を変化させるように構成される。
この様な構成により、インバータの周波数が許容範囲を越えないように、ステップ幅を算出することができる。
第5の本発明による無停電電源装置は、上記構成に加えて、キャリア周期ごとにキャリア信号を生成するキャリア信号生成手段と、上記キャリア信号及び上記基準波形に基づいてPWM信号を生成し、上記インバータを制御するインバータ制御手段を備え、上記読出周期は上記キャリア周期よりも長い。
第6の本発明による無停電電源装置は、上記構成に加えて、上記位相基準点検出手段が、上記位相基準点として、上記商用電源のゼロクロス点を検出するように構成される。
第7の本発明による無停電電源装置の同期制御方法は、多数の離散データからなる正弦波の波形データを記憶する正弦波記憶手段と、上記離散データのいずれかを指定する波形ポインタを生成する波形ポインタ生成手段と、上記波形ポインタが指定する上記離散データを上記正弦波記憶手段から読み出し、基準波形を生成する基準波形生成手段と、上記基準波形に基づいて動作するインバータを有する主回路と、商用電源に接続されたバイパス回路と、上記バイパス回路及び上記主回路のいずれかを選択的に負荷に接続する出力切替手段とを備えた無停電電源装置の同期制御方法において、上記商用電源の位相基準点を検出し、上記位相基準点の検出結果に基づいて、上記波形ポインタのステップ幅を求め、一定の読出周期ごとに、上記波形ポインタを上記ステップ幅ごとに変化させ、上記読出周期ごとに、上記基準波形生成手段が上記離散データを読み出すように構成される。
本発明によれば、波形ポインタのステップ幅に応じて、基準波形の周波数を変化させることにより、商用電源の周波数にかかわらず、正弦波記憶手段から離散データを読み出す読出周期を一定にすることができる。従って、基準波形を商用電力と同期させる同期制御において、インバータの基準波形を生成するデジタル処理を低い動作周波数で実現することができ、安価な回路を利用することができる。従って、無停電電源装置の製造コストを低減することができる。
また、本発明によれば、商用電源の周期を求め、当該周期に基づいて基準波形の周波数を制御している。このため、位相差のみに基づいて基準波形の周波数を制御する従来の無停電電源装置に比べて、整定時間を短縮することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による無停電電源装置100の一構成例を示したブロック図である。この無停電電源装置100は、商用系統に接続され、商用電源が供給される入力端子Tiと、負荷が接続される出力端子Toと、互いに並列に接続された主回路Cm及びバイパス回路Cbとを備えている。入力端子Tiには、主回路Cm及びバイパス回路Cbがそれぞれ接続され、出力端子Toには、切り替えスイッチ13aを介して、主回路Cm及びバイパス回路Cbがそれぞれ接続されている。
図1は、本発明の実施の形態1による無停電電源装置100の一構成例を示したブロック図である。この無停電電源装置100は、商用系統に接続され、商用電源が供給される入力端子Tiと、負荷が接続される出力端子Toと、互いに並列に接続された主回路Cm及びバイパス回路Cbとを備えている。入力端子Tiには、主回路Cm及びバイパス回路Cbがそれぞれ接続され、出力端子Toには、切り替えスイッチ13aを介して、主回路Cm及びバイパス回路Cbがそれぞれ接続されている。
主回路Cmは、交流電力を直流電力に変換するコンバータ10と、変換後の直流電力により充電される二次電池11と、直流電力を交流電力に変換するインバータ12とを備え、定常時には、コンバータ10及びインバータ12を介して、商用電源を負荷に供給し、停電時には、インバータ12を介して、二次電池11の電力を負荷に供給する。また、バイパス回路Cbは、入力端子Ti及び出力端子Toを直結し、コンバータ10及びインバータ12を介在させることなく、商用電源を負荷に供給する回路であり、主回路Cmが正常に動作しない場合に用いられる。
切り替えスイッチ13aは、出力端子Toに対し、主回路Cm又はバイパス回路Cbのいずれか一方を選択的に接続する出力選択手段であり、接点式リレーが用いられる。この切り替えスイッチ13aを用いることにより、例えば、主回路Cmが正常に動作していれば、主回路Cmを出力端子Toに接続し、主回路Cmに異常が発生すれば、バイパス回路Cbを出力端子Toに接続することができる。また、定常時にはバイパス回路Cbを出力端子Toに接続し、停電発生時には主回路Cmを出力端子Toに接続することもできる。
双方向サイリスタ13bは、切り替えスイッチ13aと並列にバイパス回路Cb及び出力端子Toを接続する無接点リレーであり、切り替えスイッチ13aよりも高速に動作させることができるため、切り替えスイッチ13aの切り替え時における瞬時停電を防止するために用いられる。
位相基準点検出回路14は、商用電源の位相基準点を検出するための手段であり、電圧変換を行うトランス140と、高周波成分を除去するローパスフィルタ141と、電圧波形のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出部142とを備え、ゼロクロス信号Gzを生成している。ここでは、商用電源の電圧波形が接地レベルと交差するゼロクロス点を位相基準点とし、その検出タイミングを示すゼロクロス信号Gzを生成している。なお、本実施の形態では、ゼロクロス信号Gzの立ち上がりエッジのみを位相基準点として利用するが、立ち下がりエッジを利用することもできる。また、位相基準点は、位相差を求めるための基準となる位相であり、検出可能な予め定められた位相であればよく、ゼロクロス点のみに限定されない。
基準波形発生回路16は、ゼロクロス信号Gzに基づいて、インバータ12を制御するための基準波形信号Gsを生成するインバータ制御手段であり、8ビットマイコンのような安価なデジタル制御回路によって構成される。基準波形信号Gsは、インバータ制御用の基準波形を示す信号であり、PWM駆動回路15の入力信号として用いられ、インバータ12の電圧波形の位相は基準波形の位相と一致している。このため、基準波形の位相を商用電源の電圧波形と一致させれば、インバータ出力及び商用電源の位相を一致させることができる。なお、基準波形信号Gsの振幅は、商用電源の振幅にかかわらず、インバータ出力が予め定められた定格電圧となるように制御される。
PWM駆動回路15は、インバータ12を駆動するためのPWM信号Gpを生成するインバータ駆動手段であり、コンパレータ150及びキャリア発生回路151からなる。キャリア発生回路151は、三角波又はノコギリ波からなるキャリア信号Gcを生成し、コンパレータ150は、このキャリア信号Gcと、基準波形信号Gsとを比較する。この比較結果が、PWM信号Gpとして、インバータ12へ出力される。なお、静音動作の観点から、キャリア周波数は、一般的な可聴帯域の上限である20kHz以上にしておくことが望ましい。
図2は、図1の基準波形発生回路16の一構成例を示したブロック図である。この基準波形発生回路16は、周期検出部21、位相差検出部22、ステップ幅算出部23、波形ポインタ生成部24、正弦波記憶部25及びD/A変換器26によって構成される。
本実施の形態では、基準波形発生回路16として、8ビットマイコンが用いられるものとする。また、ゼロクロス信号Gzは、上記マイコン内のマイクロプロセッサMPに対する割込信号として入力され、周期検出部21、位相差検出部22、ステップ幅算出部23及び波形ポインタ生成部24は、上記マイクロプロセッサMPによるソフトウエア処理として実現されるものとする。
正弦波記憶部25は、多数の離散データからなる正弦波の波形データを記憶する記憶手段であり、本実施の形態では、Nd個の離散データを保持するROMが用いられるものとする。これらの離散データは、一定の読出周期tsごとに読み出され、多数の離散データの時系列的な配列からなる基準波形信号Gsが生成される。
例えば、商用電源の周波数が50Hz、その周期Tc内に読み出される離散データの数Nsが256個であるとすれば、正弦波記憶部25の読出周期tsは78.1μ秒(12.8kHz)となる。
離散データの読出処理は、PWM信号Gpと同期している必要はなく、ここでは、読出周期tsがキャリア周期よりも長く、離散データは、キャリア信号とは非同期で読み出されるものとする。読み出された離散データは、D/A変換器26によりアナログ信号に変換され、基準波形信号Gsが生成される。なお、PWM駆動回路15もデジタル処理回路である場合には、D/A変換器26を省略できることは言うまでもない。
波形ポインタ生成部24は、ステップ幅算出部23が求めたステップ幅Dに基づいて、波形ポインタPを求める。波形ポインタPは、正弦波記憶部25内の離散データを指定するポインタであり、波形ポインタPによって指定された離散データが、正弦波記憶部25から読み出される。波形ポインタPの更新は、上記読出周期tsごとに、波形ポインタPにステップ幅Dを加えることにより行われる。従って、ステップ幅Dを変化させれば、正弦波記憶部25の読出周期tsを変化させることなく、基準波形信号Gsの周波数を変化させることができる。
また、波形ポインタ生成部24は、正弦波記憶部25のアドレス範囲(1〜Nd)内において、波形ポインタPをサイクリックに変化させている。つまり、ステップ幅Dを加算した結果、波形ポインタPが最大アドレスNdを越えることになった場合には、P−Ndが新たな波形ポインタとなる。
また、正弦波記憶部25が保持するデータ数Ndは、商用電源の周期Tc内に読み出されるデータ数Nsと同一であってもよいが、より多くすれば、制御精度を向上させることができる。さらに、ステップ幅算出部23がステップ幅Dを少数点以下のn桁まで算出し、波形ポインタ生成部24も波形ポインタPを小数点以下のn桁まで算出すれば、制御精度を向上させることができる。
周期検出部21は、ゼロクロス信号Gzに基づいて、商用電源の周期Tcを検出する。例えば、時間経過を計測するカウンタを用いて、ゼロクロス信号Gzが入力される時間間隔を求めることにより、商用電源の周期Tcを得ることができる。
位相差検出部22は、ゼロクロス信号Gzに基づいて、商用電源に対するインバータ出力の位相差θを検出する。位相差θは、商用電源及びインバータ出力の間の位相基準点のずれとして求められる。正弦波記憶部25内に保持されている波形データのゼロクロス点は既知であるから、ゼロクロス信号Gzの入力時における波形ポインタPと、基本波形のゼロクロス点に相当する波形ポインタPzとの差を求めれば、商用電源及びインバータ出力の位相差θが得られる。
ステップ幅算出部23は、周期Tc及び位相差θに基づいて、波形ポインタPのステップ幅Dを算出する。ステップ幅Dは、波形ポインタPの更新時における増分であり、周期Tcごとに更新される。このステップ幅算出部23は、周波数調整量算出部231、位相調整量算出部232、加算器233及びリミッタ234からなる。
周波数調整量算出部231は、周期検出部21によって検出された周期Tcに基づいて、周波数調整量D1を求める演算手段である。周波数調整量D1は、周期Tcの基準波形信号Gsを生成するためのステップ幅Dである。周期Tcの期間内に正弦波記憶部25から読み出されるデータ数はTc/ts個であるから、D1=Nd×ts/Tcと表すことができる。ここで、Nd×tsは一定であるから、定数k1を用いてD1=k1/Tcと表すことができる。つまり、周期Tcが与えられれば、周波数調整量D1を演算により直ちに求めることができ、ステップ幅Dを周波数調整量D1にすれば、商用電源及びインバータ出力の周波数を一致させることができる。
位相調整量算出部232は、位相差検出部22によって検出された位相差θに基づいて、位相調整量D2を求める演算手段である。位相調整量D2は、商用電源及び基準波形信号Gsの位相差θを低減させるためにステップ幅Dを増減させる調整量であり、位相差θに基づく演算で求められる。位相調整量D2は、定数k2を用いてD2=k2×θと表すことができる。この定数k2は、PID制御における比例係数に相当する。
加算器233は、周波数調整量D1及び位相調整量D2の加算を行う演算手段であり、周波数調整量D1及び位相調整量D2の和として、ステップ幅Dが求められる。
リミッタ234は、インバータ出力の周波数が予め定められた許容範囲内になるように、基準波形信号Gsの周波数を制限する周波数制限手段である。この種の無停電電源装置は、出力電圧が定電圧定周波数であることを要求されている場合が多い。このため、ステップ幅Dが予め定められた許容範囲Dmin〜Dmax内となるように、ステップ幅Dを制限している。例えば、周波数の許容誤差が±1%であれば、ステップ幅Dは、リミッタ234により、定格周波数に相当するステップ幅の99%〜101%の範囲内に制限される。
図3のステップS101〜S109は、図2の基準波形発生回路16におけるステップ幅Dの算出処理の動作の一例を示したフローチャートであり、ゼロクロス信号Gzが割込信号として入力されたときに、図2のマイクロプロセッサMPにおいて実行される処理が示されている。
最初にゼロクロス信号Gzが入力された場合、交流電源の周期Tcを求めることができないため、ゼロクロス信号Gzの入力タイミングを記憶して当該割込処理を終了する(ステップS101)。一方、2回目以降にゼロクロス信号Gzが入力された場合には、ゼロクロス信号Gzの入力タイミングに基づいて、周期Tc及び位相差θが検出される。
商用電源の周期Tcは、ゼロクロス信号Gzが入力される時間間隔であるため、周期検出部21が、前回のゼロクロス信号Gzの入力タイミングからの経過時間を求めることにより、周期Tcが求められる(ステップS102)。商用電源及びインバータ出力の位相差θは、位相差検出部22が、ゼロクロス信号Gzの入力時における波形ポインタPと、基準波形のゼロクロス点に相当する波形ポインタPとの差として求められる(ステップS103)。
次に、周波数調整量算出部231が、周期Tcに基づく演算により周波数調整量D1を求め、位相調整量算出部232が、位相差θに基づく演算により位相調整量D2を求める(ステップS104)。そして、加算器233が、周波数調整量D1及び位相調整量D2の和として、ステップ幅Dを求める(ステップS105)。
リミッタ234は、加算器233が求めたステップ幅Dが予め与えられた許容範囲Dmin〜Dmax内となるように制限する。ここでは、ステップ幅Dを許容範囲の下限値Dmin及び上限値Dmaxと比較し(ステップS106,S108)、ステップ幅Dが、下限値Dminを下回っていればD=Dminとし(ステップS107)、上限値Dmaxを上回っていれば、D=Dmaxとする(ステップS109)。
図4は、正弦波記憶部25に保持されている波形データの一例を示した図であり、横軸にアドレス、縦軸にデータをとって、Nd個の離散データからなる正弦波の波形データが示されている。この正弦波記憶部25は、一定の読出周期tsごとに、波形ポインタPがアドレスとして入力され、波形ポインタPに対応する離散データが読み出される。
従来の無停電電源装置では、波形ポインタを1ずつ増加させて波形データを読み出しているため、正弦波記憶部25の読出周期tsを変化させることにより、基準波形の周期を変化させている。これに対し、本実施の形態による無停電電源装置100では、波形ポインタPを増加させるステップ幅Dを変化させることにより、正弦波記憶部25の読出周期tsを変化させることなく、基準波形の周期を変化させている。
図中のPzは、波形データのゼロクロス点を指定する波形ポインタである。本実施の形態では、説明の便宜上、Pz=0の場合について説明するが、既知であれば0でなくてもよい。また、図中のP1,P2は、いずれもゼロクロス信号Gzの入力時における波形ポインタの例であり、P1は、基準波形信号Gsの位相が商用電源よりも遅れている場合であり、P2は、基準波形信号Gsの位相が商用電源よりも進んでいる場合である。位相差θは符号付きの値として求められ、基準波形信号Gsが遅れている場合の位相差θはP1−Nd(負の値)として求められ、進んでいる場合にはP2(正の値)として求められる。
図5は、図1の無停電電源装置100における主要な信号波形を示したタイミングチャートである。図中の(a)には、商用電源の電圧波形CPが実線で示され、商用電源よりも位相が遅れている基準波形信号Gsが破線で示されている。図中の(b)には、ゼロクロス信号Gzが示されている。商用電源の周期Tcは、ゼロクロス信号Gzの立ち上がりエッジの時間間隔として求められる。(c)には、波形ポインタPが示されている。波形ポインタPは、一定の読出周期tsごとにステップ幅Dずつ増加するカウンタの計数値であり、位相差θは、ゼロクロス信号Gzの立ち上がり時における波形ポインタがP1であれば、P1−Ndにより求められる。
図6は、波形ポインタPの波形の他の例を示した図であり、図5の(c)において拡大して示された波形に相当する。図中において実線で示された波形ポインタPは、波形ポインタ発生部24から正弦波記憶部25へ出力される値である。また、図中において破線で示された内部ポインタP'は、波形ポインタ発生部24の内部において、ステップ幅Dを積算することにより求められる値である。
図5では、ステップ幅Dが整数の値であるため、内部ポインタP'と波形ポインタPは互いに一致している。これに対し、図6では、ステップ幅Dが小数点以下の桁を有する値であるため、内部ポインタP'も小数点以下の桁を有する値となり、内部ポインタP'は、常に整数である波形ポインタPとは一致しない。
ここでは、ステップ幅算出部23がステップ幅Dを小数点以下の1桁まで算出している。また、波形ポインタ生成部24も、波形ポインタP'を小数点以下の1桁まで算出するとともに、その少数点以下を切り捨てた値を波形ポインタPとして出力する。例えば、ステップ幅算出部23が求めたステップ幅Dが2.4であれば、波形ポインタPのステップ幅△P1〜△P4は2又は3になる。ここでは、△P1=△P2=△P4=2、△P=3になっている。この様にして、ステップ幅Dが小数であれば、ステップ幅Dが一定であっても、読出周期tsごとの波形ポインタPのステップ幅が一定にならず、波形ポインタPは波形ポインタP'と一致しない。しかしながら、波形ポインタPのステップ幅の平均値は、ステップ幅算出部24が求めたステップ幅Dと一致する。従って、ステップ幅D及び内部ポインタP'を精度よく求めることにより、波形データ記憶部25のデータ数Ndに拘束されることなく、基準波形Gsの周期Tcを精度よく制御することができる。
図7は、位相差θoの状態で同期制御を開始してから同期状態で整定するまでの様子の一例を模式的に示した説明図であり、横軸には同期制御開始からの経過時間をとり、縦軸には商用電源及び基準波形信号Gsの位相差θをとって示している。
図中に実線で示した特性は、本実施の形態による無停電電源装置100の場合である。時刻0〜taの期間は、リミッタ234によりステップ幅Dが制限されている。つまり、この期間における特性は、その傾きが最大の直線になっている。次の時刻ta〜tbの期間は、リミッタ234の制限を受けることなく動作している。時刻taでは、既に位相差θが小さくなっているため、その後は、比較的短時間でインバータ出力が商用電源と同期している状態に至る。
一方、図中に破線で示した特性は、従来の無停電電源装置の場合である。位相差θは概ね放物線状に減少し、時刻tcにおいてインバータ出力が商用電源と同期している状態に至る。このため、本実施の形態による無停電電源装置100は、従来の無停電電源装置に比べて、整定時間を短縮することができる。
本実施の形態による無停電電源装置100は、ステップ幅Dに基づいてインバータ12の周波数を制御しており、ステップ幅Dは、周波数調整量D1と位相調整量D2の和からなる。このうち、周波数調整量D1に基づく制御はフィードフォワード制御であり、位相調整量D2に基づく制御はフィードバック制御であるということができる。
周波数調整量D1は、商用電源の周期Tcを検出して求められる値である。このため、周波数調整量D1をステップ幅Dにすれば、リミッタ234による制限を受けない限り、インバータ12の周波数を商用電源と直ちに一致させることができる。つまり、周波数の同期制御は、フィードフォワード制御であり、本質的に整定時間を要しない制御である。一方、位相調整量D2は、インバータ12及び商用電源の位相差θを検出して求められる値である。このため、位相調整量D2をステップ幅Dにすれば、従来の無停電電源層と同様のフィードバック制御になる。このため、無停電電源装置100における同期制御は、リミッタ234の影響を無視すれば、周波数をフィードフォワード制御によって直ちに一致させ、その後に、位相をフィードバック制御によって一致させるものであると理解することができる。
これに対し、従来の無停電電源装置は、位相差θに基づいてインバータ12の周波数を制御するフィードバック制御であり、位相を一致させた結果として、周波数も一致させることができるというものである。このため、位相差θの特性は緩やかな放物線となり、整定時間tcは、本実施の形態における整定時間tbよりも長くなる。なお、フィードバック制御の比例ゲインを大きくし、本実施の形態の場合と同様に位相差θを減少させようとすれば、オーバーシュートが生じて、やはり整定時間を短くすることはできない。
また、本実施の形態による無停電電源装置100は、一定の読出周期tsごとに正弦波記憶部25から離散データを読み出し、基準波形信号Gsの周波数は、波形ポインタPのステップ幅Dを変化させることにより制御している。このため、基準波形発生回路16をデジタル回路で構成する場合、離散データの読取処理を数十kHz程度で実行することができればよく、数MHz以上の処理速度が必要になる従来の無停電電源装置に比べて、安価な回路を利用することができ、製造コストを抑制することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、位相調整量算出部232が、位相差θに基づく演算により位相調整量D2を求める場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、コンパレータを用いて、位相差θから位相調整量D2を求める場合について説明する。
実施の形態1では、位相調整量算出部232が、位相差θに基づく演算により位相調整量D2を求める場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、コンパレータを用いて、位相差θから位相調整量D2を求める場合について説明する。
図8は、本発明の実施の形態2による無停電電源装置の動作を示した説明図であり、図2の位相調整量算出部232における位相差θ及び位相調整量D2の関係が示されている。
本実施の形態による位相調整量算出部232は、位相差θを4つの閾値−θa,−θb,θb及びθa(0<θb<θa)と比較するコンパレータを備え、この比較結果に基づいて、位相調整量D2として、−Da,−Db,0,Db又はDa(0<Db<Da)を出力する。つまり、θ<−θaであればD2=−Da、−θa≦θ<θbであればD2=−Db、−θb≦θ≦θbであればD2=0、θb<θ≦θaであればD2=Db、θa<θであればD2=Daとなる。
Cb バイパス回路
Cm 主回路
D ステップ幅
D1 周波数調整量
D2 位相調整量
Gc キャリア信号
Gp PWM信号
Gs 基準波形信号
Gz ゼロクロス信号
MP マイクロプロセッサ
Nd 周波数記憶部15内の離散データの数
Ns 周期ts内に読み出される離散データの数
P,P1,P2 波形ポインタ
P' 内部ポインタ
Tc 商用電源の周期
ts 読出周期
θ 位相差
100 無停電電源装置
10 コンバータ
11 二次電池
12 インバータ
13a 切り替えスイッチ
13b 双方向サイリスタ
14 位相基準点検出回路
15 PWM駆動回路
16 基準波形発生回路
21 周期検出部
22 位相差検出部
23 ステップ幅算出部
231 周波数調整量算出部
232 位相調整量算出部
233 加算器
234 リミッタ
24 波形ポインタ生成部
25 正弦波記憶部
Cm 主回路
D ステップ幅
D1 周波数調整量
D2 位相調整量
Gc キャリア信号
Gp PWM信号
Gs 基準波形信号
Gz ゼロクロス信号
MP マイクロプロセッサ
Nd 周波数記憶部15内の離散データの数
Ns 周期ts内に読み出される離散データの数
P,P1,P2 波形ポインタ
P' 内部ポインタ
Tc 商用電源の周期
ts 読出周期
θ 位相差
100 無停電電源装置
10 コンバータ
11 二次電池
12 インバータ
13a 切り替えスイッチ
13b 双方向サイリスタ
14 位相基準点検出回路
15 PWM駆動回路
16 基準波形発生回路
21 周期検出部
22 位相差検出部
23 ステップ幅算出部
231 周波数調整量算出部
232 位相調整量算出部
233 加算器
234 リミッタ
24 波形ポインタ生成部
25 正弦波記憶部
第1の本発明による無停電電源装置は、多数の離散データからなる正弦波の波形データを記憶する正弦波記憶手段と、上記離散データのいずれかを指定する波形ポインタを生成する波形ポインタ生成手段と、上記波形ポインタが指定する上記離散データを上記正弦波記憶手段から読み出し、基準波形を生成する基準波形生成手段と、上記基準波形に基づいて動作するインバータを有する主回路と、商用電源に接続されたバイパス回路と、上記バイパス回路及び上記主回路のいずれかを選択的に負荷に接続する出力切替手段とを備えた無停電電源装置において、上記商用電源の電圧波形の位相基準点を検出する位相基準点検出手段と、上記位相基準点の検出結果に基づいて、上記波形ポインタのステップ幅を求めるステップ幅算出手段とを備え、上記正弦波記憶手段が保持する上記離散データの数は、上記商用電源の一周期内に上記基準波形生成手段によって読み出されるデータ数よりも多く、一定の読出周期ごとに、上記波形ポインタ生成手段が上記波形ポインタを上記ステップ幅ごとに変化させ、上記基準波形生成手段が上記離散データを読み出すように構成される。
第7の本発明による無停電電源装置の同期制御方法は、多数の離散データからなる正弦波の波形データを記憶する正弦波記憶手段と、上記離散データのいずれかを指定する波形ポインタを生成する波形ポインタ生成手段と、上記波形ポインタが指定する上記離散データを上記正弦波記憶手段から読み出し、基準波形を生成する基準波形生成手段と、上記基準波形に基づいて動作するインバータを有する主回路と、商用電源に接続されたバイパス回路と、上記バイパス回路及び上記主回路のいずれかを選択的に負荷に接続する出力切替手段とを備え、上記正弦波記憶手段が保持する上記離散データの数が、上記商用電源の一周期内に上記基準波形生成手段によって読み出されるデータ数よりも多い無停電電源装置の同期制御方法において、上記商用電源の位相基準点を検出し、上記位相基準点の検出結果に基づいて、上記波形ポインタのステップ幅を求め、一定の読出周期ごとに、上記波形ポインタを上記ステップ幅ごとに変化させ、上記読出周期ごとに、上記基準波形生成手段が上記離散データを読み出すように構成される。
Claims (7)
- 多数の離散データからなる正弦波の波形データを記憶する正弦波記憶手段と、
上記離散データのいずれかを指定する波形ポインタを生成する波形ポインタ生成手段と、
上記波形ポインタが指定する上記離散データを上記正弦波記憶手段から読み出し、基準波形を生成する基準波形生成手段と、
上記基準波形に基づいて動作するインバータを有する主回路と、
商用電源に接続されたバイパス回路と、
上記バイパス回路及び上記主回路のいずれかを選択的に負荷に接続する出力切替手段とを備えた無停電電源装置において、
上記商用電源の電圧波形の位相基準点を検出する位相基準点検出手段と、
上記位相基準点の検出結果に基づいて、上記波形ポインタのステップ幅を求めるステップ幅算出手段とを備え、
一定の読出周期ごとに、上記波形ポインタ生成手段が上記波形ポインタを上記ステップ幅ごとに変化させ、上記基準波形生成手段が上記離散データを読み出すことを特徴とする無停電電源装置。 - 上記位相基準点が検出される時間間隔に基づいて、上記商用電源の周期を求める周期検出手段を備え、
上記ステップ幅算出手段が、検出された上記周期に基づいて上記ステップ幅を求めることにより、上記基準波形の周波数を上記商用電源と一致させることを特徴とする請求項1に記載の無停電電源装置。 - 上記位相基準点の検出時における上記波形ポインタに基づいて、上記基準波形及び上記商用電源の位相差を求める位相差検出手段を備え、
上記ステップ幅算出手段が、検出された上記位相差に基づいて上記ステップ幅を求めることにより、上記基準波形の位相を上記商用電源と一致させることを特徴とする請求項1又は2に記載の無停電電源装置。 - 上記ステップ幅算出手段は、上記基準波形の周波数が予め定められた許容範囲を越えないように、上記ステップ幅を変化させることを特徴とする請求項2又は3に記載の無停電電源装置。
- キャリア周期ごとにキャリア信号を生成するキャリア信号生成手段と、
上記キャリア信号及び上記基準波形に基づいてPWM信号を生成し、上記インバータを制御するインバータ制御手段を備え、
上記読出周期は上記キャリア周期よりも長いことを特徴とする請求項1〜4に記載の無停電電源装置。 - 上記位相基準点検出手段は、上記位相基準点として、上記商用電源のゼロクロス点を検出することを特徴とする請求項5に記載の無停電電源装置。
- 多数の離散データからなる正弦波の波形データを記憶する正弦波記憶手段と、
上記離散データのいずれかを指定する波形ポインタを生成する波形ポインタ生成手段と、
上記波形ポインタが指定する上記離散データを上記正弦波記憶手段から読み出し、基準波形を生成する基準波形生成手段と、
上記基準波形に基づいて動作するインバータを有する主回路と、
商用電源に接続されたバイパス回路と、
上記バイパス回路及び上記主回路のいずれかを選択的に負荷に接続する出力切替手段とを備えた無停電電源装置の同期制御方法において、
上記商用電源の位相基準点を検出し、
上記位相基準点の検出結果に基づいて、上記波形ポインタのステップ幅を求め、
一定の読出周期ごとに、上記波形ポインタを上記ステップ幅ごとに変化させ、
上記読出周期ごとに、上記基準波形生成手段が上記離散データを読み出すことを特徴とする無停電電源装置の同期制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012060999A JP5843673B2 (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 無停電電源装置及びその同期制御方法 |
JP2015143147A JP2015223075A (ja) | 2012-03-16 | 2015-07-17 | 無停電電源装置及びその同期制御方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012060999A JP5843673B2 (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 無停電電源装置及びその同期制御方法 |
JP2015143147A JP2015223075A (ja) | 2012-03-16 | 2015-07-17 | 無停電電源装置及びその同期制御方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012060999A Division JP5843673B2 (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 無停電電源装置及びその同期制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015223075A true JP2015223075A (ja) | 2015-12-10 |
Family
ID=55976050
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012060999A Expired - Fee Related JP5843673B2 (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 無停電電源装置及びその同期制御方法 |
JP2015143147A Pending JP2015223075A (ja) | 2012-03-16 | 2015-07-17 | 無停電電源装置及びその同期制御方法 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012060999A Expired - Fee Related JP5843673B2 (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 無停電電源装置及びその同期制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP5843673B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108988480A (zh) * | 2018-08-28 | 2018-12-11 | 丽水学院 | 一种基于单相和多相抗晃电控制电路的控制算法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107546837B (zh) * | 2016-06-23 | 2020-09-22 | 台达电子工业股份有限公司 | 不断电系统、不断电系统控制单元及不断电系统控制方法 |
TWI628897B (zh) * | 2016-06-23 | 2018-07-01 | 台達電子工業股份有限公司 | 不斷電系統、不斷電系統控制單元及不斷電系統控制方法 |
JP6480522B2 (ja) * | 2016-07-28 | 2019-03-13 | 株式会社日立製作所 | 無停電電源システムにおける電気信号の位相を同期させる方法およびシステム |
JP6832210B2 (ja) * | 2017-03-30 | 2021-02-24 | 新電元工業株式会社 | インバータ |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS573582A (en) * | 1980-06-05 | 1982-01-09 | Toshiba Corp | Controller for inverter |
JPH02146939A (ja) * | 1988-11-24 | 1990-06-06 | Nippon Electric Ind Co Ltd | 高効率交流無停電電源装置 |
JPH0345009A (ja) * | 1989-07-13 | 1991-02-26 | Fujitsu General Ltd | 近似正弦波のpwm波形出力方法 |
JPH08126228A (ja) * | 1994-10-19 | 1996-05-17 | Hitachi Ltd | 電源装置 |
JP2000304783A (ja) * | 1999-04-20 | 2000-11-02 | Advantest Corp | 周波数掃引信号発生器 |
JP2001186690A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-06 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 交流無停電電源装置 |
JP2009273205A (ja) * | 2008-05-02 | 2009-11-19 | Meidensha Corp | 無停電電源装置の位相同期方法 |
JP2011172199A (ja) * | 2010-01-20 | 2011-09-01 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | ダイレクト・デジタル・シンセサイザ回路 |
-
2012
- 2012-03-16 JP JP2012060999A patent/JP5843673B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2015
- 2015-07-17 JP JP2015143147A patent/JP2015223075A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS573582A (en) * | 1980-06-05 | 1982-01-09 | Toshiba Corp | Controller for inverter |
JPH02146939A (ja) * | 1988-11-24 | 1990-06-06 | Nippon Electric Ind Co Ltd | 高効率交流無停電電源装置 |
JPH0345009A (ja) * | 1989-07-13 | 1991-02-26 | Fujitsu General Ltd | 近似正弦波のpwm波形出力方法 |
JPH08126228A (ja) * | 1994-10-19 | 1996-05-17 | Hitachi Ltd | 電源装置 |
JP2000304783A (ja) * | 1999-04-20 | 2000-11-02 | Advantest Corp | 周波数掃引信号発生器 |
JP2001186690A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-06 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 交流無停電電源装置 |
JP2009273205A (ja) * | 2008-05-02 | 2009-11-19 | Meidensha Corp | 無停電電源装置の位相同期方法 |
JP2011172199A (ja) * | 2010-01-20 | 2011-09-01 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | ダイレクト・デジタル・シンセサイザ回路 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108988480A (zh) * | 2018-08-28 | 2018-12-11 | 丽水学院 | 一种基于单相和多相抗晃电控制电路的控制算法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5843673B2 (ja) | 2016-01-13 |
JP2013198226A (ja) | 2013-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2015223075A (ja) | 無停電電源装置及びその同期制御方法 | |
JP5267589B2 (ja) | 電力変換装置 | |
US11223205B2 (en) | Method for synchronizing PWM control signals of inverters, inverter, and power grid system | |
EP0810713A2 (en) | Apparatus and method for detecting an inverter islanding operation | |
JP6200196B2 (ja) | インバータ装置 | |
JP2008259343A (ja) | コンバータ・インバータ装置 | |
JP2016532427A (ja) | 自己同調を有する共振電力供給 | |
JP5398233B2 (ja) | インバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法 | |
JP2020124050A (ja) | 共振インバータ装置 | |
JP6228854B2 (ja) | 電力変換器、負荷装置、及び、制御方法 | |
CN103337976A (zh) | 一种在线式高频ups的逆变控制方法 | |
Sawant et al. | A discrete-time controller for Phase Shift Controlled load-resonant inverter without PLL | |
JP6837576B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP2006217775A (ja) | 分散型電源の系統連系インバータ | |
JP2012070590A (ja) | 交直変換装置の同期制御装置 | |
US11469658B2 (en) | Power supply apparatus with dynamic scaling feature of switching frequency | |
US20090289570A1 (en) | Method for supplying a gas discharge lamp, and a ballast circuit for such lamp | |
JP6758242B2 (ja) | インバータ制御装置 | |
JP6634923B2 (ja) | 水力発電システムにおけるpll制御の位相誤差補正装置と制御方法 | |
JP2008079474A (ja) | アクティブフィルタ回路 | |
JPH11341823A (ja) | 交流電源装置及びその同期運転方法 | |
JP2003219659A (ja) | 電力変換装置 | |
JP2626274B2 (ja) | インバータ | |
US20240297641A1 (en) | Pulse width modulation system provided with synchronized control boards | |
CN115183904B (zh) | 一种高频变压器的温度检测平台 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160407 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160510 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20161108 |